(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240905BHJP
H04L 67/00 20220101ALI20240905BHJP
H04N 21/2668 20110101ALI20240905BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20240905BHJP
【FI】
G06Q30/0241
H04L67/00
H04N21/2668
H04N21/258
(21)【出願番号】P 2020112103
(22)【出願日】2020-06-29
【審査請求日】2023-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】那須 紀行
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-204127(JP,A)
【文献】特開2020-042498(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
H04N7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
H04L67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保育者に対する被保育者が通う保育施設に対して導入される所定のサービスシステムと通信可能な情報処理装置であって、
提供先の保育者に対する
前記被保育者の属性情報を
、前記所定のサービスシステムのうち前記提供先の保育者に対する前記被保育者が通う前記保育施設に対して導入される導入先の所定のサービスシステムから取得する取得部と、
前記取得部により取得された属性情報に基づいて、前記
提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する選択部と、
前記導入先のサービスシステムを介して、前記選択部により選択された提供対象の広告コンテンツ
を前記提供先の保育者に配信する配信部と
を有
し、
前記取得部は、前記提供先の保育者に対する前記被保育者が通う前記保育施設で開催されるイベントに関するイベント情報を、前記導入先の所定のサービスシステムからさらに取得し、
前記選択部は、前記属性情報と前記イベント情報とに基づいて、前記提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記選択部は、前記イベント情報で示されるイベントにおいて
前記提供先の保育者に対する前記被保育者に必要であると判断された物品のうち、前記属性情報に応じた物品に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育
者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する
ことを特徴とする請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択部は、前記イベント情報で示されるイベントにおいて
前記提供先の保育者に必要であると判断された物品に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとし
て選択する
ことを特徴とする請求項
1または
2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択部は、知育物品のうち、前記属性情報で示される月齢に応じた物品に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育
者に提供される提供対象の広告コンテンツとして
さらに選択する
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選択部は、提供対象の広告コンテンツとして選択した前記物品に関する広告コンテンツに対して、前記物品を購入可能な購入先とへと遷移可能に制御する
ことを特徴とする請求項
2~
4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、カレンダー情報をさらに取得し、
前記選択部は、前記取得部により取得されたカレンダー情報と、前記属性情報とに基づいて、前記
提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記選択部は、前記カレンダー情報に基づき、所定の日をひかえていると判断された場合には、所定の外出先のうち、前記属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育
者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する
ことを特徴とする請求項
6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、天気情報をさらに取得し、
前記選択部は、前記取得部により取得された天気情報と、前記属性情報とに基づいて、前記
提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する
ことを特徴とする請求項
6または
7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記選択部は、将来の所定の日について予測された天候であって、前記天気情報に基づき予測された天候に応じた外出先のうち、前記属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育
者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する
ことを特徴とする請求項
8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記選択部は、前記外出先に関する広告コンテンツとして、前記外出先でのイベント情報を含む広告コンテンツを選択する
ことを特徴とする請求項
7または
9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記選択部は、選択した前記提供対象の広告コンテンツが、当該広告コンテンツが提供される提供先の保育者に対する被保育者の名前が表示された状態で提供されるよう制御する
ことを特徴とする請求項1~
10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記所定のサービスシステムは、前記保育者と前記保育施設との間を仲介するアプリケーションを実現するためのシステムであり、
前記
保育施設それぞれに導入される前記サービスシステムに対応する前記アプリケーションのうち、前記提供先の保育者
が利用するアプリケーション
の情報に基づいて、
前記提供対象の広告コンテンツを配信するサーバ装置である担当サーバを決定する
決定部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1~
11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記決定部は、前記提供先の保育者が利用するアプリケーションに対応する画面内で前記提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、前記提供先の保育者の所有する端末装置へと前記提供対象の広告コンテンツを配信するサーバ装置である担当サーバを、前記
アプリケーションの情報に基づき決定する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記
アプリケーションは、前記保育施設に対して前記所定のサービスシステムを導入している事業者であって、所定の取引関係にある事業者それぞれにより提供されるアプリケーション
である
ことを特徴とする請求項
12または13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記所定の取引関係は、前記情報処理装置を管理する管理者が、前記事業者それぞれにより提供されるアプリケーションに対応する画面内の広告枠に広告コンテンツを表示させる権利である広告掲載権を購入することで成立した契約関係である
ことを特徴とする請求項
14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記広告枠を広告主に販売することにより、前記広告枠に表示させたい広告コンテンツである提供候補の広告コンテンツの入稿を広告主から受け付ける受付部をさらに有し、
前記選択部は、前記受付部により受け付けられた提供候補の広告コンテンツの中から、前記
提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する
ことを特徴とする請求項
15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記アプリケーションに対応する画面内に表示された前記提供対象の広告コンテンツが選択されることに応じて保育者に付与されたポイントに基づいて、前記事業者のうち当該アプリケーションを提供する事業者に対して前記管理者が定期的に支払う広告費を算定する算定部をさらに有する
ことを特徴とする請求項
15に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記配信部は、前記決定部により決定された担当サーバに対応するアプリケーションの画面内で前記提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、当該担当サーバに対して当該広告コンテンツを配信するする
ことを特徴とする請求項
13~
17のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記提供対象の広告コンテンツが提供されたことに応じて、前記提供先の保育者が当該広告コンテンツに紐付けられる商品を購入した場合には、購入された前記商品が当該保育者に対する被保育者が通う保育施設に配送されるよう配送対象商品として管理する管理部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1~
18のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項20】
保育者に対する被保育者が通う保育施設に対して導入される所定のサービスシステムと通信可能な情報処理装置が実行する情報処理方法であって
、
提供先の保育者に対する
前記被保育者の属性情報を
、前記所定のサービスシステムのうち前記提供先の保育者に対する前記被保育者が通う前記保育施設に対して導入される導入先の所定のサービスシステムから取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された属性情報に基づいて、前記
提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する選択工程と、
前記導入先のサービスシステムを介して、前記選択工程により選択された提供対象の広告コンテンツ
を前記提供先の保育者に配信する配信工程と
を含
み、
前記取得工程は、前記提供先の保育者に対する前記被保育者が通う前記保育施設で開催されるイベントに関するイベント情報を、前記導入先の所定のサービスシステムからさらに取得し、
前記選択工程は、前記属性情報と前記イベント情報とに基づいて、前記提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項21】
保育者に対する被保育者が通う保育施設に対して導入される所定のサービスシステムと通信可能なコンピュータが実行する情報処理プログラムであって、
提供先の保育者に対する
前記被保育者の属性情報を
、前記所定のサービスシステムのうち前記提供先の保育者に対する前記被保育者が通う前記保育施設に対して導入される導入先の所定のサービスシステムから取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された属性情報に基づいて、前記
提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する選択手順と、
前記導入先のサービスシステムを介して、前記選択手順により選択された提供対象の広告コンテンツ
を前記提供先の保育者に配信する配信手順と
をコンピュータに実行させ
、
前記取得手順は、前記提供先の保育者に対する前記被保育者が通う前記保育施設で開催されるイベントに関するイベント情報を、前記導入先の所定のサービスシステムからさらに取得し、
前記選択手順は、前記属性情報と前記イベント情報とに基づいて、前記提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、特許文献1には、ユーザ情報に基づいて、所定のコンテンツ群から複数のコンテンツを抽出するとともに、複数のコンテンツに関する順序を決定した順序で複数の広告コンテンツが表示されるよう配信する技術が知開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、保育者に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供することができるとは限らない。
【0005】
例えば、上記の従来技術では、ユーザ情報として、性別、年齢、職業、家族構成、年収、出身地、学歴、位置情報などの各種属性情報が用いられているが、係る情報は広告コンテンツが配信されるユーザ本人の情報であり、係るユーザに子供がいる場合、その子供の属性情報までは考慮されていない。また、上記の従来技術では、家族構成に基づき、子供の有無程度は判断可能であると考えられるが、その子供の具体的な属性情報までは考慮されていない。
【0006】
したがって、上記の従来技術では、例えば、子供がいることにより保育者に立場にあるユーザに対して、子供がいることに起因して興味を高めることができるような広告コンテンツを提供することができるとは限らない。よって、上記の従来技術では、保育者に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供することができるとは限らない。
【0007】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、保育者に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に係る情報処理装置は、提供先の保育者に対する被保育者の属性情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された属性情報に基づいて、前記保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する選択部と、前記選択部により選択された提供対象の広告コンテンツが、前記保育者に提供されるよう当該提供対象の広告コンテンツを配信する際の配信態様を、前記保育者による利用状況に基づき決定する決定部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の一態様によれば、保育者に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の全体像を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る属性情報記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る施設情報記憶部の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る広告費情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理の一例(1)を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理の一例(2)を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0012】
提供先の保育者に対する被保育者の属性情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された属性情報に基づいて、前記保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する選択部と、前記選択部により選択された提供対象の広告コンテンツが、前記保育者に提供されるよう当該提供対象の広告コンテンツを配信する際の配信態様を、前記保育者による利用状況に基づき決定する決定部とを有することを特徴とする。
【0013】
このような情報処理装置によれば、子供がいることにより保育者の立場にある利用者に対して、この子供の属性情報に応じた広告コンテンツを確実に提供することができるため、保育者に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供可能な広告配信モデルを実現することができる。
【0014】
また、情報処理装置は、前記被保育者が通う保育施設で開催されるイベントに関するイベント情報をさらに取得し、取得したイベント情報と、前記属性情報とに基づいて、前記保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。
【0015】
このような情報処理装置によれば、被保育者が通う保育施設で開催されるイベントに関するイベント情報をさらに取得し、取得したイベント情報と、属性情報とに基づいて、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択するため、保育施設で行われるイベントにおいて必要となる物品を保育者が効率的に準備できるよう支援することができる。
【0016】
また、情報処理装置は、前記イベント情報で示されるイベントにおいて被保育者に必要であると判断された物品のうち、前記属性情報に応じた物品に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。
【0017】
このような情報処理装置によれば、イベント情報で示されるイベントにおいて被保育者に必要であると判断された物品のうち、属性情報に応じた物品に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択するため、保育施設で行われるイベントにおいて子供に必要となる物品を保育者が効率的に準備できるよう支援することができる。
【0018】
また、情報処理装置は、前記イベント情報で示されるイベントにおいて保育者に必要であると判断された物品に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとしてさらに選択する。
【0019】
このような情報処理装置によれば、イベント情報で示されるイベントにおいて保育者に必要であると判断された物品に関する広告コンテンツを、提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとしてさらに選択するため、保育施設で行われるイベントにおいて保育者自身に必要となる物品を保育者が効率的に準備できるよう支援することができる。
【0020】
また、情報処理装置は、知育物品のうち、前記属性情報で示される月齢に応じた物品に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育者のうち当該月齢にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。
【0021】
このような情報処理装置によれば、知育物品のうち、属性情報で示される月齢に応じた物品に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該月齢にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択するため、月齢に最適な知育物品を提案することができるため、例えば、現在の月齢に最適と考えられる脳の発達を効果的に刺激できるような物品の探し当てることができるよう支援することができる。
【0022】
また、情報処理装置は、提供対象の広告コンテンツとして選択した前記物品に関する広告コンテンツに対して、前記物品を購入可能な購入先とへと遷移可能に制御する。
【0023】
このような情報処理装置によれば、提供対象の広告コンテンツとして選択した物品に関する広告コンテンツに対して、この物品を購入可能な購入先とへと遷移可能に制御するため、保育者は広告として配信された商品の中に気に行った商品がある場合にはこれを容易に購入することができる。
【0024】
また、情報処理装置は、カレンダー情報をさらに取得し、取得したカレンダー情報と、前記属性情報とに基づいて、前記保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。
【0025】
このような情報処理装置によれば、カレンダー情報をさらに取得し、取得したカレンダー情報と、属性情報とに基づいて、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択するため、カレンダーと属性に応じた最適なアクティビティを提供することができる。
【0026】
また、情報処理装置は、前記カレンダー情報に基づき、所定の日をひかえていると判断された場合には、所定の外出先のうち、前記属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。
【0027】
このような情報処理装置によれば、カレンダー情報に基づき、所定の日をひかえていると判断された場合には、所定の外出先のうち、属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択するため、所定の日において子供に最適なアクティビティを提案することができ、この結果、所定の日を我が子とどのように過ごすか悩んでいるような保育者を効果的に支援することができる。
【0028】
また、情報処理装置は、天気情報をさらに取得し、取得した天気情報と、前記属性情報とに基づいて、前記保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。
【0029】
このような情報処理装置によれば、天気情報をさらに取得し、取得した天気情報と、属性情報とに基づいて、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択するため、天気と属性に応じた最適なアクティビティを提供することができる。
【0030】
また、情報処理装置は、将来の所定の日について予測された天候であって、前記天気情報に基づき予測された天候に応じた外出先のうち、前記属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、前記提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。
【0031】
このような情報処理装置によれば、将来の所定の日について予測された天候であって、天気情報に基づき予測された天候に応じた外出先のうち、属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択するため、所定の日におい子供に最適なアクティビティを提案することができ、この結果、所定の日を我が子とどのように過ごすか悩んでいるような保育者を効果的に支援することができる。
【0032】
また、情報処理装置は、前記外出先に関する広告コンテンツとして、前記外出先でのイベント情報を含む広告コンテンツを選択する。
【0033】
このような情報処理装置によれば、外出先に関する広告コンテンツとして、外出先でのイベント情報を含む広告コンテンツを選択するため、子供を楽しませることができるイベント目的で外出しようという動機付けを効果的に与えることができる。
【0034】
また、情報処理装置は、選択した前記提供対象の広告コンテンツが、当該広告コンテンツが提供される提供先の保育者に対する被保育者の名前が表示された状態で提供されるよう制御する。
【0035】
このような情報処理装置によれば、選択した提供対象の広告コンテンツが、当該広告コンテンツが提供される提供先の保育者に対する被保育者の名前が表示された状態で提供されるよう制御するため、広告コンテンツへの注目度を効果的に高めることができる。
【0036】
また、情報処理装置は、前記提供先の保育者によるアプリケーションの利用状況に基づいて、前記配信態様を決定する。
【0037】
このような情報処理装置によれば、提供先の保育者によるアプリケーションの利用状況に基づいて、配信態様を決定するため、子供がいることにより保育者の立場にある利用者に対して確実に広告コンテンツを提供することができる。
【0038】
また、情報処理装置は、前記配信態様を決定する処理として、前記提供先の保育者が利用するアプリケーションに対応する画面内で前記提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、前記提供先の保育者の所有する端末装置へと前記提供対象の広告コンテンツを配信するサーバ装置である担当サーバを、前記利用状況に基づき決定する。
【0039】
このような情報処理装置によれば、提供先の保育者が利用するアプリケーションに対応する画面内で提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、提供先の保育者の所有する端末装置へと提供対象の広告コンテンツを配信するサーバ装置である担当サーバを、利用状況に基づき決定するため、広告配信を仲介する最適な仲介モデルを実現することができる。
【0040】
また、情報処理装置は、前記利用状況として、前記被保育者が通う保育施設に対して所定のサービスシステムを導入している事業者であって、所定の取引関係にある事業者それぞれにより提供されるアプリケーションの利用状況に基づいて、前記アプリケーションに対応するサーバの中から前記担当サーバを決定する。
【0041】
このような情報処理装置によれば、被保育者が通う保育施設に対して所定のサービスシステムを導入している事業者であって、所定の取引関係にある事業者それぞれにより提供されるアプリケーションの利用状況に基づいて、アプリケーションに対応するサーバの中から担当サーバを決定するため、保育施設で既に導入されているサービスシステムを介することで広告配信に係る新たなシステムをはじめからから導入するための手間を削減した効率的な仲介モデルを実現することができる。また、このような情報処理装置によれば、保育者が信頼しているアプリケーションを介して広告コンテンツを提供することができるため、広告コンテンツ訴求力を高めることができる。
【0042】
また、所定の取引関係は、前記情報処理装置を管理する管理者が、前記事業者それぞれにより提供されるアプリケーションに対応する画面内の広告枠に広告コンテンツを表示させる権利である広告掲載権を購入することで成立した契約関係である。
【0043】
このような取引関係であることによれば、広告配信に係る新たなシステムをはじめからから導入するための手間を削減した効率的な仲介モデルを実現することができる。
【0044】
また、情報処理装置は、広告枠を広告主に販売することにより、前記広告枠に表示させたい広告コンテンツである提供候補の広告コンテンツの入稿を広告主から受け付ける受付部をさらに有し、前記受付部により受け付けられた提供候補の広告コンテンツの中から、前記保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。
【0045】
このような情報処理装置によれば、広告枠を広告主に販売することにより広告枠に表示させたい広告コンテンツである提供候補の広告コンテンツの入稿を広告主から受け付け、受け付けた提供候補の広告コンテンツの中から、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択するため、広告主にとって魅力的な広告の場を提供することができる。
【0046】
また、情報処理装置は、前記アプリケーションに対応する画面内に表示された前記提供対象の広告コンテンツが選択されることに応じて保育者に付与されたポイントに基づいて、前記事業者のうち当該アプリケーションを提供する事業者に対して前記管理者が定期的に支払う広告費を算定する算定部をさらに有する。
【0047】
このような情報処理装置によれば、アプリケーションに対応する画面内に表示された提供対象の広告コンテンツが選択されることに応じて保育者に付与されたポイントに基づいて、事業者のうち当該アプリケーションを提供する事業者に対して管理者が定期的に支払う広告費を算定するため、アプリケーションに対応する画面内で広告コンテンツを表示させる広告掲載件を正当な金額で購入することができる。
【0048】
また、情報処理装置は、決定した担当サーバに対応するアプリケーションの画面内で前記提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、当該担当サーバに対して当該広告コンテンツを配信する配信部をさらに有する。
【0049】
このような情報処理装置によれば、決定した担当サーバに対応するアプリケーションの画面内で提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、当該担当サーバに対して当該広告コンテンツを配信するため、広告配信を仲介するかたちで、自装置が選択した提供対象の広告コンテンツを提供することができる。
【0050】
また、情報処理装置は、提供対象の広告コンテンツが提供されたことに応じて、前記提供先の保育者が当該広告コンテンツに紐付けられる商品を購入した場合には、購入された前記商品が当該保育者に対する被保育者が通う保育施設に配送されるよう配送対象商品として管理する管理部をさらに有する。
【0051】
このような情報処理装置によれば、提供対象の広告コンテンツが提供されたことに応じて、提供先の保育者が当該広告コンテンツに紐付けられる商品を購入した場合には、購入された商品が当該保育者に対する被保育者が通う保育施設に配送されるよう配送対象商品として管理するため、保育者は自身が購入した商品が保育施設に直接届けられることになり、この結果、保育施設で行われる必要な物品を保育施設に持参しなければならない手間と労力を削減することができる。
【0052】
以下に、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0053】
[実施形態]
〔1.実施形態に係る情報処理の概要〕
まず、実施形態に係る情報処理の概要について説明する。例えば、幼稚園や保育園などの保育施設が必要とする情報技術に関連した機器、ソフトウェア、システム、サービスなどを販売する事業者(ITベンダーなどと呼ばれる)が存在する。よって、保育施設の中には、係る事業者によって提供されるサービスシステム(アプリケーションシステム)に加入することで、職員(例えば、保育士)の勤怠管理、保育施設への入退管理、保育施設と当該保育施設に子供を通わせている保護者との連絡事項のやり取りなどを可能にするアプリケーションを導入しているところがある。
【0054】
また、上記のようなアプリケーションを導入している保育施設は、保護者に向けて係るアプリケーションの利用を勧める場合があるため、保護者の多くもこれを利用するようになる。また、保育施設から勧めということもあり、保護者は高い信頼性をもってこのアプリケーションを使用する可能性が高い。よって、信頼性の高いアプリケーションを介して、広告コンテンツを提供することができれば、広告コンテンツを効果的に閲覧させることができるようになると考えられる。また、アプリケーションを介せば、子供がいることにより保護者の立場にある利用者に対して確実に広告コンテンツを提供することができるため、この子供の属性情報を用いた訴求力の高いOne to One広告配信を実現することができるようになると考えられる。
【0055】
実施形態に係る情報処理は、このような点から着想を得て成されたものである。具体的には、実施形態に係る情報処理では、所定の保育施設にサービスシステムを導入させている事業者それぞれと所定の契約が結ばれている状態で、この事業者により提供されるアプリケーションに対応する画面に表示させる広告コンテンツの入稿が広告主から受け付けられる。
【0056】
また、実施形態に係る情報処理では、所定の保育施設に通う子供の属性情報が取得され、この属性情報に基づいて、係る子供の保育者に提供する提供対象の広告コンテンツを選択される。また、実施形態に係る情報処理では、選択した提供対象の広告コンテンツが、保護者が利用するアプリケーションに対応する画面に表示されるには、サービスシステムを導入させている事業者のうちどの事業者のサーバ装置に対して、提供対象の広告コンテンツの配信を担当させるべきか担当サーバが決定される(すなわち配信態様が決定される)。
【0057】
そして、このような実施形態に係る情報処理によれば、保育施設で導入されているサービスシステムを介することで、このサービスシステムに対応するアプリケーションを利用する保護者に対して、係る保護者の子供の属性情報に合った広告コンテンツを確実に提供することができるようになる。この結果、保護者に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供することができるようになる。また、保育施設で既に導入されているサービスシステムを介するために、広告配信に係る新たなシステムをはじめからから導入するための手間を削減することができる。
【0058】
なお、実施形態に係る情報処理は、後述する情報処理装置200によって行われる。例えば、情報処理装置200は、提供先の保護者(保育者の一例)に対する子供(被保育者の一例)の属性情報を取得し、取得した属性情報に基づいて、保護者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。また、情報処理装置200は、選択した提供対象の広告コンテンツが、この保護者に提供されるよう当該提供対象の広告コンテンツを配信する際の配信態様を、この保護者によるアプリケーションの利用状況に基づき決定する。また、以下の実施形態にでは、情報処理装置200を管理する管理者(事業者)を「管理者M10」とする。
【0059】
〔2.実施形態に係る情報処理の全体像〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の全体的な流れの一例を説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の全体像を示す図である。
図1では、実施形態に係る情報処理における前提を交えて、実施形態に係る情報処理の全体的な流れを説明する。
【0060】
実施形態に係る情報処理における前提として、システムSy1、システムSy2、システムSy3それぞれに関して説明する。
【0061】
まず、システムSy1に関して説明する。
図1の例では、保育士の勤怠管理、保育施設への入退管理、保育施設と当該保育施設に子供を通わせている保護者との連絡事項のやり取りなどを可能にするアプリケーションである「管理アプリAP1」(以下「アプリAP1」と略す)を提供する事業者T1が示される。また、
図1の例では、アプリAP1に対応するサーバ装置として、アプリサーバ100-1が示される。アプリサーバ100-1は、事業者T1によって管理される。
【0062】
また、
図1の例では、保育園NS1が、事業者T1によるサービスシステムであって、アプリAP1に対応するシステムに加入することで、アプリAP1の利用者に対して保育園NS1に関する各種情報の送受信を実現する独自のシステムが構築されている。係るシステムは、
図1の例では、システムSy1として示される。また、
図1の例では、システムSy1には、保護者装置10-11、保護者装置10-12、保護者装置10-13、・・・、施設装置30-1、アプリサーバ100-1が含まれる。
【0063】
保護者装置10-11は、保育園NS1に自身の子供を通わせている保護者P11によって利用される情報処理端末である。保護者装置10-12は、保育園NS1に自身の子供を通わせている保護者P12によって利用される情報処理端末である。保護者装置10-13は、保育園NS1に自身の子供を通わせている保護者P13によって利用される情報処理端末である。なお、
図1では、保育園NS1に自身の子供を通わせている保護者として、保護者P11、P12およびP13という3人が例示されているが、この人数は一例に過ぎない。また、保護者装置10-11、10-12および10-13には、それぞれアプリAP1がインストールされているものとする。
【0064】
なお、以下の実施形態において、保護者装置10-11、10-12および10-13を区別する必要がない場合には、「保護者装置10-1」と表記する。そして、保護者装置10-1は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0065】
施設装置30-1は、保育園NS1に設置され、職員間で共用される情報処理端末である。施設装置30-1は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等である。また、施設装置30-1にもアプリAP1がインストールされているものとする。
【0066】
施設装置30-1は、例えば、職員の操作に従って、保育園NS1に所属する子供に関する属性情報をアプリサーバ100-1へと送信する。係る属性情報は、被保育者の属性情報の一例であり、保育園NS1に所属する各子供の年齢(月齢)、性別、住所、身長、体重、おむつのサイズ、足のサイズ、嗜好性(例えば、好きな色、植物、動物、玩具)などを示す情報である。また、施設装置30-1は、例えば、職員の操作に従って、保育園NS1で行われる特別なイベント(例えば、入園式、運動会、学芸会、遠足、卒園式)に関する情報であるイベント情報をアプリサーバ100-1へと送信する。なお、施設装置30-1がアプリサーバ100-1へと送信する情報は、上記例に限らず、例えば、保育園NS1から保護者に向けての日々の連絡事項が送信されてもよい。
【0067】
アプリサーバ100-1は、アプリAP1に対応するサーバ装置であり、保護者装置10-1や施設装置30-1から受け付けた情報の管理および制御を行う。例えば、アプリサーバ100-1は、施設装置30-1から受け付けたイベント情報が、例えば、「卒園式のお知らせ」などといった形でアプリAP1を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-1に送信する。また、アプリサーバ100-1は、実施形態に係る情報処理による情報処理装置200に選択された広告コンテンツが、アプリAP1を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-1に送信する。また、アプリサーバ100-1は、その他の情報(例えば、日々の連絡事項)が、アプリAP1を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-1に送信することもできる。
【0068】
また、
図1に示すシステムSy1では不図示であるが、システムSy1には、保育園NS1に所属する各職員が個人利用する情報処理端末(例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等)がさらに含まれてもよい。
【0069】
次に、システムSy2に関して説明する。
図1の例では、保育士の勤怠管理、保育施設への入退管理、保育施設と当該保育施設に子供を通わせている保護者との連絡事項のやり取りなどを可能にするアプリケーションである「管理アプリAP2」(以下「アプリAP2」と略す)を提供する事業者T2が示される。また、
図1の例では、アプリAP2に対応するサーバ装置として、アプリサーバ100-2が示される。アプリサーバ100-2は、事業者T2によって管理される。
【0070】
また、
図1の例では、保育園NS2が、事業者T2によるサービスシステムであって、アプリAP2に対応するシステムに加入することで、アプリAP2の利用者に対して保育園NS2に関する各種情報の送受信を実現する独自のシステムが構築されている。係るシステムは、
図1の例では、システムSy2として示される。また、
図1の例では、システムSy2には、保護者装置10-21、保護者装置10-22、保護者装置10-23、・・・、施設装置30-2、アプリサーバ100-2が含まれる。
【0071】
保護者装置10-21は、保育園NS2に自身の子供を通わせている保護者P21によって利用される情報処理端末である。保護者装置10-22は、保育園NS2に自身の子供を通わせている保護者P22によって利用される情報処理端末である。保護者装置10-23は、保育園NS2に自身の子供を通わせている保護者P23によって利用される情報処理端末である。なお、
図1では、保育園NS2に自身の子供を通わせている保護者として、保護者P21、P22およびP23という3人が例示されているが、この人数は一例に過ぎない。また、保護者装置10-21、10-22および10-23には、それぞれアプリAP2がインストールされているものとする。
【0072】
なお、以下の実施形態において、保護者装置10-21、10-22および10-23を区別する必要がない場合には、「保護者装置10-2」と表記する。そして、保護者装置10-2は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等である。
【0073】
施設装置30-2は、保育園NS2に設置され、職員間で共用される情報処理端末である。施設装置30-2は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等である。また、施設装置30-2にもアプリAP2がインストールされているものとする。
【0074】
施設装置30-2は、例えば、職員の操作に従って、保育園NS2に所属する子供に関する属性情報をアプリサーバ100-2へと送信する。係る属性情報は、被保育者の属性情報の一例であり、保育園NS2に所属する各子供の年齢(月齢)、性別、住所、身長、体重、おむつのサイズ、足のサイズ、嗜好性(例えば、好きな色、植物、動物、玩具)などを示す情報である。また、施設装置30-2は、例えば、職員の操作に従って、保育園NS2で行われる特別なイベント(例えば、入園式、運動会、学芸会、遠足、卒園式)に関する情報であるイベント情報をアプリサーバ100-2へと送信する。なお、施設装置30-2がアプリサーバ100-2へと送信する情報は、上記例に限らず、例えば、保育園NS2から保護者に向けての日々の連絡事項が送信されてもよい。
【0075】
アプリサーバ100-2は、アプリAP2に対応するサーバ装置であり、保護者装置10-2や施設装置30-2から受け付けた情報の管理および制御を行う。例えば、アプリサーバ100-2は、施設装置30-2から受け付けたイベント情報が、例えば、「卒園式のお知らせ」などといった形でアプリAP2を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-2に送信する。また、アプリサーバ100-2は、情報処理装置200に選択された広告コンテンツが、アプリAP2を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-2に送信する。また、アプリサーバ100-2は、その他の情報(例えば、日々の連絡事項)が、アプリAP2を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-2に送信することもできる。
【0076】
また、
図1に示すシステムSy2では不図示であるが、システムSy2には、保育園NS2に所属する各職員が個人利用する情報処理端末(例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等)がさらに含まれてもよい。
【0077】
次に、システムSy3に関して説明する。
図1の例では、保育士の勤怠管理、保育施設への入退管理、保育施設と当該保育施設に子供を通わせている保護者との連絡事項のやり取りなどを可能にするアプリケーションである「管理アプリAP3」(以下「アプリAP3」と略す)を提供する事業者T3が示される。また、
図1の例では、アプリAP3に対応するサーバ装置として、アプリサーバ100-3が示される。アプリサーバ100-3は、事業者T3によって管理される。
【0078】
また、
図1の例では、保育園NS3が、事業者T3によるサービスシステムであって、アプリAP3に対応するシステムに加入することで、アプリAP3の利用者に対して保育園NS3に関する各種情報の送受信を実現する独自のシステムが構築されている。係るシステムは、
図1の例では、システムSy3として示される。また、
図1の例では、システムSy3には、保護者装置10-31、保護者装置10-32、保護者装置10-33、・・・、施設装置30-3、アプリサーバ100-3が含まれる。
【0079】
保護者装置10-31は、保育園NS3に自身の子供を通わせている保護者P31によって利用される情報処理端末である。保護者装置10-32は、保育園NS3に自身の子供を通わせている保護者P32によって利用される情報処理端末である。保護者装置10-33は、保育園NS3に自身の子供を通わせている保護者P33によって利用される情報処理端末である。なお、
図1では、保育園NS3に自身の子供を通わせている保護者として、保護者P31、P32およびP33という3人が例示されているが、この人数は一例に過ぎない。また、保護者装置10-31、10-32および10-33には、それぞれアプリAP3がインストールされているものとする。
【0080】
なお、以下の実施形態において、保護者装置10-31、10-32および10-33を区別する必要がない場合には、「保護者装置10-3」と表記する。そして、保護者装置10-3は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等である。
【0081】
施設装置30-3は、保育園NS3に設置され、職員間で共用される情報処理端末である。施設装置30-3は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等である。また、施設装置30-3にもアプリAP3がインストールされているものとする。
【0082】
施設装置30-3は、例えば、職員の操作に従って、保育園NS3に所属する子供に関する属性情報をアプリサーバ100-3へと送信する。係る属性情報は、被保育者の属性情報の一例であり、保育園NS3に所属する各子供の年齢(月齢)、性別、住所、身長、体重、おむつのサイズ、足のサイズ、嗜好性(例えば、好きな色、植物、動物、玩具)などを示す情報である。また、施設装置30-3は、例えば、職員の操作に従って、保育園NS3で行われる特別なイベント(例えば、入園式、運動会、学芸会、遠足、卒園式)に関する情報であるイベント情報をアプリサーバ100-3へと送信する。なお、施設装置30-3がアプリサーバ100-3へと送信する情報は、上記例に限らず、例えば、保育園NS2から保護者に向けての日々の連絡事項が送信されてもよい。
【0083】
アプリサーバ100-3は、アプリAP3に対応するサーバ装置であり、保護者装置10-3や施設装置30-3から受け付けた情報の管理および制御を行う。例えば、アプリサーバ100-3は、施設装置30-3から受け付けたイベント情報が、例えば、「卒園式のお知らせ」などといった形でアプリAP3を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-3に送信する。また、アプリサーバ100-3は、情報処理装置200に選択された広告コンテンツが、アプリAP3を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-3に送信する。また、アプリサーバ100-3は、その他の情報(例えば、日々の連絡事項)が、アプリAP3を介して各保護者に提供されるよう保護者装置10-3に送信することもできる。
【0084】
また、
図1に示すシステムSy3では不図示であるが、システムSy3には、保育園NS3に所属する各職員が個人利用する情報処理端末(例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等)がさらに含まれてもよい。また、以下の実施形態において、アプリサーバ100-1、100-2および100-3を区別する必要がない場合には、「アプリサーバ100」と表記する。
【0085】
また、上記説明したように、保育施設と、ITベンダーである事業者との間で、係る事業者提供のアプリケーションに対応する独自システムが構築されている状態において、情報処理装置200を管理する管理者M10は、各事業者と間で所定の契約を交わすことで取引関係を成立させている。ここからはこの点について説明する。
【0086】
所定の契約とは、各事業者に対して管理者M10が定期的に所定の広告費を支払う代わりに、アプリケーションに対応する画面内の広告枠に、提供対象の広告コンテンツを表示させる権利である広告掲載権を当該事業者から得るという契約である。すなわち、所定の契約とは、各事業者に対して管理者M10が定期的に所定の広告費を支払うことにより、アプリケーションに対応する画面内の広告枠を購入することに相当する。
【0087】
図1の例では、管理者M10と事業者T1との間で契約AG1が交わされることでお互いが取引関係にある例が示される。そして、契約AG1とは、事業者T1に対して管理者M10が定期的に所定の広告費を支払う代わりに、アプリAP1に対応する画面内の広告枠に、提供対象の広告コンテンツを表示させる権利である広告掲載権を事業者T1から得るという契約である。
【0088】
また、
図1の例では、管理者M10と事業者T2との間で契約AG2が交わされることでお互いが取引関係にある例が示される。そして、契約AG2とは、事業者T2に対して管理者M10が定期的に所定の広告費を支払う代わりに、アプリAP2に対応する画面内の広告枠に、提供対象の広告コンテンツを表示させる権利である広告掲載権を事業者T2から得るという契約である。
【0089】
また、
図1の例では、管理者M10と事業者T3との間で契約AG3が交わされることでお互いが取引関係にある例が示される。そして、契約AG3とは、事業者T3に対して管理者M10が定期的に所定の広告費を支払う代わりに、アプリAP3に対応する画面内の広告枠に、提供対象の広告コンテンツを表示させる権利である広告掲載権を事業者T3から得るという契約である。
【0090】
なお、所定の広告費は、契約AG1、AG2およびAG3ごとに例えば月単位で決められるもので、情報処理装置200が有する算定部238によりポイントに基づき算定される。この詳細については後述する。
【0091】
また、
図1のように取引関係が成立している状態では、管理者M10は、各事業者から広告枠を購入している。よって、管理者M10は、購入した広告枠を広告主に向けて販売する。広告枠が販売される手法は限定されないが、例えば、情報処理装置200が、予め用意された広告主用のコンテンツを提供することで広告枠を販売することができる。
【0092】
また、情報処理装置200は、このようにして広告枠を販売することにより、
図1に示すように、広告配信に係る各種設定を広告主から受け付ける。例えば、情報処理装置200は、広告枠に表示させたい広告コンテンツである提供候補の広告コンテンツの入稿を広告主から受け付ける。また、例えば、情報処理装置200は、どのような属性にある子供を有する保護者に対して自身の広告コンテンツを提供させたいか条件付けるターゲティング条件の設定を広告主から受け付ける。また、例えば、情報処理装置200は、選択されたときに課金される広告料の単価である入札額(すなわち入札単価)の設定を広告主から受け付ける。
【0093】
また、情報処理装置200は、広告配信に係る各種設定として広告主から受け付けた情報を広告情報記憶部121(
図5)に格納する。また、広告配信に係る各種設定の受け付けや、受け付けた情報の格納は、例えば、入稿受付部231(
図2)によって行われる。
【0094】
また、広告配信に係る各種設定を行う広告主の一例としては
図1に挙げられるようなものが考えられる。例えば、広告主としては、
図1に示すように、子供向け洋服メーカー、子供向け玩具メーカー、子供向け食品メーカー、使い捨て吸収性物品・おしりふき・マスクを含む不織布製品メーカー、娯楽施設、ショッピングエリア、イベント企画元などが挙げられる。
【0095】
また、先の説明で、アプリサーバ100-1、100-2および100-3が、対応する保育園に所属する子供の属性情報を受け付けている旨を示した。よって、契約AG1、AG2およびAG3が成立していることで、情報処理装置200は、アプリサーバ100-1、100-2および100-3それぞれから属性情報を取得することができる。
【0096】
係る場合、情報処理装置200は、保育園NS1に所属する子供の属性情報をアプリサーバ100-1から取得し、取得した属性情報を属性情報記憶部122(
図6)に格納する。また、情報処理装置200は、保育園NS2に所属する子供の属性情報をアプリサーバ100-2から取得し、取得した属性情報を属性情報記憶部122に格納する。また、情報処理装置200は、保育園NS3に所属する子供の属性情報をアプリサーバ100-3から取得し、取得した属性情報を属性情報記憶部122に格納する。
【0097】
また、契約AG1、AG2およびAG3が成立していることで、情報処理装置200は、アプリサーバ100-1、100-2および100-3それぞれから施設情報を取得することができる。施設情報には、各保育園で行われる特別なイベントに関するイベント情報が含まれる。
【0098】
係る場合、情報処理装置200は、保育園NS1でのイベント情報をアプリサーバ100-1から取得し、取得したイベント情報を施設情報記憶部223(
図7)に格納する。また、情報処理装置200は、保育園NS2でのイベント情報をアプリサーバ100-2から取得し、取得したイベント情報を施設情報記憶部223に格納する。また、情報処理装置200は、保育園NS3でのイベント情報をアプリサーバ100-3から取得し、取得したイベント情報を施設情報記憶部223に格納する。
【0099】
また、属性情報やイベント情報の取得や、取得した情報の格納は、例えば、取得部232(
図2)によって行われる。
【0100】
ここまで、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理における前提について説明してきた。このような前提の元、情報処理装置200は、以下に説明する情報処理を行う。
【0101】
情報処理装置200は、取得した属性情報に基づいて、保護者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する(ステップS1)。実施形態に係る情報処理のうち、ステップS1での選択処理は、例えば、選択部134によって行われる。
【0102】
また、情報処理装置200は、選択した提供対象の広告コンテンツが、保護者に提供されるよう当該提供対象の広告コンテンツを配信する際の配信態様を、保護者によるアプリ利用状況に基づき決定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置200は、選択した提供対象の広告コンテンツが、保護者が利用するアプリケーションに対応する画面(広告枠)に表示されるには、アプリサーバ100-1、100-2および100-3のうち、どのサーバ装置に対して、提供対象の広告コンテンツの配信を担当させるべきか担当サーバを決定する。実施形態に係る情報処理のうち、ステップS2での決定処理は、例えば、決定部135によって行われる。
【0103】
そして、情報処理装置200は、保護者が利用するアプリケーションの画面内で提供対象の広告コンテンツが表示されることでこの保護者に当該広告コンテンツが提供されるよう、ステップS2での決定事項に基づき当該広告コンテンツを配信する(ステップS3)。例えば、情報処理装置200は、ステップS2で決定した担当サーバに対して提供対象の広告コンテンツを配信することで、この広告コンテンツを保護者の有する保護者装置へとさらに配信させる。ステップS1~S3の詳細な一例については、後に
図7および
図8を用いて説明する。
【0104】
また、
図1の例によれば、情報処理装置200は、エンドユーザ(保護者)に向け広告コンテンツを直接配信するものではなく、広告主と、エンドユーザ(保護者)への直接的な広告配信を担う事業者(ITベンダー)との間において広告配信を仲介する役割を果たし得ているといえる。
【0105】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置200について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置200の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
【0106】
(通信部210について)
通信部210は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、アプリサーバ100との間で情報の送受信を行う。また、通信部210は、保護者装置10-1、10-2および10-3(「保護者装置10」)とも情報の送受信を行うことが可能に制御されてもよい。また、通信部210は、施設装置30-1、30-2および30-3(「施設装置30」)とも情報の送受信を行うことが可能に制御されてもよい。
【0107】
(記憶部220について)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部220は、広告情報記憶部221と、属性情報記憶部222と、施設情報記憶部223と、広告費情報記憶部224と、カレンダー/天気情報記憶部225とを有する。
【0108】
(広告情報記憶部221について)
広告情報記憶部221は、広告コンテンツに関する情報を記憶する。ここで、
図3に実施形態に係る広告情報記憶部221の一例を示す。
図3の例では、広告情報記憶部221は、「広告主ID(Identifier)」、「カテゴリ」、「広告ID」、「広告コンテンツ」、「ターゲティング条件」、「クーポン情報」、「入札単価」といった項目を有する。また、
図3では不図示であるが、配信実績に基づき算出された「評価値」(例えば、CRT、eCPMなど)が項目としてさらに追加されていてもよい。
【0109】
「広告主ID」は、広告主を識別する識別情報を示す。「カテゴリ」は、「広告主ID」が示す広告主が属する業種カテゴリ、あるいは、「広告主ID」が示す広告主が提供可能なサービス(例えば、商品やイベントなど)が属するカテゴリなどを示す。すなわち、「カテゴリ」は、「広告主ID」が示す広告主に関する各種のカテゴリを示す。
図3の例によると、広告主ID「C1」が示す広告主(広告主C1)は、子供向け洋服メーカー、あるいは、子供向け洋服を取り扱う店舗であるといえる。また、
図3の例によると、広告主ID「C5」が示す広告主(広告主C5)は、動物園を運営する広告主(例えば、XX動物園そのもの)であるといえる。
【0110】
「広告ID」は、「広告主ID」が示す広告主により入稿された広告コンテンツを識別する識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、「広告主ID」により識別される広告コンテンツの実態データを示す。したがって、「広告コンテンツ」は、広告内容を示すテキスト情報、静止画像、動画像などである。「ターゲティング条件」は、どのような属性にある子供を有する保護者に対して「広告コンテンツ」を提供させたいか条件付ける条件情報である。
【0111】
「クーポン情報」は、「広告主ID」が示す広告主により入稿されたクーポンに関する情報を示す。「入札単価」は、「広告コンテンツ」が選択されたときに課金される広告料の単価である入札額を示す。
【0112】
すなわち、
図3の例では、広告主ID「C1」が示す広告主(広告主C1)は、子供向け洋服、イベント用子供服、夏物処分対象商品などにカテゴライズされる商品を取り扱っている例を示す。また、
図3の例では、広告主C1が広告ID「AD1」で識別される広告コンテンツ(広告コンテンツAD1)の元データとして「DAAD1」を入稿している例を示す。また、
図3の例では、広告主C1が「身長110センチ以上」かつ「4歳未満」の幼児がいる保護者に広告コンテンツAD1が提供されるようターゲット設定している例を示す。また、
図3の例では、広告主C1がクーポン情報「CAD1」を入稿している例を示す。また、
図3の例では、広告主C1が入札単価「150円」を設定している例を示す。また、広告情報記憶部221への情報登録は、例えば、入稿受付部231によって行われる。
【0113】
(属性情報記憶部222について)
属性情報記憶部222は、保育施設(
図1で説明した契約により取引関係にある事業者のサービスシステムを利用している保育園や幼稚園など)に属している子供の属性に関する情報を記憶する。ここで、
図4に実施形態に係る属性情報記憶部222の一例を示す。
図4の例では、属性情報記憶部222は、「施設ID(Identifier)」、「保護者ID(Identifier)」、「保護者情報」、「子供ID(Identifier)」、「属性情報」といった項目を有する。
【0114】
「施設ID」は、保育施設を識別する識別情報を示す。「保護者ID」は、「施設ID」が示す保育施設に自身の子供を通わせている保護者を識別する識別情報を示す。「保護者情報」は、「保護者ID」が示す保護者に関する個人情報を示す。「保護者情報」は、例えば、「保護者ID」が示す保護者の氏名、年齢、住所、勤務先、電話番号などである。「子供ID」は、「保護者ID」が示す人物を保護者とする子供であって、「施設ID」が示す保育施設に属する子供を識別する識別情報を示す。「属性情報」は、「子供ID」が示す子供の属性情報である。「属性情報」は、例えば、「子供ID」が示す子供の年齢(月齢)、性別、住所、身長、体重、おむつのサイズ、足のサイズ、嗜好性(例えば、好きな色、植物、動物、玩具)などを示す。
【0115】
すなわち、
図4の例では、子供ID「Ch11」が示す子供は、保護者ID「P11」が示す保護者の子供であり、施設ID「NS1」が示す保育施設に属している例を示す。
図4の例では、子供ID「Ch11」が示す子供の属性情報が、概念的に「属性情報♯Ch11」である例を示す。また、属性情報記憶部222への情報登録は、例えば、取得部232によって行われる。
【0116】
(施設情報記憶部223について)
施設情報記憶部223は、保育施設(
図1で説明した契約により取引関係にある事業者のサービスシステムを利用している保育園や幼稚園など)における各種情報を記憶する。例えば、施設情報記憶部223は、係る保育施設で開催される予定の特別なイベントに関する情報を記憶する。ここで、
図5に実施形態に係る施設情報記憶部223の一例を示す。
図5の例では、施設情報記憶部223は、「施設ID(Identifier)」、「イベント情報」といった項目を有する。また、「イベント情報」には、「イベントID(Identifier)」、「日時」、「イベント内容」、「必要物品」といった項目が含まれる。
【0117】
「施設ID」は、保育施設を識別する識別情報を示す。「イベント情報」は、「施設ID」が示す保育施設で開催される予定の特別なイベント(例えば、入園式、運動会、学芸会、遠足、卒園式)に関する情報を示す。
【0118】
「イベントID」は、「施設ID」が示す保育施設で開催される予定の特別なイベントを識別する識別情報を示す。「日時」は、「イベントID」が示すイベントが開催される予定日時に関する情報を示す。「イベント内容」は、「イベントID」が示すイベントの種別や詳細な内容に関する情報である。「必要物品」は、「イベントID」が示すイベントで子供や保護者に必要であるとされる物品を規定する情報を示す。「必要物品」は、例えば、「施設ID」が示す保育施設の職員によって登録されてもよいし、管理者M10によって登録されてもよい。
【0119】
すなわち、
図5の例では、施設ID「NS1」が示す保育施設では、「2020年XX月X1日」において卒園式が行われる予定であり、「卒園式用子供服セット」が必要であると規定されている例を示す。また、
図5の例では、このようなイベントがイベントID「EV1」で管理されている例を示す。また、施設情報記憶部223への情報登録は、例えば、取得部232によって行われる。
【0120】
(広告費情報記憶部224について)
広告費情報記憶部224は、
図1で説明した契約により管理者M10が各事業者に対して支払うこととなった広告費に関する情報を記憶する。ここで、
図6に実施形態に係る広告費情報記憶部224の一例を示す。
図6の例では、広告費情報記憶部224は、「事業者ID(Identifier)」、「施設ID(Identifier)」、「配信履歴」、「選択有無」、「付与ポイント」、「累計ポイント/今月」、「広告費/今月」といった項目を有する。また、「配信履歴」には、「日時」、「配信先」、「広告ID」といった項目が含まれる。
【0121】
「事業者ID」は、
図1で説明した契約により管理者M10と取引関係にある事業者を識別する識別情報を示す。「施設ID」は、「事業者ID」が示す事業者により提供されるサービスシステムを利用している保育施設を識別する識別情報を示す。
【0122】
「配信履歴」は、情報処理装置200により選択された提供対象の広告コンテンツが実際に配信(提供)されたことに基づく履歴情報(配信実績)を示し、例えば、「日時」、「配信先」、「広告ID」で構成される。
【0123】
「日時」は、「広告ID」が示す広告コンテンツが保護者(具体的には保護者の保護者装置10)に配信された日時に関する情報を示す。「配信先」は、「広告ID」が示す広告コンテンツが配信された配信先に関する情報を示す。例えば、「配信先」は、「広告ID」が示す広告コンテンツが配信された保護者を識別する識別情報を示す。「広告ID」は、情報処理装置200により選択された提供対象の広告コンテンツのうち、「配信先」に対して実際に配信された広告コンテンツを識別する識別情報を示す。
【0124】
すなわち、
図6の例では、事業者ID「T1」が示す事業者(事業者T1)のサービスシステム(
図1の例ではシステムSy1)に加入している保育施設であって、施設ID「NS1」が示す保育施設(保育園NS1)に、子供を通わせている保護者のうち、保護者ID「P13」が示す保護者(保護者P13)に対して、広告コンテンツAD4が配信された例を示す。また、係る配信が行われた日時が「2020年5月30日」である例を示す。
【0125】
「選択有無」は、「広告ID」が示す広告コンテンツが選択されたか否かを示す情報である。例えば、「選択有無」は、「広告ID」が示す広告コンテンツが、対応する「配信先」により選択されたか否かを示す情報である。また、ここでいう選択とは、クリック、タップなどのユーザの操作である。例えば、後述する付与部237は、「広告ID」が示す広告コンテンツが1回選択されたことを検知すると、この「広告ID」に対応付けられる「選択有無」に「〇」を入力する。
【0126】
「付与ポイント」は、「選択有無」に基づき、保護者に付与されたポイントを示す。例えば、後述する付与部237は、「広告ID」が示す広告コンテンツのうち、選択有無「〇」が対応付けられた広告コンテンツ(すなわち保護者により選択された広告コンテンツ)に対応付けるかたちで、選択されたことによるポイント(例えば1pt)を付与する。
【0127】
「累計ポイント/今月」は、事業者IDが示す事業者ごとに、「付与ポイント」が月単位で集計(合計)されたことによる累計ポイントを示す情報である。「広告費/今月」は、事業者IDが示す事業者ごとに、「累計ポイント/今月」に基づき算定された広告費であって、管理者M10が当該事業者に対して今月支払うものとして算定された広告費を示す。なお、広告費の算定は算定部238によって行われる。
【0128】
すなわち、
図6の例では、事業者T1のサービスシステム(
図1のシステムSy1)を介して保護者に配信された広告コンテンツ(換言すると、アプリAP1を介して提供された広告コンテンツ)が選択されたことに応じてポイントが付与され、これを5月で集計すると「25,000pt」であった例を示す。また、
図6の例では、「25,000pt/5月」に基づき、管理者M10が事業者T1に対して支払うべき5月分の広告費として「250,000円」が算定された例を示す。また、広告費情報記憶部224への情報登録は、例えば、配信部236、付与部237、算定部238によって行われる。
【0129】
(カレンダー/天気情報記憶部225について)
カレンダー/天気情報記憶部225は、年単位のカレンダー情報や、将来の定期予報に関する情報を記憶する。また、カレンダー情報が示す日付には、広告コンテンツを入稿している広告主によってどのようなイベントがいつ開催されるかを示すイベント情報が対応付けられてよい。また、カレンダー情報が示す日付には、子供ID(
図4)が示す子供に関する特別な日(例えば、誕生日やその他各種記念日など)に関する情報が対応付けられてよい。
【0130】
(制御部230について)
図2に戻り、制御部230は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0131】
図2に示すように、制御部230は、入稿受付部231と、取得部232と、要求受付部233と、選択部234と、決定部235と、配信部236と、付与部237と、算定部238とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0132】
(入稿受付部231について)
入稿受付部231は、広告配信に係る各種設定を広告主から受け付ける。例えば、入稿受付部231は、広告枠に表示させたい広告コンテンツである提供候補の広告コンテンツの入稿を広告主から受け付ける。また、例えば、入稿受付部231は、どのような属性にある子供を有する保護者に対して自身の広告コンテンツを提供させたいか条件付けるターゲティング条件の設定を広告主から受け付ける。また、例えば、入稿受付部231は、選択されたときに課金される広告料の単価である入札額(すなわち入札単価)の設定を広告主から受け付ける。
【0133】
(取得部232について)
取得部232は、提供先の保育者に対する被保育者の属性情報を取得する。また、取得部232は、被保育者が通う保育施設で開催されるイベントに関するイベント情報を取得する。また、取得部232は、カレンダー情報や天気情報を取得する。
【0134】
(要求受付部233について)
要求受付部233は、広告コンテンツの配信要求を受け付ける。例えば、要求受付部233は、保護者からのアクセスに応じてアプリサーバ100から送信された配信要求を受け付ける。
【0135】
(選択部234について)
選択部234は、取得部232により取得された属性情報に基づいて、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。
【0136】
例えば、選択部234は、取得部232により取得されたイベント情報および属性情報に基づいて、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。例えば、選択部234は、イベント情報で示されるイベントにおいて被保育者に必要であると判断された物品のうち、属性情報に応じた物品に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。また、選択部234は、イベント情報で示されるイベントにおいて保育者に必要であると判断された物品に関する広告コンテンツを、提供先の保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとしてさらに選択してもよい。
【0137】
また、選択部234は、知育物品のうち、属性情報で示される月齢に応じた物品に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該月齢にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択してもよい。
【0138】
また、選択部234は、提供対象の広告コンテンツとして選択した上記物品に関する広告コンテンツに対して、この物品を購入可能な購入先とへと遷移可能に制御してもよい。
【0139】
また、選択部234は、取得部232により取得されたカレンダー情報とおよび属性情報に基づいて、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。例えば、選択部234は、カレンダー情報に基づき、所定の日をひかえていると判断された場合には、所定の外出先のうち、属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。
【0140】
また、選択部234は、取得部232により取得された天気情報および属性情報に基づいて、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。例えば、選択部234は、将来の所定の日を対象として、天気情報に基づき予測された天候に応じた外出先のうち、属性情報に応じた外出先に関する広告コンテンツを、提供先の保育者のうち当該属性情報が示す属性にある被保育者に対応する保育者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。
【0141】
また、選択部234は、提供対象の広告コンテンツとして選択した上記外出先に関する広告コンテンツに対して、この外出先でのイベント情報を含めるように制御してもよい。
【0142】
また、選択部234は、選択した提供対象の広告コンテンツが、当該広告コンテンツが提供される提供先の保育者に対する被保育者の氏名が表示された状態で提供されるよう制御してもよい。
【0143】
(決定部235について)
決定部235は、選択部234により選択された提供対象の広告コンテンツが、保育者に提供されるよう当該提供対象の広告コンテンツを配信する際の配信態様を、保育者による利用状況に基づき決定する。例えば、決定部235は、提供先の保育者によるアプリケーションの利用状況に基づいて、配信態様を決定する。
【0144】
例えば、決定部235は、配信態様を決定する処理として、提供先の保育者が利用するアプリケーションに対応する画面内で提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、提供先の保育者の所有する端末装置(保護者装置10)へと提供対象の広告コンテンツを配信するサーバ装置である担当サーバを、提供先の保育者によるアプリケーションの利用状況に基づき決定するという処理を行う。例えば、決定部235は、被保育者が通う保育施設に対して所定のサービスシステムを導入している事業者であって、所定の取引関係にある事業者それぞれにより提供されるアプリケーションの利用状況に基づいて、アプリケーションに対応するサーバの中から担当サーバを決定する。
【0145】
ここで、所定の取引関係とは、
図1で説明したように、情報処理装置200を管理する管理者M10が、事業者それぞれにより提供されるアプリケーションに対応する画面内の広告枠に広告コンテンツを表示させる権利である広告掲載権を購入することで成立した契約関係である。また、このような内容に基づくと、入稿受付部231は、この広告枠を広告主に販売することにより、広告枠に表示させたい広告コンテンツである提供候補の広告コンテンツの入稿を広告主から受け付ける。したがって、選択部234は、入稿受付部231により受け付けられた提供候補の広告コンテンツの中から、保育者に提供される提供対象の広告コンテンツを選択する。
【0146】
(配信部236について)
配信部236は、決定部235により決定された担当サーバに対応するアプリケーションの画面内で提供対象の広告コンテンツが表示されるよう、当該担当サーバに対して当該広告コンテンツを配信する。
【0147】
(付与部237について)
付与部237は、保育者に提供された広告コンテンツ(選択部234により選択された提供対象の広告コンテンツ)が選択されたか否かに基づいて、ポイントを付与する。具体的には、付与部237は、保育者に提供された広告コンテンツが当該保育者により選択された場合には、選択されたことに応じたポイントをこの保育者に付与する。この点について、
図6の例を用いて説明する。
【0148】
例えば、付与部237は、選択部234により選択された広告コンテンツが提供された保護者を監視しており、係る保護者が広告コンテンツを1回選択した場合には、係る保護者を識別する「保護者ID」と選択された広告コンテンツを識別する「広告ID」との組(例えば、配信履歴に含まれる組)で特定される「選択有無」に対して「〇」を入力する。また、付与部237は、選択有無「〇」に対応する「付与ポイント」に対して、所定のポイント(例えば1pt)を入力する。
【0149】
(算定部238について)
算定部238は、アプリケーションに対応する画面内に表示された提供対象の広告コンテンツが選択されることに応じて保育者に付与されたポイントに基づいて、事業者のうち当該アプリケーションを提供する事業者に対して管理者M10が定期的に支払う広告費を算定する。すなわち、算定部238は、付与部237により付与されたポイントに基づいて、取引関係にある事業者ごとに、当該事業者に対して管理者M10が支払う広告費を算定する。この点について、
図6の例を用いて説明する。
【0150】
例えば、算定部238は、集計するタイミングになったか否かを判定する。例えば、算定部238は、月末であることにより集計するタイミングになったと判定した場合には、「事業者ID」が示す事業者ごとに、対応付けられる「付与ポイント」を集計(合計)することで「累計ポイント/今月」を算出する。そして、算定部238は、「事業者ID」が示す事業者ごとに、当該事業者を対象に算出した「累計ポイント/今月」に基づいて、管理者M10が当該事業者に対して今月支払うべき広告費を算定する。
【0151】
例えば、算定部238は、「累計ポイント/今月」に対して所定値(例えば「10」)を乗じることにより「広告費/今月」を算定することができる。なお、係る算定手法は一例であり、算定部238が「累計ポイント/今月」に基づきどのように「広告費/今月」を算定するかは限定されない。
【0152】
(管理部239について)
管理部239は、提供対象の広告コンテンツが提供されたことに応じて、提供先の保育者が当該広告コンテンツに紐付けられる商品を購入した場合には、購入された商品が当該保育者に対する被保育者が通う保育施設に配送されるよう配送対象商品として管理する。
【0153】
例えば、管理部239は、広告費情報記憶部224の「配信履歴」に基づき、広告コンテンツが提供された保護者を特定する。そして、管理部239は、特定した保護者の行動(例えば、ネットワーク上での行動)を追跡することにより、「広告ID」が示す広告コンテンツに紐付けられる商品を購入したか否かを判定する。そして、管理部239は、「広告ID」が示す広告コンテンツに紐付けられる商品を、特定した保護者が購入したと判定した場合には、係る商品が当該保護者の子供が通う保育施設に配送されるよう制御する。例えば、管理部239は、係る商品が保護者の子供が通う保育施設に配送されるよう所定の記憶部内において配送対象商品として管理する。例えば、管理部239は、「保護者ID」と、「商品ID」と、「施設ID」とを対応付けた状態において配送対象商品記憶部(不図示)内で管理する。
【0154】
〔4.実施形態に係る情報処理の一例〕
ここからは、
図7および
図8を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図7では、実施形態に係る情報処理として、保育施設で行われるイベントにおいて子供に必要であると判断される物品のうち、この保育施設に通う子供の属性情報に応じた物品に関する広告コンテンツを提供するための情報処理の一例を説明する。
図8では、実施形態に係る情報処理として、カレンダーや天候に基づいて、保護者と子供に関するアクティビティを高めることができるような広告コンテンツを提供するための情報処理の一例を説明する。
【0155】
〔4-1.実施形態に係る情報処理の一例(1)〕
まず、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図8では、保育施設で行われるイベントにおいて子供に必要であると判断される物品のうち、この保育施設に通う子供の属性情報に応じた物品に関する広告コンテンツを提供するための情報処理の一例を示す。
図7は、実施形態に係る情報処理の一例(1)を示す図である。
【0156】
なお、
図7では、
図1に示した保護者P11を例に挙げて説明するが、他の保護者であっても同様の処理が行われる。また、
図2に示すステップS11-1~S18-1は、
図1のステップS1における選択処理の詳細な一例に対応する。また、
図7に示すステップS21-1は、
図1のステップS2における決定処理の詳細な一例に対応する。また、
図7に示すステップS31-1は、
図1のステップS3における配信処理の詳細な一例に対応する。
【0157】
また、
図7の例では、アプリサーバ100-1が、保育園NS1で開催されるイベント(例えば卒園式)に関するイベント情報の通知をアプリAP1を介してプッシュ通知したとする。例えば、アプリサーバ100-1が、保育園NS1に子供を通わせている保護者のうち、アプリAP1をインストールしている保育者に向けてプッシュ通知したとする。
【0158】
このような状態において、保護者P11がプッシュ通知に応じてアプリAP1を起動する操作を行ったとする。係る場合、保護者装置10-11は、アプリAP1を起動するとともに、アプリAP1を介してアプリサーバ100-1にアクセスする(ステップS11-1)。例えば、保護者装置10-11は、イベント開催通知に対するアクセスとして、保護者P11を識別する保護者ID(Identifier)を含むアクセスを行う。
【0159】
アプリサーバ100-1は、保護者P11を識別する保護者IDを含むアクセスを受け付けたことに応じて、広告コンテンツの配信要求を情報処理装置200に送信する(ステップS12-1)。係る配信要求には、保護者P11を識別する保護者ID、アプリサーバ100-1を識別するサーバID(Identifier)、プッシュ通知で通知されたイベントを識別するイベントID(Identifier)が少なくとも含まれる。なお、アプリサーバ100-1を識別するサーバIDは、アプリAP1を識別するアプリID(Identifier)と解することができる。
【0160】
選択部234は、要求受付部233によりアプリサーバ100-1から送信された配信要求が受け付けられると、イベントIDで示されるイベントにおいて子供が必要となる必要物品を判定する(ステップS13-1)。例えば、選択部234は、施設情報記憶部223に記憶されるイベント情報とイベントIDとを照らし合わせることで、イベントIDで示されるイベントにおいて子供が必要となる必要物品を判定することができる。例えば、イベントIDで示されるイベントが「卒園式」であるとすると、選択部234は、「卒園式用子供服セット」を必要物品として判定することができる。
【0161】
次に、選択部234は、アクセス元の保護者の子供に紐付けられる属性情報を属性情報記憶部122から抽出する(ステップS14-1)。
図7の例では、アクセス元の保護者は保護者P11であるため、選択部234は、属性情報記憶部122に記憶される情報と、保護者P11を識別する保護者IDとを照らし合わせることで、保護者P11の子供に紐付けられる属性情報を抽出する。例えば、選択部234は、保護者P11の子供である「子供Ch11」の属性情報として「属性情報♯Ch11」を抽出する。
【0162】
次に、選択部234は、必要物品と属性情報とに基づいて、必要物品のうち属性情報に応じた必要物品を判定する(ステップS15-1)。単純な例として、例えば、「属性情報♯Ch11」に性別「女の子」が含まれる場合には、選択部234は、女の子用の「卒園式用子供服セット」を、属性情報に応じた必要物品として判定することができる。
【0163】
次に、選択部234は、ステップS15-1で判定した必要物品(処理対象の必要物品)に関する広告コンテンツを有する広告主を判定する(ステップS16-1)。例えば、選択部234は、処理対象の必要物品が属する「カテゴリ」と、広告情報記憶部121における「カテゴリ」とを照らし合せることで、処理対象の必要物品に関する広告コンテンツを有する広告主を判定する。例えば、処理対象の必要物品が属するカテゴリが「イベント用子供服」である場合には、選択部234は、「イベント用子供服」を販売(あるいは製造)する広告主を処理対象の必要物品に関する広告コンテンツを有する広告主として判定する。
【0164】
また、選択部234は、ステップS16-1で判定した各広告主により入稿されている広告コンテンツに対応付けられる「ターゲット条件」(広告情報記憶部121より)と、ステップS14-1で抽出した属性情報とを照合する(ステップS17-1)。
【0165】
そして、選択部234は、入稿されている広告コンテンツのうち、属性情報にマッチしたターゲット条件が対応付けられる広告コンテンツを、アクセス元の保護者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する(ステップS18-1)。
図7の例では、選択部234は、保護者P11に提供される提供対象の広告コンテンツとして、広告コンテンツAD1を選択したものとする。
【0166】
また、このような状態において、選択部234は、選択した提供対象の広告コンテンツである広告コンテンツAD1に対して、各種制御を行うことができる。例えば、選択部234は、選択した提供対象の広告コンテンツに対して、処理対象の必要物品(女の子用の「卒園式用子供服セット」)を購入可能な購入先とへと遷移可能に制御することができる。係る購入先は、例えば、選択した提供対象の広告コンテンツを入稿した広告主であり、選択部234は、この広告主に対応するECサイトを示すURLを広告コンテンツAD1に張り付ける。また、係る広告主がクーポンなどの特典情報も入稿している場合には、選択部234は、広告コンテンツAD1に対して、保護者がクーポンを取得可能な状態に制御してもよい。
【0167】
また、例えば、選択部234は、選択した提供対象の広告コンテンツが、当該広告コンテンツが提供される提供先の保護者の子供の名前が表示された状態で提供されるよう制御してもよい。
図7の例では、選択部23は、選択した提供対象の広告コンテンツである広告コンテンツAD1が、保護者P11の子供(子供Ch11)の名前が表示された状態で保護者P11に提供されるよう制御する。
【0168】
次に、決定部235は、アクセス元の保護者によるアプリケーションの利用状況に基づいて、当該保護者の保護者装置10に対する提供対象の広告コンテンツの配信を担当させる担当サーバを契約対象のサーバ装置の中から決定する(ステップS21-1)。
【0169】
図1の例によると、契約対象のサーバ装置とは、アプリサーバ100-1、100-2および100-3である。したがって、
図7の例では、決定部235は、保護者P11によるアプリケーションの利用状況に基づいて、保護者装置10-11に対する広告コンテンツAD1の配信を担当させる担当サーバを、アプリサーバ100-1、100-2および100-3の中から決定する。
【0170】
ここで、保護者P11によるアプリケーションの利用状況とは、保護者P11がアプリAP1、AP2およびAP3のうち、どのアプリを使用しているかということである。そして、決定部235は、ステップS12-1で受け付けられたサーバID(アプリID)に基づき、保護者P11がアプリAP1、AP2およびAP3のうち、どのアプリを使用している判定することができる。
図7の例では、決定部235、アプリサーバ100-1を識別するサーバIDを受け付けたことで、保護者P11によるアプリケーションの利用状況として「アプリAP1」を判定する。したがって、係る例では、決定部235は、保護者装置10-11に対する広告コンテンツAD1の配信を担当させる担当サーバとしてアプリサーバ100-1を決定する。
【0171】
また、配信部236は、ステップS21-1で決定された担当サーバに対応するアプリ画面内に広告枠に、提供対象の広告コンテンツが表示されるよう当該担当サーバに対して配信する(ステップS31-1)。担当サーバとしてアプリサーバ100-1が決定された上記例によれば、配信部236は、アプリAP1に対応する画面内の広告枠(例えば、広告枠F1)に、広告コンテンツAD1が表示されるようアプリサーバ100-1に対して広告コンテンツAD1を配信する。
【0172】
最後に、担当サーバは、情報処理装置200から配信されてきた提供対象の広告コンテンツを、アクセス元の保護者の端末装置に配信する。
図7の例では、アプリサーバ100-1は、配信部236から広告コンテンツAD1を受け付ける。そして、アプリサーバ100-1は、アプリAP1に対応する画面G1(例えば、イベント情報に対応する詳細画面G1)内の広告枠F1に広告コンテンツAD1が表示されるよう、画面G1を保護者装置10-11に配信する。例えば、アプリサーバ100-1は、広告枠F1に広告コンテンツAD1が表示された状態の画面G1を保護者装置10-11に配信する。
【0173】
図7では、画面G1の下部に設定される広告枠F1にて、「「A子ちゃん」へおススメの卒業式コーディネート」といったように、保護者P11の子供の名前(A子ちゃん)を含む広告コンテンツAD1が表示される例が示される。ここで、保護者P11は、信頼しているアプリAP1を介して、近々ひかえている卒園式で自身の子供が必要となる物品で、かつ、自身の子供に合った物品がお勧めされる広告コンテンツに接触することになる。このため、保護者P11は、広告コンテンツへの興味を高められる。
【0174】
このようなことから、実施形態に係る情報処理装置200によれば、アクセス元の保護者(提供対象の保護者の一例)に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供することができるといえる。また、係る情報処理装置200によれば、保育施設で行われるイベントにおいて子供が必要となる物品を保護者が効率的に準備できるよう支援することができる。
【0175】
さて、これまで
図7では、保育施設で行われるイベントにおいて子供に必要であると判断される物品のうち、保育施設に通う子供の属性情報に応じた物品に関する広告コンテンツが提供される例を示した。しかしながら、保育施設で行われるイベントでは、保護者に必要な物品も存在する。したがって、選択部234は、保育施設で行われるイベントにおいて保護者に必要であると判断された物品に関する広告コンテンツを、アクセス元の保護者に提供される提供対象の広告コンテンツとしてさらに選択してもよい。
【0176】
例えば、選択部234は、ステップS13-1において、イベントIDで示されるイベントで子供が必要となる必要物品を判定するとともに、保護者が必要となる必要物品も判定する。例えば卒園式が開催される場合、選択部234は、保護者が必要となる必要物品としてデジタルカメラなどを判定することができる。係る場合、選択部234は、デジタルカメラに関する広告コンテンツをアクセス元の保護者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する。そして、このような、情報処理装置200によれば、保育施設で行われるイベントにおいて保護者自身が必要となる物品を保護者が効率的に準備できるよう支援することができる。
【0177】
〔4-2.実施形態に係る情報処理の一例(2)〕
ここからは
図8を用いて、実施形態に係る情報処理の他の一例について説明する。
図8では、実施形態に係る情報処理として、カレンダーや天候に基づき、保護者と子供に関するアクティビティを高めることができるような広告コンテンツを提供するための情報処理の一例を説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理の一例(2)を示す図である。
【0178】
なお、
図8では、
図1に示した保護者P21を例に挙げて説明するが、他の保護者であっても同様の処理が行われる。また、
図8に示すステップS11-2~S19-2は、
図1のステップS1における選択処理の詳細な一例に対応する。また、
図8に示すステップS21-2は、
図1のステップS2における決定処理の詳細な一例に対応する。また、
図8に示すステップS31-2は、
図1のステップS3における配信処理の詳細な一例に対応する。
【0179】
図8の例では、保護者P21が、卒園式などの特別なイベントをひかえていない状態で、例えば連絡事項を確認するためにアプリAP2を起動する操作を行ったとする。係る場合、保護者装置10-21は、アプリAP2を起動するとともに、アプリAP2を介してアプリサーバ100-2にアクセスする(ステップS11-2)。例えば、保護者装置10-21は、保護者P21を識別する保護者IDを含むアクセスを行う。
【0180】
アプリサーバ100-2は、保護者P21を識別する保護者IDを含むアクセスを受け付けたことに応じて、広告コンテンツの配信要求を情報処理装置200に送信する(ステップS12-2)。係る配信要求には、保護者P21を識別する保護者ID、アプリサーバ100-2を識別するサーバIDが含まれる。なお、アプリサーバ100-2を識別するサーバIDは、アプリAP2を識別するアプリIDと解することができる。
【0181】
選択部234は、要求受付部233によりアプリサーバ100-2から送信された配信要求が受け付けられると、カレンダー情報に基づいて、所定日が近づいているタイミングであるか否かを判定する。例えば、選択部234は、現在が所定日の3日前であるか否かを判定する。ここで、所定日とは、例えば、大型連休、毎週末の休日、アクセス元の保護者に関する特別な日(例えば、子供の誕生日など)である。
図8の例では、所定日は大型連休であるものとする。
【0182】
そして、選択部234は、所定日(大型連休)が近づいているタイミング(3日前)であると判定したとすると、天気情報に基づきこの所定日の天気を予測する(ステップS13-2)。
【0183】
次に、選択部234は、ステップS13-2で予測した天気に基づいて、予測した天気に応じた外出先(外出先カテゴリ)を判定する(ステップS14-2)。例えば、選択部234は、天気「晴れ」と予測した場合には、天気「晴れ」に応じた外出先として、屋外の外出先(例えば、動物園や遊園地などの娯楽施設)を判定する。一方、選択部234は、天気「雨」と予測した場合には、天気「雨」に応じた外出先として、屋内の外出先(例えば水族館、ショッピングモール、キッズ向け遊戯施設などの娯楽施設)を判定する。
図8の例では、選択部234は、天気「晴れ」と予測したことにより、外出先として屋外の外出先を判定したものとする。
【0184】
次に、選択部234は、アクセス元の保護者の子供に紐付けられる属性情報を属性情報記憶部122から抽出する(ステップS15-2)。
図8の例では、アクセス元の保護者は保護者P21であるため、選択部234は、属性情報記憶部122に記憶される情報と、保護者P21を識別する保護者IDとを照らし合わせることで、保護者P21の子供に紐付けられる属性情報を抽出する。例えば、選択部234は、保護者P21の子供である「子供Ch21」の属性情報として「属性情報♯Ch21」を抽出する。
【0185】
次に、選択部234は、外出先と属性情報とに基づいて、この外出先のうち属性情報に応じた外出先を判定する(ステップS16-2)。単純な例として、例えば、「属性情報♯Ch21」に嗜好性「動物好き」が含まれる場合には、選択部234は、「動物園」を属性情報に応じた野外の外出先として判定することができる。
【0186】
なお、選択部234は、ステップS13-2での所定日においてイベントを開催する予定の外出先(例えば、動物園、水族館、ショッピングモールなどの娯楽施設)に対応する広告主を判定することで、この外出先のうち属性情報に応じた外出先を属性情報に応じた外出先として判定してもよい。また、選択部234は、属性情報に応じた外出先が存在しない場合には、候補の外出先からランダムに選定したものを、属性情報に応じた外出先として判定してもよい。
【0187】
次に、選択部234は、ステップS16-2で判定した外出先(処理対象の外出先)に関する広告コンテンツを有する広告主を判定する(ステップS17-2)。例えば、選択部234は、処理対象の外出先が属する「カテゴリ」と、広告情報記憶部121における「カテゴリ」とを照らし合せることで、処理対象の外出先に関する広告コンテンツを有する広告主を判定する。例えば、処理対象の外出先が属するカテゴリが「動物園」である場合には、選択部234は、「動物園」を運営する広告主を処理対象の外出先に関する広告コンテンツを有する広告主として判定する。また、選択部234は、動物園のうち、アクセス元の保護者の住所により近い動物園を運営する広告主を、処理対象の外出先に関する広告コンテンツを有する広告主として判定してもよい。
【0188】
次に、選択部234は、ステップS17-2で判定した各広告主により入稿されている広告コンテンツに対応付けられる「ターゲット条件」(広告情報記憶部121より)と、ステップS15-2で抽出した属性情報とを照合する(ステップS18-2)。
【0189】
そして、選択部234は、入稿されている広告コンテンツのうち、属性情報にマッチしたターゲット条件が対応付けられる広告コンテンツを、アクセス元の保護者に提供される提供対象の広告コンテンツとして選択する(ステップS19-2)。
図8の例では、選択部234は、保護者P21に提供される提供対象の広告コンテンツとして、広告コンテンツAD5を選択したものとする。
【0190】
また、このような状態において、選択部234は、選択した提供対象の広告コンテンツである広告コンテンツAD5に対して、各種制御を行うことができる。例えば、選択部234は、選択した提供対象の広告コンテンツに対して、処理対象の外出先(「動物園」)を運営する広告主により開催されるイベントのイベント情報を含めることができる。また、選択部234は、この広告主がクーポンなどの特典情報も入稿している場合には、広告コンテンツAD5に対して、保護者がクーポンを取得(ダウンロード)可能な状態に制御してもよい。
【0191】
次に、決定部235は、アクセス元の保護者によるアプリケーションの利用状況に基づいて、当該保護者の保護者装置10に対する提供対象の広告コンテンツの配信を担当させる担当サーバを契約対象のサーバ装置の中から決定する(ステップS21-2)。
【0192】
図1の例に基づくと、契約対象のサーバ装置とは、アプリサーバ100-1、100-2および100-3である。したがって、
図8の例では、決定部235は、保護者P21によるアプリケーションの利用状況に基づいて、保護者装置10-21に対する広告コンテンツAD5の配信を担当させる担当サーバを、アプリサーバ100-1、100-2および100-3の中から決定する。
【0193】
ここで、保護者P21によるアプリケーションの利用状況とは、保護者P21がアプリAP1、AP2およびAP3のうち、どのアプリを使用しているかということである。そして、決定部235は、ステップS12-2で受け付けられたサーバID(アプリID)に基づき、保護者P21がアプリAP1、AP2およびAP3のうち、どのアプリを使用している判定することができる。
図8の例では、決定部235、アプリサーバ100-2を識別するサーバIDを受け付けたことで、保護者P21によるアプリケーションの利用状況として「アプリAP2」を判定する。したがって、係る例では、決定部235は、保護者装置10-21に対する広告コンテンツAD5の配信を担当させる担当サーバとしてアプリサーバ100-2を決定する。
【0194】
また、配信部236は、ステップS21-2で決定された担当サーバに対応するアプリ画面内に広告枠に、提供対象の広告コンテンツが表示されるよう当該担当サーバに対して配信する(ステップS31-2)。担当サーバとしてアプリサーバ100-2が決定された上記例によれば、配信部236は、アプリAP2に対応する画面内の広告枠(例えば、広告枠F2)に、広告コンテンツAD5が表示されるようアプリサーバ100-2に対して広告コンテンツAD5を配信する。
【0195】
最後に、担当サーバは、情報処理装置200から配信されてきた提供対象の広告コンテンツを、アクセス元の保護者の端末装置に配信する。
図8の例では、アプリサーバ100-2は、配信部236から広告コンテンツAD5を受け付ける。そして、アプリサーバ100-2は、アプリAP2に対応する画面G2(例えば、給食こんだてに関する詳細画面G2)内の広告枠F2に広告コンテンツAD5が表示されるよう、画面G2を保護者装置10-21に配信する。例えば、アプリサーバ100-2は、広告枠F2に広告コンテンツAD5が表示された状態の画面G2を保護者装置10-21に配信する。
【0196】
図8では、画面G2の下部に設定される広告枠F2にて、「今週末は大型連休!! XX動物園では「B太くん」が好きなお馬さんに乗れるイベント開催」といったように、保護者P21の子供の名前(B太くん)を含む広告コンテンツAD5が表示される例が示される。ここで、保護者P21は、信頼しているアプリAP2を介して、近々ひかえている大型連休に向けて自身の子供に合ったアクティビティに関する広告コンテンツに接触することになる。このため、保護者P21は、広告コンテンツへの興味を高められる。
【0197】
このようなことから、実施形態に係る情報処理装置200によれば、アクセス元の保護者(提供対象の保護者の一例)に対する訴求力がより高い広告コンテンツを提供することができるといえる。また、係る情報処理装置200によれば、所定日(例えば、大型連休)を我が子とどのように過ごすか悩んでいるような保護者に対してアクティビティの観点から効果的に支援することができる。
【0198】
〔5.処理手順〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図9は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。
【0199】
まず、要求受付部233は、アプリサーバ100から広告コンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。要求受付部233は、配信要求を受け付けていないと判定している間は(ステップS101;No)、配信要求を受け付けたと判定できるまで待機する。
【0200】
一方、選択部234は、要求受付部233により配信要求を受け付けたと判定された場合には(ステップS101;Yes)、配信要求に対応する保護者(アプリサーバ100へとアクセスしたアクセス元の保護者)の子供に紐付けられる属性情報を属性情報記憶部122から抽出する(ステップS102)。
【0201】
そして、選択部234は、抽出した属性情報に基づいて、提供対象の広告コンテンツを選択する(ステップS103)。例えば、選択部234は、広告情報記憶部121を参照し、提供候補の広告コンテンツのうち、属性情報が示す属性に応じた広告コンテンツを判定し、判定した広告コンテンツを提供対象の広告コンテンツとして選択する。
【0202】
次に、決定部235は、配信要求に対応する保護者によるアプリ利用状況に基づいて、担当サーバを決定する(ステップS104)。例えば、決定部235は、管理者M10と取引関係にある各事業者に対応するアプリサーバ100のうち、配信要求に対応する保護者が利用するアプリに対応するアプリサーバ100を担当サーバとして決定する。
【0203】
そして、配信部236は、決定した担当サーバに対して、提供対象の広告コンテンツを配信することで、配信要求に対応する保護者が利用するアプリに対応する画面内に係る広告コンテンツを表示させる(ステップS105)。
【0204】
〔6.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0205】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0206】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置200は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0207】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0208】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0209】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0210】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0211】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置200として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部230の機能を実現することとなる。
【0212】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0213】
Sy1 システム
Sy2 システム
Sy3 システム
10 保護者装置
30 施設装置
100 アプリサーバ
200 情報処理装置
220 記憶部
221 広告情報記憶部
222 属性情報記憶部
223 施設情報記憶部
224 広告費情報記憶部
225 カレンダー/天気情報記憶部
230 制御部
231 入稿受付部
232 取得部
233 要求受付部
234 選択部
235 決定部
236 配信部
237 付与部
238 算定部
239 管理部