(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
H04L 65/403 20220101AFI20240910BHJP
【FI】
H04L65/403
(21)【出願番号】P 2020155883
(22)【出願日】2020-09-16
【審査請求日】2023-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】小山 毅
(72)【発明者】
【氏名】杉岡 達朗
(72)【発明者】
【氏名】高木 淳
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-159261(JP,A)
【文献】特開2013-196217(JP,A)
【文献】特開2006-127200(JP,A)
【文献】特開2018-067018(JP,A)
【文献】特開2019-164183(JP,A)
【文献】根岸 佑也,多様な接続手法に対応したデスクトップ画面共有システム,電気学会論文誌C Vol.125 No.12,日本,(社)電気学会,2005年12月01日,1882~1890
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-12/66,13/00,41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する情報処理装置であって、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段
と、
前記情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させるユーザの選択操作、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させる処理を行う外部入力表示アプリケーションを起動する起動手段と、
を有
し、
前記表示制御手段は、前記起動した前記外部入力表示アプリケーションの画面を前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する情報処理装置であって、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段、
を有し、
前記表示制御手段は、前記情報処理装置に搭載された搭載アプリケーションの画面又は前記情報処理端末の出力画像の画面を切り替えて前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、更に
該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させるユーザの選択操作、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させること
を特徴とする請求項1
又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記デバイスの接続を検知するデバイス検知手段、を更に有し、
前記起動手段は、前記デバイス検知手段が前記デバイスの接続を検知すると、前記外部入力表示アプリケーションを起動すること
を特徴とする請求項
1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記デバイス検知手段は、対象の前記デバイスが記載されている情報を参照し、対象の前記デバイスの接続を検知すること
を特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示装置に表示させる画面を前記情報処理端末の出力画像に切り替える選択操作をユーザから受け付ける入力受付手段、を更に有する
請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ネットワークを介して接続された1以上の他の情報処理装置との画面共有を管理する画面共有管理手段を更に有し、
前記画面共有管理手段は、前記表示装置に表示させる前記情報処理端末の出力画像による画面共有の開始を前記1以上の他の情報処理装置に要求すること
を特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記画面共有管理手段は、前記1以上の他の情報処理装置の何れかから、前記画面共有の開始を要求されると、前記情報処理端末の出力画像の前記表示装置への表示を終了させること
を特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する情報処理装置を、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段、
前記情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させるユーザの選択操作、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させる処理を行う外部入力表示アプリケーションを起動する起動手段
として機能させ
、
前記表示制御手段は、前記起動した前記外部入力表示アプリケーションの画面を前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とするプログラム。
【請求項10】
表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する情報処理装置を、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記情報処理装置に搭載された搭載アプリケーションの画面又は前記情報処理端末の出力画像の画面を切り替えて前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とするプログラム。
【請求項11】
表示装置と、前記表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段
と、
前記情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させるユーザの選択操作、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させる処理を行う外部入力表示アプリケーションを起動する起動手段と、
を有し、
前記表示装置は、
前記表示制御手段の制御に基づき、前記情報処理端末の出力画像を表示する表示手段、
を有
し、
前記表示制御手段は、前記起動した前記外部入力表示アプリケーションの画面を前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
表示装置と、前記表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段、
を有し、
前記表示装置は、
前記表示制御手段の制御に基づき、前記情報処理端末の出力画像を表示する表示手段、
を有し、
前記表示制御手段は、前記情報処理装置に搭載された搭載アプリケーションの画面又は前記情報処理端末の出力画像の画面を切り替えて前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とする情報処理システム。
【請求項13】
表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する1以上の情報処理装置を有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段と、
ネットワークを介して接続された1以上の他の情報処理装置との前記情報処理端末の出力画像の画面共有を管理する画面共有管理手段と、
前記情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させるユーザの選択操作、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させる処理を行う外部入力表示アプリケーションを起動する起動手段と、
を有
し、
前記表示制御手段は、前記起動した前記外部入力表示アプリケーションの画面を前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とする情報処理システム。
【請求項14】
表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する1以上の情報処理装置を有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段と、
ネットワークを介して接続された1以上の他の情報処理装置との前記情報処理端末の出力画像の画面共有を管理する画面共有管理手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記情報処理装置に搭載された搭載アプリケーションの画面又は前記情報処理端末の出力画像の画面を切り替えて前記表示装置に表示させるように制御すること
を特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数のクライアント端末とサーバとをネットワークで接続し、ユーザがそれぞれのクライアント端末を用いてリアルタイムで情報交換を行うウエブ会議システムが普及している。従来のウエブ会議システムは、ユーザが自身のクライアント端末で実行しているアプリケーションをお互いにネットワークを介して提供し合う、アプリケーション共有の機能を備えていた(例えば特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、会議室に設置された共用の端末(情報処理装置)にユーザが操作する情報処理端末を接続して、情報処理端末の出力画像を共有することはできなかった。
【0004】
本発明の一実施形態は、情報処理装置に接続する情報処理端末の画面共有の手間を軽減できる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を達成するため、本発明の一実施形態は、表示装置の画面に表示させる出力画像を制御する情報処理装置であって、該情報処理装置に接続される情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は、該情報処理装置に接続される前記情報処理端末の検知、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を、前記情報処理装置に接続される前記表示装置の画面に表示させる表示制御手段と、前記情報処理端末の出力画像の受信に利用するデバイスの検知、又は前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させるユーザの選択操作、に基づき、前記情報処理端末の出力画像を前記表示装置に表示させる処理を行う外部入力表示アプリケーションを起動する起動手段と、を有し、前記表示制御手段は、前記起動した前記外部入力表示アプリケーションの画面を前記表示装置に表示させるように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、情報処理装置に接続する情報処理端末の画面共有の手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。
【
図2】本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
【
図3】本実施形態に係る情報処理装置の一例の機能ブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理システムの一例の画面遷移図である。
【
図5】本実施形態に係る会議画面の一例のイメージ図である。
【
図6】本実施形態に係る情報処理システムにおいて画面共有を行う処理の一例のシーケンス図である。
【
図7】本実施形態に係る情報処理システムにおいて画面共有を行う処理の一例のシーケンス図である。
【
図9】本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムの一例の構成図である。
【
図10】本実施形態に係るテレビ会議の通信の一例について説明する図である。
【
図11】本実施形態に係る一の拠点の情報処理システムの一例の構成図である。
【
図12】本実施形態に係る一の拠点の情報処理装置の一例の機能ブロック図である。
【
図13】本実施形態に係る一の拠点の情報処理装置の一例の画面遷移図である。
【
図14】本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムにおいて画面共有を行う場合の一の拠点の情報処理装置の処理の一例のシーケンス図である。
【
図15】本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムにおいて画面共有を行う場合の一の拠点の情報処理装置の処理の一例のシーケンス図である。
【
図16】本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムにおいて画面共有を行う処理の一例のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態ではテレビ会議を行う情報処理システムを例に説明するが、テレビ会議での使用に限定するものでなく、講義やセミナーなど、画面共有を行う様々な情報処理システムに適用できる。
【0009】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。
図1の情報処理システム1は、情報処理装置10、表示装置12、情報処理端末14、キャプチャデバイス16、キーボード18、及びマウス20を有する。
【0010】
情報処理装置10は、例えば会議室などの部屋に設置された共用の端末である。情報処理装置10は、例えばPC(Personal Computer)である。情報処理装置10は通信規格の一例であるHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)等を介して、外部ディスプレイなどの表示装置12に表示させる画面を制御する。キーボード18及びマウス20は情報処理装置10に対するユーザの各種操作(選択操作など)を受け付ける入力装置の一例である。情報処理装置10はキーボード18及びマウス20からユーザの各種操作を受け付ける。
【0011】
情報処理装置10はコンピュータに周辺機器を接続するためのバス規格の一例であるUSB(Universal Serial Bus)などを介してキャプチャデバイス16を接続する。キャプチャデバイス16の接続とは、USB等を介して有線又は無線で通信可能に接続することを言う。キャプチャデバイス16はHDMI等を介して出力される映像信号から画像を取得して出力するハードウェアの一例である。なお、以下ではHDMI等を介して出力される映像信号から画像を取得するキャプチャデバイス16の処理を「キャプチャする」と言うことがある。情報処理装置10は情報処理端末14の出力画像の受信に利用するデバイスとしてキャプチャデバイス16の接続を検知する。
【0012】
なおキャプチャデバイス16は、予め情報処理装置10に接続されていて、情報処理端末14がキャプチャデバイス16に接続されることで、キャプチャデバイス16が情報処理端末14の出力画像を受信する形態でもよい。また、画面共有を行う際に、キャプチャデバイス16が情報処理端末14とともに情報処理装置10に接続されてもよい。また、後述する実施の形態では、キャプチャデバイス16の接続を検知する構成が記載されているが、情報処理端末14の接続を検知して画面を共有する構成でもよい。
【0013】
情報処理端末14は、例えば会議などに参加するユーザの個人端末である。情報処理装置10は例えばPCである。情報処理端末14は通信規格の一例であるHDMI等を介してキャプチャデバイス16を接続する。情報処理端末14は表示装置12で画面共有を行う画面共有対象の一例である。
【0014】
例えば
図1の情報処理システム1では情報処理端末14に表示されている画面をキャプチャデバイス16でキャプチャし、情報処理端末14の出力画像として情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は受信した情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させるように制御することで、会議などに参加するユーザ間で画面共有を行う。
【0015】
なお、
図1に示す情報処理システム1の構成は一例である。情報処理装置10はPCに限定されるものではない。情報処理装置10は、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)等であってもよい。情報処理装置10は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等であってもよい。また、情報処理端末14はPCに限定されるものではない。情報処理端末14は携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA、デジタルカメラ等であってもよい。
【0016】
<ハードウェア構成>
《コンピュータ》
図1に示した情報処理装置10及び情報処理端末14は例えば
図2に示すハードウェア構成のコンピュータ500により実現する。
図2は本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
【0017】
コンピュータ500は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0018】
CPU501はプログラムに従ってコンピュータ500全体の動作を制御する。ROM502はIPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503はCPU501のワークエリアである。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
【0019】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USBメモリ等である。ネットワークI/F509は通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。データバス510は、CPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0020】
キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0021】
なお、
図1の情報処理装置10を実現するコンピュータ500の場合、キーボード511は
図1のキーボード18に対応する。ポインティングデバイス512は
図1のマウス20に対応する。ディスプレイ506は
図1の表示装置12に対応する。
【0022】
<機能構成>
本実施形態に係る情報処理システム1の情報処理装置10は例えば
図3に示すような機能構成により実現する。
図3は本実施形態に係る情報処理装置の一例の機能ブロック図である。なお、
図3の機能構成は、本実施形態の説明に不要な構成について、適宜省略している。
【0023】
図3の情報処理装置10は、外部入力表示アプリケーション30及びテレビ会議アプリケーション32を搭載し、実行する。また、情報処理装置10は対象デバイス情報記憶部34を実現する。
【0024】
外部入力表示アプリケーション30は例えばビューワー(Viewer)アプリケーションであって、キャプチャデバイス16を介して受信する情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させる処理を行う。テレビ会議アプリケーション32は、テレビ会議機能を担う。テレビ会議アプリケーション32を実行することで、情報処理装置10は起動部40、デバイス検知部42、テレビ会議管理部44、及びUI部46を実現する。UI部46は表示制御部50及び入力受付部52を有する。
【0025】
起動部40は、後述するようにキャプチャデバイス16が検知された場合、又は後述するように情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させる選択操作をユーザから受け付けた場合に、外部入力表示アプリケーション30を起動する。
【0026】
デバイス検知部42は、キャプチャデバイス16の接続及び切断を、USBの挿抜イベントなどにより検知し、起動部40に通知する。テレビ会議管理部44は、テレビ会議に関する管理を行う。
【0027】
UI部46はユーザインタフェースに関する制御を行う。UI部46の表示制御部50は外部入力表示アプリケーション30の画面又はテレビ会議アプリケーション32の会議画面を表示装置12に表示させるように制御を行う。表示装置12は表示制御部50の制御に基づき、外部入力表示アプリケーション30の画面又はテレビ会議アプリケーション32の会議画面などの画面を表示する表示部を有する。入力受付部52は表示装置12に表示させる画面のユーザの選択操作など、ユーザの各種操作を受け付ける。対象デバイス情報記憶部34は後述の対象デバイス情報を記憶する。
図3の情報処理装置10は、プログラムを実行することにより、
図3のような機能構成を実現している。
【0028】
<画面遷移>
図4は本実施形態に係る情報処理システムの一例の画面遷移図である。情報処理装置10が表示装置12に表示させる画面は、例えば
図4に示すように遷移する。情報処理装置10は電源ONにより、表示装置12にオペレーティングシステム(OS)のログイン画面1000を表示する。情報処理装置10はユーザによるサインインによりデスクトップ画面1020を表示装置12に表示する。情報処理装置10はユーザによるテレビ会議アプリケーション32の起動により例えば
図5に示すような会議画面1040を表示装置12に表示する。
【0029】
図5は本実施形態に係る会議画面の一例のイメージ図である。
図5の会議画面1040は画面下部に画面共有ボタン1042を有する。情報処理装置10を操作するユーザは画面共有ボタン1042を押下することで画面共有対象のリストを会議画面1040に表示できる。画面共有対象のリストは画面共有する対象を選択するリストである。
図5の画面共有対象のリストは画面共有する対象の一つとして、外部入力画面の選択に利用する外部PC入力1044を含んでいる。ユーザは外部PC入力1044を選択することで外部入力画面共有開始を要求できる。
【0030】
外部入力画面共有開始を要求された情報処理装置10は外部入力表示アプリケーション30を起動し、外部入力画面の一例である情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示して、画面共有を開始する。また、キャプチャデバイス16が検知された場合、情報処理装置10は外部入力表示アプリケーション30を起動し、外部入力画面の一例である情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示して、画面共有を開始する。
【0031】
なお、
図4の画面遷移図の例は、外部入力画面共有終了のイベント発生により、外部入力画面の一例である情報処理端末14の出力画像による画面共有を終了する。情報処理装置10はユーザによるテレビ会議アプリケーション32の終了によりデスクトップ画面1020を表示装置12に表示する。ユーザによるサインアウトにより情報処理装置10はログイン画面1000を表示装置12に表示する。
【0032】
<処理>
図6は本実施形態に係る情報処理システムにおいて画面共有を行う処理の一例のシーケンス図である。
図6は、ユーザが
図5の会議画面1040の外部PC入力1044を選択することで、情報処理端末14の出力画像による画面共有を行う処理を表している。
【0033】
ステップS10において、情報処理装置10を操作するユーザは、会議画面1040の外部PC入力1044を選択することで、外部入力画面共有開始を情報処理装置10に要求する。
【0034】
外部入力画面共有開始の要求を受け付けたテレビ会議アプリケーション32の起動部40はステップS12において、外部入力表示アプリケーション30を起動する。ステップS14において、外部入力表示アプリケーション30はUSBなどを介して接続されている周辺機器の中からキャプチャデバイス16を選択する。ステップS16において、テレビ会議アプリケーション32の表示制御部50は外部入力表示アプリケーション30の起動を確認後、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させるように制御することで画面共有を開始する。なお、ユーザからの外部入力画面共有終了の要求を受け付けるなどの外部入力画面共有終了のイベント発生によりテレビ会議アプリケーション32の起動部40はステップS18において、外部入力表示アプリケーション30を終了する。
【0035】
図7は本実施形態に係る情報処理システムにおいて画面共有を行う処理の一例のシーケンス図である。
図7はテレビ会議アプリケーション32がキャプチャデバイス16の接続を検知することで情報処理端末14の出力画像による画面共有を行う処理を表している。
【0036】
会議中、ユーザはUSBなどを介してキャプチャデバイス16を情報処理装置10に接続する。ステップS30において、情報処理装置10のOS60はUSBが差し込まれたことを表すUSBの挿抜イベントをテレビ会議アプリケーション32のデバイス検知部42に通知する。
【0037】
ステップS32において、デバイス検知部42は接続を検知したキャプチャデバイス16が、画面共有の対象のキャプチャデバイス16であるかの判定処理を行う。ステップS32の判定処理では、対象デバイス情報記憶部34に記憶されている
図8の対象デバイス情報を参照することにより、画面共有の対象のキャプチャデバイス16であるか否かを判定する。
【0038】
図8は対象デバイス情報の一例の構成図である。
図8の対象デバイス情報は、画面共有の対象のキャプチャデバイス16に関する情報が記憶されている。
図8の対象デバイス情報はデータ項目として、キャプチャデバイス名、ベンダID、及びプロダクトIDを有している。
【0039】
キャプチャデバイス名は画面共有の対象のキャプチャデバイス16の名称である。ベンダIDは、キャプチャデバイス16の製造者の識別子を示す。プロダクトIDは、キャプチャデバイス16の識別子を示す。このように、
図8の対象デバイス情報に記載されているキャプチャデバイス16は画面共有の対象となる。
【0040】
デバイス検知部42は、接続を検知したキャプチャデバイス16のベンダID及びプロダクトIDと、
図8の対象デバイス情報に記憶されているベンダID及びプロダクトIDとを照合し、画面共有の対象のキャプチャデバイス16であるかを判定する。画面共有の対象のキャプチャデバイス16であれば、デバイス検知部42はステップS34において外部入力表示アプリケーション30を起動する。
【0041】
画面共有の対象のキャプチャデバイス16でなければ、デバイス検知部42は外部入力表示アプリケーション30を起動しない。このように、デバイス検知部42は画面共有の対象のキャプチャデバイス16の接続を検知した場合に、外部入力表示アプリケーション30を起動する。
【0042】
ステップS36において、外部入力表示アプリケーション30はUSBなどを介して接続された画面共有の対象のキャプチャデバイス16を選択する。ステップS38においてテレビ会議アプリケーション32の表示制御部50は外部入力表示アプリケーション30の起動を確認後、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させるように制御することで画面共有を開始する。なお、USBが抜き出されたことを表すUSBの挿抜イベントの通知などの外部入力画面共有終了のイベントの発生によりテレビ会議アプリケーション32の起動部40はステップS40において、外部入力表示アプリケーション30を終了する。なお、ステップS30において、情報処理装置10のOS60はUSBが差し込まれたことを表すUSBの挿抜イベントをテレビ会議アプリケーション32のデバイス検知部42に通知するが、キャプチャデバイス16が予め情報処理装置10に接続された状態において、情報処理端末14の挿抜イベントを検知して、テレビ会議アプリケーション32のデバイス検知部42に通知してもよい。この場合には、キャプチャデバイス16が情報処理装置10に接続された段階にて、ステップS36における画面共有の対象のキャプチャデバイス16を選択しておく。その後、情報処理端末14がHDMI等を介してキャプチャデバイス16に接続される。キャプチャデバイス16は、情報処理端末14からのHDMI接続(映像入力)を検知すると、その旨をテレビ会議アプリケーション32のデバイス検知部42に通知する。通知を受けると、ステップS38において、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させるように制御することで画面共有を開始する。
【0043】
以上、本実施形態によれば、会議室に設置された共用の端末(情報処理装置10)にユーザが操作する情報処理端末14を接続して、同じ会議室内に設置された外部ディスプレイに情報処理端末14の画面を表示させて他の参加者と共有する仕組みを実現できる。したがって、本実施形態によれば、情報処理装置10に接続する情報処理端末14の画面共有の手間を軽減できる。また、情報処理端末14の出力画像の画面共有を行う外部入力表示アプリケーション30を用意し、外部入力表示アプリケーション30を自動で起動する仕組みを実現できる。したがって、本実施形態によれば、外部入力表示アプリケーション30を用いた情報処理端末14の画面共有の手間を軽減できる。
【0044】
[第2の実施形態]
第1の実施形態に示した情報処理端末14の出力画像の画面共有は、第2の実施形態に示すように複数の拠点間で行うことができる。
図9は本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムの一例の構成図である。
【0045】
例えば、情報処理システム100は、複数の通信端末130a~130d間で双方向の画像および音声によるテレビ会議を行なうための情報処理システムである。なお、会議の内容を問わない。
【0046】
図9の情報処理システム100は、中継装置122、通信管理システム124、及び通信端末130a~130dを含む。なお、中継装置122及び通信管理システム124をサーバ群120とも呼ぶ。
【0047】
図9の例では、通信端末130a、通信端末130b、通信端末130c、及び通信端末130dがテレビ会議に参加している。通信端末130aは拠点Aに設置されて利用者aによって操作される情報処理装置10である。通信端末130bは拠点Bに設置されて利用者bによって操作される情報処理端末である。通信端末130cは拠点Cに設置されて利用者cによって操作されるビデオ会議端末である。通信端末130dは拠点Dに設置されて利用者dによって操作される電子黒板である。
【0048】
通信端末130a、130b、130c、及び130dは、通信ネットワークN1又はN2を介してサーバ群120と接続する。通信ネットワークN1又はN2は例えば無線通信部分を含む。通信ネットワークN1は例えばインターネットを含む。通信ネットワークN2は例えば基地局及び移動体通信網等を含む。これにより、通信端末130a、130b、130c、及び130dと、サーバ群120とは、相互に通信可能となる。
【0049】
なお、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。例えば、ある実施形態の中継装置122及び通信管理システム124は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0050】
図10は本実施形態に係るテレビ会議の通信の一例について説明する図である。上述したように、情報処理システム100は、複数の通信端末130a~130d、中継装置122、及び通信管理システム124によって構築されている。通信端末130a~130dは、コンテンツデータの一例としての画像データおよび音データの送受信による通信を行なう。なお、画像データの画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。
【0051】
テレビ会議において画面共有の開始を要求する要求元としての通信端末は、要求元端末111と表す。画面共有の要求先である宛先(中継先)としての通信端末は、宛先端末112と表す。なお、各通信端末130a~130dは、複数の事業所間での通信や、同じ事業所内の異なる部屋間での通信だけでなく、同じ部屋内での通信や、屋外と屋内または屋外と屋外での通信で使ってもよい。
【0052】
中継装置122は、複数の通信端末130a~130d間で、コンテンツデータを中継する処理を行なう。通信管理システム124は、通信端末130a~130dからのログイン認証、通信端末130a~130dの通信状況の管理、宛先リストの管理、中継装置122の通信状況等を一元的に管理する。なお、中継装置122及び通信管理システム124は、単一のコンピュータによって構築してもよいし、各部(機能または手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築してもよい。
【0053】
情報処理システム100において、要求元端末111と宛先端末112との間は、通信管理システム124を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションseiを確立する。
【0054】
また、要求元端末111と宛先端末112との間は、中継装置122を介して、高解像度の画像データと、中解像度の画像データと、低解像度の画像データと、音データとの4つの各データを送受信するための4つのセッションを確立する。
図10では、これら4つのセッションをまとめて、画像・音データ用セッションsedとして示している。なお、画像・音データ用セッションsedは、必ずしも4つのセッションである必要はなく、4つのセッション数より少ない又は多いセッション数であってもよい。
【0055】
低解像度の画像データは、例えば、横が160画素、縦が120画素から成り、ベース画像となる。中解像度の画像データは、例えば、横が320画素、縦が240画素から成る。高解像度の画像データは、例えば、横が640画素、縦が480画素から成る。狭帯域経路を経由する場合には、ベース画像となる低解像度の画像データのみから成る低画質の画像データを中継する。帯域が比較的広い場合には、ベース画像となる低解像度の画像データ及び中解像度の画像データから成る中画質の画像データを中継する。帯域が非常に広い場合には、ベース画像となる低解像度の画像データ、中画解像度の画像データ、及び高解像度の画像データから成る高画質の画像データを中継する。音データは画像データに比べてデータ量が少ないため、狭帯域経路であっても中継する。
【0056】
図11は本実施形態に係る一の拠点の情報処理システムの一例の構成図である。
図11は拠点Aの情報処理装置10を含む情報処理システム1を示している。
図11の情報処理システム1は
図1の情報処理システム1が通信ネットワークN1及びN2等の通信ネットワークNに接続されている。
【0057】
図12は本実施形態に係る一の拠点の情報処理装置の一例の機能ブロック図である。
図12の情報処理装置10は
図3の情報処理システム1の構成に、画面共有管理部48が追加された構成である。画面共有管理部48は通信ネットワークNを介して接続された通信端末130b~130dとの画面共有を管理する。
【0058】
例えば画面共有管理部48は、起動した外部入力表示アプリケーション30の画面による画面共有の開始を通信端末130b~130dに要求することで、複数の拠点間での画面共有が可能となる。また、画面共有管理部48は、外部入力表示アプリケーション30の画面による画面共有の開始後、通信端末130b~130dの何れかから、画面共有の開始を要求されると、画面共有中の外部入力表示アプリケーション30の画面による画面共有を終了し、新たな要求に従った画面共有を開始する。
【0059】
図13は本実施形態に係る一の拠点の情報処理装置の一例の画面遷移図である。情報処理装置10が表示装置12に表示させる画面は、例えば
図13に示すように遷移する。情報処理装置10は電源ONにより、表示装置12にOSのログイン画面1000を表示する。情報処理装置10はユーザによるサインインによりデスクトップ画面1020を表示装置12に表示する。
【0060】
情報処理装置10はユーザによるテレビ会議アプリケーション32の起動により例えば拠点一覧画面1030を表示装置12に表示する。また、情報処理装置10はユーザによるテレビ会議を行う拠点の選択と、テレビ会議の開始要求により例えば
図5に示したような会議画面1040を表示装置12に表示し、選択した複数の拠点間でテレビ会議を開始する。
【0061】
テレビ会議の開始後、情報処理装置10を操作するユーザは画面共有ボタン1042を押下することで画面共有対象のリストを会議画面1040に表示する。ユーザは、画面共有対象のリストから外部PC入力1044を選択することで外部入力画面共有開始を要求して、情報処理端末14の出力画像をテレビ会議中の他の拠点と画面共有できる。画面共有対象のリストから外部PC入力1044を選択する操作は、表示装置12に表示させる画面を情報処理端末14の出力画像に切り替える選択操作の一例である。なお、情報処理端末14の出力画像に切り替える前に表示装置12に表示されていた画面は、例えば情報処理装置10に搭載されているアプリケーション(搭載アプリケーション)の画面などである。
【0062】
外部入力画面共有開始を要求された情報処理装置10は外部入力表示アプリケーション30を起動し、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示すると共に、他の拠点との情報処理端末14の出力画像の画面共有を開始する。また、キャプチャデバイス16が検知された場合、情報処理装置10は外部入力表示アプリケーション30を起動し、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示すると共に、他の拠点との情報処理端末14の出力画像の画面共有を開始する。
【0063】
なお、情報処理装置10は、他の拠点からの画面共有開始の要求を受信した場合、情報処理端末14の出力画像による画面共有を終了し、他の拠点からの画面共有開始の要求に従って画面共有を行う。
【0064】
図14は本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムにおいて画面共有を行う場合の一の拠点の情報処理装置の処理の一例のシーケンス図である。
図4のシーケンス図は一部を除いて
図6のシーケンス図の処理と同様であるため、適宜説明を省略する。
【0065】
図14のステップS100~S104は
図6のステップS10~S14の処理と同様である。ステップS106において、テレビ会議アプリケーション32の表示制御部50は外部入力表示アプリケーション30の起動を確認後、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させるように制御することで画面共有を開始する。また、画面共有管理部48はステップS108において、ビデオ会議中の他の拠点の通信端末130b~130dに画面共有開始の要求を行うことで、情報処理端末14の出力画像の画面共有を行うことができる。
【0066】
なお、外部入力画面共有終了の要求を受け付けるか、他の拠点から画面共有開始の要求を受け付けたテレビ会議アプリケーション32の起動部40は、ステップS110において外部入力表示アプリケーション30を終了する。
【0067】
図15は本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムにおいて画面共有を行う場合の一の拠点の情報処理装置の処理の一例のシーケンス図である。
図15のシーケンス図は一部を除いて
図7のシーケンス図の処理と同様であるため、適宜説明を省略する。
【0068】
図15のステップS130~S136は
図7のステップS30~S36の処理と同様である。ステップS138において、テレビ会議アプリケーション32の表示制御部50は外部入力表示アプリケーション30の起動を確認後、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させるように制御することで画面共有を開始する。また、画面共有管理部48はステップS140において、ビデオ会議中の他の拠点の通信端末130b~130dに画面共有開始の要求を行うことで、情報処理端末14の出力画像の画面共有を行うことができる。なお、ステップS130において、情報処理装置10のOS60はUSBが差し込まれたことを表すUSBの挿抜イベントをテレビ会議アプリケーション32のデバイス検知部42に通知するが、キャプチャデバイス16が予め情報処理装置10に接続された状態において、情報処理端末14の挿抜イベントを検知して、テレビ会議アプリケーション32のデバイス検知部42に通知してもよい。この場合には、キャプチャデバイス16が情報処理装置10に接続された段階にて、ステップS136における画面共有の対象のキャプチャデバイス16を選択しておく。その後、情報処理端末14がHDMI等を介してキャプチャデバイス16に接続される。キャプチャデバイス16は、情報処理端末14からのHDMI接続(映像入力)を検知すると、その旨をテレビ会議アプリケーション32のデバイス検知部42に通知する。通知を受けると、ステップ1S38において、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させたり、他の拠点の通信端末130b~130dへ情報処理端末14の出力画像を送信するように制御したりすることで画面共有を開始する。
【0069】
なお、外部入力画面共有終了の要求を受け付けるか、他の拠点から画面共有開始の要求を受け付けたテレビ会議アプリケーション32の起動部40は、ステップS142において外部入力表示アプリケーション30を終了する。
【0070】
図16は本実施形態に係る複数の拠点の情報処理システムにおいて画面共有を行う処理の一例のシーケンス図である。
図16の通信端末130a~130dは同じテレビ会議に参加中である。
【0071】
ステップS200において、通信端末130aは外部入力表示アプリケーション30の起動を確認後、情報処理端末14の出力画像を表示装置12に表示させるように制御することで画面共有を開始する。また、ステップS202~S206において、通信端末130aは同じテレビ会議に参加中の他の通信端末130b~130dに、情報処理端末14の出力画像による画面共有開始の要求を行う。通信端末130aから画面共有開始の要求を受信した他の通信端末130b~130dはステップS208~S212において、情報処理端末14の出力画像の画面共有を行うことができる。これにより、同じテレビ会議に参加中の通信端末130a~130dは通信端末130aに接続された情報処理端末14からの出力画像(外部入力)の画面共有中となる。
【0072】
ステップS214において、通信端末130bを操作するユーザは画面共有のための選択操作を行う。ステップS216~S220において、通信端末130bは同じテレビ会議に参加中の他の通信端末130a、130c、及び130dに、画面共有開始の要求を行う。通信端末130bから画面共有開始の要求を受信した他の通信端末130a、130c、及び130dはステップS222~S226において、通信端末130bから画面共有開始の要求に従った画面共有を行う。これにより、同じテレビ会議に参加中の通信端末130a~130dは、通信端末130bからの画面共有開始の要求に従った画面共有中となる。
【0073】
図16に示したように、第2の実施形態の情報処理システム1では後から送信された画面共有開始の要求が優先される。したがって、第2の実施形態の情報処理システム1では自動で起動した外部入力表示アプリケーション30を、後から画面共有開始の要求が送信されたタイミングで終了できる。また、本実施形態によれば、会議室に設置された共用の端末(情報処理装置10)にユーザが操作する情報処理端末14を接続して、別の拠点に設置される他の情報処理端末や外部ディスプレイに情報処理端末の画面を表示させて共有する仕組みを実現できる。したがって、本実施形態によれば、情報処理装置10に接続する情報処理端末14の画面共有の手間を軽減できる。
【0074】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0075】
1、100 情報処理システム
10 情報処理装置
12 表示装置
14 情報処理端末
16 キャプチャデバイス
30 外部入力表示アプリケーション
32 テレビ会議アプリケーション
34 対象デバイス情報記憶部
40 起動部
42 デバイス検知部
44 テレビ会議管理部
46 UI部
48 画面共有管理部
50 表示制御部
52 入力受付部
130a~130d 通信端末
1040 会議画面
N1、N2 通信ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】