IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日亜化学工業株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】レーザ光源
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/02253 20210101AFI20240807BHJP
   H01S 5/023 20210101ALI20240807BHJP
   H01S 5/024 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
H01S5/02253
H01S5/023
H01S5/024
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021566816
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(86)【国際出願番号】 JP2020033897
(87)【国際公開番号】W WO2021131171
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2023-08-08
(31)【優先権主張番号】P 2019236440
(32)【優先日】2019-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020114674
(32)【優先日】2020-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101683
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100155000
【弁理士】
【氏名又は名称】喜多 修市
(74)【代理人】
【識別番号】100184985
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 悠
(74)【代理人】
【識別番号】100202197
【弁理士】
【氏名又は名称】村瀬 成康
(74)【代理人】
【識別番号】100218981
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 寛之
(72)【発明者】
【氏名】出島 範宏
(72)【発明者】
【氏名】竹田 英明
(72)【発明者】
【氏名】松尾 英典
(72)【発明者】
【氏名】大森 雅樹
【審査官】百瀬 正之
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-368320(JP,A)
【文献】特開2004-047650(JP,A)
【文献】特開2019-062033(JP,A)
【文献】特開2010-073758(JP,A)
【文献】特開平05-267794(JP,A)
【文献】実開昭57-094968(JP,U)
【文献】特開平09-036274(JP,A)
【文献】国際公開第2019/009086(WO,A1)
【文献】特開平04-264789(JP,A)
【文献】特開2014-006476(JP,A)
【文献】特開平08-152549(JP,A)
【文献】特開2005-243659(JP,A)
【文献】国際公開第2014/166616(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00-5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光層を含む半導体積層構造体と、前記半導体積層構造体を支持する基板と、前記発光層で発生したレーザ光を出射する第1の端面と、前記第1の端面とは反対側の第2の端面と、を有し、前記第1の端面から前記第2の端面までの距離によって共振器長が規定される、端面出射型のレーザダイオードチップと、
前記レーザダイオードチップが固着された主平面と、前記レーザダイオードチップの前記第1の端面の両側に位置する一対のレンズ支持部と、前記レーザダイオードチップの前記第1の端面から出射される前記レーザ光の伝搬を妨げないように前記一対のレンズ支持部を連結し、上面視で、前記レーザダイオードチップの前記第1の端面と重なる連結部と、前記主平面の反対側に位置する裏面と、を持つサブマウントと、
前記一対のレンズ支持部の端面と接合されたレンズと、
前記レーザダイオードチップ、前記レンズ、および前記サブマウントを収容する半導体レーザパッケージと、
を備え、
前記発光層が、前記レーザダイオードチップの前記基板と比較して、前記サブマウントに近い状態で、前記レーザダイオードチップが前記サブマウントに固着されており、
前記レーザダイオードチップの前記第1の端面は、前記主平面のエッジよりも前記共振器長の方向に突出し、
前記一対のレンズ支持部の前記端面は、前記レーザダイオードチップの前記第1の端面よりも前記共振器長の方向に突出
前記一対のレンズ支持部、および前記連結部は一体成型されている、レーザ光源。
【請求項2】
前記半導体レーザパッケージは、前記サブマウントの前記裏面に熱的に接触する基体を有し、前記レーザダイオードチップ、前記サブマウント、および前記レンズを気密に封止している、請求項1に記載のレーザ光源。
【請求項3】
前記サブマウントは、前記主平面および前記裏面をつなぐ前方端面を有し、
前記前方端面は、中央端面、および前記中央端面の両側に位置する両側端面を有し、
前記中央端面は、前記両側端面よりも前記共振器長の方向に窪み、
前記主平面の前記エッジは、前記サブマウントにおける前記主平面と前記中央端面とによって規定される、請求項1または2に記載のレーザ光源。
【請求項4】
前記サブマウントは、前記一対のレンズ支持部のそれぞれと前記レーザダイオードチップとの間に、前記共振器長の方向に沿って延びる溝を有している、請求項1または2に記載のレーザ光源。
【請求項5】
前記レンズは、無機材料によって、前記一対のレンズ支持部の前記端面に接合されている、請求項1からのいずれか一項に記載のレーザ光源。
【請求項6】
前記サブマウントの一部または全体は、セラミックから形成されている、請求項1からのいずれか一項に記載のレーザ光源。
【請求項7】
前記サブマウントは、前記主平面から前記裏面に達する貫通孔と、前記貫通孔を埋める金属とを有している、請求項に記載のレーザ光源。
【請求項8】
前記共振器長の方向から見たとき、前記レンズの重心は前記一対のレンズ支持部の間に位置する、請求項1からのいずれか一項に記載のレーザ光源。
【請求項9】
前記レーザ光の波長は、350nm以上570nm以下である、請求項1からのいずれか一項に記載のレーザ光源。
【請求項10】
前記レンズは、前記主平面の法線方向および前記共振器長の方向の両方に垂直な方向に沿って延びる構造を有し、
前記レンズは、前記主平面の法線方向および前記共振器長の方向の両方を含む平面内における前記レーザ光の発散角を低減する、請求項1からのいずれか一項に記載のレーザ光源。
【請求項11】
前記レンズは、一対の平坦部、および前記一対の平坦部によって挟まれたレンズ曲面部を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のレーザ光源。
【請求項12】
前記一対のレンズ支持部、前記連結部、および前記レンズは一体成型されている、請求項1から11のいずれか一項に記載のレーザ光源。
【請求項13】
前記サブマウントは、前記主平面を備える第3のサブマウント部分と、前記一対のレンズ支持部を備える第4のサブマウント部分とを有し、
前記第3のサブマウント部分と前記第4のサブマウント部分とは別体である、請求項1または2に記載のレーザ光源。
【請求項14】
前記レンズと前記一対のレンズ支持部の端面とは、接合材を介して接合されている、請求項1から13のいずれか一項に記載のレーザ光源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、レーザ光源に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザ光源は、加工、プロジェクタ、および照明器具などの様々な用途に利用される。このようなレーザ光源の典型例は、レーザダイオードチップ、レーザダイオードチップを支持するサブマウント、レーザダイオードチップから出射されるレーザ光の発散角を低減するコリメートレンズを備える(例えば、特許文献1)。レーザダイオードチップ、サブマウントおよびコリメートレンズ等のレンズが半導体レーザパッケージに収容される場合、レーザ光が大きく発散する前に、小さいレンズによってレーザ光をコリメート等することが可能になる。一方で、レーザダイオードチップとレンズとの少しの位置ずれにより、レーザ光源から外部に出射されるレーザ光の光軸の向きが大きくずれる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-98190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レーザダイオードチップとレンズとの位置ずれが生じにくいレーザ光源が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のレーザ光源は、一実施形態において、発光層を含む半導体積層構造体と、前記半導体積層構造体を支持する基板と、前記発光層で発生したレーザ光を出射する第1の端面と、前記第1の端面とは反対側の第2の端面と、を有し、前記第1の端面から前記第2の端面までの距離によって共振器長が規定される、端面出射型のレーザダイオードチップと、前記レーザダイオードチップが固着された主平面と、前記レーザダイオードチップの前記第1の端面の両側に位置する一対のレンズ支持部と、前記主平面の反対側に位置する裏面と、を持つサブマウントと、前記一対のレンズ支持部の端面と接合されたレンズと、前記レーザダイオードチップ、前記レンズ、および前記サブマウントを収容する半導体レーザパッケージと、を備え、前記レーザダイオードチップの前記基板よりも前記発光層が前記サブマウントに近い状態で前記レーザダイオードチップが前記サブマウントに固着されており、前記レーザダイオードチップの前記第1の端面は、前記主平面のエッジよりも前記共振器長の方向に突出し、前記一対のレンズ支持部の前記端面は、前記レーザダイオードチップの前記第1の端面よりも前記共振器長の方向に突出する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、レーザダイオードチップとレンズとの位置ずれが生じにくいレーザ光源を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A図1Aは、本開示の実施形態1におけるレーザ光源100の構成例を模式的に示す斜視図である。
図1B図1Bは、図1Aのレーザ光源100の平面構成を模式的に示す図である。
図2A図2Aは、図1Aのレーザ光源100から半導体レーザパッケージ40および一対のリード端子50を省略した構成のより詳細を示す斜視図である。
図2B図2Bは、図2Aのレーザ光源100を模式的に示す上面図である。
図2C図2Cは、図2Bの構成のYZ平面に平行なIIC-IIC線断面図である。
図3A図3Aは、本開示の実施形態1の変形例1におけるレーザ光源110の構成例を模式的に示す斜視図である。
図3B図3Bは、図3Aのレーザ光源110を模式的に示す上面図である。
図3C図3Cは、図3Bの構成のYZ平面に平行なIIIC-IIIC線断面図である。
図4A図4Aは、本開示の実施形態1の変形例2におけるレーザ光源120の構成例を模式的に示す斜視図である。
図4B図4Bは、図4Aのレーザ光源120を模式的に示す上面図である。
図4C図4Cは、図4Bの構成のYZ平面に平行なIVC-IVC線断面図である。
図5A図5Aは、本開示の実施形態1の変形例3におけるレーザ光源130の構成例を模式的に示す斜視図である。
図5B図5Bは、図5Aのレーザ光源130を模式的に示す上面図である。
図5C図5Cは、図5Bの構成のYZ平面に平行なVC-VC線断面図である。
図6A図6Aは、本開示の実施形態1の変形例4におけるレーザ光源140の構成例を模式的に示す斜視図である。
図6B図6Bは、図6Aのレーザ光源140を模式的に示す上面図である。
図6C図6Cは、図6Bの構成のYZ平面に平行なVIC-VIC線断面図である。
図7A図7Aは、本開示の実施形態1の変形例5におけるレーザ光源150の構成例を模式的に示す斜視図である。
図7B図7Bは、図7Aのレーザ光源150を模式的に示す上面図である。
図7C図7Cは、図7Bの構成のYZ平面に平行なVIIC-VIIC線断面図である。
図7D図7Dは、コレット60を用いて、図7Aのレーザ光源150におけるコリメートレンズ30をサブマウント20に接合する様子を模式的に示す斜視図である。
図8A図8Aは、本開示の実施形態2におけるレーザ光源200の構成例を模式的に示す斜視図である。
図8B図8Bは、図8Aのレーザ光源200を模式的に示す上面図である。
図8C図8Cは、図8Bの構成のYZ平面に平行なVIIIC-VIIIC線断面図である。
図8D図8Dは、図8Aのレーザ光源200を模式的に示す背面図である。
図9A図9Aは、本開示の実施形態2の変形例1におけるレーザ光源210の構成例を模式的に示す斜視図である。
図9B図9Bは、図9Aのレーザ光源210を模式的に示す上面図である。
図9C図9Cは、図9Bの構成のYZ平面に平行なIXC-IXC線断面図である。
図9D図9Dは、図9Aのレーザ光源210を模式的に示す背面図である。
図10A図10Aは、本開示の実施形態2の変形例2におけるレーザ光源220の構成例を模式的に示す斜視図である。
図10B図10Bは、図10Aのレーザ光源220を模式的に示す上面図である。
図10C図10Cは、図10Bの構成のYZ平面に平行なXC-XC線断面図である。
図10D図10Dは、図10Aの第4のサブマウント部分20pおよびコリメートレンズ30を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態におけるレーザ光源を詳細に説明する。複数の図面に表れる同一符号の部分は同一または同等の部分を示す。
【0009】
さらに以下は、本開示の技術思想を具体化するために例示しているのであって、本開示を以下に限定しない。また、構成要素の寸法、材質、形状、その相対的配置などの記載は、本開示の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図している。各図面が示す部材の大きさや位置関係などは、理解を容易にするなどのために誇張している場合がある。
【0010】
(実施形態1)
まず、図1Aおよび図1B、ならびに図2Aから図2Cを参照して、本開示の実施形態1におけるレーザ光源の基本的な構成例を説明する。
【0011】
図1Aは、本開示の実施形態1におけるレーザ光源100の構成例を模式的に示す斜視図である。図1Bは、図1Aのレーザ光源100の平面構成を模式的に示す図である。本実施形態におけるレーザ光源100は、レーザダイオードチップ10と、レーザダイオードチップ10を支持するサブマウント20と、サブマウント20に支持されたコリメートレンズ30と、これらの素子または部品を収容する半導体レーザパッケージ40と、を備える。また、本実施形態におけるレーザ光源100は、半導体レーザパッケージ40を貫通し、レーザダイオードチップ10に電力を供給する一対のリード端子50を備える。半導体レーザパッケージ40は、蓋体40L、基体40b、および透光窓40wを含む。本実施形態におけるレーザ光源100において、レーザダイオードチップ10から出射され、コリメートレンズ30によってコリメートされたレーザ光が、透光窓40wから外部に取り出される。
【0012】
図1Aでは、説明のわかりやすさのために半導体レーザパッケージ40における蓋体40L、基体40b、および透光窓40wが分離された状態で記載されているが、実際にはこれらは接合されている。図1Bでは、半導体レーザパッケージ40における蓋体40Lの記載が省略されている。
【0013】
図面では、参考のために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸が模式的に示されている。説明のわかりやすさのため、本開示では、基体40b内におけるレーザダイオードチップ10、サブマウント20、およびコリメートレンズ30が位置する側を「上」と表現する場合がある。このことは、レーザ光源100の使用時における向きを制限するわけではなく、レーザ光源100の向きは任意である。
【0014】
図2Aは、図1Aのレーザ光源100から半導体レーザパッケージ40および一対のリード端子50を省略した構成のより詳細を示す斜視図である。図2Aにおいて破線によって囲まれた領域は、サブマウント20に配置されたレーザダイオードチップ10の詳細な構造の例を表している。図2Aでは、サブマウント20およびコリメートレンズ30は分離された状態で記載されているが、実際にはこれらは接合されている。図2Bは、図2Aのレーザ光源100を模式的に示す上面図である。図2Cは、図2Bの構成のYZ平面に平行なIIC-IIC線断面図である。本開示では、サブマウント20を基準として、コリメートレンズ30が位置する側を「前方」と表現する場合がある。
【0015】
図2Aに示すように、レーザダイオードチップ10は、端面出射型のレーザダイオードチップであり、第1のクラッド層10C、第2のクラッド層10C、および発光層10Lを含む半導体積層構造体10aと、半導体積層構造体10aを支持する基板10bと、発光層10Lで発生した高出力のレーザ光を出射する出射端面10eと、出射端面10eとは反対側の後方端面10eとを有する。発光層10Lは、第1のクラッド層10Cと第2のクラッド層10Cとの間に位置する。レーザダイオードチップ10は、バッファ層およびコンタクト層などの他の層を含み得る。本開示では、「出射端面10e」を「第1の端面10e」と称し、「後方端面10e」を「第2の端面10e」と称することがある。
【0016】
レーザダイオードチップ10は、基板10bよりも発光層10Lがサブマウント20に近いフェイスダウンの状態で、サブマウント20に固定されている。レーザダイオードチップ10における半導体積層構造体10aおよび基板10bのY方向における合計のサイズは、80μm程度である。基板10bおよび第1のクラッド層10CのY方向における合計のサイズは、第2のクラッド層10CのY方向におけるサイズよりも大きい。フェイスダウンの状態では、基板10bよりも発光層10Lがサブマウント20から遠いフェイスアップの状態と比較して、発光層10Lとサブマウント20との距離が約10分の1である。したがって、フェイスダウンの状態では、発光層10Lから高出力のレーザ光が出射されても、発光層10Lで発生した熱を効率よくサブマウント20に伝えることができる。本実施形態におけるレーザ光の出力は、例えば3W以上50W以下である。
【0017】
半導体積層構造体10aは、例えば量子井戸のエネルギー準位を形成するダブルヘテロ構造を有し得る。発光層10Lのバンドギャップは、第1のクラッド層10Cおよび第2のクラッド層10Cのバンドギャップよりも小さい。本実施形態において、基板10b、および基板10b上の第1のクラッド層10Cは、それぞれn型半導体から形成され得る。発光層10Lは、真性半導体、n型半導体、またはp型半導体から形成され、発光層10L上の第2のクラッド層10Cはp型半導体から形成され得る。n型およびp型は逆であってもよい。p型クラッド層からn型クラッド層への電流注入によって発光層10Lでキャリアの反転分布が生じ、発光層10Lから光が誘導放出される。発光層10Lの屈折率は第1のクラッド層10Cおよび第2のクラッド層10Cの屈折率よりも高く設計されており、発光層10Lで発生した光は、全反射によって発光層10L内に閉じ込められる。発光層10Lは共振器として機能し、発光層10Lの出射端面10eからレーザ光が出射される。発光層10Lの共振器長は、出射端面10eから後方端面10eまでの距離によって規定される。共振器長の方向はZ方向に対して平行である。共振器長は、例えば500μm以上5000μm以下である。共振器長が長い場合、レーザダイオードチップ10とサブマウント20との接触面積を広くすることができるので、発光層10Lで発生した熱を効率よくサブマウント20に伝えることができる。
【0018】
レーザダイオードチップ10の出射端面10eから出射されたレーザ光は、伝搬するにつれてYZ平面において速く発散し、XZ平面において遅く発散する。レーザ光のスポットは、コリメートしない場合、ファーフィールドで、XY平面においてY方向が長軸でありX方向が短軸である楕円形状を有している。
【0019】
レーザダイオードチップ10は、可視領域における紫色、青色、緑色もしくは赤色のレーザ光、または赤外もしくは紫外のレーザ光を出射し得る。紫色の発光ピーク波長は、350nm以上419nm以下の範囲内にあることが望ましく、400nm以上415nm以下の範囲内にあることがより望ましい。青色光の発光ピーク波長は、420nm以上494nm以下の範囲内にあることが望ましく、440nm以上475nm以下の範囲内にあることがより望ましい。紫色または青色のレーザ光を出射する半導体レーザ素子としては、窒化物半導体を含む半導体レーザ素子が挙げられる。窒化物半導体としては、例えば、GaN、InGaN、およびAlGaNを用いることができる。緑色光の発光ピーク波長は、495nm以上570nm以下の範囲内にあることが望ましく、510nm以上550nm以下の範囲内にあることがより望ましい。緑色のレーザ光を出射する半導体レーザ素子としては、窒化物半導体を含む半導体レーザ素子が挙げられる。窒化物半導体としては、例えば、GaN、InGaN、およびAlGaNを用いることができる。赤色光の発光ピーク波長は、605nm以上750nm以下の範囲内にあることが望ましく、610nm以上700nm以下の範囲内にあることがより望ましい。赤色のレーザ光を出射する半導体レーザ素子としては、例えば、InAlGaP系、GaInP系、GaAs系およびAlGaAs系の半導体を含む半導体レーザ素子が挙げられる。赤色光の半導体レーザ素子として、2以上の導波路領域を備える半導体レーザ素子が用いられ得る。これらの半導体を含む半導体レーザ素子は、窒化物半導体を含む半導体レーザ素子と比べて、熱により出力が低下しやすい。導波路領域を増やすことによって熱を分散させて半導体レーザ素子の出力低下を低減することができる。
【0020】
サブマウント20は、レーザダイオードチップ10が固着された主平面20sと、レーザダイオードチップ10の出射端面10eの両側に位置する一対のレンズ支持部20LSと、主平面20sの反対側に位置する裏面20sと、主平面20sと裏面20sとをつなぐ前方端面20feとを有する。主平面20sおよび前方端面20feが主平面20sのエッジ20edを規定する。図2Aに示す例において、一対のレンズ支持部20LSは、レーザダイオードチップ10の両側に位置してZ方向に延びる一対の凸部である。サブマウント20は、前方端面20feよりも後ろでは、Z方向に延びる以下のU字型形状を有する。このU字型形状は、YZ平面に平行な平面に関して鏡面対称でありZ方向に延びる角筒体をXZ平面に平行な平面によって分割して形成される。一対のレンズ支持部20LSの端面20seは、レーザダイオードチップ10の出射端面10eよりも共振器長方向に突出している。主平面20sの法線方向は、Y方向に対して平行である。
【0021】
一対のレンズ支持部20LSの端面20seと、レーザダイオードチップ10の出射端面10eとのZ方向における距離は、コリメートレンズ30の焦点距離にほぼ等しくなるように設計され得る。一対のレンズ支持部20LSの端面20seと、レーザダイオードチップ10の出射端面10eとのZ方向における距離は、例えば50μm以上100μm以下である。一対のレンズ支持部20LSのY方向におけるサイズは、コリメートレンズ30のY方向におけるサイズと同程度であり得る。一対のレンズ支持部20LSのY方向におけるサイズは、コリメートレンズ30のY方向におけるサイズよりも大きくてもよいし、等しくてもよいし、小さくてもよい。一対のレンズ支持部20LSのY方向におけるサイズは、例えば100μm以上500μm以下である。
【0022】
サブマウント20のX方向におけるサイズは、例えば1mm以上3mm以下であり、サブマウント20のうち、一対のレンズ支持部20LS以外の部分のY方向におけるサイズは、例えば100μm以上500μm以下であり、一対のレンズ支持部20LS以外の部分のZ方向におけるサイズは、例えば1mm以上6mm以下である。本開示において、サイズの上限は、レーザ光源100の小型化の観点から決定され得る。
【0023】
サブマウント20において、レーザダイオードチップ10の出射端面10eは、主平面20sのエッジ20edよりも共振器長方向に突出している。レーザダイオードチップ10の出射端面10eと、主平面20sのエッジ20edとのZ方向における距離は、例えば2μm以上50μm以下である。この配置により、フェイスダウンの状態で、レーザダイオードチップ10とサブマウント20の主平面20sとが、例えば金すずなどの無機材料の接合材で固着されても、接合材が発光層10Lの出射端面10eにせり上がることを抑制することができる。特許文献1に開示されているレーザ光源では、レーザダイオードチップがフェイスダウンの状態で配置される場合、レーザダイオードチップとサブマウントとを接合する接合材が、レーザダイオードチップにおける発光層の出射端面にせり上がる可能性がある。その結果、レーザダイオードチップから出射されるレーザ光の出力が低下し得る。本実施形態におけるレーザ光源100では、このようなレーザ光の出力の低下を抑制することができる。
【0024】
サブマウント20の一部または全体は、例えば、AlN、SiC、およびアルミナからなる群から選択される少なくとも1つを含むセラミックおよびCuWなどの合金から形成され得る。サブマウント20は、例えばセラミックの粉末を焼結することによって作製することができる。セラミックの熱伝導率は、例えば、10[W/m・K]以上500[W/m・K]以下であり得る。また、レーザダイオードチップ10の固着時に加えられる熱による変形を抑制するために、セラミックは低い熱膨張率を有し得る。熱膨張率は、2×10-6[1/K]以上1×10-5[1/K]以下であり得る。サブマウント20における主平面20sおよび裏面20sには、厚さが例えば0.5μm以上10μm以下である金めっきなどの金属膜が形成されていてもよい。主平面20sに形成された金属膜により、レーザダイオードチップ10を主平面20sに例えば金すずで接合することができる。裏面20sに形成された金属膜により、サブマウント20を底部40bに例えば金すずで接合することができる。
【0025】
コリメートレンズ30は、レーザダイオードチップ10から出射されたレーザ光のうち、YZ平面において大きく発散する成分をコリメートする、いわゆるFAC(Fast Axis Collimator)レンズである。レーザ光のうち、XZ平面において小さく発散する成分をコリメートする、不図示のいわゆるSAC(Slow Axis Collimator)レンズは必要に応じてレーザ光源100の外部に配置され得る。本開示において、「コリメートする」とは、レーザ光を平行光にすることだけではなく、レーザ光の発散角を低減することも含む。なお、用途によっては、コリメートレンズ30の代わりに、集光レンズなどの他のレンズを用いてもよい。
【0026】
コリメートレンズ30は、X方向に延びる構造を有するシリンドリカルレンズであり、X軸方向には曲率を持たず、Y方向に曲率を持っている。コリメートレンズ30が延びる方向は、サブマウント20の主平面20sの法線方向、および共振器長方向の両方に垂直な方向である。コリメートレンズ30および一対のレンズ支持部20LSのY方向におけるサイズは同程度であるので、コリメートレンズ30の重心が、共振器長方向から見たとき、一対のレンズ支持部20LSの間に位置するように設けることが容易である。コリメートレンズ30の重心のこの配置関係により、コリメートレンズ30を安定的に精度よくサブマウント20に設けることができる。
【0027】
本実施形態では、サブマウント20における裏面20sを基準とした場合、一対のレンズ支持部20LSの上面のY方向における高さは、コリメートレンズ30の上面のY方向における高さにほぼ等しい。一対のレンズ支持部20LSに対するコリメートレンズ30の位置は、上記の2つの高さがほぼ等しくなるように粗調整される。その後、レーザダイオードチップ10からレーザ光を出射させながら、当該レーザ光が適切にコリメートされるように、一対のレンズ支持部20LSに対するコリメートレンズ30の位置が微調整される。なお、上記の2つの高さは必ずしもほぼ等しい必要はなく、異なっていてもよい。
【0028】
本実施形態におけるコリメートレンズ30はX方向に沿って一様であるので、レーザダイオードチップ10の出射端面10eと、コリメートレンズ30とのX方向における位置合わせを考慮する必要はない。コリメートレンズ30のうち、レーザダイオードチップ10の出射端面10eに対向する対向部分およびその周辺部分だけがX方向に沿って一様であればよい。したがって、それ以外の両側部分は、必ずしもX方向に沿って一様である必要はなく、透明である必要もない。コリメートレンズ30の両側部分のY方向におけるサイズは、対向部分およびその周辺部分のY方向におけるサイズよりも大きくてもよいし、等しくてもよいし、小さくてもよい。コリメートレンズ30は、例えば、ガラス、石英、合成石英、サファイア、透明セラミック、およびプラスチックの少なくとも1つから形成され得る。
【0029】
コリメートレンズ30は、一対のレンズ支持部20LSの端面20seに、Z方向に接合されている。コリメートレンズ30と一対のレンズ支持部20LSの端面20seとを接合する接合材の厚さに多少のばらつきがあっても、そのばらつきはコリメートレンズ30のY方向における位置にはほとんど影響を及ぼさない。本実施形態の構成とは異なり、主平面20sに平行な平面を有する台座をサブマウント20の前に配置し、その台座の平面上にコリメートレンズ30を設けることも可能である。しかし、そのような構成では、コリメートレンズ30と台座の平面との間の接合材の厚さにばらつきが生じると、レーザダイオードチップ10とコリメートレンズ30とのY方向における位置ずれが生じ、レーザ光源100から外部に出射されたレーザ光の光軸の向きが大きくずれる可能性がある。これに対し、本実施形態では、レーザダイオードチップ10とコリメートレンズ30とのY方向における位置ずれが生じにくくなり、レーザ光源100から外部に出射されたレーザ光の光軸を設計通りの方向に向けることができる。接合材の厚さに多少のばらつきが発生しても、コリメートレンズ30の位置はレーザ光の光軸に沿って多少変化するだけなので、そのばらつきはレーザ光の光軸の向きにほとんど影響を及ぼさない。
【0030】
コリメートレンズ30と、一対のレンズ支持部20LSの端面20seとは、例えば金すずなどの無機材料の接合材で接合され得る。コリメートレンズ30の接合面、および一対のレンズ支持部20LSの端面20seには、前もって金属膜が形成されていてもよい。これらの金属膜により、例えば金すずでの接合が可能になる。金すずの接合温度は、約280℃である。サブマウント20を形成するセラミックの熱伝導率が低ければ、コリメートレンズ30と、一対のレンズ支持部20LSの端面20seとの接合時の熱がレーザダイオードチップ10に与える影響を低減することができる。
【0031】
他の例として、コリメートレンズ30と、一対のレンズ支持部20LSの端面20seとは、熱硬化樹脂を含む接合材で接合され得る。熱硬化樹脂の接合温度は約100℃であり、無機材料の接合温度よりも低い。したがって、コリメートレンズ30と、一対のレンズ支持部20LSの端面20seとの接合時の熱がレーザダイオードチップ10に与える影響をさらに低減することができる。コリメートレンズ30と、一対のレンズ支持部20LSの端面20seとの接合では、熱硬化樹脂は、例えば、図2Aに示す点Pの位置をレーザ光で照射することによって加熱され得る。点Pの位置と、一対のレンズ支持部20LSの端面20seとのZ方における距離は、例えば50μm以上500μm以下である。本実施形態では、上面視で、レーザダイオードチップ10から出射されたレーザ光の光軸と、接合材とが重ならないので、熱硬化樹脂を含む接合材からアウトガスが発生したとしても、アウトガスがレーザダイオードチップ10に近づくことを抑制することができる。その結果、レーザダイオードチップ10の出射端面10eにおいて後述する集塵が生じることを抑制することができる。
【0032】
一部の無機材料の接合材は、バインダとして有機物を含み得る。コリメートレンズ30と一対のレンズ支持部20LSの端面20seとの接合に当該接合材を用いても、加熱によって発生するアウトガスがレーザダイオードチップ10に近づくことを抑制することができる。
【0033】
コリメートレンズ30と一対のレンズ支持部20LSの端面20seとを、接合材を用いずに、直接接合(direct bonding)によって接合してもよい。直接接合の例は、拡散接合、常温接合、および陽極接合を含む。
【0034】
接合材を用いる実施形態の説明から明らかなように、直接接合による接合でも、接合材を用いた接合と同様に、コリメートレンズ30のY方向における位置ずれを抑制することができる。
【0035】
本実施形態におけるレーザ光源100では、サブマウント20が、レーザダイオードチップ10およびコリメートレンズ30を支持している。レーザダイオードチップ10の出射端面10eとコリメートレンズ30との距離が短いことから、レーザダイオードチップ10から出射されたレーザ光が大きく発散する前に、小さいコリメートレンズ30によってその発散を低減することができる。したがって、小型のレーザ光源100を実現することが可能になる。また、コリメートレンズ30を通過したコリメートビームの直径を小さくすることが可能になる。
【0036】
半導体レーザパッケージ40は、レーザダイオードチップ10、サブマウント20、およびコリメートレンズ30を気密に封止してもよい。レーザダイオードチップ10が、例えば350nm以上570nm以下の短波長のレーザ光を出射する場合、雰囲気に含まれる有機ガス成分などがレーザ光によって分解され、分解物がレーザダイオードチップ10の出射端面10eに付着することがある。また、レーザダイオードチップ10の出射端面10eが外気に接していると、集塵などにより、動作中に端面劣化が進行していく可能性もある。このような端面劣化は、レーザダイオードチップ10の光出力の低下を招き得る。レーザダイオードチップ10の信頼性を高めて寿命を延ばすため、半導体レーザパッケージ40は、レーザダイオードチップ10を気密に封止していることが望ましい。半導体レーザパッケージ40による気密封止は、レーザダイオードチップ10から出射されるレーザ光の波長の長短にかかわらず行われてもよい。
【0037】
半導体レーザパッケージ40における基体40bは、サブマウント20の裏面20sに熱的に接触する。基体40bは、熱伝導率の高い材料から形成され得る。当該材料は、例えば、Cu、Al、Ag、Fe、Ni、Mo、Cu、W、およびCuMoからなる群から選択される少なくとも1つを含む金属である。レーザダイオードチップ10の出射端面10eと透光窓40wとの高さを合わせるために、基体40bにおける底面40btと、サブマウント20との間に、図1Bに示すように、熱伝導率が高い部材40mが設けられていてもよい。部材40mは、基体40bの底面40btを含む部分と同じ材料から形成され得る。あるいは、基体40bにおける底面40btの少なくとも一部が盛り上がっており、その盛り上がった底面40bt上にサブマウント20を配置してもよい。基体40bにおける底面40btを含む部分は、例えば銅から形成され得る。基体40bにおけるレーザダイオード10、サブマウント20およびコリメートレンズ30を囲む部分は、例えばコバールから形成され得る。コバール(kovar)は、主成分である鉄にニッケルおよびコバルトを加えた合金である。半導体レーザパッケージ40における蓋体40Lは、基体40bと同じ材料から形成されてもよいし、異なる材料から形成されてもよい。半導体レーザパッケージ40における透光窓40wは、基体40bに取り付けられ、レーザダイオードチップ10から出射されたレーザ光を透過させる。半導体レーザパッケージ40における透光窓40wは、コリメートレンズ30と同様に、例えば、ガラス、石英、合成石英、サファイア、透明セラミック、およびプラスチックの少なくとも1つから形成され得る。
【0038】
一対のリード端子50は、それぞれ、レーザダイオードチップ10に、ワイヤによって以下のように電気的に接続されている。図2Aに示す例において、レーザダイオードチップ10の上面には金メッキなどの金属膜が形成される。当該金属膜と一対のリード端子50の一方とがワイヤによって電気的に接続される。同様に、サブマウント20の主平面20sにも金メッキなどの金属膜が形成される。当該金属膜と一対のリード端子50の他方とがワイヤによって電気的に接続される。一対のリード端子50によってレーザダイオードチップ10における第2のクラッド層10Cから第1のクラッド層10Cに電流が注入される。一対のリード端子50は、レーザダイオードチップ10から出射されるレーザ光の出射タイミングおよび出力を調整する不図示の外部回路に電気的に接続されている。一対のリード端子50は、導通性のよい材料から形成されている。当該材料として、例えばFe-Ni合金、またはCu合金などの金属が挙げられる。
【0039】
本実施形態におけるレーザ光源100では、サブマウント20が、一対のレンズ支持部20LSの間の主平面20sによってレーザダイオードチップ10を支持し、一対のレンズ支持部20LSの端面20seによってコリメートレンズ30を支持している。これにより、前述したように、レーザダイオードチップ10とコリメートレンズ30との位置合わせが容易になり、小型のレーザ光源100を実現することが可能になる。さらに、本実施形態におけるレーザ光源100では、レーザダイオードチップ10がサブマウント20にフェイスダウンの状態で配置されても、接合材がレーザダイオードチップ10の出射端面10eにせり上がることを抑制することができる。
【0040】
(実施形態1の変形例)
次に、本開示の実施形態1におけるレーザ光源100の変形例1から変形例5を説明する。以下の変形例では、半導体レーザパッケージ40、および一対のリード端子50の記載が省略されている。前述と重複する説明は省略することがある。
【0041】
図3Aから図3Cを参照して、本開示の実施形態1の変形例1におけるレーザ光源110の構成例を説明する。図3Aは、本開示の実施形態1の変形例1におけるレーザ光源110の構成例を模式的に示す斜視図である。図3Bは、図3Aのレーザ光源110を模式的に示す上面図である。図3Cは、図3Bの構成のYZ平面に平行なIIIC-IIIC線断面図である。実施形態1の変形例1におけるレーザ光源110が実施形態1におけるレーザ光源100と異なる点は、サブマウント20の形状である。サブマウント20における前方端面20feは、中央端面20fe、および中央端面20feの両側に位置する両側端面20feを有する。中央端面20feは、両側端面20feよりも共振器長方向に窪んでいる。実施形態1の変形例1における主平面20sのエッジ20edは、主平面20sと中央端面20feとによって規定されている。中央端面20feの窪みのZ方向におけるサイズは、例えば5μm以上100μm以下であり、X方向におけるサイズは、例えば50μm以上200μm以下であり、Y向における主平面20sからのサイズは、例えば100μm以上500μm以下である。窪みは、必ずしもY方向に貫通する必要はない。
【0042】
レーザダイオードチップ10の出射端面10eは、主平面20sと中央端面20feとによって規定される主平面20sのエッジ20edよりも共振器長方向に突出している。サブマウント20における両側端面20feは、一対のレンズ支持部20LSの端面20seと同様に、レーザダイオードチップ10の出射端面10eよりも共振器長方向に突出している。主平面20sと中央端面20feとによって規定される主平面20sのエッジ20edにより、接合材がレーザダイオードチップ10の出射端面10eにせり上がることを抑制することができる。実施形態1の変形例1におけるサブマウント20は、Z方向に延びる前述したU字型形状において前方端面20feの一部だけを除去すればよいので作製が容易であり得る。また、コリメートレンズ30は、一対のレンズ支持部20LSの端面20seおよび両側端面20feを含むL字型の端面に接合されるため、コリメートレンズ30とサブマウント20との接触面積が広くなり、接合が容易になり得る。
【0043】
次に、図4Aから図4Cを参照して、本開示の実施形態1の変形例2におけるレーザ光源120の構成例を説明する。図4Aは、本開示の実施形態1の変形例2におけるレーザ光源120の構成例を模式的に示す斜視図である。図4Bは、図4Aのレーザ光源120を模式的に示す上面図である。図4Cは、図4Bの構成のYZ平面に平行なIVC-IVC線断面図である。実施形態1の変形例2におけるレーザ光源120が実施形態1におけるレーザ光源100と異なる点は、サブマウント20の形状である。実施形態1の変形例2におけるサブマウント20は、一対のレンズ支持部20LSのそれぞれとレーザダイオードチップ10との間に、共振器長方向に沿って延びる溝20dを有している。図4Bに示す例では、溝20dは、一対のレンズ支持部20LSに隣接しているが、必ずしも隣接する必要はない。溝20dのX方向におけるサイズは、例えば100μm以上500μm以下であり、Y方向におけるサイズは、例えば50μm以上300μm以下であり、Z方向における主平面20sのエッジ20edからのサイズは、例えば1mm以上6mm以下である。溝20dは、必ずしもZ方向に貫通する必要はない。溝20dにより、コリメートレンズ30と一対のレンズ支持部20LSの端面20seとの接合時における熱がレーザダイオードチップ10に与える影響を低減することができる。
【0044】
次に、図5Aから図5Cを参照して、本開示の実施形態1の変形例3におけるレーザ光源130の構成例を説明する。図5Aは、本開示の実施形態1の変形例3におけるレーザ光源130の構成例を模式的に示す斜視図である。図5Bは、図5Aのレーザ光源130を模式的に示す上面図である。図5Cは、図5Bの構成のYZ平面に平行なVC-VC線断面図である。実施形態1の変形例3におけるレーザ光源130が実施形態1におけるレーザ光源100と異なる点は、サブマウント20の構成である。実施形態1の変形例3におけるサブマウント20は、第1のサブマウント部分20pと、第2のサブマウント部分20pとを含む。第1のサブマウント部分20pは、一対のレンズ支持部20LSを上面20usに有する。第1のサブマウント部分20pは、Z方向に延びる前述したU字型形状を有する。第1のサブマウント部分20pは、例えばAlN、SiC、およびアルミナからなる群から選択される少なくとも1つを含むセラミックおよびCuWなどの合金から形成され得る。第2のサブマウント部分20pは、第1のサブマウント部分20pの上面20usに固定され、一対のレンズ支持部20LSの間に位置する。第2のサブマウント部分20pは、レーザダイオードチップ10を搭載する主平面20sと、コリメートレンズ30に対向する前方端面20feとを有する。主平面20sは、第1のサブマウント部分20pのうち、上面20usに固定された面とは反対の側の面である。本開示において、前方端面20feと裏面20sとは直接つながる必要はない。本開示では、前方端面20feの一辺と、主平面20sの一辺とが接触しており、前方端面20feと主平面20sとが接触した一辺が、主平面20sのエッジ20edを規定する。第2のサブマウント部分20pの熱伝導率が、第1のサブマウント部分20pの熱伝導率よりも高ければ、レーザダイオードチップ10から発せられた熱を効率よく外部に伝えることができる。第2のサブマウント部分20pは、例えばCu、Al、Ag、Fe、Ni、Mo、Cu、W、CuW、CuMo、AlN、SiCおよびアルミナからなる群から選択される少なくとも1つから形成され得る。第2のサブマウント部分20pのX方向におけるサイズは、例えば0.5mm以上1.5mm以下であり、Y方向におけるサイズは、例えば0.1mm以上0.5mm以下であり、Z方向におけるサイズは、例えば1mm以上6mm以下である。
【0045】
このサブマウント20では、別体である第1のサブマウント部分20pおよび第2のサブマウント部分20pにより、第1のサブマウント部分20p上で第2のサブマウント部分20pの位置を調整することができる。このサブマウント20のように、主平面20sを有する部分と、一対のレンズ支持部20LSを有する部分とが別体になっていてもよい。このサブマウント20では、一対のレンズ支持部20LSのそれぞれと第2のサブマウント部分20pとの間には、空隙20gが存在する。空隙20gのX方向におけるサイズは、例えば50μm以上300μm以下である。空隙20gのY方向およびZ方向におけるサイズは、それぞれ、第2のサブマウント部分20pのY方向およびZ方向におけるサイズによって決まる。空隙20gにより、実施形態1の変形例2におけるレーザ光源120と同様に、コリメートレンズ30と一対のレンズ支持部20LSの端面20seとの接合時における熱がレーザダイオードチップ10に与える影響を低減することができる。
【0046】
次に、図6Aから図6Cを参照して、本開示の実施形態1の変形例4におけるレーザ光源140の構成例を説明する。図6Aは、本開示の実施形態1の変形例4におけるレーザ光源140の構成例を模式的に示す斜視図である。図6Aでは、レーザダイオードチップ10と、サブマウント20と、コリメートレンズ30とが分離された状態で記載されているが、実際にはこれらは接合されている。図6Bは、図6Aのレーザ光源140を模式的に示す上面図である。図6Cは、図6Bの構成のYZ平面に平行なVIC-VIC線断面図である。実施形態1の変形例4におけるレーザ光源140が実施形態1におけるレーザ光源100と異なる点は、サブマウント20の構成である。実施形態1の変形例4におけるサブマウント20は、主平面20sから裏面20sに達する貫通孔20hと、貫通孔20hを埋める金属20mとを有している。このサブマウント20の貫通孔20h以外の部分は、例えばセラミックから形成され得る。金属20mは、高い熱伝導率を有し、例えばCu、Al、Ag、Fe、Ni、Mo、Cu、W、およびCuMoからなる群から選択される少なくとも1つを含み得る。金属20mのX方向における最大のサイズは、例えば0.5mm以上1.5mm以下であり、Z方向における最大のサイズは、例えば1mm以上6mm以下である。金属20mは、上面視で、レーザダイオードチップ10にすべてが重なっていてもよいし、一部が重なっていてもよい。レーザダイオードチップ10をサブマウント20における金属20mに接触して配置することにより、レーザダイオードチップ10から発せられた熱を、金属20mを介して半導体レーザパッケージ40に効率よく伝えることができる。
【0047】
次に、図7Aから図7Cを参照して、本開示の実施形態1の変形例5におけるレーザ光源150の構成例を説明する。図7Aは、本開示の実施形態1の変形例5におけるレーザ光源150の構成例を模式的に示す斜視図である。図7Bは、図7Aのレーザ光源150を模式的に示す上面図である。図7Cは、図7Bの構成のYZ平面に平行なVIIC-VIIC線断面図である。実施形態1の変形例5におけるレーザ光源150が実施形態1におけるレーザ光源100と異なる点は、コリメートレンズ30の形状である。実施形態1の変形例5におけるコリメートレンズ30は、一対の平坦部30f、および一対の平坦部30fによって挟まれたレンズ曲面部30cを有する。実施形態1の変形例5におけるレンズ曲面部30cは、実施形態1におけるコリメートレンズ30と同様に、FACレンズとして機能する。
【0048】
次に、図7Dを参照して、コリメートレンズ30における一対の平坦部30fの利点を説明する。図7Dは、コレット60を用いて、図7Aのレーザ光源150におけるコリメートレンズ30をサブマウント20に接合する様子を模式的に示す斜視図である。コレット60は、二又部分60aおよび二又部分60aに接続された支持部分60bを有する。コレット60は中空構造を有し、コリメートレンズ30を吸着して支持することができる。具体的には、コレット60における二又部分60aの先端部が、コリメートレンズ30における一対の平坦部30fを吸着する。実装装置によって支持部分60bを保持し、二又部分60aによってコリメートレンズ30を支持しながら、そのコリメートレンズ30をサブマウント20に接合することにより、一対のレンズ支持部20LSの端面20seに対して垂直な方向に、安定して荷重をかけることができる。荷重をかけた状態で、コリメートレンズ30と一対のレンズ支持部20LSの端面20seとの間の接合材が加熱される。
【0049】
コレット60における二又部分60aの間に不図示のミラーを設けてもよい。レーザダイオードチップ10からレーザ光をZ方向に出射させながらコリメートレンズ30をサブマウント20に接合し、不図示のミラーによってY方向に反射されたレーザ光を受光装置によって受けることにより、コリメートレンズ30とレーザダイオードチップ10の出射端面10eとの位置合わせを精度よく行うことができる。受光装置は、例えば、パワーメータ、平行度測定器、または、ビームプロファイラであり得る。
【0050】
(実施形態2)
次に、図8Aから図8Dを参照して、本開示の実施形態2におけるレーザ光源の基本的な構成例を説明する。
【0051】
図8Aは、本開示の実施形態2におけるレーザ光源200の構成例を模式的に示す斜視図である。図8Bは、図8Aのレーザ光源200を模式的に示す上面図である。図8Cは、図8Bの構成のYZ平面に平行なVIIIC-VIIIC線断面図である。図8Dは、図8Aのレーザ光源200を模式的に示す背面図である。実施形態2におけるレーザ光源200が実施形態1におけるレーザ光源100と異なる点は、サブマウント20の構成である。実施形態2におけるサブマウント20は、第3のサブマウント部分20pと、第4のサブマウント部分20pとを含む。第3のサブマウント部分20pは、主平面20s、裏面20s、および前方端面20feを有する。第4のサブマウント部分20pは、第3のサブマウント部分20pの主平面20sに固定される一対のレンズ支持部20LS、および一対のレンズ支持部20LSを連結する連結部20Lを有する。連結部20Lは、レーザダイオードチップ10の出射端面10eから出射されるレーザ光の伝搬を妨げないように一対のレンズ支持部20LSを連結する。このサブマウント20では、第3のサブマウント部分20p、および第4のサブマウント部分20pが別体になっている。このサブマウント20のように、主平面20sを有する部分と、一対のレンズ支持部20LSを有する部分とが別体になっていてもよい。図8Aでは、第3のサブマウント部分20p、第4のサブマウント部分20p、およびコリメートレンズ30は分離された状態で記載されているが、実際にはこれらは接合されている。第4のサブマウント部分20pにおける一対のレンズ支持部20LS、および連結部20Lは一体成型されている。
【0052】
図8Bおよび図8Cに示すように、連結部20Lは、上面視で、レーザダイオードチップ10の出射端面10eと重なる。図8Dに示すように、第4のサブマウント部分20pは、レーザダイオードチップ10を跨ぐように第3のサブマウント部分20pの主平面20sに配置されている。第4のサブマウント部分20pのX方向におけるサイズは、第3のサブマウント部分20pのX方向におけるサイズよりも大きいので、一対のレンズ支持部20LSの端面20seの面積を広くすることができる。その結果、コリメートレンズ30を一対のレンズ支持部20LSの端面20seに接合することが容易になる。第4のサブマウント部分20pの一対のレンズ支持部20LSのY方向におけるサイズは、コリメートレンズ30のY方向におけるサイズと同程度であり得る。第4のサブマウント部分20pの一対のレンズ支持部20LSのY方向におけるサイズは、コリメートレンズ30のY方向におけるサイズよりも大きくてもよいし、等しくてもよいし、小さくてもよい。第4のサブマウント部分20pのX方向におけるサイズは、例えば0.5mm以上4mm以下であり、Y方向における最大のサイズは、例えば0.5mm以上2mm以下であり、Z方向におけるサイズは、例えば0.5mm以上1mm以下である。
【0053】
実施形態2におけるレーザ光源200の作製では、第3のサブマウント部分20pの主平面20sにレーザダイオードチップ10を接合する工程と、レーザダイオードチップ10を跨ぐように第3のサブマウント部分20pの主平面20sに第4のサブマウント部分20pを接合する工程と、第4のサブマウント部分20pにおける一対のレンズ支持部20LSの端面20seにコリメートレンズ30を接合する工程とを、この順で実行してもよい。あるいは、レーザダイオードチップ10が主平面20sに接合された第3のサブマウント部分20pに、コリメートレンズ30が接合された第4のサブマウント部分20pを接合してもよい。
【0054】
実施形態2におけるレーザ光源200では、実施形態1におけるレーザ光源100と同様に、サブマウント20が、一対のレンズ支持部20LSの間の主平面20sによってレーザダイオードチップ10を支持し、一対のレンズ支持部20LSの端面20seによってコリメートレンズ30を支持している。これにより、レーザダイオードチップ10とコリメートレンズ30との位置合わせが容易になり、小型のレーザ光源200を実現することが可能になる。さらに、実施形態2におけるレーザ光源200では、実施形態1におけるレーザ光源100と同様に、レーザダイオードチップ10がサブマウント20にフェイスダウンの状態で配置されても、接合材がレーザダイオードチップ10の出射端面10eにせり上がることを抑制することができる。
【0055】
(実施形態2の変形例)
次に、本開示の実施形態2におけるレーザ光源200の変形例1および変形例2を説明する。前述と重複する説明は省略することがある。
【0056】
図9Aから図9Dを参照して、本開示の実施形態2の変形例1におけるレーザ光源210の構成例を説明する。図9Aは、本開示の実施形態2の変形例1におけるレーザ光源210の構成例を模式的に示す斜視図である。図9Bは、図9Aのレーザ光源210を模式的に示す上面図である。図9Cは、図9Bの構成のYZ平面に平行なIXC-IXC線断面図である。図9Dは、図9Aのレーザ光源210を模式的に示す背面図である。実施形態2の変形例1におけるレーザ光源210が実施形態2におけるレーザ光源200と異なる点は、サブマウント20における第4のサブマウント部分20pの形状である。実施形態2の変形例1における第4のサブマウント部分20pは、実施形態2における第4のサブマウント部分20pにおいて、一対のレンズ支持部20LSの間に切り欠き20coを有する。切り欠き20coにより、図9Bおよび図9Cに示すように、連結部20Lは、上面視で、レーザダイオードチップ10の出射端面10eとは重ならない。切り欠き20coのX方向におけるサイズは、例えば0.2mm以上3mm以下であり、Z方向におけるサイズは、例えば0.5mm以上1mm以下である。切り欠き20coのZ方向におけるサイズは、一対のレンズ支持部20LSの端面20seと、第3のサブマウント部分20pにおける主平面20sのエッジ20edとのZ方向におけるサイズよりも大きい。実施形態2の変形例1におけるレーザ光源210の作製では、切り欠き20coを通じて、レーザダイオードチップ10の出射端面10eと、第4のサブマウント部分20pとの位置合わせ、および、レーザダイオードチップ10の出射端面10eと、コリメートレンズ30との位置合わせが容易になる。
【0057】
次に、図10Aから図10Dを参照して、本開示の実施形態2の変形例2におけるレーザ光源220の構成例を説明する。図10Aは、本開示の実施形態2の変形例2におけるレーザ光源220の構成例を模式的に示す斜視図である。図10Bは、図10Aのレーザ光源220を模式的に示す上面図である。図10Cは、図10Bの構成のYZ平面に平行なXC-XC線断面図である。図10Dは、図10Aに示す第4のサブマウント部分20pおよびコリメートレンズ30を模式的に示す斜視図である。実施形態2の変形例2におけるレーザ光源220が実施形態2におけるレーザ光源200と異なる点は、サブマウント20における第4のサブマウント部分20p、およびコリメートレンズ30である。図10Dに示すように、実施形態2の変形例2における第4のサブマウント部分20p、およびコリメートレンズ30は一体成型されている。第4のサブマウント部分20pおよびコリメートレンズ30を接合する必要がないので、実施形態2の変形例2における第4のサブマウント部分20pのX方向におけるサイズは、実施形態2における第4のサブマウント部分20pのX方向におけるサイズほど大きくなくてもよい。実施形態2の変形例2における第4のサブマウント部分20pのX方向におけるサイズは、例えば0.2mm以上3mm以下であり、Y方向における最大のサイズは、例えば0.3mm以上1mm以下であり、Z方向におけるサイズは、例えば0.5mm以上1mm以下である。
【0058】
一体成型された第4のサブマウント部分20pおよびコリメートレンズ30は、例えば、ガラス、石英、合成石英、サファイア、透明セラミック、およびプラスチックの少なくとも1つから形成され得る。一体成型された第4のサブマウント部分20pおよびコリメートレンズ30が透明である場合、レーザダイオードチップ10の出射端面10eと、コリメートレンズ30との位置合わせが容易になる。
【0059】
前述した実施形態およびその変形例における構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0060】
(応用例)
本開示のレーザ光源は、例えば、複数のレーザビームを結合して出力を高めるダイレクトダイオードレーザの光源として用いられ得る。ビーム結合は、複数のレーザ光源から出射されたレーザビームを正確に結合することによって行われる。波長が570nm以下の高強度のレーザビームによれば、例えば銅などの金属をも加工することが容易になる。本開示のレーザ光源では、レーザダイオードチップとレンズとの位置ずれが生じにくいので、レーザ光源から外部に出射されるレーザ光の光軸の向きが大きくずれることはない。複数のレーザ光源から出射されたレーザビームを正確に結合させ、ビーム品質を高めることが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本開示のレーザ光源は、例えば、プロジェクタ、および照明器具にも利用され得る。
【符号の説明】
【0062】
10 レーザダイオードチップ
10a 半導体積層構造体
10b 基板
10C 第1のクラッド層
10C 第2のクラッド層
10e 出射端面
10e 後方端面
10L 発光層
20 サブマウント
20co 切り欠き
20d 溝
20ed エッジ
20fe 前方端面
20fe 中央端面
20fe 両側端面
20L 連結部
20LS レンズ支持部
20p 第1のサブマウント部分
20p 第2のサブマウント部分
20p 第3のサブマウント部分
20p 第4のサブマウント部分
20s 主平面
20s 裏面
20se 一対のレンズ支持部の端面
20us 第1のサブマウント部分の上面
30 コリメートレンズ
30c レンズ曲面部
30f 平坦部
40 半導体レーザパッケージ
40b 基体
40L 蓋体
40w 透光窓
50 リード端子
60 コレット
60a 二又部分
60b 支持部分
100、110、120、130、140、150 レーザ光源
200、210、220 レーザ光源
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D