(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240924BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021184281
(22)【出願日】2021-11-11
【審査請求日】2023-03-15
【審判番号】
【審判請求日】2024-03-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】進藤 和弘
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 賢
【合議体】
【審判長】松田 直也
【審判官】佐藤 智康
【審判官】古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/187545(WO,A1)
【文献】特開2021-135604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所定の施設に設置された回収装置に対して使用済みの不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する取得部と、
前記廃棄情報に応じたインセンティブに関する情報であって、前記利用者が前記所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を
、前記所定の施設の事業者が管理する事業者サーバであって、前記利用者によって利用される端末装置から、前記利用者の認証要求を受付けた事業者サーバを介して、当該端末装置に提供する提供部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記廃棄情報として、前記使用済みの不織布製品の量を示す回収量に関する情報を取得し、
前記提供部は、
前記回収量に応じた前記インセンティブに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記利用者が前記回収装置に前記使用済みの不織布製品を廃棄したタイミングで前記インセンティブに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記廃棄情報として、前記使用済みの不織布製品の質に関する情報を取得し、
前記提供部は、
前記質に応じた前記インセンティブに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記利用者が前記回収装置に前記使用済みの不織布製品を廃棄したタイミングから所定の期間が経過した後のタイミングで前記インセンティブに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記所定の施設が開店している時間帯に応じたタイミングで前記インセンティブに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記インセンティブに関する情報として、新たな不織布製品に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定の施設に設置された回収装置を利用する利用者を認証する認証部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者が所定の施設に設置された回収装置に対して使用済みの不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する取得工程と、
前記廃棄情報に応じたインセンティブに関する情報であって、前記利用者が前記所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を
、前記所定の施設の事業者が管理する事業者サーバであって、前記利用者によって利用される端末装置から、前記利用者の認証要求を受付けた事業者サーバを介して、当該端末装置に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
利用者が所定の施設に設置された回収装置に対して使用済みの不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する取得手順と、
前記廃棄情報に応じたインセンティブに関する情報であって、前記利用者が前記所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を
、前記所定の施設の事業者が管理する事業者サーバであって、前記利用者によって利用される端末装置から、前記利用者の認証要求を受付けた事業者サーバを介して、当該端末装置に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用済みの製品のリサイクルシステムにおいて、製品の重量から利用者が負担する費用を決定するリサイクルシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術は、使用済みの製品のリサイクルシステムにおいて、製品の重量から利用者が負担する費用を決定するに過ぎない。このため、上記従来技術では、利用者に対して、使用済みの製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行えない場合がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者が所定の施設に設置された回収装置に対して使用済みの不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する取得部と、前記廃棄情報に応じたインセンティブに関する情報であって、前記利用者が前記所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る事業者サーバの構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る施設情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
利用者が所定の施設に設置された回収装置に対して使用済みの不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する取得部と、前記廃棄情報に応じたインセンティブに関する情報であって、前記利用者が前記所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を提供する提供部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0011】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者が所定の施設に設置された回収装置に対して使用済みのおむつ等の不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する。そして、情報処理装置は、廃棄情報に応じたポイント等のインセンティブに関する情報であって、利用者が所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【0012】
従来、使用済みの不織布製品のリサイクルにおいて、利用者が使用済みの不織布製品を回収するために回収場所を訪れる利点や、使用済みの不織布製品の回収に際して利用者に対して何かしらの利点等を提供しにくい場合があった。これに対し、情報処理装置は、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。これにより、情報処理装置は、回収装置が設置された施設へ訪れる利点を利用者に提供することができる。そして、情報処理装置は、利用者毎に適切に使用済みの不織布製品の回収を行うことができる。
【0013】
また、情報処理装置は、インセンティブが施設で利用可能なインセンティブであるため、施設における利用者の購買活動を活発化させることができる。これにより、情報処理装置は、使用済みの不織布製品のリサイクルを行いつつ、施設における利用者の購買活動を促進させることができる。したがって、情報処理装置は、施設に対して、利用者の購買活動の促進という利点を提供することができる。
【0014】
また、情報処理装置は、前記廃棄情報として、前記使用済みの不織布製品の量を示す回収量に関する情報を取得し、前記回収量に応じた前記インセンティブに関する情報を提供する。
【0015】
このような情報処理装置によれば、例えば、回収情報に含まれる回収量に応じた量のポイントに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【0016】
また、情報処理装置は、前記利用者が前記回収装置に前記使用済みの不織布製品を廃棄したタイミングで前記インセンティブに関する情報を提供する。
【0017】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者が回収装置に使用済みおむつを廃棄したタイミングでポイントに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者にとって適切なタイミングでインセンティブに関する情報を提供することができる。
【0018】
また、情報処理装置は、前記廃棄情報として、前記使用済みの不織布製品の質に関する情報を取得し、前記質に応じた前記インセンティブに関する情報を提供する。
【0019】
このような情報処理装置によれば、例えば、廃棄された使用済みおむつの質に応じた量のポイントに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【0020】
また、情報処理装置は、前記利用者が前記回収装置に前記使用済みの不織布製品を廃棄したタイミングから所定の期間が経過した後のタイミングで前記インセンティブに関する情報を提供する。
【0021】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者が回収装置に使用済みの不織布製品を廃棄したタイミングから所定の期間(例えば、1週間等)が経過した後のタイミングでインセンティブに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者にとって適切なタイミングでインセンティブに関する情報を提供することができる。
【0022】
また、情報処理装置は、前記所定の施設が開店している時間帯に応じたタイミングで前記インセンティブに関する情報を提供する。
【0023】
このような情報処理装置によれば、例えば、施設が開店している時間帯のうち、利用者によって混雑する時間帯以外のタイミングでインセンティブに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者にとって適切なタイミングでインセンティブに関する情報を提供することができる。
【0024】
また、情報処理装置は、前記インセンティブに関する情報として、新たな不織布製品に関する情報を提供する。
【0025】
このような情報処理装置によれば、例えば、インセンティブに関する情報として、新たなおむつに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【0026】
また、情報処理装置は、前記所定の施設に設置された回収装置を利用する利用者を認証する。
【0027】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者を識別する識別情報と、利用者が予め設定しているパスワードとの組合せと、所定の記憶部に記憶された利用者に関する利用者情報とを照合する。続いて、情報処理装置は、照合に成功した場合に、利用者を認証する。これにより、情報処理装置は、使用済みおむつの廃棄態様が適切である利用者を特定することができる。
【0028】
以下に、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0029】
[実施形態]
〔1.情報処理装置が示す情報処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の一例を示す図である。なお、
図1に示すステップは、便宜上、自然人の行動等を含む。
【0030】
以下では、利用者が使用済みおむつを廃棄した場合に、商業施設(施設の一例)で利用可能なポイント(インセンティブの一例)を提供する処理について説明し、そして、利用者によって廃棄された使用済みおむつをリサイクル対象として回収する処理について説明する。ここで、ポイントとは、商品の購入や、サービスの利用の際に利用可能な企業通貨である。
【0031】
まず、
図1を用いて、利用者が使用済みおむつを廃棄した場合に、商業施設SH1で利用可能なポイントを提供する処理について説明する。
図1では、利用者U1が養護する子供によって使用された使用済みおむつNW1を商業施設SH1に持ち込む例を挙げて説明する。この場合、利用者U1が、商業施設SH1の入口に設置された回収装置BO1に使用済みおむつNW1を廃棄するものする。
【0032】
なお、利用者U1は、商業施設SH1で利用される所定のアプリケーションAPを利用しているものとする。例えば、利用者U1は、利用者U1によって利用される端末装置10に予め所定のアプリケーションAPをインストールしているものとする。
【0033】
ここで、所定のアプリケーションAPについて説明する。商業施設SH1の事業者が、所定のアプリケーションAPを提供する。具体的には、事業者サーバ20は、所定のアプリケーションAPを制御する。この場合、情報処理装置100は、事業者サーバ20に対して、API(Application Programming Interface)の機能を提供する。
【0034】
例えば、所定のアプリケーションAPは、商業施設SH1で利用可能なクーポンを提供する。また、所定のアプリケーションAPは、プッシュ通知等を利用して商業施設SH1で開催されるイベントに関する情報や、商業施設SH1内の店舗の広告コンテンツ等を通知する。また、所定のアプリケーションAPは、商業施設SH1内の地図を提供する。また、所定のアプリケーションAPは、利用者U1の現在地から商業施設SH1までの道案内の機能を提供し、さらに、利用者U1の現在地から商業施設SH1までの道路の混雑状況や、商業施設および商業施設周辺の駐車場の混雑状況に関する情報を提供する。
【0035】
ここで、回収装置BO1について説明する。回収装置BO1は、使用済みおむつを回収するリサイクル箱である。例えば、回収装置BO1は、回収装置BO1内部に使用済みおむつを収容する収容部や、内部に収容される複数のおむつの重量又は在庫数を検出するための検出センサ等を有する。
【0036】
また、回収装置BO1が蓋を有し、密閉可能な箱である。回収装置BO1は、利用者の認証が成功した場合に、蓋の開閉のロックが解除される。例えば、回収装置BO1が蓋を空けるためのボタンを有するものとする。この場合、回収装置BO1は、蓋の開閉のロックが解除された場合、且つ、利用者によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を開く。続いて、利用者が使用済みおむつNW1を回収装置BO1に廃棄する。そして、回収装置BO1は、利用者によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を閉める。
【0037】
また、回収装置BO1は、検出センサとして、加重センサや、圧力センサ等を用いて、加重センサや、圧力センサ等によって検知された検知情報に基づいて、使用済みおむつの枚数や、重量を算出する。
【0038】
また、回収装置BO1は、各装置と双方向に通信を行うための通信部等を有する。例えば、通信部は、LTE(Long Term Evolution)や、LTE-Advanced等の4G(Generation)や、5Gや、Bluetooth(登録商標)や、Wifi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信又は各種の有線通信を用いて各種装置と通信を行う。
【0039】
また、回収装置BO1は、各種情報を表示する表示部を有する。例えば、表示部は、各種情報を表示出力するものであって、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)の表示パネルを用いて実現される。例えば、表示部は、通信部を介して受信したメッセージ等を表示する。
【0040】
図1に示すように、端末装置10は、所定のアプリケーションAPを制御する事業者サーバ20に対し、利用者U1の認証を行う。具体的には、事業者サーバ20は、端末装置10から利用者U1の認証要求を受付ける(ステップS1)。
【0041】
例えば、事業者サーバ20は、利用者U1の操作に応じて、所定のアプリケーションAP上で、利用者U1を識別する識別情報及び利用者U1が予め設定しているパスワードとともに、利用者U1の認証要求を端末装置10から受付ける。
【0042】
続いて、事業者サーバ20は、利用者U1を認証する(ステップS2)。例えば、事業者サーバ20は、所定のアプリケーションAPにおける利用者U1の認証を行う。より具体的な例を挙げると、事業者サーバ20が有する所定の記憶部は、利用者U1の利用者情報が記憶されているものとする。この場合、事業者サーバ20は、端末装置10から送信された利用者U1を識別する識別情報と、利用者U1が予め設定しているパスワードとの組合せと、事業者サーバ20が有する所定の記憶部に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、事業者サーバ20は、照合に成功した場合に、利用者U1を認証する。ここでは、利用者U1の認証が成功したものとする。
【0043】
そして、情報処理装置100は、事業者サーバ20から利用者U1の認証要求を受付ける(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1を識別する識別情報及び利用者U1が予め設定しているパスワードとともに、利用者U1の認証要求を事業者サーバ20から受付ける。
【0044】
続いて、情報処理装置100は、利用者U1を認証する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100が有する記憶部は、利用者U1の利用者情報が記憶されているものとする。この場合、情報処理装置100は、事業者サーバ20から送信された利用者U1を識別する識別情報と、利用者U1が予め設定しているパスワードとの組合せと、情報処理装置100が有する記憶部に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、情報処理装置100は、照合に成功した場合に、利用者U1を認証する。ここでは、利用者U1の認証が成功したものとする。
【0045】
そして、情報処理装置100は、認証結果を事業者サーバ20に通知する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1の認証が成功したといった認証結果を事業者サーバ20に通知する。
【0046】
続いて、事業者サーバ20は、認証結果を端末装置10に送信する(ステップS6)。例えば、事業者サーバ20は、利用者U1の認証が成功したといった認証結果を端末装置10に送信する。
【0047】
そして、回収装置BO1は、各種無線通信を用いて、端末装置10から認証結果を受信する。続いて、回収装置BO1は、蓋を開く(ステップS7)。例えば、回収装置BO1は、蓋の開閉のロックが解除された場合、且つ、利用者U1によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を開く。
【0048】
そして、利用者U1は、使用済みおむつNW1を回収装置BO1に廃棄する(ステップS8)。より具体的な例を挙げると、利用者U1は、回収装置BO1に備え付けられる所定のゴミ袋を使用して、ゴミ袋を使用済みおむつに包んで回収装置BO1に廃棄する。続いて、回収装置BO1は、利用者U1によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を閉める。
【0049】
続いて、利用者U1は、所定のアプリケーションAPに使用済みおむつの回収量を入力する。例えば、利用者U1は、所定のアプリケーションAPに表示された回収量を入力するためのアイコンを押下する。そして、利用者U1は、使用済みおむつの回収量を入力するための画面で、回収量を入力する。
【0050】
そして、事業者サーバ20は、利用者U1によって入力された回収量等の回収情報を端末装置10から取得する(ステップS9)。続いて、情報処理装置100は、回収情報を事業者サーバ20から取得する(ステップS10)。
【0051】
そして、情報処理装置100は、ポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供する(ステップS11)。例えば、情報処理装置100は、回収情報に含まれる回収量に応じた量のポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供する。この場合、情報処理装置100は、利用者U1が回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄したタイミングでポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供する。
【0052】
続いて、事業者サーバ20は、ポイントに関する情報を端末装置10に提供する(ステップS12)。これにより、利用者U1は、提供されたポイントを所定のアプリケーションAP上で確認することができる。また、利用者U1は、提供されたポイントを商業施設SH1での購買に利用することができる。
【0053】
次に、
図1を用いて、利用者によって廃棄された使用済みおむつをリサイクル対象として回収する処理について説明する。
図1では、回収装置BO1から使用済みおむつを回収業者RC1によって回収する例を挙げて説明する。この場合、回収装置BO1が、廃棄された使用済みおむつの回収量に関する情報を情報処理装置100に送信するものする。
【0054】
図1に示すように、情報処理装置100は、使用済みおむつの回収量に関する情報に基づいて、使用済みおむつの回収に関する作業を実行するための作業情報を回収業者サーバ30に提供する(ステップS13)。
【0055】
例えば、使用済みおむつの回収量が所定の量以上であるものとする。この場合、情報処理装置100は、1週間後に、回収量分の使用済みおむつを回収装置BO1から回収するといった作業スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ30に提供する。なお、作業情報は、おむつの種別毎に分類された状態で使用済みおむつを回収する作業指示を含んでもよい。
【0056】
ここで、回収業者サーバ30を管理する回収業者RC1は、如何なる回収業者であってもよく、例えば、自治体によって指定されている回収業者や、情報処理装置100を管理する事業者によって指定された回収業者や、商業施設SH1の事業者によって指定された回収業者等である。
【0057】
続いて、回収業者RC1は、リサイクル対象として使用済みおむつを回収する(ステップS14)。例えば、回収業者RC1は、作業スケジュールに関する情報に従って、使用済みおむつの回収を回収装置BO1から行う。この場合、回収業者RC1は、回収装置BO1から、使用済みおむつをリサイクル対象として回収する。
【0058】
そして、回収業者RC1は、使用済みおむつをリサイクル工場FO1に配送する。続いて、リサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行うリサイクル業者は、使用済みおむつに対してリサイクル処理を行う。このように、廃棄された使用済みおむつがリサイクル工場FO1にてリサイクルされる。
【0059】
なお、ここでいうリサイクル業者は、如何なるリサイクル業者であってもよく、例えば、自治体によって指定されているリサイクル業者や、情報処理装置100を管理する事業者によって指定されたリサイクル業者や、商業施設SH1の事業者によって指定されたリサイクル業者等である。
【0060】
従来、使用済みの製品のリサイクルシステムにおいて、製品の重量から利用者が負担する費用を決定するに過ぎなかった。このため、利用者に対して、使用済みの製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行えない場合があった。そこで、情報処理装置100は、利用者が所定の施設に設置された回収装置BO1に対して使用済みの不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する。そして、情報処理装置100は、廃棄情報に応じたインセンティブに関する情報であって、利用者が所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を提供する。このように、情報処理装置100は、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【0061】
また、
図1を用いて説明すると、情報処理装置100は、回収装置BO1が設置された場所が商業施設SH1の入口であるため、利用者にとってポイントを獲得する利便性を高めることができる。また、情報処理装置100は、ポイントが商業施設SH1で利用可能であるため、商業施設SH1における利用者U1の購買活動を活発化させることができる。
【0062】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、事業者サーバ20と、回収業者サーバ30と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、事業者サーバ20、回収業者サーバ30及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。
【0063】
なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の事業者サーバ20や、複数台の回収業者サーバ30や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0064】
端末装置10は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0065】
事業者サーバ20は、所定のアプリケーションAPを制御する機能を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、事業者サーバ20は、商業施設で利用可能な所定のアプリケーションAPを制御する。
【0066】
回収業者サーバ30は、商業施設に設置された回収装置BO1から使用済みの不織布製品を回収する回収業者によって管理される情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、回収業者サーバ30は、情報処理装置100によって提供された作業情報を受付ける。そして、回収業者は、作業情報に従って、回収装置BO1から使用済みの不織布製品を回収する。
【0067】
情報処理装置100は、インターネット等のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0068】
〔3.事業者サーバの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る事業者サーバ20の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る事業者サーバ20の構成例を示す図である。
図3に示すように、事業者サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
【0069】
(通信部21について)
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0070】
(記憶部22について)
記憶部22は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部22は、利用者情報を記憶する。また、記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0071】
(制御部23について)
制御部23は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、事業者サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0072】
図3に示すように、制御部23は、受付部24と、アプリケーション制御部25と、送信部26とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0073】
(受付部24について)
受付部24は、各種要求を受付ける。例えば、受付部24は、端末装置10から利用者の認証要求を受付ける。
図1の例では、受付部24は、利用者U1の操作に応じて、所定のアプリケーションAP上で、利用者U1を識別する識別情報及び利用者U1が予め設定しているパスワードとともに、利用者U1の認証要求を端末装置10から受付ける。
【0074】
また、受付部24は、端末装置10の位置情報を端末装置10から受付けてもよい。
【0075】
(アプリケーション制御部25について)
アプリケーション制御部25は、所定のアプリケーションAPが有する各種機能を制御する。例えば、アプリケーション制御部25は、商業施設で利用可能なクーポンを提供する。また、アプリケーション制御部25は、プッシュ通知等を利用して商業施設で開催されるイベントに関する情報や、広告コンテンツ等を通知する。また、アプリケーション制御部25は、商業施設内の地図を提供する。また、アプリケーション制御部25は、利用者の現在地から商業施設までの道案内の機能を提供し、さらに、利用者の現在地から商業施設までの道路の混雑状況や、商業施設および商業施設周辺の駐車場の混雑状況に関する情報を提供する。
【0076】
アプリケーション制御部25は、利用者を認証する。例えば、アプリケーション制御部25は、端末装置10から送信された利用者を識別する識別情報と、利用者が予め設定しているパスワードとの組合せと、記憶部22に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、アプリケーション制御部25は、照合に成功した場合に、利用者を認証する。
【0077】
(送信部26について)
送信部26は、各種情報を送信する。具体的には、送信部26は、利用者からの入力等に応じて各種情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部26は、認証結果を端末装置10に送信する。例えば、送信部26は、利用者の認証が成功したといった認証結果を端末装置10に送信する。
【0078】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0079】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0080】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、利用者情報記憶部121と、施設情報記憶部122とを有する。
【0081】
(利用者情報記憶部121について)
利用者情報記憶部121は、利用者に関する各種情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係る利用者情報記憶部121の一例を示す。
図5に示した例では、利用者情報記憶部121は、「利用者ID(Identifier)」、「利用者情報」といった項目を有する。例えば、「利用者情報」は、「性別」、「年齢」、「ステータス」、「回収対象ID」、「回収履歴」、「インセンティブの提供履歴」、「インセンティブの利用状況」といった項目を含む。例えば、「回収履歴」は、「日時」、「施設ID」、「住所」、「天候情報」、「おむつのサイズ」、「おむつの種別」、「量」、「質」等を含む。
【0082】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「性別」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の性別に関する情報である。「年齢」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の年齢に関する情報である。「ステータス」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者に付与された称号に関する情報である。ステータスとは、例えば、ブロンズ、プラチナ、ゴールド、ダイヤモンド等である。ここで、ステータスは、回収履歴に応じて、ブロンズ、プラチナ、ゴールド、ダイヤモンドの順番に変化する。例えば、ステータスは、回収対象の量又は質に応じて、ブロンズ、プラチナ、ゴールド、ダイヤモンドの順番に変化する。
【0083】
「回収対象ID」は、回収対象を識別する識別子である。例えば、回収対象とは、利用者によって廃棄された使用済みおむつ等である。「日時」は、「回収対象ID」に対応付けられた情報であって、利用者によって廃棄行為が行われた日時に関する情報である。「施設ID」は、「回収対象ID」に対応付けられた識別子であって、回収装置が設置された施設を識別する識別子である。「住所」は、「回収対象ID」に対応付けられた施設の住所に関する情報又は位置情報である。「天候情報」は、「回収対象ID」に対応付けられた日時の天候に関する情報である。ここでいう天候情報は、例えば、天候に関する情報を提供する外部サーバから取得された情報である。
【0084】
「おむつのサイズ」は、「回収対象ID」に対応付けられた使用済みおむつのサイズに関する情報である。「おむつの種別」は、「回収対象ID」に対応付けられた使用済みおむつの種別に関する情報である。「量」は、「回収対象ID」に対応付けられた使用済みおむつの量に関する情報である。ここで、量とは、例えば、使用済みおむつの枚数や、使用済みおむつの重量等である。「質」は、「回収対象ID」に対応付けられた使用済みおむつの質に関する情報である。
【0085】
ここで、質とは、リサイクル処理が行いやすい度合いによって決定される。例えば、使用済みおむつに排泄物以外の髪・使用済みおむつを包む紙や新聞紙等の不純物が含まれている場合に、質が低くなる。また、使用済みおむつに含まれる排泄物のうち、便の量が所定量以上である場合に、質が低くなる。また、使用済みおむつに含まれる排泄物が尿のみである場合に、質が高くなる。また、使用済みおむつを廃棄する際に使用済みおむつを封入したゴミ袋がリサイクルしやすい素材で作成されたゴミ袋(例えば、紙製のゴミ袋や、パルプ材が使用されたゴミ袋等)である場合に、質が高くなる。このような傾向に基づいて、使用済みの不織布製品の質がスコアリングされる。なお、使用済みおむつが種別毎、サイズ毎、大人用又は子供用毎に分類されて回収されている場合、使用済みの不織布製品の質が高いとスコアリングされてもよい。
【0086】
「インセンティブの提供履歴」は、「利用者ID」に対応付けられたインセンティブがこれまで利用者に対して提供された履歴に関する情報である。「インセンティブの利用状況」は、「利用者ID」に対応付けられた情報であって、利用者によってインセンティブがこれまで利用された履歴に関する情報である。
【0087】
例えば、
図5では、利用者IDによって識別された「U1」は、性別が「US1」であり、年齢が「UO1」であり、ステータスが「UT1」である。また、「U1」は、回収対象IDが「MR1」であり、日時が「DT1」であり、施設IDが「H1」であり、住所が「AD1」であり、天候情報が「WE1」である。また、「U1」は、おむつのサイズが「RS1」であり、おむつの種別が「RT1」であり、量が「AR1」であり、質が「RQ1」である。また、「U1」は、インセンティブの提供履歴が「RI1」であり、インセンティブの利用状況が「SI1」である。
【0088】
なお、
図5に示した例では、性別等を、「US1」等の抽象的な符号で表現したが、性別等は、数値や、文字列に関する情報や、性別等に関する情報を含むファイル形式等であってもよい。また、利用者情報記憶部121は、上記例以外にも、利用者を識別する識別情報と、利用者が予め設定しているパスワードとを対応付けて記憶してもよい。
【0089】
(施設情報記憶部122について)
施設情報記憶部122は、施設に関する各種情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係る施設情報記憶部122の一例を示す。
図6に示した例では、施設情報記憶部122は、「施設ID」、「施設情報」といった項目を有する。例えば、「施設情報」は、「住所」、「回収業者ID」、「回収装置ID」、「回収装置情報」といった項目を含む。また、「回収装置情報」は、例えば、「回収量」等を含む。
【0090】
「施設ID」は、施設を識別する識別子である。「住所」は、「施設ID」に対応付けられた施設の住所に関する情報又は位置情報である。「回収業者ID」は、「施設」に対応付けられた回収業者を識別する識別子である。例えば、回収業者は、自治体によって指定されている回収業者や、情報処理装置100を管理する事業者によって指定された回収業者や、施設の事業者によって指定された回収業者等である。「回収装置ID」は、回収装置を識別する識別子である。「回収量」は、「回収装置ID」に対応付けられた回収された使用済みおむつの量に関する情報である。
【0091】
例えば、
図6では、施設IDによって識別された「H1」は、住所が「AD1」であり、回収業者IDが「RM1」であり、回収装置IDが「R1」であり、回収量が「AR1」である。なお、
図6に示した例では、住所等を、「AD1」等の抽象的な符号で表現したが、住所等は、数値や、文字列に関する情報や、住所等に関する情報を含むファイル形式等であってもよい。
【0092】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0093】
図4に示すように、制御部130は、受付部131と、認証部132と、取得部133と、推定部134と、提供部135と、通知部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0094】
(受付部131について)
受付部131は、各種要求を受付ける。具体的には、受付部131は、利用者の認証要求を受付ける。例えば、受付部131は、利用者を識別する識別情報及び利用者が予め設定しているパスワードとともに、利用者の認証要求を事業者サーバ20から受付ける。
【0095】
(認証部132について)
認証部132は、所定の施設に設置された回収装置BO1を利用する利用者を認証する。具体的には、認証部132は、受付部131によって受付けられた利用者を識別する識別情報と、利用者が予め設定しているパスワードとの組合せと、記憶部120に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、認証部132は、照合に成功した場合に、利用者を認証する。
【0096】
(取得部133について)
取得部133は、各種情報を取得する。具体的には、取得部133は、利用者が所定の施設に設置された回収装置BO1に対して使用済みの不織布製品を廃棄した廃棄行為に関する廃棄情報を取得する。例えば、取得部133は、利用者によって入力された回収量に関する情報(廃棄情報の一例)を事業者サーバ20から取得する。また、取得部133は、利用者によって使用済みおむつが廃棄された情報(廃棄情報の一例)を事業者サーバ20から取得してもよい。そして、取得部133は、回収量に関する情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
【0097】
なお、取得部133は、利用者情報として、利用者の性別や、年齢や、ステータスや、インセンティブの提供履歴や、インセンティブの利用状況等を端末装置10から取得してもよい。そして、取得部133は、利用者の性別や、年齢や、ステータスや、インセンティブの提供履歴や、インセンティブの利用状況等を利用者情報記憶部121に記憶してもよい。
【0098】
また、取得部133は、回収量に関する情報を取得した日時に対応する天候情報を外部サーバ等から取得してもよい。ここで、外部サーバは、天候に関する各種情報を提供するサーバである。そして、取得部133は、取得した天候情報を利用者情報記憶部121に記憶してもよい。
【0099】
また、取得部133は、廃棄された使用済みおむつの回収量に関する情報(廃棄情報の一例)を回収装置BO1から取得する。そして、取得部133は、回収量に関する情報を施設情報記憶部122に記憶する。
【0100】
(推定部134について)
推定部134は、回収量に関する情報に基づいて、利用者が所定の施設に滞在した滞在時間を推定する。また、推定部134は、回収量が所定の量未満である場合に、利用者の滞在時間が長いと推定する。一方、推定部134は、回収量が所定の量以上である場合に、利用者の滞在時間が短いと推定する。
【0101】
例えば、利用者が所定の量以上の使用済みおむつを回収装置BO1に廃棄した場合、利用者が施設に自動車等で訪れ、持ち込んだ使用済みおむつを一度に廃棄すると予想される。一方、利用者が所定の量未満の使用済みおむつを回収装置BO1に廃棄した場合、利用者が既に施設に滞在し、滞在中に使用した使用済みおむつを回収装置BO1に廃棄すると予想される。このように、推定部134は、利用者の滞在時間と、使用済みおむつを廃棄した量との関係性に基づいて、利用者の滞在時間を推定することができる。
【0102】
(提供部135について)
提供部135は、各種情報を提供する。具体的には、提供部135は、廃棄情報に応じたインセンティブに関する情報であって、利用者が所定の施設にて利用可能なインセンティブに関する情報を提供する。例えば、提供部135は、回収量に応じた量のポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供する。この場合、提供部135は、利用者が回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄したタイミングでポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供する。
【0103】
また、提供部135は、施設情報記憶部122に記憶される使用済みおむつの回収量が所定の量以上である場合に、使用済みおむつの量が所定の条件を満たすと判定する。この場合、提供部135は、使用済みおむつの回収量に関する情報に基づいて、使用済みおむつの回収に関する作業を実行するための作業情報を回収業者サーバ30に提供する。一方、提供部135は、施設情報記憶部122に記憶される使用済みおむつの回収量が所定の量未満である場合に、使用済みおむつの量が所定の条件を満たさないと判定する。
【0104】
より具体的には、提供部135は、施設情報記憶部122によって記憶される施設IDによって識別される「H1」に設置された回収装置IDによって識別される「R1」の回収量「AR1」が所定の量以上である場合、回収量が所定の条件を満たすと判定する。この場合、提供部135は、施設IDによって識別される「H1」に設置された回収装置IDによって識別される「R1」から、1週間後に回収量分の使用済みおむつを回収するといった作業スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ30に提供する。
【0105】
一方、提供部135は、施設情報記憶部122によって記憶される施設IDによって識別される「H1」に設置された回収装置IDによって識別される「R1」の回収量「AR1」が所定の量未満である場合、回収量が所定の条件を満たさないと判定する。
【0106】
(通知部136について)
通知部136は、各種情報を通知する。例えば、通知部136は、認証部132によって認証された認証結果を事業者サーバ20に通知する。例えば、通知部136は、利用者の認証が成功したといった認証結果を事業者サーバ20に通知する。
【0107】
また、通知部136は、利用者情報記憶部121に記憶される回収履歴(履歴情報の一例)に基づいて変動するステータスに関する情報であって、利用者に付与されるステータスに関する情報を利用者に通知する。例えば、利用者のステータスがブロンズであるものとする。この場合、通知部136は、回収履歴が示す回収量が所定の量以上である場合に、利用者のステータスがブロンズからシルバーに変動した旨に関する通知を端末装置10に通知する。また、通知部136は、回収履歴が示す質が所定の閾値以上である場合に、利用者のステータスがブロンズからシルバーに変動した旨に関する通知を端末装置10に通知する。
【0108】
また、通知部136は、利用者情報記憶部121に記憶される回収履歴に基づく商品に関する情報であって、おむつとは異なる他の商品に関する情報を利用者に通知する。例えば、通知部136は、回収履歴が示す回収量が所定の量以上である場合に、オーガニックコットンの衣類に関する情報を端末装置10に通知する。例えば、回収履歴が示す回収量が所定の量以上である利用者は、環境にやさしい商品を好む傾向があると予測される。すなわち、かかる利用者は、エシカル消費に興味趣向があると予想される。このため、通知部136は、エシカル消費が行えるような商品に関する情報を端末装置10に通知する。これにより、通知部136は、環境にやさしい商品の訴求効果を高めることができる。なお、通知部136は、環境にやさしい商品の購入の際に利用可能なクーポンに関する情報を端末装置10に通知してもよい。
【0109】
また、通知部136は、利用者情報記憶部121に記憶される回収履歴に基づいて推定された新たなおむつの量であって、利用者が有する新たなおむつの量に応じて、新たなおむつの購買を推奨する推奨情報を利用者に通知する。例えば、通知部136は、回収履歴に基づいて、利用者が有するおむつの在庫量を推定する。そして、通知部136は、かかる在庫量が所定の量未満である場合に、おむつの購買を推奨する推奨情報を端末装置10に通知する。例えば、推奨情報は、おむつの商品に関する情報と、「そろそろおむつを2パック買った方がいいですよ!!」といったメッセージとを含む情報である。
【0110】
また、通知部136は、推定部134によって推定された滞在時間に基づいて、商品の購買を推奨する推奨情報を利用者に通知する。例えば、施設が商業施設であるものとする。この場合、通知部136は、推定部134によって推定された滞在時間が所定の閾値未満である場合に、商業施設内の利用者がよく行く店舗に関する情報を利用者に通知する。例えば、ここでいう店舗に関する情報とは、店舗のセール情報等である。
【0111】
一方、通知部136は、推定部134によって推定された滞在時間が所定の閾値以上である場合に、利用者が訪れたことがない商業施設内の店舗に関する情報を利用者に通知する。
【0112】
また、通知部136は、利用者情報に基づくメッセージを利用者又は回収装置BO1に通知してもよい。例えば、通知部136は、回収量が所定の量未満である場合に、「リサイクルをもっと協力してみよう!!」といったメッセージを端末装置10又は回収装置BO1に通知してもよい。一方、通知部136は、回収量が所定の量以上である場合に、「どうもありがとう!この調子でリサイクルに積極的に関わっていこう!!」いったメッセージを端末装置10又は回収装置BO1に通知してもよい。
【0113】
〔5.処理手順(1)〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0114】
図7に示すように、認証部132は、利用者を認証する(ステップS101)。具体的には、認証部132は、利用者を認証できない場合(ステップS101;No)、認証するまで待機する。
【0115】
一方、取得部133は、認証部132が利用者を認証できた場合(ステップS101;Yes)、回収情報を取得する(ステップS102)。
【0116】
続いて、提供部135は、取得部133によって取得された回収情報に基づいて、ポイントに関する情報を提供する(ステップS103)。
【0117】
〔6.処理手順(2)〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0118】
図8に示すように、提供部135は、回収量が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、提供部135は、回収量が所定の条件を満たさないと判定した場合(ステップS201;No)、回収量が所定の条件を満たすと判定するまで待機する。
【0119】
一方、提供部135は、回収量が所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS201;Yes)、作業情報を回収業者サーバ30に提供する(ステップS202)。
【0120】
〔7.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0121】
〔7-1.施設〕
上記実施形態では、施設が商業施設である例について説明したが、これに限定されない。例えば、施設は、遊園地や、動物園等であってもよい。この場合、回収装置BO1が設置される設置場所は、遊園地や、動物園のトイレ付近又は授乳スペース等である。
【0122】
〔7-2.回収装置の設置場所〕
上記実施形態では、回収装置BO1の設置場所が商業施設の入口である例について説明したが、これに限定されない。例えば、回収装置BO1の設置場所は、任意の場所であってよい。より具体的な例を挙げると、回収装置BO1の設置場所は、駐車場や、商業施設内の子供用品売り場に最寄りのトイレ付近や、トイレに併設されるおむつを交換するための交換台の傍等であってもよい。
【0123】
〔7-3.回収装置の開閉〕
上記実施形態では、回収装置BO1の開閉が認証部132による認証によって制御される例について説明したが、これに限定されない。例えば、回収装置BO1の開閉が所定のアプリケーションAPによる認証によって制御されてもよい。
【0124】
上記所定のアプリケーションAPが実行する制御処理は、回収装置BO1の開閉の制御とともに、回収装置BO1に備え付けられる所定のゴミ袋の使用を制御してもよい。例えば、上記所定のアプリケーションAPが実行する制御処理は、利用者の認証が成功した場合、所定のゴミ袋の使用できるように制御してもよい。
【0125】
〔7-4.不織布製品〕
上記実施形態では、不織布製品がおむつである例について説明したが、これに限定されない。例えば、不織布製品は、生理用品や、軽度の失禁用のパッドや、尿取りパッドや、おしりふきや、ベッドシート等であってもよい。また、不織布製品は、利用者が予め契約しているサブスクリプションサービスによって提供された不織布製品であってもよい。他の例として、不織布製品は、ペットが使用するおむつや、ペットシート等であってもよい。
【0126】
〔7-5.情報処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100が事業者サーバ20に対して、APIの機能を提供する例を挙げたが、これに限定されない。例えば、事業者サーバ20は、提供部135を有してもよい。この場合、事業者サーバ20は、ポイントに関する情報を端末装置10に提供してもよい。また、情報処理装置100は、端末装置10から各種情報を直接、取得し、ポイントに関する情報を端末装置10に直接、提供してもよい。
【0127】
また、事業者サーバ20は、推定部134を有してもよい。この場合、事業者サーバ20は、利用者の滞在時間を推定してもよい。なお、事業者サーバ20が実行する推定処理は、上記推定処理に限定されなくともよく、例えば、端末装置10の位置情報を常時又は断続的に取得する場合、位置情報に基づいて利用者の滞在時間を推定してもよい。
【0128】
また、事業者サーバ20は、通知部136を有してもよい。この場合、事業者サーバ20は、各種情報を端末装置10に通知してもよい。具体的には、事業者サーバ20は、回収履歴に基づいて変動するステータスに関する情報であって、利用者に付与されるステータスに関する情報を端末装置10に通知してもよい。この場合、回収履歴は、情報処理装置100から取得するものとする。
【0129】
また、事業者サーバ20は、回収履歴に基づいて推定された新たなおむつの量であって、利用者が有する新たなおむつの量に応じて、新たなおむつの購買を推奨する推奨情報を端末装置10に通知してもよい。また、事業者サーバ20は、推定した滞在時間に基づいて、商品の購買を推奨する推奨情報を端末装置10に通知してもよい。また、事業者サーバ20は、利用者情報に基づくメッセージを端末装置10又は回収装置BO1に通知してもよい。
【0130】
〔7-6.インセンティブ〕
上記実施形態では、インセンティブがポイントである例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、インセンティブは、現金と同様に利用可能な電子マナー等の企業通貨であってもよい。また、インセンティブは、商品の購入や、サービスの利用の際に利用可能なクーポン等であってもよい。また、インセンティブは、利用者が養護する子供や、高齢者等が使用する新たなおむつに関する情報であってもよい。例えば、インセンティブは、新たなおむつが利用者へ配送されるものであってもよい。
【0131】
〔7-7.使用済みおむつの質〕
上記実施形態では、提供部135が回収量に応じた量のポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供する例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、提供部135は、廃棄された使用済みおむつの質に応じた量のポイントに関する情報を提供してもよい。
【0132】
例えば、使用済みおむつの質が特定されるまでに1週間要するものとする。この場合、提供部135は、利用者が回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄したタイミングから1週間経過した後のタイミングでポイントに関する情報を提供してもよい。なお、提供部135は、利用者が回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄したタイミングでポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供してもよい。
【0133】
このように、提供部135は、廃棄された使用済みおむつの質に応じた量のポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供するため、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【0134】
〔7-8.他のタイミング〕
上記実施形態では、提供部135が、利用者が回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄したタイミングでポイントに関する情報を事業者サーバ20に提供する例を挙げて説明したが、所定の施設が開店している時間帯に応じたタイミングでインセンティブに関する情報を提供してもよい。
【0135】
例えば、インセンティブを提供するタイミングが、施設が開店している時間帯のうち、利用者によって混雑する時間帯(例えば、平日の昼頃や、平日の夕方頃や、休日等)以外のタイミングであるものとする。この場合、提供部135は、かかるタイミングでインセンティブに関する情報を提供してもよい。
【0136】
また、提供部135は、利用者によって混雑する時間帯以外のタイミングでインセンティブに関する情報を提供する場合に、任意の増加率を乗算した量のインセンティブに関する情報を提供してもよい。
【0137】
このように、提供部135は、所定の施設が開店している時間帯に応じたタイミングでインセンティブに関する情報を提供するため、利用者に対して使用済みの不織布製品のリサイクルを行う動機付けを適切に行うことができる。
【0138】
〔7-9.予約〕
さらに、受付部131は、利用者から使用済みおむつを廃棄する時間帯の予約を受付けてもよい。例えば、受付部131は、他の利用者と廃棄する時間帯が重複しないような時間帯を予約するための要求を受付けてもよい。そして、通知部136は、受付部131によって受付けられた予約の時間帯に回収装置BO1の蓋のロックの解除に関する情報を事業者サーバ20に通知してもよい。
【0139】
〔7-10.他のメッセージ〕
さらに、取得部133は、常時又は断続的に回収装置BO1から回収量に関する情報を取得する。そして、通知部136は、回収量が所定の量以上である場合に、「ゴミ箱が一杯だから、おむつを捨てることをちょっと待ってね」といったメッセージを端末装置10に通知してもよい。
【0140】
〔7-11.リサイクル後の処理〕
さらに、回収業者RC1は、使用済みおむつに対してリサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行った後、リサイクル処理されることで得られたパルプ材を、情報処理装置100を管理する事業者に提供してもよい。この場合、回収業者RC1は、パルプ材を提供する代わりに所定の報酬を、情報処理装置100を管理する事業者から受けてもよい。
【0141】
また、情報処理装置100を管理する事業者は、回収業者RC1によって提供されたパルプ材を用いて、リサイクルされた不織布製品を作成してもよい。
【0142】
〔7-12.回収装置〕
さらに、回収装置BO1は、各種従来技術を用いることにより、使用済みおむつに対してリサイクルするためのリサイクル前処理(リサイクル処理のための一次処理)を行ってもよい。
【0143】
例えば、回収装置BO1は、おむつを構成する高吸水性樹脂に対して排泄物(特に、尿や、便)を分離するための多価金属塩、特にアルカリ土類金属塩、たとえばカルシウム塩を含む化合物、例えば塩化カルシウム、もしくはこれらの塩を含む水溶液や、洗浄用のアルコールや、排泄物の臭いを低減させる薬剤等の処理剤を用いて、リサイクル前処理を行う。
【0144】
また、回収装置BO1は、使用済みおむつに対して処理剤を用いたリサイクル前処理を行うことで、使用済みおむつの体積を減少させる。これにより、回収装置BO1は、回収業者RC1が使用済みおむつをリサイクル工場FO1に配送するときに、より多くの使用済みおむつを一度に配送することができる。このように、回収装置BO1は、回収業者RC1に対して、リサイクル対象を配送する手間を低減させることができる。
【0145】
また、回収装置BO1は、撮影部を有していてもよい。例えば、撮影部は、カメラ等であり、画像や、動画等を撮像する。例えば、撮影部は、回収装置BO1内部に付属する。
【0146】
例えば、回収装置BO1は、利用者によって廃棄行為が行われる度に、廃棄された使用済みおむつを撮影する。続いて、回収装置BO1は、撮影した画像や、動画等を情報処理装置100に送信する。そして、情報処理装置100は、送信された画像や、動画等を解析することで、使用済みおむつのサイズや、種別や、製造業者等を特定してもよい。なお、かかる解析処理は、画像処理等の従来技術によって実現可能である。続いて、情報処理装置100は、使用済みおむつのサイズや、種別や、製造業者を特定した解析結果を記憶部120に記憶してもよい。
【0147】
〔7-13.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0148】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0149】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組合せて実行されてもよい。
【0150】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、提供部は、提供手段や提供回路に読み替えることができる。
【0151】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や、事業者サーバ20や、回収業者サーバ30や、情報処理装置100は、例えば、
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0152】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0153】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0154】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0155】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0156】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0157】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0158】
N ネットワーク
1 情報処理システム
10 端末装置
20 事業者サーバ
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
24 受付部
25 アプリケーション制御部
26 送信部
30 回収業者サーバ
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 施設情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 認証部
133 取得部
134 推定部
135 提供部
136 通知部