(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】プラズマ化学気相成長法のための膜応力制御
(51)【国際特許分類】
C23C 16/505 20060101AFI20240806BHJP
H05H 1/46 20060101ALI20240806BHJP
H01L 21/205 20060101ALI20240806BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
C23C16/505
H05H1/46 L
H01L21/205
H01L21/31 C
(21)【出願番号】P 2021532929
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(86)【国際出願番号】 US2019063375
(87)【国際公開番号】W WO2020123150
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2021-08-13
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】カオ, シェン-テー
(72)【発明者】
【氏名】ウォン, テギョン
(72)【発明者】
【氏名】ソレンセン, カール, エー.
(72)【発明者】
【氏名】ヤーダヴ, サンジェイ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】リ, ヤン トン
(72)【発明者】
【氏名】栗田 真一
(72)【発明者】
【氏名】チェ, スー ヤン
【審査官】宮崎 園子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0292193(US,A1)
【文献】特開2017-147204(JP,A)
【文献】特表2017-527115(JP,A)
【文献】特開2016-225018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 16/505
H05H 1/46
H01L 21/205
H01L 21/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマ堆積チャンバであって、
複数の穿孔部材を有するシャワーヘッドであって、前記穿孔部材の各々が複数の支持部材のうちの隣接する支持部材により支持される、シャワーヘッド;
前記複数の穿孔部材上に配置される複数の誘電体プレートであって、
各誘電体プレートが、前記隣接する支持部材により支持され、
それぞれの穿孔部材、それぞれの誘電体プレート及び前記隣接する支持部材が、ガス容積を画定し、
前記ガス容積は、前記隣接する支持部材と流体連通し、
それぞれの誘電体プレート、バッキングプレート及び前記隣接する支持部材が、コイル容積を画定する、複数の誘電体プレート;
複数の誘導コイルであって、誘導コイルの各々が、前記コイル容積内で、各々の誘電体プレートにより支持される、複数の誘導コイル;並びに
基板支持アセンブリであって、
静電チャッキング電源に連結された静電チャックアセンブリであって、前記基板支持アセンブリの最上部の位置に配置された静電チャックアセンブリと;
前記基板支持アセンブリの最下部の位置に配置された絶縁層と;
前記静電チャックアセンブリと前記絶縁層との間に配置され、電源とローパスフィルタに連結された基板バイアスプレートであって、前記ローパスフィルタが、前記基板バイアスプレートと前記電源との間に配置される、基板バイアスプレートと
を備える基板支持アセンブリ
を備える、プラズマ堆積チャンバ。
【請求項2】
前記支持部材が、前駆体ガスを流すためにその中に形成された導管を含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項3】
前記支持部材が、冷却剤を流すためにその中に形成された冷却剤チャネルをさらに含む、請求項2に記載のチャンバ。
【請求項4】
各誘電体プレートの上面が、前記コイル容積内で、前記誘導コイルの各々と接する、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項5】
前記複数の支持部材が、前記複数の穿孔部材、誘電体プレート、及び誘導コイルの各々を隔てる格子状の構成で配置されている、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項6】
前記複数の誘導コイルの各々が、RFタイプの電源に連結されている、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項7】
前記電源が、正又は負のいずれかの極性で、前記基板バイアスプレートに一定のDCバイアスを提供するように構成されているDCタイプの電源である、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項8】
前記DCバイアスが、50Wから1000Wの電力レベルで提供される、請求項7に記載のチャンバ。
【請求項9】
前記電源が、正又は負のいずれかの極性で、前記基板バイアスプレートにパルスDCバイアスを提供するように構成されているDCタイプの電源である、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項10】
前記パルスDCバイアスが、50kHzから500kHzの周波数でパルス化される、請求項9に記載のチャンバ。
【請求項11】
前記ローパスフィルタは、前記誘導コイルに供給されるRF電力が前記電源と連結するのを防止する、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項12】
複数の穿孔部材を有するシャワーヘッドであって、前記穿孔部材の各々が、隣接する支持部材により支持される、シャワーヘッド;
複数の誘導結合器;
前記複数の穿孔部材上に配置される複数の誘電体プレートであって、
各誘電体プレートが、前記隣接する支持部材により支持され、
それぞれの穿孔部材、それぞれの誘電体プレート及び前記隣接する支持部材が、ガス容積を画定し、
前記ガス容積は、前記隣接する支持部材と流体連通し、
それぞれの誘電体プレート、バッキングプレート及び前記隣接する支持部材が、コイル容積を画定し、
各誘導結合器が、コイル容積内で、各誘電体プレートにより支持される
複数の誘電体プレート;並びに
基板支持アセンブリであって、
静電チャッキング電源に連結された静電チャックアセンブリであって、前記基板支持アセンブリの最上部の位置に配置された静電チャックアセンブリと;
前記基板支持アセンブリの最下部の位置に配置された絶縁層と;
前記静電チャックアセンブリと前記絶縁層との間に配置され、電源とローパスフィルタに連結された基板バイアスプレートであって、前記ローパスフィルタが、前記基板バイアスプレートと前記電源との間に配置される、基板バイアスプレートと
を備える基板支持アセンブリ
を備える、プラズマ堆積チャンバ。
【請求項13】
前記電源が、正又は負のいずれかの極性で、前記基板バイアスプレートに一定のDCバイアスを提供するように構成されているDCタイプの電源である、請求項12に記載のチャンバ。
【請求項14】
前記電源が、正又は負のいずれかの極性で、前記基板バイアスプレートにパルスDCバイアスを提供するように構成されているDCタイプの電源である、請求項12に記載のチャンバ。
【請求項15】
複数の
前記隣接する支持部材の各々が、
前記複数の穿孔部材を支持する境界部を含み、各境界部が、1つ又は複数の取り外し可能なストリップを含む、請求項12に記載のチャンバ。
【請求項16】
プラズマ堆積チャンバであって、
複数の穿孔部材を有するシャワーヘッドであって、前記複数の穿孔部材の各々が複数の支持部材のうちの隣接する支持部材により支持され、前記複数の支持部材が、前記複数の穿孔部材を分離して格子状の構成にし、前記複数の支持部材が、それらの中に形成され1種類又は複数種類の前駆体ガスを流すための導管を有する、シャワーヘッド;
前記複数の穿孔部材上に配置される複数の誘電体プレートであって、
各誘電体プレートが、前記隣接する支持部材により支持され、
それぞれの穿孔部材、それぞれの誘電体プレート及び前記隣接する支持部材が、ガス容積を画定し、
前記ガス容積は、前記隣接する支持部材と流体連通し、
それぞれの誘電体プレート、バッキングプレート及び前記隣接する支持部材が、コイル容積を画定する
複数の誘電体プレート;
各誘導コイルが、前記コイル容積内で、各誘電体プレートにより支持される、複数の誘導コイル;並びに
基板支持アセンブリであって、
バイアス電源とローパスフィルタに連結された基板バイアスプレートであって、前記ローパスフィルタが、前記基板バイアスプレートと前記バイアス電源との間に配置される、基板バイアスプレート
を備える基板支持アセンブリ
を備える、プラズマ堆積チャンバ。
【請求項17】
前記バイアス電源が、正又は負のいずれかの極性で、前記基板バイアスプレートに一定のDCバイアスを提供するように構成されているDCタイプの電源である、請求項16に記載のチャンバ。
【請求項18】
前記DCバイアスが、50Wから1000Wの電力レベルで提供される、請求項17に記載のチャンバ。
【請求項19】
前記バイアス電源が、正又は負のいずれかの極性で、前記基板バイアスプレートにパルスDCバイアスを提供するように構成されているDCタイプの電源である、請求項16に記載のチャンバ。
【請求項20】
前記パルスDCバイアスが、50kHzから500kHzの周波数でパルス化される、請求項19に記載のチャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
分野
本開示の実施態様は、一般に、大面積基板を処理するための方法及び装置に関する。より具体的には、本開示の実施態様は、デバイス製造のための化学蒸着システム及びその方法に関する。
【0002】
関連技術の説明
ディスプレイの製造において、多くのプロセスが、液晶ディスプレイ(LCD)及び/又は有機発光ダイオード(OLED)基板のような基板上に薄膜を堆積させて、その上に電子デバイスを形成するために採用されている。堆積は、一般に、温度制御された基板支持体上に配置された基板を有する真空チャンバ中に前駆体ガスを導入することによって達成される。前駆体ガスは、典型的には、真空チャンバの上部付近に配置されたガス分配プレートを通して導かれる。真空チャンバ内の前駆体ガスは、チャンバに連結された1つ又は複数のRF源からチャンバ内に配置された導電性シャワーヘッドに高周波(RF)電力を印加することによってプラズマに励起され得る。励起されたガスは、反応して、温度制御された基板支持体上に配置された基板の表面上に材料の層を形成する。
【0003】
従来、プラズマは、容量結合電極配置を使用して大面積基板上に堆積するために、従来のチャンバ内に形成される。最近、丸い基板又はウエハ上への堆積において歴史的に利用されてきたマルチコイル誘導結合プラズマ配置(ICP)への関心が、これらの大面積基板のための堆積プロセスに使用するために探求されてきた。大面積高密度プラズマ化学蒸着(HDP-CVD)で使用されるこのような誘導結合プラズマ配置では、製造された半導体デバイスの個々の膜層の固有の膜応力を調節するために、RF電力を基板の下方に印加することができる。完成したデバイスに関して膜の損傷(例えば、膜の亀裂及び剥離)を低減するために、より低い固有の膜応力が望ましい。しかしながら、従来の誘導結合構成は、基板の下方に印加されたRF電力がプラズマ処理領域を貫通し、上方に配置された導電性シャワーヘッドフレームと連結することを可能にする誘電体材料を利用している。RF電力の処理領域中への貫通は、シャワーヘッドコイルの直下に堆積された膜の領域とシャワーヘッドフレームの直下に堆積された膜の領域との間の応力特性の変動を引き起こす。
【0004】
したがって、当技術分野で必要とされるのは、大面積高密度プラズマ蒸着中に膜応力を調節するための改善された方法及び装置である。
【発明の概要】
【0005】
概要
本開示の実施態様は、大面積基板を処理するための方法及び装置に関する。より具体的には、本開示の実施態様は、デバイス製造のための化学蒸着システム及びその方法に関する。
【0006】
一実施態様では、プラズマ堆積チャンバが提供される。プラズマ堆積チャンバは、シャワーヘッドと、複数の誘電体プレートと、複数の誘導コイルと、基板支持アセンブリとを含む。シャワーヘッドは、各々が複数の支持部材のうちの1つ又は複数に連結された複数の穿孔部材を含む。支持部材は、誘導コイルと穿孔部材との間に形成された容積に前駆体ガスを提供する。基板支持アセンブリは、静電チャックアセンブリと、絶縁層と、基板バイアスプレートとを含む。基板バイアスプレートは、DCタイプの電源及びローパスフィルタに連結されている。
【0007】
一実施態様では、基板上に膜を堆積させるための方法が提供される。この方法は、前駆体ガスをシャワーヘッドの複数のガス容積に流すこと、ガス容積の各々への前駆体ガスの流量を変化させること、シャワーヘッドの誘導コイルにRF電力を印加して、前駆体ガスにエネルギーを与えること、エネルギーを与えられた前駆体ガスを処理チャンバの処理領域中に流すこと、及び基板支持体内のバイアスプレートにDCバイアス電力を印加して、基板上の膜堆積を調節することを含む。
【0008】
本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約した本開示のより具体的な説明は、実施態様を参照することによって得ることができ、そのいくつかは添付の図面に示されている。しかし、添付の図面は、本開示の例示的な実施態様のみを示し、したがって、その範囲を限定するものと見なされるべきではなく、他の等しく有効な実施態様も許容され得ることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本開示の一実施態様による処理チャンバの断面図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の一実施態様による、シャワーヘッドに関連して基板の重ねられたプロファイルを有するシャワーヘッドのフェースプレートの底面平面図である。
【
図4】
図4は、本開示の別の実施態様による、処理チャンバの断面図を示す。
【
図5】
図5は、
図4において堆積された膜の形成において行われる操作を示すフローチャートである。
【0010】
理解を容易にするために、図面に共通する同一の要素は、可能であれば同一の参照番号を使用して示してある。さらなる説明なしに一実施態様の要素及び特徴を他の実施態様に有利に組み込んでもよいということが想定される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
詳細な説明
本開示の実施態様は、大面積基板上に複数の層を堆積させるための方法及び装置を含む。一実施態様では、プラズマ堆積のための処理チャンバが提供される。処理チャンバは、シャワーヘッド及び基板支持アセンブリを含む。シャワーヘッドは、RF電源及び接地に連結されており、複数の穿孔ガス拡散部材を含む。複数のプラズマアプリケータがシャワーヘッド内に配置され、ここで、複数のプラズマアプリケータのうちの1つのプラズマアプリケータは、複数の穿孔ガス拡散部材のうちの1つに対応する。さらに、DCバイアス電源が、基板支持アセンブリに連結されている。
【0012】
本明細書で使用される大面積基板は、典型的には約1平方メートル以上の表面積を有する基板である。しかしながら、基板は特定のサイズ又は形状に限定されない。一態様では、用語「基板」とは、例えば、フラットパネルディスプレイの製造に使用されるガラス又はポリマー基板などの、任意の多角形、正方形、長方形、湾曲、又は他の非円形のワークピースを指す。
【0013】
本明細書では、シャワーヘッドは、処理ゾーン内のガスに曝される大面積基板の表面の処理の均一性を改善するために、独立して制御される複数のゾーン内のチャンバの処理容積中に、シャワーヘッドを通してガスを流すように構成される。さらに、各ゾーンは、プレナム、プレナムとチャンバの処理容積との間の1つ又は複数の穿孔部材、及びゾーン又は個々の穿孔プレートに専用のコイル又はコイルの一部で構成される。プレナムは、誘電体窓、穿孔部材、及び周囲のフレーム構造の間に形成される。各プレナムは、処理ガスがそこを通って流れ、分配されて、穿孔部材を通って処理容積中に入るガスの比較的均一な流量、又は場合によっては調整された流量をもたらすことを可能にするように構成される。プレナムは、プレナム内の処理ガスの圧力で処理ガスから形成されるプラズマの暗黒空間の厚さの2倍未満の厚さを有する。誘導結合器は、好ましくはコイルの形状で、誘電体窓の後方に配置され、誘電体窓、プレナム、及び穿孔部材を通してエネルギーを誘導結合して、処理容積内のプラズマに衝突して支持する。各ゾーンにおける処理ガスの流量は、大面積基板上で所望のプロセス結果を達成するために、均一な又は調整されたガス流をもたらすように制御される。
【0014】
本開示の実施態様は、大面積基板を含む基板上に1つ又は複数の層又は膜を形成するように動作可能な高密度プラズマ化学蒸着(HDP-CVD)処理チャンバを含む。本明細書に開示されるように、処理チャンバは、プラズマ中で生成される前駆体ガスの励起種を送達するように適合され得る。プラズマは、真空下でエネルギーをガスに誘導結合することによって生成され得る。本明細書に開示される実施態様は、カリフォルニア州サンタクララのApplied Materials,Inc.の子会社であるAKT America,Inc.から入手可能なチャンバでの使用に適合され得る。本明細書で論じる実施態様は、他の製造業者から入手可能なチャンバ内で実施することもできることを理解されたい。
【0015】
図1は、本開示の一実施態様による、例示的な処理チャンバ100を示す断面図である。基板102は、チャンバ本体104内でペデスタル又は基板支持アセンブリ108の基板受容面120上に配置される。基板支持アセンブリ108は、チャンバ本体104を通って延在するシャフト110に連結されている。シャフト110は、基板支持アセンブリ108をチャンバ本体104内で垂直方向(Z方向)に移動させるアクチュエータ112に連結されている。例えば、
図1に示される処理チャンバ100の基板支持アセンブリ108は、処理位置に示される。しかしながら、基板支持アセンブリ108は、移送ポート114に隣接する位置までZ方向に下降されてもよい。この位置において、エンドエフェクタ又はロボットブレード(図示せず)が、移送ポート114を通して、基板102と基板受容面120との間に挿入されて、基板102をチャンバ本体104から移送する。
【0016】
処理チャンバ100はまた、基板支持アセンブリ108の上方に配置された蓋アセンブリ106を含む。蓋アセンブリ106は、チャンバ本体104上に載るバッキングプレート122を含み得る。蓋アセンブリ106は、処理ガスをガス源からシャワーヘッドアセンブリ124と基板102との間の処理領域126に送達するように構成されたガス分配アセンブリ又はシャワーヘッドアセンブリ124を含む。シャワーヘッドアセンブリ124はまた、フッ素含有ガスなどの洗浄ガスを処理領域126に提供する洗浄ガス源に連結され得る。
【0017】
シャワーヘッドアセンブリ124は、プラズマ源128としても機能する。シャワーヘッドアセンブリ124は、1つ又は複数の誘導結合プラズマ生成部材、すなわちコイル130を含む。1つ又は複数のコイル130の各々は、単一のコイル130、2つのコイル130、又は共同で機能する3つ以上のコイル130とすることができ、以下では単にコイル130と記載される。1つ又は複数のコイル130の各々は、電源148及び接地133に連結されている。一実施態様では、電源148は、誘導結合高周波(RF)電源である。電源148は、シャワーヘッドアセンブリ124によるプラズマ生成のために、任意の適切な周波数及び電力レベルで電力信号を提供するように構成される。第1の電源は、コイル130の電気的特性を調整するための整合回路又は調整機能を含み得る。
【0018】
シャワーヘッドアセンブリ124は、複数のガス流ディフューザ134を有するフェースプレート132をさらに含む。ガス流ディフューザ134のそれぞれは、格子状の構成で配置された複数の支持部材136によって支持され、ガスが流れることができる複数の開口部220(
図2A)を含む。コイル130のそれぞれ又は1つ若しくは複数のコイル130の一部は、それぞれの誘電体プレート138上又はその上方に配置される。蓋アセンブリ106内の誘電体プレート138上に配置されたコイル130の例が、
図2Aにさらに明確に示されている。複数のガス容積140は、誘電体プレート138、ガス流ディフューザ134、及び支持部材136の表面によって画定される。1つ又は複数のコイル130の各々は、電源148からRF信号を受け取り、ガス容積140内で処理ガスをプラズマへとエネルギーを与える電磁場を生成するように構成される。ガス容積140内のエネルギーを与えられた処理ガスは、ガス流ディフューザ134を通って処理領域126中に流入し、基板102に向かう。
【0019】
ガス源からの処理ガスは、支持部材136内の導管200、205を介してガス容積140の各々に提供される。シャワーヘッドアセンブリ124に出入りするガスの容積又は流量は、シャワーヘッドアセンブリ124の異なるゾーンで制御される。
図1に示されるように、ガス容積140の各々へのガス流は、流量コントローラ142、143、及び144などの複数の流量コントローラによって制御され得る。例えば、シャワーヘッドアセンブリ124の外側又は周辺ゾーンへのガスの流量は、流量コントローラ142、143によって制御され得、一方、シャワーヘッドアセンブリの内側又は中央ゾーンへのガスの流量は、流量コントローラ144によって制御され得る。チャンバ洗浄が実施されるとき、洗浄ガス源からのクリーニングガスは、ガス容積140の各々に、及び洗浄ガスがイオン、ラジカル、又はその両方にエネルギーを与えられる処理容積140中に流され得る。エネルギーを与えられた洗浄ガスは、チャンバ構成要素を洗浄するために、ガス流ディフューザ134を通って処理領域126中に流れ得る。
【0020】
図2Aは、
図1の蓋アセンブリ106の一部の拡大図である。前述のように、ガス源からの前駆体ガスは、バッキングプレート122に形成された第1の導管200を通ってガス容積140に流れる。第1の導管200の各々は、シャワーヘッドフレーム136を通して形成された第2の導管205に連結されている。第2の導管205は、開口210において前駆体ガスをガス容積140に提供する。いくつかの実施態様では、第2の導管205のいくつかは、2つの隣接するガス容積140にガスを提供し得る(第2の導管205の1つは、
図2Aで仮想線で示されている)。いくつかの実施態様では、第2の導管205は、ガス容積140への流量を制御するための流量制限器215を含み得る。流量制限器215のサイズは、そこを通るガスの流量を制御するために変化させることができる。例えば、流量制限器215の各々は、流量を制御するために利用される特定のサイズ(例えば、直径)のオリフィスを含む。さらに、流量制限器215の各々は、それを通る流量を制御するために、必要に応じて、より大きなオリフィス寸法を、又は必要に応じてより小さなオリフィス寸法を提供するように変更され得る。
【0021】
図2Aに示されるように、ガス流ディフューザ134は、ガス容積140の下端に配置され、そこを通って延在する複数の開口部220を含む。複数の開口部220の各々は、コイル130によってエネルギーを与えられたガスが、ガス容積140と処理領域126との間に延在する開口部220の直径に起因する所望の流量でプラズマとしてガス容積140から処理領域126中に流れることを可能にする。開口部220、並びに/又は開口部220の行及び列は、1つ又は複数のガス流ディフューザ134内の開口部220の各々を通るガス流を均一にするために、異なるサイズ及び/又は異なる間隔にすることができる。あるいは、開口部220の各々からのガス流は、所望のガス流特性に応じて、不均一であり得る。
【0022】
支持部材136は、ボルト又はねじなどの締結具240によってバッキングプレート122に連結されている。支持部材136の各々は、境界部245において個々のガス流ディフューザ134を物理的に支持し、隔てる。境界部245の各々は、ガス流ディフューザ134の周囲又は縁部を支持するレッジ又は棚であり得る。いくつかの実施態様では、境界部245は、取り外し可能なストリップ250を含む。取り外し可能なストリップ250は、ボルト又はねじなどの締結具(図示せず)によって支持部材136に締結される。境界部245の一部はL字型であり、境界部245の別の部分はT字形である。ガス容量140をシールするために、1つ又は複数のシール265が利用される。例えば、シール265は、Oリングシール又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ジョイントシーラント材料などのエラストマー材料である。1つ又は複数のシール265が、支持部材136とガス流ディフューザ134との間に提供され得る。取り外し可能なストリップ250は、ガス流ディフューザ134を支持部材136上に支持するために利用される。取り外し可能なストリップ250は、必要に応じて取り外して、各ガス流ディフューザ134を個別に交換することができる。
【0023】
加えて、支持部材136の各々は、そこから延在する棚270(
図2Aに示す)を利用して誘電体プレート138を支持する。シャワーヘッドアセンブリ124/プラズマ源128の実施態様では、誘電体プレート138は、シャワーヘッドアセンブリ124/プラズマ源128全体の表面積と比較して、横方向表面積(X-Y平面)が小さい。誘電体プレート138を支持するために、棚270が利用される。複数の誘電体プレート138の低減された横方向表面積は、ガス容積140及び処理領域126内の真空環境とプラズマと、隣接するコイル130が典型的に配置される大気環境との間の物理的障壁としての誘電体材料の使用を可能にし、大気圧負荷を支持する大面積に基づいて、その中に大きな応力を加えることはない。
【0024】
シール265は、(大気圧又はほぼ大気圧で)容積275を(処理中にミリトール以下の範囲の大気圧より低い圧力にある)ガス容積140からシールするために使用される。境界部材280は、支持部材136から延在して示されており、締結具285は、誘電体プレート138をシール265及び棚270に対して固定する、すなわち押し込むために利用される。シール265はまた、ガス流ディフューザ134の外周と支持部材136との間の空間をシールするために利用され得る。
【0025】
シャワーヘッド124/プラズマ源128の材料は、電気的特性、強度、及び化学的安定性のうちの1つ又は複数に基づいて選択される。コイル130は、導電性材料で作られる。バッキングプレート122及び支持部材136は、支持される構成要素の重量及び大気圧荷重を支持することができる材料で作られ、金属又は他の同様の材料を含み得る。バッキングプレート122及び支持部材136は、アルミニウム材料などの非磁性材料(例えば、非常磁性又は非強磁性材料)で作ることができる。取り外し可能なストリップ250はまた、アルミニウムなどの金属材料、又はセラミック材料(例えば、アルミナ(Al2O3)若しくはサファイア(Al2O3))などの非磁性材料から形成される。ガス流ディフューザ134は、石英、アルミナ、又は他の同様の材料などのセラミック材料で作られている。誘電体プレート138は、石英、アルミナ又はサファイア材料で作られている。
【0026】
いくつかの実施態様では、シャワーヘッドフレーム136は、その中に1つ又は複数の冷却剤チャネル255を含む。1つ又は複数の冷却剤チャネル255は、冷却剤チャネル255に冷却剤媒体を提供するように構成された流体源260に流体連結されている。
【0027】
図2Bは、蓋アセンブリ106内に見られる誘電体プレート138上に配置されたコイル130の一実施態様の上面図である。一実施態様では、
図2Bに示されたコイル130の構成は、各平面コイルが隣接して配置されたコイル130と直列に、シャワーヘッドアセンブリ124を横切って所望のパターンで接続されるように、図示されたコイルの構成が誘電体プレート138の各々の上に個々に形成されるように使用され得る。コイル130は、長方形のらせん形状である導体パターン290を含む。しかしながら、他の形態の導体パターンも考えられる。電気的接続は、電気入力端子295A及び電気出力端子295Bを含む。シャワーヘッドアセンブリ124の1つ又は複数のコイル130の各々は、直列及び/又は並列に接続されている。
【0028】
図3は、シャワーヘッドアセンブリ124のフェースプレート132の一実施態様の底面平面図である。
図3は、本開示の一実施態様による、処理チャンバ100内での処理中のシャワーヘッドアセンブリ124に対する基板受容面120上の基板102の位置の重ね合わせプロファイルを含む。上述したように、シャワーヘッドアセンブリ124は、格子状のフレームに配置された複数の支持部材136によって支持され、隔てられた1つ又は複数のガス流ディフューザ134を含むように構成されている。ガスは、ガス容積140から、各ガス流ディフューザ134を通る複数の開口部220を介して、基板102の上方の処理領域126に流される。シャワーヘッドアセンブリ124内のコイル130、ガス容積140、及びガス流ディフューザ134の数は、基板102上への膜堆積のための全体的な面積に依存する。
【0029】
図4は、本開示の一実施態様による処理チャンバ400を示す断面図である。上述のような処理チャンバ100の特徴に加えて、処理チャンバ400は、静電チャックアセンブリ158、基板バイアスプレート160、及び絶縁層162を有する基板支持アセンブリ108を含む。
【0030】
一実施態様では、静電チャックアセンブリ158は、基板受容面120が静電チャックアセンブリ158の上面に対応するように、基板支持アセンブリ108の最上部の位置に配置される。静電チャックアセンブリ158は、チャンバ本体104の外側に配置された静電チャッキング電源152に連結されている。静電チャッキング電源は、処理中に基板102の静電チャッキングに所望の電圧を提供するように構成された任意の適切な電源であり得る。さらに、静電チャックアセンブリ158は、特定の基板デバイスをチャックするために選択された任意の適切な配置で配置された2つ以上の電極を含み得る。例えば、静電チャックアセンブリ158は、長方形のらせん状に配置された2つの電極を含み得、一方の電極は他方を取り囲んでいる。別の例では、静電チャックアセンブリ158は、円形を形成する2つのインターリーブ電極を含み得る。静電チャックアセンブリ158内の各電極は、静電チャック電源158によって別々に電力を供給されてもよく、したがって、電極が異なる極性で充電されることを可能にする。
【0031】
絶縁層162は、基板支持アセンブリ108の最下部の位置に配置される。絶縁層162は、二酸化ケイ素(SiO2)などの誘電体材料で形成され得る。絶縁層162は、基板バイアスプレート160によって形成された電界のチャンバ本体104への視線経路を遮蔽し、したがって、基板バイアスプレート160とチャンバ本体104との間のアーク放電の可能性を最小限に抑える。
【0032】
基板バイアスプレート160は、静電チャックアセンブリ158と絶縁層162との間に配置される。基板バイアスプレートはさらに、線形接続に配置された基板バイアス電源156とローパスフィルタ154に連結されている。
図4に示されるように、基板バイアス電源156及びローパスフィルタ154は、チャンバ本体104の外側に配置され得る。基板バイアスプレート162及び基板バイアス電源156は、処理領域126内のプラズマから基板支持アセンブリ108上の基板102の所望の領域に向かってイオンを抽出するために、基板102の下方に電気バイアスを提供するように構成される。処理中に使用される場合、基板102の所望の領域に向かうプラズマイオンの抽出は、膜特性(例えば、膜厚及び膜応力)が制御され得るように、膜堆積を調節する。例えば、プラズマから抽出されるイオンの量(例えば、密度)は、基板表面の特定の領域に供給される基板バイアス電力を調整することによって調節され得、したがって、基板102上に堆積された膜の引張及び圧縮応力特性の制御を可能にする。
【0033】
基板バイアス電源156は、正又は負のいずれかの極性でDC電圧を供給する直流(DC)タイプの電源である。一実施態様では、基板バイアス電源156は、一定のDCバイアスを供給するように構成される。別の実施態様では、基板バイアス電源156は、パルスDCバイアスを供給するように構成される。ローパスフィルタ154は、電源148からのRF信号が基板支持アセンブリ108と連結し、基板バイアス電源156へ通過するのを防止するように構成され得る。
【0034】
図5は、
図4の処理チャンバ400を使用して、大面積膜堆積中に固有の膜応力を制御する方法500を示すフローチャートである。動作510において、基板102は、基板支持アセンブリ108の基板受容面120上に移送される。基板102は、チャンバ本体104の側壁に配置された移送ポート114を通るロボットブレードなどの任意の適切な手段によって、処理チャンバ100内に移送され、基板支持アセンブリ108上に移送され得る。次いで、基板支持アセンブリ108は、
図1に示されるように、アクチュエータ112によって処理位置に調整され得る。
【0035】
動作520において、ガス源からの前駆体ガスは、支持部材136内に配置された導管200、205を介してガス容積140に提供される。前駆体ガスの流量は、各ガス容積140に提供されるガスの量及び速度を制御するいくつかのフローコントローラ142、143によって制御され得る。
【0036】
動作530において、電源148は、蓋アセンブリ106内の誘導結合コイル130にRF電力を供給する。RF電力は、プラズマ生成のための任意の適切な周波数又は電力レベルで供給され得る。例えば、56kWのRF電源及び13.56MHzの信号周波数が適用され得る。別の例では、56kWの電力及び2MHzの周波数のRF信号が適用され得る。コイル130のそれぞれは、電源148によって供給されるRF電力を受け取り、ガス容積140内の前駆体ガスにエネルギーを与える電磁場を生成する。次いで、エネルギーを与えられた処理ガスは、ガス流ディフューザ134を通って配置された複数の開口部220を通って、基板102に向かって処理領域126中に流れ込む。
【0037】
動作540では、エネルギーを与えられたプロセスガスが処理領域126中に流れ込むと、DCバイアスが基板バイアスプレート160に印加される。DCバイアス電力は、基板バイアス電源156によって供給され、ローパスフィルタ154によってフィルタリングされる。DCバイアス出力は、正又は負の電位でパルス状又は一定のいずれかであり得る。DCバイアスの任意の適切なパルスレート又は電力レベルが、基板バイアスプレート160に供給され得る。例えば、約100kHzから約400kHzなど、約50kHzから約500kHzのパルスレートを有するパルスDCバイアスが供給され得る。例えば、約250kHzから約300kHzのパルスレートを有するパルスDCバイアスが供給され得る。パルス状又は一定のDCバイアスは、約250Wから約750Wなど、約50Wから約1000Wの範囲内の電力レベルで提供される。例えば、DCバイアス電力は、約400Wから約600Wの電力レベルで提供される。
【0038】
基板バイアスプレート160を横切るDC電力の印加は、局所的な容量結合電界を生成することによって、プラズマを基板102に向けてバイアスし、したがって、基板表面上のイオン衝撃を増加させ、動作550において調節された固有膜応力を有する膜層が形成されることを可能にする。動作540でのDC基板バイアスの使用は、マルチコイルICPシステムを利用する大面積HDP-CVD中の固有膜応力特性の改変を可能にする。特に、DCバイアスは、堆積される膜全体にわたって減少した均一な膜応力レベルを有する大面積基板膜層の形成を可能にする。
【0039】
膜応力制御の他の方法は、基板バイアスを含まないか、又は基板表面上のイオン衝撃を調節するためにRF基板バイアス電力を印加することを含む。しかしながら、マルチコイルICPシステムを有するHDPチャンバ内で実施される場合、これらの方法は、堆積膜層の望ましくない膜応力特性をもたらす。例えば、基板バイアスが印加されない場合、堆積膜層は、望ましくない高い引張膜応力レベルを示す傾向がある。
【0040】
あるいは、RF基板バイアスが印加されると、堆積膜層は、不均一な膜応力レベルを示す傾向がある。特に、マルチコイルICPシステムのコイルの直下に配置された基板領域の膜応力は、RFバイアス電力によって調節される傾向があり、一方、シャワーヘッド構造フレームの下方に配置された基板領域は、ほとんど影響を受けないままである。この不均一性は、RFバイアス電力がプラズマを貫通し、上方に配置された接地されたシャワーヘッド構造フレームに連結する結果である。したがって、RF基板バイアスが印加される場合、膜応力は位置に依存する。
【0041】
それに比べて、DC基板バイアスを印加した場合、膜応力の調節は位置に依存しない。むしろ、DCバイアス電力が上方の接地されたシャワーヘッド構造フレームに連結しないため、結果として得られる膜層は均一なフィルム応力特性を示す。したがって、プラズマシースは、DCバイアス電力の影響を受け、シャワーヘッド構造フレームの下方及びマルチコイルICPシステムのコイルの下方の両方の領域は、実質的に等しく調節される。
【0042】
本開示の実施態様は、大面積基板上に膜の1つ又は複数の層を形成することができる方法及び装置を含む。プラズマの均一性並びにガス(又は前駆体)の流量は、個々のガス流ディフューザ134、コイル130、及び/又は流量コントローラ142、143及び144の構成の組み合わせによって制御される。膜応力均一性は、基板支持アセンブリ108内のバイアス基板プラットフォーム160へのDC基板バイアスの印加によって制御される。
【0043】
一例では、プラズマ堆積チャンバが提供される。プラズマ堆積チャンバは、複数の穿孔部材を有するシャワーヘッドと、複数の穿孔部材のうちの1つ又は複数に対応する誘導結合器と、穿孔部材の各々を支持するための複数の支持部材と、基板支持アセンブリとを含む。1つ又は複数の支持部材は、誘導結合器と穿孔部材との間の容積に前駆体ガスを提供する。基板支持アセンブリは、静電チャックアセンブリと、絶縁層と、基板バイアスプレートとを含む。基板バイアスプレートは、DCタイプの電源及びローパスフィルタに連結されている。
【0044】
この例では、ローパスフィルタは、任意選択で、誘導コイルに供給されるRF電力がDCタイプの電源と連結するのを防止する。
【0045】
この例では、DCタイプの電源は、任意選択で、正又は負のいずれかの極性で、バイアスプレートに一定のDCバイアスを提供するように構成されている。
【0046】
この例では、DCタイプの電源は、任意選択で、正又は負のいずれかの極性で、バイアスプレートにパルスDCバイアスを提供するように構成されている。
【0047】
この例では、複数の穿孔部材及び複数の支持部材の各々は、任意選択で境界部を含み、各境界部は、1つ又は複数の取り外し可能なストリップを含む。
【0048】
上記の説明は、本開示の実施態様を対象としているが、本開示の他の及びさらなる実施態様は、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく考案されてもよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。