(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】通信システム及び通信方法
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20240828BHJP
【FI】
H04M11/00 302
(21)【出願番号】P 2020104050
(22)【出願日】2020-06-16
【審査請求日】2023-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 義久
(72)【発明者】
【氏名】合田 文美
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-344916(JP,A)
【文献】特開2018-032164(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1拠点から第2拠点に対して情報の単方向通信を行う
場合に利用する第1ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第1受信部と、
前記第1受信部によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第1提供部と、
前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を受付ける受付部と、
前記第1拠点と前記第2拠点との間で情報の双方向通信を行う
場合に利用する第2ネットワーク
であって前記第1ネットワークとは異なるネットワークである第2ネットワークを介して、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を、前記第2拠点へ送信する送信部と、
前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第2受信部と、
前記第2受信部によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第2提供部と
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記第1提供部は、
前記第1受信部によって受信された情報を前記第1拠点及び前記第2拠点とは異なる他の第3拠点の利用者に提供する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第1受信部によって受信された情報を解析する解析部をさらに備え、
前記第1提供部は、
前記解析部によって解析された解析結果を前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記解析部は、
前記第1受信部によって受信された情報として、所定の条件を満たす利用者が映された画像を解析し、
前記第1提供部は、
前記解析部によって解析された解析結果を前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記解析部は、
前記所定の条件を満たす利用者の表情を解析することで、当該所定の条件を満たす利用者の心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出し、
前記第1提供部は、
前記解析部によって解析された心理特徴情報を前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記解析部は、
前記第1受信部によって受信された情報として、センサによって検知されたセンサ情報を解析し、
前記第1提供部は、
前記解析部によって解析された解析結果を前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
【請求項7】
前記解析部は、
前記センサ情報を解析することで、撮影された環境に関する情報を示す環境特徴情報を抽出し、
前記第1提供部は、
前記解析部によって解析された環境特徴情報を前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記解析部は、
所定の条件を満たす利用者から検知された前記センサ情報を解析することで、当該所定の条件を満たす利用者の心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出し、
前記第1提供部は、
前記解析部によって解析された心理特徴情報を前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の通信システム。
【請求項9】
前記第1受信部は、
前記第1拠点から第2拠点に対して、前記第1ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された画像を受信し、
前記第1提供部は、
前記第1受信部によって受信された画像を前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の通信システム。
【請求項10】
前記受付部は、
前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを受付け、
前記送信部は、
前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを、前記第2拠点へ送信し、
前記第2受信部は、
前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点から送信されたメッセージを受信し、
前記第2提供部は、
前記第2受信部によって受信されたメッセージを前記第2拠点の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の通信システム。
【請求項11】
前記第1受信部は、
前記第1拠点から送信された画像を、所定の記憶部に所定の態様で格納する
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の通信システム。
【請求項12】
前記第1受信部は、
前記画像を、前記所定の記憶部にタイムラプス形式で格納する
ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
通信システムが実行する通信方法であって、
第1拠点から第2拠点に対して情報の単方向通信を行う
場合に利用する第1ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第1受信工程と、
前記第1受信工程によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第1提供工程と、
前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を受付ける受付工程と、
前記第1拠点と前記第2拠点との間で情報の双方向通信を行う
場合に利用する第2ネットワーク
であって前記第1ネットワークとは異なるネットワークである第2ネットワークを介して、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を、前記第2拠点へ送信する送信工程と、
前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第2受信工程と、
前記第2受信工程によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第2提供工程と
を備えることを特徴とする通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、双方向にやり取りが可能な会議システムにおいて、複数のネットワークを介した技術が知られている。例えば、自局の制御端末で動作している制御アプリケーション上で開いているオンラインサービスのリンク情報を、テレビ会議装置を経由して相手局の制御端末に伝える技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、オンラインサービスのリンク情報を送信するに過ぎず、従来技術を利用している利用者に関する情報を正確に取得することができない場合がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る通信システムは、第1拠点から第2拠点に対して情報の単方向通信を行う第1ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第1受信部と、前記第1受信部によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第1提供部と、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を受付ける受付部と、前記第1拠点と前記第2拠点との間で情報の双方向通信を行う第2ネットワークを介して、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を、前記第2拠点へ送信する送信部と、前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第2受信部と、前記第2受信部によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第2提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る通信システムが実行する情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る通信システムが実行する解析処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る画像情報記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態に係る端末装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
第1拠点から第2拠点に対して情報の単方向通信を行う第1ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第1受信部と、前記第1受信部によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第1提供部と、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を受付ける受付部と、前記第1拠点と前記第2拠点との間で情報の双方向通信を行う第2ネットワークを介して、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信する情報を、前記第2拠点へ送信する送信部と、前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された情報を受信する第2受信部と、前記第2受信部によって受信された情報を前記第2拠点の利用者に提供する第2提供部とを備えることを特徴とする通信システム。
【0011】
このような通信システムによれば、第1拠点から第2拠点に対して情報の単方向通信を行う第1ネットワークを介して、第1拠点から送信された情報を受信し、受信された情報を第2拠点の利用者に提供する。例えば、通信システムは、第1ネットワークを介して、外国から日本に対して外国の利用者が撮影された画像を受信し、受信された画像を日本の利用者に提供する。
【0012】
そして、通信システムは、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信する情報を受付け、第1拠点と第2拠点との間で情報の双方向通信を行う第2ネットワークを介して、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信する情報を、第2拠点へ送信する。また、通信システムは、第2ネットワークを介して、第1拠点から送信された情報を受信し、受信された情報を第2拠点の利用者に提供する。例えば、通信システムは、第2ネットワークを介して、外国の利用者から日本の利用者に対して、連絡事項等を含むメッセージを日本へ送信する。そして、通信システムは、第2ネットワークを介して、外国から送信されたメッセージを受信し、受信されたメッセージを日本の利用者に提供する。
【0013】
このように、通信システムは、第1ネットワークを介して画像を送信することで、遠隔地に位置する利用者の状況を正確に把握することができる。そして、通信システムは、第2ネットワークを介してメッセージを送信することで、遠隔地に位置する利用者と双方向にやり取りを行うことを実現する。これにより、通信システムは、遠隔地に位置する利用者と正確に意思疎通を図ることができる。
【0014】
一般に、外国で製品を設計する際に、外国に直接訪問し、現地の利用者に製品の性能や、評価や、使用後の製品の確認等を行う。これにより、現地の文化や、風習や、考え方に適合した製品の設計を行う。しかしながら、外国の利用者に対して製品の調査を行う場合、調査員が外国に移動し、外国の利用者にインタビュ等を行う必要がある。この場合、移動のコストが掛るため、低コストで外国の利用者に対して製品の調査を行うことが困難である場合があった。
【0015】
また、画像及び音声を送信する一般的な通信システムでは、第1拠点及び第2拠点に位置する利用者間で双方向にてやり取りを行う。このような通信システムでは、利用者の表情等を読取ることができるほどの高画質な画像を得ることが困難である場合があった。例えば、かかる通信システムを用いて外国の利用者に製品の使用に関するインタビュを行う場合、製品の使用感について十分な情報を得ることが難しい。例えば、外国の利用者が製品に対する肯定的な評価を示した場合、製品の使用に関するインタビュであることを考慮したために、遠慮して肯定的な評価を示す場合がある。このような場合、外国の利用者の表情を読取ることで評価の裏付けが可能となる場合があるが、一般的な通信システムでは、利用者の表情等を読取ることが困難であるため、製品の使用感について十分な情報を得ることが困難である場合があった。
【0016】
また、外国で試作された製品の質を確認する場合、製品の柔らかさや、感触等について十分な情報を得ることが困難であった。例えば、このような場合、外国の利用者の表情を読取ることで評価の裏付けが可能となる場合があるが、一般的な通信システムでは、利用者の表情等を読取ることが困難であるため、製品の使用感について十分な情報を得ることが困難である場合があった。
【0017】
これらの課題に対して、通信システムは、単方向通信を行う第1ネットワークを介して受信された外国の利用者が撮影された画像を日本の利用者に提供することでネットワーク上の遅延等を低減させる。これにより、通信システムは、高画質な画像を提供することができる。また、通信システムは、第1ネットワークを介して受信された外国で試作された製品が撮影された画像を日本の利用者に提供することでネットワーク上の遅延等を低減させる。これにより、通信システムは、製品に関する高画質な画像を提供することができる。
【0018】
また、通信システムは、双方向通信を行う第2ネットワークを介して受信されたメッセージを日本の利用者に提供するため、画像の提供と同時であり、且つ、リアルタイムに利用者間でメッセージのやり取りを行うことを可能とする。このように、通信システムは、上記課題を解決する。したがって、通信システムは、利用者及び製品を含めた物体の状況を正確に把握させることができる。
【0019】
また、通信システムは、受信された情報を前記第1拠点及び前記第2拠点とは異なる他の第3拠点の利用者に提供する。
【0020】
このような通信システムによれば、受信された情報を第1拠点及び第2拠点とは異なる他の第3拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることができる。
【0021】
また、通信システムは、受信された情報を解析し、解析された解析結果を前記第2拠点の利用者に提供する。
【0022】
このような通信システムによれば、受信された情報を解析し、解析された解析結果を第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることができる。
【0023】
また、通信システムは、受信された情報として、所定の条件を満たす利用者が映された画像を解析し、解析された解析結果を第2拠点の利用者に提供する。
【0024】
このような通信システムによれば、受信された情報として、所定の条件を満たす利用者が映された画像を解析し、解析された解析結果を第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることができる。
【0025】
また、通信システムは、所定の条件を満たす利用者の表情を解析することで、所定の条件を満たす利用者の心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出し、解析された心理特徴情報を第2拠点の利用者に提供する。
【0026】
このような通信システムによれば、所定の条件を満たす利用者の表情を解析することで、所定の条件を満たす利用者の心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出し、解析された心理特徴情報を第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることができる。
【0027】
また、通信システムは、受信された情報として、センサによって検知されたセンサ情報を解析し、解析された解析結果を前記第2拠点の利用者に提供する。
【0028】
このような通信システムによれば、受信された情報として、センサによって検知されたセンサ情報を解析し、解析された解析結果を第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることができる。
【0029】
また、通信システムは、センサ情報を解析することで、撮影された環境に関する情報を示す環境特徴情報を抽出し、解析された環境特徴情報を前記第2拠点の利用者に提供する。
【0030】
このような通信システムによれば、センサ情報を解析することで、撮影された環境に関する情報を示す環境特徴情報を抽出し、解析された環境特徴情報を第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する物体の状況を正確に把握させることができる。
【0031】
また、通信システムは、所定の条件を満たす利用者から検知された前記センサ情報を解析することで、当該所定の条件を満たす利用者の心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出し、解析された心理特徴情報を前記第2拠点の利用者に提供する。
【0032】
このような通信システムによれば、所定の条件を満たす利用者から検知されたセンサ情報を解析することで、所定の条件を満たす利用者の心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出し、解析された心理特徴情報を第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する対象者の状況を正確に把握することができる。
【0033】
また、通信システムは、前記第1拠点から第2拠点に対して、前記第1ネットワークを介して、前記第1拠点から送信された画像を受信し、受信された画像を前記第2拠点の利用者に提供する。
【0034】
このような通信システムによれば、第1拠点から第2拠点に対して、第1ネットワークを介して、第1拠点から送信された画像を受信し、受信された画像を第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する対象者の状況を正確に把握することができる。
【0035】
また、通信システムは、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを受付け、前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点の利用者から前記第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを、前記第2拠点へ送信し、前記第2ネットワークを介して、前記第1拠点から送信されたメッセージを受信し、受信されたメッセージを前記第2拠点の利用者に提供する。
【0036】
このような通信システムによれば、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを受付け、第2ネットワークを介して、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを、第2拠点へ送信し、第2ネットワークを介して、第1拠点から送信されたメッセージを受信し、受信されたメッセージを第2拠点の利用者に提供するため、遠隔地に位置する他の利用者と正確な意思疎通を図ることができる。
【0037】
また、通信システムは、前記第1拠点から送信された画像を、所定の記憶部に所定の態様で格納する。
【0038】
このような通信システムによれば、第1拠点から送信された画像を保存するため、適宜画像を再検証又は再利用することができる。
【0039】
また、通信システムは、前記画像を、前記所定の記憶部にタイムラプス形式で格納する。
【0040】
このような通信システムによれば、第1拠点から送信された画像を、所定の記憶部にタイムラプス形式で格納するため、適切なデータ形式で保存することができる。これにより、通信システムは、長時間の撮影によって取得された画像であっても、適切な解像度を維持した画像を保存することができる。
【0041】
以下に、通信システム及び通信方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により通信システム及び通信方法が限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0042】
[実施形態]
〔1.通信システムが示す情報処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る通信システム1が実行する情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る通信システム1が実行する情報処理の一例を示す図である。
図1の例では、第1拠点LO1が外国であり、第2拠点LO2が日本である例を示す。
【0043】
ここで、
図1の例では、外国にて、不織布製品を利用する利用者に不織布製品の性能及び評価の調査を行うためのインタビュの様子や、使用後の不織布製品の確認を行うための使用後の不織布製品の様子を、単方向通信を行う第1ネットワークN1を介して送信する例を挙げて説明する。このとき、双方向通信を行う第2ネットワークN2を介して、外国の担当者と、日本の担当者とがメッセージを相互にやり取りするものとする。
【0044】
例えば、外国に位置する中継装置11及び12が、単方向通信を行う第1ネットワークN1を介して、日本に位置する情報処理装置201及び202と通信を行い、画像を情報処理装置201及び202にそれぞれ送信する。また、外国の利用者に利用される端末装置101及び102が、双方向通信を行う第2ネットワークN2を介して、日本の利用者に利用される端末装置103及び104と通信を行い、メッセージを相互にやり取りする。
【0045】
なお、以下では、第1ネットワークN1及び第2ネットワークを特に区別しない場合には、ネットワークNと表記する場合がある。また、中継装置11及び12を特に区別しない場合には、中継装置10と表記する場合がある。
【0046】
また、情報処理装置201及び202を特に区別しない場合には、情報処理装置200と表記する場合がある。また、端末装置101、102、103及び104を特に区別しない場合には、端末装置100と表記する場合がある。
【0047】
まず、
図1に示すように、外国にて、所定の条件を満たす利用者の一例として、製品を利用したことがある利用者(以下では、対象者と表記する場合がある)に対して担当者がインタビュをするものとする。この場合、担当者は、カメラCA11を用いて、インタビュの様子を撮影する。そして、担当者は、マイクMA11を用いて、インタビュの音声を録音する。例えば、担当者は、対象者に対して、「製品は使用しやすかったか?」、「製品の肌触りはどうだったか?」、「製品を使用して違和感はあったか」等についてインタビュを行う。
【0048】
続いて、マイクMA11及びカメラCA11は、音声情報及び画像を中継装置11に送信する(ステップS1)。そして、情報処理装置201は、第1ネットワークN1を介して、音声情報と、画像とを中継装置11から受信する(ステップS2)。また、情報処理装置201は、画像をディスプレイDI21及びDI22に提供する(ステップS3)。この場合、情報処理装置201は、画像とともに、音声情報をディスプレイDI21及びDI22に提供する。これにより、情報処理装置201は、日本の担当者に対して、インタビュの画像及び音声を提供する。
【0049】
例えば、情報処理装置201は、日本の担当者に対して、外国の担当者と対象者とが「製品は使用しやすかったか?」、「製品の肌触りはどうだったか?」、「製品を使用して違和感はあったか」等についてインタビュを行っている様子を示す画像及び音声を提供する。
【0050】
また、インタビュの様子をマジックミラー越しに観察している担当者(以下では、観察者と表記する場合がある)がいるものとする。この場合、カメラCA12を用いて、観察者を撮影する。そして、担当者は、マイクMA12を用いて、観察者の音声を録音する。例えば、観察者は、担当者に対して、「製品の肌触りはどうだったか?」という質問についてより掘り下げた質問をするように指示等を行う。
【0051】
続いて、マイクMA12及びカメラCA12は、音声情報及び画像を中継装置12に送信する(ステップS4)。そして、情報処理装置202は、第1ネットワークN1を介して、音声情報と、画像とを中継装置12から受信する(ステップS5)。また、情報処理装置202は、画像をディスプレイDI23及びDI24に提供する(ステップS6)。この場合、情報処理装置202は、画像とともに、音声情報をディスプレイDI23及びDI24に提供する。これにより、情報処理装置202は、日本の担当者に対して、観察者の様子を示す画像及び音声を提供する。例えば、情報処理装置202は、日本の担当者に対して、観察者が担当者に対して「製品の肌触りはどうだったか?」という質問についてより掘り下げた質問をするように指示を行う様子を示す画像及び音声を提供する。
【0052】
次に、外国の利用者によって予め使用された使用済みの不織布製品を撮影する例を挙げる。例えば、担当者は、カメラCA11を用いて、使用済みの不織布製品を撮影する。例えば、担当者は、カメラCA11を用いて、使用済みの不織布製品の使用感や、柔らかさや、製品の不具合等を観察する。
【0053】
続いて、カメラCA11は、ステップS1と同様に、画像を中継装置11に送信する。そして、情報処理装置201は、ステップS2と同様に、第1ネットワークN1を介して、画像を中継装置11から受信する。また、情報処理装置201は、ステップS3と同様に、画像をディスプレイDI21及びDI22に提供する。これにより、情報処理装置201は、日本の担当者に対して、使用済みの不織布製品の様子を示す画像を提供する。例えば、情報処理装置201は、日本の担当者に対して、使用済みの不織布製品の使用感や、柔らかさや、製品の不具合等を観察した情報を提供する。
【0054】
次に、所定の条件を満たす利用者の一例として、不織布製品を利用するために集まったモニタである利用者(以下では、観察対象者と表記する場合がある)の例を挙げる。例えば、外国の複数の観察対象者が、各個室に分かれて、不織布製品を利用する様子をモニタリングされるものとする。この場合、各個室の所定の場所にモニタリング用のカメラCA11が設置される。例えば、モニタリング用のカメラCA11は、観察対象者が不織布製品を実際に使用するまでの過程や、観察対象者が不織布製品を装着したときの不具合等をモニタリングする。
【0055】
続いて、カメラCA11は、ステップS1と同様に、モニタリングした画像を中継装置11に送信する。そして、情報処理装置201は、ステップS2と同様に、第1ネットワークN1を介して、モニタリングした画像を中継装置11から受信する。また、情報処理装置201は、ステップS3と同様に、モニタリングした画像をディスプレイDI21及びDI22に提供する。これにより、情報処理装置201は、日本の担当者に対して、モニタリングの様子を示す画像を提供する。例えば、情報処理装置201は、日本の担当者に対して、観察対象者が不織布製品を実際に使用するまでの過程や、観察対象者が不織布製品を装着したときの不具合等を観察した情報を提供する。
【0056】
ここで、上記実施形態と同時にステップS7が適宜実行される。具体的には、外国の担当者によって利用される端末装置101は、第2ネットワークN2を介して、日本の担当者によって利用される端末装置103に対して、メッセージを送信する(ステップS7)。
【0057】
例えば、外国の対象者に対して外国の担当者がインタビュをするものとする。この場合、外国の担当者によって利用される端末装置101は、日本の担当者によって利用される端末装置103に対して、メッセージを送信する。例えば、メッセージ内容として、「他に確認したい事項はないでしょうか?」といった内容である。
【0058】
そして、端末装置103は、端末装置101から受信したメッセージに対する返答となるメッセージを送信する。例えば、メッセージ内容として、「観察者に対して特定の質問についてより掘り下げた質問をするようしてほしい」や、「対象者から不織布製品に実装されたら良いと考えられる機能を質問してほしい」や、「対象者に対して質問に対する回答をより具体的で、且つ、詳細に説明してもらうようにもう少し対象者の回答時間を長く採ってほしい」等である。
【0059】
そして、端末装置101は、端末装置103から受信されたメッセージに対して返答となるメッセージを送信する。例えば、メッセージ内容として、「承知致しました」といった内容である。このように、端末装置101及び103は、外国の担当者と、日本の担当者とがリアルタイムでメッセージのやり取りを可能とさせる。
【0060】
また、外国の利用者によって予め使用された使用済みの不織布製品を撮影するものとする。この場合、端末装置103は、端末装置101に対して、メッセージを送信する。例えば、メッセージ内容として、「使用済みの不織布製品のうち、対象者と接触した頻度が高いと考えられる箇所を拡大して表示してほしい」や、「使用済みの不織布製品の表面の粗さ具合を見たい」等である。
【0061】
そして、端末装置101は、端末装置103から受信されたメッセージに対して返答となるメッセージを送信する。例えば、メッセージ内容として、「承知致しました」といった内容である。このように、通信システム1は、情報処理装置200によって提供された画像及び音声を日本の担当者が確認した上で、端末装置100により外国の担当者と意思疎通を図ることができるため、遠隔地であっても不織布製品に関するより詳細な調査が可能となる。
【0062】
また、外国の担当者が端末装置102及びカメラCA13を用いて、日本と担当者とビデオ電話を行ってもよい。例えば、外国の担当者が端末装置102及びカメラCA13を利用し、日本の担当者が端末装置104及びカメラCA21を利用するものとする。この場合、外国の担当者は、日本の担当者とビデオ電話を行い、意見交換等情報のやり取りを行ってもよい。
【0063】
次に、外国の複数の観察対象者が、各個室に分かれて、不織布製品を利用する様子をモニタリングされる例を挙げる。例えば、各個室の所定の場所にモニタリング用のカメラCA11が設置され、外国の担当者がモニタリング用のカメラCA11の画角を調整するために、カメラCA13を用いるものとする。この場合、カメラCA13は、各場所に設置されたモニタリング用のカメラCA11の画角をモニタリングした画像を端末装置102に送信する(ステップS8)。続いて、端末装置104は、かかる画像を受信する(ステップS9)。この場合、日本の担当者は、かかる画像に基づいてモニタリング用のカメラCA11の画角のチェックを行い、端末装置103を用いて、端末装置101に「画角を10°左側に変化させてほしい」というメッセージを送信する。そして、外国の担当者は、端末装置101に受信されたメッセージを参考に、モニタリング用のカメラCA11の画角を調整する。このように、端末装置101及び103は、外国の担当者と、日本の担当者とがリアルタイムで意思疎通を可能とさせる。
【0064】
なお、
図1の例では、便宜上、ステップS1~S9と順序だてて説明したが、ステップS1及びS4や、ステップS2、S5及びS7や、ステップS3及びS6は同時に実行されてもよい。
【0065】
このように、通信システム1は、単方向通信を行う第1ネットワークN1を介して受信された外国の対象者が撮影された画像や、外国で使用された不織布製品が撮影された画像を日本の担当者に提供することでネットワーク上の遅延等を低減させる。これにより、通信システム1は、高画質な画像を提供することができる。
【0066】
また、通信システム1は、双方向通信を行う第2ネットワークN2を介して受信されたメッセージを日本の担当者に提供するため、画像の提供と同時であり、且つ、リアルタイムに担当者間でメッセージのやり取りを行うことを可能とする。これにより、通信システム1は、対象者及び不織布製品の状況を遠隔地に位置する担当者に対して正確に把握させることができる。
【0067】
〔2.解析処理の一例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る通信システム1が実行する解析処理について説明する。
図2は、実施形態に係る通信システム1が実行する解析処理の一例を示す図である。ここで、
図2の例では、外国の担当者が対象者に対してインタビュを行った様子を示す画像を受信するものとして説明する。
【0068】
まず、
図2に示すように、情報処理装置200は、画像を受信する(ステップS21)。例えば、情報処理装置200は、外国の担当者が対象者に対してインタビュを行った様子を示す画像を受信する。
【0069】
続いて、情報処理装置200は、画像に含まれる対象者の表情を解析することで、心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出する(ステップS22)。例えば、対象者の表情が穏やかな表情であるものとする。この場合、情報処理装置200は、画像解析等の従来技術を用いて、対象者の表情を解析し、対象者の表情が穏やかな表情であると判定する。そして、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報を穏やかと抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていないと判定する。
【0070】
また、対象者の表情が強張った表情であるものとする。この場合、情報処理装置200は、画像解析等の従来技術を用いて、対象者の表情を解析し、対象者の表情が強張った表情であると判定する。そして、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報を緊張と抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていると判定する。
【0071】
このように、通信システム1は、インタビュ時の対象者の回答と、対象者の表情を解析した解析結果とを対応付けることができるため、不織布製品に対するより正確な情報を対象者から引き出すことができる。
【0072】
そして、情報処理装置200は、解析結果を端末装置100に提供する(ステップS23)。例えば、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報が穏やかである場合、対象者の心理特徴情報が穏やかであるといった情報とともに、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていないといった情報を外国の担当者や、観察者や、日本の担当者等に提供する。
【0073】
また、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報が緊張である場合、対象者の心理特徴情報が緊張であるといった情報とともに、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれているといった情報を提供する。これにより、通信システム1は、対象者の回答が信頼できる情報か否かについて判定することができる。
【0074】
〔3.通信システムの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る通信システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る通信システム1の構成例を示す図である。
図3に示すように、通信システム1は、中継装置10と、端末装置100と、情報処理装置200とを含む。中継装置0、端末装置100及び情報処理装置200は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図3に示す通信システム1には、複数台の中継装置10や、複数台の端末装置100や、複数台の情報処理装置200が含まれてもよい。
【0075】
実施形態に係る中継装置10は、各種条件で各種情報を伝送可能な送信機である。例えば、中継装置10は、第1ネットワークN1を利用して、画像と音声情報とを外国から日本へ送信する。
【0076】
実施形態に係る端末装置100は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置100は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0077】
例えば、端末装置100は、メッセージの送受信可能なアプリケーションや、ビデオ電話が可能なアプリケーション等を予めインストールしている。これにより、端末装置100は、メッセージの送受信可能なアプリケーションが予めインストールされている端末装置100間でメッセージのやり取りを行う。また、端末装置100は、ビデオ電話が可能なアプリケーションが予めインストールされている端末装置100間でビデオ電話を行う。
【0078】
実施形態に係る情報処理装置200は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置200は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0079】
〔4.端末装置の構成〕
また、
図3を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150とを有する。
【0080】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、利用者が異なる端末装置100間で情報の送受信を行う。
【0081】
(入力部120について)
入力部120は、利用者からの各種操作を受付ける。例えば、入力部120は、タッチパネル機能により表示面を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部120は、端末装置100に設けられたボタンや、端末装置100に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0082】
(記憶部130について)
記憶部130は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0083】
(出力部140について)
出力部140は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示する。
【0084】
(制御部150について)
制御部150は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0085】
図3に示すように、制御部150は、受付部151と、送信部152と、受信部153と、提供部154とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0086】
(受付部151について)
受付部151は、各種情報を受付ける。具体的には、受付部151は、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信する情報を受付ける。例えば、受付部151は、外国の担当者からメッセージ内容として、「他に確認したい事項はないでしょうか?」といった内容を受付ける。
【0087】
(送信部152について)
送信部152は、各種情報を送信する。具体的には、送信部152は、第1拠点と第2拠点との間で情報の双方向通信を行う第2ネットワークを介して、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信する情報を、第2拠点へ送信する。例えば、送信部152は、外国の担当者から日本の担当者に対して、メッセージ内容として、「他に確認したい事項はないでしょうか?」といった内容を送信する。
【0088】
(受信部153について)
受信部153(第2受信部の一例)は、各種情報を受信する。具体的には、受信部153は、第2ネットワークを介して、第1拠点から送信された情報を受信する。例えば、受信部153は、「他に確認したい事項はないでしょうか?」といった内容の外国の担当者から日本の担当者に対するメッセージを受信する。
【0089】
(提供部154について)
提供部154(第2提供部の一例)は、各種情報を提供する。具体的には、提供部154は、受信部153によって受信された情報を第2拠点の利用者に提供する。例えば、提供部154は、受信部153によって受信されたメッセージに対する返答となるメッセージを提供する。例えば、メッセージ内容として、「観察者に対して特定の質問についてより掘り下げた質問をするようしてほしい」や、「対象者から不織布製品に実装されたら良いと考えられる機能を質問してほしい」や、「対象者に対して質問に対する回答をより具体的で、且つ、詳細に説明してもらうようにもう少し対象者の回答時間を長く採ってほしい」等である。
【0090】
〔5.情報処理装置の構成〕
また、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置200の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置200の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
【0091】
(通信部210について)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、中継装置10との間で情報の送受信を行う。
【0092】
(記憶部220について)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部220は、画像情報記憶部221を有する。
【0093】
(画像情報記憶部221について)
実施形態に係る画像情報記憶部221は、画像に関する情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係る画像情報記憶部221の一例を示す。
図4に示した例では、画像情報記憶部221は、「画像ID(Identifier)」、「画像情報」といった項目を有する。例えば、「画像情報」は、「画像」、「日時」といった項目を有する。
【0094】
「画像ID」は、画像を識別する識別子である。「画像」は、「画像ID」に対応付けられた画像に関する情報である。「日時」は、「画像ID」に対応付けられた画像が撮影された日時に関する情報である。
【0095】
例えば、
図4では、画像IDによって識別された「V1」は、画像が「IM1」であり、日時が「T1」である。なお、
図4に示した例では、画像及び日時を、「V1」等の抽象的な符号で表現したが、画像は、具体的なファイル形式等であってもよい。また、日時は、具体的なファイル形式や。具体的な数値等であってもよい。
【0096】
(制御部230について)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0097】
図3に示すように、制御部230は、受信部231と、解析部232と、提供部233とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0098】
(受信部231について)
受信部231(第1受信部の一例)は、各種情報を受信する。具体的には、受信部231は、第1拠点から第2拠点に対して情報の単方向通信を行う第1ネットワークを介して、第1拠点から送信された情報を受信する。そして、受信部231は、受信された画像を画像情報記憶部221に格納する。
【0099】
例えば、
図1の例では、外国にて、対象者に対して担当者がインタビュをするものとする。この場合、担当者は、カメラCA11を用いて、インタビュの様子を撮影する。そして、担当者は、マイクMA11を用いて、インタビュの音声を録音する。例えば、担当者は、対象者に対して、「製品は使用しやすかったか?」、「製品の肌触りはどうだったか?」、「製品を使用して違和感はあったか」等についてインタビュを行う。このとき、受信部231は、第1ネットワークN1を介して、日本の担当者に対して、外国の担当者と対象者とが「製品は使用しやすかったか?」、「製品の肌触りはどうだったか?」、「製品を使用して違和感はあったか」等についてインタビュを行っている様子を示す画像と、音声とを中継装置11から受信する。
【0100】
(解析部232について)
解析部232は、受信部231によって受信された情報を解析する。例えば、解析部232は、受信部231によって受信された画像に含まれる対象者の表情を解析することで、心理的特徴を示す心理特徴情報を抽出する。
【0101】
例えば、対象者の表情が穏やかな表情であるものとする。この場合、解析部232は、画像解析等の従来技術を用いて、対象者の表情を解析し、対象者の表情が穏やかな表情であると判定する。そして、解析部232は、対象者の心理特徴情報を穏やかと抽出する。これにより、解析部232は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていないと判定する。
【0102】
また、対象者の表情が強張った表情であるものとする。この場合、解析部232は、画像解析等の従来技術を用いて、対象者の表情を解析し、対象者の表情が強張った表情であると判定する。そして、解析部232は、対象者の心理特徴情報を緊張と抽出する。これにより、解析部232は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていると判定する。
【0103】
なお、解析部232は、対象者の表情を解析した解析結果と、対象者のインタビュ時の回答と、対象者の肯定的な意思との関係性を学習することで、対象者の表情を解析した解析結果と、対象者のインタビュ時の回答とが入力された場合に、対象者の肯定的な意思を示すスコアを出力するような学習モデルを生成してもよい。これにより、解析部232は、学習モデルに対象者の表情を解析した解析結果と、対象者のインタビュ時の回答とを入力することで、対象者の回答に対する肯定的な意思を示すスコアを出力してもよい。このように、解析部232は、対象者の回答に対する肯定的な意思を示すスコアを出力する学習モデルを生成することで、対象者の回答に嘘が含まれているか否かを高精度に判定することができる。
【0104】
(提供部233について)
提供部233(第1提供部の一例)は、各種情報を提供する。具体的には、提供部233は、受信部231によって受信された情報を第2拠点の利用者に提供する。また、提供部233は、解析部232によって解析された解析結果を第2拠点の利用者に提供する。
【0105】
例えば、提供部233は、日本の担当者に対して、外国の担当者と対象者とが「製品は使用しやすかったか?」、「製品の肌触りはどうだったか?」、「製品を使用して違和感はあったか」等についてインタビュを行っている様子を示す画像及び音声を提供する。
【0106】
例えば、提供部233は、解析部232によって解析された解析結果が対象者の心理特徴情報が穏やかである場合、対象者の心理特徴情報が穏やかであるといった情報とともに、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていないといった情報を外国の担当者や、観察者や、日本の担当者等に提供する。
【0107】
〔6.処理手順(1)〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置200が実行する情報処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置200が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0108】
図5に示すように、受信部231は、所定のタイミングであるか否かを判定する(ステップS101)。ここで、所定のタイミングとは如何なるタイミングであってもよく、例えば、対象者のインタビュが開始されたタイミングや、使用済みの不織布製品を確認するタイミング等である。
【0109】
具体的には、受信部231は、所定のタイミングでないと判定した場合(ステップS101;No)、所定のタイミングと判定するまで待機する。一方、受信部231は、所定のタイミングであると判定した場合(ステップS101;Yes)、第1ネットワークを介して、第1拠点から送信された画像を受信する(ステップS102)。
【0110】
そして、解析部232は、画像を解析する(ステップS103)。そして、提供部233は、画像及び解析結果を第2拠点の利用者に提供する(ステップS104)。
【0111】
〔7.処理手順(2)〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る端末装置100が実行する情報処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る端末装置100が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0112】
図6に示すように、受付部151は、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを受付ける(ステップS201)。具体的には、受付部151は、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを受付けない場合、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを受付けるまで待機する。
【0113】
一方、送信部152は、受付部151が第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを受付けた場合(ステップS201;Yes)、第2ネットワークを介して、第1拠点の利用者から第2拠点の利用者に対して送信するメッセージを、第2拠点へ送信する(ステップS202)。
【0114】
そして、受信部153は、第2ネットワークを介して、第1拠点から送信されたメッセージを受信する(ステップS203)。そして、提供部154は、受信されたメッセージを第2拠点の利用者に提供する(ステップS204)。
【0115】
〔8.変形例〕
上述した端末装置100及び情報処理装置200は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、端末装置100及び情報処理装置200の他の実施形態について説明する。
【0116】
〔8-1.拠点〕
上記実施形態では、第1拠点が外国であり、第2拠点が日本である例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、拠点は、日本の都道府県に相当してもよい。この場合、第1拠点が東京であり、第2拠点が福岡である。また、拠点は、複数拠点から構成されてもよい。例えば、第1拠点が外国であり、1つ目の第2拠点が東京であり、2つ目の第2拠点が愛媛であってもよい。
【0117】
また、情報処理装置200は、受信された情報を第1拠点及び第2拠点とは異なる他の第3拠点の利用者に提供してもよい。例えば、第1拠点がタイであり、第2拠点が日本であり、第3拠点が中国であるものとする。この場合、情報処理装置200は、タイから日本へ送信された情報を中国の利用者に提供してもよい。
【0118】
また、第1拠点がベトナムであり、第2拠点が東京であり、第3拠点が愛媛であるものとする。この場合、情報処理装置200は、ベトナムから東京へ送信された情報を愛媛の利用者に提供してもよい。
【0119】
〔8-2.第2ネットワーク〕
上記実施形態では、端末装置100間の通信に第2ネットワークN2を用いる例を挙げて説明したが、ネットワーク上の遅延等が生じないならば、これに限定されなくともよい。例えば、外国の担当者によって利用される端末装置101は、第1ネットワークN1を介して、日本の担当者によって利用される端末装置103と通信を行ってもよい。また、端末装置103は、第1ネットワークN1を介して、端末装置101と通信を行ってもよい。このように、端末装置100間の通信に複数の第1ネットワークN1を組合せて用いてもよい。
【0120】
〔8-3.画像の保存態様〕
上記実施形態では、情報処理装置200が画像情報記憶部221に画像を格納する例を挙げて説明したが、この場合の保存態様は如何なる態様であってもよい。例えば、情報処理装置200は、画像を画像情報記憶部221にタイムラプス形式で格納してもよい。
【0121】
〔8-4.解析処理(1)心理情報の抽出の他の方法〕
上記実施形態では、情報処理装置200が画像に含まれる対象者の表情を解析することで、心理特徴情報を抽出する解析処理の一例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、赤外線等を用いることで対象者の心拍情報を取得するセンサを用いるものとする。この場合、情報処理装置200は、センサ情報を解析することで、インタビュ時における対象者の心理特徴情報を抽出してもよい。
【0122】
例えば、対象者の心拍数が所定の閾値未満であるものとする。この場合、情報処理装置200は、センサ情報を解析し、対象者の心拍数が所定の閾値未満であると判定する。そして、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報を穏やかと抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていないと判定してもよい。
【0123】
また、対象者の心拍数が所定の閾値以上であるものとする。この場合、情報処理装置200は、センサ情報を解析し、対象者の心拍数が所定の閾値以上であると判定する。そして、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報を緊張と抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていると判定してもよい。
【0124】
これにより、実施形態に係る情報処理装置200は、センサ情報を解析することでインタビュ時における対象者の心理特徴情報を抽出するため、対象者の回答に嘘が含まれているか否かを高精度に判定することができる。
【0125】
〔8-5.解析処理(2)環境情報の抽出〕
上記実施形態では、情報処理装置200が画像に含まれる対象者の表情を解析することで、心理特徴情報を抽出する解析処理の一例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、温度及び湿度等を検知するセンサを用いるものとする。この場合、情報処理装置200は、センサ情報を解析することで、インタビュ時における環境に関する情報を示す環境特徴情報を抽出してもよい。
【0126】
なお、上記環境特徴情報を抽出する解析処理は、他のセンサ情報を解析する解析処理と組合されてもよい。例えば、温度及び湿度等を検知するセンサと、赤外線等を用いることで対象者の心拍情報を取得するセンサとを組合せるものとする。この場合、情報処理装置200は、各センサ情報を解析し、環境特徴情報に基づいて補正した心拍数であって、対象者の心拍数が所定の閾値未満である場合、対象者の心理特徴情報を穏やかと抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていないと判定してもよい。
【0127】
また、情報処理装置200は、環境特徴情報に基づいて補正した心拍数であって、対象者の心拍数が所定の閾値以上である場合、対象者の心理特徴情報を緊張と抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていると判定してもよい。
【0128】
〔8-6.解析処理(3)音声情報〕
上記実施形態では、情報処理装置200が画像に含まれる対象者の表情を解析することで、心理特徴情報を抽出する解析処理の一例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の音声を解析することで、対象者の心理特徴情報を抽出してもよい。
【0129】
例えば、対象者が穏やかであるものとする。この場合、情報処理装置200は、音声解析等の従来技術を用いて、対象者の音声を解析し、対象者の音声が穏やかな状態のときに発せられる音声であると判定する。そして、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報を穏やかと抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていないと判定してもよい。
【0130】
また、対象者が焦っているものとする。この場合、情報処理装置200は、音声解析等の従来技術を用いて、対象者の音声を解析し、対象者の音声が焦っている状態のときに発せられる音声であると判定する。そして、情報処理装置200は、対象者の心理特徴情報を緊張と抽出する。これにより、情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の回答に、嘘が含まれていると判定してもよい。なお、上記音声解析処理は、画像に含まれる対象者の表情を解析する解析処理と組合されてもよい。
【0131】
これにより、実施形態に係る情報処理装置200は、インタビュ時における対象者の音声を解析することで心理特徴情報を抽出するため、対象者の回答に嘘が含まれているか否かを高精度に判定することができる。
【0132】
〔8-7.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0133】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0134】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0135】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受信部は、受信手段や受信回路に読み替えることができる。
【0136】
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置100や、情報処理装置200は、例えば、
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0137】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0138】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0139】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0140】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0141】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置200として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部230の機能を実現することとなる。
【0142】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0143】
1 通信システム
N ネットワーク
N1 第1ネットワーク
N2 第2ネットワーク
10、11、12 中継装置
100、101、102、103、104 端末装置
110 通信部
120 入力部
130 記憶部
140 出力部
150 制御部
151 受付部
152 送信部
153 受信部
154 提供部
200、201、202 情報処理装置
210 通信部
220 記憶部
221 画像情報記憶部
230 制御部
231 受信部
232 解析部
233 提供部