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特許7549694表示装置、表示方法および表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】表示装置、表示方法および表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240904BHJP
   A61B 5/08 20060101ALI20240904BHJP
   A63B 26/00 20060101ALI20240904BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20240904BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/01 515
A61B5/08
A63B26/00
A63B71/06 T
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023043619
(22)【出願日】2023-03-17
【審査請求日】2023-06-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】303046277
【氏名又は名称】旭化成エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】一色 翔太
(72)【発明者】
【氏名】古屋 貴明
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-159742(JP,A)
【文献】特開2006-036012(JP,A)
【文献】国際公開第2020/158129(WO,A1)
【文献】稲澤将太 ほか,VR体験中の人の覚醒度推定のための生体情報計測Head Mounted Displayの開発,日本バーチャルリアリティ学会論文誌 [online],2019年,p.377-388,インターネット:<URL:https://doi.org/10.18974/tvrsj.24.4_377><DOI:10.18974/tvrsj.24.4_377>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
A61B 5/08
A63B 26/00
A63B 71/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドマウント型の表示部と、
前記表示部の操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する二酸化炭素センサと、
前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記操作者の状態を判別する判別部と、
前記判別部により判別された前記操作者の状態に基づいて、前記操作者が使用する機器を制御する制御部と、
前記操作者の呼気量を取得する呼気量センサと、
を備え、
前記判別部は、前記二酸化炭素濃度と前記呼気量とに基づいて、前記操作者の状態を判別する、
表示装置。
【請求項2】
ヘッドマウント型の表示部と、
前記表示部の操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する二酸化炭素センサと、
前記操作者の呼気量を取得する呼気量センサと、
前記二酸化炭素濃度と前記呼気量とに基づいて、前記操作者の状態を判別する判別部と、
を備え、
前記表示部は、前記判別部により判別された前記操作者の状態を表示する、
表示装置。
【請求項3】
前記判別部により判別された前記操作者の状態に基づいて、前記表示部を制御する制御部をさらに備える請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記二酸化炭素濃度と、前記操作者の状態に対応する、前記二酸化炭素濃度の基準値とに基づいて、前記表示部を制御する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記二酸化炭素センサは、前記制御部が前記二酸化炭素濃度と前記基準値とに基づいて前記表示部を制御した後における、前記二酸化炭素濃度をさらに取得し、
前記制御部は、前記表示部を制御する前における前記二酸化炭素濃度から、前記表示部を制御した後における前記二酸化炭素濃度への変化に基づいて、前記表示部を制御する、
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記判別部は、前記二酸化炭素濃度と前記呼気量との予め定められた関係に基づいて、前記操作者が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別する、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記操作者を認識する認識部をさらに備え、
前記関係は、複数の前記操作者ごとに予め定められ、
前記判別部は、前記認識部により認識された前記操作者における前記関係に基づいて、前記認識部により認識された前記操作者が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別する、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記呼気量が予め定められた閾値未満の場合において、前記判別部は、前記二酸化炭素濃度に基づいて前記操作者の感情を判別する、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記操作者の生体情報を取得する生体情報取得部をさらに備え、
前記判別部は、前記二酸化炭素濃度と前記生体情報とに基づいて、前記操作者の感情を判別する、
請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
二酸化炭素センサが、ヘッドマウント型の表示部を操作する操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する二酸化炭素濃度取得ステップと、
呼気量センサが、前記操作者の呼気量を取得する呼気量取得ステップと、
判別部が、前記二酸化炭素濃度と前記呼気量とに基づいて、前記操作者の状態を判別する判別ステップと、
前記表示部が、前記二酸化炭素濃度に基づく前記操作者の状態を表示する表示ステップと、
を備える表示方法。
【請求項11】
二酸化炭素センサが、ヘッドマウント型の表示部を操作する操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する二酸化炭素濃度取得ステップと、
判別部が、前記二酸化炭素濃度に基づいて前記操作者の状態を判別する判別ステップと、
制御部が、前記操作者の状態に基づいて、前記操作者が使用する機器を制御する制御ステップと、
呼気量センサが、前記操作者の呼気量を取得する呼気量取得ステップと、
を備え、
前記判別ステップは、前記判別部が、前記二酸化炭素濃度と前記呼気量とに基づいて、前記操作者の状態を判別するステップである、
表示方法。
【請求項12】
前記制御ステップは、前記制御部が、前記二酸化炭素濃度と、前記操作者の状態に対応する、前記二酸化炭素濃度の基準値とに基づいて、前記機器を制御するステップである、請求項11に記載の表示方法。
【請求項13】
前記制御ステップの後において、前記制御部が前記二酸化炭素濃度と前記基準値とに基づいて前記機器を制御した後における前記二酸化炭素濃度を、前記二酸化炭素センサが取得する取得ステップと、
前記制御部が、前記機器を制御する前における前記二酸化炭素濃度から、前記機器を制御した後における前記二酸化炭素濃度への変化に基づいて、前記機器を制御するステップと、
をさらに備える請求項12に記載の表示方法。
【請求項14】
コンピュータを請求項1から5のいずれか一項の表示装置として機能させるための表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法および表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「使用者の呼気を正確に検出して、外部装置を操作する」と記載されている(要約書)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2020-159742号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、表示装置を提供する。表示装置は、ヘッドマウント型の表示部と、表示部の操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する二酸化炭素センサとを備える。
【0004】
表示装置は、二酸化炭素濃度に基づいて操作者の状態を判別する判別部をさらに備えてよい。表示部は、判別部により判別された操作者の状態を表示してよい。
【0005】
表示装置は、判別部により判別された操作者の状態に基づいて表示部を制御する制御部をさらに備えてよい。
【0006】
制御部は、二酸化炭素濃度と、操作者の状態に対応する、二酸化炭素濃度の基準値とに基づいて、表示部を制御してよい。
【0007】
二酸化炭素センサは、制御部が二酸化炭素濃度と基準値とに基づいて表示部を制御した後における、二酸化炭素濃度をさらに取得してよい。制御部は、表示部を制御する前における二酸化炭素濃度から、表示部を制御した後における二酸化炭素濃度への変化に基づいて、表示部を制御してよい。
【0008】
表示装置は、二酸化炭素濃度に基づいて操作者の状態を判別する判別部と、判別部により判別された操作者の状態に基づいて、操作者が使用する機器を制御する制御部とをさらに備えてよい。二酸化炭素濃度は、操作者による機器の使用状況により変化してよい。
【0009】
制御部は、二酸化炭素濃度と、操作者の状態に対応する、二酸化炭素濃度の基準値とに基づいて、機器を制御してよい。
【0010】
二酸化炭素センサは、制御部が二酸化炭素濃度と基準値とに基づいて、機器を制御した後における、二酸化炭素濃度をさらに取得してよい。制御部は、機器を制御する前における二酸化炭素濃度から、機器を制御した後における二酸化炭素濃度への変化に基づいて、機器をさらに制御してよい。
【0011】
上記いずれかの表示装置は、操作者による機器の操作情報を取得する取得部をさらに備えてよい。判別部は、二酸化炭素濃度と操作情報とに基づいて、操作者の状態を判別してよい。
【0012】
上記いずれかの表示装置は、操作者の呼気量を取得する呼気量センサをさらに備えてよい。判別部は、二酸化炭素濃度と呼気量とに基づいて、操作者の状態を判別してよい。
【0013】
判別部は、二酸化炭素濃度と呼気量との予め定められた関係に基づいて、操作者が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別してよい。
【0014】
表示装置は、操作者を認識する認識部をさらに備えてよい。二酸化炭素濃度と呼気量との関係は、複数の操作者ごとに予め定められてよい判別部は、認識部により認識された操作者における関係に基づいて、認識部により認識された操作者が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別してよい。
【0015】
呼気量が予め定められた閾値未満の場合において、判別部は、二酸化炭素濃度に基づいて操作者の感情を判別してよい。
【0016】
表示装置は、操作者の生体情報を取得する生体情報取得部をさらに備えてよい。判別部は、二酸化炭素濃度と生体情報とに基づいて、操作者の感情を判別してよい。
【0017】
上記いずれかの表示装置において、判別部は、表示装置が起動中のアプリケーションを判別し、判別したアプリケーションに基づいて操作者の状態を判別してよい。
【0018】
上記いずれかの表示装置は、複数の二酸化炭素センサを備えてよい。一の二酸化炭素センサは、操作者の発声を伴う呼気の二酸化炭素濃度を取得してよい。他の二酸化炭素センサは、操作者の発声を伴わない呼気の二酸化炭素濃度を取得してよい。判別部は、一の二酸化炭素センサにより取得された二酸化炭素濃度と、他の二酸化炭素センサにより取得された二酸化炭素濃度とに基づいて、操作者の状態を判別してよい。
【0019】
本発明の第2の態様においては、表示方法を提供する。表示方法は、二酸化炭素センサが、ヘッドマウント型の表示部を操作する操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する取得ステップと、表示部が、二酸化炭素濃度に基づく操作者の状態を表示する表示ステップとを備える。
【0020】
本発明の第3の態様においては、表示プログラムを提供する。表示プログラムは、コンピュータを表示装置として機能させる。
【0021】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一つの実施形態に係る表示装置100の一例を示す図である。
図2】表示部10の操作者110の一例を示す図である。
図3】本発明の一つの実施形態に係る表示装置100の一例を示すブロック図である。
図4】操作者110が機器200を使用している状況の一例を示す図である。
図5】操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と、操作者110の呼気量との関係の一例を示す図である。
図6】本発明の一つの実施形態に係る表示方法の一例を示すフローチャートである。
図7】本発明の一つの実施形態に係る表示装置100が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0024】
図1は、本発明の一つの実施形態に係る表示装置100の一例を示す図である。表示装置100は、HMD(ヘッドマウント)型の表示部10およびCO(二酸化炭素)センサ20を備える。HMD型の表示部10を備える表示装置100とは、例えばVR(Virtual Reality)ゴーグル、スマートグラス等である。
【0025】
表示装置100は、複数のCO(二酸化炭素)センサ20を備えてよい。本例においては、表示装置100は二つのCO(二酸化炭素)センサ20(CO(二酸化炭素)センサ20-1およびCO(二酸化炭素)センサ20-2)を備える。表示装置100は、呼気量センサ24を備えてよい。
【0026】
CO(二酸化炭素)センサ20および呼気量センサ24は、HMD(ヘッドマウント)型の表示部10の筐体12に備えられていてよい。本例の表示装置100は、筐体12の底面14に複数の開口22(開口22-1および開口22-2)を有する。本例において、CO(二酸化炭素)センサ20-1は筐体12の内部に設けられ、CO(二酸化炭素)センサ20-2は底面14に設けられている。本例において、CO(二酸化炭素)センサ20-2は筐体12の外部に露出している。呼気量センサ24は、筐体12の表面に設けられてよい。本例においては、呼気量センサ24は底面14に設けられている。表示装置100が操作者110の発声を取得する音声取得部を備えている場合は、呼気量センサ24は音声取得部に配置されてよく、音声取得部に近接して配置されてもよい。
【0027】
CO(二酸化炭素)センサ20は、操作者110(後述)の呼気中におけるCO(二酸化炭素)濃度を取得する。本例において、CO(二酸化炭素)センサ20-1は、開口22を通じて筐体12の内部に侵入したCO(二酸化炭素)濃度を取得し、CO(二酸化炭素)センサ20-1は筐体12の外部におけるCO(二酸化炭素)濃度を取得する。CO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度の時間変化のデータは、記憶部70(後述)に記憶されてよい。
【0028】
呼気量センサ24は、操作者110(後述)の呼気量Vb(後述)を取得する。本例において、呼気量センサ24は、開口22を通じて筐体12の内部に侵入した呼気量Vbを取得する。呼気量センサ24により取得された呼気量Vb(後述)の時間変化のデータは、記憶部70(後述)に記憶されてよい。
【0029】
図2は、表示部10の操作者110の一例を示す図である。図2において、図1に示されるCO(二酸化炭素)センサ20および呼気量センサ24は、省略されている。本例において、操作者110は表示装置100を装着している。操作者110は、生体である。本例においては、操作者110は人間である。操作者110は、表示部10に表示された文字、画像等を視認している。操作者110は、表示部10に表示された仮想現実空間の画像等を視認していてよい。
【0030】
図3は、本発明の一つの実施形態に係る表示装置100の一例を示すブロック図である。表示装置100は、判別部30、取得部40、認識部50、生体情報取得部60、記憶部70、送信部80および制御部90を備えてよい。
【0031】
表示装置100の一部または全体は、コンピュータにより実現されてよい。制御部90は、当該コンピュータのCPU(Central Processing Unit)であってよい。表示装置100がコンピュータにより実現される場合、当該コンピュータには、当該コンピュータを表示装置100として機能させるための表示プログラムがインストールされていてよく、後述する表示方法を実行させるため表示プログラムがインストールされていてもよい。
【0032】
判別部30は、CO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度に基づいて、操作者110の状態を判別する。操作者110の当該状態を、状態Sとする。操作者110の状態Sとは、操作者110の動作の状態を指してよく、感情の状態を指してもよい。操作者110の動作の状態とは、例えば、操作者110が安静状態か運動状態か等を指す。操作者110が運動状態の場合、操作者110の動作の状態とは、例えば、無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを指す。操作者110の感情の状態とは、例えば、操作者110が不安状態か安心状態か等を指す。
【0033】
表示部10は、判別部30により判別された操作者110の状態Sを表示してよい。操作者110の呼気中におけるCO(二酸化炭素)濃度は、操作者110の状態Sに依存しやすい。このため、表示部10が状態Sを表示することにより、操作者110は自身の状態Sを認知できる。
【0034】
制御部90は、判別部30により判別された操作者110の状態Sに基づいて、表示部10を制御してよい。制御部90が状態Sに基づいて表示部10を制御することには、制御部90が、状態Sに係る文字情報を表示するように表示部10を制御することが含まれてよく、状態Sに基づいて表示部10の明るさ、色合い等を制御することが含まれてもよい。状態Sに係る文字情報とは、例えば、操作者110が有酸素運動の状態であることを示す「有酸素運動の状態です」等の文字情報である。
【0035】
制御部90は、CO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度と、CO(二酸化炭素)濃度の基準値とに基づいて、表示部10を制御してよい。CO(二酸化炭素)濃度の当該基準値を、基準値Vsとする。基準値Vsは、操作者110の状態Sに対応するCO(二酸化炭素)濃度である。上述したとおり、操作者110の呼気中におけるCO(二酸化炭素)濃度は、操作者110の状態Sに依存しやすい。
【0036】
基準値Vsは、複数の状態Sのそれぞれごとに定められた、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度であってよい。操作者110の一の状態Sにおける基準値Vsと、当該操作者110の他の状態Sにおける基準値Vsとは、異なっていてよい。状態Sごとの基準値Vsは、記憶部70に記憶されてよい。
【0037】
基準値Vsは、複数の操作者110のそれぞれごとに定められてもよい。一の操作者110の一の状態S(例えば不安状態)における基準値Vsと、他の操作者110の当該一の状態S(例えば不安状態)における基準値Vsとは、異なっていてよい。操作者110ごとの基準値Vsは、記憶部70に記憶されてよい。
【0038】
制御部90は、CO(二酸化炭素)センサ20により取得されるCO(二酸化炭素)濃度が基準値Vsに近付くように、表示部10を制御してよい。例えば、操作者110の状態Sが無酸素運動の状態と判別されている場合、制御部90は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度が有酸素運動の場合の基準値Vsに近付くように、表示部10に「もう少しペースを下げましょう」等のフレーズを表示するよう、表示部10を制御する。例えば、操作者110が不安状態と判別されている場合、制御部90は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度が安心状態の場合の基準値Vsに近付くように、表示部10が表示する画像を明るい色に変更するよう、表示部10を制御する。
【0039】
CO(二酸化炭素)センサ20は、制御部90がCO(二酸化炭素)濃度と基準値Vsとに基づいて、表示部10を制御した後における、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度をさらに取得してよい。判別部30は、表示部10を制御した後におけるCO(二酸化炭素)濃度に基づいて、操作者110の状態Sを判別してよい。表示部10は、当該状態Sを表示してよい。これにより、操作者110は、自身の状態Sが所望の状態Sになっているかを確認できる。
【0040】
制御部90は、表示部10を制御する前におけるCO(二酸化炭素)濃度から、表示部10を制御した後におけるCO(二酸化炭素)濃度への変化に基づいて、表示部10を制御してよい。判別部30は、表示部10を制御した後における操作者110の状態Sを判別してよい。制御部90は、操作者110の当該状態Sに基づいて表示部10を制御してよい。これにより、操作者110は、自身の状態Sが所望の状態Sになるように表示部10が制御されたかを確認できる。
【0041】
図4は、操作者110が機器200を使用している状況の一例を示す図である。機器200は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度の増減に影響を与え得る機器である。機器200は、例えば、運動用の機器、体験型のゲーム装置において当該ゲーム装置を操作するコントローラであって操作者110が操作するコントローラ等である。本例においては、機器200はランニングマシンである。
【0042】
操作者110は、表示装置100を装着しながら機器200を使用していてよい。図4において、表示装置100が備えるCO(二酸化炭素)センサ20は、省略されている。操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度は、操作者110による機器200の使用状況により変化してよい。機器200が運動用の機器、体験型のゲーム装置等の場合、操作者110は機器200の使用状況により変化しやすい。例えば、機器200がランニングマシンの場合、操作者110のランニングマシンの使用時間に応じて、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度または呼気量Vb(後述)は変化しやすい。例えば、機器200が体験型のゲーム装置の場合、操作者110はゲームをしながら興奮状態に陥たり、操作者110自身の身体を動作させる場合がある。このため、操作者110による体験型ゲーム機器の使用状況により、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度または呼気量Vb(後述)は変化しやすい。
【0043】
機器200は、表示部210、送受信部220、制御部230、操作部240および認識部250を有してよい。制御部230は、CPUであってよい。表示部210は、例えばディスプレイ、モニタ等である。操作部240は、例えばボタン、キーボード等である。認識部250は、例えばカメラ等の撮像装置である。操作者110は、操作部240により機器200の設定等の操作をする。
【0044】
制御部90は、判別部30により判別された操作者110の状態Sに基づいて、機器200を制御してよい。制御部90は、機器200を制御するための制御信号Sc(図3参照)を生成してよい。送信部80(図3参照)は、当該生成した制御信号Scを機器200の送受信部220に送信してよい。送信部80は、制御信号Scを送受信部220に無線により送信してよい。送受信部220は、当該制御信号Scを受信してよい。制御部230は、当該制御信号Scに基づいて表示部210を制御してよく、機器200を制御してよい。
【0045】
制御部90が状態Sに基づいて機器200を制御することには、制御部90が、状態Sに係る文字情報を表示するように表示部210を制御することが含まれてよく、状態Sに基づいて表示部210の明るさ、色合い等を制御することが含まれてもよい。状態Sに係る文字情報とは、例えば、操作者110が有酸素運動の状態であることを示す「有酸素運動の状態です」等の文字情報である。
【0046】
制御部90は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と、CO(二酸化炭素)濃度の基準値Vsとに基づいて、機器200を制御してよい。制御部90は、CO(二酸化炭素)センサ20により取得されるCO(二酸化炭素)濃度が基準値Vsに近付くように、機器200を制御してよい。例えば、操作者110の状態Sが無酸素運動の状態と判別されている場合、制御部90は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度が有酸素運動の場合の基準値Vsに近付くように、表示部210に「もう少しペースを下げましょう」等のフレーズを表示するよう、表示部210を制御する。例えば、操作者110が体験型のゲーム装置でゲームをしている場合において、操作者110の状態Sが不安状態と判別されている場合、制御部90は、操作者110の状態Sが安心状態の基準値Vsに近付くようにゲーム装置の画面を制御するか、または、敢えて過度の不安状態の基準値Vsに近付くようにゲーム装置の画面を制御する。
【0047】
CO(二酸化炭素)センサ20は、制御部90がCO(二酸化炭素)濃度と基準値Vsとに基づいて、機器200を制御した後における、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度をさらに取得してよい。判別部30は、機器200を制御した後におけるCO(二酸化炭素)濃度に基づいて、操作者110の状態Sを判別してよい。表示部210は、当該状態Sを表示してよい。これにより、操作者110は、自身の状態Sが所望の状態Sになっているかを確認できる。
【0048】
制御部90は、機器200を制御する前におけるCO(二酸化炭素)濃度から、機器200を制御した後におけるCO(二酸化炭素)濃度への変化に基づいて、機器200を制御してよい。判別部30は、機器200を制御した後における操作者110の状態Sを判別してよい。制御部90は、操作者110の当該状態Sに基づいて機器200を制御してよい。これにより、操作者110は、自身の状態Sが所望の状態Sになるように機器200が制御されたかを確認できる。
【0049】
取得部40(図3参照)は、操作者110による機器200の操作情報を取得する。当該操作情報を、操作情報Ipとする。例えば、機器200がランニングマシンの場合において、操作者110が、ランニングマシンの走行面の速度が大きいと感じた場合、操作者110は走行面の速度を減少させるよう、操作部240により機器200を操作する場合がある。この場合において、操作情報Ipは、操作者110が走行面の速度を減少させるよう操作したとの情報である。
【0050】
判別部30(図3参照)は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と操作情報Ipに基づいて、操作者110の状態Sを判別してよい。操作情報Ipには、操作者110の状態Sが反映され得る。このため、判別部30は、操作情報Ipに基づいて操作者110の状態Sを判別し得る。機器200がランニングマシンの場合、判別部30は、操作情報Ipに基づいて操作者110の運動の負荷に関する状態Sを判別し得る。
【0051】
制御部90は、判別された状態Sに基づいて、機器200を制御してよい。例えば、機器200がランニングマシンの場合において、操作者110の状態Sが無酸素運動の状態と判別された場合、制御部90は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度が有酸素運動の場合の濃度になるように、ランニングマシンの走行面の速度を増加させるように機器200を制御する。
【0052】
図5は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と、操作者110の呼気量との関係の一例を示す図である。当該呼気量を、呼気量Vbとする。呼気量センサ24(図1参照)は、呼気量Vbを取得する。判別部30は、CO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとに基づいて、操作者110の状態Sを判別してよい。判別部30は、呼気量Vbが予め定められた閾値Vth以上の場合、操作者110が運動状態と判別してよい。判別部30は、呼気量Vbが閾値Vth未満の場合、操作者110が安静状態と判別してよい。
【0053】
判別部30(図3参照)は、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と、呼気量Vbとの予め定められた関係に基づいて、操作者110が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別してよい。呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と、呼気量Vbとの予め定められた関係とは、例えば、図5に示される関係である。
【0054】
図5において、無酸素運動の状態の場合が粗い破線で示され、有酸素運動の状態の場合が一点鎖線にて示されている。呼気量Vbの増加に伴い、CO(二酸化炭素)濃度は増加しやすい。呼気量Vbが呼気量Vbc以上の場合、操作者110は無酸素運動の状態になりやすい。呼気量Vbが呼気量Vbc未満の場合、操作者110は有酸素運動の状態になりやすい。無酸素運動の場合における単位呼気量当たりのCO(二酸化炭素)濃度の増加率は、有酸素運動の場合における単位呼気量当たりのCO(二酸化炭素)濃度の増加率よりも。大きくなりやすい。
【0055】
判別部30(図3参照)は、呼気量Vbcに基づいて、操作者110が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別してよい。判別部30は、呼気量Vbが呼気量Vbc以上の場合、操作者110が無酸素運動の状態と判別してよい。判別部30は、呼気量Vbが呼気量Vbc未満の場合、操作者110が有酸素運動の状態と判別してよい。
【0056】
認識部50(図3参照)は、操作者110を認識する。認識部50は、HMD(ヘッドマウント)型の表示部10の筐体に備えられていてよい。認識部50は、例えば、操作者110の顔を認識することにより操作者110を認識する。認識部50は、複数の操作者110のうち特定の一の操作者110を認識してよい。
【0057】
認識部250(図4参照)は、操作者110を認識する。認識部250は、操作者110の顔を認識することにより操作者110を認識してよい。認識部250は、複数の操作者110のうち特定の一の操作者110を認識してよい。制御部230(図4参照)は、認識部250により認識された操作者110の認識情報を生成してよい。当該認識情報を、認識情報Irとする。
【0058】
送受信部220(図4参照)は、認識情報Irを送信してよい。送受信部220は、認識情報Irを無線により送信してよい。取得部40(図3参照)は、認識情報Irを取得してよい。認識部50(図3参照)は、当該認識情報Irに基づいて操作者110を認識してもよい。
【0059】
呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとの関係は、複数の操作者110のそれぞれごとに予め定められてよい。呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとの関係は、操作者110ごとに異なり得る。複数の操作者110ごとの呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとの関係は、記憶部70(図3参照)に記憶されてよい。
【0060】
判別部30(図3参照)は、認識部50により認識された操作者110における、呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとの関係に基づいて、当該操作者110が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別してよい。これにより、判別部30は、操作者110が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを、操作者110ごとに判別し得る。
【0061】
呼気量Vbが閾値Vth未満の場合において、判別部30(図3参照)は、呼気中のCO(二酸化炭素)濃度に基づいて操作者110の感情を判別してよい。呼気量Vbが閾値Vth未満の場合とは、上述したとおり、操作者110が安静状態の場合である。呼気量Vbが閾値Vth未満の場合、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度は、操作者110の感情に依存し得る。呼気量Vbが閾値Vth未満の場合において、操作者110の呼気中のCO(二酸化炭素)濃度が閾値Dth以上の場合、判別部30は操作者110の状態Sが不安状態と判別してよく、当該CO(二酸化炭素)濃度が閾値Dth未満の場合、判別部30は操作者110の状態Sが安心状態と判別してよい。
【0062】
生体情報取得部60(図3参照)は、操作者110の生体情報を取得する。当該生体情報を、生体情報Igとする。生体情報Igには、操作者110の心拍情報、発汗量の情報、体温の情報および筋電計の情報の少なくとも一つが含まれてよい。生体情報取得部60は、HMD(ヘッドマウント)型の表示部10の筐体に備えられていてよい。
【0063】
呼気量Vbが閾値Vth未満の場合において、判別部30(図3参照)は、呼気中のCO(二酸化炭素)濃度と生体情報Igとに基づいて、操作者110の感情を判別してよい。例えば、操作者110が不安状態の場合、操作者110は、副交感神経よりも交感神経が優位な状態になりやすい。副交感神経よりも交感神経が優位な場合、操作者110の心拍変動は小さくなりやすい。例えば、操作者110が安心状態の場合、操作者110は、交感神経よりも副交感神経が優位な状態になりやすい。交感神経よりも副交感神経が優位な場合、操作者110の心拍変動は大きくなりやすい。
【0064】
操作者110の心拍における第1パワースペクトルの大きさをLFとし、第2パワースペクトルの大きさをHFとする。第2パワースペクトルの周波数帯域は、第1パワースペクトルの周波数帯域よりも高周波数の帯域である。第1パワースペクトルの周波数帯域は、例えば0.05Hz以上0.20Hz未満である。第2パワースペクトルの周波数帯域は、例えば0.20Hz以上0.35Hz未満である。
【0065】
生体情報取得部60(図3参照)は、操作者110の心拍におけるLFおよびHFを取得してよい。HFに対するLFの割合(LF/HF)が予め定められた閾値Nth以上の場合、判別部30(図3参照)は、操作者110の状態Sが副交感神経よりも交感神経が優位の状態と判別してよい。HFに対するLFの割合(LF/HF)が閾値Nth未満の場合、判別部30は、操作者110の状態Sが交感神経よりも副交感神経が優位の状態と判別してよい。
【0066】
操作者110の状態Sが副交感神経よりも交感神経が優位の場合、操作者110の呼気量Vbは大きくなりやすい。操作者110の状態Sが交感神経よりも副交感神経が優位の場合、操作者110の呼気量Vbは小さくなりやすい。
【0067】
操作者110が不安状態または恐怖を感じている状態であることにより、副交感神経よりも交感神経が優位な状態である場合、操作者110は呼吸性アルカローシスの状態になり得る。呼吸性アルカローシスの状態とは、過呼吸等によりCO(二酸化炭素)が過剰に排出されている状態である。操作者110が呼吸性アルカローシスの状態の場合、操作者110の心拍数、発汗量および呼吸数が上昇しやすく、筋肉がこわばりやすく、体温(特に手足の体温)が低下しやすく、呼気終末二酸化炭素濃度が低下しやすい。すなわち、操作者110が不安状態または恐怖を感じている状態の場合、心拍数、発汗量、呼吸数は増加しやすく、筋電位の振幅が増大しやすく、呼気中のCO(二酸化炭素)濃度は低下しやすい。
【0068】
操作者110が興奮状態、怒りを感じている状態、または、攻撃性の度合いが高い状態の場合、操作者110は呼吸性アシドーシスの状態になり得る。呼吸性アシドーシスの状態とは、呼吸状態が悪化することによりCO(二酸化炭素)が蓄積している状態である。操作者110が呼吸性アシドーシスの状態の場合、体温(特に頭部、胸部または手の体温)が上昇しやすく、呼気終末二酸化炭素濃度が上昇しやすい。すなわち、操作者110が興奮状態、怒りを感じている状態、または、攻撃性の度合いが高い状態の場合、心拍数および発汗量は増加しやすく、呼吸数および呼吸量Vbは減少しやすく、呼気中のCO(二酸化炭素)濃度は上昇しやすい。
【0069】
判別部30は、生体情報Igに基づいて、操作者110の呼気量Vbが閾値Vth以上か閾値Vth未満かを判別してよい。判別部30は、当該判別した呼気量Vbと、呼気中のCO(二酸化炭素)濃度に基づいて操作者110の感情を判別してよい。
【0070】
判別部30(図3参照)は、表示装置100が起動中のアプリケーションを判別してよい。判別部30は、表示装置100が起動中のアプリケーションの種類を判別してよい。判別部30は、判別したアプリケーションに基づいて、操作者110の状態Sを判別してよい。例えば、表示装置100が起動中のアプリケーションが、ランニング、ウォーキング等、運動に関するアプリケーションの場合、操作者110の状態Sは運動状態である蓋然性が高い。例えば、表示装置100が起動中のアプリケーションが、囲碁、将棋、チェス等、運動に関するアプリケーションではない場合、操作者110の状態Sは安静状態である蓋然性が高い。このため、判別部30は、アプリケーションに基づいて操作者110の状態Sを判別できる。
【0071】
CO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度は、制御部90(図3参照)において演算されてよく、表示装置100にインストールされたアプリケーションにおいて演算されてもよい。CO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度は、送信部80(図3参照)により機器200へ送信されてよく、送受信部220(図4参照)は当該CO(二酸化炭素)濃度を受信してよい。制御部230(図4参照)は、当該CO(二酸化炭素)濃度を演算してよい。送受信部220(図4参照)は、演算された当該CO(二酸化炭素)濃度を送信してよい。取得部40(図3参照)は、送受信部220により送信された当該CO(二酸化炭素)濃度を受信してよい。判別部30は、操作情報Ip(図3参照)と、取得部40により取得された当該CO(二酸化炭素)濃度に基づいて、操作者110の状態Sを判別してもよい。
【0072】
表示装置100が複数のCO(二酸化炭素)センサ20を備える場合において、一のCO(二酸化炭素)センサ20は、操作者110の発声を伴う呼気のCO(二酸化炭素)濃度を取得してよく、他のCO(二酸化炭素)センサ20は、操作者110の発声を伴わない呼気のCO(二酸化炭素)濃度を取得してよい。図1の例では、CO(二酸化炭素)センサ20-2は操作者110の発声を伴う呼気のCO(二酸化炭素)濃度を取得し、CO(二酸化炭素)センサ20-1は操作者110の発声を伴わない呼気のCO(二酸化炭素)濃度を取得する。
【0073】
表示装置100は、操作者110の発声を取得する音声取得部を備えてよい。図1の例において、CO(二酸化炭素)センサ20-2は、当該音声取得部に含まれていてよい。CO(二酸化炭素)センサ20-2は、CO(二酸化炭素)センサ20-1よりも操作者110の口の近傍に配置されてよい。CO(二酸化炭素)センサ20-1は、CO(二酸化炭素)センサ20-2よりも操作者110の口から離隔して配置されてよい。図1の例では、CO(二酸化炭素)センサ20-1は操作者110の頭上に配置されている。
【0074】
CO(二酸化炭素)センサ20-1は、表示装置100から分離されて、操作者110の在室する部屋に設置されていてもよい。CO(二酸化炭素)センサ20-1が操作者110の在室する部屋に設置されている場合、CO(二酸化炭素)センサ20-1により測定されたCO(二酸化炭素)濃度は、無線により表示装置100に送信されてよい。
【0075】
判別部30(図3参照)は、一のCO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度と、他のCO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度とに基づいて、操作者110の状態Sを判別してよい。一のCO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度と、他のCO(二酸化炭素)センサ20により取得されたCO(二酸化炭素)濃度との差分を、差分dとする。判別部30は、差分dに基づいて、操作者110の状態Sを判別してよい。
【0076】
判別部30は、差分dが閾値dth以上の場合、操作者110の状態Sが興奮状態と判別してよい。操作者110が興奮している場合、差分dは大きくなりやすい。判別部30は、差分dが閾値dth未満の場合、操作者110の状態Sがリラックス状態と判別してよい。操作者110がリラックスしている場合、差分dは小さくなりやすい。
【0077】
図6は、本発明の一つの実施形態に係る表示方法の一例を示すフローチャートである。本発明の一つの実施形態に係る表示方法を、図3に示される表示装置を例に説明する。表示方法は、CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100および表示ステップS110を備える。表示方法は、呼気量取得ステップS101、生体情報取得ステップS102、取得ステップS104、認識ステップS106、判別ステップS108、制御ステップ1102、制御ステップS112、判断ステップS114および判断ステップS116を備えてよい。
【0078】
CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100は、CO(二酸化炭素)センサ20が、ヘッドマウント型の表示部10を操作する操作者110の呼気中におけるCO(二酸化炭素)濃度を取得するステップである。表示ステップS110は、表示部10が、CO(二酸化炭素)濃度に基づく操作者110の状態Sを表示するステップである。
【0079】
判別ステップS108は、判別部30が、CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100において取得されたCO(二酸化炭素)濃度に基づいて、操作者110の状態Sを判別するステップであってよい。表示ステップS110は、表示部10が、判別ステップS108において判別された、CO(二酸化炭素)濃度に基づく操作者110の状態Sを表示するステップであってよい。
【0080】
表示ステップS110は、制御ステップS1102を有してよい。制御ステップS1102は、制御部90が、判別ステップS108において判別された操作者110の状態Sに基づいて、表示部10を制御するステップであってよい。制御ステップS1102は、制御部90が、CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100において取得されたCO(二酸化炭素)濃度と、CO(二酸化炭素)濃度の基準値Vsとに基づいて、表示部10を制御するステップであってもよい。
【0081】
判断ステップS114は、判別部30が、制御ステップS1102の後にCO(二酸化炭素)濃度を取得するかを判断するステップである。CO(二酸化炭素)濃度を取得すると判断された場合、表示方法はCO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100に戻る。CO(二酸化炭素)濃度を取得しないと判断された場合、表示方法は終了される。
【0082】
制御ステップS1102においてCO(二酸化炭素)濃度と基準値Vsとに基づいて表示部10を制御した後において、CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100は、CO(二酸化炭素)センサ20がCO(二酸化炭素)濃度をさらに取得するステップであってよい。制御ステップS1102は、制御部90が、表示部10を制御する前におけるCO(二酸化炭素)濃度から、表示部10を制御した後におけるCO(二酸化炭素)濃度への変化に基づいて、表示部10を制御するステップであってよい。
【0083】
制御ステップS112は、判別ステップS108において判別された操作者110の状態Sに基づいて、制御部90が、操作者110が使用する機器200を制御するステップであってよい。制御ステップS112は、制御部90が、CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100において取得されたCO(二酸化炭素)濃度と、CO(二酸化炭素)濃度の基準値Vsとに基づいて、機器200を制御するステップであってもよい。
【0084】
判断ステップS116は、判別部30が、制御ステップS112の後にCO(二酸化炭素)濃度を取得するかを判断するステップである。CO(二酸化炭素)濃度を取得すると判断された場合、表示方法はCO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100に戻る。CO(二酸化炭素)濃度を取得しないと判断された場合、表示方法は終了される。
【0085】
制御ステップS112においてCO(二酸化炭素)濃度と基準値Vsとに基づいて機器200を制御した後において、CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100は、CO(二酸化炭素)センサ20がCO(二酸化炭素)濃度をさらに取得するステップであってよい。制御ステップS112は、制御部90が、機器200を制御する前におけるCO(二酸化炭素)濃度から、機器200を制御した後におけるCO(二酸化炭素)濃度への変化に基づいて、機器200を制御するステップであってよい。
【0086】
取得ステップS104は、取得部40が、操作者110による機器200の操作情報Ipを取得するステップである。判別ステップS108は、判別部30が、CO(二酸化炭素)濃度と操作情報Ipとに基づいて、操作者110の状態Sを判別するステップであってよい。
【0087】
呼気量取得ステップS101は、呼気量センサ24が、操作者110の呼気量Vbをさらに取得するステップである。判別ステップS108は、判別部30が、CO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとに基づいて、操作者110の状態Sを判別するステップであってよい。判別ステップS108は、判別部30が、CO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとの予め定められた関係に基づいて、操作者110が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別するステップであってよい。
【0088】
認識ステップS106は、認識部50が操作者110を認識するステップである。CO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとの関係は、複数の操作者110ごとに予め定められていてよい。判別ステップS108は、判別部30が、認識ステップS106において認識された操作者110における、CO(二酸化炭素)濃度と呼気量Vbとの関係に基づいて、当該認識された操作者110が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別するステップであってもよい。呼気量Vbが閾値Vth未満の場合において、判別ステップS108は、判別部30が、CO(二酸化炭素)濃度に基づいて操作者110の感情を判別するステップであってよい。
【0089】
生体情報取得ステップS102は、生体情報取得部60が、操作者110の生体情報Igを取得するステップである。判別ステップS108は、判別部30が、CO(二酸化炭素)濃度と生体情報Igとに基づいて、操作者110の感情を判別するステップであってよい。
【0090】
判別ステップS108は、判別部30が、表示装置100が起動中のアプリケーションを判別し、判別した当該アプリケーションに基づいて操作者110の状態Sを判別するステップであってもよい。
【0091】
CO(二酸化炭素)濃度取得ステップS100は、一のCO(二酸化炭素)センサ20-2が、操作者110の発声を伴う呼気のCO(二酸化炭素)濃度を取得し、他のCO(二酸化炭素)センサ20-1が、操作者110の発声を伴わない呼気のCO(二酸化炭素)濃度を取得するステップであってよい。判別ステップS108は、判別部30が、一のCO(二酸化炭素)センサ20-2により取得されたCO(二酸化炭素)濃度と、他のCO(二酸化炭素)センサ20-1により取得されたCO(二酸化炭素)濃度とに基づいて、操作者110の状態Sを判別するステップであってよい。
【0092】
図7は、本発明の一つの実施形態に係る表示装置100が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の一例を示す図である。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る表示装置100に関連付けられる操作、または、表示装置100の一または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該一または複数のセクションを実行させることができ、またはコンピュータ2200に、本発明の表示方法に係る各段階(図6参照)を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ2200に本明細書に記載されたフローチャート(図6)およびブロック図(図3)におけるブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0093】
本発明の一つの実施形態に係るコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216およびディスプレイデバイス2218を含む。CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216およびディスプレイデバイス2218は、ホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200は、通信インターフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226およびICカードドライブ等の入出力ユニットをさらに含む。通信インターフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226およびICカードドライブ等は、入出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータは、ROM2230およびキーボード2242等のレガシの入出力ユニットをさらに含む。ROM2230およびキーボード2242等は、入出力チップ2240を介して入出力コントローラ2220に接続されている。
【0094】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作することにより、各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはRAM2214の中に、CPU2212によって生成されたイメージデータを取得することにより、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0095】
通信インターフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、読み取ったプログラムまたはデータを、RAM2214を介してハードディスクドライブ2224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取るか、または、プログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0096】
ROM2230は、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、または、コンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ2240は、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ2220に接続してよい。
【0097】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い、情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0098】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0099】
CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにしてよい。CPU2212は、RAM2214上のデータに対し、様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は、次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0100】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理されてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示に記載された、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索または置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は、結果をRAM2214に対しライトバックしてよい。
【0101】
CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、第2の属性値を読み取ることにより、予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0102】
上述したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能である。プログラムは、当該記録媒体によりコンピュータ2200に提供されてよい。
【0103】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0104】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
[項目1]
ヘッドマウント型の表示部と、
前記表示部の操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する二酸化炭素センサと、
を備える表示装置。
[項目2]
前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記操作者の状態を判別する判別部をさらに備え、
前記表示部は、前記判別部により判別された前記操作者の状態を表示する、
項目1に記載の表示装置。
[項目3]
前記判別部により判別された前記操作者の状態に基づいて、前記表示部を制御する制御部をさらに備える項目2に記載の表示装置。
[項目4]
前記制御部は、前記二酸化炭素濃度と、前記操作者の状態に対応する、前記二酸化炭素濃度の基準値とに基づいて、前記表示部を制御する、項目3に記載の表示装置。
[項目5]
前記二酸化炭素センサは、前記制御部が前記二酸化炭素濃度と前記基準値とに基づいて前記表示部を制御した後における、前記二酸化炭素濃度をさらに取得し、
前記制御部は、前記表示部を制御する前における前記二酸化炭素濃度から、前記表示部を制御した後における前記二酸化炭素濃度への変化に基づいて、前記表示部を制御する、
項目4に記載の表示装置。
[項目6]
前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記操作者の状態を判別する判別部と、
前記判別部により判別された前記操作者の状態に基づいて、前記操作者が使用する機器を制御する制御部と、
をさらに備え、
前記二酸化炭素濃度は、前記操作者による前記機器の使用状況により変化する、
項目1に記載の表示装置。
[項目7]
前記制御部は、前記二酸化炭素濃度と、前記操作者の状態に対応する、前記二酸化炭素濃度の基準値とに基づいて、前記機器を制御する、項目6に記載の表示装置。
[項目8]
前記二酸化炭素センサは、前記制御部が前記二酸化炭素濃度と前記基準値とに基づいて、前記機器を制御した後における、前記二酸化炭素濃度をさらに取得し、
前記制御部は、前記機器を制御する前における前記二酸化炭素濃度から、前記機器を制御した後における前記二酸化炭素濃度への変化に基づいて、前記機器をさらに制御する、
項目7に記載の表示装置。
[項目9]
前記操作者による前記機器の操作情報を取得する取得部をさらに備え、
前記判別部は、前記二酸化炭素濃度と前記操作情報とに基づいて、前記操作者の状態を判別する、
項目6に記載の表示装置。
[項目10]
前記操作者の呼気量を取得する呼気量センサをさらに備え、
前記判別部は、前記二酸化炭素濃度と前記呼気量とに基づいて、前記操作者の状態を判別する、
項目2または6に記載の表示装置。
[項目11]
前記判別部は、前記二酸化炭素濃度と前記呼気量との予め定められた関係に基づいて、前記操作者が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別する、項目10に記載の表示装置。
[項目12]
前記操作者を認識する認識部をさらに備え、
前記関係は、複数の前記操作者ごとに予め定められ、
前記判別部は、前記認識部により認識された前記操作者における前記関係に基づいて、前記認識部により認識された前記操作者が無酸素運動の状態か有酸素運動の状態かを判別する、
項目11に記載の表示装置。
[項目13]
前記呼気量が予め定められた閾値未満の場合において、前記判別部は、前記二酸化炭素濃度に基づいて前記操作者の感情を判別する、項目10に記載の表示装置。
[項目14]
前記操作者の生体情報を取得する生体情報取得部をさらに備え、
前記判別部は、前記二酸化炭素濃度と前記生体情報とに基づいて、前記操作者の感情を判別する、
項目13に記載の表示装置。
[項目15]
前記判別部は、前記表示装置が起動中のアプリケーションを判別し、判別した前記アプリケーションに基づいて前記操作者の状態を判別する、項目2または6に記載の表示装置。
[項目16]
複数の前記二酸化炭素センサを備え、
一の前記二酸化炭素センサは、前記操作者の発声を伴う呼気の二酸化炭素濃度を取得し、
他の前記二酸化炭素センサは、前記操作者の発声を伴わない呼気の二酸化炭素濃度を取得し、
前記判別部は、一の前記二酸化炭素センサにより取得された前記二酸化炭素濃度と、他の前記二酸化炭素センサにより取得された前記二酸化炭素濃度とに基づいて、前記操作者の状態を判別する、
項目2または6に記載の表示装置。
[項目17]
二酸化炭素センサが、ヘッドマウント型の表示部を操作する操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する取得ステップと、
前記表示部が、前記二酸化炭素濃度に基づく前記操作者の状態を表示する表示ステップと、
を備える表示方法。
[項目18]
コンピュータを項目1から9のいずれか一項の表示装置として機能させるための表示プログラム。
【符号の説明】
【0105】
10・・・表示部、12・・・筐体、14・・・底面、20・・・センサ、22・・・開口、24・・・呼気量センサ、30・・・判別部、40・・・取得部、50・・・認識部、60・・・生体情報取得部、70・・・記憶部、80・・・送信部、90・・・制御部、100・・・表示装置、110・・・操作者、200・・・機器、210・・・表示部、220・・・送受信部、230・・・制御部、240・・・操作部、250・・・認識部、2200・・・コンピュータ、2201・・・DVD-ROM、2210・・・ホストコントローラ、2212・・・CPU、2214・・・RAM、2216・・・グラフィックコントローラ、2218・・・ディスプレイデバイス、2220・・・入出力コントローラ、2222・・・通信インターフェース、2224・・・ハードディスクドライブ、2226・・・DVD-ROMドライブ、2230・・・ROM、2240・・・入出力チップ、2242・・・キーボード
【要約】      (修正有)
【課題】使用者の呼気を正確に検出して、外部装置を操作可能な表示装置、表示方法および表示プログラムを提供する。
【解決手段】表示装置100は、ヘッドマウント型の表示部と、表示部の操作者の呼気中における二酸化炭素濃度を取得する二酸化炭素センサと、二酸化炭素濃度に基づいて操作者の状態を判別する判別部と、判別部が判別した操作者の状態に基づいて表示部を制御する制御部と、を含む。表示部は、判別部により判別された操作者の状態を表示し、制御部は、二酸化炭素濃度と、操作者の状態に対応する、二酸化炭素濃度の基準値とに基づいて、表示部を制御する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7