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特許7537840半導体装置の製造方法及び固体撮像装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】半導体装置の製造方法及び固体撮像装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/76 20060101AFI20240814BHJP
   H01L 21/764 20060101ALI20240814BHJP
   H01L 21/762 20060101ALI20240814BHJP
   H01L 27/146 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
H01L21/76 L
H01L21/76 A
H01L21/76 D
H01L21/76 S
H01L27/146 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019069321
(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公開番号】P2020167358
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-01-25
【審判番号】
【審判請求日】2023-09-06
(73)【特許権者】
【識別番号】308033711
【氏名又は名称】ラピスセミコンダクタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】三浦 規之
【合議体】
【審判長】恩田 春香
【審判官】松永 稔
【審判官】中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-004741(JP,A)
【文献】特開2000-311958(JP,A)
【文献】特開2003-204048(JP,A)
【文献】特開昭56-160051(JP,A)
【文献】特開2000-082808(JP,A)
【文献】特開2000-183154(JP,A)
【文献】特開平11-135615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L21/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
FZ法によって製造されたシリコンウエハであって支持基板であるFZウエハ上に絶縁層を介してシリコン層が配置されたSOIウエハを準備する工程と、
素子分離領域として、前記シリコン層の一部を除去して前記シリコン層を分離する溝を形成する工程と、
前記溝の内部にCVD法によって酸化膜を形成する工程と、
前記溝の内部に形成された酸化膜を、前記FZウエハにスリップが発生しない温度で熱処理する工程と、
前記素子分離領域以外の前記シリコン層の少なくとも一部を含み、前記素子分離領域によって互いに分離される複数の回路素子を形成する工程と、
を含む、半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記溝を形成する工程の後、
前記溝の形成によって分離された前記シリコン層の端部にイオン注入を行う工程をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記溝を形成する工程の後、前記溝の内部に前記酸化膜を形成する工程の前に、前記溝の形成によって分離された前記シリコン層の端部にイオン注入を行う工程をさらに含む、請求項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
半導体装置を含む固体撮像装置を製造する方法であって、
前記半導体装置を請求項1~請求項のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法によって製造する工程を含む、
固体撮像装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置の製造方法及び固体撮像装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
固体撮像装置に用いられる半導体装置として、同一の半導体基板に、光の検出用のフォトダイオードとトランジスタとが形成されている半導体装置が知られている。この種の半導体装置として、例えば、特許文献1、2には、シリコン基板上に酸化膜(絶縁膜)を介して厚みの薄いシリコン層(本開示において「SOI層」と称する場合がある。)を備えた、いわゆるSOI(Silicon On Insulator)ウエハを用いた半導体装置が開示されている。
SOIウエハを用いれば、支持基板であるシリコン基板側に光センサを構築し、SOI層側に回路を作り込むことができ、シリコン基板側のセンサ上に回路を構築することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-130920号公報
【文献】特開2012-080045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2に開示されている半導体装置の製造方法では、SOI層にトランジスタなど周辺回路を形成するActive(活性層)領域を分離する素子分離方法として、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)分離・フィールド酸化法が用いられている。LOCOS分離・フィールド酸化法では、1100℃程度で熱処理して素子分離領域に熱酸化膜が形成される。
【0005】
一方、シリコンウエハを得るためのシリコン単結晶インゴットを製造する方法として、CZ(Czochralski)法とFZ(Floating Zone)法が主に知られている。一般的に、CZ法はFZ法よりも大径のインゴットを製造することができ、FZ法よりもCZ法によって製造したシリコンウエハ(CZウエハ)の方が安価なシリコンウエハとなる。SOIウエハを用いて半導体装置を製造する場合、支持基板がCZウエハであれば、LOCOS分離・フィールド酸化法によって1100℃程度でSOI層の一部を熱酸化して素子分離領域を形成することができる。
【0006】
一方、FZ法を経て製造したシリコンウエハ(FZウエハ)を支持基板として備えたSOIウエハを用いて半導体装置を製造する場合、LOCOS分離・フィールド酸化法によって最高温度1100℃程度で数十分間の熱処理が施されると、支持基板であるFZウエハにスリップと呼ばれる結晶欠陥が生じやすい。
【0007】
本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであり、支持基板としてFZウエハを備えたSOIウエハを用いても、スリップの発生を抑制して半導体装置を製造することができる半導体装置の製造方法及び固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の半導体装置の製造方法は、FZ法によって製造されたシリコンウエハであるFZウエハ上に絶縁層を介してシリコン層が配置されたSOIウエハを準備する工程と、
素子分離領域として、前記シリコン層の一部を除去して前記シリコン層を分離する溝を形成する工程と、
前記素子分離領域以外の前記シリコン層の少なくとも一部を含み、前記素子分離領域によって互いに分離される複数の回路素子を形成する工程と、
を含む、半導体装置の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、支持基板としてFZウエハを備えたSOIウエハを用いても、スリップの発生を抑制して半導体装置を製造することができる半導体装置の製造方法及び固体撮像装置の製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す概略断面図である。
図2】本開示の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す概略断面図である。
図3】本開示の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す概略断面図である。
図4】本開示の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す概略断面図である。
図5】本開示の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す概略断面図である。
図6】本開示の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す概略断面図である。
図7】本開示の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す概略断面図である。
図8】本開示の半導体装置の製造方法によって製造される半導体装置(画素)の構成の一例を示す概略構成図である。
図9】本開示の半導体装置の製造方法によって製造される固体撮像装置の構成の一例を示す断面図である。
図10】支持基板としてFZウエハを備えたSOIウエハのFZウエハに発生したスリップの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与し、重複する説明は適宜省略する。
また、本開示において「工程」との用語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
【0012】
SOIウエハを用いて例えば固体撮像装置に用いる半導体装置を製造する場合、SOIウエハを構成する支持基板の電気抵抗が大きい方が低電圧で空乏層を支持基板側に大きく延ばすことができ、高感度な固体撮像装置を製造することができる。
CZウエハは、FZウエハに比べて安価であるが、CZ法によってシリコンインゴットを製造する際に石英坩堝から酸素がインゴットに混入し、格子間酸素を含むシリコンウエハである。そのため、支持基板としてCZウエハを備えたSOIウエハを用い、半導体装置の製造プロセスを経るに従って不純物が混入すると、電気抵抗が低下してしまう。その結果、CZウエハを支持基板として備えたSOIウエハを用いて固体撮像装置を製造しても高感度化を図ることが難しい。
【0013】
一方、FZウエハはCZウエハに比べて高価であるが、CZ法のように石英坩堝から酸素がシリコンインゴットに混入することはなく、CZウエハよりも高純度であり、高抵抗のシリコンウエハが得られる。そこで、本発明者らは、支持基板としてFZウエハを備えたSOIウエハを用いることで高感度な固体撮像装置を製造することができると考えた。
ところが、ウエハ中の酸素は電気抵抗を低下させる反面、機械的強度を高める効果があり、FZウエハはCZウエハに比べて強度が小さい。そのため、支持基板としてFZウエハを備えたSOIウエハを用いてSOI層に素子分離領域を形成する際、LOCOS分離・フィールド酸化法によって最高温度1100℃程度で数十分間の熱処理を施すと、その機械的強度の弱さ故に、支持基板であるFZウエハに図10に示すようなスリップと呼ばれる結晶欠陥が生じてしまう。そして、このようなスリップが発生したSOIウエハを用いて例えばイメージセンサを製造した場合、スリップがセンサ画像に「白傷」として表れてしまう。
【0014】
そこで、本発明者は検討を重ねたところ、支持基板としてFZウエハを備えたSOIウエハを用い、LOCOS分離・フィールド酸化法に依らずに素子分離領域を形成すれば、FZウエハにスリップの発生が抑制された半導体装置を製造することができることを見出し、本発明の完成に至った。
以下、本開示の実施形態に係る半導体装置の製造方法及び固体撮像装置の製造方法について具体的に説明する。
【0015】
[第1実施形態]
まず、本開示の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
第1実施形態に係る半導体装置の製造方法は、
FZ法によって製造されたシリコンウエハであるFZウエハ上に絶縁層を介してシリコン層が配置されたSOIウエハを準備する工程と、
素子分離領域として、前記シリコン層の一部を除去して前記シリコン層を分離する溝を形成する工程と、
前記素子分離領域以外の前記シリコン層の少なくとも一部を含み、前記素子分離領域によって互いに分離される複数の回路素子を形成する工程と、を含む。
このように支持基板としてFZウエハを備えたSOIウエハを用い、FZウエハ上に絶縁層を介して配置されたシリコン層(SOI層)にトランジスタ、ダイオード等の複数の回路素子を形成して半導体装置を製造する場合に、素子分離領域としてSOI層の一部を除去して溝(トレンチ)を形成することで、高温によってFZウエハにスリップが発生することを抑制した半導体装置を製造することができる。
図1図2は、それぞれ第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示している。
【0016】
<SOIウエハの準備>
まず、FZ法によって製造されたシリコンウエハであるFZウエハ14上に絶縁層20を介してシリコン層(SOI層)21が配置されたSOIウエハ15(本開示において「FZ-SOIウエハ」と称する場合がある。)を準備する(図1)。
FZ法によって製造されたシリコンウエハ(FZウエハ)を支持基板14としたSOIウエハ15は、CZウエハを支持基板としたSOIウエハよりも高抵抗であり、空乏層を支持基板14の厚さ全体、すなわちSOI層21が配置されている側とは反対側の面にまで拡大させることができ、センサの感度を向上させることができる。
【0017】
絶縁層20は、通常BOX(Buried OXide)層とも呼ばれるシリコン酸化膜である。
一方、SOI層21は、厚みが例えば50nm程度のシリコン層であり、絶縁層20を介してFZウエハ14上に配置(支持)されている。
【0018】
第1実施形態において用いるSOIウエハ15は、支持基板がFZウエハ14であれば特に限定されない。例えば、2枚のシリコンウエハを貼り合わせてSOIウエハを製造する場合、支持基板としてはFZウエハ14を用い、SOI層21を形成するウエハ(SOI層形成用ウエハ)としてはFZウエハ又はCZウエハのいずれでもよいが、コストを低く抑える観点から、CZウエハを用いることが好ましい。
例えば、同じサイズの鏡面研磨したFZウエハとCZウエハを用意し、FZウエハの少なくとも片面にCVD法などによってBOX層20となる酸化膜を形成する。一方、CZウエハの片面にSOI層21の厚さに相当する深さまで水素イオンを注入する。FZウエハの酸化膜が形成されている面とCZウエハのイオン注入された側の面とを貼り合わせ、熱処理後、CZウエハを剥離する。CZウエハは水素イオン注入された部分から剥離され、剥離面を化学機械研磨(CMP)により表面仕上げする。これにより、FZウエハの表面に酸化膜を介して厚みの薄いシリコン層(SOI層)21が形成されたSOIウエハ15を製造することができる。
また、FZウエハ(支持基板用ウエハ)とCZウエハ(SOI層形成用ウエハ)とを貼り合わせて、CZウエハを研削してSOI層を形成したSOIウエハを用いてもよい。
【0019】
<SOI層の一部除去>
SOI層21を用いて複数の回路素子を分離する素子分離領域Bとして、SOI層21の一部を除去してSOI層を分離する溝13を形成する(図2)。
SOI層21において素子分離領域Bとなる部分を除去する方法は、FZウエハ14にスリップが発生しない方法であれば特に限定されない。例えば、フォトリソグラフィ・エッチング法を用いることで、SOI層21の所定の部分を高精度に除去して素子分離領域Bとなる溝13を形成することができる。具体的には、SOI層21の全面に感光性絶縁材料をスピンコート法によって塗布した後、露光及び現像によってパターニングを行うことで、SOI層21に溝13を形成する領域以外にレジストマスク(図示せず)を形成する。
そして、レジストマスクが形成されていない領域のSOI層21を例えばドライエッチングによって除去する。なお、シリコン酸化膜(BOX層)20はシリコン(SOI層)21に比べてエッチングレートが極めて遅いため、SOI層21に溝13が形成された領域のBOX層20は残存し、BOX層20が露出した溝13が形成される(図2)。溝13が形成された領域には絶縁層20であるBOX層20が存在するため、溝13が形成された領域を素子分離領域Bとすることができる。
【0020】
このように素子分離領域BとしてSOI層21一部を除去して溝13を形成すれば、LOCOS分離・フィールド酸化法によってSOI層21の一部を熱酸化する方法のように素子分離工程における高温熱処理が施されることなく、素子分離領域Bを形成することができる。そのため、支持基板であるFZウエハ14にスリップが発生することが抑制される。
【0021】
<回路素子の形成>
SOI層21の素子領域Aに、SOI層21の少なくとも一部を含み、素子分離領域B(溝13)によって互いに分離される複数の回路素子を形成する。
例えば、SOI層21上の所定の領域にフォトリソグラフィによってレジストマスクを形成し、露出した領域にp型の不純物元素(ホウ素、インジウムなど)又はn型の不純物元素(リン、ヒ素など)を所定の量及び所定の深さにイオン注入する。なお、後述する図9では2つのトランジスタが形成されているが、これに限定されず、製造目的の半導体装置に応じて回路素子を形成すればよい。なお、本開示において、回路素子とは半導体装置の電気回路を構成する素子を意味し、トランジスタ、ダイオード等の電子素子のほか、電極、配線など、回路の一部を構成する部材も含まれる。
【0022】
また、必要に応じて支持基板(FZウエハ)14側にも回路、電極等を形成する。なお、支持基板(FZウエハ)14側における回路、電極等はSOI層21に溝13を形成する前に行ってもよい。例えば、SOI層21に溝13を形成する前のSOI層21上の所定の領域にレジストマスク(図示せず)を形成し、SOI層21及び絶縁層20を介して支持基板14の所定の深さまでn型又はp型の不純物をイオン注入することで、p型又はn型の半導体層を形成することができる。
【0023】
上記工程を経て、例えば光センサ用の半導体装置を製造した場合、素子分離領域を形成する工程において支持基板であるFZウエハ14にスリップが発生することが抑制されるため、センサ画像の白傷を抑制することができる。
また、支持基板であるFZウエハ14は高抵抗であるため、低電圧で空乏層が支持基板の深い位置まで広がり、高感度のセンサを得ることができる。
【0024】
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
第2実施形態に係る半導体装置の製造方法は、前述した第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例であり、前記溝を形成する工程の後、前記溝の内部にCVD法によって酸化膜を形成する工程と、前記溝の内部に形成された酸化膜を、前記FZウエハにスリップが発生しない温度で熱処理する工程と、をさらに含む方法である。
第1実施形態では、支持基板(FZウエハ)14のスリップの発生を抑制することができる一方、SOI層21の一部を除去して形成した溝13を素子分離領域Bとした場合、素子分離端が尖った又は角ばった形状となって、その部分に寄生チャネルと呼ばれるトランジスタのリーク電流が発生する場合がある。そこで、上記のように、溝13の内部にCVD法によって酸化膜を形成することで、寄生トランジスタのゲート酸化膜厚が厚くなって寄生トランジスタのVtが上がることになり、リーク電流の発生を抑制することができる。
図3図4は、それぞれ第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示している。
【0025】
<SOIウエハの準備及びSOI層の一部除去>
第2実施形態において使用するSOIウエハ15は第1実施形態において説明したFZ-SOIウエハと同様であり、ここでの説明は省略する。
SOIウエハ15のSOI層21の一部を除去して素子分離領域Bとなる溝13を形成する。このような溝13の形成方法についても第1実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0026】
<溝内部の酸化膜形成>
SOI層21の素子分離領域Bとなる部分を除去して溝13を形成した後、CVD(化学気相蒸着:Chemical Vapor Deposition)法によって溝13の内部に酸化膜23(本開示において「CVD酸化膜」と称する場合がある。)を形成する(図3)。
CVD法によれば、比較的低温でSOI層21上及び溝13の内部に酸化膜(SiO)23を形成することができる。ここで酸化膜23を形成するCVD法としては、FZウエハ14にスリップが発生しない方法であれば特に限定されない。溝13を埋め込むSiO膜を比較的低温度で、かつ、効率的に成膜する観点からプラズマCVD法又はLPCVD(減圧CVD:Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法が好適である。プラズマCVD法又はLPCVD法によれば、溝13の内部を埋める酸化膜23を効率的に形成することができる。
【0027】
なお、CVD法によって酸化膜23を形成すると、溝13の内部だけでなく、SOI層21上にもCVD酸化膜23が形成される。例えば、CMP(Chemical Mechanical Polisshing)によって溝13内部の酸化膜23Aを残存させたままSOI層21(素子領域A)上の酸化膜23を除去することができる(図4)。
【0028】
<熱処理>
次いで、溝13内部に形成されたCVD酸化膜23Aを、FZウエハ(支持基板)14にスリップが発生しない温度で熱処理する。CVD法によって形成された酸化膜(CVD酸化膜)は、そのままでは、後の回路素子の形成工程などで洗浄に使用するフッ酸等に触れると容易に除去されてしまう。CVD酸化膜に熱処理を施すことで、CVD酸化膜の耐久性(フッ酸に対する耐久性など)を高めることができる。
熱処理温度が低過ぎると、熱処理時間が長くなり、溝13内部のCVD酸化膜23Aの耐久性を向上させる効果が不十分となる可能性がある。一方、熱処理温度が高過ぎると、支持基板であるFZウエハ14にスリップが発生する可能性がある。そこで、FZウエハにスリップが発生しない温度で熱処理を行う。なお、「FZウエハにスリップが発生しない温度」は、例えば、テストサンプルのFZウエハに温度、時間を変えて熱処理を施して設定すればよい。通常は、950℃程度で熱処理を施すことでFZウエハ14におけるスリップの発生を抑制しつつ、溝13内部のCVD酸化膜23Aの耐久性を高めることができる。
【0029】
<回路素子の形成>
その後、第1実施形態と同様にして、素子領域Aとして残留するSOI層21を利用して、素子分離領域Bによって互いに分離される複数の回路素子を形成する。
また、必要に応じて支持基板(FZウエハ)14側にも回路、電極等を形成する。
【0030】
第2実施形態によれば、支持基板(FZウエハ)14のスリップの発生を抑制することができるとともに、溝13の内部にCVD酸化膜23Aを形成することで、第1実施形態に比べ、素子分離領域Bにおける絶縁性をより確実に確保することができ、寄生トランジスタのゲート酸化膜厚が厚くなる。そのため、寄生トランジスタのVtが上がることになり、リーク電流の発生を抑制することができる。
【0031】
[第3実施形態]
次に、本開示の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
第3実施形態に係る半導体装置の製造方法は、前述した第1実施形態及び第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例であり、前記溝を形成する工程の後、前記溝の形成によって分離された前記シリコン層の端部にイオン注入を行う工程をさらに含む方法である。
第3実施形態では、溝内部におけるCVD酸化膜の形成は必須ではないが、例えば、第2実施形態のように素子分離領域として溝内部に酸化膜を形成しても寄生チャネルリーク電流の抑制が十分でない場合であっても、溝の形成によって分離されたSOI層の端部にイオン注入されていることで寄生トランジスタの該当チャネル濃度が高く、そのVtが高くなっているため、寄生チャネルリーク電流を効果的に抑制することができる。
以下、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例として、SOI層に素子分離領域として溝を形成してSOI層を分離し、溝によって分離されたSOI層の端部にイオン注入した後、溝の内部にCVD法によって酸化膜を形成する場合について説明する。
図5図7は、それぞれ第3実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示している。
【0032】
<SOIウエハの準備及びSOI層の一部除去>
第3実施形態において使用するSOIウエハ15は第1実施形態において説明したFZ-SOIウエハと同様であり、ここでの説明は省略する。
SOIウエハ15のSOI層21の一部を除去して素子分離領域Bとなる溝13を形成する。このような溝13の形成方法についても第1実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0033】
<イオン注入>
SOI層21の一部を除去して素子分離領域Bとなる溝13を形成した後、素子分離領域B、すなわち本実施形態では溝13に面するSOI層21の端部にイオン注入を行う(図5)。
例えば、図5に示すように、素子分離領域Bとして形成した溝13の内壁となるSOI層21の端部にイオン注入できるように、フォトリソグラフィによってSOI層21上にレジストマスク27を形成した上でイオン注入を行う。SOI層21の端部にイオン注入する不純物としては、素子領域Aに形成する回路素子の導電型に応じて、寄生チャネルのVtを上げる不純物を選択すればよい。例えば、素子分離領域Bに隣接する回路素子としてNMOSトランジスタを形成する場合は、P型不純物(ボロンなど)、PMOSトランジスタを形成する場合はN型不純物(リン、ヒ素など)をイオン注入に用いる。このように、素子分離領域Bに隣接するSOI層21の端部に所定のタイプのイオン注入を行って寄生トランジスタの該当チャネル濃度を高くしてVtを上げることで、寄生チャネルのリーク電流を効果的に抑制することができる。
【0034】
<溝内部の酸化膜形成及び熱処理>
SOI層21の端部にイオン注入した後、溝13の内部にCVD酸化膜を形成し、熱処理して溝13内部のCVD酸化膜の耐久性を向上させる(図6)。溝13内部のCVD酸化膜の形成及び熱処理は第2実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
なお、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法では、素子分離領域Bとして形成した溝13の内部にCVD酸化膜23Aを形成しなくてもよい。ただし、寄生トランジスタのゲート酸化膜厚を厚くして、リーク電流の発生をより確実に抑制する観点から、第2実施形態と同様に溝13の内部にCVD酸化膜23Aを形成することが好ましい。
【0035】
また、溝13の内部にCVD酸化膜23Aを形成する場合、CVD酸化膜23Aを形成する前に溝13によって分離されたSOI層21の端部にイオン注入を行ってもよいし、CVD酸化膜23Aを形成した後にSOI層21の端部にイオン注入を行ってもよい。ただし、例えば、SOI層21上及び溝13内部にCVD酸化膜23を形成した後にイオン注入工程を行う場合、イオン注入する不純物を、CVD酸化膜23を通過してSOI層21の所望の領域に到達させる必要があり、SOI層21上及び溝13内部に形成されるCVD酸化膜23は厚さのばらつきもあるためコントロールが難しい。そのため、SOI層21上及び溝13内部にCVD酸化膜23を形成する前に、溝によって分離されたSOI層21の端部にイオン注入を行うことが好ましい。
【0036】
<回路素子の形成>
第2実施形態と同様にして、素子領域Aに、SOI層21の少なくとも一部を含み、素子分離領域Bによって互いに分離される複数の回路素子を形成する(図7)。
さらに、必要に応じて支持基板(FZウエハ)14側にも回路、電極等を形成する。
【0037】
第3実施形態によれば、支持基板(FZウエハ)14のスリップの発生を抑制することができるとともに、第2実施形態のように素子分離領域Bとして溝13内部における酸化膜23Aの形成では寄生チャネルリーク電流の抑制が十分でない場合であっても、SOI層21の端部にイオン注入されていることで寄生トランジスタの該当チャネル濃度が高く、そのVtが高くなっているため、寄生チャネルリーク電流を効果的に抑制することが可能となる。
【0038】
以上、本開示の第1実施形態~第3実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明したが、いずれの実施形態でも、素子分離領域Bの形成において1100℃に達するフィールド酸化工程を行わないため、支持基板がFZウエハであるSOIウエハを用いても、支持基板にスリップが発生することを効果的に抑制することができる。
そのため、本開示に係る半導体装置の製造方法を適用して例えばイメージセンサを製造した場合、支持基板のスリップに起因するセンサ画像の「白傷」の発生を効果的に抑制することができる。
【0039】
[固体撮像装置の製造方法]
本開示に係る半導体装置の製造方法を適用することができる半導体装置は特に限定されず、例えば回路素子は、製造目的である半導体装置に応じて形成すればよい。本開示に係る半導体装置の製造方法は、特に固体撮像装置に含まれる半導体装置の製造に好適である。本開示に係る半導体装置の製造方法を好適に適用できる固体撮像装置の構成の一例について説明する。
図8は、固体撮像装置の構成の一例を示す構成図である。本例の固体撮像装置100は、イメージセンサとして用いられる固体撮像装置である。図8に示すように、本例の固体撮像装置100は、半導体装置11、制御部110、垂直シフトレジスタ112、水平シフトレジスタ114、及び信号処理回路116(116~116)を備えており、いわゆる2次元イメージセンサである。
【0040】
半導体装置11は、x行、かつy列の2次元状に配置された複数(x×y個)の画素1011~画素10xyを備えている。なお、以下では、固体撮像装置100の各部について、総称する場合は、個々を示す「x」、「y」の符号の記載を省略し、例えば、「画素10」のように称する。本例の画素10は、画素内で発生した電子(電荷)の検出を時間領域変調する機能を有するセンサ素子である、いわゆるロックインピクセルと呼ばれる画素である。
【0041】
半導体装置11の画素10が形成された領域が固体撮像装置100における撮像領域に対応する。なお、図8に示した固体撮像装置100は、撮像領域が矩形状である形態を示したが、撮像領域の形状は特に限定されるものではなく、例えば円形状であってもよい。また、図8に示した半導体装置11は、複数の画素10がマトリクス状に配置された形態を示したが、画素10の配置の仕方は特に限定されるものではなく、例えば、千鳥状に配置されていてもよい。
【0042】
画素10の行(以下、「画素行」という)毎に、各画素10で発生した電荷を読み出す画素行を選択するための選択信号SLが流れる信号線122、各画素10にゲート電圧(詳細後述)VTGを印加するための信号線124、及び検出電極30によりチャージされた電荷をリセットするためのリセット電圧VRTを印加するための信号線126が設けられている。すなわち、固体撮像装置100は、信号線122、信号線124、及び信号線126を各々x本ずつ、備えている。
【0043】
垂直シフトレジスタ112は、半導体装置11の一方の辺に沿って設けられており、信号線122、信号線124、及び信号線126を介して各画素10に接続されている。また、垂直シフトレジスタ112は、制御部110に接続されており、制御部110の制御に応じて、信号線122に選択信号を印加し、信号線124にゲート電圧VTGを印加し、また信号線126にリセット電圧VRTを印加する。
【0044】
一方、図8に示すように、画素10の列(以下、「画素列」という)毎に、垂直信号線120が設けられており、各垂直信号線120は、信号処理回路116に接続されている。すなわち、固体撮像装置100は、y本の垂直信号線120と、y個の信号処理回路116を備えている。各画素10から読み出された電荷は、垂直信号線120により、信号処理回路116に読み出される。信号処理回路116は、図示を省略した、相関2重サンプリング(CDS:Correlated DoubleSampling)等を行うノイズキャンセル回路や、A/D(Analog/Digital)変換回路等を含んでいる。
【0045】
水平シフトレジスタ114は、半導体装置11の垂直シフトレジスタ112が設けられた辺と交差する辺に沿って設けられており、制御部110に接続されている。水平シフトレジスタ114は、制御部110の制御に応じて、信号処理回路116を順次選択して、読み出された電荷を外部に出力させる。
【0046】
上記構成により、本例の固体撮像装置100では、垂直シフトレジスタ112によって選択された1画素行分の信号に対して、各信号処理回路116によってノイズキャンセル処理が行われ、ノイズキャンセル処理後のアナログ信号がA/D変換回路によってデジタル信号に変換される。デジタル信号となった1画素行分の画像データは、水平シフトレジスタ114により水平走査されて、固体撮像装置100の外部に出力される。
【0047】
次に、本例の半導体装置11の構成について説明する。
【0048】
図9には、本例の半導体装置11の一例の断面図を示す。なお、図9は、1画素(画素10)に対応する領域の断面図の概略を示している。
【0049】
図9に示すように、本例の半導体装置11は、p型(p-)の支持基板14と、BOX層20と、画素回路50が形成された層間絶縁層22と、が積層されている。さらに、図9に示すように、本例の半導体装置11は、裏面電極12、電位障壁層16、ホール集積層18、電極24、電極26、及び検出電極30を備える。本例の半導体装置11では、p型の支持基板14とn型の電位障壁層16とのpn接合を用いたフォトダイオードが形成される。
【0050】
支持基板14の裏面には、支持基板14よりも高濃度のp型(p+)の裏面電極12が設けられている。
【0051】
n型のwell層である電位障壁層16は、支持基板14の裏面電極12が設けられている面と対向する面に設けられている。
【0052】
本例の支持基板14は、FZウエハである。なお、支持基板14の厚み(図9における矢印Z方向の厚さ)は、検出対象の光に応じて定めればよい。
【0053】
層間絶縁層22は、BOX層20に接しており、BOX層20上の一部の領域において、N型のMOSトランジスタである増幅トランジスタとして機能するトランジスタ52及び選択トランジスタとして機能するトランジスタ54等を含む画素回路50が形成されている。トランジスタ52及びトランジスタ54は、素子分離領域として溝内部に形成されたCVD酸化膜を隔てて分離され、さらに層間絶縁層22に覆われて保護されている。
【0054】
トランジスタ52は、制御端子が検出電極30に接続されており、一方の主端子が電圧VDDを印加する電源線に接続されており、また他方の主端子がトランジスタ54に接続されている。トランジスタ54は、制御端子が信号線122に接続されており、一方の主端子がトランジスタ52に接続されており、また他方の主端子が信号線120に接続されている。
【0055】
また、本例の画素回路50は、N型のMOSトランジスタであるリセットトランジスタとして機能するトランジスタ51を含む。トランジスタ51は、一方の主端子がドレイン電圧Vdrainとを印加する電源線に接続されており、他方の主端子が、トランジスタ52の制御端子に接続されている。図9に示した半導体装置11では、フォトダイオードに蓄積された電子を排出する際に、リセット電圧VRTがトランジスタ51の制御端子に印加される。
【0056】
なお、図9に示す例では、トランジスタ52及びトランジスタ54はBOX層20上の素子領域とされたSOI層を用いて形成されているが、トランジスタ51、トランジスタ52、及びトランジスタ54の各々が設けられている位置は限定されず、例えば、放射線検出器20と、支持基板14にわたって形成されていてもよい。
【0057】
p型のwell層であるホール集積層18は、BOX層20に接しており、電位が中性化されている。本例のホール集積層18は、画素回路50の下部に対応する領域に設けられており、BOX層20下に形成されるフォトダイオードや半導体回路を、BOX層20上の回路(画素回路50等)から静電的にシールドする機能を有する。また、ホール集積層18は、光が照射されたことによりフォトダイオードによって発生したホール(正孔)を誘引かつ集積する機能を有する。
【0058】
p型(p+)の半導体層である電極24及び電極26は、BOX層20に接した支持基板に形成された、画素回路50が設けられている素子領域と異なる領域に設けられている。電極24及び電極26と、裏面電極12とは電気的に接続されており、支持基板14及び電位障壁層16を空乏化する際に、電源131により電圧VBBが印加され、電源132により電圧VBB2が印加される。電圧VBB2は、例えば、0V~4V程度である。一方、電圧VBBは、支持基板14の空乏化の程度や支持基板14の厚みに応じて定められる(詳細後述)。
【0059】
n型(n+)の半導体層である検出電極30は、BOX層20の第2の面に接した支持基板14のホール集積層18が接していない領域に設けられている。検出電極30は、フォトダイオードにより発生した電子を検出する機能を有する。
【0060】
n型(n-)のwell層である電位障壁層16は、支持基板14の裏面電極12が設けられている面と対向する面に設けられている。電位障壁層16は、支持基板14及び電位障壁層16を空乏化する際に、ホール集積層18から支持基板14に対してホールが注入されるのを抑制するための電位障壁層としても機能する。
【0061】
また、本例の電位障壁層16は、電子を検出電極30に向けてBOX層20の第2の面に沿った方向(以下、「水平方向」という)にドリフトさせる機能も有する。
本例の電位障壁層16は、少なくともホール集積層18の下面に設けられていることが好ましく、ホール集積層18や電極24等のp型の半導体層と支持基板14との間全体に設けられていることがより好ましい。
なお、本例の半導体装置11において、支持基板14及び電位障壁層16の空乏化は、空乏層の厚さ(Z方向の厚さ)をdと、εをSiの誘電率、qを素電荷、Naを不純物濃度とした場合、以下の(1)式で定義される条件に従う。
d=√(2ε×VBB/qNa) ・・・(1)
ここで、厚さdが支持基板14の厚さよりも大きい場合、全空乏化された状態となる。
【0062】
上記構成を有する固体撮像装置100における半導体装置11を、本開示に係る半導体装置の製造方法を適用して製造すれば、支持基板のスリップに起因するセンサ画像の「白傷」の発生を効果的に抑制し、高感度な固体撮像装置を製造することができる。
なお、上記各実施形態で説明した固体撮像装置100及び半導体装置11等は、本開示に係る半導体装置の製造方法を適用可能な装置の一例であり、使用目的、要求される特性等、に応じて変更可能である。本開示に係る半導体装置の製造方法は、例えば、X線イメージセンサに用いる半導体装置の製造方法、さらにはイメージセンサ以外の半導体装置の製造方法としても有効である。
【0063】
また、本開示において、素子分離領域Bを形成する工程と、素子領域Aに回路素子を形成する工程の順序は特に限定されず、例えば、素子領域に回路素子の一部を形成した後、素子分離領域を形成してもよい。
【符号の説明】
【0064】
10(1011~10xy) 画素
11 半導体装置
12 裏面電極
13 溝
14 FZウエハ(支持基板)
15 SOIウエハ
16 電位障壁層
18 ホール集積層
20 絶縁層(BOX層)
21 シリコン層(SOI層)
22 層間絶縁層
23 CVD酸化膜
24、26 電極
27 レジストマスク
30 検出電極
50 画素回路
51、52,54 トランジスタ
100 固体撮像装置
110 制御部
100 固体撮像装置
110 制御部
112 垂直シフトレジスタ
114 水平シフトレジスタ
116 信号処理回路
116 各信号処理回路
120、122、124、126 信号線
131 電源、電源
A 素子領域
B 素子分離領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10