(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】基板処理装置、半導体装置の製造方法、プログラム及び基板搬送方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20240830BHJP
H01L 21/673 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/68 V
(21)【出願番号】P 2022046022
(22)【出願日】2022-03-22
【審査請求日】2023-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】318009126
【氏名又は名称】株式会社KOKUSAI ELECTRIC
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹林 雄二
(72)【発明者】
【氏名】越巻 寿朗
【審査官】内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-224177(JP,A)
【文献】特開2000-036527(JP,A)
【文献】特開2002-016055(JP,A)
【文献】特開平04-113622(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0025229(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
H01L 21/673
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の処理が可能な少なくとも一つの処理室と、
前記基板を支持可能な支持具と、
前記支持具を搬送可能な搬送ユニットと、
前記基板の移載が可能な移載室と、
前記移載室と前記処理室に隣接し、前記搬送ユニットの移動が可能な搬送室と、
前記搬送室に配され、前記移載室より移載された前記基板を支持した複数の前記支持具
を前記搬送ユニットを用いて授受が可能な授受室と、
を備え、
前記搬送ユニットは、前記基板の移載が可能な第2の移載機構を備え、
前記第2の移載機構は、前記支持具に支持された前記基板を少なくとも1つ
の前記処理室に移載可能である、基板処理装置。
【請求項2】
前記基板の処理の制御を可能な制御部と、
前記搬送ユニットを制御可能な搬送制御部と、
前記授受室の制御が可能な授受制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記基板の処理に合わせて前記搬送制御部と前記授受制御部の制御を行うことが可能なよう構成されている、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記搬送制御部は、前記搬送ユニットへの前記支持具の載置の有無の検知と、前記基板の移載制御とが可能なよう構成されている、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記授受制御部は、前記支持具の載置の有無の管理と、前記支持具の配置制御とが可能なよう構成される、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項5】
外部配送可能で且つ前記基板を収容可能な収容容器を載置可能なロードポートと、
前記移載室に配され、前記基板の移載が可能な第1の移載機構と、
を備え、
前記第1の移載機構は、前記ロードポートに載置された前記収容容器と前記支持具との間で、少なくとも1つの前記基板を移載可能なよう構成されている、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記基板は複数の種類を有し、
前記支持具は、少なくとも1つの種類の前記基板を支持可能である、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記搬送ユニットは、前記支持具を載置する載置台を備え、前記支持具を前記載置台に載置して前記支持具の搬送が可能である、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記授受室は、処理済みの前記基板を支持する前記支持具と、未処理の前記基板を支持する前記支持具の授受が可能である、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記授受室は、前記支持具が支持される少なくとも二つの支持部を備え、
少なくとも一つの前記支持部には前記搬送ユニットから授受した前記支持具が支持され、
少なくとも一つの前記支持部には前記基板の移載が可能なように前記支持具を支持するよう構成されている、
請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記授受室は、前記支持具を待機可能な待機部を有する、請求項1に記載の基板処理装
置。
【請求項11】
前記授受室は、前記支持具を授受する場合に、前記基板の移載が可能なように基板移載面の向きを調整可能な授受機構を有する、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記支持具は、前記基板の位置ズレを防止可能な位置合わせ機構を有する、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項13】
搬送室を移動することによって、移載室より移載された基板を支持する
支持具を搬送可能な搬送ユニットを用いて、前記搬送室に配された授受室で複数の
前記支持具の授受を行う工程と、
前
記搬送ユニットによって、
前記搬送室において前記基板を処理する少なくとも1つの処理室に前記支持具に支持された前記基板を搬送可能な位置に、前記支持具を搬送する工程と、
前記搬送ユニットに備えられ、前記基板の移載が可能な第2の移載機構によって、前記支持具から少なくとも1つの前記処理室に前記基板を移載する工程と、
前記処理室で前記基板の処理を行う工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
【請求項14】
搬送室を移動することによって、移載室より移載された基板を支持する
支持具を搬送可能な搬送ユニットを用いて、前記搬送室に配された授受室で複数の
前記支持具の授受を行う手順と、
前
記搬送ユニットによって、
前記搬送室において前記基板を処理する少なくとも1つの処理室に前記支持具に支持された前記基板を搬送可能な位置に、前記支持具を搬送する手順と、
前記搬送ユニットに備えられ、前記基板の移載が可能な第2の移載機構によって、前記支持具から少なくとも1つの前記処理室に前記基板を移載する手順と、
前記処理室で前記基板の処理を行う手順と、
をコンピュータによって基板処理装置に実行させるプログラム。
【請求項15】
搬送室を移動することによって、移載室より移載された基板を支持する
支持具を搬送可能な搬送ユニットを用いて、前記搬送室に配された授受室で複数の前記支持具の授受を行う工程と、
前
記搬送ユニットによって、
前記搬送室において前記基板を処理する少なくとも1つの処理室に前記支持具に支持された前記基板を搬送可能な位置に、前記支持具を搬送する工程と、
前記搬送ユニットに備えられ、前記基板の移載が可能な第2の移載機構によって、前記支持具から少なくとも1つの前記処理室に前記基板を移載する工程と、
を有する基板搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理装置、半導体装置の製造方法、プログラム及び基板搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の処理室を有するバッチ式の基板処理装置が知られている。バッチ式の基板処理装置では、基板の搬送に時間がかかるため、基板搬送の代わりに複数枚の基板を載置した基板支持台を搬送し、その基板支持台を反応炉内に装入して基板を処理する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
市場では、搬送ユニットで基板を処理室に搬送し、移載機を用いて処理室内に配置された基板支持台に基板を移載した後、基板支持台を反応炉に挿入して基板を処理する技術において、搬送効率の向上が望まれている。
【0005】
本開示は、基板の搬送効率を向上可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、
基板の処理が可能な少なくとも一つの処理室と、
前記基板を支持可能な支持具と、
前記支持具を搬送可能な搬送ユニットと、
前記基板の移載が可能な移載室と、
前記移載室と前記処理室に隣接し、前記搬送ユニットの移動が可能な搬送室と、
前記搬送室に配され、複数の前記支持具の授受が可能な授受室と、
を備える技術が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、基板の搬送効率を向上可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。
【
図9】
図1の基板処理装置における処理室の概略断面図である。
【
図10】
図9の基板処理装置における処理室の概略断面図において、反応炉に基板支持台を装入した状態を示している。
【
図11】本開示の一実施形態に係る基板処理装置の制御部の構成を示す図である。
【
図12】本開示の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する基板処理装置の概略構成図であり、授受機構によって支持具が移載位置に移動した状態を示している。
【
図13】
図12の基板処理装置の概略構成図において、移載位置にある支持具に移載機(第1の移載機構の一例)が基板を移載している状態を示している。
【
図14】
図13の基板処理装置の概略構成図において、搬送ユニットが処理済みの基板を支持する支持具を授受機構まで搬送した状態を示している。
【
図15】
図14の基板処理装置の概略構成図において、授受機構が処理済みの基板を支持する支持具を待機位置へ移動させた状態を示している。
【
図16】
図15の基板処理装置の概略構成図において、授受機構が移載位置の支持具を搬送ユニットに移載する状態を示している。
【
図17】
図16の基板処理装置の概略構成図において、搬送ユニットが目的の処理室へ向けて移動している状態を示している。
【
図18】
図17の基板処理装置の概略構成図において、移載位置にある処理済みの基板を支持する支持具から移載機(第1の移載機構の一例)が基板を収容容器へ移載させる状態を示している。
【
図19】
図18の基板処理装置の概略構成図において、授受機構が移載位置にある空の支持具を待機位置へと移動させる状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において用いられる図面は、いずれも模式的なものであり、図面に示される、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。また、複数の図面の相互間においても、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は必ずしも一致していない。
【0010】
<基板処理装置>
本実施形態の基板処理装置20は、縦型反応炉を備える基板処理装置である。
【0011】
(処理室)
基板処理装置20は、
図1~
図3に示されるように、少なくとも一つの処理室30を備えている。本実施形態では、一例として、基板処理装置20が6つの処理室30を備えているが、これに限定されない。
【0012】
6つの処理室30は、
図1に示されるように水平方向に一列に並べられている。なお、本実施形態では、一つの筐体31が仕切られて6つの処理室30が構成されているが、これに限定されない。例えば、処理室30を構成する筐体が一列に並べられていてもよい。
【0013】
また、6つの処理室30は、それぞれ独立して基板Wの処理を行うことが可能である。すなわち、6つの処理室30は、後述するコントローラ100によって独立して制御される。
【0014】
なお、ここでいう基板Wには、製品基板、ダミー基板及びモニタ基板等が含まれる。つまり、基板支持台40に載置される基板W及び支持具90に支持される基板Wは、製品基板、ダミー基板及びモニタ基板の場合があり、これらが混在して載置される場合もある。
【0015】
処理室30は、
図9及び
図10に示されるように、処理容器の一例としての反応炉32を備えている。この反応炉32は、処理室30の上部に位置している。この反応炉32の内側には、基板Wが装入される。具体的には、少なくとも一枚の基板Wを支持する基板支持台40が反応炉32の内側に装入(搬入)される。反応炉32には、反応炉32内に処理ガス及び不活性ガス等を供給するガス供給系(図示省略)が接続されている。このガス供給系により反応炉32内に所定量のガスが供給される。また、反応炉32には、反応炉32内から処理ガス及び不活性ガス等を排気する排気系(図示省略)が接続されている。この排気系により反応炉32内の圧力が調節される。また、反応炉32の外周には、加熱部の一例としてのヒータ(図示省略)が配置されている。このヒータにより、反応炉32内の温度が調節される。本実施形態では、処理室30に設けられるガス供給系、排気系及びヒータは、
図11に示されるように、温度制御コントローラ122、ガス流量制御コントローラ124及び圧力制御コントローラ126によってそれぞれ制御される。そして、温度制御コントローラ122、ガス流量制御コントローラ124及び圧力制御コントローラ126は、後述するコントローラ100によって制御される。
【0016】
反応炉32に装入された基板Wは、反応炉32内でヒータによって加熱されると共に、ガス供給系から供給される処理ガスで処理される。これにより、基板Wが成膜処理される。
【0017】
また、処理室30は、準備室36を備えている。この準備室36は、処理室30の下部に位置している。換言すると、準備室36は、反応炉32の下方に位置している。準備室36は、反応炉32の炉口32Aを通して反応炉32内と連通する。この準備室36には、基板支持台40が固定された昇降装置37が設けられている。この昇降装置37は、昇降台37Aに固定された基板支持台40を、昇降台37Aと共に上方へ移動させて反応炉32内に装入する。昇降台37Aの周縁部は、反応炉32の炉口32Aの周辺部にシール部材(図示省略)を介して接触して反応炉32内と準備室36内を隔てる。なお、昇降装置37は、昇降台37Aを、鉛直方向を軸として水平方向に回転させる機能を有している。
【0018】
処理室30は、基板Wを出し入れするための出入口(図示省略)を備えている。この出入口は、ゲートバルブ35によって開閉される。なお、本実施形態の出入口の大きさは、基板W及び該基板Wを支持した移載機66のハンド部66B及び伸縮アーム66Aが出入り可能な大きさとされている。
【0019】
(支持具)
支持具90は、
図6及び
図8Aに示されるように、少なくとも一枚の基板Wを支持可能に構成されている。本実施形態では、一例として支持具90が9枚の基板Wを支持可能に構成されているが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、支持具90は、基板Wを10枚以上支持可能でもよいし、8枚以下支持可能でもよい。
【0020】
支持具90は、
図7及び
図8Bに示されるように、基板Wの位置ずれを防止可能な位置合わせ機構の一例としての段差92を有している。具体的には、支持具90の両側の内壁には、内側に向けて張り出す張出部91がそれぞれ形成されている。これらの張出部91は、それぞれ基板Wの周縁部を支持する。また、張出部91の根元から先端の中間部には、段差92が設けられている。この段差92に、基板Wの外周が接することで基板Wの移動が制限される。すなわち、段差92によって基板Wの位置ずれが防止される。
【0021】
(搬送室)
基板処理装置20は、
図1及び
図9に示されるように、搬送ユニット60を有する搬送室50を備えている。搬送室50は、6つの処理室30が並べられた方向に延びている。また、搬送室50は、各処理室30及び移載室86に隣接している。搬送室50は、各処理室30の出入口を介して各処理室30と連通する。搬送室50を構成する筐体51は、処理室30を構成する筐体31にそれぞれ固定されている。また、搬送室50には、搬送室50内を真空雰囲気とする排気装置等が接続されている。
【0022】
搬送室50の床面には、6つの処理室30が並べられた方向に延びるレール52が設けられている。このレール52に沿って搬送ユニット60は移動する。なお、搬送ユニット60は、基板Wを支持した支持具90をレール52に沿って搬送する。以下では、搬送ユニット60が移動する方向、すなわち、基板Wを支持した支持具90が搬送される方向を、適宜、基板搬送方向という。基板搬送方向は、
図1において矢印Xで示す方向である。なお、
図9において矢印UPで示す方向は、鉛直方向上向きを示している。
【0023】
(搬送ユニット)
【0024】
搬送ユニット60は、
図1に示されるように、搬送室50内をレール52に沿って移動するように構成されている。また、搬送ユニット60は、支持具90を搬送する装置である。搬送ユニット60は、コントローラ100に制御されて目的の処理室30に向けて移動する。
【0025】
搬送ユニット60は、
図4及び
図5に示されるように、搬送台62と、載置台64と、第2の移載機構の一例としての移載機66と、を備えている。
【0026】
搬送台62は、レール52上を移動する台座である。搬送台62の内部には、レール52に沿って搬送台62を搬送方向へ移動させるための駆動部(図示省略)が設けられている。
【0027】
載置台64は、支持具90を載置する台座であり、搬送台62の上部に設けられている。載置台64に載置された支持具90は、固定機構(図示省略)により載置台64に固定される。
【0028】
移載機66は、載置台64に固定された支持具90から基板Wを少なくとも一枚支持して処理室30の基板支持台40に移載可能な機器である。また、移載機66は、処理室30の基板支持台40から基板Wを少なくとも一枚支持して支持具90に移載することも可能である。
【0029】
移載機66は、搬送台62の上部に載置台64に隣接して設けられている。この移載機66は、伸縮アーム66Aと、伸縮アーム66Aの先端に設けられたハンド部66Bとを備えている。移載機66は、伸縮アーム66Aを伸ばし、ハンド部66Bで基板Wを下方から支持することで、基板Wを支持具90から基板支持台40へ、基板Wを基板支持台40から支持具90へ移載することができる。なお、本実施形態の移載機66は、ハンド部66Bが設けられた伸縮アーム66Aを一対備えているが、これに限定されない。また、移載機66は、搬送台62に対して昇降可能とされている。言い換えると、搬送ユニット60は、移載機66を昇降可能とする昇降装置(図示省略)を備えている。
【0030】
基板処理装置20は、
図1に示されるように、収容容器80が載置されるロードポート82と、第1の移載機構の一例としての移載機84と、を備えている。
【0031】
収容容器80は、少なくとも1枚の基板Wを収容可能で外部配送可能な容器である。一例として、FOUP(FOUP:Front Opening Unified Pod)が挙げられるが、これに限定されない。なお、各収容容器80には、基板Wとして、製品基板、ダミー基板及びモニタ基板等が収容される。
【0032】
ロードポート82は、収容容器80を載置可能な台座である。一例として、本実施形態では、基板処理装置20の平面視で、3つのロードポート82が基板搬送方向と直交する方向に一列に並べられているが、これに限定されない。また、ロードポート82は、3つよりも多くてもよいし、2つ以下でもよい。
【0033】
なお、本実施形態では、収容容器80及びロードポート82は、収容室78内に配置されている。収容室78は、筐体79により構成されている。
【0034】
移載機84は、少なくとも一枚の基板Wを移載可能であり、ロードポート82に載置された収容容器80と搬送室50(授受室70)との間で基板Wの移載が可能な装置である。具体的には、移載機84は、ロードポート82に載置された収容容器80から基板Wを取り出して支持具90に移載する機能と、支持具90から基板Wを取り出して収容容器80に移載する機能とを有する。
【0035】
(移載室)
基板処理装置20は、
図1に示されるように、基板処理装置20の平面視で、基板搬送方向と直交する方向に延びる移載室86を備えている。なお、基板搬送方向と直交する方向については、適宜、基板移載方向という。
図1では、基板移載方向を矢印Yで示している。
【0036】
移載室86は、基板Wの移載が可能な部屋であり、移載機84が配置されている。この移載室86は、収容室78と、処理室30との間に位置している。移載室86を構成する筐体87の一方の側面は処理室30の筐体31に接続されている。筐体87の他方の側面には、3つのロードポート82にそれぞれ対応した位置に基板Wの出入口(図示省略)が設けられている。これらの出入口は、シャッタ(図示省略)によって閉じられている。また、移載室86には、真空装置が接続されていて、真空度が調節可能とされていてもよい。
【0037】
移載室86の床面には、基板移載方向に延びるレール88が設けられている。移載機84は、レール88上を移動する。
【0038】
移載機84は、レール88上を移動する移動台(図書省略)上に設けられている。この移載機84は、伸縮アーム84Aと、伸縮アーム84Aの先端に設けられたハンド部84Bとを備えている。移載機84は、伸縮アーム84Aを伸ばし、ハンド部84Bで基板Wを下方から支持することで、基板Wを収容容器80から支持具90へ、基板Wを支持具90から収容容器80へ移載することができる。なお、本実施形態の移載機84は、ハンド部84Bが設けられた伸縮アーム84Aを一対備えているが、これに限定されない。また、移載機84は、移動台に対して昇降可能とされている。言い換えると、移動台は、移載機84を昇降可能とする昇降装置(図示省略)を備えている。
【0039】
移載機84は、ロードポート82に載置された収容容器80から基板Wを取り出して支持具90に移載する動作と、支持具90から基板Wを取り出して収容容器80に移載する動作とが搬送制御部の一例としての搬送コントローラ110によって制御されている。また、移載機84は、3つの収容容器80に収容された基板Wのいずれを取り出すかがコントローラ100によって制御される。
【0040】
(授受室)
基板処理装置20は、搬送室50に配され、複数の支持具90の授受が可能な授受室70を備えている。授受室70は、
図1に示されるように、基板処理装置20の平面視で、搬送室50において移載室86との間で基板Wの移載を行う部分に配されている。
【0041】
授受室70には、
図1~
図3に示されるように、搬送ユニット60との間で支持具90を授受する授受機構72が設けられている。
【0042】
授受機構72は、台73と、回転伸縮軸74と、回転アーム75と、保持部76と、を備えている。
【0043】
台73は、授受室70の床面に固定されている。
【0044】
回転伸縮軸74は、台73の上部に設けられており、鉛直方向を軸として回転可能とされている。また、回転伸縮軸74は、台73に対して鉛直方向に移動可能とされている。なお、回転伸縮軸74を回転させる駆動部(図示省略)及び回転伸縮軸74を鉛直方向に伸縮(昇降)させる昇降部(図示省略)は、台73内に配置されている。
【0045】
回転アーム75は、一端が回転伸縮軸74に固定されている。また、回転アーム75の他端には、保持部76が取り付けられている。この回転アーム75は、回転伸縮軸74を中心として回転する。
【0046】
保持部76は、支持具90を支持する部分である。具体的には、保持部76は、支持具90の下面を支持する。なお、本実施形態では、一例として、保持部76は、支持具90に固定される。これにより、支持具90が保持部76によって保持される。
【0047】
授受機構72は、回転伸縮軸74を回転させることにより、保持部76で保持した支持具90を、搬送ユニット60の載置台64に載置させる搬送位置と、移載機84との間で基板Wを移載する移載位置と、一時待機させる待機位置との間で移動させる。
【0048】
また、授受室70には、授受機構72で支持具90を移載位置に移動させたときに支持具90を支持する第一支持部77A(
図19において二点鎖線で示す部分)と、授受機構72で支持具90を待機位置に移動させたときに支持具90を支持する第二支持部77B(
図13において二点鎖線で示す部分)と、備えている。なお、第二支持部77Bは、支持具90を一時待機させる待機部ともいう。
【0049】
授受機構72は、授受制御部の一例としての授受コントローラ112によって制御されている。具体的には、授受コントローラ112によって回転伸縮軸74の回転駆動部及び昇降部が制御されている。すなわち、授受コントローラ112によって、授受機構72による支持具90の配置制御(位置の制御)、垂直制御(昇降制御)及び回転制御が行われる。なお、授受コントローラ112は、コントローラ100によって制御されている。
【0050】
また、
図6に示されるように、授受機構72は、支持具90を第一支持部77Aに載置するときに、支持具90が移載機84に対し、基板Wが移載可能な向きとなるように支持具90の向きを調整する。
【0051】
(制御部)
基板処理装置20は、
図21に示すように、制御部の一例としてのコントローラ100を備えている。このコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101A、RAM(Random Access Memory)101B、記憶部101C、I/Oポート101Dを備えたコンピュータとして構成されている。
【0052】
RAM101B、記憶部101C、I/Oポート101Dは、内部バス101Eを介して、CPU101Aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ100には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置102が接続されている。また、コントローラ100には、例えば、上位装置との通信を行うための通信部104が接続されている。
【0053】
記憶部101Cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶部101C内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ100に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。また、プロセスレシピを、単に、レシピともいう。本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、レシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。RAM101Bは、CPU101Aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
【0054】
I/Oポート101Dは、搬送コントローラ110、授受コントローラ112及び複数のプロセスコントローラ120等に接続されている。搬送コントローラ110は、基板Wの搬送を制御するコントローラである。授受コントローラ112は、基板Wの授受を制御するコントローラである。プロセスコントローラ120は、基板Wの成膜処理を制御するコントローラである。本実施形態では、処理室30が6つ設けられているため、それぞれの処理室30に対応してプロセスコントローラ120が6つ設けられている。これにより、処理室30毎に独立して成膜処理を行うことが可能となる。
【0055】
CPU101Aは、記憶部101Cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置102からの操作コマンドの入力等に応じて記憶部101Cからレシピを読み出すように構成されている。CPU101Aは、読み出したレシピの内容に沿うように、搬送コントローラ110に、移載機84、昇降装置37、搬送ユニット60による基板Wの搬送動作、ゲートバルブ35及びシャッタの開閉動作、ロードポート82の位置決め動作等を制御させることが可能なように構成されている。また、CPU101Aは、読み出したレシピの内容に沿うように、授受コントローラ112に、授受機構72の授受動作及び待機動作等を制御させることが可能なように構成されている。
【0056】
また、CPU101Aは、読み出したレシピの内容に沿うように、プロセスコントローラ120に、温度制御コントローラ122、ガス流量制御コントローラ124及び圧力制御コントローラ126を制御させることが可能なように構成されている。温度制御コントローラ122は、反応炉32内を加熱するヒータの温度調節動作を制御することが可能なように構成されている。ガス流量制御コントローラ124は、反応炉32内に供給されるガスの流量調節動作を制御することが可能なように構成されている。圧力制御コントローラ126は、反応炉32内における圧力の調節動作を制御することが可能なように構成されている。
【0057】
コントローラ100は、外部記憶装置(例えば、ハードディスク等の磁気ディスク、CD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ)103に格納された上述のプログラムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。記憶部101Cや外部記憶装置103は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されている。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶部101C単体のみを含む場合、外部記憶装置103単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶装置103を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
【0058】
コントローラ100は、搬送コントローラ110と授受コントローラ112を有しており、基板Wの処理に合わせて搬送コントローラ110と授受コントローラ112の制御を行うことが可能なように構成されている。
【0059】
搬送コントローラ110は、搬送ユニット60に対する支持具90の載置有無の検知と、基板Wの基板支持台40への移載制御が可能なように構成されている。なお、搬送ユニット60に対する支持具90の載置有無の検知は、例えば、光学式センサによって支持具90の有無を検知してもよいし、ロードセルによって支持具90の質量から載置有無を検知してもよいし、CCDカメラ等の撮影装置で取得した画像情報を解析して支持具90の載置有無を検知してもよいし、これらに限定されない。
【0060】
授受コントローラ112は、授受機構72に対する支持具90の載置有無の管理と、支持具90の配置制御とが可能なように構成されている。なお、授受機構72に対する支持具90の載置有無の検知は、例えば、光学式センサによって支持具90の有無を検知してもよいし、ロードセルによって支持具90の質量から載置有無を検知してもよいし、CCDカメラ等の撮影装置で取得した画像情報を解析して支持具90の載置有無を検知してもよいし、これらに限定されない。
【0061】
コントローラ100は、授受室70と処理室30との間で搬送ユニット60の搬送制御が可能であり、基板Wを処理した処理室30と別の処理室30との間で搬送ユニット60の搬送制御も可能である。すなわち、コントローラ100は、搬送ユニット60によって基板Wを、授受室70と処理室30との間で搬送することができる。そして、コントローラ100は、搬送ユニット60を制御して、処理室30で処理した基板Wを別の処理室30へ搬送させることができる。これにより、複数の処理室30を経由して基板Wを処理することが可能となる。
【0062】
<半導体装置の製造方法>
次に、本開示の一実施形態に係る基板処理装置20を用いた半導体装置の製造方法、すなわち、基板Wの処理手順について説明する。以下の説明において、基板処理装置20を構成する各部の動作はコントローラ100により制御される。
【0063】
<支持具移動:待機位置→移載位置>(
図12)
まず、
図12に示されるように、第二支持部77Bで支持されている空の支持具90を授受機構72で保持する。次に、回転伸縮軸74を回転させて支持具90を待機位置から移載位置へと回転移動させて、支持具90を第一支持部77Aで支持させる。
【0064】
<基板移載:収容容器→支持具>(
図13)
次に、
図13に示されるように、移載機84を稼働させて収容容器80から支持具90へ、一例として9枚の基板Wを移載する。
【0065】
<搬送ユニット移動:空の支持具載置済み>
搬送ユニット60には空の支持具90が載置されており、6つの処理室30のうちいずれかの処理室30による基板Wの処理が完了すると、空の支持具90を載置した搬送ユニット60が基板Wの処理が完了した処理室30に向けて移動する。
【0066】
<処理室から処理済み基板の取り出し>
搬送ユニット60が目的の処理室30の前に到着すると、目的の処理室30のゲートバルブ35が開かれる。このとき、準備室36には反応炉32から取り出された基板支持台40が昇降装置37の昇降台37Aと共に下降している。その後、移載機66を用いて基板支持台40から処理済みの基板Wを取り出し、空の支持具90に支持させる。
【0067】
<処理済み基板の取り出し後、搬送ユニットを授受室に移動>(
図14)
基板支持台40から処理済みの基板Wを支持具90に移載したあとは、
図14に示されるように、支持具90が載置台64に載せられた搬送ユニット60を授受室70に向けて移動させる。
【0068】
<支持具の移動:搬送位置→待機位置>(
図15)
次に、
図15に示されるように、授受機構72によって搬送ユニット60から支持具90が待機位置へと移動させられる。そして、処理済みの基板Wを支持する支持具90が第二支持部77Bで支持される。
【0069】
<支持具の移動:移載位置→搬送位置>(
図16)
次に、
図16に示されるように、授受機構72によって第一支持部77Aから支持具90が搬送位置へと移動させられる。そして、未処理の基板Wを支持する支持具90が載置台64で支持される。
【0070】
<未処理基板を支持した支持具を載置した状態で搬送ユニットを移動>(
図17)
支持具90が載置台64に載置されると、搬送ユニット60は、
図17に示されるように、目的の処理室30へと移動する。すなわち、支持具90が目的の処理室30へと、搬送ユニット60によって搬送される。
【0071】
<処理室のゲートバルブオープン>
そして、目的の処理室30に搬送ユニット60が到着すると、搬入目的の処理室30のゲートバルブ35が開かれる。
【0072】
<基板支持台への基板の移載>
ゲートバルブ35が開いた後、搬送ユニット60の移載機66を用いて支持具90の未処理の基板Wを基板支持台40に移載する(
図9参照)。搬送ユニット60から基板支持台40へ基板Wの移載が完了すると、ゲートバルブ35を閉じ、昇降装置37の昇降台37Aと共に基板支持台40を上昇させ、反応炉32内に基板支持台40を装入する(
図10参照)。
【0073】
反応炉32内に基板支持台40を装入後、反応炉32内の圧力及び温度を制御しつつ、処理ガス及び不活性ガス等を供給する。これにより、基板Wが成膜処理される。
【0074】
搬送ユニット60が目的の処理室30へと移動した後は、授受機構72によって第二支持部77Bで支持されている、処理済みの基板Wを支持する支持具90が第一支持部77Aへ移動される(
図17参照)。
【0075】
第一支持部77Aへ移動した支持具90から処理済みの基板Wが移載機84によって収容容器80へと移載される(
図18参照)。
【0076】
そして、処理済みの基板Wを収容容器80に移載したあとは、授受機構72によって空の支持具90が第一支持部77Aから第二支持部77Bへと移動させられる(
図19参照)。なお、処理済みの基板Wを収容容器80に移載したあと直ぐに、支持具90に未処理の基板Wを支持させる必要がある場合は、一旦第二支持部77Bで待機させずに、直ちに支持具90に未処理の基板Wを支持させてもよい。
【0077】
このようにして基板Wの成膜処理が行われ、半導体装置が製造される。
【0078】
次に、本実施形態に係る作用並びに効果について説明する。
本実施形態では、搬送ユニット60の移動が可能な搬送室50に複数の支持具90の授受が可能な授受室70を配していることから、複数の支持具90を同時に扱うことで、生産効率の向上に貢献できる。また、授受室70において、複数の支持具90を授受することで、基板Wの搬送律速の回避を行うことができる。また、支持具90に複数枚の基板Wを支持させた場合には、一度に複数枚の基板Wの搬送を行えるため、基板Wの搬送時間の短縮に貢献できる。すなわち、本実施形態では、基板Wの搬送効率を向上させることができる。
【0079】
本実施形態では、コントローラ100は、基板Wの処理に合わせて搬送コントローラ110と授受コントローラ112の制御を行うことが可能なよう構成されている。そのため、コントローラ100が搬送コントローラ110と授受コントローラ112を管理することにより、支持具90の配置タイミングが明確となり、生産スケジュールの管理が容易となる。
【0080】
本実施形態では、搬送コントローラ110が搬送ユニット60への支持具90の載置有無の検知と、基板Wの移載制御とが可能なよう構成されていることから、支持具90の目的の処理室30への確実な移動管理ができ、かつ、基板Wの基板支持台40への移載が確実に行える。
【0081】
本実施形態では、授受コントローラ112が支持具90の載置有無の管理と、支持具90の配置制御とが可能なよう構成されていることから、複数の支持具90を扱う場合の搬送律速を回避することができる。また、支持具90を適切なタイミングで適切な位置に配置することができる。
【0082】
本実施形態では、移載機84がロードポート82に載置された収容容器80と支持具90との間で、少なくとも1つの基板Wを移載可能なよう構成されている。ここで、ロードポート82は複数あり、複数の収容容器80をそれぞれのロードポート82に載置可能である。また、支持具90は、少なくとも1つの収容容器80から少なくとも一枚の基板Wを移載できる。
【0083】
本実施形態では、支持具90が少なくとも1つの種類の基板Wを支持可能であることから、処理に必要な基板Wを基板の種類に関係なく搬送可能であり、搬送時間の短縮に貢献できる。
【0084】
本実施形態では、搬送ユニット60が支持具90を載置台64に載置して支持具90を搬送可能である、すなわち、支持具90に支持された複数の基板Wを一度に搬送することが可能なので、基板Wの搬送時間の短縮に貢献できる。
【0085】
本実施形態では、搬送ユニット60が備える移載機66が支持具90に支持された基板Wを少なくとも1つ処理室30に移載可能であることから、移載機66の伸縮アーム66Aにより、狭い空間であっても支持具90及び処理室30への基板Wの移載が可能になる。また、ハンド部66Bは2つあり、2枚単位での基板Wの移載が可能で、基板移載時間の短縮に貢献できる
【0086】
本実施形態では、授受室70が処理済みの基板Wを支持する支持具90と、未処理の基板Wを支持する支持具90の授受が可能であることから、複数の支持具90を扱うことで基板移載の効率が向上する。
【0087】
本実施形態では、授受室70の一方に搬送ユニット60から授受した支持具90が支持され、他方には移載室86から授受した支持具90が支持されることから、複数の支持具90を目的の位置に配置することにより、支持具90の搬送律速を回避することが可能となる。
【0088】
本実施形態では、授受室70が支持具90を待機可能な待機部として第二支持部77Bを有することから、支持具90を一時的に待機位置に配置することにより、支持具90の搬送律速を回避することが可能となる。
【0089】
本実施形態では、授受室70が支持具90を授受する場合に、基板Wの移載が可能なように基板Wの開口面の向きを調整可能な授受機構72を有することから、無駄な基板Wの移載時間の削減に貢献できる。
【0090】
本実施形態では、支持具90が基板Wの位置ズレを防止可能な位置合わせ機構としての段差92を有することから、搬送時の基板Wのズレを防止することが可能になる。また、
基板Wのズレを防止することにより、基板Wの移載時において、移載機66及び移載機84と基板Wとの接触を防ぐことができる
【0091】
<他の実施形態>
本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、授受機構72では、支持具90を下から支持したが、支持具90を上から吊り下げてもよい。
【符号の説明】
【0092】
20 基板処理装置
30 処理室
40 基板支持台
50 搬送室
60 搬送ユニット
64 載置台
66 移載機(第2の移載機構の一例)
84 移載機(第1の移載機構の一例)
100 コントローラ(制御部の一例)