(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】分光分析システム及び分光分析方法
(51)【国際特許分類】
H01L 33/00 20100101AFI20240930BHJP
H01L 33/50 20100101ALI20240930BHJP
H01L 33/58 20100101ALI20240930BHJP
G01J 3/10 20060101ALI20240930BHJP
G01N 21/41 20060101ALI20240930BHJP
G01N 21/84 20060101ALI20240930BHJP
G01N 21/956 20060101ALI20240930BHJP
【FI】
H01L33/00 L
H01L33/50
H01L33/58
G01J3/10
G01N21/41 Z
G01N21/84 E
G01N21/956 A
(21)【出願番号】P 2020051432
(22)【出願日】2020-03-23
【審査請求日】2023-02-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】梅原 康敏
【審査官】右田 昌士
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-327361(JP,A)
【文献】特開平11-317108(JP,A)
【文献】特開2010-107316(JP,A)
【文献】特表2013-515346(JP,A)
【文献】国際公開第2019/111821(WO,A1)
【文献】特開2013-183078(JP,A)
【文献】国際公開第2014/065292(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0025951(US,A1)
【文献】米国特許第11474016(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
G01J 3/00 - 4/04
G01J 7/00 - 9/04
G01N 21/00 - 21/01
G01N 21/17 - 21/61
G01N 21/84 - 21/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に光を照射するように構成される光源と、
前記光源から照射され、前記対象物から反射された光を分光して分光データを取得するように構成される分光測定部と、
を有し、
前記光源は、
複数の発光素子と、
前記複数の発光素子から出力された光を混合するように構成される混合部と、
前記複数の発光素子と前記混合部とを接続する光ファイバと、
を有し、
前記複数の発光素子の各々は、
発光ダイオードと、
前記発光ダイオードから出力された光の波長を変換するように構成される波長変換部と、
前記波長変換部から出力された光を平行光に集光する第1のレンズと、前記第1のレンズの透過光を集光する第2のレンズとで構成される集光部と、
を含み、
前記複数の発光素子の間で、当該発光素子に含まれる発光ダイオードから出力される光の波長が相違し、
前記複数の発光素子のうちの少なくとも一つの発光素子は、波長が350nm以下の光を出力する発光ダイオードを含み、
前記複数の発光素子のうちの少なくとも一つの発光素子は、白色光を出力する分光分析システム。
【請求項2】
前記分光測定部は、前記対象物の表面に含まれる互いに異なる複数の領域からの光をそれぞれ分光して分光データを取得するように構成される、請求項1に記載の分光分析システム。
【請求項3】
前記分光測定部は、前記分光データとして光の合成スペクトルデータを取得し、前記合成スペクトルデータのノイズ除去及び平滑化を行うように構成される、請求項1又は2に記載の分光分析システム。
【請求項4】
前記対象物は、膜が形成されたウェハであり、
前記分光データから前記膜の厚さを算出する、請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の分光分析システム。
【請求項5】
光源から対象物に光を照射する工程と、
前記光源から照射され、前記対象物から反射された光を分光して分光データを取得する工程と、
を有し、
前記光源は、
複数の発光素子と、
前記複数の発光素子から出力された光を混合するように構成される混合部と、
前記複数の発光素子と前記混合部とを接続する光ファイバと、
を有し、
前記複数の発光素子の各々は、
発光ダイオードと、
前記発光ダイオードから出力された光の波長を変換するように構成される波長変換部と、
前記波長変換部から出力された光を平行光に集光する第1のレンズと、前記第1のレンズの透過光を集光する第2のレンズとで構成される集光部と、
を含み、
前記複数の発光素子の間で、当該発光素子に含まれる発光ダイオードから出力される光の波長が相違し、
前記複数の発光素子のうちの少なくとも一つの発光素子は、波長が350nm以下の光を出力する発光ダイオードを含み、
前記複数の発光素子のうちの少なくとも一つの発光素子は、白色光を出力する分光分析方法。
【請求項6】
前記分光データを取得する工程において、前記対象物の表面に含まれる互いに異なる複数の領域からの光をそれぞれ分光して分光データを取得する、請求項
5に記載の分光分析方法。
【請求項7】
前記分光データを取得する工程は、前記分光データとして光の合成スペクトルデータを取得し、前記合成スペクトルデータのノイズ除去及び平滑化を行う工程を有する、請求項
5又は
6に記載の分光分析方法。
【請求項8】
前記対象物は、膜が形成されたウェハであり、
前記分光データから前記膜の厚さを算出する、請求項
5乃至
7のいずれか1項に記載の分光分析方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、分光分析システム及び分光分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、外部への光取り出しの向上を図り、LEDチップと色変換部材とを有する発光装置が記載されている。この発光装置は照明器具等に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、長寿命で広範囲の膜厚測定に用いることができる分光分析システム及び分光分析方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による分光分析システムは、対象物に光を照射するように構成される光源と、前記光源から照射され、前記対象物から反射された光を分光して分光データを取得するように構成される分光測定部と、を有し、前記光源は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子から出力された光を混合するように構成される混合部と、前記複数の発光素子と前記混合部とを接続する光ファイバと、を有し、前記複数の発光素子の各々は、発光ダイオードと、前記発光ダイオードから出力された光の波長を変換するように構成される波長変換部と、前記波長変換部から出力された光を平行光に集光する第1のレンズと、前記第1のレンズの透過光を集光する第2のレンズとで構成される集光部と、を含み、前記複数の発光素子の間で、当該発光素子に含まれる発光ダイオードから出力される光の波長が相違し、前記複数の発光素子のうちの少なくとも一つの発光素子は、波長が350nm以下の光を出力する発光ダイオードを含み、前記複数の発光素子のうちの少なくとも一つの発光素子は、白色光を出力する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、長寿命で広範囲の膜厚測定に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、分光分析システムの一例を示す模式図である。
【
図3】
図3は、発光素子の一例を示す模式図である。
【
図4】
図4は、パターンが形成されていないベアシリコンウェハからの反射光のスペクトル及び校正用のスペクトルを示す図である。
【
図5】
図5は、ベアシリコンウェハからの反射光の校正後のスペクトルを示す図である。
【
図6】
図6は、制御装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、制御装置による制御(ウェハの検査)の一例を示すフロー図である。
【
図9】
図9は、分光スペクトルデータの取得位置の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、制御装置による制御(色の変化からの膜厚の推定)の一例を示すフロー図である。
【
図11】
図11は、制御装置による制御(分光スペクトルデータからの膜厚の推定)の一例を示すフロー図である。
【
図12】
図12は、反射光のスペクトルを示す図(その1)である。
【
図13】
図13は、反射光のスペクトルを示す図(その2)である。
【
図15】
図15は、1個の発光素子から出力される光のスペクトルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
【0009】
まず、実施形態に係る光源を備えた分光分析システムについて説明する。
図1は、分光分析システムの一例を示す模式図である。この分光分析システム1は、制御装置100及び検査ユニットU3を含む。
【0010】
[検査ユニット]
検査ユニットU3は、処理対象の基板、例えば半導体のウェハWに形成された膜の表面に係る情報、及び、膜厚に係る情報を取得する。
【0011】
図1に示すように、検査ユニットU3は、筐体30と、保持部31と、駆動部32と、撮像部33と、投光・反射部34と、分光測定部40と、を含む。保持部31は、ウェハWを水平に保持する。駆動部32は、例えば電動モータなどを動力源とし、水平な直線状の経路に沿って保持部31を移動させる。駆動部32は、保持部31を水平面内で回転させることもできる。撮像部33は、例えばCCDカメラ等のカメラ35を有する。カメラ35は、保持部31の移動方向において検査ユニットU3内の一端側に設けられており、当該移動方向の他端側に向けられている。投光・反射部34は、撮像範囲に投光し、当該撮像範囲からの反射光をカメラ35側に導く。例えば投光・反射部34は、ハーフミラー36及び光源37を有する。ハーフミラー36は、保持部31よりも高い位置において、駆動部32の移動範囲の中間部に設けられており、下方からの光をカメラ35側に反射する。光源37は、ハーフミラー36の上に設けられており、ハーフミラー36を通して下方に照明光を照射する。
【0012】
分光測定部40は、ウェハWからの光を入射して分光し、分光スペクトルを取得する機能を有する。分光測定部40は、ウェハWからの光を入射する入射部41と、入射部41に入射した光を導波する導波部42と、導波部42により導波された光を分光して分光スペクトルを取得する分光器43と、光源44と、を有する。入射部41は、保持部31に保持されたウェハWが駆動部32による駆動に伴って移動する際に、ウェハWの中央部からの光を入射可能な構成とされる。すなわち、駆動部32の駆動によって移動する保持部31の中心の移動経路に対応する位置に設けられる。そして、保持部31の移動によってウェハWが移動した際に、ウェハWの径方向に沿ってウェハWの表面に対して入射部41が相対的に移動するように、入射部41が取り付けられる。これにより、分光測定部40は、ウェハWの中心部を含むウェハWの径方向に沿った複数箇所での分光スペクトルを取得することができる。また、駆動部32が保持部31を回転させることにより、分光測定部40は、ウェハWの周方向に沿った複数箇所での分光スペクトルを取得することができる。導波部42は、例えば光ファイバ等によって構成される。分光器43は、入射した光を分光して各波長に対応する強度情報を含む分光スペクトル取得する。光源44は、下方に照明光を照射する。これにより、ウェハWでの反射光が入射部41、導波部42を経て分光器43に入射する。
【0013】
なお、分光器43で取得する分光スペクトルの波長範囲は、例えば、深紫外光の波長範囲と可視光の波長範囲とを含む、250nm~1200nm程度の範囲とすることができる。深紫外光及び可視光の波長範囲を含む光を出射する光源を光源44として用いて、光源44からの光に対するウェハWの表面での反射光を分光器43で分光することで、深紫外光及び可視光の波長範囲を含む分光スペクトルデータを得ることができる。分光器43で取得する分光スペクトルの波長範囲が、例えば、赤外線を含んでもよい。取得する分光スペクトルデータの波長範囲に応じて、分光器43及び光源44として適切なものを選択することができる。例えば、光源44は、発光素子及びレンズを備えた照射ユニットであってもよく、発光素子と、導波部42と同軸の光ファイバ等の導波路とを備えていてもよい。
【0014】
検査ユニットU3は、次のように動作してウェハWの表面の画像データを取得する。まず、駆動部32が保持部31を移動させる。これにより、ウェハWがハーフミラー36の下を通過する。この通過過程において、ウェハWの表面からの反射光がカメラ35に順次送られる。カメラ35は、ウェハWの表面からの反射光を結像させ、ウェハWの表面の画像データを取得する。ウェハWの表面に形成される膜の膜厚が変化すると、例えば、膜厚に応じて色がウェハWの表面の色が変化する等、カメラ35で撮像されるウェハWの表面の画像データが変化する。すなわち、ウェハWの表面の画像データを取得することは、ウェハWの表面に形成された膜の膜厚に係る情報を取得することに相当する。この点については後述する。
【0015】
カメラ35で取得された画像データは、制御装置100に対して送られる。制御装置100において、画像データに基づいてウェハWの表面の膜の膜厚を推定することができ、推定結果が制御装置100において検査結果として保持されることになる。
【0016】
また、検査ユニットU3による画像データの取得と同時に、分光測定部40においてウェハWの表面からの光を入射して分光測定が行われる。駆動部32が保持部31を移動させる際に、ウェハWは入射部41の下を通過する。この通過過程において、ウェハWの表面の複数箇所からの反射光が入射部41に入射し、導波部42を経て分光器43に入射する。分光器43において入射した光を分光し、分光スペクトルデータを取得する。ウェハWの表面に形成される膜の膜厚が変化すると、例えば、膜厚に応じて分光スペクトルが変化する。すなわち、ウェハWの表面の分光スペクトルデータを取得することは、ウェハWの表面に形成された膜の膜厚に係る情報を取得することに相当する。この点については後述する。検査ユニットU3では、画像データの取得と分光測定とを並行して実施することができる。そのため、これらを個別に行う場合と比較して短時間での計測を行うことができる。
【0017】
分光器43で取得された分光スペクトルデータは、制御装置100に対して送られる。制御装置100において、分光スペクトルデータに基づいてウェハWの表面の膜の膜厚を推定することができ、推定結果が制御装置100において検査結果として保持されることになる。
【0018】
[光源]
光源44について説明する。
図2は、光源の一例を示す模式図である。
【0019】
図2に示すように、光源44は、例えば4個の発光素子50A、50B、50C及び59と、発光素子50A、50B、50C及び59から出力された光を混合するミキサー60とを有する。発光素子50A~50Cは、紫外光を出力する発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を含み、発光素子59は白色光を出力する。ミキサー60は、ミラーフィルタ61を含む。発光素子50A~50Cは光ファイババンドル62の一端に接続されており、光ファイババンドル62の他端はSMAコネクタ65を介してミキサー60に接続されている。発光素子59は光ファイバ63の一端に接続されており、光ファイバ63の他端はコネクタ66を介してミキサー60に接続されている。ミラーフィルタ61は、光ファイババンドル62から入力された光と、光ファイバ63から入力された光とを混色するように配置されている。ミキサー60には、SMAコネクタ67を介して光ファイバ64が接続されている。ミラーフィルタ61から出力された光が光ファイバ64を伝播する。ミキサー60は混合部の一例である。
【0020】
[発光素子]
発光素子50A~50Cについて説明する。以下、発光素子50A~50Cを総称して発光素子50Xということがある。
図3は、発光素子の一例を示す模式図である。
【0021】
図3に示すように、発光素子50Xは、LED51Xと、蛍光フィルタ52Xと、TIR(Total Internal Reflection)レンズ53Xと、集光レンズ54Xと、ヒートシンク55Xと、筐体56Xとを有する。筐体56Xは、蛍光フィルタ52X、TIRレンズ53X及び集光レンズ54Xを収容する。発光素子50Xの出力端に、光ファイババンドル62に含まれる光ファイバ62Xが接続されている。蛍光フィルタ52Xは、LED51Xから出力された光の波長を変換する。TIRレンズ53Xは、蛍光フィルタ52Xから出力された光を平行光にする。集光レンズ54Xは、TIRレンズ53Xを透過した光を集光する。集光レンズ54Xにより集光された光は光ファイバ62Xに入力される。ヒートシンク55XはLED51Xに取り付けられており、LED51Xにて発生した熱を外部に放出する。蛍光フィルタ52Xは波長変換部の一例であり、集光レンズ54Xは集光部の一例である。
【0022】
LED51Xから出力される光の波長は、発光素子50A~50Cの間で相違している。LED51Xから出力される光の波長は、例えば250nm以上700nm以下の範囲内にある。例えば、発光素子50A~50Cのうちの少なくとも一つの発光素子は、波長が350nm以下の光を出力するLED51Xを含む。つまり、発光素子50A~50Cのうちの少なくとも一つの発光素子は、紫外光を出力するLED51Xを含む。
【0023】
蛍光フィルタ52Xは、例えば、蛍光体のペレットを含む。蛍光フィルタ52Xが、蛍光体のナノ粒子が付着したガラス粉末が集合して形成された膜を含んでもよい。蛍光フィルタ52Xが、蛍光体のナノ粒子が分散したシリコーン樹脂の膜を含んでもよい。蛍光体は、例えばLaPO4:Ce3+又はLaMgAl11O19:Ce3+)である。蛍光フィルタ52Xは、複数種類の蛍光体を含むことが好ましい。複数種類の蛍光体を含むことで、蛍光フィルタ52Xを通じて出力される光のスペクトルを平滑化することができる。蛍光フィルタ52Xに含まれる蛍光体が1種類であってもよい。また、蛍光フィルタ52Xは、蛍光体の粒子を保持するガラスを含むことが好ましい。シリコーン樹脂等の樹脂よりもガラスの方が劣化しにくく、特にLED51Xが出力する光の波長が短い場合、ガラスの耐性が顕著となる。蛍光フィルタ52XはLED51Xの発光面を封止するように形成されていてもよい。蛍光フィルタ52Xの形状は、例えば板状であってもよい。
【0024】
なお、光ファイババンドル62に接続される発光素子50Xの数は限定されない。例えば、4個の発光素子50Xが光ファイババンドル62に接続されてもよい。
【0025】
4個の発光素子50Xと1個の発光素子59とがミキサー60に接続された場合の合成スペクトルの例を示す。
図4は、パターンが形成されていないベアシリコンウェハからの反射光のスペクトル及び校正用のスペクトルを示す図である。
図5は、ベアシリコンウェハからの反射光の校正後のスペクトルを示す図である。
図4(a)は、ベアシリコンウェハからの反射光のスペクトルを示し、
図4(b)は、校正用のスペクトルを示す。ここでは、4個の発光素子に含まれるLED51Xの波長は、それぞれ285nm、340nm、365nm、385nmである。285nmの光を出力するLED51Xの出力は400μW程度である。340nmの光を出力するLED51Xの出力は0.7mW程度である。365nmの光を出力するLED51Xの出力は4mW程度である。385nmの光を出力するLED51Xの出力は6mW程度である。白色光を出力する発光素子59に含まれるLEDの出力は3mW程度である。
【0026】
図4(a)に示すように、4個の発光素子50Xと1個の発光素子59とがミキサー60に接続された光源は広い波長帯域を備える。このため、
図5に示すように、ベアシリコンウェハからの反射光の校正後のスペクトルとして、波長帯域が広い絶対反射スペクトルが得られる。
【0027】
光源44が出力する光の波長は特に限定されず、光源44は、例えば波長が250nm以上1200nm以下の光を出力してもよい。光源44が出力する光の波長帯域に250nm以上750nm以下の波長帯域が含まれることが好ましい。
【0028】
[制御装置]
制御装置100の一例について詳細に説明する。
図6は、制御装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。制御装置100は、検査ユニットU3に含まれる各要素を制御する。
【0029】
図6に示されるように、制御装置100は、機能上の構成として、検査実施部101、画像情報保持部102、分光測定結果保持部103、膜厚算出部104、モデル保持部108、及び、分光情報保持部109を有する。
【0030】
検査実施部101は、検査ユニットU3でのウェハWの検査に係る動作を制御する機能を有する。検査ユニットU3での検査の結果、画像データ及び分光スペクトルデータが取得される。
【0031】
画像情報保持部102は、検査ユニットU3の撮像部33からウェハWの表面を撮像した画像データを取得し、保持する機能を有する。画像情報保持部102において保持される画像データは、ウェハWに形成された膜の膜厚の推定に利用される。
【0032】
分光測定結果保持部103は、検査ユニットU3の分光器43からウェハWの表面に係る分光スペクトルデータを取得し、保持する機能を有する。分光測定結果保持部103において保持される分光スペクトルデータは、ウェハWに形成された膜の膜厚の推定に利用される。
【0033】
膜厚算出部104は、画像情報保持部102において保持される画像データ、及び、分光測定結果保持部103において保持される分光スペクトルデータに基づいて、ウェハWに形成された膜の膜厚を算出する機能を有する。膜厚の算出に係る手順の詳細は後述する。
【0034】
分光情報保持部109は、分光スペクトルデータから膜厚を算出する際に使用する分光情報を保持する機能を有する。検査ユニットU3で取得される分光スペクトルデータは、ウェハWの表面に形成される膜の種類及び膜厚によって変化する。そこで、分光情報保持部109において膜厚と分光スペクトルとの対応関係に係る情報を保持する。例えば、ベアシリコンウェハ等の下層膜の表面に係る分光スペクトルデータを予め取得しておき、分光情報保持部109は、この分光スペクトルデータをリファレンスデータとして保持する。膜厚算出部104では、分光情報保持部109において保持される情報に基づいて検査対象のウェハW(対象基板)について膜厚を推定する。
【0035】
制御装置100は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成される。
図7は、制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。例えば制御装置100は、
図7に示される回路120を有する。回路120は、一つ又は複数のプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124とを有する。ストレージ123は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。記憶媒体は、後述のプロセス処理手順を制御装置100に実行させるためのプログラムを記憶している。記憶媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ122は、ストレージ123の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ121による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ121は、メモリ122と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。入出力ポート124は、プロセッサ121からの指令に従って、制御対象の部材との間で電気信号の入出力を行う。
【0036】
なお、制御装置100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えば制御装置100の各機能モジュールは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
【0037】
なお、
図6に示す機能の一部が、検査ユニットU3を制御する制御装置100とは異なる装置に設けられていてもよい。一部の機能が制御装置100とは異なる外部装置に設けられている場合、外部装置と制御装置100とが連携して以下の実施形態で説明する機能を発揮する。また、このような場合、本実施形態で説明する制御装置100に対応する機能が搭載された外部装置と、本実施形態で説明する分光分析システム1の残部と、が一体的に分光分析システムとして機能し得る。
【0038】
[基板検査方法]
次に、
図8~
図11を参照しながら、制御装置100による基板検査方法について説明する。
図8は、制御装置による制御(ウェハの検査)の一例を示すフロー図である。
図9は、分光スペクトルデータの取得位置の一例を示す図である。基板検査方法は、検査ユニットU3において行われる成膜後のウェハWの検査に係る方法である。検査ユニットU3では、成膜後のウェハWにおいて所望の成膜が実施されたかを検査する。具体的には、ウェハW上に形成された膜の表面の状態及び膜厚の評価を行う。検査ユニットU3は、上述の通り例えば撮像部33及び分光測定部40を有しているので、撮像部33によりウェハWの表面を撮像した画像データと、分光測定部40によりウェハWの表面の分光スペクトルデータとを取得することができる。制御装置100では、これらのデータに基づいて成膜状況を評価する。
【0039】
まず、制御装置100は、ステップS01を実行する。ステップS01では、成膜が行われたウェハWを検査ユニットU3に搬入する。ウェハWは保持部31において保持される。
【0040】
次に、制御装置100の検査実施部101は、ステップS02(画像取得ステップ)を実行する。ステップS02では、撮像部33によりウェハWの表面を撮像する。具体的には、駆動部32の駆動により保持部31を所定の方向に移動させながら撮像部33によりウェハWの表面の撮像を行う。これにより、撮像部33においてウェハWの表面に係る画像データが取得される。画像データは、制御装置100の画像情報保持部102において保持される。
【0041】
なお、ステップS02の実施と同時に、制御装置100の検査実施部101は、ステップS03(分光測定ステップ)を実行する。ステップS03では、分光測定部40によりウェハWの表面の複数箇所にて分光測定を行う。上述のように、分光測定部40の入射部41は、保持部31が移動する際に保持部31に保持されたウェハWの中心が通過する経路上に設けられるので、中心部を含むウェハWの径方向に沿った複数箇所での分光スペクトルを取得することができる。また、駆動部32が保持部31を回転させることにより、分光測定部40は、ウェハWの周方向に沿った複数箇所での分光スペクトルを取得することもできる。従って、
図9に示すように、入射部41には、例えば、ウェハWの中心を通る複数の線分と、複数の同心円とが交わる複数箇所からの反射光が入射する。分光器43は、入射部41に入射した光の分光スペクトルに係る測定を行う。その結果、分光器43では、複数箇所として、例えば、
図9に示す複数の測定位置Pに対応したP個、例えば49個の分光スペクトルデータを取得する。このように、分光器43を用いることで複数箇所でのウェハWの表面に係る分光スペクトルデータが取得される。なお、測定位置Pの場所及び数は、分光器43による分光測定の間隔と、保持部31によるウェハWの移動速度とによって適宜変更することができる。分光器43で取得された分光スペクトルデータは、制御装置100の分光測定結果保持部103において保持される。
【0042】
制御装置100の膜厚算出部104は、ステップS04を実行する。ステップS04では、ウェハWの表面に係る画像データまたは分光測定による分光スペクトルデータに基づいて、ウェハWの表面の膜の膜厚を算出する。
【0043】
画像データを用いて膜厚を算出する場合の手順について、
図10を参照しながら説明する。
図10は、制御装置による制御(色の変化からの膜厚の推定)の一例を示すフロー図である。画像データを用いた膜厚の算出では、モデル保持部108において保持される膜厚モデルが使用される。膜厚モデルとは、所定の膜を形成した際のウェハWの表面を撮像した画像データにおける各画素の色の変化に係る情報(所定の膜を形成する前と後の色の変化)から膜厚を算出するためのモデルであり、色の変化に係る情報と膜厚との対応関係を示したモデルである。このようなモデルを予めモデル保持部108で保持することにより、画像データの複数箇所における色の変化に係る情報を取得することで、当該色の変化から膜厚を推定することができる。前段までの各処理を行ったウェハWと、その後の所定の膜を形成したウェハWと、の両方について、その表面の撮像を行って画像データを取得し、色がどのように変化したかを特定する。また、同一条件で成膜したウェハにおける膜厚の計測を行う。これにより膜厚と色の変化との対応関係を特定することができる。膜厚を変更しながらこの計測を繰り返すことで、色の変化に係る情報と膜厚との対応関係を得ることができる。
【0044】
画像データからの膜厚の算出方法は、具体的には、
図10に示す通りである。まず、撮像した画像データを取得(ステップS11)した後、当該画像データから画素毎の色の変化に係る情報を取得する(ステップS12)。色の変化に係る情報を取得するためには、成膜前の画像データとの差分を算出する処理を行うことができる。その後、モデル保持部108で保持される膜厚モデルとの比較を行う(ステップS13)。これにより、画素毎に当該画素が撮像した領域の膜厚を推定することができる(ステップS14)。これにより、画素毎、すなわち、ウェハWの表面の複数箇所での膜厚を推定することが可能となる。
【0045】
なお、上記の画像データに基づく膜厚の算出(推定)は、ウェハW上に形成する膜が比較的薄い場合(例えば、500nm以下程度)は可能であるが、膜厚が大きくなると難しい。これは、膜厚が大きくなると、膜厚の変化に対する色の変化が少なくなるため、色の変化に係る情報から膜厚を精度よく推定することが困難となるためである。従って、膜厚が大きな膜を形成した場合には、膜厚の推定は分光スペクトルデータに基づいて行われる。
【0046】
分光スペクトルデータを用いて膜厚を算出する場合の手順について、
図11を参照しながら説明する。
図11は、制御装置による制御(分光スペクトルデータからの膜厚の推定)の一例を示すフロー図である。分光スペクトルデータを用いた膜厚の算出とは、表面の膜の膜厚に応じた反射率の変化を利用するものである。表面に膜が形成されたウェハに対して光を照射すると、光が最上位の膜の表面で反射するか、または最上位の膜とその下層(の膜またはウェハ)との界面で反射する。そして、これらの光が反射光として出射される。すなわち、反射光には、位相が異なる2つの成分の光が含まれる。また、表面の膜厚が大きくなると、その位相差が大きくなる。従って、膜厚が変化すると、上記の膜表面で反射された光と、下層との界面で反射された光との干渉の度合いが変化する。すなわち、反射光の分光スペクトルの形状に変化が生じる。膜厚に応じての分光スペクトルの変化は、理論上算出することができる。従って制御装置100では、表面に形成される膜の膜厚に応じた分光スペクトルの形状に係る情報を予め保持しておく。そして、実際のウェハWに対して光を照射して得られる反射光の分光スペクトルと、予め保持している情報とを比較する。これにより、ウェハWの表面の膜の膜厚を推定することが可能となる。膜厚の推定に用いられる膜厚と分光スペクトルの形状との関係に係る情報は、制御装置100の分光情報保持部109に保持される。
【0047】
分光スペクトルデータからの膜厚の算出方法は、具体的には、
図11に示す通りである。まず、分光測定の結果、すなわち、分光スペクトルデータを取得する(ステップS21)。次いで、分光情報保持部109で保持する情報を参照して、分光スペクトルデータから測定対象の膜の絶対分光スペクトルデータを算出する(ステップS22)。次いで、絶対分光スペクトルデータに含まれるノイズを除去し、平滑化処理を行う(ステップS23)。ノイズの除去及び平滑化処理には、例えば、Savitzky-Golayフィルタ、移動平均フィルタ又はSpline平滑化フィルタを用いることができる。ノイズの除去及び平滑化処理に、分光スペクトルの波長領域を指定しての重み付け係数最適化を用いてもよい。次いで、ステップS23により得られた絶対スペクトルデータのうちの所定の波長領域、例えば270nm~700nmの波長領域を抽出し、この抽出した波長領域のデータから膜厚を推定することができる(ステップS24)。これにより、分光スペクトルデータ毎、すなわち、ウェハWの表面の複数箇所での膜厚を推定することが可能となる。各分光スペクトルデータに基づいて膜厚を算出することで、ウェハWの表面での膜厚の分布に係る情報を得ることができる。
【0048】
ここで、ステップS21~S24の処理について、例を参照しながら説明する。この例では、ベアシリコンウェハの上に形成された窒化シリコン膜の厚さの測定を行うこととする。
図12及び
図13は、反射光のスペクトルを示す図である。
図12(a)は、ベアシリコンウェハからの反射光のスペクトルを示し、
図12(b)は、ベアシリコンウェハの上に形成された窒化シリコン膜からの反射光のスペクトルを示す。
図13(a)は、絶対分光スペクトルを示し、
図13(b)は、平滑化処理後の絶対分光スペクトルを示す。
【0049】
この例では、分光情報保持部109は、予め
図12(a)に示す分光スペクトルデータを保持している。ステップS21では、
図12(b)に示す分光スペクトルデータを取得する。ステップS22では、
図12(a)に示す分光スペクトルデータを参照して、
図12(b)に示す分光スペクトルデータから、
図13(a)に示す窒化シリコン膜の絶対分光スペクトルデータを算出する。ステップS23では、絶対分光スペクトルデータに含まれるノイズを除去し、平滑化処理を行う。この結果、
図13(b)に示すような絶対分光スペクトルデータが得られる。そして、ステップS24では、
図13(b)中の270nm~700nmの波長領域Rの絶対分光スペクトルデータから膜厚を推定する。
【0050】
なお、膜厚の推定を分光スペクトルデータに基づいて行う場合には、画像データの取得(ステップS02)を省略してもよい。この場合、撮像部33による画像データの取得を行わず、分光スペクトルデータのみに基づいて、膜厚の推定及び成膜状況の評価を行う構成としてもよい。
【0051】
図8に戻り、膜厚の算出(ステップS04)の後、制御装置100の検査実施部101は、ステップS05を実行する。ステップS05では、ウェハWを検査ユニットU3から搬出する。搬出されたウェハWは、例えば、後段の処理モジュールに送られる。
【0052】
このようにして、ウェハWに形成された測定対象の膜の膜厚が測定される。
【0053】
[作用]
分光分析システム1では、光源44が複数の発光素子50X(50A~50C)を有する。また、複数の発光素子50Xの間で、当該発光素子50Xに含まれるLED51Xから出力される光の波長が相違する。このため、光源44は広帯域の光を発することができる。従って、広範囲の膜厚測定に用いることができる。また、LED51Xとして、波長が350nm以下の紫外光又は深紫外光を発するものを用いることで、光源44が発する光に紫外光や深紫外光を含めることも可能である。波長が短い光を発することで、より薄い膜の厚さを高精度で測定することが可能になる。更に、LEDの寿命は、例えば10000時間以上であり、重水素(D2)/ハロゲン光源やXe光源の寿命より著しく長く、長期間にわたって連続稼働することが可能である。また、LEDの波長スペクトル再現性はXeランプ光源の波長スペクトル安定性よりも優れている。更に、Xeランプ光源はパルス駆動が困難であるが、LEDはパルス駆動が容易である。
【0054】
光源44を含む分光分析システム1は、例えば成膜及び膜厚測定が行われる成膜装置に内蔵させて用いることができる。成膜装置としては、例えば、塗布・現像装置、化学気相成長装置(Chemical Vapor Deposition:CVD)装置、スパッタリング装置、蒸着装置及び原子層堆積(atomic layer deposition:ALD)装置が挙げられる。光源44を含む分光分析システム1は、例えばエッチング及び膜厚測定が行われるエッチング装置に内蔵させて用いることができる。エッチング装置としては、例えば、プラズマエッチング装置及び原子層エッチング(atomic layer etching:ALE)装置が挙げられる。また、分光分析システムが成膜装置又はエッチング装置から独立して配置され、成膜装置又はエッチング装置に対して測定結果を通信してもよい。
【0055】
分光分析システム1が成膜装置又はエッチング装置に内蔵された場合、光源44の交換の際には、成膜装置の動作を停止させることとなるが、光源44が長寿命であるため、交換頻度を下げることができる。
【0056】
また、光源44が白色光を出力する発光素子59を含むため、比較的厚い膜の厚さを測定することも可能である。
【0057】
ここで、測定例について説明する。
図14は、膜厚測定の結果の例を示す図である。この例では、ベアシリコンウェハ上に厚さが30nmの窒化シリコン膜を形成し、エリプソメータを用いた膜厚測定と、光源44を含む検査ユニットU3を用いた膜厚測定とを行った。
図14(a)は、エリプソメータを用いた膜厚測定の結果を示すコンター図であり、
図14(b)は、光源44を含む検査ユニットU3を用いた膜厚測定の結果を示すコンター図である。
図14中の数値は、膜厚(Å)である。
【0058】
図14に示すように、光源44を含む検査ユニットU3を用いた膜厚測定によっても、エリプソメータを用いた膜厚測定と同程度の精度を得ることができた。これらの間の相違は二乗平均平方根(Root Mean Square:RMS)で0.3nmであった。また、エリプソメータを用いた膜厚測定では1箇所の測定に要する時間が20m秒程度であるのに対し、光源44を含む検査ユニットU3を用いた膜厚測定では5m秒程度ですむ。つまり、光源44を含む検査ユニットU3を用いた膜厚測定によれば測定時間を短縮することが可能である。
【0059】
なお、光源44に含まれる発光素子50Xの数は複数である必要はなく、光源44に含まれる発光素子50Xの数が1であっても、発光素子50Xが、LED51Xと、蛍光フィルタ52Xと、集光レンズ54Xとを含むため、広範囲の膜厚測定に用いることが可能である。また、光源44と入射部41とが一体として構成されていてもよい。
図15は、1個の発光素子50Xから出力される光のスペクトルの一例を示す図である。
【0060】
光源は分光分析システム以外の用途に用いることができる。
【0061】
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0062】
1 分光分析システム
40 分光測定部
41 入射部
42 導波部
43 分光器
44 光源
50A、50B、50C、50X、59 発光素子
51X 発光ダイオード
52X 蛍光フィルタ
53X TIRレンズ
54X 集光レンズ
55X ヒートシンク
60 ミキサー
61 ミラーフィルタ
62 光ファイババンドル
100 制御装置
103 分光測定結果保持部
104 膜厚算出部
109 分光情報保持部