(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】めっき方法
(51)【国際特許分類】
C25D 17/08 20060101AFI20240823BHJP
C25D 17/06 20060101ALI20240823BHJP
C25D 7/12 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
C25D17/08 D
C25D17/08 S
C25D17/06 C
C25D7/12
(21)【出願番号】P 2020171311
(22)【出願日】2020-10-09
【審査請求日】2023-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【氏名又は名称】渡邊 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100172041
【氏名又は名称】小畑 統照
(72)【発明者】
【氏名】辻 一仁
【審査官】黒木 花菜子
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-269923(JP,A)
【文献】特開2004-128016(JP,A)
【文献】特開2001-316866(JP,A)
【文献】特開2002-038297(JP,A)
【文献】特開2007-138304(JP,A)
【文献】特開2004-300576(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C25D 17/08
C25D 17/06
C25D 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
めっき液に暴露される被めっき部と前記被めっき部の外側領域である縁部とを有する基板にめっき処理を施すためのめっき方法であって、
基板に第1のシール体を接触させて前記基板の前記縁部をシールする第1シール工程と、
前記第1シール工程によりシールされた前記基板にプリウェット処理を施すプリウェット工程と、
プリウェット後の前記基板から前記第1のシール体を取り外す第1シール取外し工程と、
前記基板を、第2のシール体を有する基板ホルダで保持
して前記基板の前記縁部をシールする基板保持工程と、
前記基板ホルダで保持された前記基板にめっき液を作用させるめっき工程と、
を含
み、
前記第1シール工程では、前記第1のシール体を有するプリウェット用基板ホルダにより前記基板が保持され、前記プリウェット用基板ホルダは、前記基板の被めっき面の裏面を支持する支持体を有し、前記支持体と前記第1のシール体とによる前記基板の挟み込み、および/または、前記支持体に設けられた真空チャックにより、前記基板を保持し、
前記プリウェット用基板ホルダは、前記基板の前記縁部の導電層の電気抵抗を測定する抵抗測定器を備え、
前記めっき方法は、前記プリウェット用基板ホルダに保持された基板の電気抵抗を測定する工程を更に含む、めっき方法。
【請求項2】
前記第1シール取外し工程は、前記基板から前記第1のシール体を取り外す前に、前記基板を回転させる工程を含む、請求項1に記載のめっき方法。
【請求項3】
前記プリウェット工程では、被めっき面を下方に向けた状態で前記基板にプリウェット処理を施す、請求項1または2に記載のめっき方法。
【請求項4】
前記プリウェット工程では、被めっき面を上方に向けた状態で前記基板にプリウェット処理を施す、請求項1または2に記載のめっき方法。
【請求項5】
前記プリウェット工程は、前記第1のシール体と前記基板の被めっき面とによって画定される槽状領域にプリウェット液を溜める工程を含む、請求項
4に記載のめっき方法。
【請求項6】
前記第1シール取外し工程は、前記被めっき面を下方に向けた状態で前記基板から前記第1のシール体を取り外す、請求項4または5に記載のめっき方法。
【請求項7】
搬送モジュールにより、前記プリウェット工程が施される場所から前記被めっき面を下方に向けた状態で搬送する工程を更に含む、請求項1から
6の何れか1項に記載のめっき方法。
【請求項8】
前記プリウェット工程は、プリウェット液を前記基板の被めっき面に吹き付けることにより行われる、請求項1から
7の何れか1項に記載のめっき方法。
【請求項9】
前記プリウェット工程は、前記基板の回転を伴って行われる、請求項1から
8の何れか1項に記載のめっき方法。
【請求項10】
前記基板の被めっき面には、前記第1のシール体を含む段差部が形成され、当該段差部は、前記基板の被めっき面から離れるほど拡径するテーパ状に構成される、請求項1から
9の何れか1項に記載のめっき方法。
【請求項11】
前記めっき工程では、被めっき面を下方に向けた状態で前記基板ホルダと前記基板とを前記めっき液に浸漬させる、
請求項1から
10の何れか1項に記載のめっき方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、めっき方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板にめっき処理を施すためのめっきモジュールとして、カップ式の電解めっきモジュールが知られている。カップ式の電解めっきモジュールは、被めっき面を下方に向けて基板(例えば半導体ウェハ)を保持する基板ホルダを備える。基板ホルダは、基板に電圧を印加するための電気接点と、この電気接点にめっき液が作用しないように基板をシールするシール部材とを有する。カップ式の電解めっきモジュールでは、被めっき面を下方に向けて基板をめっき液に浸漬させ、基板とアノードとの間に電圧を印加することによって、基板の表面に導電膜を析出させる。
【0003】
複数の基板を処理するためのめっき装置は、こうしたカップ式の電解めっきモジュールを複数備える場合がある。こうした例において、複数のカップ式の電解めっきモジュールのそれぞれは、一体型の基板ホルダおよびめっき槽を有する場合がある。めっき槽と基板ホルダとが一体型に構成されることにより、装置の小型化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
めっき装置では、めっきモジュールにおけるめっき処理の前に、基板にプリウェット処理を施す場合がある。プリウェット処理では、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。これにより、めっき時にはパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくする。しかしながら、例えば基板ホルダとめっき槽とが一体型に構成されている装置など、基板が基板ホルダに保持される前にプリウェット処理が行われるような場合には、不都合が生じる場合があった。
【0006】
すなわち、基板が基板ホルダに保持される前にプリウェット処理が行われて基板における電気接点が接触する縁部にプリウェット液が残留していると、基板ホルダによって基板が保持されたときに電気接点による電気接触が阻害されるおそれがある。また、基板ホルダには、以前のめっき処理時のめっき液が付着している場合があり、基板の縁部にプリウェット液が残留していると、シール領域にめっき液が入り込んでしまうおそれがある。
【0007】
以上の実情に鑑みて、本願は、基板の縁部にプリウェット液が残留するのを防止することを1つの目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態によれば、めっき液に暴露される被めっき部と前記被めっき部の外側領域である縁部とを有する基板にめっき処理を施すためのめっき方法であって、基板に第1のシール体を接触させて前記基板の前記縁部をシールする第1シール工程と、シールされた前記基板にプリウェット処理を施すプリウェット工程と、プリウェット後の前記基板から前記第1のシール体を取り外す第1シール取外し工程と、前記基板を、第2のシール体を有する基板ホルダで保持する基板保持工程と、前記基板ホルダで保持された前記基板にめっ
き液を作用させるめっき工程と、を含む、めっき方法が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。
【
図3】
図3は、本実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。
【
図4】
図4は、本実施形態のプリウェットモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。
【
図5】
図5は、
図4における上方から第2保持部材を示す図である。
【
図6】
図6は、プリウェットモジュールによる第1実施形態のプリウェット処理を示す図である。
【
図7】
図7は、プリウェットモジュールによる第2実施形態のプリウェット処理を示す図である。
【
図8】
図8は、プリウェットモジュールによる第3実施形態のプリウェット処理を示す図である。
【
図9】
図9は、プリウェットモジュールによる第4実施形態のプリウェット処理を示す図である。
【
図10】
図10は、プリウェットモジュールによる第5実施形態のプリウェット処理を示す図である。
【
図11】
図11は、プリウェットモジュールによる第6実施形態のプリウェット処理を示す図である。
【
図12】
図12は、プリウェットモジュールによる第7実施形態のプリウェット処理を示す図である。
【
図13】めっき装置によるめっき方法の一例を示すフローチャートである。
【
図14】変形例によるプリウェットモジュールの構成の一部を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0011】
<めっき装置の全体構成>
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。
図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。本実施形態のめっき装置は、基板に対してめっき処理を施すために使用される。基板は、角形基板、円形基板を含む。
図1、2に示すように、めっき装置1000は、ロード/アンロードモジュール100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤモジュール600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
【0012】
ロード/アンロードモジュール100は、めっき装置1000に半導体ウェハなどの基板を搬入したりめっき装置1000から基板を搬出したりするためのモジュールであり、基板を収容するためのカセットを搭載している。本実施形態では4台のロード/アンロードモジュール100が水平方向に並べて配置されているが、ロード/アンロードモジュール100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロード/アンロードモジュール100、アライナ120、および搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。アライナ120は、基板のオ
リフラ(オリエンテーションフラット)やノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。
【0013】
プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面に純水または脱気水などの処理液(プリウェット液)を付着させるためのモジュールである。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。プリソークモジュール300は、めっき処理前の基板の被めっき面の酸化膜をエッチングするためのモジュールである。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。
【0014】
めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施すためのモジュールである。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
【0015】
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板を洗浄するためのモジュールである。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤモジュール600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤモジュールが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤモジュールの数および配置は任意である。
【0016】
搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するためのモジュールであり、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
【0017】
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロード/アンロードモジュール100に基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロード/アンロードモジュール100から基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、オリフラやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
【0018】
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
【0019】
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤモジュール600へ搬送する。スピンリンスドライヤモジュール600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロード/アンロードモジュール100へ搬送する。最後に、ロード/アンロードモジュール100から基板が搬出される。
【0020】
<めっきモジュールの構成>
次に、めっきモジュール400の構成を説明する。本実施形態における24台のめっきモジュール400は同一の構成であるので、1台のめっきモジュール400のみを説明する。
図3は、本実施形態のめっきモジュール400の構成を概略的に示す縦断面図である。
図3に示すように、めっきモジュール400は、めっき液を収容するためのめっき槽410を備える。めっき槽410は、上面が開口した円筒形の内槽412と、内槽412の上縁からオーバーフローしためっき液を溜められるように内槽412の周囲に設けられた外槽414と、を含んで構成される。
【0021】
めっきモジュール400は、内槽412の内部を上下方向に隔てるメンブレン420を備える。内槽412の内部はメンブレン420によってカソード領域422とアノード領域424に仕切られる。カソード領域422とアノード領域424にはそれぞれめっき液が充填される。アノード領域424の内槽412の底面にはアノード430が設けられる。カソード領域422にはメンブレン420に対向する抵抗体450が配置される。抵抗体450は、基板Wfの被めっき面Wf-aにおけるめっき処理の均一化を図るための部材である。なお、本実施形態ではメンブレン420が設けられる一例を示したが、メンブレン420は設けられなくてもよい。
【0022】
また、めっきモジュール400は、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wfを保持するための基板ホルダ440を備える。基板ホルダ440は、被めっき面Wf-aにおける一部(被めっき部)Wf-1を露出させた状態で、当該一部の外側領域である縁部Wf-2を把持する。基板ホルダ440は、めっき液が基板Wfの縁部Wf-2に作用しないように、縁部Wf-2をシールするシール体(第2のシール体)441を有する。また、基板ホルダ440は、基板Wfの縁部Wf-2に接触して図示していない電源から基板Wfに給電するための給電接点を備える。めっきモジュール400は、基板ホルダ440を昇降させるための昇降機構442を備える。昇降機構442は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる。昇降機構442を用いて基板Wfをカソード領域422のめっき液に浸漬させることにより、基板Wfの被めっき部Wf-1がめっき液に暴露される。めっきモジュール400は、この状態でアノード430と基板Wfとの間に電圧を印加することによって、基板Wfの被めっき面Wf-a(被めっき部Wf-1)にめっき処理を施すように構成される。
【0023】
なお、上記しためっきモジュール400は、基板Wfの被めっき面Wf-aが下方に向けられた状態でめっき処理が施されるものとしたが、こうした例に限定されない。一例として、めっきモジュール400では、被めっき面Wf-aが上方または側方に向けられた状態でめっき処理が施されてもよい。
【0024】
<プリウェットモジュールの構成>
本実施形態のプリウェットモジュール200の構成を説明する。本実施形態における2台のプリウェットモジュール200は同一の構成であるので、1台のプリウェットモジュール200のみを説明する。
図4は、本実施形態のプリウェットモジュール200の構成を概略的に示す縦断面図である。
図4に示すように、プリウェットモジュール200は、基板Wfを保持するためのプリウェット用基板ホルダ240と、プリウェット用基板ホルダ240を駆動するための駆動機構250と、を備える。また、プリウェットモジュール200は、純水または脱気水などの処理液を供給するための処理液供給機構(
図4では不図示)を有する。なお、
図4に示す例では、プリウェット用基板ホルダ240は、被めっき面Wf-aを上方に向けた状態で基板Wfを保持しているが、こうした例には限定されない。プリウェット用基板ホルダ240は、被めっき面Wf-aを下方または水平方向に向けて保持するように構成されてもよい。また、プリウェット用基板ホルダ240は、被めっき面Wfを鉛直方向または水平方向に対して傾斜させて保持してもよい。駆動機構2
50は、一例として、プリウェット用基板240を水平方向と鉛直方向との少なくとも一方に移動させることができるように構成される。また、駆動機構250は、被めっき面Wf-aの向きを変更可能なように構成されてもよく、基板Wfを上下反転させるように構成されてもよい。
【0025】
プリウェット用基板ホルダ240は、例えば基板Wfの被めっき面Wf-aの裏面を支持するための支持面242aを有する第1保持部材(支持体)242と、この第1保持部材242に対して着脱自在に構成される第2保持部材244と、を有している。一例として、プリウェット用基板ホルダ240は、第1保持部材242に対して第2保持部材244に取り付けられたピン245を図示しない駆動機構によって移動させ、第1保持部材242とシール体246とによって基板Wfを挟み込むことにより、基板Wfを保持するように構成される。ただし、こうした例に限定されず、例えば、プリウェット用基板ホルダ240は第1保持部材242に設けられた真空チャックにより基板を保持するように構成されてもよい。
【0026】
第2保持部材244は、基板Wfの被めっき面Wf-aに接触し、被めっき面Wf-aに対して段差部を形成する。一例として、第2保持部材244により形成される段差部は、
図4に示すように、基板Wfの被めっき面Wf-aから離れるほど拡径するテーパ状に構成されるとよい。
図5は、
図4における上方から第2保持部材244を示す図である。
図4および
図5に示すように、第2保持部材244は、基板Wfの被めっき面Wf-aと接触して基板Wfの縁部Wf-2をシールするためのシール体(第1のシール体)246を有する(
図5では破線で示している)。シール体246により、被めっき面Wf-aにおいて、プリウェット液が基板Wfの縁部Wf-2に浸入することが防止される。なお、プリウェット液が第1保持部材242と第2保持部材244との隙間から浸入する可能性が低いような場合には、
図4に示すように、プリウェット用基板ホルダ240は第1保持部材242と第2保持部材244との隙間をシールするためのシール体を有しなくてもよい。ただし、こうした例に限定されず、第1保持部材242と第2保持部材244との少なくとも一方は、第1保持部材242と第2保持部材244との隙間をシールするためのシール体を有してもよい。
【0027】
続いて、プリウェットモジュール200による基板Wfのプリウェット処理を説明する。
図6は、プリウェットモジュール200による第1実施形態のプリウェット処理を示す図である。
図6に示す例では、基板Wfは、被めっき面Wf-aが上方を向くように保持されている。また、
図6に示す例では、プリウェットモジュール200は、処理液供給機構として、基板Wfの上方から処理液を噴出するように構成された噴出機構(ノズル)260Aを備えている。噴出機構260Aから処理液が噴出されることにより、基板Wfの被めっき面Wf-a(被めっき部Wf-1)に処理液が吹き付けられて付着する。限定するものではないが、基板Wfの被めっき面Wf-aに処理液の吹き付けは、駆動機構250(
図6では不図示)によるプリウェット用基板ホルダ240(基板Wf)の回転を伴って行われるとよい。こうすれば、被めっき面Wf-aにおける処理液の付着の均一性を向上させることができる。また、処理液を噴出する噴出機構260Aは、基板Wfの中心に向けて処理液を吹き付けるように構成されてもよいし、基板Wfの中心から離れた所定位置に向けて処理液を吹き付けるように構成されてもよい。さらに、噴出機構260Aからの処理液の噴出は、被めっき面Wf-aにおける吹き付け位置を変更しながら行われるように、プリウェット用基板ホルダ240と噴出機構260Aとの少なくとも一方の移動を伴って行われるものとしてもよい。
【0028】
図7は、プリウェットモジュール200による第2実施形態のプリウェット処理を示す図である。
図7に示す例では、基板Wfは、被めっき面Wf-aが上方を向くように保持されている。また、
図7に示す例では、プリウェットモジュール200は、処理液供給機
構として、基板Wfの上方から処理液を噴出するように構成された噴出機構260Bを備えている。噴出機構260Bは、複数の噴出口260Baを有している。一例として、噴出機構260Bは、基板Wfの被めっき面Wf-aの半径方向に沿った複数の噴出口260Baを有し、基板Wfの回転を伴って、噴出機構260Bから処理液が噴出されるとよい。こうした例においても、基板Wfの被めっき面Wf-aに好適にプリウェット処理を施すことができる。なお、噴出機構260Bからの処理液の噴出は、被めっき面Wf-aにおける吹き付け位置を変更しながら行われるように、プリウェット用基板ホルダ240と噴出機構260Bとの少なくとも一方の移動を伴って行われてもよい。
【0029】
図8は、プリウェットモジュール200による第3実施形態のプリウェット処理を示す図である。
図8に示す例では、基板Wfは、被めっき面Wf-aが上方を向くように保持されている。
図8に示す例では、プリウェットモジュール200は、処理液供給機構として、基板Wfの上方から処理液を噴出するように構成された噴出機構260Cを備えている。ここで、
図8に示す噴出機構260Cは、複数の噴出口260Caを有している。一例として、噴出機構260Cは、基板Wfの被めっき部Wf-1の全域にわたって被めっき面Wf-aに対向する複数の噴出口260Caを有する。こうした例においても、基板Wfの被めっき面Wf-aに好適にプリウェット処理を施すことができる。なお、噴出機構260Cからの処理液の噴出は、被めっき面Wf-aにおける吹き付け位置を変更しながら行われるように、プリウェット用基板ホルダ240と噴出機構260Cとの少なくとも一方の移動を伴って行われてもよい。また、噴出機構260Cから処理液が噴出されるときに、基板Wfを回転させてもよい。
【0030】
図9は、プリウェットモジュール200による第4実施形態のプリウェット処理を示す図である。
図9に示す例では、基板Wfは、被めっき面Wf-aが上方を向くように保持されている。
図9に示す例では、プリウェットモジュール200の処理液供給機構260Dは、プリウェット用基板ホルダ240の第2保持部材244(第1のシール体246、段差部)と被めっき面Wf-aとによって画定される槽状領域に処理液を溜めている。一例として、プリウェットモジュール200は、所定量の処理液が槽状領域に溜められるように処理液供給機構260Dを作動させ、その後、予め定めた時間にわたって待機することにより、処理液を被めっき面Wf-aに付着させてもよい。こうした例によれば、少ない処理液で被めっき面Wf-aに均一に処理液を付着させることができる。
【0031】
図10は、プリウェットモジュール200による第5実施形態のプリウェット処理を示す図である。
図10に示す例では、基板Wfは、被めっき面Wf-aが上方を向くように保持されている。
図10に示す例では、プリウェットモジュール200は、処理液供給機構260Eとして、処理液を収容するためのプリウェット槽260Eaと、プリウェット槽260Eaに処理液を供給するための処理液供給ライン260Ebと、プリウェット槽260Eaから処理液を排出するための処理液排出ライン260Ecと、を備える。
図10に示す例では、駆動機構250(
図10では不図示)を用いて、基板Wfを保持したプリウェット用基板ホルダ240をプリウェット槽260Eaに溜められた処理液に浸漬させることにより、基板Wfの被めっき面Wf-1に処理液を付着させている。なお、プリウェットモジュール200は、プリウェット用基板ホルダ240をプリウェット槽260Ea内に移動させた後に、処理液供給ライン260Ebからプリウェット槽260Ea内に処理液を供給することにより、基板Wfに処理液を付着させてもよい。また、プリウェットモジュール200は、プリウェット槽260Ea内に処理液を溜めた状態で、プリウェット用基板ホルダ240をプリウェット槽260Ea内に移動させることにより、基板Wfに処理液を付着させてもよい。なお、
図10に示す例において、プリウェットモジュール200は、処理液供給ライン260Ebに代えて、または加えて、
図6~
図8に示すような噴出機構260A~260Cの何れかを備えてもよい。
【0032】
図11は、プリウェットモジュール200による第6実施形態のプリウェット処理を示す図である。
図11に示す例では、基板Wfは、被めっき面Wf-aが下方を向くように保持されている。
図11に示す例では、プリウェットモジュール200は、処理液供給機構として、基板Wfの下方から処理液を噴出するように構成された噴出機構260Fを備えている。ここで、
図11に示す噴出機構260Fは、複数の噴出口260Faを有している。一例として、噴出機構260Fは、基板Wfの被めっき部Wf-1の全域にわたって被めっき面Wf-aに対向する複数の噴出口260Faを有する。こうした例においても、基板Wfの被めっき面Wf-aに好適にプリウェット処理を施すことができる。なお、噴出機構260Fからの処理液の噴出は、被めっき面Wf-aにおける吹き付け位置を変更しながら処理液の噴出が行われるように、プリウェット用基板ホルダ240と噴出機構260Fとの少なくとも一方の移動を伴って行われてもよい。また、噴出機構260Fから処理液が噴出されるときに、基板Wfを回転させてもよい。さらに、
図11に示す例に限定されず、噴出機構260Fは、
図6で説明した噴出機構260Aのように1つの噴出口を有してもよい。また、噴出機構260Fは、
図7で説明した噴出機構260Bのように基板Wfの被めっき面Wf-aの半径方向に沿った複数の噴出口を有してもよい。
【0033】
図12は、プリウェットモジュール200による第7実施形態のプリウェット処理を示す図である。
図12に示す例では、基板Wfは、被めっき面Wf-aが下方を向くように保持されている。
図12に示す例では、プリウェットモジュール200は、処理液供給機構260Gとして、処理液を収容するためのプリウェット槽260Gaと、プリウェット槽260Gaに処理液を供給するための処理液供給ライン260Gbと、プリウェット槽260Gaから処理液を排出するための処理液排出ライン260Gcと、を備える。
図12に示す例では、駆動機構250(
図12では不図示)を用いて、基板Wfを保持したプリウェット用基板ホルダ240をプリウェット槽260Gaに溜められた処理液に浸漬させることにより、基板Wfの被めっき面Wf-1に処理液を付着させている。なお、プリウェットモジュール200は、プリウェット用基板ホルダ240をプリウェット槽260Ga内に移動させた後に、処理液供給ライン260Gbからプリウェット槽260Ga内に処理液を供給することにより、基板Wfに処理液を付着させてもよい。また、プリウェットモジュール200は、プリウェット槽260Ga内に処理液を溜めた状態で、プリウェット用基板ホルダ240をプリウェット槽260Ga内に移動させることにより、基板Wfに処理液を付着させてもよい。さらに、プリウェットモジュール200は、プリウェット槽260Ga内で、基板Wfを傾けてもよい。また、プリウェットモジュール200は、基板Wfを傾けた状態でプリウェット用基板ホルダ240と基板Wfとをプリウェット槽260Ga内に移動させてもよい。こうすれば、基板Wfの被めっき面Wf-aに気泡が生じることを抑制できる。上記したように、プリウェット槽260Eaのシール体246によって基板Wfはシールされているので、こうした例においても、基板Wfに処理液を好適に付着させることができる。なお、
図12に示す例において、プリウェットモジュール200は、処理液供給ライン260Gbに代えて、または加えて、
図6~
図8に示すような噴出機構260A~260Cの何れかを噴出口が上方に向くように配置して備えてもよい。
【0034】
図6~
図12を参照して説明したようにプリウェット処理にて基板Wfの被めっき面Wf-aに処理液を付着させると、続いて、プリウェットモジュール200は、プリウェット用基板ホルダ240による基板Wfの保持を解除する。これにより、プリウェット用基板ホルダ240のシール体246による被めっき面Wf-aのシールも解除される。ここで、プリウェット用基板ホルダ240による基板Wfの保持を解除する際には、駆動機構250によって基板Wfを回転させた後に基板Wfの保持を解除することが好ましい。また、プリウェットモジュール200は、基板Wfを回転させることに代えて、または加えて、基板Wfの水平方向または鉛直方向へ移動させること、基板Wfを傾けること、基板Wfを振動させること、の少なくとも1つを行ってもよい。こうすれば、プリウェット用
基板ホルダ240のシール体246付近に残った処理液を減らすことができ、被めっき面Wf-aのシールの解除時に基板Wfの縁部Wf-2に処理液が付着することを抑制できる。なお、
図4に示すように、プリウェット用基板ホルダ240の第2保持部材244(段差部)が、被めっき面Wf-aから離れるほど拡径するように構成されていると、シール体246付近に残った処理液を減らすことが容易になる。また、被めっき面Wf-aが下方に向いた状態で、プリウェット用基板ホルダ240による基板Wfの保持を解除すれば、基板Wfの縁部Wf-2に処理液が付着することを更に抑制できる。
【0035】
<めっき方法>
図13は、上記しためっき装置によるめっき方法の一例を示すフローチャートである。
図13に示すように、めっき装置では、プリウェットモジュール200において、プリウェット用基板ホルダ240によって基板Wfを保持することにより、基板Wfにシール体(第1のシール体)246を接触させて基板Wfの縁部Wf-2をシールする(ステップS10)。続いて、プリウェット用基板ホルダ240に保持された基板Wfに対してプリウェット処理を施す(ステップS20)。続いて、搬送装置700は、プリウェット処理が終わった基板Wfをプリソークモジュール300へと搬送する。なお、搬送装置700は、プリウェット用基板ホルダ240に保持された状態で、基板Wfをプリソークモジュール300へと搬送することが好ましい。こうすれば、プリソーク処理において、基板Wfの縁部にプリソーク処理における硫酸または塩酸などの処理液(プリソーク液)が付着することを防止できる。なお、プリソーク処理はスキップされてもよく、めっき装置1000は、プリソークモジュール300を備えなくてもよい。または、一例としてプリウェットモジュール200におけるプリウェット液に硫酸または塩酸などを混ぜることで、プリウェットモジュール200においてプリウェット処理とプリソーク処理とが行われてもよい。その後、プリウェット用基板ホルダ240による基板Wfの保持を解除して、基板Wfからシール体246を取り外す(ステップS30)。搬送装置700は、プリウェット処理が終わった基板Wfをめっきモジュール400へと搬送する(ステップS40)。このときには、一例として、搬送装置700は、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wfを搬送するとよい。こうすれば、基板Wfの縁部に、プリウェット処理の処理液などの異物が付着することを防止できる。そして、めっきモジュール400において、シール体(第2のシール体)441を有する基板ホルダ440によって基板Wfを保持し(ステップS50)、基板Wfにめっき液を作用させる(ステップS60)。こうしためっき方法によれば、第1のシール体246によって基板Wfをシールしてプリウェット処理を施すことができ、基板Wfの縁部Wf-2にプリウェット処理による処理液が残留するのを防止できる。
【0036】
<変形例>
図14は、変形例によるプリウェットモジュールの構成の一部を概略的に示す図である。
図14では、変形例のプリウェット用基板ホルダ240Aの一部が拡大して示されている。変形例のプリウェット用基板ホルダ240Aは、保持される基板Wfの縁部Wf-2と接触する電気接点247(抵抗測定機構の一例)を備えている。プリウェット用基板ホルダ240Aは、複数の電気接点247を有し、複数の電気接点247は、基板Wfの導電層(例えばシード層)を通じて互いに電気的に接続される。そして、制御モジュール800は、2つの電気接点247を通じた合成抵抗を測定し、合成抵抗が所定の許容範囲内にない場合には、電気接点247と基板Wfの導電層との接続に異常があると判断する。こうした変形例によるプリウェットモジュールによれば、基板Wfがめっきモジュール400に搬送される前に、基板Wfの欠陥を検出することができる。
【0037】
本発明は、以下の形態としても記載することができる。
[形態1]形態1によれば、めっき液に暴露される被めっき部と前記被めっき部の外側領域である縁部とを有する基板にめっき処理を施すためのめっき方法が提案され、前記めっ
き方法は、基板に第1のシール体を接触させて前記基板の前記縁部をシールする第1シール工程と、前記第1シール工程によりシールされた前記基板にプリウェット処理を施すプリウェット工程と、プリウェット後の前記基板から前記第1のシール体を取り外す第1シール取外し工程と、前記基板を、第2のシール体を有する基板ホルダで保持する基板保持工程と、前記基板ホルダで保持された前記基板にめっき液を作用させるめっき工程と、を含む。
形態1によれば、基板の縁部にプリウェット液が残留することを防止できる。
【0038】
[形態2]形態2によれば、形態1において、前記第1シール取外し工程は、前記基板から前記第1のシール体を取り外す前に、前記基板を回転させる工程を含む。
形態2によれば、第1のシール体付近に残るプリウェット液を減らすことができ、基板の縁部にプリウェット液が残留することをより防止できる。
【0039】
[形態3]形態3によれば、形態1または2において、前記プリウェット工程では、被めっき面を下方に向けた状態で前記基板にプリウェット処理を施す。
形態3によれば、基板の縁部にプリウェット液が残留することをより防止できる。
【0040】
[形態4]形態4によれば、形態1または2において、前記プリウェット工程では、被めっき面を上方に向けた状態で前記基板にプリウェット処理を施す。
形態4によれば、少ないプリウェット液を用いて、基板の被めっき面にプリウェット液を均一に付着させることができる。
【0041】
[形態5]形態5によれば、形態4において、前記プリウェット工程は、前記第1のシール体と前記基板の被めっき面とによって画定される槽状領域にプリウェット液を溜める工程を含む。
形態5によれば、少ないプリウェット液を用いて、基板の被めっき面にプリウェット液を均一に付着させることができる。
【0042】
[形態6]形態6によれば、形態1から5において、搬送モジュールにより、前記プリウェット工程が施される場所から前記被めっき面を下方に向けた状態で搬送する工程を更に含む。
形態6によれば、搬送中に基板の縁部にプリウェット液または他の異物が付着することを防止できる。
【0043】
[形態7]形態7によれば、形態1から6において、前記プリウェット工程は、プリウェット液を前記基板の被めっき面に吹き付けることにより行われる。
【0044】
[形態8]形態8によれば、形態1から7において、前記プリウェット工程は、前記基板の回転を伴って行われる。
形態8によれば、基板にプリウェット液をより均一に付着させることができる。
【0045】
[形態9]形態9によれば、形態1から8において、前記第1シール工程では、前記第1のシール体を有するプリウェット用基板ホルダにより前記基板が保持され、前記プリウェット用基板ホルダは、前記基板の被めっき面の裏面を支持する支持体を有し、前記支持体と前記第1のシール体とによる前記基板の挟み込み、および/または、前記支持体に設けられた真空チャックにより、前記基板を保持する。
【0046】
[形態10]形態10によれば、形態9において、前記プリウェット用基板ホルダは、前記基板の前記縁部の導電層の電気抵抗を測定するための抵抗測定機構を備え、前記めっき方法は、前記プリウェット用基板ホルダに保持された基板の電気抵抗を測定する工程を更
に含む。
形態10によれば、めっき工程の前に、基板の欠陥を検出することができる。
【0047】
[形態11]形態11によれば、形態1から10において、前記第1のシール体は、前記基板の被めっき面に対して段差部を形成し、当該段差部は、前記基板の被めっき面から離れるほど拡径するテーパ状に構成される。
形態11によれば、基板の縁部にプリウェット液が残留することをより防止できる。
【0048】
[形態12]形態12によれば、形態1から11において、前記めっき工程では、被めっき面を下方に向けた状態で前記基板ホルダと前記基板とを前記めっき液に浸漬させる。
形態12によれば、基板の縁部にプリウェット液が残留することをより防止できる。
【0049】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
【符号の説明】
【0050】
200…プリウェットモジュール
240、240A…プリウェット用基板ホルダ
242…第1保持部材
244…第2保持部材
245…ピン
246…シール体(第1のシール体)
247…電気接点
250…駆動機構
260A~260C、260F…噴出機構
260D、260E、260G…処理液供給機構
400…めっきモジュール
410…めっき槽
440…基板ホルダ
441…シール体(第2のシール体)
800…制御モジュール
1000…めっき装置
Wf…基板
Wf-a…被めっき面
Wf-1…被めっき部
Wf-2…縁部