(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】堆積チャンバ用のガス分配セラミックヒータ
(51)【国際特許分類】
C23C 16/455 20060101AFI20240930BHJP
H01L 21/205 20060101ALI20240930BHJP
【FI】
C23C16/455
H01L21/205
(21)【出願番号】P 2022533418
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(86)【国際出願番号】 US2020062609
(87)【国際公開番号】W WO2021113184
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-08-01
(32)【優先日】2019-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】レイ, ピンイェン
(72)【発明者】
【氏名】ウー, ディエン-イェ
(72)【発明者】
【氏名】ラビ, ジャレパリー
(72)【発明者】
【氏名】コッパ, マンジュナタ
(72)【発明者】
【氏名】トゥーリハル, アンバリシュ
(72)【発明者】
【氏名】ヤダマネ, サンデシュ
(72)【発明者】
【氏名】プラテ, ビノド コンダ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン, シアオシオン
【審査官】▲高▼橋 真由
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/203975(WO,A1)
【文献】特表2013-541848(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 16/00-16/56
H01L 21/205-21/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
堆積チャンバ用のリッドヒータであって、
向かい合う第1の側と第2の側とを有するセラミックヒータ本体であって、前記第1の側の1つ又は複数の第1のガス入口から延びる第1の複数のガスチャネルを含み、前記1つ又は複数の第1のガス入口の各々は前記第2の側の複数の第1のガス出口に延び
、前記第1の複数のガスチャネルが、前記1つ又は複数の第1のガス入口から前記第2の側に向かって実質的に垂直に延びる第1の通路、及び前記第1の通路から半径方向外側に延びる複数の第2の通路を含む、前記セラミックヒータ本体;
前記セラミックヒータ本体に埋め込まれた加熱要素;及び
前記第2の側の近位で前記セラミックヒータ本体に埋め込まれたRF電極であって、前記第1の複数のガスチャネルがそれを通って延びる前記RF電極
を含み、
前記セラミックヒータ本体が、前記RF電極と前記加熱要素の間に配置される内部導管を含み、前記内部導管が、環状溝を含
み、前記内部導管が、前記第2の通路により画定され、前記内部導管が、前記環状溝の周りに直交パターンで配置されている、リッドヒータ。
【請求項2】
前記複数の第1のガス出口が、複数の通路を介して前記内部導管に流体連結している、請求項1に記載のリッドヒータ。
【請求項3】
前記第1の側の第2のガス入口から前記第2の側の複数の第2のガス出口に延びる第2の複数のガスチャネルをさらに含む、請求項1に記載のリッドヒータ。
【請求項4】
前記複数の第2のガス出口が、前記複数の第1のガス出口の半径方向内側に配置されている、請求項
3に記載のリッドヒータ。
【請求項5】
前記RF電極が、開口部を備えた導電性プレート又は導電性メッシュである、請求項1に記載のリッドヒータ。
【請求項6】
前記加熱要素が、前記RF電極と前記第1の側との間に配置されている、請求項1に記載のリッドヒータ。
【請求項7】
前記RF電極が、前記第2の側から約0.5mmから約1.5mmに配置されている、請求項1から
6のいずれか一項に記載のリッドヒータ。
【請求項8】
前記第1の複数のガスチャネルが円形の断面を有する、請求項1から
6のいずれか一項に記載のリッドヒータ。
【請求項9】
前記第1の複数のガスチャネルが約2.0mmから約12.0mmの直径を有する、請求項1から
6のいずれか一項に記載のリッドヒータ。
【請求項10】
前記第1のガス出口が約
0.508mmから約
2.54mmの直径を有する、請求項1から
6のいずれか一項に記載のリッドヒータ。
【請求項11】
前記第1の複数のガスチャネルが矩形の断面を有する、請求項1から
6のいずれか一項に記載のリッドヒータ。
【請求項12】
前記第1の複数のガスチャネルが
、前記第2の通路の各々から前記複数の第1のガス出口に延びる複数の第3の通路を
更に含む、請求項1から
6のいずれか一項に記載のリッドヒータ。
【請求項13】
前記第1の複数のガスチャネルが、前記複数の第3の通路の各々から水平方向外側に延びる複数の第4の通路、前記複数の第4の通路の各々から実質的に垂直に延びる複数の第5の通路、前記複数の第5の通路の各々から水平方向外側に延びる複数の第6の通路、及び前記第6の通路の各々から前記複数の第1のガス出口に延びる複数の第7の通路を含む、請求項
12に記載のリッドヒータ。
【請求項14】
チャンバリッドを有し、その中に処理容積を画定する処理チャンバ;
前記処理容積内に配置されて基板を支持する支持ペデスタル;及び
前記チャンバリッドに連結された請求項1から
6のいずれか一項に記載のリッドヒータ
を含む堆積チャンバ。
【請求項15】
前記支持ペデスタルと前記リッドヒータとの間に配置されたシャワーヘッドをさらに含む、請求項
14に記載の堆積チャンバ。
【請求項16】
第1のガス流ラインが前記リッドヒータに連結されており、第2のガス流ラインが前記シャワーヘッドに連結されている、請求項
15に記載の堆積チャンバ。
【請求項17】
前記第1の側の前記1つ又は複数の第1のガス入口が2つの第1のガス入口を含む、請求項
14に記載の堆積チャンバ。
【請求項18】
複数の枝路が環状溝から半径方向外側に延びている、請求項1に記載のリッドヒータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施態様は、概して、半導体処理機器に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]基板処理システムは通常、筐体を形成する処理チャンバを含み、処理チャンバは筐体の内部で半導体基板といった基板を支持するための支持ペデスタルを有する。いくつかの処理において、処理チャンバ内での材料の堆積又はエッチングのために、プラズマが使用されることがある。シャワーヘッドを筐体内部の支持ペデスタルの反対側に配置して、筐体に1つ又は複数のプロセスガスを分配することができる。ヒータをシャワーヘッドの近位に配置して、シャワーヘッドを加熱し、それらの間にプラズマを形成することができる。しかしながら、本発明者らは、ヒータが筐体内部に配置されて、1つ又は複数のプロセスガスが処理チャンバの上から注入されるとき、材料の不均一な堆積又はエッチングを観察した。
【0003】
[0003]それに基づき、本発明者らは、処理チャンバにおける使用のための改良されたリッドヒータを提供した。
【発明の概要】
【0004】
[0004]堆積チャンバ用のリッドヒータの実施態様が本明細書に提供される。いくつかの実施態様では、堆積チャンバ用のリッドヒータは、向かい合う第1の側と第2の側とを有するセラミックヒータ本体であって、第1の側の1つ又は複数の第1のガス入口から延びる第1の複数のガスチャネルを含み、1つ又は複数の第1のガス入口の各々は第2の側の複数の第1のガス出口に延びている、セラミックヒータ本体;セラミックヒータ本体に埋め込まれた加熱要素;及び第2の側の近位でセラミックヒータ本体に埋め込まれたRF電極であって、第1の複数のガスチャネルがそれを通って延びるRF電極を含む。
【0005】
[0005]いくつかの実施態様では、基板処理装置は、向かい合う第1の側と第2の側とを有するセラミックヒータ本体を有するリッドヒータであって、セラミックヒータ本体が、第1の側の1つ又は複数の第1のガス入口から第2の側の複数の第1のガス出口に延びる第1の複数のガスチャネルを含み、第1の複数のガスチャネルが、1つ又は複数の第1のガス入口の各々から第2の側に向かって実質的に垂直に延びる第1の通路と、各第1の通路から半径方向外側に延びる複数の第2の通路と、複数の第2の通路の各々から複数の第1のガス出口に向かって延びる複数の第3の通路とを含む、リッドヒータ;第2の側の近位でセラミックヒータ本体に埋め込まれたRF電極であって、第1の複数のガスチャネルがそれを通って延びるRF電極;及びセラミックヒータ本体に埋め込まれた加熱要素を含む。
【0006】
[0006]いくつかの実施態様では、堆積チャンバは、チャンバリッドを有し、その中の処理容積を画定する処理チャンバ;基板を支持するために処理容積内に配置された支持ペデスタル;チャンバリッドに連結されたリッドヒータであって、向かい合う第1の側と第2の側とを有するセラミックヒータ本体、及びそれに埋め込まれた加熱要素を含み、第1の側の1つ又は複数の第1のガス入口から延びる第1の複数のガスチャネル含み、1つ又は複数の第1のガス入口の各々が、第2の側の複数の第1のガス出口に延びる、リッドヒータ;並びに第2の側の近位でセラミックヒータ本体に埋め込まれたRF電極であって、第1の複数のガスチャネルがそれを通って延びるRF電極を含む。
【0007】
[0007]本開示の他の実施態様及びさらなる実施態様について、以下に記載する。
【0008】
[0008]上記に簡潔に要約され、以下で詳述される本開示の実施態様は、添付図面に示される本開示の例示的な実施態様を参照することにより、理解することができる。しかしながら、本開示は他の等しく有効な実施態様を許容しうることから、添付図面は、本開示の典型的な実施態様のみを示しており、したがって、範囲を限定するものと見なすべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[0009]本開示のいくつかの実施態様による、リッドヒータに適した基板処理装置の概略的側面図である。
【
図2】[0010]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的側面図である。
【
図3】[0011]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的側面図である。
【
図4】[0012]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的側面図である。
【
図5】[0013]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的底部断面図である。
【
図6】[0014]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的底部断面図である。
【
図7】[0015]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的底部断面図である。
【
図8A】[0016]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの一部分の上部断面図である。
【
図8B】[0017]本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの一部分の上部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
理解を容易にするために、可能な場合には、図に共通する同一の要素を指し示すために同一の参照番号を使用した。図は縮尺どおりには描かれておらず、分かり易くするために簡略化している場合がある。一実施態様の要素及び特徴は、さらなる記載がなくとも、他の実施態様に有益に組み込まれうる。
【0011】
[0019]堆積チャンバ用にセラミック材料で作製されたリッドヒータの実施態様が本明細書に提供される。本明細書に記載されるリッドヒータの実施態様は、有利には、複数のガス分配チャネルを含み、それを通して1つ又は複数のプロセスガスをより均一に分配する。リッドヒータ近傍でのプラズマ形成を促進するために、RF電極がリッドヒータに埋め込まれる。
【0012】
[0020]
図1は、本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータに適した基板処理装置10の概略的側面図である。いくつかの実施態様では、基板処理装置10は、チャンバリッドを有する処理チャンバ100、ガスパネル130、制御ユニット110を、電源及び真空ポンプといった他のハードウエア構成要素と共に含む。本明細書に提供される教示による改変に適した例示的な処理チャンバは、化学気相堆積(CVD)用に構成された、カリフォルニア州サンタクララのApplied Materials,Inc.から市販されている複数の処理チャンバのうちのいずれかを含む。他の製造者による他の適切な処理チャンバが、本開示にしたがって同様に使用及び改変されてもよい。
【0013】
[0021]処理チャンバ100は通常、リッドヒータ131を含む。リッドヒータ131は、処理チャンバ100内に配置されたリッドヒータ131とシャワーヘッド165との間の遠隔処理容積144を含む処理容積101を加熱するために使用することができる。特定の処理に応じて、遠隔処理容積144は、本開示による処理の前及び/又は処理の間に何らかの所望の温度に加熱されうる。いくつかの実施態様では、リッドヒータ131は、埋め込まれた加熱要素、例えば加熱要素171により加熱される。例えば、リッドヒータ131は、AC源124から加熱要素171に電流を印加することによって抵抗加熱されうる。次いで遠隔処理容積144を、リッドヒータ131によって加熱して、例えば摂氏200から800度の処理温度範囲内又は摂氏約600度以上の第1の温度に維持することができる。
【0014】
[0022]いくつかの実施態様では、従来の方式でリッドヒータ131の温度をモニタするために、熱電対などの温度センサ146がリッドヒータ131に埋め込まれうる。例えば、測定された温度をフィードバックループに使用して、遠隔処理容積144の温度を特定の処理又は用途に適した所望の温度に維持又は制御することができるように、リッドヒータ131用の電源を制御することができる。
【0015】
[0023]いくつかの実施態様では、リッドヒータ131は、リッドヒータ131とシャワーヘッド165との間の遠隔処理容積144内での遠隔プラズマ形成を促進するために十分な熱を提供するように構成される。いくつかの実施態様では、リッドヒータ131は、シャワーヘッド165の内部又は上での凝縮を防止するために十分な熱を提供するように構成される。例えば、制御ユニット110は、ユーザがリッドヒータ131の熱を調整し、遠隔プラズマ形成に十分な熱を維持することができるように、リッドヒータ131と通信することができる。いくつかの実施態様では、処理ニーズに応じて、リッドヒータ131は、遠隔処理容積144内で加熱を行わないように、又は遠隔処理容積内での遠隔プラズマ形成を促進しないように構成される。例えば、リッドヒータ131は、ユーザニーズに応じて、制御ユニット110を介してスイッチを切ることができる。
【0016】
[0024]いくつかの実施態様では、処理チャンバ100は通常、処理チャンバ100内で半導体基板などの基板190を支持するために使用される、支持表面192を有する支持ペデスタル150を含む。支持ペデスタル150は、中空の支持シャフト160に連結し、変位機構又はリフト機構(図示しない)を使用して処理チャンバ100の内部で垂直方向に移動することができる。特定の処理に応じて、基板190は、処理に先立って何らかの所望の温度に加熱することができる。いくつかの実施態様では、支持ペデスタル150は、埋め込まれた加熱要素、例えば加熱要素170により加熱される。例えば、支持ペデスタル150は、AC源106から加熱要素170に電流を印加することによって抵抗加熱されうる。次いで基板190を、支持ペデスタル150によって加熱し、例えば摂氏300から800度の処理温度範囲内に維持することができる。いくつかの実施態様では、従来の方式で支持ペデスタル150の温度をモニタするために、熱電対などの温度センサ172が支持ペデスタル150に埋め込まれうる。例えば、測定された温度をフィードバックループに使用して、基板190の温度を特定の処理又は用途に適した所望の温度に維持又は制御することができるように、加熱要素170用の電源、例えばAC源106を制御することができる。いくつかの実施態様では、支持ペデスタルは、182に接地部を含む。
【0017】
[0025]いくつかの実施態様では、リッドヒータ131は、例えばリッドヒータ131上に配置された又は同ヒータに埋め込まれた、高周波(RF)電極181を含むことができる。RF電源180は、リッドヒータ131にRF電力を提供するためにRF電極181に連結することができる。RF電力は、RF電源180からRF電極181に、リッドヒータ131とシャワーヘッド165との間の遠隔処理容積144内にプラズマを形成するために十分な量で提供することができる。例えば、制御ユニット110は、ユーザがリッドヒータ131に提供されるRF電力を調整し、提供されるRF電力をプラズマ形成に十分な量に維持することができるように、RF電源180と通信することができる。
【0018】
[0026]処理容積101は、シャワーヘッド165と支持ペデスタル150との間に配置された直接処理容積152を含む。いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165は第2のRF電極148を含み、直接処理容積152及び/又は遠隔処理容積144内にプラズマを形成するために十分な量でRFエネルギーを提供する。第2のRF電極148は、RF電源180又は第2のRF電源(図示しない)に連結することができる。いくつかの実施態様では、第2のRF電極148は、シャワーヘッド165に埋め込まれうる。いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165の少なくとも一部分は、第2のRF電極148として機能するために適した導電性材料で形成されうる。いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165は第2のRF電極148を含み、リッドヒータ131はRF電極181を含み、シャワーヘッド165とリッドヒータ131との間の遠隔処理容積144内にプラズマを形成するために十分な量で、リッドヒータ131及びシャワーヘッド165の両方にRFエネルギーを提供する。いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165は、処理容積101内部でのプラズマ配置に対するユーザニーズに応じて、接地部183に連結されるか又は選択的に連結されうる。
【0019】
[0027]RF電極181及び第2のRF電極148は、RF電源の一部とすることができるか又は別個に提供することのできる1つ又は複数のそれぞれのマッチングネットワーク(別個のマッチングネットワークは図示しない)を通して、1つ又は複数のRF電源180に連結することができる。1つ又は複数のRF電源180は、約350kHzから約60MHz、例えば約350kHz、又は約13.56MHz、又は約60Mhzなどといった周波数で、最大3000ワットのRFエネルギーを生成することができてもよい。いくつかの実施態様では、処理チャンバ100は、プラズマ処理のために容量結合されたRFエネルギーを利用することができる。例えば、処理チャンバ100は、誘電材料から作製された天井と、第2のRF電極148を提供するために少なくとも部分的に導電性であるシャワーヘッド165とを有しうる(又は別個のRF電極が提供されてもよい)。シャワーヘッド165(又は別個のRF電極)は、1つ又は複数のそれぞれのマッチングネットワーク(図示しない)を通して1つ又は複数のRF電源180に連結されうる。1つ又は複数のRF電源180は、約350kHzから約60MHz、例えば約350kHz、又は約13.56MHz、又は約60Mhzなどといった周波数で最大約3,000ワットの、又はいくつかの実施態様では最大約5,000ワットのRFエネルギーを生成することができてもよい。
【0020】
[0028]使用時、制御ユニット110は、ユーザが、遠隔処理容積144又は直接処理容積152の少なくとも1つでのプラズマ形成に十分なRF電力を維持するためにシャワーヘッド165及びリッドヒータ131の少なくとも一方に提供されるRF電力を調整することができるように、RF電源180と、又はRF電源180及び第2のRF電源(図示しない)と通信しうる。例えば、いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165を接地して(例えば、シャワーヘッド165を接地部183に連結して)、遠隔処理容積144内でプラズマに点火する及び/又はプラズマを維持するために十分なRF電力をRF電極181に提供することにより、遠隔処理容積144内にプラズマを形成することができる。いくつかの実施態様では、直接処理容積152内でプラズマに点火する及び/又はプラズマを維持するために、プラズマを直接処理容積152内に形成して、十分なRF電力をシャワーヘッド165に、さらに詳細には第2のRF電極148に提供することができる。このような実施態様では、シャワーヘッド165は接地されない(例えば、接地部183に連結されない)。
【0021】
[0029]いくつかの実施態様では、処理チャンバ100とガスパネル130とを通るガス流の適切な制御及び調節が、マスフローコントローラ(図示しない)及び制御ユニット110によって実施される。シャワーヘッド165は、ガスパネル130からのプロセスガスが均一に分散されて処理チャンバ100に導入されることを可能にする。いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165は、チタン材料層といった所望の材料層を、基板の表面、例えばシリコン表面の上に選択的に形成するために、反応生成物(例えば本明細書に記載されるチタン材料層を形成するために適した反応生成物)を処理チャンバに流入させるように構成される。
【0022】
[0030]実例として、制御ユニット110は、中央処理装置(CPU)112、支持回路114、及び関連制御ソフトウエアを含むメモリ116を含む。制御ユニット110は、基板輸送、ガス流量制御、温度制御、及びチャンバ排気などといった基板190の処理のための自動制御を担っている。制御ユニット110と、基板処理装置10の様々な構成要素との間の双方向又は一方向通信は、まとめて信号バス118と呼ばれる多数の信号ケーブルを通して操作される。信号ケーブルのいくつかは
図1に示されている。
【0023】
[0031]いくつかの実施態様では、処理チャンバ100は、処理チャンバ100を排気して処理チャンバ100の内部に適切なガス流及び圧力を維持するための真空ポンプ102を含む。処理チャンバ100に導入されるプロセスガスを通すシャワーヘッド165は、支持ペデスタル150の上方に位置している。いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165は、2つ以上のガスを事前に混合することなく処理チャンバ100に別々に導入することのできる、2つ以上の別々の経路を有する多重ガスシャワーヘッドとして構成されうる。いくつかの実施態様では、シャワーヘッド165は、マスフローコントローラ(図示しない)を通して、処理シーケンスの異なる工程で使用される様々なガスを制御及び供給するガスパネル130に接続される。基板処理の間にはまた、支持ペデスタル150上に形成される望ましくない堆積物を最小限に抑えるために、パージガス供給部104が、パージガス、例えば不活性ガスを、支持ペデスタル150の底部の周りに提供する。
【0024】
[0032]第1のガス流ライン162は、リッドヒータ131に連結されており、ガスパネル130からリッドヒータ131にガス流を提供するように構成されている。第1のガス流ライン162からリッドヒータ131に提供されるガスは、有利には、以下にさらに詳述されるように、リッドヒータ131を通って流れ、さらに均一なガス流を、シャワーヘッド165を貫通するシャワーヘッド165の第1のガス分配開口部156を通して直接処理容積152に提供する。いくつかの実施態様では、第2のガス流ライン163は、シャワーヘッド165に連結され、ガスパネル130から、有利にはシャワーヘッド165の第1のガス分配開口部156から流体的に独立しており且つシャワーヘッド165の基板に対向する側に延びるシャワーヘッド165の内部通路154を介して、直接処理容積152に第2のガス流を提供するように構成される。
【0025】
[0033]いくつかの実施態様では、制御ユニット110は、ガスパネル130から、第1のガス流ライン162による遠隔処理容積144へのガス流の制御を担うか、又は第2のガス流ライン163によるシャワーヘッド165内部のガス流の制御を担う。いくつかの実施態様では、処理チャンバ100は、ガスパネル130が処理チャンバ100及び処理容積101の内部に四塩化チタン(TiCl4)、水素(H2)及び/又はアルゴン(Ar)を提供するように構成される。いくつかの実施態様では、1つ又は複数の所望のガスは、第2のガス流ライン163を介してシャワーヘッド165を通し、ガスパネル130から直接処理容積152内へ方向づけることができる。例えば、いくつかの実施態様では、SiH4などのシラン、Si2H6などのジシラン、水素(H2)、又はアルゴン(Ar)ガスのうちの1つ又は複数を、第2のガス流ライン163により処理容積101に加えることができる。
【0026】
[0034]処理チャンバ100が、遠隔プラズマ用途、例えば、遠隔処理容積144内又はシャワーヘッド165内部におけるプラズマの点火のために構成されているようないくつかの実施態様では、四塩化チタン(TiCl4)、水素(H2)及び/又はアルゴン(Ar)といった1つ又は複数の所望のガスを、ガスパネル130から第1のガス流ライン162を介して処理容積101内へ方向づけることができ、SiH4などのシラン、又は水素(H2)、又はアルゴン(Ar)ガスといった1つ又は複数の所望のガスを、第2のガス流ライン163により処理容積101に方向づけることができる。いくつかの実施態様では、処理容積の流量、温度、及び圧力は、本開示により望まれる反応に十分な値に調整することができる。
【0027】
[0035]処理チャンバ100が、直流プラズマ適用、例えば、直接処理容積152内におけるプラズマの点火のために構成されているようないくつかの実施態様では、1つ又は複数の所望のガス、例えば窒素(N2)、水素(H2)又はアルゴン(Ar)を、ガスパネル130から第1のガス流ライン162を介して処理容積101中に方向づけることができ、1つ又は複数の所望のガス、例えばアルゴン(Ar)を、第2のガス流ライン163により処理容積101に方向づけることができる。いくつかの実施態様では、処理容積の流量、温度、及び圧力は、本開示により望まれる反応に十分な値に調整することができる。
【0028】
[0036]
図2及び3は、本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータ131の概略的側面図である。リッドヒータ131は、セラミック材料で作製されたヒータ本体210を含んでいる。いくつかの実施態様では、ヒータ本体210は、窒化アルミニウム(AlN)又は酸化アルミニウム(Al
2O
3)で作製される。ヒータ本体210は、向かい合う第1の側208と第2の側202とを含んでいる。ヒータ本体210は、単一の本体でもよく、又はまとめて結合又は連結されると複数のガス分配チャネルを画定するチャネルを有する複数のプレートを含んでもよい。
【0029】
[0037]いくつかの実施態様では、複数のガス分配チャネルは、第1の側208の1つ又は複数の第1のガス入口204から延びる第1の複数のガスチャネル212を含む。1つ又は複数の第1のガス入口204の各々は、第2の側202の複数の第1のガス出口206に延びている。
図2の例示的実施態様では、1つ又は複数の第1のガス入口204は、2つの第1のガス入口を含んでいる。本明細書に開示されるリッドヒータ131のいずれの実施態様も、1つ、2つ、又はそれよりも多い第1のガス入口204を有しうる。いくつかの実施態様では、
図2に示されるように、第1のガス流ライン162は、1つ又は複数の第1のガス入口204のうちの2つ以上の対応するガス入口に流体連結される2つ以上のラインを含む。いくつかの実施態様では、2つ以上の第1のガス入口204は、有利には、第1の複数のガスチャネル212を通して第1のガス流ライン162からのガス分配を増加させる。いくつかの実施態様では、第1のガス出口206は、約0.02インチから約0.10インチの直径を有する。
【0030】
[0038]第1の複数のガスチャネル212は、有利には、ガス源(例えば、ガスパネル130)から隣接するリッドヒータ131の第2の側202に均一にガス流を分配するように構成される。いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は、1つ又は複数の第1のガス入口204の各々から複数の第1のガス出口206のうちの複数の出口まで実質的に等しいフローパス長を有する再帰フローパスを有する。いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は、1つ又は複数の第1のガス入口204から複数の第1のガス出口206のうちの複数の出口まで実質的に等しいコンダクタンスを有する再帰フローパスを画定する。
【0031】
[0039]いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は、1つ又は複数の第1のガス入口204の各々から第2の側202に向かって延びる第1の通路216を含む。いくつかの実施態様では、第1の通路216は、実質的に垂直に延びる。第1の複数のガスチャネル212は、各第1の通路216から半径方向外側に延びる複数の第2の通路220を含む。複数の第3の通路224は、複数の第2の通路220の各々からリッドヒータ131の第2の側202に向かって延びる。いくつかの実施態様では、複数の第3の通路224は、第2の通路220の各々から複数の第1のガス出口206に延びる。いくつかの実施態様では、複数の第3の通路224は、複数の第2の通路220の断面積より小さな断面積を有する。
【0032】
[0040]いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は、円形の断面を有する。いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は、約2.0mmから約12.0mmの直径を有する円形の断面を有する。いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は矩形の断面を有する。いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は、約2.0mmから約12.0mmの幅を有する矩形の断面を有する。
【0033】
[0041]いくつかの実施態様では、第1の複数のガスチャネル212は、複数の第3の通路224の各々から水平方向外側に延びる複数の第4の通路228と、複数の第4の通路228の各々からリッドヒータ131の第2の側202に向かって実質的に垂直に延びる複数の第5の通路230とを含む。いくつかの実施態様では、複数の第5の通路230は、複数の第1のガス出口206に延びる。いくつかの実施態様では、
図2に示されるように、複数の第6の通路232は、複数の第5の通路230の各々から水平方向外側に延び、複数の第7の通路234は、第6の通路232の各々から複数の第1のガス出口206に垂直に延びる。いくつかの実施態様では、
図3に示されるように、複数の第3の通路224は、複数の第2の通路220の各々から複数の第1のガス出口206に実質的に垂直に延びる。
【0034】
[0042]RF電極214は、ヒータ本体210に埋め込まれている。RF電極214は、
図1に関して上述したRF電極181である。第1の複数のガスチャネル212は、RF電極214を通って延びている。いくつかの実施態様では、RF電極214は、第1の複数のガスチャネル212が貫通する開口部を備えた導電性プレートを含む。いくつかの実施態様では、RF電極214は、第1の複数のガスチャネル212が貫通する導電性メッシュを含む。いくつかの実施態様では、RF電極214は、第2の側202の近傍でのプラズマの形成を促進するために、第2の側202の近位に、例えば第2の側202から約0.5mmから約1.5mmに配置される。
【0035】
[0043]加熱要素218は、ヒータ本体210に埋め込まれている。いくつかの実施態様では、加熱要素218は、
図1の加熱要素171である。加熱要素218は通常、RF電極214と第1の側208との間に配置される。いくつかの実施態様では、加熱要素218は、ヒータ本体210を均一に加熱するために、第1の側208と第2の側202との間の概ね中央に位置する。いくつかの実施態様では、加熱要素218は、加熱要素218が第1の複数のガスチャネル212に干渉しないように、ヒータ本体210の上半分に配置される。いくつかの実施態様では、第1の通路216は、加熱要素218を通って延びる。いくつかの実施態様では、加熱要素218は、複数の第2の通路220と第1の側208との間に配置される。
【0036】
[0044]
図4は、本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータ131の概略的側面図である。いくつかの実施態様では、リッドヒータ131は、2つ以上のプロセスガスを(例えば、ガスパネル130から)混合せずに通過させるように構成される。いくつかの実施態様では、リッドヒータ131は、第1の複数のガスチャネル212から流体的に独立した第2の複数のガスチャネル412を含む。いくつかの実施態様では、ヒータ本体210は、第1の側208の1つ又は複数の第2のガス入口404から第2の側202の複数の第2のガス出口406に延びる第2の複数のガスチャネル412(
図4に1つだけ示す)を含む。いくつかの実施態様では、第2の複数のガスチャネル412は、RF電極214を通って延びる。
【0037】
[0045]いくつかの実施態様では、複数の第2のガス出口406は、複数の第1のガス出口206の半径方向内側に配置される。いくつかの実施態様では、複数の第2のガス出口406は、複数の第1のガス出口206の半径方向外側に配置される。いくつかの実施態様では、複数の第2のガス出口406と複数の第1のガス出口206とは、ヒータ本体210の中心からヒータ本体210の外側側壁まで交互に配置される。いくつかの実施態様では、第2の複数のガスチャネル412は、第1の複数のガスチャネル212に関して上述したものと同様の、断面のサイズ及び形状を有する。いくつかの実施態様では、第2の複数のガスチャネル412は、第1の複数のガスチャネル212の断面積と同様の断面積を有する。いくつかの実施態様では、第2の複数のガスチャネル412は、第1の複数のガスチャネル212の断面積より小さな断面積を有する。いくつかの実施態様では、第2の複数のガスチャネル412は、第1の複数のガスチャネル212の断面積より大きな断面積を有する。
【0038】
[0046]いくつかの実施態様では、第2の複数のガスチャネル412は、1つ又は複数の第2のガス入口404の各々から第2の側202に向かって延びる第1の通路416を含む。いくつかの実施態様では、第1の通路416は、実質的に垂直に延びる。第2の複数のガスチャネル412は、各第1の通路416から半径方向外側に延びる複数の第2の通路420を含む。複数の第3の通路422は、第2の通路420の各々から複数の第2のガス出口406に向かって延びる。いくつかの実施態様では、
図4に示されるように、複数の第3の通路422は、第2の通路420の各々から第2の側202に実質的に垂直に延びる。いくつかの実施態様では、第2の複数のガスチャネル412は、複数の第3の通路422の各々から、
図2に関して図示及び記載した第1の複数のガスチャネル212の複数の第3の通路224と同様に延びる。
【0039】
[0047]
図5は、本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的底部断面図である。いくつかの実施態様では、ヒータ本体210の半径方向に延びる通路、例えば、第2の通路220、第4の通路228、又は第6の通路232が内部導管502を画定する。いくつかの実施態様では、内部導管502は、第2の側202の近位にある。いくつかの実施態様では、近位とは、第1の側208より第2の側202に近いことを意味する。複数の第1のガス出口206は、例えば第3の通路224又は第7の通路234を介して、内部導管502に流体連結される。内部導管502は、ヒータ本体210の垂直に延びる通路、例えば、第1の通路216、第3の通路224、第5の通路230から、ヒータ本体210を横断して複数の第1のガス出口206にガス流をさらに方向づけるように構成される。内部導管502は、任意の適切な製造プロセス、例えば、機械加工又はラミネート加工により形成されうる。
【0040】
[0048]
図5に示されるように、内部導管502は、ヒータ本体210の中心の近位に環状溝506を含んでいる。複数の枝路が環状溝506から半径方向外側に延びている。いくつかの実施態様では、複数の枝路は、環状溝506から半径方向外側に延びる複数の第1の枝路508を含む。いくつかの実施態様では、複数の第1の枝路508は4つの枝路である。いくつかの実施態様では、複数の第1の枝路508は等しい長さである。いくつかの実施態様では、複数の第1の枝路508は、等しい長さの4つの枝路である。いくつかの実施態様では、複数の第2の枝路510は、複数の第1の枝路508の各々から半径方向外側に延びる。いくつかの実施態様では、複数の第2の枝路510は2つの枝路である。いくつかの実施態様では、複数の第2の枝路510は等しい長さである。いくつかの実施態様では、複数の第2の枝路510は、等しい長さの2つの枝路である。いくつかの実施態様では、複数の第3の枝路512は、複数の第2の枝路510の各々から半径方向外側に延びる。いくつかの実施態様では、複数の第3の枝路512は2つの枝路である。いくつかの実施態様では、複数の第3の枝路512は等しい長さである。いくつかの実施態様では、複数の第3の枝路512は、等しい長さの2つの枝路である。いくつかの実施態様では、複数の第4の枝路514は、複数の第3の枝路512の各々から半径方向外側に延びる。いくつかの実施態様では、複数の第4の枝路514は2つの枝路である。いくつかの実施態様では、複数の第4の枝路514は等しい長さである。いくつかの実施態様では、複数の第4の枝路514は、等しい長さの2つの枝路である。
【0041】
[0049]
図6は、本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的底部断面図である。
図6に示されるように、内部導管502は、ヒータ本体210の中心の近位に環状溝602を含んでいる。いくつかの実施態様では、内部導管502は、環状溝602の半径方向外側に配置された複数のコンセントリック溝604を含む。いくつかの実施態様では、内部導管502は、複数のコンセントリック溝604のうちの2つ以上の間に延びる複数の半径方向溝608を含む。いくつかの実施態様では、複数の半径方向溝608のうちの少なくともいくつかは、環状溝602と複数のコンセントリック溝604との間に延びる。
【0042】
[0050]
図7は、本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの概略的底部断面図である。いくつかの実施態様では、内部導管502は、ヒータ本体210の中心の近位に環状溝702を含む。いくつかの実施態様では、内部導管502は、環状溝702の周りに直交パターンで配置される。例えば、内部導管502は、互いに対して実質的に平行な複数の第1の溝704を含む。いくつかの実施態様では、内部導管502は、互いに対して実質的に平行であり且つ複数の第1の溝704に対して実質的に直角である複数の第2の溝706を含む。いくつかの実施態様では、複数の第1の溝704は、ヒータ本体210全体に一定の間隔で配置される。いくつかの実施態様では、複数の第2の溝706は、ヒータ本体210全体に一定の間隔で配置される。
【0043】
[0051]
図8A及び
図8Bは、本開示のいくつかの実施態様によるリッドヒータの一部分の上部断面図である。いくつかの実施態様では、複数の第1の溝704及び複数の第2の溝706は、複数の柱により画定される。いくつかの実施態様では、
図8Aに示されるように、複数の柱820は円形の断面を有する。複数の柱は、任意の適切な断面形状を有してよい。いくつかの実施態様では、
図8Bに示されるように、複数の柱810は、矩形又は正方形の断面を有する。
【0044】
[0052]上記の説明は本開示の実施態様を対象としているが、本開示の基本的な範囲から逸脱せずに、本開示の他の実施態様及びさらなる実施態様が考案されうる。