(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】液体吐出装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/175 20060101AFI20240814BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20240814BHJP
B41J 2/18 20060101ALI20240814BHJP
B41J 2/19 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
B41J2/175 501
B41J2/175 313
B41J2/01 401
B41J2/18
B41J2/175 119
B41J2/19
(21)【出願番号】P 2020184667
(22)【出願日】2020-11-04
【審査請求日】2023-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100186853
【氏名又は名称】宗像 孝志
(72)【発明者】
【氏名】久保 勇
【審査官】中村 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-055294(JP,A)
【文献】特開2013-169705(JP,A)
【文献】特開2017-213770(JP,A)
【文献】特開2019-051600(JP,A)
【文献】特開平10-315491(JP,A)
【文献】特開2002-301826(JP,A)
【文献】特開2020-093438(JP,A)
【文献】特開2015-107566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留したカートリッジが装填されるカートリッジ装填部と、
一端が前記カートリッジ装填部に接続された供給流路と、
前記供給流路の他端に接続され、前記カートリッジ装填部に装填された前記カートリッジから前記供給流路を通じて供給された液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドと、
前記供給流路内の液体を、前記カートリッジ装填部側から前記吐出ヘッド側に送液する正回転、及び前記吐出ヘッド側から前記カートリッジ装填部側に送液する逆回転が可能な送液ポンプと、
前記供給流路の前記カートリッジ装填部及び前記送液ポンプの間に配置され、前記供給流路内の圧力変動に伴う容積変化によって、前記カートリッジ装填部に装填された前記カートリッジ内の液体の量が閾値量以下になったことを検知するセンサと、
前記センサ及び前記送液ポンプの間の分岐位置で前記供給流路から分岐し、前記カートリッジ装填部及び前記センサの間の合流位置で前記供給流路に合流する戻り流路と、
前記供給流路の前記センサ及び前記分岐位置の間に配置され、前記センサ側から前記分岐位置側への液体の流通を許容し、前記分岐位置側から前記センサ側への液体の流通を阻止する第1ワンウェイバルブと、
前記戻り流路に配置され、前記分岐位置側から前記合流位置側への液体の流通を許容し、前記合流位置側から前記分岐位置側への液体の流通を阻止する第2ワンウェイバルブと、
前記センサの検知結果に基づいて、前記送液ポンプを制御するコントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記送液ポンプを正回転させ、
前記カートリッジ内の液体の量が前記閾値量以下になったことを前記センサが検知したことに応じて、所定の回転量だけ前記送液ポンプを逆回転させることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項2】
情報を報知する報知装置を備え、
前記コントローラは、前記所定の回転量だけ前記送液ポンプを逆回転させた後に、前記カートリッジ内の液体の量が前記閾値量以下になったことを、前記報知装置を通じて報知することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記供給流路の前記カートリッジ装填部及びセンサの間に配置され、前記コントローラの制御に従って開閉される第1ソレノイドバルブを備え、
前記コントローラは、
前記第1ソレノイドバルブを開いた状態で、前記送液ポンプを正回転させ、
前記第1ソレノイドバルブを閉じた状態で、前記所定の回転量だけ前記送液ポンプを逆回転させることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記コントローラは、所定の時間間隔毎に、前記第1ソレノイドバルブを開いた状態で、前記送液ポンプを逆回転させることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記供給流路の前記送液ポンプ及び前記吐出ヘッドの間に配置され、前記コントローラの制御に従って開閉される第2ソレノイドバルブを備え、
前記コントローラは、所定の時間間隔毎に、前記第1ソレノイドバルブを開き且つ前記第2ソレノイドバルブを閉じた状態で、前記送液ポンプを逆回転させることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記センサは、
前記供給流路内の圧力の低下に伴って容積が減少するバッファ室と、
前記バッファ室の容積が閾値容積以下になったことに応じて、前記カートリッジ内の液体の量が前記閾値量になったことを検知する検知部とを備えることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の
液体吐出装置。
【請求項7】
シートを搬送する搬送装置と、
請求項1~6のいずれか1項に記載の液体吐出装置とを備え、
前記搬送装置によって搬送されたシートに向けて前記吐出ヘッドから液体を吐出することによって、当該シートに画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体吐出装置の一種として、インクを貯留するインクカートリッジと、インクを吐出するノズルが形成された吐出ヘッドと、送液チューブを通じてインクカートリッジから吐出ヘッドへインクを送液する送液ポンプとを備えるインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
また、送液チューブ内の圧力の低下に伴うバッファ室の容積変化によって、インクカートリッジ内のインク量が閾値量以下になったこと(以下、「インクエンド」と表記する。)を検知するセンサが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成のインクジェット記録装置において、インクエンドになったインクカートリッジの内部は、負圧になっている。そして、負圧状態のインクカートリッジをインクジェット記録装置から取り外すと、送液チューブ内に空気が混入する。送液チューブ内に混入した空気は、インクを劣化させたり、吐出ヘッドの吐出不良を引き起こす可能性がある。そこで、インクカートリッジを取り外すのに先立って、送液ポンプを逆回転させることによって、インクカートリッジ内の負圧を解消する処理(以下、「負圧解消処理」と表記する。)を実行するインクジェット記録装置がある。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のセンサを備えるインクジェット記録装置で負圧解消処理を実行した場合において、送液ポンプの逆回転量が少ないと、吐出ヘッド側から還流したインクは、バッファ室に流入して容積を増加させるだけで、インクカートリッジに流入しない。一方、バッファ室の容積を元に戻したうえでインクカートリッジの負圧を解消するほどのインクを還流させようとすると、ノズルから空気が流入してしまうという新たな課題を生じる。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ノズルへの空気の流入を防止しつつ、カートリッジ内の負圧を解消することができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、液体を貯留したカートリッジが装填されるカートリッジ装填部と、一端が前記カートリッジ装填部に接続された供給流路と、前記供給流路の他端に接続され、前記カートリッジ装填部に装填された前記カートリッジから前記供給流路を通じて供給された液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドと、前記供給流路内の液体を、前記カートリッジ装填部側から前記吐出ヘッド側に送液する正回転、及び前記吐出ヘッド側から前記カートリッジ装填部側に送液する逆回転が可能な送液ポンプと、前記供給流路の前記カートリッジ装填部及び前記送液ポンプの間に配置され、前記供給流路内の圧力変動に伴う容積変化によって、前記カートリッジ装填部に装填された前記カートリッジ内の液体の量が閾値量以下になったことを検知するセンサと、前記センサ及び前記送液ポンプの間の分岐位置で前記供給流路から分岐し、前記カートリッジ装填部及び前記センサの間の合流位置で前記供給流路に合流する戻り流路と、前記供給流路の前記センサ及び前記分岐位置の間に配置され、前記センサ側から前記分岐位置側への液体の流通を許容し、前記分岐位置側から前記センサ側への液体の流通を阻止する第1ワンウェイバルブと、前記戻り流路に配置され、前記分岐位置側から前記合流位置側への液体の流通を許容し、前記合流位置側から前記分岐位置側への液体の流通を阻止する第2ワンウェイバルブと、前記センサの検知結果に基づいて、前記送液ポンプを制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記送液ポンプを正回転させ、前記カートリッジ内の液体の量が前記閾値量以下になったことを前記センサが検知したことに応じて、所定の回転量だけ前記送液ポンプを逆回転させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ノズルへの空気の流入を防止しつつ、カートリッジ内の負圧を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る画像形成装置を前方から見た斜視図。
【
図3】画像形成装置の機構部の概要を示す要部平面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本実施形態の画像形成装置を前方から見た斜視図である。画像形成装置100は、装置本体101と、装置本体101に装着された用紙(シート)を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103とを備えている。また、装置本体101の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体101の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部104が設けられている。さらに、カートリッジ装填部104の上面には、操作ボタンや表示器などの操作表示装置105が設けられている。
【0011】
カートリッジ装填部104は、色の異なる色材であるインク(液体)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容したインクカートリッジ110k、110c、110m、110y(色を区別しないときは「インクカートリッジ110」と表記する。)を、装置本体101の前面側から後方側に向って装填することができる。カートリッジ装填部104の前面側には、インクカートリッジ110を着脱するときに開く前カバー106が開閉可能に設けられている。
【0012】
操作表示装置105には、各色のインクカートリッジ110k、110c、110m、110yの装着位置に対応する位置に、各色のインクカートリッジ110k、110c、110m、110yの残量が無くなった、もしくは不足した状態になったことを表示する各色の残量表示部111k、111c、111m、111y(色を区別しないときは「残量表示部111」と表記する。)を配置している。また、操作表示装置105には、画像形成装置100の状態をテキスト情報やビープ音などにより利用者に通知するディスプレイやスピーカなども有している。
【0013】
次に、画像形成装置100の機構部について
図2及び
図3を参照して説明する。なお、
図2は同機構部の概要を示す側面図である。
図3は要部平面図である。画像形成装置100の機構部において、フレーム121を構成する左右の側板121A、121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持している。キャリッジ133は、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して
図3の主走査方向に移動走査する。
【0014】
キャリッジ133は、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインクを吐出するノズルが形成された吐出ヘッド134k、134c、134m、134y(色を区別しないときは「吐出ヘッド134」と表記する。)を有する。吐出ヘッド134k、134c、134m、134yは、ノズルの先端下方に向けた状態で、キャリッジ133の下面に配列されている。
【0015】
吐出ヘッド134を構成するインクジェットヘッドとして、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを圧力発生手段として備えたものを使用することができる。
【0016】
この吐出ヘッド134はドライバICを搭載しており、コントローラ200との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)122を介して接続している。また、キャリッジ133は、インクを一時貯留するとともに、吐出ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のヘッドタンク135k、135c、135m、135y(色を区別しないときは「ヘッドタンク135」と表記する。)を搭載している。この各色のヘッドタンク135には各色の供給チューブL1を介して、前述したように、カートリッジ装填部104に装着された各色のインクカートリッジ110から各色のインクが補充供給される。
【0017】
また、画像形成装置100は、用紙積載部141からキャリッジ133に対面する位置を経由して排紙トレイ103に用紙142を搬送する搬送装置140を備えている。搬送装置140は、例えば、給紙部と、搬送部と、排紙部とで構成される。
【0018】
給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する給紙コロ143、及び当該給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144が備えられ、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
【0019】
そして、この給紙部から給紙された用紙142を吐出ヘッド134の下方側に送り込む搬送部として、用紙142を案内するガイド部材145と、カウンタローラ146と、搬送ガイド部材147と、先端加圧コロ149を有する押さえ部材148と、給送された用紙142を静電吸着して吐出ヘッド134に対向する位置で搬送する搬送ベルト151を備えている。
【0020】
この搬送ベルト151は無端状ベルトであり、搬送ローラ152とテンションローラ153との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト151の表面を帯電させる帯電ローラ156を備えている。この帯電ローラ156は、搬送ベルト151の表層に接触し、搬送ベルト151の回動に従動して回転するように配置されている。更に、搬送ベルト151の裏面側には、吐出ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材157が配置されている。この搬送ベルト151は、副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ152が回転駆動されることによって、
図3のベルト搬送方向に周回移動する。
【0021】
さらに、吐出ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪161と、排紙ローラ162及び排紙コロ163とを備える。そして、排紙ローラ162の下方に排紙トレイ103が配置されている。
【0022】
このように構成した画像形成装置100においては、給紙トレイ102から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド部材145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ146との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド部材147で案内されて先端加圧コロ149で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
【0023】
このとき、コントローラ200から帯電ローラ156に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように電圧が印加され、搬送ベルト151が帯電電圧パターン、すなわち周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト151上に用紙142が給送されると、用紙142が搬送ベルト151に吸着され、搬送ベルト151の周回移動によって用紙142が副走査方向に搬送される。
【0024】
そこで、リニアエンコーダ137による主走査位置情報に基づいてキャリッジ133を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて吐出ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
【0025】
次に、
図4を参照して、インクカートリッジ110に貯留されたインクを、吐出ヘッド134のノズルから吐出させるインク吐出装置(液体吐出装置)170について説明する。
図4は、インク吐出装置170の概略図である。なお、画像形成装置100は、吐出可能なインクの色(例えば、黒、シアン、マゼンタ、イエロー)それぞれに対応する複数のインク吐出装置170を備える。
【0026】
図4に示すように、インク吐出装置170は、実線で示す供給チューブ(供給流路)L1と、破線で示す戻りチューブ(戻り流路)L2と、カートリッジ装填部104と、吐出ヘッド134と、ヘッドタンク135と、送液ポンプ171と、エンド検知センサ(センサ)172と、第1SOL(第1ソレノイドバルブ)173と、第2SOL(第2ソレノイドバルブ)174と、第1ワンウェイバルブ175と、第2ワンウェイバルブ176とを主に備える。
【0027】
供給チューブL1は、カートリッジ装填部104に装填されたインクカートリッジから吐出ヘッド134にインクを供給する流路である。すなわち、供給チューブL1は、第1SOL173、エンド検知センサ172、第1ワンウェイバルブ175、送液ポンプ171、第2SOL174、ヘッドタンク135を介して、カートリッジ装填部104と吐出ヘッド134とを接続している。なお、供給チューブL1は、隣接する構成要素同士を接続する複数のチューブによって構成されている。
【0028】
戻りチューブL2は、分岐位置P1で供給チューブL1から分岐し、合流位置P2で供給チューブL1に合流する流路である。より詳細には、戻りチューブL2は、分岐位置P1と第2ワンウェイバルブ176とを接続するチューブと、第2ワンウェイバルブ176と合流位置P2とを接続するチューブとで構成されている。供給チューブL1及び戻りチューブL2は、例えば、分岐位置P1及び合流位置P2に設けられた三方弁によって接続される。
【0029】
分岐位置P1は、供給チューブL1のうち、エンド検知センサ172及び送液ポンプ171(より詳細には、第1ワンウェイバルブ175及び送液ポンプ171)の間の位置である。合流位置P2は、供給チューブL1のうち、カートリッジ装填部104及びエンド検知センサ172(より詳細には、カートリッジ装填部104と第1SOL173)の間の位置である。
【0030】
送液ポンプ171は、供給チューブL1の第1ワンウェイバルブ175及び第2SOL174の間に配置されている。送液ポンプ171は、コントローラ200によって駆動されるモータの駆動力が伝達されて、正回転及び逆回転が可能に構成されている。「正回転」とは、供給チューブL1内のインクを、カートリッジ装填部104側から吐出ヘッド134側に送液する回転方向である。「逆回転」とは、供給チューブL1内のインクを、吐出ヘッド134側からカートリッジ装填部104側に送液する回転方向である。
【0031】
エンド検知センサ172は、供給チューブL1のカートリッジ装填部104及び送液ポンプ171(より詳細には、第1SOL173及び第1ワンウェイバルブ175)の間に配置されている。エンド検知センサ172は、カートリッジ装填部104に装填されたインクカートリッジ110内のインクの量が閾値量以下になったこと(以下、「インクエンド」と表記する。)を検知するセンサである。
【0032】
図5は、エンド検知センサ172の概略構成を示す図である。エンド検知センサ172は、バッファ室181と、押圧ロッド182と、コイルバネ(付勢部材)183と、フィラ184と、検知部185とを主に備える。但し、エンド検知センサ172は、供給チューブL1内の圧力変動に伴う容積変化によってインクエンドを検知するものであれば、具体的な構成は特に限定されない。
【0033】
バッファ室181は、インクを貯留する内部空間を有する。そして、バッファ室181は、供給チューブL1を通じて第1SOL173及び第1ワンウェイバルブ175に接続されている。すなわち、バッファ室181は、供給チューブL1を通じて第1SOL173側から供給されたインクを内部空間に一時的に貯留し、供給チューブL1を通じて第1ワンウェイバルブ175側に排出する。
【0034】
バッファ室181は、固定壁186と、可動壁187とで構成されている。固定壁186は、供給チューブL1内の圧力が変化しても実質的に変形しない壁である。また、固定壁186には、供給チューブL1が接続される。可動壁187は、供給チューブL1の圧力変化によって変形する壁である。より詳細には、
図5(B)に示すように、可動壁187は、供給チューブL1内の圧力の低下に伴って、バッファ室181の容積を減じる向きにへこむように構成されている。可動壁187は、例えば、ゴムなどの弾性部材で構成される。
【0035】
押圧ロッド182は、可動壁187の外面に取り付けられて、可動壁187の変形に伴って移動する。コイルバネ183は、可動壁187をへこませる(すなわち、バッファ室181の容積を減じる)向きに、押圧ロッド182を付勢している。フィラ184は、押圧ロッド182に取り付けられて、押圧ロッド182と共に移動する。
【0036】
検知部185は、フィラ184の移動範囲の一部に対面して配置されている。検知部185は、例えば、光を照射する照射部(LED)と、照射部から照射された光を受光する受光部(フォトダイオード)とを備える透過型の光学センサである。そして、照射部及び受光部は、フィラ184の移動範囲の一部を挟んで対面している。但し、検知部185の具体的な構成は前述の例に限定されず、反射型の光学センサや近接センサなどでもよい。
【0037】
インクカートリッジ110内にインクが残っているとき、バッファ室181内はインクで満たされている。この状態で送液ポンプ171が正回転すると、バッファ室181内のインクが供給チューブL1を通じて吐出ヘッド134側に排出されると共に、インクカートリッジ110内のインクが供給チューブL1を通じてバッファ室181に流入する。このとき、
図5(A)に示すように、バッファ室181内の圧力を受ける可動壁187は、コイルバネ183の付勢力に抗して、へこまない状態を維持する。また、フィラ184は、照射部及び受光部の間の光路と異なる位置に配置される。すなわち、照射部から照射された光は、フィラ184で遮られることなく、受光部で受光される。
【0038】
次に、インクカートリッジ110内のインクがなくなった後も送液ポンプ171の正回転を継続すると、バッファ室181内のインクが徐々に少なくなる。これにより、バッファ室181内、バッファ室181よりカートリッジ装填部104側の供給チューブL1、及びインクカートリッジ110内の圧力が低下する。その結果、可動壁187がコイルバネ183の付勢力によって徐々にへこんで、バッファ室181の容積が減少する。
【0039】
そして、バッファ室181の容積が閾値容積以下になると、
図5(B)に示すように、フィラ184は、発光部及び受光部の間の光路を遮る。すなわち、照射部から照射された光は、フィラ184で遮られて受光部で受光されない。そして、検知部185は、照射部から照射された光が受光部で受光されないことに応じてインクエンドを検知し、検知結果を示すエンド信号をコントローラ200に出力する。
【0040】
図4に戻って、第1SOL173及び第2SOL174は、コントローラ200の制御に従って開閉される。より詳細には、第1SOL173及び第2SOL174は、コントローラ200から制御電圧が印加されると閉塞し、コントローラ200からの制御電圧の印加が停止すると開放される。
【0041】
第1SOL173は、供給チューブL1のカートリッジ装填部104及びエンド検知センサ172(より詳細には、合流位置P2及びエンド検知センサ172)の間に配置されている。すなわち、第1SOL173が開くと、合流位置P2及びエンド検知センサ172の間の供給チューブL1をインクが流通可能になる。一方、第1SOL173が閉じると、合流位置P2及びエンド検知センサ172の間の供給チューブL1をインクが流通不能になる。
【0042】
第2SOL174は、供給チューブL1の送液ポンプ171及びヘッドタンク135の間に配置されている。すなわち、第2SOL174が開くと、送液ポンプ171及びヘッドタンク135の間の供給チューブL1をインクが流通可能になる。一方、第2SOL174が閉じると、送液ポンプ171及びヘッドタンク135の間の供給チューブL1をインクが流通不能になる。
【0043】
第1ワンウェイバルブ175は、供給チューブL1のエンド検知センサ172及び分岐位置P1の間に配置されている。第1ワンウェイバルブ175は、エンド検知センサ172側から分岐位置P1側へのインクの流通を許容し、分岐位置P1側からエンド検知センサ172側へのインクの流通を阻止する。第2ワンウェイバルブ176は、戻りチューブL2に配置されている。第2ワンウェイバルブ176は、分岐位置P1側から合流位置P2側へのインクの流通を許容し、合流位置P2側から分岐位置P1側へのインクの流通を阻止する。
【0044】
図6は、画像形成装置100のハードウェア構成図である。
図6に示すように、画像形成装置100は、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)201、記憶手段としてのRAM(Random Access Memory)202、記憶手段としてのROM(Read Only Memory)203、記憶手段としてのHDD(Hard Disk Drive)204、及びインタフェースとしてのI/F205が通信手段としての共通バス206を介して接続されている構成を備える。CPU201、RAM202、ROM203、HDD204は、コントローラ200の一例である。
【0045】
CPU201は演算手段であり、画像形成装置100全体の動作を制御する。RAM202は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU201が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM203は、読み出し専用の不揮発性の記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD204は、情報の読み書きが可能であって記憶容量が大きい不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーションプログラム等が格納される。
【0046】
画像形成装置100は、ROM203やHDD204からRAM202にロードされた各種プログラムをCPU201が備える演算機能によって処理する。その処理によって、画像形成装置100の種々の機能モジュールを含むソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、画像形成装置100に搭載されるハードウェア資源との組み合わせによって、画像形成装置100の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0047】
I/F205は、操作表示装置105、搬送装置140、及びインク吐出装置170を、共通バス206に接続するインタフェースである。すなわち、コントローラ200は、I/F205を通じて、操作表示装置105、搬送装置140、及びインク吐出装置170を制御する。
【0048】
図7は、画像形成処理のフローチャートである。コントローラ200は、例えば、操作表示装置105または外部装置から画像形成指示を取得したことに応じて、
図7に示す画像形成処理を実行する。なお、画像形成処理の開始時点において、インクが貯留されたインクカートリッジ110がカートリッジ装填部104に装填され、エンド検知センサ172はインクエンドを検知しておらず、第1SOL173及び第2SOL174は開放されているものとする。
【0049】
まず、コントローラ200は、送液ポンプ171の正回転を開始する(S701)。これにより、ヘッドタンク135内のインクが吐出ヘッド134に供給され、バッファ室181内のインクがヘッドタンク135に供給され、インクカートリッジ110内のインクがバッファ室181に供給される。また、送液ポンプ171の正回転は、後述するステップS705、S706のいずれかが実行されるまで継続する。
【0050】
次に、コントローラ200は、取得した画像形成指示に従って、用紙142に画像を形成する(S702)。すなわち、コントローラ200は、搬送装置140に用紙142を搬送させ、キャリッジ133を主走査方向に往復移動させ、所定のタイミングで吐出ヘッド134にノズルからインクを吐出させる。これにより、用紙142に画像が形成される。なお、ステップS702の処理は既に周知の処理なので、詳細な説明は省略する。
【0051】
また、コントローラ200は、画像の形成が終了する前にエンド検知センサ172がインクエンドを検知するか(S703:Yes&S704:No)、エンド検知センサ172がインクエンドを検知する前に画像の形成が終了するまで(S703:No&S704:Yes)、以降の処理の実行を待機する。そして、コントローラ200は、エンド検知センサ172がインクエンドを検知する前に画像の形成が終了したことに応じて(S703:No&S704:Yes)、送液ポンプ171の正回転を停止し(S705)、ステップS706以降の処理を実行せずに画像形成処理を終了する。
【0052】
一方、画像を形成する過程でインクカートリッジ110内のインクがなくなると、バッファ室181内のインクが消費されて、バッファ室181の容積が徐々に減少する。そして、検知部185の光路がフィラ184で遮られると、エンド検知センサ172がエンド信号をコントローラ200に出力する。そして、コントローラ200は、画像の形成が終了する前にエンド検知センサ172がインクエンドを検知したことに応じて(S703:Yes&S704:No)、送液ポンプ171の正回転を停止して(S706)、用紙142に対する画像形成を一時中断する。
【0053】
ここで、用紙142に対する画像形成を再開するには、空のインクカートリッジ110をカートリッジ装填部104から取り外し、インクが貯留された新たなインクカートリッジ110をカートリッジ装填部104に取り付ける必要がある。しかしながら、インクがなくなって内部が負圧になったインクカートリッジ110をカートリッジ装填部104から取り外すと、カートリッジ装填部104からエンド検知センサ172に至る供給チューブL1内に空気が混入する。そこで、コントローラ200は、インクカートリッジ110の交換時に供給チューブL1に空気が混入するのを阻止するために、ステップS707以降の処理を実行する。
【0054】
まず、コントローラ200は、第1SOL173を閉塞し、第2SOL174を開放する(S707)。次に、コントローラ200は、所定の回転量だけ送液ポンプ171を逆回転させる(S708)。これにより、ヘッドタンク135に貯留されたインクは、分岐位置P1で供給チューブL1から戻りチューブL2に進入し、合流位置P2で再び戻りチューブL2から供給チューブL1に進入し、カートリッジ装填部104に装着されたインクカートリッジに流入する。
【0055】
一方、送液ポンプ171を通過したインクは、第1ワンウェイバルブ175に遮られて、エンド検知センサ172に流入しない。また、合流位置P2で供給チューブL1に進入したインクは、閉塞した第1SOL173に遮られて、エンド検知センサ172に流入しない。すなわち、ステップS708で送液ポンプ171を逆回転させても、バッファ室181の容積は増加しない。
【0056】
なお、ステップS708における送液ポンプ171の逆回転量は、ヘッドタンク135に貯留されたインクの一部のみをカートリッジ装填部104に還流させる量に設定される。すなわち、ステップS708の実行後にもヘッドタンク135にインクが貯留されている状態が維持される。
【0057】
次に、コントローラ200は、所定の回転量だけ逆回転した送液ポンプ171を停止し、その後に操作表示装置105を通じてインクエンドを報知する(S709)。一例として、コントローラ200は、インクエンドになったインクカートリッジ110に対応する残量表示部111を点灯させてもよい。他の例として、コントローラ200は、インクカートリッジ110の交換をディスプレイやスピーカを通じて促してもよい。残量表示部111、ディスプレイ、スピーカは、報知装置の一例である。
【0058】
次に、コントローラ200は、インクエンドになったインクカートリッジ110が交換されるまで(S710:No)、以降の処理の実行を待機する。一例として、コントローラ200は、カートリッジ装填部104に設けられたセンサによって、インクカートリッジ110が交換されたことを検知してもよい。他の例として、コントローラ200は、インクカートリッジ110が交換されたことを示す操作を、操作表示装置105を通じて受け付けてもよい。
【0059】
次に、コントローラ200は、インクカートリッジ110が交換されたことに応じて(S710:Yes)、第1SOL173を開放する(S711)。そして、コントローラ200は、ステップS701に戻って、中断していた画像の形成を再開する。
【0060】
一方、ステップS702で送液ポンプ171が正回転しているとき、分岐位置P1を通じて供給チューブL1から戻りチューブL2に移動するインク、及び合流位置P2を通じて戻りチューブL2から供給チューブL1に移動するインクは、極めて少ない。そのため、送液ポンプ171が正回転または停止しているとき、戻りチューブL2内にはインクが滞留している。
【0061】
また、画像形成装置100が使用可能なインクのうち、粒状成分(例えば、顔料、酸化チタンなど)を含むインク(例えば、ARインク(登録商標))は、長時間に亘って戻りチューブL2内に滞留すると粒状成分が沈殿する。この沈殿した粒状成分がノズルに到達すると、吐出不良や目詰まりを生じる可能性がある。そこで、コントローラ200は、分岐位置P1及び合流位置P2の間において、供給チューブL1及び戻りチューブL2内のインクを循環させる必要がある。
【0062】
図8は、インク循環処理のフローチャートである。コントローラ200は、例えば、所定の時間間隔毎に
図8に示すインク循環処理を実行する。なお、インク循環処理の開始時点において、インクが貯留されたインクカートリッジ110がカートリッジ装填部104に装填され、エンド検知センサ172はインクエンドを検知しておらず、第1SOL173及び第2SOL174は開放されているものとする。
【0063】
まず、コントローラ200は、所定の時間の到来を検知するためのタイマをスタートする(S801)。そして、コントローラ200は、ステップS801でスタートしたタイマがタイムアウトするまで(S802:No)、以降の処理の実行を待機する。「所定の時間」は、例えば、インクに含まれる粒状成分が吐出不良などを引き起こす程度に沈殿するより短い時間に設定される。
【0064】
次に、コントローラ200は、タイマがタイムアウトしたことに応じて(S802:Yes)、第1SOL173を開放し、第2SOL174を閉塞する(S803)。そして、コントローラ200は、所定の回転量だけ送液ポンプ171を逆回転させる(S804)。「所定の回転量」は、戻りチューブL2内に滞留したインクの粒状成分が液体成分に再び溶解するのに必要な値に設定される。ステップS708、S804の「所定の回転量」は、同一でもよいし、異なっていてもよい。
【0065】
これにより、分岐位置P1を通じて供給チューブL1から戻りチューブL2にインクが移動し、合流位置P2を通じて戻りチューブL2から供給チューブL1にインクが移動する。すなわち、分岐位置P1及び合流位置P2の間において、供給チューブL1及び戻りチューブL2内のインクが循環する。一方、第2SOL174を閉塞することによって、送液ポンプ171を逆回転させても、ヘッドタンク135に貯留されたインクが送液ポンプ171に還流されることはない。
【0066】
そして、コントローラ200は、所定の回転量だけ逆回転した送液ポンプ171を停止し、第2SOL154を開放する(S805)。さらに、コントローラ200は、ステップS801以降の処理を再び実行する。なお、用紙142に画像を形成している期間中(S702)にタイマがタイムアウトした場合、コントローラ200は、ステップS803~S805の実行を待機し、画像形成が終了した後(S704:Yes→S705)に、ステップS803~S805を実行する。
【0067】
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
【0068】
上記の実施形態によれば、インクエンドを検知した後に送液ポンプ171を逆回転させることによって、インクカートリッジ110内の負圧を解消することができる。ここで、第1ワンウェイバルブ175を設けると共に第1SOL173を閉じた状態で送液ポンプ171を逆回転させることによって、ヘッドタンク135から還流したインクがエンド検知センサ172に流入するのを阻止することができる。その結果、インクカートリッジ110の負圧を解消するために必要なインク量が少なくなるので、ノズルへの空気の混入も防止できる。
【0069】
なお、第1SOL173を省略した場合、合流位置P2を通じて戻りチューブL2から供給チューブL1に還流したインクが、インクカートリッジ110及びエンド検知センサ172に分配される。そのため、インクカートリッジ110の負圧を解消するために必要なインク量は、第1SOL173を設けた場合と比較すれば増加するものの、第1ワンウェイバルブ175を設けるだけでも少なくなる。
【0070】
また、上記の実施形態によれば、インクカートリッジ110内の負圧を解消した後に、当該インクカートリッジ110の交換を報知するので、供給チューブL1内に空気が混入することを、さらに適切に防止することができる。
【0071】
さらに、上記の実施形態によれば、戻りチューブL2内のインクを所定の時間間隔毎に循環させるので、戻りチューブL2内にインクの粒状成分が沈殿するのを防止できる。なお、コントローラ200は、インク循環処理を、全てのインク吐出装置170に対して実行してもよいし、特定の(例えば、白インクを貯留したインクカートリッジ110が装着される)インク吐出装置170に対してのみ実行してもよい。また、インク循環処理を実装しない場合、第2SOL163は省略可能である。
【0072】
なお、液体吐出装置に着脱可能なカートリッジは、画像を記録するのに用いるインク(液体)を貯留したインクカートリッジに限定されず、前処理液、後処理液、その他の液体を貯留するカートリッジであってもよい。また、本実施形態に係るインク吐出装置170を搭載可能な画像形成装置100の具体的な構成は
図1~
図3の例に限定されず、例えば、大判の用紙に画像を形成するものであってもよい。
【0073】
さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
100 :画像形成装置
104 :カートリッジ装填部
105 :操作表示装置
110 :インクカートリッジ(カートリッジ)
111 :残量表示部
133 :キャリッジ
134 :吐出ヘッド
135 :ヘッドタンク
137 :リニアエンコーダ
140 :搬送装置
170 :インク吐出装置(液体吐出装置)
171 :送液ポンプ
172 :エンド検知センサ(センサ)
173 :第1SOL(第1ソレノイドバルブ)
174 :第2SOL(第2ソレノイドバルブ)
175 :第1ワンウェイバルブ
176 :第2ワンウェイバルブ
181 :バッファ室
182 :押圧ロッド
183 :コイルバネ
184 :フィラ
185 :検知部
186 :固定壁
187 :可動壁
200 :コントローラ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0075】