(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】交換可能な入力コントロールを有するコントローラ
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0338 20130101AFI20240925BHJP
G06F 3/0354 20130101ALI20240925BHJP
A63F 13/24 20140101ALI20240925BHJP
【FI】
G06F3/0338
G06F3/0354 450
A63F13/24
(21)【出願番号】P 2023065455
(22)【出願日】2023-04-13
(62)【分割の表示】P 2022560321の分割
【原出願日】2021-04-01
【審査請求日】2023-04-20
(32)【優先日】2020-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518187455
【氏名又は名称】ソニー・インタラクティブエンタテインメント エルエルシー
(73)【特許権者】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ブラック、グレン
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル、アルヴィン
【審査官】野田 洋平
(56)【参考文献】
【文献】特許第7268254(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2011/0105231(US,A1)
【文献】国際公開第2018/231654(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2012/0302347(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0255915(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/033ー3/039
A63F 13/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタフェースポートと少なくとも1つの制御情報出力ポートとを含むコントローラ本体と、
前記コントローラ本体に取り外し可能に取り付け可能なモジュラー入力コントロールと
を含むコントローラデバイスであって、
前記モジュラー入力コントロールはインタフェースコネクタ領域を含み、
前記インタフェースコネクタ領域は、前記インタフェースポートに前記モジュラー入力コントロールを通信可能に結合するように構成され、
前記モジュラー入力コントロールは、前記コントローラ本体に取り付けられた場合、自在に回転可能であり、回転軸を中心に任意の方向に操作可能に構成され
、
前記コントローラ本体は、拡張インタフェースを含み、前記拡張インタフェースは、拡張インタフェースポートに結合された拡張インタフェースコネクタを含み、
前記拡張インタフェースポートは前記拡張インタフェースを前記拡張インタフェースコネクタの上部のインタフェーススロットに結合するように構成される、
前記コントローラデバイス。
【請求項2】
前記モジュラー入力コントロールが、方向パッドを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記モジュラー入力コントロールが、1つまたは複数のボタンを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記モジュラー入力コントロールが、ジョイスティックを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記モジュラー入力コントロールは、
前記モジュラー入力コントロールの操作の様式が1つの構成から別の構成へと変わるのを可能にする設定スイッチを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記コントローラ本体は、電力ポートを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記制御情報出力ポートは、電力ポートを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
ワイヤレスネットワークモジュールをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記インタフェースポートは、異なる操作様式を有する入力コントロールを収容するように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記モジュラー入力コントロールの操作の様式を自動的に識別するように構成されたコントロールボードをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記コントローラ本体は、入力コントロールパドルを前記コントローラ本体に通信可能に結合する1つまたは複数のパドルインタフェースポートとを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記1つまたは複数のパドルインタフェースポートは、前記コントローラ本体の上部に位置する、請求項1
1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記コントローラ本体に取り外し可能に取り付け可能な入力コントロールパドルをさらに含む、請求項1
1に記載のデバイス。
【請求項14】
前記入力コントロールパドルは、湾曲したインタフェースタブを含む、請求項1
3に記載のデバイス。
【請求項15】
前記1つまたは複数のパドルインタフェースポートは、前記コントローラ本体の側面に位置する、請求項1
1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記コントローラ本体に操作可能に取り付けられたジョイスティックをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、コントローラに関し、詳細には、本開示の態様は、ビデオゲームコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータを含む多くのゲームシステムは、ハンドヘルドコントローラを使用して、システムを操作し、ビデオゲームをプレイする。現行のコントローラの主要な欠点は、エルゴノミクスである。
【0003】
本開示の態様が生じるのはこの状況においてである。
【発明の概要】
【0004】
本開示の教示は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を検討することによって容易に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本開示の態様による、モジュラー入力コントロールの底面図を有するコントローラの上面図を示す。
【
図2】本開示の態様による、コントローラに取り外し可能に取り付けられたモジュラー入力コントロールを有するコントローラの側面図を示す。
【
図3】本開示の態様による、2つのインタフェースポートとモジュラー入力コントロールとを有するコントローラの他の実施形態を示す。
【
図4】本開示の態様による、取り外し可能に取り付けられた、大きい直径のモジュラー入力コントロールと2つの小さい直径の入力コントロールとを含む3つのインタフェースポートを有するコントローラの側面図を示す。
【
図5】本開示の態様による、大きい直径のモジュラー入力コントロールの様々な実施形態の上から見た図を示す。
【
図6】小さい直径のモジュラー制御入力部の様々な実施形態の側面プロファイル図を示す。
【
図7】本開示の態様による、側方拡張インタフェースコネクタによって接続された第1及び第2のコントローラの上から見た図を示す。
【
図8】本開示の態様による、伸長部を有する拡張インタフェースコネクタによって接続された第1及び第2のコントローラの上から見た図を示す。
【
図9】本開示の態様による、底部に取り付けられた拡張インタフェースコネクタを使用して結合された2つのコントローラの上から見た図を示す。
【
図10】本開示の態様による、拡張インタフェースコネクタによって接続された第1のコントローラ及び第2のコントローラを示す。
【
図11】本開示の態様による、底部に取り付けられた拡張インタフェースコネクタを使用して接続された第1及び第2のコントローラを示す。
【
図12】本開示の態様による、タッチスクリーン上に実装されたコントローラを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の詳細な説明は、例示を目的として多くの具体的な詳細を含むが、当業者の誰でも、以下の詳細に対する多くの変形及び改変が本発明の範囲内にあることを認識する。したがって、以下で説明される発明の例示的な実施形態は、特許請求される発明への一般性を失うことなく、且つ特許請求される発明への限定を課すことなく示される。
【0007】
本開示の態様によると、特殊化したコントローラは、ハンドヘルドである必要は無い。したがって、特殊化したコントローラは、ユーザがコントローラを自分のニーズに合わせることを可能にする、異なる制御構成と様式を有するモジュラーコントロールを有し得る。
【0008】
図1は、本開示の態様による、モジュラー入力コントロールの底面図を有するコントローラの上面図を示す。コントローラ100は、図に示すように、少なくともコントローラ本体101、及びモジュラー入力コントロール102を含む。コントローラ本体101は、ジョイスティック110、及びインタフェースポート104を含み得る。本開示の代替実施形態では、コントローラ本体は、2つ以上のインタフェースポートを含み得る。さらに、コントローラは、コントローラ本体101上の側面及び/または上面のパドルインタフェースポート112に取り外し可能に取り付けることができるように構成されたモジュラー入力コントロールパドル103、123をオプションで含み得る。ポート112は、スイッチ、例えば、電子式、機械式、または光学式のスイッチを含んでよく、スイッチは、アナログスイッチまたはデジタルスイッチのどちらでもよい。このようなスイッチは、コントローラ本体101内に収容されたコントロールボードに通信可能に結合されてよい。この実施形態に示されたジョイスティック110は、コントローラ本体101に操作可能に取り付けられてよい。すなわち、この実施形態に示されたジョイスティック110は、取り外し可能ではないが、操作中、移動する。
図2に示す実施形態等の代替実施形態では、ジョイスティックは、コントローラ本体に取り外し可能に取り付けられてよい。
【0009】
インタフェースポートは、インタフェースポート104の底面または側面に沿って1つまたは複数の通信パッド105を含み得る。図に示すように、通信パッド105は、インタフェースポート104の底部に沿った導電性材料の同心円状である。円形通信パッド105は、モジュラー入力コントロール102が、インタフェースポート104内で自在に回転するのを可能にし、回転軸を中心に操作可能に維持されるのを可能にする。代替実施形態では、通信パッドは、異なるパッドが、インタフェースポート104の側壁に沿って垂直方向に分離されるように、コントローラ本体101の側壁に沿って円周方向に走っていてよい。通信パッド105は、例えば、金属領域、導電金属化プラスチック領域、導電性ゴム領域等であってよいが、これらに限らない。通信パッドは、導電的にまたは通信可能にコントローラ本体内のコントロールボードに、及び、最終的には、ビデオゲームシステムに結合されてよい。
【0010】
本明細書で使用される場合、導電結合は、電流または電気インパルスを伝えることができる導電性または半導体の媒体を介した結合を指す。本明細書で使用される場合、通信結合は、導電結合を含み、より広義には、インパルスまたは信号の伝達を可能にする結合を指す。制限ではなく、例として、通信結合は、機械的接触を通して、電場、磁場、もしくは電磁場の伝達を通して、電磁誘導によって、音響もしくは光エネルギーの伝達によって、電流もしくは電気インパルスの伝達によって、または、これらの2つ以上のなんらかの組み合わせによって、実施されてよい。
【0011】
インタフェースポート104はまた、マグネットもしくは機械的留め具等の取付機構106を含んでよく、取付機構106は、モジュラー入力コントロール102をコントローラ本体に取り外し可能に固定するのを可能にし、一部の実施態様では、モジュラー入力コントロールがインタフェースポート104で回転するのを可能にする。一部の代替実施態様では、取付機構106は、インタフェースポートの側面、またはモジュラー入力コントロールのインタフェースコネクタ領域の側面内に統合されてよい。
【0012】
モジュラー入力コントロール102は、1つまたは複数のボタン107を含み得る。
図1に示す非制限的な例では、モジュラー入力コントロールは、複数のボタン107を含むが、本開示の態様は、これに制限されず、単一のボタン、2つのボタン、または、任意の数のボタンを含んでよい。さらに、モジュラー入力コントロール102は、ボタンに制限されず、ボタン以外の異なる制御様式を含み得る。異なる制御様式は、例えば、ジョイスティック、方向パッド、トグルスイッチ、タッチパッド、スクロールホイール、スクロールパッド等を含み得るが、これらに限らない。モジュラー入力コントロール102は、モジュラー入力コントロール102をコントローラ本体101に通信可能に結合するように構成されたインタフェースコネクタ領域109を含む。図示の例では、コネクタピン、ポゴピン等の接続点108を使用して、モジュラー入力コントロール102とコントローラ101との間に導電及び通信接続を形成する。上記のように、通信は、モジュラー入力コントロール102とコントローラ本体101内に収容されたコントロールボードとの間であってよい。点線の同心リングは、インタフェースポート104の通信パッド105に対する接続点108の整列を示す。各接続点108は、異なる同心状通信パッド105と一致するように配置され、それによって、モジュラー入力コントロールが接続点108と通信パッド105の間の接続を断つことなく、インタフェースポート104内で回転するのを可能にしてよい。同様に、代替実施形態では、接続点は、インタフェースコネクタ領域の側面に配置されてよく、各接続点は、垂直方向に整列した通信パッドと一致するように垂直方向に取り付けられてよい。破線の矢印111は、コントローラ本体101へのモジュラー入力コントロール102の取付位置を示す。複数のボタン107は、モジュラー入力コントロール102の反対側に位置することを強調するように、点線で示されている。
【0013】
図2は、本開示の態様による、コントローラに取り外し可能に取り付けられたモジュラー入力コントロールを有するコントローラの側面図を示す。図から分かるように、モジュラー入力コントロール102は、インタフェースポート104内に収まり、接続点108は、通信パッド105と導電接触及び通信接触している。インタフェースコネクタ領域109は、ボタン107の底部がコントローラ本体の上部と同一平面になるように、インタフェースポート内に置かれてよい。一部の実施形態では、通信パッドは、インタフェースポートの底面の下の凹部に置かれてよく、接続ピンは、インタフェースポートの底面の下に延びて、通信パッドと接触してよい。
【0014】
コントローラ本体101はまた、1つまたは複数の制御情報出力ポート121、(オプションで)1つまたは複数の外部デバイス入力ポート122、及び、(オプションで)電力ポート124を含み得る。コントロール本体101内のコントロールボードは、モジュラー入力コントロール102、コントロールパドル103、123、及びジョイスティック110からの制御入力を、通信出力ポート121を通してゲームシステムに通信するように構成されてよい。当然ながら、ゲームシステムへの通信は、出力ポート121に限らない。本開示の代替実施形態では、コントローラ100は、制限ではなく、ブルートゥース(登録商標)接続、ワイヤレスインターネット接続、赤外線接続、近距離接続、または他のワイヤレス通信基準等のワイヤレス接続を介して、ゲームシステムと通信するワイヤレスネットワークモジュールを含み得る。
【0015】
外部デバイス入力ポート122は、コントローラ、ジョイスティック、足踏みペダル、または他のゲームシステムアクセサリなどの追加デバイス用の入力部として使用されてよい。コントローラ100は、制御情報出力ポート121、または、オプションで、電力ポート124から電力を供給されてよい。制御情報出力ポート121からの電力は、ゲームシステムから来てよく、電力ポート124は、外部電源から来てよい。さらに、一部の実施形態では、コントローラは、使い捨て電池、充電式電池、または充電式電池パック等を含むが、これらに限らない、電池から電力を得てよい、及び、これらの電池を含み得る。このような実施形態では、制御情報出力ポートまたは電力ポートを使用して、電池を充電してよい。さらに、拡張インタフェースポート130は、拡張インタフェースコネクタを使用して、デバイスを、1つまたは複数の他のデバイスに取り付けるのを可能にし得る。
【0016】
モジュラー入力コントロールパドル103、123用のパドルインタフェースポート125も
図2に示されている。図に示すように、異なるタイプのモジュラー入力コントロールパドルがあってよい。第1のモジュラー入力コントロールパドルタイプ103は、パドルの平面から延びるインタフェースタブ128の平らなまたは僅かにカーブしたパドル部分を含む真っ直ぐなパドル設計であってよい。一部の実施形態では、インタフェースタブとパドル間の接続は、インタフェースタブが水平に整列したとき、パドルが下方または上方に僅かに傾くように、僅かに湾曲していてよい。僅かな湾曲は、インタフェースタブの水平面に対して45度以下であってよい。第2のパドルタイプ123は、90度の湾曲を含むインタフェースタブ129を有してよい。他のパドルタイプは、他の角度の湾曲を有するタイプを含む。パドル部分とインタフェースタブ129との間のインタフェースは、インタフェースタブの垂直面から離れる方に僅かな湾曲を有してよい。モジュラー入力コントロールパドル103、123用のパドルインタフェースポート125は、パドルとのユーザインタラクションを制御入力に変換するのを可能にする接続要素126を含み得る。例えば、制限ではなく、これらの接続要素は、ボタン、マイクロスイッチ、または、ユーザが入力コントロールパドルを動かすときに、アクティブにされる他の物理的な切替要素を含み得る。さらに、固定要素127は、インタフェースタブがパドルインタフェースポート125内に留まることを確実にし得る。さらに、固定要素127は、インタフェースタブが接続要素をより良く作動させるのを可能にする支点または他の物理的突起を含み得る。例えば、制限ではなく、固定要素127は、留め具もしくはキャッチもしくはバンパ、または、プラスチック、ゴム、テフロン(登録商標)、もしくは金属でできたパッドであってよい。
【0017】
図3は、本開示の態様による、2つのインタフェースポート301と、モジュラー入力コントロール302、303とを有するコントローラ300の別の例を示す。図に示すように、コントローラ300は、追加のボタン305を含んでよい。これらのボタンは、
図3に示すように、コントローラ本体307に固定されてよい、または、
図4に示すように、コントローラ本体307に取り外し可能に取り付けられてよい。
図1及び
図2に示す例と比べると、モジュラー入力コントロール302、303は、
図1及び
図2のモジュラー入力コントロールよりも直径が小さくてよい。
図3に示す実施態様では、インタフェースポートは、1つまたは複数の通信パッド308を含み、図に示すパッドは、
図1及び2の円形トラックではなく、通信スポットである。通信スポットは、モジュラーコントロール入力302、303が、操作可能でありながら、いくつかの異なる向きで設置され得るように、配置されてよい。例えば、制限ではないが、通信スポット308は、インタフェースポート301に対して十字または円形パターンで配置されてよい。あるいは、これらのインタフェースポート301は、
図1及び2のそれに類似する通信パッドを実装してよい。モジュラー入力コントロール302と303は、交換可能であり、各コントロールは、破線の矢印が示すように、2つのインタフェースポート301のいずれかに設置されてよい。モジュラー入力コントロール302、303は、異なっていてよい。例として、モジュラー入力ジョイスティック302及び方向パッド303が示されている。さらに、コントローラ本体305は、コントロールパドル306をコントローラ307と共に使用可能にするコントロールパドルインタフェースポートを含み得る。あるいは、コントロールパドルは、コントローラ本体307に取り付けられてよく、取り外し可能でなくてよい。コントロールパドル306は、メインボタンセット305を中心に半円に配置されてよい。コントローラ本体はまた、拡張インタフェース304を含み得る。拡張インタフェース304は、別のコントローラの拡張インタフェース、または拡張ボードに通信可能に結合するように構成されてよい。
【0018】
図4は、本開示の態様による、取り外し可能に取り付けられた、大きい直径のモジュラー入力コントロールと、2つの小さい直径の入力コントロールとを含む3つのインタフェースポートを有するコントローラ400の側面図を示す。図示のコントローラは、複数のボタン420を有する取り外し可能な大きい直径のモジュラー入力コントロール424と、取り外し可能な入力コントロールパドル431とを含む。取り外し可能な大きい直径の入力コントロールとの通信を容易にするために、コントローラ本体437は、大きい直径のインタフェースポート430を含み得る。インタフェースポート430は、底部、あるいは側壁のいずれかにインタフェースポート430の円周の周りに延び得る通信パッド426を含んでよい。一部の実施形態では、通信パッドは、インタフェースポートの底面の下の凹部に置かれてよく、接続ピンは、インタフェースポートの底面の下に延びて、通信パッドと接触してよい。
図1及び
図2に関して記載したように、大きい直径のモジュラー入力コントロールは、コントローラ本体437と、コントローラ本体内に収容されたコントロールボード、そして、最終的にはゲームシステムに大きい直径の入力コントロールを導電的に及び/または通信可能に結合する1つまたは複数の接続ピン425を含み得る。大きい直径のモジュラー入力コントロール424は、インタフェースポート330内のマグネット、またはインタフェースポート430の側面のラッチによって、コントローラ本体437に取り外し可能に取り付けられてよい。
【0019】
小さい直径のモジュラー入力コントロール402は、図示のようにジョイスティックである。小さい直径の入力コントロール402は、接続ピン410を有するインタフェースコネクタ領域421を含み、接続ピン410は、小さい直径のインタフェースポート401の底部409、あるいは側面の通信パッドと導電及び/または通信接触するように構成されてよい。一部の実施形態では、通信パッドは、インタフェースポートの底面の下で凹部に置かれてよく、接続ピンは、インタフェースポートの底面の下に延びて、通信パッドと接触してよい。小さい直径のモジュラー入力コントロール402は、インタフェースポート401内のマグネット、またはインタフェースポート401の側面のラッチによって、コントローラ本体437に取り外し可能に取り付けられてよい。
【0020】
取り外し可能な入力コントロールパドル431はまた、取り外し可能にコントローラ本体437に取り付けられてよい。取り外し可能な入力コントロールパドルは、インタフェースタブ438が垂直方向に位置合わせされるとき、パドルが僅かに傾くように、僅かに湾曲していてよい。僅かな湾曲は、インタフェースタブ438の垂直面に対して45度以下であってよい。コントローラ本体は、コントロールパドルインタフェースポート427を含んでよく、コントロールパドルインタフェースポート427は、
図2に関して記載したものと類似した固定要素428及び接続要素429を含み得る。
【0021】
コントローラ本体427はまた、1つまたは複数の制御情報出力ポート423、(オプションで)1つまたは複数の外部デバイス入力ポート404,及び、(オプションで)電力ポートを含み得る。当然ながら、ゲームシステムへの通信は、出力ポート423に限らない。本開示の代替実施形態では、コントローラ400は、制限ではなく、ブルートゥース(登録商標)接続、ワイヤレスインターネット接続、赤外線接続、近距離接続、または他のワイヤレス通信規格等のワイヤレス接続を介して、ゲームシステムと通信するワイヤレスネットワークモジュールを含み得る。
【0022】
外部デバイス入力ポート423は、コントローラ、ジョイスティック、足踏みペダル、または他のゲームシステムアクセサリなどの追加デバイス用の入力部として使用されてよい。コントローラ400は、制御情報出力ポート、または、オプションで、電力ポートから電力を供給されてよい。制御情報出力ポートからの電力は、ゲームシステムからであってよく、電力ポートは、外部電源からであってよい。さらに、一部の実施形態では、コントローラは、使い捨て電池、充電式電池、または充電式電池パック等を含むが、これらに限らない、電池から電力を得てよい、及び、これらの電池を含み得る。このような実施形態では、制御情報出力ポートまたは電力ポートを使用して、電池を充電してよい。コントローラは、拡張インタフェースポート433及び拡張インタフェースコネクタ404を含み得る。拡張インタフェースコネクタは、側面の拡張インタフェースポート433に収まるように構成され、それによって、2つ以上のコントローラを一緒に使用することを可能にし得る。底面に位置する拡張インタフェースポートは、コントローラが、底面に搭載された追加の拡張インタフェースコネクタと共に使用されることを可能にし得る。
【0023】
図5は、本開示の態様による、大きい直径のモジュラー入力コントロールの様々な実施形態の上から見た図を示す。図に示すように、大きい直径のモジュラー入力コントロールのボタンの様々な異なる配置が可能である。図に示す異なる実施態様は、大きい横のボタンを有する5つのボタン構成501、4つのボタン構成502、1つのボタン構成503、3つのボタン構成506、及び大きい中心のボタンを有する5つのボタン構成504である。一部の実施形態では、大きいボタン505または他のボタンは、大きい直径の入力コントロールの操作の様式が1つの構成から別の構成へと変わるのを可能にする設定スイッチとして機能してよい。本明細書で定義される操作の様式は、入力が行われるとき、ボタンによって行われる機能である。例えば、制限ではなく、操作の1つの様式は、方向パッドであってよく、操作の別の様式は、選択またはアクションボタンであってよい。502及び504の十字の構成は、方向パッドまたはアクションボタンのいずれかとして特に有用なこれらのモジュラー入力コントロールに役立つ。上記のように、モジュラー入力コントロールは、任意の向きで使用されてよく、したがって、各ボタンの機能はユーザ及びプログラムの様々なニーズに適するように、コントローラのソフトウェアまたはファームウェアで別個に設定し得るので、各キーに対して特に指定された機能が無い設定が、望ましい場合がある。
【0024】
図6は、小さい直径のモジュラー制御入力部の様々な実施形態の側面プロファイル図を示す。図に示す小さい直径のモジュラー制御入力部は、ボタン601、ジョイスティック602、ブランク603、スイッチ604、方向パッド605である。ブランク603は、ボタンの無いインタフェース部分であり、通信パッドが覆われるように、単にインタフェースポートを埋めている。代替実施形態では、ブランクは単に、インタフェースポートをぴったりと覆うディスクであってよい。
【0025】
ジョイスティック602は、複数の向きで操作するように構成されてよい。すなわち、ジョイスティック602の軸は、X軸またはY軸が真北を向くように変更し得るように、コントローラ本体に対して構成可能であってよい。これは、X軸とY軸を切り替えできるように、ジョイスティック602を任意の向きで操作することを可能にする。制限ではなく、例として、このような再構成は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアで実施されてよい。一部の実施態様では、ユーザは、制御入力部に結合されたコンソール、コンピュータ、または他のデバイスを通して基本方位をプログラムしてよい。さらに、一部の代替実施態様では、ジョイスティックは、ハードウェアが規定した(hard defined)X軸及びY軸を有さなくてもよく、ジョイスティックのどの動きがゲームシステムの動きに対応するかをユーザがソフトウェアまたはファームウェアで設定可能であってよい。したがって、これは、ユーザが、ジョイスティックを任意の向きにインストールするのを可能にし、次に、ユーザのニーズとインストールされた向きとに適合するようにジョイスティックを設定するのを可能にする。
【0026】
上記のように、モジュラー入力コントロールは通信パッドと接触した接続点によって、コントローラ本体内のコントロールボードと通信する。コントロールボードは、モジュラー入力コントロールを通して電圧または電流のアナログ変化によって、モジュラー入力コントロールに行われた入力を識別するように構成されてよい。電流または電圧の変化は、ある一定の入力を表すとして前もって定義されてよく、可能な各入力は、入力に割り当てられた一意の電流または電圧の変化を有してよい。あるいは、モジュラー入力部は、デジタルコマンドを提供してよく、各モジュラー入力部は、コントロールボードへの入力のタイプを識別するデジタル署名を提供する。ユーザによってモジュラー入力コントロールに行われた入力は、次に、コントローラ、あるいはゲームシステムによって解釈されるデジタル信号に変換されてよい。このように、コントロールボードは、モジュラー入力コントロールの操作の様式、またはユーザによってコントロールに行われる入力のタイプを識別するように構成されてよい。コントロールボードは、制限ではなく、例として、モジュラー入力コントロールから提供された入力をゲームシステムへの入力情報に変換するための、プロセッサ、FPGA、またはASIC等の他の電気回路を有する回路基板ワイヤ(circuit board wires)であってよい。
【0027】
図7、8、及び9は、2つのコントローラを有する外部デバイス入力ポートの様々な実施形態を示す。
図7は、側方拡張インタフェースコネクタ304によって接続された第1のコントローラ701及び第2のコントローラ702を示す。この実施形態では、第2のコントローラ702の側面に搭載された拡張インタフェースコネクタ304は、第1のコントローラ701の側面に搭載された拡張インタフェースポート内に入れ込まれる。
図8は、伸長部803を有する拡張インタフェースコネクタによって接続された第1及び第2のコントローラを示す。伸長部803は、第2のコントローラ802の拡張インタフェースコネクタと第1のコントローラ801の拡張インタフェースポートへの機械的接続及び通信接続の両方を提供し得る。伸長部803は、両方のコントローラを僅かに離して、ユーザにとってより快適な構成でコントローラを使用するのを可能にし得る。
図9は、本開示の態様による、底面に搭載された拡張インタフェースコネクタ903を使用して結合された2つのコントローラを示す。第1のコントローラ901及び第2のコントローラ902は、拡張インタフェースコネクタの上部のインタフェーススロット904を通して拡張インタフェースコネクタ903に結合されてよい。これらのインタフェーススロット904は、ユーザにとって快適な角度及び/または高さにコントローラが適合するのを可能にし得る。拡張インタフェースは、2つのコントローラが1つの大きいコントローラとしてゲームシステムによって取り扱われるのを可能にする。
【0028】
図10及び
図11は、本開示の態様による、拡張インタフェースコネクタに結合された単一のモジュラー入力コントロールを有するコントローラを示す。
図10は、拡張インタフェースコネクタ1003によって接続された第1のコントローラ1001及び第2のコントローラ1002を示す。この実施形態では、拡張インタフェースコネクタは、両方のコントローラの外部デバイス入力ポートによって結合される。ここで、拡張インタフェースコネクタは、両方のデバイスを接続するデータコードであってよい。
図11は、底部に搭載された拡張インタフェースコネクタ1103を使用して接続された第1のコントローラ1101及び第2のコントローラ1102を示す。拡張インタフェースコネクタ1103は、コントローラ本体の底部の拡張インタフェースポートによってコントローラと通信してよい。
【0029】
図12は、本開示の態様による、タッチスクリーン上に実装されたコントローラを示す。上記実施形態は、物理的に交換可能なモジュラー入力コントロールを有するコントローラを記載するが、本開示の態様は、これに制限されない。
図12で分かるように、コントローラは、ゲームシステム1202に結合されたタッチスクリーン1201を含み得る。タッチスクリーン1201は、例えば、制限ではなく、スタンドアロン、ビデオゲームコントローラの一部、携帯電話の一部、またはタブレットコンピュータの一部であってよい。図に示すように、タッチスクリーンは、物理的コードによってゲームシステムに接続されるが、本開示の態様はこれに限定されない。タッチスクリーンは、有線接続によって、またはワイヤレス接続によってゲームシステムに通信可能に結合されてよい。
【0030】
タッチスクリーンは、1つまたは複数の異なるモジュラー入力コントロール1203、1204、1205を表示してよい。ここで、それぞれ、異なる制御様式を有する3つのモジュラー入力コントロールが、スクリーンに表示されてよい。図示のタッチスクリーン上の3つのモジュラー入力コントロールは、方向パッド1203、仮想ジョイスティック1204、及びアクションボタン1205である。タッチスクリーンコントローラは、モジュラー入力コントロールの各々の画像がタッチスクリーン内のどこにでも個別に動くのを可能にするようにプログラムされてよい。タッチスクリーンコントローラはまた、モジュラー入力コントロールの画像が表示されるスクリーンの部分でのユーザのタッチを適切な入力に変換してよい。さらに、モジュラー入力コントロール1203、1204、及び1205は、任意の数のモジュラー入力コントロールがスクリーンに表示され、ユーザが使用できるように、タッチスクリーンから取り除かれてもよい、または、タッチスクリーンに追加されてもよい。
【0031】
本開示の態様は、強化されたモジュラー設計を提供し、交換可能な構成要素が、所与の実施態様が異なる要件を満たすことができるように、多くの異なるオプションを可能にする。
【0032】
上記は、本発明の好ましい実施形態の完全な説明であるが、様々な代替形態、修正、及び均等物を使用することが可能である。したがって、本発明の範囲は、上記説明を参照して決定されるべきでなく、代わりに、均等物のそれらの全範囲と共に、添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。好ましいか否かに関わらず、本明細書で説明された任意の特徴が、好ましいか否かに関わらず、本明細書で説明された任意の他の特徴と組み合わされてよい。以下の請求項では、不定冠詞「A」または「An」は、明確に別段の記載がない限り、その冠詞に続く項目の1つまたは複数の量を指す。添付の請求項は、ミーンズプラスファンクションの限定が、「~する手段(means for)」という句を使用して所与の請求項に明確に記載されない限り、そのような限定を含むとして解釈されるべきではない。