(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】保持テーブル及び保持方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/301 20060101AFI20240823BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20240823BHJP
B24B 41/06 20120101ALI20240823BHJP
【FI】
H01L21/78 F
H01L21/68 P
B24B41/06 Z
(21)【出願番号】P 2020149479
(22)【出願日】2020-09-04
【審査請求日】2023-07-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 敦嗣
【審査官】渡井 高広
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-206417(JP,A)
【文献】特開2019-150929(JP,A)
【文献】特開2009-295756(JP,A)
【文献】特開平08-019927(JP,A)
【文献】特開2013-232630(JP,A)
【文献】特開2002-359212(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/301
H01L 21/683
B24B 41/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面が円弧状の面取り部が外周に形成され
かつ表面に複数のストリートが格子状に形成されたウェーハにテープが貼着されるとともに、該テープの外周がフレームに装着されたウェーハユニットを保持する保持テーブルであって、
ウェーハの少なくとも一部を保持するサイズに形成され、非多孔質材からなる非多孔質部と、
該非多孔質部を囲繞し多孔質材からなる、少なくともウェーハの外周側の該テープを保持する外周部と、
該外周部の外側で該フレームを保持するフレーム保持部と、を備え、
一端が該外周部に連通するとともに他端が吸引源に接続された吸引路が形成され、
該非多孔質部と該外周部とで該テープを介してウェーハを保持するとともに該ウェーハの外周のテープを保持する保持面を構成する
とともに、該非多孔質部の上面に該非多孔質部の径方向に沿って直線状に延在して該ストリートと交差し、かつ該吸引源により該外周部とともに吸引される吸引溝が形成されている、保持テーブル。
【請求項2】
断面が円弧状の面取り部が外周に形成されたウェーハにテープが貼着されるとともに該面取り部に該テープが貼り付き、該テープの外周がフレームに装着されたウェーハユニットを保持する保持方法であって、
ウェーハの少なくとも一部を保持するサイズに形成され、非多孔質材からなる非多孔質部と、多孔質材からなり該非多孔質部を囲繞し、少なくともウェーハの外周側の該テープを保持する外周部と、該外周部の外側で該フレームを保持するフレーム保持部と、を備え、一端が該外周部に連通するとともに他端が吸引源に接続された吸引路が形成され、該非多孔質部と該外周部とで該テープを介してウェーハを保持するとともに該ウェーハの外周のテープを保持する保持面を構成する保持テーブルを準備する準備ステップと、
ウェーハユニットのテープ側を該保持テーブル上に載置して該テープを介してウェーハが該保持テーブルに載置された状態にする載置ステップと、
該保持テーブル上に載置されたウェーハユニットの該フレームを該フレーム保持部で保持するとともに、該吸引源からの負圧を該外周部に作用させることでウェーハの該面取り部に貼り付いた該テープを吸引して引きはがし、該保持面に該テープを密着させて該テープを介してウェーハを保持する保持ステップと、を備えた保持方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェーハにテープが貼着されるとともにテープの外周がフレームに装着されたウェーハユニットを保持する保持テーブル及び保持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被加工物を切削する際には、ハンドリングを容易にするために予め被加工物にテープが貼着される。
【0003】
一方、被加工物の被保持面側を撮像するために保持面をガラスで形成した保持テーブルを備えた切削装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、被加工物の被保持面側に発生するチッピングを押さえるために保持面を平滑面で構成した保持テーブルもある。これら保持面が非多孔質材で形成された保持テーブルは、保持面に形成された吸引孔からテープを吸引して保持する。
【0004】
ところで、被加工物にテープを貼着し、テープの外周縁にフレームを貼着する真空マウンタは、被加工物とテープ間に気泡が形成されることなくテープの貼着が可能であるため、広く利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、被加工物が半導体ウェーハのように外周縁に面取り部が形成されている場合、真空マウンタを利用して被加工物にテープを貼着すると、ウェーハの外周縁の面取り部の一部にテープが貼り付いてしまう。
【0007】
そして、保持面が非多孔質材で形成された保持テーブルでは、保持面の吸引孔が設けられた位置のみでテープを吸引するために、ウェーハを吸引保持してもウェーハの面取り部の一部にテープが貼り付いた状態のままとなる。この状態でウェーハをフルカット(厚み方向に完全切断)すると、面取り部に貼り付いたテープが切削されてテープに穴が空いてしまう。すると、テープは、空いた穴を起点に破断するおそれもあり、改善が切望されていた。
【0008】
本発明の目的は、ウェーハを切削する際に、ウェーハに貼着されたテープを切削してテープが破断するおそれを抑制することができる保持テーブル及び保持方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の保持テーブルは、断面が円弧状の面取り部が外周に形成されかつ表面に複数のストリートが格子状に形成されたウェーハにテープが貼着されるとともに、該テープの外周がフレームに装着されたウェーハユニットを保持する保持テーブルであって、ウェーハの少なくとも一部を保持するサイズに形成され、非多孔質材からなる非多孔質部と、該非多孔質部を囲繞し多孔質材からなる、少なくともウェーハの外周側の該テープを保持する外周部と、該外周部の外側で該フレームを保持するフレーム保持部と、を備え、一端が該外周部に連通するとともに他端が吸引源に接続された吸引路が形成され、該非多孔質部と該外周部とで該テープを介してウェーハを保持するとともに該ウェーハの外周のテープを保持する保持面を構成するとともに、該非多孔質部の上面に該非多孔質部の径方向に沿って直線状に延在して該ストリートと交差し、かつ該吸引源により該外周部とともに吸引される吸引溝が形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の保持方法は、断面が円弧状の面取り部が外周に形成されたウェーハにテープが貼着されるとともに該面取り部に該テープが貼り付き、該テープの外周がフレームに装着されたウェーハユニットを保持する保持方法であって、ウェーハの少なくとも一部を保持するサイズに形成され、非多孔質材からなる非多孔質部と、多孔質材からなり該非多孔質部を囲繞し、少なくともウェーハの外周側の該テープを保持する外周部と、該外周部の外側で該フレームを保持するフレーム保持部と、を備え、一端が該外周部に連通するとともに他端が吸引源に接続された吸引路が形成され、該非多孔質部と該外周部とで該テープを介してウェーハを保持するとともに該ウェーハの外周のテープを保持する保持面を構成する保持テーブルを準備する準備ステップと、ウェーハユニットのテープ側を該保持テーブル上に載置して該テープを介してウェーハが該保持テーブルに載置された状態にする載置ステップと、該保持テーブル上に載置されたウェーハユニットの該フレームを該フレーム保持部で保持するとともに、該吸引源からの負圧を該外周部に作用させることでウェーハの該面取り部に貼り付いた該テープを吸引して引きはがし、該保持面に該テープを密着させて該テープを介してウェーハを保持する保持ステップと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ウェーハを切削する際に、ウェーハに貼着されたテープを切削してテープが破断するおそれを抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る保持テーブルを備える切削装置の構成例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示された切削装置の加工対象のウェーハが構成するウェーハユニットの断面図である。
【
図3】
図3は、
図2に示されたウェーハを切削する状態を模式的に示す断面図である。
【
図4】
図4は、
図1に示された加工装置の保持テーブルと下方撮像カメラを示す斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態1に係る保持テーブルの平面図である。
【
図7】
図7は、実施形態1に係る保持方法の流れを示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、
図7に示された保持方法の載置ステップを一部断面で示す側面図である。
【
図11】
図11は、
図7に示された保持方法の加工ステップのアライメントを遂行する状態を一部断面で示す側面図である。
【
図12】
図12は、
図7に示された保持方法の加工ステップのウェーハを切削加工する状態を一部断面で示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0014】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る保持テーブルを図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態1に係る保持テーブルを備える切削装置の構成例を示す斜視図である。
図2は、
図1に示された切削装置の加工対象のウェーハが構成するウェーハユニットの断面図である。
図3は、
図2に示されたウェーハを切削する状態を模式的に示す断面図である。
図4は、
図1に示された加工装置の保持テーブルと下方撮像カメラを示す斜視図である。
図5は、実施形態1に係る保持テーブルの平面図である。
図6は、
図5中のVI-VI線に沿う側面図である。
【0015】
実施形態1に係る保持テーブル14は、
図2に示す切削装置1を構成する。
図1に示された切削装置1は、ウェーハ200を切削(加工に相当する)する加工装置である。
図1に示された切削装置1の加工対象のウェーハ200は、シリコン、サファイヤ、ガリウムヒ素、又はSiC(炭化ケイ素)等などを基板201とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。ウェーハ200は、基板201の表面202に複数のストリート203によって格子状に区画された領域にデバイス204が形成されている。
【0016】
デバイス204は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。実施形態1では、ウェーハ200は、基板201の表面202の裏側の裏面205に金属膜206が形成されている。ウェーハ200は、裏面205に金属膜206が形成されているので、裏面205側から赤外線カメラで撮像しても、ストリート203を検出することができないものである。
【0017】
実施形態1において、ウェーハ200は、表面202にテープ211が貼着されるとともに、テープ211の外周である外周縁が環状のフレーム210に装着されて、ウェーハユニット212を構成している。ウェーハ200は、テープ211により、フレーム210の内側に支持されて、裏面205側の金属膜206を上方に向けている。なお、実施形態1では、ウェーハ200は、基板201の裏面205に金属膜206が形成されているが、本発明では、金属膜206が形成されていなくても良く、テープ211に裏面205が貼着されて、表面202側を上方に向けていても良い。
【0018】
また、ウェーハ200は、
図2に示すように、面取り部207が外周である外縁に形成されている。面取り部207は、表面202から裏面205に亘って形成され、厚み方向の中央が最も外周側に位置するように断面が円弧状に形成されている。
【0019】
ウェーハ200は、周知の真空マウンタにより表面202にテープ211が貼着されて、表面202にテープ211が密着している。ウェーハ200は、真空マウンタによりテープ211が貼着される際に、
図2に示すように、テープ211が面取り部207にも貼着されることがある。
【0020】
ウェーハ200は、ウェーハユニット212を構成した状態で、
図3に示すように、切削装置1の切削ブレード21によりストリート203が切削、切断され、個々のデバイス204に分割される。なお、
図3に示すように、テープ211が面取り部207に貼り付いたまま、ウェーハ200が切削ブレード21により切削されると、テープ211に穴が空くことがある。
【0021】
図1に示された切削装置1は、ウェーハ200を保持テーブル14で保持しストリート203に沿って切削ブレード21で切削して、個々のデバイス204に分割する加工装置である。切削装置1は、
図1に示すように、保持ユニット10と、切削ユニット20と、移動ユニット30と、上方撮像カメラ40と、制御ユニット100とを備える。
【0022】
保持ユニット10は、
図4に示すように、移動ユニット30のX軸移動ユニット31により水平方向と平行なX軸方向に移動される筐体11と、筐体11上に鉛直方向に沿うZ軸方向と平行な軸心回りに回転可能に設けられた保持テーブル機構12とを備える。
【0023】
実施形態1では、筐体11は、X軸移動ユニット31によりX軸方向に移動されかつ水平方向と平行な下板111と、下板111の外縁から立設した側板112と、外縁が側板112の上端に連なりかつ下板111と平行な上板113とを備える。
【0024】
保持テーブル機構12は、ウェーハ200を保持面141上に保持するとともに上板113に軸心回りに回転自在に支持されている。保持テーブル機構12は、
図4に示すように、上板113にZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に支持されかつ開口131を中央に有した円環状の環状ベース13と、環状ベース13に着脱自在な保持テーブル14とを備える。
【0025】
保持テーブル14は、前述したウェーハユニット212を保持するものである。保持テーブル14は、
図4及び
図5に示すように、保持部15と、保持部15を囲繞する枠体16と、枠体16の周囲に複数設けられたフレーム保持部17とを備える。
【0026】
保持部15は、ウェーハ200の外径よりも外径が大きくかつ厚みが一様の円板状に形成されている。保持部15は、非多孔質部18と、外周部19とを備える。非多孔質部18は、ウェーハ200の少なくとも一部を保持するサイズに形成され、非多孔質材からなる。実施形態1では、非多孔質部18は、サイズである外径がウェーハ200の外径よりも小さくかつ上面181が平滑な円板状に形成されている。非多孔質部18は、非多孔質材で構成されて、非通気性を有する。実施形態1では、非多孔質部18は、非多孔質材として、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、サファイア、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、フッ化マグネシウム等の透明(透光性を有する)でかつ非多孔質な材料からなる。
【0027】
外周部19は、非多孔質部18を囲繞し、通気性を有する多孔質材からなり、少なくともウェーハ200の外周側のテープ211を保持するものである。実施形態1では、外周部19は、内径が非多孔質部18の外径が等しく、かつ外径がウェーハ200の外径よりも大きな円環状に形成され、内周に非多孔質部18を固定している。実施形態1では、外周部19の幅は、全周に亘って一様である。実施形態1では、多孔質材として、ポーラスセラミックス等からなる。
【0028】
保持部15は、非多孔質部18の上面181と外周部19の上面191とが同一平面上でかつ水平方向と平行に形成されている。保持部15は、上面181,191にテープ211を介してウェーハ200が載置されて、ウェーハ200及びウェーハ200の外周のテープ211を保持する。即ち、保持部15は、非多孔質部18の上面181と外周部19の上面191とで、テープ211を介してウェーハ200を保持するとともに、ウェーハ200の外周のテープ211を保持する保持面141を構成する。
【0029】
なお、保持面141が、テープ211を介してウェーハ200を保持するとともに、ウェーハ200の外周のテープ211を保持する際に、非多孔質部18の上面181がウェーハ200の一部である中央部をテープ211を介して保持し、外周部19の上面191が少なくともウェーハ200の外周側のテープ211を保持する。
【0030】
また、実施形態1では、保持部15は、非多孔質部18の上面181から凹の吸引溝182が形成されている。実施形態1では、吸引溝182は、非多孔質部18の上面181に2つ形成され、これら2つの吸引溝182が非多孔質部18の径方向に沿って直線状に延在しているとともに、非多孔質部18の中心で互いに交差している。
【0031】
枠体16は、ステンレス鋼などで構成され、保持部15の外径よりも外径が大きな円環状に形成されている。枠体16は、
図6に示すように、保持部15の外径と内径が等しくかつ厚みが保持部15の厚みと等しい大径部161と、保持部15の外径よりも内径が小さいとともに大径部161と同軸に配置された小径部162とを一体に備え、大径部161と小径部162との間に段差面163が形成されている。枠体16は、段差面163上に保持部15を重ね、大径部161の内周面に保持部15の外縁を固定して、保持部15を囲繞している。枠体16は、上面が保持面141と同一平面上に配置されている。
【0032】
実施形態1において、保持テーブル14は、枠体16が環状ベース13の内縁部上に重ねられ、図示しないネジ等により枠体16が環状ベース13に固定される。実施形態1では、図示しないネジ等により、保持テーブル14は、環状ベース13に着脱自在に配設されるが、本発明では、環状ベース13に着脱自在とするためにネジに限定されずに、例えば、環状ベース13の上面に開口しかつ上面に重ねられた枠体16により塞がれた孔が吸引源から吸引されることで、環状ベース13に固定されても良い。なお、保持テーブル14が、環状ベース13に開口しかつ上面に重ねられた枠体16により塞がれた孔が吸引源から吸引されることで、環状ベース13に固定される場合には、吸引源の吸引を動作と停止とを切り替えることで、環状ベース13に着脱自在に配設される。なお、実施形態1では、環状ベース13と、保持テーブル14とが互いに同軸となる位置に配置されている。
【0033】
また、枠体16は、
図6に示すように、段差面163に設けられた吸引凹部164と、吸引路165とが形成されている。吸引凹部164は、段差面163から凹に形成されて、段差面163上の保持部15の外周部19に上側の開口が塞がれている。吸引凹部164は、実施形態1では、段差面163の径方向の中央に全周に亘って設けられて、大径部161及び小径部162と同軸に形成されている。
【0034】
吸引路165は、枠体16を貫通した孔とこの孔と連通した管であって、気体を内側に通すことが可能な流路である。吸引路165は、一端が吸引凹部164に開口して、吸引凹部164を介して外周部19に連通するとともに、他端が開閉弁166を介して吸引源167に接続されている。
【0035】
フレーム保持部17は、フレーム210を保持するものであって、枠体16の外周面に固定されて、保持部15の外周側に配置されている。フレーム保持部17は、枠体16の外周面に周方向に間隔あけて複数配置され、上面にフレーム210が載置されるフレーム支持部171と、フレーム支持部171の上面に載置されたフレーム210を吸引保持するバキュームパッド172とを備える。バキュームパッド172は、図示しない吸引源に接続されている。
【0036】
保持テーブル機構12は、吸引路165が吸引源167と接続され、バキュームパッド172が図示しない吸引源と接続されている。保持テーブル機構12は、開閉弁166が開くと、吸引源167が、吸引路165を吸引して、外周部19を吸引する。外周部19が通気性を有する多孔質材からなりかつ吸引溝182が保持部15の上面181に径方向に沿って直線状に形成されているので、吸引溝182が外周部19に連通して、吸引源167が、外周部19とともに吸引溝182を吸引する。
【0037】
保持テーブル機構12は、吸引源167により吸引されることで、保持面141に載置されたウェーハ200を保持面141に吸引保持するとともにフレーム支持部171の上面に載置されたフレーム210をフレーム保持部17のバキュームパッド172に吸引保持する。実施形態1では、保持テーブル機構12は、テープ211を介してウェーハ200の表面202側を保持面141に吸引保持するとともに、テープ211を介してフレーム210をフレーム保持部17のバキュームパッド172に吸引保持する。また、実施形態1では、保持ユニット10は、筐体11の上板113に円形の貫通穴114を設けている。貫通穴114は、保持テーブル機構12の環状ベース13と保持テーブル14と互いに同軸となる位置に配置されている。
【0038】
移動ユニット30は、
図4に示す加工送りユニットであるX軸移動ユニット31と、
図1に示す割り出し送りユニットであるY軸移動ユニット32と、
図1に示す切り込み送りユニットであるZ軸移動ユニット33と、
図4に示す保持テーブル機構12をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット34とを備える。
【0039】
X軸移動ユニット31は、保持ユニット10の筐体11の下板111をX軸方向に移動させることで、保持テーブル機構12と切削ユニット20とをX軸方向に相対的に移動させるものである。X軸移動ユニット31は、保持テーブル機構12にウェーハ200が搬入出される搬入出領域4と、ウェーハ200に保持されたウェーハ200が切削加工される加工領域5とに亘って保持テーブル機構12をX軸方向に移動させる。
【0040】
Y軸移動ユニット32は、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に移動させることで、保持テーブル機構12と切削ユニット20とをY軸方向に相対的に移動させるものである。Z軸移動ユニット33は、切削ユニット20をZ軸方向に移動させることで、保持テーブル機構12と切削ユニット20とをZ軸方向に相対的に移動させるものである。
【0041】
X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル機構12又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
【0042】
回転移動ユニット34は、保持テーブル機構12をZ軸方向と平行な軸心回りに回転するものである。回転移動ユニット34は、保持テーブル機構12を軸心回りに180度を超え、360度未満の範囲で回転する。回転移動ユニット34は、筐体11の側板112に固定されたモータ341と、モータ341の出力軸に連結されたプーリ342と、保持テーブル機構12の環状ベース13の外周に巻回されかつプーリ342により軸心回りに回転されるベルト343とを備えている。回転移動ユニット34は、モータ341を回転すると、プーリ342及びベルト343を介して保持テーブル機構12を軸心回りに回転する。また、実施形態1では、回転移動ユニット34は、軸心回りの一方向と、一方向の逆方向の他方向との双方において、保持テーブル機構12を220度回転させることが可能である。
【0043】
切削ユニット20は、保持テーブル機構12の保持部15で保持されたウェーハ200に切削ブレード21で切削する加工ユニットである。切削ユニット20は、保持テーブル機構12の保持部15に保持されたウェーハ200に対して、Y軸移動ユニット32によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット33によりZ軸方向に移動自在に設けられている。切削ユニット20は、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33などを介して、装置本体2から立設した支持フレーム3に設けられている。
【0044】
切削ユニット20は、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33により、保持テーブル機構12の保持面141の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。切削ユニット20は、切削ブレード21と、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転自在に設けられかつモータにより回転されるとともに先端に切削ブレード21が装着されるスピンドル23と、切削水ノズル24とを備える。
【0045】
切削ブレード21は、保持テーブル機構12で保持されたウェーハ200を切削するものであって、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。実施形態1において、切削ブレード21は、円環状の円形基台と、円形基台の外周縁に配設されてウェーハ200を切削する円環状の切り刃とを備える所謂ハブブレードである。切り刃は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。なお、本発明では、切削ブレード21は、切り刃のみで構成された所謂ワッシャーブレードでもよい。
【0046】
スピンドル23は、モータにより軸心回りに回転することで、切削ブレード21を軸心回りに回転させる。なお、切削ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル23の軸心は、Y軸方向と平行である。切削水ノズル24は、スピンドルハウジング22の先端に設けられ、切削ブレード21によるウェーハ200の切削中にウェーハ200及び切削ブレード21に切削水を供給するものである。
【0047】
上方撮像カメラ40は、切削ユニット20と一体的に移動するように、切削ユニット20に固定されている。上方撮像カメラ40は、保持テーブル機構12に保持されたウェーハ200を上方から撮像する撮像素子を複数備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。上方撮像カメラ40は、保持テーブル機構12の保持部15に保持されたウェーハ200を撮像して、得た画像を制御ユニット100に出力する。
【0048】
また、切削装置1は、
図4に示すように、保持テーブル機構12の保持部15の下方に配設され保持部15で保持されたウェーハ200の被保持面である表面202を保持部15を介して撮像する下方撮像カメラ50を備える。下方撮像カメラ50は、保持テーブル機構12の保持部15に保持されたウェーハ200の表面202側を保持部15越しにウェーハ200の下方から撮像するものである。このために、保持部15で保持されたウェーハ200は、下方撮像カメラ50により開口131を通して保持部15を介して撮像される。
【0049】
図4は、下方撮像カメラ50を保持ユニット10のY軸方向の隣りに示している。しかしながら、実際の切削装置1では、下方撮像カメラ50は、保持テーブル機構12の保持部15の下方に配置されている。また、下方撮像カメラ50は、装置本体2に設けられた第2Y軸移動ユニット35によりY軸方向に移動自在に配置され、第2Y軸移動ユニット35によりY軸方向に移動される移動プレート36から立設した立設柱37に設けられた第2Z軸移動ユニット38によりZ軸方向に移動自在に配置されている。実施形態1では、下方撮像カメラ50は、第2Z軸移動ユニット38によりZ軸方向に移動自在な昇降部材に一端が取り付けられた水平延在部材39の他端に取り付けられている。
【0050】
第2Y軸移動ユニット35及び第2Z軸移動ユニット38は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ、移動プレート又は下方撮像カメラ50をY軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールとを備える。
【0051】
下方撮像カメラ50は、保持テーブル機構12に保持されたウェーハ200を保持部15越しに下方から撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。下方撮像カメラ50は、保持テーブル機構12に保持されたウェーハ200を撮像して、得た画像を制御ユニット100に出力する。
【0052】
また、切削装置1は、保持テーブル機構12のX軸方向の位置を検出するためX軸方向位置検出ユニット51(
図4に示す)と、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット51及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット51、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル機構12のX軸方向、切削ユニット20のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。
【0053】
また、切削装置1は、下方撮像カメラ50のY軸方向の位置を検出する第2Y軸方向位置検出ユニット55(
図4に示す)を備える。第2Y軸方向位置検出ユニット55は、Y軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。第2Y軸方向位置検出ユニット55は、下方撮像カメラ50のX軸方向、切削ユニット20のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。なお、各位置検出ユニット51,55が検出した各軸方向の保持テーブル機構12、切削ユニット20及び下方撮像カメラの位置は、切削装置1の予め定められた基準位置を基準として定められる。即ち、実施形態1に係る切削装置1は、予め定められた基準位置を基準として各位置が定められる。
【0054】
また、切削装置1は、切削前後のウェーハ200を複数枚収容するカセット90が載置されかつカセット90をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ91と、切削後のウェーハ200を洗浄する洗浄ユニット92と、カセット90にウェーハ200を出し入れするとともにウェーハ200を搬送する図示しない搬送ユニットとを備える。
【0055】
制御ユニット100は、切削装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、ウェーハ200に対する加工動作を切削装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理装置が演算処理を実施して、切削装置1を制御するための制御信号を入出力インターフェース装置を介して切削装置1の上述した構成要素に出力する。
【0056】
また、切削装置1は、制御ユニット100に接続されかつ加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、制御ユニット100に接続されかつオペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットとに接続されている。実施形態1において、入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
【0057】
次に、実施形態1に係る保持方法を図面に基づいて説明する。保持方法は、ウェーハユニット212を保持テーブル14に保持する方法であって、前述した構成の切削装置1の加工動作を構成する。
図7は、実施形態1に係る保持方法の流れを示すフローチャートである。実施形態1に係る保持方法は、
図7に示すように、準備ステップ1001と、載置ステップ1002と、保持ステップ1003と、加工ステップ1004とを備える。
【0058】
(準備ステップ)
準備ステップ1001は、前述した構成の保持テーブル14を準備するステップである。実施形態1において、準備ステップ1001では、切削装置1の制御ユニット100がオペレータにより入力された加工内容情報を受け付けて、登録する。実施形態1において、準備ステップ1001では、切削装置1が、オペレータにより前述した保持テーブル14が準備して、保持テーブル14が環状ベース13に固定され、切削加工前のウェーハユニット212を複数収容したカセット90がカセットエレベータ91に設置される。
【0059】
(載置ステップ)
図8は、
図7に示された保持方法の載置ステップを一部断面で示す側面図である。
図9は、
図8のIX部を拡大して示す断面図である。載置ステップ1002は、ウェーハユニット212のテープ211側を保持テーブル14上に載置してテープ211を介してウェーハ200が保持テーブル14に載置された状態にするステップである。
【0060】
実施形態1において、載置ステップ1002では、切削装置1は、オペレータからの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。実施形態1において、載置ステップ1002では、切削装置1は、制御ユニット100が搬送ユニットを制御してカセット90からウェーハユニット212を1枚取り出し、
図8に示すように、搬入出領域4に位置付けられた保持テーブル機構12の保持テーブル14の保持面141及びフレーム保持部17に載置する。このとき、切削装置1は、
図9に示すように、開閉弁166が閉じて、ウェーハ200の面取り部207にテープ211が貼着している場合がある。
【0061】
また、載置ステップ1002では、制御ユニット100は、保持テーブル14の保持部15の非多孔質部18の上面181にテープ211を介してウェーハユニット212のウェーハ200の中央部を載置し、外周部19の上面191にテープ211を介してウェーハ200の外縁部を載置するとともに、外周部19の上面191にウェーハ200の外周側のテープ211を載置する。
【0062】
(保持ステップ)
図10は、
図7に示された保持方法の保持ステップを示す断面図である。保持ステップ1003は、保持テーブル14上に載置されたウェーハユニット212のフレーム210をフレーム保持部17で保持するとともに、吸引源167からの負圧を外周部19に作用させることで、ウェーハ200の面取り部207に貼り付いたテープ211を吸引し引きはがし、保持面141にテープ211を密着させてテープ211を介してウェーハ200を保持するステップである。保持ステップ1003では、切削装置1は、制御ユニット100が吸引源を制御して、フレーム支持部171のバキュームパッド172にテープ211を介してウェーハユニット212のフレーム210を吸引保持する。
【0063】
また、保持ステップ1003では、切削装置1は、制御ユニット100が開閉弁166を開き、吸引源167を制御して、保持面141にテープ211を介してウェーハ200を吸引保持する。載置ステップ1002において多孔質材からなる外周部19の上面191にテープ211を介してウェーハ200の外縁部及びウェーハ200の外周側のテープ211が載置されているので、吸引源167からの負圧により面取り部207に貼り付いたテープ211が、外周部19の上面191に吸引される。保持ステップ1003では、吸引源167からの負圧により面取り部207に貼り付いたテープ211が、面取り部207から引き剥がされて、
図10に示すように、外周部19の上面191に密着して、外周部19の上面191即ち保持面141に吸引保持される。
【0064】
(加工ステップ)
図11は、
図7に示された保持方法の加工ステップのアライメントを遂行する状態を一部断面で示す側面図である。
図12は、
図7に示された保持方法の加工ステップのウェーハを切削加工する状態を一部断面で示す側面図である。加工ステップ1004は、保持テーブル14の保持面141にテープ211を介して吸引保持したウェーハ200をストリート203に沿って切削加工し、個々のデバイス204に分割するステップである。
【0065】
加工ステップ1004では、切削装置1は、制御ユニット100がX軸移動ユニット31及び第2Y軸移動ユニット35を制御して、
図11に示すように、保持テーブル機構12の保持部15に保持されたウェーハ200の下方に下方撮像カメラ50を位置付ける。加工ステップ1004では、切削装置1は、制御ユニット100が下方撮像カメラ50で保持部15越しに下方からウェーハ200を撮像し、ウェーハ200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するための画像を取得する。
【0066】
加工ステップ1004では、切削装置1は、制御ユニット100が、下方撮像カメラ50が撮像して取得した画像からストリート203を検出し、アライメントを遂行する。加工ステップ1004では、切削装置1は、制御ユニット100がX軸移動ユニット31を制御して、保持テーブル機構12を加工領域5まで移動し、制御ユニット100が移動ユニット30及び切削ユニット20を制御して、
図12に示すように、保持テーブル機構12と切削ユニット20の切削ブレード21とをストリート203に沿って相対的に移動させ切削水を切削水ノズル24から供給しながらストリート203に切削ブレード21をテープ211に到達するまで切り込ませて、ウェーハ200をストリート203に沿って切削加工する。
【0067】
加工ステップ1004では、切削装置1は、保持テーブル機構12で保持されたウェーハ200の全てのストリート203を切削すると、制御ユニット100がX軸移動ユニット31を制御して保持テーブル機構12を搬入出領域4まで移動し、吸引源167を制御して、ウェーハ200及びフレーム210の吸引保持を停止する。切削装置1は、制御ユニット100が搬送ユニットを制御してウェーハ200を洗浄ユニット92に搬送し、洗浄ユニット92で洗浄した後、カセット90に収容する。切削装置1は、カセット90内の全てのウェーハ200を切削すると加工動作を終了する。
【0068】
以上説明した実施形態1に係る保持テーブル14は、非多孔質材からなる非多孔質部18と、非多孔質部18を囲繞する多孔質材からなる外周部19とを備えるので、ウェーハ200の面取り部207にテープ211が貼り付いた状態でも、外周部19に負圧を作用させることで面取り部207に貼り付いて保持面141から浮いた部分のテープ211を負圧で面取り部207から引きはがし、保持面141で吸引保持できる。その結果、保持テーブル14は、保持面141の一部が非多孔質材で構成されても、ウェーハ200を切削する際に、ウェーハ200に貼着されたテープ211を切削してテープ211が破断するおそれを抑制することができるという効果を奏する。
【0069】
また、実施形態1に係る保持方法は、前述した保持テーブル14を用いるので、ウェーハ200を切削する際に、ウェーハ200に貼着されたテープ211を切削してテープ211が破断するおそれを抑制することができるという効果を奏する。
【0070】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、上記実施形態では、ウェーハ200が、表面202がテープ211に貼着されて、切削装置1が、下方撮像カメラ50でウェーハ200を撮像したが、本発明では、ウェーハ200が、裏面205がテープ211に貼着されて、切削装置1が、上方撮像カメラ40でウェーハ200を撮像しても良い。この場合、保持テーブル14は、非多孔質部18は、透明な材料で構成されることなく、例えば、表面が平滑なセラミックス等の非透明な材料で構成されても良い。
【符号の説明】
【0071】
14 保持テーブル
17 フレーム保持部
18 非多孔質部
19 外周部
141 保持面
165 吸引路
167 吸引源
200 ウェーハ
207 面取り部
210 フレーム
211 テープ
212 ウェーハユニット
1001 準備ステップ
1002 載置ステップ
1003 保持ステップ