(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】プラズマチャンバ状態モニタリングのための容量性センサ及び容量性感知場所
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20240909BHJP
H05H 1/46 20060101ALI20240909BHJP
【FI】
H01L21/302 103
H05H1/46 M
H05H1/46 R
(21)【出願番号】P 2022552751
(86)(22)【出願日】2021-01-14
(86)【国際出願番号】 US2021013396
(87)【国際公開番号】W WO2021178049
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-11-01
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パン, ヤオリン
(72)【発明者】
【氏名】テ, パトリック ジョン
(72)【発明者】
【氏名】テデスキ, レナード
(72)【発明者】
【氏名】クラウス, フィリップ アレン
(72)【発明者】
【氏名】ウィルワース, ミカエル ディー.
【審査官】鈴木 智之
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-543298(JP,A)
【文献】特表2019-522900(JP,A)
【文献】特表2006-513562(JP,A)
【文献】特開2015-032779(JP,A)
【文献】特開2007-258239(JP,A)
【文献】特表2011-507195(JP,A)
【文献】特開2006-120822(JP,A)
【文献】特表2014-522574(JP,A)
【文献】特開2019-160914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H05H 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理領域を囲むチャンバ壁であって、そこを
貫通する開口部を含む、チャンバ壁と、
前記チャンバ壁の前記開口
部に係合する容量性センサモジュールと、
前記チャンバ壁の上にあり、かつ前記処理領域上方にあるチャンバリッドと、
前記チャンバ壁の下にあり、かつ前記処理領域下方にあるチャンバ床と、
前記処理領域内の支持ペデスタルであって、前記チャンバリッド下方及び前記チャンバ床上方にあり、かつ前記チャンバ壁によって囲まれた支持ペデスタルと
を備
え、
前記容量性センサモジュールの端部は、前記開口部内にある、プラズマ処理チャンバ。
【請求項2】
前記容量性センサモジュールは、熱センサを更に備える、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項3】
前記容量性センサモジュールは、前記処理領域に近接する容量性センサを含み、前記処理領域から遠位にある前記熱センサを含む、請求項2に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項4】
前記チャンバリッドは、第2の容量性センサモジュールを備える、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項5】
前記チャンバ床は、
前記チャンバ床を貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、
前記チャンバ床の前記開口部に係合する第3の容量性センサモジュールを備える、請求項4に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項6】
前記支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、前記リング構造の前記開口
部に係合する第4の容量性センサモジュールを備える、請求項5に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項7】
前記支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、前記リング構造の前記開口
部に係合する第3の容量性センサモジュールを備える、請求項4に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項8】
前記チャンバ床は、
前記チャンバ床を貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、
前記チャンバ床の前記開口部に係合する第2の容量性センサモジュールを備える、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項9】
前記支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、前記リング構造の前記開口
部に係合する第3の容量性センサモジュールを備える、請求項8に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項10】
前記支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、前記リング構造の前記開口
部に係合する第2の容量性センサモジュールを備える、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項11】
処理領域を囲むチャンバ壁と、
前記チャンバ壁の上にあり、かつ前記処理領域の上方にあるチャンバリッドであって、
そこを貫通する開口部を含む、チャンバリッドと、
前記チャンバリッドの前記開口部に係合する容量性センサモジュールと、
前記チャンバ壁の下にあり、かつ前記処理領域下方にあるチャンバ床と、
前記処理領域内の支持ペデスタルであって、前記チャンバリッド下方及び前記チャンバ床上方にあり、かつ前記チャンバ壁によって囲まれた支持ペデスタルと
を備え、
前記容量性センサモジュールの端部は、前記開口部内にある、プラズマ処理チャンバ。
【請求項12】
前記容量性センサモジュールは、熱センサを更に備える、請求項11に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項13】
前記容量性センサモジュールは、前記処理領域に近接する容量性センサを含み、かつ、前記処理領域から遠位にある前記熱センサを含む、請求項12に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項14】
前記チャンバ床は、
前記チャンバ床を貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、
前記チャンバ床の前記開口部に係合する第2の容量性センサモジュールを備える、請求項11に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項15】
前記支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、前記リング構造の前記開口
部に係合する第3の容量性センサモジュールを備える、請求項
14に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項16】
前記支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、前記リング構造の前記開口
部に係合する第2の容量性センサモジュールを備える、請求項11に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項17】
処理領域を囲むチャンバ壁と、
前記チャンバ壁の上にあり、かつ前記処理領域上方にあるチャンバリッドと、
前記チャンバ壁の下にあり、かつ前記処理領域の下方にあるチャンバ床であって、そこを貫通する
開口部を備える、チャンバ床と、
前記
開口部に係合する容量性センサモジュールと、
前記処理領域内の支持ペデスタルであって、前記チャンバリッド下方及び前記チャンバ床上方にあり、かつ前記チャンバ壁によって囲まれた支持ペデスタルと
を備え、
前記容量性センサモジュールの端部は、前記開口部内にある、プラズマ処理チャンバ。
【請求項18】
前記容量性センサモジュールは、熱センサを更に備える、請求項
17に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項19】
前記容量性センサモジュールは、前記処理領域に近接する容量性センサを含み、かつ、前記処理領域から遠位にある前記熱センサを含む、請求項18に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項20】
前記支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を備え、前記プラズマ処理チャンバは、前記リング構造の前記開口
部に係合する第2の容量性センサモジュールを備える、請求項
17に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項21】
処理領域を囲むチャンバ壁と、
前記チャンバ壁の上にあり、かつ前記処理領域上方にあるチャンバリッドと、
前記チャンバ壁の下にあり、かつ前記処理領域の下方にあるチャンバ床と、
前記処理領域内の支持ペデスタルであって、前記チャンバリッド下方及び前記チャンバ床上方にあり、前記チャンバ壁によって囲まれ、かつ該支持ペデスタルは、基板支持領域を囲む
フォーカスリングと、前記フォーカスリングを囲むリング構造とを備え、前記リング構造はそこを
貫通する開口部を含む、支持ペデスタルと、
前記リング構造の前記開口部
に係合する容量性センサモジュールと
を備える、プラズマ処理チャンバ。
【請求項22】
前記容量性センサモジュールは、熱センサを更に備える、請求項
21に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項23】
前記容量性センサモジュールは、前記基板支持領域に近接する容量性センサを含み
、かつ前記基板支持領域から遠位にある前記熱センサを含む、請求項22に記載のプラズマ処理チャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年3月6日に出願された米国特許出願第16/812,075号の優先権を主張し、その全内容が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、プラズマチャンバ状態モニタリングの分野に関し、具体的には、プラズマチャンバ状態モニタリングのための容量性センサ及び容量性感知場所に関する。
【背景技術】
【0003】
マイクロエレクトロニクスデバイス、ディスプレイデバイス、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)などの製造には、1つ又は複数の処理チャンバの使用が必要である。例えば、様々なデバイスを製造するために、限定されないが、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ化学気相堆積チャンバ、物理的気相堆積チャンバ、プラズマ処理チャンバ、又はイオン注入チャンバなどの処理チャンバが使用されうる。このようなデバイスでスケーリングにより限界寸法が縮小されるにつれて、均一な処理条件(例えば、単一基板にわたる均一性、異なるロットの基板間での均一性、及び施設内のチャンバ間での均一性)並びにプロセス中のプロセス安定性の必要性が、大量生産(HVM)環境においてますます重要になっている。
【0004】
多くの異なる原因から、処理の不均一性及び不安定性が生じる。そのような原因の1つは、プロセス自体の状態である。即ち、基板がチャンバ内で処理される際に、チャンバ環境が変化しうる。例えば、エッチングプロセスにおいて、エッチング副生成物は、再堆積プロセスの結果として、チャンバの内部表面上に堆積されうる。チャンバの内部表面上に再堆積層が蓄積すると、プロセス方策のその後の反復でプラズマ化学物質が変化し、プロセスドリフトが発生する可能性がある。
【0005】
処理ドリフトに対抗するために、処理チャンバは、定期的に洗浄されうる。チャンバ状態をリセットするために、インシトゥ(その場)チャンバ洗浄(ICC)が実施されうる。現在、ICCは主に方策ベースである。即ち、処理チャンバを洗浄するために、設定された方策が実行される。いくつかのICCは、プロセス方策の終点決定のために発光分析(OES)システムを使用することがある。しかしながら、処理チャンバの内部表面の状態(例えば、再堆積層の厚さ、シーズニング層の厚さ等)を直接測定する方法はない。
【0006】
処理チャンバの部分を手動で洗浄するために、又は処理チャンバ内の摩耗した消耗品を交換するために、処理チャンバが開放されることもある。しかしながら、処理チャンバを開放することは、処理チャンバが所望の真空圧力までポンプで戻され、シーズニングされる必要があり、生産基板が処理されうる前にチャンバを再検証する必要があるので、かなりのダウンタイムが生じる。処理チャンバを開放することは、所定の間隔で(例えば、特定の数の基板が処理された後に)、又は偏位(excursion)が検出された後に、行われることがある。所定の間隔に依存することにより、結果的に、チャンバをあまりにも頻繁に開放することになりうる。したがって、スループットが低下する。偏位が検出される場合、チャンバ状態の修正は、生産基板への損傷が既に発生した後に行われる。したがって、歩留りが低下する。
【発明の概要】
【0007】
本開示の実施形態は、プラズマチャンバ状態モニタリングのための容量性センサ及び容量性感知場所を含む。
【0008】
実施形態では、プラズマ処理チャンバは、処理領域を囲むチャンバ壁を含み、チャンバ壁は、そこを通る開口部を有している。1つ又は複数の容量性センサモジュールが、チャンバ壁を通して分散された開口部内にある。チャンバリッドが、チャンバ壁の上に(over)あり、かつ処理領域の上方に(above)ある。チャンバ床が、チャンバ壁の下に(beneath)あり、かつ処理領域の下方に(below)ある。支持ペデスタルが、処理領域内にあり、チャンバリッドの下方及びチャンバ床の上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。
【0009】
別の実施形態では、プラズマ処理チャンバが、処理領域を囲むチャンバ壁を含む。チャンバリッドが、チャンバ壁の上、及び処理領域の上方にあり、かつリッド上に分散された1つ又は複数の容量性センサモジュールを含む。チャンバ床が、チャンバ壁の下にあり、かつ処理領域の下方にある。支持ペデスタルが、処理領域内にあり、チャンバリッドの下方及びチャンバ床の上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。
【0010】
別の実施形態では、プラズマ処理チャンバが、処理領域を囲むチャンバ壁を含む。チャンバリッドが、チャンバ壁の上にあり、かつ処理領域の上方にある。チャンバ床は、チャンバ壁の下にあり、かつ処理領域の下方にあり、排出口を含む。1つ又は複数の容量性センサモジュールが、排出口内にあるか又は排出口に隣接している。支持ペデスタルが、処理領域内にあり、チャンバリッドの下方及びチャンバ床の上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。
【0011】
別の実施形態では、プラズマ処理チャンバが、処理領域を囲むチャンバ壁を含む。チャンバリッドが、チャンバ壁の上にあり、かつ処理領域の上方にある。チャンバ床が、チャンバ壁の下にあり、かつ処理領域の下方にある。支持ペデスタルが、処理領域内にあり、チャンバリッド下方及びチャンバ床上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含む。容量性センサモジュールは、リング構造の開口部内にある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施形態による、1つ又は複数の容量性センサを含むプラズマ処理チャンバの断面図を示す。
【
図2】本開示の実施形態による、容量性センサの断面図を示す概略図である。
【
図3】本開示の実施形態による、内部に容量性センサを有するチャンバ壁の漸進的な拡大図を示す。
【
図4】本開示の実施形態による、内部に容量性センサを有するチャンバ壁の漸進的な拡大図を示す。
【
図5】本開示の実施形態による、内部に容量性センサを有するチャンバリッドの角度付けされた断面図を示す。
【
図6】本開示の実施形態による、内部に容量性センサを有するリング構造を含む基板処理支持体の角度付けされた図を示す。
【
図7】本開示の1つの実施形態による、関連する容量性センサを有する排出口を有するチャンバ床の角度付けされた断面図を示す。
【
図8】本開示の実施形態による、例示的な容量性センサの断面図を示す。
【
図9】本開示の実施形態による、例示的な容量性センサの平面図を示す。
【
図10】本開示の実施形態による、容量性センサを有するセンサモジュールを含むセンサシステムの概略図である。
【
図11】本開示の実施形態による、様々な場所における容量性センサモジュールの統合を含む処理装置の概略図を提供する。
【
図12A】本開示の実施形態による、1つ又は複数のセンサモジュールを含むプラズマ処理装置の概略断面図である。
【
図12B】本開示の実施形態による、
図12Aのプラズマ処理装置のチャンバ本体アセンブリのスポーク内のアクセスチューブの配置の概略図である。
【
図13】本開示の実施形態による、1つ又は複数の容量性センサモジュールを含みうる処理装置の断面図である。
【
図14】本開示の実施形態による、処理ツールの例示的なコンピュータシステムのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
プラズマチャンバ状態モニタリングのための容量性センサ及び容量性感知場所について記載される。以下の説明では、本開示の実施形態を完全に理解できるように、チャンバ構成及び容量性センサアーキテクチャなどの多数の具体的な詳細が記載される。これらの具体的な詳細事項がなくとも本開示の実施形態が実施されうることが、当業者には明らかだろう。他の事例では、本開示の実施形態を不必要に不明瞭にしないために、容量性測定(capacitive measurement)といった周知の態様については、詳細に説明していない。さらに、図に示す様々な実施形態は例示的な表現であり、必ずしも縮尺どおりに描かれているわけではないと理解すべきである。
【0014】
1つ又は複数の実施形態は、処理チャンバの状態をモニタするための容量性センサ及びシステムを対象とする。実施形態は、処理チャンバ内に位置する戦略的センサ、センサ構造及び材料、電子機器、データ処理アルゴリズム、並びに1つ又は複数のセンサとプロセスツールとのシステム統合に適用可能でありうるか、又はこれらを含みうる。
【0015】
本開示の実施形態によれば、センサは、少なくとも4つの場所、即ち、チャンバ壁、チャンバリッド、床下真空(SVF)ポート内、及び/又はエッジリング、のうちの1つ又は複数においてチャンバ壁モニタリングのために使用される。本明細書に記載されるセンサモジュール/ハウジング構造及びアセンブリは、例えば、摂氏400度までのプロセス温度に適合しうる。特定の実施形態は、セラミック基板又はガラス又はシリコン又はフレキシブル基板などの基板上に、容量性壁センサ、オンチップ又はオフチップ熱センサ、及び/又は統合センサ(容量性センサ及び熱センサ)を含みうる。
【0016】
コンテキストを提供するために、他のチャンバ壁モニタリングアプローチ(例えば、光学的、圧電的、RFインピーダンスなど)と比較して、本明細書に開示されるセンサ及びセンサの場所により、ICC最適化又はチャンバシーズニングのためのプロセス方策の各動作における壁堆積又は洗浄などの条件に直接関係する容量変化の測定が可能になり、更に予防保守(PM)周波数を最小限(例えば、2倍数を上回る低減(>2x reduction))にできる。実施形態はまた、生産における生産性及び歩留りを大幅に改善するために、プロセス安定性又はドリフトの予測を可能にしうる。
【0017】
いくつかの実施形態は、2つの感知技術の実施態様、例えば、高感度及びリアルタイム測定を伴うチャンバ壁状態モニタリングのための容量性センサ及び熱センサの組み合わせを含む。基板上センサ(sensors-on-substrate)を含む実施形態は、センサモジュールの小型化及び信号の完全性の利益をもたらすためだけでなく、信頼性と同様に堅牢なデバイス性能をもたらすために実装されうる。データ同期スキーム並びにプロセスアルゴリズムは、プロセス制御への直接フィードバックを可能にしうる。
【0018】
いくつかの実施形態では、副生成物の蓄積を測定し、ICCルーチンを最適化し、偏位を識別し、及び/又はより速いPM回復を提供するために、本明細書に記載のチャンバ内センサが使用されうる。いくつかの実施形態は、最先端のアプローチでは温度測定を実行できない場所でのプロセス中のリアルタイム温度測定を可能にする。本明細書に記載される実施形態の実施態様は、チャンバのマッチング、シーズニング手順の最適化、偏位の識別、粒子生成予測、プロセス性能予測(例えば、エッチング速度及びエッチングの不均一性など)、PM予測、リング位置補償のためのリング侵食予測、プロセス偏位予測、壁吸収及び脱着の測定、fab偏位(fab excursion)検出、及び/又は混合ロットによるチャンバベースラインのモニタリングを可能にしうる。
【0019】
いくつかの実施形態では、容量性センサ及び熱センサは、種々の場所でチャンバ状態をモニタするために、チャンバ全体に分散させることができ、その後、エッチング速度、エッチングの不均一性、粒子生成、プロセスドリフトなどの全体的なプロセス性能に相関させることができる。
【0020】
図1は、本開示の実施形態による、1つ又は複数の容量性センサを含むプラズマ処理チャンバの断面図を示す。
【0021】
図1を参照すると、プラズマ処理チャンバ100は、処理領域111を囲むチャンバ壁102を含む。ウエハ又は基板112は、処理領域111内で処理されうる。チャンバリッド104は、チャンバ壁102の上にあり、かつ処理領域111の上方にある。チャンバ床106は、チャンバ壁102の下にあり、かつ処理領域111の下方にある。支持ペデスタル108は、処理領域111内にある(より詳細には、処理領域111内に支持面110を含みうる)。支持ペデスタル108は、チャンバリッド104の下方に、かつチャンバ床106の上方にあり、チャンバ壁104に囲まれている。
【0022】
再び
図1を参照すると、実施形態では、チャンバ104の壁は、そこを通る開口部を有する。容量性センサモジュール116は、チャンバ壁104の開口部内にある。別の実施形態では、チャンバリッド104は、容量性センサモジュール114を含む。別の実施形態では、チャンバ床106は、排出口を含む。容量性センサモジュール120は、排出口内にあるか又は排出口に隣接している。別の実施形態では、支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造(例えば、場所118)を含む。リング構造は、そこを通る開口部を含む。容量性センサモジュールは、リング構造の開口部内にある。実施形態では、プラズマ処理チャンバ100は、チャンバ壁104の開口部内にある容量性センサモジュール116、チャンバリッド104内の容量性センサモジュール114、チャンバ床106の排出口120内に又は排出口120に隣接している容量性センサモジュール、及び/又は、例えば、場所118において、リング構造の開口部内にある容量性センサモジュールのうちの1つ又は複数を含む。
【0023】
図2は、本開示の実施形態による、容量性センサの断面図を示す概略図である。
【0024】
図2を参照すると、容量性センサモジュール200は、駆動電極204及び感知電極202を含む。駆動電極204と感知電極202との間の材料206の測定された容量208は、材料206の組成、厚さなどが変化する又は変動すると、変動しうる。材料206は、1つの実施形態では、処理チャンバ上に堆積するための材料を表す。目的はウエハ又は基板上に堆積されないそのような余剰材料206を除去/排出することでありうるが、材料206の一部は、処理チャンバ内、最終的には処理チャンバ内の容量性センサモジュール200上に蓄積しうる。別の実施形態では、1つの実施形態では、材料206は、処理チャンバ内でウエハ又は基板をエッチングする間に形成されるエッチング副生成物を表す。目的はそのようなエッチング副生成物206を除去/排出することでありうるが、エッチング副生成物206の一部は、処理チャンバ内、最終的には処理チャンバ内の容量性センサモジュール200上に蓄積しうる。
【0025】
図3及び
図4は、本開示の実施形態による、内部に容量性センサを有するチャンバ壁の漸進的な拡大図を示す。
【0026】
図3及び
図4を参照すると、チャンバ部分300は、チャンバ壁上部304、チャンバ壁シールリング306、及びチャンバ壁側部308を含むチャンバ壁装置302を含む。容量性センサモジュールハウジング310は、チャンバ壁上部304の下のチャンバ壁側部308の開口部内にある。容量性センサハウジング310は、チャンバ壁側部308によって取り囲まれた処理領域に近接する部分312Aを有し、かつチャンバ壁側部308によって取り囲まれた処理領域から遠位にある部分312Bを有する、容量性センサモジュール312を含む。チャンバ部分300はまた、チャンバリッドと統合するための連結場所320と、関連する取り付け又は支持ピン322とを含みうる。
【0027】
実施形態では、チャンバ壁側部308の開口部は、支持ペデスタルの基板支持領域に横方向に隣接する場所にある。実施形態では、チャンバ壁側部308の開口部は、支持ペデスタルの基板支持領域とチャンバリッドとの間の垂直な場所にある。実施形態では、チャンバ壁側部308の開口部は、支持ペデスタルの基板支持領域とチャンバ床との間の垂直な場所にある。1つの実施形態では、チャンバ壁上の材料堆積を測定するために、容量性センサモジュール312が含まれる。別の実施形態では、チャンバ壁の侵食を測定するために、容量性センサモジュール312が含まれる。
【0028】
図5は、本開示の実施形態による、内部に容量性センサを有するチャンバリッドの角度付けされた断面図を示す。
【0029】
図5を参照すると、チャンバリッド部分500は、支持リング502と、支持ストラット又はスポーク504とを含む。開口部又はカプラ506は、例えば、チャンバリッド部分500をチャンバ壁装置302の連結場所320に連結するために、支持リング502に含まれる。電気コネクタ506は、機械加工された支持体508によって囲まれている。セラミックハブ510は、センサホルダ520を含むノズル520に連結される。容量性センサモジュールは、センサホルダ520内に保持される容量性センサハウジング524内に含まれる容量性センサ522を含む。電気フィードスルー514は、セラミックハブ510内に真空密閉される。セラミックハブ510とノズル512との界面上方の領域516は、チャンバリッド部分500の大気側である。セラミックハブ510とノズル512との界面下方の領域518は、チャンバリッド部分500の大気側である。
【0030】
実施形態では、容量性センサモジュールは、支持ペデスタルの基板支持領域上の垂直な場所501にある。別の実施形態では、容量性センサモジュールは、支持ペデスタルの基板支持領域の外側の領域上の垂直な場所にある。1つの実施形態では、チャンバリッド上の材料堆積を測定するために、容量性センサモジュールが含まれる。別の実施形態では、チャンバリッドの侵食を測定するために、容量性センサモジュールが含まれる。実施形態では、容量性センサは、リッドの副生成物蓄積及びリッド上の侵食をモニタするために、リッド上の様々な場所に分配される。
【0031】
図6は、本開示の実施形態による、内部に容量性センサを有するリング構造を含む基板処理支持体の角度付けされた図を示す。容量性センサはまた、リングの侵食をモニタするために、リングに沿って3箇所に分散されうる。
【0032】
図6を参照すると、基板処理支持体600は、処理領域601の下にある。基板処理支持体500は、カソード構造602及び関連支持体604を含む。基板支持表面606は、そこを通るリフトピン開口部608を有している。フォーカスリング610は、基板支持表面606を囲む。リング構造612は、フォーカスリング610を囲む。容量性センサモジュール614は、リング構造612の開口部に含まれる。
【0033】
実施形態では、容量性センサモジュール614は、図示されるように、リング構造612の内周612Aに含まれる。別の実施形態では、容量性センサモジュール614は、リング構造612の外周612Bに含まれる。1つの実施形態では、フォーカスリング610又はリング構造612上の材料堆積を測定するために、容量性センサモジュール614が含まれる。別の実施形態では、フォーカスリング610の侵食を測定するために、容量性センサモジュール614が含まれる。
【0034】
図7は、本開示の実施形態による、関連する容量性センサを有する排出口を備えるチャンバ床の角度付けされた断面図を示す。
【0035】
図7を参照すると、チャンバ部分700は、カソード又は支持マウント704及びライン供給カバー706を有するチャンバ床装置702を含む。第1の真空ポート708Aは、センサを含まないが、第2の真空ポート708Bは、容量性センサモジュール714を含む。容量性センサモジュール714は、チャンバ床装置702上方の処理領域に近接する部分714Aと、チャンバ床装置702上方の処理領域から遠位にある部分714Bとを含む。チャンバ部分700はまた、例えば、チャンバ壁装置302に連結するためのシールリング712及び連結ピン714を含みうる。
【0036】
実施形態では、容量性センサモジュール714は、支持ペデスタルの基板支持領域の下の垂直な場所にある。実施形態では、容量性センサモジュール714は、支持ペデスタルの基板支持領域の外側の領域の下の垂直な場所にある。1つの実施形態では、第2の真空ポート708B上若しくは中に又はチャンバ床装置702上に材料堆積を測定するために、容量性センサモジュール714が含まれる。別の実施形態では、第2の真空ポート708B又はチャンバ床装置702の侵食を測定するために、容量性センサモジュール714が含まれる。
【0037】
図8及び
図9は、本開示の実施形態による、例示的な容量性センサの断面図及び平面図を示す。
【0038】
図8を参照すると、容量性センサモジュール800は、セラミック基板などの基板810上又は上方に、駆動電極804と、感知電極802とを含む。駆動電極804と感知電極802との間の材料806の測定された容量808は、材料806の組成、厚さなどが変化する又は変動すると、変動しうる。1つの実施形態では、感知電極802及び駆動電極804は各々、互いに噛合又は交互配置された部分を含む。
【0039】
図9を参照すると、容量性センサモジュール850は、セラミック基板などの基板860上又は上方に、駆動電極854と、感知電極852とを含む。駆動電極854と感知電極852との間の材料856の測定された容量858は、材料856の組成、厚さなどが変化する又は変動すると、変動しうる。平面図に描かれるように、実施形態では、感知電極852は、例えば、円形駆動電極の周りの環状リングとして、駆動電極854を囲む。
【0040】
センサシステムは、センサモジュール、インターフェース電子機器、コントローラ、並びにプロセス制御及びデータ/プロセス同期のためのチャンバデータサーバとの統合を含みうる。例として、
図10は、本開示の実施形態による、容量性センサを有するセンサモジュールを含むセンサシステムの概略図である。
【0041】
図10を参照すると、センサシステムは、コントローラ1004に連結されるセンサモジュール1002を含み、次にコントローラ1004は、ユーザインターフェース1006に連結される。センサモジュール1002は、容量性センサ(1010として概略的に示され、又は1020として構造的に示される)を含む。容量性センサ1010は、容量デジタル変換器(CDC)インターフェース回路1012に連結される。モジュール1002内部への通信は、経路1014Aに沿って容量性センサ1010からCDCインターフェース回路1012まで、及び/又は経路1014Bに沿ってCDCインターフェース回路1012から容量性センサ1010まで、可能である。モジュール1002と外部との通信は、経路1016A及び1016Bに沿ってCDCインターフェース1012とコントローラ1004との間で可能である。コントローラ1004は、Vdd1018によってCDCインターフェース回路1012に連結されうる。
【0042】
ここで
図10を参照すると、実施形態による、センサ1020の断面図が示されている。実施形態では、センサ1020は、基板1022を含み、電極1024が基板1022の上に配置されている。実施形態では、電極1024は、超小型電子処理動作に適合する導電性材料であるか、又は導電性材料を含む。例えば、電極1024のための材料は、アルミニウム、モリブデン、タングステン、チタン、ニッケル、クロム、及びこれらの合金を含みうるが、これらに限定されない。
【0043】
実施形態では、電極1024は、基板1022を通る導電経路1028によって、基板1022の裏側のパッド1030に電気的に連結される。例えば、導電経路1028は、1つ又は複数のビア、トレースなどを含みうる。実施形態では、基板1022に埋め込まれた導電経路1028は、限定されないが、タングステン、モリブデン、チタン、タンタル、これらの合金などの導電性材料を含む。実施形態では、パッド1030は、限定されないが、チタン、ニッケル、パラジウム、銅などの材料を含む。いくつかの実施形態では、パッド1030は、CDCとの統合を改善するための多層スタックである。例えば、パッド1030は、チタン/ニッケル/パラジウム、チタン/銅/パラジウム、又は相互接続パッドに一般に使用される他の材料スタックなどのスタックを含みうる。
【0044】
実施形態では、電極1024及び基板1022の上面は、層1026(例えば、バリア層)によって覆われる。実施形態では、上にある層1026は、チャンバ状態に耐性があり、拡散を制限する材料である。エッチングチャンバの特定の場合、使用される一般的なエッチャントは、フッ素である。したがって、そのような条件で使用される層1026は、フッ素エッチャントに対して耐性があるべきである。エッチングに使用されるプラズマチャンバの特定の実施形態では、層1022は、金属酸化物、金属フッ化物、及び金属酸化フッ化物のうちの1つ又は複数を含みうる。層1022は、限定されないが、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、オキシフッ化イットリウム、オキシフッ化イットリウムジルコニウム、酸化イットリウムアルミニウム、又は酸化ハフニウムなどの材料を含みうる。
【0045】
実施形態では、基板1022は、処理チャンバ内の処理条件(例えば、エッチング条件)に耐性のある適切な基板材料を含む。基板1022は、セラミック材料、ガラス、又は他の絶縁材料でありうる。いくつかの実施形態では、基板1022は、ポリマー材料などのフレキシブル基板である。例えば、基板1022は、限定されないが、シリコン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、プラスチック、又は他の絶縁材料などの材料を含みうる。センサの大量製造を可能にするために、基板1022は、大量製造(HVM)プロセスに適合する材料であってもよい。即ち、基板1022は、パネル形態、ウエハ形態などで利用可能な材料でありうる。
【0046】
本開示の1つの実施形態によれば、容量性センサ及び熱センサの両方が、1つのセンサモジュールに統合される(埋め込まれる)。そのような1つの実施形態では、壁センサモジュールは、容量性センサ、CDC、及び熱センサと、容量性センサ、CDC、及び熱センサをまとめて組み立てるためのハウジングユニットとを含む。
【0047】
再び
図10を参照すると、実施形態において、熱センサが、基板1022上に配置されている。例えば、熱センサは、基板1022の裏側(即ち、電極1024とは反対側の表面)に形成されうる。熱センサは、任意の適切な感知技術を含みうる。例えば、熱センサは、抵抗温度検出器(RTD)を形成するために複数のトレースを含むことができる。しかし、光熱センサだけではなく、限定されないが熱電対(TC)センサ又はサーミスタ(TR)センサなどの他の熱センサが使用されてもよいと理解されたい。1つの実施形態では、熱センサは、基板1022上に直接統合される。しかしながら、いくつかの実施形態では、熱センサを含む別個の構成要素が基板1022に装着されうると理解されたい。他の実施形態では、熱センサは、センサ1020に取り付けられたCDCに統合されてもよい。
【0048】
壁/リッドセンサソリューション
以下は、例示的なパラメータ及び対応する(a)重要性、(b)ソリューション、及び(c)利益/使用である。
【0049】
壁及びリッドの温度:(a)1つ又は複数の第1のウエハ効果(限界寸法(CD)及びエッチング速度(ER))、粒子、熱膨張係数(CTE)、(b)センサの背面の温度計、(c)インシトゥ(その場)の温度の正確な測定。壁/リッドをターゲット温度にするために、ICCがトリガされうる。
【0050】
チャンバ状態:(A)1つ又は複数の第1のウエハ効果、長期ER/CDドリフト、予防保守(PM)回復、プロセスの段階的な安定性、(b)堆積及び除去の直接検出、ガス放出モニタリング、(c)各ウエハ/ICC及び各ステップの後のチャンバ状態、プロセスの安定性、減少したPM、ドリフト問題を識別し解決するためのより高速な時間をモニタする。
【0051】
ライナシーズニング:1)チャンバマッチのためのチャンバコンディショニングセンサは、ライナ上の同じ材料でコーティングされることになる。2)容量性センサは、シーズニング中のライナの状態をモニタリングするために、ライナに近接して使用される。3)シーズニング条件は、チャンバマッチのための容量性センサで所定の基準に設定することができる。
【0052】
偏位検出(例えば、逆流):(a)未知の歩留りキラー、プロセスシフト、(b)絶えず測定すること、によりチャンバ状態の変化を検出することができる、(c)残留種の吸収及び脱着を検出する。
【0053】
混合運転(Mix running)(製品により多い/少ない):(a)チャンバ状態に影響を及ぼす、(b)堆積とその除去を直接検出する、(c)プロセスクロストークを最小化するために最適な方策又はロットシーケンスのためにチャンバ壁状態をモニタする。
【0054】
ICCの最適化:(a)処理チャンバ(PC)/ER/CDの安定性、(b)堆積及びその除去を直接検出する、(c)非効率的なICCを検出し、インシトゥ(その場)で最適なICC方策を開発し、エッチング(例えば、BCl3/Cl2ベースのエッチング)プロセスを行うチャンバ壁/ライナの最適な表面保護のためにライナ/チャンバ壁の状態をモニタする。
【0055】
容量性センサソリューション
以下は、例示的なパラメータ及び対応する(a)重要性、(b)ソリューション、及び(c)利益/使用である。
【0056】
単一のリング上での堆積:(A)粒子、(b)単一リングにキャップセンサを取り付け、(c)クーポンなしでより効果的なICCを開発し、終点を定期的に洗浄する。
【0057】
単一のリング侵食モニタ:(a)エッジCD/ERの安定性とMTBCの最適化、(b)キャップセンサを計測ウエハ上に取り付ける、(c)リングをいつ変更する必要があるかを決定し、リングの高さを自動設定するのを補助する。
【0058】
製品モニタによるRFオン:(A)終点検出(EPD)、粒子を捕捉する追加の方法、(b)SFV近くの下チャンバにキャップセンサを設置する、(c)エッチングが1つのフィルムを通り次のフィルムに突き抜けるときを検出し、下チャンバ内の製品によって決定する。
【0059】
部品の摩耗率(破損までの時間):(a)MTBCに対するプロセス変更の影響を迅速に判定し、(b)特定の場所の部品に設置されたチャンバ材料で作られたセンサを開発し、(c)MTBCを計算するために、部品に対するプロセス変更の影響を迅速に判定する。
【0060】
残留化学反応センサ(ウエハ上):(a)待機時間、(b)プロセス後の化学反応を測定するために、試験ウエハにセンサを組み込み、(c)残留化学反応を低減/排除するために、待機時間及びプロセス最適化を理解する。
【0061】
PVD/CVD/ALDチャンバ壁:(a)チャンバ壁の洗浄及びシーズニング、(b)壁の状態をモニタするために、特定の場所にセンサを設置し、(c)チャンバ壁のインシトゥ(その場)モニタリング。
【0062】
ケーススタディ
以下は、例示的な問題及び対応する(a)影響、及び(b)影響を緩和又は排除するための壁/リッドセンサ検出ソリューションである。
【0063】
リッド/壁の温度ドリフト又は何らかのアイドル時間(故障又は他の遅延による)後の変化によるCDの影響、(A)スクラップされた1~3つのウエハ、(b)センサが自動的に仕様外の温度を検出し、ウォームアップ手順を呼び出す。
【0064】
最適化されていないウォームアップ手順:(a)損失生産時間、(b)終点検出(EPD)ウォームアップ/シーズン手順。
【0065】
逆流事象(例えば、バッキングポンプの障害):(a)チャンバ状態シフトによるウエハスクラップ、(b)壁/リッドの状態変化を自動検出する。
【0066】
Fab偏位(例えば、電力異常):(a)ウエハスクラップ、再適格性評価、必要なPM、(b)エッチング速度(ER)モニタを実行せずに、どのチャンバに問題があるかを判定する。
【0067】
リッド熱収支を超える方策:(a)破損したリッド、スクラップされたウエハ、必要なPM、(b)リッドの温度が仕様を超えた場合の故障チャンバ。
【0068】
最適化されていないICC、チャンバ状態に影響するウエハ実行をモニタする:(A)短縮されたMTBC、延長されたシーズン、ICC、歩留り損失、(b)壁/リッドの状態を検出及び監視する。
【0069】
プラズマ安定性:(a)歩留り損失;(b)高速(例えば50hz)で容量の変化を検出する。
【0070】
アプリケーションAからBへの変換:(a)シーズンの上/下(例えば、生産時間の損失/第1のウエハ効果)、(b)チャンバが生産準備完了になるときを決定する。
【0071】
実施形態では、容量性センサアセンブリ(又はセンサアセンブリ)は、センサモジュール及びセンサハウジングアセンブリを含む。センサモジュールは、基板の上に配置されるコンデンサ(例えば、第1の電極及び第2の電極)を含みうる。センサモジュールはまた、コンデンサから出力される容量を、その後の処理のためにデジタル信号に変換するための容量-デジタル変換器(CDC)を含みうる。センサモジュールを処理ツールと統合するために、センサハウジングアセンブリ使用して、センサモジュールを収納してもよい。センサハウジングアセンブリは、センサモジュールを処理チャンバ内に固定しつつ、センサモジュールのコンデンサを処理環境に曝すことができる特徴を含みうる。センサハウジングアセンブリはまた、データをリアルタイムで捕捉できるように、処理ツールのチャンバ壁又はチャンバリッドを通してポートとインターフェース連結するための構成要素を含んでもよい。
【0072】
特定の実施形態では、センサハウジングアセンブリは、中空シャフトとキャップとを含む。センサモジュールは、キャップによってシャフトの端部に対して固定されうる。キャップを通る孔により、センサモジュールのコンデンサが露出される。中空シャフトは、チャンバ真空を乱すことなくチャンバを出るために、センサモジュールからの相互接続(例えば、ワイヤ、ピンなど)を処理環境から保護し、真空電気フィードスルーに供給できるようにする。
【0073】
センサモジュールのための異なる場所は、センサハウジングアセンブリの様々な構成要素に修正を加えることによって、及び/又は構成要素がチャンバ自体とどのようにインターフェースで接続されるかを修正することによって、実施されうる。例えば、チャンバ壁センサの場合、シャフトは、チャンバ壁内のポートを通って延び、真空電気フィードスルーは、チャンバの外側にありうる。リッドセンサの場合、シャフトは、リッドからチャンバ内に延び、真空電気フィードスルーは、リッド内に埋め込まれうる。処理リングセンサの場合、シャフトは、底チャンバ表面から上方に延び、処理リングに隣接するプラズマスクリーンと交差しうる。そのような実施形態では、真空電気フィードスルーは、底チャンバ表面を通るポート内に配置されうる。排出領域センサの場合、シャフトは、チャンバ壁を通るポートを通して挿入されてもよく、真空電気フィードスルーは、チャンバ壁の外側にあってもよい。いくつかの実施形態では、任意の寸法を有するポートに沿って気密シールを提供するために、アダプタがセンサハウジングアセンブリの部分の周囲に嵌合されうる。
【0074】
いくつかの実施形態では、センサアセンブリの部分は、消耗部品とみなされうる。例えば、センサモジュールは、ある期間の後に、又は重要なセンサドリフトが検出された後に、置き換えられうる。センサハウジングアセンブリは、簡単な交換ができるように容易に分解されうる。特定の実施形態では、シャフトは、真空電気フィードスルーに取り付けられる主ハウジングにねじ留めするスレッドエンド(threaded end)を有しうる。このように、シャフトに取り付けられたシャフト及び他の構成要素(例えば、キャップ及びセンサモジュール)は、取り外され、新しいシャフトを主ハウジングにネジで留めることによって交換されうる。他の実施形態では、センサアセンブリ全体は、消耗部品とみなされ、センサアセンブリ全体は、一定期間の後に、又は重要なセンサドリフトが検出された後に、置き換えられうる。
【0075】
処理装置内に本明細書に記載されるような容量性センサモジュールを設けることにより、様々な処理方策の実行中に、基板間の移送中に、洗浄動作(例えば、ICC動作)中に、チャンバ検証中に、又は任意の他の所望の時間中に、チャンバ状態をモニタすることが可能になる。更に、本明細書に開示されるセンサモジュールのアーキテクチャは、多くの異なる場所での統合を可能にする。そのような柔軟性は、チャンバドリフトの原因を決定するための強化された能力を提供するために、処理装置の多くの異なる構成要素が同時にモニタできるようにする。例えば、
図11は、様々な場所における容量性センサモジュール1111の統合を含む処理装置1100の概略図を提供する。
【0076】
図11に示すように、処理装置1100は、チャンバ1142を含みうる。カソードライナ1145は、下部電極1161を囲みうる。基板1105は、下部電極1161に固定されうる。処理リング1197は、基板1105を囲み、プラズマスクリーン1195は、処理リング1197を囲みうる。実施形態では、リッドアセンブリ1110は、チャンバ1142を密閉しうる。チャンバ1142は、処理領域1102及び排出領域1104を含みうる。排出領域1104は、排気口1196に近接しうる。
【0077】
いくつかの実施形態では、側壁センサモジュール1111Aは、チャンバ1142の側壁に沿って位置しうる。いくつかの実施形態では、側壁センサモジュール1111Aは、チャンバ1142の壁を通過し、処理領域1102に露出される。いくつかの実施形態では、リッドセンサモジュール1111Bは、リッドアセンブリ1110と統合され、処理領域1102に面する。いくつかの実施形態では、処理リングセンサモジュール1111Cは、処理リング1197に隣接して配置される。例えば、処理リングセンサモジュール1111Cは、処理リング1197を囲むプラズマスクリーン1195と統合されうる。更に別の実施の形態では、排出領域センサモジュール1111Dが、排出領域1104に位置しうる。例えば、排出領域センサモジュール1111Dは、チャンバ1142の底表面を通過しうる。図示されたように、センサモジュール1111の各々は、チャンバ1142から出る電気リード1199を含む。よって、センサモジュール1111によるリアルタイムのモニタリングが実施されうる。
【0078】
実施形態では、側壁センサモジュール1111Aは、チャンバ1142の側面に沿った場所1120Aにある。1つの実施形態では、側壁センサモジュール1111Aは、下部電極1161の基板1105支持領域に横方向に隣接する場所1122Aにある。1つの実施形態では、側壁センサモジュール1111Aは、下部電極1161の基板1105支持領域とリッドアセンブリ1110との間の垂直な場所1124Aにある。1つの実施形態では、側壁センサモジュール1111Aは、下部電極1161の基板1105支持領域と処理装置1100の床との間の垂直な場所1126Aにある。
【0079】
実施形態では、リッドセンサモジュール1111Bは、リッドアセンブリ1110に沿った位置1120Bにある。1つの実施形態では、リッドセンサモジュール1111Bは、下部電極1161の基板1105支持領域と同軸の場所1122Bにある。1つの実施形態では、リッドセンサモジュール1111Bは、下部電極1161の基板1105支持領域上の垂直な場所1124Bにある。1つの実施形態では、リッドセンサモジュール1111Bは、下部電極1161の基板1105支持領域の外側の領域上の垂直な場所1126Bにある。
【0080】
実施形態では、処理リングセンサモジュール1111Cは、プラズマスクリーン1195の内周にある。別の実施形態では、処理リングセンサモジュール1111Cは、プラズマスクリーン1195の外周にある。
【0081】
実施形態では、排出領域センサモジュール1111Dは、チャンバ1142の底面に沿った場所1120Dにある。1つの実施形態では、排出領域センサモジュール1111Dは、下部電極1161の基板支持領域の外側の領域の下の垂直な場所1122Dにある。1つの実施形態では、排出領域センサモジュール1111Dは、下部電極1161の基板支持領域の下の垂直な場所1124Dにある。
【0082】
追加の例示的なセンサの場所は、1177として示されるが、決して限定することを意図していない。
【0083】
実施形態では、容量性センサモジュール1111のうちの1つ又は複数は、熱センサを更に含む。1つのこのような実施形態では、容量性センサモジュールは、基板処理領域に近接する容量性センサを含み、基板処理領域から遠位の熱センサを含む。別のこのような実施形態では、容量性センサモジュールは、基板支持領域に近接する容量性センサを含み、基板支持領域から遠位の熱センサを含む。
【0084】
図12Aは、実施形態による、本明細書に記載されたような1つ又は複数のセンサモジュールを含むプラズマ処理装置1200の概略断面図である。プラズマ処理装置1200は、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ化学気相堆積チャンバ、物理的気相堆積チャンバ、プラズマ処理チャンバ、イオン注入チャンバ、原子層堆積(ALD)チャンバ、原子層エッチング(ALE)チャンバ、又は他の適切な真空処理チャンバでありうる。
図12Aに示されるように、プラズマ処理装置1200は、概して、チャンバリッドアセンブリ1210と、チャンバ本体アセンブリ1240と、排気アセンブリ1290とを含み、これらは、処理領域1202及び排出領域1204を集合的に包囲する。実際には、処理ガスは、処理領域1202に導入され、RF電力を使用してプラズマに点火される。基板1205は、基板支持アセンブリ1260上に配置され、処理領域1202内で生成されたプラズマに曝露されて、エッチング、化学気相堆積、物理的気相堆積、注入、プラズマアニーリング、プラズマ処理、軽減、又は他のプラズマプロセスといったプラズマプロセスを基板1205上で実行する。真空は、排気アセンブリ1290によって処理領域1202内に維持され、この排気アセンブリ1290は、排出領域1204を通してプラズマプロセスから使用済みの処理ガス及び副生成物を除去する。
【0085】
リッドアセンブリ1210は、概して、チャンバ本体アセンブリ1240から分離され、かつチャンバ本体アセンブリ1240によって支持される上部電極1212(又はアノード)と、上部電極1212を囲むチャンバリッド1214とを含む。上部電極1212は、導電性ガス入口チューブ1226を介してRF電源1203に連結される。導電性ガス入口チューブ1226は、チャンバ本体アセンブリ1240の中心軸と同軸であり、その結果、RF電力及び処理ガスの両方が対称的に提供される。上部電極1212は、伝熱プレート1218に取り付けられたシャワーヘッドプレート1216を含む。シャワーヘッドプレート1216、伝熱プレート1218、及びガス入口チューブ1226はすべて、アルミニウム又はステンレス鋼などのRF導電性材料から製造される。
【0086】
シャワーヘッドプレート1216は、処理領域102内に処理ガスを分配するための中央マニホルド1220及び1つ又は複数の外側マニホルド1222を有する。1つ又は複数の外側マニホルド1222は、中央マニホルド1220を囲む。中央マニホルド1220は、ガス入口チューブ1226を通してガス源1206から処理ガスを受け取り、外側マニホルド1222は、中央マニホルド1220内で受け取られたガスの同じ又は異なる混合物でありうる処理ガスを、1つ又は複数のガス入口チューブ1227を通してガス源1206から受け取る。シャワーヘッドプレート1216のデュアルマニホルド構成(dual manifold configuration)により、処理領域1202へのガス供給の改善された制御が可能になる。マルチマニホルドシャワーヘッドプレート116により、従来の単一マニホルドバージョンとは対照的に、処理結果の中央からエッジへの制御を強化することができるようになる。
【0087】
伝熱流体は、流体入口チューブ1230を通って、流体源1209から伝熱プレート1218に供給される。流体は、伝熱プレート1218内に配置された1つ又は複数の流体チャネル1219を通して循環され、流体出口チューブ1231を介して流体源1209に戻される。適した伝熱流体は、水、水ベースのエチレングリコール混合物、パーフルオロポリエーテル(例えば、Galden(登録商標)流体)、油ベースの伝熱流体、又は類似の流体を含む。
【0088】
チャンバ本体アセンブリ1240は、アルミニウム又はステンレス鋼などの処理環境に耐性のある導電性材料から製造されたチャンバ本体1242を含む。基板支持アセンブリ1260は、チャンバ本体1242内で中央に配置され、中心軸(CA)について対称的に処理領域1202内の基板1205を支持するように位置付けられる。基板支持アセンブリ1260はまた、基板1205を囲む処理リング1297を支持しうる。チャンバ本体1242は、上部ライナアセンブリ1244の外側フランジを支持するレッジを含む。上部ライナアセンブリ1244は、アルミニウム、ステンレス鋼、及び/又はイットリアなどの、導電性の処理適合材料(例えばイットリアでコーティングされたアルミニウム)から構築されうる。実際には、上部ライナアセンブリ1244は、処理領域1202内のプラズマからチャンバ本体1242の上部を遮蔽し、定期的な洗浄及びメンテナンスを可能にするために取り外すことができる。上部ライナアセンブリ1244の内側フランジは、上部電極1212を支持する。チャンバ本体アセンブリ1240と上部電極1212との間に電気絶縁を提供するために、上部ライナアセンブリ1244と上部電極1212との間に絶縁体1213が配置される。
【0089】
上部ライナアセンブリ1244は、内側フランジ及び外側フランジに取り付けられた外壁1247と、底壁1248と、内壁1249とを含む。外壁1247及び内壁1249は、実質的に垂直な円筒壁である。外壁1247は、チャンバ本体1242を処理領域1202内のプラズマから遮蔽するように配置され、内壁1249は、処理領域1202内のプラズマから基板支持アセンブリ1260の側面を少なくとも部分的に遮蔽するように配置される。底壁1248は、排出通路1289が形成される特定の領域を除いて、内壁1249と外壁1247とを接合する。
【0090】
処理領域1202は、基板支持アセンブリ1260への基板1205の進入/基板支持アセンブリ1260からの基板1205の取り外しを可能にする、チャンバ本体1242内に配置されたスリットバルブトンネル1241を通してアクセスされる。上部ライナアセンブリ1244は、基板1205が通過できるようにするために、スリットバルブトンネル1241に適合するように配置されたスロット1250を有する。ドアアセンブリ(図示せず)は、プラズマ処理装置の動作中に、スリットバルブトンネル1241及びスロット1250を閉じる。
【0091】
基板支持アセンブリ1260は、概して、下部電極1261(又はカソード)及び中空ペデスタル1262を含み、基板支持アセンブリ1260の中心軸(CA)の中心がこれらを通過している。そして基板支持アセンブリ1260は、中央領域1256に配置され、チャンバ本体1242によって支持される中央支持部材1257によって支持される。中心軸(CA)はまた、中央支持部材1257の中心を通る。下部電極1261は、整合ネットワーク(図示せず)及び中空ペデスタル1262を通ってルート決めされたケーブル(図示せず)を介してRF電源1203に連結される。RF電力が上部電極1212及び下部電極1261に供給されると、そこで形成される電場が、処理領域1202内に存在する処理ガスをプラズマに点火する。
【0092】
中央支持部材1257は、締め具及びOリング(図示せず)などによってチャンバ本体1242に密閉され、下部電極1261は、ベローズ1258などによって中央支持部材1257にシールされる。したがって、中央領域1256は、処理領域1202から密閉され、処理領域1202が真空条件に維持されている間、大気圧に維持されうる。
【0093】
中央領域1256内に作動アセンブリ1263が位置決めされ、チャンバ本体1242及び/又は中央支持部材1257に取り付けられる。作動アセンブリ1263は、チャンバ本体142、中央支持部材1257、及び上部電極1212に対する下部電極161の垂直移動を提供する。処理領域1202内の下部電極1261のそのような垂直移動が、下部電極1261と上部電極1212との間に可変間隙をもたらすことで、そこに形成される電場の制御を増加させ、次いで、処理領域1202内に形成されるプラズマ内の密度のより優れた制御を提供できるようになる。更に、基板1205は下部電極1261によって支持されるので、基板1205とシャワーヘッドプレート1216との間の間隙も変化しうる。その結果、基板1205にわたるプロセスガス分布のより優れた制御がもたらされる。
【0094】
1つの実施形態では、下部電極1261は静電チャックであり、したがって、その中に配置される1つ又は複数の電極(図示せず)を含む。電圧源(図示せず)は、1つ又は複数の電極を基板1205に対してバイアスし、引力を発生させて、処理中に基板1205を適所に保持する。1つ又は複数の電極を電圧源に連結するケーブル配線は、中空ペデスタル1262を通ってルート決めされ、複数のアクセスチューブ1280のうちの1つを通ってチャンバ本体1242から外へ送られる。
【0095】
図12Bは、チャンバ本体アセンブリ1240のスポーク1291内のアクセスチューブ1280のレイアウトの概略図である。スポーク1291及びアクセスチューブ1280は、図示されたようにスポークパターンで処理装置1200の中心軸(CA)を中心として対称的に配置される。図示された実施形態では、3つの同一のアクセスチューブ1280が、チャンバ本体1242を通って中央領域1256内に配置され、チャンバ本体1242の外側から下部電極1261への複数の配管及びケーブル配線の供給を容易にする。スポーク1291の各々は、中央領域1256の上の処理領域1202を中央領域1256の下の排出領域1204に流体的に連結する排出通路1289に隣接する。アクセスチューブ1280の対称的な配置は、処理領域1202におけるより均一なプラズマ形成を可能にし、かつ処理中の基板1205の表面にわたるプラズマ密度制御の改善を可能にするために、チャンバ本体1242、特に処理領域1202における電気的及び熱的な対称性を更に提供する。
【0096】
同様に、排出通路1289は、中心軸(CA)について対称に上部ライナアセンブリ1244内に配置される。排出通路1289は、処理領域1202から排出領域1204を通り、排気口1296を通ってチャンバ本体1242から、ガスを排出できるようにする。排気口1296は、ガスが排出通路1289を通って均等に引き抜かれるように、チャンバ本体アセンブリ1240の中心軸(CA)を中心にセンタリングされる(centered)。
【0097】
再び
図12Aを参照すると、導電性のメッシュライナ1295が、上部ライナアセンブリ1244上に配置される。メッシュライナ1295は、アルミニウム、ステンレス鋼、及び/又はイットリア(例えば、イットリアでコーティングされたアルミニウム)などの、導電性プロセス適合材料から構築されうる。メッシュライナ1295は、そこを通って形成された複数の開孔(図示せず)を有しうる。開孔は、メッシュライナ1295の中心軸について対称に配置され、排気ガスがそこを通って均一に引き出されることができるようにし、次いで、処理領域1202内の均一なプラズマ形成を容易にし、処理領域1202内のプラズマ密度及びガス流のより優れた制御を可能にする。1つの実施形態では、メッシュライナ1295の中心軸は、チャンバ本体アセンブリ1240の中心軸(CA)と位置合わせされる。
【0098】
メッシュライナ1295は、上部ライナアセンブリ1244に電気的に連結されうる。RFプラズマが処理領域1202内に存在する場合、接地へのリターン経路を求めるRF電流は、メッシュライナ1295の表面に沿って、上部ライナアセンブリ1244の外壁1247まで移動しうる。したがって、メッシュライナ1295の環状対称構成は、対称なRFリターンを接地に提供し、上部ライナアセンブリ1244の任意の幾何学的な非対称性をバイパスする(bypass)。
【0099】
実施形態では、1つ又は複数のセンサモジュールは、処理装置1200全体の様々な位置に配置されうる。例えば、センサモジュール(又はセンサモジュールの一部)は、限定されないが、チャンバ1242の側壁に沿って、排出領域1204内で、処理リング1297に隣接し(例えば、メッシュライナ1295に統合され)、又はリッドアセンブリ1210と統合されるなどして、1つ又は複数の場所に配置されうる。したがって、処理装置1200を通じた複数の場所における様々なチャンバ状態の検出が決定されうる。1つ又は複数のセンサモジュールによって提供されるチャンバ状態は、例えば、処理方策パラメータ、処理装置1200の洗浄スケジュール、部品交換決定などの1つ又は複数のパラメータを修正するために使用されうる。
【0100】
実施形態では、処理装置1200は、例えば場所1299Aに、チャンバ壁容量性センサモジュールを含む。実施形態では、処理装置1200は、例えば場所1299Bに、チャンバリッド容量性センサモジュールを含む。実施形態において、処理装置1200は、チャンバ床、又は排出口内に又は排出口に隣接して(例えば場所1299Dに)排出口容量性センサモジュールを含む。実施形態では、処理装置1200は、例えば場所1299Cに、リング構造容量性センサモジュールを含む。
【0101】
実施形態では、処理装置1200は、チャンバ壁容量性センサモジュール、チャンバリッド容量性センサモジュール、チャンバ床又は排出口容量性センサモジュール、リング構造容量性センサモジュールからなる群から選択される2つ以上の異なる容量性センサを含む。実施形態では、処理装置1200は、チャンバ壁容量性センサモジュール、チャンバリッド容量性センサモジュール、チャンバ床又は排出口容量性センサモジュール、リング構造容量性センサモジュールからなる群から選択される2つ以上の同じ容量性センサを含む。
【0102】
実施形態では、チャンバ壁容量性センサモジュール、チャンバリッド容量性センサモジュール、チャンバ床又は排出口容量性センサモジュール、及び/又はリング構造容量性センサモジュールのうちの1つ又は複数は、熱センサを更に含む。1つの実施形態では、そのようなチャンバ壁容量性センサモジュール、チャンバリッド容量性センサモジュール、又はチャンバ床若しくは排出口容量性センサモジュールは、処理領域1202に近接する容量性センサを含み、処理領域1202から遠位の熱センサを含む。1つの実施形態では、リング構造容量性センサモジュールは、基板1205支持領域に近接する容量性センサを含み、基板1205支持領域から遠位の熱センサを含む。
【0103】
図12A及び12Bの処理装置1200は、本明細書に開示されるセンサモジュールなどのセンサモジュールを含むことから利益を得ることができるツールの特定の例を提供するが、実施形態は、
図12A及び12Bの特定の構成に限定されないと理解されたい。つまり、限定されないがマイクロエレクトロニクス製造産業で使用されるプラズマチャンバ構成のような、多くの異なるプラズマチャンバ構成もまた、本明細書に開示されるようなセンサモジュールの統合から利益を得ることができる。
【0104】
例えば、
図13は、実施形態による、上述のような1つ又は複数の容量性センサモジュールを含むことができる、処理装置1300の断面図である。プラズマ処理装置100は、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ化学気相堆積チャンバ、物理的気相堆積チャンバ、プラズマ処理チャンバ、イオン注入チャンバ、又は他の適切な真空処理チャンバでありうる。
【0105】
処理装置1300は、接地チャンバ1342を含む。いくつかの例では、チャンバ1342はまた、チャンバ1342の内面を保護するためのライナ(図示せず)を含みうる。チャンバ1342は、処理領域1302及び排出領域1304を含みうる。チャンバ1342は、リッドアセンブリ1310で密閉されうる。プロセスガスは、1つ又は複数のガス源1306から質量流量コントローラ1349を通ってリッドアセンブリ1310に供給され、チャンバ1305に供給される。排出領域1304に近接する排気口1396は、チャンバ1342内の所望の圧力を維持し、チャンバ1342内の処理から副生成物を除去しうる。
【0106】
リッドアセンブリ1310は、概して、シャワーヘッドプレート1316と伝熱プレート1318とを含む上部電極を含む。リッドアセンブリ1310は、絶縁層1313によってチャンバ1342から絶縁される。上部電極は、整合器(match(図示せず))を通してソースRF発生器1303に連結される。ソースRF発生器1303は、例えば、100MHzと180MHzとの間の周波数を有してもよく、特定の実施形態では、162MHz帯内にある。ガス源1306からのガスは、シャワーヘッドプレート1316内のマニホルド1320内に進入し、シャワーヘッドプレート1316内への開口を通ってチャンバ1342の処理領域1302内に出る。実施形態では、伝熱プレート1318は、伝熱流体が流れるチャネル1319を含む。シャワーヘッドプレート1316及び伝熱プレート1318は、アルミニウム又はステンレス鋼などのRF導電性材料から製造される。特定の実施形態では、シャワーヘッドプレート1316の代わりに(又はこれに加えて)、チャンバ1342内へのプロセスガスの分配のために、ガスノズル又は他の適切なガス分配アセンブリが提供される。
【0107】
処理領域1302は、基板1305が固定される下部電極1361を含みうる。基板1305を囲む処理リング1397の部分は、下部電極1361によって支持されうる。基板1305は、チャンバ1342を通るスリットバルブトンネル1341を通ってチャンバ1342内に挿入(又はチャンバ1342から抽出)されうる。簡略化を目的として、スリットバルブトンネル1341のためのドアは省略される。下部電極1361は、静電チャックでありうる。下部電極1361は、支持部材1357によって支持されうる。実施形態では、下部電極1361は、複数の加熱ゾーンを含みうる。各ゾーンは、温度設定点に独立して制御可能である。例えば、下部電極1361は、基板1305の中心に近接する第1の熱ゾーンと、基板1305の周辺に近接する第2の熱ゾーンとを含みうる。バイアス電力RF発生器1325は、マッチ1327を通して下部電極1361に連結される。バイアス電力RF発生器1325は、必要に応じて、プラズマにエネルギー供給するためのバイアス電力を供給する。バイアス電力RF発生器1325は、例えば、約2MHzから60MHzの間の低周波数を有しうるが、特定の実施形態では、13.56MHz帯内にある。
【0108】
実施形態では、1つ又は複数のセンサモジュールは、処理装置1300全体の様々な位置に配置されうる。例えば、センサモジュール(又はセンサモジュールの一部)は、1つ又は複数の場所、例えば、限定されないが、チャンバ1342の側壁に沿った場所1399A、排出領域1304付近若しくはその中の場所1399D、処理リング1397に隣接又はその内部の場所1399Cに配置され、及び/又は場所1399Bなどでリッドセンブリ1310と統合されうる。したがって、処理装置1300を通じた複数の場所における様々なチャンバ状態の検出が決定されうる。1つ又は複数のセンサモジュールによって提供されるチャンバ状態は、例えば、処理方策パラメータ、処理装置1300の洗浄スケジュール、部品交換決定などの1つ又は複数のパラメータを修正するために使用されうる。
【0109】
ここで
図14を参照すると、処理ツールの例示のコンピュータシステム1460を示すブロック図が実施形態に従って示されている。実施形態において、コンピュータシステム1460が処理ツールに連結され、処理ツールでの処理を制御する。コンピュータシステム1460は、本明細書に開示されるような1つ又は複数のセンサモジュールに通信可能に連結されうる。コンピュータシステム1460は、例えば、処理方策パラメータ、処理ツールの洗浄スケジュール、部品交換決定などの1つ又は複数のパラメータを修正するために、1つ又は複数のセンサモジュールからの出力を利用しうる。
【0110】
コンピュータシステム1460は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、又はインターネット内の他のマシンに接続(例えば、ネットワーク化)されうる。コンピュータシステム1460は、クライアント-サーバネットワーク環境においてはサーバ若しくはクライアントマシンの役割で、又は、ピアツーピア(又は分散)ネットワーク環境においてはピアマシンとして作動しうる。コンピュータシステム1460は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、サーバ、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又は、そのマシンによって行われる動作を特定する(連続した又は別様な)命令のセットを実行可能な任意のマシンでありうる。更に、コンピュータシステム1460として単一のマシンのみを示しているが、「マシン」という用語は、本明細書に記載の方法のうちの任意の1つ又は複数を実施するために、命令のセット(又は複数のセット)を個々に、又は連携的に実行するマシン(例えば、コンピュータ)の任意の集合体を含むとも解釈すべきである。
【0111】
コンピュータシステム1460は、命令が格納された非一過性のマシン読取り可能な媒体を有するコンピュータプログラム製品、又はソフトウェア1422を含みうる。これらの命令は、実施形態による処理を実施するコンピュータシステム1460(又は、他の電子機器)をプログラムするために使用されうる。マシン可読媒体は、マシン(例えばコンピュータ)によって読み出し可能な形態により情報を格納又は伝送するための任意の機構を含む。例えば、マシン可読(例えばコンピュータ可読)媒体は、マシン(例えばコンピュータ)可読記憶媒体(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス等)、マシン(例えばコンピュータ)可読伝送媒体(電気的形態、光学的形態、音響的形態、又はその他の形態による伝播信号(例えば赤外線信号、デジタル信号等))等を含む。
【0112】
実施形態では、コンピュータシステム1460は、バス1430を介して互いに通信する、システムプロセッサ1402と、メインメモリ1404(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)(フラッシュメモリ、シンクロナスDRAM(SDRAM)又はランバスDRAM(RDRAM)など)と、スタティックメモリ1406(例えばフラッシュメモリやスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)など)と、二次メモリ1418(データ記憶デバイスなど)とを含む。
【0113】
システムプロセッサ1402は、1つ又は複数の汎用処理デバイス(例えばマイクロシステムプロセッサや中央処理装置など)を表す。より詳細には、システムプロセッサは、複合命令セット演算(CISC)マイクロシステムプロセッサ、縮小命令セット演算(RISC)マイクロシステムプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロシステムプロセッサ、他の命令セットを実装するシステムプロセッサ、又は、命令セットの組み合わせを実装するシステムプロセッサでありうる。システムプロセッサ1402はまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号システムプロセッサ(DSP)、ネットワークシステムプロセッサといった、1つ又は複数の特殊用途処理装置であってもよい。システムプロセッサ1402は、本明細書に記載の工程を実行するための処理ロジック1426を実行するように構成される。
【0114】
コンピュータシステム1460は、他のデバイス又はマシンと通信するためのシステムネットワークインターフェースデバイス1408を更に含みうる。コンピュータシステム1460はまた、ビデオディスプレイユニット1410(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、又はブラウン管(CRT)、英数字入力装置1412(例えば、キーボード)、カーソル制御装置1414(マウスなど)、及び信号生成装置1416(例えば、スピーカ)を含みうる。
【0115】
二次メモリ1418は、本明細書に記載の方法又は機能のうちの任意の1つ又は複数を実施する、1つ又は複数の命令セット(例えば、ソフトウエア1422)が記憶される、マシンアクセス可能記憶媒体1431(又はより具体的にはコンピュータ可読記憶媒体)を含みうる。このソフトウェア1422は、コンピュータシステム1460によって実行されている間、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ1404及び/又はシステムプロセッサ1402の中にも常駐していてよく、メインメモリ1404及びシステムプロセッサ1402は、マシン可読記憶媒体も構築しうる。ソフトウェア1422は更に、システムネットワークインターフェースデバイス1408を介してネットワーク1461上で送信又は受信されうる。実施形態では、ネットワークインターフェースデバイス1408は、RF結合、光結合、音響結合、又は誘導性結合を使用して動作しうる。
【0116】
例示的な実施形態では、マシンアクセス可能記憶媒体1431を単一の媒体として示しているが、「マシン可読記憶媒体(machine-readable storage medium)」という語は、1つ又は複数の命令セットを記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中データベース若しくは分散データベース、並びに/又は、関連するキャッシュ及びサーバ)を含むと解釈すべきである。「マシン可読記憶媒体」という用語はまた、マシンによって実行される命令のセットを格納又は符号化することが可能であり、かつ、方法のうちの任意の1つ又は複数をマシンに実行させる任意の媒体を含むとも解釈すべきである。従って、「マシン可読記憶媒体」という用語は、ソリッドステートメモリ、光媒体、及び磁気媒体を含むがこれらに限定されないと解釈すべきである。
【0117】
したがって、本開示の実施形態は、プラズマチャンバ状態モニタリングのための容量性センサ及び容量性感知場所を含む。
【0118】
要約書に記載されているものを含む、本開示の実施形態の例示された実施態様の上記説明は、網羅的であること、又は本開示を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。本開示の特定の実施態様及び例は、例示目的で本明細書に記載されているが、当業者が認識するであろうように、本開示の範囲内で様々な均等な変更例が可能である。
【0119】
これらの変更例は、上記の詳細な説明に照らして、本開示に対して行われうる。以下の特許請求の範囲で使用される用語は、本開示を、本明細書及び特許請求の範囲で開示される特定の実施態様に限定すると解釈すべきではない。むしろ、本開示の範囲は、確立された特許請求の範囲の解釈の原則に従って解釈される以下のクレームによって完全に決定される。
【0120】
例示的実施形態1 プラズマ処理チャンバは、処理領域を囲むチャンバ壁を含み、チャンバ壁は、そこを通る開口部を有している。容量性センサモジュールは、チャンバ壁の開口部内にある。チャンバリッドは、チャンバ壁の上にあり、かつ処理領域の上方にある。チャンバ床は、チャンバ壁の下にあり、かつ処理領域の下方にある。支持ペデスタルは、処理領域内にあり、チャンバリッドの下方及びチャンバ床の上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。
【0121】
例示的実施形態2 容量性センサモジュールは、熱センサを更に含む、例示的実施形態1に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0122】
例示的実施形態3 容量性センサモジュールは、処理領域に近接する容量性センサを含み、処理領域から遠位にある熱センサを含む、例示的実施形態2に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0123】
例示的実施形態4 チャンバ壁の開口部は、支持ペデスタルの基板支持領域に横方向に隣接する位置にある、例示的実施形態1から3のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0124】
例示的実施形態5 チャンバ壁の開口部は、支持ペデスタルの基板支持領域とチャンバリッドとの間の垂直な場所にある、例示的実施形態1から3のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0125】
例示的実施形態6 チャンバ壁の開口部は、支持ペデスタルの基板支持領域とチャンバ床との間の垂直な場所にある、例示的実施形態1から3のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0126】
例示的実施形態7 チャンバのリッドは、第2の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態1から3のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0127】
例示的実施形態8 チャンバ床は排出口を含み、プラズマ処理チャンバは、排出口内に又は排出口に隣接して第3の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態7に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0128】
例示的実施形態9 支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含み、プラズマ処理チャンバは、リング構造の開口部に第4の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態8に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0129】
例示的実施形態10 支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含み、プラズマ処理チャンバは、リング構造の開口部内に第3の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態7に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0130】
例示的実施形態11 チャンバ床は排出口を含み、プラズマ処理チャンバは、排出口内に又は排出口に隣接して第2の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態1から3のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0131】
例示的実施形態12 支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含み、プラズマ処理チャンバは、リング構造の開口部内に第3の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態11に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0132】
例示的実施形態13 支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含み、プラズマ処理チャンバは、リング構造の開口部内に第2の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態1から3のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0133】
例示的実施形態14 プラズマ処理チャンバは、処理領域を囲むチャンバ壁を含む。チャンバリッドは、チャンバ壁上にあり、処理領域の上方にあり、かつ容量性センサモジュールを含む。チャンバ床は、チャンバ壁の下にあり、かつ処理領域の下方にある。支持ペデスタルは、処理領域内にあり、チャンバリッドの下方及びチャンバ床の上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。
【0134】
例示的実施形態15 容量性センサモジュールは、熱センサを更に含む、例示的実施形態14に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0135】
例示的実施形態16 容量性センサモジュールは、処理領域に近接する容量性センサを含み、処理領域から遠位にある熱センサを含む、例示的実施形態15に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0136】
例示的実施形態17 容量性センサモジュールが、支持ペデスタルの基板支持領域上の垂直な場所にある、例示的実施形態14から16のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0137】
例示的実施形態18 容量性センサモジュールが、支持ペデスタルの基板支持領域の外側の領域上の垂直の位置にある、例示的実施形態14から16のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0138】
例示的実施形態19 チャンバ床は排出口を含み、プラズマ処理チャンバは、排出口内に又は排出口に隣接して第2の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態14から16のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0139】
例示的実施形態20 支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含み、プラズマ処理チャンバは、リング構造の開口部内に第3の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態19に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0140】
例示的実施形態21 支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含み、プラズマ処理チャンバは、リング構造の開口部内に第2の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態14から16のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0141】
例示的実施形態22 プラズマ処理チャンバは、処理領域を囲むチャンバ壁を含む。チャンバリッドは、チャンバ壁の上にあり、かつ処理領域の上方にある。チャンバ床は、チャンバ壁の下にあり、かつ処理領域の下方にあり、排出口を含む。容量性センサモジュールは、排出口内にあるか、又は排出口に隣接している。支持ペデスタルは、処理領域内にあり、チャンバリッドの下方及びチャンバ床の上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。
【0142】
例示的実施形態23 容量性センサモジュールは、熱センサを更に含む、例示的実施形態22に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0143】
例示的実施形態24 容量性センサモジュールは、処理領域に近接する容量性センサを含み、処理領域から遠位にある熱センサを含む、例示的実施形態23に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0144】
例示的実施形態25 容量性センサモジュールは、支持ペデスタルの基板支持領域の下の垂直な場所にある、例示的実施形態22から24のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0145】
例示的実施形態26 容量性センサモジュールは、支持ペデスタルの基板支持領域の外側の領域の下の垂直な場所にある、例示的実施形態22から24のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0146】
例示的実施形態27 支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含み、プラズマ処理チャンバは、リング構造の開口部内に第2の容量性センサモジュールを含む、例示的実施形態22から24のいずれかに記載のプラズマ処理チャンバ。
【0147】
例示的実施形態28 プラズマ処理チャンバは、処理領域を囲むチャンバ壁を含む。チャンバリッドは、チャンバ壁の上にあり、かつ処理領域の上方にある。チャンバ床は、チャンバ壁の下にあり、かつ処理領域の下方にある。支持ペデスタルが、処理領域内にあり、チャンバリッド下方及びチャンバ床上方にあり、かつチャンバ壁によって囲まれている。支持ペデスタルは、基板支持領域を囲むリング構造を含み、リング構造は、そこを通る開口部を含む。容量性センサモジュールは、リング構造の開口部内にある。
【0148】
例示的実施形態29 容量性センサモジュールは、熱センサを更に含む、例示的実施形態28に記載のプラズマ処理チャンバ。
【0149】
例示的実施形態30 容量性センサモジュールは、基板支持領域に近接する容量性センサを含み、基板支持領域から遠位にある熱センサを含む、例示的実施形態29に記載のプラズマ処理チャンバ。