(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240924BHJP
G06Q 30/0217 20230101ALN20240924BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q30/0217
(21)【出願番号】P 2022033939
(22)【出願日】2022-03-04
【審査請求日】2023-04-05
【審判番号】
【審判請求日】2024-03-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池上 武
(72)【発明者】
【氏名】八木 亮子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 賢
(72)【発明者】
【氏名】進藤 和弘
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】安井 雅史
【審判官】古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-139501(JP,A)
【文献】特開2022-031603(JP,A)
【文献】特開2020-190774(JP,A)
【文献】特開2002-019925(JP,A)
【文献】特開2021-105884(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に関する利用者情報と、当該利用者によって廃棄された使用済み不織布製品の回収に関する回収情報とを取得する取得部と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者と、前記利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に前記回収情報を管理する管理部と、
前記管理部によって管理された回収情報に基づいて、前記グループに対して、前記使用済み不織布製品のリサイクルに関するコンテンツを提供する提供部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記管理部は、
前記利用者情報として、前記利用者によって利用される端末装置が示す位置情報に基づいて、前記利用者と、前記他の利用者とを含む前記複数の利用者をグループ化する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記管理部は、
前記利用者情報として、前記利用者が養護する養護者に関する情報に基づいて、前記利用者と、前記他の利用者とを含む前記複数の利用者をグループ化する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記管理部は、
前記利用者である第1利用者が養護する第1養護者に関する情報のうち、当該第1養護者の年齢と、前記他の利用者である第2利用者が養護する第2養護者に関する情報のうち、当該第2養護者の年齢との差が所定の範囲内である場合に、当該第1利用者と、当該第2利用者とを一のグループとしてグループ化する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記管理部は、
前記利用者である第1利用者が養護する第1養護者に関する情報のうち、当該第1養護者の年齢と、前記他の利用者である第2利用者が養護する第2養護者に関する情報のうち、当該第2養護者の年齢との差が所定閾値以上である場合に、当該第1利用者と、当該第2利用者とを一のグループとしてグループ化する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記管理部は、
所定の期間が経過した場合、前記利用者と、前記他の利用者とがグループ化された第1グループと、当該第1グループとは異なる他のグループである第2グループとに基づいて、当該第1グループ及び当該第2グループに属する複数の利用者のうちから所定の人数を一のグループとしてグループ化する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記管理部は、
前記利用者と対応付けられた回収情報を、前記他の利用者と対応付けられた回収情報と関連付けてグループ化する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記管理部は、
前記利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報を、前記他の利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報と関連付けてグループ化する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
一のグループに属する利用者に対して、当該利用者とは異なる他の利用者であって、当該一のグループに属する他の利用者と対応付けられた回収情報を含む前記リサイクルに関するコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記利用者情報に基づいて、所定のイベントに関するコンテンツを前記リサイクルに関するコンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提供部は、
前記利用者情報として、利用者によって利用される端末装置が示す位置情報に基づいて、当該位置情報に応じた前記所定のイベントに関するコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記提供部は、
所定の期間に開催される所定のイベントに関するコンテンツを前記リサイクルに関するコンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記提供部は、
前記所定のイベントに応じた所定の課題に関する情報を含む前記所定のイベントに関するコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項10~12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記提供部は、
前記回収情報に基づいて、前記グループに属する利用者にとってインセンティブとなる情報を含むコンテンツをさらに提供する
ことを特徴とする請求項1~13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記提供部は、
前記グループが所定の条件を満たす場合に、前記インセンティブとなる情報を含むコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者に関する利用者情報と、当該利用者によって廃棄された使用済み不織布製品の回収に関する回収情報とを取得する取得工程と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者と、前記利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に前記回収情報を管理する管理工程と、
前記管理工程によって管理された回収情報に基づいて、前記グループに対して、前記使用済み不織布製品のリサイクルに関するコンテンツを提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
利用者に関する利用者情報と、当該利用者によって廃棄された使用済み不織布製品の回収に関する回収情報とを取得する取得手順と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者と、前記利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に前記回収情報を管理する管理手順と、
前記管理手順によって管理された回収情報に基づいて、前記グループに対して、前記使用済み不織布製品のリサイクルに関するコンテンツを提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療施設向けのリサイクルされた不織布製品の物流システムにおいて、リサイクルされた不織布製品を使用した場合の二酸化炭素の削減に対する貢献度を集計して表示する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術は、リサイクルされた不織布製品を使用した場合の二酸化炭素の削減に対する貢献度を表示するに過ぎないため、利用者に対してリサイクルに対する意識を向上させるとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対してリサイクルに対する意識を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者に関する利用者情報と、当該利用者によって廃棄された使用済み不織布製品の回収に関する回収情報とを取得する取得部と、前記利用者情報に基づいて、前記利用者と、前記利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に前記回収情報を管理する管理部と、前記管理部によって管理された回収情報に基づいて、前記グループに対して、前記使用済み不織布製品のリサイクルに関するコンテンツを提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者に対してリサイクルに対する意識を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る管理情報記憶部の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るコンテンツ記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
利用者に関する利用者情報と、当該利用者によって廃棄された使用済み不織布製品の回収に関する回収情報とを取得する取得部と、前記利用者情報に基づいて、前記利用者と、前記利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に前記回収情報を管理する管理部と、前記管理部によって管理された回収情報に基づいて、前記グループに対して、前記使用済み不織布製品のリサイクルに関するコンテンツを提供する提供部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0011】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者によって利用される端末装置が示す位置情報や、利用者が養護する養護者に関する養護者情報等の利用者情報と、利用者によって廃棄された使用済み不織布製品の回収に関する回収情報とを取得する。続いて、情報処理装置は、利用者情報に基づいて、利用者と、利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に回収情報を管理する。そして、情報処理装置は、回収情報に基づいて、グループに対して、使用済み不織布製品のリサイクルに関するコンテンツを提供する。
【0012】
このように、情報処理装置は、グループ毎にリサイクルに関するコンテンツを提供するため、グループに属する利用者同士でリサイクルへの取組みを把握させることを促すことができる。また、情報処理装置は、利用者同士でリサイクルへの取組みを把握することができるため、利用者同士で互いにリサイクルへの意識を高め合うことができる。これにより、情報処理装置は、利用者に対してリサイクルに対する意識を持続的に高めることができる。このような結果、情報処理装置は、利用者に対してリサイクルに対する意識を向上させることができる。
【0013】
また、情報処理装置は、前記利用者情報として、前記利用者によって利用される端末装置が示す位置情報に基づいて、前記利用者と、前記他の利用者とを含む前記複数の利用者をグループ化する。
【0014】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者の位置情報に基づいて、利用者が居住する位置と所定の距離内に位置する他の利用者と、利用者とをグループ化する。これにより、情報処理装置は、類似性の高い利用者同士でグループを生成することができる。
【0015】
また、情報処理装置は、前記利用者情報として、前記利用者が養護する養護者に関する情報に基づいて、前記利用者と、前記他の利用者とを含む前記複数の利用者をグループ化する。
【0016】
このような情報処理装置によれば、例えば、子供や、高齢者等の養護者に関する養護者情報として、養護者の年齢に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化する。これにより、情報処理装置は、類似性の高い利用者同士でグループを生成することができる。
【0017】
また、情報処理装置は、前記利用者である第1利用者が養護する第1養護者に関する情報のうち、当該第1養護者の年齢と、前記他の利用者である第2利用者が養護する第2養護者に関する情報のうち、当該第2養護者の年齢との差が所定の範囲内である場合に、当該第1利用者と、当該第2利用者とを一のグループとしてグループ化する。
【0018】
このような情報処理装置によれば、例えば、第1利用者が養護する子供の年齢と、第2利用者が養護する子供の年齢との差が所定の範囲内である場合に、第1利用者と、第2利用者とをグループ化する。これにより、情報処理装置は、類似性の高い利用者同士でグループを生成することができる。
【0019】
また、情報処理装置は、前記利用者である第1利用者が養護する第1養護者に関する情報のうち、当該第1養護者の年齢と、前記他の利用者である第2利用者が養護する第2養護者に関する情報のうち、当該第2養護者の年齢との差が所定閾値以上である場合に、当該第1利用者と、当該第2利用者とを一のグループとしてグループ化する。
【0020】
このような情報処理装置によれば、例えば、第1利用者が養護する子供の年齢と、第2利用者が養護する高齢者の年齢との差が所定の閾値以上である場合に、第1利用者と、第2利用者とをグループ化する。このように、情報処理装置は、子供を養護する利用者と、高齢者を養護する利用者とを一のグループとする。
【0021】
このように、情報処理装置は、異なる養護者を養護する利用者同士でグループを生成することができる。例えば、高齢者にとって子供と一緒にリサイクルに取組むことがリサイクルへの意識を高める動機付けになるものとする。この場合、情報処理装置は、子供や、高齢者といった異なる養護者を養護する利用者同士でグループを生成する。これにより、情報処理装置は、高齢者に対してリサイクルへの意識を高めることができる。この結果、情報処理装置は、利用者が養護する養護者に対してもリサイクルへの意識を高めることを可能とする。
【0022】
また、情報処理装置は、所定の期間が経過した場合、前記利用者と、前記他の利用者とがグループ化された第1グループと、当該第1グループとは異なる他のグループである第2グループとに基づいて、当該第1グループ及び当該第2グループに属する複数の利用者のうちから所定の人数を一のグループとしてグループ化する。
【0023】
このような情報処理装置によれば、例えば、位置情報に基づいて、所定の期間として、1ヶ月が経過した場合、新たなグループを生成する。より具体的な例を挙げると、情報処理装置は、利用者の位置情報に基づいて、利用者が居住する位置と所定の距離内に位置する他の利用者と、他の利用者とは異なるグループに属する利用者とをグループ化し、新たなグループとする。
【0024】
このように、情報処理装置は、所定の期間が経過した場合に、新たなグループを生成するため、利用者の飽きを低減させることができる。これにより、情報処理装置は、利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0025】
また、情報処理装置は、前記利用者と対応付けられた回収情報を、前記他の利用者と対応付けられた回収情報と関連付けてグループ化する。
【0026】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者と対応付けられた回収情報と、他の利用者と対応付けられた回収情報と関連付けてグループ化することで、グループ毎に回収情報を適切に管理することができる。
【0027】
また、情報処理装置は、前記利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報を、前記他の利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報と関連付けてグループ化する。
【0028】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報と、他の利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報と関連付けてグループ化することで、グループ毎に利用者情報及び回収情報を適切に管理することができる。
【0029】
また、情報処理装置は、一のグループに属する利用者に対して、当該利用者とは異なる他の利用者であって、当該一のグループに属する他の利用者と対応付けられた回収情報を含む前記リサイクルに関するコンテンツを提供する。
【0030】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者に対して、一のグループに属する他の利用者と対応付けられた回収情報として、回収履歴や、回収した使用済みおむつの量や、回収した使用済みおむつの質等を含むコンテンツを提供する。これにより、情報処理装置は、利用者が他の利用者の回収情報を把握することができるので、利用者に対してリサイクルへの意識を高めることができる。
【0031】
また、情報処理装置は、他の利用者の利用者情報を含まないコンテンツであって、回収情報を含むコンテンツを提供する。これにより、情報処理装置は、他の利用者の個人情報等のプライバシーを保護することができる。
【0032】
また、情報処理装置は、前記利用者情報に基づいて、所定のイベントに関するコンテンツを前記リサイクルに関するコンテンツとして提供する。
【0033】
このような情報処理装置によれば、例えば、X市に関するイベントのコンテンツをグループに提供する。ここで、X市に関するイベントとは、X市の所定の位置に設置される回収装置に使用済みおむつを廃棄するイベントである。この場合、回収装置は、使用済みおむつの回収量が所定の量未満である回収装置である。
【0034】
このように、情報処理装置は、グループに対して、各種コンテンツを提供することで、グループに属する利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0035】
また、情報処理装置は、前記利用者情報として、利用者によって利用される端末装置が示す位置情報に基づいて、当該位置情報に応じた前記所定のイベントに関するコンテンツを提供する。
【0036】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者によって利用される端末装置が示す位置がX市内に位置する場合、X市に関するイベントのコンテンツを利用者が属するグループに提供する。ここで、X市に関するイベントとは、X市の所定の位置に設置される回収装置に使用済みおむつを廃棄するイベントである。
【0037】
このように、情報処理装置は、グループに対して、各種コンテンツを提供することで、グループに属する利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0038】
また、情報処理装置は、所定の期間に開催される所定のイベントに関するコンテンツを前記リサイクルに関するコンテンツとして提供する。
【0039】
このような情報処理装置によれば、例えば、4月にX市に関するイベントのコンテンツをグループに提供する。ここで、4月にX市に関するイベントとは、4月中にX市の所定の位置に設置される回収装置に使用済みおむつを廃棄するイベントである。この場合、回収装置は、使用済みおむつの回収量が所定の量未満である回収装置である。
【0040】
このように、情報処理装置は、グループに対して、各種コンテンツを提供することで、グループに属する利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0041】
また、情報処理装置は、前記所定のイベントに応じた所定の課題に関する情報を含む前記所定のイベントに関するコンテンツを提供する。
【0042】
このような情報処理装置によれば、例えば、X市に関するイベントと関連する所定の課題が、X市の所定の位置に設置された回収装置に所定の回数以上廃棄するといった課題であるものとする。この場合、情報処理装置は、X市の所定の位置に設置された回収装置に所定の回数以上廃棄するといった課題を含むコンテンツをグループに提供する。
【0043】
このように、情報処理装置は、グループに対して、各種コンテンツを提供することで、グループに属する利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0044】
また、情報処理装置は、前記回収情報に基づいて、前記グループに属する利用者にとってインセンティブとなる情報を含むコンテンツをさらに提供する。
【0045】
このような情報処理装置によれば、例えば、回収情報として、利用者によって廃棄された使用済みおむつの量や質等に基づいて、インセンティブとして、所定のアプリケーションで利用可能なバッチに関する情報を提供する。このように、情報処理装置は、利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0046】
また、情報処理装置は、前記グループが所定の条件を満たす場合に、前記インセンティブとなる情報を含むコンテンツを提供する。
【0047】
このような情報処理装置によれば、例えば、X市に関するイベントと関連する所定の課題が、X市の所定の位置に設置された回収装置に所定の回数以上廃棄するといった課題であるものとする。この場合、情報処理装置は、X市の所定の位置に設置された回収装置に所定の回数以上廃棄するといった課題を含むコンテンツを利用者が属するグループに提供する。続いて、情報処理装置は、所定の回数以上廃棄した場合、インセンティブとして、所定のアプリケーションで利用可能なバッチに関する情報を提供する。すなわち、情報処理装置は、グループが所定の条件を満たす場合として、課題を達成したグループに対して、インセンティブとなる情報を含むコンテンツを提供する。
【0048】
以下に、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0049】
[実施形態]
〔1.情報処理装置が示す情報処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の一例を示す図である。なお、
図1に示すステップは、便宜上、自然人の行動等を含む。
【0050】
以下では、利用者が使用済みおむつ(使用済み不織布製品の一例)を廃棄した場合に、利用者同士をグループ化し、利用者同士で互いにリサイクルへの意識を向上させることができるコンテンツを提供する例について説明する。
【0051】
具体的には、利用者U1が予め所定のアプリケーションAPに登録済みである。この登録の際に、利用者U1は、利用者に関する利用者情報を登録する。ここで、所定のアプリケーションAPは、情報処理装置100によって提供されるアプリケーションである。例えば、所定のアプリケーションAPは、特定の利用者同士をグループ化したグループに対して、リサイクルに関する情報を提供する。なお、所定のアプリケーションAPは、利用者U1によって利用される端末装置10に予めインストールされている。
【0052】
なお、
図1の例では、自然人である利用者が所定のアプリケーションAPを利用する場合、又は、法人に属する利用者が法人として所定のアプリケーションAPを利用する場合について例を挙げる。
【0053】
図1では、利用者U1が、利用者U1が養護する子供によって使用された使用済みおむつNW1を利用者U1が居住する地域のゴミ捨て場に設置された回収装置BO1に廃棄するものする。
【0054】
ここで、回収装置BO1について説明する。回収装置BO1は、使用済みおむつを回収するリサイクル用の箱である。例えば、回収装置BO1は、回収装置BO1内部に使用済みおむつを収容する収容部や、内部に収容される複数のおむつの重量又は在庫数を検出するための検出センサ等を有する。
【0055】
また、回収装置BO1が蓋を有し、密閉可能な箱である。例えば、回収装置BO1が蓋を空けるためのボタンを有するものとする。この場合、回収装置BO1は、利用者によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を開く。続いて、利用者が使用済みおむつを回収装置BO1に廃棄する。そして、回収装置BO1は、利用者によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を閉める。なお、回収装置BO1には、所定のゴミ袋が備え付けられていてもよい。
【0056】
また、回収装置BO1は、検出センサとして、加重センサや、圧力センサ等を用いて、加重センサや、圧力センサ等によって検知された検知情報に基づいて、使用済みおむつの枚数や、重量を算出してもよい。
【0057】
また、回収装置BO1は、各装置と双方向に通信を行うための通信部等を有する。例えば、通信部は、LTE(Long Term Evolution)や、LTE-Advanced等の4G(Generation)や、5Gや、Bluetooth(登録商標)や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信又は各種の有線通信を用いて各種装置と通信を行う。
【0058】
また、回収装置BO1は、各種情報を表示する表示部を有する。例えば、表示部は、各種情報を表示出力するものであって、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)の表示パネルを用いて実現される。例えば、表示部は、通信部を介して受信したメッセージ等を表示する。
【0059】
図1では、端末装置10は、所定のアプリケーションAPを提供する情報処理装置100に対し、利用者U1の認証を行う。具体的には、情報処理装置100は、端末装置10から利用者U1の認証要求を受付ける(ステップS1)。
【0060】
例えば、情報処理装置100は、利用者U1の操作に応じて、所定のアプリケーションAP上で、利用者U1を識別する識別情報及び利用者U1が予め設定しているパスワードとともに、利用者U1の認証要求を端末装置10から受付ける。
【0061】
続いて、情報処理装置100は、利用者U1を認証する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、所定のアプリケーションAPにおける利用者U1の認証を行う。より具体的な例を挙げると、情報処理装置100が有する所定の記憶部は、利用者U1の利用者情報を記憶しているものとする。この場合、情報処理装置100は、端末装置10から送信された利用者U1を識別する識別情報と、利用者U1が予め設定しているパスワードとの組合せと、情報処理装置100が有する所定の記憶部に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、情報処理装置100は、照合に成功した場合に、利用者U1を認証する。ここでは、利用者U1の認証が成功したものとする。
【0062】
そして、情報処理装置100は、認証結果を端末装置10に送信する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1の認証が成功したといった認証結果を端末装置10に送信する。
【0063】
続いて、回収装置BO1は、各種無線通信を用いて、端末装置10から認証結果を受信する。そして、回収装置BO1は、蓋を開く(ステップS4)。例えば、回収装置BO1は、蓋の開閉のロックが解除された場合、且つ、利用者U1によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を開く。
【0064】
続いて、利用者U1は、使用済みおむつNW1を回収装置BO1に廃棄する(ステップS5)。より具体的な例を挙げると、利用者U1は、回収装置BO1に備え付けられる所定のゴミ袋を使用して、ゴミ袋を使用済みおむつに包んで回収装置BO1に廃棄する。続いて、回収装置BO1は、利用者U1によって回収装置BO1が有するボタンが押下された場合に、蓋を閉める。
【0065】
そして、利用者U1は、所定のアプリケーションAPに使用済みおむつの回収量を入力する。例えば、利用者U1は、所定のアプリケーションAPに表示された回収量を入力するためのアイコンを押下する。続いて、利用者U1は、使用済みおむつの回収量を入力するための画面で、回収量を入力する。
【0066】
続いて、情報処理装置100は、利用者U1の利用者情報と、利用者U1によって入力された回収情報とを端末装置10から取得する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、利用者情報として、端末装置10が示す位置情報を取得する。また、情報処理装置100は、回収情報として、使用済みおむつNW1を廃棄した日時や、廃棄した使用済みおむつNW1の回収量に関する情報等を取得する。
【0067】
そして、情報処理装置100は、利用者情報に基づいて、各種情報を管理する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、端末装置10が示す位置情報を含む利用者情報や、回収情報等を管理する。このようにして、情報処理装置100は、他の地域の所定の場所に設置された回収装置BO1や、介護施設内に設置された回収装置BO1等に対して廃棄された使用済みおむつの回収情報を管理する。この場合、情報処理装置100は、各回収装置BO1に使用済みおむつが廃棄される際に各利用者の認証が行われ、各利用者から回収情報を取得する。
【0068】
ここで、情報処理装置100は、利用者情報として、端末装置10が示す位置情報に基づいて、利用者U1と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化する。ここでいうグループとは、任意の人数(例えば、3人や、5人等)によって構成されるグループである。例えば、情報処理装置100は、利用者U1と対応付けられた回収情報を、他の利用者と対応付けられた回収情報と関連付けてグループ化する。また、情報処理装置100は、利用者U1と対応付けられた利用者情報及び回収情報を、他の利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報と関連付けてグループ化する。
【0069】
図1の例では、グループGR11と、グループGR21との2つのグループが示されている。グループGR11は、利用者U11と、利用者U12と、利用者U13とによって構成されるグループである。また、グループGR11に属する利用者U11~U13は、居住する地域が所定の範囲内である利用者である。また、グループGR11に属する利用者U11~U13は、養護者として子供を養護する利用者である。
【0070】
また、グループGR21は、利用者U21と、利用者U22と、利用者U23とによって構成されるグループである。ここで、利用者U21、利用者U22及び利用者U23は、養護者として、高齢者を養護する養護施設である。このように、情報処理装置100は、利用者が居住する地域や、利用者が利用している施設等に基づいて、利用者同士をグループ化する。
【0071】
例えば、利用者U2及び利用者U3が、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者であるものとする。この場合、情報処理装置100は、利用者U1の位置情報に基づいて、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者U2と、利用者U3とを選択する。続いて、情報処理装置100は、利用者U1と、利用者U2と、利用者U3とをグループ化し、グループGR3とする。そして、情報処理装置100は、グループ化したグループ毎に回収情報を管理する。
【0072】
続いて、情報処理装置100は、各種管理情報に基づいて、コンテンツを提供する(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は、各種管理情報のうち、回収情報に基づいて、利用者U1を含むグループGR3に対して、利用者同士で互いにリサイクルへの意識を向上させることができるコンテンツとして、使用済みおむつのリサイクルに関するコンテンツを提供する。なお、以下では、グループに対してコンテンツを提供するという処理は、グループに属する利用者に対してコンテンツを提供する処理を意味する。
【0073】
ここで、使用済みおむつのリサイクルに関するコンテンツは、所定の期間に開催される所定のイベントに関するコンテンツや、所定のイベントに応じた所定の課題に関する情報を含む所定のイベントに関するコンテンツ等である。
【0074】
より具体的な例を挙げると、4月にX市に関するイベントが開催されるものとする。この場合、情報処理装置100は、4月にX市に関するイベントのコンテンツをグループGR3に提供する。例えば、4月にX市に関するイベントとは、4月中にX市の所定の位置に設置される回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄するイベントである。この場合、回収装置BO1は、使用済みおむつの回収量が所定の量未満である回収装置である。
【0075】
また、X市に関するイベントと関連する所定の課題が、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題であるものとする。この場合、情報処理装置100は、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題を含むコンテンツをグループGR3に提供する。
【0076】
他の例として、情報処理装置100は、利用者U1に対して、グループGR3に属する利用者U2又はU3と対応付けられた回収情報を含むコンテンツを提供してもよい。より具体的な例を挙げると、情報処理装置100は、利用者U1に対して、利用者U2又はU3と関連する回収情報として、回収履歴や、回収した使用済みおむつの量や、回収した使用済みおむつの質等を含むコンテンツを提供してもよい。
【0077】
従来、医療施設向けのリサイクルされた不織布製品の物流システムにおいて、リサイクルされた不織布製品を使用した場合の二酸化炭素の削減に対する貢献度を集計して表示する技術が知られている。しかしながら、従来技術は二酸化炭素の削減量を施設毎に算出するに過ぎず、使用済みおむつを廃棄する利用者同士で回収情報を共有する点について開示されていない。そのため、使用済みおむつのリサイクルにおいて、利用者同士で互いのリサイクルへの取組みを知ることができなかった。
【0078】
そこで、情報処理装置100は、利用者情報と、利用者によって廃棄された使用済み不織布製品の回収に関する回収情報とを取得する。続いて、情報処理装置100は、利用者情報に基づいて、利用者と、利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に回収情報を管理する。そして、情報処理装置100は、回収情報に基づいて、グループに対して、使用済み不織布製品のリサイクルに関するコンテンツを提供する。
【0079】
このように、情報処理装置100は、グループ毎にリサイクルに関するコンテンツを提供するため、グループに属する利用者同士でリサイクルへの取組みを把握させることを促すことができる。また、情報処理装置100は、利用者同士でリサイクルへの取組みを把握することができるため、利用者同士で互いにリサイクルへの意識を高め合うことができる。これにより、情報処理装置100は、利用者に対してリサイクルに対する意識を持続的に高めることができる。このような結果、情報処理装置100は、利用者に対してリサイクルに対する意識を向上させることができる。
【0080】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とを含む。端末装置10及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0081】
端末装置10は、ウェブブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0082】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、端末装置10の位置情報を検知してもよい。また、端末装置10は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFiの電波を用いて、位置情報を推定してもよい。
【0083】
情報処理装置100は、インターネット等のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0084】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図2に、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す。
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0085】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0086】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、管理情報記憶部121と、コンテンツ記憶部122とを有する。
【0087】
(管理情報記憶部121について)
管理情報記憶部121は、利用者毎に記憶された各種管理情報を記憶する。ここで、
図3に、実施形態に係る管理情報記憶部121の一例を示す。
図3に示した例では、管理情報記憶部121は、「利用者ID(Identifier)」、「管理情報」といった項目を有する。例えば、「管理情報」は、「利用者情報」、「養護者情報」、「グループID」、「履歴ID」、「回収履歴」、「量」、「質」、「ランキング」といった項目を有する。
【0088】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「利用者情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者に関する情報である。例えば、利用者情報は、利用者が予め設定しているパスワードや、利用者の年齢や、性別や、住所や、家族構成や、子供の人数等に関する情報、又は、利用者によって利用される端末装置10が示す位置情報等を含む。
【0089】
「養護者情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者が養護する養護者に関する情報である。例えば、養護者情報は、養護者の年齢や、性別や、養護者が使用する不織布製品の種別や、養護者が使用する不織布製品のサイズ等に関する情報を含む。
【0090】
「グループID」は、「利用者ID」に対応付けられたグループを識別する識別子である。「履歴ID」は、「利用者ID」に対応付けられた使用済み不織布製品を廃棄した履歴を識別する識別子である。
【0091】
「回収履歴」は、「履歴ID」に対応付けられた廃棄された使用済み不織布製品を回収した回収履歴に関する情報である。例えば、回収履歴は、使用済み不織布製品を廃棄した日時や、廃棄された使用済み不織布製品を回収した場所に関する情報等を含む。また、回収履歴は、使用済み不織布製品を回収した量に基づいて算出された各種値に関する情報を含んでもよい。例えば、ここでいう値とは、木の伐採の削減量を示す値や、二酸化炭素の削減量を示す値等である。
【0092】
「量」は、「履歴ID」に対応付けられた廃棄された使用済み不織布製品の量に関する情報である。ここで、量とは、例えば、使用済み不織布製品の枚数や、使用済み不織布製品の重量や、使用済み不織布製品の体積等である。「質」は、「履歴ID」に対応付けられた廃棄された使用済み不織布製品の質に関する情報である。
【0093】
ここで、質とは、リサイクル処理が行いやすい度合いによって決定される。例えば、使用済み不織布製品に排泄物以外の髪・使用済み不織布製品を包む紙や新聞紙等の不純物が含まれている場合に、質が低くなる。また、使用済み不織布製品に含まれる排泄物のうち、便の量が所定量以上である場合に、質が低くなる。また、使用済み不織布製品に含まれる排泄物が尿のみである場合に、質が高くなる。また、使用済み不織布製品を廃棄する際に使用済み不織布製品を封入したゴミ袋がリサイクルしやすい素材で作成されたゴミ袋(例えば、紙製のゴミ袋や、パルプ材が使用されたゴミ袋等)である場合に、質が高くなる。このような傾向に基づいて、使用済み不織布製品の質がスコアリングされる。なお、使用済み不織布製品が種別毎、サイズ毎、大人用又は子供用毎に分類されて回収されている場合、使用済み不織布製品の質が高いとスコアリングされてもよい。
【0094】
「ランキング」は、「利用者ID」に対応付けられたランキングに関する情報である。ここでいうランキングとは、例えば、利用者が属するグループ毎に順位付けされたランキング等である。
【0095】
例えば、
図3では、利用者IDによって識別された「U1」は、利用者情報が「UI1」であり、養護者情報が「UN1」であり、グループIDが「UG1」であり、履歴IDが「H1」である。また、「U1」は、回収履歴が「HR1」であり、量が「AR1」であり、質が「QR1」であり、ランキングが「RR1」である。
【0096】
なお、
図3に示した例では、利用者情報等を、「UI1」等の抽象的な符号で表現したが、利用者情報等は、数値や、文字列に関する情報や、利用者情報等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0097】
(コンテンツ記憶部122について)
コンテンツ記憶部122は、コンテンツに関する各種情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係るコンテンツ記憶部122の一例を示す。
図4に示した例では、コンテンツ記憶部122は、「コンテンツID」、「コンテンツ」といった項目を有する。
【0098】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子である。「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツに関する情報である。
【0099】
例えば、
図4では、コンテンツIDによって識別された「C1」は、コンテンツが「CO1」である。なお、
図4に示した例では、コンテンツ等を、「CO1」等の抽象的な符号で表現したが、コンテンツ等は、数値や、文字列に関する情報や、コンテンツに関する情報を含むファイル形式等であってもよい。
【0100】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0101】
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、認証部132と、取得部133と、管理部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0102】
(受付部131について)
受付部131は、各種要求を受付ける。具体的には、受付部131は、利用者の認証要求を受付ける。例えば、受付部131は、利用者を識別する識別情報及び利用者が予め設定しているパスワードとともに、利用者の認証要求を端末装置10から受付ける。
【0103】
(認証部132について)
認証部132は、各種認証を行う。具体的には、認証部132は、利用者を認証する。具体的には、認証部132は、受付部131によって受付けられた利用者を識別する識別情報と利用者が予め設定しているパスワードとの組合せと、管理情報記憶部121に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、認証部132は、照合に成功した場合に、利用者を認証する。
【0104】
(取得部133について)
取得部133は、各種情報を取得する。具体的には、取得部133は、利用者情報と、利用者によって廃棄された使用済みおむつの回収に関する回収情報とを取得する。そして、取得部133は、取得した利用者情報と、回収情報とを管理情報記憶部121に記憶する。
【0105】
例えば、取得部133は、利用者の利用者情報と、利用者によって入力された回収情報とを端末装置10から取得する。例えば、取得部133は、利用者情報として、端末装置10が示す位置情報を取得する。また、取得部133は、回収情報として、使用済みおむつを廃棄した日時や、廃棄した使用済みおむつの回収量に関する情報等を取得する。
【0106】
また、取得部133は、利用者が所定のアプリケーションAPに登録する際に、入力された利用者情報を取得する。例えば、取得部133は、利用者情報として、利用者が予め設定しているパスワードや、利用者の年齢や、性別や、住所や、家族構成や、子供の人数等に関する情報、又は、利用者によって利用される端末装置10が示す位置情報等を取得する。そして、取得部133は、取得した利用者情報を管理情報記憶部121に記憶する。
【0107】
また、取得部133は、利用者情報として、利用者が養護する養護者に関する養護者情報を取得してもよい。例えば、取得部133は、養護者情報として、養護者の年齢や、性別や、養護者が使用するおむつの種別や、養護者が使用するおむつのサイズ等に関する情報を取得する。そして、取得部133は、取得した養護者情報を管理情報記憶部121に記憶する。
【0108】
(管理部134について)
管理部134は、各種情報を管理する。具体的には、管理部134は、管理情報記憶部121に記憶される位置情報を含む利用者情報や、回収情報等を管理する。
【0109】
また、管理部134は、管理情報記憶部121に記憶される利用者情報又は回収情報に基づいて、各種情報を管理する。具体的には、管理部134は、利用者情報に基づいて、利用者と、利用者と異なる他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化し、グループ化したグループ毎に回収情報を管理する。
【0110】
ここで、管理部134は、利用者情報として、端末装置10が示す位置情報に基づいて、利用者U1と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化する。例えば、管理部134は、利用者と対応付けられた回収情報を、他の利用者と対応付けられた回収情報と関連付けてグループ化する。また、管理部134は、利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報を、他の利用者と対応付けられた利用者情報及び回収情報と関連付けてグループ化する。
【0111】
例えば、利用者U2及び利用者U3が、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者であるものとする。この場合、管理部134は、利用者U1の位置情報に基づいて、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者U2と、利用者U3とを選択する。続いて、管理部134は、利用者U1と、利用者U2と、利用者U3とをグループ化し、グループGR3とする。そして、管理部134は、グループ化したグループ毎に回収情報を管理する。
【0112】
(提供部135について)
提供部135は、各種情報を提供する。例えば、提供部135は、認証部132によって認証された認証結果を端末装置10に送信する。例えば、提供部135は、利用者の認証が成功したといった認証結果を端末装置10に送信する。
【0113】
また、提供部135は、コンテンツ記憶部122に記憶されるコンテンツを利用者に対して提供する。具体的には、提供部135は、管理情報記憶部121に記憶される回収情報に基づいて、グループIDによって識別されるグループに対して、使用済みおむつのリサイクルに関するコンテンツを提供する。
【0114】
例えば、利用者U1を含むグループをグループGR3であるものとする。この場合、提供部135は、各種管理情報のうち、回収情報に基づいて、グループGR3に対して、利用者同士で互いにリサイクルへの意識を向上させることができるコンテンツとして、使用済みおむつのリサイクルに関するコンテンツを提供する。
【0115】
ここで、使用済みおむつのリサイクルに関するコンテンツは、所定の期間に開催される所定のイベントに関するコンテンツや、所定のイベントに応じた所定の課題に関する情報を含む所定のイベントに関するコンテンツ等である。
【0116】
より具体的な例を挙げると、4月にX市に関するイベントが開催されるものとする。この場合、提供部135は、4月にX市に関するイベントのコンテンツをグループGR3に提供する。例えば、4月にX市に関するイベントとは、4月中にX市の所定の位置に設置される回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄するイベントである。
【0117】
また、X市に関するイベントと関連する所定の課題が、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題であるものとする。この場合、提供部135は、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題を含むコンテンツをグループGR3に提供する。
【0118】
他の例として、提供部135は、利用者U1に対して、グループGR3に属する利用者U2又はU3と対応付けられた回収情報を含むコンテンツを提供してもよい。より具体的な例を挙げると、情報処理装置100は、利用者U1に対して、利用者U2又はU3と関連する回収情報として、回収履歴や、回収した使用済みおむつの量や、回収した使用済みおむつの質等を含むコンテンツを提供してもよい。
【0119】
なお、上記例において、提供部135は、利用者U2又はU3の利用者情報を含まないコンテンツであって、回収情報を含むコンテンツを提供してもよい。これにより、提供部135は、利用者U2又はU3の個人情報等のプライバシーを保護することができる。
【0120】
〔4.処理手順〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0121】
図5に示すように、受付部131は、利用者の認証要求を受付ける。続いて、認証部132は、利用者を認証する(ステップS101)。具体的には、認証部132は、利用者を認証できない場合(ステップS101;No)、認証するまで待機する。
【0122】
一方、取得部133は、認証部132が利用者を認証できた場合(ステップS101;Yes)、利用者情報と、回収情報とを取得する(ステップS102)。そして、管理部134は、取得部133によって取得された利用者情報に基づいて、各種管理情報を管理する(ステップS103)。続いて、提供部135は、管理部134によって管理された各種管理情報に基づいて、コンテンツを提供する(ステップS104)。
【0123】
〔5.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0124】
〔5-1.不織布製品〕
上記実施形態では、対象となる不織布製品がおむつである例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、対象の不織布製品は、ティッシュや、おしりふきや、ウェットティッシュや、生理用品や、軽度の失禁用のパッドや、尿取りパッドや、ベッドシート等であってもよい。また、不織布製品は、ペットが使用するおむつや、ペットシート等であってもよい。
【0125】
〔5-2.養護者〕
上記実施形態では、対象となる養護者が子供である例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、対象となる養護者は、高齢者等であってもよい。また、養護の対象となる対象は、人だけではなく、ペット等の動物等であってもよい。ここでいうペットとは、飼育可能な動物であれば如何なる動物であってもよく。例えば、猫や、犬や、フェレット等である。
【0126】
〔5-3.グループ化〕
上記実施形態では、管理部134が、管理部134は、利用者U1の位置情報に基づいて、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者U2と、利用者U3とを選択し、利用者U1と、利用者U2と、利用者U3とをグループ化する例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、管理部134は、利用者情報として、利用者が養護する養護者に関する情報に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化してもよい。
【0127】
より具体的な例を挙げると、利用者U2及び利用者U3が養護する養護者が、子供であるものとする。また、利用者U2及び利用者U3が養護する子供の年齢が、利用者U1が養護する養護者である子供の年齢と同程度であるものとする。この場合、管理部134は、利用者U1が養護する子供の年齢に基づいて、利用者U1が養護する子供の年齢と、利用者U2及び利用者U3が養護する子供の年齢との差が所定の範囲内である場合に、利用者U2と、利用者U3とを選択する。続いて、管理部134は、利用者U1と、利用者U2と、利用者U3とをグループ化する。これにより、管理部134は、類似性の高い利用者同士でグループを生成することができる。
【0128】
また、利用者U2及び利用者U3が養護する養護者が、高齢者であるものとする。この場合、管理部134は、利用者U1が養護する子供の年齢に基づいて、利用者U1が養護する子供の年齢と、利用者U2及び利用者U3が養護する高齢者の年齢との差が所定の閾値以上である場合に、利用者U2と、利用者U3とを選択する。続いて、管理部134は、利用者U1と、利用者U2と、利用者U3とをグループ化する。このように、管理部134は、子供を養護する利用者と、高齢者を養護する利用者とを一のグループとする。
【0129】
このように、管理部134は、異なる養護者を養護する利用者同士でグループを生成することができる。例えば、高齢者にとって子供と一緒にリサイクルに取組むことがリサイクルへの意識を高める動機付けになるものとする。この場合、管理部134は、子供や、高齢者といった異なる養護者を養護する利用者同士でグループを生成する。これにより、管理部134は、高齢者に対してリサイクルへの意識を高めることができる。この結果、管理部134は、利用者が養護する養護者に対してもリサイクルへの意識を高めることを可能とする。
【0130】
他の例として、利用者が養護するペットと、他の利用者が養護するペットとが猫であるものとする。この場合、管理部134は、利用者が養護する養護者に関する情報に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化してもよい。
【0131】
また、管理部134は、所定の期間、所定のアプリケーションAPを利用しない利用者がいる場合、かかる利用者が属するグループから、所定のアプリケーションAPを利用しない利用者を除いてもよい。
【0132】
また、利用者の子供がおむつを使用しなくなったものとする。この場合、受付部131は、利用者から子供がおむつを使用しなくなった旨の要求を所定のアプリケーションAPを介して受付ける。続いて、管理部134は、かかる利用者が属するグループから、子供がおむつを使用しなくなった利用者を除いてもよい。
【0133】
また、利用者の養護者が子供であるものとする。また、他の利用者が介護士であり、他の利用者の養護者が介護施設に入居している高齢者であるものとする。この場合、管理部134は、利用者が養護する養護者に関する情報に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化してもよい。
【0134】
また、利用者の養護者が在宅で介護している高齢者であるものとする。また、他の利用者の養護者が在宅で介護している高齢者であるものとする。この場合、管理部134は、利用者が養護する養護者に関する情報に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化してもよい。
【0135】
さらに、管理部134は、利用者の回収情報に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化してもよい。例えば、利用者が使用済みおむつを廃棄する日時と、他の利用者が使用済みおむつを廃棄する日時とが同程度であるものとする。この場合、管理部134は、利用者の回収情報に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化してもよい。
【0136】
また、利用者の回収情報のうち、使用済みおむつを回収した量が所定の閾値以上であるものする。また、他の利用者の回収情報のうち、使用済みおむつを回収した量が所定の閾値未満であるものする。この場合、管理部134は、利用者の回収情報に基づいて、利用者と、他の利用者とを含む複数の利用者をグループ化してもよい。
【0137】
さらに、管理部134は、利用者からの要求に基づいて、利用者によって指定された複数の利用者をグループ化してもよい。例えば、受付部131は、利用者からグループ化したい複数の利用者に関する情報を受付ける。この場合、受付部131は、利用者から、複数の利用者のいずれかを識別する識別情報を受付ける。続いて、管理部134は、受付部131によって受付けた情報に基づいて、要求した利用者と、かかる利用者によって指定された複数の利用者とをグループ化してもよい。
【0138】
〔5-4.再グループ化〕
上記実施形態では、管理部134が、管理部134は、利用者U1の位置情報に基づいて、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者U2と、利用者U3とを選択し、利用者U1と、利用者U2と、利用者U3とをグループ化する例を挙げて説明したが、これに限定されない。
【0139】
具体的には、管理部134は、所定の期間が経過した場合、利用者と、他の利用者とがグループ化された第1グループと、第1グループとは異なる他のグループである第2グループとに基づいて、第1グループ及び第2グループに属する複数の利用者のうちから所定の人数を一のグループとしてグループ化してもよい。このようにして、管理部134は、所定の期間が経過した場合に、新たなグループを生成してもよい。
【0140】
例えば、管理部134は、利用者情報のうち、位置情報に基づいて、所定の期間として、1ヶ月が経過した場合、新たなグループを生成してもよい。より具体的な例を挙げると、利用者U1が属するグループがグループGR1であり、利用者U2が属するグループがグループGR2であり、利用者U3が属するグループがグループGR3であるものとする。また、利用者U2及び利用者U3が、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者であるものとする。この場合、管理部134は、利用者U1の位置情報に基づいて、利用者U1が居住する位置と所定の距離内に位置する利用者U2と、利用者U3とを選択する。続いて、管理部134は、利用者U1と、利用者U2と、利用者U3とをグループ化し、グループGR4とする。
【0141】
このように、管理部134は、所定の期間が経過した場合に、新たなグループを生成するため、利用者の飽きを低減させることができる。これにより、管理部134は、利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0142】
〔5-5.コンテンツ〕
上記実施形態では、提供部135が、回収情報に基づいて、利用者U1を含むグループGR3に対して、所定の期間に開催される所定のイベントに関するコンテンツや、所定のイベントに応じた所定の課題に関する情報を含む所定のイベントに関するコンテンツ等を提供する例を挙げて説明したが、これに限定されない。
【0143】
具体的には、提供部135は、利用者情報に基づいて、所定のイベントに関するコンテンツをリサイクルに関するコンテンツとして提供してもよい。例えば、提供部135は、利用者情報として、利用者によって利用される端末装置10が示す位置情報に基づいて、位置情報に応じた所定のイベントに関するコンテンツを提供してもよい。
【0144】
より具体的な例を挙げると、利用者によって利用される端末装置10が示す位置がX市内に位置するものとする。この場合、提供部135は、X市に関するイベントのコンテンツを利用者が属するグループに提供してもよい。例えば、X市に関するイベントとは、X市の所定の位置に設置される回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄するイベントである。
【0145】
また、利用者によって利用される端末装置10が示す位置がX市内に位置するものとする。また、4月にX市に関するイベントが開催されるものとする。この場合、提供部135は、4月にX市に関するイベントのコンテンツを利用者が属するグループに提供してもよい。例えば、X市に関するイベントとは、X市の所定の位置に設置される回収装置BO1に使用済みおむつを廃棄するイベントである。
【0146】
また、利用者によって利用される端末装置10が示す位置がX市内に位置するものとする。また、X市に関するイベントと関連する所定の課題が、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題であるものとする。この場合、提供部135は、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題を含むコンテンツを利用者が属するグループに提供してもよい。
【0147】
このように、提供部135は、グループに対して、各種コンテンツを提供することで、グループに属する利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0148】
他の例として、提供部135は、所定の課題の進捗状況に応じて、所定のメッセージを所定のグループに提供してもよい。例えば、X市に関するイベントと関連する所定の課題が、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題であるものとする。この場合、提供部135は、所定の回数以上といった条件を達成するまで使用済みおむつを10枚廃棄する必要がある場合、回収装置BO1が設置された所定の位置と所定の距離範囲に位置する利用者が属するグループに対して、「あと10枚廃棄すると、バッチがもらえるよ!」や、「あと10枚!がんばって!!」等のメッセージを提供してもよい。このように、提供部135は、課題の達成に必要な情報を利用者に対して提供することができる。これにより、提供部135は、利用者に対して課題を達成する動機付けを与えることができる。
【0149】
また、提供部135は、利用者情報に基づいて、使用済みおむつをリサイクルすることで生成されたおむつ(以下では、リサイクルおむつと表記する場合がある)を購入するといったイベントに関する情報を提供してもよい。例えば、利用者によって利用される端末装置10が示す位置がX市内に位置するものとする。また、X市内のY店で販売されているリサイクルおむつを購入するといったイベントが開催されるものとする。この場合、提供部135は、「X市内のY店で販売されているリサイクルおむつを購入しよう」というイベントのコンテンツを利用者が属するグループに提供してもよい。このとき、利用者は、購入したリサイクルおむつを地域(例えば、県や、区や、市や、町等)毎に所定のアプリケーションAP上で登録できるものとする。このようにして、利用者は、購入したリサイクルされたおむつを地域毎にコレクションすることができる。
【0150】
また、利用者によって利用される端末装置10が示す位置がX市内に位置するものとする。また、X市内のY店で販売されているリサイクルおむつを購入するといったイベントが開催されるものとする。また、イベントの開催は、4月に行われるものとする。この場合、提供部135は、「4月は、X市内のY店で販売されているリサイクルおむつを購入しよう」というイベントのコンテンツを利用者が属するグループに提供してもよい。このとき、利用者は、購入したリサイクルおむつを地域毎に所定のアプリケーションAP上で登録できるものとする。このようにして、利用者は、購入したリサイクルされたおむつを地域毎にコレクションすることができる。
【0151】
また、提供部135は、回収情報に基づいてグループを順位付したランキングに関する情報を提供してもよい。例えば、提供部135は、回収情報のうち、使用済みおむつの量又は質に基づいて順位付けされたランキングに関する情報を利用者が属するグループに提供してもよい。
【0152】
また、利用者によって利用される端末装置10が示す位置がX市内に位置するものとする。この場合、提供部135は、X市内におけるランキングに関する情報を利用者が属するグループに提供してもよい。ここで、ランキングは、回収情報のうち、使用済みおむつの量又は質に基づいて、順位付けされたランキングである。
【0153】
このように、提供部135は、グループに対して、各種コンテンツを提供することで、グループに属する利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0154】
〔5-6.インセンティブの提供〕
上記実施形態では、提供部135が管理部134によって管理された回収情報に基づいて、グループに対して、使用済みおむつのリサイクルに関するコンテンツを提供する例を挙げて説明したが、これに限定されない。具体的には、提供部135は、回収情報に基づいて、グループに属する利用者にとってインセンティブとなる情報を含むコンテンツをさらに提供してもよい。
【0155】
例えば、提供部135は、回収情報として、利用者によって廃棄された使用済みおむつの質に基づいて、使用済みおむつの質が所定の閾値以上である場合に、インセンティブとして、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報を利用者が属するグループに対して提供してもよい。このように、提供部135は、利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0156】
また、提供部135は、回収情報として、利用者によって廃棄された使用済みおむつの量に関する情報に基づいて、インセンティブとして、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報を利用者が属するグループに対して提供してもよい。
【0157】
例えば、提供部135は、使用済みおむつの量を示す使用済みおむつの枚数が所定数以上である場合に、インセンティブとして、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報を利用者が属するグループに対して提供してもよい。
【0158】
また、提供部136は、使用済みおむつの量を示す重量が所定の閾値以上である場合に、インセンティブとして、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報を利用者が属するグループに対して提供してもよい。
【0159】
また、提供部136は、使用済みおむつの量を示す体積が所定の閾値以上である場合に、インセンティブとして、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報を利用者が属するグループに対して提供してもよい。
【0160】
このように、提供部136は、利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0161】
また、提供部135は、グループが所定の条件を満たす場合に、インセンティブとなる情報を含むコンテンツを利用者が属するグループに対して提供してもよい。例えば、X市に関するイベントと関連する所定の課題が、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題であるものとする。この場合、提供部135は、X市の所定の位置に設置された回収装置BO1に所定の回数以上廃棄するといった課題を含むコンテンツを利用者が属するグループに提供する。続いて、提供部135は、所定の回数以上廃棄した場合、インセンティブとして、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報を利用者が属するグループに対して提供してもよい。すなわち、提供部135は、課題を達成したグループに対して、インセンティブとして、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報を提供してもよい。このように、提供部136は、利用者に対して継続的なリサイクル活動への参加を促すことができる。
【0162】
なお、上記例では、提供部135が、インセンティブとなる情報を含むコンテンツを利用者が属するグループに対して提供する例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、提供部135が、インセンティブとなる情報を含むコンテンツを利用者に対して提供してもよい。
【0163】
また、上記例では、インセンティブが、所定のアプリケーションAPで利用可能なバッチに関する情報である例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、インセンティブは、実店舗又は所定の電子商取引サービスにて利用可能なクーポンや、電子マネーや、ポイント等であってもよい。例えば、インセンティブがポイントである場合、グループに属する利用者間で、インセンティブとして得たポイントを譲渡し合ってもよい。
【0164】
〔5-7.回収装置の設置場所〕
上記実施形態では、回収装置BO1が、利用者が居住する地域のゴミ捨て場に設置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、回収装置BO1の設置場所は、如何なる場所であってもよい。例えば、回収装置BO1の設置場所は、商業ビルや、商業施設や、学校等の教育施設や、役所等の公共施設等の施設内又は施設近傍に有する設置場所等であってもよい。
【0165】
〔5-8.回収装置の開閉〕
上記実施形態では、回収装置BO1の開閉が認証部132による認証によって制御される例について説明したが、これに限定されない。例えば、回収装置BO1の開閉が、利用者による所定のアプリケーションAPへの認証によって制御されてもよい。
【0166】
所定のアプリケーションAPが実行する制御処理は、回収装置BO1の開閉の制御とともに、回収装置BO1に備え付けられる所定のゴミ袋の使用を制御してもよい。例えば、所定のアプリケーションAPが実行する制御処理は、利用者の認証が成功した場合、所定のゴミ袋を使用できるように制御してもよい。これにより、回収装置BO1は、回収装置BO1を利用する利用者に対して利便性を高めることができる。
【0167】
〔5-9.回収装置〕
また、回収装置BO1は、各種従来技術を用いることにより、使用済みおむつに対してリサイクルするためのリサイクル前処理(リサイクル処理のための一次処理)をさらに行ってもよい。
【0168】
例えば、回収装置BO1は、おむつを構成する高吸水性樹脂に対して排泄物(特に、尿や、便)を分離するための多価金属塩、特にアルカリ土類金属塩、たとえばカルシウム塩を含む化合物、例えば塩化カルシウム、もしくはこれらの塩を含む水溶液や、洗浄用のアルコールや、排泄物の臭いを低減させる薬剤等の処理剤を用いて、リサイクル前処理を行う。
【0169】
また、回収装置BO1は、使用済みおむつに対して処理剤を用いたリサイクル前処理を行うことで、使用済みおむつの体積を減少させる。これにより、回収装置BO1は、回収業者が使用済みおむつを工場に搬送するときに、より多くの使用済みおむつを一度に搬送することができる。このように、回収装置BO1は、回収業者に対して、リサイクル対象を搬送する手間を低減させることができる。
【0170】
また、回収装置BO1は、撮影部を有していてもよい。例えば、撮影部は、カメラ等であり、画像や、動画等を撮像する。例えば、撮影部は、回収装置BO1内部に付属する。
【0171】
例えば、回収装置BO1は、利用者によって廃棄行為が行われる度に、廃棄された使用済みおむつを撮影する。続いて、回収装置BO1は、撮影した画像や、動画等を情報処理装置100に送信する。そして、情報処理装置100は、送信された画像や、動画等を解析することで、使用済みおむつのサイズや、種別や、製造業者等を特定してもよい。なお、かかる解析処理は、画像処理等の従来技術によって実現可能である。続いて、情報処理装置100は、使用済みおむつのサイズや、種別や、製造業者を特定した解析結果を記憶部120に記憶してもよい。
【0172】
また、回収装置BO1は、さらに、GPSセンサ等の機能を有し、回収装置BO1の位置情報を検知してもよい。また、回収装置BO1は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFiの電波を用いて、位置情報を推定してもよい。
【0173】
この場合、取得部133は、回収装置BO1の位置情報を取得してもよい。これにより、取得部133は、回収装置BO1の位置を設置場所と対応付けなくとも把握することができる。例えば、取得部133は、特定の施設が近接して位置しないゴミ集積場所に回収装置BO1が位置する場合、回収装置BO1から位置情報を取得することができる。
【0174】
〔5-10.所定のアプリケーション〕
また、所定のアプリケーションAPは、グループ内で課題や、使用済みおむつの回収目標等を設定可能な各種機能をさらに有してもよい。例えば、使用済みおむつの回収目標とは、所定の期日までに所定の量の使用済みおむつを廃棄するといった目標等である。また、使用済みおむつの回収目標とは、リサイクルおむつを使用し、そして、リサイクルおむつを使用済みおむつとして回収装置BO1に廃棄するといった一連の行動を所定の回数実施するといった目標等である。
【0175】
また、所定のアプリケーションAPは、利用者同士で、現時点の課題の進捗状況に関する情報や、現時点の回収情報等を提供する各種機能をさらに有してもよい。また、所定のアプリケーションAPは、利用者同士で会話できるようなメッセージ等をやり取りする各種機能をさらに有してもよい。
【0176】
〔5-11.回収情報〕
また、回収情報は、さらに、回収した使用済みおむつの全量に対する貢献度に関する情報をさらに含んでもよい。例えば、回収情報は、回収した使用済みおむつの全量に対する利用者が廃棄した使用済みのおむつの量の割合である貢献度に関する情報を含んでもよい。
【0177】
また、回収情報は、利用者が廃棄した使用済みのおむつの量に基づいて算出された二酸化炭素の削減量に関する情報をさらに含んでもよい。また、回収情報は、利用者が廃棄した使用済みのおむつの量に基づいて算出された木の本数であって、伐採せずに済んだ木の本数に関する情報をさらに含んでもよい。また、回収情報は、利用者が廃棄した使用済みのおむつの量に基づいて算出されたリサイクルおむつの量に関する情報をさらに含んでもよい。
【0178】
また、回収情報は、使用済みおむつがリサイクルされる過程を示す情報である追跡情報をさらに含んでもよい。
【0179】
ここで、追跡情報を生成する処理について説明する。例えば、リサイクルされる過程に関わる事業者が管理するサーバから、使用済みおむつがリサイクルされている状況に関する情報を常時、又は、定期的に取得するものとする。この場合、取得部133は、使用済みおむつを回収する事業者が管理するサーバが示す住所に関する情報又は位置情報や、使用済みおむつを配送している移動体の位置情報や、使用済みおむつをリサイクルするリサイクル工場の事業者が管理するサーバから取得されたリサイクル状況に関する情報等を取得する。
【0180】
より具体的な例を挙げると、取得部133は、使用済みおむつの回収量に関する情報や、回収された使用済みおむつが現在どの場所に位置するかといった情報や、リサイクル工場でリサイクルされる各種工程(例えば、分解中、洗浄中、分解後の新たなおむつへ生まれ変わる最中等)のうち、現在、どの工程が実施されているかといった情報等を取得する。そして、管理部134は、取得部133によって取得された位置情報及び状況に関する情報に基づいて、回収された使用済みおむつが現在どの場所に位置するかを示す地図情報を生成する。なお、管理部134によって利用される地図情報は、地図情報を提供する所定の外部サーバから取得するものとする。例えば、所定の外部サーバは、情報処理装置100に対して地図情報を提供するAPI(Application Programming Interface)としての機能を提供する。
【0181】
また、地図情報は、使用済みおむつの位置を示す所定のアイコンが地図に重畳されるように表示された地図情報である。このようにして、管理部134は、地図情報を追跡情報として生成する。そして、管理部134は、生成した追跡情報を管理情報記憶部121に記憶してもよい。
【0182】
〔5-12.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0183】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0184】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組合せて実行されてもよい。
【0185】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、提供部は、提供手段や提供回路に読み替えることができる。
【0186】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や、情報処理装置100は、例えば、
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0187】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0188】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0189】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0190】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0191】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0192】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0193】
N ネットワーク
1 情報処理システム
10 端末装置
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 管理情報記憶部
122 コンテンツ記憶部
130 制御部
131 受付部
132 認証部
133 取得部
134 管理部
135 提供部