IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユニ・チャーム株式会社の特許一覧

特許7561520情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム
<>
  • 特許-情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム 図1
  • 特許-情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム 図2
  • 特許-情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム 図3
  • 特許-情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム 図4
  • 特許-情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム 図5
  • 特許-情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム 図6
  • 特許-情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020090942
(22)【出願日】2020-05-25
(65)【公開番号】P2021189499
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水谷 勝己
(72)【発明者】
【氏名】飯尾 芽似
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-136110(JP,A)
【文献】特開2019-076393(JP,A)
【文献】特開2011-075853(JP,A)
【文献】特開2015-041905(JP,A)
【文献】特開2019-192146(JP,A)
【文献】特開2018-195026(JP,A)
【文献】特開2019-089559(JP,A)
【文献】特開2004-145448(JP,A)
【文献】国際公開第2011/074172(WO,A1)
【文献】特開2007-026407(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が利用する端末装置が撮影したコード情報が示す識別情報であって、所定の吸収性物品と紐づけられた識別情報を受け付ける受付部と、
前記識別情報が受け付けられた場合は、前記利用者によるコンテンツ選択操作に応じて、前記端末装置が撮影した画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツ、もしくは、前記識別情報と紐づけられた吸収性物品に関する関連コンテンツを前記端末装置に提供する提供部と
を有することを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記提供部は、前記合成コンテンツおよび前記関連コンテンツを示す統合コンテンツを提供し、当該統合コンテンツから前記利用者が選択したコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記提供部は、前記合成コンテンツとして、前記吸収性物品を着用する子供用のコンテンツを提供し、前記関連コンテンツとして、前記吸収性物品を購入する購入者用のコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記提供部は、前記関連コンテンツとして、前記吸収性物品が有する機能を説明するためのコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記提供部は、前記合成コンテンツとして、前記吸収性物品を着用する子供をあやすための所定のコンテンツを合成したコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記提供部は、前記合成コンテンツとして、音声を含む合成コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記端末装置が撮影した画像から、人物の顔を認識する認識部と、
前記画像から人物の顔が認識された場合は、当該画像に所定のコンテンツを合成する合成部と
を有し、
前記提供部は、前記合成部により所定のコンテンツが合成された画像を前記合成コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記合成部は、前記画像のうち、前記認識部が人物の顔を認識した領域とは異なる領域に、所定のコンテンツを合成する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記合成部は、前記所定の吸収性物品と対応するキャラクターが、前記人物の顔の周りで動作するコンテンツを合成する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記提供部により前記合成コンテンツ提供された利用者が前記合成コンテンツ利用した場合は、当該利用者に対して所定の利益を付与する付与部
を有することを特徴とする請求項1~9のうちいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項11】
前記提供部は、前記合成コンテンツ提供された際における利用者の操作に応じて、前記合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像をさらに提供し、
前記付与部は、前記提供部が、前記合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像を提供した場合は、前記利用者に対して前記所定の利益を付与する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報提供装置。
【請求項12】
前記提供部は、前記合成コンテンツ提供された際における利用者の操作に応じて、前記合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像をさらに提供し、
前記付与部は、前記利用者が前記合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像を所定のソーシャルネットワークサービス上に投稿した場合は、当該利用者に対して前記所定の利益を付与する
ことを特徴とする請求項10または11に記載の情報提供装置。
【請求項13】
前記付与部は、前記利用者が、前記合成コンテンツに係る吸収性物品と関連性を有するアカウントに対し、前記合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像を投稿した場合は、当該利用者に対して前記所定の利益を付与する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報提供装置。
【請求項14】
前記付与部は、前記合成コンテンツが提供され、かつ、前記利用者が前記合成コンテンツに係る吸収性物品を購入した場合は、当該利用者に対して前記所定の利益を付与する
ことを特徴とする請求項10~13のうちいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項15】
前記提供部は、前記所定の吸収性物品を販売する店舗に設置された印刷物に印刷されたコード情報が示す識別情報を受け付けた場合は、他の識別情報を受け付けた際に提供する合成コンテンツとは異なる合成コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~14のうちいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項16】
前記提供部は、前記所定の吸収性物品、もしくは、前記所定の吸収性物品として包装された包装体の内容物に付されたコード情報を受け付けた場合は、他の識別情報を受け付けた際に提供する合成コンテンツとは異なる合成コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~15のうちいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項17】
前記受付部は、前記識別情報とともに、前記端末装置の位置を示す位置情報を受け付け、
前記提供部は、前記位置情報が示す位置が前記印刷物が設置された店舗から所定の範囲内に含まれる場合は、前記合成コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項15に記載の情報提供装置。
【請求項18】
前記受付部は、前記端末装置が撮影した画像をさらに受け付け
前記提供部は、前記端末装置から受け付けた画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツを前記端末装置に配信し、当該端末装置が有する画面上に表示させる
ことを特徴とする請求項1~17のうちいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項19】
情報提供装置が実行する情報提供方法であって、
利用者が利用する端末装置が撮影したコード情報が示す識別情報であって、所定の吸収性物品と紐づけられた識別情報を受け付ける受付工程と、
前記識別情報が受け付けられた場合は、前記利用者によるコンテンツ選択操作に応じて、前記端末装置が撮影した画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツ、もしくは、前記識別情報と紐づけられた吸収性物品に関する関連コンテンツを前記端末装置に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項20】
利用者が利用する端末装置が撮影したコード情報が示す識別情報であって、所定の吸収性物品と紐づけられた識別情報を受け付ける受付手順と、
前記識別情報が受け付けられた場合は、前記利用者によるコンテンツ選択操作に応じて、前記端末装置が撮影した画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツ、もしくは、前記識別情報と紐づけられた吸収性物品に関する関連コンテンツを前記端末装置に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させるための情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報処理の進歩に従い、商品と対応する様々なコンテンツを利用者に提供する技術が提案されている。このような技術の一例として、おむつ等の吸収性物品に付されたAR(Augmented Reality)マーカを読み取ると、読み取ったARマーカと対応する動画等のコンテンツを画面上に表示させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-024936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、吸収性物品をより効果的に訴求する余地がある。
【0005】
例えば、上述した従来技術では、吸収性物品を着用する子供等の着用者に対し、吸収性物品に愛着を覚えさせるようなコンテンツを表示させているに過ぎない。このため、着用者の親や子供の保育を行う保育士等、実際に吸収性物品を購入する購入者に対して、吸収性物品に関する情報を効果的に訴求しているとは言えない。
【0006】
また、このような課題は、幼児や子供が利用するおむつだけではなく、老人などの被介護者が利用する大人用のおむつや、初経を迎える利用者が利用するナプキンやパンティーライナー等、各種の吸収性物品においても同様に、購入者に対して吸収性物品に関する情報を効果的に訴求しているとは言えない。
【0007】
また、このような課題は、吸収性物品の購入と使用を同一の利用者が行う場合にも、単に吸収性物品に愛着を覚えさせるようなコンテンツを提供しているにすぎず、吸収性物品を購入する利用者に対し、吸収性物品が有する機能の説明等を行うことができていなかった。
【0008】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、吸収性物品をより効果的に訴求することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願に係る情報提供装置は、利用者が利用する端末装置が撮影したコード情報が示す識別情報であって、所定の吸収性物品と紐づけられた識別情報を受け付ける受付部と、前記識別情報が受け付けられた場合は、前記利用者による操作に応じて、前記端末装置が撮影した画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツ、もしくは、前記識別情報と紐づけられた吸収性物品に関する関連コンテンツを提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
実施形態の一態様によれば、単に吸収性物品に対する愛着を持たせるだけではなく、吸収性物品に関する情報を提供することで、吸収性物品をより効果的に訴求することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る情報提供処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報提供装置が提供するコンテンツの一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る識別情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る利用者データベースに登録される情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報提供装置が実行する情報提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0013】
利用者が利用する端末装置が撮影したコード情報が示す識別情報であって、所定の吸収性物品と紐づけられた識別情報を受け付ける受付部と、識別情報が受け付けられた場合は、利用者による操作に応じて、端末装置が撮影した画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツ、もしくは、識別情報と紐づけられた吸収性物品に関する関連コンテンツを提供する提供部とを有することを特徴とする情報提供装置。
【0014】
このような情報提供装置によれば、吸収性物品に興味を有し、コード情報を撮影した利用者のうち、吸収性物品についての情報を知りたい利用者に対しては、関連コンテンツを提供し、他の利用者については、合成コンテンツの提供を行う。このような処理の結果、情報提供装置は、例えば、吸収性物品についての情報を知りたい利用者に対しては、吸収性物品の特徴や機能を説明し、購入を促す一方で、他の利用者については、合成コンテンツを介して、吸収性物品のブランディングを行うことができる。この結果、情報提供装置10は、各利用者に対して適切な態様で情報を提供することができるので、吸収性物品を訴求させることができる。
【0015】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、合成コンテンツおよび関連コンテンツを示す統合コンテンツを提供し、統合コンテンツから利用者が選択したコンテンツを提供してもよい。
【0016】
このような情報提供装置によれば、統合コンテンツを介して、利用者が合成コンテンツの提供を求めているか、関連コンテンツの提供を求めているかを識別することができるので、各利用者に対し、適切な態様で、情報の提供を行うことができる結果、情報の訴求効果を向上させることができる。
【0017】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、合成コンテンツとして、吸収性物品を着用する子供用のコンテンツを提供し、関連コンテンツとして、吸収性物品を購入する購入者用のコンテンツを提供してもよい。
【0018】
このような情報提供装置によれば、例えば、店頭で買い物を行う利用者のうち、子供をあやしたいと望んでいる利用者に対しては、子供用の合成コンテンツを提供し、吸収性物品についての情報を知りたいと望んでいる利用者に対しては、購入者用のコンテンツを提供することができる。このような処理の結果、情報提供装置は、吸収性物品の着用者と購入者とが異なる場合にも、着用者および購入者に対して、吸収性物品に対する好意的な印象を惹起させることができる。
【0019】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、関連コンテンツとして、吸収性物品が有する機能を説明するためのコンテンツを提供してもよい。
【0020】
このような情報提供装置によれば、吸収性物品の機能を知りたいと所望する利用者に対して、吸収性物品の機能を説明する情報を提供し、購入を促すことができる。
【0021】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、合成コンテンツとして、吸収性物品を着用する子供をあやすための所定のコンテンツを合成したコンテンツを提供してもよい。
【0022】
このような情報提供装置によれば、吸収性物品の着用者である子供に対し、吸収性物品に対する好意的な印象を惹起させることができる。この結果、親である購入者に対し、子供のお気に入りである吸収性物品を購入させるための動機付けを与えることができる。
【0023】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、合成コンテンツとして、音声を含む合成コンテンツを提供してもよい。
【0024】
このような情報提供装置によれば、例えば、子供がキャラクターを認知することができない幼年期の子供であっても、子供の注意を引く合成コンテンツを提供することができる。
【0025】
また、上述した情報提供装置は、端末装置が撮影した画像から、人物の顔を認識する認識部と、画像から人物の顔が認識された場合は、画像に所定のコンテンツを合成する合成部とを有し、提供部は、合成部により所定のコンテンツが合成された画像を合成コンテンツとして提供してもよい。
【0026】
このような情報提供装置によれば、様々なコンテンツが重畳されたARコンテンツを合成コンテンツとして提供することができるので、利用者を楽しませることができる結果、吸収性物品に対する利用者の好意的な印象を惹起させることができる。
【0027】
また、上述した情報提供装置において、合成部は、画像のうち、認識部が人物の顔を認識した領域とは異なる領域に、所定のコンテンツを合成してもよい。
【0028】
このような情報提供装置によれば、利用者の顔を隠すことなく、様々な情報を提供することができるので、吸収性物品に対する利用者の好意的な印象を惹起させることができる。
【0029】
また、上述した情報提供装置において、合成部は、所定の吸収性物品と対応するキャラクターが、人物の顔の周りで動作するコンテンツを合成してもよい。
【0030】
このような情報提供装置によれば、利用者を楽しませることができる結果、吸収性物品に対する利用者の好意的な印象を惹起させることができる。
【0031】
また、上述した情報提供装置は、提供部により合成コンテンツが提供した利用者が所定の行動を行った場合は、利用者に対して所定の利益を付与する付与部を有していてもよい。
【0032】
このような情報提供装置によれば、利用者に対し、合成コンテンツを用いた様々な行動を行わせる動機付けを与えることができるので、コード情報の撮影等を促す結果、吸収性物品を利用者に印象付けることができる。
【0033】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、合成コンテンツを提供した際における利用者の操作に応じて、合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像をさらに提供し、付与部は、提供部が、合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像を提供した場合は、利用者に対して所定の利益を付与してもよい。
【0034】
このような情報提供装置によれば、合成コンテンツをダウンロードした利用者に対し、ポイント等の利益を提供することができるので、合成コンテンツを閲覧する動機付けを与えることができる。
【0035】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、合成コンテンツを提供した際における利用者の操作に応じて、合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像をさらに提供し、付与部は、利用者が合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像を所定のソーシャルネットワークサービス上に投稿した場合は、利用者に対して所定の利益を付与してもよい。
【0036】
このような情報提供装置によれば、合成コンテンツをキャプチャした画像をSNSに投稿させる動機付けを与えることができるので、SNSを介して合成コンテンツを広く一般に知らしめることができる結果、例えば、吸収性物品のブランディングを向上させることができる。
【0037】
また、上述した情報提供装置において、付与部は、利用者が、所定の吸収性物品と関連性を有するアカウントに対し、合成コンテンツから生成した画像もしくは動画像を投稿した場合は、利用者に対して所定の利益を付与してもよい。
【0038】
このような情報提供装置によれば、吸収性物品そのものや、吸収性物品を提供する事業者のアカウントを介して、合成コンテンツを広く一般に知らしめることができる結果、例えば、吸収性物品や事業者のブランディングを向上させることができる。
【0039】
また、上述した情報提供装置において、付与部は、合成コンテンツが提供され、かつ、利用者が所定の吸収性物品を購入した場合は、利用者に対して所定の利益を付与してもよい。
【0040】
このような情報提供装置によれば、吸収性物品の購入を動機づけることができる。
【0041】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、所定の吸収性物品を販売する店舗に設置された印刷物に印刷されたコード情報が示す識別情報を受け付けた場合は、他の識別情報を受け付けた際に提供する合成コンテンツとは異なる合成コンテンツを提供してもよい。
【0042】
このような情報提供装置によれば、所定の店舗に訪問した利用者に対し、シークレットのARコンテンツを提供することができる結果、所定の店舗を訪問する動機付けを利用者に与えることができるので、例えば、所定の店舗を介したプロモーションを実現することができる。
【0043】
また、上述した情報提供装置において、提供部は、所定の吸収性物品、もしくは、所定の吸収性物品として包装された包装体の内容物に付されたコード情報を受け付けた場合は、他の識別情報を受け付けた際に提供する合成コンテンツとは異なる合成コンテンツを提供してもよい。
【0044】
このような情報提供装置によれば、実際に吸収性物品を購入した利用者に対し、シークレットのARコンテンツを提供することができる結果、吸収性物品の購入を動機づけることができる。
【0045】
また、上述した情報提供装置において、受付部は、識別情報とともに、端末装置の位置を示す位置情報を受け付け、提供部は、位置情報が示す位置が印刷物が設置された店舗から所定の範囲内に含まれる場合は、合成コンテンツを提供してもよい。
【0046】
このような情報提供装置によれば、実際に印刷物が設置された店舗に訪問した利用者に対してのみ、ARコンテンツを提供することができるので、所定の店舗を訪問する動機付けを利用者に与えることができる。
【0047】
また、上述した情報提供装置において、受付部は、端末装置が撮影した画像をさらに受け付け、提供部は、端末装置から受け付けた画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツを端末装置に配信し、端末装置が有する画面上に表示させてもよい。
【0048】
このような情報提供装置によれば、いわゆるWebAR形式で端末装置にARコンテンツを提供することができるので、店舗や売り場等でアプリケーションのインストールをおこなう手間を削減する結果、利用者に対してより容易に各種の情報やARコンテンツの提供を行うことができる。
【0049】
以下に、情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報提供装置、情報提供方法および情報提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0050】
[実施形態]
〔1.情報提供システムの一例〕
図1を用いて、本実施形態の算出装置等により実現される情報提供処理を説明する。図1は、実施形態に係る情報提供処理の一例を示す図である。図1に示す情報提供システム1は、情報提供装置10と、端末装置100とを有し、ネットワークN(例えば、図3参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。また、情報提供装置10および端末装置100は、SNS(Social Networking Service)サーバSSや、ポイントサーバPS等、任意の外部サーバと通信可能に接続される。なお、情報提供システム1には、任意の数の情報提供装置10および任意の数の端末装置100が含まれていてもよい。
【0051】
情報提供装置10は、後述する情報提供処理を制御する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。図1の例において、情報提供装置10は、利用者に対し、吸収性物品に関する各種の情報を含むコンテンツを提供する。ここで、吸収性物品とは、排泄物を吸収する吸収体を有する吸収性物品であり、例えば、使い捨ておむつや失禁用パッド、生理用品(ナプキン、ライナー、タンポン等)であってもよい。なお、吸収性物品は、幼児用のおむつであってもよく、大人用のおむつであってもよい。また、吸収性物品は、粘着テープを用いて着用するおむつであってもよく、パンツ型の使い捨ておむつであってもよい。
【0052】
端末装置100は、吸収性物品を購入する購入者によって使用される情報処理装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、端末装置100は、情報提供装置10等によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例において、端末装置100は、利用者Uによって利用されるスマートフォンである場合を示す。
【0053】
ここで、端末装置100は、各種の撮影を行うためのカメラを有し、カメラを用いて撮影された静止画像あるいは動画像(以下、単に「画像」と総称する)をネットワーク上に送信する機能を有する。例えば、端末装置100は、画面とは反対側の面に設置されたカメラ(いわゆるアウトサイドカメラ)、および、画面と同じ面に設置されたカメラ(いわゆるインサイドカメラ)を有する。そして、端末装置100は、カメラを用いて撮影された画像をタッチパネル等の画面上に表示する。
【0054】
例えば、利用者がアウトサイドカメラを用いて撮影を行う場合、端末装置100は、操作を行う利用者とは異なる被写体を撮影しつつ、撮影結果を画面上に表示することとなる。また、利用者がインサイドカメラを用いて撮影を行う場合、端末装置100は、画面を閲覧する利用者を被写体として撮影しつつ、撮影結果を画面上に表示することとなる。
【0055】
また、端末装置100は、各種カメラを用いて各種のコード情報を撮影すると、撮影されたコード情報が示す各種の情報を特定する機能を有する。例えば、端末装置100は、バーコードといった1次元コードやQRコード(登録商標)といった2次元コードが撮影された場合、撮影されたバーコードやQRコードが示す文字列や数値を識別情報として識別する。なお、端末装置100は、例えば、各種のイラストや図形に対して不可視状態で埋め込まれたコード情報(電子透かしやステガノグラフィ等)が示す文字列や数値を識別情報として識別してもよい。
【0056】
SNSサーバSSは、各種のSNSサービスを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、SNSサーバSSは、利用者が投稿した静止画像や動画像といった各種のコンテンツの投稿を受け付けると、投稿されたコンテンツを他の利用者に対して公開する。
【0057】
ポイントサーバPSは、吸収性物品に関するサービスであって、利用者に対して所定の利益を付与するポイントサービスを提供する。例えば、ポイントサーバPSは、利用者が所定の吸収性物品を購入した場合、吸収性物品に関する各種の情報をSNSに投稿した場合、利用者がポイントサービスを利用した場合等には、利用者に対してポイントを付与する。このようにして付与されたポイントは、例えば、新たな吸収性物品との交換や、各種吸収性物品を購入する際に利用可能なクーポン、その他各種製品との交換等に利用可能なポイントである。なお、このようなポイントの付与およびポイントの利用については、各種公知のポイント付与サービスと同様の技術により、実現可能である。
【0058】
〔2.情報提供処理の概要について〕
以下、吸収性物品に関する情報を提供する情報提供処理の概要について説明する。なお、以下の説明では、吸収性物品の一例として、子供用のおむつに関する情報を提供する情報提供処理の一例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。後述するように、以下に説明する情報提供処理は、大人用のおむつや、ナプキン等といった各種女性用製品についても、適用可能な処理である。
【0059】
おむつの購入や利用を促進するため、子供用のおむつにARマーカーを印刷し、端末装置でARマーカーを読み込んだ際に、おむつに関連するキャラクターを表示する技術が知られている。このような技術においては、キャラクターが子供をトイレへと誘導したりするコンテンツを提供することで、おむつに対する子供の愛着を促進させている。
【0060】
しかしながら、上述した技術では、おむつに関する情報をさらに訴求させる余地がある。例えば、上述した技術では、おむつを着用する子供に対しておむつに関する情報を訴求することができるものの、おむつを着用させる親、すなわち、おむつを実際に購入する購入者に対しておむつを訴求することができない。このため、あるおむつが他のおむつと比較して漏れが少なくなるなど、他のおむつとは異なる機能を有しており、その機能が購入者にとって有用な機能であったとしても、利用者にかかる機能の情報を提供することができない。
【0061】
一方、おむつに関する情報を購入者に対して訴求させるため、店頭やおむつが陳列された陳列棚にタブレット端末等を設置し、おむつが有する機能等、おむつに関する情報を提供するといった手法が考えられる。しかしながら、このような手法では、タブレット端末を設置したり設定したりする手間がかかる。また、陳列棚には、複数事業者のおむつを配置する場合があり、タブレット端末の設置が困難である場合も考えられる。
【0062】
そこで、本実施形態の情報提供装置10は、以下の情報提供処理を実行する。まず、情報提供装置10は、利用者が利用する端末装置100が撮影したコード情報が示す識別情報であって、所定の吸収性物品と紐づけられた識別情報を受け付ける。そして、情報提供装置10は、利用者による操作に応じて、端末装置100が撮影した画像に所定のコンテンツを合成した合成コンテンツ、もしくは、識別情報と紐づけられた吸収性物品に関する関連コンテンツを提供する。
【0063】
例えば、情報提供装置10は、端末装置100が撮影した画像に、おむつと関連性を有するキャラクターが重畳された合成コンテンツ(以下、「ARコンテンツ」と記載する場合がある。)を提供するだけではなく、操作に応じて、おむつの機能を説明する説明コンテンツ等、おむつに関する関連コンテンツを提供する。換言すると、情報提供装置10は、端末装置100がコード情報を読み取った際に、おむつを着用する子供に訴求するためのARコンテンツのみならず、おむつを購入する親に対しておむつを訴求するための説明コンテンツを提供する。
【0064】
このような処理の結果、情報提供装置10は、おむつを着用する子供だけではなく、おむつを購入する親に対しても、おむつに関する情報を訴求することができる。また、情報提供装置10は、陳列棚にタブレット端末を設置せずとも、店頭にコード情報が印刷された看板を設置したり、コード情報が印刷されたPOPを陳列棚に設置したりするだけで、ARコンテンツや関連コンテンツの提供を行うことができる。
【0065】
〔3.情報提供処理の一例について〕
以下、図1を用いて、情報提供装置10が実行する情報提供処理の一例を説明する。図1に示す例では、端末装置100を親である利用者P1が利用しており、利用者P1は、子供である利用者B1が着用するおむつを購入あるいは購入しようとしているものとする。
【0066】
まず、利用者P1は、端末装置100が有するカメラを用いて、あらかじめおむつと対応付けられた識別情報を示すQRコードを撮影する(ステップS1)。例えば、利用者P1は、おむつそのものやおむつのパッケージに付与されたQRコード、おむつを販売する店舗の店頭に設置された看板に印刷されたQRコード、もしくは、おむつを陳列する陳列棚に設置されたポップに印刷されたQRコードを撮影する。
【0067】
例えば、図1に示す例では、おむつD1のパッケージに印刷もしくはシール等で付与されたQRコードであって、おむつD1の製品名やサイズ等とあらかじめ紐づけられた識別情報を示すQRコードDQ1が付与されている。また、図1に示す例では、複数のおむつD1が配置された陳列棚MLに、ポップPA1が設置されている。このようなポップPA1には、おむつD1と関連性を有するキャラクターの画像とともに「写真を撮ろう!」といったメッセージや、おむつD1と紐づけられた識別情報を示すQRコードであるPQ1が印刷されている。また、図1に示す例では、店頭に設置された看板B1に、おむつD1と関連性を有するキャラクターの画像とともに、おむつD1と紐づけられた識別情報を示すQRコードであるBQ1が印刷されている。
【0068】
利用者P1は、端末装置100を用いて、QRコードDQ1、PQ1、BQ1のいずれかを撮影する。このような場合、端末装置100は、撮影されたQRコードが示す識別情報、すなわち、おむつD1を示す識別情報を特定する。そして、端末装置100は、QRコードが示す識別情報を情報提供装置10へと通知する(ステップS2)。
【0069】
例えば、各QRコードDQ1、PQ1、BQ1は、対応する吸収性物品ごとに設定されたURL(Uniform Resource Locator)を示している。そして、端末装置100は、QRコードDQ1、PQ1、BQ1が示すURLにアクセスし、コンテンツの配信要求を行う。このような処理の結果、情報提供装置10は、端末装置100が撮影したQRコードDQ1、PQ1、BQ1が示す識別情報を認識することができる。なお、端末装置100は、QRコードDQ1、PQ1、BQ1がおむつD1の商品名や商品を識別するための文字列を示す場合、かかる文字列を情報提供装置10へと実際に送信してもよい。
【0070】
このように端末装置100が撮影したQRコードDQ1、PQ1、BQ1が示す識別情報を識別した場合、情報提供装置10は、識別情報と紐づけられた吸収性物品、すなわち、おむつD1を特定する。そして、情報提供装置10は、おむつD1に関する子供用のARコンテンツもしくは親用の説明コンテンツを提供する(ステップS3)。
【0071】
ここで、情報提供装置10は、ARコンテンツとして、端末装置100が撮影した利用者B1の画像に所定のコンテンツを重畳したコンテンツを提供する。また、情報提供装置10は、ARコンテンツをキャプチャした画像を端末装置100に提供し、提供した画像をSNSに投稿するよう提案する。そして、端末装置100は、利用者P1が投稿に同意した場合は、画像をSNSサーバSSに投稿する(ステップS4)。この結果、ARコンテンツをキャプチャした画像は、SNSサーバSSにより、各利用者に共有される。
【0072】
このようなARコンテンツの画像がSNSに投稿された場合、おむつD1に関する情報が各利用者間で共有され、広告効果が生じると考えられる。そこで、情報提供装置10は、ARコンテンツをキャプチャした画像が投稿された場合は、各種のポイントを利用者P1に対して提供する。例えば、情報提供装置10は、SNSサーバSSにおける各アカウントの投稿状況に基づいて、画像が投稿された旨の投稿結果を特定する(ステップS5)。
【0073】
そして、情報提供装置10は、投稿が確認された場合、利用者P1に対してポイントを付与するようにポイントサーバPSに指示する(ステップS6)。このような場合、ポイントサーバPSは、利用者P1のアカウントに対し、各種のポイントを付与する(ステップS7)。このように、情報提供装置10は、ARコンテンツの利用を促進するとともに、画像を投稿する動機付けを与えることができるので、おむつD1に関する情報を広く広告することができる。
【0074】
続いて、図2を用いて、情報提供装置10が提供するコンテンツの一例を説明する。図2は、実施形態に係る情報提供装置が提供するコンテンツの一例を示す図である。例えば、情報提供装置10は、受け付けた識別情報が示すおむつD1と対応するコンテンツであって、おむつD1と対応するARコンテンツと、おむつD1の機能を説明する説明コンテンツとを示す統合コンテンツC10を端末装置100に配信し、表示させる。
【0075】
例えば、図2に示す例では、統合コンテンツC10には、ARコンテンツを示すコンテンツC11と、説明コンテンツを示すコンテンツC13が配置されている。また、コンテンツC11には、「お子様AR」というように、ARコンテンツが子供用のコンテンツである旨や、おむつD1と対応するキャラクターが表示されるARである旨とともに、ARコンテンツへのリンクが設定されたボタンC12等が配置される。また、コンテンツC13には、「製品丸わかり動画」というように、説明コンテンツがおむつD1の機能を示す動画像である旨とともに、説明コンテンツへのリンクが設定されたボタンC14等が配置される。
【0076】
そして、例えば、情報提供装置10は、利用者がコンテンツC11に配置されたボタンC12を選択した場合は、ARコンテンツAR1を端末装置100に配信する。例えば、情報提供装置10は、WebARの技術を用いて、端末装置100に特別なアプリケーションをインストールさせることなく、ARコンテンツの提供を行うことができる。
【0077】
一方、情報提供装置10は、利用者がコンテンツC13に設置されたボタンC14を選択した場合は、おむつD1が有する機能を示す動画像が配置された説明コンテンツC40を端末装置100に配信する。すなわち、情報提供装置10は、利用者P1が利用者B1をあやすためにQRコードを読み取った場合は、子供用のコンテンツであるARコンテンツAR1を提供し、利用者P1がおむつD1の機能を知るためにQRコードを読み取った場合は、大人用のコンテンツである説明コンテンツC40を配信する。
【0078】
このように、情報提供装置10は、おむつD1と対応するQRコードを端末装置100が読み取った場合に、単に子供用のARコンテンツAR1を提供するだけではなく、操作に応じて、子供用のARコンテンツAR1もしくは大人用の説明コンテンツC40のいずれかを提供する。この結果、情報提供装置10は、例えば、利用者P1が買い物中に子供である利用者B1をあやしてほしい場合、子供をあやすためのARコンテンツAR1を提供し、おむつD1の機能を知りたい場合に、おむつD1の機能を説明する説明コンテンツC40を提供する。この結果、情報提供装置10は、おむつD1に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
【0079】
続いて、子供用のコンテンツであるARコンテンツAR1について説明する。例えば、情報提供装置10は、端末装置100が有するインサイドカメラを起動させ、インサイドカメラが撮影した画像を取得する。このような場合、情報提供装置10は、画像から着用者となる子供の顔を識別する。そして、情報提供装置10は、子供の顔が識別された場合は、子供の顔の周りで、おむつD1と対応するキャラクターの画像CC1および画像CC2を合成したARコンテンツAR1を生成する。そして、情報提供装置10は、生成したARコンテンツAR1を端末装置100に提供し、表示させる。
【0080】
このようなARコンテンツAR1を提供した場合、情報提供装置10は、利用者B1の周囲でキャラクターが動いているといったARコンテンツAR1を提供することができる。この結果、情報提供装置10は、利用者B1をあやすとともに、おむつD1を着用する子供等の着用者に対し、おむつD1に対する愛着を持たせることができる。
【0081】
なお、ARコンテンツAR1が子供用のコンテンツである点を考慮すると、画像に重畳されるキャラクターの画像CC1、CC2は、動きがある動画像等、子供の注意を引くものとするのが望ましい。また、画像CC1、CC2は、撮影された子供の顔を隠さないような配置されるのが望ましい。また、情報提供装置10は、重畳されるキャラクターの動きに応じた音声を含むARコンテンツAR1を生成することで、より強く子供の注意を引くようにしてもよい。このようなARコンテンツAR1を生成することで、情報提供装置10は、例えば、利用者P1が店頭においておむつD1を購入する間、子供である利用者B1をあやすためのコンテンツAR1を提供することができる。
【0082】
ここで、情報提供装置10は、撮影を行うための撮影ボタンSB1をARコンテンツAR1とともに表示させる。そして、情報提供装置10は、利用者が撮影ボタンSB1を選択した場合は、ARコンテンツAR1のキャプチャ画像を提供する。例えば、情報提供装置10は、撮影ボタンSB1が選択されたタイミングを含む9フレーム分の静止画像を並べた撮影コンテンツPCを生成し、端末装置100に配信する。
【0083】
ここで、図2に示す撮影コンテンツPCには、9フレーム分の静止画像とともに、いずれかの静止画像を端末装置100にダウンロードさせるためのダウンロードボタンDB1と、9フレーム分の静止画像を用いて生成されたGIF動画をダウンロードさせるためのダウンロードボタンDB2と、取り直しを行うための取り直しボタンBBとが配置されている。そして、例えば、情報提供装置10は、利用者がいずれかの静止画像とダウンロードボタンDB1とを選択した場合は、選択した静止画像のデータを端末装置100に送信する。また、情報提供装置10は、ダウンロードボタンDB2を選択した場合は、静止画像を順次切り替えて表示するGIF動画像を生成し、生成したGIF動画像を端末装置100に送信する。一方、情報提供装置10は、利用者が取り直しボタンBBを選択した場合は、再度インサイドカメラを起動させ、ARコンテンツAR1の配信を行う。
【0084】
また、情報提供装置10は、各種画像のダウンロードが行われた場合は、画像の投稿を提案する提案コンテンツC30を提供する。例えば、図2に示す提案コンテンツC30には、おむつD1が有する機能を示す動画像が配置された説明コンテンツC40へのリンクが設定されたボタンMB1と、ポイントサーバPSが提供するポイントサービスへのアクセスを行うためのアクセスボタンPB1と、ダウンロードした画像をSNSにアップロードするためのアップロードボタンUB1とが配置されている。
【0085】
情報提供装置10は、ボタンMB1が選択された場合は、説明コンテンツC40を提供する。また、端末装置100は、ボタンPB1が選択された場合は、ポイントサーバPSにアクセスし、利用者P1のログインやポイントサービスへの加入を促す。また、端末装置100は、ボタンUB1が選択された場合は、SNSサーバSSにアクセスし、ダウンロードした画像の投稿を促すこととなる。
【0086】
ここで、端末装置100は、SNSに画像を投稿する場合、利用者P1の個人用アカウントではなく、おむつD1についてあらかじめ作成されたアカウントや、おむつD1を提供する企業アカウントを介して、画像の投稿を行う。このような処理の結果、SNSサーバSSは、広告効果をより向上させることができる。
【0087】
また、情報提供装置10は、利用者P1が統合コンテンツC10のボタンC14あるいは提案コンテンツC30のボタンMB1を選択した場合、説明コンテンツC40を提供する。例えば、図2に示す例では、説明コンテンツC40には、識別情報と対応するおむつD1について、排泄物が漏れにくい仕組みを説明する動画像M1、M2等が配置されており、利用者の操作に応じて、動画像の再生を行う。このような説明コンテンツC40を提供することで、情報提供装置10は、おむつD1に関する機能を購入者である利用者P1に提供する結果、おむつD1の購入を促すことができる。
【0088】
このように、情報提供装置10は、単にARコンテンツを提供するのではなく、陳列棚等の売り場や吸収性物品に付与されたQRコードから、ARコンテンツもしくは説明コンテンツを提供する。このような処理の結果、情報提供装置10は、例えば、売り場等で吸収性物品に対して興味を持った利用者のうち、漏れといった吸収性物品の機能に関する課題を有している利用者には、説明コンテンツを提供し、他の利用者には、ARコンテンツを介して、吸収性物品のブランディングを行うことができる。
【0089】
〔4.情報提供装置が実行する処理のバリエーションについて〕
上述した例では、情報提供装置10が提供する情報提供処理の一例について説明したが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、情報提供装置10が実行する処理のバリエーションについて説明する。
【0090】
〔4-1.ARコンテンツについて〕
情報提供装置10は、子供をあやすためのARコンテンツ以外にも、任意の内容のARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、親である利用者P1が子供である利用者B1をかわいく撮影したいという要望に沿ったARコンテンツを提供してもよい。
【0091】
例えば、情報提供装置10は、花や星等といったキャラクターとは異なる画像や動画像を配置したARコンテンツを提供してもよい。また、情報提供装置10は、インサイドカメラではなくアウトサイドカメラを用いて撮影された画像に、キャラクターを重畳したARコンテンツを提供することで、親である利用者P1が子供である利用者B1の写真を撮りやすくしてもよい。すなわち、情報提供装置10は、子供をあやす場合には、インサイドカメラを用いたARコンテンツを提供し、親が子供の写真を撮影する場合には、アウトサイドカメラを用いたARコンテンツを提供すればよい。このようなARコンテンツを提供することで、情報提供装置10は、利用者P1に対し、おむつD1やおむつD1を提供する事業者への好感度を向上させることができる。
【0092】
また、情報提供装置10は、撮影された画像から人物の顔を認識し、認識結果に応じたARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、人物の顔と重ならないようにキャラクターの画像や動画像を重畳したARコンテンツを提供してもよい。また、情報提供装置10は、キャラクターがポンポンを振ったり、シャボン玉を飛ばしたり、紙吹雪とともにキャラクターが登場するといった動作を行うことで、利用者B1をあやしたり元気づけたりするためのARコンテンツを提供してもよい。また、情報提供装置10は、例えば、認識した人物の顔が悲しそうな顔である場合には、撮影されている人物を元気づけるようなARコンテンツを提供してもよい。
【0093】
また、情報提供装置10は、撮影された人物の顔から、撮影されている人物が子供であるか親であるかを推定し、推定結果に応じたARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、撮影されている人物が子供である場合は、キャラクターの画像を重畳したARコンテンツを提供してもよい。また、情報提供装置10は、例えば、親と子供との両方が撮影されている場合には、親子用の画像等を重畳したARコンテンツを提供してもよい。
【0094】
〔4-2.ARコンテンツの出し分けについて〕
ここで、情報提供装置10は、複数のARコンテンツの中からランダムに選択されたARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、QRコードを読み取るたびに、異なるキャラクターが登場するARコンテンツや、キャラクターが異なる動作を行うARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、おむつD1と関連性を有するキャラクターが、撮影された利用者B1をあやしたり元気づけたりするARコンテンツ、シャボン玉を飛ばすARコンテンツ、利用者B1の周りで動き回るAR等の中からランダムに選択されたARコンテンツを提供してもよい。
【0095】
また、情報提供装置10は、他の情報に基づいて、ARコンテンツの出し分けを行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、端末装置100にARコンテンツを配信する日時に応じて、ARコンテンツの内容を変更してもよい。より具体的な例を挙げると、情報提供装置10は、ARコンテンツを配信する日時が昼間である場合は、子供をあやしたり、子供と遊んだりする内容のARコンテンツを提供し、ARコンテンツを配信する日時が夜間である場合は、子供を寝かしつける内容のARコンテンツを提供してもよい。
【0096】
また、情報提供装置10は、端末装置100を利用する利用者としてあらかじめ登録された利用者の属性(例えば、デモグラフィック属性やサイコグラフィック属性)に応じて、ARコンテンツの内容を変更してもよい。また、情報提供装置10は、端末装置100の利用者(例えば、親である利用者P1)のみならず、端末装置100の利用者がおむつを着用させる利用者(例えば、子供である利用者B1)の属性に基づいて、ARコンテンツの内容を変更してもよい。例えば、情報提供装置10は、親が好きなキャラクターが出現するARコンテンツを提供してもよく、子供が好きなキャラクターが出現するARコンテンツを提供してもよい。
【0097】
また、情報提供装置10は、QRコード以外にも、端末装置100が検知可能な各種の情報に応じて異なる情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、端末装置100から識別情報とともに、端末装置100がGPS(Global Positioning System)やビーコン等の各種測位システムを用いて測位した位置を示す位置情報を取得する。そして、情報提供装置10は、識別情報が、所定の店舗と紐づけられており、かつ、位置情報が所定の店舗から所定の範囲内に収まる場合には、その店舗限定のARコンテンツを提供してもよい。
【0098】
また、情報提供装置10は、例えば、店舗とは紐づけられていない識別情報と、位置情報とを取得した場合、識別情報と紐づけられた吸収性物品に関するARの中から、位置情報が示す位置に応じて異なるARコンテンツを提供してもよい。このような処理により、情報提供装置10は、例えば、地域限定のARコンテンツを提供することができる。例えば、情報提供装置10は、位置情報が示す位置に応じた方言で子供をあやすようなARコンテンツを提供してもよい。
【0099】
なお、このように情報提供装置10が出し分けを行うARコンテンツの内容については、例えば、店頭の看板やPOP、ウェブコンテンツを介して、あらかじめ利用者に説明が行われていてもよい。このようなARコンテンツを提供することで、情報提供装置10は、例えば、利用者に対してQRコードの読み取りを促すことができる。
【0100】
〔4-3.ARコードの紐づけられる対象について〕
また、情報提供装置10は、端末装置100が読み取ったQRコードに応じて異なるARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、おむつD1のブランドやサイズごとに異なるQRコードが設定されている場合、撮影されたQRコードごとに異なるARコンテンツ、すなわち、おむつD1のブランドやサイズごとに異なる内容のARコンテンツを提供してよい。
【0101】
例えば、ARコンテンツとして着用者である利用者B1をあやすためのARコンテンツを提供する場合、利用者B1の年齢に応じて異なる内容のARコンテンツを提供したほうがよいと考えられる。例えば、利用者B1が生後数か月程度であるか、生後数年程度であるかにより、認識力や好みが変化する結果、ARコンテンツとして提供されるキャラクターを変更したほうがよいと考えられる。
【0102】
そこで、情報提供装置10は、QRコードと紐づけられたおむつD1のサイズに応じて異なるARコンテンツを提供してもよい。例えば、撮影されたQRコードがSサイズのおむつと紐づけられている場合、着用者である利用者B1は、生後数か月程度であると考えられる。そこで、情報提供装置10は、撮影されたQRコードがSサイズのおむつと紐づけられている場合、音声を含むARコンテンツや、生後数か月程度の子供が識別可能なキャラクターを含むARコンテンツを提供する。一方、撮影されたQRコードがLサイズのおむつと紐づけられている場合、着用者である利用者B1は、生後12月以上であると考えられる。そこで、情報提供装置10は、撮影されたQRコードがLサイズのおむつと紐づけられている場合、アニメーション番組やコミック等のキャラクターを含むARコンテンツを提供してもよい。
【0103】
ここで、設置位置ごとに異なるQRコードが設定された場合、情報提供装置10は、端末装置100が撮影したQRコードから利用者P1、B1のコンテキストをより詳細に識別することができる。例えば、おむつD1のパッケージに付与されたQRコードDQ1、陳列棚のPOPに付与されたQRコードPQ1、店頭の看板B1に設置されたQRコードBQ1がそれぞれ異なる場合、端末装置100が撮影したQRコードにより、利用者P1が、おむつD1を購入したのか、おむつD1を購入しようとしているのか、おむつD1を販売する店舗に訪問したのかを分類することができるとも考えられる。
【0104】
そこで、情報提供装置10は、端末装置100が撮影したQRコードの設置位置に応じて、異なるARコンテンツを提供する。より具体的には、情報提供装置10は、QRコードの設置位置に応じて、利用者P1の状態を推定し、推定した状態に応じたARコンテンツを提供する。
【0105】
例えば、店頭の看板B1に設置されたQRコードBQ1が撮影された場合、利用者P1は、おむつD1の機能を知りたいというよりは、利用者B1をあやしたいといった要望を有していると考えられる。そこで、例えば、情報提供装置10は、端末装置100が撮影したQRコードが店頭に設置されたQRコードBQ1である場合、統合コンテンツC40を表示することなく、子供をあやすためのARコンテンツC10を最初から提供してもよく、インサイドカメラを利用したARコンテンツC10を提供してもよい。
【0106】
また、陳列棚のPOPに付与されたQRコードPQ1が撮影された場合、利用者P1は、おむつD1の機能を知りたいといった要望を有していると考えられる。そこで、例えば、情報提供装置10は、端末装置100が撮影したQRコードがPOPに付与されたQRコードPQ1である場合、統合コンテンツC40を表示してもよく、ARコンテンツC10を提供することなく、説明コンテンツC40を提供してもよい。また、情報提供装置10は、QRコードBQ1を撮影した場合とは異なるARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、アウトサイドカメラを用いて、利用者P1が利用者B1を撮影するためのARコンテンツを提供してもよい。
【0107】
また、おむつD1のパッケージに付与されたQRコードPQ1や、例えば、おむつD1自体に設置されたQRコード、吸収性物品として販売される商品の包装物の内容物に付与されたQRコード等が撮影された場合、利用者P1は、おむつを購入したものと考えられる。そこで、情報提供装置10は、おむつD1のパッケージに付与されたQRコードPQ1や、おむつD1自体に設置されたQRコード、吸収性物品の包装体の内容物に付与されたQRコードが撮影された場合は、購入者限定のARコンテンツを提供してもよい。
【0108】
また、情報提供装置10は、QRコードが店舗ごとに異なる場合、店舗ごとに異なる内容のARコンテンツを提供してもよい。また、情報提供装置10は、所定の条件が満たされた場合にのみ表示されるARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、所定の店舗や商品にのみ限定的に付与されたQRコードが撮影された場合、シークレットキャラクターが登場するARコンテンツを提供してもよい。
【0109】
このように、情報提供装置10は、店頭限定や購入者限定のARコンテンツ、いわばシークレットのARコンテンツを提供する。この結果、情報提供装置10は、特定の店舗の訪問や特定の店舗での購入、特定の吸収性物品の購入等を促すことができる。
【0110】
〔4-4.説明コンテンツの出しわけについて〕
また、情報提供装置10は、撮影されたQRコードに応じて異なる内容の説明コンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、撮影されたQRコードと紐づけられた吸収性物品が有する機能やサイズ等に応じて異なる内容の動画像を提供してもよい。
【0111】
ここで、説明コンテンツがおむつD1を購入する利用者P1に向けたコンテンツである一方で、ARコンテンツが着用者である利用者B1に向けたコンテンツであることを考慮すると、情報提供装置10は、ある1つのQRコードが撮影された場合に、説明コンテンツとARコンテンツとを異なる条件に応じて選択することとなる。
【0112】
なお、情報提供装置10がARコンテンツとともに提供するコンテンツは、吸収性物品の機能を説明するための説明コンテンツに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、吸収性物品のサイズと着用者の年齢との対応表、吸収性物品の素材、吸収性物品を購入する際に利用可能なクーポン等、吸収性物品に関する情報であって、吸収性物品を購入する購入者に対して訴求したい情報を示すコンテンツ、すなわち、関連コンテンツであれば、任意の内容のコンテンツを提供してよい。
【0113】
〔4-5.ポイントについて〕
ここで、情報提供装置10は、利用者がARコンテンツのキャプチャ画像をSNSに投稿した場合、ポイントサービスのポイントを付与した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、利用者P1がキャプチャ画像をダウンロードした際に、ポイントを付与してもよい。また、情報提供装置10は、利用者P1がSNSにキャプチャ画像を投稿した場合は、さらに追加のポイントを付与してもよい。
【0114】
また、情報提供装置10は、利用者P1が自身のアカウントでキャプチャ画像を投稿した場合にはポイントを付与せず、おむつD1を提供する事業者のアカウント等、QRコードと紐づけられた吸収性物品と関連性を有するアカウントを介して投稿した場合にのみ、ポイントを付与してもよい。
【0115】
また、情報提供装置10は、複数のQRコードが撮影された場合に、ポイントを付与してもよい。例えば、情報提供装置10は、QRコードBQ1が撮影されてARコンテンツが表示され、その後、QRコードPQ1が撮影されて説明コンテンツが表示された場合に、ポイントを付与してもよい。また、情報提供装置10は、おむつD1と紐づけられたQRコードを撮影することでARコンテンツが表示された後で、利用者P1がおむつD1を購入した場合に、ポイントを付与してもよい。
【0116】
例えば、情報提供装置10は、QRコードBQ1、PQ1が撮影されてARコンテンツが表示され、キャプチャ画像が投稿された後で、おむつD1のパッケージに付与されたQRコードDQ1や、おむつD1自体に付与されたQRコードが撮影された場合は、ポイントを付与してもよい。また、情報提供装置10は、例えば、各種のPOS(Point Of Sales)システムと連携し、利用者P1がおむつD1を購入した旨を特定した際に、ポイントを付与してもよい。
【0117】
また、情報提供装置10は、投稿された画像に対する各種の評価に応じて、ポイントを付与してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者P1が投稿した画像に対して「いいね」といった肯定的な評価が行われた数や、コメントが付与された数、利用者P1が投稿した画像が他の利用者によって再投稿された回数等に応じて、ポイントの付与を行ってもよい。
【0118】
〔5.情報提供装置の構成〕
次に、図3を用いて、情報提供装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。図3に示すように、情報提供装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0119】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100、SNSサーバSSおよびポイントサーバPS等との間で情報の送受信を行う。
【0120】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図3に示すように、記憶部30は、識別情報データベース31、利用者データベース32、およびコンテンツデータベース33を有する。
【0121】
(識別情報データベース31について)
識別情報データベース31には、QRコードが示す識別情報と、識別情報が紐づけられた吸収性物品に関する情報が登録される。例えば、図4は、実施形態に係る識別情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。図4の例において、識別情報データベース31は、「QRID」、「URL」、「対応商品」、「対応店舗情報」、「対応AR」といった項目を有する。
【0122】
「QRID」は、QRコードを識別するため識別情報を示す。「URL」は、QRコードが示す情報であり、QRコードを撮影した端末装置100がアクセスするURLを示す。このようなURLを吸収性物品等と紐づけることで、情報提供装置10は、URLを吸収性物品等を識別するための識別情報とする。「対応商品」とは、識別情報と対応する吸収性物品を示す情報である。「対応店舗情報」とは、QRコードが設置された店舗を示す情報である。「対応AR」とは、QRコードを撮影した端末装置100に対いて提供するARコンテンツを示す情報であり、例えば、画像に重畳するキャラクターの種別やキャラクターの動きなどを示す情報である。なお、図4に示す情報以外にも、識別情報データベース31には、例えば、QRコードが商品のパッケージに付与されているか、POPに付与されているか、看板に付与されているか等を示す情報が登録されていてもよい。
【0123】
例えば、図3では、QRID「QR1」によって識別されるQRコードが、URL「URL#1」を示しており、かかるURLが対応商品「おむつ#1」と紐づけられている旨を示す。また、QRID「QR1」によって識別されるQRコードが対応店舗情報「店舗情報#1」が示す店舗に設置されており、かかるQRコードを撮影した端末装置100に提供されるARコンテンツが、対応AR「AR#1」である旨を示す。
【0124】
なお、図3に示す例では「URL#1」、「おむつ#1」、「店舗情報#1」、「AR#1」といった概念的な値を記載したが、実際には、URLを示す文字列、おむつ、店舗、ARコンテンツを識別するための文字列等が登録されることとなる。
【0125】
(利用者データベース32について)
利用者データベース32は、利用者に関する情報が登録される。例えば、図5は、実施形態に係る利用者データベースに登録される情報の一例を示す図である。図5の例において、利用者データベース32は、「利用者ID」、「利用者情報」、「ポイント情報」といった項目を有する。
【0126】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「利用者情報」は、利用者に関する各種の情報を示し、例えば、利用者の性別や年齢等といった情報を含んでいてもよい。「ポイント情報」は、ポイントサービスにおいて利用者が所有するポイントを示す情報である。例えば、図5では、利用者ID「U1」が示す利用者の情報が利用者情報「利用者情報#R1」であり、ポイント情報「ポイント#U1」が示すポイントを有する旨を示す。なお、図5に示す例では「利用者情報#R1」、「ポイント#U1」といった概念的な値を記載したが、実際には、利用者の各種情報を示す文字列やポイントを示す数値等が登録されることとなる。
【0127】
(コンテンツデータベース33について)
コンテンツデータベース33には、ARコンテンツや説明コンテンツとして提供される各種のコンテンツが登録されている。なお、コンテンツデータベース33には、各種公知の形態でデータが登録されているものとして、図面を用いた説明を省略する。
【0128】
(制御部40について)
図3に戻り、説明を続ける。制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報提供装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0129】
実施形態に係る制御部40は、図3に示すように、受付部41と、認識部42と、合成部43と、提供部44と、付与部45とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0130】
(受付部41について)
受付部41は、利用者が利用する端末装置100が撮影したコード情報が示す識別情報であって、所定の吸収性物品と紐づけられた識別情報を受け付ける。例えば、受付部41は、所定の吸収性物品を販売する店舗に設置された印刷物に印刷されたQRコード等2次元コードが示す識別情報を受け付ける。より具体的には、受付部41は、QRコードが示すURLであって、吸収性物品の種別やサイズ、店舗ごとに異なるURLに対するアクセスを受け付ける。なお、受付部41は、識別情報とともに、端末装置の位置を示す位置情報を受け付けてもよい。
【0131】
(認識部42について)
認識部42は、端末装置100が撮影した画像から、人物の顔を認識する。例えば、認識部42は、端末装置100が撮影した画像を受け付けると、各種公知の認識技術を用いて、画像から人物の顔を認識する。
【0132】
例えば、認識部42は、画像から利用者の目・鼻・口・耳を検出する。また、認識部42は、利用者の顎のラインの形状や利用者顔の向き等を識別してもよく、顔のサイズを識別してもよい。なお、認識部42は、子供等、所定の条件を満たす利用者の顔を認識してもよく、複数の利用者の顔を認識してもよい。例えば、認識部42は、目と鼻との位置関係に応じて、撮影された人物の年齢を推定し、推定した年齢が所定の閾値を下回る場合は、子供が撮影されたと認識してもよい。また、認識部42は、親と子等、所定の条件を満たす複数の利用者の顔を認識してもよい。
【0133】
(合成部43について)
合成部43は、画像から人物の顔が認識された場合は、画像に所定のコンテンツを合成する。例えば、合成部43は、提供部44により指定された重畳用のコンテンツをコンテンツデータベース33から取得し、取得したコンテンツを画像に重畳したARコンテンツを生成する。
【0134】
例えば、合成部43は、識別情報と対応するキャラクターが人物の顔の周りで動作する内容のコンテンツを画像に重畳してもよい。また、合成部43は、キャラクターの動作が複数存在する場合は、これらの動作の中からランダムに選択された動作を行うキャラクターを画像に重畳してもよい。なお、合成部43は、人物の顔が認識された領域とは異なる領域に、コンテンツの重畳を行ってもよい。また、合成部43は、例えば、所定の音声を付加したコンテンツや、認識された顔の表情や向きに応じて音声やキャラクターの動きを適宜制御したコンテンツを合成してもよい。
【0135】
(提供部44について)
提供部44は、識別情報が受け付けられた場合は、利用者による操作に応じて、端末装置が撮影した画像に所定のコンテンツを合成したARコンテンツ、もしくは、識別情報と紐づけられた吸収性物品に関する説明コンテンツを提供する。例えば、提供部44は、識別情報を受け付けると、識別情報データベース31を参照し、識別情報と対応する吸収性物品を特定する。そして、提供部44は、特定した吸収性物品に関するARコンテンツと、吸収性物品の機能を説明する説明コンテンツとを示す統合コンテンツを端末装置100に配信する。
【0136】
ここで、提供部44は、利用者が説明コンテンツを選択した場合は、コンテンツデータベース33を参照し、説明コンテンツの配信を行う。一方、提供部44は、利用者がARコンテンツを選択した場合は、識別情報データベース31から、識別情報と対応するARコンテンツの内容を特定する。そして、提供部44は、特定したARコンテンツを生成するように、合成部43を制御する。このような処理の結果、合成部43は、コンテンツデータベース33から、重畳するキャラクターのデータ等を読み出し、画像に重畳することで、ARコンテンツの生成を行う。
【0137】
例えば、提供部44は、ARコンテンツとして、吸収性物品を着用する子供をあやすための所定のコンテンツを合成したコンテンツを生成させてもよく、音声を含むARコンテンツを生成させてもよい。そして、提供部44は、ARコンテンツの配信を行う。このような処理の結果、提供部44は、ARコンテンツとして、吸収性物品を着用する子供用のコンテンツを提供し、説明コンテンツとして、吸収性物品を購入する購入者用のコンテンツを提供することができる。
【0138】
ここで、提供部44は、ARコンテンツにおいて利用者が撮影ボタンSB1を選択した場合は、ARコンテンツをキャプチャした静止画像や動画像を生成し、生成した静止画像や動画像を示す撮影コンテンツPCを端末装置100に提供する。また、提供部44は、端末装置100が静止画像や動画像をダウンロードした場合は、提案コンテンツC30を提供し、静止画像や動画像の投稿を促す。
【0139】
なお、提供部44は、位置情報が示す位置が印刷物が設置された店舗から所定の範囲内に含まれる場合に、ARコンテンツを提供してもよい。例えば、提供部44は、識別情報と対応付けられた店舗の位置を特定し、特定した位置と位置情報が示す位置とが所定の範囲内に収まる場合には、通常とは異なるARコンテンツを提供してもよい。すなわち、提供部44は、QRコードが示す識別情報のみならず、QRコードと対応付けられた吸収性物品やサイズ、店舗の情報等に基づいて、適宜ARコンテンツの提供態様を変更してよい。
【0140】
また、提供部44は、所定の吸収性物品を販売する店舗に設置された印刷物に印刷されたコード情報が示す識別情報を受け付けた場合は、他の識別情報を受け付けた際に提供するARコンテンツとは異なるARコンテンツを提供してもよい。また、提供部44は、所定の吸収性物品、もしくは、所定の吸収性物品として包装された包装体の内容物に付されたコード情報を受け付けた場合は、他の識別情報を受け付けた際に提供するARコンテンツとは異なるARコンテンツを提供してもよい。すなわち、提供部44は、店舗限定のARコンテンツや購入者限定のARコンテンツを提供してもよい。
【0141】
なお、上述した各種の処理は、QRコードを店舗ごとあるいは吸収性物品毎に設定するか、QRコードとどのARコンテンツとを紐づけておくかに応じて、適宜柔軟な設定が可能である。
【0142】
(付与部45について)
付与部45は、ARコンテンツが提供した利用者が所定の行動を行った場合は、利用者に対して所定の利益を付与する。例えば、付与部45は、ARコンテンツから生成した画像もしくは動画像を利用者がダウンロードした場合は、ポイントサーバPSに通知を行い、利用者に対して所定のポイントを付与する。また、付与部45は、利用者がARコンテンツから生成した画像もしくは動画像を所定のソーシャルネットワークサービス上に投稿した場合は、利用者に対して所定の利益を付与する。
【0143】
また、付与部45は、利用者が、所定の吸収性物品と関連性を有するアカウントに対し、ARコンテンツから生成した画像もしくは動画像を投稿した場合は、利用者に対して所定の利益を付与する。また、付与部45は、ARコンテンツが提供され、かつ、利用者が所定の吸収性物品を購入した場合は、利用者に対して所定の利益を付与する。なお、付与部45は、利用者が行った各種の行動の内容に応じて、異なる値のポイントを付与してもよい。
【0144】
〔6.情報提供処理手順〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報提供装置10が実行する情報提供処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報提供装置が実行する情報提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0145】
図6に示す例では、情報提供装置10は、識別情報を受け付けたか否かを判定し(ステップS101)、受け付けていない場合は(ステップS101:No)、受け付けるまで待機する。一方、情報提供装置10は、識別情報を受け付けた場合は(ステップS101:Yes)、識別情報と対応するARコンテンツと説明コンテンツとを示す統合コンテンツを提供する(ステップS102)。そして、情報提供装置10は、統合コンテンツを介して、ARコンテンツが選択されたか否かを判定する(ステップS103)。
【0146】
続いて、情報提供装置10は、ARコンテンツが選択された場合(ステップS103:Yes)、端末装置100が撮影した画像を取得する(ステップS104)。そして、情報提供装置10は、取得した画像から子供の顔を識別し(ステップS105)、子供の顔をよけるようにキャラクター等のAR情報を合成する(ステップS106)。そして、情報提供装置10は、AR情報を合成した画像、すなわち、ARコンテンツを端末装置100に提供する(ステップS107)。
【0147】
また、情報提供装置10は、ARコンテンツをキャプチャした画像が投稿もしくはダウンロードされたか否かを判定し(ステップS108)、投稿もしくはダウンロードされた場合は(ステップS108:Yes)、ポイントを付与して(ステップS109)、処理を終了する。一方、情報提供装置10は、ARコンテンツをキャプチャした画像が投稿もしくはダウンロードされなかった場合は(ステップS108:No)、ステップS109をスキップし、処理を終了する。
【0148】
また、情報提供装置10は、ARコンテンツが選択されなかった場合は(ステップS103:No)、説明コンテンツが選択されたか否かを判定する(ステップS110)。そして、情報提供装置10は、説明コンテンツが選択された場合は(ステップS110:Yes)、吸収性物品が有する機能を説明する動画像を説明コンテンツとして提供し(ステップS111)、処理を終了する。一方、情報提供装置10は、説明コンテンツが選択されていない場合は(ステップS110:No)、ステップS102を実行する。
【0149】
〔7.変形例〕
上述した情報提供装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
【0150】
〔7-1.利用者について〕
上述した説明では、情報提供装置10は、吸収性物品の購入者である利用者P1に向けた関連コンテンツと、吸収性物品の着用者である利用者B1に向けたARコンテンツとを提供した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0151】
例えば、情報提供装置10は、購入者でもあり着用者でもある利用者に向けた関連コンテンツとARコンテンツとを提供してもよい。より具体的な例を挙げると、情報提供装置10は、ナプキンやライナー等といった女性用の吸収性物品について、各種機能の説明を求める利用者には、関連コンテンツを提供することで機能等の説明を行い、その他の利用者には、ARコンテンツを提供することで、ブランディングを行ってもよい。
【0152】
また、情報提供装置10は、大人用の吸収性物品についてARコンテンツを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、関連コンテンツとして、大人用の吸収性物品の機能に関するコンテンツを提供し、ARコンテンツとして、吸収性物品の着用を補助する内容のコンテンツを提供してもよい。より具体的には、情報提供装置10は、端末装置100が撮影した画像から、利用者が立位であるか、座位であるか等を推定し、推定結果に応じて、どのように身体を動かして吸収性物品を着用させればよいかを補助的に示すARコンテンツを提供してもよい。
【0153】
すなわち、情報提供装置10は、吸収性物品についての情報を示す関連コンテンツと、吸収性物品と関係性を有するARコンテンツとの出し分けを行うのであれば、任意の内容のコンテンツを提供してよい。
【0154】
〔7-2.実行主体について〕
上述した例では、情報提供装置10は、いわゆるWebARの形式で、利用者に対してARコンテンツの提供を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、上述した情報提供処理は、端末装置100が、あらかじめ所定のアプリケーションをインストールしておくことで実現されてもよい。このようなアプリケーションは、端末装置100を、図3に示す受付部41、認識部42、合成部43、提供部44、および付与部45として動作させることとなる。
【0155】
また、上述した情報提供処理は、端末装置100と情報提供装置10とが協調して実行してもよい。例えば、端末装置100は、自装置で生成したARコンテンツを提供し、他の処理については、情報提供装置10が実行してもよい。このような場合、端末装置100は、認識部42、合成部43、および提供部44として端末装置100を動作させるアプリケーションをインストールすればよい。
【0156】
なお、上述した態様以外にも、上述した情報提供処理は、任意の実施態様で実現されてよい。すなわち、図3に示す各種の機能部は、任意の組み合わせで、情報提供装置10が有するものであってもよく、端末装置100が有するものであってもよい。
【0157】
〔7-3.操作に基づく出し分けについて〕
なお、情報提供装置10は、関連コンテンツもしくはARコンテンツを提供する際の利用者の操作以外にも、任意の利用者の操作に応じて、関連コンテンツもしくはARコンテンツの出し分けを行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者による端末装置100の操作履歴やポイントプログラムへの参加状態、購入履歴やSNSの投稿履歴から、利用者がQRコードを撮影した際に、吸収性物品の機能を知りたがっているか否かを推定する。
【0158】
例えば、情報提供装置10は、利用者が所定の期間内に吸収性物品を購入しておらず、かつ、利用者に子供がいる場合は、子供等の吸収性物品の機能を知りたがっていると推定してもよい。また、情報提供装置10は、利用者が所定の期間内に吸収性物品を購入していた場合は、子供等の吸収性物品の機能を知りたがっていないと推定してもよい。
【0159】
そして、情報提供装置10は、利用者が吸収性物品の機能を知りたがっていると推定された場合は、QRコードを撮影した際に、統合コンテンツを提供することなく、説明コンテンツの提供を行い、利用者が吸収性物品の機能を知りたがっていないと推定された場合は、ARコンテンツの提供を行ってもよい。
【0160】
〔7-4.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0161】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0162】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に情報提供装置10や、端末装置100は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0163】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0164】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0165】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0166】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0167】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現することとなる。
【0168】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。
【符号の説明】
【0169】
1 情報提供システム
10 情報提供装置
20 通信部
30 記憶部
31 識別情報データベース
32 利用者データベース
33 コンテンツデータベース
40 制御部
41 受付部
42 認識部
43 合成部
44 提供部
45 付与部
100 端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7