(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】コンテンツ提供システムおよびコンテンツ視聴システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241002BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20241002BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20241002BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20241002BHJP
H04N 21/235 20110101ALI20241002BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20241002BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20241002BHJP
H04N 21/488 20110101ALI20241002BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/86
A63F13/35
A63F13/79 500
H04N21/235
H04N21/258
H04N21/435
H04N21/488
(21)【出願番号】P 2021029046
(22)【出願日】2021-02-25
【審査請求日】2023-12-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【氏名又は名称】黒田 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【氏名又は名称】井上 一
(72)【発明者】
【氏名】山田 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】玉置 絢
(72)【発明者】
【氏名】大森 大将
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-320214(JP,A)
【文献】特開2020-17868(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0065853(US,A1)
【文献】特開2021-18501(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A63F 13/86
A63F 13/35
A63F 13/79
H04N 21/235
H04N 21/258
H04N 21/435
H04N 21/488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信者が配信者端末で実行する所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)の映像を、視聴者端末を通じて複数の視聴者に同時配信可能に提供するコンテンツ提供システムであって、
前記コンテンツ別に、前記視聴者端末を通じて前記視聴者から視聴者アクションを受け付ける受付制御手段と、
前記受付制御手段が受け付けた前記視聴者アクションに基づく所与の条件を満たした前記コンテンツ(以下「条件達成コンテンツ」という)を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出に応じて、当該検出されたコンテンツ以外のコンテンツ(以下「その他コンテンツ」という)に係る配信者(以下「その他配信者」という)の前記配信者端末および/又は当該その他コンテンツを視聴している視聴者の前記視聴者端末に、1)当該検出がなされた旨、2)前記条件達成コンテンツの配信者(以下「条件達成配信者」という)、および、3)当該達成した条件、のうち少なくとも1つを示す情報通知を行う通知制御手段と、
を備えるコンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記通知制御手段は、前記その他コンテンツとして、未だ前記条件を満たしていないコンテンツを選択する、
請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記配信者の設定操作に基づいて、当該配信者自身が前記条件達成配信者に該当するための前記条件(以下「自身該当条件」という)を設定する自身該当条件設定手段、
を更に備え、
前記検出手段は、前記コンテンツそれぞれについて、当該コンテンツに係る前記自身該当条件を満たすかを判定することで前記検出を行う、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記配信者の設定操作に基づいて、当該配信者以外の配信者が前記条件達成配信者に該当するための前記条件(以下「他人該当条件」という)を設定する他人該当条件設定手段、
を更に備え、
前記検出手段は、前記コンテンツそれぞれについて、当該コンテンツに係る前記他人該当条件を満たすかを判定することで前記検出を行う、
請求項1~3の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
前記配信者同士の関連付けを行う配信者関連付け手段、
を更に備え、
前記通知制御手段は、前記条件達成配信者に対して前記配信者関連付け手段によって関連付けられた配信者であって前記その他コンテンツに係る前記その他配信者を選択し、当該その他配信者の前記配信者端末に前記情報通知を行う関連配信者宛通知制御手段、を有する、
請求項1~4の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項6】
前記配信者同士の関連付けを行う配信者関連付け手段、
を更に備え、
前記通知制御手段は、前記条件達成配信者に対して前記配信者関連付け手段によって関連付けられた配信者が前記その他配信者に該当する前記その他コンテンツを選択し、当該その他コンテンツを視聴している視聴者の前記視聴者端末に前記情報通知を行う関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御手段、を有する、
請求項1~5の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項7】
前記関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御手段は、当該その他コンテンツを視聴している視聴者に、当該その他コンテンツが前記条件を満たすために必要となる前記視聴者アクションを、前記情報通知の内容に含めて通知する制御を行う、
請求項6に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項8】
前記視聴者の設定操作に基づいて、前記条件である通知希望条件を設定する通知希望条件設定手段、
を更に備え、
前記検出手段は、前記通知希望条件を満たした前記条件達成コンテンツを検出し、
前記通知制御手段は、前記通知希望条件を満たした前記条件達成コンテンツに係る前記情報通知を、当該通知希望条件を設定した視聴者の前記視聴者端末に通知する視聴者自身宛通知制御手段、を有する、
請求項1~7の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項9】
前記条件には、達成難易度に応じた複数種類の条件が含まれ、
前記通知制御手段は、前記検出手段により検出された条件の種類に基づいて、前記情報通知を行う通知先を自動的に選択する通知先自動選択手段、を有する、
請求項1~8の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項10】
前記通知制御手段は、前記情報通知を行うタイミングを可変に制御する通知タイミング制御手段、を有する、
請求項1~9の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項11】
前記検出手段は、前記視聴者アクションの内容を示すパラメータ値に基づいて前記条件達成コンテンツを検出する、
請求項1~10の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項12】
前記パラメータ値は、金銭的価値を示す値である、
請求項11に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項13】
前記通知制御手段による通知がなされた旨を、前記条件達成配信者の前記配信者端末に通知する制御を行う通知実行通知制御手段、
を更に備える請求項1~12の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項14】
前記コンテンツは、前記配信者が前記配信者端末でゲームプレイを行うゲームコンテンツであり、
前記受付制御手段が受け付けた前記視聴者アクションに基づいて、前記ゲームプレイに関与する所与のプレイ関与処理を実行する制御を行うプレイ関与処理実行制御手段、
を更に備える請求項1~13の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項15】
請求項1~14の何れか一項に記載のコンテンツ提供システムであるサーバシステムと、
前記配信者端末と、
前記視聴者端末と、
が通信可能に接続されたコンテンツ視聴システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信者が配信者端末で実行する所与のエンターテインメントコンテンツの映像を、視聴者端末を通じて複数の視聴者に同時配信可能に提供するコンテンツ提供システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
視聴者端末を通じて複数の視聴者に所与のコンテンツを同時配信可能に提供するコンテンツ提供システムが人気である。いわゆる動画配信サービスもこれに該当する。提供されるコンテンツは様々であり、予め作成された動画は勿論、演奏や、歌唱、演技、大道芸などのパフォーマンス、ゲームプレイなどのライブ配信もある。視聴者は、スマートフォンやパソコンなどの視聴者端末を使って、オンラインで動画やライブ配信を視聴する。
【0003】
コンテンツ提供システムのなかでも、視聴中の視聴者アクションを受け付ける仕組みが備わっている視聴者参加型のシステムは特に人気である。視聴者アクションの例としては、例えばテキストコメントの投稿や、コンテンツの評価の入力、投げ銭(お礼や応援の意味をもった視聴者から配信者(コンテンツ提供者)へのお金の送付機能)がある。
【0004】
視聴者アクションの取り扱いは、そのコンテンツ提供システムにおける大きな魅力の1つであり、特徴のある視聴者アクションの扱いが考案されている(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-32180号公報
【文献】特開2020-89716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
視聴者アクションは、当該コンテンツがどのように視聴者に受け入れられているかを知ることができる人気のバロメータである。配信者は、自分のコンテンツに対する視聴者アクションの実績を、当該コンテンツに紐付いて記憶される集計を視認し、これを参考にしてより人気が出るような次のコンテンツを考える。
【0007】
配信者の中には、他の配信者のコンテンツよりも人気があるコンテンツを作りたいと望む者がいる。そうした配信者は、ランキングなどから人気のある他の配信者のコンテンツを見つけ出し、その視聴者アクションを参考に自分のコンテンツの内容や構成を検討しようとするが、これは大変手間がかかる。
【0008】
一方、視聴者の中には、他の人に推薦するほどその配信者を気に入っている「お気に入り配信者」「推し配信者」がいる者もいる。こうした視聴者は、お気に入り配信者や推し配信者のコンテンツにおける、他の視聴者の視聴者アクションが気になる。視聴しているコンテンツに対する視聴者アクションが伸び悩んでいるようであれば、より積極的に視聴者アクションをしたいと思う場合がある。しかし、コンテンツが複数ある場合、それら1つ1つの視聴者アクションの実績を確認するのは手間である。また、お気に入り配信者や推し配信者に対するライバルのコンテンツに係る視聴者アクションの実績も気になるであろう。しかし、ライバルのコンテンツについても視聴者アクションの実績を確認するのは更に手間である。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、コンテンツ別の視聴者アクションの実績を簡単に知ることができるコンテンツ提供システムの技術を提供すること、である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した課題を解決するための第1の発明は、配信者が配信者端末で実行する所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)の映像を、視聴者端末を通じて複数の視聴者に同時配信可能に提供するコンテンツ提供システムであって、
前記コンテンツ別に、前記視聴者端末を通じて前記視聴者から視聴者アクションを受け付ける受付制御手段(例えば、
図1の制御基板1150、
図10のサーバ処理部200s、コンテンツ提供管理部210、受付制御部212、
図14の視聴者アクション履歴データ660、
図18のステップS44)と、
前記受付制御手段が受け付けた前記視聴者アクションに基づく所与の条件を満たした前記コンテンツ(以下「条件達成コンテンツ」という)を検出する検出手段(例えば、
図1の制御基板1150、
図10のサーバ処理部200s、コンテンツ提供管理部210、検出部224、
図12の通知条件設定データ520、
図19のステップS70)と、
前記検出手段の検出に応じて、当該検出されたコンテンツ以外のコンテンツ(以下「その他コンテンツ」という)に係る配信者(以下「その他配信者」という)の前記配信者端末および/又は当該その他コンテンツを視聴している視聴者の前記視聴者端末に、1)当該検出がなされた旨、2)前記条件達成コンテンツの配信者(以下「条件達成配信者」という)、および、3)当該達成した条件、のうちの少なくとも1つを示す情報通知を行う通知制御手段(例えば、
図1の制御基板1150、
図10のサーバ処理部200s、コンテンツ提供管理部210、通知制御部230、
図16の情報通知制御データ740、
図18のステップS50)と、を備えるコンテンツ提供システムである。
【0011】
ここで言う「コンピュータシステム」は、単数のコンピュータは勿論、複数のコンピュータによって連携して実現されるものでもよい。
「コンテンツ」は、例えば、ゲームプレイ(eスポーツを含む)や、演奏、演技、演舞、プライベートに撮影した動画、スポーツ等の技の披露、キャンプ場や観光地の体験記、などのエンターテインメントを含む。勿論、ニュース、教育、啓蒙、知識のシェア、などを題材にした動画、も含まれる。
【0012】
第1の発明によれば、コンテンツ提供システムは、あるコンテンツの配信に係り、視聴者端末から視聴者アクションを受け付け、それらが所与の条件を満たすと、当該コンテンツとは別のその他コンテンツの配信者の配信者端末や、当該その他コンテンツを視聴している視聴者の視聴者端末へ、情報通知を行うことができる。
【0013】
配信者や視聴者は、情報通知を得ることでコンテンツ別の視聴者アクションの実績を簡単に知ることができる。所与の条件としては、例えば、注目に値する視聴者アクションの実績を得たコンテンツを指し示す内容を設定することができる。
【0014】
また、視聴者へ向けた情報通知は、当該視聴者がコンテンツの視聴中に行われる。視聴者の中には、自分のお気に入り配信者がライバル関係にある他配信者に対して負けないようにと願う者もいる。勝敗のバロメータの1つが、視聴者アクションの数や内容である。よって、お気に入り配信者を積極的に応援したい視聴者が情報通知を受けると、この情報通知に刺激されて、更に積極的に視聴者アクションを行うようになり得る。視聴者アクションが活発になれば、当該システムを介したコンテンツ配信コミュニティーが活発になり、コンテンツの視聴体験がより印象的な良いものになり得る。
【0015】
第2の発明は、前記通知制御手段が、前記その他コンテンツとして、未だ前記条件を満たしていないコンテンツを選択する、第1の発明のコンテンツ提供システムである。
【0016】
第2の発明によれば、コンテンツ提供システムは、条件を未だ満たしていないコンテンツをその他コンテンツとすることができる。よって、情報通知が通知された配信者/視聴者にとっては、当該配信者/視聴者に係るコンテンツが未だ条件を満たしていないのに、既に条件を満たしたコンテンツが現れたことを知ることになる。ライバル心や競争心を生じさせることで、コミュニティーの活発化や、コンテンツの視聴に対する興趣性を向上させることができる。
【0017】
第3の発明は、前記配信者の設定操作に基づいて、当該配信者自身が前記条件達成配信者に該当するための前記条件(以下「自身該当条件」という)を設定する自身該当条件設定手段(例えば、
図1の制御基板1150、
図10のサーバ処理部200s、コンテンツ提供管理部210、自身該当条件設定部214、
図18のステップS10~ステップS12)、を更に備え、前記検出手段は、前記コンテンツそれぞれについて、当該コンテンツに係る前記自身該当条件を満たすかを判定することで前記検出を行う、第1又は第2の発明のコンテンツ提供システムである。
【0018】
第3の発明によれば、コンテンツ提供システムは、自身該当条件を設定した配信者が、自身のコンテンツに係り当該条件を満たしたことを、情報通知を用いて他の配信者に報せることができる。情報通知を、欲しい情報を得る手段としてだけでなく、他者に報せる手段としても利用できるようになる。
【0019】
第4の発明は、前記配信者の設定操作に基づいて、当該配信者以外の配信者が前記条件達成配信者に該当するための前記条件(以下「他人該当条件」という)を設定する他人該当条件設定手段(例えば、
図1の制御基板1150、
図10のサーバ処理部200s、コンテンツ提供管理部210、他人該当条件設定部216、
図18のステップS14~ステップS16)、を更に備え、前記検出手段は、前記コンテンツそれぞれについて、当該コンテンツに係る前記他人該当条件を満たすかを判定することで前記検出を行う、第1~第3の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0020】
第4の発明によれば、配信者が、他配信者のコンテンツが条件を満たした場合に情報通知が実行されるような当該条件を設定することができる。よって、視聴者アクションの実績調査としての使い勝手が大いに向上する。
【0021】
第5の発明は、前記配信者同士の関連付けを行う配信者関連付け手段(例えば、
図1の制御基板1150、
図10のサーバ処理部200s、コンテンツ提供管理部210、通知希望条件設定部218、ランキング管理部220、
図11のランキングデータ770、
図12の配信者関連付けデータ535、
図18のステップS30~S32、ステップS46)を更に備え、前記通知制御手段は、前記条件達成配信者に対して前記配信者関連付け手段によって関連付けられた配信者であって前記その他コンテンツに係る前記その他配信者を選択し、当該その他配信者の前記配信者端末に前記情報通知を行う関連配信者宛通知制御手段(例えば、
図10の関連配信者宛通知制御部231、
図19のステップS78)、を有する、第1~第4の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0022】
「配信者同士の関連付け」としては、例えば、ライバル関係、コラボレーション関係、身内関係、友達関係、ランキングでの相対順位関係、などが含まれる。勿論、これら以外の関係も適宜含めることができる。
【0023】
第5の発明によれば、コンテンツ提供システムは、関連付けられた配信者のコンテンツについての情報通知を選択的に実行できるようになる。よって、視聴者アクションの実績調査としての使い勝手が向上する。
【0024】
第6の発明は、前記配信者同士の関連付けを行う配信者関連付け手段、を更に備え、前記通知制御手段は、前記条件達成配信者に対して前記配信者関連付け手段によって関連付けられた配信者が前記その他配信者に該当する前記その他コンテンツを選択し、当該その他コンテンツを視聴している視聴者の前記視聴者端末に前記情報通知を行う関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御手段(例えば、
図10の関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御部232、
図19のステップS78~ステップS90)、を有する、第1~第5の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0025】
例えば、視聴者は、自分のお気に入りの配信者に関連する他の配信者(例えば、ライバル配信者)のコンテンツに対して行われる視聴者アクションは気になるところである。
【0026】
第6の発明によれば、コンテンツ提供システムは、関連付けられた配信者のコンテンツについての情報通知を、当該コンテンツを視聴している視聴者にも送信することができる。よって、「お気に入りの配信者に関連する他の配信者のコンテンツに対して行われる視聴者アクションが気になる」視聴者の望みに応えることができる。
【0027】
第7の発明は、前記関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御手段が、当該その他コンテンツを視聴している視聴者に、当該その他コンテンツが前記条件を満たすために必要となる前記視聴者アクションを、前記情報通知の内容に含めて通知する制御を行う、第6の発明のコンテンツ提供システムである。
【0028】
第7の発明によれば、条件を満たしたコンテンツ以外のコンテンツを視聴している視聴者に情報通知が行われるが、その情報通知には、条件を満たすために必要となる内容が含まれることとなる。お気に入りの配信者がいる視聴者に、その情報通知が行われた場合には、自身が応援する配信者が配信するコンテンツに対して、より積極的に視聴者アクションを行おうとする意欲を持つ。そのため、視聴者アクションを促す効果が期待できる。視聴者アクションが活発になれば、コンテンツ提供サービスが活況になり、運用者、配信者、視聴者の三方にとって良いこととなる。
【0029】
第8の発明は、前記視聴者の設定操作に基づいて、前記条件である通知希望条件を設定する通知希望条件設定手段(例えば、
図1の制御基板1150、
図10のサーバ処理部200s、コンテンツ提供管理部210、通知希望条件設定部218、
図18のステップS30~ステップS32)、を更に備え、前記検出手段は、前記通知希望条件を満たした前記条件達成コンテンツを検出し、前記通知制御手段は、前記通知希望条件を満たした前記条件達成コンテンツに係る前記情報通知を、当該通知希望条件を設定した視聴者の前記視聴者端末に通知する視聴者自身宛通知制御手段(例えば、
図10の視聴者自身宛通知制御部233)、を有する、第1~第7の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0030】
第8の発明によれば、視聴者それぞれが、情報通知が欲しいコンテンツを見つけるための通知希望条件を設定できる。よって、視聴者アクションの実績調査としての使い勝手が向上する。
【0031】
第9の発明は、前記条件には、達成難易度に応じた複数種類の条件が含まれ、前記通知制御手段は、前記検出手段により検出された条件の種類に基づいて、前記情報通知を行う通知先を自動的に選択する通知先自動選択手段(例えば、
図10の通知先自動選択部234、
図19のステップS90)、を有する、第1~第8の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0032】
第9の発明によれば、コンテンツ提供システムは、達成された条件の達成難易度に応じて情報通知の通知先を自動的に選択できる。例えば、前人未踏級の非常に高い達成難易度の条件が達成されたら全配信者を通知先に選択し、誰でも時間とともにやがて達成できるような低難易度の条件が達成された場合には、達成したコンテンツの配信者と関係のある配信者(例えば、ライバル、身内、友人、など)に限定して通知先に選択するとしてもよい。そうすることで、情報通知の価値のデフレを抑制し、視聴者アクションの実績調査としての使い勝手を高く維持することができる。
【0033】
第10の発明は、前記通知制御手段が、前記情報通知を行うタイミングを可変に制御する通知タイミング制御手段(例えば、
図10の通知タイミング制御部235、
図16の通知タイミング設定データ766、
図19のステップS94)、を有する、第1~第9の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0034】
第10の発明によれば、コンテンツ提供システムは、情報通知のタイミングを変更することができる。
【0035】
第11の発明は、前記検出手段が、前記視聴者アクションの内容を示すパラメータ値に基づいて前記条件達成コンテンツを検出する、第1~第10の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0036】
ここで言う「視聴者アクションの内容を示すパラメータ値」とは、例えば視聴者アクションがコメントであれば、コメントのテキストに含まれるキーワードと照合することで判定されるコメントの内容、含まれるキーワードの数、コメントの文字数、などが該当する。また、視聴者アクションが評価であれば、例えば、評価点、などである。視聴者アクションが投げ銭であれば、投げ銭の種類、投げ銭の金額、投げ銭に付与されている機能など、がこれに該当する。
【0037】
第11の発明によれば、コンテンツ提供システムは、こうしたパラメータ値に基づいて、条件達成を判定できる。よって、条件を適切に設定することで、視聴者アクションの内容にまで踏み込んだ視聴者アクションの実績調査を簡単にできるようになる。
【0038】
第12の発明は、前記パラメータ値が、金銭的価値を示す値である、第11の発明のコンテンツ提供システムである。
【0039】
第12の発明によれば、より実践的な、実益的な視聴者アクションの実績調査を簡単にできるようになる。
【0040】
第13の発明は、前記通知制御手段による通知がなされた旨を、前記条件達成配信者の前記配信者端末に通知する制御を行う通知実行通知制御手段(例えば、
図20の通知実行通知制御部240)、
を更に備える第1~第12の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0041】
第13の発明によれば、通知制御手段による通知がなされた旨を、条件達成配信者が知ることができる。
【0042】
第14の発明は、前記コンテンツが、前記配信者が前記配信者端末でゲームプレイを行うゲームコンテンツであり、前記受付制御手段が受け付けた前記視聴者アクションに基づいて、前記ゲームプレイに関与する所与のプレイ関与処理を実行する制御を行うプレイ関与処理実行制御手段(例えば、
図22のプレイ関与処理実行制御部244、
図26のプレイ関与処理)、を更に備える第1~第13の何れかの発明のコンテンツ提供システムである。
【0043】
第14の発明によれば、視聴者は、視聴者アクションによって自身が見ているコンテンツ(ゲームプレイ)に何らかの関与が可能になる。そのため、視聴者に対して、より積極的に視聴者アクションをするように誘うことができる。
【0044】
第15の発明は、第1~第14の何れかの発明のコンテンツ提供システムであるサーバシステムと、前記配信者端末と、前記視聴者端末と、が通信可能に接続されたコンテンツ視聴システムである。
【0045】
第15の発明によれば、第1~第14の何れかの発明と同様の効果を発揮できるコンテンツ視聴システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図3】コンテンツの配信の例と、視聴者アクションの例について説明するための図。
【
図4】視聴者アクションに対応する反映表示と、コンテンツ別に記憶され視聴者アクションの実績に係る情報と、について説明するための図。
【
図5】視聴者アクションの実績の係る情報通知機能について説明するための図。
【
図7】配信者が自身のコンテンツを判定対象に限定する通知条件を設定するための設定画面例の図。
【
図8】配信者が他配信者のコンテンツを判定対象に限定する通知条件を設定するための設定画面例の図。
【
図9】視聴者が通知条件を設定するための設定画面例の図。
【
図10】サーバシステムの機能構成例を示す機能ブロック図。
【
図11】サーバ記憶部が記憶するプログラムやデータの例を示す図。
【
図12】通知条件設定データのデータ構成例を示す図。
【
図13】ユーザ管理データのデータ構成例を示す図。
【
図14】コンテンツ登録データのデータ構成例を示す図。
【
図16】情報通知配信制御データのデータ構成例を示す図。
【
図17】ユーザ端末の機能構成例を示す機能ブロック図。
【
図18】コンテンツ配信に係りサーバシステムが実行する処理の流れを説明するためのフローチャート。
【
図19】情報通知処理の流れを説明するためのフローチャート。
【
図20】サーバシステムの機能構成の変形例を示す機能ブロック図。
【
図22】サーバシステムの機能構成の変形例(その6)を示す機能ブロック図。
【
図23】外部関与準備処理の流れを説明するためのフローチャート。
【
図24】外部関与適用処理の流れを説明するためのフローチャート。
【
図25】外部関与定義データのデータ構成例を示す図。
【
図26】プレイ関与処理の流れを説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本発明の実施形態の例を説明するが、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限られないことは勿論である。
【0048】
図1は、コンテンツ視聴システムの構成例を示す図である。
コンテンツ視聴システム1000は、ネットワーク9を介してユーザ2に、コンテンツの配信機会とコンテンツの視聴機会とを提供するサービスを実現するシステムである。
【0049】
ここで言う「コンテンツ」は、ゲーム、演奏、演技、演舞、プライベートに撮影した動画、スポーツ等の技の披露、キャンプ場や観光地の体験記、などのエンターテインメントは勿論、ニュース、教育、啓蒙、知識のシェア、などを目的としたものも含まれる。
【0050】
コンテンツ視聴システム1000は、ネットワーク9を介して相互にデータ通信が可能に接続されたサーバシステム1100と、ユーザ端末1500と、を含む。
図1では、ユーザ端末1500を5台描いているが、実際のシステム運用においては、更に多くのユーザ端末1500がサーバシステム1100にアクセス可能である。
【0051】
ネットワーク9は、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、ネットワーク9とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
【0052】
サーバシステム1100は、例えば本体装置1101と、キーボード1106と、タッチパネル1108と、ストレージ1140と、を有し、本体装置1101に制御基板1150を搭載するコンピュータシステムである。
【0053】
制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載されている。なお、制御基板1150の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
【0054】
そして、サーバシステム1100は、制御基板1150が所定のプログラムおよびデータに基づいて演算処理することにより、(1)ユーザ登録等に係る情報を管理するユーザ管理機能と、(2)オンラインゲームを進行制御するゲーム管理機能と、を実現する。つまり、サーバシステム1100は、一種のクライアント・サーバ型のオンラインゲームを提供するゲームサーバとして機能する。また、サーバシステム1100は、(3)コンテンツ配信を実現するためのデータを記憶管理してコンテンツを動画配信するコンテンツ提供システムとしての機能と、(4)コンテンツの視聴者が視聴中に使用するアイテム等をオンライン販売するオンラインショッピング機能と、を実現する。
【0055】
なお、サーバシステム1100を、1台のサーバ装置であるかのように描いているが、複数の装置で実現する構成であってもよい。例えば、サーバシステム1100は、各機能を分担する複数のブレードサーバを搭載して相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であっても良い。また、サーバシステム1100を構成するハードウェアの設置場所は問わない。離れた場所に設置された独立した複数のサーバを、ネットワーク9を介してデータ通信させることで、全体としてサーバシステム1100として機能させる構成であっても良い
【0056】
ユーザ端末1500は、登録手続を経たユーザ2が、本実施形態のコンテンツ視聴システム1000を利用するために使用するコンピュータシステムであって、ネットワーク9を介してサーバシステム1100にアクセスできる電子装置(電子機器)である。すなわち、ユーザ端末1500は、ユーザ2が配信者2hとなるときには、コンテンツ配信のために使用する配信者端末1500hとして機能する。ユーザ2が視聴者2vとなるときには、コンテンツ配信を視聴するための視聴者端末1500vとして機能する。
【0057】
図2は、ユーザ端末1500の構成例を示す正面図である。
ユーザ端末1500は、方向入力キー1502と、ボタンスイッチ1504と、画像表示デバイス兼接触位置入力デバイスとして機能するタッチパネル1506と、内蔵バッテリー1509と、スピーカ1510と、マイク1512と、カメラ1520と、制御基板1550と、コンピュータ読み出し可能な記憶媒体であるメモリカード1540からデータを読み書きできるメモリカード読取装置1542と、を備える。その他、図示されていない電源ボタン、音量調節ボタン等が設けられている。また、コンテンツ視聴システム1000の利用対価等の支払いが可能なICカード型のクレジットカードやプリペイドカードに対して非接触にデータの読み書きが行えるICカード読取装置などを設けるとしてもよい。
【0058】
制御基板1550は、(1)CPU1551や、GPU,DSPなどの各種マイクロプロセッサ、(2)VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1552、(3)ネットワーク9に接続する携帯電話基地局や無線LAN基地局などと無線通信するための無線通信モジュール1553、(4)インターフェース回路1557、などを搭載する。
【0059】
インターフェース回路1557には、(1)タッチパネル1506のドライバ回路、(2)方向入力キー1502およびボタンスイッチ1504からの信号を受信する回路、(3)スピーカ1510へ音声信号を出力する出力アンプ回路、(4)マイク1512で集音した音声の信号を生成する入力信号生成回路、(5)カメラ1520で撮影された画像の画像データを入力する回路、(6)メモリカード読取装置1542への信号入出力回路、などが含まれている。
【0060】
制御基板1550に搭載されているこれらの要素は、バス回路などを介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。制御基板1550の一部又は全部をASICやFPGA、SoCにて構成してもよい。そして、制御基板1550は、ユーザ端末としての機能を実現させるためのプログラムや各種データをICメモリ1552に記憶する。
【0061】
なお、本実施形態では、ユーザ端末1500はプログラムや各種の設定データをサーバシステム1100からダウンロードする構成としているが、別途入手したメモリカード1540などの記憶媒体から読み出す構成としても良い。
【0062】
また、
図2で示したユーザ端末1500は、いわゆるスマートフォンと呼ばれる装置であるが、コンピュータであれば、スマートウォッチ、スマートグラスなどのウェアラブルコンピュータや、携帯型ゲーム装置、タブレット型コンピュータ、パソコン、などでもよい。スマートフォンと、当該スマートフォンに通信接続されたスマートウォッチとの組み合わせといった複数の電子機器が通信可能に接続することで1つの機能を果たす場合にはこれらの複数の電子機器を1つのユーザ端末1500とみなすことができる。
【0063】
図3は、コンテンツの配信の例と、視聴者アクションの例について説明するための図である。配信者2h(2ha、2hb)は、自身が歌って踊る様子をライブ配信したいユーザでありコンテンツ提供者である。
【0064】
配信者2hの配信者端末1500hは、サーバシステム1100から取得した配信クライアントプログラムを実行してサーバシステム1100と通信することで、カメラ1520で撮影した映像にマイク1512で集音した音声を付けた動画をライブ配信可能になる。配信するコンテンツの内容を示すコンテンツオリジナル画面W2(W2a、W2b)は、配信者端末1500hのタッチパネル1506にて表示される。
【0065】
サーバシステム1100は、配信者端末1500hから提供される動画(コンテンツオリジナル画面W2の映像)を、視聴者2vの視聴者端末1500vへ提供するコンテンツ提供システム、つまりは、コンテンツをライブ配信する動画配信サーバとして機能する。
【0066】
視聴者端末1500vは、視聴者2vとなるユーザのユーザ端末1500であって、サーバシステム1100から取得した視聴用クライアントプログラムを実行して、サーバシステム1100にアクセスする。
【0067】
サーバシステム1100は、配信可能なコンテンツのリストを視聴者端末1500vへ提供する。視聴者2vは視聴者端末1500vを操作して、リストから視聴を希望するコンテンツを選択することで、当該コンテンツのライブ配信を視聴可能になる。
【0068】
視聴者2vは、視聴中のコンテンツを対象にして「視聴者アクション」を行うことができる。「視聴者アクション」は、コンテンツの内容に心が動かされたことを表現するための代替行為である。具体的には、視聴者アクションとして、(1)その時思ったことをテキスト入力又は音声入力する「コメント」、(2)所定の評価段階(例えば、良い/悪い、5段階評価、など)のなかから視聴者2vが感じた視聴中のコンテンツへの評価を選択する「評価」、(3)配信者2hへの応援やねぎらい、感謝の気持ちとして送金する「投げ銭」、が可能である。勿論、視聴者アクションは、これらのうちの1つ又は複数を省略してもよいし、これら以外の形態のアクションを含めても良い。
【0069】
図3の例では、第1の配信者2haのライブ配信を、視聴者2v(2a,2b,2c)が視聴しており、第2の配信者2hbのライブ配信を、視聴者2v(2d,2e,2f)が視聴している。
【0070】
視聴者2v(2a,2b,2c)にとって、第1の配信者2haは「お気に入り」であり、いわゆる“推し”である。同様に、視聴者2v(2d,2e,2f)にとって、第2の配信者2hbは「お気に入り」であり、いわゆる“推し”である。
【0071】
第1の配信者2haと、第2の配信者2hbは、年齢や、ライブ配信する内容(例えば、歌う曲のジャンルなど)が似ており、コンテンツ人気ランキング上はライバル関係に該当する。それぞれの視聴者グループの視聴者2vは、ライバル関係にある互いの配信者2hを意識して、自分の“推し”の配信者2hのコンテンツが、ライバルの配信者2hのコンテンツに負けないようにと願っている。勝敗のバロメータの1つが視聴者アクションである。
【0072】
図4は、視聴者アクションに対応する反映表示と、コンテンツ別に記憶され視聴者アクションの実績に係る情報と、について説明するための図である。
【0073】
視聴者端末1500vに入力された視聴者アクションに係る情報は、逐一、サーバシステム1100へ送信される。サーバシステム1100は、コンテンツの配信機能の1つとして、受信した視聴者アクションに係る情報に基づき、視聴者端末1500vに表示されるコンテンツ提供画面W4において、当該視聴者アクションに応じた反映表示10を行う。
【0074】
サーバシステム1100は、コンテンツ毎に、当該コンテンツへ向けた視聴者アクションの実績を表す様々なデータを、視聴者アクション実績データ670として保存している。実績を表すデータは、適宜設定可能であるが、例えば、配信のタイムコードと当該配信中に獲得した獲得コメント合計数とのデータ、タイムコードと獲得評価点合計とのデータ、タイムコードと獲得投げ銭金額合計とのデータ、配信中に使用された投げ銭種類リスト674、コメントテキストを所定の辞書データが示すキーワード検索することで判定されるコメントの内容が称賛に該当するコメントの履歴である称賛コメント率履歴675、などを含む。
【0075】
図5は、視聴者アクションの実績の係る情報通知機能について説明するための図である。
サーバシステム1100は、コンテンツ毎に視聴者アクション実績データ670を監視し、当該実績データに基づいて通知条件が満たされたこと検出すると、通知先とする配信者2h(
図5の例では配信者2hb)およびその視聴者2v(
図5の例では、配信者2hbのコンテンツを視聴している視聴者2v)を選択し、彼等の配信者端末1500hや視聴者端末1500vに情報通知20を表示させる。
【0076】
通知条件は、例えば、配信のタイムコードと当該配信中に獲得した獲得コメント合計数とに基づき、所定の単位時間の間で獲得コメント合計数が変動した変動幅についての閾値とすることができる。例えば、「30秒で100コメント獲得」といった具合に設定することができる。また、投げ銭種類リスト674について、特定の種類の出現を通知条件とすることができる。例えば「¥10,000の投げ銭出現」などとすることができる。また、称賛コメント率履歴675について、称賛或いは批判のコメントの増加率を通知条件としてもよい。例えば、「1分以内で称賛コメント率10%UP」などとすることができる。
【0077】
情報通知20の内容は、達成された条件と、当該条件を達成したコンテンツ(条件達成コンテンツ)についての情報を設定することができる。例えば、情報通知20の内容として、条件を達成したコンテンツの配信者アカウント、通知条件の内容を説明するテキスト(或いはアイコン)、条件達成コンテンツを視聴するためのURL或いは当該コンテンツを検索するためのコンテンツID、などを含めるとしてもよい。その他、条件達成タイミングのコンテンツの映像を縮小したサムネイル、などを含めても良い。
【0078】
情報通知20の通知先は、条件達成コンテンツ以外のその他コンテンツの配信者2h、その他コンテンツの視聴者2v、の中から、達成された条件に応じて絞り込まれて設定される。
【0079】
図6は、情報通知20を伴った画面表示例を示す図であって、
図6(1)は配信者端末1500hでの表示例、
図6(2)は視聴者端末1500vでの表示例を示している。
情報通知20は、例えば、コンテンツオリジナル画面W6の画面所定領域に帯状の表示体にて、画面右から左へ流れるように表示される。
図6の例では、情報通知20の内容として、条件達成コンテンツの配信者アカウント表示22と、条件達成コンテンツを検索や視聴するための視聴用情報表示24と、条件内容説明表示26と、アドバイス情報表示28と、を含む。
【0080】
視聴用情報表示24は、コンテンツ固有の情報であれば、直接当該コンテンツの視聴を開始する画面を呼び出すためのコンテンツURLや、コンテンツを検索するためのタイトルや、コンテンツの登録番号などを用いることができる。
【0081】
アドバイス情報表示28は、当該情報通知20を受けた配信者2hの配信中のコンテンツ或いは当該情報通知20を受けた視聴者2vが視聴中のコンテンツが、達成された条件を同じように満たすために必要となる視聴者アクションについての情報である。例えば、行うべき視聴者アクションの種類、不足しているコメント数、不足している評価数、不足している投げ銭数、不足している投げ銭の合計金額、当該不足を当該情報通知20を受けた配信者2hの配信中のコンテンツ(その他コンテンツ)の視聴者で割った1人当たりの不足分、などである。
【0082】
勿論、情報通知20には、これら以外の要素を含めても良い。例えば、条件が満たされたタイミングを示すタイムコードを含めてもよい。もし、達成された通知条件が、特定の投げ銭の出現であれば、当該特定の投げ銭をオンラインショッピングで購入するための購入ページのURLなどの情報を含めても良い。
【0083】
通知条件の設定が適当であれば、注目に値する視聴者アクションの実績をあげたコンテンツとその配信者の情報を、当該コンテンツ以外のその他のコンテンツの配信者2hおよびその視聴者2vへ自動で報せることができる。
【0084】
従来であれば、配信者2h或いは視聴者2vが、手間をかけてランキングなどを確認・監視しつつ、注目に値するコンテンツを手探りで探し出す必要がある。更に、そこから自身のコンテンツをより良くするためのヒントを自身で見つけなければならない。しかし、情報通知20がそうした煩雑な視聴者アクションの実績調査をより簡単なものにしてくれる。実績調査に要する手間が減れば、本来の目的である自身のコンテンツをより良くするための作業に時間を使うことができる。コンテンツ視聴システム1000としてみれば、それはコンテンツの質を向上させ、ユーザに質の高い視聴体験を提供できるようになる。
【0085】
なお、通知条件は、コンテンツ視聴システム1000の運用者が用意する「標準通知条件」の他に、配信者2hや視聴者2v自身で設定する個人設定の条件もある。
【0086】
図7は、配信者2hが自身のコンテンツを通知対象にする通知条件を設定するための設定画面例の図である。この種の通知条件を「自身該当条件」と呼称する。
【0087】
「自身該当条件」は、配信者2hの設定操作に基づいて、当該配信者自身が条件達成配信者に該当するための通知条件である。
【0088】
配信者端末1500hは、所定の自身該当条件設定操作を検出すると、タッチパネル1506に自身該当条件設定画面W10を表示させる。当該設定画面は、条件設定者入力部30と、条件名入力部31と、条件説明テキスト入力部32と、条件内容設定部40と、通知先指定部50と、通知タイミング指定部52と、設定完了操作アイコン58と、を含む。
【0089】
条件内容設定部40は、例えば条件が達成されているかを判定するために参照すべきパラメータ値の種類を指定する参照パラメータ指定部41と、判定基準入力部42と、を有する。また、設定可能な選択肢を選択するための選択肢表示操作アイコン49が用意されている。選択肢表示操作アイコン49を操作することで、用意されている選択肢を表示させ、そこから選択して入力できる。
【0090】
判定基準入力部42の選択肢は、参照パラメータ指定部41で指定されたパラメータ値が満たすべき閾値であり、当該条件が達成されるための「達成難易度」を示すことになる。
【0091】
通知先指定部50は、当該条件に係る情報通知20の通知先を指定する。付属する選択肢表示操作アイコン39を操作すると、「指定配信者:[配信者アカウントを入力]」「全配信者」「ランキング上下5位内の配信者」「達成難易度に応じて自動」などの選択肢が表示され、そこから選択することができる。
【0092】
「指定配信者:[配信者アカウントを入力]」の選択肢を用いれば、条件設定者である配信者2hがライバル視する他配信者に、自分のコンテンツが条件を達成したことを自慢する情報通知20を送りつけることも可能になる。
【0093】
「達成難易度に応じて自動」は、サーバシステム1100が判定基準値に基づいて自動的に決定する選択肢である。例えば、判定基準値の難易度が高いほど、より多くの配信者を通知先に自動的に設定する。
【0094】
通知タイミング指定部52は、当該条件に係る情報通知20を通知先指定部50で指定された通知先へ、どのタイミングで実行するかを指定する。付属する選択肢表示操作アイコン49を操作すると、「条件達成とともに即時」「非視聴時」「指定時刻:[時刻を入力]」などの選択肢が表示される。
【0095】
その他の選択肢としては、「達成難易度に応じて自動」「電子メール」などを選択できる。「達成難易度に応じて自動」は、サーバシステム1100が判定基準値に基づいて自動的に決定する選択肢である。例えば、判定基準値が所定の高難度条件を満たす場合には、ニュース性が高いとして「即時」に通知し、高難度条件を満たさなければ「非視聴時」に通知する、といった具合に自動的に決定するとしてもよい。
【0096】
自身該当条件設定画面W10での設定内容は、配信者端末1500hからサーバシステム1100へ送信され、設定した配信者2hのユーザアカウントと紐付けて、サーバシステム1100にて登録される。
【0097】
図8は、配信者2hが他配信者のコンテンツを判定対象に限定する通知条件を設定するための設定画面例の図である。この種の通知条件を「他人該当条件」と呼称する。
【0098】
「他人該当条件」は、配信者2hの設定操作に基づいて、当該配信者以外の他配信者が条件達成配信者に該当するための通知条件である。
【0099】
配信者端末1500hは、所定の他人該当条件設定操作を検出すると、タッチパネル1506に他人該当条件設定画面W12を表示させる。当該設定画面は、条件設定者入力部30と、条件名入力部31と、条件説明テキスト入力部32と、条件内容設定部40と、通知先指定部50と、通知タイミング指定部52と、設定完了操作アイコン58と、を含む。
【0100】
条件内容設定部40は、例えば、参照パラメータ指定部41と、判定基準入力部42と、判定対象者指定部44と、を有する。
【0101】
判定対象者指定部44は、当該条件を判定する対象となる配信者2hを指定する。付属する選択肢表示操作アイコン49を操作すると、例えば、「対象配信者アカウントを入力」「設定者のランキングから上位N位以内」「男性/女性の配信者」などが表示される。
【0102】
「対象配信者アカウントを入力」の選択肢を選ぶと、特定の配信者2hの配信者アカウントを入力できる。ここで、条件を設定する配信者2hが、他配信者を特定して指定すると、互いの配信者が特定の関係にあると判断されて関連者として指定・設定されることになる。
【0103】
「設定者のランキングから上位N位以内」の選択肢を選ぶと、条件達成配信者のコンテンツと同じカテゴリー(カテゴリー分けは自己申告、運用者が自動振り分けの何れか又は両方)のランキングにおいて、条件設定者のコンテンツの最上位から上下N位以内の他配信者のコンテンツが、当該条件を満たすかの判定対象となる。なお、範囲数「N」は、設定者が入力できるとしてもよい。なお、ランキングはコンテンツのランキングではなく、配信者2hのランキングでもよい。
【0104】
「男性/女性の配信者」の選択肢を選ぶと、男性又は女性の一方を選択可能になり、何れかの性別の配信者に判定対象を限定できる。
勿論、これら以外の選択肢も適宜設定することができる。
【0105】
こうした他人該当条件設定画面W12での設定内容は、配信者端末1500hからサーバシステム1100へ送信され、設定した配信者2hのユーザアカウントと紐付けて、サーバシステム1100にて登録される。
【0106】
図9は、視聴者2vが通知条件を設定するための設定画面例の図である。この種の通知条件を「通知希望条件」と呼称する。
【0107】
「通知希望条件」は、視聴者2vの設定操作に基づいて設定される通知条件である。
視聴者端末1500vは、所定の通知希望条件設定操作を検出すると、タッチパネル1506に通知希望条件設定画面W14を表示させる。当該設定画面は、条件設定者入力部30と、条件名入力部31と、条件説明テキスト入力部32と、条件内容設定部40と、通知先指定部50と、通知タイミング指定部52と、設定完了操作アイコン58と、を含む。
【0108】
条件内容設定部40は、例えば、参照パラメータ指定部41と、判定基準入力部42と、基準配信者指定部43と、判定対象者指定部44と、を有する。
【0109】
基準配信者指定部43は、当該条件を判定する基準となる配信者2hを指定する。デフォルトは未指定を示す値であるが、当該指定部をタッチ操作すると、特定の配信者アカウントが入力可能になる。
【0110】
基準配信者指定部43に、条件設定者である視聴者2vのお気に入りの配信者2hを指定し、判定対象者指定部44で、お気に入りの配信者2hのライバルとなる配信者2hを設定すれば、特定のライバルの視聴者アクションの動向を、自動的に情報通知20を使って報告させることができる。
【0111】
こうした通知希望条件設定画面W14での設定内容は、視聴者端末1500vからサーバシステム1100へ送信され、設定した配信者2hのユーザアカウントと紐付けて、サーバシステム1100にて登録される。
【0112】
次に、機能構成について説明する。
図10は、サーバシステム1100の機能構成例を示す機能ブロック図である。
サーバシステム1100は、操作入力部100sと、サーバ処理部200sと、音出力部390sと、画像表示部392sと、通信部394sと、サーバ記憶部500sとを備える。
【0113】
操作入力部100sは、サーバの管理のための各種操作を入力するための手段である。
図1のキーボード1106がこれに該当する。
【0114】
サーバ処理部200sは、例えばCPUやGPU、ASIC、FPGA等の演算回路となるプロセッサの他、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100sやサーバ記憶部500sを含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100sからの操作入力信号、ユーザ端末1500などから受信したデータ、等に基づいて各種の演算処理を実行して、サーバシステム1100の動作を統合的に制御する。
【0115】
サーバ処理部200sは、ユーザ管理部202と、オンラインショッピング管理部204と、ゲーム管理部206と、コンテンツ提供管理部210と、計時部280sと、音生成部290sと、画像生成部292sと、通信制御部294sとを含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
【0116】
ユーザ管理部202は、ユーザ登録手続きに係る処理およびユーザアカウントに紐付けられる各種情報の記憶管理を行う。具体的には、ユーザ管理部202は、(1)登録ユーザへの固有のユーザアカウントの付与、(2)ユーザアカウント別の個人情報の記憶管理、(3)ゲームに係るセーブデータの記憶管理、(4)コンテンツの視聴履歴の管理、(5)視聴者アクションの履歴の管理、(6)所有する投げ銭アイテムの管理、などを行う。
【0117】
オンラインショッピング管理部204は、オンラインショッピングに関する制御を担い、公知のオンラインショッピング技術を適宜利用して実現できる。本実施形態では、オンラインショッピングによって、様々な種類の投げ銭アイテムを購入することができる。視聴者アクションとして投げ銭すると、購入し保有していた投げ銭アイテムが消費される。なお、オンラインショッピングにおける販売対象は、これら以外にも適宜設定可能である。
【0118】
ゲーム管理部206は、ユーザ端末1500にて所与のオンラインゲームをプレイさせるための各種制御を行う。ゲームは、ユーザ端末1500でプレイして楽しむこができるのは勿論のこと、エンターテインメントコンテンツとして、ゲームプレイ画面をライブ配信等に使用することもできる。
【0119】
コンテンツ提供管理部210は、視聴者端末1500vを通じて複数の視聴者2vに所与のコンテンツを同時配信可能に提供するための各種機能を有する。
具体的には、コンテンツ提供管理部210は、受付制御部212と、自身該当条件設定部214と、他人該当条件設定部216と、通知希望条件設定部218と、ランキング管理部220と、検出部224と、通知制御部230と、を含む。
【0120】
受付制御部212は、コンテンツ別に、視聴者端末1500vを通じて視聴者2vから視聴者アクションを受け付ける。そして、受け付けた視聴者アクションの履歴情報を、視聴者2vと紐付けて記憶する制御を行う。
【0121】
自身該当条件設定部214は、配信者2hの設定操作に基づいて、当該配信者自身が条件達成配信者(通知条件を満たすコンテンツの配信者)に該当するための条件(自身該当条件)を設定する。
【0122】
他人該当条件設定部216は、配信者2hの設定操作に基づいて、当該配信者以外の配信者が条件達成配信者に該当するための条件(他人該当条件)を設定する。
【0123】
通知希望条件設定部218は、視聴者2vの設定操作に基づいて通知希望条件を設定する。
【0124】
ランキング管理部220は、コンテンツおよび配信者を視聴者アクションの実績に基づいてランキングする。ランキングは、コンテンツの内容に基づくカテゴリー別に分けられており、コンテンツ別、配信者別に行われる。
【0125】
人気順位の相対関係に着目すると、ランキング管理部220によるランキング順は、配信者同士の関連付けの1つとなる。また、他人該当条件設定部216により設定される他人該当条件において、設定者と判定対象者指定部44(
図8参照)で指定された配信者2hとがライバル関係や友人関係などを示すので、関連付けの1つと見なすことができる。同様に、通知希望条件設定部218により設定される通知希望条件において、基準配信者指定部43と判定対象者指定部44(
図9参照)で指定された配信者2hが、ライバル関係や友人関係、などを示すので、これも関連付けの1つと見なすことができる。
従って、他人該当条件設定部216と、通知希望条件設定部218と、ランキング管理部220は、何れも配信者関連づけ部としての機能も担っているといえる。
【0126】
検出部224は、受付制御部212が受け付けた視聴者アクションに基づく所与の条件を満たしたコンテンツ(条件達成コンテンツ)を、視聴者アクションの内容を示すパラメータ値(視聴者アクションの実績を表すパラメータ値)に基づいて検出する。具体的には、検出部224は、コンテンツそれぞれについて、自身該当条件・他人該当条件・通知希望条件の何れかを満たすか判定して、条件達成コンテンツを検出する
【0127】
通知制御部230は、検出部224の検出に応じて、当該検出されたコンテンツ以外のコンテンツ(その他コンテンツ)に係る配信者2h(その他配信者)の配信者端末1500hおよび/又は当該その他コンテンツを視聴している視聴者2vの視聴者端末1500vに、当該検出がなされた旨、条件達成コンテンツの配信者2h(条件達成配信者)、および、当該達成した条件のうち少なくとも1つを示す情報通知20を行うための各種制御を行う。
【0128】
通知制御部230は、その他コンテンツとして、未だ条件を満たしていないコンテンツを選択することができる。
【0129】
そして、通知制御部230は、関連配信者宛通知制御部231と、関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御部232と、視聴者自身宛通知制御部233と、通知先自動選択部234と、通知タイミング制御部235と、を有する。
【0130】
関連配信者宛通知制御部231は、条件達成配信者に対して関連付けられた配信者であってその他コンテンツに係るその他配信者を選択し、当該その他配信者の配信者端末1500hに情報通知20を行うための各種制御を行う。
【0131】
関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御部232は、条件達成配信者に対して関連付けられた配信者がその他配信者に該当するその他コンテンツを選択し、当該その他コンテンツを視聴している視聴者2vの視聴者端末1500vに情報通知20を行うための各種制御を行う。その際、関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御部232は、当該その他コンテンツを視聴している視聴者2vに、当該その他コンテンツが情報通知20に係り達成された条件を満たすために必要となる視聴者アクション等のアドバイス情報を、情報通知の内容に含めて通知する。
【0132】
視聴者自身宛通知制御部233は、通知希望条件を満たした条件達成コンテンツに係る情報通知20を、当該通知希望条件を設定した視聴者2vの視聴者端末1500vに通知する。
【0133】
通知先自動選択部234は、検出部224により検出された条件の種類に基づいて、情報通知20を行う通知先を自動的に選択する。具体的には、検出された条件(達成条件)に設定されている通知先指定部50(
図7参照)の設定に従って選択する。
【0134】
通知タイミング制御部235は、情報通知20を行うタイミングを可変に制御する。具体的には、検出された条件(達成条件)に設定されている通知タイミング指定部52(
図7~
図9参照)の設定に従って選択する。
【0135】
計時部280sは、システムクロックを利用して現在日時や制限時間等の計時を行う。
【0136】
音生成部290sは、音声データの生成やデコードをするICやソフトウェアの実行により実現され、サーバシステム1100のシステム管理や、ゲーム等に係る操作音や効果音、BGM、音声通話、などの音声データを生成或いはデコードする。そして、システム管理に関する音声信号は音出力部390sへ出力する。
【0137】
音出力部390sは、音声信号を放音する。
図1の例では本体装置やタッチパネル1108が備えるスピーカ(不図示)がこれに該当する。
【0138】
画像生成部292sは、画像表示部392sに表示させる画像を生成し、その画像信号の出力を行う。サーバシステム1100のシステム管理に関する画面やゲームに係る各種画面(又はそれらをユーザ端末1500で表示させるためのデータ)などを生成する機能の一部がこれに該当する。
【0139】
画像表示部392sは、フラットパネルディスプレイや、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクターなど、画像を表示させる装置で実現される。
図1の例では、タッチパネル1108がこれに該当する。
【0140】
通信制御部294sは、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部394sを介して外部装置とのデータのやりとりを実現する。
【0141】
通信部394sは、ネットワーク9と接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
図1の例では通信装置1153が該当する。
【0142】
サーバ記憶部500sは、サーバ処理部200sにサーバシステム1100を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、サーバ処理部200sの作業領域として用いられ、サーバ処理部200sが各種プログラムに従って実行した演算結果などを一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスク、オンラインストレージなどによって実現される。
図1の例では本体装置が搭載するICメモリ1152やハードディスクなどの記憶媒体、およびストレージ1140がこれに該当する。
【0143】
図11は、サーバ記憶部500sが記憶するプログラムやデータの例を示す図である。
本実施形態におけるサーバ記憶部500sは、サーバプログラム501と、配信用配信クライアントプログラム503と、配信用視聴クライアントプログラム505と、配信用ゲームクライアントプログラム507と、配信用ゲーム初期設定データ510と、通知条件設定データ520と、選択肢定義データ560と、ユーザ管理データ600と、ログインユーザ情報640と、コンテンツ登録データ650と、ゲームのプレイデータ700と、配信管理データ720と、情報通知制御データ740と、ランキングデータ770と、現在日時900と、を記憶する。サーバ記憶部500sは、その他のプログラムやデータ(例えばタイマーや、カウンタ、各種フラグなど)も適宜記憶する。
【0144】
サーバプログラム501は、サーバ処理部200sが読み出して実行することで、ユーザ管理部202、オンラインショッピング管理部204、ゲーム管理部206、コンテンツ提供管理部210、としての機能を実現させるためのプログラムである。
【0145】
配信用配信クライアントプログラム503は、配信者端末1500hとなるユーザ端末1500へ提供され、実行される配信素材となるコンテンツの作成や、サーバシステム1100への登録、ライブ配信に係る機能を実現するクライアントプログラムのオリジナルである。
【0146】
配信用視聴クライアントプログラム505は、視聴者端末1500vとなるユーザ端末1500へ提供され、実行されることで視聴者端末1500vにて視聴に係る各種機能を実現するクライアントプログラムのオリジナルである。
【0147】
配信用ゲームクライアントプログラム507は、ユーザ端末1500へ提供されるゲームプレイに係るクライアントプログラムのオリジナルである。
配信用ゲーム初期設定データ510は、配信用ゲームクライアントプログラム507を実行することで実現されるゲームの実行制御に必要な各種初期設定データを含む。配信用ゲームクライアントプログラム507とともにユーザ端末1500へ提供される。
【0148】
通知条件設定データ520は、通知条件毎に作成され、当該条件に係る各種データを格納する。標準通知条件の通知条件設定データ520はコンテンツ視聴システム1000の運用者が設定する。自身該当条件・他人該当条件の通知条件設定データ520は、配信者2hの設定操作に応じて作成される(
図7、
図8参照)。通知希望条件の通知条件設定データ520は、視聴者2vの設定操作に応じて作成される(
図9参照)。
【0149】
1つの通知条件設定データ520は、例えば
図12に示すように、通知条件種類521と、固有の通知条件ID522と、設定者523と、条件名524と、条件説明テキスト525と、条件内容データ530と、通知先指定540と、通知タイミング指定542と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
【0150】
通知条件種類521は、標準、自身該当、他人該当、通知希望、の何れかが設定される。
設定者523は、標準通知条件であればコンテンツ視聴システム1000の運用者を示す所定値を格納し、自身該当条件・他人該当条件・通知希望条件の何れかであれば、設定操作したユーザ2のユーザアカウントを格納する。
【0151】
条件内容データ530は、参照パラメータ値種類531と、判定基準設定532と、基準配信者設定533と、判定対象配信者設定534と、を含む。基準配信者設定533と判定対象配信者設定534は、設定次第によって当該条件の設定者と関連する関連配信者を示すことになるので、後述するランキングデータ770と並んで配信者関連付けデータ535としても機能する。
【0152】
通知先指定540は、通知先を選抜するための情報である。例えば、指定配信者を示す1つ又は複数のユーザアカウント、通知先を選抜するための条件(例えば、ランキング上下5位以内など)、が設定される。
【0153】
通知タイミング指定542は、情報通知20を実行するタイミングを設定するための情報を格納する。初期設定は「条件達成とともに即時」に設定されているが、通知タイミング指定部52に係りユーザによる選択入力の結果に適宜更新される。
【0154】
図11に戻って、選択肢定義データ560は、自身該当条件・他人該当条件・通知希望条件の設定画面において表示される設定の選択肢毎に用意され、どの選択肢表示操作アイコン39を操作すると表示されるのか、選択肢のリスト、他の設定に応じてどの選択肢を表示/非表示とするかを示す表示選抜条件、などを対応付けて格納する。
【0155】
ユーザ管理データ600は、登録済みのユーザ毎に用意され、当該ユーザに紐付けられる各種情報が格納される。1つのユーザ管理データ600は、例えば
図13に示すように
ユーザIDを含む固有のユーザアカウント601と、保有投げ銭アイテムリスト603と、配信関連データ610と、視聴関連データ620と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
【0156】
配信関連データ610は、当該ユーザが配信者2hとなって配信した配信コンテンツIDリスト611と、当該ユーザが配信者2hとなって設定した自身該当条件IDリスト612および他人該当条件IDリスト613と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
【0157】
視聴関連データ620は、当該ユーザが視聴者2vとなって視聴したコンテンツ毎の視聴履歴データ622と、当該ユーザが視聴者2vとなって設定した通知希望条件IDリスト624と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
【0158】
図11に戻って、ログインユーザ情報640は、サーバシステム1100にアクセスして所定のログイン手続を経たユーザ端末1500毎に作成され、それぞれユーザアカウントと、端末アクセス情報と、を対応付けて格納する。
【0159】
コンテンツ登録データ650は、当該システムが配信可能なコンテンツ毎に作成され、当該コンテンツに係る各種データを格納する。
1つのコンテンツ登録データ650は、例えば
図14に示す様に、固有のコンテンツID651と、配信者アカウント653と、タグデータ654と、コンテンツデータ655と、視聴者アクション履歴データ660と、視聴者アクション実績データ670と、条件達成履歴データ680と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
【0160】
コンテンツID651は、当該コンテンツの名称、登録番号、URLなど、を用いることができる。コンテンツ視聴システム1000を利用して当該コンテンツを視聴するための検索や、呼び出し、ダイレクトな視聴開始、などを実現させる情報であると好適である。
【0161】
視聴者アクション履歴データ660は、当該コンテンツの配信中になされた視聴者アクション毎に作成され、当該アクションに係る各種データを格納する。1つの視聴者アクション履歴データ660は、当該視聴者アクションを行った視聴者2vを示す実行視聴者アカウント661と、実行されたタイミングを示す実行タイムコード664と、アクション内容666と、を含む。
【0162】
アクション内容666は、例えば「コメント」であれば、コメントテキストを格納する。「評価点」であれはその点数、「投げ銭」であれば使用された投げ銭アイテムの種類、投げ銭アイテムの纏め使用を許容する構成ならば一度に纏めて使用された使用数、を格納する。
【0163】
視聴者アクション実績データ670は、当該コンテンツの配信中になされた視聴者アクションについての統計データであって、視聴者アクションの実績を様々な観点から記述した各種のパラメータ値を格納する。
【0164】
パラメータの種類や数は適宜設定可能である。
例えば、視聴者アクション実績データ670は、配信中獲得コメント合計数履歴671と、配信中獲得評価点合計変動履歴672と、配信中獲得投げ銭金額合計履歴673と、を含む。これらの3つの履歴データは、当該コンテンツの最新の配信1回において獲得したコメント、評価点、投げ銭金額それぞれの合計を、タイムコードを時間軸とする時系列に格納したデータである。
図4にグラフ形式で示したデータがこれに該当する。
【0165】
また、視聴者アクション実績データ670は、投げ銭種類リスト674と、称賛コメント率履歴675と、総獲得コメント数676と、総獲得評価点677と、総獲得投げ銭金額678と、を含む。総獲得コメント数676・総獲得評価点677・総獲得投げ銭金額678の3つの履歴データは、当該コンテンツを今までの全配信を通して獲得したコメント・評価点・投げ銭金額ぞれぞれの総合計である。
【0166】
条件達成履歴データ680は、当該コンテンツが通知条件を満たす毎に作成される。1つの条件達成履歴データ680は、達成された条件を示す達成通知条件IDと、達成日時と、今回を含め当該条件を達成した合計回数である達成回数と、を対応付けて格納する。勿論、これら以外のデータも適宜格納してもよい。
【0167】
図15は、配信管理データ720のデータ構成例を示す図である。
配信管理データ720は、1回の配信毎に作成され、当該配信の実行に係る各種データを格納する。1つの配信管理データ720は、固有の配信ID721と、配信対象コンテンツID722と、配信者アカウント723と、視聴者アカウントリスト724と、配信タイムコード725と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含んでもよい。
【0168】
図16は、情報通知制御データ740のデータ構成例を示す図である。
情報通知制御データ740は、通知条件を満たしたコンテンツが検出される毎に作成されて、当該コンテンツに関連する各種データを格納する。1つの情報通知制御データ740は、例えば、固有の情報通知ID741と、達成通知条件ID742と、条件達成コンテンツID743と、条件達成配信者アカウント744と、その他コンテンツIDリスト745と、その他配信者アカウントリスト746と、その他視聴者アカウントリスト747と、通知先データ750と、情報通知設定データ760と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
【0169】
その他コンテンツIDリスト745は、条件達成コンテンツID743の示すコンテンツ以外で、配信中の他のコンテンツのリストである。
【0170】
その他配信者アカウントリスト746は、その他コンテンツIDリスト745に登録されているその他コンテンツを配信する配信者2hの配信者アカウントを格納する。
【0171】
その他視聴者アカウントリスト747は、その他コンテンツIDリスト745に登録されているその他コンテンツを視聴中の視聴者2vの視聴者アカウントを格納する。
【0172】
通知先データ750は、当該情報通知20を個別配信する先を示す配信者アカウント、視聴者アカウントのリストである。
【0173】
情報通知設定データ760は、通知先データ750で設定されている各通知先に送信される個別の情報通知20毎に作成される。
1つの情報通知設定データ760は、個別通知先アカウント761と、配信者アカウント表示用データ762(条件達成配信者アカウント744の写し)と、視聴情報表示用データ763(条件達成コンテンツID743の写し)と、条件説明表示用データ764(条件達成コンテンツID743の条件説明テキスト525の写し;
図12参照)と、アドバイス情報表示用データ765と、通知タイミング設定データ766と、通知実行履歴767と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
【0174】
アドバイス情報表示用データ765は、情報通知20毎に作成される。
具体的には、条件達成コンテンツID743の示すコンテンツに係る視聴者アクション実績データ670(
図14参照)と、個別通知先アカウント761の配信者2hが配信している、或いは同アカウントの視聴者2vが視聴しているコンテンツの視聴者アクション実績データ670と、を参照する。次いで、達成通知条件ID742が合致する通知条件設定データ520の参照パラメータ値種類531(
図12参照)が示すパラメータ値を比較し、個別通知先アカウント761が配信或いは視聴しているコンテンツのそれが、条件達成コンテンツID743の示すコンテンツのそれに追い付くための必要量を求める。そして、参照パラメータ値種類531の示すパラメータ値名と、必要量とを、アドバイス情報表示用データ765に含める。個別通知先アカウント761が配信或いは視聴しているコンテンツの視聴者2v、1人当たり必要とされるコメント数や、評価数、投げ銭数、投げ銭金額などを求めて、アドバイス情報表示用データ765に含めるとしてもよい。
【0175】
通知タイミング設定データ766は、達成通知条件ID742が合致する通知条件設定データ520の通知タイミング指定542(
図12参照)に基づいて決定される。
【0176】
通知実行履歴767は、個別通知先アカウント761へ情報通知20が行われた日時を格納する。初期値は、未実行を示す所定値である。
【0177】
図17は、ユーザ端末1500の機能構成例を示す機能ブロック図である。
ユーザ端末1500は、操作入力部100と、音声入力部102と、端末処理部200と、音出力部390と、画像表示部392と、通信部394と、端末記憶部500と、を備える。
【0178】
操作入力部100は、プレーヤによってなされた各種の操作入力に応じた操作入力信号を端末処理部200に出力する。例えば、プッシュスイッチや、ジョイスティック、タッチパッド、トラックボール、加速度センサ、ジャイロ、CCDモジュール、などによって実現できる。
図2の方向入力キー1502や、ボタンスイッチ1504、タッチパネル1506、などがこれに該当する。
【0179】
音声入力部102は、プレーヤである配信者2hのプレイ中の声を集音して音声信号を端末処理部200へ出力する。
図2の例ではマイク1512がこれに該当する。
【0180】
端末処理部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100や端末記憶部500を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100からの操作入力信号、サーバシステム1100から受信した各種データに基づいて各種の演算処理を実行して、ユーザ端末1500の動作を制御する。
図2の制御基板1550がこれに該当する。
【0181】
そして、本実施形態における端末処理部200は、ゲームクライアント演算部260と、配信クライアント演算部270と、視聴クライアント演算部272と、計時部280と、音生成部290と、画像生成部292と、通信制御部294と、を有する。
【0182】
ゲームクライアント演算部260は、ユーザ端末1500をサーバシステム1100と通信するゲームクライアント装置として機能させる制御を行う。具体的には、ゲームクライアント演算部260は、操作信号送信制御部261と、画像表示制御部262と、を含む。
【0183】
操作信号送信制御部261は、操作入力部100へなされた操作に応じて、各種データやリクエストをサーバシステム1100へ送信するための処理を実行する。
画像表示制御部262は、サーバシステム1100から受信した各種データ等に基づいてゲーム画面や各種の操作画面等を表示するための制御を行う。
【0184】
配信クライアント演算部270は、配信用のコンテンツのデータを作成し、サーバシステム1100へ送信する制御を行う。ゲームプレイ動画にプレーヤの音声を合成して配信する場合は配信クライアント演算部270が、音声入力部102で集音したプレーヤの声のデータ(プレーヤ音声データ)を生成して、サーバシステム1100へ送信する制御を行う。
【0185】
視聴クライアント演算部272は、視聴者端末1500vとして機能するための各種機能を実現する。例えば、視聴クライアント演算部272は、サーバシステム1100から配信されるデータに基づいて、コンテンツ提供画面を表示させる制御、操作入力部100から所定の視聴者アクション操作を入力するための制御、入力された視聴者アクションの情報をサーバシステム1100へ送信する制御、を実行する。
【0186】
計時部280は、システムクロックを利用して現在日時や制限時間等の計時を行う。
【0187】
音生成部290は、例えばデジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、音声合成ICなどのプロセッサ、音声ファイルを再生可能なオーディオコーデック等によって実現され、楽曲や効果音、各種操作音の音信号を生成し、音出力部390に出力する。
【0188】
音出力部390は、音生成部290から入力される音信号に基づいて音出力(放音)する装置によって実現される。
図2のスピーカ1510がこれに該当する。
【0189】
画像生成部292は、画像表示制御部262の処理結果に基づいて、画像の生成・画像の合成、画像表示部392にそれらを表示させる画像信号の出力、などを行う。
図2の例では、制御基板1550に搭載されるGPU(Graphics Processing Unit)、グラフィックコントローラがこれに該当する。
【0190】
画像表示部392は、フラットパネルディスプレイや、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクターなど、画像を表示させる装置で実現される。
図2の例では、タッチパネル1506がこれに該当する。
【0191】
通信制御部294は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部394を介して外部装置とのデータのやりとりを実現する。
【0192】
通信部394は、ネットワーク9と接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
図2の例では無線通信モジュール1553がこれに該当する。
【0193】
なお、本実施形態では、通知条件の設定画面やゲーム画面等の画像をサーバシステム1100にて生成する構成とするが、ユーザ端末1500で生成する構成も可能である。その場合、画像表示制御部262は、例えば3DCGを生成するための仮想3次元空間に配置されたオブジェクトの制御などを行い、画像生成部292が3DCGをレンダリングし、ゲーム画面を生成するための各種制御を実行することになる。
【0194】
端末記憶部500は、端末処理部200に所与の機能を実現させるためのプログラムや、各種データ等を記憶する。また、端末処理部200の作業領域として用いられ、端末処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果や操作入力部100から入力される入力データ等を一時的に記憶する。こうした機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスクなどによって実現される。
図2の例では、制御基板1550が搭載するICメモリ1552やメモリカード1540がこれに該当する。オンラインストレージを利用する構成も可能である。
【0195】
具体的には、端末記憶部500は、端末処理部200をゲームクライアント演算部260として機能させるためのゲームクライアントプログラム502(エンターテインメントアプリケーション)と、配信クライアント演算部270として機能させるための配信クライアントプログラム504と、視聴クライアント演算部272として機能させるための視聴クライアントプログラム506と、現在日時900と、を記録する。勿論、これら以外のデータも適宜記憶できる。例えば、操作入力データや、ゲームプレイの再現用データ、プレーヤ音声データ、マイク1512で集音しながらカメラ1520(
図2参照)で撮影した動画データ、なども記憶するとしてもよい。
【0196】
次に、コンテンツ視聴システム1000の動作について説明する。
図18は、コンテンツ配信に係りサーバシステム1100が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【0197】
配信者端末1500hにて、所定の自身該当条件設定開始操作が入力されると、配信者端末1500hは所定のリクエスト信号をサーバシステム1100へ送信する。
【0198】
サーバシステム1100は、これを受信すると(ステップS12のYES)、自身該当条件設定処理を実行する(ステップS14)。これにより、送信元の配信者端末1500hでは、自身該当条件設定画面W10(
図7参照)が表示され、当該設定画面での設定内容は、サーバシステム1100へ送信され、新たな通知条件設定データ520(
図12参照)として記憶される。
【0199】
同様にして、配信者端末1500hにて、所定の他人該当条件設定開始操作が入力されると、配信者端末1500hは所定のリクエスト信号をサーバシステム1100へ送信する。
【0200】
サーバシステム1100は、これを受信すると(ステップS16のYES)、他人該当条件設定処理を実行する(ステップS18)。これにより、送信元の配信者端末1500hでは、他人該当条件設定画面W12(
図8参照)が表示され、当該設定画面での設定内容は、サーバシステム1100へ送信され、新たな通知条件設定データ520として記憶される。
【0201】
また、視聴者端末1500vにて、所定の通知希望条件設定開始操作が入力されると、視聴者端末1500vは所定のリクエスト信号をサーバシステム1100へ送信する。
【0202】
サーバシステム1100は、これを受信すると(ステップS30のYES)、通知希望条件設定処理を実行する(ステップS32)。これにより、送信元の視聴者端末1500vでは、通知希望条件設定画面W14(
図9参照)が表示され、当該設定画面での設定内容は、サーバシステム1100へ送信され、新たな通知条件設定データ520として記憶される。
【0203】
また、視聴者端末1500vにて、所定のコンテンツリスト表示操作が入力されると、視聴者端末1500vは所定のリクエスト信号をサーバシステム1100へ送信する。
【0204】
サーバシステム1100は、これを受信すると、リスト要求ありと見なして(ステップS34のYES)、送信元の視聴者端末1500vへ登録されているコンテンツのリストを送信し、当該視聴者端末1500vにて表示させる(ステップS36)。
【0205】
そして、視聴者端末1500vは、コンテンツのリストから視聴するコンテンツを選択する操作が入力されると、選択結果と所定の配信リクエスト信号とをサーバシステム1100へ送信する。
【0206】
サーバシステム1100は、これを受信すると(ステップS40のYSE)、送信元の視聴者端末1500vへリクエストされたコンテンツの配信を開始し(ステップS42)、当該視聴者端末1500vから当該コンテンツへの視聴者アクションの受け付けと、当該視聴者端末1500vにおけるコンテンツ提供画面W4(
図4参照)にて受け付けた視聴者アクションに応じた反映表示をさせる制御を開始する(ステップS44)。
【0207】
これ以降、配信中のコンテンツに係り、受け付けられた視聴者アクション毎に視聴者アクション履歴データ660が作成され、逐次、視聴者アクション実績データ670も更新される。
【0208】
また、サーバシステム1100は、常時、各コンテンツの視聴者アクション実績データ670を監視して、ランキングを更新する(ステップS46)。ランキングは、配信者2h間の人気度合に着目した関係性を示すものであり、ランキングの更新は、配信者2h間の関連性の更新ともなる。
【0209】
そして、サーバシステム1100は、情報通知処理(ステップS50)を実行する。
【0210】
図19は、情報通知処理の流れを説明するためのフローチャートである。
同処理において、サーバシステム1100は、配信中のコンテンツ毎にループA1を実行する(ステップS60)。ループA1では、サーバシステム1100は、処理対象のコンテンツについて、標準通知条件、自身該当条件、他人該当条件、通知希望条件それぞれについてループA3を実行する(ステップS62)。
【0211】
ループA3では、サーバシステム1100は、ループA1の処理対象コンテンツが、ループA3の処理対象とされる通知条件を満たしているか、当該通知条件を達成しているかを判定する(ステップS70)。
【0212】
もし、達成していれば(ステップS70のYES)、サーバシステム1100は、条件達成履歴データ680(
図14参照)を作成し(ステップS72)、処理対象コンテンツ以外のコンテンツを「その他コンテンツ」として選定する(ステップS74)。
【0213】
その他コンテンツの選定では、具体的には、情報通知制御データ740(
図16参照)を作成し、ループA1の処理対象コンテンツ以外のコンテンツの条件達成履歴データ680を参照し、ループA3の処理対象通知条件と同じ通知条件が未達のコンテンツを、その他コンテンツIDリスト745に設定する。勿論、通知条件の内容によっては、未達成/達成済みにかかわらず設定するケースを含めても良い。
【0214】
次いで、サーバシステム1100は、その他配信者と、その他視聴者とを設定する(ステップS76)。すなわち、その他コンテンツIDリスト745に登録されているコンテンツの配信者2hと、その時点でその他コンテンツIDリスト745に登録されているコンテンツを視聴している視聴者2vと、を検索して、それぞれ、その他配信者アカウントリスト746、その他視聴者アカウントリスト747に設定する。
【0215】
次に、サーバシステム1100は、実際に情報通知20をする通知先を一次設定する(ステップS78)。
具体的には、ループA3の処理対象通知条件が「標準通知条件」であれば、その通知先指定540(
図12参照)の設定は、「全配信者」「指定配信者:[配信者アカウントを入力]」「ランキング上下5位内の配信者」などである。サーバシステム1100は、通知先指定540が「全配信者」であれは、その他配信者アカウントリスト746を通知先データ750に写す。「指定配信者:[配信者アカウントを入力]」であれば、その他配信者アカウントリスト746から選抜して、通知先データ750に設定する。「ランキング上下5位以内の配信者」であれば、条件達成配信者アカウント744の示す配信者2hのランキング順位から上下それぞれ5位以内の配信者2hを、その他配信者アカウントリスト746から選抜して、通知先データ750に設定する。
【0216】
指定配信者は、設定によってはライバルであったり友人であったりの関係者を示し、ランキング上下所定範囲内の配信者も、コンテンツの人気度合からライバル関係、競争関係が推定される関係者を示すので、当該ステップは、配信関係者を通知先に設定しているともいえる。
【0217】
また、ループA3の処理対象通知条件が「自身該当条件」又は「通知希望条件」であれば、その通知先指定540の設定は、当該条件の設定者のアカウントを示すので、サーバシステム1100は、これをその他配信者アカウントリスト746から選抜して、通知先データ750に設定する。
【0218】
次に、サーバシステム1100は、ループA3の処理対象とされる通知条件の達成難易度に応じて通知先データ750に登録されている通知先を絞り込みし(ステップS90)、更に絞り込み後のその他視聴者アカウントリスト747の中から、通知先データ750に登録されている配信者2hのコンテンツを視聴中の視聴者2vを選抜して、通知先データ750に設定する(ステップS92)。
【0219】
次に、サーバシステム1100は、通知先データ750に登録されている配信者2hや視聴者2v別に、情報通知設定データ760を設定し(ステップS94)、ループA3を終了する(ステップS96)。
【0220】
全ての通知条件設定データ520についてループA3を実行したならば、ループA1を終了する(ステップS98)。
そして、全ての配信中のコンテンツについてループA1を実行したならば、サーバシステム1100は、通知タイミング設定データ766が示すタイミングが到来した情報通知設定データ760に係る情報通知20を実行し、通知実行履歴767を更新する(ステップS100)。なお、情報通知20の実行に際しては、通知実行履歴767を参照し、過去の実行回数が所定回数に達している場合には、これを実行対象外とする。
【0221】
以上、本実施形態によれば、コンテンツ別の視聴者アクションの実績を簡単に知ることができるコンテンツ提供システムの技術を提供すること、ができる。
【0222】
すなわち、コンテンツ視聴システム1000は、あるコンテンツの配信に係り、視聴者端末1500vから視聴者アクションを受け付け、それらが所与の条件を満たすと、当該コンテンツとは別のその他コンテンツの配信者2hの配信者端末1500hや、当該その他コンテンツを視聴している視聴者2vの視聴者端末1500v末へ、情報通知を行うことができる。
【0223】
配信者2hや視聴者2vは、情報通知を得ることで、コンテンツ別の視聴者アクションの実績を簡単に知ることができる。所与の条件としては、例えば、注目に値する視聴者アクションの実績を得たコンテンツを指し示す内容を設定することができる。
【0224】
また、視聴者向けの情報通知は、当該視聴者がコンテンツの視聴中に行うことができる。お気に入りの配信者を積極的に応援したいタイプの視聴者が、まさにお気に入り配信者のコンテンツを視聴中に情報通知20を受けると、これに刺激されて、更に積極的に視聴者アクションを行うことが期待される。
【0225】
また、コンテンツ視聴システム1000は、条件を未だ満たしていないコンテンツの配信者/視聴者に情報通知を行うことができる。よって、情報通知が通知された配信者/視聴者にとっては、当該配信者/視聴者に係るコンテンツが未だ条件を満たしていないのに、既に条件を満たしたコンテンツが現れたことを知ることになる。ライバル心や競争心を生じさせることで、コミュニティーの活発化や、コンテンツの視聴に対する興趣性を向上させることができる。
【0226】
また、コンテンツ視聴システム1000は、自身該当条件を設定した配信者2hが、自身のコンテンツに係り当該条件を満たしたことを、他の配信者に報せることができる。情報通知20を、欲しい情報を得る手段としてだけでなく、他者に報せる手段としても利用できるようになる。
【0227】
また、コンテンツ視聴システム1000は、関連付けられた配信者のコンテンツについての情報通知20を、当該コンテンツを視聴している視聴者2vにも送信することができる。よって、「お気に入りの配信者に関連する他の配信者のコンテンツに対して行われる視聴者アクションが気になる」視聴者の望みに応えることができる。
【0228】
特に、関連配信者コンテンツを視聴している視聴者2vに条件達成に必要なアドバイス情報を提供できるので、お気に入りのある視聴者2vが自身のお気に入りが他の配信者に視聴者アクションの実績で負けて欲しくないと思う気持ちを刺激して、より積極的に視聴者アクションを行うように促す効果が期待できる。
【0229】
また、視聴者2vそれぞれが、情報通知20が欲しいコンテンツを見つけるための通知希望条件を設定できる。よって、視聴者2vにとっての視聴者アクションの実績調査としての使い勝手が向上する。
【0230】
また、コンテンツ視聴システム1000は、達成された条件の達成難易度に応じて情報通知の通知先を自動的に選択できる。例えば、前人未踏級の非常に高い達成難易度の条件が達成されたら、全配信者を通知先に選択し、誰でも時間とともにやがて達成できるような低難易度の条件が達成された場合には、達成したコンテンツの配信者と関係のある配信者(例えば、ライバル、身内、友人、など)に限定して通知先に選択するとしてもよい。そうすることで、情報通知20の価値のデフレを抑制し、視聴者アクションの実績調査としての使い勝手を高く維持することができる。
【0231】
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記形態に限定されるものではなく適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
【0232】
(変形例その1)
例えば、上記実施形態ではサーバシステム1100がゲーム管理部206の機能を有する例を示したが、配信者端末1500hがゲーム管理部206の機能を有する構成も可能である。当該構成では、ゲーム管理部206が、ゲームプレイを再現する再現用データを生成し、これをサーバシステム1100へ送信し、サーバシステム1100が受信した再現用データに基づいて再現したゲームプレイの映像を配信する。
なお、コンテンツとしてゲームプレイ動画を対象外とする場合に、ゲーム管理部206に係る要素を省略できる。
【0233】
(変形例その2)
また、上記実施形態では、情報通知20をコンテンツオリジナル画面W6やコンテンツ提供画面W8(
図6参照)内にて、流れ表示するとして説明したが、表示のさせ方はこれに限らない。例えば、画面内に情報通知20を時系列に表示する専用の表示部を設けて、そこにタイル様に表示してもよい。
【0234】
(変形例その3)
また、情報通知20は、通知を受けたユーザ2が任意のタイミングで別途表示させることができる構成も可能である。
具体的には、サーバシステム1100は、情報通知設定データ760を、個別通知先アカウント761の示すユーザのユーザ管理データ600(
図13参照)に複製し管理する。そして、配信者端末1500hおよび視聴者端末1500vは、所定の通知閲覧操作が入力されると、所定のリクエストをサーバシステム1100へ送信する手段を有する。そして、サーバシステム1100は、これを受信すると、送信元のユーザ端末1500を使用するユーザ2のユーザ管理データ600から複製された情報通知設定データ760の情報を、リクエスト元のユーザ端末1500にて閲覧表示させる手段を有する、としてもよい。
【0235】
(変形例その4)
また、上記実施形態では、情報通知20は、配信者2hの配信者端末1500hと、視聴者2vの視聴者端末1500vの両方に行われたが、何れか一方を省略した構成も可能である。
【0236】
(変形例その5)
また、上記実施形態に、情報通知20の元になった配信者2h(通知条件を満たした配信者2h)の配信者端末1500hに、自身に係る通知が行われたことを通知する要素を追加してもよい。
【0237】
具体的には、例えば
図20に示すサーバシステム1100Bのように、サーバ処理部200sに通知実行通知制御部240を加える。通知実行通知制御部240は、通知制御部230による通知がなされた旨を、条件達成配信者(
図16の条件達成配信者アカウント744が示す配信者2h;
図3~
図5を参照して説明した例では配信者2haがこれに該当。)の配信者端末1500hに通知する制御を、ステップS50(
図18参照)の次に行う。
【0238】
図21は、通知実行通知制御部240による通知である通知実行通知60の表示例を示す図である。
通知実行通知60は、条件達成配信者(
図21の例では、配信者2ha)の配信者端末1500hで表示されるコンテンツオリジナル画面W2a内に、例えば情報通知20と同様に流れ表示されるとしてもよい。通知実行通知60は、条件達成配信者に関してどのような内容の情報通知20が行われたかを示す通知内容表示62と、情報通知20の通知先のアカウントを示す通知対象者表示64と、通知数表示66と、を含む。
【0239】
通知内容表示62は、情報通知制御データ740の達成通知条件ID742(
図16参照)の示す通知条件設定データ520(
図12参照)の条件説明テキスト525を元にする。通知対象者表示64は、情報通知制御データ740のその他配信者アカウントリスト746を元にする。通知数表示66は、情報通知制御データ740のその他配信者アカウントリスト746及びその他視聴者アカウントリスト747を元にする。
【0240】
通知実行通知60を通知することで、条件達成配信者に、自身のコンテンツ配信が注目されており、どのような内容の通知がどこに通知されたかを知ることができる。条件達成配信者のライバル意識を刺激し、更に上質なコンテンツ配信を目指す動機付けとなる。
【0241】
なお、通知実行通知60には、通知内容表示62・通知対象者表示64・通知数表示66以外の情報も適宜含めてもよいし、これらの何れか又は複数を省略してもよい。或いは、これら全ての表示を省略して、通知実行通知60の画面の隅に所定のバッチマークを表示するとしてもよい。また、通知実行通知60は、条件達成配信者のコンテンツを視聴している視聴者2vの視聴者端末1500vにも表示するとしてもよい。
【0242】
(変形例その6)
また、配信されているコンテンツが、配信者2hがプレーヤとしてゲームプレイをしているゲームコンテンツである場合、視聴者アクションの実績が当該ゲームプレイの進行に影響を与える要素を追加してもよい。
【0243】
具体的には、
図22のサーバシステム1100Cのように、ゲーム管理部206に、外部関与処理部208を追加し、コンテンツ提供管理部210にプレイ関与処理実行制御部244を追加する。
【0244】
外部関与処理部208は、プレーヤ以外の外部からのゲーム進行制御への関与を可能にするために、外部関与準備処理と、外部関与適用処理とを実行する。
【0245】
図23は、外部関与準備処理の流れを説明するためのフローチャートである。
外部関与準備処理は、ゲームプレイ開始前に実行される処理である。
具体的には、サーバシステム1100Cは、ゲーム進行状況を記述する各種データを格納するプレイデータ800(
図22参照)内に、視聴者アクション実績データ670(
図14参照)のメモリ空間における先頭アドレス(視聴者アクション実績データアドレス802)を書き込むための記憶領域を確保し(ステップS200)、その先頭アドレスを含む記憶領域情報804をサーバ記憶部500sに書き出す(ステップS202)。
【0246】
記憶領域情報804は、ゲームコンテンツの識別情報であるゲームタイトルと、当該ゲームコンテンツをプレイする配信者のプレーヤアカウント(配信者アカウントと同じ。)とを含む。記憶領域情報804によって、外部から、誰がどのゲームコンテンツをプレイしているのかを認識できるようになる。
【0247】
図24は、外部関与適用処理の流れを説明するためのフローチャートである。
外部関与適用処理は、ゲームプレイ開始後に所与のタイミングで実行される。
具体的には、サーバシステム1100Cは、視聴者アクション実績データアドレス802を参照し(ステップS210)、当該アドレスの示すメモリ空間から、視聴者アクション実績データ670を参照する(ステップS212)。
【0248】
そして、サーバシステム1100Cは、外部関与定義データ810(
図22参照)を参照して、外部関与適用要件を満たしているかを判定する(ステップS212)。
【0249】
図25は、外部関与定義データ810のデータ構成例を示す図である。
外部関与定義データ810は、関与の内容別に用意される。1つの外部関与定義データ810は、その関与内容が適用されるために満たすべき状況を記述する外部関与適用要件定義データ812と、外部関与内容定義データ830と、を含む。
【0250】
外部関与適用要件定義データ812は、1つ又は複数のサブ条件をANDやORで組み合わせて記述される。サブ条件の内容は適宜設定可能であるが、例えば、
(1)配信中獲得コメント合計数履歴671についての条件である配信中獲得コメント合計数条件813と、
(2)配信中獲得評価点合計変動履歴672についての条件である配信中獲得評価点合計変動条件814と、
(3)配信中獲得投げ銭金額合計履歴673についての条件である配信中獲得投げ銭金額合計815と、
(4)投げ銭種類リスト674についての条件である投げ銭種類リスト条件816と、
(5)称賛コメント率履歴675についての条件である称賛コメント率817と、
(6)総獲得コメント数676についての条件である総獲得コメント数条件818と、
(7)総獲得評価点677についての条件である総獲得評価点条件819と、
(8)総獲得投げ銭金額678についての条件である総獲得投げ銭金額条件820と、
を用いることができる。
【0251】
外部関与内容定義データ830は、ゲーム進行に係るパラメータ値をどのように変更するか、どのイベントを発動させるか、などを示す。具体的には、プレーヤに付与するゲームポイントの変更量、プレーヤキャラクタの能力パラメータ値の変更量、発動対象のイベントID、プレーヤに付与するアイテム種類、ヒット率やダメージ数の抽選処理に適用する確率の変動量、などを外部関与内容として用いることができる。
【0252】
図24に戻って、もし外部関与適用要件定義データ812の示す要件が満たされる外部関与定義データ810があるならば(ステップS214のYES)、その外部関与内容定義データ830の示す内容に従って、プレイデータ800に格納されているパラメータ値を変更する(ステップS216)。これにより、ゲームプレイのライブ配信を視聴している視聴者の視聴者アクションが、配信されているゲームプレイの内容に反映されることとなる。
【0253】
図22に戻って、プレイ関与処理実行制御部244は、受付制御部212(
図10参照)が受け付けた視聴者アクションに基づいて、ゲームプレイに関与する所与のプレイ関与処理を実行する制御を行う。
【0254】
図26は、プレイ関与処理の流れを説明するためのフローチャートである。
プレイ関与処理は、配信開始前に実行される。
具体的には、サーバシステム1100Cは、配信者2hがプレイするゲームの記憶領域情報804(
図22参照)から、先頭アドレスを読み出し(ステップS220)、当該先頭アドレスが示す記憶領域に、視聴者アクション実績データ670(
図14参照)の為に確保した記憶領域の先頭アドレスを書き込む(ステップS222)。先に説明したステップS210で読み出すアドレスがこれである。
【0255】
この様に、視聴者アクションの実績が配信中のゲームプレイの進行に影響を与える要素を追加することで、視聴者2vをより積極的に視聴アクションを実行するように誘うことができる。具体的には、視聴者アクションの実績が外部関与適用要件定義データ812によって定義された適用要件に該当した場合に、外部関与内容定義データ830によって定義された内容に従った外部関与が、当該配信中のゲームプレイの進行中に発現することとなる。
【符号の説明】
【0256】
2…ユーザ
2h…配信者
2v…視聴者
20…情報通知
40…条件内容設定部
50…通知先指定部
60…通知実行通知
52…通知タイミング指定部
200s…サーバ処理部
208…外部関与処理部
210…コンテンツ提供管理部
212…受付制御部
214…自身該当条件設定部
216…他人該当条件設定部(配信者関連付け部)
218…通知希望条件設定部(配信者関連付け部)
220…ランキング管理部(配信者関連付け部)
224…検出部
230…通知制御部
231…関連配信者宛通知制御部
232…関連配信者コンテンツ視聴者宛通知制御部
233…視聴者自身宛通知制御部
234…通知先自動選択部
235…通知タイミング制御部
240…通知実行通知制御部
244…プレイ関与処理実行制御部
270…配信クライアント演算部
272…視聴クライアント演算部
500s…サーバ記憶部
501…サーバプログラム
520…通知条件設定データ
600…ユーザ管理データ
650…コンテンツ登録データ
660…視聴者アクション履歴データ
670…視聴者アクション実績データ
720…配信管理データ
740…情報通知制御データ
743…条件達成コンテンツID
744…条件達成配信者アカウント
750…通知先データ
760…情報通知設定データ
1000…コンテンツ視聴システム
1100…サーバシステム
1500…ユーザ端末
1500h…配信者端末
1500v…視聴者端末