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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】レンズ装置及び撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 11/00 20210101AFI20240904BHJP
   G03B 15/05 20210101ALI20240904BHJP
   G03B 15/02 20210101ALI20240904BHJP
   H04N 23/55 20230101ALI20240904BHJP
   H04N 23/56 20230101ALI20240904BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240904BHJP
【FI】
G03B11/00
G03B15/05
G03B15/02 S
G03B15/02 R
H04N23/55
H04N23/56
H04N23/60 500
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022533945
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(86)【国際出願番号】 JP2021024054
(87)【国際公開番号】W WO2022004571
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-02-08
(31)【優先権主張番号】P 2020112266
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲政
(74)【代理人】
【識別番号】100170069
【弁理士】
【氏名又は名称】大原 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128635
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100153822
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 重之
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(72)【発明者】
【氏名】川中子 睦
(72)【発明者】
【氏名】岸根 慶延
(72)【発明者】
【氏名】岡田 和佳
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/020791(WO,A1)
【文献】特開2017-195569(JP,A)
【文献】特開2012-058732(JP,A)
【文献】国際公開第2017/057270(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 11/00-11/06
G03B 15/05
G03B 15/02
H04N 23/55
H04N 23/56
H04N 23/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の光学像を結像させるレンズを含む光学系と、
前記光学系の瞳位置又は瞳位置の近傍に配置された第1光学部材であって、
複数の開口領域と、
前記複数の開口領域に配置される複数の光学フィルタであって、少なくとも一部の波長帯域が異なる光を透過させる2つ以上の光学フィルタを含む複数の光学フィルタと、
前記複数の開口領域に配置される複数の偏光フィルタであって、偏光方向が異なる複数の偏光フィルタと、
を有する第1光学部材と、
前記光学系の外側であり、かつ、前記第1光学部材より被写体側に設けられ、
前記光学系の外側から入射された照明光を、前記光学系を経由して前記被写体側に拡散して照射する第2光学部材であって、前記光学系の光軸側の端面が前記被写体側に向かって広がる方向に傾斜する第2光学部材と、
を備えるレンズ装置。
【請求項2】
被写体の光学像を結像させるレンズを含む光学系と、
前記光学系の瞳位置又は瞳位置の近傍に配置された第1光学部材であって、
複数の開口領域と、
前記複数の開口領域に配置される複数の光学フィルタであって、少なくとも一部の波長帯域が異なる光を透過させる2つ以上の光学フィルタを含む複数の光学フィルタと、
前記複数の開口領域に配置される複数の偏光フィルタであって、偏光方向が異なる複数の偏光フィルタと、
を有する第1光学部材と、
前記光学系の外側であり、かつ、前記第1光学部材より被写体側に設けられ、
前記光学系の外側から入射された照明光を、前記光学系を経由して前記被写体側に拡散して照射する第2光学部材であって、前記光学系の光軸側の端面が曲率を有し前記被写体側に向かって広がる第2光学部材と、
を備えるレンズ装置。
【請求項3】
前記第2光学部材は、
前記光学系の光軸と同軸で少なくとも一部が前記第1光学部材の外周を囲う、又は、
前記光軸を中心に円周上に複数設けられる、
請求項1又は2に記載のレンズ装置。
【請求項4】
前記第1光学部材は、前記複数の開口領域を形成する枠体を有し、
前記第2光学部材は、前記枠体に設けられる、
請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ装置。
【請求項5】
前記第2光学部材は、
前記第1光学部材から前記レンズを少なくとも1枚以上挟んで配置される、
請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ装置。
【請求項6】
前記照明光を照射する照明装置を備え、
前記照明光は、前記光学系の外側から前記第2光学部材に向かって照射される、
請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ装置。
【請求項7】
前記照明装置は、前記光学系の外側に配置されたリング照明であり、
前記リング照明により照射された照明光を、ミラーを介して前記第2光学部材に入射する、
請求項に記載のレンズ装置。
【請求項8】
前記照明光を照射する照明装置を備え、
前記照明装置が、前記光学系が内部に配置されたレンズ鏡筒内に配置される、
請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ装置。
【請求項9】
前記照明装置は、前記レンズの光路上に設けられる、
請求項に記載のレンズ装置。
【請求項10】
前記端面に、偏光子が設けられる、
請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ装置。
【請求項11】
前記第2光学部材は、上下左右方向に傾斜角度を変更可能に設けられている、
請求項1から10のいずれか1項に記載のレンズ装置。
【請求項12】
前記第2光学部材は、拡散板である、
請求項1から11のいずれか1項に記載のレンズ装置。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載のレンズ装置と、
異なる偏光方向を有する複数の偏光素子を備え、前記複数の開口領域のいずれかを透過した光を選択的に受光する複数の画素群を含む撮像素子と、
前記撮像素子から出力される複数の画像信号に基づいて、前記複数の光学フィルタの前記波長帯域にそれぞれ対応する複数の画像を生成するプロセッサと、
を備える撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチスペクトル画像を撮像するためのレンズ装置及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチスペクトル画像を撮像するための技術に関し、例えば、特許文献1には、偏光センサと瞳分割を用いることでマルチスペクトル撮像を可能とした偏光カラー撮像装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開2014/020791号
【発明の概要】
【0004】
本開示の技術に係る一つの実施形態は、照明光をレンズ光学系と同軸照明できるレンズ装置及び撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様に係るレンズ装置は、被写体の光学像を結像させるレンズを含む光学系と、光学系の瞳位置又は瞳位置の近傍に配置された第1光学部材であって、複数の開口領域と、複数の開口領域に配置される複数の光学フィルタであって、少なくとも一部の波長帯域が異なる光を透過させる2つ以上の光学フィルタを含む複数の光学フィルタと、複数の開口領域に配置される複数の偏光フィルタであって、偏光方向が異なる複数の偏光フィルタと、を有する第1光学部材と、光学系の外側であり、かつ、第1光学部材より被写体側に設けられ、光学系の外側から入射された照明光を、光学系を経由して被写体側に照射する第2光学部材と、を備える。
【0006】
第2の態様に係るレンズ装置は第1の態様において、第2光学部材における光学系の光軸側の端面は、被写体側に向かって広がる方向に傾斜している。
【0007】
第3の態様に係るレンズ装置は第1の態様において、第2光学部材における光学系の光軸側の端面は、曲率を有する。
【0008】
第4の態様に係るレンズ装置は第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、第2光学部材は、光学系の光軸と同軸で少なくとも一部が第1光学部材の外周を囲う、又は、光軸を中心に円周上に複数設けられる。
【0009】
第5の態様に係るレンズ装置は第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、第1光学部材は、複数の開口領域を形成する枠体を有し、第2光学部材は、枠体に設けられる。
【0010】
第6の態様に係るレンズ装置は第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、第2光学部材は、第1光学部材からレンズを少なくとも1枚以上挟んで配置される。
【0011】
第7の態様に係るレンズ装置は第1から第6の態様のいずれか1つにおいて照明光を照射する照明装置を備え、照明光は、光学系の外側から第2光学部材に向かって照射される。
【0012】
第8の態様に係るレンズ装置は第7の態様において、照明装置は、光学系の外側に配置されたリング照明であり、リング照明により照射された照明光を、ミラーを介して第2光学部材に入射する。
【0013】
第9の態様に係るレンズ装置は第1から第6の態様のいずれか1つにおいて、照明光を照射する照明装置を備え、照明装置が、光学系が内部に配置されたレンズ鏡筒内に配置される。
【0014】
第10の態様に係るレンズ装置は第9の態様において、照明装置は、レンズの光路上に設けられる。
【0015】
第11の態様に係るレンズ装置は第1から第10の態様のいずれか1つにおいて、第2光学部材における光学系の光軸側の端面に、偏光子が設けられる。
【0016】
第12の態様に係るレンズ装置は第1から第11の態様のいずれか1つにおいて、第2光学部材は、上下左右方向に傾斜角度を変更可能に設けられている。
【0017】
第13の態様に係るレンズ装置は第1から第12の態様のいずれか1つにおいて、第2光学部材は、拡散板である。
【0018】
本発明の第14の態様に係る撮像装置は、第1から第13のいずれか1つに係るレンズ装置と、異なる偏光方向を有する複数の偏光素子を備え、複数の開口領域のいずれかを透過した光を選択的に受光する複数の画素群を含む撮像素子と、撮像素子から出力される複数の画像信号に基づいて、複数の光学フィルタの波長帯域にそれぞれ対応する複数の画像を生成するプロセッサと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る撮像装置の概略構成を示す図である。
図2】撮像素子の概略構成を示す図である。
図3図2に示した1つ画素(図2の破線部)の概略構成を示す断面図である。
図4】画像生成部の構成を示す図である。
図5】レンズ装置の外観斜視図である。
図6】レンズ装置の光軸方向における断面図である。
図7】第1光学部材の構成例を示す図である。
図8】3波長の場合の開口領域の配置例を示す図である。
図9】第1実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図10】第2光学部材の形状を示す図である。
図11】枠体に遮蔽部材を装着する様子を示す図である。
図12】第1実施形態の変形例のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図13】第1実施形態の他の変形例のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図14】第1実施形態のさらに他の変形例のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図15】第2実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図16】第3実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図17】第3実施形態の変形例のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図18】第3実施形態の他の変形例のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図19】第4実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。
図20】第5実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ装置及び撮像装置の好ましい実施形態について説明する。
【0021】
<撮像装置の構成>
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズ装置を備える撮像装置の概略構成を示す図である。本実施形態に係る撮像装置10は、マルチスペクトル画像を撮像する撮像装置であり、主としてレンズ装置100と、撮像装置本体200と、を備える。撮像装置本体200は、撮像素子210と、信号処理部230と、を備える。
【0022】
<撮像素子の構成>
図2は、撮像素子210の概略構成を示す図である。図3は、図2に示した1つ画素(図2の破線部)の概略構成を示す断面図である。撮像素子210は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型の撮像素子(イメージセンサ)であり、ピクセルアレイ層211、偏光フィルタ素子アレイ層213、及びマイクロレンズアレイ層215を有するモノクローム型の撮像素子である。各層は、像面側から物体側(被写体側)に向かって、ピクセルアレイ層211、偏光フィルタ素子アレイ層213(複数の偏光素子)、マイクロレンズアレイ層215の順で配置される。なお、撮像素子210は、CMOS型に限らず、XYアドレス型、又はCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサでもよい。
【0023】
ピクセルアレイ層211は、多数のフォトダイオード212(複数の画素群)を二次元的に配列して構成される。1つのフォトダイオード212は、1つの画素を構成する。各フォトダイオードは、212は、水平方向(x方向)及び垂直方向(y方向)に沿って規則的に配置される。
【0024】
偏光フィルタ素子アレイ層213は、偏光方向(透過させる光の偏光方向)が異なる4種類の偏光フィルタ素子214A、214B、214C、214D(複数の偏光素子)を二次元的に配列して構成される。偏光フィルタ素子214A、214B、214C、214Dの偏光方向は、例えば0°、45°、90°、135°とすることができる。また、これらの偏光方向は、光学部材における偏光フィルタの偏光方向に対応させることができる。撮像素子210は、これら偏光フィルタ素子214A~214Dにより、複数の開口領域を透過した光のいずれかを選択的に受光する複数の画像群を含む。これらの偏光フィルタ素子214A~214Bはフォトダイオード212と同じ間隔で配置され、画素ごとに備えられる。
【0025】
マイクロレンズアレイ層215は、各画素に配列されたマイクロレンズ216を備える。
【0026】
<画像生成部の構成>
図4は、画像生成部の構成を示す図である。信号処理部230は、撮像素子から出力される信号にアナログ信号処理を施すアナログ信号処理部232と、画像生成部234と、係数記憶部236と、を備える。
【0027】
アナログ信号処理部232は、撮像素子210から出力される複数の画素信号(異なる偏光方向に対応する画像信号)に基づいて、レンズ装置100に配置された複数の光学フィルタ(図7等を参照)の波長帯域にそれぞれ対応する複数の画像を生成する。画像生成部234は、波長帯域λ1,λ2,λ3の画像(3バンドのマルチスペクトル画像)を生成することができる。
【0028】
上述した画像生成部234の機能は、各種のプロセッサ(processor)及び記録媒体を用いて実現できる。各種のプロセッサには、例えばソフトウェア(プログラム)を実行して各種の機能を実現する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、画像処理に特化したプロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)も含まれる。各機能は1つのプロセッサにより実現されてもよいし、同種又は異種の複数のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ、又はCPUとGPUの組み合わせ)で実現されてもよい。また、複数の機能を1つのプロセッサで実現してもよい。これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
【0029】
上述したプロセッサあるいは電気回路がソフトウェア(プログラム)を実行する際は、実行するソフトウェアのコンピュータ(例えば、画像生成部234を構成する各種のプロセッサや電気回路、及び/又はそれらの組み合わせ)で読み取り可能なコードをROM(Read Only Memory)等の非一時的記録媒体に記憶しておき、コンピュータがそのソフトウェアを参照する。
【0030】
撮像装置10は、不図示のシャッタレリーズスイッチ等から撮影指示入力を受け付けると、撮像素子210における露光制御を行う。この露光制御により撮像素子210の受光面に結像された被写体の光学像は、撮像素子210により電気信号に変換される。撮像素子210の各画素には、フォトダイオード212に入射する光の光量に応じた電荷が蓄積され、撮像素子210からは各画素に蓄積された電荷量に応じた電気信号が画像信号として読み出され、出力される。
【0031】
<レンズ装置の構成>
[第1実施形態]
図5はレンズ装置100の外観斜視図であり、図6はレンズ装置100の光軸L方向における断面図である。これらの図に示すように、レンズ装置100は、レンズ鏡筒102に第1のレンズ110及び第2のレンズ120とから構成される単一の撮像光学系(光学系)が配置され、これらレンズ群は、それぞれ第1レバー104,第2レバー106を回動させることにより光軸Lの方向に進退して、ズーム及び/又はフォーカスが調整される。また、これらレンズにより、被写体の光学像が撮像素子の受光面上に結像する。したがって、第1のレンズ110及び第2のレンズ120は撮像光学系を構成する。第1のレンズ110及び第2のレンズ120は、複数のレンズから構成されるレンズ群でもよい。また、レンズ鏡筒102には、レンズ装置100の瞳位置(瞳近傍)にスリット108が形成されており、このスリット108に第1光学部材130が挿入されて、光軸が撮像光学系の光軸Lと一致した状態で配置される。また、撮像光学系の外側には、撮像光学系の外側から入射された照明光を、撮像光学系を経由して被写体側に照射する第2光学部材150が配置されている(図1図9参照)。
【0032】
<第1光学部材の構成>
第1光学部材130は、図5及び図6に示すように、レンズ鏡筒102に挿入及び抜去が可能であり、光源(被写体)の特性に合わせて、特性が異なる光学部材を用いることができる。そして、これにより撮像光学系から出射される光の光量が複数の開口領域のそれぞれについて調整され、かつ/又は調整可能となる。なお、レンズ装置100が撮像装置本体200に装着された場合に、開口領域132A~132Dに対応して撮像素子210からの出力(感度)を複数の波長帯域間で一定又は指定された範囲にすることを「調整」ということができる。
【0033】
図7は第1光学部材の構成例を示す図である。第1光学部材130は、枠体132とフィルタセット140とを備える。枠体132は4つの開口領域132A~132D(複数の開口領域)を備える。開口領域132A~132Dの形状は扇型に限らず、円形や矩形、多角形等他の形状でもよい。これら開口領域(枠体132の裏面側)には、図7に示すように、フィルタセット140A~140D(光学フィルタ(カラーフィルタ)、偏光フィルタ、減光フィルタ)がそれぞれ配置される。フィルタセット140A~140Dは接着剤で固定してもよい。
【0034】
フィルタセット140Aは光学フィルタ142Aと、偏光フィルタ144Aと、減光フィルタ146Aと、を重ねて構成される。同様に、フィルタセット140Bは光学フィルタ142Bと、偏光フィルタ144Bと、減光フィルタ146Bと、を重ねて構成される。フィルタセット140Cは光学フィルタ142Cと、偏光フィルタ144Cと、減光フィルタ(不図示)と、を重ねて構成される。フィルタセット140Dは光学フィルタ142Dと、偏光フィルタ144Dと、減光フィルタ146Dと、を備える。
【0035】
光学フィルタ142A~142Dは少なくとも一部の波長帯域が異なる光を透過させる複数の光学フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、偏光フィルタ144A~144Cは偏光方向が異なる複数の偏光フィルタであり、減光フィルタ146A~146Dは開口領域132A~132Dを通過する光を減光する減光フィルタである。偏光フィルタ144A~144Dの偏光方向は最大で4方向(開口領域の数と同じ;例えば0°,45°,90°,135°)とすることができる。なお、偏光フィルタ144A~144Dは偏光フィルムにより偏光するフィルタでもよいし、ワイヤーグリッドあるいは複数のスリットにより偏光するフィルタでもよい。
【0036】
減光フィルタ146A~146Dは開口領域132A~132Dを透過する光を減光するフィルタであり、例えばNDフィルタ(ND:Neutral Density)を用いることができる。減光フィルタ146A~146Dの減光度合いは一部、又は全てのフィルタで違っていてもよく、ユーザは選択した減光度の減光フィルタを用いることにより、開口領域132A~132Dの間での光量比を調整することができる。
【0037】
第1光学部材130は、製造工程において光量比を調整できるので、良好な画質のマルチスペクトル画像を取得するのに有効である。また、光学部材の剛性を高くすることができる。さらに、第1光学部材130では開口領域132A~132Dの開口面積を調整していないので、生成される画像の明るさを確保することができ、また被写界深度を浅くしたい場合や小絞りによる像ボケを防止したい場合に有効である。
【0038】
(第1光学部材の他の実施形態)
図8は、3波長の場合の開口領域の配置例を示す図である。図7に示す第1光学部材130では、開口領域(波長帯域)及び偏光方向が4種類である場合について説明したが、開口領域及び偏光方向は3種類以下でもよい。なぜなら、撮像素子210のようにモノクローム型(カラーフィルタなし)で偏光フィルタ素子の偏光方向が4方向の撮像素子を用いた場合、最大でも3つの偏光方向に対応した3つの波長帯域の画像しか分離できないからである。開口領域を3つとする場合、1つの開口を遮蔽部材で遮蔽することができる。図8は、4つの開口領域131A~131Dのうち1つ(開口領域131D)を遮蔽部材131Eで遮蔽した状態の枠体131を示している。また、4つの開口領域のうち2つに同じ波長帯域の光学フィルタ及び同じ偏光方向の偏光フィルタを配置することもできる。
【0039】
<第2光学部材の構成>
図9は、第1実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。なお、図9においては、第1のレンズ110及び第2のレンズ120は、複数のレンズから構成されるレンズ群として記載している(以下の実施形態についても同様である)。第2光学部材150は、レンズ鏡筒102の内部に設けられ、第1光学部材130より、被写体側に設けられる。第2光学部材150は、撮像光学系の外側から入射された照明光を、撮像光学系を経由して被写体側に照射する。
【0040】
第1実施形態のレンズ装置100において、第2光学部材150は、図9に示すように、第1光学部材130の枠体132に設けられている。上述したように、第1光学部材130は、レンズ鏡筒102のスリット108に着脱可能に配置される。また、スリット108が設けられた瞳位置(瞳近傍)は、第1のレンズ110及び第2のレンズ120の間に設けられているため、第2光学部材150を設置するスペースを確保することができる。
【0041】
第2光学部材150としては、撮像光学系の外側から入射された照明光を、撮像光学系の光軸と同軸方向で被写体側に照射することができれば、特に限定されない。第2光学部材150としては、例えば、拡散板、ミラー等を用いることができる。
【0042】
レンズ鏡筒102の外側には、照明光を照射する照明装置160が設けられる。照明装置160としては、公知の照明装置を用いることができ、例えば、ハロゲンランプ、LED照明等を用いることができる。
【0043】
図10は、第2光学部材の形状を示す図である。図10(a)に示すように、第2光学部材150は、撮像光学系の外周と同軸で、第1光学部材130の開口領域132A~132Dを囲うリング形状に配置されている。第2光学部材150をリング形状とすることで、撮像光学系の外側のすべての方向から光を入射させることができるので、被写体に均一な光を照射させることができる。
【0044】
図10(b)、(c)は、他の第2光学部材の他の形状を示す図である。第2光学部材150は、図10(b)に示すように、撮像光学系の光軸と同軸で、少なくとも一部が第1光学部材130の外周を囲うように設けられていてもよい。または、撮像光学系の光軸を中心に第1光学部材130の周囲に円周上に複数設けられていてもよい。第2光学部材150は、第1光学部材130の周囲の全周にわたり設けられなくとも、周囲に設けられていれば、撮像光学系の外側から照明光を入射することができる。
【0045】
第2光学部材150として、拡散板を用いる場合、拡散板は公知の拡散を用いることができる。例えば、拡散板をレンズ装置100内に配置した際の撮像光学系の光軸側の端面150aは、微細な凸構造又は凹構造から構成されており、この端面150aから光が出射することで、光学系内に照明光を拡散して出射することができる。拡散板の側面150bは反射膜を設けることで、拡散板の外側から入射した光を光軸側の端面150aから出射することができる。また、第2光学部材150の光軸側の端面150aは、第1光学部材130側から被写体側に向かって、外側に広がる方向に傾斜して設けられている。被写体側に向かって広がる方向に傾斜して設けることで、拡散板に入射した照明光を被写体側に向かって出射することができる。
【0046】
撮像光学系の外側から入射された照明光をレンズ鏡筒102の内部の光学系を経由して被写体側に照射することで、撮像光学系との同軸照明が可能となる。撮像光学系との同軸照明を可能とすることで、第1光学部材130に被写体からの反射光を効率よく取り込むことができ、良好な画質の画像を取得することができる。また、微小被写体等へのマクロ撮影の照射を、撮像光学系を経由した同軸照明とすることで、被写体に効果的に照明光を当てることができる。また、第2光学部材150の位置を、第1光学部材130より被写体側とすることで、照明光を被写体に照射する際に、第1光学部材130を通過することがないため、第1光学部材130での全反射を防止することができ、露出オーバーにより混信除去が正しく行われないことを防止することができる。
【0047】
<画像生成処理>
次に、上述した構成のレンズ装置100及び撮像装置本体200を用いた画像生成処理について説明する。なお、ここでは光学部材において光学フィルタの波長帯域が3種類(λ1~λ3)で偏光方向も3種類(例えば0°、45°、90°)、撮像素子210の偏光方向は4種類(0°、45°、90°、135°)であるものとする。この場合、例えば図8に示す枠体131(開口領域131Dを遮蔽)を使用する。
【0048】
<混信除去の係数群>
波長帯域(λ1~λ3)に対応した画像を得るには、撮像素子210の各画素から各波長帯域に対応した画素信号を分離して抽出する必要があるが、これらの画像データには混信(クロストーク)が生じている。すなわち、各画素には各波長帯域の光が入射するため、生成される画像は波長帯域λ1~λ3の画像が混合した画像となる。このため、画像生成部234は、混信除去処理を行って各波長帯域(λ1~λ3)の画像データを生成する。
【0049】
レンズ装置100から出射した各波長帯域λ1~λ3の光が各画素で受光される割合(混信比率)は、光学フィルタ142A~142Cが透過させる光の波長帯域λ1~λ3の設定、偏光フィルタ144A~144Cが透過させる光の偏光方向の設定、撮像素子210の各画素が受光する光の偏光方向(4方向)の設定から一意に定まり、事前に求めることができる。画像生成部234は、この混信比率を、複数の開口領域のうち特定の開口領域以外の開口領域を遮蔽する複数の遮蔽部材を用いて、複数の遮蔽部材のうちいずれかがレンズ装置に装着された状態で取得した複数の画像から算出することができる。
【0050】
図11は、枠体132に遮蔽部材を装着する様子を示す図である。図11の(a)部分に示すように、遮蔽部材139は、枠体132の開口領域132A~132Dのうちいずれかを開放して残りを遮蔽する複数の遮蔽部材を備える。具体的には、遮蔽部材139A~139Dは、それぞれ開口領域132A,132B,132C,132D(特定の開口領域)以外の開口領域を遮蔽する。図11の(b)部分は、遮蔽部材139Aを装着した状態の枠体132を示す。なお、上述のように開口領域及び偏光方向が3種類以下である場合(例えば、4つの開口のうち1つ以上を遮蔽する場合、あるいは3つ以下の開口領域を有する光学部材を用いる場合)は、遮蔽部材も3種類以下でよい。以下、開口領域及び偏光方向が3種類である場合について説明する。
【0051】
この場合、遮蔽部材139A~139Cを1つずつ用いて撮像することにより、3つの波長帯域にそれぞれ対応した3つの画像が得られる。画像生成部234は、これらの画像から混信除去処理のための係数群(混信除去行列の各要素)を算出し、係数記憶部236がこれら係数群を記憶する。
【0052】
画像生成部234は、係数記憶部236から係数群を取得し、各画素から得られる画素信号から、以下に示す式1によって各波長帯域λ1~λ3に対応した画素信号を算出し、各波長帯域λ1~λ3の画像データを生成する。式1では例えば、波長帯域λ1(偏光方向0°の偏光フィルタ素子214A)に対応する画素信号をx1、波長帯域λ2(偏光方向45°の偏光フィルタ素子214B)に対応する画素信号をx2、波長帯域λ3(偏光方向90°の偏光フィルタ素子214C)に対応する画素信号をx3とする。また行列Aは、係数記憶部236から取得される。画像生成部234は、この3個の画素信号x1、x2、x3から、行列Aを用いた下記の式1によって、混信除去が行われた波長帯域λ1~λ3のスペクトル画像に対応した画素信号X1、X2、X3(画像データ)を取得する。画像生成部234で生成された各波長帯域λ1~λ3の画像データは、外部に出力され、必要に応じて記憶装置(不図示)に記憶される。また、必要に応じてディスプレイ(不図示)に表示される。
【0053】
【数1】
【0054】
【数2】
【0055】
本実施形態によれば、照明光を撮像光学系の外側から入射し、撮像光学系を経由して被写体側に照射する第2光学部材150を、第1光学部材130より被写体側に設けることで、第1光学部材130を通過することなく、被写体に照明光を撮像光学系の光軸と同軸照明を行うことができる。したがって、第1光学部材130に被写体からの反射光を効率よく取り込むことができ、良好な画質の画像を取得することができる。また、第1光学部材130での照明光の全反射を防止することができ、混信除去を正しく行うことができる。
【0056】
(変形例1)
図12は、レンズ装置の変形例の概略構成を示す図である。図12に示す第2光学部材152は、光軸側の端面152aが、曲率を有して被写体側に広がる方向に設けられている。光軸側の端面152aは、曲率を有して広がる方向に配置しても、被写体側に照明光を出射することができ、撮像光学系の光軸と同軸照明を行うことができる。
【0057】
(変形例2)
図13は、レンズ装置の他の変形例の概略構成を示す図である。図13に示すレンズ装置100は、照明装置160が第2光学部材150に接近して設けられている点が、図9に示すレンズ装置と異なっている。照明装置160を第2光学部材150に接近させることで、第2光学部材150から出射した光に指向性が出るため、被写体側により強い照明光を照射することができる。
【0058】
(変形例3)
図14は、レンズ装置のさらに他の変形例の概略構成を示す図である。図14に示すレンズ装置は、照明装置を有さない点が図9に示すレンズ装置と異なっている。図14に示すレンズ装置は、照明光として自然光を用いた態様である。
【0059】
照明装置を用いなくとも、自然光、例えば、太陽光スペクトルで分光観察をしたい用途においても、第2光学部材150から自然光を入射し、被写体側に同軸照明することができる。
【0060】
[第2実施形態]
図15は、第2実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。第2実施形態のレンズ装置300は、照明装置として、リング照明360を用いる点が第1実施形態のレンズ装置100と異なっている。リング照明360から照射された照明光は、ミラー362を介して、第2光学部材150に入射する。リング照明360を用いて照明光を入射することで、撮像光学系の外側の外周方向から均一な光量で被写体に照明光を照射することができ、被写体に均一な光量で照射することができる。
【0061】
[第3実施形態]
図16は、第3実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。第3実施形態のレンズ装置400は、照明装置(光源)460がレンズ鏡筒102の内部に配置されている点が上記の実施形態のレンズ装置と異なっている。照明装置460をレンズ鏡筒102内に設けることで、照明光を、撮像光学系を経由して被写体側に照射することで、被写体付近のみに照明光を照射することができる。例えば、撮影環境が暗室であることが好ましい状況において、好適に用いることができる。
【0062】
第2光学部材450は、第1実施形態及び第2実施形態のように、第1光学部材130の枠体132に設け、第2光学部材450の外側に照明装置460を設けることで、第2光学部材450に照明光を入射させてもよい。また、照明装置460の発光面に、第2光学部材450を設ける態様としてもよい。
【0063】
(変形例1)
図17は、第3実施形態のレンズ装置の変形例の概略構成を示す図である。図17に示すレンズ装置400は、第2光学部材450及び照明装置460が撮像光学系の第1のレンズ110の光路上に設けられる点が、図16に示すレンズ装置と異なっている。
【0064】
第2光学部材450及び照明装置460を第1のレンズ110の光路上に配置することで、生成される画像の周辺光束がケラレにより暗くなる。しかしながら、照明光を、より撮像光学系の光軸方向に入射させることができるので、被写体に照射できる光量を増加させることができる。これにより、被写体からの反射光を効率よく第1光学部材130に取り込むことができる。
【0065】
(変形例2)
図18は、第3実施形態のレンズ装置の他の変形例の概略構成を示す図である。図18に示すレンズ装置400は、第2光学部材450の撮像光学系の光軸側端面450aの傾斜角度が上下左右方向に変更可能に設けられている点が、上記実施形態と異なっている。
【0066】
第2光学部材450の端面450aの傾斜角度を、図18の矢印462で示すように、上下左右方向に変更可能(アオリ調整可能)な構成とすることで、照明光の照射領域を調整することができる。端面450aの傾斜角度を変更可能な構成とすることで、フォーカス調整によりレンズの位置が変動した場合においても、第2光学部材450の端面450aの傾斜角度を変更することで、照明光の照射領域を調整することができる。これにより、被写体に照射できる照明光の光量を維持することができる。
【0067】
第2光学部材450の端面450aの傾斜角度を変更する際は、第2光学部材450全体を上下左右方向に回転させ偏光してもよく、第2光学部材450が、図10(c)に示すように、複数の第2光学部材450で構成されている場合、または、第2光学部材450が分割されている場合は、それぞれの第2光学部材ごとに変更可能な構成としてもよい。
【0068】
[第4実施形態]
図19は、第4実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。第4実施形態のレンズ装置500は、第2光学部材150における撮像光学系の光軸側の端面150aに偏光子570が設けられる点が上記の実施形態と異なっている。なお、偏光子を備えるレンズ装置の構成は、図19に示すレンズ装置(第1実施形態のレンズ装置100に偏光子を設ける)に限定されず、他の実施形態のレンズ装置の第2光学部材に偏光子を設ける構成としてもよい。
【0069】
第2光学部材150の撮像光学系の光軸側の端面150aに偏光子570を設けることで、照光を偏光させることができる。被写体に照射された照明光の鏡面反射は、偏光方向が保持される。そのため、偏光されていない照明光を被写体に照射すると、第1光学部材130で全反射が発生し、露出オーバーにより正確な混信除去を行うことが困難になる。照明光が第2光学部材を通過する際に、偏光子570を通過させることで、全反射光をカットすることができ、露出オーバーを軽減することができる。偏光子としては公知の偏光子を用いることができる。
【0070】
[第5実施形態]
図20は、第5実施形態のレンズ装置の概略構成を示す図である。第5実施形態のレンズ装置600は、第2光学部材150が、第1のレンズ110を構成する複数のレンズ110a、110b、110cのうち、レンズ110aと110bの間に配置されている点が、上記の実施形態のレンズ装置と異なっている。
【0071】
第2光学部材150の位置は、第1光学部材130の枠体132に設けられることに限定されず、第1光学部材130より被写体側であれば、照明光が第1光学部材130を通過することなく、撮像光学系と同軸照明が可能である。これにより、第1光学部材130に被写体からの反射光を効率よく取り込むことができ、良好な画質の画像を取得することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。図20においては、第2光学部材150は、第1光学部材130からレンズ110aを1枚挟んで、被写体側に配置されているが、2枚以上のレンズを挟んで配置することもできる。第5実施形態のレンズ装置600によれば、瞳位置(瞳近傍)のレンズ間隔が狭く、第2光学部材150を配置できない場合に効果的である。
【符号の説明】
【0072】
0 撮像装置
100、300、400、500、600 レンズ装置
102 レンズ鏡筒
104 第1レバー
106 第2レバー
108 スリット
110 第1のレンズ
110a、110b、110c レンズ
120 第2のレンズ
130 第1光学部材
131、132 枠体
131A、131B、131C、131D、132A、132B、132C、132D 開口領域
131E、139、139A、139B、139C、139D 遮蔽部材
140、140A、140B、140C、140D フィルタセット
142A、142B、142C、142D 光学フィルタ
144A、144B、144C、144D 偏光フィルタ
146A、146B、146D 減光フィルタ
150、152、450 第2光学部材
150a、152a、450a 端面
150b 側面
160、460 照明装置
200 撮像装置本体
210 撮像素子
211 ピクセルアレイ層
212 フォトダイオード
213 偏光フィルタ素子アレイ層
214A、214B、214C、214D 偏光フィルタ素子
215 マイクロレンズアレイ層
216 マイクロレンズ
230 信号処理部
232 アナログ信号処理部
234 画像生成部
236 係数記憶部
360 リング照明
362 ミラー
450 第2光学部材
462 矢印
570 偏光子
L 光軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20