(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 15/00 20060101AFI20240806BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
G06F15/00 440C
G06F13/00
(21)【出願番号】P 2020163833
(22)【出願日】2020-09-29
【審査請求日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】P 2019214909
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】安藤 光男
【審査官】坂東 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-091170(JP,A)
【文献】特開2019-153273(JP,A)
【文献】特表2005-530273(JP,A)
【文献】特開2004-005074(JP,A)
【文献】特開2014-071874(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0134669(US,A1)
【文献】特開2014-089571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 15/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の端末装置と、該端末装置と通信可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記端末装置は、
外部から、
提供期間が設定されたコードに含まれる、サービスを特定する第一の識別情報を取得する取得部と、
前記第一の識別情報を前記情報処理装置へ送信する第一の通信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
同じグループに関連付けられて
おり、前記提供期間内に前記第一の識別情報を取得した前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能な共有サービスを提供する共有部と、
前記第一の識別情報と、前記共有部によって提供する共有サービスとを対応付ける対応付け部と、
前記第一の識別情報を前記1以上の端末装置から受信する第二の通信部と、を有し、
前記共有部は、前記第一の識別情報が前記対応付け部によって前記共有サービスと対応付けられた場合に、外部から取得した前記第一の識別情報を送信した前記1以上の端末装置を同じグループに関連付け、該同じグループに関連付けられた前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能とする共有サービスを提供する、情報処理システム。
【請求項2】
前記第一の識別情報は、前記1以上の端末装置がコードを読み取ることによって取得され、
前記対応付け部は、
前記第一の識別情報と、前記共有部を特定する第二の識別情報とを対応付け
る、請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記1以上の端末装置から取得したアカウント情報と、ユーザ情報記憶部に格納されたユーザ情報とを照合した結果に基づき、前記1以上の端末装置のアカウント情報を認証する認証部を有し、
前記対応付け部は、
前記アカウント情報が認証された場合に、前記1以上の端末装置が読み取った前記コードに含まれる前記第一の識別情報を前記第二の識別情報と対応付ける、請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記共有部は、
前記アカウント情報の取得元である端末装置から、グループの作成指示を受けて、前記グループを特定するグループIDを生成し、前記アカウント情報と対応付け、
前記取得元以外の1以上の端末装置が前記コードを読み取った場合に、前記取得元以外の1以上の端末装置から取得したユーザ情報を、前記グループIDと対応付けてグループ情報とし、グループ記憶部に格納する、請求項3記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記共有部は、
前記コードを読み取った前記取得元以外の1以上の端末装置に、前記グループIDと対応付けられた保存先へのアクセスを許可する、請求項4記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記共有部は、
前記提供期間内に前記コードを読み取った端末装置に、前記保存先へのアクセスを許可する、請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
プレゼンテーションを行うためのサービスを提供するプレゼン部を有し、
前記コードには、前記プレゼン部を特定する第三の識別情報が含まれ、
前記プレゼン部は、
前記第三の識別情報と、前記第二の識別情報との対応付けの指示を受けて、前記第三の識別情報と前記第二の識別情報とを対応付ける、請求項2乃至6の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記対応付け部は、それぞれが異なるサービスを提供する複数の機能部と対応付けられており、
前記複数の機能部に含まれる前記共有部が選択されたとき、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報とを対応付ける、請求項2乃至7の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
1以上の端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
同じグループに関連付けられ
ており、提供期間内に、サービスを特定する第一の識別情報を取得した前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能な共有サービスを提供する共有部と、
前記1以上の端末装置の有する第一の通信部から受信した
、前記提供期間が設定されたコードに含まれる前記第一の識別情報と、前記共有部によって提供する共有サービスとを対応付ける対応付け部と、
前記第一の識別情報を前記端末装置から受信する第二の通信部と、を有し、
前記共有部は、前記第一の識別情報が前記対応付け部によって前記共有サービスと対応付けられた場合に、前記第一の識別情報を送信した前記1以上の端末装置を同じグループに関連付け、該同じグループに関連付けられた前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能とする共有サービスを提供する、情報処理装置。
【請求項10】
1以上の端末装置と通信可能な情報処理装置による情報処理方法であって、前記情報処理装置が、
同じグループに関連付けられ
ており、提供期間内に、サービスを特定する第一の識別情報を取得した前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能な共有サービスを共有部により提供し、
前記1以上の端末装置の有する第一の通信部から受信した
、前記提供期間が設定されたコードに含まれる前記第一の識別情報と、前記共有部によって提供する共有サービスとを対応付け部により対応付け、
前記第一の識別情報を前記端末装置から第二の通信部により受信し、
前記共有部は、前記第一の識別情報が前記対応付け部によって前記共有サービスと対応付けられた場合に、前記第一の識別情報を送信した前記1以上の端末装置を同じグループに関連付け、該同じグループに関連付けられた前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能とする共有サービスを提供する、情報処理方法。
【請求項11】
1以上の端末装置と通信可能な情報処理装置に、
同じグループに関連付けられ
ており、提供期間内に、サービスを特定する第一の識別情報を取得した前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能な共有サービスを共有部により提供し、
前記1以上の端末装置の有する第一の通信部から受信した
、前記提供期間が設定されたコードに含まれる前記第一の識別情報と、前記共有部によって提供する共有サービスとを対応付け部により対応付け、
前記第一の識別情報を前記端末装置から第二の通信部により受信する、処理を前記情報処理装置に実行させ、
前記共有部は、前記第一の識別情報が前記対応付け部によって前記共有サービスと対応付けられた場合に、前記第一の識別情報を送信した前記1以上の端末装置を同じグループに関連付け、該同じグループに関連付けられた前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能とする共有サービスを提供する、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像等の情報を共有するための様々な技術が存在している。その1つとして、例えば、共有コンテンツのセットを表す共有ストリームを作成して参加者を招待し、参加者が共有ストリームに加入すると、共有コンテンツのセットを参加者の機器へストリーミングする技術が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の技術では、情報を共有するためには、共有ストリームの作成や参加者の招待等といった事前の準備が必要であり、手間がかかる。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、容易に情報を共有させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示の技術は、1以上の端末装置と、該端末装置と通信可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、前記端末装置は、外部から、提供期間が設定されたコードに含まれる、サービスを特定する第一の識別情報を取得する取得部と、前記第一の識別情報を前記情報処理装置へ送信する第一の通信部と、を有し、前記情報処理装置は、同じグループに関連付けられており、前記提供期間内に前記第一の識別情報を取得した前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能な共有サービスを提供する共有部と、前記第一の識別情報と、前記共有部によって提供する共有サービスとを対応付ける対応付け部と、前記第一の識別情報を前記1以上の端末装置から受信する第二の通信部と、を有し、前記共有部は、前記第一の識別情報が前記対応付け部によって前記共有サービスと対応付けられた場合に、外部から取得した前記第一の識別情報を送信した前記1以上の端末装置を同じグループに関連付け、該同じグループに関連付けられた前記1以上の端末装置の間で情報を共有可能とする共有サービスを提供する。
【発明の効果】
【0006】
容易に情報を共有させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第一の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】第一の実施形態の情報処理システムの動作の概要を示す図である。
【
図3】サーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図5】第一の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
【
図6】第一の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】第一の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図8】第一の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図9】第一の実施形態のファイル情報記憶部の一例を示す図である。
【
図10】第一の実施形態の対応アプリ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図11】第一の実施形態のサブアプリ一覧記憶部の一例を示す図である。
【
図12】第一の実施形態のグループ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図13A】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その1)である。
【
図13B】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その2)である。
【
図13C】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その3)である。
【
図14A】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図(その1)である。
【
図14B】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図(その2)である。
【
図14C】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図(その3)である。
【
図15A】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その1)である。
【
図15B】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その2)である。
【
図16A】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第二の図(その1)である。
【
図16B】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第二の図(その2)である。
【
図17A】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その1)である。
【
図17B】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その2)である。
【
図18A】第一の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その1)である。
【
図18B】第一の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その2)である。
【
図19】第二の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図20】第二の実施形態の情報処理システムの動作の概要を示す図である。
【
図21A】第二の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
【
図21B】第二の実施形態の情報記憶部について説明する図である。
【
図21C】端末装置の記憶部に格納された情報を説明する図である。
【
図22】第二の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。
【
図23】第二の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図24】第二の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図25】第二の実施形態のサブアプリ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図26】第二の実施形態のグループ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図27】第二の実施形態の機器情報記憶部の一例を示す図である。
【
図28】第二の実施形態の書換登録記憶部の一例を示す図である。
【
図29A】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その1)である。
【
図29B】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その2)である。
【
図30A】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その1)である。
【
図30B】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その2)である。
【
図30C】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その3)である。
【
図31A】第二の実施形態の端末装置(主催者)の画面遷移を説明する図(その1)である。
【
図31B】第二の実施形態の端末装置(主催者)の画面遷移を説明する図(その2)である。
【
図31C】第二の実施形態の端末装置(主催者)の画面遷移を説明する図(その3)である。
【
図32A】第二の実施形態の出力機器の画面遷移を説明する図(その1)である。
【
図32B】第二の実施形態の出力機器の画面遷移を説明する図(その2)である。
【
図33A】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その1)である。
【
図33B】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その2)である。
【
図33C】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その3)である。
【
図33D】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その4)である。
【
図34A】第二の実施形態の端末装置(参加者)の画面遷移を説明する図(その1)である。
【
図34B】第二の実施形態の端末装置(参加者)の画面遷移を説明する図(その2)である。
【
図35】第三の実施形態の情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【
図36A】第三の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その1)である。
【
図36B】第三の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第一の実施形態)
以下に、図面に基づいて、第一の実施形態を説明する。
図1は、情報処理システムの構成例を示す図である。
【0009】
本実施形態の情報処理システム100において、サーバ装置200及びユーザ環境Eは、インターネット等の広域的なネットワークnを介して通信可能とされている。但し、ネットワークnは、イントラネット等、所定の範囲内においてアクセスが可能なネットワークであってもよい。
【0010】
ユーザ環境Eは、1以上の端末装置300、400・・・N、を含む企業等の組織や、学校等の教育機関におけるシステム環境である。
【0011】
端末装置300、400・・・Nは、ユーザ環境Eにおける各ユーザが携帯又は使用する情報処理端末である。例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC、又は携帯電話等が端末装置300、400・・・Nとして利用されてもよい。
【0012】
端末装置300、400は、ユーザ環境Eにおける各ユーザが携帯する情報処理端末である。例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC、又は携帯電話等が端末装置300、400として利用されてもよい。尚、端末装置300、400は、ユーザ環境E1内のLAN等を介さずに(例えば、移動体通信網等を介して)ネットワークnに接続可能である。但し、端末装置300、400は、ユーザ環境E内のネットワークに接続可能であってもよい。
【0013】
本実施形態のサーバ装置200は、ユーザ環境Eに対して、ユーザ環境Eで選択されたサービスを提供する。
【0014】
具体的には、本実施形態のサーバ装置200は、ユーザ環境Eにおける何れかの端末装置300によって、二次元コードが読み込まれると、この二次元コードと、サーバ装置200がユーザ環境Eに提供するサービスの一覧とを端末装置300に表示させる。そして、サーバ装置200は、端末装置300において、サービスが選択されると、選択されたサービスと、二次元コードとを対応付ける。
【0015】
また、サーバ装置200は、二次元コードとサービスとが対応付けられた後に、この二次元コードが端末装置400に読み込まれると、端末装置400に対し、二次元コードと対応付けられたサービスを提供する。
【0016】
以下に、
図2を参照して、二次元コードと対応付けられるサービスについて説明する。
図2は、二次元コードと対応付けられるサービスについて説明する図である。
【0017】
図2の例では、二次元コード25は、紙30や、黒板35に貼り付けられるカード40等に印刷されている。
【0018】
また、本実施形態の二次元コード25には、二次元コード25とサービスとを対応付けを行うサービスを特定する識別情報(登録ID)と、二次元コード25を読み取った端末装置が最初にアクセスすべき初期アクセスURL(uniform resource locator)とが埋め込まれている。
【0019】
ここで、例えば、端末装置300が二次元コード25を読み取ると、端末装置300は、初期アクセスURLへアクセスする。そして、端末装置300は、二次元コード25と対応付けることができるサービスの一覧を表示させる。尚、この時点では、二次元コード25はサービスと対応付けられていない。また、以下の説明では、二次元コード25とサービスとを対応付けるアプリケーションを、QRアプリと呼ぶ場合がある。
【0020】
端末装置300は、サービスの一覧から、二次元コード25に対応付けるサービスが選択されると、サーバ装置200に、選択されたサービスと二次元コード25との対応付けを行わせる。
図2の例では、二次元コード25に、特定のユーザに情報を共有させるサービスが対応付けられるものとする。
【0021】
次に、端末装置400、端末装置500、端末装置600のそれぞれが、二次元コード25を読み取る。このとき、二次元コード25は、特定のユーザに情報を共有させるサービスが対応付けられている。したがって、本実施形態では、端末装置300、400、500、600に対して、情報を共有するサービスが提供される。言い換えれば、端末装置300、400、500、600による情報の共有が可能となる。
【0022】
以下の説明では、情報を共有するサービスを、共有サービスと表現する場合がある。共有サービスとは、情報を所定の保管場所にアップロードし、ネットワークを介して複数の端末で共有させるサービスである。
【0023】
共有サービスにおいて、情報を共有させる方法は、例えば、アップロードした保管場所のリンクを複数の端末に配信する方法、アップロードした情報自体を、ネットワークを介して複数の端末に配信する方法を含む。尚、共有サービスによって共有される情報は電子データであって、画像、テキスト、動画、音声、文書を含む。
【0024】
より具体的には、端末装置300が二次元コード25を読み取り、二次元コード25を特定のユーザに情報を共有させるサービスと対応付けると、サーバ装置200に、二次元コード25と対応付けられた記憶領域(フォルダ等)が確保される。
【0025】
そして、端末装置300、400、500、600が二次元コード25を読み取ると、端末装置300、400、500、600のそれぞれが、二次元コード25と対応付けられた記憶領域へアクセスが許可される。
【0026】
このとき、本実施形態では、二次元コード25とサービスとが対応付けられてから、所定時間以内に二次元コード25を読み取った端末装置に対してのみ、二次元コード25と対応付けられた記憶領域へのアクセスを許可しても良い。言い換えれば、本実施形態では、二次元コード25の有効期間内に二次元コード25を読み取った端末装置の対してのみ、情報の共有が許容される。
【0027】
また、本実施形態では、二次元コード25と対応付けられ記憶領域へのアクセスが許容される時間帯を限定しても良い。言い換えれば、本実施形態では、二次元コード25と対応付けられた記憶領域に情報を格納しておく期間が決められていても良い。
【0028】
本実施形態では、この期間が経過すると、二次元コード25と対応付けられた記憶領域に格納された情報は、別の記憶装置等にコピーして保存し、二次元コード25と対応付けられた記憶領域に格納された情報が消去されても良い。
【0029】
本実施形態では、このように、二次元コード25とサービスとを対応付けることで、二次元コード25を読み取るだけで、二次元コード25を読み取った複数の端末装置と情報を共有できる。また、本実施形態では、二次元コード25の有効期間を設けることで、共有される情報の機密性を担保できる。
【0030】
尚、本実施形態の二次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)であるが、これに限定されない。本実施形態では、サービスと二次元コードとが対応付けられるものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、バーコード等の一次元コードがサービスと対応付けられても良い。
【0031】
また、本実施形態では、コードに含まれる情報(第一の識別情報)を取得する方法は、コードを読み取る以外の方法であっても良い。具体的には、コードに含まれる情報と同じ情報が含まれるビーコン信号をビーコン発信機から受信することで、この情報を取得しても良いし、NFC(Near Field Communication)で通信タグから受信しても良い。また、例えば、コードに含まれる情報と同じ情報が含まれる音波を音波発生機から受信することで、この情報を取得しても良い。
【0032】
以下に、
図3及び
図4を参照して、本実施形態の情報処理システム10の有する各装置のハードウェア構成について説明する。
図3は、サーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。
【0033】
本実施形態のサーバ装置200は、コンピュータによって構築されており、
図3に示されているように、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)208、ネットワークI/F209、データバスB1、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ214、メディアI/F216を備えている。
【0034】
これらのうち、CPU201は、サーバ装置200全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F208は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F209は、通信ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。データバスB1は、
図3に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0035】
また、キーボード211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ214は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。尚、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F216は、フラッシュメモリ等の記録メディア215に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0036】
本実施形態のサーバ装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC等であっても良い。
【0037】
次に、
図4を参照して、端末装置300、400、・・、Nのハードウェア構成について説明する。ここでは、端末装置300、400、・・、Nの一例として、端末装置300のハードウェア構成について説明する。
図4は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0038】
本実施形態の端末装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、CMOSセンサ305、撮像素子I/F306、加速度・方位センサ307、メディアI/F309、GPS受信部311を備えている。
【0039】
これらのうち、CPU301は、端末装置300全体の動作を制御する演算処理装置である。ROM302は、CPU301やIPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。ROM302、RAM303、EEPROM304は、端末装置300の記憶装置の一例である。
【0040】
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ305は、CPU301の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。
【0041】
撮像素子I/F306は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ307は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F309は、フラッシュメモリ等の記録メディア308に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部321は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0042】
また、端末装置300は、遠距離通信回路312、遠距離通信回路312のアンテナ312a、CMOSセンサ313、撮像素子I/F314、マイク315、スピーカ316、音入出力I/F317、ディスプレイ318、外部機器接続I/F(Interface)319、近距離通信回路320、近距離通信回路320のアンテナ320a、及びタッチパネル321を備えている。
【0043】
これらのうち、遠距離通信回路312は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ313は、CPU301の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F314は、CMOSセンサ313の駆動を制御する回路である。マイク315は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ316は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F317は、CPU301の制御に従ってマイク315及びスピーカ316との間で音信号の入出力を処理する回路である。
【0044】
ディスプレイ318は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F319は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。近距離通信回路330は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル321は、利用者がディスプレイ318を押下することで、端末装置300を操作する入力手段の一種である。ディスプレイ318は、端末装置300の有する表示部の一例である。
【0045】
次に、
図5を参照して、本実施形態の情報処理システム10の有する各装置の機能について説明する。
図5は、第一の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
【0046】
尚、以下の説明では、情報処理システム10は、学校等の教育現場に導入されており、端末装置300は、主に教師により使用され、端末装置400は、主に生徒によって使用される場合を示している。
【0047】
以下の説明では、端末装置300を教師端末300と呼び、端末装置400を生徒端末400と呼ぶ。
【0048】
本実施形態の教師端末300は、制御部330、ブラウザ部340、記憶部350、取得部370、通信部380等を有する。これら各部は、教師端末300にインストールされた1以上のプログラムが、CPU301に実行させる処理により実現される。尚、制御部330は、例えばオペレーティングシステムによって実現されていてもよいし、アプリケーション等のソフトウェアによって実現されてもよい。尚、以下の説明では、アプリケーションをアプリと表現する場合がある。
【0049】
制御部330は、教師端末300のユーザからの操作を受けて、ブラウザ部340を起動する。
【0050】
ブラウザ部340は、例えば、一般的なWebブラウザであり、HTML(HyperText Markup Language)データやスクリプト(例えば、JavaScript(登録商標))等に従った処理を実行する。また、ブラウザ部340は、二次元コードを読み取ることで起動する。また、本実施形態のブラウザ部340は、二次元コードを読み取ると、二次元コードに含まれる初期アクセスURLに基づきサーバ装置200へアクセスし、二次元コードに含まれる登録IDと対応するアプリケーションを実行させる。
【0051】
登録IDとは、サービスを特定する識別情報であり、サービスを実現するアプリケーションと予め対応付けられている。本実施形態の登録IDは、第一の識別情報の一例である。初期アクセスURLとは、教師端末300が最初にサーバ装置10にアクセスする際に、最初にアクセスすべきURLを示す。
【0052】
具体的には、ブラウザ部340は、初期アクセスURLへのアクセスに応じたサーバ装置200からのリダイレクト要求に従って、サーバ装置200が有するアプリケーションのうち、登録IDに関連付けられているアプリケーションにアクセスする。リダイレクト要求とは、初期アクセスURLへのアクセスに応じたサーバ装置200からの応答である。
【0053】
ブラウザ部340は、アクセスしたアプリケーションから、教師端末300への処理の実行要求を示すデータ(HTMLデータやスクリプト等)を取得する。
【0054】
取得部370は、登録IDと初期アクセスURLを含む情報を外部から取得する。具体的には、例えば、取得部370は、CMOSセンサ313と撮像素子I/F314とによって二次元コードを読み取ることで、登録IDと初期アクセスURLが埋め込まれた二次元コードを含む画像を取得する。
【0055】
尚、取得部370は、二次元コードを読み取る以外の方法によって、二次元コードを含む画像を取得するしてもよい。例えば、取得部370は、遠距離通信回路312や近距離通信回路320等の通信回路によって、外部から登録IDと初期アクセスURLを含む情報を受信してもよい。
【0056】
通信部380は、ブラウザ部340からサーバ装置200へ渡す情報を、サーバ装置200に対して送信し、サーバ装置200からブラウザ部340へ渡す情報をサーバ装置200から受信する。通信部380が送信する情報とは、取得部380が取得した登録ID(第一の識別情報)を含む。
【0057】
また、通信部380が送信した情報は、サーバ装置200の通信部210によって受信される。したがって、通信部380は、第一の識別情報をサーバ装置200へ送信する第一の通信部の一例であり、通信部210は、端末装置300から第一の識別情報を受信する第二の通信部の一例である。
【0058】
本実施形態の生徒端末400は、制御部(オペレーティングシステム部)430、ブラウザ部440、記憶部450、取得部470、通信部480等を有する。これら各部は、生徒端末400にインストールされた1以上のプログラムが、生徒端末400の有するCPUに実行させる処理により実現される。生徒端末400の有する各部の機能は、教師端末300と同様であるから、説明を省略する。
【0059】
本実施形態のサーバ装置200は、通信部210、アプリ判定部220、認証部230、アプリ群240、情報記憶部280を有する。これら各部は、サーバ装置200にインストールされた1以上のプログラムが、CPU201に実行させる処理により実現される。
【0060】
本実施形態の記憶部280は、登録情報記憶部261、アプリ情報記憶部262、ユーザ情報記憶部263、ファイル情報記憶部264、対応アプリ情報記憶部265、サブアプリ一覧記憶部266、グループ情報記憶部267を有する。これら各記憶部は、例えば、補助記憶装置202、又はサーバ装置200にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。各記憶部の詳細は後述する。
【0061】
通信部210は、ファイル情報記憶部264に格納された情報のうち、要求された情報を出力先へ送信する。本実施形態において、出力先は、端末装置300、400等である。また、ファイル情報記憶部264に格納された情報は、文書データや画像データを含む。以下の説明では、ファイル情報記憶部264に格納された情報を文書画像データと呼ぶ。
【0062】
アプリ判定部220は、初期アクセスURLに対応する。アプリ判定部220は、初期アクセスURLへのアクセスに応じ、初期アクセスURLに付与されている登録ID(オプション情報)に対応するアプリケーションを、登録情報記憶部261を参照して判定する。
【0063】
アプリ判定部220は、登録IDに対応するアプリケーションを判定すると、このアプリケーションに対するURLを含むリダイレクト要求を含む応答を、初期アクセスURLへのアクセス元に送信する。
【0064】
本実施形態では、教師端末300からのアクセスについては、アプリ群240に含まれるアプリケーションのURLが登録IDに対応するアプリケーションとして判定される。
【0065】
認証部230は、教師端末300や生徒端末400から入力されるアカウント情報と、ユーザ情報記憶部263に格納されたユーザ情報とを照合し、照合した結果に基づき、ユーザ(アカウント情報)の認証を行う。
【0066】
アプリ群240は、サーバ装置200が有するアプリケーションの一例である。
【0067】
アプリ群240は、入力アプリと、出力アプリとを含む。入力アプリとは、例えば、用途に応じた処理を実行させるアプリケーションであり、各アプリケーションは、用途に応じた処理を実行させるためのHTMLデータ及びスクリプト等を教師端末300や生徒端末400へ送信する。また、出力アプリとは、ファイル情報記憶部264に格納された文書画像データの取得(ダウンロード)及び描画を実行させるためのアプリケーションである。
【0068】
本実施形態のアプリ群240は、例えば、サーバ装置200が提供するサービスを実現する各種のアプリケーションを含む。本実施形態のアプリ群240は、例えば、QRアプリ240-1と、グループアプリ240-2とを含む。
【0069】
QRアプリ240-1は、教師端末300に、教師端末300が読み取った二次元コードとサービスとを対応付ける処理を実行させるアプリケーション(入力アプリ)である。
言い換えれば、QRアプリ240-1は、二次元コードから読み取られた識別情報(登録ID)を、複数の端末装置に情報を共有させるサービスと対応付ける対応付け部の一例である。
【0070】
グループアプリ240-2は、情報を共有させる端末装置(教師端末300、生徒端末400)を1つのグループとする処理を実行させるアプリケーションである。また、グループアプリ240-2は、1つのグループとされた端末装置に対して、文書画像データの取得及び描画を実行させるためのアプリケーションである。つまり、グループアプリ240-2は、入力アプリと出力アプリの両方を実現するアプリケーションである。言い換えれば、グループアプリ240-2は、識別情報を含む二次元コードを読み取った端末装置に、情報を共有させる共有部の一例である。
【0071】
次に、
図6乃至
図12を参照して、サーバ装置200の有する各記憶部について説明する。
【0072】
図6は、第一の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態の登録情報記憶部261に格納される登録情報は、後述する情報処理システム10の動作が行われる前に、予め与えられている情報である。
【0073】
登録情報記憶部261は、情報の項目として、登録IDとアプリIDとを有し、両者は対応付けられている。
【0074】
項目「登録ID」の値は、情報処理システム10が提供するサービスを特定するための識別情報を示す。また、本実施形態の項目「登録ID」の値は、二次元コードに埋め込まれている。項目「アプリID」の値は、アプリケーションを特定する識別情報を示す。実施形態のアプリIDは、第二の識別情報の一例である。
【0075】
本実施形態では、登録情報記憶部261において、項目「登録ID」の値と、項目「アプリID」の値とを含む情報を登録情報と呼ぶ。登録情報は、サービスとアプリケーションとを対応づける情報である。
【0076】
図6の例では、登録ID「Tag_QR01」と、アプリID「AP_QR」とが対応付けられている。
【0077】
本実施形態の登録ID「Tag_QR01」は、二次元コードとサービスとを対応付けを行うサービスを特定する識別情報であり、アプリID「AP_QR」は、二次元コードとサービスとを対応付ける処理を実現するQRアプリを特定するための識別情報である。
【0078】
図7は、第一の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のアプリ情報記憶部262に格納されるアプリ情報は、後述する情報処理システム10の動作が行われる前に、予め与えられている情報である。
【0079】
アプリ情報記憶部262は、情報の項目として、アプリID、アプリ種別、URL、対応ブラウザ等を有し、項目「アプリID」とその他の項目とが対応付けられている。
【0080】
項目「アプリ種別」の値は、アプリIDによって特定されるアプリケーションについて、文書画像データとの関係に基づいた種別を示す。項目「アプリ種別」の値が「In」である場合、文書画像データの入力を制御するアプリケーションであることを示す。言い換えれば、項目「アプリ種別」の値が「In」である場合、アプリ群240に含まれる入力アプリであることを示す。
【0081】
項目「アプリ種別」の値が「Out」であるは、文書画像データの出力を制御するアプリケーションであることを示す。
【0082】
項目「URL」の値は、アプリIDによって特定されるアプリケーションのURLである。
【0083】
項目「対応ブラウザ」の値は、アプリIDによって特定されるアプリケーションを動作させるブラウザの種類を示す。
図7の例では、ブラウザの種類は、教師端末300、生徒端末400の有するブラウザ部を示す端末用のブラウザである。
【0084】
以下の説明では、アプリ情報記憶部262における各項目の値を含む情報をアプリ情報と呼ぶ。本実施形態のアプリ情報は、予め与えられている情報である。
【0085】
図8は、第一の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。ユーザ情報記憶部263に格納されるユーザ情報は、後述する情報処理システム10の動作が行われる前に、予め与えられている情報である。
【0086】
ユーザ情報記憶部263は、情報の項目として、テナントID、ユーザID、種別、名前、利用可能アプリを有し、項目「ユーザID」とその他の項目とが対応付けられている。
【0087】
項目「テナントID」の値は、サーバ装置200によって提供されるサービスの利用契約の締結者(テナント)の識別情報である。例えば、ユーザ環境Eが1つのテナントに相当してもよい。
【0088】
項目「ユーザID」の値は、端末装置のユーザを特定するための識別情報である。具体的には、項目「ユーザID」の値は、教師端末300のユーザである教師を特定する識別情報、生徒端末400のユーザである生徒を特定するための識別情報である。本実施形態では、教師、生徒共に、個人毎にユーザIDが付与されている。
【0089】
項目「種別」の値は、ユーザIDの種類を示す。具体的には、項目「種別」の値が、「ゲスト」である場合、ユーザIDがユーザ情報記憶部263に格納されていないユーザであることを示す。また、項目「種別」の値が、「通常」である場合、ユーザIDがユーザ情報記憶部263に格納されているユーザであることを示す。
【0090】
項目「名前」の値は、ユーザの名前を示す。項目「利用可能アプリ」の値は、対応するユーザによる利用が許可されたアプリケーションの識別情報である。
【0091】
以下の説明では、ユーザ情報記憶部263における各項目の値を含む情報をユーザ情報と呼ぶ。
【0092】
図8の例では、テナントID「T001」のguest1で特定されるユーザは、識別情報「AP_Group」で特定されるアプリケーションの利用が許可されていることがわかる。
【0093】
図9は、第一の実施形態のファイル情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のファイル情報記憶部264に格納されるファイル情報は、情報の共有が開始されたときに生成される情報であり、後述する情報処理システム10の動作において生成される情報である。
【0094】
ファイル情報記憶部264は、情報の項目として、テナントID、ファイル名、グループID、ユーザID、権限、ファイル所在を有する。
【0095】
項目「ファイル名」の値は、共有される文書画像データのファイル名を示す。項目「グループID」の値は、対応するファイル名が示す文書画像データを共有するグループを特定する識別情報を示す。
【0096】
項目「ユーザID」の値は、ファイル名が示す文書画像データの所有者を特定する情報である。本実施形態では、文書画像データの所有者とは、言い換えれば、文書画像データを共有するグループを作成したグループ作成者を示す。
【0097】
項目「権限」の値は、ファイル名が示す文書画像データを操作する権限の有無を示す。項目「ファイル所在」の値は、ファイル名が示す文書画像データが格納されている記憶領域の場所を印す。
【0098】
以下の説明では、ファイル情報記憶部264において、各項目の値を含む情報をファイル情報と呼ぶ。
【0099】
図10は、第一の実施形態の対応アプリ情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態の対応アプリ情報記憶部265に格納される対応アプリ情報は、二次元コードにサービスが対応付けられたときに生成される情報であり、後述する情報処理システム10の動作において生成される情報である。
【0100】
対応アプリ情報記憶部265は、情報の項目として、登録ID、サブアプリID、分類、ユーザID、利用開始時刻、利用終了時刻を有する。
【0101】
項目「サブアプリID」の値は、登録IDと対応付けられたアプリIDに従属的に対応付けられたアプリケーションを特定する識別情報である。以下の説明では、サブアプリIDで特定されるアプリケーションを、サブアプリと呼ぶ場合がある。
【0102】
本実施形態のサブアプリは、サービスを提供する機能部の一例である。本実施形態では、QRアプリ240-1と複数のサブアプリが対応付けられている。つまり、QRアプリ240-1は、対応アプリ情報記憶部265において、それぞれが異なるサービスを提供する機能部が対応付けられている。
【0103】
項目「分類」の値は、サブアプリ毎に管理される情報である。項目「利用開始時刻」の値は、登録IDによって特定されるサービスの利用開始時刻を示す。項目「利用終了時刻」の値は、登録IDによって特定されるサービスの利用終了時刻を示す。
【0104】
より具体的には、項目「利用開始時刻」の値は、二次元コードと、登録IDにより特定されたサービスとの対応付けが開始された時刻を示し、項目「利用終了時刻」の値は、二次元コードと、登録IDにより特定されたサービスとの対応付けが終了する時刻を示す。
【0105】
本実施形態では、例えば、登録IDによって特定されるサービスを利用できる時間帯が決められており、このサービスの利用が開始されたときに、利用終了時刻が自動的に決められても良い。
【0106】
以下の説明では、対応アプリ情報記憶部265において、各項目の値を含む情報を対応アプリ情報と呼ぶ。
【0107】
図10の例では、登録ID「Tag_QR01」で特定されるサービスには、「AP_Group」で特定されるサブアプリが対応付けられている。また、「AP_Group」というサブアプリで管理される情報が、「Group_Une」である。
【0108】
図11は、第一の実施形態のサブアプリ一覧記憶部の一例を示す図である。本実施形態のサブアプリ一覧記憶部266は、アプリID「AP_QR」によって特定されるQRアプリと、サブアプリとの関係を示す情報が格納される。
【0109】
サブアプリ一覧記憶部266は、情報の項目として、サブアプリID、アプリ名称、「AP_QR」を有する。
【0110】
図11の例では、「AP_Group」で特定されるサブアプリの名称が「グループ」であり、アプリID「AP_QR」で特定されるアプリケーションと従属的な関係であることがわかる。言い換えれば、アプリID「AP_QR」が示すアプリと、サブアプリID「AP_Group」が示すサブアプリとは、対応付けられている。
【0111】
以下の説明では、サブアプリ一覧記憶部266における、各項目の値を含む情報をサブアプリ一覧情報と呼ぶ。
【0112】
図12は、第一の実施形態のグループ情報記憶部の一例を示す図である。グループ情報記憶部267に格納されるグループ情報は、グループが作成されたときに生成される情報であり、後述する情報処理システム10の動作において生成される情報である。
【0113】
グループ情報記憶部267は、情報の項目として、グループID、グループ名、合言葉、保存先、ユーザID、参加者を有する。
【0114】
項目「グループ名」の値は、グループIDで特定されるグループの名称を示す。項目「合言葉」の値は、グループ毎の合言葉を示す。項目「保存先」の値は、グループで共有される情報の保存先を示す。項目「参加者」の値は、グループに参加しているユーザを示す。グループに参加しているユーザとは、言い換えれば、情報を共有するユーザである。
【0115】
次に、
図13A、
図13B、
図13Cを参照して、本実施形態の情報処理システム10の動作について説明する。
図13Aは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その1)である。
図13Bは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その2)である。
図13Cは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その3)である。
【0116】
図13A、
図13B、
図13Cでは、教師端末300によって、二次元コード25とサービスとを対応付ける手順について説明する。尚、以下の説明では、二次元コード25をQRコードとして説明する。
【0117】
図13Aにおいて、本実施形態の情報処理システム10の教師端末300は、ユーザ(教師)から、QRコードの読み取りの指示を受けて(ステップS1301)、制御部330により、QRコードを撮像装置で撮影する(ステップS1302)。尚、教師端末300は、QRコードに教師端末300が近づけられたことを検知すると、自動的に撮像装置を起動させて、QRコードを撮像しても良い。
【0118】
続いて、教師端末300は、制御部330により、QRコードを読み取ったことをユーザへ通知する。ここで、QRコードには、登録ID「Tag_QR01」と初期アクセスURLとを取得する(ステップS1303)。
【0119】
続いて、端末装置300は、制御部330は、ブラウザ部340を起動させる(ステップS1304)。ブラウザ部340は、起動に応じ、初期アクセスURLに対応するサーバ装置200のアプリ判定部220に対して、アクセストークンを付与し、HTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS1305)。尚、アクセストークンが付与されたHTTPリクエストは、通信部380により、サーバ装置200のアプリ判定部220に送信される。
【0120】
尚、本実施形態のアクセストークンには、QRコードから取得した登録ID「Tag_QR01」と、教師端末300のユーザIDとを含む。
【0121】
サーバ装置200において、アプリ判定部220は、アクセストークンの有効期間が切れている場合に、ユーザの認証を行うため、教師端末300に。ログイン画面へのリダイレクトを要求する(ステップS1306)。
【0122】
教師端末300のブラウザ部340は、このリダイレクト要求を受けて、サーバ装置200の認証部230に対し、ログイン画面のURLを要求してログイン画面を取得する(ステップS1307)。このとき、ブラウザ部340は、ログイン画面のURLの取得要求として、登録IDを制御部330へ送信する。
【0123】
続いて、ブラウザ部340は、ログインして情報処理システム10を利用する方式と、ゲストとして情報処理システム10を利用する方式と、の何れかを選択するための選択画面を表示させる(ステップS1308)。
図13Aでは、QRコードとサービスとの対応付けを行うため、ログインして情報処理システム10を利用する方式が選択されるものとする。
【0124】
図13Bに進んで、教師端末300のブラウザ部340は、選択画面において、ログインして情報処理システム10を利用する方式が選択されると(ステップS1309)、ログイン画面を表示させる(ステップS1310)。
【0125】
教師端末300のブラウザ部340は、ログイン画面において、アカウント情報の入力を受け付けて(ステップS1311)、サーバ装置200の認証部230に対し、アカウント情報を含むログイン要求を送信する(ステップS1312)。
【0126】
本実施形態のアカウント情報とは、ユーザID、パスワード等である。ログイン要求には、アカウント情報と、QRコードから取得した登録IDとが含まれる。
【0127】
サーバ装置200の認証部230は、ユーザ情報記憶部263を参照し、ユーザ情報記憶部263にアカウント情報に含まれるユーザIDと一致するユーザIDが存在し、且つ、このユーザIDと対応する利用可能アプリに、登録IDと対応付けられたアプリケーションが含まれるか否かを判定する。
【0128】
具体的には、例えば、教師端末300において入力されたユーザIDが「tanaka@・・・」であったとする。
【0129】
この場合、ユーザ情報記憶部263には、「tanaka@・・・」と一致するユーザIDが存在すると判定する(
図8参照)。また、登録情報記憶部261において、登録ID「Tag_QR01」と対応付けられたアプリケーションは、アプリID「AP_QR」で特定されるQRアプリである(
図6参照)。
【0130】
したがって、認証部230は、「tanaka@・・・」と対応する利用可能アプリに、アプリID「AP_QR」が含まれるか否かを判定する。本実施形態では、ユーザ情報記憶部263おいて、ユーザID「tanaka@・・・」と対応する利用可能アプリに、アプリID「AP_QR」が含まれる。したがって、認証部230は、このユーザによるアプリID「AP_QR」で特定されるQRアプリの利用を許可する。
【0131】
具体的には、認証部230は、ユーザID「tanaka@・・・」のユーザ情報にアクセスするためのアクセストークンを作成し、ブラウザ部340へ返す。アクセストークンには、ログイン要求の引数である登録IDを含める。ブラウザ部340は、取得したアクセストークンを保存する。
【0132】
続いて、ブラウザ部340は、取得したアクセストークンを付与した接続要求をサーバ装置200のアプリ判定部220へ送信する(ステップS1313)。
【0133】
アプリ判定部220は、アクセストークンに含まれる登録ID「Tag_QR01」と対応付けられたアプリID「AP_QR」で特定されるQRアプリのURLへのリダイレクト要求を、ブラウザ部340へ送信する(ステップS1314)。
【0134】
ブラウザ部340は、リダイレクト要求を受けて、QRアプリ240-1への接続要求をサーバ装置200へ送信し、サーバ装置200からQRアプリ240-1のURLと、
対応アプリ情報記憶部265における登録ID「Tag_QR01」を含む対応アプリ情報と、を受信する(ステップS1315)。
【0135】
ブラウザ部340は、受信した対応アプリ情報を参照して、QRアプリ240-1のURLが示す画面を表示させる(ステップS1316)。ここで表示される画面について説明する。
【0136】
本実施形態のブラウザ部340は、登録ID「Tag_QR01」を含む対応アプリ情報において、登録IDと対応付けられたサブアプリIDが存在しない場合、QRコードはサービスと対応付けられていないものとする(
図10参照)。この場合、ブラウザ部340は、QRコードがサービスと対応付けられていないことを示すメッセージと、サービスの対応付けを指示するボタンとを含む画面に表示させる。
【0137】
また、ブラウザ部340は、登録ID「Tag_QR01」を含む対応アプリ情報において、登録IDと対応付けられたサブアプリIDが存在する場合、QRコードは既にサービスと対応付けられているものとする。この場合、ブラウザ部340は、QRコードは既にサービスと対応付けられていることを示すメッセージと、対応付けられたサービスを利用するか否かを選択させるボタンとを含む画面に表示させる。
【0138】
以下の
図13Cの説明では、QRコードとサービスとが対応付けられていない場合を説明する。
【0139】
ブラウザ部340は、サービスの対応付けの指示を受けて(ステップS1317)、QRコードを提供する期間を設定する画面を表示させる(ステップS1318)。
【0140】
続いて、ブラウザ部340は、期間の入力を受け付けると(ステップS1319)、QRアプリ240-1に対し、設定された期間とアクセストークンとを送信する(ステップS1320)。
【0141】
QRアプリ240-1は、対応アプリ情報記憶部265において、アクセストークンに含まれる登録ID「Tag_QR01」とユーザID「tanaka@・・・」に、利用開始時刻、利用終了時刻とを対応付ける(ステップS1321)。
【0142】
続いて、QRアプリ240-1は、ユーザ情報記憶部263とサブアプリ一覧記憶部266とを参照し、QRアプリ240-1に従属するサブグループの一覧をブラウザ部340へ送信する(ステップS1322)。
【0143】
具体的には、QRアプリ240-1は、ユーザ情報記憶部263において、ユーザID「tanaka@・・・」の利用可能アプリに含まれ、且つ、サブアプリ一覧記憶部266においてアプリID「AP_QR」に従属するサブアプリの名称の一覧をブラウザ部340へ送信する。
【0144】
つまり、ここでは、アプリID「AP_Group」のアプリ名称「グループ」、アプリID「AP_Send」のアプリ名称「提出」、アプリID「AP_Survey」のアプリ名称「アンケート」、アプリID「AP_Roster」のアプリ名称「名簿作成」、アプリID「AP_Question」のアプリ名称「質問受付」がブラウザ部340に送信される(
図8、
図11参照)。
【0145】
ブラウザ部340は、この一覧を受けて、サービス選択画面を表示させる(ステップS1323)。
【0146】
続いて、ブラウザ部340は、サービスの選択を受け付けると(ステップS1324)、QRアプリ240-1に対して、選択されたサービスの対応付けの要求と、アクセストークンとを送信する(ステップS1325)。ここでは、アプリ名称「グループ」が選択されたものとする。
【0147】
QRアプリ240-1は、この要求を受けて、対応アプリ情報記憶部265において、登録ID「Tag_QR01」とユーザID「tanaka@・・・」を含む対応アプリ情報の項目「サブアプリID」の値として、アプリID「AP_Group」を格納する。そして、QRアプリ240-1は、アプリ情報記憶部262(
図7参照)を参照し、アプリID「AP_Group」のURLを含むリダイレクト要求をブラウザ部340へ送信する(ステップS1326)。
【0148】
本実施形態では、このように、対応アプリ情報記憶部265において、登録IDと、サブアプリIDとが対応付けられることによって、登録IDが埋め込まれたQRコードと、サブアプリIDで特定されるアプリケーションが実現するサービスとが対応付けられる。
【0149】
本実施形態では、QRアプリ240-1は、アプリID「AP_Group」で特定されるグループアプリ240-2をQRコードと対応付ける。つまり、QRアプリ240-1は、情報を共有させる複数の端末装置を1つのグループとするサービスを実現するアプリケーションである。
【0150】
このように、本実施形態のQRアプリ240-1は、二次元コードから読み取られた識別情報(登録ID)を、複数の端末装置に情報を共有させるサービスと対応付ける対応付け部として機能する。
【0151】
ブラウザ部340は、リダイレクト要求を受けて、アプリID「AP_Group」で特定されるグループアプリ240-2へアクセストークンと接続要求を送信する(ステップS1327)。
【0152】
グループアプリ240-2は、接続要求を受けて、グループ情報記憶部267において、アクセストークンと対応付けられたグループ情報をブラウザ部340へ送信する(ステップS1328)。
【0153】
具体的には、本実施形態では、グループ情報記憶部267において、アクセストークンに含まれるユーザIDと対応付けられたグループ名の一覧をブラウザ部340へ返す(
図12参照)。
【0154】
本実施形態では、アクセストークンに含まれるユーザID「tanaka@・・・」と対応付けられたグループ名は、「遺跡発掘」である。したがって、グループアプリ240-2は、「遺跡発掘」をブラウザ部340へ返す。
【0155】
尚、グループ情報記憶部267にグループ名が格納されているグループとは、対応するユーザIDで特定されるユーザによって作成されたグループである。したがって、ここでは、グループ名「遺跡発掘」のグループは、ユーザID「tanaka@・・・」の教師によって、過去に作成されたグループである。
【0156】
ブラウザ部340は、グループ名の一覧を受けて、この一覧を表示させる(ステップS1329)。
【0157】
以上が、QRコードとサービスとを対応付ける手順である。以下に、
図14A、
図14B、
図14Cを参照して、
図13A、
図13B、
図13Cに示す手順における教師端末300の画面遷移について説明する。
図14Aは、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図(その1)である。
図14Bは、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図(その2)である。
図14Cは、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図(その3)である。
【0158】
本実施形態の教師端末300のディスプレイ318には、
図14Aに示す画面141、画面142、
図14Bに示す画面143、画面144、
図14Cに示す画面145、画面146、画面147等が表示される。
【0159】
画面141は、
図13AのステップS1308で表示される選択画面の例であり、ログインして情報処理システム10を利用する方式を選択するためのボタン141aと、ゲストとして情報処理システム10を利用する方式を選択するためのボタン141bと、が表示される。また、画面141には、読み取ったQRコードが表示されているが、QRコードは表示されなくても良い。
【0160】
画面141は、ボタン141aが操作されると、画面142へ遷移する。画面142は、
図13BのステップS1310で表示されるログイン画面の例であり、アカウント情報(ユーザIDとパスワード)の入力欄が表示される。画面142は、アカウント情報が入力されて、ログインを要求する操作が行われると、
図14Bに示す画面143又は画面144へ遷移する。
【0161】
画面143は、
図13BのステップS1316において、QRコードとサービスとが対応付けられていない場合に表示される画面の例である。画面143には、QRコードがサービスと対応付けられていないことを示すメッセージ143aと、サービスの対応付けを指示するボタン143bとが表示される。
【0162】
画面144は、
図13BのステップS1316において、QRコードとサービスとが対応付けられている場合に表示される画面の例である。画面144には、QRコードがサービスと対応付けられていることを示すメッセージ143aと、対応付けられたサービスを利用するか否かを選択させるボタン144bとが表示される。
【0163】
画面143は、ボタン143bが操作されると、
図14Cに示す画面145に遷移する。画面145は、
図13CのステップS1318で表示される画面の例である。画面145には、QRコードを提供する期間の選択肢が表示される。
【0164】
図14Cの例では、QRコードの提供期間として、「1時間」が選択されている。したがって、この場合には、1時間以内にQRコードを読み取った端末装置についてのみ、このQRコードと対応付けられたサービスを利用することができる。
【0165】
画面145は、提供期間が設定されると、画面146へ遷移する。画面146は、
図13CのステップS1323で表示される画面の例である。提供期間とは、つまり、QRコードがサービスとの対応付けを行うための有効な二次元コードである有効期間を示す。
【0166】
画面146では、QRコードと対応付けることができ、且つ、ログインしたユーザにより利用が許可されたサブアプリの名称の一覧146aが表示されている。
【0167】
画面146は、一覧146aから、サブアプリが選択されると、画面147へ遷移する。
図14Cの例では、画面146は、サブアプリ「グループ」が選択されて、画面147へ遷移する。
【0168】
画面147は、ログインしたユーザによって作成されたグループの名称の一覧が表示される。また、画面147には、新たにグループを作成する手順へ移行するためのボタン147aが表示される。
【0169】
画面147において、ボタン147aが操作されると、教師端末300は、新たなグループを作成するための画面へ遷移する。
【0170】
次に、
図15A、
図15Bを参照して、グループを作成する手順について説明する。
図15Aは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その1)である。
図15Bは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その2)である。
【0171】
図15Aにおいて、情報処理システム10において教師端末300は、ブラウザ部340は、画面147において、ボタン147aが操作されると(ステップS1501)、新たなグループを作成するための画面を表示させる(ステップS1502)。
【0172】
続いて、ブラウザ部340は、新たなグループに関する情報が入力されると(ステップS1503)、この情報と、アクセストークンとをグループアプリ240-2へ送信する(ステップS1504)。
【0173】
新たなグループに関する情報とは、グループ名や合言葉等であり、グループ情報記憶部267に格納されるグループ情報の一部である。
【0174】
グループアプリ240-2は、新たなグループに関する情報に、グループIDを付与し、グループ情報としてグループ情報記憶部267へ格納し、このグループ情報をブラウザ部340へ送信する(ステップS1505)。
【0175】
より具体的には、グループアプリ240-2は、他のグループと重複しないグループIDを生成し、グループ名と、合言葉と、アクセストークンに含まれるユーザIDを対応付けてグループ情報とする。
【0176】
尚、本実施形態では、ユーザ情報記憶部263にアカウント情報が格納されているユーザにのみ、グループを作成することを許容しても良い。その場合、グループの作成が許容されているユーザであるか否かは、ステップS1503でブラウザ部340から送信されるアクセストークンに含まれるユーザIDが、グループ情報記憶部267に含まれるか否かによって、判定されても良い。
【0177】
ブラウザ部340は、グループ情報を受信すると、グループ名の一覧に、新たに作成されたグループ名を追加して、表示させる(ステップS1506)。
【0178】
次に、ブラウザ部340は、グループの選択を受け付けて、アクセストークンと、選択されたグループ名と対応する保存先に保存された文書画像データの一覧の取得要求をサーバ装置200の通信部210へ送信する(ステップS1507)。
【0179】
通信部210は、選択されたグループ名と対応する保存先にアクセスするための文書画像データのファイルIDの一覧をブラウザ部340へ送信する(ステップS1508)。
【0180】
続いて、
図15Bに進み、ブラウザ部340は、保存先に格納された文書画像データが存在しない場合、文書画像データを追加する手順を説明する画面を表示させる(ステップS1509)。文書画像データが存在しない場合は、グループが新規に作成された場合である。
【0181】
またブラウザ部340は、保存先に格納された文書画像データが存在する場合、格納された文書画像データのサムネイルの一覧画面を表示させる(ステップS1510)。
【0182】
ブラウザ部340は、文書画像データの追加を指示する操作を受け付ける(ステップS1511)。ここでは、写真の追加が指示されたものとして説明する。
【0183】
ブラウザ部340は、指示を受けて、教師端末300にインストールされている写真選択アプリ360を呼び出す(ステップS1512)。写真選択アプリ360は、写真の一覧を表示させる(ステップS1513)。
【0184】
続いて、写真選択アプリ360は、写真の選択を受け付けて(ステップS1514)、呼出し元のブラウザ部340へ切り替え、選択された写真を示す文書画像データをブラウザ部340へ通知する(ステップS1515)。
【0185】
ブラウザ部340は、選択された写真を示す文書画像データのアップロード要求を、アクセストークンとグループIDと共に、サーバ装置200の通信部210へ送信する(ステップS1516)。
【0186】
サーバ装置200において、通信部210は、文書画像データを、グループIDと対応する保存先へ格納し、ファイルIDをブラウザ部340へ送信する(ステップS1517)。これにより、新たに追加された写真と対応する文書画像データが、グループ内のユーザに共有される。言い換えれば、本実施形態では、グループアプリ240-2と対応付けられた保存先へ文書画像データを格納することで、グループ内のユーザにこの文書画像データが共有されるようになる。
【0187】
つまり、本実施形態のグループアプリ240-2は、登録ID「Tag_QR01」が含まれる二次元コードを読み取った端末装置に、登録ID「Tag_QR01」を読み取った他の端末装置と情報を共有させる共有部として機能する。
【0188】
言い換えれば、グループアプリ240-2は、QRアプリ240-1により、登録IDが対応付けられた場合、この登録IDをサーバ装置200へ送信した1以上の端末装置300を同じグループに関連付ける。そして、グループアプリ240-2は、同じグループに関連付けられた1以上の端末装置の間で情報を共有可能とする共有サービスを提供する。
【0189】
ブラウザ部340は、受信したファイルIDに基づき、追加された文書画像データのサムネイル画像を取得して、表示させる(ステップS1518)。
【0190】
以上が、新たなグループを作成する手順である。以下に、
図16A、
図16Bを参照して、
図15A、
図15Bに示す手順における教師端末300の画面遷移について説明する。
図16Aは、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第二の図(その1)である。
図16Bは、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第二の図(その2)である。
【0191】
教師端末300のディスプレイ318には、
図16Aに示す画面161、画面162、画面163と、
図16Bに示す画面164、画面165等が表示される。
【0192】
画面161は、
図15AのステップS1502で表示される画面の例であり、新たなグループに関する情報の入力欄161aが表示される。尚、本実施形態では、合言葉が入力されるものとしたが、これに限定されない。合言葉は、グループ情報に含まれなくても良い。また、合言葉の代わりに、共通のパスワード等を用いても良い。
【0193】
画面161は、入力欄にグループ名と合言葉が入力されると、画面162へ遷移する。画面162は、
図15のステップS1506Aで表示される画面の例である。
【0194】
画面162では、グループ名の一覧162aが表示される。画面162では、新たに追加されたグループ名として、「遺跡発掘」が追加されている。尚、画面162では、既に作成されていたグループ名と、新たに入力されたグループ名と、が異なる態様で表示される。具体的には、例えば、新たなに入力されたグループ名を他のグループ名と異なる色で表示させたり、新たに入力されたグループ名の近傍にマークを付与したりする。
【0195】
図16の例では、グループ名「遺跡発掘」の近傍にマークが付されており、このグループ名が新たに追加されたものであることがわかる。
【0196】
画面162は、一覧162aにおいて、グループ名「遺跡発掘」が選択されると、画面163へ遷移する。画面163は、
図15AのステップS1508で表示される画面の例である。
【0197】
画面163では、写真の追加方法を示すメッセージ163aと、写真の追加を指示するボタン163bと、QRコードとグループアプリ240-2との対応付けを解消するためのボタン163cが表示される。画面163は、ボタン163bが操作されると、
図16Bに示す画面164へ遷移する。また、画面163において、ボタン163cが操作されると、グループアプリ240-2とQRコードとの対応付けかが解除される。
【0198】
したがって、教師端末300のユーザは、例えば、グループへの参加人数が定員に達したし場合や、これ以上グループの参加者を増やしたくない場合等には、ボタン163cを操作すれば良い。本実施形態では、このように、QRコードに対して設定された提供期間が経過する前に、QRコードによるサービスの提供を停止することができる。
【0199】
図16Bに示す画面164は、
図15BのステップS1512で表示される画面の例である。
【0200】
画面164は、教師端末300に保持されている写真の一覧が表示される。画面164は、一覧において写真が選択されると、画面165へ遷移する。
【0201】
画面165は、
図15BのステップS1516で表示される画面の例である。画面165では、新たに追加された写真のサムネイル画像が表示される。また、画面165では、サムネイル画像の近傍に、このサムネイル画像と対応する文書画像データを追加したユーザの名前や、このサムネイル画像と対応する文書画像データが新たに追加されたものであることを示すマークが付されている。
【0202】
本実施形態の教師端末300は、以上のようにして、新たなグループの作成や、文書画像データの追加を行う。
【0203】
次に、
図17A、
図17Bを参照して、生徒端末400がグループへ参加する場合の手順について説明する。
図17Aは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その1)である。
図17Bは、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図(その2)である。
【0204】
図17AのステップS1709は、
図13AのステップS1308に続く処理である。つまり、生徒端末400がグループへ参加する場合の手順では、
図13AのステップS1301からステップS1308までの手順を実行した上で、ステップS1709へ進む。
【0205】
図17Aでは、ステップS1308において表示された選択画面において、ゲストとして情報処理システム10を利用する方式が選択される。
【0206】
生徒端末400のブラウザ部440は、ゲストでの利用の選択を受け付けて(ステップS1709)、学生情報の入力画面を表示させる(ステップS1710)。本実施形態の学生情報とは、名前、学生番号、メールアドレス等である。
【0207】
生徒端末400のブラウザ部440は、学生情報の入力を受け付けて、サーバ装置200の認証部230に対し、ゲストでのログイン要求を送信する(ステップS1711)。
【0208】
サーバ装置200の認証部230は、項目「名前」の値をguest1としたユーザ情報を作成し、このユーザ情報にアクセスするためのアクセストークンを作成して、ブラウザ部440へ送信する(ステップS1712)。アクセストークンには、ゲストでのログイン要求の引数である登録IDを含める。また、アクセストークンは、ブラウザ部440に保存される。
【0209】
続いて、ブラウザ部440は、アクセストークンと共に、アプリ判定部220へ接続要求を送信する(ステップS1713)。
【0210】
アプリ判定部220は、アクセストークンに含まれる登録IDと対応付けられたサービスを実現するグループアプリ240-2へリダイレクト要求をする(ステップS1714)。具体的には、アプリ判定部220は、対応アプリ情報記憶部265を参照し、登録ID「Tag_QR01」と対応付けられたグループアプリ240-2を特定し、リダイレクト要求をしている。
【0211】
ブラウザ部440は、アプリ判定部220からのリダイレクト要求を受けて、グループアプリ240-2へ、アクセストークンと共にリクエスト要求を送信する(ステップS1715)。
【0212】
グループアプリ240-2は、対応アプリ情報記憶部265とグループ情報記憶部267を参照し、グループアプリ240-2のサブアプリIDと対応付けられたグループ名を取得し、ブラウザ部440へ送信する(ステップS1716)。
【0213】
ブラウザ部440は、このグループ名と合言葉の入力欄とを含む招待画面を表示させる(ステップS1717)。
【0214】
続いて、
図17Bに進み、ブラウザ部440は、合言葉の入力を受け付けて、入力された合言葉とアクセストークンと共に、グループへの参加要求をグループアプリ240-2へ送信する(ステップS1718)。
【0215】
グループアプリ240-2は、グループ情報記憶部267を参照し、入力された合言葉が、グループIDと対応する合言葉と一致してか否か判定する。そして、合言葉が一致している場合に、グループアプリ240-2は、アクセストークンに含まれるユーザIDをグループIDと対応付けてグループ情報記憶部267に格納し、ブラウザ部440に、グループへの参加を許可するアクセストークンと、グループIDとを送信する(ステップS1719)。
【0216】
本実施形態では、グループ情報記憶部267において、グループIDと、生徒端末400から取得したユーザID(ユーザ情報)とが対応付けられることで、生徒端末400のユーザがグループに参加したことになる。言い換えれば、生徒端末400と、グループIDと対応する保存先にアクセスできるようになり、情報の共有が開始される。
【0217】
ブラウザ部440は、参加の許可を受けて、遺跡発掘グループの画面を表示させ(ステップS1720)、アクセストークンとグループIDと共に、遺跡発掘グループ内のファイル一覧の取得要求をサーバ装置200の通信部210に送信する(ステップS1721)。
【0218】
通信部210は、グループ情報記憶部267において、グループ名「遺跡発掘」と対応する保存先にアクセスするための文書画像データのファイルIDの一覧をブラウザ部440へ送信する(ステップS1722)。
【0219】
ブラウザ部440は、取得したファイルIDの一覧情報から、ファイル毎のサムネイルを通信部210へ要求し(ステップS1723)、通信部210から、サムネイル画像データとサムネイル画像データに紐づくファイル情報を取得する(ステップS1724)。ここでは、ファイル情報として、サムネイル画像データと対応付けられたユーザIDを取得しても良い。
【0220】
続いて、ブラウザ部440は、取得したサムネイル画像データに基づき、サムネイル画像の一覧を表示させる(ステップS1724)。
【0221】
以上が、生徒端末400がグループへ参加する場合の手順である。以下に、
図18A、
図18Bを参照して、
図17A、
図17Bに示す手順における生徒端末400の画面遷移について説明する。
図18Aは、第一の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その1)である。
図18Bは、第一の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その2)である。
【0222】
生徒端末400のディスプレイには、
図18Aに示す画面181、画面182、画面183、
図18Bに示す画面184、画面185等が表示される。
【0223】
画面141は、
図13AのステップS1308で表示される画面の例である。画面141は、ボタン141bが操作されると、画面182へ遷移する。画面182は、
図17AのステップS1710で表示されるログイン画面の例であり、学生情報の入力欄が表示される。画面182は、学生情報が入力されて、ログインを要求する操作が行われると、画面183へ遷移する。
【0224】
画面183は、
図17AのステップS1717で表示される招待画面の例である。画面183は、合言葉の入力欄183aと、グループへの参加要求を行うためのボタン183bとが表示される。画面183は、入力欄183aに合言葉が入力されて、ボタン183bが操作され、入力された合言葉がグループ情報記憶部267に格納された合言葉と一致すると、
図18Bに示す画面184へ遷移する。
【0225】
図18Bにおいて、画面184は、
図17BのステップS1720で表示される画面の例である。画面184では、グループ名「遺跡発掘」と対応する保存先に格納された文書画像データが示す画像(写真)のサムネイル画像の一覧が表示される。また、画面184は、ボタン184aが操作されると、画面185へ遷移する。画面185は、
図16Bの画面164と同様の画面であり、生徒端末400に格納された文書画像データから、グループ名「遺跡発掘」と対応する保存先にアップロードする文書画像データを選択する画面である。
【0226】
以上のように、本実施形態によれば、二次元コードにサービスを対応付けることができる。また、本実施形態によれば、二次元コードを読み取るだけで、複数の端末装置に情報を共有させることができる。したがって、本実施形態によれば、情報を共有するための事前の準備が不要であり、複数の端末装置に容易に情報を共有させることができる。
【0227】
尚、本実施形態では、グループは教師端末300のユーザ(教師)によって作成されるものとしたが、これに限定されない。グループの作成は、生徒端末400のユーザである生徒によって行われても良い。
【0228】
例えば、本実施形態は、生徒同士でグループを作り、グループ毎にプレゼンテーションを行うような授業において適用されても良い。その場合、グループ毎に、それぞれの二次元コードを準備すれば、各グループの生徒は、自身の生徒端末400によってグループ毎の二次元コード25を読み取るだけで、グループ内で情報を共有できる。
【0229】
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、既にサービスが対応付けられている二次元コードに対して、新たに対応付けるサービスを追加する点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0230】
図19は、第二の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システム100Aにおいて、サーバ装置200A及びユーザ環境E1は、インターネット等の広域的なネットワークnを介して通信可能とされている。
【0231】
ユーザ環境E1は、1以上の出力機器50及び1以上の仲介装置20が設置された企業等の組織や、学校等の教育機関におけるシステム環境である。出力機器50は、入力される画像を表示部に表示する装置であって、例えば、プロジェクタや電子黒板等であって良い。ユーザ環境E1において、各出力機器50は、それぞれに対応する仲介装置20に接続される。すなわち、出力機器50と仲介装置20とは一対一に対応する。出力機器50と仲介装置20とは、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)等のように、画像を伝達可能な規格に準拠したインタフェースを介して接続される。
【0232】
例えば、出力機器50と仲介装置20とは、当該インタフェースに対応したケーブル(例えば、HDMI(登録商標)ケーブル等)によって接続されてもよい。または、仲介装置20が有する当該インタフェースに対応したコネクタと、出力機器50が有する当該インタフェースに対するコネクタとが直接的に接続されてもよい。
【0233】
例えば、仲介装置20が出力機器50のコネクタに挿入されることで、両者が接続されてもよい。又は、仲介装置20と出力機器50の間が無線通信で接続されていてもよいし、ネットワークを介して接続されていてもよい。
【0234】
出力機器50と仲介装置20とが上記のように接続されることで、仲介装置20は、出力機器50に対して表示対象の画像を送信することができる。
【0235】
仲介装置20は、ユーザ環境E1内のLAN等を介してネットワークnに接続される。仲介装置20は、ユーザ環境E1内のLAN等に無線接続してもよい。仲介装置20は、内部にWebブラウザを備え、当該Webブラウザによって、サーバ装置200Aから送信される画像データや文書データに関する処理の実行要求に応じた処理を実行して出力機器50を制御する(該処理の実行結果を出力機器50に出力させる)。
【0236】
具体的には、本実施形態において、仲介装置20は、画像データや文書データ等の出力(表示)を出力機器50に実行させる。すなわち、仲介装置20は、サーバ装置200Aから送信されるデータについての出力機器50による画像の出力(表示)を仲介する。なお、例えば、HDMI(登録商標)ドングルやスティックPC等のコンピュータが、仲介装置20として利用されてもよい。以下の説明では、出力機器50に表示される画像データや文書データを含むデータを文書画像データと呼ぶ場合がある。
【0237】
本実施形態では、例えば、端末装置300から、ネットワークN1を介してサーバ装置200Aにアップロードされた文書画像データに対して、端末装置300からの指定を受けると、仲介装置20を介して指定された文書画像データを出力機器50に表示させても良い。
【0238】
サーバ装置200Aは、端末装置300、400を利用した簡易な操作で、端末装置300、400から指定された文書画像データについて、出力機器50による出力を実現するための処理を実行する1以上のコンピュータである。なお、サーバ装置200Aは、ユーザ環境E1に設置されてもよい。
【0239】
図20は、第二の実施形態の情報処理システムの動作の概要を示す図である。
図20では、情報処理システム100Aが、企業等の会議に導入されており、端末装置300は、主に、出力機器50を用いてプレゼンテーション等を行う会議の主催者に利用される端末装置である。また、端末装置400は、主に、会議に参加している参加者に利用される端末装置である。
【0240】
本実施形態では、出力機器50は、企業の会議室等に設置された表示装置であり、例えば、電子黒板やプロジェクタ等であって良い。また、本実施形態では、サーバ装置200Aによって、予め出力機器50に特定情報を含む二次元コードが表示されている。二次元コードとは、例えば、QRコードである。出力機器50に表示されたQRコードは、プレゼンテーションを行う主催者の端末装置300によって読み取られる(ステップS20)。
【0241】
尚、特定情報とは、サーバ装置200Aにアクセスしてきた端末装置300と、出力機器50とを対応付けるために利用される情報であり、サーバ装置200Aによって生成される。
【0242】
端末装置300は、QRコードを読み取ると、QRコードに含まれるURLに基づきサーバ装置200Aへアクセスし(ステップS21)、プレゼンテーションを行うためのアプリケーションを取得する(ステップS22)。以下の説明では、プレゼンテーションを行うためのサービスを提供するプレゼン用アプリケーションをプレゼンアプリと呼ぶ場合がある。
【0243】
端末装置300は、このプレゼンアプリが起動されると、QRコードに含まれる特定情報をサーバ装置200Aへ通知する(ステップS23)。サーバ装置200Aは、特定情報が通知されると、特定情報に基づいて、出力機器50と対応付けられた仲介装置20へ、端末装置300との接続を通知する(ステップS24)。
【0244】
本実施形態では、この手順により、端末装置300から、仲介装置20を介して出力機器50への情報の出力が可能となる。したがって、端末装置300からサーバ装置200Aに対して文書ファイル等がアップロードされると、仲介装置20は、この文書ファイル等を出力機器50に出力させる(ステップS25)。つまり、端末装置300は、出力機器50と対応付けられて、端末装置300による出力機器50の利用が可能な状態となる。端末装置300は出力機器50と対応付けられており、サーバ装置200Aとセッションが確立された状態が継続されていれば、再度QRコードを読み取らなくとも文書ファイル等をサーバ装置200A、仲介装置20を介して出力機器50へ出力させることができる。
【0245】
また、本実施形態では、出力機器50に表示されているQRコードを、プレゼンアプリ以外のアプリケーションとも対応付けることができる。言い換えれば、本実施形態では、出力機器50に表示されたQRコードに対して、プレゼンテーションを行うサービス以外のサービスを対応付けることができる。
【0246】
具体的には、端末装置300は、出力機器50に表示されたQRコードに対応付けるサービスを選択する操作が行われると、QRコードと追加されたサービスとの対応付けをサーバ装置200Aに要求する(ステップS26)。サーバ装置200Aは、この要求に応じて、QRコードに新たなサービスを対応付ける。
【0247】
サーバ装置200Aは、端末装置400が、新たなサービスが対応付けられたQRコードを読み取ると(ステップS27)、新たに追加されたサービスを端末装置400に提供する(ステップS28)。
【0248】
このように、本実施形態では、予めサービスが対応付けられたQRコードに対して、新たにサービスを対応付けることができる。
【0249】
図21Aは、第二の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。本実施形態のサーバ装置200Aは、通信部210、アプリ判定部220、認証部230、アプリ群240A、パスコード取得部260、特定情報割当部275、情報記憶部280Aを有する。
【0250】
本実施形態のアプリ群240Aは、例えば、QRアプリ240-1、グループアプリ240-2に加え、プレゼンアプリ240-3、表示アプリ240-4を含む。
【0251】
プレゼンアプリ240-3は、端末装置300、400に、プレゼンテーション(情報の伝達)を支援する処理を実行させるアプリケーション(入力アプリ)である。
【0252】
表示アプリ240-4は、サーバ装置200Aと対応付けられた仲介装置20のブラウザ部23に、プレゼンアプリ240-3を介して選択された文書画像データ等の取得(ダウンロード)及び描画を実行させるためのアプリケーション(出力アプリ)である。具体的には、表示アプリ240-4は、例えば、
図23において、アプリID「AP_PhotoShow」で特定されるアプリ等が含まれる。
【0253】
パスコード取得部260は、端末装置300において、処理の要求が入力されると、パスコードの入力画面を示すURLへアクセスさせる。つまり、パスコード取得部260は、パスコードの入力画面を示すURLに対応する。
【0254】
また、パスコード取得部260は、端末装置300において入力されたパスコードと、要求された処理を実行させるアプリケーションと、に基づき、端末装置300において要求された処理の実行結果の出力先となるブラウザを特定する。
【0255】
言い換えれば、本実施形態のパスコード取得部260は、端末装置300において入力されたパスコードと、パスコードと関連付いた処理の実行要求とを取得し、パスコードと処理の実行要求とから、端末装置300と対応づける仲介装置20を特定する特定部の1つである。
【0256】
特定情報割当部275は、パスコードを生成し、仲介装置20を介して出力機器50にパスコードを表示させる。本実施形態の特定情報割当部275は、出力機器50に表示されるパスコードが、それぞれ異なるようにパスコードを生成する。情報記憶部280Aの詳細は後述する。
【0257】
本実施形態の仲介装置20は、通信制御部21、ブラウザ管理部22及びブラウザ部23等を有する。これら各部は、仲介装置20にインストールされた1以上のプログラムが、CPUに実行させる処理により実現される。
【0258】
通信制御部21は、サーバ装置200Aの通信部210との間で双方向の通信路を接続(通信セッションを確立)し、当該通信路(通信セッション)において仲介装置20側の端点として機能する。当該通信路(通信セッション)を介した通信により、仲介装置20の状態をサーバ装置200Aに通知したり、仲介装置20が出力機器50に表示させるべき文書画像データがサーバ装置200Aへ入力されたことの通知をサーバ装置200Aから受信することができる。文書画像データがサーバ装置200Aへ入力されることとは、端末装置300や端末装置400から文書画像データがサーバ装置200Aにアップロードされることを示す。
【0259】
ブラウザ管理部22は、ブラウザ部23をキオスクモードで起動する。キオスクモードとは、仲介装置20の用途をWebページの表示に制限するモードをいう。なお、キオスクモードはあくまで一例であって、Webページの表示が可能なモードであれば他のモードであってもよい。
【0260】
ブラウザ部23は、例えば、一般的なWebブラウザであり、HTMLデータやスクリプト等に従った処理を実行する。
【0261】
ブラウザ部23は、起動に応じ、初期アクセスURLにアクセスする。この際、サーバ装置10では、初期アクセスURLに対して、ブラウザ部23の識別情報(以下、「ブラウザID」という。)がオプション情報として付与される。
【0262】
ブラウザ部23は、初期アクセスURLへのアクセスに応じたリダイレクト要求に従って、サーバ装置10が有するアプリケーションのうち、ブラウザIDに関連付けられているアプリケーションにアクセスする。ブラウザ部23は、このアプリケーションから、仲介装置20への処理の実行要求を示すデータ(HTMLデータやスクリプト等)を取得する。
【0263】
次に、
図21Bを参照して、情報記憶部280Aについて説明する。
図21Bは、第二の実施形態の情報記憶部について説明する図である。
【0264】
本実施形態の情報記憶部280Aは、登録情報記憶部261、アプリ情報記憶部262A、ユーザ情報記憶部263A、ファイル情報記憶部264、対応アプリ情報記憶部265、サブアプリ一覧記憶部266A、グループ情報記憶部267A、機器情報記憶部270、書換登録情報記憶部271を有する。各記憶部の詳細は後述する。
【0265】
次に、
図21Cを参照して、端末装置300と端末装置400の記憶部に格納された情報について説明する。
図21Cは、端末装置の記憶部に格納された情報を説明する図である。
【0266】
図21Cには、記憶部350と記憶部450の一例を示す。記憶部350と記憶部450に格納された情報は、項目として、URL、アクセストークン、コンテンツを有する。
【0267】
項目「URL」の値は、サーバ装置200Aを示す。項目「アクセストークン」の値は、登録IDとユーザIDを示す。ここでの登録IDは、出力機器50に表示されたQRコードに予め埋め込まれている登録IDを示す。言い換えれば、アクセストークンに含まれる登録IDは、後述する原本登録IDである。
【0268】
項目「コンテンツ」の値は、ユーザID(ユーザ名)、パスコード、メールアドレスを含む。
【0269】
次に、
図22から
図28を参照して、サーバ装置200Aの有する情報記憶部280Aに含まれる各記憶部について説明する。
図22は、第二の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。
【0270】
本実施形態の登録情報記憶部261Aに格納される登録情報は、後述する情報処理システム100Aの動作が行われる前に、予め与えられている情報である。
【0271】
登録情報記憶部261Aは、情報の項目として、登録IDと、InアプリIDと、OutアプリIDと、ブラウザIDとを有する。
【0272】
項目「InアプリID」の値は、登録IDと対応付けられている入力アプリを特定するアプリIDであり、項目「OutアプリID」の値は、登録IDと対応付けられている出力アプリを特定するアプリIDである。項目「ブラウザID」の値は、仲介装置20のブラウザ部23を特定する識別情報である。
【0273】
図22の例では、登録ID「Tag_QR01」で特定されるサービスには、入力アプリケーションとして、InアプリID「AP_QR」が対応付けられている。また、登録ID「Tag_Presen」で特定されるサービスには、入力アプリとして、InアプリID「AP_Presen」、出力アプリとして、OutアプリID「AP_PhotDoc」が対応付けられている。また、登録ID「Tag_Presen」で特定されるサービスには、ブラウザID「BROSER1」が対応付けられている。
【0274】
図23は、第二の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のアプリ情報記憶部262Aは、情報の項目として、アプリID、アプリ種別、URL、対応ブラウザ等を有し、項目「アプリID」とその他の項目とが対応付けられている。
【0275】
本実施形態では、項目「対応ブラウザ」の値として、仲介装置20のブラウザ部23のブラウザIDが含まれる。
【0276】
図24は、第二の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。ユーザ情報記憶部263Aは、情報の項目として、テナントID、ユーザID、種別、名前、利用可能アプリ、利用可能ブラウザ、利用中ブラウザを有する。
【0277】
項目「利用可能ブラウザ」の値は、ユーザIDによって特定されるユーザが利用可能なブラウザ(仲介装置20)を示す。項目「利用中ブラウザ」の値は、ユーザIDによって特定されるユーザが利用中のブラウザ(仲介装置20)を示す。
【0278】
図25は、第二の実施形態のサブアプリ情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のサブアプリ一覧記憶部266Aは、情報の項目として、サブアプリID、アプリ名称、「AP_QR」、「AP_Presen」を有する。
【0279】
本実施形態のサブアプリ一覧記憶部266Aでは、アプリID「AP_QR」で特定されるアプリケーションと、アプリID「AP_Presen」で特定されるアプリケーションのそれぞれと従属的な関係にあるサブアプリを示している。
【0280】
図26は、第二の実施形態のグループ情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のグループ情報記憶部267Aは、情報の項目として、グループID、グループ名、合言葉、保存先、対応ブラウザ、ユーザID、参加者を有する。
【0281】
項目「対応ブラウザ」の値は、グループIDと対応付けられたブラウザの識別情報を示す。
【0282】
図27は、第二の実施形態の機器情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態の機器情報記憶部270は、情報の項目として、テナントID、通信ID、アドレス情報、状態情報、ブラウザID及びブラウザ状態、パスコード等を有する。
【0283】
項目「通信ID」の値は、テナントIDに係るテナントに配置された各仲介装置20の通信制御部21の識別情報である。仲介装置20が1つの通信制御部21しか備えない場合には、通信IDは仲介装置20を識別する識別情報であってもよい。
【0284】
項目「アドレス情報」の値は、仲介装置20のローカルIPアドレスである。状態情報は、通信IDに係る通信制御部21がサーバ装置10と接続中(通信路を確立した状態)であるか否か(「非接続」)を示す情報である。
【0285】
項目「ブラウザID」の値は、通信IDに係る通信制御部21に対応するブラウザ部23の識別情報である。本実施形態では、ブラウザIDは、通信IDに係る通信制御部21と同じ仲介装置20に含まれるブラウザ部23の識別情報である。
【0286】
項目「ブラウザ状態」の値は、ブラウザIDに係るブラウザ部23の起動状態を示す情報である。例えば、通信部210に通知された対象通信IDが「Eg001-01」であれば、機器情報記憶部270において当該通信IDに対応する状態情報が、
図8に示されるように「接続中」に変更される。
【0287】
項目「パスコード」の値は、仲介装置20との通信路が確立されると、特定情報割当部275によって生成されるものであり、ブラウザID(仲介装置20)と対応付けられる。なお、パスコードは、通信IDと対応付けられたブラウザIDが複数存在する場合には、ブラウザID毎にパスコードが生成されても良い。
【0288】
図28は、第二の実施形態の書換登録記憶部の一例を示す図である。本実施形態の書換登録情報記憶部271に格納される書換登録情報は、予めQRコードに埋め込まれた登録IDと、新たにQRコードと対応付けられたサービスを特定する登録IDとを対応付けた情報である。
【0289】
本実施形態の書換登録情報記憶部271は、情報の項目として、原本登録IDと書換登録IDとを有し、両者は対応付けられている。
【0290】
項目「原本登録ID」の値は、予めQRコードに埋め込まれた登録IDを示す。項目「書換登録ID」の値は、新たにQRコードに対応付けられたサービスを特定する登録IDを示す。
【0291】
【0292】
図29Aは、第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その1)である。
図29Bは、第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図(その1)である。
図29A、
図29Bでは、端末装置300と仲介装置20とが接続するまでの手順を示している。
【0293】
図29Aにおいて、本実施形態の情報処理システム100Aでは、出力機器50に、サーバ装置200Aの特定情報割当部275によって割り当てられたパスコードを含むQRコードが表示されている(ステップS2901)。このQRコードは、パスコードと、初期アクセスURLと、プレゼンアプリ240-3のアプリID「AP_Presen」と対応付けられた登録ID「Tag_Presen」とが埋め込まれたものである。プレゼンアプリ240-3のアプリIDは、プレゼンアプリ240-3を特定する第三の識別情報の一例である。
【0294】
プレゼンアプリ240-3は、アプリ群240に含まれる入力アプリの1つである。
【0295】
したがって、本実施形態のQRコードは、特定情報の一例であり、仲介装置20毎に異なるように生成され、さらに、定期的に変更される。
【0296】
情報処理システム100Aにおいて、端末装置300に対し、出力機器50に表示されたQRコードを読み取る操作が行われると(ステップS2902)、端末装置300は、QRコードを撮影する(ステップS2903)。そして、端末装置300の制御部330は、QRコードから、パスコードと、初期アクセスURLと、プレゼンアプリ240-3のアプリIDと対応付けられた登録IDとを取得する(ステップS2904)。
【0297】
続いて、端末装置300の制御部330は、ブラウザ部340を起動させる(ステップS2905)。
【0298】
図29AのステップS2906から
図29BのステップS2915までの処理は、ステップS2913でブラウザ部340から送信される登録IDが、プレゼンアプリ240-3の登録IDである点以外は、
図13AのステップS1305から
図13BのステップS1314までの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0299】
図29Bにおいて、ブラウザ部340は、ステップS2915において、プレゼンアプリ240-3へのリダイレクト要求を受けて、プレゼンアプリ240-3への接続要求をサーバ装置200へ送信し、サーバ装置200からプレゼンアプリ240-3のURLを受信する(ステップS2916)。
【0300】
続いて、ブラウザ部340は、プレゼンアプリ240-3のURLが示す画面を表示させる(ステップS2917)。
【0301】
続いて、ブラウザ部340は、QRコードから読み取ったパスコードを使って、正当性確認をする。具体的には、ブラウザ部340は、記憶部350に格納されたアクセストークンと、ステップS2904で取得したパスコードとを、サーバ装置200Aのパスコード取得部260へ送信する(ステップS2918)。
【0302】
パスコード取得部260は、登録情報記憶部261Aを参照して、アクセストークンに含まれる登録ID「Tag_Presen」と対応するブラウザIDを特定し、機器情報記憶部270を参照し、ブラウザIDと対応するパスコードを特定する(
図22、27参照)。そして、パスコード取得部260は、特定されたパスコードと、ブラウザ部340から受信したパスコードが一致する場合に、正当性があると判定し、仲介装置20の通信制御部21に対し、接続通知を送信する(ステップS2919)。
【0303】
この接続通知には、機器情報記憶部270においてパスコードと対応付けられたブラウザIDと、アカウント情報とが含まれる。また、本実施形態では、パスコードは定期的に変更されるため、一定の期間内に出力機器50からQRコードを読み取った端末装置300だけにパスコードの正当性が認められる。
【0304】
通信制御部21は、接続通知を受けて、ブラウザ部23にアカウント情報を通知し(ステップS2920)、ブラウザ部23によって、仲介装置20に対する接続を要求した接続者のアカウント情報を出力機器50に表示させる(ステップS2921)。
【0305】
以上が、端末装置300と仲介装置20とが接続するまでの処理手順である。次に、
図30A、
図30B、
図30Cを参照して、QRコードに新たなサービスを対応付ける手順について説明する。
【0306】
図30Aは、第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その1)である。
図30Bは、第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その2)である。
図30Cは、第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図(その3)である。
【0307】
図30Aにおいて、端末装置300のブラウザ部340は、ステップS2917で表示された画面において、メニュー画面の表示を指示する操作を受け付けると、プレゼンアプリ240-3に対しメニュー一覧の取得要求を送信する(ステップS3001)。
【0308】
プレゼンアプリ240-3は、ユーザ情報記憶部263Aとサブアプリ一覧記憶部266Aとを参照し、プレゼンアプリ240-3に従属するサブグループの一覧をブラウザ部340へ送信する(ステップS3002)。
【0309】
具体的には、プレゼンアプリ240-3は、ユーザ情報記憶部263Aにおいて、ユーザID「tanaka@・・・」の利用可能アプリに含まれ、且つ、サブアプリ一覧記憶部266AにおいてアプリID「AP_Presen」に従属するサブアプリの名称の一覧をブラウザ部340へ送信する。
【0310】
つまり、ここでは、アプリID「AP_Group」のアプリ名称「グループ」、アプリID「AP_Send」のアプリ名称「提出」、アプリID「AP_Survey」のアプリ名称「アンケート」、アプリID「AP_Roster」のアプリ名称「名簿作成」、アプリID「AP_Question」のアプリ名称「質問受付」がブラウザ部340に送信される(
図8、
図11参照)。
【0311】
ブラウザ部340は、この一覧を受けて、サービス選択画面を表示させる(ステップS3003)。
【0312】
続いて、
図30Bに進み、ブラウザ部340は、QRコードに対応付けるサービスの選択を受けて、プレゼンアプリ240-3に対し、選択されたサービスと対応するアプリIDとアクセストークンとを送信する(ステップS3004)。ここでは、選択されたサービスと対応するアプリIDとして、アプリID「AP_Group」がプレゼンアプリ240-3へ送信される。
【0313】
プレゼンアプリ240-3は、アプリ情報記憶部262A(
図23参照)を参照し、アプリID「AP_Group」のURLを含むリダイレクト要求をブラウザ部340へ送信する(ステップS3005)。
【0314】
また、プレゼンアプリ240-3は、登録ID「Tag_Presen」に、アプリID「AP_Group」と対応する登録ID「Tag_Group」を対応付けて、原本登録IDを「Tag_Presen」、書換登録IDを「Tag_Group」として、書換登録情報記憶部271に格納する。
【0315】
言い換えれば、プレゼンアプリ240-3は、登録ID「Tag_Presen」と対応するプレゼンアプリ240-3のアプリIDと、登録ID「Tag_Group」と対応するグループアプリ240-2のアプリIDとを対応付ける。
【0316】
本実施形態では、プレゼンアプリ240-3のこの処理により、出力機器50に表示されたQRコードに、アプリID「AP_Group」と対応するグループアプリ240-2で実現するサービスが新たに対応付けられる。
【0317】
図30BのステップS3006からステップS3008の処理は、
図13CのステップS1327からステップS1329の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0318】
また、
図30BのステップS3009、3010の処理は、
図15AのステップS1507、1508の処理と同様であるから、説明を省略する。
【0319】
ステップS3010に続いて、ブラウザ部340は、保存先に格納された文書画像データが存在する場合、格納された文書画像データのサムネイルの一覧画面を表示させる(ステップS3011)。
【0320】
続いて、
図30Cへ進み、ブラウザ部340は、参加者の招待を指示する操作を受け付けると(ステップS3012)、グループへの参加者の招待中の画面を表示させる(ステップS3013)。
【0321】
続いて、ブラウザ部340は、アクセストークンと招待要求をグループアプリ240-2へ送信する(ステップS3014)。この招待要求には、選択されたグループのグループIDが含まれる。
【0322】
グループアプリ240-2は、招待要求を受けて、グループ情報記憶部267Aを参照し、仲介装置20の通信制御部21に対し、ブラウザIDと、グループへの招待を通知する画面への変更の指示とを送信する(ステップS3015)。
【0323】
このとき、グループアプリ240-2は、グループへの招待を通知する画面に表示する情報として、グループ名と、ユーザIDを仲介装置20へ送信する。ここでのユーザIDとは、会議の主催者であり、グループを作成した作成者である。ここでは、グループ名「遺跡発掘」と主催者のユーザID「田中」が送信される。
【0324】
仲介装置20の通信制御部21は、ブラウザ部23に、画面の変更通知を送信する(ステップS3016)。ブラウザ部23は、出力機器50にグループへの招待画面を表示させる(ステップS3017)。
【0325】
【0326】
図31Aは、第二の実施形態の端末装置(主催者)の画面遷移を説明する図(その1)である。
図31Bは、第二の実施形態の端末装置(主催者)の画面遷移を説明する図(その2)である。
図31Cは、第二の実施形態の端末装置(主催者)の画面遷移を説明する図(その3)である。
【0327】
端末装置300のディスプレイ318には、
図31Aに示す画面331、画面332、画面333、
図31Bに示す画面334、画面162、画面335、
図31Cに示す画面336、画面337等が表示される。
【0328】
画面331は、
図29AのステップS2909で表示される画面の例であり、QRコードが表示されていない点を除き、
図14Aの画面141と同様である。画面331は、ログインして情報処理システム10を利用する方式が選択されると、画面332へ遷移する。
【0329】
画面332は、
図29BのステップS2911で表示される画面であり、
図14Aの画面142と同様である。画面332は、アカウント情報が入力されて、ログインが指示されると、画面333へ遷移する。
【0330】
画面333は、
図29BのステップS2917で表示される画面の例である。画面333には、プレゼンアプリ240-3のメニュー画面の表示を指示するボタン333aと、プレゼンテーションで使用する資料を選択する画面の表示を指示するボタン333bとが表示される。画面333は、ボタン333aが操作されると、
図31Bに示す画面334へ遷移する。
【0331】
画面334は、
図30AのステップS3003で表示される画面の例である。画面334には、プレゼンアプリ240-3のメニューであることを示す情報334aと、サービスの一覧334bとが表示される。画面334は、「グループ」が選択されると、画面162へ遷移する。画面162は、
図30BのステップS3008で表示される画面の例であり、
図16Aに示す画面162と同様である。画面162は、グループ名「遺跡発掘」が選択されると、画面335へ遷移する。
【0332】
画面335は、
図30BのステップS3011で表示される画面の例である。画面335には、グループへの参加者を詳細するボタン335aが表示される。また、画面335には、サムネイル画像の近傍に、主催者の名前が表示される。画面335は、ボタン335aが操作されると、
図31Cが示す画面336へ遷移する。
【0333】
画面336は、
図30CのステップS3013で表示される画面の例である。画面336には、参加者を招待中であることを示す情報336aと、参加者の一覧336bと、参加者毎にグループへの参加を承認するためのボタン336cと、招待の終了を指示するボタン336dとが表示される。
【0334】
画面336において、参加者の名前と対応付けられたボタン336cが選択されると、該当する参加者のグループへの参加が承認される。
【0335】
具体的には、グループアプリ240-2は、グループ情報記憶部267Aに、グループ名「遺跡発掘」と対応する参加者として、承認された参加者のユーザIDを登録する。
【0336】
また、画面336は、ボタン336dが操作されると、画面337へ遷移する。
【0337】
画面337は、グループ名「遺跡発掘」のトップ画面である。本実施形態では、グループ名「遺跡発掘」と対応付けられた保存先に格納された文書画像データを、プレゼンアプリ240-3を用いて出力機器50に表示させることができる。
【0338】
図32Aは、第二の実施形態の出力機器の画面遷移を説明する図(その1)である。
図32Bは、第二の実施形態の出力機器の画面遷移を説明する図(その2)である。出力機器50には、
図32Aに示す画面351、画面352と、
図32Bに示す画面353、画面354等が表示される。
【0339】
画面351は、
図29AのステップS2901で出力機器50に表示される画面の例である。画面351には、二次元コード(QRコード)25と、パスコード26とが表示される。画面351は、出力機器50と対応付けられた仲介装置20に端末装置300が接続すると、画面352に遷移する。
【0340】
画面352は、
図29CのステップS2921で出力機器50に表示される画面の例である。画面352は、仲介装置20と接続した端末装置300のユーザ名を示す情報332aが表示される。画面352は、二次元コード25にグループアプリ240-2が対応付けられて、参加者の招待が開始されると、
図32Bに示す画面353へ遷移する。
【0341】
画面353は、
図30CのステップS3017で出力機器50に表示される画面の例である。画面353には、二次元コード25とパスコード26に加え、グループの参加者の一覧353aと、二次元コード25とグループアプリ240-2とが対応付けられたことを示す情報353bと、グループを作成した主催者の名前を示す情報353cとが表示される。画面353は、主催者によって、参加者の招待が終了されると、画面354へ遷移する。
【0342】
画面354は、二次元コード25が表示されており、画面351と同様であるが、プレゼンテーションに使用される文書画像データが、グループ名「遺跡発掘」と対応する保存先の文書画像データとなることを示す情報354aが表示される。
【0343】
次に、
図33A、
図33B、
図33C、
図33Dを参照して、本実施形態の端末装置400によるグループへの参加の手順について説明する。端末装置400のユーザは、グループへ参加する参加者である。
【0344】
図33は、第二の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図である。
【0345】
情報処理システム100Aにおいて、仲介装置20のブラウザ部23は、出力機器50にグループへの招待画面を表示させる(ステップS3301)。ここで出力機器50に表示される画面は、
図32の画面353である。画面353には、二次元コード(QRコード)25が表示されている。
【0346】
図33のステップS3302からステップS3309までの処理は、
図30AのステップS3002から
図30BのステップS3009までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0347】
図33BのステップS3310からステップS3317までの処理は、
図17AのステップS1709からステップS1716までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0348】
端末装置400のブラウザ部440は、このグループ名を受けて、グループに参加するための参加画面を表示させる(ステップS3318)。
【0349】
続いて、
図33Cへ進み、ブラウザ部440は、グループへの参加を指示する操作を受け付けると、グループアプリ240-2に対して参加要求を送信する(ステップS3319)。この参加要求には、アクセストークンと、パスコードと、グループIDと、参加者の情報が含まれる。また、この参加要求には、グループ名と対応する保存先に保存された文書画像データの一覧の取得要求が含まれても良い。
【0350】
尚、本実施形態のユーザ情報記憶部263Aでは、ゲストの名前を示す情報を保持していない。このため、ブラウザ部440は、記憶部450に格納された情報に含まれる名前等で取得し、グループアプリ240-2に送信しても良い。
【0351】
グループアプリ240-2は、参加要求を受けて、グループ情報記憶部267Aを参照し、端末装置300のユーザ(主催者)に対して、参加者の情報を送信する(ステップS3320)。尚、参加者の情報は、端末装置300のブラウザ部340によるポーリングによって取得されても良い。
【0352】
続いて、端末装置300のブラウザ部340は、参加者の情報を表示させる(ステップS3321)。このとき、ブラウザ部340は、参加者の情報を受信すると、
図31Cの画面336に示すように、参加者の名前を表示させる。
【0353】
また、グループアプリ240-2は、グループ情報記憶部267Aを参照し、グループIDと対応付けられたブラウザIDによって特定された仲介装置20の通信制御部21に対し、参加者の情報を送信する(ステップS3322)。通信制御部21は、ブラウザ部23に対し、機器情報記憶部270を参照し、ブラウザIDと対応するIPアドレスを通知する(ステップS3323)。ブラウザ部23は、出力機器50の画面に、参加者の情報を表示させる(ステップS3324)。ステップS3324では、
図32Bの画面353に示すように、参加者の情報を表示させても良い。
【0354】
続いて、
図33Dへ進み、グループアプリ240-2は、ファイル一覧の取得要求に応じて、グループ名と対応する保存先にアクセスするための文書画像データのファイルIDの一覧を、端末装置400のブラウザ部440へ送信する(ステップS3325)。
【0355】
図33DのステップS3326とステップS3327の処理は、
図17BのステップS1723とステップS1724の処理と同様であるから、説明を省略する。
【0356】
端末装置300のブラウザ部340は、主催者により、招待を終了する操作が行われると、グループアプリ240-2に対して、アクセストークンと共に招待の終了指示を送信する(ステップS3328)。
【0357】
グループアプリ240-2は、この指示を受けて、グループ情報記憶部267Aを参照し、仲介装置20の通信制御部21に対し、表示内容の変更指示を送信する(ステップS3329)。この変更指示には、変更後の表示内容を示す情報として、グループ情報記憶部267Aにおいて、グループIDと対応付けられたグループ名と、ユーザID(主催者の名前)とが含まれても良い。
【0358】
仲介装置20の通信制御部21は、ブラウザ部23に対し、機器情報記憶部270を参照し、ブラウザIDと対応するIPアドレスと、変更後の表示内容を示す情報を含む表示指示とを通知する(ステップS3330)。
【0359】
ブラウザ部23は、この指示を受けて、出力機器50の表示を変更後の表示内容を示す情報に基づき変更する(ステップS3331)。具体的には、ブラウザ部23は、出力機器50に
図32Bの画面354を表示させる。
【0360】
以上が、端末装置400によるグループへの参加の手順である。以下に、
図34A、
図34Bを参照して、
図33A、
図33B、
図33C、
図33Dに示す手順における端末装置400の画面の遷移について説明する。
図34Aは、第二の実施形態の端末装置(参加者)の画面遷移を説明する図(その1)である。
図34Bは、第二の実施形態の端末装置(参加者)の画面遷移を説明する図(その2)である。
【0361】
端末装置400のディスプレイには、
図34Aに示す画面341、画面182、
図34Bに示す画面342、画面343等が表示される。
【0362】
画面341は、
図33AのステップS3309で表示される画面の例であり、QRコードが表示されていない点を除き、
図18Aの画面181と同様である。画面341は、ゲストとして情報処理システム10を利用する方式が選択されると、画面182へ遷移する。
【0363】
画面182は、
図33BのステップS3311で表示される画面であり、アカウント情報が入力されて、ログインが指示されると、
図34Bに示す画面342へ遷移する。
【0364】
画面342は、
図33BのステップS3318で表示される画面の例である。画面342には、グループへ参加を指示するボタン342aが表示される。画面342は、ボタン342aが操作されると、画面343へ遷移する。
【0365】
画面343は、
図33DのステップS3327で表示される画面の例である。画面343では、グループ名「遺跡発掘」と対応する保存先に格納された文書画像データが示す画像(写真)のサムネイル画像の一覧が表示される。また、画面343は、プレゼンテーションで、グループ名「遺跡発掘」と対応する保存先に格納された文書画像データが使用されることを示す情報343aが表示される。
【0366】
また、画面343には、端末装置400に格納された文書画像データを、グループ名「遺跡発掘」と対応する保存先へアップロードするためのボタン343bが表示されている。画面343は、ボタン343bが操作されると、アップロードする文書画像データの一覧画面(例えば
図18Bの画面185)へ遷移する。
【0367】
このように、本実施形態によれば、プレゼンテーションが行われている会議に参加しているメンバーを1つのグループとし、グループ内で情報の共有を行わせることができる。また、本実施形態では、会議室等に設けられた出力機器50にQRコードとグループアプリ240-2との対応付けが終了されると、情報の共有も停止される。
【0368】
したがって、本実施形態によれば、例えば、会議中は、会議に参加している参加者全員を1つのグループとして情報を共有し、各参加者が自身の端末装置に保存されている文書画像データを用いて自由にプレゼンテーションを行うことができる。また、本実施形態では、会議が終了する際に、QRコードとグループアプリ240-2との対応付けを解除すれば、会議後に参加者の端末装置同士で情報が共有されなくなる。
【0369】
また、本実施形態によれば、例えば、プレゼンテーションを行っている最中に、その場にいる参加者の端末装置に保存されている情報を、参加者同士で簡単に共有させることができる。また、本実施形態によれば、任意のタイミングで情報の共有を解除させることができる。
【0370】
また、本実施形態では、QRコードと共に出力機器50に表示されるパスコード(特定情報)は、定期的に変更される。したがって、本実施形態では、出力機器50に対する操作が行われずに一定時間が経過すれば、自動的に端末装置300、400と出力機器50の対応付けは解除される。
【0371】
このため、例えば、会議が終了した後等に、端末装置300、400に保存されていた情報が誤って出力機器50に表示されることはなく、各端末装置の情報の機密性を担保できる。
【0372】
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して、第三の実施形態について説明する。第三の実施形態は、端末装置(教師端末)300によってQRコードにサービスが対応付けられる前に、端末装置(生徒端末)400によってQRコードが読み取られる場合を考慮した点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第三の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0373】
本実施形態のQRアプリ240-1Aは、ゲストとしてログインした端末装置400によって、サービスが対応付けられる前にQRコードが読み取られ場合に、この端末装置400に待機画面を表示させる。
【0374】
QRコードにサービスが対応付けられる前とは、対応アプリ情報記憶部265において、QRコードに含まれる登録ID「Tag_QR01」にサブアプリIDが対応付けられていない状態を示している。
【0375】
図35は、第三の実施形態の情報処理システムの動作を示すシーケンス図(その1)である。
図35は、生徒端末400がグループへ参加する場合の手順を示している。
【0376】
図35のステップS3513は、
図17AのステップS1712に続く処理である。つまり、本実施形態における生徒端末400がグループへ参加する場合の手順では、
図13AのステップS1301からステップS1308までの手順を実行し、続いて、
図17AのステップS1709からステップS1712までの処理が実行された後に、ステップS3513へ進む。
【0377】
ブラウザ部440は、アクセストークンと共に、アプリ判定部220へ接続要求を送信する(ステップS3513)。
【0378】
ここで、アプリ判定部220は、QRコードにサービスが対応付けられていない場合は、端末装置400のブラウザ部440に対し、QRアプリ240-1Aへのリダイレクト要求を送信する(ステップS3514)。
【0379】
ブラウザ部440は、アプリ判定部220からのリダイレクト要求を受けてQRアプリ240-1Aへ、アクセストークンと共にリクエスト要求を送信する(ステップS3515)。
【0380】
QRアプリ240-1Aは、アクセストークンから、QRアプリ240-1AのサブアプリIDが未設定で参加者(生徒)であると判定し、待機画面のURLをブラウザ部440へ送信する(ステップS3516)。
【0381】
ブラウザ部440は、待機画面を表示させる(ステップS3517)。また、QRアプリ240-1Aは、ブラウザ部440に対し、QRコードに含まれる登録ID「Tag_QR01」とサブアプリIDとが対応付けられたタイミングで、サブアプリIDで特定されるサブアプリのURLへのリダイレクト要求を行う(ステップS3518)。
【0382】
尚、登録ID「Tag_QR01」とサブアプリIDとの対応付けは、教師端末300によって設定されるQRコードの提供期間が経過すると、更新される。
【0383】
以上が、生徒端末400によって、QRコードにサービス(サブアプリ)が対応付けられる前に、QRコードが読み取られた場合の動作である。
【0384】
尚、生徒端末400は、
図35のステップS3518までの処理を行った後は、
図17AのステップS1713から
図17BのステップS1724までの処理を行えばよい。
【0385】
次に、
図36A、
図36Bを参照して、本実施形態の生徒端末400の画面遷移について説明する。
図36Aは、第三の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その1)である。
図36Bは、第三の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図(その2)である。
【0386】
図36A、
図36Bでは、QRコードにサービスが対応付けられる前に、生徒端末400がQRコードを読み取った場合の生徒端末400の画面遷移を示している。
【0387】
生徒端末400のディスプレイには、
図36Aに示す画面181、画面182、
図36Bに示す画面183、画面186等が表示される。
【0388】
図36Aに示す画面181、画面182は、
図18Aに示す画面181、画面182である。本実施形態では、画面182は、学生情報の送信を指示する操作ボタン182aが操作され、QRコードにサービスが対応付けられていなかった場合に、
図36Bに示す画面186へ遷移する。
【0389】
画面186は、
図35のステップS3517で表示される待機画面の一例である。画面186には、QRコードにサービスが対応付けられていないことを示すメッセージ186aと、待機を促すメッセージ186bとが表示される。
【0390】
メッセージ186aは、具体的には、画面181に表示された(読み取った)QRコードに、グループアプリ240-2を特定するアプリID「AP_Group」が対応付けられていないことを示している。
【0391】
画面186は、教師端末300において、画面181に表示されたQRコードと、アプリID「AP_Group」との対応付けが行われると、画面183へ遷移する。画面183は、
図18Aに示す画面183である。
【0392】
以上のように、本実施形態によれば、QRコードを読み取ったときに、QRコードにサービスが対応付けられているか否かに関わらず、QRコードを読み取った複数の端末装置に、情報を共有させることができる。
【0393】
尚、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0394】
また、各実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
【0395】
ある実施形態では、サーバ装置200は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、端末装置は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。さらに、サーバ装置および端末装置は、開示された処理ステップを様々な組み合わせで共有するように構成できる。
【0396】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0397】
100、100A 情報処理システム
20 仲介装置
21 通信制御部
22 ブラウザ管理部
23 ブラウザ部
50 出力機器
200 サーバ装置
210 通信部
220 アプリ判定部
230 認証部
240、240A アプリ群
260 パスコード取得部
261 登録情報記憶部
262 アプリ情報記憶部
263 ユーザ情報記憶部
264 ファイル情報記憶部
265 対応アプリ情報記憶部
266 サブアプリ一覧記憶部
267 グループ情報記憶部
270 機器情報記憶部
271 書換登録情報記憶部
275 特定情報割当部
300、400 端末装置
330、430 制御部
340、440 ブラウザ部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0398】