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特許7540231画像形成装置、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】画像形成装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/32 20060101AFI20240820BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240820BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240820BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
H04N1/32 005
B41J29/38 303
H04N1/00 J
H04N1/32 358
G06F13/00
B41J29/38 203
B41J29/38 201
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020130850
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2022027064
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】浜田 直人
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-035792(JP,A)
【文献】特開2005-348255(JP,A)
【文献】特開2008-022272(JP,A)
【文献】特開2004-112477(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/32 - 1/36
1/42 - 1/44
B41J 29/00 -29/70
H04N 1/00
G06F 13/00
H04L 51/00 -51/58
67/00 -67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファックスデータの送信元である相手先を示す相手先情報が入力される入力部と、
ファックスデータを蓄積するフォルダのうち所定の抽出条件を満たすフォルダを抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出されたフォルダからユーザが選択したフォルダを、前記入力部から入力された前記相手先情報で示される相手先から送信されるファックスデータの振分先フォルダとして設定し、前記振分先フォルダに係る振分先情報を記憶部に対して登録の要求をする設定部と、
ファックスデータを受信し、受信した前記ファックスデータから該ファックスデータの送信元を識別する送信元識別情報を抽出する受信部と、
前記設定部による前記登録の要求により前記記憶部に登録された前記振分先情報から、前記受信部により抽出された前記送信元識別情報に対応する振分先情報を特定し、特定た該振分先情報から振分先フォルダを特定する特定部と、
前記特定部により前記振分先フォルダが特定されない場合、前記受信部により受信された前記ファックスデータを印刷出力させる印刷制御部と、
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記特定部により前記振分先フォルダが特定されない場合、所定のメールアドレスに、前記ファックスデータが印刷装置から印刷出力された旨のメールを送信するメール送信部を、さらに備えた請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記メール送信部は、前記ファックスデータを前記メールに添付して送信する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記受信部は、前記特定部により前記振分先フォルダが特定された場合、受信した前記ファックスデータを該振分先フォルダに蓄積させる請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記受信部は、前記特定部により前記振分先フォルダが特定されない場合、受信したファックスデータを前記記憶部に蓄積させない請求項1~4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記抽出条件は、フォルダ名が前記入力部から入力された情報と、部分一致または完全一致するという条件である請求項1~5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記抽出条件は、複数であり、
前記抽出部は、複数の前記抽出条件によりフォルダを抽出し、
前記抽出部により抽出されたフォルダを、前記抽出条件に対して予め設定された優先順位に従って一覧表示する表示制御部を、さらに備えた請求項1~5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
ファックスデータの送信元である相手先を示す相手先情報が入力部から入力される入力ステップと、
ファックスデータを蓄積するフォルダのうち所定の抽出条件を満たすフォルダを抽出する抽出ステップと、
抽出したフォルダからユーザが選択したフォルダを、前記入力部から入力された前記相手先情報で示される相手先から送信されるファックスデータの振分先フォルダとして設定し、前記振分先フォルダに係る振分先情報を記憶部に対して登録の要求をする設定ステップと、
ファックスデータを受信し、受信した前記ファックスデータから該ファックスデータの送信元を識別する送信元識別情報を抽出する受信ステップと、
前記設定ステップによる前記登録の要求により前記記憶部に登録された前記振分先情報から、抽出した前記送信元識別情報に対応する振分先情報を特定し、特定した該振分先情報から振分先フォルダを特定する特定ステップと、
前記振分先フォルダを特定できない場合、受信した前記ファックスデータを印刷出力させる印刷制御ステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
ファックスデータの送信元である相手先を示す相手先情報が入力部から入力される入力ステップと、
ファックスデータを蓄積するフォルダのうち所定の抽出条件を満たすフォルダを抽出する抽出ステップと、
抽出したフォルダからユーザが選択したフォルダを、前記入力部から入力された前記相手先情報で示される相手先から送信されるファックスデータの振分先フォルダとして設定し、前記振分先フォルダに係る振分先情報を記憶部に対して登録の要求をする設定ステップと、
ファックスデータを受信し、受信した前記ファックスデータから該ファックスデータの送信元を識別する送信元識別情報を抽出する受信ステップと、
前記設定ステップによる前記登録の要求により前記記憶部に登録された前記振分先情報から、抽出した前記送信元識別情報に対応する振分先情報を特定し、特定した該振分先情報から振分先フォルダを特定する特定ステップと、
前記振分先フォルダを特定できない場合、受信した前記ファックスデータを印刷出力させる印刷制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばMFP(Multifunction Peripheral:複合機)には、ペーパレスを目的として、FAX受信文書をMFP内のフォルダに蓄積する受信蓄積機能が搭載されている場合が多い。また、この受信蓄積機能は、FAX受信文書等のFAX機能により受信されたデータであるFAXデータ(FAX文書)の送信元毎等に蓄積するフォルダを分けるといった特定相手先毎のフォルダ振り分け機能が提供されている場合もある。
【0003】
しかし、送信元毎等に蓄積するフォルダが誤り等により削除されてしまった場合、蓄積するべきフォルダが存在しないため、例えば共有フォルダ等に蓄積されることになり、蓄積したFAXデータの所在が不明になり当該FAXデータの内容が確認できないという問題がある。
【0004】
このような、FAXデータの受信時に対応する技術として、ファクス受信時に発信元番号を検出して発信元番号と登録された電話番号との一致を判定し、一致した電話番号に対応するメールアドレスに受信確認メール送信する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、受信確認のメールを通知するものの、蓄積すべきフォルダがない場合に所在不明となり得るFAXデータの内容を即確認することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、蓄積すべきフォルダがない場合に所在不明となり得るFAXデータの内容を即確認することができる画像形成装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ファックスデータの送信元である相手先を示す相手先情報が入力される入力部と、ファックスデータを蓄積するフォルダのうち所定の抽出条件を満たすフォルダを抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出されたフォルダからユーザが選択したフォルダを、前記入力部から入力された前記相手先情報で示される相手先から送信されるファックスデータの振分先フォルダとして設定し、前記振分先フォルダに係る振分先情報を記憶部に対して登録の要求をする設定部と、ファックスデータを受信し、受信した前記ファックスデータから該ファックスデータの送信元を識別する送信元識別情報を抽出する受信部と、前記設定部による前記登録の要求により前記記憶部に登録された前記振分先情報から、前記受信部により抽出された前記送信元識別情報に対応する振分先情報を特定し、特定した該振分先情報から振分先ォルダを特定する特定部と、前記特定部により前記振分先ォルダが特定されない場合、前記受信部により受信された前記ファックスデータを印刷出力させる印刷制御部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、蓄積すべきフォルダがない場合に所在不明となり得るFAXデータの内容を即確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係るMFPがFAXデータを受信するシステムの全体構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るMFPの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図4図4は、フォルダ管理テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、振分先条件管理テーブルの一例を示す図である。
図6図6は、相手先名称が含まれるフォルダの一覧を表示する動作の概要を説明する図である。
図7図7は、パスワード付きフォルダの一覧を表示する動作の概要を説明する図である。
図8図8は、フォルダ一覧画面の一例を示す図である。
図9図9は、フォルダ新規作成画面の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係るMFPの振分先フォルダ設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図11図11は、振分先フォルダ登録画面の一例を示す図である。
図12図12は、振分先フォルダ設定処理において所定の条件を満たすフォルダを抽出するフォルダ抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13図13は、抽出フォルダ一覧画面の一例を示す図である。
図14図14は、振分先フォルダ設定処理において所定の条件を満たすフォルダを抽出する別のフォルダ抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15図15は、抽出フォルダ一覧画面の別の例を示す図である。
図16図16は、優先表示設定テーブルの一例を示す図である。
図17図17は、実施形態に係るMFPのFAX受信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像形成装置、情報処理方法およびプログラムを詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0011】
また、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスクなどのハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
【0012】
なお、送信元装置からFAXデータを受信する情報処理装置として、画像形成装置の一例であるMFP、通常のFAX受信機、およびPC(Personal Computer)等が想定されるが、本実施形態ではMFPを例にして説明する。また、MFPとは、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、およびFAX機能のうち少なくとも2つの機能を有する画像形成装置をいう。
【0013】
(MFPがFAXデータを受信するシステムの構成)
図1は、実施形態に係るMFPがFAXデータを受信するシステムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係るMFP10がFAXデータを受信するシステムの全体構成について説明する。
【0014】
図1に示すMFP10は、送信元装置20から公衆回線網30を介してFAXデータを受信する画像形成装置である。送信元装置20は、公衆回線網30を介してMFP10へFAXデータ(ファックスデータ)を送信するFAX送信装置であり、例えば、MFP10を保有する企業の取引相手先等が保有する装置である。なお、送信元装置20としては、MFP、通常のFAX受信機、またはPC等が想定される。また、送信元装置20は、MFP10が受信するFAXデータの送信元としての一例を示すものであり、MFP10へFAXデータを送信する装置が存在するのは言うまでもない。
【0015】
公衆回線網30は、例えば、アナログ回線、またはISDN(Integrated Services Digital Network)等のデジタル回線である。
【0016】
(MFPのハードウェア構成)
図2は、実施形態に係るMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係るMFP10のハードウェア構成について説明する。
【0017】
図2に示すように、MFP10は、コントローラ800と、操作表示部810と、FCU(Facsimile Control Unit)820と、プロッタ831(印刷装置)と、スキャナ832とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続された構成となっている。
【0018】
コントローラ800は、MFP10全体の制御、描画、通信および操作表示部810からの入力を制御する装置である。
【0019】
操作表示部810は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ800に対する入力を受け付ける(入力機能)と共に、MFP10の状態等を表示(表示機能)する装置であり、後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit)806に直接接続されている。
【0020】
FCU820は、FAX機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC806に接続されている。
【0021】
プロッタ831は、印刷機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC806に接続されている。スキャナ832は、スキャナ機能を実現する機能であり、例えば、PCIバスによってASIC806に接続されている。
【0022】
コントローラ800は、CPU(Central Processing Unit)801と、システムメモリ(MEM-P)802と、ノースブリッジ(NB)803と、サウスブリッジ(SB)804aと、ネットワークI/F804bと、USB(Universal Serial Bus) I/F804cと、セントロニクスI/F804dと、センサI/F804eと、ASIC806と、ローカルメモリ(MEM-C)807と、補助記憶装置808と、を有している。
【0023】
CPU801は、MFP10の全体制御を行うものであり、システムメモリ802、ノースブリッジ803およびサウスブリッジ804aからなるチップセットに接続され、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0024】
システムメモリ802は、プログラムおよびデータの格納用メモリ、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いるメモリであり、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有している。このうち、ROMは、プログラムおよびデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAMは、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0025】
ノースブリッジ803は、CPU801と、システムメモリ802、サウスブリッジ804aおよびAGP(Accelerated Graphics Port)バス805とを接続するためのブリッジであり、システムメモリ802に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0026】
サウスブリッジ804aは、ノースブリッジ803と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。サウスブリッジ804aは、PCIバスを介してノースブリッジ803と接続されており、PCIバスには、ネットワークI/F804b、USB I/F804c、セントロニクスI/F804dおよびセンサI/F804e等が接続されている。
【0027】
AGPバス805は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス805は、システムメモリ802に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするバスである。
【0028】
ASIC806は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス805、PCIバス、補助記憶装置808およびローカルメモリ807をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC806は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC806の中核をなすアービタ(ARB)と、ローカルメモリ807を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プロッタ831およびスキャナ832との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとから構成される。ASIC806には、例えば、PCIバスを介してFCU820、プロッタ831およびスキャナ832が接続される。
【0029】
ローカルメモリ807は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるメモリである。
【0030】
補助記憶装置808は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードまたはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、FAXデータおよび画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、およびフォームの蓄積等を行うためのストレージである。
【0031】
なお、図2に示すMFP10のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
【0032】
(MFPの機能ブロックの構成および動作)
図3は、実施形態に係るMFPの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4は、フォルダ管理テーブルの一例を示す図である。図5は、振分先条件管理テーブルの一例を示す図である。図3図5を参照しながら、本実施形態に係るMFP10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0033】
図3に示すように、MFP10は、受信部101と、設定部102と、抽出部103と、特定部104と、表示制御部105と、表示部106と、入力部107と、記憶部108と、印刷制御部109と、メール送信部110と、を有する。
【0034】
受信部101は、公衆回線網30を介して外部の装置(送信元装置20等)からFAXデータを受信する機能部である。また、受信部101は、受信したFAXデータから、送信元を識別する送信元識別情報(例えば送信元のFAX番号または送信元装置の機器名称等)(識別情報)を抽出する。受信部101は、図2に示すCPU801により実行されるプログラム、およびFCU820によって実現される。
【0035】
設定部102は、後述するフォルダ一覧画面1000および振分先フォルダ登録画面1200等における設定動作を管理および制御する機能部である。設定部102は、例えば図2に示すCPU801により実行されるプログラムによって実現される。
【0036】
抽出部103は、すべてのフォルダの一覧であるフォルダ一覧から、後述する振分先フォルダ登録画面1200で設定された条件を満たすフォルダを抽出する機能部である。抽出部103は、例えば図2に示すCPU801により実行されるプログラムによって実現される。
【0037】
特定部104は、記憶部108の図5に示す振分先条件管理テーブルから、受信部101により受信されたFAXデータの送信元識別情報に対応する振分先情報(レコード)を特定する機能部である。特定部104は、特定した振分先情報から振分先フォルダのパスを取得する。特定部104は、例えば図2に示すCPU801により実行されるプログラムによって実現される。
【0038】
表示制御部105は、表示部106の表示動作を制御する機能部である。表示制御部105は、例えば図2に示すCPU801により実行されるプログラムによって実現される。
【0039】
表示部106は、表示制御部105による制御に従って、各種画面の表示動作を行う機能部である。表示部106は、図2に示す操作表示部810の表示機能によって実現される。
【0040】
入力部107は、ユーザから操作入力を受け付ける機能部である。入力部107は、図2に示す操作表示部810の入力機能によって実現される。
【0041】
記憶部108は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部108は、例えば、図4に示すフォルダ管理テーブル、および図5に示す振分先条件管理テーブルを記憶する。また、記憶部108は、受信部101により受信されたFAXデータを、設定された振分先フォルダにおいて記憶(蓄積)する。記憶部108は、図2に示す補助記憶装置808によって実現される。
【0042】
図4に示すフォルダ管理テーブルは、記憶部108において作成されたフォルダを管理するテーブルである。フォルダ管理テーブルは、図4に示すように、フォルダのフォルダ名称と、当該フォルダが作成されたパスであるフォルダパスと、当該フォルダに設定されたパスワードと、当該フォルダを作成した作成者を識別する作成者IDと、当該フォルダが作成された作成日時と、当該フォルダが既に振分先フォルダとして設定されたか否かを示す振り分け条件設定と、を関連付けて管理する。例えば、図4では、フォルダ名称「CCC株式会社東京支店様」と、フォルダパス「¥root¥folder¥003」と、パスワード「********」と、作成者ID「User03」と、作成日時「2020/03/05 11:00:00」と、振り分け条件設定「未設定」とが関連付けられている。
【0043】
図5に示す振分先条件管理テーブルは、送信元ごとに、受信したFAXデータを振り分けるフォルダである振分先フォルダを決定して登録するためのテーブルである。振分先条件管理テーブルは、図5に示すように、各レコードの識別情報であるIDと、送信元を示す相手先情報と、当該相手先情報を利用して振分先フォルダを抽出する場合における検索条件を示す一致条件と、FAX回線の種別を示す回線種別と、FAXデータの蓄積の要否である蓄積要否と、FAXデータを振り分けるフォルダとして決定された振分先フォルダのパスである振分先フォルダパスと、を関連付けて管理する。例えば、図5では、ID「01」と、相手先情報「株式会社AAA」と、一致条件「完全一致」と、回線種別「G3」と、蓄積要否「要」と、振分先フォルダパス「¥root¥folder¥001」とが関連付けられている。
【0044】
印刷制御部109は、プロッタ831による印刷動作を制御する機能部である。印刷制御部109は、特定部104によって、受信部101により受信されたFAXデータの振分先フォルダが特定できなかった場合、当該FAXデータを印刷出力する機能部である。印刷制御部109は、例えば図2に示すCPU801により実行されるプログラムによって実現される。
【0045】
メール送信部110は、特定部104により振分先フォルダが特定されず、かつ印刷制御部109により印刷出力されたFAXデータが、受信部101により受信された旨または印刷された旨を、所定のメールアドレス(例えば管理者等のメールアドレス)に、ネットワークI/F804bを介してメール送信する機能部である。なお、メール送信部110は、受信部101によりFAXデータが受信された旨または印刷された旨だけでなく、当該FAXデータをメールに添付して送信するものとしてもよい。メール送信部110は、例えば図2に示すCPU801により実行されるプログラムによって実現される。
【0046】
なお、上述の設定部102、抽出部103、特定部104、表示制御部105、印刷制御部109およびメール送信部110は、ソフトウェアであるプログラムの実行によって実現されるものとしたが、これに限定されるものではなく、これらの機能部のうち少なくともいずれかは専用のハードウェア回路(集積回路等)によって実現されるものとしてもよい。
【0047】
また、図3に示すMFP10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示すMFP10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図3に示すMFP10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0048】
(フォルダから抽出条件を満たすフォルダを抽出して一覧表示する動作の概要)
図6は、相手先名称が含まれるフォルダの一覧を表示する動作の概要を説明する図である。図7は、パスワード付きフォルダの一覧を表示する動作の概要を説明する図である。図6および図7を参照しながら、本実施形態に係るMFP10における、フォルダから抽出条件を満たすフォルダを抽出して一覧表示する動作の概要を説明する。
【0049】
図6では、フォルダ名に相手先名称を含むという抽出条件によりフォルダを抽出して、FAXデータの振分先のフォルダの候補となるフォルダの一覧を表示する動作を示す。また、図6に示すように、MFP10の記憶部108には、フォルダ501~505の5つのフォルダが作成されているものとする。図6に示すように、フォルダ501のフォルダ名は「宮崎様」であり、フォルダ502のフォルダ名は「田中様」であり、フォルダ503のフォルダ名は「鈴木様」であり、フォルダ504のフォルダ名は「注文書」であり、フォルダ505のフォルダ名は「開発室」であるものとする。
【0050】
まず、ユーザは、MFP10に対して、「ミヤザキ」として示される相手先(送信元)からの振分先フォルダを設定するために、フォルダ名に「ミヤザキ」を含むという抽出条件(例えば「ミヤザキ」を漢字変換したもの、およびひらがなを含む)でフォルダの抽出を行うための操作を行う(図6の(1))。
【0051】
すると、MFP10は、記憶部108に作成されているフォルダ501~505のうち、フォルダ名に「ミヤザキ」を含むフォルダを検索し、該当するフォルダとして、フォルダ名が「宮崎様」であるフォルダ501を抽出する(図6の(2))。
【0052】
そして、MFP10は、抽出条件を満たすフォルダとして抽出したフォルダ(ここではフォルダ501)の一覧を、抽出フォルダ一覧画面(後述する図13および図15参照)に表示させる(図6の(3))。
【0053】
これによって、FAXデータの振分先フォルダとして、記憶部108に作成されているすべてのフォルダから選択する必要がなく、ユーザが意図する抽出条件によって抽出されたフォルダの一覧から選択すればよいので、FAXデータの振分先となるフォルダを容易に設定することができる。
【0054】
また、図7では、フォルダにパスワードが設定されているという抽出条件によりフォルダを抽出して、FAXデータの振分先のフォルダの候補となるフォルダの一覧を表示する動作を示す。また、図7に示すように、図6と同様に、MFP10の記憶部108には、フォルダ501~505の5つのフォルダが作成されているものとする。
【0055】
まず、ユーザは、MFP10に対して、フォルダにパスワードが設定されているという抽出条件でフォルダの抽出を行うための操作を行う(図7の(1))。
【0056】
すると、MFP10は、記憶部108に作成されているフォルダ501~505のうち、パスワードが設定されているフォルダを検索し、該当するフォルダとして、フォルダ名が「注文書」であるフォルダ504、およびフォルダ名が「開発室」であるフォルダ505を抽出する(図7の(2))。
【0057】
そして、MFP10は、抽出条件を満たすフォルダとして抽出したフォルダ(ここではフォルダ504、505)の一覧を、抽出フォルダ一覧画面(後述する図13および図15参照)に表示させる(図7の(3))。
【0058】
これによっても、FAXデータの振分先フォルダとして、記憶部108に作成されているすべてのフォルダから選択する必要がなく、ユーザが意図する抽出条件によって抽出されたフォルダの一覧から選択すればよいので、FAXデータの振分先となるフォルダを容易に設定することができる。
【0059】
(フォルダを新規に作成する動作)
図8は、フォルダ一覧画面の一例を示す図である。図9は、フォルダ新規作成画面の一例を示す図である。図8および図9において、本実施形態に係るMFP10において、フォルダを新規に作成する動作について説明する。
【0060】
図8に示すフォルダ一覧画面1000は、MFP10の記憶部108に既に作成されているフォルダの一覧を表示する画面である。フォルダ一覧画面1000は、表示部106で表示される。図8に示すように、フォルダ一覧画面1000は、フォルダ一覧表示領域1001と、新規作成ボタン1002と、名称変更ボタン1003と、パスワード変更ボタン1004と、消去ボタン1005と、閉じるボタン1006と、を含む。
【0061】
フォルダ一覧表示領域1001は、記憶部108に既に作成されているフォルダの一覧を表示する表示領域である。フォルダ一覧表示領域1001に表示された各フォルダには、ラジオボタン1001aが配置されており、当該ラジオボタン1001aを選択することによって、当該ラジオボタン1001aに対応するフォルダを選択状態にすることができる。
【0062】
新規作成ボタン1002は、新規にフォルダを作成する場合に押下するためのボタンである。名称変更ボタン1003は、選択されたフォルダのフォルダ名を変更するためのボタンである。パスワード変更ボタン1004は、選択されたフォルダに設定されているパスワードを変更するためのボタンである。
【0063】
消去ボタン1005は、選択されたフォルダを消去するためのボタンである。例えば、フォルダ一覧表示領域1001に表示されているフォルダのうち、特定の送信元からのFAXデータの振り分け先に設定されているフォルダ(振分先フォルダ)が、当該消去ボタン1005の誤操作等により消去されてしまうと、当該送信元からのFAXデータの振り分け先がなくなってしまうことになる。この場合の動作の詳細を、後述の図17で説明する。
【0064】
閉じるボタン1006は、フォルダ一覧画面1000を閉じるためのボタンである。
【0065】
ユーザは、フォルダを新規作成するために新規作成ボタン1002を押下すると、MFP10の表示制御部105は、図9に示すフォルダ新規作成画面1100を表示部106に表示させる。図9に示すフォルダ新規作成画面1100は、新規に作成するフォルダについての各種の属性情報を設定するための画面である。図9に示すように、フォルダ新規作成画面1100は、フォルダ番号入力部1101と、フォルダ名称入力部1102と、フォルダパスワード設定部1103と、パスワード入力部1104と、パスワード確認入力部1105と、閉じるボタン1006と、取消ボタン1107と、含む。
【0066】
フォルダ番号入力部1101は、新規に作成するフォルダを識別する番号を入力するためのフィールドである。フォルダ名称入力部1102は、新規に作成するフォルダのフォルダ名を入力するためのフィールドである。フォルダパスワード設定部1103は、新規に作成するフォルダにパスワードを設定するか否かを選択設定するためのコンボボックスである。パスワード入力部1104は、フォルダパスワード設定部1103で「設定する」が選択された場合、新規に作成するフォルダに設定するパスワードを入力するためのフィールドである。パスワード確認入力部1105は、パスワード入力部1104に入力されたパスワードの確認のために、再度、パスワードを入力させるためのフィールドである。
【0067】
作成ボタン1106は、フォルダ番号入力部1101、フォルダ名称入力部1102、フォルダパスワード設定部1103、パスワード入力部1104およびパスワード確認入力部1105に入力された属性情報に基づいて、新規にフォルダを作成するボタンである。取消ボタン1107は、新規のフォルダの作成を取り消すためのボタンである。
【0068】
ユーザは、フォルダ番号入力部1101、フォルダ名称入力部1102、フォルダパスワード設定部1103、パスワード入力部1104およびパスワード確認入力部1105に各種情報を入力し、作成ボタン1106を押下する。すると、MFP10の設定部102は、入力された属性情報に基づくフォルダを記憶部108に新規に作成する。また、設定部102は、作成したフォルダを管理するための情報として、図4に示すフォルダ管理テーブルに、フォルダ名称入力部1102に入力されたフォルダ名称と、フォルダ番号入力部1101に入力された番号で規定されるフォルダパスと、パスワード入力部1104(パスワード確認入力部1105)に入力されたパスワードと、ログイン中のユーザのID(作成者ID)と、新規にフォルダに作成された作成日時と、を関連付けて新たなレコードを登録する。また、設定部102は、登録したレコードの振り分け条件設定として「未設定」を登録する。
【0069】
以上のような動作によって、新規にフォルダが作成され、かつ当該フォルダの属性情報が図4に示すフォルダ管理テーブルに登録されて管理される。
【0070】
(振分先フォルダ設定処理)
図10は、実施形態に係るMFPの振分先フォルダ設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図11は、振分先フォルダ登録画面の一例を示す図である図12は、振分先フォルダ設定処理において所定の条件を満たすフォルダを抽出するフォルダ抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13は、抽出フォルダ一覧画面の一例を示す図である。図14は、振分先フォルダ設定処理において所定の条件を満たすフォルダを抽出する別のフォルダ抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15は、抽出フォルダ一覧画面の別の例を示す図である。図16は、優先表示設定テーブルの一例を示す図である。図10図16を参照しながら、本実施形態に係るMFP10の振分先フォルダ設定処理の流れについて説明する。
【0071】
<ステップS11>
まず、ユーザは、入力部107を介して図11に示す振分先フォルダ登録画面1200を表示させるための操作を行う。
【0072】
<ステップS12~S14>
すると、MFP10の設定部102は、振分先フォルダ登録画面1200を表示する指令を表示制御部105へ送る。表示制御部105は、当該指令に従って、振分先フォルダ登録画面1200を表示部106に表示させる。
【0073】
図11に示す振分先フォルダ登録画面1200は、FAXデータを受信する相手先(送信元)からの当該FAXデータを振り分けて蓄積する振分先フォルダを登録するための画面である。図11に示すように、振分先フォルダ登録画面1200は、登録番号入力部1201と、相手先入力部1202と、一致条件入力部1203と、回線種別設定部1204と、蓄積有無設定部1205と、フォルダ抽出ボタン1206と、登録ボタン1207と、取消ボタン1208と、を含む。
【0074】
登録番号入力部1201は、図5に示す振分先条件管理テーブルに振分先情報のレコードとして登録するために、当該レコードを一意に識別するための番号(ID)を入力するフィールドである。相手先入力部1202は、相手先(送信元)を示す情報(名称等)を入力するためのフィールドである。一致条件入力部1203は、相手先入力部1202に入力された情報によるフォルダ名の検索によりフォルダを抽出する場合に、当該情報と部分一致となるフォルダ名のフォルダを抽出するか、当該情報と完全一致となるフォルダ名のフォルダを抽出するかを選択入力するためのコンボボックスである。
【0075】
回線種別設定部1204は、相手先入力部1202で入力された情報が示す相手先(送信元)との間でFAX通信する際に用いられる回線の種別を選択設定するためのコンボボックスである。蓄積有無設定部1205は、相手先入力部1202で入力された情報が示す相手先(送信先)から受信したFAXデータを蓄積するか否かを選択設定するためのコンボボックスである。
【0076】
フォルダ抽出ボタン1206は、記憶部108に作成されているフォルダのうち、所定の抽出条件を満たすフォルダを抽出して一覧表示させるためのボタンである。ここでは、フォルダ名に相手先入力部1202で入力された情報(名称等)と、一致条件入力部1203で入力された検索条件(部分一致か完全一致か)で一致するという抽出条件によりフォルダを抽出するものとする。
【0077】
登録ボタン1207は、上述の登録番号入力部1201、相手先入力部1202、一致条件入力部1203、回線種別設定部1204および蓄積有無設定部1205に入力された情報、ならびに、フォルダ抽出ボタン1206の押下により抽出されたフォルダ(後述する図13に示す抽出フォルダ一覧画面1300aまたは図15に示す抽出フォルダ一覧画面1300bに一覧表示されたフォルダ)から選択されたフォルダを振分先フォルダとした場合の当該フォルダのパスを、振分先情報として、図5に示す振分先条件管理テーブルに登録するためのボタンである。
【0078】
取消ボタン1208は、振分先フォルダを登録する処理を取り消すためのボタンである。
【0079】
図11に示す例では、登録番号入力部1201に「99」、相手先入力部1202に「CCC株式会社東京支店」、一致条件入力部1203に「部分一致」、回線種別設定部1204に「G4」、蓄積有無設定部1205に「蓄積する」が入力された状態を示している。
【0080】
図10戻って説明を続ける。
【0081】
<ステップS15>
ユーザは、表示部106に表示された振分先フォルダ登録画面1200において、入力部107を介して、登録番号入力部1201、相手先入力部1202、一致条件入力部1203、回線種別設定部1204および蓄積有無設定部1205の各種情報を入力する。
【0082】
<ステップS16、S17>
すると、設定部102は、振分先フォルダ登録画面1200において入力された入力値を、表示制御部105に送る。そして、表示制御部105は、振分先フォルダ登録画面1200において入力された入力値が表示に反映される。
【0083】
<ステップS18、S19>
ユーザは、入力部107を介して、振分先フォルダ登録画面1200における各種情報を入力した後、フォルダ抽出ボタン1206を押下する。すると、設定部102は、所定の抽出条件(ここでは、フォルダ名に相手先入力部1202で入力された情報(名称等)と、一致条件入力部1203で入力された検索条件(部分一致か完全一致か)で一致するという抽出条件)、および、当該抽出条件でのフォルダの抽出を要求するフォルダ抽出要求を、抽出部103へ送る。
【0084】
<ステップS20、S21>
MFP10の抽出部103は、設定部102から抽出条件およびフォルダ抽出要求を受け取ると、記憶部108から、当該記憶部108に作成(登録)されているすべてのフォルダの一覧を受け取る。すなわち、抽出部103は、図4に示すフォルダ管理テーブルで登録されているすべてのフォルダの一覧を受け取る。
【0085】
<ステップS22>
抽出部103は、すべてのフォルダから、設定部102から受け取った抽出条件を満たすフォルダを抽出するフォルダ抽出処理を実行する。具体的なフォルダ抽出処理については、図12を参照しながら説明する。
【0086】
<<ステップS221a>>
抽出部103は、振分先フォルダ登録画面1200の相手先入力部1202に入力された相手先(送信元)を示す情報(名称等)、および一致条件入力部1203で入力された検索条件(ここでは、部分一致が入力されているものとする)を取得する。そして、ステップS222aへ移行する。
【0087】
<<ステップS222a>>
抽出部103は、記憶部108に既に作成(登録)されているフォルダ一覧に含まれるフォルダのフォルダ名が、相手先入力部1202に入力された相手先(送信元)を示す情報と部分一致するフォルダをすべて特定する。そして、ステップS223aへ移行する。
【0088】
<<ステップS223a>>
抽出部103により部分一致するフォルダが特定された場合(ステップS223a:Yes)、ステップS224aへ移行し、特定されない場合(ステップS223a:No)、フォルダ抽出処理を終了する。
【0089】
<<ステップS224a>>
抽出部103は、特定したフォルダ群を抽出フォルダ一覧として抽出する。そして、フォルダ抽出処理を終了する。
【0090】
なお、上述の図12では、フォルダの抽出条件として、フォルダ名に相手先入力部1202で入力された情報(名称等)と、一致条件入力部1203で入力された検索条件(部分一致か完全一致か)で一致するという条件でのフォルダ抽出処理を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、フォルダの抽出条件として、MFP10にログインしているユーザのユーザIDと、フォルダの作成者IDとが一致するという条件(すなわち、ログインしているユーザが作成したフォルダを探索するという条件)でのフォルダ抽出処理を、図14を参照しながら説明する。
【0091】
<<ステップS221b>>
抽出部103は、MFP10にログインしているユーザのユーザIDを取得する。そして、ステップS222bへ移行する。
【0092】
<<ステップS222b>>
抽出部103は、記憶部108に既に作成(登録)されているフォルダ一覧に含まれるフォルダの作成者IDが、ステップS221bで取得したユーザIDと一致するフォルダをすべて特定する。そして、ステップS223bへ移行する。
【0093】
<<ステップS223b>>
抽出部103により一致するフォルダが特定された場合(ステップS223b:Yes)、ステップS224bへ移行し、特定されない場合(ステップS223b:No)、フォルダ抽出処理を終了する。
【0094】
<<ステップS224b>>
抽出部103は、特定したフォルダ群を抽出フォルダ一覧として抽出する。そして、フォルダ抽出処理を終了する。
【0095】
なお、図12および図14で、所定の抽出条件として2種類の抽出条件でフォルダを抽出する動作を説明したが、これらに限定されるものではない。例えば、他の抽出条件として、パスワードが設定されているフォルダのみを抽出するという条件、振分先フォルダとして未だ設定されていないフォルダのみを抽出するという条件、または、フォルダの中にまだFAXデータもしくはその他のデータが蓄積されていないフォルダを抽出する条件等により、フォルダを抽出するということも可能である。さらに、これらの抽出条件を組み合わせて抽出するということも可能である。
【0096】
図10に戻って説明を続ける。
【0097】
<ステップS23>
抽出部103は、上述のフォルダ抽出要求に対する応答として、抽出したフォルダの一覧(抽出フォルダ一覧)を設定部102へ送る。
【0098】
<ステップS24~S26>
設定部102は、抽出部103から受け取った抽出フォルダ一覧を表示する指令を表示制御部105へ送る。表示制御部105は、当該指令に従って、抽出フォルダ一覧を表示する抽出フォルダ一覧画面を表示部106に表示させる。
【0099】
図13には、フォルダ名に相手先入力部1202で入力された情報(名称等)と、一致条件入力部1203で入力された検索条件(部分一致か完全一致か)で一致するという抽出条件によりフォルダが抽出された場合の抽出フォルダ一覧を表示する抽出フォルダ一覧画面1300aを示す。図13に示すように、抽出フォルダ一覧画面1300aは、抽出フォルダ一覧表示領域1301aと、確定ボタン1303aと、取消ボタン1304aと、を含む。
【0100】
抽出フォルダ一覧表示領域1301aは、抽出部103により抽出された抽出フォルダ一覧を表示する画面である。すなわち、抽出フォルダ一覧表示領域1301aには、振分先フォルダ登録画面1200の相手先入力部1202で入力された「CCC株式会社東京支店」と、部分一致で一致すると抽出条件で抽出されたフォルダとして、フォルダ名称が「CCC株式会社東京支店」である1つのフォルダが表示されている。抽出フォルダ一覧表示領域1301aに表示された各フォルダには、ラジオボタン1302aが配置されており、当該ラジオボタン1302aを選択することによって、当該ラジオボタン1302aに対応するフォルダを選択状態にすることができる。
【0101】
確定ボタン1303aは、抽出フォルダ一覧表示領域1301aに表示されている抽出フォルダ一覧のうち、選択されたフォルダを、振分先フォルダとして確定(選択)するためのボタンである。取消ボタン1304aは、振分先フォルダを選択する操作をキャンセルするためのボタンである。
【0102】
また、図15には、MFP10にログインしているユーザのユーザIDと、フォルダの作成者IDとが一致するという抽出条件によりフォルダが抽出された場合の抽出フォルダ一覧を表示する抽出フォルダ一覧画面1300bを示す。図15に示すように、抽出フォルダ一覧画面1300bは、抽出フォルダ一覧表示領域1301bと、確定ボタン1303bと、取消ボタン1304bと、を含む。
【0103】
抽出フォルダ一覧表示領域1301bは、抽出部103により抽出された抽出フォルダ一覧を表示する画面である。すなわち、抽出フォルダ一覧表示領域1301bには、記憶部108に既に作成(登録)されているフォルダ一覧に含まれるフォルダの作成者IDが、MFP10にログインしているユーザのユーザID(ここでは「User03」とする)と一致するフォルダとして、フォルダ名称が「CCC株式会社東京支店様」、「CCC株式会社大阪支店様」および「CCC株式会社福岡支店様」である3つのフォルダが表示されている。抽出フォルダ一覧表示領域1301bに表示された各フォルダには、ラジオボタン1302bが配置されており、当該ラジオボタン1302bを選択することによって、当該ラジオボタン1302bに対応するフォルダを選択状態にすることができる。
【0104】
確定ボタン1303bは、抽出フォルダ一覧表示領域1301bに表示されている抽出フォルダ一覧のうち、選択されたフォルダを、振分先フォルダとして確定(選択)するためのボタンである。取消ボタン1304bは、振分先フォルダを選択する操作をキャンセルするためのボタンである。
【0105】
このように、抽出フォルダ一覧画面(例えば抽出フォルダ一覧画面1300a、1300b等)では、所定の抽出条件で抽出されたフォルダが表示されるので、この中からユーザはFAXデータの振分先となるフォルダを選択すればよいため容易に選択して設定することが可能となる。
【0106】
なお、上述の抽出フォルダ一覧画面1300a、1300bでは、所定の抽出条件で抽出されたフォルダのみを一覧表示するものとしているが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS20、S21で抽出部103により取得されたフォルダの一覧のうち、ステップS22で抽出されたフォルダの一覧を優先的に上位に表示し、残りのフォルダについては、その下位に表示させるものとしてもよい。この場合にも、FAXデータの振分先となるフォルダを容易に設定することができる。
【0107】
図10に戻って説明を続ける。
【0108】
<ステップS27、S28>
ユーザは、入力部107を介して、抽出フォルダ一覧画面(例えば図13に示す抽出フォルダ一覧画面1300a、図15に示す抽出フォルダ一覧画面1300b等)から、振分先フォルダとして設定を所望するフォルダを選択し、確定ボタン(確定ボタン1303a、1303b等)を押下する。すると、設定部102は、選択されたフォルダを、振分先フォルダ登録画面1200で設定する相手先(送信元)からのFAXデータを振り分ける振分先フォルダとして決定(設定)する。そして、表示制御部105は、抽出フォルダ一覧画面を非表示にして、振分先フォルダ登録画面1200を表示させる。
【0109】
<ステップS29、S30>
ユーザは、入力部107を介して、振分先フォルダ登録画面1200の登録ボタン1207を押下する。すると、設定部102は、振分先フォルダ登録画面1200の登録番号入力部1201、相手先入力部1202、一致条件入力部1203、回線種別設定部1204および蓄積有無設定部1205に入力された情報、ならびに、確定(設定)したFAXデータを振り分ける振分先フォルダのパスを含む情報を、振分先情報として、記憶部108に対して登録の要求をする。
【0110】
<ステップS31、S32>
記憶部108は、設定部102から受け取った振分先情報を、図5に示す振分先条件管理テーブルに対して、新しいレコードとして登録する。具体的には、記憶部108は、図5に示すように、振分先条件管理テーブルにおいて、振分先フォルダ登録画面1200の登録番号入力部1201に入力された「99」をIDとして、相手先入力部1202に入力された「CCC株式会社東京支店」を相手先情報として、一致条件入力部1203に入力された「部分一致」を一致条件として、回線種別設定部1204に入力された「G4」を回線種別として、蓄積有無設定部1205に入力された「蓄積する」を蓄積要否として、確定(設定)した振分先フォルダのパスを振分先フォルダパスとして、互いに関連付けて登録する。設定部102は、記憶部108の振分先条件管理テーブルに振分先情報が登録されると、その登録完了の旨を受け取る。
【0111】
<ステップS33~S35>
すると、設定部102は、当該登録完了の旨の表示指令を、表示制御部105へ送る。表示制御部105は、当該表示指令に従い、振分先情報の登録完了の旨を表示部106に表示させる。
【0112】
以上のステップS11~S35の流れで振分先フォルダ設定処理が行われる。
【0113】
なお、図10においては、所定の抽出条件に基づいて抽出したフォルダの一覧の中から、振分先フォルダとして選択する動作を示したが、これに限定されるものではなく、登録されているフォルダの中から直接、振分先フォルダとして設定できるものとしてもよい。
【0114】
また、上述したように抽出条件としていくつかの例を挙げたが、上述のように、これらの抽出条件を組み合わせて抽出することもできる。この場合、抽出条件を組み合わせる方法としては、例えば、第1抽出条件および第2抽出条件があった場合に、第1抽出条件および第2抽出条件の双方を満たすフォルダを抽出して一覧表示するものとしてもよく、あるいは、第1抽出条件で抽出したフォルダの一覧、および第2抽出条件で抽出したフォルダの一覧を並べて表示するものとしてもよい。例えば、後者の場合、図16に示す優先表示設定テーブルを記憶部108に予め設定しておき、当該テーブルで設定されている優先順位に従って、抽出フォルダ一覧画面(図13または図15参照)に抽出したフォルダの一覧を表示するものとしてもよい。図16に示す例では、抽出条件「相手先」(フォルダ名に相手先入力部1202で入力された情報(名称等)と、一致条件入力部1203で入力された検索条件(部分一致か完全一致か)で一致するという抽出条件)の優先順位が「1」であり、抽出条件「作成ユーザ」(MFP10にログインしているユーザのユーザIDと、フォルダの作成者IDとが一致するという抽出条件)の優先順位が「2」となっている。したがって、例えば、表示制御部105は、抽出フォルダ一覧画面において、抽出条件「相手先」で抽出したフォルダを上位に表示させ、抽出条件「作成ユーザ」で抽出したフォルダを下位に表示するものとすればよい。なお、複数の抽出条件で抽出されるフォルダが重複する場合は、例えば、抽出フォルダ一覧画面において最上位に表示させるものとすればよい。
【0115】
また、どの抽出条件を適用するのかは、設定部102により予め設定できるようにしてもよい。この場合、ログインしたユーザごとに、適用する抽出条件を設定部102により設定できるようにしてもよい。
【0116】
(FAX受信処理)
図17は、実施形態に係るMFPのFAX受信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図17を参照しながら、本実施形態に係るMFP10のFAX受信処理の流れについて説明する。
【0117】
<ステップS51>
相手先(送信元)の送信元装置20からFAXデータが送信されると、MFP10の受信部101は、当該FAXデータを受信する。
【0118】
<ステップS52、S53>
受信部101は、受信したFAXデータから、相手先(送信元)を識別する送信元識別情報(例えば送信元のFAX番号または送信元装置の機器名称等)を抽出する。そして、受信部101は、抽出した送信元識別情報を、特定部104へ送る。
【0119】
<ステップS54~S56>
特定部104は、記憶部108の振分先条件管理テーブルを参照し、受け取った送信元識別情報に対応する振分先情報(レコード)を特定する。例えば、特定部104は、振分先条件管理テーブルの振分先情報の相手先情報と、送信元識別情報とを比較して、振分先情報を特定する。そして、特定部104は、特定した振分先情報から振分先フォルダパスを取得し、当該振分先フォルダパスを受信部101へ送る。
【0120】
この場合、特定部104により振分先情報が特定され、振分先フォルダパスが取得された場合(すなわち、特定部104によりFAXデータの振分先フォルダが特定された場合)、ステップS57へ移行する。一方、特定部104により振分先情報が特定されなかった場合(すなわち、特定部104によりFAXデータの振分先フォルダが特定されなかった場合)、ステップS60へ移行する。
【0121】
<ステップS57~S59>
特定部104によりFAXデータの振分先フォルダが特定された場合、受信部101は、受信したFAXデータ、および、特定部104から受け取った振分先フォルダパスを、記憶部108へ送る。記憶部108は、振分先フォルダパスで示される記憶領域(すなわち、振分先フォルダ)に、FAXデータを蓄積して、蓄積が完了した旨を受信部101へ送る。
【0122】
<ステップS60>
特定部104によりFAXデータの振分先フォルダが特定されなかった場合、受信部101は、受信したFAXデータを印刷制御部109へ送る。
【0123】
<ステップS61、S62>
印刷制御部109は、受信部101から受け取ったFAXデータを印刷出力する。この場合、受信部101により受信されたFAXデータの振分先フォルダが存在しないため、記憶部108には蓄積されない。これによって、記憶部108の記憶容量の逼迫を抑制できる。そして、印刷制御部109は、印刷が完了した旨を受信部101へ送る。なお、この場合、メール送信部110は、特定部104により振分先フォルダが特定されず、かつ印刷制御部109により印刷出力されたFAXデータが、受信部101により受信された旨(または印刷された旨)を、所定のメールアドレス(例えば管理者等のメールアドレス)に、ネットワークI/F804bを介してメール送信することにより通知してもよい。この場合、メール送信部110は、受信部101によりFAXデータが受信された旨(または印刷された旨)だけでなく、当該FAXデータをメールに添付して送信するものとしてもよい。これによって、メールアドレスの送信先となる者(管理者等)は、振分先フォルダがないFAXデータが受信され、印刷制御部109により印刷出力されたことを認識することができる。また、印刷制御部109により振分先フォルダが存在しないFAXデータが印刷出力された場合、記憶部108に蓄積されないものとせず、例えば、管理者用フォルダまたは共有フォルダ等に蓄積するものとしてもよい。
【0124】
以上のステップS51~S62の流れでFAX受信処理が行われる。
【0125】
以上のように、本実施形態に係るMFP10では、受信部101によりFAXデータが受信され、特定部104により当該FAXデータの振分先フォルダが特定されない場合、印刷制御部109により当該FAXデータが印刷出力されるものとしている。これによって、蓄積すべきフォルダがない場合に所在不明となり得るFAXデータの内容を即確認することができる。
【0126】
また、本実施形態に係るMFP10において、メール送信部110は、特定部104により振分先フォルダが特定されず、かつ印刷制御部109により印刷出力されたFAXデータが、受信部101により受信された旨を、所定のメールアドレス(例えば管理者等のメールアドレス)に、ネットワークI/F804bを介してメール送信する。これによって、メールアドレスの送信先となる者(管理者等)は、振分先フォルダがないFAXデータが受信され、印刷制御部109により印刷出力されたことを認識することができる。
【0127】
なお、上述の実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0128】
また、上述の実施形態において、MFP10の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係るMFP10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVDまたはSD(Secure Digital)カード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0129】
10 MFP
20 送信元装置
30 公衆回線網
101 受信部
102 設定部
103 抽出部
104 特定部
105 表示制御部
106 表示部
107 入力部
108 記憶部
109 印刷制御部
110 メール送信部
501~505 フォルダ
800 コントローラ
801 CPU
802 システムメモリ(MEM-P)
803 ノースブリッジ(NB)
804a サウスブリッジ(SB)
804b ネットワークI/F
804c USB I/F
804d セントロニクスI/F
804e センサI/F
805 AGP
806 ASIC
807 ローカルメモリ(MEM-C)
808 補助記憶装置
810 操作表示部
820 FCU
831 プロッタ
832 スキャナ
1000 フォルダ一覧画面
1001 フォルダ一覧表示領域
1001a ラジオボタン
1002 新規作成ボタン
1003 名称変更ボタン
1004 パスワード変更ボタン
1005 消去ボタン
1006 閉じるボタン
1100 フォルダ新規作成画面
1101 フォルダ番号入力部
1102 フォルダ名称入力部
1103 フォルダパスワード設定部
1104 パスワード入力部
1105 パスワード確認入力部
1106 作成ボタン
1107 取消ボタン
1200 振分先フォルダ登録画面
1201 登録番号入力部
1202 相手先入力部
1203 一致条件入力部
1204 回線種別設定部
1205 蓄積有無設定部
1206 フォルダ抽出ボタン
1207 登録ボタン
1208 取消ボタン
1300a、1300b 抽出フォルダ一覧画面
1301a、1301b 抽出フォルダ一覧表示領域
1302a、1302b ラジオボタン
1303a、1303b 確定ボタン
1304a、1304b 取消ボタン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0130】
【文献】特開2008-288805号公報
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