(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】管理支援装置、管理システム、管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240806BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2020101955
(22)【出願日】2020-06-12
【審査請求日】2023-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】友杉 亮
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-191784(JP,A)
【文献】国際公開第2020/079821(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースの予約を管理する予約管理装置及び前記リソースを利用する利用者を管理する管理者が使用する管理者用端末と通信する管理支援装置であって、
前記利用者が使用する通信端末が送信した、前記利用者が利用す
る特定のリソースに係るリソース識別情報及び前記利用者を識別する利用者識別情報を受信する受信手段と、
受信された
、前記利用者識別情報に対応する前記特定のリソースを利用する利用者名
と、前記リソース識別情報に対応する前記特定のリソースの場所を示す場所情報
と、を前記管理者が使用する管理者用端末に送信する送信手段と、を有
し、
前記送信手段は、
前記管理者用端末から送信された、前記管理者が管理する少なくとも1以上の前記利用者を検索するための第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補の数が所定値より大きかった場合、リソースを利用する利用者の候補を前記管理者用端末に送信し、前記第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補者の数が所定値以下であった場合、リソースを利用する利用者の候補と、当該利用者の候補に対応するリソースの場所情報と、を前記管理者用端末に送信することを特徴とする管理支援装置。
【請求項2】
前記送信手段は、前記受信手段が前記管理者用端末から、前記管理者が管理する少なくとも1以上の前記利用者が利用する前記特定のリソースの場所を検索するための第2の検索指示要求を受信したとき、前記管理者用端末に前記リソースの場所情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理支援装置。
【請求項3】
前記利用者識別情報に対応する前記利用者の所属部署を管理する利用者情報管理手段と、
前記利用者識別情報に対応する前記リソース識別情報を管理するリソース状況管理手段と、を有し、
前記送信手段は、前記利用者識別情報を検索キーとして前記利用者情報管理手段を検索することにより得られた当該利用者識別情報に対応する前記利用者の所属部署を示す部署情報、及び、前記リソース識別情報を検索キーとすることにより得られた当該リソース識別情報に対応する前記特定のリソースの場所を示す場所情報を前記管理者用端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管理支援装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記リソース状況管理手段で管理される少なくとも1以上のリソースのうち、利用者から予約されていないリソースの名称を示すリソース名情報を前記通信端末に送信する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の管理支援装置。
【請求項5】
前記受信手段は、前記通信端末が送信した、前記リソース名情報に対応するリソースに設けられた所定のコードに埋め込まれたコード情報を受信する、
ことを特徴とする請求項
4に記載の管理支援装置。
【請求項6】
前記所定のコードは前記通信端末が撮影したQRコードであって、
前記受信手段は、前記通信端末が撮影した前記QRコードに埋め込まれた前記リソース識別情報及び前記リソースの場所を示す場所情報を受信する
、
ことを特徴とする請求項
5に記載の管理支援装置。
【請求項7】
前記管理者が管理する管理対象部署毎に、前記リソースを利用する少なくとも1以上の利用者を管理する管理対象者登録手段を有し、
前記送信手段は、前記管理対象者登録手段で管理される利用者のうち、前記利用者識別情報に対応する利用者を前記利用者の候補として前記管理者用端末に送信する、
ことを特徴とする
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の管理支援装置。
【請求項8】
請求項1乃至
7のいずれか一項に記載の管理支援装置と、前記通信端末及び前記管理者用端末と、を有する管理システムであって、
前記管理支援装置は、
前記利用者が使用する通信端末が送信した、前記利用者が利用す
る特定のリソースに係るリソース識別情報及び前記利用者を識別する利用者識別情報を受信する受信手段と、
受信された
、前記利用者識別情報に対応する前記特定のリソースを利用する利用者名
と、前記リソース識別情報に対応する前記特定のリソースの場所を示す場所情報
と、を前記管理者が使用する管理者用端末に送信する送信手段と、を有
し、
前記送信手段は、
前記管理者用端末から送信された、前記管理者が管理する少なくとも1以上の前記利用者を検索するための第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補の数が所定値より大きかった場合、リソースを利用する利用者の候補を前記管理者用端末に送信し、前記第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補者の数が所定値以下であった場合、リソースを利用する利用者の候補と、当該利用者の候補に対応するリソースの場所情報と、を前記管理者用端末に送信することを特徴とする管理システム。
【請求項9】
リソースを利用する利用者を管理する管理者の管理業務に対して支援を行う管理支援装置が実行する管理方法であって、
前記利用者が使用する通信端末が送信した、前記利用者が利用す
る特定のリソースに係るリソース識別情報及び前記利用者を識別する利用者識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された、前記管理者が管理する少なくとも1以上の前記利用者を検索するための第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補の数が所定値より大きかった場合、リソースを利用する利用者の候補を前記管理者が利用する管理者用端末に送信し、前記第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補者の数が所定値以下であった場合、リソースを利用する利用者の候補と、当該利用者の候補に対応するリソースの場所情報と、を前記管理者用端末に送信する送信ステップと、
を実行することを特徴とする管理方法。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1乃至
7のいずれか一項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理支援装置、管理システム、管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議室などのリソースの予約に関する情報を会議室に配置された情報処理端末が表示する技術が知られている。利用者が会議室の利用を開始するにあたり、情報処理端末に利用開始を入力し、利用を終了するにあたり利用終了を入力するような使い方が可能になる。
【0003】
また、フリーアドレスオフィスにおいて勤務者が利用する席の固定化を防ぐために、現在の利用状況を参照して空席である席の中から利用者に割り当てる席をランダムに選出することが記載されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、リソースの予定を管理する予約管理サーバで管理されていないフリーアドレスの空間を利用者が利用する場合に、利用者を管理する管理者は、その利用者の所在を簡単に知ることができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、リソースの予約を管理する予約管理装置及び前記リソースを利用する利用者を管理する管理者が使用する管理者用端末と通信する管理支援装置であって、前記利用者が使用する通信端末が送信した、前記利用者が利用する特定のリソースに係るリソース識別情報及び前記利用者を識別する利用者識別情報を受信する受信手段と、受信された、前記利用者識別情報に対応する前記特定のリソースを利用する利用者名と、前記リソース識別情報に対応する前記特定のリソースの場所を示す場所情報と、を前記管理者が使用する管理者用端末に送信する送信手段と、を有し、前記送信手段は、前記管理者用端末から送信された、前記管理者が管理する少なくとも1以上の前記利用者を検索するための第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補の数が所定値より大きかった場合、リソースを利用する利用者の候補を前記管理者用端末に送信し、前記第1の検索指示要求に対応する前記利用者の候補者の数が所定値以下であった場合、リソースを利用する利用者の候補と、当該利用者の候補に対応するリソースの場所情報と、を前記管理者用端末に送信することを特徴とする管理支援装置である。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、リソースの予定を管理する予約管理サーバで管理されていないフリーアドレスの空間を利用者が利用する場合でも、利用者を管理する管理者は、その利用者の所在を簡単に知ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1の実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】第1の実施形態に係る予約管理サーバ、管理支援サーバ及びPCのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】第1の実施形態に係る管理システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】(A)は第1の実施形態に係る利用者ID登録テーブルの一例を示す概念図、(B)は第1の実施形態に係る認証情報管理テーブルの一例を示す概念図、(C)は管理者ID登録テーブルの一例を示す概念図である。
【
図6】第1の実施形態に係る個人予約管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】第1の実施形態に係るリソース予約管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】(A)は第1の実施形態に係る認証情報登録テーブルの一例を示す概念図、(B)は第1の実施形態に係るアカウント情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】第1の実施形態に係る管理対象者登録テーブルの一例を示す概念図である。
【
図10】第1の実施形態に係るフリースペース管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図11】第1の実施形態に係る利用者Aによるチャットアプリ初回起動処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図12】第1の実施形態に係る利用者Aによるチャットアプリ初回認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のログイン画面の一例を示す図である。
【
図14】第1の実施形態に係る利用者Aによるスペース検索処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図15】第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース検索画面の一例を示す図である。
【
図16】第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース検索画面の他の一例を示す図である。
【
図17】第1の実施形態に係る利用者Aによるカメラ起動処理及びQRコード撮影処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図18】第1の実施形態に係る利用者Aによるスペース利用開始処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図19】第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース利用画面の一例を示す図である。
【
図20】第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のカメラ起動画面の一例を示す図である。
【
図21】第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のQRコード読取画面の一例を示す図である。
【
図22】第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース利用画面の他の一例を示す図である。
【
図23】第1の実施形態に係る管理者によるチャットアプリ初回起動処理及び認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図24】第1の実施形態に係る管理者用端末の利用メニュー表示画面の一例を示す図である。
【
図25】第1の実施形態に係る管理者によるユーザ検索処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図26】第1の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索画面の一例を示す図である。
【
図27】第1の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索候補が表示されたときの画面の一例を示す図である。
【
図28】第1の実施形態に係る管理者によるユーザ検索処理の他の一例を示すシーケンス図である。
【
図29】第1の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索結果画面の一例を示す図である。
【
図30】第2の実施形態に係る管理者によるユーザ検索処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図31】第2の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索結果が表示されたときの画面の一例を示す図である。
【
図32】利用者Aによるチャットアプリからのログアウト処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図33】利用者Aによるチャットアプリからのログアウト判断処理の一例を示すフローチャートである。
【
図34】利用者Aが所有する通信端末の利用メニュー表示画面の一例を示す図である。
【
図35】利用者Aが所有する通信端末のログアウト画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0009】
〔第1の実施形態〕
まず、
図1乃至
図29を用いて、第1の実施形態について説明する。
【0010】
〔管理システムの概略〕
図1は、第1の実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示す管理システム1は、フリースペース等のリソースに設置されたQRコード(登録商標)等の画像コードを、利用者が所有するスマートフォン2が撮影して管理支援サーバ5へ送信し、管理支援サーバ5が送信された画像コードに対応する各種データを管理することで、利用者を管理する管理者が所有するPC6から利用者の予約場所を把握できるようにするシステムである。すなわち、リソースを利用する利用者を管理する管理者の管理業務に対して支援を行うことを可能にするシステムである。
【0011】
<システム構成例>
管理システム1は、スマートフォン2、予約管理サーバ4、管理支援サーバ5及びPC6によって構成されている。スマートフォン2及びPC6は、ファイヤーウォール105の内側に、社内ネットワーク等の通信ネットワーク100(ネットワークN1)を介して互いに接続されている。また、予約管理サーバ4及び管理支援サーバ5は、ファイヤーウォール105の外側に、通信ネットワーク110(ネットワークN2)を介して互いに接続されている。通信ネットワーク110は、不特定多数の通信が伝送されるネットワークであり、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク110には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)又はLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
【0012】
スマートフォン2は、一般的なOSなどが搭載された通信端末である。なお、スマートフォン2に代わって、例えば、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC(サングラス型、腕時計型など)などの通信機能を有する通信端末であってもよい。つまり、通信端末は、ブラウザソフトウェア等のソフトウェアを動作させることが可能な端末が用いられる。
【0013】
一例として、スマートフォン2には、管理支援サーバ5との間で利用可能な専用のアプリケーションソフトウェア(以下、チャットアプリという)がインストールされている。そこで、チャットアプリがインストールされたスマートフォン2を動作させることで、利用者は、本実施形態におけるフリースペース等の予約を行うことができる。なお、本実施形態では、管理システム1に会議に係る専用のアプリケーションソフトウェア(以下、会議アプリという)を動作させるための会議管理サーバを含めるようにしてもよい。なお、上述したアプリケーションは、ブラウザソフトウェアで代用されてよい。なお、本実施形態において、スマートフォン2は、通信端末の一例として機能する。
【0014】
予約管理サーバ4は、一般的なサーバOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。予約管理サーバ4が提供するリソースの予約及び利用者の予約又は予定の管理に関するシステムを、ここでは予約管理システムという。予約管理サーバ4は、カレンダーシステムを有しており、利用者の各種の予定を管理するWebアプリを提供する。例えば、予約管理サーバ4は、以下のような機能を有している。
・利用者の予約又は予定の登録を受け付け、いつでもどこからでも利用者の予約状況又は予定が確認できる
・予定の30分前など、設定した日時に利用者に対して電子メールで通知する
・一人が複数のカレンダー(仕事用、家庭用など)で予約又は予定を管理できる
・同じグループの人とカレンダーを共有する
予約管理サーバ4は、利用者をアカウントで管理する。アカウントとは利用者がサービスを利用する権利のことである。多くのシステムでは、利用者はアカウントを用いてシステムにログインする。このため、アカウントは、システムが利用者を一意に特定する機能(識別情報の機能)を有している。本実施形態では、予約管理サーバ4が、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約情報を、会議室等を管理する会議管理サーバに送信する。あるいは、予約管理サーバ4のアカウントを指定して会議管理サーバが予約情報を要求することで、会議管理サーバが会議室の予約情報を予約管理サーバ4から取得できるようにしてもよい。なお、アカウントは、例えば電子メール、ID、電話番号など、利用者を一意に識別できる情報でよい。
【0015】
本実施形態では、予約管理サーバ4は、フリースペース、会議室を含む各種のリソースを予約した予約情報及び利用者の予定を管理できる。なお、予約管理システムとしては、G Suite(登録商標)、Office365(登録商標)等が知られているが、本実施形態で説明する機能を有する予約管理システムであればよい。
【0016】
また、本実施形態では、各利用者が予約した各種リソース及び各利用者の予定に関する情報が予約管理サーバ4に予め登録されている。すなわち、管理システム1を利用する企業の社内ネットワークにある各会議室の会議室名、会議室ID、予約可能時間、各会議室の定員及び予約単位等に応じて、予約管理サーバ4のWebアプリがカスタマイズされている。したがって、管理システム1を利用する企業の各会議室を含むリソースと予約情報が結びつけられる。なお、本実施形態において、予約管理サーバ4は、予約管理装置の一例として機能する。
【0017】
管理支援サーバ5は、一般的なサーバOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。管理支援サーバ5が提供する複数の利用者におけるテキスト、音声、映像などの情報のリアルタイムな共有システムをチャットシステムという。管理支援サーバ5は、スマートフォン2に各種リソースの予約に関する情報を通知する。本実施形態では、運営主体が異なる複数の管理支援サーバ5が含まれてよい。なお、本実施形態において、管理支援サーバ5は、管理支援装置の一例として機能する。
【0018】
管理支援サーバ5で共有される情報には、画像、動画、音声等のようにテキストに限られないものもある。但し、本実施形態では説明の便宜上、通知には主にテキストが用いられるとして説明する。但し、チャットシステムは、グループ間の音声通話機能を提供してもよい。音声通話は1対1でも1対N(≧2)でもよい。したがって、本実施形態でチャットシステムがリソースの予約に関する情報を通知する際は、テキストの表示の他、音声メッセージの出力でもよい。なお、チャットシステムとしては、LINE(登録商標)、slack、Microsoft Teams(登録商標)等が知られているが、ボット(事前に決められている処理を実行するプログラム)から1又は複数の利用者に対して通知が可能なチャットシステムであればよい。
【0019】
管理支援サーバ5も同様に、予約管理サーバ4のアカウントとは異なるアカウントで利用者を管理するが、上述した会議管理サーバは、原則として管理支援サーバ5のアカウントを意識する必要はない。しかし、会議管理サーバは、管理支援サーバ5の任意のアカウントを指定して通知することができる。
【0020】
利用者の予定等を管理する管理者は、ファイヤーウォール105の内側に通信ネットワーク100に接続可能なPC6を使用することができる。PC6は、有線及び無線のいずれでも通信可能である。また、PC6には、スマートフォン2と同様にチャットアプリがインストールされる。そのため、PC6は、利用者が予約したフリースペースを含む会議室等のリソースの予約状況等を確認するための表示端末として用いられる。さらに、PC6は、ブラウザソフトウェアを利用して通信し、Webページを表示する機能を有していてもよい。
【0021】
なお、PC6に代わって、例えば、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC(サングラス型、腕時計型など)などの通信機能を有する通信端末であってもよい。つまり、通信端末は、ブラウザソフトウェア等のソフトウェアを動作させることが可能な端末が用いられる。また、本実施形態において、PC6は、管理者用端末の一例として機能する。
【0022】
<用語について>
リソースとは、ある会社、団体及び組織等が保有・貸借・管理している資源をいう。会社、団体及び組織等のリソースとしては、例えば、会議室、及び、会議室で使用可能な備品、装置、人(受け付けグループ)などがリソースとなり得る。さらに、フリーアドレスを有するフリースペース(以下、単にフリースペースという)、机、椅子、ブース等の場所、社用車、自転車、駐車場、駐輪場、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組みなどもリソースとなり得る。リソースのうち移動しにくいものを設備という。本実施形態では、説明の便宜上、リソースの一例としてフリースペースという用語を使用する。ほかにも、リソースの一例として、各種の電子機器、レンタルオフィス、レンタルスタジオ等の場所、レンタルサイクル、レンタカー(シェアリングカー)、ホテル等の宿泊施設、催物会場、ロッカーなどの貸しスペースや空間など、各種の設備もリソースとして扱うことができる。
【0023】
また、リソースの利用を要求するとは、リソースの識別情報が必要なリソースの利用要求であればよい。例えば、利用開始、又は、予約開始がある。
【0024】
さらに、利用者とは、フリースペースや会議室等のリソースを予約した者を含む。つまり、所定のフリースペースを予約した者がそのままそのフリースペースを利用する場合であれば、予約した者がそのまま利用者となる。なお、利用者はユーザと呼ばれてもよい。
【0025】
〔ハードウェア構成〕
<スマートフォン2のハードウェア構成>
図2は、第1の実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。スマートフォン2は、CPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、CMOSセンサ205、撮像素子I/F206、加速度・方位センサ207、メディアI/F209、GPS受信部211を備えている。
【0026】
これらのうち、CPU201は、スマートフォン2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。EEPROM204は、CPU201の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ205は、CPU201の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F206は、CMOSセンサ205の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ207は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F209は、フラッシュメモリ等の記録メディア208に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。GPS受信部211は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0027】
また、スマートフォン2は、遠距離通信回路212、遠距離通信回路212のアンテナ212a、CMOSセンサ213、撮像素子I/F214、マイク215、スピーカ216、音入出力I/F217、ディスプレイ218、外部機器接続I/F(Interface)219、近距離通信回路220、近距離通信回路220のアンテナ220a、及びタッチパネル221を備えている。
【0028】
これらのうち、遠距離通信回路212は、通信ネットワーク100を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ213は、CPU201の制御にしたがって被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F214は、CMOSセンサ213の駆動を制御する回路である。マイク215は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ216は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F217は、CPU201の制御にしたがってマイク215及びスピーカ216との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ218は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F219は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路220は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル221は、利用者がディスプレイ218に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、スマートフォン2を操作する入力手段の一種である。なお、CMOSセンサ213等の撮像手段、近距離通信回路220等の近距離通信手段、マイク215等の音声入力手段、等は、リソースの識別情報を、それぞれ例えば、画像コード等の画像、無線通信、音波で取得する情報取得手段である。
【0029】
また、スマートフォン2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、
図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0030】
<予約管理サーバ、管理支援サーバ、管理者用端末のハードウェア構成>
図3は、第1の実施形態に係る予約管理サーバ、管理支援サーバ及びPCのハードウェア構成の一例を示す図である。予約管理サーバ4、管理支援サーバ5及びPC6は、例えば
図3に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。
【0031】
図3に示されているコンピュータシステムは、コンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、HD404、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ405、ディスプレイ406、外部機器接続I/F407(Interface)、バスライン408、ネットワークI/F409、キーボード410、ポインティングデバイス411、メディアI/F413、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ415を備えている。
【0032】
これらのうち、CPU401は、コンピュータシステム全体の動作を制御する。ROM402は、IPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。HD404は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ405は、CPU401の制御にしたがってHD404に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ディスプレイ406は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F407は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F409は、通信ネットワーク110を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン408は、
図3に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0033】
また、キーボード410は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス411は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F413は、フラッシュメモリ等の記録メディア412に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。DVD-RWドライブ415は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW415に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。
【0034】
また、管理支援サーバ5は、コンピュータによって構築されており、
図3に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F507(Interface)、バスライン508、ネットワークI/F509、キーボード510、ポインティングデバイス511、メディアI/F513、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514を備えている。これらは、それぞれ予約管理サーバ4におけるCPU401、ROM402、RAM403、HD404、HDDコントローラ405、ディスプレイ406、外部機器接続I/F407、バスライン408、ネットワークI/F409、キーボード410、ポインティングデバイス411、メディアI/F413及びDVD-RWドライブ415と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0035】
PC6は、上述したようにコンピュータによって構築され、
図3に示されているように、CPU601、ROM602、RAM603、HD604、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ605、ディスプレイ606、外部機器接続I/F607(Interface)、バスライン608、ネットワークI/F609、キーボード610、ポインティングデバイス611、メディアI/F613、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ614を備えている。これらは、それぞれ予約管理サーバ4におけるCPU401、ROM402、RAM403、HD404、HDDコントローラ405、ディスプレイ406、外部機器接続I/F407、バスライン408、ネットワークI/F409、キーボード410、ポインティングデバイス411、メディアI/F413及びDVD-RWドライブ415と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0036】
〔管理システムの機能構成〕
次に、
図4乃至
図10を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る管理システムの機能構成の一例を示す図である。
【0037】
<スマートフォンの機能構成>
図4に示されているように、スマートフォン2は、送受信部21、受付部22、撮像部23、表示制御24、取得部26、デコード部27及び記憶・読出処理部29を有する。これら各部は、
図2に示されている各構成要素のいずれかが、ROM202及びEEPROM204のうち少なくとも一方からRAM203上に展開されたスマートフォン2用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0038】
また、スマートフォン2は、
図2に示されているROM202又はEEPROM204によって構築される記憶部2000を有している。
【0039】
(利用者ID登録テーブル)
図5(A)は、第1の実施形態に係る利用者ID登録テーブルの一例を示す概念図である。記憶部2000には、
図5(A)に示されているような利用者ID登録テーブルによって構成される利用者ID登録DB2001が構築されている。この利用者ID登録テーブルでは、顧客IDに、ユーザID及びパスワードが関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、顧客IDは、例えば、本実施形態に係る管理システムを利用する顧客毎の識別情報を示すものである。本実施形態では、以降「ユーザID」と記載するが、利用者IDと同じ意味として扱う。
【0040】
また、ユーザIDは、顧客IDで管理される各利用者のメールアドレス等が記憶、管理される。なお、IDは、Identificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは、複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。ユーザID以外のIDについても同様である。なお、本実施形態では、ユーザIDは、利用者識別情報の一例として扱われる。
【0041】
パスワードは、後述するフリースペースの利用時に用いられる、ログイン時のユーザIDと関連付けられた識別コード情報である。パスワードは、チャットアプリのインストール時又は初回の起動時(ログイン時)に利用者が設定する。
【0042】
なお、ユーザIDは、例えば、利用者によって管理支援サーバ5に対する認証が成功すると、管理支援サーバ5によって、入力されたユーザIDが正しいものであると見なされる。このユーザIDは、リソースを予約した予約者又はリソースで行われる各種イベントの参加者のアカウントと同じものを示す。そのため、管理支援サーバ5は、入力されたユーザIDにより、ユーザIDを入力した利用者が予約者である予約情報、又は参加者である予約情報を特定することができる。
【0043】
<<スマートフォンの各機能構成>>
次に、スマートフォン2の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されているスマートフォン2の送受信部21は、主に、
図2に示されているCPU201の処理、遠距離通信回路212及び外部機器接続I/F219によって実現され、通信ネットワーク100を介して、予約管理サーバ4及び管理支援サーバ5と各種データ(又は情報)の送受信を行う。
【0044】
受付部22は、主に、
図2に示されているCPU201の処理及びタッチパネル221の処理によって実現され、利用者から各種の選択又は入力を受け付ける。また、タッチパネル221だけでなく、他の入力手段として操作ボタン等が用いられてもよい。
【0045】
撮像部23は、主に、
図2に示されているCPU201の処理及び撮像素子I/F214によって実現され、撮像素子214によって撮像された被写体を画像信号に変換する。
【0046】
表示制御部24は、主に、
図2に示されているCPU201の処理及びディスプレイ218によって実現され、ディスプレイ218に各種画像、文字、コード情報等を表示させるための制御を行う。
【0047】
取得部26は、主に、
図2に示されているCPU201の処理によって実現され、撮像部23によって撮像された被写体(QRコード等の二次元コード又はバーコード等の一次元コード)から、コード情報を取得する。さらに、管理支援サーバ5から送信された認証情報を記憶手段に登録する。
【0048】
デコード部27は、主に、
図2に示されているCPU201の処理によって実現され、取得部26によって取得されたQRコード等のコード情報に埋め込まれているフリースペースに係る識別情報、フリースペースの名称等をデコードする。
【0049】
記憶・読出処理部29は、主に、
図2に示されているCPU201の処理によって実現され、記憶部2000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部2000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
【0050】
<予約管理サーバの機能構成>
図4に示されているように、予約管理サーバ4は、送受信部41、判断部45、認証部46、予約情報管理部47及び記憶・読出処理部49を有する。これら各部は、
図3に示されている各構成要素のいずれかが、ROM402及びHD404のうち少なくとも一方からRAM403上に展開された予約管理サーバ4用のプログラムに従ったCPU401からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0051】
また、予約管理サーバ4は、
図3に示されているROM402又はHD404によって構築される記憶部4000を有している。
【0052】
(認証情報管理テーブル)
図5(B)は、第1の実施形態に係る認証情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部4000には、
図5(B)に示されているような認証情報管理テーブルによって構成される認証情報管理DB4001が構築されている。この認証情報管理テーブルでは、顧客IDに、ユーザID及びパスワードが関連付けられて記憶、管理されている。上述したユーザID及びパスワードは、
図5(A)で示された利用者ID登録テーブルと同様のため、詳細の説明を省略する。
【0053】
(個人予約管理テーブル)
図6は、第1の実施形態に係る個人予約管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部4000には、さらに、
図6に示されているような個人予約管理テーブルによって構成される個人予約管理DB4002が構築されている。この個人予約管理テーブルでは、利用者情報を示すユーザID、利用者名及び所属部署をタブとして、それぞれのタブで分けられた予約ID毎に、予約内容、開始日時、終了日時、リソースID及びリソース名が関連付けられて記憶、管理されている。なお、タブ付けされるユーザIDは、例えば、hanako.rikoh@ricoh.ex.comである。
【0054】
予約内容は、利用者が各予約において行う内容(イベント)を示すもので、例えば、打合せ、面談等がある。
【0055】
開始日時は予約内容が開始される日時であり、終了日時は予約内容が終了される日時である。
【0056】
リソースIDは、会議室、フリースペース等の各種リソースを識別するための識別情報であり、リソースに設けられたQRコード又はバーコード等のコードに埋め込まれている。また、リソース名(会議室名、等)は、フリースペース等の名称である。
【0057】
(リソース予約管理テーブル)
図7は、第1の実施形態に係るリソース予約管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部4000には、さらに、
図7に示されているようなリソース予約管理テーブルによって構成されるリソース予約管理DB4003が構築されている。このリソース予約管理テーブルでは、リソース情報を示すリソース名をタブとして、それぞれのタブで分けられた予約ID毎に、開始日時、終了日時、ユーザID、利用者名及び予約内容が関連付けられて記憶、管理されている。なお、タブ付けされるリソースIDは、例えば、「A15F3」であり、対応するリソース名は、例えば、「A棟15F フリースペース3」である。
【0058】
開始日時及び終了日時は、
図6で説明した開始日時及び終了日時と同様であるが、フリースペースを利用する場合、開始日時は、所定のフリースペースに設けられたQRコードを撮影し、そのリソースが利用可能な場合に、撮影した時刻が開始日時として与えられる。一方、終了日時については、稼働時間(勤務時間)の取得が可能であれば勤務終了時刻を与えることができる。なお、リソースの利用者がリソースを利用した後に、後述するログアウト処理を行った際に、予約管理サーバ4は、上述した個人予定管理テーブルの終了日時を、ログアウト時刻で修正する。
【0059】
ユーザIDは、リソースを利用する利用者を識別するための識別情報であり、例えば、利用者のメールアドレスである。
【0060】
<<予約管理サーバの各機能構成>>
次に、予約管理サーバ4の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている予約管理サーバ4の送受信部41は、主に、
図3に示されているCPU401の処理、外部機器接続I/F407及びネットワークI/F409によって実現され、ファイヤーウォール105の外側に構築される通信ネットワーク110を介して、管理支援サーバ5と各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部41は、スマートフォン2のフリーアドレス利用時におけるログイン認証要求や予約の設定を受信する。
【0061】
判断部45は、主に、
図3に示されているCPU301の処理によって実現され、予約管理サーバ4における各種判断を行う。
【0062】
認証部46は、主に、
図3に示されているCPU301の処理によって実現され、認証情報DBに記憶されている認証情報(例えば、ユーザIDとパスワード)に基づいて利用者を認証する。ICカードや生体認証情報で認証してもよい。
【0063】
予約情報管理部47は、主に、
図3に示されているCPU301の処理によって実現され、利用者が登録した予約情報を管理する。予約情報管理部47は、上述した個人予約管理DB4002及びリソース予約管理DB4003から各種予約情報を読み出して、送受信部41を介して管理支援サーバ5に送信する。
【0064】
記憶・読出処理部49は、主に、
図3に示されているCPU301の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
【0065】
<管理支援サーバの機能構成>
図4に示されているように、管理支援サーバ5は、送受信部51、取得部52、時計部53、判断部55、通信部58及び記憶・読出処理部59を有する。これら各機能部は、
図3に示された各構成要素のいずれかが、ROM502及びHD504うち少なくとも一方からRAM503に展開された管理支援サーバ5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、管理支援サーバ5は、
図3に示されているROM502又はHD504により構築される記憶部5000を有している。
【0066】
(認証情報登録テーブル)
図8(A)は、第1の実施形態に係る認証情報登録テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図8(A)に示されているような認証情報登録テーブルによって構成される認証情報登録DB5001が構築されている。この認証情報登録テーブルでは、顧客IDに、ユーザID及びパスワードが関連付けられて記憶、管理されている。上述したユーザID及びパスワードは、
図5(A)で示された利用者ID登録テーブルと同様のため、詳細の説明を省略する。
【0067】
図8(B)は、第1の実施形態に係るアカウント情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図8(B)に示されているようなアカウント情報管理テーブルによって構成されるアカウント情報管理DB5002が構築されている。このアカウント情報管理テーブルでは、ユーザID(アカウント)毎に、利用者名(ユーザ名)及び所属部署が関連付けられて記憶、管理されている。アカウントは、チャットアプリを利用する企業又は法人ごとのテナントと紐づいている。また、所属部署は、アカウントに対応する利用者の所属する部署であり、上述した顧客IDで示される会社、法人等により管理される組織である。なお、本実施形態において、アカウント情報管理テーブルは、利用者情報管理手段の一例として扱われる。
【0068】
(管理対象者登録テーブル)
図9は、第1の実施形態に係る管理対象者登録テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図9に示されているような管理対象者登録テーブルによって構成されている管理対象者登録DB5003が構築されている。管理対象者登録テーブルでは、利用者を管理する管理者名をタブとして、それぞれのタブで分けられた管理対象部署毎に、管理対象者1、管理対象者2、管理対象者3、(管理対象者n)、・・・が関連付けられて記憶、管理されている。なお、タブ付けされる管理者名は、例えば、「株 利口」である。本実施形態において、管理対象者登録テーブルは、管理対象者登録手段の一例として扱われる。
【0069】
これらのうち、管理対象部署は、管理者が管理可能な部署名であり、管理者権限が付与される対象となる部署を意味する。
【0070】
管理対象者は、管理者によって管理される管理対象部署ごとに配置された社員等の人物である。
【0071】
なお、管理対象者登録テーブルでの管理に代えて、以下のような方法も考えられる。例えば、管理者が持つ権限でアクセス可能なユーザや部署に関するユーザ候補一覧をユーザ検索によって取得する際に、所定のキーワードとあわせて予約管理サーバ4に送信する。あるいは、管理者がユーザ候補一覧を取得した後に、管理者の所属する組織に関連するユーザのみを選択して表示する等の方法も考えられる。
【0072】
(フリースペース管理テーブル)
図10は、フリースペース管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、
図4に示されているようなフリースペース管理テーブルによって構成されているフリースペース管理DB5004が構築されている。フリースペース管理テーブルでは、利用日をタブとして、それぞれのタブで分けられた予約ID毎に、ユーザID、QRコード情報(リソースID)、フリースペース名及び利用状況が関連付けられて記憶、管理されている。
【0073】
これらのうち、QRコード情報は、利用者が利用するリソースのうち、フリースペースの机や壁棟に貼り付けられたQRコードに埋め込まれた情報で、リソースIDが含まれる。このQRコード情報は、後述する利用者Aが所有するスマートフォン2によってQRコードが撮影され、管理支援サーバ5に送信された時点で、利用者AのユーザIDとともに登録される。なお、本実施形態では、管理システム1を利用する複数の利用者のうち、任意の利用者を利用者Aと呼ぶ。
【0074】
フリースペース名は、フリースペースの名称であり、例えば、「A棟15F フリースペース3」等で示される。
【0075】
利用状況は、フリースペースの利用状況を示し、現時点で予約されている場合は、例えば「予約済」、予約されていない場合は、例えば「空き」のように管理される。この利用状況は、QRコード情報と同様に、後述する利用者Aが所有するスマートフォン2によってQRコードが撮影され、管理支援サーバ5に送信された時点で、「予約済」に変更されて登録される。さらに、利用者Aによってログアウト処理が行われた時点で、「空き」に変更されて登録される。
【0076】
<<管理支援サーバの各機能構成>>
次に、管理支援サーバ5の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている管理支援サーバ5の送受信部51は、主に、
図3に示されているCPU501の処理、外部機器接続I/F507及びネットワークI/F509によって実現され、会議管理サーバ30と各種の情報を送受信する。
【0077】
取得部52は、主に、
図3に示されているCPU501の処理によって実現され、スマートフォン2及びPC6から送信されたそれぞれの認証情報(ユーザID及びパスワード、管理者ID及びパスワード)を、認証情報登録DB5001を構成する認証情報登録テーブルに登録する。
【0078】
時計部53は、主に、
図3に示されているCPU501の処理によって実現され、管理支援サーバ5内の時刻情報を管理する。
【0079】
判断部55は、主に、
図3に示されているCPU501の処理によって実現され、管理支援サーバ5における各種判断を行う。
【0080】
通信部58は、主に、
図3に示されているCPU501の処理、外部機器接続I/F507及びネットワークI/F509によって実現され、主に、予約管理サーバ4、その他の装置との通信を行う。
【0081】
記憶・読出処理部59は、主に、
図3に示されているCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
【0082】
<PCの機能構成>
図4に示されているように、PC6は、送受信部61、受付部62、時計部63、表示制御部64、取得部66、通信部68及び記憶・読出処理部69を有する。これら各機能部は、
図3に示された各構成要素のいずれかが、ROM602及びHD604うち少なくとも一方からRAM603に展開されたPC6用のプログラムに従ったCPU601からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、PC6は、
図3に示されているROM602又はHD604により構築される記憶部6000を有している。
【0083】
(管理者ID登録テーブル)
図5(C)は、管理者ID登録テーブルの一例を示す概念図である。記憶部6000には、
図5(C)に示されているような管理者ID登録テーブルによって構成されている管理者ID登録DB6001が構築されている。この管理者ID登録テーブルでは、顧客IDに、ユーザID及びパスワードが関連付けられて記憶、管理されている。
【0084】
ユーザIDは、利用者を管理する管理者を識別する識別情報であり、例えばメールアドレスが与えられる。また、パスワードは、チャットアプリのインストール時又は初回の起動時(ログイン時)に管理者が設定される。
【0085】
<<PCの各機能構成>>
次に、PC6の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されているPC6の送受信部61は、主に、
図3に示されているCPU601の処理、外部機器接続I/F607及びネットワークI/F609によって実現され、通信ネットワーク100を介して管理支援サーバ5と各種の情報を送受信する。本実施形態では、管理支援サーバ5から各種リソースの予約に関する情報、リソースを利用する利用者のリソース予約状況、行動予定等の各種情報(データ)を送受信する。
【0086】
受付部62は、主に、
図3に示されているCPU601の処理及びキーボード610及びポインティングデバイス611によって実現され、管理者から各種の選択又は入力を受け付ける。また、タッチパネル等による他の入力手段が用いられてもよい。
【0087】
時計部63は、主に、
図3に示されているCPU601の処理によって実現され、主に、PC6の時刻情報を管理する。
【0088】
表示制御部64は、主に、
図3に示されているCPU601の処理及びディスプレイ606によって実現され、例えば、管理支援サーバ5から送信された各種データにより生成されたテキスト、画像を表示する。
【0089】
取得部66は、主に、
図3に示されているCPU601の処理によって実現され、認証された利用者の利用者情報を取得し、記憶・読出処理部69に対して利用者情報を所定のテーブル(DB)に記憶させる。
【0090】
通信部68は、主に、
図3に示されているCPU601の処理、外部機器接続I/F607及びネットワークI/F609によって実現され、ファイヤーウォール105の内側に構築されている通信ネットワーク100を介して、スマートフォン2等の端末、各種装置と通信する回路である。なお、通信部68と送受信部61とは通信ユニットを別個に有する構成で説明したが、共用される構成であってもよい。
【0091】
記憶・読出処理部69は、主に、
図3に示されているCPU601の処理によって実現され、記憶部6000に各種データを記憶したり、記憶部6000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
【0092】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図11乃至
図29を用いて、本実施形態に係る管理システムにおける処理又は動作を説明する。
【0093】
<利用者Aによるチャットアプリ起動処理>
まず、
図11を用いて、スマートフォン2にインストールされたチャットアプリを起動し、予約管理サーバ4に対して認証を行うまでの処理を説明する。
図11は、第1の実施形態に係る利用者Aによるチャットアプリ初回起動処理の一例を示すシーケンス図である。なお、本実施形態ではチャットボットを利用したチャットアプリがスマートフォン2にインストールされる場合を説明するが、チャットアプリに代えて他のアプリをインストールして同様の処理を実行するものでもかまわない。
【0094】
会議室及びフリースペース等のリソースの空き状況の検索、並びに、所定のフリースペース等の予約を実行するために、利用者Aは、自身の所有するスマートフォン2にインストールされているチャットアプリを起動する。これによって、スマートフォン2の受付部22は、利用者Aによるチャットアプリの起動処理を受け付ける(ステップS21)。
【0095】
チャットアプリの起動処理を受け付けると、チャットアプリとの通信を兼ねた送受信部21は、管理支援サーバ5に対して起動要求を送信する(ステップS22)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信された起動要求を受信する。
【0096】
次に、記憶・読出処理部59は、ユーザIDを検索キーとして認証情報管理テーブル(
図8(A)参照)を検索することにより、対応するパスワードを読み出す(ステップS23)。
【0097】
続いて、判断部55は、スマートフォン2から送信された起動要求に認証情報があるか(含まれているか)否かを判断する(ステップS24)。
【0098】
判断部55によって認証情報がある(含まれている)と判断された場合には(ステップS24;YES)、送受信部51は、
図15に示されているようなチャットアプリ起動画面251を表示させるための画面情報をスマートフォン2に送信する(ステップS25)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信された画面情報を受信する。
【0099】
送受信部21によってチャットアプリ起動画面251を表示させるための画面情報が受信されると、表示制御部24は、ディスプレイ218上に
図15で示されているようなチャットアプリ起動画面251を表示する(ステップS26)。その後、受付部22は、
図15で示されているようなチャットアプリ起動画面251に対する利用者Aによるスペース検索操作の受付を待つ(ステップS27)。
【0100】
一方、判断部55によって認証情報がない(含まれていない)と判断された場合には(ステップS24;NO)、送受信部51は、
図13に示されているような「ログイン」ボタン260を含むチャットアプリ起動画面251を表示させるための画面情報をスマートフォン2に送信する(ステップS28)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信された「ログイン」ボタン260を含むチャットアプリ起動画面251を表示させるための画面情報を受信する。つまり、送受信部51は、スマートフォン2に対して、利用者Aにログインを促す画面情報を送信する。
【0101】
送受信部21によって「ログイン」ボタン260を含むチャットアプリ起動画面251を表示させるための画面情報が受信されると、表示制御部24は、ディスプレイ218上に
図13で示されているようなログインを促すチャットアプリ起動画面251を表示する(ステップS29)。
【0102】
その後、利用者Aは、「ログイン」ボタン260に対して押下、クリック又はタップ等の操作をして、
図12に示されているようなログイン処理を行い、ユーザID及びパスワードの認証情報を入力する。上述したような一連の処理を行うことで、管理支援サーバ5の判断部55は、利用者Aが初回の認証処理であるか2回目以降の認証処理であるかを判断し、スマートフォン2によるチャットアプリの起動処理及び認証処理が行われる。
【0103】
<利用者Aによるログイン時の処理(初回のみ)>
次に、
図12を用いて、利用者Aによるチャットアプリ初回認証処理を説明する。
図12は、第1の実施形態に係る利用者Aによるチャットアプリ初回起動処理の一例を示すシーケンス図である。管理システム1において、上述したステップS21~S28までの処理が実行されると、スマートフォン2の受付部22は、利用者Aから認証情報の入力を受け付ける(ステップS31)。この認証情報には、利用者AのユーザID及びパスワードが含まれる。
【0104】
続いて、送受信部21は、利用者Aによって入力された認証情報(ユーザID、パスワード)を管理支援サーバ5に送信する(ステップS32)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信された認証情報(ユーザID、パスワード)を受信する。
【0105】
スマートフォン2から認証情報を受信した送受信部51は、予約管理サーバ4に対してユーザID、パスワードを含む認証要求を送信する(ステップS33)。これにより、予約管理サーバ4の送受信部41は、管理支援サーバ5から送信されたユーザID、パスワードを含む認証要求を受信する。
【0106】
認証要求を受信した予約管理サーバ4の認証部46は、ユーザID及びパスワードを検索キーとして認証情報管理DB4001を構成する認証管理テーブルを検索して、対応するユーザID及びパスワードを読み出すことで、認証処理を行う(ステップS34)。
【0107】
認証処理が成功した場合、送受信部41は、管理支援サーバ5に対して認証成功通知を送信する(ステップS35)。この認証成功通知には、認証処理に用いられるユーザID及びパスワードが含まれる。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4から送信された認証成功通知を受信する。
【0108】
続いて、管理支援サーバ5の取得部52は、送受信部51によって受信された認証情報(ユーザID及びパスワード)を、認証情報登録DB5001を構成する認証情報登録テーブルに登録する(ステップS36)。
【0109】
続いて、予約管理サーバ4の記憶・読出処理部49は、ステップS33で受信したユーザIDを検索キーとして、ユーザIDをタブとして分けられた個人予約管理テーブル(
図6参照)を検索することにより、対応するユーザID(アカウント)、所属部署を読み出す(ステップS37)。
【0110】
続いて、送受信部41は、ステップS37で読み出されたユーザID,利用者名及び所属部署を示す各情報を管理支援サーバ5に対して送信する(ステップS38)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4から送信されたユーザID,利用者名及び所属部署を示す各情報を受信する。
【0111】
続いて、取得部52は、送受信部51によって受信されたユーザID,利用者名及び所属部署を示す各情報をアカウント管理テーブル(
図8(B)参照)に登録する(ステップS39)。
【0112】
ステップS39におけるアカウント管理テーブルへの情報登録後、送受信部51は、利用者Aに係るユーザID,パスワード及びフリーアドレス利用案内画面データをスマートフォン2に対して送信する(ステップS40)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信された利用者Aに係るユーザID,パスワード及びフリーアドレス利用案内画面データを受信する。
【0113】
次に、スマートフォン2の取得部26は、認証された利用者Aの利用者情報として、ユーザID及びパスワードを利用者ID登録テーブル(
図5(A)参照)に登録する(ステップS41)。
【0114】
その後、表示制御部24は、ディスプレイ218上に後述するフリーアドレス利用案内画面を表示し、利用者Aに通知する(ステップS42)。なお、通知には、ディスプレイ218の画面への表示に加えて、スピーカ216を介した音声によるアナウンスを行ってもよい。
【0115】
(画面例)
図13は、第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のログイン画面の一例を示す図である。
図13に示されているように、上述したステップS31の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によってフリーアドレス利用案内252、「ログインしてください」259、「ログイン」ボタン260及びテキスト表示欄258を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。このとき、テキスト表示欄258には、現在日時を示す「2020/04/01 08:50」及び「ログイン」が表示されている。
これにより、ユーザAは、「ログイン」ボタン260に対して押下、クリック又はタップ等の操作をしてログイン処理を実行する。
【0116】
<利用者によるスペース検索処理>
次に、
図14を用いて、利用者Aによるスペース検索処理を説明する。
図14は、第1の実施形態に係る利用者Aによるチャットアプリ初回起動処理の一例を示すシーケンス図である。このとき、上述した初回認証処理と処理が続いている場合は、チャットアプリの起動処理(ステップS21)~チャットアプリ起動応答処理(ステップS25)までの処理は省略可能である。
【0117】
まず、スマートフォン2の利用者Aは、後述する
図15に示されているチャットアプリ起動画面251に表示されたメニュー選択画面から、「スペース検索」ボタン255に対して押下、クリック又はタップ等の操作をする。これにより、スマートフォン2の受付部22は、スペース検索要求を受け付ける(ステップS51)。
【0118】
続いて、送受信部21は、「スペース検索」ボタン255に対応するスペース検索要求を管理支援サーバ5に対して送信する(ステップS52)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信されたスペース検索要求を受信する。
【0119】
ステップS52の処理が実行された後、送受信部51は、キーワード入力要求をスマートフォン2に対して送信する(ステップS53)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信されたキーワード入力要求を受信する。
【0120】
続いて、表示制御部24は、スマートフォン2のディスプレイ218に、キーワード要求画面を表示する(ステップS54)。
【0121】
スマートフォン2のディスプレイ218にキーワード要求画面が表示されたことを確認した利用者Aは、ディスプレイ218に対してキーワード入力操作を行う。これにより、スマートフォン2の受付部22は、入力操作を受け付ける(ステップS55)。この場合、
図16に示されたように、後述する「テキスト入力」欄270に、「A棟フリースペース」と入力する。詳細については、以降の画面例にて説明する。
【0122】
続いて、送受信部21は、キーワードとして、入力を受け付けた「A棟フリースペースで示される情報及びスマートフォン2の現在時刻を管理支援サーバ5に送信する(ステップS56)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信された「A棟フリースペース」で示される情報及びスマートフォン2の現在時刻を示す現在時刻情報を受信する。なお、現在時刻については、管理支援サーバ5の時計部53で管理される時刻情報を用いてもよい。その場合は、ステップS56において現在時刻情報の受信は省略される。
【0123】
ステップS56でキーワードを受信すると、管理支援サーバ5は、空きスペースの検索を実行する。具体的には、記憶・読出処理部59は、受信したキーワードで示される「A棟フリースペース」を検索キーとしてフリースペース管理テーブル(
図10参照)を検索することにより、対応するフリースペースの利用状況を読み出す(ステップS57)。
【0124】
このとき、判断部55は、記憶・読出処理部59によって読み出されたフリースペースの利用状況が、現在時刻において「空き」となっているか否かを判断する。判断部55は、「空き」となっているフリースペースを利用可能スペースと判断し、送受信部51を介して利用可能スペース情報としてスマートフォン2に対して送信する(ステップS58)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信された利用可能スペース情報を受信する。なお、このときの利用可能スペース情報には、「A棟15F フリースペース3」及び「A棟17F フリースペース7」が含まれる。ステップS58の処理は、すなわち、利用者Aから予約されていないリソースの名称を示すリソース名情報として、現在「空き」となっているフリースペースが示すフリースペースの名称が用いられる。
【0125】
管理支援サーバ5から利用可能スペース情報を受信したスマートフォン2の表示制御部24は、ディスプレイ218に、利用可能なスペースとして、
図16に示されているようなチャットアプリ起動画面251を表示する(ステップS59)。これにより、利用者Aは、現在時刻において、利用可能なフリースペースとして、「A棟15F フリースペース3」及び「A棟17F フリースペース7」を認識することができる。
【0126】
(画面例)
図15は、第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース検索画面の一例を示す図である。
図15に示されているように、上述したステップS51の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によって、「フリーアドレス利用案内」表示252、「メニューから選択してください」メッセージ253、「スペース利用」ボタン254、「スペース検索」ボタン255、「ユーザ検索」ボタン256、「ヘルプ」ボタン257及びテキスト表示欄258を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。このとき、テキスト表示欄258には、現在日時を示す「2020/04/01 08:45」及び「スペース検索」が表示されている。
【0127】
図16は、第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース検索画面の他の一例を示す図である。
図16に示されているように、上述したステップS54の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によって、「フリーアドレス利用案内」表示252、「検索するキーワードを入力してください」メッセージ267、テキスト表示欄258を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。このとき、テキスト表示欄258には、現在日時を示す「2020/04/01 08:45」及び「スペース検索」が表示されている。その後、利用者Aによってテキスト表示欄270に「A棟フリースペース」と入力されると、表示制御部24によって、「下記のスペースが利用可能です」メッセージ268と、利用可能なスペース(リソース)を示す「A棟15F フリースペース3、A棟17F フリースペース7」表示269が2列にわたり表示される。このとき、「テキスト入力」欄270には、現在日時を示す「2020/04/01 08:45」及びユーザAによってテキスト入力された「A棟フリースペース」が表示されている。
【0128】
<QRコードの読取処理>
続いて、スマートフォン2によるフリースペースに設置されたQRコードの読取処理について説明する。
図17は、第1の実施形態に係る利用者Aによるカメラ起動処理及びQRコード撮影処理の一例を示すシーケンス図である。なお、すでに利用者Aによって起動処理及び認証処理が完了している場合は、ステップS21~S28までの処理は省略される。
【0129】
利用者Aは、後述する
図19に示されているようなチャットアプリ起動画面251で、「スペース利用」ボタン254に対して押下、クリック又はタップ等の操作をする。これにより、スマートフォン2の受付部22は、利用者Aによる操作を受け付ける(ステップS71)。
【0130】
利用者Aからの操作を受け付けた後、送受信部21は、管理支援サーバ5に対してスペース利用要求を送信する(ステップS72)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信されたスペース利用要求を受信する。
【0131】
スペース利用要求を受信した管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2に対してスペース利用要求の応答として、QRコードの撮影要求を送信する(ステップS73)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信されたスペース利用要求の応答としてのQRコードの撮影要求を受信する。
【0132】
続いて、表示制御部24は、ディスプレイ218に、後述する
図20に示されているようなQRコードの撮影案内の表示を行う(ステップS74)。
【0133】
ステップS74の表示を確認した利用者Aは、カメラの起動操作を行う。これにより、受付部22は、カメラの起動操作を受け付ける(ステップS75)。
【0134】
カメラの起動操作を受け付けたスマートフォン2は、送受信部21から管理支援サーバ5に対して、カメラ起動要求を送信する(ステップS76)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信されたカメラ起動要求を受信する。
【0135】
カメラ起動要求を受信した管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2に対してカメラ起動要求の応答を送信する(ステップS77)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信されたカメラ起動要求の応答を受信する。つまり、QRコードの読取りは、管理支援サーバ5からの指示によって行われる。
【0136】
続いて、スマートフォン2の撮像部23は、撮像素子I/F214を制御してカメラを起動する(ステップS78)。
【0137】
さらに、表示制御部24は、QRコードの撮影依頼表示をディスプレイ218に表示する(ステップS79)。具体的には、上述した
図20に示されているようなQRコードの撮影案内画面を表示する。
【0138】
QRコードの撮影案内画面を確認した利用者Aは、スマートフォン2を操作して、QRコードを撮影する。つまり、受付部22は、利用者AによるQRコードの撮影操作を受け付ける(ステップS80)。
【0139】
その後、撮像部23は、利用者Aの操作を借りて所定のフリースペースAに貼付等により設置されているQRコードを撮影する(ステップS81)。
【0140】
QRコードの撮影後、送受信部21は、利用者AのユーザID、利用者名、並びにQRコードに埋め込まれている情報としてのフリースペースAの識別ID及びフリースペースAの名称を、管理支援サーバ5に対して送信する(ステップS82)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信された、利用者AのユーザID、利用者名、並びにQRコードに埋め込まれている情報としてのフリースペースAの識別ID(リソースID)及びフリースペースAの名称を受信する。なお、本実施形態では、フリースペースAの識別IDは、リソース識別情報の一例として扱われる。
【0141】
なお、本実施形態に係る管理システム1では、上述したステップS82の処理が実行される場合、スマートフォン2(通信端末)と管理支援サーバ5(管理支援装置)との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、スマートフォン2から送信される各情報は、管理支援サーバ5に送信される前に、一度他の装置を介して送信されるような構成であってもよい。
【0142】
引き続き、利用者Aによるスペース利用開始のシーケンスについて説明する。
図18は、第1の実施形態に係る利用者Aによるスペース利用開始処理の一例を示すシーケンス図である。管理支援サーバ5の記憶・読出処理部59は、スマートフォン2から受信したユーザID、QRコード情報としてのリソースID(フリースペースの識別ID)及びフリースペース名をフリースペース管理テーブル(
図10参照)に登録する(ステップS91)。さらに、記憶・読出処理部59は、ステップS91で登録したフリースペース管理テーブルの予約IDに対応する利用状況を、「空き」から「予約済」に変更する。なお、予約管理サーバ4で管理されているリソースに対して、上述したステップS91でフリースペース管理テーブル(
図10参照)に登録したユーザID、QRコード情報等は、後に行われるログアウト時の判定に使用されてもよい。
【0143】
続いて、送受信部51は、登録したフリースペースAのリソースIDを予約管理サーバ4に対して送信する(ステップS92)。これにより、予約管理サーバ4の送受信部41は、管理支援サーバ5から送信されたリソースIDを受信する。なお、本実施形態に係る管理システム1において、管理支援サーバ5と予約管理サーバ4との間にも、他の装置が存在してもよい。つまり、管理支援サーバ5が送信したリソースIDを他の装置が一度受信し、その後、他の装置から予約管理サーバ4にリソースIDを送信するような形態にしてもよい。
【0144】
管理支援サーバ5から送信されたリソースIDを受信後、記憶・読出処理部59は、個人予約登録テーブル(
図6参照)に対して、利用者情報の登録を行う。登録される情報は、現在時刻(開始日時)、リソースID及びリソース名である(ステップS93)。なお、フリースペースAを予約する場合、個人予約管理テーブルの予約内容は利用者A本人が入力してもよい。
【0145】
利用者情報を登録した後、記憶・読出処理部59は、リソース予約管理テーブル(
図7参照)に対して、リソース情報の登録を行う。登録される情報は、現在時刻(開始日時)、ユーザID及び利用者名である(ステップS94)。なお、個人予約登録テーブルへの登録と同様に、フリースペースAを予約する場合、リソース予約管理テーブルの予約内容は利用者A本人が入力してもよい。さらに終了日時については、利用者Aが任意の時刻に入力を行うか、予約管理サーバ4が利用者Aの業務終了時刻と連携して終了日時を設定するようにしてもよい。
【0146】
ステップS93及びS94の処理を実行した後、送受信部41は、管理支援サーバ5に対して、利用者情報及びリソース情報登録に対する応答を送信する(ステップS95)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4から送信された利用者情報及びリソース情報登録に対する応答を受信する。
【0147】
続いて、送受信部51は、スマートフォン2に対して、スペース利用完了の通知を送信する(ステップS96)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信されたスペース利用完了の通知を受信する。
【0148】
ステップS96でスペース利用完了の通知を受信後、表示制御部24は、ディスプレイ218にスペース利用完了通知として、
図22に示されているようなチャットアプリ起動画面251を表示する(ステップS97)。
【0149】
(画面例)
図19は、第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース利用画面の一例を示す図である。
図19に示されているように、上述したステップS71~S73の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によって、「メニューから選択してください」メッセージ253、「スペース利用」ボタン254、「スペース検索」ボタン255、「ユーザ検索」ボタン256、「ヘルプ」ボタン257及びテキスト表示欄258を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。このとき、テキスト表示欄258には、現在日時を示す「2020/04/01 08:50」及び「スペース利用」が表示されている。
【0150】
図20は、第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のカメラ起動画面の一例を示す図である。
図20に示されているように、上述したステップS75~S78の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によって、「フリーアドレス利用案内」表示252、「利用場所のQRコードを撮影してください」メッセージ261、テキスト表示欄258、「カメラ起動」欄263及び「カメラ起動」ボタン262を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。このとき、テキスト表示欄258には、現在日時を示す「2020/04/01 08:51」及び「スペース利用」が表示されている。さらに、テキスト表示欄263には、現在日時を示す「2020/04/01 08:51」及び「カメラ起動」が表示されている。
【0151】
図21は、第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のQRコード読取画面の一例を示す図である。
図21に示されているように、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によって、「QRコードの読み取り中」メッセージ265、QRコード266を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。
【0152】
図22は、第1の実施形態に係る利用者Aが所有する通信端末のスペース利用画面の他の一例を示す図である。
図22に示されているように、上述したステップS80~S96の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によって、「フリーアドレス利用案内」表示252、テキスト表示欄258及び「フリースペース利用開始」メッセージ267が表示される。このとき、「フリースペース利用開始」267には、「A棟15F フリースペース3の利用を開始しました」という内容のメッセージが表示されている。さらに、テキスト表示欄258には、現在日時を示す「2020/04/01 08:51」及び「スペース利用」が表示されている。
【0153】
<管理者によるチャットアプリ起動処理>
次に、
図23を用いて、利用者Aを管理する管理者によるスペース検索処理を説明する。
図23は、第1の実施形態に係る管理者によるチャットアプリ初回起動処理及び認証処理の一例を示すシーケンス図である。なお、管理者によるチャットアプリ起動処理及び認証処理については、利用者Aによるチャットアプリ起動処理及び認証処理と同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0154】
<管理者によるログイン時の処理(初回のみ)>
まず、
図23を用いて、利用者Aを管理する管理者(以下、管理者という)によるチャットアプリ初回起動処理及び認証処理を説明する。
図23は、第1の実施形態に係る管理者によるチャットアプリ初回起動処理及び認証処理の一例を示すシーケンス図である。但し、管理者によるシャットアプリの起動処理~ログイン通知までの処理は、利用者Aによるチャットアプリ起動処理(
図11参照)と同様のため、詳細の説明を省略する。
【0155】
まず、PC6の受付部62は、管理者から認証情報の入力を受け付ける(ステップS121)。この認証情報には、管理者のユーザID及びパスワードが含まれる。
【0156】
続いて、送受信部61は、管理者によって入力された認証情報(ユーザID、パスワード)を管理支援サーバ5に送信する(ステップS122)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信された認証情報(ユーザID、パスワード)を受信する。
【0157】
スマートフォン2から認証情報を受信した送受信部51は、予約管理サーバ4に対してユーザID、パスワードを含む認証要求を送信する(ステップS123)。これにより、予約管理サーバ4の送受信部41は、管理支援サーバ5から送信されたユーザID、パスワードを含む認証要求を受信する。
【0158】
認証要求を受信した予約管理サーバ4の認証部46は、ユーザID及びパスワードを検索キーとして認証情報管理DB4001を構成する認証管理テーブルを検索して、対応するユーザID及びパスワードを読み出すことで、認証処理を行う(ステップS124)。
【0159】
認証処理が成功した場合、送受信部41は、管理支援サーバ5に対して認証成功通知を送信する(ステップS125)。この認証成功通知には、認証処理に用いられるユーザID及びパスワードが含まれる。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4から送信された認証成功通知を受信する。
【0160】
続いて、管理支援サーバ5の取得部52は、送受信部51によって受信された認証情報(ユーザID及びパスワード)を、認証情報登録DB5001を構成する認証情報登録テーブルに登録する(ステップS126)。
【0161】
続いて、予約管理サーバ4の記憶・読出処理部49は、ステップS123で受信したユーザIDを検索キーとして、ユーザIDをタブとして分けられた個人予約管理テーブル(
図6参照)を検索することにより、対応するユーザID(アカウント)、所属部署を読み出す(ステップS127)。
【0162】
続いて、送受信部41は、ステップS127で読み出されたユーザID,利用者名及び所属部署を示す各情報を管理支援サーバ5に対して送信する(ステップS128)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4から送信されたユーザID,利用者名及び所属部署を示す各情報を受信する。
【0163】
続いて、取得部52は、送受信部51によって受信されたユーザID,利用者名及び所属部署を示す各情報をアカウント管理テーブル(
図8(B)参照)に登録する(ステップS129)。
【0164】
ステップS129におけるアカウント管理テーブルへの情報登録後、送受信部51は、利用者Aに係るユーザID,パスワード及びフリーアドレス利用案内画面データをPC6に対して送信する(ステップS130)。これにより、PC6の送受信部61は、管理支援サーバ5から送信された利用者Aに係るユーザID,パスワード及びフリーアドレス利用案内画面データを受信する。
【0165】
次に、PC6の取得部66は、認証された利用者Aの利用者情報として、ユーザID及びパスワードを利用者ID登録テーブル(
図5(A)参照)に登録する(ステップS131)。
【0166】
その後、表示制御部24は、ディスプレイ606上に後述するフリーアドレス利用案内画面を表示し、利用者Aに通知する(ステップS132)。なお、通知には、ディスプレイ606の画面への表示に加えて、例えば、スピーカを介した音声によるアナウンスを行ってもよい。
【0167】
(画面例)
図24は、第1の実施形態に係る管理者用端末の利用メニュー表示画面の一例を示す図である。
図24に示されているように、上述したステップS132の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によって、「フリーアドレス利用案内」表示652、「フリーアドレス利用メニュー」メッセージ653、「スペース利用」ボタン654、「スペース検索」ボタン655、「ユーザ検索」ボタン656、「ヘルプ」ボタン657及びテキスト表示欄658を含むチャットアプリ起動画面651が表示される。このとき、テキスト表示欄658には、現在日時を示す「2020/04/01 13:00」及び「ユーザ検索」が表示されている。
【0168】
<管理者によるユーザ検索処理>
続いて、管理者によるユーザ検索処理について説明する。
図25は、第1の実施形態に係る管理者によるユーザ検索処理の一例を示すシーケンス図である。このとき、
図23で説明した初回認証処理と処理が続いている場合は、チャットアプリの起動処理(
図11;ステップS21)~チャットアプリ起動応答処理(
図11;ステップS25)までの処理は省略可能である。
【0169】
まず、管理者は、上述した
図24に示されているチャットアプリ起動画面651に表示されたメニュー選択画面から、「ユーザ検索」ボタン656に対して押下、クリック又はタップ等の操作をする。これにより、PC6の受付部62は、ユーザ検索要求を受け付ける(ステップS141)。
【0170】
続いて、送受信部61は、「ユーザ検索」ボタン656に対応するユーザ検索要求を管理支援サーバ5に対して送信する(ステップS142)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、PC6から送信されたユーザ検索要求を受信する。なお、ステップS142で送信されるユーザ検索要求は、第1の検索指示要求の一例である。
【0171】
ステップS142の処理が実行された後、送受信部51は、キーワード入力要求をPC6に対して送信する(ステップS143)。これにより、PC6の送受信部61は、管理支援サーバ5から送信されたキーワード入力要求を受信する。
【0172】
続いて、表示制御部64は、PC6のディスプレイ606に、キーワード要求画面を表示する(ステップS144)。
【0173】
PC6のディスプレイ606にキーワード要求画面が表示されたことを確認した管理者は、ディスプレイ606に対してキーワード入力操作を行う。これにより、PC6の受付部62は、入力操作を受け付ける(ステップS145)。この場合、
図26に示されたように、後述する「テキスト入力」欄660に、「理光」と入力する。詳細については、以降の画面例にて説明する。
【0174】
続いて、送受信部61は、キーワードとして、入力を受け付けた「理光」で示される情報及びPC6の現在時刻を管理支援サーバ5に送信する(ステップS146)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、PC6から送信された「理光」で示される情報及びPC6の現在時刻を示す現在時刻情報を受信する。なお、現在時刻については、管理支援サーバ5の時計部53で管理される時刻情報を用いてもよい。その場合は、ステップS146において現在時刻情報の受信は省略される。
【0175】
ステップS56でキーワードを受信すると、管理支援サーバ5は、空きスペースの検索を実行する。具体的には、記憶・読出処理部59は、受信したキーワードで示される「理光」を検索キーとして管理対象者登録テーブル(
図9参照)を検索することにより、対応する管理対象者を読み出す(ステップS147)。なお、ステップS147の処理に代えて、以下の方法で管理対象者を抽出する方法もある。例えば、管理者は、所定のキーワードを使用してユーザ情報が管理されている予約管理サーバ4にアクセスし、予約管理サーバ4で管理されているユーザ情報を参照して管理対象者の候補一覧を作成する方法が考えられる。
【0176】
続いて、記憶・読出処理部59によって読み出された「理光**」で表される管理対象者をユーザ候補とするユーザ候補情報を、PC6に対して送信する(ステップS148)。これにより、PC6の送受信部61は、管理支援サーバ5から送信されたユーザ候補情報を受信する。なお、このときのユーザ候補情報には、「理光太郎」及び「理光花子」が含まれる。さらに、それぞれのユーザ候補には、各々の所属部署も表示される。
【0177】
管理支援サーバ5からユーザ候補情報を受信したPC6の表示制御部64は、ディスプレイ606に、ユーザ候補として、
図27に示されているようなチャットアプリ起動画面651を表示する(ステップS149)。これにより、管理者は、現在時刻において、ユーザ候補者としての「理光 太郎」及び本人の所属部署、並びに、「理光 花子」及び本人の所属部署を認識することができる。
【0178】
(画面例)
図26は、第1の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索画面の一例を示す図である。
図26に示されているように、上述したステップS144の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によって、「フリーアドレス利用案内」表示652、「検索するキーワードを入力してください」メッセージ653、テキスト表示欄658及びテキスト表示欄660を含むチャットアプリ起動画面651が表示される。このとき、テキスト表示欄658には、現在日時を示す「2020/04/01 13:00」及び「ユーザ検索」が表示されている。さらに、テキスト表示欄660には、現在日時を示す「2020/04/01 13:00」及び「理光」が表示されている。
【0179】
図27は、第1の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索候補が表示されたときの画面の一例を示す図である。
図27に示されているように、上述したステップS149の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によって、「フリーアドレス利用案内」表示652、「下記のメンバーが見つかりました。場所を知りたいメンバーを選択してください」メッセージ665、候補者表示欄664及びテキスト表示欄666を含むチャットアプリ起動画面651が表示される。このとき、テキスト表示欄666には、現在日時を示す「2020/04/01 13:01」及び「理光 花子」が表示されている。
【0180】
また、候補者表示欄664には、「理光 太郎」、本人の所属部署及び「場所表示」ボタン661、並びに、「理光 花子」、本人の所属部署及び「場所表示」ボタン662が表示されている。さらに、候補者表示欄の右側には、スクロールバー663が設けられている。テキスト表示欄666に表示されている「理光 花子」は、例えば、「理光 花子」及び本人の所属部署の下の「場所表示」ボタン662が、管理者によって押下又はタップされたときに表示された例を示している。また、テキスト表示欄666に表示されている「理光 花子」については、「場所表示」ボタン662の操作に代えて、例えば、利用者名及び本人の所属部署のうちのいずれか一方のテキスト部分を管理者が押下、クリック又はタップ等の操作をすることにより表示されるようなユーザーインターフェース(UI)が構築されてもよい。
【0181】
<管理支援サーバ5による候補者の特定処理>
続いて、管理支援サーバ5による候補者の特定処理について説明する。
図28は、第1の実施形態に係る管理者によるユーザ検索処理の他の一例を示すシーケンス図である。
図28に示されているように、まず、管理者は、上述した
図27に示されている候補者表示欄664に表示された候補者のうち、場所を特定したい候補者の場所表示ボタンに対して押下、クリック又はタップ等の操作をする。本実施形態では、候補者の一人を示す「理光 花子」の場所を知るために、管理者は「場所表示」ボタン662に対して押下、クリック又はタップ等の操作をする。これにより、PC6の受付部62は、ユーザ指定操作を受け付ける(ステップS151)。
【0182】
続いて、送受信部61は、「場所表示」ボタン662に対応するユーザ指定要求を管理支援サーバ5に対して送信する(ステップS152)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、PC6から送信されたユーザ指定要求を受信する。ユーザ指定要求には、ユーザのフルネーム及びそのユーザの所属部署が含まれる。なお、ステップS152で送信されるユーザ指定要求は、第2の検索指示要求の一例である。
【0183】
続いて、管理支援サーバ5の記憶・読出処理部59は、送受信部51によって受信されたユーザのフルネームを示す「理光 花子」及び所属部署を検索キーとしてアカウント情報管理テーブル(
図8(B)参照)を検索することにより、対応するユーザID(アカウント)を読み出す(ステップS153)。
【0184】
さらに、記憶・読出処理部59は、ステップS153の処理で読み出されたユーザID(アカウント)を検索キーとしてフリースペース管理テーブル(
図10参照)を検索することにより、対応するフリースペース名を読み出す(ステップS154)。これにより、判断部55は、検索した利用者が予約したリソース(フリースペースA)のフリースペース名を特定する。
【0185】
続いて、送受信部51は、特定した利用者が予約したリソースのリソース名(フリースペース名)をPC6に送信する(ステップS155)。これにより、PC6の送受信部61は、管理支援サーバ5から送信されたリソース名を受信する。
【0186】
ステップS155で受信したリソース名に対して、表示制御部64は、PC6のディスプレイ606に、特定したユーザが予約をしたリソースの場所を表示する(ステップS156)。
【0187】
(画面例)
図29は、第1の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索結果画面の一例を示す図である。
図29に示されているように、上述したステップS156の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によって、「フリーアドレス利用案内」表示652、「選択したメンバーは、下記の場所にいます」メッセージ667、メッセージ表示欄668及びテキスト表示欄666を含むチャットアプリ起動画面651が表示される。このとき、メッセージ表示欄668には、特定した利用者(理光 花子)が予約したリソースの名称を示す「A棟15F フリースペース3」が表示されている。本実施形態では、この「A棟15F フリースペース3」が、特定のリソースの場所を示す場所情報となる。さらに、テキスト表示欄666には、現在日時を示す「2020/04/01 13:01」及び「理光 花子」が表示されている。
【0188】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように、第1の実施形態によれば、管理支援サーバ5は、利用者Aが使用するスマートフォン2が送信した、利用者Aが利用する予約管理サーバ4による管理対象外のフリースペースAの識別ID及び利用者AのユーザIDを受信し(ステップS32)、利用者Aの利用者名、及び、フリースペースAの識別情報に対応するフリースペースの場所を示す場所情報を、利用者Aを管理する管理者が使用する管理者用端末に送信する(ステップS155)。これにより、利用者Aを管理する管理者は、フリースペースを利用する利用者Aの場所(予約場所)を簡単に把握することができる。つまり、管理者は、管理支援サーバ5に対してチャットアプリを起動することで、予約管理サーバ4で管理対象外となるフリースペースを利用する利用者の場所(予約場所)を簡単に把握することができるという効果を奏する。
【0189】
〔第2の実施形態〕
続いて、
図30及び
図31を用いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、管理支援サーバ5によるユーザ候補の抽出処理について、利用者の候補の数が所定値以下であった場合に、「場所表示」ボタンの操作によるにユーザ指定要求(ステップS152)に代えて、利用者の候補に対応するリソースの場所情報をPC6に送信する構成である。なお、第2の実施形態が適用されるシステム構成、ハードウェア構成及びソフトウェア機能は、実施形態1で説明したものと同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0190】
図30は、第2の実施形態に係る管理者によるユーザ検索処理の一例を示すシーケンス図である。
図30に示されているように、管理者によるユーザ検索のステップS201~S207までの処理は、第1の実施形態で説明したステップS141~S147までの処理と同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0191】
ステップS207で管理対象者の読出し処理が実行された後、管理支援サーバ5の判断部55は、抽出されたユーザ候補数が所定値以下であるか否かを判断する(ステップS208)。抽出されたユーザ候補数が所定値以下(例えば、5人以下)である場合(ステップS208;YES)、送受信部51は、抽出したユーザ候補に係る全ての情報(利用者名とその利用者の所属部署)をPC6に送信する(ステップS209)。これにより、PC6の送受信部61は、管理支援サーバ5から送信されたユーザ候補に係る全ての情報(利用者名とその利用者の所属部署)を受信する。
【0192】
ユーザ候補に係る全ての情報を受信後、表示制御部64は、
図31に示されているように、ユーザ候補一覧全ての利用者名、所属部署及び予約したリソース(フリースペース)の名称を、PC6のディスプレイ606に表示された候補者表示欄670に表示する(ステップS210)。
図31の例では、候補者が2人の場合を示している。これにより、管理者は、PC6のディスプレイ606において利用者の場所を特定するための「場所表示」ボタンの操作を行う必要無く、利用者が予約したリソース(フリースペース)の場所を把握することができる。
【0193】
一方、抽出されたユーザ候補数が所定値よりも大きい場合(ステップS208;NO)、判断部55は、ステップS148と同様の処理を行い、以下続行する(ステップS211)。
【0194】
(画面例)
図31は、第2の実施形態に係る管理者用端末のユーザ検索結果が表示されたときの画面の一例を示す図である。
図31に示されているように、上述したステップS210の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によって、「フリーアドレス利用案内」表示652、「下記のメンバーが利用しているフリースペースの場所が見つかりました」メッセージ669、候補者表示欄670及びテキスト表示欄671を含むチャットアプリ起動画面651が表示される。このとき、候補者表示欄670には、特定した利用者(理光 太郎)の名前、所属部署及び「理光 太郎」が予約したリソースの名称を示す「A棟17F フリースペース7」が表示されている。さらに、候補者表示欄670には、特定した利用者(理光 花子)の名前、所属部署及び「理光 花子」が予約したリソースの名称を示す「A棟15F フリースペース3」が表示されている。さらに、テキスト表示欄671には、現在日時を示す「2020/04/01 13:01」及び「理光****」が表示されている。
【0195】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように、第2の実施形態によれば、管理支援サーバ5の判断部55は、抽出されたユーザ候補数が所定値以下であるか否かを判断する(ステップS208)。抽出されたユーザ候補数が所定値以下である場合(ステップS208;YES)、送受信部51は、抽出したユーザ候補に係る全ての情報(利用者名とその利用者の所属部署)をPC6に送信する(ステップS209)。ユーザ候補に係る全ての情報を受信後、表示制御部64は、ユーザ候補一覧全ての利用者名、所属部署及び予約したリソース(フリースペース)の名称を、PC6のディスプレイ606に表示された候補者表示欄670に表示する(ステップS210)。これにより、管理者は、PC6のディスプレイ606において利用者の場所を特定するための「場所表示」ボタンの操作を行う必要無く、利用者が予約したリソース(フリースペース)の場所を把握することができる。
【0196】
[その他の実施形態]
<利用者Aによるログアウト処理>
図32は、利用者Aによるチャットアプリからのログアウト処理の一例を示すシーケンス図である。まず、利用者Aはスマートフォン2で実行されているチャットアプリに対してログアウトを行うための操作を行う(ステップS181)。これにより、スマートフォン2に対の受付部22は、利用者Aによる画面操作を受け付ける。ログアウトを行うための操作は、例えば、後述する
図34に示されているようなチャットアプリ起動画面651上の「フリーアドレス利用案内」表示652部分を押下、クリック又はタップすることにより受け付けられるようにすることができる。
【0197】
続いて、送受信部21は、管理支援サーバ5に対して、ログアウト処理のための画面操作データを送信する(ステップS182)。これにより、管理支援サーバ5の送受信部51は、スマートフォン2から送信されたログアウト処理のための画面操作データを受信する。
【0198】
続いて、管理支援サーバ5の判断部55は、以下に示すログアウト判断処理を実行する(ステップS183)。
【0199】
<利用者Aによるログアウト処理の詳細>
図33は、利用者Aによるチャットアプリからのログアウト判断処理の一例を示すフローチャートである。まず判断部55は、受付部22を介してチャットアプリのメニュー操作内容を受け付ける(ステップS183-1)。
【0200】
次に、判断部55は、利用者Aが既に任意のスペースを現在予約中か否かを判断する(ステップS183-2)。利用者Aが既に任意のスペースを現在予約中であると判断した場合(ステップS183-2;YES)、判断部55は、例えば、予約継続を問い合わせるメッセージ又はログアウト処理を促すメッセージ、及びそれぞれのメッセージに対応する操作画面データを管理支援サーバ5の記憶部から読み出してこのフローを抜ける(ステップS183-3)。
【0201】
一方、利用者Aが既に任意のスペースを現在予約中でないと判断した場合(ステップS183-2;YES)、判断部55は、ログアウト対象の処理は無いと判断して現在の処理を継続する(ステップS183-4)。
【0202】
<ログアウト処理に移行できる場合>
図32に戻り、ログアウト処理に移行できる場合について説明する。
図33のステップS183-3の処理後、送受信部51は、予約継続を問い合わせるメッセージ又はログアウト処理を促すメッセージ、及びそれぞれのメッセージに対応する操作画面データをスマートフォン2に対して送信する(ステップS184)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信された予約継続を問い合わせるメッセージ又はログアウト処理を促すメッセージ、及びそれぞれのメッセージに対応する操作画面データを受信する。
【0203】
続いて表示制御部24は、受信したメッセージに対応する操作画面(例えば、ログアウト画面)をスマートフォン2のディスプレイ218に表示する(ステップS185)。
【0204】
<ログアウト処理に移行できない場合>
一方、
図33のステップS183-の場合のように、ログアウトに移行できない場合、あるいはログアウトへの移行が必要でない場合は、ログアウトを不要とする所定のメッセージと対応する操作画面データをスマートフォン2に対して送信する(ステップS186)。これにより、スマートフォン2の送受信部21は、管理支援サーバ5から送信されたログアウトを不要とする所定のメッセージと対応する操作画面データを受信する。
【0205】
続いて、表示制御部24は、受信したメッセージに対応する操作画面(例えば、現在実行中の処理画面)をスマートフォン2のディスプレイ218に表示して処理を継続する(ステップS187)。
【0206】
(画面例)
図34は、利用者Aが所有する通信端末の利用メニュー表示画面の一例を示す図である。
図34に示されているように、上述したステップS181の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によって、「フリーアドレス利用案内」表示252、「メニューから選択してください」メッセージ253、「スペース利用」ボタン254、「スペース検索」ボタン255、「ユーザ検索」ボタン256、「ヘルプ」ボタン257及びテキスト表示欄258を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。このとき、テキスト表示欄258には、現在日時を示す「2020/04/01 17:32」及び「スペース利用」が表示されている。つまり、表示される内容は、上述した
図15とほぼ同様である。
【0207】
図35は、利用者Aが所有する通信端末のログアウト画面の一例を示す図である。
図35に示されているように、上述したステップS185の処理が実行されると、スマートフォン2のディスプレイ218には、表示制御部24によってフリーアドレス利用案内252、「ログアウトしてください」271、「ログアウト」ボタン272を含むチャットアプリ起動画面251が表示される。これにより、ユーザAは、「ログアウト」ボタン272に対して押下、クリック又はタップ等の操作をしてログアウト処理を実行する。
【0208】
〔その他の適用例〕
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0209】
つまり、上述した実施形態におけるQRコードを用いたフリーアドレス支援は、フリースペースに限らず、例えば、社有車、備品等へのソリューション展開も可能である。
【0210】
また、本実施形態で示した管理システム1は、Webサービスとも称することができる。Webサービスとは、インターネット関連技術を応用して提供される各種のサービスである。例えば、Webサービスとして、会議室貸出しサービス、各種のレンタルサービスが挙げられる。Webサービスを利用するシステムを利用システムという。
【0211】
また、本実施形態で示した管理システム1は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
【0212】
また、上述した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0213】
1 管理システム
2 スマートフォン(通信端末の一例)
4 予約管理サーバ(予約管理装置の一例)
5 管理支援サーバ(管理支援装置の一例)
6 PC(管理者用端末の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0214】