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特許7551063偏光板積層体及びこれを含むディスプレイ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】偏光板積層体及びこれを含むディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/30 20060101AFI20240909BHJP
   B32B 7/023 20190101ALI20240909BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20240909BHJP
   C09J 7/30 20180101ALI20240909BHJP
   G02B 1/11 20150101ALI20240909BHJP
   G02B 1/14 20150101ALI20240909BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20240909BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20240909BHJP
【FI】
G02B5/30
B32B7/023
B32B27/00 M
C09J7/30
G02B1/11
G02B1/14
G02B5/00 Z
G02F1/1335 510
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021567875
(86)(22)【出願日】2020-08-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(86)【国際出願番号】 KR2020011070
(87)【国際公開番号】W WO2021040312
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2021-11-11
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-02
(31)【優先権主張番号】10-2019-0104419
(32)【優先日】2019-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0104423
(32)【優先日】2019-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ヨンジン・キム
(72)【発明者】
【氏名】キョン・ド・パク
(72)【発明者】
【氏名】ド・ヒュン・キム
(72)【発明者】
【氏名】デ・ヒ・イ
(72)【発明者】
【氏名】スンハク・ペ
(72)【発明者】
【氏名】ハン・ミン・ソ
【合議体】
【審判長】里村 利光
【審判官】清水 康司
【審判官】植前 充司
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0057087(KR,A)
【文献】国際公開第2015/020031(WO,A1)
【文献】特開2011-108725(JP,A)
【文献】特開2010-205513(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0096447(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶セル;
前記液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板;
前記液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板;及び
前記第2偏光板の液晶セルと対面する面の反対側に備えられるバックライトユニットを含み、
前記第2偏光板が、
偏光子;
前記偏光子上に備えられた粘着剤層又は接着剤層;
前記粘着剤層又は接着剤層上に備えられた視野角補償フィルム;及び
前記視野角補償フィルム上に備えられた基材フィルムを含む偏光板積層体であって、
前記視野角補償フィルムは、パターン層及び平坦化層を含み、前記パターン層と平坦化層との屈折率差が、0.02~0.4であり、
前記パターン層は、平坦面を含む第1面;及び前記第1面と対向し、複数個の突出部を含む第2面を含み、
前記突出部のそれぞれは、第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
前記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)と、前記第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)とが、互いに同一の角度を有し、
前記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面とがなす角度(θ)は、20゜~60゜であり、
下記数式1で表される前記突出部のそれぞれのアスペクト比は、1.5超過3.0未満であり、
前記突出部のそれぞれの最高点は、0.5μm以上1μm以下の曲率半径(R)を有し、
前記突出部の高さは、28μm~100μmである、偏光板積層体である、
ディスプレイ装置
[数1]
突出部のアスペクト比=突出部の高さ/突出部のピッチ
【請求項2】
液晶セル;
前記液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板;
前記液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板;及び
前記第2偏光板の液晶セルと対面する面の反対側に備えられるバックライトユニットを含み、
前記第2偏光板が、
偏光子;
前記偏光子上に備えられた粘着剤層又は接着剤層;
前記粘着剤層又は接着剤層上に備えられた視野角補償フィルム;及び
前記視野角補償フィルム上に備えられた基材フィルムを含む偏光板積層体であって、
前記視野角補償フィルムは、パターン層及び平坦化層を含み、前記パターン層と平坦化層との屈折率差が、0.02~0.4であり、
前記パターン層は、平坦面を含む第1面;及び前記第1面と対向し、複数個の突出部を含む第2面を含み、
前記突出部のそれぞれは、第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
前記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)と、前記第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)とが、互いに同一の角度を有し、
前記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面とがなす角度(θ)は、20゜~60゜であり、
前記突出部のそれぞれの最高点は、0.5μm以上1μm以下の曲率半径(R)を有し、
下記数式1で表される前記突出部のそれぞれのアスペクト比は、1.5超過3.0未満であり、
互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられており、
前記突出部の高さは、28μm~100μmである、偏光板積層体である、
ディスプレイ装置
[数1]
突出部のアスペクト比=突出部の高さ/突出部のピッチ
【請求項3】
前記偏光子と接着剤層とは、直接接して備えられる、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置
【請求項4】
前記偏光子と粘着剤層との間に偏光子保護フィルムをさらに含む、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置
【請求項5】
前記基材フィルムの視野角補償フィルムが備えられた面の反対面に光学層をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のディスプレイ装置
【請求項6】
前記突出部のピッチは、5μm~30μmである、請求項1~5のいずれか一項に記載のディスプレイ装置
【請求項7】
前記互いに隣接する突出部の間に備えられる平坦面の長さは、3μm以下である、請求項2に記載のディスプレイ装置
【請求項8】
前記パターン層の第2面が前記パターン層の第1面よりも、液晶セルの近くに配置される、請求項1~7のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ディスプレイ装置は、車載用ディスプレイ装置である、請求項1~8のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年8月26日付で韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10-2019-0104419号及び第10-2019-0104423号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、偏光板積層体及びこれを含むディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0003】
液晶表示装置は、携帯電話やポータブル小型電子機器から、パーソナルコンピューターやテレビなどの大型電子機器に至るまで広く使用されており、その用途はますます拡大しつつあるフラットパネルディスプレイの一つである。
【0004】
ディスプレイ装置の用途が拡大するにつれて、ディスプレイ装置が置かれる場所とその位置が多様になっているが、フラットパネルディスプレイは、ディスプレイの正面ではない他の方向から見る場合、鮮明な画像を得ることができないという問題点がある。特に、車載用ディスプレイの場合、ディスプレイの位置と運転者の視線とが平行ではないので、運転者の視野で鮮明な画像を得ることができないという問題点がある。
【0005】
したがって、かかる問題点を解決するために、視野角を向上及びコントラスト比を改善させることができるディスプレイ装置の開発が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願は、偏光板積層体及びこれを含むディスプレイ装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の一実施態様は、
偏光子;
上記偏光子上に備えられた粘着剤層又は接着剤層;
上記粘着剤層又は接着剤層上に備えられた視野角補償フィルム;及び
上記視野角補償フィルム上に備えられた基材フィルムを含む偏光板積層体であって、
上記視野角補償フィルムは、パターン層及び平坦化層を含み、上記パターン層と平坦化層との屈折率差が、0.02~0.4であり、
上記パターン層は、平坦面を含む第1面;及び上記第1面と対向し、複数個の突出部を含む第2面を含み、
上記突出部のそれぞれは、第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
上記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)と、上記第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)とが、互いに同一の角度を有し、
下記数式1で表される上記突出部のそれぞれのアスペクト比は、1.5超過3.0 未満であり、
上記突出部のそれぞれの最高点は、1μm以下の曲率半径(R)を有する、偏光板積層体を提供する。
[数1]
突出部のアスペクト比=突出部の高さ/突出部のピッチ
【0008】
本願の別の実施態様は、
偏光子;
上記偏光子上に備えられた粘着剤層又は接着剤層;
上記粘着剤層又は接着剤層上に備えられた視野角補償フィルム;及び
上記視野角補償フィルム上に備えられた基材フィルムを含む偏光板積層体であって、
上記視野角補償フィルムは、パターン層及び平坦化層を含み、上記パターン層と平坦化層との屈折率差が、0.02~0.4であり、
上記パターン層は、平坦面を含む第1面;及び上記第1面と対向し、複数個の突出部を含む第2面を含み、
上記突出部のそれぞれは、第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
上記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)と、上記第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)とが、互いに同一の角度を有し、
下記数式1で表される上記突出部のそれぞれのアスペクト比は、1.5超過3.0未満であり、
互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられる、偏光板積層体を提供する。
[数1]
突出部のアスペクト比=突出部の高さ/突出部のピッチ
【0009】
また、本願の別の実施態様は、
液晶セル;
上記液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板;
上記液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板;及び
上記第2偏光板の液晶セルと対面する面の反対側に備えられるバックライトユニットを含み、
上記第1偏光板又は第2偏光板が、上記偏光板積層体である、ディスプレイ装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本願の一実施態様に係る偏光板積層体は、アスペクト比が1.5超過3.0未満であり、頂点の曲率半径(R)が1μm以下である突出部を含む視野角補償フィルムを含むことにより、コントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるという特徴がある。
【0011】
また、本願の一実施態様に係る偏光板積層体は、アスペクト比が1.5超過3.0未満であり、互いに隣接する突出部の間に平坦面が備えられた視野角補償フィルムを含むことにより、コントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるという特徴がある。
【0012】
これによって、本願の一実施態様に係る偏光板積層体を含むディスプレイ装置は、コントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるので、車載用ディスプレイ装置として使用するとき、運転者の視野で鮮明な画像を得ることができるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本願の一実施態様に係る偏光板積層体を概略的に示す図である。
図2】本願の一実施態様に係る偏光板積層体を概略的に示す図である。
図3】本願の一実施態様に係る視野角補償フィルムを概略的に示す図である。
図4】本願の一実施態様に係る視野角補償フィルムに含まれるパターン層を概略的に示す図である。
図5】本願の一実施態様として、実施例1-1、比較例1-1及び比較例1-5のディスプレイ装置のブラック(Black)状態を示す図である。
図6】本願の一実施態様に係る突出部の高さ及び突出部のピッチを概略的に示す図である。
図7】本願の一実施態様に係る視野角補償フィルムを概略的に示す図である。
図8】本願の一実施態様に係る視野角補償フィルムに含まれるパターン層を概略的に示す図である。
図9】本願の一実施態様に係るディスプレイ装置を概略的に示す図である。
図10】本願の一実施態様に係るディスプレイ装置を概略的に示す図である。
図11】本願の一実施態様に係るディスプレイ装置を概略的に示す図である。
図12】本願の一実施態様に係るディスプレイ装置を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願の好ましい実施形態を説明する。ところが、本願の実施形態は、種々の異なる形態に変形されることができ、本願の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また、本願の実施形態は、当該技術分野における平均的な知識を有する者に本願をより詳細に説明するために提供されるものである。
【0015】
本願の一実施態様に係る偏光子積層体は、偏光子;上記偏光子上に備えられた粘着剤層又は接着剤層;上記粘着剤層又は接着剤層上に備えられた視野角補償フィルム;及び上記視野角補償フィルム上に備えられた基材フィルムを含み、上記視野角補償フィルムは、パターン層及び平坦化層を含み、上記パターン層と平坦化層との屈折率差が、0.02~0.4であり、上記パターン層は、平坦面を含む第1面;及び上記第1面と対向し、複数個の突出部を含む第2面を含み、上記突出部のそれぞれは、第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、上記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)と、上記第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)とが、互いに同一の角度を有し、下記数式1で表される上記突出部のそれぞれのアスペクト比は、1.5超過3.0未満であり、上記突出部のそれぞれの最高点は、1μm以下の曲率半径(R)を有する。
【0016】
[数1]
突出部のアスペクト比=突出部の高さ/突出部のピッチ
【0017】
また、本願の別の実施態様に係る偏光子積層体は、偏光子;上記偏光子上に備えられた粘着剤層又は接着剤層;上記粘着剤層又は接着剤層上に備えられた視野角補償フィルム;及び上記視野角補償フィルム上に備えられた基材フィルムを含み、上記視野角補償フィルムは、パターン層及び平坦化層を含み、上記パターン層と平坦化層との屈折率差が、0.02~0.4であり、上記パターン層は、平坦面を含む第1面;及び上記第1面と対向し、複数個の突出部を含む第2面を含み、上記突出部のそれぞれは、第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、上記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)と、上記第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)とが、互いに同一の角度を有し、下記数式1で表される上記突出部のそれぞれのアスペクト比は、1.5超過3.0未満であり、互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられる。
【0018】
[数1]
突出部のアスペクト比=突出部の高さ/突出部のピッチ
【0019】
本願において、「視野側」という用語は、偏光板が液晶表示装置のようなディスプレイ装置に装着されたとき、視聴者の方に向けられるように配置された面又は方向を意味する。逆に、「視野側の反対側」とは、偏光板が液晶表示装置のようなディスプレイ装置に装着されたとき、視聴者の反対側、すなわちバックライトユニットに向けられるように配置された面又は方向を意味する。
【0020】
本願において、「延長」とは、直線又は平面が有する傾きを維持しながら長く延ばすことを意味する。
【0021】
本願において、「平坦面」とは、中心線平均粗さ(Ra)が、0.1μm未満であることを意味する。
【0022】
本願の一実施態様において、上記突出部の高さは、突出部の最低点と突出部の最高点の間の垂直距離を意味し、上記突出部の高さは、5μm~100μmであってもよく、10μm~30μmであってもよい。上記突出部のピッチが同一でありながら突出部の高さが低い場合は、突出部の頂角が高くなることを意味し、このような場合には、光の屈折角の調節が弱くなって、広視野角のコントラスト比が低下するおそれがある。よって、本願の一実施態様においては、上記突出部の高さが、5μm~100μmであることが好ましく、10μm~30μmであることがより好ましい。
【0023】
本願の一実施態様において、上記突出部のピッチは、第1面を基準に隣接した突出部の第1傾斜面の間の距離を意味し、上記突出部のピッチは、5μm~30μmであってもよく、10μm~100μmであってもよい。上記突出部のピッチが上述した範囲から外れる場合には、パネルとモアレ(moire)現象が発生するおそれがあるので、好ましくない。
【0024】
上記突出部の高さ及び突出部のピッチは、下記図6に概略的に示す。
【0025】
本願の一実施態様において、上記数式1で表される上記突出部のそれぞれのアスペクト比は、1.5超過3.0未満であってもよく、1.6~2.0であってもよい。上記のような突出部のアスペクト比を満たすことにより、視野角補償フィルムのコントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるという特徴がある。
【0026】
本願の一実施態様において、上記突出部のそれぞれの最高点又は最低点は、1μm以下の曲率半径(R)を有することができ、0.5μm~1μmの曲率半径(R)を有することができる。上記のような突出部の最高点又は最低点の曲率半径を満たすことにより、視野角補償フィルムのコントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるという特徴がある。
【0027】
本願の一実施態様において、上記突出部のそれぞれの最高点は、1μm以下の曲率半径(R)を有し、互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられることができる。このとき、上記互いに隣接する突出部の間に備えられる平坦面の長さは、3μm以下であってもよく、0超過1.5μm以下であってもよい。上記互いに隣接する突出部の間に備えられる平坦面の長さが、上述した数値範囲から外れる場合には、正面輝度では影響がないかもしれないが、Area Aのコントラスト比の向上幅が減少するおそれがある。
【0028】
本願の一実施態様において、上記第2面に含まれる複数個の突出部は、連続して配置されることができる。上記複数個の突出部が連続的に備えられる場合、一つの突出部の第1傾斜面と他の突出部の第2傾斜面とが当接するようにパターン層が形成されることができる。
【0029】
もう一つの一実施態様によれば、上記複数個の突出部は、連続しないように備えられることができる。
【0030】
本願の一実施態様において、上記突出部の第1面に垂直な少なくとも一つの断面は、三角形、四角形又は五角形状であってもよい。但し、上記三角形、四角形又は五角形状の最高点又は最低点は、1μm以下の曲率半径(R)を有する。
【0031】
上記突出部の第1面に垂直な少なくとも一つの断面が、三角形状の場合は、第1傾斜面の一方の端部は、第2傾斜面の端部と当接し、他方の端部は、第1面と当接するように形成され、第1傾斜面の端部と当接していない第2傾斜面の端部は、第1面と当接するように形成されることができる。
【0032】
上記突出部の第1面に垂直な少なくとも一つの断面が四角形状の場合は、第1傾斜面の一方の端部及び第2傾斜面の一方の端部が第1面と当接し、上記第1傾斜面の他方の端部及び第2傾斜面の他方の端部と当接するように形成された第3傾斜面を含むか、第1傾斜面の一方の端部が第1面と当接し、他方の端部が第2傾斜面の端部と当接するように形成され、第1傾斜面の端部と当接していない第2傾斜面の端部と第1面と当接するように形成された第3傾斜面を含む。
【0033】
上記突出部の第1面に垂直な少なくとも一つの断面が五角形状の場合は、複数個の突出部が連続して形成され、上記突出部が第1傾斜面と第2傾斜面とからなり、一つの突出部の第1傾斜面の端部と隣接した突出部の第2傾斜面の端部とが互いに当接するが、第1面と当接しないように形成される。
【0034】
本願の一実施態様において、上記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面とがなす角度(θ)は、20゜~60゜であってもよく、 30゜~50゜であってもよく、40゜~50゜であってもよい。上記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面とがなす角度(θ)が上記範囲を満す場合、視野角補償フィルムに入射された光が集光の形態をなすように屈折角を調節して、ディスプレイ装置の視野角の調節及びコントラスト比の改善の効果を得ることができる。
【0035】
本願の一実施態様において、上記第1傾斜面又は第1傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)と、上記第2傾斜面又は第2傾斜面を延長した面と第1面とがなす角度(θ)とが、互いに同一の角度を有する。上記θとθとが互いに同一の値を有することによって、パターン層に入射された光の屈折角を調節して、視野角及びコントラスト比が改善する。このとき、上記θ及びθは、60゜~80゜、又は70゜~80゜であってもよい。
【0036】
本願の一実施態様において、上記平坦化層は、上記パターン層の第2面側に備えられる。
【0037】
もう一つの一実施態様において、上記平坦化層は、上記パターン層の第2面と接するように備えられる。
【0038】
上記パターン層と平坦化層との屈折率差が、0.02~0.4、好ましくは0.03~0.2であってもよい。このとき、上記パターン層と平坦化層のうち屈折率が高い方の屈折率は、約1.45~1.7、上記パターン層と平坦化層のうち屈折率が低い方の屈折率は、1.3~1.55であってもよい。上記屈折率は、590nmの波長で測定される。
【0039】
上記パターン層の材料は、紫外線硬化型樹脂であってもよいが、これに限定されない。上記紫外線硬化型樹脂の一例として、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、フェニルフェノールエトキシル化(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシル化(メタ)アクリレート、フェノキシベンジル(メタ)アクリレート、フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシル化チオジフェニルジ(メタ)アクリレート、フェニルチオエチル(メタ)アクリレート単量体又はこれらのオリゴマー、又はフルオレン誘導体不飽和樹脂を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0040】
上記平坦化層の材料は、紫外線硬化型樹脂又はアクリレート系接着剤を用いて形成されることができる。
【0041】
上記平坦化層の厚さは、約1μm~200μmであってもよい。
【0042】
上記視野角補償フィルムのパターン層を通過する光の屈折角が、1゜~20゜であってもよい。もう一つの一実施態様によれば、3゜~15゜であってもよい。
【0043】
本願の一実施態様において、上記基材フィルムは、ポリエステル、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリブタジエン、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル系フィルムなどであってもよく、これに限定されない。
【0044】
上記アクリル系フィルムは、(メタ)アクリレート系樹脂を含むことができ、(メタ)アクリレート系樹脂を含むフィルムは、(メタ)アクリレート系樹脂を主成分として含有する成形材料を押出成形によって成形して得ることができる。
【0045】
上記アクリル系フィルムは、アルキル(メタ)アクリレート系単位及びスチレン系単位を含む共重合体及び主鎖にカーボネート部を有する芳香族系樹脂を含むフィルムであるか、アルキル(メタ)アクリレート系単位、スチレン系単位、少なくとも一つのカルボニル基で置換された3~6員ヘテロ環単位及びビニルシアナイド単位を含むフィルムであってもよい。また、ラクトン構造を有するアクリル系樹脂であってもよい。
【0046】
上記芳香族環を有する(メタ)アクリレート系樹脂としては、(a)1種以上の(メタ)アクリレート系誘導体を含む(メタ)アクリレート系単位;(b)ヒドロキシ基含有部を有する鎖及び芳香族部を有する芳香族系単位;及び(c)1種以上のスチレン系誘導体を含むスチレン系単位を含む樹脂組成物が挙げられる。上記(a)~(c)単位は、それぞれ別途の共重合体の形態で樹脂組成物に含まれることもでき、上記(a)~(c)単位のうち2以上の単位が一つの共重合体の形態で樹脂組成物に含まれることもできる。
【0047】
上記(メタ)アクリレート系樹脂フィルムの製造方法は、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリレート系樹脂とその他の重合体、添加剤などを任意の適切な混合方法によって十分に混合して、熱可塑性樹脂組成物を製造した後、これをフィルム成形して製造するか、又は(メタ)アクリレート系樹脂と、その他の重合体、添加剤などを別途の溶液に製造してから混合して、均一な混合液を形成した後、これをフィルム成形することもできる。
【0048】
上記熱可塑性樹脂組成物は、例えばオムニミキサーなど任意の適切な混合機で上記フィルム原料をプリブレンドした後、得られた混合物を押出混錬して製造する。この場合、押出混錬に用いられる混合機は、特に限定されず、例えば、単軸押出機、二軸押出機などの押出機や加圧ニーダーなど任意の適切な混合機を用いることができる。
【0049】
上記フィルム成形の方法としては、溶液キャスト法(溶液流延法)、溶融押出法、カレンダー法、圧縮成形法など任意の適切なフィルム成形法が挙げられ、これに限定されるものではないが、溶液キャスト法(溶液流延法)、溶融押出法が好ましい。
【0050】
上記溶液キャスト法(溶液流延法)に用いられる溶媒は、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;シクロヘキサン、デカリンなどの脂肪族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシドなどが挙げられ、これらの溶媒を単独で使用してもよく、2種以上を併用しても良い。
【0051】
上記溶液キャスト法(溶液流延法)を実施するための装置としては、例えば、ドラム式キャスト機、バンド式キャスト機、スピンコーターなどが挙げられる。上記溶融押出法としては、例えば、Tダイ法、インフレーション法などが挙げられる。成形温度は、具体的に150℃~350℃、より具体的に200℃~300℃であるが、これに限定されるものではない。
【0052】
上記Tダイ法でフィルムを成形する場合には、公知の単軸押出機や二軸押出機の先端部にTダイを装着し、フィルム状に押出されたフィルムを巻き取ってロール状のフィルムを得ることができる。このとき、巻取ロールの温度を適切に調整して押出方向に延伸を加えることにより、一軸延伸することもできる。また、押出方向と垂直な方向にフィルムを延伸することにより、同時二軸延伸、逐次二軸延伸などを実施することもできる。
【0053】
上記アクリル系フィルムは、未延伸フィルム又は延伸フィルムのいずれであってもよい。延伸フィルムの場合には、一軸延伸フィルム又は二軸延伸フィルムであってもよく、二軸延伸フィルムの場合には、同時二軸延伸フィルム又は逐次二軸延伸フィルムのいずれであってもよい。二軸延伸した場合には、機械的強度が向上してフィルムの性能が向上する。アクリル系フィルムは、他の熱可塑性樹脂を混合することにより、延伸する場合にも位相差の増大を抑制することができ、光学的等方性を維持することができる。
【0054】
上記延伸温度は、フィルムの原料である熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度付近の範囲であることが好ましく、好ましくは(ガラス転移温度-30℃)~(ガラス転移温度+100℃)、より好ましくは (ガラス転移温度-20℃)~(ガラス転移温度+80℃)の範囲内である。延伸温度が(ガラス転移温度-30℃)未満であれば、十分な延伸倍率が得られないおそれがある。逆に、延伸温度が(ガラス転移温度+100℃)を超過すれば、樹脂組成物の流動(フロー)が生じ、安定した延伸を実施できないおそれがある。
【0055】
面積比で定義した延伸倍率は、好ましくは1.1倍~25倍、より好ましくは1.3倍~10倍である。延伸倍率が1.1倍未満であれば、延伸に伴われる靭性の向上につながらないおそれがある。延伸倍率が25倍を超過すると、延伸倍率を高めただけの効果が認められないおそれがある。
【0056】
延伸速度は、一方向に、好ましくは10%/min~20,000%/min、より好ましくは100%/min~10,000%/minである。延伸速度が10%/min未満の場合には、十分な延伸倍率を得るために多少長時間がかかり、製造コストが高くなるおそれがある。延伸速度が20,000%/minを超過すれば、延伸フィルムの破断などが生じるおそれがある。
【0057】
アクリル系フィルムは、これの光学的等方性や機械的特性を安定化させるために、延伸処理後に熱処理(アニーリング)などを実施することができる。熱処理条件は、特に制限されず、当業界に知られている任意の適切な条件を採用することができる。
【0058】
本願の一実施態様において、上記基材フィルムの視野角補償フィルムが備えられた面の反対面に光学層をさらに含むことができる。上記光学層は、アンチグレア層(AG)、ハードコート層(HC)、低屈折率層(LR)、AGLR(Anti-Glare & Low-Reflection)、反射防止層(AR)などを1種以上含むことができ、これに限定されない。このとき、上記層を形成するためのコーティング組成物を用いて、当該技術分野によく知られている方法、例えば、バー(bar)コーティング法、グラビアコーティング法、スロットダイコーティング法などを用いて、コーティング組成物を基材フィルム上に塗布して乾燥する方法で行われることができる。このとき、上記乾燥は、コンベクション(convection)オーブンなどを通じて行われることができるが、これに制限されるものではなく、好ましくは100℃~120℃の温度で1分から5分間行われる。上記乾燥温度は、コーティングされる段階によって異なり、延伸が完了したフィルムの場合、フィルムのガラス転移温度(Tg)を超えない範囲で行われることができ、延伸を含む場合、延伸と同時に延伸温度で乾燥がなされ、フィルムの分解温度(Td)を超えない範囲で行われる。
【0059】
上記ハードコート層、アンチグレア層(AG)、低屈折率層(LR)、AGLR(Anti-Glare &Low-Reflection)及び反射防止層(AR)は、汎用のプライマー層の材料から形成されることができ、上記ハードコート層、アンチグレア層(AG)、低屈折率層(LR)、AGLR(Anti-Glare &Low-Reflection)又は反射防止層(AR)の厚さは、それぞれ1μm~100μmであってもよい。
【0060】
本願の一実施態様において、上記偏光子と接着剤層とは、直接接して備えられることができる。
【0061】
本願の一実施態様において、上記偏光子と粘着剤層との間に偏光子保護フィルムをさらに含むことができる。上記偏光子保護フィルムは、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)、アクリル系フィルムなどであってもよく、これに限定されない。
【0062】
本願の一実施態様において、上記偏光子は、特に限定されず、当該技術分野によく知られている偏光子、例えば、ヨウ素又は二色性染料を含むポリビニルアルコール(PVA)からなるフィルムが使用されることができる。
【0063】
偏光子は、複数の方向に振動しながら入射される光から一つの方向に振動する光のみを抽出することができる特性を示す。このような特性は、ヨウ素を吸収したPVA(poly vinyl alcohol)を強い張力で延伸して達成することができる。例えば、より具体的に、PVAフィルムを水溶液に浸して膨潤(swelling)させる膨潤ステップ、上記膨潤されたPVAフィルムに偏光性を付与する二色性物質で染色するステップ、上記染色されたPVAフィルムを延伸(stretch)して、上記二色性染料物質を延伸方向に並ぶように配列させる延伸ステップ、及び上記延伸ステップを経たPVAフィルムの色を補正する補色ステップを経て偏光子を形成することができる。しかし、本願の偏光板がこれに制限されるものではない。
【0064】
本願の一実施態様において、上記粘着剤層又は接着剤層は、汎用の粘着剤又は接着剤を含むことができ、上記粘着剤層又は接着剤層の厚さは、1μm~200μmであってもよく、1μm~100μmであってもよいが、これにのみ限定されるものではない。
【0065】
本願の一実施態様に係る偏光板積層体を、下記図1及び図2に概略的に示す。下記図1のように、本願の一実施態様に係る偏光板積層体は、偏光子10;上記偏光子10 上に備えられた粘着剤層又は接着剤層20;上記粘着剤層又は接着剤層20上に備えられた視野角補償フィルム30;及び上記視野角補償フィルム30上に備えられた基材フィルム40を含む。また、下記図2のように、本願の一実施態様に係る偏光板積層体は、上記基材フィルム40の視野角補償フィルム30が備えられた面の反対面に光学層50をさらに含むことができる。
【0066】
また、本願の一実施態様に係る視野角補償フィルムに含まれるパターン層を、下記図4及び図8に概略的に示す。下記図4は、上記突出部のそれぞれのアスペクト比が、1.5超過3.0未満であり、上記突出部のそれぞれの最高点又は最低点は、1μm以下の曲率半径(R)を有するパターン層を示すものである。また、下記図8は、上記突出部のそれぞれのアスペクト比が、1.5超過3.0未満であり、互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられる、パターン層を示すものである。
【0067】
また、本願の別の実施態様は、液晶セル;上記液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板;上記液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板;及び上記第2偏光板の液晶セルと対面する面の反対側に備えられるバックライトユニットを含み、上記第1偏光板又は第2偏光板が、上記偏光板積層体である、ディスプレイ装置を提供する。
【0068】
また、本願の一実施態様において、上記第2偏光板が、上記偏光板積層体であってもよい。上記液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板が上記偏光板積層体である場合には、外部光による反射によってレインボー(rainbow)現象が発生して、好ましくない。より具体的に、上記液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板が上記偏光板積層体である場合には、視野角補償フィルム/偏光板/パネル上ガラスの構造で表示されることができる。このような構造では、外光が透過されてパネル上ガラスに反射して出る光が、視野角補償フィルムを通過しながら光の散乱、すなわちレインボー(rainbow)現象が発生するおそれがある。
【0069】
本願の一実施態様において、上記ディスプレイ装置は、上記第1偏光板又は第2偏光板が上記偏光板積層体であること以外には、当該技術分野に知られている材料及び方法を用いて製造することができる。
【0070】
本願の一実施態様において、上記パターン層の第2面が、液晶セルの近くに配置されることができる。
【0071】
本願の一実施態様において、上記ディスプレイ装置は、車載用ディスプレイ装置であってもよい。
【0072】
本願の一実施態様に係る偏光板積層体を含むディスプレイ装置を、下記図9図12に概略的に示す。下記図9図12のように、本願の一実施態様に係る偏光板積層体を含むディスプレイ装置は、多様な構造に製造されることができる。より具体的に、下記図9図12に係るディスプレイ装置は、液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板が、本願の偏光板積層体であることを示す。また、下記図9及び図10の偏光板積層体は、偏光子と粘着剤層との間に偏光子保護フィルムをさらに含む構造であることを示すものであり、下記図11及び図12の偏光板積層体は、偏光子と接着剤層とが直接接して備えられる構造を示すものである。
【0073】
本願の一実施態様によれば、上記ディスプレイ装置の主視野角(最大明るさ角度)が変化して、集光度が高くなることによって、ディスプレイ装置と平行でない位置でのコントラスト比(C/R, Contrast Ratio)が改善されることができる。
【0074】
上記バックライトユニットは、液晶パネルの背面から光を照射する光源を含み、上記光源の種類は、特に制限されず、CCFL、HCFL又はLEDなど一般的なLCD用光源を使用することができる。
【実施例
【0075】
以下、実施例を通じて本明細書に記載された実施態様を例示する。ところが、以下の実施例によって、上記実施態様の範囲が限定されることを意図するものではない。
【0076】
<実験例1>
<製造例1-1> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μmの視野角補償フィルム
下記図3のように、基材フィルム40/パターン層90/平坦化層100の順に積層された視野角補償フィルムを構成した。
1)パターン層:第1傾斜面と第2傾斜面とがなす角度(θ)が30゜、第1傾斜面が第1面となす角度(θ)が75゜であり、第2傾斜面が第1面となす角度(θ)が75゜(590nmの波長での屈折率:1.45)。
パターン層の突出部の高さは28μmであり、突出部のピッチは15μmであって、突出部のアスペクト比は1.87である。
パターン層の突出部のそれぞれの最高点は、0.5μmの曲率半径(R)を有する。
2)平坦化層:上記パターン層の上部に備えられる(590nmの波長での屈折率: 1.58)。
【0077】
<製造例1-2> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が1μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の突出部のそれぞれの最高点の曲率半径(R)を1μmに構成したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
【0078】
<製造例1-3> アスペクト比が1.87、最低点の曲率半径が0.5μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の突出部のそれぞれの最低点の曲率半径(R)を0.5μmに構成したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
【0079】
<製造例1-4> アスペクト比が1.87、最低点の曲率半径が1μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の突出部のそれぞれの最低点の曲率半径(R)を1μmに構成したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
【0080】
<製造例1-5> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、屈折率差が0.09の視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.09に調節したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.52/平坦層の屈折率 1.61)
【0081】
<製造例1-6> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、屈折率差が0.11の視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.11に調節したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.50/平坦層の屈折率 1.61)
【0082】
<製造例1-7> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、屈折率差が0.15の視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.15に調節したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.46/平坦層の屈折率 1.61)
【0083】
<製造例1-8> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、屈折率差が0.17の視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.17に調節したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.44/平坦層の屈折率 1.61)
【0084】
<製造例1-9> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、屈折率差が0.18の視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.18に調節したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.43/平坦層の屈折率 1.61)
【0085】
<製造例1-10> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、平坦面の長さが1μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の互いに隣接する突出部の間に、長さが1μmの平坦面を導入したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
【0086】
<製造例1-11> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、平坦面の長さが1μmの視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.11に調節したこと以外には、製造例1-10と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.50/平坦層の屈折率 1.61)
【0087】
<比較製造例1-1> アスペクト比が1.87、曲率半径のない視野角補償フィルム
上記パターン層の突出部のそれぞれの最高点に曲率半径を適用していないこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
【0088】
<比較製造例1-2> アスペクト比が1.07、最高点の曲率半径が0.5μmの視野角補償フィルム
下記のようにパターン層を構成して、突出部のアスペクト比を1.07に調節したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
1)パターン層:第1傾斜面と第2傾斜面とがなす角度(θ)が50゜、第1傾斜面が第1面となす角度(θ)が65゜であり、第2傾斜面が第1面となす角度(θ)が65゜(590nmの波長での屈折率:1.58)。
パターン層の突出部の高さは16.1μmであり、突出部のピッチは15μmであって、突出部のアスペクト比は1.07である。
【0089】
<比較製造例1-3> アスペクト比が1.37、最高点の曲率半径が0.5μmの視野角補償フィルム
下記のようにパターン層を構成して、突出部のアスペクト比を1.37に調節したこと以外には、製造例1-1と同様に構成した。
1)パターン層: 第1傾斜面と第2傾斜面とがなす角度(θ)が40゜、第1傾斜面が第1面となす角度(θ)が70゜であり、第2傾斜面が第1面となす角度(θ)が70゜(590nmの波長での屈折率:1.58)。
パターン層の突出部の高さは20.6μmであり、突出部のピッチは15μmであって、突出部のアスペクト比は1.37である。
【0090】
<実施例1-1>
上記製造例及び比較製造例の視野角補償フィルムを含むディスプレイ装置を構成して、シミュレーションを行った。
【0091】
あらかじめ用意した偏光子に上記視野角補償フィルムを貼り合わせて、偏光板を製造した。具体的に、上記製造例1-1の視野角補償フィルムのパターン層の第2面側に粘着剤を塗布し、これを通じて偏光子の一面に上記視野角補償フィルムを貼り合わせて、偏光板積層体を構成した。
【0092】
液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板として、上記偏光板積層体を配置して、ディスプレイ装置を構成した。
【0093】
上記ディスプレイ装置のコントラスト比(C/R, Contrast Ratio)の分布を測定し、その結果をそれぞれ下記表1に示す。Eldim社のEZContrast X188装備を使用して、パネルのon/off状態における(White/Blackモード)での視野角の分布を測定して、CR値を計算した。
【0094】
液晶表示装置(LCD)は、TV、モニター、モバイルフォン、タブレットPCなど多様なデバイスに使用されている。液晶表示装置は、性能を示す一つの数値として、white正面輝度(On state)とBlack正面輝度(Off state)との比を示すCR(contrast ratio)という数値を用いてその性能を表し、上記CRが高いほど優れた装置であると評価された。
【0095】
ところが、技術の発達と人間の便宜性のために既存に適用していなかった分野に液晶表示装置を応用し始め、自動車計器盤及びナビゲーションのような自動車用液晶表示装置が導入されている。このような自動車用液晶表示装置の場合には、既存の液晶表示装置(TV、モバイルフォンなど)のように正面から見るよりは側面から画面を見る場合が大半である。そこで、本願では、液晶表示装置の性能を示す正面CR以外に、視野角での性能を数値化するArea A CRという数値を導入した。本願において、上記Area A CRは、視野角40度でのCRを示すものとする。
【0096】
<実施例1-2~1-9>
上記製造例1-1の視野角補償フィルムの代りに、製造例1-2~1-9の視野角補償フィルムを適用したこと以外には、実施例1-1と同様に行った。
【0097】
<比較例1-1>
リファレンスとして、視野角補償フィルムを適用していないディスプレイ装置を構成した。
【0098】
<比較例1-2~1-4>
上記製造例1-1の視野角補償フィルムの代りに、比較製造例1-1~1-3の視野角補償フィルムを適用したこと以外には、実施例1と同様に行った。
【0099】
<比較例1-5>
上記液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板として上記偏光板積層体を配置する代りに、上記偏光板積層体を液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板として配置すること以外には、実施例1-1と同様に行った。
【0100】
【表1】
【0101】
上記表1の結果のように、屈折率差0.13で突出部のそれぞれの最高点の曲率半径(R)を0.5μm又は1μmに構成した視野角補償フィルムを適用する場合には、正面明るさには大きな差がなかったが、Area A輝度が上昇することを確認することができる。
【0102】
【表2】
【0103】
上記表2の結果のように、突出部のアスペクト比が1.5超過 3.0未満の視野角補償フィルムを適用する場合に、正面明るさ及びArea A輝度が上昇することを確認することができる。
【0104】
【表3】
【0105】
上記表3の結果のように、本願の一実施態様に係る視野角補償フィルムを適用する場合には、視野角補償フィルムを適用していない場合に比べて、正面明るさは多少減少することがあるが、Area A輝度は20%~30%上昇することを確認することができる。
【0106】
【表4】
【0107】
上記表4の結果のように、突出部のそれぞれの最高点が1μm以下の曲率半径(R)を有し、互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられる視野角補償フィルムを適用する場合には、正面明るさは微細に減少することがあるが、Area A輝度が上昇することを確認することができる。
【0108】
また、本願の一実施態様として、実施例1-1、比較例1-1及び比較例1-5のディスプレイ装置のブラック(black)状態を下記図5に示す。下記図5の結果のように、上記液晶セルの視野側に備えられる第1偏光板が上記偏光板積層体である場合には、外部光による反射によってレインボー(rainbow)現象が発生することを確認することができる。
【0109】
上記結果のように、本願の一実施態様に係る偏光板積層体は、アスペクト比が1.5超過3.0未満であり、頂点の曲率半径(R)が1μm以下である突出部を含む視野角補償フィルムを含むことにより、コントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるという特徴がある。
【0110】
<実験例2>
<製造例2-1> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが0.5μmの視野角補償フィルム
下記図3のように、基材フィルム40/パターン層90/平坦化層100の順に積層された視野角補償フィルムを構成した。
1)パターン層:第1傾斜面と第2傾斜面とがなす角度(θ)が30゜、第1傾斜面が第1面となす角度(θ)が75゜であり、第2傾斜面が第1面となす角度(θ)が75゜(590nmの波長での屈折率:1.43)。
【0111】
パターン層の突出部の高さは28μmであり、突出部のピッチは15μmであって、突出部のアスペクト比は1.87である。
互いに隣接する突出部の間の平坦面の長さは0.5μm。
2)平坦化層: 上記パターン層の上部に備えられる(590nmの波長での屈折率:1.61)。
【0112】
<製造例2-2> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが1μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の互いに隣接する突出部の間の平坦面の長さを1μmに調節したこと以外には、製造例2-1と同様に構成した。
【0113】
<製造例2-3> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが1.5μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の互いに隣接する突出部の間の平坦面の長さを1.5μmに調節したこと以外には、製造例2-1と同様に構成した。
【0114】
<製造例2-4> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが2μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の互いに隣接する突出部の間の平坦面の長さを2μmに調節したこと以外には、製造例2-1と同様に構成した。
【0115】
<製造例2-5> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが2.5μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の互いに隣接する突出部の間の平坦面の長さを2.5μmに調節したこと以外には、製造例2-1と同様に構成した。
【0116】
<製造例2-6> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが3μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の互いに隣接する突出部の間の平坦面の長さを3μmに調節したこと以外には、製造例2-1と同様に構成した。
【0117】
<製造例2-7> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが3.5μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の互いに隣接する突出部の間の平坦面の長さを3.5μmに調節したこと以外には、製造例2-1と同様に構成した。
【0118】
<製造例2-8> アスペクト比が1.87、平坦面の長さが1μm、屈折率差が0.13の視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.13に調節したこと以外には、製造例2-2と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.45/平坦層の屈折率 1.58)
【0119】
<製造例2-9> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、平坦面の長さが1μmの視野角補償フィルム
上記パターン層の突出部のそれぞれの最高点に0.5μmの曲率半径(R)を導入したこと以外には、製造例2-2と同様に構成した。
【0120】
<製造例2-10> アスペクト比が1.87、最高点の曲率半径が0.5μm、平坦面の長さが1μmの視野角補償フィルム
上記パターン層と平坦化層との屈折率差を0.11に調節したこと以外には、製造例2-9と同様に構成した。
(パターン層の屈折率 1.50/平坦層の屈折率 1.61)
【0121】
<比較製造例2-1> アスペクト比が1.07、平坦面の長さが1μm、屈折率差が0.13の視野角補償フィルム
下記のようにパターン層を構成して、突出部のアスペクト比を1.07に調節したこと以外には、製造例2-8と同様に構成した。
1)パターン層:第1傾斜面と第2傾斜面とがなす角度(θ)が50゜、第1傾斜面が第1面となす角度(θ)が65゜であり、第2傾斜面が第1面となす角度(θ)が65゜(590nmの波長での屈折率:1.45)。
パターン層の突出部の高さは16.1μmであり、突出部のピッチは15μmであって、突出部のアスペクト比は1.07である。
【0122】
<比較製造例2-2> アスペクト比が1.37、平坦面の長さが1μm、屈折率差が0.13の視野角補償フィルム
下記のようにパターン層を構成して、突出部のアスペクト比を1.37に調節したこと以外には、製造例2-8と同様に構成して、シミュレーションを行った。
【0123】
1)パターン層: 第1傾斜面と第2傾斜面とがなす角度(θ)が40゜、第1傾斜面が第1面となす角度(θ)が70゜であり、第2傾斜面が第1面となす角度(θ)が70゜(590nmの波長での屈折率:1.45)。
【0124】
パターン層の突出部の高さは20.6μmであり、突出部のピッチは15μmであって、突出部のアスペクト比は1.37である。
【0125】
<実施例2-1>
上記製造例及び比較製造例の視野角補償フィルムを含むディスプレイ装置を構成して、シミュレーションを行った。
【0126】
あらかじめ用意した偏光子に上記視野角補償フィルムを貼り合わせて、偏光板を製造した。具体的に、上記製造例2-1の視野角補償フィルムのパターン層の第2面側に粘着剤を塗布し、これを通じて偏光子の一面に上記視野角補償フィルムを貼り合わせて、偏光板積層体を構成した。
【0127】
液晶セルの視野側の反対側に備えられる第2偏光板として、上記偏光板積層体を配置して、ディスプレイ装置を構成した。
【0128】
上記ディスプレイ装置のコントラスト比(C/R, Contrast Ratio)の分布を測定し、 その結果をそれぞれ下記表5に示す。Eldim社のEZContrast X188装備を使用して、パネルのon/off状態における(White/Blackモード)での視野角の分布を測定して、CR値を計算した。
【0129】
<実施例2-2~2-10>
上記製造例2-1の視野角補償フィルムの代りに、製造例2-2~2-10の視野角補償フィルムを適用したこと以外には、実施例2-1と同様に行った。
【0130】
<比較例2-1>
リファレンスとして、視野角補償フィルムを適用していないディスプレイ装置を構成した。
【0131】
<比較例2-2~2-3>
上記製造例2-1の視野角補償フィルムの代りに、比較製造例2-1~2-2の視野角補償フィルムを適用したこと以外には、実施例2-1と同様に行った。
【0132】
【表5】
【0133】
上記表5の結果のように、屈折率差0.18で突出部のそれぞれのアスペクト比が1.5超過3.0未満であり、互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられた視野角補償フィルムを適用する場合には、正面明るさには大きな差がなかったが、Area A輝度が上昇することを確認することができる。また、上記互いに隣接する突出部の間に備えられる平坦面の長さは3μm以下の場合に、Area Aのコントラスト比の向上幅の面でより好ましい。
【0134】
【表6】
【0135】
上記表6の結果のように、突出部のアスペクト比が1.5超過3.0未満の視野角補償フィルムを適用する場合に、正面明るさ及びArea A輝度が上昇することを確認することができる。
【0136】
【表7】
【0137】
上記表7の結果のように、突出部のそれぞれの最高点が1μm以下の曲率半径(R)を有し、互いに隣接する突出部の間には平坦面が備えられる視野角補償フィルムを適用する場合には、正面明るさは微細に減少することがあるが、Area A輝度が上昇することを確認することができる。
【0138】
上記結果のように、本願の一実施態様に係る偏光板積層体は、アスペクト比が1.5超過3.0未満であり、互いに隣接する突出部の間に平坦面が備えられた視野角補償フィルムを含むことにより、コントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるという特徴がある。
【0139】
上述した通り、本願の一実施態様に係る偏光板積層体を含むディスプレイ装置は、コントラスト比を改善することができ、視野角を向上させることができるので、車載用ディスプレイ装置として使用するとき、運転者の視野で鮮明な画像を得ることができるという特徴がある。
【符号の説明】
【0140】
10:偏光子
20:粘着剤層又は接着剤層
30:視野角補償フィルム
40:基材フィルム
50:光学層
60:偏光子保護フィルム
70:液晶セル
80:LC(liquid crystal)
90:パターン層
100:平坦化層
110:パターン層の第1面
120:パターン層の第2面
130:突出部の最高点
140:突出部の最低点
150:突出部の高さ
160:突出部のピッチ
170:互いに隣接する突出部の間の平坦面
図1
図2
図3
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図12