(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】バッチ処理チャンバのための処理間隙制御を有するヒータアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20240910BHJP
C23C 16/458 20060101ALI20240910BHJP
C23C 16/46 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
H01L21/68 N
C23C16/458
C23C16/46
(21)【出願番号】P 2023513094
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 US2021048216
(87)【国際公開番号】W WO2022047297
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-04-19
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】グナジ, アクシャイ
(72)【発明者】
【氏名】ウラヴィ, テジャス
(72)【発明者】
【氏名】バルジャ, サンジーヴ
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/236275(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/028145(WO,A1)
【文献】特表2013-526778(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0378696(US,A1)
【文献】米国特許第06730175(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
C23C 16/458
C23C 16/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒータアセンブリであって、
厚さを画定する支持面と底面とを含むヒータと、
頂部端及び底部端を有し、前記頂部端が前記ヒータの前記底面と接触するヒータスタンドオフと、
頂部端と底部端、開放内部領域を囲む内面及び外面を有するシールドシャフトであって、前記ヒータスタンドオフは前記開放内部領域内に位置し、前記ヒータスタンドオフの前記頂部端は、前記シールドシャフトの前記頂部端の上に延在している、前記シールドシャフトと、
頂面、底面及び外周エッジを有するシールド板であって、内部内に前記頂面から前記底面まで延在している開口部を有し、前記ヒータスタンドオフは前記シールド板内の前記開口部を通って延在し、前記ヒータの前記底面は、前記シールド板の前記頂面からある距離離れており、前記シールド板の前記頂面は、前記シールド板の外周部の周りに延在する、内面及び外面を有する溝を有し、前記外面は前記シールド板の前記外周エッジからある距離離れている、前記シールド板と、
を有するヒータアセンブリ。
【請求項2】
前記シールドシャフトが、前記外面から外向きに延びる頂部フランジを含み、前記シールドシャフトは、前記頂部フランジを通って延びるファスナで前記シールド板に接続されている、請求項1に記載のヒータアセンブリ。
【請求項3】
前記
ヒータスタンドオフの前記底部端に接続されているスタンドオフ取付ベースをさらに含む、請求項1に記載のヒータアセンブリ。
【請求項4】
前記スタンドオフ取付ベースが、前記シールドシャフトの前記底部端に接続されている、請求項3に記載のヒータアセンブリ。
【請求項5】
前記シールドシャフトの前記底部端が、前記スタンドオフ取付ベースの下部を通過させる開口部を有する、請求項4に記載のヒータアセンブリ。
【請求項6】
頂面を有するヒータ取付ベースをさらに含み、前記シールドシャフトの前記底面は、前記ヒータ取付ベースの前記頂面に隣接して位置決めされている、請求項5に記載のヒータアセンブリ。
【請求項7】
前記ヒータ取付ベースの前記頂面が、前記ヒータ取付ベースの中空の内部領域に接続されている開口部を含む、請求項6に記載のヒータアセンブリ。
【請求項8】
前記スタンドオフ取付ベースの前記下部が、電気接続が前記ヒータ取付ベースの前記中空の内部領域を通過し、前記スタンドオフ取付ベースを通り、前記ヒータスタンドオフの開放内部チャネルに入ることができるよう、前記ヒータ取付ベースの前記頂面の前記開口部中に少なくとも部分的に延在している、請求項7に記載のヒータアセンブリ。
【請求項9】
流体シールが、前記ヒータ取付ベースの前記頂面の円形溝内に配置され、前記流体シールは、前記ヒータ取付ベースの前記頂面
に対して垂直に前記シールドシャフトの移動を可能にする、請求項6に記載のヒータアセンブリ。
【請求項10】
前記シールドシャフトの前記底面が、前記外面から外向きに延びる底部フランジを含む、請求項9に記載のヒータアセンブリ。
【請求項11】
前記シールドシャフトの底部フランジを通って前記ヒータ取付ベース中に延びる複数のレベリングファスナをさらに含み、前記レベリングファスナは、前記シールドシャフトを前記ヒータ取付ベースの前記頂面
に対して垂直となるよう調整するように構成されている、請求項10に記載のヒータアセンブリ。
【請求項12】
トップ板をさらに含み、前記トップ板は該トップ板の厚さを画定する頂面及び底面を有し、前記トップ板は、前記厚さを貫通して前記ヒータを通過させる開口部を有し、前記トップ板の前記底面は、前記シールド板の前記頂面内の前記溝内の流体シールと接触している、請求項1に記載のヒータアセンブリ。
【請求項13】
リング状シムをさらに含み、前記リング状シムは該リング状シムの厚さを画定する頂面及び底面を有し、前記リング
状シムは、前記シールド板の前記頂面と前記トップ板の前記底面との間で前記ヒータの周りに位置決めされている、請求項12に記載のヒータアセンブリ。
【請求項14】
前記流体シールが、雰囲気に対して密閉し、前記シールド板の前記頂面と前記
トップ板の前記底面との間の垂直方向の間隙の変動が最大1mmの真空の完全性を維持するように構成されている、請求項13に記載のヒータアセンブリ。
【請求項15】
前記流体シールが不均一に圧縮されるように構成されている、請求項14に記載のヒータアセンブリ。
【請求項16】
前記流体シールが、シーリングプラットフォームとシーリング板との間の最大0.5mmの垂直方向の間隙の変動に対応するように構成されている、請求項14に記載のヒータアセンブリ。
【請求項17】
前記流体シールが
、シーリングプラットフォーム
とシーリング板との間の0.5mmの間隙で、2%~3%の最小圧縮を有するように構成されている、請求項14に記載のヒータアセンブリ。
【請求項18】
前記流体シールが12%~13%の最大圧縮を有するように構成されている、請求項14に記載のヒータアセンブリ。
【請求項19】
ヒータアセンブリに一体化されている熱シールドであって、
頂部端と底部端、開放内部領域を囲む内面及び外面を有するシールドシャフトであって、前記開放内部領域は、ヒータスタンドオフを囲むように構成されている、前記シールドシャフトと、
頂面、底面及び外周エッジを有するシールド板であって、前記シールド板は、内部内に前記頂面から前記底面まで延在している開口部を有し、前記ヒータスタンドオフは前記シールド板内の前記開口部を通って延在し
、ヒータ
の底面は、前記シールド板の前記頂面からある距離離れており、前記シールド板の前記頂面は、前記シールド板の外周部の周りに延在する、内面及び外面を有する溝を有し、前記外面は前記シールド板の前記外周エッジからある距離離れている、前記シールド板と、
処理ステーション内の低圧条件を維持するために前記シールド板の前記溝内に配置されている第1の流体シールと、
前記シールドシャフトの前記底面と支持アームの頂面との間に配置されている第2の流体シールと、
を含む、ヒータアセンブリに一体化されている熱シールド。
【請求項20】
基板支持体であって、
中心ベースであって、該中心ベースから延びる複数のアームを有し、各アームは、前記中心ベースと接触する内部端及び外端を有する前記中心ベースと、
各アームの前記外端に接続されているヒータアセンブリであって、
支持面と厚さを画定する底面とを含むヒータ、
頂部端及び底部端を有し、前記頂部端が前記ヒータの前記底面と接触するヒータスタンドオフ、
頂部端と底部端、開放内部領域を囲む内面及び外面を有するシールドシャフトであって、前記ヒータスタンドオフは前記開放内部領域内に位置し、前記ヒータスタンドオフの前記頂部端は、前記シールドシャフトの前記頂部端の上に延在している、前記シールドシャフト、及び
頂面、底面及び外周エッジを有するシールド板であって、前記シールド板は内部内に前記頂面から前記底面まで延在している開口部を有し、前記ヒータスタンドオフは前記シールド板内の前記開口部を通って延在し、前記ヒータの前記底面は、前記シールド板の前記頂面からある距離離れており、前記シールド板の前記頂面は、前記シールド板の外周部の周りに延在する、内面及び外面を有する溝を有し、前記外面は前記シールド板の前記外周エッジからある距離離れている、前記シールド板、
を有する前記ヒータアセンブリと、
トップ板であって、前記トップ板は該トップ板の厚さを画定する頂面及び底面を有し、前記トップ板は、前記厚さを貫通して前記ヒータを通過させる開口部を有し、前記トップ板の前記底面は
、流体シールと接触している、前記トップ板と、
を含む基板支持体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、概して、バッチ処理チャンバのためのヒータアセンブリに関する。特に、本開示の実施形態は、一体型熱絶縁シールドを含むヒータアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]原子層堆積(ALD)又は化学気相堆積(CVD)処理のための一部のチャンバ設計では、前駆体とガスは、複数のガス分配板を介して大きな基板支持体又は複数の基板支持体の表面に同時に供給される。ガス分配板は、基板表面から離れているかあるいはその逆であり、1つ又は複数の動作間隙を形成している。そのようなチャンバは、チャンバが使用される場合、異なる処理ステーション間の間隙の一貫性と均一性に対して感度が非常に高い可能性がある。いくつかのマルチステーション堆積システムの約1mmの間隙により、別々のステーションで実行されるプロセスは、小さな間隙偏差の影響を非常に受けやすくなる。
【0003】
[0003]多くの処理システム及び処理ツールは、非常に狭いスペース要件で動作する。例えば、マルチ基板ALDチャンバは、基板表面とガス分配システムとの間を0.8~1.5mm離して処理することができる。これらの小さなスペースは、処理領域を減らすことにより化学消費を最小限に抑え、ALDサイクル時間とパージ時間を最小限に抑え、スループットを最大にする。
【0004】
[0004]大容量のバッチ処理チャンバは、処理ステーションに対するヒータアセンブリの位置合わせのばらつきに悩まされることが多く、その結果、ヒータアセンブリと処理ステーションとの間の処理間隙と処理領域に偏差が生ずる。処理間隙と処理領域の偏差は、プロセスの再現性とヒータの熱均一性に影響を与える。従来の処理チャンバのレベリングシステム及び方法は、ヒータの測定及び位置合わせのために複雑で高価なシステムを使用する。これらの電動式システムは、部品の通常の消耗により故障する可能性があり、その結果、修理及び予防保守のためのチャンバのダウンタイムが生ずる。
【0005】
[0005]したがって、基板支持体とガス分配アセンブリ(複数可)との間の間隙を制御するための装置及び方法が当技術分野で必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示の1つ又は複数の実施形態は、ヒータ、ヒータスタンドオフ、シールドシャフト、及びシールド板を含むヒータアセンブリに関する。ヒータは、厚さを画定する支持面及び底面を有する。ヒータスタンドオフは、ヒータの底面に接触している頂部端を有する。シールドシャフトは、頂部端と底部端、開放内部領域を囲む内面、及び外面を有する。ヒータスタンドオフは、開放内部領域内に位置し、ヒータスタンドオフの頂部端は、シールドシャフトの頂部端の上で延在している。シールド板は、頂面、底面及び外周エッジを有する。シールド板は、内部において頂面から底面まで延在する開口部をさらに含む。シールド板の開口部及びヒータの底面を通って延在するヒータスタンドオフは、シールド板の頂面からある距離離して配置される。シールド板の頂面は、シールド板の外周部の周りに延在する、内面及び外面を有する溝を有する。シールド板の外面は、シールド板の外周エッジからある距離離れている。
【0007】
[0007]本開示の追加の実施形態は、中心ベース、ヒータアセンブリ、及びトップ板を有する基板支持体に関する。複数のアームがそこから延在し、各アームは、内部端及び中心ベースと接触する外端を有する。ヒータアセンブリは、各アームの外端に接続され、ヒータ、ヒータスタンドオフ、シールドシャフト、及びシールド板を含む。ヒータは、厚さを画定する支持面及び底面を有する。ヒータスタンドオフは、ヒータの底面に接触している頂部端を有する。シールドシャフトは、頂部端と底部端、開放内部領域を囲む内面、及び外面を有する。ヒータスタンドオフは、開放内部領域内に位置し、ヒータスタンドオフの頂部端は、シールドシャフトの頂部端の上で延在している。シールド板は、頂面、底面及び外周エッジを有する。シールド板は、内部において頂面から底面まで延在する開口部をさらに含む。シールド板の開口部及びヒータの底面を通って延在するヒータスタンドオフは、シールド板の頂面からある距離離して配置される。シールド板の頂面は、シールド板の外周部の周りに延在する、内面及び外面を有する溝を有する。シールド板の外面は、シールド板の外周エッジからある距離離れている。トップ板は、トップ板の厚さを画定する頂面及び底面を有し、ヒータが開口部を通過できるような、厚さを貫通する開口部を有し、トップ板の底面は、シールド板の頂面内の溝内の流体シールと接触している。
【0008】
[0008]本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約した本開示のより詳細な説明を、実施形態を参照することによって行うことができ、そのいくつかを添付の図面に示す。しかしながら、添付の図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示しており、したがって、その範囲を限定すると見なされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[0009]本開示の1つ又は複数の実施形態による処理チャンバの断面等角図である。
【
図2】[0010]本開示の1つ又は複数の実施形態による処理チャンバの断面図である。
【
図3】[0011]本開示の1つ又は複数の実施形態による支持アセンブリの底面斜視図を示す。
【
図4】[0012]本開示の1つ又は複数の実施形態による支持アセンブリの上面斜視図を示す。
【
図5】[0013]本開示の1つ又は複数の実施形態による支持アセンブリの上面斜視図を示す。
【
図6A】[0014]本開示の1つ又は複数の実施形態による支持アセンブリの概略断面図を示す。
【
図6B】[0015]本開示の1つ又は複数の実施形態による支持アセンブリの概略断面図を示す。
【
図7】[0016]本開示の1つ又は複数の実施形態によるヒータアセンブリの正面斜視図を示す。
【
図8】[0017]本開示の1つ又は複数の実施形態によるヒータアセンブリの断面図を示す。
【
図9】[0018]本開示の1つ又は複数の実施形態によるヒータアセンブリの詳細な断面図を示す。
【
図10】[0019]本開示の1つ又は複数の実施形態によるヒータアセンブリの詳細な断面図を示す。
【
図11】[0020]本開示の1つ又は複数の実施形態によるヒータアセンブリの概略断面図である。
【
図12】[0021]本開示の1つ又は複数の実施形態によるヒータアセンブリの概略断面図を示す。
【
図13】[0022]本開示の1つ又は複数の実施形態による処理プラットフォームの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0023]本開示のいくつかの例示的な実施形態を説明する前に、本開示は、以下の説明に記載される構成又はプロセスステップの詳細に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施又は実行することができる。本開示は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施又は実行することができる。
【0011】
[0024]この明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「基板」という用語は、プロセスが作用する表面又は表面の一部を指す。文脈が明らかに他のことを示さない限り、基板への言及はまた、基板の一部のみを指すことができることも当業者によって理解されるであろう。さらに、基板上への堆積への言及は、剥き出しの基板と、その上に堆積又は形成された1つ又は複数の膜若しくはフィーチャを有する基板の両方を意味することができる。
【0012】
[0025]ここで使用される「基板」は、製造プロセス中にフィルム処理が実行される基板上に形成された任意の基板又は材料表面を指す。例えば、その上で処理が実行可能である基板表面は、用途に応じて、ケイ素、酸化ケイ素、歪みシリコン、シリコンオンインシュレータ(silicon on insulator:SOI)、炭素がドープされた酸化ケイ素、アモルファスシリコン、ドープされたケイ素、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、ガラス、サファイアなどの材料、並びに金属、金属窒化物、金属合金、及びその他の導電性材料といった他の任意の材料を含む。基板は、半導体ウエハを含むが、これらに限定されない。基板を、前処理プロセスに曝して、基板表面を研磨、エッチング、還元、酸化、ヒドロキシル化、アニーリング、UV硬化、電子ビーム硬化、及び/又はベークすることができる。基板自体の表面上で直接フィルム処理することに加えて、本開示では、開示されるフィルム処理ステップのいずれも、以下により詳細に開示されるように、基板上に形成された下層上で実行され得、また、「基板表面」という用語は、文脈が示すような下層を含むことを意図している。それゆえ、例えば、膜/層又は部分的な膜/層が基板表面上に堆積された場合、新たに堆積された膜/層の露出面が基板表面になる。
【0013】
[0026]本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「前駆体」、「反応物質」、「反応性ガス」などの用語は、基板表面又は基板表面上に形成された膜と反応することができる任意のガス種を指すために交換可能に使用される。
【0014】
[0027]本開示のいくつかの実施形態は、複雑な電動式システムなしで処理間隙制御のためにヒータを水平にするためのOリングを使用する、費用対効果の高い解決策を有利に提供する。いくつかの実施形態は、マルチウエハ処理チャンバ内の単一ウエハのための、ヒータを、断熱シールド、ヒータレベリング能、及び/又は処理領域絶縁と統合する方法を提供する。
【0015】
[0028]本開示のいくつかの実施形態は、熱シールドアセンブリ(ヒータシールドアセンブリとも呼ばれる)に統合されたヒータアセンブリを提供し、ヒータスタンドオフの周りに均一なキャビティを形成する。ヒータシールドアセンブリは、シールド板及びシールドシャフトを含む。ヒータシールドアセンブリは、シールド板とシールドシャフトとの間に流体シールをさらに含み、漏れに対して密閉し、真空の完全性を維持するように構成されている。いくつかの実施形態の熱シールドは、ヒータの周りの温度損失の均一性を高める。
【0016】
[0029]本開示は、単一基板又は複数基板(バッチとも呼ばれる)処理チャンバで使用するための基板支持体を提供する。
図1及び
図2は、本開示の1つ又は複数の実施形態による処理チャンバ100を示す。
図1は、本開示の1つ又は複数の実施形態による断面等角図として示される処理チャンバ100を示す。
図2は、本開示の1つ又は複数の実施形態による処理チャンバ100の断面を示している。
図3~
図6は、本開示の1つ又は複数の実施形態による支持アセンブリ200を示している。
【0017】
[0030]処理チャンバ100は、側壁104及びチャンバ床106を有するハウジング102を有する。ハウジング102は、チャンバ蓋300に沿って内部領域109とも呼ばれる処理領域109を画定する。
【0018】
[0031]図示の処理ステーション110は、3つの主要構成要素、チャンバ蓋300(蓋とも呼ばれる)、ポンプ/パージインサート330、及びガスインジェクタ112を含む。処理チャンバ100は、複数の処理ステーション110をさらに含む。処理ステーション110は、ハウジング102の内部領域109内に配置され、基板支持体200の回転軸211の周りに円形配置で位置決めされる。各処理ステーション110は、前面114を有するガス分配板112(ガスインジェクタとも呼ばれる)を含む。いくつかの実施形態では、ガスインジェクタ112の各々の前面114は、実質的に同一平面上にある。処理ステーション110は、処理を行うことができる領域として定義される。例えば、いくつかの実施形態では、処理ステーション110は、以下に説明するように、基板支持体200の支持面231と、ガスインジェクタ112の前面114とによって境界付けられる領域として定義される。図示の実施形態では、ヒータ230は、基板支持面として機能し、基板支持体200の一部を形成する。ヒータ230の各々は、支持面231と、ヒータ230の厚さを画定する底面232とを含む。いくつかの実施形態では、支持面231は、支持面231を通って延びる少なくとも3つのリフトピンのための設備をさらに含む。
【0019】
[0032]処理ステーション110は、任意の適切なプロセスを実行し、任意の適切なプロセス条件を提供するように構成することができる。使用されるガス分配板112のタイプは、例えば、実行されるプロセスのタイプ、及びシャワーヘッド又はガスインジェクタのタイプに依存する。例えば、原子層堆積装置として動作するように構成された処理ステーション110は、シャワーヘッド又は渦タイプのガスインジェクタを有することができる。一方、プラズマステーションとして動作するように構成された処理ステーション110は、プラズマガスを基板に向かって流しながらプラズマを生成するために、1つ又は複数の電極及び/又は接地プレート構成を有することができる。
図2に示す実施形態は、図面の右側(処理ステーション110b)とは異なるタイプの処理ステーション110を図面の左側(処理ステーション110a)に有する。適切な処理ステーション110は、熱処理ステーション、マイクロ波プラズマ、3電極CCP、ICP、平行板CCP、UV露光、レーザ処理、ポンピングチャンバ、アニーリングステーション、及び計測ステーションを含むが、これらに限定されない。
【0020】
[0033]
図3~
図6は、本開示の1つ又は複数の実施形態による支持アセンブリ200を示す。支持アセンブリ200は、回転可能な中心ベース210を含む。回転可能な中心ベース210は、対称又は非対称の形状を有することができ、回転軸211を画定する。回転軸211は、
図6に見られるように、第1の方向に延びる。第1の方向は、垂直方向又はz軸に沿った方向と呼ぶことができる。しかしながら、このように「垂直(vertical)」という用語を使用することは、重力に垂直な方向に限定されないことを理解されたい。
【0021】
[0034]支持アセンブリ200は、中心ベース210に接続され、そこから延びる少なくとも2つの支持アーム220を含む。支持アーム220は、内部端221及びヒータ取付ベース222を有する。内部端221は、中心ベース210が回転軸211の周りを回転するとき、支持アーム220も同様に回転するように、中心ベース210と接触している。支持アーム220は、ファスナ(例えば、ボルト)によって、又は中心ベース210と一体的に形成されることによって、内部端221で中心ベース210に接続することができる。
【0022】
[0035]一部の実施形態では、支持アーム220は、回転軸211に直交して延び、それによって、同じ支持アーム220上で、内部端221又はヒータ取付ベース222の一方は、内部端221及びヒータ取付ベース222の他方よりも回転軸211から遠くなる。いくつかの実施形態では、支持アーム220の内部端221は、同じ支持アーム220のヒータ取付ベース222よりも回転軸211に近い。
【0023】
[0036]支持アセンブリ200内の支持アーム220の数は変えることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの支持アーム220、少なくとも3つの支持アーム220、少なくとも4つの支持アーム220、又は少なくとも5つの支持アーム220がある。いくつかの実施形態では、3つの支持アーム220がある。いくつかの実施形態では、4つの支持アーム220がある。いくつかの実施形態では、5つの支持アーム220がある。いくつかの実施形態では、6つの支持アーム220がある。
【0024】
[0037]支持アーム220は、中心ベース210の周りに対称的に配置することができる。例えば、4つの支持アーム220を有する支持アセンブリ200では、支持アーム220の各々は、中心ベース210の周りに90°の間隔で位置決めされる。3つの支持アーム220を有する支持アセンブリ200では、支持アーム220は、中心ベース210の周りに120°の間隔で位置決めされる。別の言い方をすれば、4つの支持アーム220を有する実施形態では、支持アームは、回転軸211の周りで4回対称性を提供するように配置される。いくつかの実施形態では、支持アセンブリ200は、n個の支持アーム220を有し、n個の支持アーム220は、回転軸211の周りにn回対称性を提供するように配置される。
【0025】
[0038]ヒータ230は、支持アーム220のヒータ取付ベース222に位置決めされる。いくつかの実施形態では、各支持アーム220はヒータ230を有する。ヒータ230の中心は、中心ベース210の回転時にヒータ230が円形経路を移動するように、回転軸211から離れて配置される。
【0026】
[0039]ヒータ230は、基板を支持することができる支持面231を有する。いくつかの実施形態では、ヒータ230の支持面231は実質的に同一平面上にある。このように使用される場合、「実質的に同一平面上にある」とは、個々の支持面231によって形成される平面が、他の支持面231によって形成される平面の±5°、±4°、±3°、±2°、又は±1°以内にあることを意味する。
【0027】
[0040]いくつかの実施形態では、ヒータ230は、支持アーム220のヒータ取付ベース222上に直接位置決めされる。いくつかの実施形態では、図面に示されるように、ヒータ230は、ヒータスタンドオフ234によって支持アーム220のヒータ取付ベース222の上に上昇される。ヒータスタンドオフ234は、実質的に円筒形の本体を有し、ヒータ230の高さを増加させるために任意のサイズ及び長さであってよい。
【0028】
[0041]一部の実施形態では、チャネル236は、中心ベース210、支持アーム220及び/又はヒータスタンドオフ234のうちの1つ又は複数に形成される。チャネル236は、電気接続をルーティングするため、あるいはガス流を提供するために使用することができる。
【0029】
[0042]ヒータは、当業者に知られている任意の適切なタイプのヒータであってよい。いくつかの実施形態では、ヒータは、ヒータ本体内に1つ又は複数の加熱要素を有する抵抗加熱器である。
【0030】
[0043]一部の実施形態では、
図4に示すように、シールド板240は円盤状であり、各ヒータ230の周りに位置決めされる。図示の実施形態では、シールド板240は、シールド板240の頂面241がヒータの支持面231より下になるように、ヒータ230の下に配置される。
【0031】
[0044]一部の実施形態のヒータ230は、追加の構成要素を含む。例えば、いくつかの実施形態のヒータは、静電チャックを含む。静電チャックは、ヒータが移動している間、支持面231上に位置決めされた基板を適所に保持できるように、様々なワイヤ及び電極を含むことができる。これにより、基板をプロセスの開始時にヒータにチャッキングし、異なるプロセス領域に移動しながら同じヒータの同じ位置に留まることができる。いくつかの実施形態では、ワイヤ及び電極は、支持アーム220内のチャネル236を通って送られる。静電チャックは、ヒータ230内に配置されたチャッキング面として構成される。
【0032】
[0045]一部の実施形態では、
図5に示すように、トップ板245は、ヒータ230の支持面231へのアクセスを可能にする少なくとも1つの開口部242を有するヒータ230のすべてを囲む単一の構成要素である。トップ板245は、トップ板245の厚さを画定する頂面246及び底面249を有する。開口部242は、ヒータ230が上板245を通過することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、トップ板245は、トップ板245が、ヒータ230と共に垂直に移動し、回転するように固定される。
【0033】
[0046]
図6Aを参照すると、いくつかの実施形態では、トップ板245は、ヒータ230の支持面231によって形成される主平面247と実質的に平行な主平面248を形成する頂面246を有する。いくつかの実施形態では、トップ板245は、支持面231の主平面247から距離Dだけ上にある主平面248を形成する頂面246を有する。いくつかの実施形態では、距離Dは、
図6Bに示すように、支持面231がトップ板245の頂面246と同一平面上になるように、処理される基板390の厚さに実質的に等しい。このように使用される場合、用語「実質的に同一平面上にある」は、基板390の表面によって形成される主平面が、同一平面上の±1mm、±0.5mm、±0.4mm、±0.3mm、±0.2mm又は±0.1mm以内にあることを意味する。
【0034】
[0047]
図7は、本開示の1つ又は複数の実施形態による、ヒータアセンブリ205を有する支持アセンブリ200の一部の等角図を示す。
図8は、線8-8’に沿った、
図7に示されるヒータアセンブリ205を有する支持アセンブリ200の一部の断面図を示す。図中の陰影は、異なる構成要素を区別するのを助けるために使用されており、特定の構成材料を意味するものではない。いくつかの実施形態では、ヒータアセンブリ205は、ヒータ230と、ヒータスタンドオフ234と、シールドシャフト250及びシールド板240とからなるシールドとを含む。
【0035】
[0048]シールドシャフト240は、ヒータスタンドオフ234の各々を囲む外面255及び内面257を有する。シールドシャフト250は、シールドシャフト250の長さを画定する頂部端252及び底部端258を有する。いくつかの実施形態のシールドシャフト250は、スタンドオフ234の形状と同心である形状を有する。いくつかの実施形態では、シールドシャフト250は、実質的に円筒形の本体を有する。このように使用される場合、「実質的に円筒形」という用語は、形状が全体的に円筒形の外観を与えることを意味し、細長い楕円形を含む。
【0036】
[0049]いくつかの実施形態では、シールドシャフト250の底部端258は、底部フランジ267を含む。いくつかの実施形態の底部フランジ267は、厚さを画定する頂面260及び底面262を有する。いくつかの実施形態では、底部フランジ267は、外面255から外側に向かって延びている。いくつかの実施形態の底部フランジ267は、ファスナ又は他の構成要素のためのスペースを提供する。
【0037】
[0050]いくつかの実施形態では、少なくとも3つの開孔259が底部端258の厚さを通って延在する。いくつかの実施形態では、開孔259は、底部端258の部分であるフランジ267の厚さを通って延びる。いくつかの実施形態では、少なくとも3つの開孔259は、シールドシャフト250の中心軸253の周りに間隔を置いて配置される。いくつかの実施形態では、少なくとも3つの開孔259は、中心軸253の周りに等間隔に配置される。いくつかの実施形態では、中心軸253から測定して、開孔259が120度の間隔で位置決めされるように、中心軸253の周りに等間隔に配置された3つの開孔259がある。いくつかの実施形態では、少なくとも4つの開孔が底部端258の厚さを貫通し、少なくとも4つの開孔は、シールドシャフト250の中心軸の周りに正方形の平面構成であり、少なくとも4つの開孔の各々が互いに90度に位置決めされている。
【0038】
[0051]いくつかの実施形態では、レベリングファスナ261は、少なくとも3つの開孔259の各々の内部に配置される。いくつかの実施形態のレベリングファスナ261は、シールドシャフト250を水平にし、支持アーム220の外端224の頂面223に固定するために使用される。レベリングファスナ261は、シールドシャフト250をヒータ取付ベース222の頂面223に対して垂直に調整するように構成されている。別の言い方をすれば、いくつかの実施形態では、レベリングファスナ261は、シールドシャフトの中心軸253がヒータ取付ベース222の頂面223に対して実質的に垂直(±2°)になるように、シールドシャフト250の調整を可能にするように構成される。
【0039】
支持アーム220の外端224に対するシールドシャフト250の較正が実行されるいくつかの実施形態では、以下でさらに詳細に説明するように、可変厚さの1つ又は複数のシム(図示せず)は、レベリングファスナ261の周りに位置決めされる。いくつかの実施形態では、1つ又は複数のシムは、支持アーム220の外端224とシールドシャフト250の底面262との間に位置決めされる。
【0040】
[0053]ヒータスタンドオフ234は、頂部端235及び底部端237を含む。ヒータスタンドオフ234の頂部端235は、ヒータ230の底面232と接触している。ヒータスタンドオフ234の底部端237は、スタンドオフ取付ベース310と接触している。いくつかの実施形態のスタンドオフ取付ベース310は、ヒータスタンドオフ234を支持アーム220の外端224に固定するように構成される。いくつかの実施形態では、ヒータスタンドオフ234は、ヒータ230内の静電チャックの熱要素219又は電極217の1つ又は複数への電気接続244を可能にする、開放内部チャネル239を有する。当業者は、ヒータ及び静電チャックの構造に精通し、ヒータ230内の熱的及び電気的構成要素の配置は変更可能であることを理解するであろう。
【0041】
[0054]図示の実施形態では、ヒータスタンドオフ234の頂部端235は、シールドシャフト250の頂部端252の上にある。いくつかの実施形態では、シールドシャフト250の頂部端252は、ヒータスタンドオフ234の頂部端235の上に延在する。いくつかの実施形態では、シールドシャフト250の頂部端252は、ヒータスタンドオフ234の頂部端235まで延びる。
【0042】
[0055]
図8及び
図9に示されるように、シールド板240は、厚さを画定する頂面270及び底面272を有する。シールド板240は、頂面270から底面272まで延びる開口部271をさらに含む。いくつかの実施形態では、図に示されるように、ヒータ230の底面232は、シールド板240の頂面270からある距離を置いて配置される。いくつかの実施形態では、ヒータ230の底面232とシールド板240の頂面270との間の距離は、0.01mm~50mmの範囲、又は0.25mm~40mmの範囲、又は0.5mm~30mmの範囲、又は1mm~20mmの範囲である。
【0043】
[0056]シールド板240は、内側部分274、外側部分275、及び外周エッジ281を有する。いくつかの実施形態では、外側部分275は、内側部分274の厚さよりも大きな厚さを有する。いくつかの実施形態では、シールド板240の底面272は、シールドシャフト250の頂部端252と接触し、少なくとも3つの開孔254を通って延びるファスナ256で固定され、少なくとも3つの開孔254は、頂部端252を通って延びる。いくつかの実施形態では、底面272は、シールドシャフト250の頂部端252に溶接される。いくつかの実施形態では、シールド板240の底面272は、頂部端252がシールド板240の底面272と接触している場所でより大きな厚さを有する。より大きい厚さは、ファスナ256を受けるように構成されたファスナ穴を収容するためのものである。
【0044】
[0057]
図9は、トップ板245及びシールド板240を有するヒータ230の外縁の一部を示す。図示の実施形態では、シールド板240は、トップ板245の少なくとも1つの開口部242のうちの1つの下に位置決めされる。シールド板240の頂面270は、内面279と外面280とを有する、シールド板240の外周部276の周りに延在する溝278をさらに含み、外面280は、シールド板240の外周エッジ281からある距離を置いて配置されている。
【0045】
[0058]少なくとも1つの開口部242の各々において、トップ板245の底面249は、シールド板240の頂面270の外周部276と接触している。第1の流体シール392(「頂部流体シール」とも呼ばれる)は、処理ステーション110内の低圧状態を維持するために、外周エッジ281のリング形状の溝278内に配置される。第1の流体シール392は、シールド板240とトップ板245との間に不均一な圧力が加えられるように、シールド板240の周囲を不均一に圧縮するように構成され、第1の流体シール392は、処理ステーション内の雰囲気環境条件を依然として維持する。
【0046】
[0059]一部の実施形態では、厚さを有するリング形状のシム350が、シールド板240の頂面241(ヒータ230の支持面231の下にある)とトップ板245の底面249との間に位置決めされる。リング形状のシム350は、シールド板240の溝278内に少なくとも部分的に着座する第1の流体シール392を圧縮するように構成される。いくつかの実施形態では、リング形状のシム350の厚さは、シールド板240の頂面241とトップ板245の底面249との間の可変距離に適応するように構成することができる。いくつかの実施形態では、リング形状のシム350は、リングの周囲で可変の厚さを有する。いくつかの実施形態では、リング形状のシム350は、リング形状に組み立てられる複数の個々のピースを含む。
【0047】
[0060]いくつかの実施形態では、リング状のシム350とトップ板245との間にプレナム283が形成される。プレナム283は、当業者によって理解されるように、任意の適切な形状及び/又はサイズであることができる。いくつかの実施形態のプレナム283は、真空源(例えば、真空ポンプ、フォアライン)に接続されて、処理ガスが処理ステーション内の処理領域から漏れるのを防止する。
【0048】
[0061]いくつかの実施形態では、リング形状のシム350と第1の流体シール392の両方が、処理ステーションへの、又は処理ステーションからのガス漏れを密閉し、処理ステーション内の真空の完全性を維持するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の流体シール392は、処理ステーション110内で最大1.5mm、1.25mm、1mm、0.75mm、又は0.5mmの垂直処理間隙変動を密閉するように構成される。垂直処理間隙は、支持面231と各ガスインジェクタ112の前面114との間の垂直距離によって画定される。いくつかの実施形態では、シム350は、処理間隙が小さすぎる場合に、より大きな厚さを有するように提供される。いくつかの実施形態では、シム350は、処理間隙が大きすぎる場合に、より薄い厚さを有するように提供される。同様に、第1の流体シール392は、小さすぎる処理間隙を補うために特大サイズにすることができる。いくつかの実施形態では、第1の流体シールは、漏れを密閉し、チャンバ内で最大1mmの垂直間隙変動まで真空の完全性を維持するように構成される。
【0049】
[0062]第1の流体シール392は、処理ガス及び処理条件に適合する、当業者に知られている任意の適切な圧縮可能な構成要素であることができる。いくつかの実施形態では、第1の流体シール392は、12%~13%の最大圧縮を有するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の流体シール392は、第1の流体シール392の初期厚さの1%~15%の範囲、又は5%~14%の範囲、又は10%~13%の範囲内の最大圧縮を有するように構成されている。
【0050】
[0063]第1の流体シール392は、支持面231の平面変動を考慮して不均一に圧縮されるように構成される。平面変動は、モーターの振れ、又はヒータスタンドオフ234、シールドシャフト250、スタンドオフ取付ベース310、支持アーム220シールド板240及びトップ板245のうちの1つ又は複数の機械的公差の変動に起因して発生し得る。いくつかの実施形態では、第1の流体シールは、シールド板240とトップ板245との間の最大0.5mmの垂直間隙変動に適応するように構成される。
【0051】
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、スタンドオフ取付ベース310は、ヒータスタンドオフ234の底部端237及びシールドシャフト250の底部端258に接続される。スタンドオフ取付ベース310は、ヒータスタンドオフ234及びシールドシャフト250を支持アーム220の外端224に固定するように構成される。スタンドオフ取付ベース310は、頂部端312及び底部端314を有し、頂部端312は、底部端314の直径よりも大きい直径を有する。頂部端312の頂面316は、ヒータスタンドオフ234の底部と接触している。
【0052】
[0065]スタンドオフ取付ベース310の底部端314は、支持アーム220の頂面223の開口部225内で互いにかみ合うように構成される。いくつかの実施形態では、底部端314は、支持アーム220の開口部225中にある深さ延びる。いくつかの実施形態では、底部端314は、開口部225内に圧入されるか又は締まりばめである。
【0053】
[0066]一部の実施形態では、シールドシャフト250の底部端258は、スタンドオフ取付ベース310の下部238が貫通できるようにする開口部251を有する。
【0054】
[0067]一部の実施形態では、スタンドオフ取付ベース310の頂部端312は、複数の段付き表面315をさらに含む。いくつかの実施形態では、複数の段付き表面315の各々は、スタンドオフ取付ベース310の頂面316からスタンドオフ取付ベース310の底面318まで次第に小さくなる直径を有する。複数の段付き表面315の各々は、シールドシャフト250の内側フランジ264の対応する段差と接触する底面317を有する。いくつかの実施形態では、複数の段付き表面315の底面318の各々の1つ又は複数は、複数の流体シール311を受け入れるためのチャネル313をさらに含む。複数の流体シール311は、複数の段付き表面315の各々の底面317と、シールドシャフト250の内側フランジ264の対応する段差との間の複数の流体シール311の圧縮時に、シールドシャフト250内の低圧雰囲気環境を維持するように構成されている。いくつかの実施形態では、頂面316は、スタンドオフ取付ベース310の頂部端312内に部分的に凹んでいる。
【0055】
[0068]複数の処理ステーション110を有する実施形態では、支持アーム220は、前述のように外端221を含む。単一の処理ステーションを有する実施形態では、ヒータ取付ベース222は、シールドシャフト250の底面262に隣接する頂面223を含む。ヒータ取付ベース222の頂面223は、ヒータ取付ベース222の中空の内部領域に接続された開口部225を含む。開口部225は、頂面223を通って部分的に延在する。開口部225は、ヒータ取付ベース222の中心軸上に同心に配置される。開口部225は、ヒータ取付ベース222の中空内部領域を通り、スタンドオフ取付ベース310を通り、ヒータスタンドオフ234の開放内部チャンネルへの、電気ケーブル、流体チャネル、及びガスチャネルの通過を可能にするように構成される。いくつかの実施形態では、開口部225は、スタンドオフ取付ベース310の底部314を受け入れるように構成される。
【0056】
[0069]頂面223は、開口部225の周りに配置された第2の流体シール229(「底部流体シール」とも呼ばれる)を受け入れるためのリング形状の溝227をさらに含む。第2の流体シール229は、シールドシャフト250の底面268と接触している。第2の流体シール229は、ヒータ取付ベース222の頂面223に対するシールドシャフト250の移動を可能にするように構成される。
【0057】
[0070]第2の流体シール229は、少なくとも1つのシム(図示せず)をシールドシャフト250の底面268とヒータ取付ベース222の頂面223との間に位置決めできるように構成されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのシムは、開口部225の周りに位置決めされたリング形状のシムである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのシムは、シールドシャフト250の底部端258を支持アーム220の頂面223に固定するファスナの間に位置決めされる。
【0058】
[0071]いくつかの実施形態では、第1の流体シール392及び第2の流体シール229はOリングである。いくつかの実施形態では、第1の流体シール392及び第2の流体シール229はVリングである。いくつかの実施形態では、第1の流体シール392及び第2の流体シール229はLリングである。
【0059】
[0072]シールド板240及びシールドシャフト250は、均一なヒータシールドアセンブリを形成する。ヒータシールドアセンブリは、第1の流体シール392及び第2の流体シール299によって漏れに対して密閉された均一な間隙を形成し、均一な間隙内の真空の完全性を維持する。熱シールドアセンブリとも呼ばれるヒータシールドアセンブリは、ヒータ230の周囲の温度損失の均一性を高める。
【0060】
[0073]
図11及び
図12に示されるように、ヒータ230の支持面231の各々は、ヒータ230の他の支持面231の各々と実質的に同一平面上にある。いくつかの実施形態では、支持面231は、ヒータスタンドオフ234に対して角度Θであり、較正後、角度Θは90度であり、それによって、支持面231に水平に水平な面を提供する。
【0061】
[0074]
図12に示すように、モーターの軸振れにより、支持面231とヒータスタンドオフ234が不適切な位置合わせの状態になる可能性があり、角度Θはもはや実質的に90度ではない。連続サイクル及びねじれ力スキャンもまた不適切な位置合わせの一因となり、したがって、ぐらつき、処理チャンバ内の内部容積の変動、又は分離間隙距離の変動を誘発する。
【0062】
[0075]一部の実施形態では、複数の変位センサを利用して、不適切な位置合わせを機械的に修正し、それによって、支持面231はトップ板245と適切に位置合わせされる。いくつかの実施形態では、機械的矯正は、ヒータスタンドオフ234とヒータ230との間の接続点又はフランジをシミングすること、ヒータスタンドオフ234と支持アーム220との間の接続点をシミングすること、シールドシャフト250の頂部端252、シールドシャフト250の底部端258のファスナを調整することを含むが、これらに限定されない。較正は、シールドシャフト250の頂部端252のファスナ256間にシムを配置すること、シールドシャフト250の底部端258のレベリングファスナ261間にシムを配置することをさらに含むことができる。機械的較正はまた、リング形状のシム350の厚さの配置又は調整を含み、垂直方向の処理間隙偏差に対応することができる。
【0063】
[0076]一部の実施形態では、以下でさらに詳細に説明するように、
図12に示すように、ヒータスタンドオフ234が不適切に位置合わせされていることに起因する振れ及びぐらつきが較正される。ヒータスタンドオフ234の振れ及びぐらつきが修正され、適切な位置合わせにされた後、角度Θは、実質的に90度の適切な位置合わせにされる。
【0064】
[0077]いくつかの実施形態では、複数の変位センサは、好ましくはレーザ変位センサであり、これにより、レーザビームは支持面231に向けられる。変位センサは、センサから支持面231上のある点までの距離を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、変位センサはまた、センサとトップ板245の頂面246上のある点との間の距離を測定するように構成されている。
【0065】
[0078]説明した実施形態では、変位センサは、少なくとも1組の3つのセンサの一部である。一組の3つのセンサの各々は、センサから表面上のある点までの距離を測定するように構成され、それにより、3つのセンサが前記表面上の3つの点までの距離を測定する。いくつかの実施形態では、一組の3つのセンサは、正三角形の構成で互いに等距離に位置決めされ、三角形の構成は、共平面性について較正されている表面に対して中心軸を有するx-y平面にある。
【0066】
[0079]記載されている実施形態では、変位センサは、対応する一組の3つのセンサに対する支持面231の平行度を測定するように構成される。一組の3つのセンサに対する前記表面の平行度は、3つのセンサの各々と表面上のある点との間の距離によって計算され、距離は、センサの三角形構成のx-y平面に対するz平面にある。いくつかの実施形態では、変位センサは、対応する二組の3つのセンサに対して対向する支持面231の平行度を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、変位センサは、変位センサに対する複数の支持面231の平行度を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、変位センサは、対応する組の3つのセンサに対するトップ板245の頂面246の平行度を測定するように構成される。
【0067】
[0080]
図14は、本開示の1つ又は複数の実施形態による処理プラットフォーム400を示す。
図4に示される実施形態は、1つの可能な構成を単に代表するものであり、開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。例えば、いくつかの実施形態では、処理プラットフォーム400は、処理チャンバ100、バッファステーション420、及び/又はロボット430構成のうちの1つ又は複数を、図示の実施形態とは異なる数で有する。
【0068】
[0081]例示的な処理プラットフォーム400は、複数の側面411、412、413、414を有する中央移送ステーション410を含む。図示の移送ステーション410は、第1の側面411、第2の側面412、第3の側面413、及び第4の側面414を有する。4つの側面が示されているが、当業者は、例えば、処理プラットフォーム400の全体的な構成に応じて、移送ステーション410に対して任意の適切な数の側面が存在し得ることを理解するであろう。いくつかの実施形態では、移送ステーション410は、3つの側面、4つの側面、5つの側面、6つの側面、7つの側面、又は8つの側面を有する。
【0069】
[0082]移送ステーション410は、そこに位置決めされたロボット430を有する。ロボット430は、処理中に基板を移動できる任意の適切なロボットであってよい。いくつかの実施形態では、ロボット430は、第1のアーム431及び第2のアーム432を有する。第1のアーム431及び第2のアーム432は、他方のアームとは独立して移動することができる。第1のアーム431及び第2のアーム432は、x-y平面内及び/又は-軸に沿って移動することができる。いくつかの実施形態では、ロボット430は、第3のアーム(図示せず)又は第4のアーム(図示せず)を含む。各アームは、他のアームから独立して動くことができる。
【0070】
[0083]図示の実施形態は、6つの処理チャンバ100を含み、2つは中央移送ステーション410の第2の側面412、第3の側面413、及び第4の側面414の各々に接続される。処理チャンバ100の各々は、異なるプロセスを実行するように構成することができる。
【0071】
[0084]処理プラットフォーム400はまた、中央移送ステーション410の第1の側面411に接続された1つ又は複数のバッファステーション420を含むことができる。バッファステーション420は、同じ機能又は異なる機能を実行することができる。例えば、バッファステーションは、処理されて元のカセットに戻される基板のカセットを保持することができるか、あるいはバッファステーションの1つは、処理後に他のバッファステーションに移動される未処理の基板を保持することができる。いくつかの実施形態では、バッファステーションの1つ又は複数は、処理前及び/又は処理後に基板を前処理、予熱、又は洗浄するように構成される。
【0072】
[0085]処理プラットフォーム400はまた、中央移送ステーション410と処理チャンバ100のいずれかとの間に1つ又は複数のスリットバルブ418を含んでもよい。スリットバルブ418は、処理チャンバ100内の内部領域を中央移送ステーション410内の環境から隔離するために開閉することができる。例えば、処理中に処理チャンバがプラズマを生成する場合、そのプロセスチャンバのスリットバルブを閉じて、ストレイプラズマが移送ステーション内のロボットを損傷するのを防ぐと役立ち得る。
【0073】
[0086]処理プラットフォーム400は、ファクトリインターフェース450に接続されて、基板又は基板のカセットを処理プラットフォーム400にロードできるようにすることができる。ファクトリインターフェース450内のロボット455を使用して、基板又はカセットをバッファステーションに出し入れすることができる。基板またはカセットは、中央移送ステーション410のロボット430によって処理プラットフォーム400内で移動することができる。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェース450は、別のクラスタツール(すなわち、別のマルチチャンバ処理プラットフォーム)の移送ステーションである。
【0074】
[0087]コントローラ495が提供され、処理プラットフォーム400の様々な構成要素に結合されて、その動作を制御することができる。コントローラ495は、処理プラットフォーム400全体を制御する単一のコントローラ、又は処理プラットフォーム400の個々の部分を制御する複数のコントローラであり得る。例えば、いくつかの実施形態の処理プラットフォーム400は、個々の処理チャンバ100、中央移送ステーション410、ファクトリインターフェース450及び/又はロボット430のうちの1つ又は複数のための別個のコントローラを備える。
【0075】
[0088]一部の実施形態では、処理チャンバ100は、第1の温度又は第2の温度のうちの1つ又は複数を制御するように構成された複数の実質的に同一平面上の支持面231に接続されたコントローラ495をさらに含む。1つ又は複数の実施形態では、コントローラ495は、基板支持体200(
図2)の移動速度を制御する。
【0076】
いくつかの実施形態では、コントローラ495は、中央処理装置(CPU)496、メモリ497、及びサポート回路498を含む。コントローラ495は、処理プラットフォーム400を直接、又は特定のプロセスチャンバ及び/又はサポートシステム構成要素に関連付けられたコンピュータ(又はコントローラ)を介して制御することができる。
【0077】
[0090]コントローラ495は、様々なチャンバ及びサブプロセッサを制御するために工業環境で使用できる任意の形態の汎用コンピュータプロセッサの1つであってよい。コントローラ495のメモリ497又はコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、光学記憶媒体(例えば、コンパクトディスクやデジタルビデオディスク)、フラッシュドライブ、又はローカルやリモートの他の形式のデジタルストレージなどの1つ又は複数の容易に利用可能なメモリであってよい。メモリ497は、処理プラットフォーム400のパラメータ及び構成要素を制御するためにプロセッサ(CPU496)によって動作可能な命令セットを保持することができる。
【0078】
[0091]サポート回路498は、従来の方法でプロセッサをサポートするためにCPU496に結合される。これらの回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、入出力回路及びサブシステムなどを含む。1つ又は複数のプロセスは、プロセッサによって実行又は呼び出されると、プロセッサに、本明細書に記載の方法で処理プラットフォーム400又は個々の処理チャンバの動作を制御させるソフトウェアルーチンとしてメモリ498に格納することができる。ソフトウェアルーチンはまた、CPU496によって制御されているハードウェアから離れて配置された第2のCPU(図示せず)によって格納及び/又は実行されてもよい。
【0079】
[0092]本開示のプロセス及び方法の一部又はすべては、ハードウェアで実行することもできる。したがって、プロセスは、ソフトウェアで実装され、コンピュータシステムを使用して、例えば特定用途向け集積回路又は他のタイプのハードウェア実装などのハードウェアで、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして実行され得る。ソフトウェアルーチンは、プロセッサによって実行されると、プロセスが実行されるようにチャンバ動作を制御する専用コンピュータ(コントローラ)に汎用コンピュータを変換する。
【0080】
[0093]一部の実施形態では、コントローラ495は、方法を実行するために個々のプロセス又はサブプロセスを実行するための1つ又は複数の構成を有する。コントローラ495は、方法の機能を実行するために中間部品を動作させるように接続及び構成することができる。例えば、コントローラ495は、ガスバルブ、アクチュエータ、モーター、スリットバルブ、真空制御、又は他の構成要素のうちの1つ又は複数に接続され、それらを制御するように構成され得る。
【0081】
[0094]電極521、522間に電圧差を生成するために、電源530が電極521、522に接続される。電源530は、伝送線531、532を介して電極521、522に接続する。伝送線531、532は、短絡又はアーク放電を防止するために、任意の適切な絶縁体によって電気的に分離される。
【0082】
[0095]いくつかの実施形態の電源530は、電極521に第1の電圧(電位とも呼ばれる)を提供し、第1の電圧とは異なる第2の電圧を電極522に提供する。いくつかの実施形態では、電源530は、高電圧直流(DC)及び低電圧交流(AC)成分を電極521、522に提供するように構成される。
【0083】
[0096]本開示の1つ又は複数の実施形態では、電源530は、静電容量センサ535を含むか、又はそれに接続される。いくつかの実施形態では、静電容量センサ535は、
図2に示されるように、基板支持体500の本体502内の別個のセンサである。いくつかの実施形態では、静電容量センサは、電源530の電子機器の一部である。
【0084】
[0097]いくつかの実施形態では、コントローラ590は、少なくとも1つの加熱要素540に接続され、少なくとも1つの加熱要素540への電力を制御するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ590は、温度センサ(例えば、高温計、熱電対など)に接続されて、基板又は基板支持体500の温度を測定し、加熱要素540への電力を変更して所定の温度を維持する。
【0085】
[0098]いくつかの実施形態では、コントローラ590は、変位センサに接続され、少なくとも垂直処理間隙の偏差を決定するように構成される。コントローラ590は、支持面231の共平面性を決定し、機械的較正のためのシミング値を提供するようにさらに構成される。コントローラ590は、基板と、シャワーヘッド、リフトピン作動面との間の処理間隙、上面の平坦性、ヒータスタンドオフ234の振れ、ヒータスタンドオフ234の真空によるたわみ、及びシャワーヘッドに対するヒータの平行度の1つ又は複数を測定するようにさらに構成される。
【0086】
[0099]本開示の1つ又は複数の実施形態による、真空下で処理チャンバ100を較正する方法が説明される。本方法は、内部領域109内に配置された1つ又は複数の支持面231の頂面をチャンバ蓋300と位置合わせして、処理間隙を確立することであって、1つ又は複数の支持面231は、チャンバ床106の開口部120及びチャンバ床106の底面118に取り付けられた支持板320の開口部を通って延びる支柱190に接続される、処理間隙を確立することと、内部領域109内に真空環境を生成し、処理間隙を維持しながら、チャンバ床106を内部領域109に向かって偏向させることとを含む。処理間隙は1mmと2mmとの間である。
【0087】
[00100]
図1、
図2、
図3A及び
図3Bを再度参照すると、本開示の1つ又は複数の実施形態は、処理チャンバ100を対象とする。処理チャンバは、内部領域109内の低圧雰囲気環境条件によるチャンバ床106のたわみの影響を軽減するための支持板320を備える。支柱190は、チャンバ床106及び支持板320を通って延在し、一方、ベローズアセンブリ340は、内部領域109内の真空又は低圧雰囲気環境条件から内部領域109の外側の雰囲気環境を分離する。
【0088】
[00101]この細書全体での「一実施形態」、「特定の実施形態」、「1つ又は複数の実施形態」又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、この明細書全体の様々な場所での「1つ又は複数の実施形態において」、「特定の実施形態において」、「一実施形態において」または「実施形態において」などの句の出現は、必ずしも本開示の同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0089】
[00102]本明細書の開示は、特定の実施形態を参照して説明されてきたが、当業者は、記載された実施形態が本開示の原理及び適用の単なる例示であることを理解するであろう。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の方法及び装置に様々な変更並びに変形を加えることができることは、当業者には明らかであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内にある変更並びに変形を含むことができる。