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特許7567259通信端末、通信システム、通信方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】通信端末、通信システム、通信方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20241008BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20241008BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20241008BHJP
   G06Q 50/14 20120101ALI20241008BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06F13/00
G06Q30/015
G06Q50/14
H04M1/00 R
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020130327
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2022026728
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 尭志
(72)【発明者】
【氏名】堀内 岳志
(72)【発明者】
【氏名】戸田 勝之
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-043156(JP,A)
【文献】特開2018-181192(JP,A)
【文献】特開2020-087354(JP,A)
【文献】特開2004-192575(JP,A)
【文献】特開2002-334222(JP,A)
【文献】特開2006-048152(JP,A)
【文献】特開2005-242799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 13/00
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客に説明する説明者が使用する説明者端末と通信可能な通信端末であって、
前記説明者による説明を受けながら実行される予約イベントに係る予約情報を受信する受信手段と、
前記予約情報に含まれる時刻情報のうち、特定の予約イベントが開始される予約開始時刻の第1の所定時間前までは、前記特定の予約イベントを予約した予約者を含む顧客に対して当該通信端末の利用が可能な画面を表示させ、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前を過ぎた時刻から、前記特定の予約イベントを予約した予約者を除く顧客に対して当該通信端末の利用が不可能な画面を表示させる表示制御手段と、
を有し、
前記受信手段は、当該通信端末の利用が可能な画面を提供するコンテンツデータを受信し、
前記表示制御手段は、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前までは、前記受信手段によって受信された前記コンテンツデータを含む画面を表示させ、
当該通信端末の利用が可能な画面は、前記予約開始時刻の第2の所定時間前までは、前記説明者による説明を受けるための画面及び前記コンテンツデータを含む画面であり、前記予約開始時刻の第2の所定時間を過ぎた時刻からは、前記コンテンツデータを含む画面のみである、
ことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
請求項に記載の通信端末であって、
前記コンテンツデータを含む画面を表示させる際に、前記予約開始時刻までの残り時間又は前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前までの残り時間を算出する算出手段を有し、
前記表示制御手段は、前記算出手段によって算出された前記予約開始時刻までの残り時間又は当該通信端末の利用が不可能になる時刻までの残り時間を表示させる、
ことを特徴とする通信端末。
【請求項3】
請求項1に記載の通信端末であって、
前記特定の予約イベントを予約した予約者を含む顧客に対して、当該通信端末の利用が可能な画面に切り替えるための切替受付手段を有する、
ことを特徴とする通信端末。
【請求項4】
請求項1乃至のいずれか一項に記載の通信端末であって、
前記特定の予約イベントを予約した予約者に対して、前記特定の予約イベントを実行可能とするための認証画面に切り替えるための認証受付手段を有する、
ことを特徴とする通信端末。
【請求項5】
請求項に記載の通信端末であって、
前記認証受付手段は、前記予約者の予約者名、前記特定の予約イベントを示す予約番号、パスワード、顔認証、及び指紋認証の各項目のうち少なくとも2つ以上の項目の入力を受け付け、
前記認証受付手段によって受け付けられた項目のうち少なくとも2つ以上の項目の一致をもって前記予約者であることを判断する判断手段を有する、
ことを特徴とする請求項に記載の通信端末。
【請求項6】
店舗の顧客に説明する説明者が利用する説明者端末と、
前記説明者端末と通信可能な通信端末と、
前記説明者端末及び前記通信端末に対して、前記説明者による説明を受けながら実行される予約イベントに係る予約情報を提供するサービス情報管理装置と、を含む通信システムであって、
前記通信端末は、
前記サービス情報管理装置が送信した前記説明者による説明を受けながら実行される予約イベントに係る予約情報を受信する受信手段と、
前記予約情報に含まれる時刻情報のうち、特定の予約イベントが開始される予約開始時刻の第1の所定時間前までは、前記特定の予約イベントを予約した予約者を含む顧客に対して当該通信端末の利用が可能な画面を表示させ、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前を過ぎた時刻から、前記特定の予約イベントを予約した予約者を除く顧客に対して当該通信端末の利用が不可能な画面を表示させる表示制御手段と、
を有し、
前記受信手段は、当該通信端末の利用が可能な画面を提供するコンテンツデータを受信し、
前記表示制御手段は、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前までは、前記受信手段によって受信された前記コンテンツデータを含む画面を表示させ、
当該通信端末の利用が可能な画面は、前記予約開始時刻の第2の所定時間前までは、前記説明者による説明を受けるための画面及び前記コンテンツデータを含む画面であり、前記予約開始時刻の第2の所定時間を過ぎた時刻からは、前記コンテンツデータを含む画面のみである、
ことを特徴とする通信システム。
【請求項7】
顧客に説明する説明者が使用する説明者端末と通信可能な通信端末が実行する通信方法であって、
前記説明者による説明を受けながら実行される予約イベントに係る予約情報を受信する受信ステップと、
前記予約情報に含まれる時刻情報のうち、特定の予約イベントが開始される予約開始時刻の第1の所定時間前までは、前記特定の予約イベントを予約した予約者を含む顧客に対して当該通信端末の利用が可能な画面を表示させ、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前を過ぎた時刻から、前記特定の予約イベントを予約した予約者を除く顧客に対して当該通信端末の利用が不可能な画面を表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記受信ステップは、当該通信端末の利用が可能な画面を提供するコンテンツデータを受信し、
前記表示制御ステップは、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前までは、前記受信ステップによって受信された前記コンテンツデータを含む画面を表示させ、
当該通信端末の利用が可能な画面は、前記予約開始時刻の第2の所定時間前までは、前記説明者による説明を受けるための画面及び前記コンテンツデータを含む画面であり、前記予約開始時刻の第2の所定時間を過ぎた時刻からは、前記コンテンツデータを含む画面のみである、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1乃至のいずれか一項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末、通信システム、通信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、店舗業務のスリム化及び効率化の観点から、リモートコンシェルジュ(遠隔接客)のサービスが行われるようになった。これにより、例えば、店舗内の従業員が接客中のため、顧客が接客応対の順番待ちをしなければならない場合であっても、顧客は店舗端末からインターネット等を介して遠隔のサービスセンタの専門的なスキルを有する説明者(コンシェルジュ)の説明者端末にアクセスし、説明者と映像通話を行うことで、接客応対のサービスを受けることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、最近は、接客応対する従業員が在籍する有人店舗以外に、従業員が在籍していない無人店舗が運営されるようになった。このような無人店舗にも店舗端末が設置されており、顧客は無人店舗に赴き、店舗端末を利用してサービスセンタの説明者と映像通話を行うことで、接客応対のサービスを受けることができる。一方で、インタラクティブな通信端末及び通信機能の普及により、インタラクティブな通信(対話をするような形態での通信)が可能な店舗端末を有人店舗又は無人店舗に来店した顧客に開放することで、店舗に来店した顧客がその店舗端末を自由に利用できるようになってきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、所定の時間帯に通信端末の一例である店舗端末の予約をしていた顧客より先に来店した他の顧客が店舗端末の空き時間を利用して通信を始めてしまうと、その店舗端末を利用してイベントに参加する予約をしていた顧客の予約時刻が迫っても、あるいは予約時刻が過ぎてもその店舗端末を占有し続けてしまうことが起こり得る。それによって、イベントを予約した顧客が予約した時間に店舗端末を利用できないという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、顧客に説明する説明者が使用する説明者端末と通信可能な通信端末であって、前記説明者による説明を受けながら実行される予約イベントに係る予約情報を受信する受信手段と、前記予約情報に含まれる時刻情報のうち、特定の予約イベントが開始される予約開始時刻の第1の所定時間前までは、前記特定の予約イベントを予約した予約者を含む顧客に対して当該通信端末の利用が可能な画面を表示させ、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前を過ぎた時刻から、前記特定の予約イベントを予約した予約者を除く顧客に対して当該通信端末の利用が不可能な画面を表示させる表示制御手段と、を有し、前記受信手段は、当該通信端末の利用が可能な画面を提供するコンテンツデータを受信し、前記表示制御手段は、前記予約開始時刻の前記第1の所定時間前までは、前記受信手段によって受信された前記コンテンツデータを含む画面を表示させ、当該通信端末の利用が可能な画面は、前記予約開始時刻の第2の所定時間前までは、前記説明者による説明を受けるための画面及び前記コンテンツデータを含む画面であり、前記予約開始時刻の第2の所定時間を過ぎた時刻からは、前記コンテンツデータを含む画面のみである、ことを特徴とする通信端末を提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、イベントを予約した顧客が予約した時間に通信端末の一例である店舗端末を利用できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る通信システムの全体構成図である。
図2】店舗の顧客とサービスセンタの説明者が遠隔的に映像通話をしている状況を示したイメージ図である。
図3】本実施形態に係る通信システムを構築する各端末及び各装置のハードウェア構成図である。
図4】本実施形態に係る通信システムの各機能ブロック図である。
図5】(A)はイベント管理テーブルの一例を示す概念図、(B)は予約者識別管理テーブルの一例を示す概念図である。
図6】(A)は認証管理テーブルの一例を示す概念図、(B)は端末状態管理テーブルの一例を示す概念図である。
図7】(A)は宛先リスト管理テーブルの一例を示す概念図、(B)はセッション管理テーブルの一例を示す概念図、(C)は通信情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図8】スケジュール管理テーブルの一例を示す概念図である。
図9】店舗端末の映像通話の準備処理を示し、特にサービス情報を取得する処理の一例を示すシーケンス図である。
図10】店舗端末で表示される画面の一例を示す図である。
図11】通信確立制御の詳細な処理の一例を示したシーケンス図である。
図12】資料画像を共有するための処理の一例を示したシーケンス図である。
図13】店舗端末の表示を行うための処理の一例を示したシーケンス図である。
図14】店舗端末の画面表示処理の一例を示したフローチャートである。
図15】店舗端末の空き時間別の処理の一例を示す図である。
図16】(A)は自動配信広告が表示されている店舗端末の画面の一例、(B)は自動配信の広告画面からインタラクティブな広告画面に切り替えたときの店舗端末の画面の一例である。
図17】(A)は店舗端末におけるインタラクティブな広告画面の一例、(B)は店舗端末における他のインタラクティブな広告画面の一例である。
図18】(A)は店舗端末における利用禁止画面の一例、(B)は店舗端末における遠隔接客中の画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態について説明する。なお、図面の説明において重複する部分があれば、その説明を省略する。
【0009】
〔通信システムの全体構成〕
図1を用いて、通信システムの全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成図である。ここでは、顧客、この顧客に旅行商品を販売する旅行会社、及びこの旅行会社にリモートコンシェルジュ(遠隔接客)を行うためのシステムを提供するシステム提供者が登場する。なお、本実施形態において顧客は、店舗端末1を利用する利用者とも呼ばれる。
【0010】
旅行会社は、関東や関西等の複数のエリア毎に、有人店舗、無人店舗、及びサービスセンタを運営している。なお、図1では、無人店舗USは一店舗しか示されていないが、複数の店舗が示されていてもよいし、有人店舗であってもよい。
【0011】
有人店舗では、通常、来店した顧客に対して従業員が旅行商品の案内を行うが、従業員が接客中のため、新たに来店した顧客に接客応対できない場合がある。また、無人店舗には、そもそも接客対応する従業員がいない。このような場合、顧客は、有人店舗又は無人店舗US内の店舗端末1を利用し、インターネット等の通信ネットワーク100を介してサービスセンタSCの任意の説明者Eの説明者端末9にアクセスして、説明者から旅行商品等に関する遠隔接客を受けることができる。図1の例では、顧客Cは、無人店舗USに来店した者である。
【0012】
無人店舗USに設置された店舗端末1及びサービスセンタSCに設置された説明者端末9は、PC(personal computer)によって構成されている。また、店舗端末1は、一つの店舗内に複数設置されていてもよい。本実施形態において、店舗端末1は、通信端末の一例として機能する。また、説明者端末9は、他の通信端末の一例として機能する。
【0013】
また、店舗端末1、説明者端末9、中継装置3、通信管理装置5、及びサービス情報管理装置7は、インターネット等の通信ネットワーク100に接続することが可能である。
【0014】
中継装置3、通信管理装置5及びサービス情報管理装置7は、サーバ等のコンピュータである。中継装置3は、店舗端末1のいずれかと説明者端末9のいずれかとの間で映像通話をする場合の画像(映像)データ及び音データを中継する。通信管理装置5は、店舗端末1及び説明者端末9からのログイン認証、店舗端末1及び説明者端末9の通信状況の管理、宛先リストの管理、及び中継装置3の通信状況等を一元的に管理する。サービス情報管理装置7は、店舗端末1で表示されるサイネージ広告等のコンテンツ情報の表示時間(スケジュール)、並びに、店舗端末1を利用する顧客Cが予約した各種イベント及び説明者端末9を使用する説明者Eのスケジュールを一元的に管理する。なお、サービス情報管理装置7で管理されるサイネージ広告等のコンテンツ情報の表示時間(スケジュール)は、店舗端末1と独立に通信可能なサーバ装置(例えば、「サイネージ管理サーバ」又は「コンテンツ管理サーバ」)が、管理するようにしてもよい。上述した中継装置3、通信管理装置5及びサービス情報管理装置7の各機能に関しては、後ほど詳細に説明する。
【0015】
また、店舗端末1、説明者端末9、中継装置3、通信管理装置5及びサービスは、インターネット等の通信ネットワーク100に接続することが可能である。
【0016】
なお、中継装置3、通信管理装置5及びサービス情報管理装置7は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。
【0017】
図2は、店舗の顧客とサービスセンタの説明者が遠隔的に映像通話をしている状況を示したイメージ図である。図2では、無人店舗USに来店した顧客Cが店舗端末1を利用すると共に、サービスセンタSCの説明者Eが説明者端末9を利用している状態が示されている。このように、顧客Cは、遠隔接客によって説明者Eから旅行商品等の説明を受けることができる。なお、本実施形態において店舗端末1は、サイネージ端末とも呼ばれる。この店舗端末1は、上述したPCのほかにセットトップボックス(STB)型の通信端末として所定の放送信号を受信し、一般のテレビ等で視聴可能な信号に変換する装置が設置されてもよい。
【0018】
<用語について>
本実施形態において「イベント」とは、会議、打ち合わせ、接客応対など、所定の時間帯に複数の人間が同じ空間、場所に集まること、又は、複数の人間が複数の場所から互いに遠隔操作をすることにより行われる行事、催し物等をいう。
【0019】
また、「空き時間」とは、店舗端末1(通信端末)の操作可否に関わらず、遠隔操作による上述したイベントが実施される時間帯以外の時間帯をいう。例えば、「空き時間」は、遠隔接客、遠隔会議等が行われる前後に、店舗端末1(通信端末)に対して自動配信広告やインタラクティブな広告が表示される時間である。
【0020】
〔通信システムの各ハードウェア構成〕
続いて、図3を用いて、図1に示される通信システムを構築している各端末(店舗端末1、説明者端末9。以下、単に「各端末」ともいう)及び各装置(中継装置3、通信管理装置5、サービス情報管理装置7。以下、単に「各装置」ともいう)のハードウェア構成について説明する。なお、本実施形態では、各端末及び各装置は全て同じハードウェア構成を有するものとして、店舗端末1のハードウェア構成を説明し、他の端末及び装置のハードウェア構成の説明を省略する。
【0021】
図3に示されているように、店舗端末1、説明者端末9、中継装置3、通信管理装置5及びサービス情報管理装置7は、コンピュータにより構成されている。このうち、店舗端末1は、CPU101、ROM102、RAM103、HD104、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ105、ディスプレイ106、外部機器接続I/F(Interface)108、ネットワークI/F109バスライン110、キーボード111、ポインティングデバイス112、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ114、メディアI/F116を備えている。
【0022】
これらのうち、CPU101は、コンピュータ全体の動作を制御する。ROM102は、IPL等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HD104は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ105は、CPU101の制御にしたがってHD104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ106は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F108は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F109は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン110は、図3に示されているCPU101等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0023】
また、キーボード111は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス112は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ114は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW113に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-RやBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F116は、フラッシュメモリ等の記録メディア115に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0024】
また、外部機器接続I/Fには、集音装置の一例としてのマイク121、音出力装置の一例としてのスピーカ122、及び撮像装置の一例としてのカメラ123が接続されている。なお、図3では、マイク121、スピーカ122、及びカメラ123は、外付けの装置として示されているが、外部機器接続I/F108を介さずに内蔵装置としてもよい。
【0025】
〔通信システムの各機能構成〕
次に、図3乃至図11を用いて、本実施形態の通信システムの各機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る通信システムの各機能ブロック図である。
【0026】
<店舗端末の機能構成>
まず、図3及び図4を用いて、店舗端末1の機能構成について説明する。図4に示されているように、店舗端末1は、送受信部11、受付部12、通信制御部13、表示制御部14、判断部15、作成部16、算出部18及び記憶・読出処理部19を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD104からRAM103上に展開されたプログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、店舗端末1は、図3に示されているRAM103及びHD104によって構築される記憶部1000を有している。記憶部1000には、イベント管理DB1001及び予約者識別管理DB1002が構築されている。イベント管理DB1001及び予約者識別管理DB1002予約者識別管理DB1002で管理されている各情報は、後述のステップS19によって、サービス情報管理装置7から送られて来たクライアント情報に含まれている。そして、店舗端末1はイベント管理DB1001及び予約者識別管理DB1002で管理されている各情報を、後述の図16乃至図18に示される各画面を表示する場合に利用する。
【0027】
(イベント管理テーブル)
図5(A)は、イベント管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部1000には、図5(A)に示されているようなイベント管理テーブルによって構成されたイベント管理DB1001が構築されている。このイベント管理テーブルでは、イベントIDごとに、その日の各時刻(9:00、10:00、等)から実行されるイベントや広告で用いられるコンテンツの内容(資料データ、画像データ、映像データ、音声データ等)を示す情報が関連付けられて管理される。
【0028】
イベントIDは、通信システムに設置された店舗端末1において実行されるイベントを特定するための識別情報である。イベントIDとしては、特に限定されないが、例えば、その日の日時情報である「20200724」が与えられる。
【0029】
各時刻におけるイベントとして、例えば、9:00では「広告Aのコンテンツ(操作可能)」が管理される。この広告Aのコンテンツは、いわゆる店舗端末1の利用者によって利用可能(操作可能)なインタラクティブな広告を示す。また、広告Aのコンテンツは、例えば、遠隔接客を行う説明者端末9又は店舗端末1と通信可能なサイネージ管理サーバから予め受信して、記憶・読出処理部19によって記憶部1000の所定の領域に保存される。また、10:00では「遠隔接客用のカタログ(予約者X)」が管理される。この遠隔接客用のカタログは、説明者端末9又はサイネージ管理サーバから予め受信して、記憶・読出処理部19によって記憶部1000の所定の領域に保存される。さらに、11:00では「広告Bのコンテンツ(操作不可能)」が管理される。この広告Bのコンテンツは、利用者による操作が不可能な自動配信広告を示す。つまり、デジタルサイネージを一例とする広告である。この広告Bのコンテンツは、例えば、サイネージ管理サーバから予め受信して、記憶・読出処理部19によって記憶部1000の所定の領域に保存される。なお、イベント管理テーブルで例示した各時刻は一例であり、これに限らない。例えば、時刻の間隔を10分程度に細分化して、さまざまな種類の広告、イベントを増やして表示できるようにしてもよい。
【0030】
(予約者識別管理テーブル)
図5(B)は、予約者識別管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部1000には図5(B)で示されているような予約者識別管理テーブルによって予約者識別管理DB100が構築されている。この予約者識別管理テーブルでは、例えば、予約者名ごとに、予約番号、パスワード、顔認証及び指紋認証が関連付けられて管理される。
【0031】
予約者名は、サービス情報管理装置7でスケジュール管理される予約者の名前である。この予約者名は、図5(A)で示した遠隔接客又は遠隔講義等を予約した予約者の名前であり、予約者Xが「理光太郎」を示し、予約者Yが「理光花子」を示している。
【0032】
予約番号は、図5(A)で示した遠隔接客又は遠隔講義等の各イベントに与えられた識別番号である。例えば、10:00から予約された遠隔接客のイベントの予約番号は、「20200724-01-10000」である。
【0033】
パスワードは、予約者が店舗端末1bに対して入力する識別情報である。顔認証は、予約者の顔の画像をアイコン化したものであり、実際の予約者の顔の画像は、記憶部1000の所定の領域に、記憶・読出処理部19によって記憶、管理される。指紋認証も同様に、予約者の指紋をアイコン化したものであり、実際の予約者の指紋の画像は、記憶部1000の所定の領域に、記憶・読出処理部19によって記憶、管理される。
【0034】
予約者識別管理DBでは、上述した予約者名、特定の予約を示す予約番号、パスワード、顔認証及び指紋認証の各項目のうち、少なくとも2つ以上の項目の一致をもって、予約者の照合が行われる。但し、予約者識別管理テーブルで管理される項目は、上述した項目に限らず、さらに項目を増やしてセキュリティ感度が上げられるように管理されてもよい。
【0035】
<<店舗端末の各機能構成>>
次に、店舗端末1の各構成要素について説明する。送受信部11は、主に、図3に示されているCPU101からの命令、並びに外部機器接続I/F108及びネットワークI/F109によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
【0036】
受付部12は、主に、図3に示されているCPU101からの命令、並びにキーボード111及びポインティングデバイス112操作ボタン108及電源スイッチ109によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
【0037】
通信制御部13は、図3に示されているCPU101からの命令によって実現され、外部機器接続I/F108に接続された外付けのカメラから、このカメラが被写体を撮像して得た画像データを入力する。また、通信制御部13は、外部機器接続I/F108に接続された外付けのマイクから、このマイクが集音して得た音データを入力する。更に、通信制御部13は、映像通話の相手から受信した画像データ及び自端末で得た画像データを表示制御部14に出力する。また、通信制御部13は、映像通話の相手から受信した音データ及び自端末で得た音データを、外部機器接続I/F108に接続された外付けのスピーカに出力する。
【0038】
表示制御部14は、主に、図3に示されているCPU101からの命令によって実現され、ディスプレイ106又は外部機器接続I/Fに接続された外付けのディスプレイに対して画像データを出力することで、画像を表示させる。
【0039】
判断部15は、主に、図3に示されているCPU101からの命令によって実現され、各種判断を行う。判断内容については後述する。
【0040】
作成部16は、通信管理装置5と通信する際に、自ら通信セッションを識別するためのセッションIDを作成する。
【0041】
算出部18は、顧客Cが無人店舗USに来店し、店舗端末1に対して操作を開始した時刻及びその時刻からの店舗端末1に対する空き時間を算出する。算出内容については後述する。
【0042】
記憶・読出処理部19は、主に、図3に示されているCPU101からの命令及びHDDコントローラ105によって実行され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
【0043】
更に、記憶部1000には、他の端末との通信を行う際に受信される画像データ及び音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ106又は外付けのディスプレイに画像が表示され、上書きされる前の音データによって外付けのスピーカから音声が出力される。
【0044】
<説明者端末の機能構成>
続いて、図3及び図4を用いて、説明者端末9の機能構成について説明する。図4に示されているように、説明者端末9は、送受信部91、受付部92、通信制御部93、表示制御部94、判断部95及び記憶・読出処理部99を有している。また、説明者端末9は、図3に示されているRAM903及びHD904によって構築される記憶部9000を有している。
【0045】
なお、説明者端末9の送受信部91、受付部92、通信制御部93、表示制御部94、判断部95及び記憶・読出処理部99は、それぞれ、店舗端末1の送受信部11、受付部12、通信制御部13、表示制御部14、判断部15及び記憶・読出処理部19と同様の機能を有するため、これらの説明を省略する。
【0046】
<中継装置の機能構成>
続いて、図3及び図4を用いて、中継装置3の機能構成について説明する。図4に示されているように、中継装置3は、転送部を兼ねた送受信部31、判断部32及び記憶・読出処理部39を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD304からRAM303上に展開されたプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、中継装置3は、図3に示されているRAM303及びHD304によって構築される記憶部3000を有している。
【0047】
<<中継装置の各機能構成>>
次に、中継装置3の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている中継装置3の送受信部31は、主に、図3に示されているCPU301からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F309によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、転送部としての役割も果たし、所定の端末ら送信されて来た画像データ及び音データを、他の端末に転送する。
【0048】
判断部32は、主に、図3に示されているCPU301からの命令によって実現され、データの遅延状態の判断等を行なう。
【0049】
記憶・読出処理部39は、主に、図3に示されているCPU301からの命令、及び図3に示されているHDD305によって実現され、記憶部3000に各種データを記憶したり、記憶部3000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
【0050】
<通信管理装置の機能構成>
続いて、図3及び図4を用いて、通信管理装置5の機能構成について説明する。図4に示されているように、通信管理装置5は、送受信部51、選択部53、判断部55、作成部56及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、通信管理装置5は、図3に示されているRAM503及びHD504により構築される記憶部5000を有している。
【0051】
(認証管理テーブル)
図6(A)は、認証管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図6(A)に示されているような認証管理テーブルによって構成された認証管理DB5001が構築されている。この認証管理テーブルでは、通信管理装置5によって管理される全ての端末1,9の各通信IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。なお、パスワードは認証情報の一例であり、認証情報にはアクセストークンも含まれる。
【0052】
(端末状態管理テーブル)
図6(B)は、端末状態管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図6(B)に示されているような端末状態管理テーブルによって構成された端末状態管理DB5002が構築されている。この端末状態管理テーブルでは、店舗端末1及び説明者端末9の通信ID毎に、店舗端末1及び説明者端末9を宛先とした場合の宛先名、店舗端末1及び説明者端末9の稼動状態、後述のログイン要求情報が通信管理装置5で受信された受信日時、並びに店舗端末1及び説明者端末9のIPアドレスが関連付けられて管理される。なお、通信ID、宛先名、及び端末のIPアドレスは、店舗端末1及び説明者端末9が、通信管理装置5によるサービスの提供を受けるために事前登録する際に記憶される。
【0053】
(宛先リスト管理テーブル)
図7(A)は、宛先リスト管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図7(A)に示されているような宛先リスト管理テーブルによって構成された宛先リスト管理DB5003が構築されている。この宛先リスト管理テーブルでは、通話の開始を要求する開始端末の通信IDに対して、宛先端末の候補として登録されている宛先端末の通信IDが全て関連付けられて管理される。この宛先端末の候補は、管理者端末4から通信管理装置5に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。なお、宛先リストは、宛先情報の一例であり、宛先情報には、リスト形式になっておらず、通信ID等の宛先に関する情報が羅列されていてもよい。
【0054】
(セッション管理テーブル)
図7(B)は、セッション管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図7(B)に示されているようなセッション管理テーブルによって構成されたセッション管理DB5004が構築されている。このセッション管理テーブルでは、各端末と中継装置3との間で相互通信を行なうためのセッションを識別するための通信セッションID毎に、使用される中継装置3の中継装置ID、開始端末の通信ID、宛先端末の通信ID、宛先端末において画像データが受信される際の受信の遅延時間(ms)、及びこの遅延時間が示されている遅延情報を宛先端末から送られて来て通信管理装置5で受信された受信日時が関連付けられて管理される。
【0055】
(通信情報管理テーブル)
図7(C)は、通信情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図7(C)に示されているような通信情報管理テーブルによって構成された通信情報管理DB5005が構築されている。この通信情報管理テーブルでは、各端末と中継装置3との間で行なわれる相互通信を識別するための通信ID毎に、この使用される中継装置3の中継装置のIPアドレス、及び相互通信する端末の通信IDが関連付けられて管理される。
【0056】
<<通信管理装置の各機能構成>>
次に、通信管理装置5の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、通信管理装置5の各機能構成を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、通信管理装置5の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
【0057】
図4に示されている通信管理装置5の送受信部51は、主に、図3に示されているCPU501からの命令及びネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
【0058】
選択部53は、主に、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、各端末のIPアドレスに基づいて、相互通信に最適な中継装置を選択する。
【0059】
判断部55は、主に、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、各種判断を行なう。
【0060】
作成部56は、主に、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、各端末からの相互通信の開始要求に応じて、通信情報を作成する。この通信情報は、選択部53によって選択された中継装置のIPアドレス、及び上述の通信ID等を含んでいる。
【0061】
記憶・読出処理部59は、主に、図3に示されているCPU501からの命令及びHDDコントローラ505によって実現され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
【0062】
<サービス情報管理装置の機能構成>
続いて、図3及び図4を用いて、サービス情報管理装置7の機能構成について説明する。図4に示されているように、サービス情報管理装置7は、送受信部71、取得部72及び記憶・読出処理部79を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD704からRAM703上に展開されたプログラムに従ったCPU701からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、サービス情報管理装置7は、図3に示されているRAM703及びHD704により構築される記憶部7000を有している。この記憶部7000には、スケジュール管理DB7001が構築されている。スケジュール管理DB7001には、図8に示されているスケジュール管理DB7001が構築されている。本実施形態においてサービス情報管理装置7は、後述するように、遠隔会議等のスケジュールを取得、管理する遠隔会議管理サーバとしての機能も備える。
【0063】
(スケジュール管理テーブル)
図8は、スケジュール管理テーブルの一例を示す概念図である。このスケジュール管理テーブルでは、店舗端末名をタブとして、それぞれのタブで分けられたイベントID毎に、その日の各時刻(9:00、10:00、等)から実行されるイベントや広告を示す情報が関連付けられて管理される。なお、タブ付けされる店舗端末名は、例えば、端末1aである。
【0064】
これらのうち、時刻9:00に実行されるイベントの情報は、「広告A表示」である。また、時刻10:00に実行されるイベントの情報は、「予約者Xの遠隔接客」である。なお、スケジュール管理テーブルで例示した各時刻は一例であり、これに限らない。例えば、時刻の間隔を10分程度に細分化して、さまざまな種類のイベントに係るスケジュールを管理するようにしてもよい。
【0065】
<<サービス情報管理装置の各機能構成>>
次に、サービス情報管理装置7の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、サービス情報管理装置7の各機能構成を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、サービス情報管理装置7の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
【0066】
図4に示されているサービス情報管理装置7の送受信部71は、主に、図3に示されているCPU701からの命令及びネットワークI/F709によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
【0067】
取得部72は、主に、図3に示されているCPU701からの命令、ネットワークI/F709、DVD-RWドライブ714及びメディアI/F716によって実現され、一般的に知られているスケジュール管理サーバ等が送信した顧客C及び説明者Eの予約情報(スケジュール情報)を、送受信部71を介して取得する。本実施形態において、取得部72は、取得手段の一例として機能する。
【0068】
判断部75は、主に、図3に示されているCPU701からの命令によって実現され、各種判断を行なう。
【0069】
記憶・読出処理部79は、主に、図3に示されているCPU701からの命令及びHDDコントローラ705によって実現され、記憶部7000に各種データを記憶したり、記憶部7000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
【0070】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図9乃至図18を用いて、本実施形態に係る通信システムにおける処理又は動作を説明する。図9は、店舗端末の映像通話の準備処理を示し、特にサービス情報を取得する処理の一例を示すシーケンス図である。なお、以下、映像通話の開始を要求する要求元としての店舗端末1は「開始端末」と表され、要求先である宛先(中継先)としての説明者端末9は「宛先端末」と表される場合もある。
【0071】
<映像通話の開始処理>
まず、店舗端末1の作成部16は、自ら通信セッションを識別するためのセッションIDを作成する(ステップS22)。
【0072】
次に、送受信部11は、通信ネットワーク100を介して通信管理装置5に、ログイン要求を示すログイン要求情報を送信する(ステップS23)。これにより、通信管理装置5の送受信部51は、店舗端末1が送信したログイン要求情報を受信する。このログイン要求情報には、ステップS22で作成されたセッションID、ステップS19で取得されたサービス情報における自端末の通信ID及びパスワードが含まれている。なお、ここでは、通信IDは、ステップS23でログイン要求を送信した店舗端末1を識別するための開始端末IDである。
【0073】
次に、通信管理装置5の記憶・読出処理部59は、送受信部51を介して受信したログイン要求情報に含まれている通信ID及びパスワードを検索キーとして、認証管理テーブル(図7(A)参照)を検索し、同一の通信ID及び同一のパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う(ステップS24)。ここでは、記憶・読出処理部59によって、同一の通信ID及び同一のパスワードが管理されているものとして、続けて説明する。
【0074】
記憶・読出処理部59によって、同一の通信ID及び同一のパスワードが管理されているものとして、正当な利用権限を有する端末からのログイン要求であると判断された場合には、記憶・読出処理部59は、端末状態管理テーブル(図7(B)参照)において、上記ステップS23で受信された通信IDのレコードの稼動状態のフィールド部分を「Online(通話可能)」に変更すると共に、受信日時のフィールド部分に上記ステップS23によってログイン要求が受信された受信日時を記憶する(ステップS25)。これにより、例えば、端末状態管理テーブルには、通信ID「01aa」に、稼動状態「Online(通話可能)」、受信日時「2019.4.10.13:40」及びIPアドレス「1.2.1.4」が関連付けて管理されることになる。なお、端末のIPアドレスは、事前に登録されているのではなく、上記ステップS23で店舗端末1から送信されるようにしてもよい。
【0075】
次に、記憶・読出処理部59は、上記ステップS23によって受信された店舗端末1の通信ID及びパスワードを含む新しいレコードを、セッション管理テーブル(図7(B)参照)で追加して管理する(ステップS26)。
【0076】
そして、通信管理装置5の送受信部51は、上記ステップ24の処理によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク100を介して、ログイン要求してきた店舗端末1に送信する(ステップS27)。これにより、店舗端末1の送受信部11は、通信管理装置5が送信した認証結果情報を受信する。
【0077】
ログイン要求端末(店舗端末1)の送受信部11が、正当な利用権限を有する端末であると判断された結果が示された認証結果情報を受信すると、送受信部11が通信ネットワーク100を介して通信管理装置5へ、宛先リストを要求する旨が示された宛先リスト要求情報を送信する(ステップS28)。これにより、通信管理装置5の送受信部51は、宛先リスト要求情報を受信する。
【0078】
次に、記憶・読出処理部59は、ログイン要求端末(店舗端末1)の通信ID「01ab」を検索キーとして、宛先リスト管理テーブル(図7(A)参照)を検索し、ログイン要求端末(店舗端末1)と通信することができる宛先候補の通信IDを読み出すと共に、この通信IDに対応する宛先名を端末状態管理テーブル(図6(B)参照)から読み出す(ステップS29)。ここでは、ログイン要求端末(店舗端末1)の通信ID「01ab」に対応する宛先候補のそれぞれの通信IDと、これらに対応する宛先名が抽出される。
【0079】
次に、通信管理装置5の記憶・読出処理部59は、記憶部5000から宛先リスト枠のデータを読み出す(ステップS30)。そして、送受信部51は、この宛先リスト枠及び上記記憶・読出処理部59によって読み出された通信ID及び宛先名を含めた「宛先リスト情報(宛先リスト枠、通信ID、宛先名)」を、ログイン要求端末(店舗端末1)に送信する(ステップS31)。これにより、ログイン要求端末(店舗端末1)では、送受信部11が宛先リスト情報を受信し、記憶・読出処理部19が記憶部1000へ宛先リスト情報を記憶する(ステップS32)。
【0080】
このように、本実施形態では、各端末で宛先リスト情報を管理するのではなく、通信管理装置5が全ての端末の宛先リスト情報を一元管理している。よって、通信システムに新たな端末が含まれるようになったり、既に含まれている端末に替えて新機種の端末を含めるようになったり、宛先リスト枠の見栄え等を変更することになった場合でも、通信管理装置5側で一括して対応するため、各端末側で宛先リスト情報の変更を行う手間を省くことができる。
【0081】
また、通信管理装置5の記憶・読出処理部59は、上述の読み出した宛先候補の通信IDを検索キーとして、端末状態管理テーブル(図6(B)参照)を検索し、上記通信ID毎に、対応する稼動状態を読み出すことで、宛先候補としての通信端末の各稼動状態を取得する(ステップS33)。
【0082】
次に、送受信部51は、上記ステップS26で使用された検索キーとしての各通信IDと、対応する各宛先端末の稼動状態とが含まれた「端末の状態情報」を、通信ネットワーク100を介して開始端末(店舗端末1)に送信する(ステップS34)。これにより、ログイン要求端末(店舗端末1)の送受信部11は、通信管理装置5が送信した端末の状態情報を受信する。
【0083】
次に、開始端末(店舗端末1)の記憶・読出処理部19は、順次、通信管理装置5から受信した端末の状態情報を記憶部1000に記憶する(ステップS35)。よって、開始端末(店舗端末1)は、上記各端末の状態情報を受信することで、開始端末(店舗端末1)と通信することができる宛先候補である説明者端末9等の現時点のそれぞれの稼動状態を取得することができる。
【0084】
次に、ログイン要求端末(店舗端末1)の表示制御部14は、記憶部1000に記憶されている宛先リスト情報、及び端末の状態情報に基づいて、宛先候補としての端末の状態を反映させた宛先リストを作成する(ステップS36)。この宛先リストは、図10に示すように、店舗端末1で表示される。図10は、店舗端末で表示される画面の一例を示す図である。
【0085】
一方、通信管理装置5の記憶・読出処理部59は、ログイン要求端末(店舗端末1)の通信IDに基づいて宛先リスト管理テーブル(図8(A)参照)を検索することにより、ログイン要求端末(店舗端末1)の通信IDを宛先候補として登録している他の端末の通信IDを抽出する(ステップS37)。
【0086】
次に、通信管理装置5の記憶・読出処理部59は、ログイン要求端末(店舗端末1)の通信IDに基づいて端末状態管理テーブル(図7(B)参照)を検索し、ログイン要求端末(店舗端末1)の稼動状態を取得する(ステップS38)。
【0087】
そして、送受信部51は、上記ステップS37で抽出された通信IDに係る端末のうち、端末状態管理テーブル(図7(B)参照)で稼動状態が「Online」となっている端末に、上記ステップS38で取得されたログイン要求端末(店舗端末1)の通信IDと稼動状態が含まれる「端末の状態情報」を送信する(ステップS39)。これにより、説明者端末9の送受信部91は、通信管理装置5が送信した端末の稼働状態情報を受信する。なお、送受信部51が説明者端末9に端末の状態情報を送信する際に、各通信IDに基づいて、端末状態管理テーブル(図7(B)参照)で管理されている通信端末のIPアドレスを参照する。これにより、ログイン要求端末(店舗端末1)を宛先候補として通信することができる他の宛先端末のそれぞれに、上記ログイン要求端末(店舗端末1)の通信ID、及び稼動状態を伝えることができる。これにより、宛先候補(説明者端末9)においても宛先候補の状態を表示させることができる(ステップS40)。
【0088】
なお、本実施形態に係る通信システムでは、上述したステップS23,S27等の処理が実行される場合、店舗端末1(通信端末)と通信管理装置5との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、店舗端末1と通信管理装置5との間で送受信される各情報は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。また、本実施形態に係る通信システムでは、上述したステップS39等の処理が実行される場合、通信管理装置5と説明者端末9(他の通信端末)との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、通信管理装置5と説明者端末9との間で送受信される各情報は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。
【0089】
<通信確立制御の処理>
続いて、図11を用いて、店舗端末1と説明者端末9の間の通信確立制御の処理について詳細に説明する。図11は、通信確立制御の詳細な処理の一例を示したシーケンス図である。
【0090】
まず、店舗端末1は、通信管理装置5に対して、映像通信を開始する要求を示す開始要求情報を送信する(ステップS101)。この開始要求情報には、開始端末(ここでは、店舗端末1)の通信ID、及び、宛先端末(ここでは、説明者端末9)の説明者Eの通信IDが含まれている。これにより、通信管理装置5は、開始要求情報を受信する。
【0091】
次に、通信管理装置5では、選択部53が、開始端末及び宛先端末の各IPアドレスに基づいて、最寄の中継装置を選択する(ステップS102)。各端末のIPアドレスは端末管理テーブルで管理されており、各中継装置のIPアドレスは記憶部5000に予め記憶されている。
【0092】
次に、作成部56は、中継装置のIPアドレス、及び上述の通信IDを含む通信情報を作成する(ステップS103)。そして、記憶・読出処理部59は、通信情報管理DB5005(図7(C)参照)に、通信情報の内容である通信ID及び中継装置のIPアドレス、並びに、ステップS101で受信された開始端末及び宛先端末の説明者の各通信IDを関連付けて記憶することにより管理する(ステップS104)。その後、送受信部51は、宛先端末(ここでは、説明者端末9)に対して、開始要求情報を送信する(ステップS105)。この開始要求情報には、上記ステップS101で開始端末から送られて来た各通信IDに加え、通信情報が含まれている。これにより、宛先端末の送受信部91は、開始要求情報を受信する。
【0093】
次に、宛先端末では、説明者端末9ug11の判断部15が、ステップS105で受信された開始端末(店舗端末1)の通信IDが、図24のステップS84-2の処理で既に受信している店舗端末1の通信ID同じであるかを判断する(ステップS106)。この場合、基本的に同じであるため、送受信部91aは、通信管理装置5に対して応答可情報を送信する(ステップS107)。この場合の応答可情報は応答可である旨を示し、開始端末の通信IDが含まれている。これにより、通信管理装置5の送受信部51は、応答可情報を受信する。
【0094】
次に、通信管理装置5の記憶・読出処理部59は、ステップS107で受信された開始端末の通信IDを検索キーとして、通信情報管理DB5005を検索することにより、対応する通信情報(通信ID、中継装置IPアドレス)を読み出す(ステップS108)。そして、送受信部51は、開始端末に対して、応答可情報を送信する。この場合の応答可情報には、ステップS108で読み出された通信情報が含まれている。これにより、開始端末の送受信部11は、応答可情報を受信する。
【0095】
続いて、送受信部51は、店舗端末1に対して応答可情報及び応答可否情報としての開始端末の通信IDを送信する(ステップS109)。これにより、店舗端末1の送受信部11は、通信管理装置5が送信した応答可情報及び応答可否情報としての開始端末の通信IDを受信する。
【0096】
次に、宛先端末の送受信部91は、ステップS105で受信した通信情報に含まれる中継装置のIPアドレスに対して、相互通信のセッションを確立する要求を示す確立要求情報を送信する(ステップS110)。この確立要求情報には、開始端末の通信IDと宛先端末の説明者の通信IDが含まれている。また、送信元である宛先端末のIPアドレスも送信される。
【0097】
一方、開始端末の送受信部11は、ステップS109で受信した通信情報に含まれる中継装置のIPアドレスに対して、相互通信のセッションを確立する要求を示す確立要求情報を送信する(ステップS111)。この確立要求情報には、開始端末の通信IDと宛先端末の説明者の通信IDが含まれている。また、送信元である開始端末のIPアドレスも送信される。これにより、中継装置3と開始端末との間で、画像及び音を相互通信するための通信セッションが確立すると共に(ステップS112-1)、中継装置3と宛先端末との間で、画像及び音を相互通信するための通信セッションが確立する(ステップS112-2)。
【0098】
次に、開始端末の送受信部11は、通信管理装置5に対して自端末(開始端末)の状態情報を送信する(ステップS113-1)。この状態情報には、開始端末の通信ID、及び稼動状態情報(ここでは「通信中」)が含まれている。これにより、通信管理装置5の送受信部51は、開始端末の状態情報を受信する。一方、宛先端末の送受信部91は、通信管理装置5に対して自端末(宛先端末)の状態情報を送信する(ステップS113-2)。この状態情報には、宛先端末の通信ID、及び稼動状態情報(ここでは「Chat(通信中)」)が含まれている。これにより、通信管理装置5の送受信部51は、宛先端末の状態情報を受信する。このように、各端末は、通信管理装置5に対して、自ら自端末の稼動状態を通知する。そして、通信管理装置5では、記憶・読出処理部59が、端末管理テーブル(図10参照)において、開始端末の通信IDに関連付けられている稼動状態を「Chat(通信中)」に変更すると共に、宛先端末の通信IDに関連付けられている稼動状態を「Chat(通信中)」に変更する(ステップS114)。
【0099】
以上より、開始端末(店舗端末1)及び宛先端末(説明者端末9ug11)では、図2に示されているように、相互通信により映像通話をすることができる。
【0100】
<資料画像の共有処理>
続いて、図12を用いて、説明者端末9が店舗端末1と資料画像を共有するための処理について説明する。図12は、資料画像を共有するための処理の一例を示したシーケンス図である。
【0101】
図12に示されているように、説明者端末9の送受信部91は、説明者Eからファイル名等の資料画像の指定を受け付けると、受付部92が資料画像の指定を受け付ける(ステップS221)。これにより、記憶・読出処理部99は、記憶部9000から資料画像データを読み出し表示制御部94がディスプレイ906の入力画面900上に資料画像を表示させる(ステップS222)。ここでの資料画像は、例えば、個人会員申込書の画像である。
【0102】
次に、送受信部91は、通信管理装置5に対して、資料画像データのアップロードを行う(ステップS223)。これにより、通信管理装置5では、記憶・読出処理部59が、記憶部9000に資料画像データを記憶する(ステップS224)。そして、送受信部51は、説明者端末9に対して、アップロードが完了した旨を示すアップロード完了通知を送信する(ステップS225)。これにより、説明者端末9の送受信部91は、アップロード完了通知を受信する。
【0103】
一方、通信管理装置5の送受信部51は、店舗端末1に対して、資料画像のダウンロードを行わせる旨を示すダウンロード指示を送信する(ステップS226)。このダウンロード指示には、資料画像データの保存場所を示すURL(Uniform Resource Locator)が含まれている。これにより、店舗端末1の送受信部11は、資料画像データのダウンロード指示を受信する。
【0104】
次に、店舗端末1では、ステップS226で受信されたURLに対して、資料画像データのダウンロードを要求する(ステップS227)。これにより、通信管理装置5では、記憶・読出処理部59が、URLで示される記憶部5000の記憶領域から資料画像データを読み出す(ステップS228)。そして、送受信部51は、店舗端末1に対して、資料画像データのダウンロードを行う(ステップS229)。これにより、店舗端末1の送受信部11が、資料画像データを受信する。
【0105】
次に、店舗端末1では、表示制御部14がディスプレイ106の入力画面上に、説明者端末9側と同じ資料画像を表示させる(ステップS230)。そして、店舗端末1の送受信部11は、通信管理装置5に対して、入力画面の表示を完了した旨を示す表示完了通知を送信する(ステップS231)。これにより、通信管理装置5の送受信部51は、表示完了通知を受信する。
【0106】
次に、通信管理装置5では、送受信部51が説明者端末9に対して、表示完了通知を送信(転送)する(ステップS232)。これにより、説明者端末9の送受信部91は、表示完了通知を受信する。そして、説明者端末9では、表示制御部94がディスプレイ906の入力画面900上に、表示が完了した旨を示す情報を表示させる(ステップS233)。
【0107】
<店舗端末の表示制御>
続いて、店舗端末1の表示制御について説明する。図13は、店舗端末の表示を行うための処理の一例を示したシーケンス図である。まず、店舗端末1は、記憶・読出処理部19により記憶部1000等の記憶手段から読み出されたリモート接客アプリ用のプログラムを起動する(ステップS301)。
【0108】
続いて、送受信部11は、サービス情報管理装置7に対して、コンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュールの取得要求を送信する(ステップS302-1)。これにより、サービス情報管理装置7の送受信部71は、店舗端末1が送信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュールの取得要求を受信する。このとき、店舗端末1が送信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュールの取得要求には、イベント管理DB(イベント管理テーブル:図5(A)参照)で管理されるイベントIDが含まれる。一方、説明者端末9の送受信部91は、サービス情報管理装置7に対して、コンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュールの取得要求を送信する(ステップS302-2)。これにより、サービス情報管理装置7の送受信部71は、説明者端末9が送信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュールの取得要求を受信する。このとき、店舗端末1が送信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュールの取得要求には、例えば、説明者端末9を識別する説明者端末IDが含まれる。
【0109】
続いて、サービス情報管理装置7の取得部72は、記憶・読出処理部79がイベントIDを検索キーとしてスケジュール管理DB7001(スケジュール管理テーブル)を検索することにより読み出した対応するスケジュール情報(予約情報)を取得する(ステップS303)。このとき、取得したスケジュール情報(予約情報)には、店舗端末1側で表示される利用者による操作が不可能な自動配信広告及び利用者による操作が可能なインタラクティブな広告の実行開始時刻の時刻情報が含まれる。さらに、取得したスケジュール情報(予約情報)には、説明者端末9側で管理される遠隔接客の実行開始時刻の時刻情報が含まれる。
【0110】
ステップS303の処理の後、送受信部71は、店舗端末1に対してコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報を送信する(ステップS304-1)。これにより、店舗端末1の送受信部11は、サービス情報管理装置7が送信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報を受信する。なお、コンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報には、店舗端末1から送信されたイベントIDが含まれてもよい。さらに、送受信部71は、説明者端末9に対してコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報を送信する(ステップS304-2)。これにより、説明者端末9の送受信部91は、サービス情報管理装置7が送信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報を受信する。なお、コンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報には、説明者端末9から送信された端末IDが含まれてもよい。なお、上述した遠隔接客のスケジュール情報は、予約情報の一例である。
【0111】
上述したステップS302-1,S302-2~ステップS304-1,S304-2までの処理はループ処理として実行されてもよい。この場合、サイネージのコンテンツを管理するサイネージ管理サーバやサービス情報管理装置7からのプッシュ通知(更新通知)をトリガとしてループ処理を実行してもよい。さらに、ステップS302-1とステップS304-1の処理、及びステップS302-2とステップS304-2の処理は互いに非同期で実行されるため、どちらの組合せが先に実行されてもよい。
【0112】
続いて、店舗端末1の記憶・読出処理部19は、受信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報をイベント管理DB(イベント管理テーブル、図5(A)参照)に登録する(ステップS305-1)。さらに、説明者端末9の記憶・読出処理部99は、受信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報を記憶部9000に登録数する(ステップS305-2)。このとき記憶部9000には、店舗端末1で記憶、管理されているイベント管理DB(イベント管理テーブル、図5(A)参照)に相当するDBが構築されていてもよい。
【0113】
続いて、店舗端末1の記憶・読出処理部19は、送受信部11によって外部のコンテンツ管理サーバ等から予め受信された広告のコンテンツデータを記憶部1000にダウンロードする(ステップS306)。
【0114】
ステップS306の実行後、表示制御部14、判断部15及び算出部18は、顧客の来店時刻に応じた画面表示処理を実行する(ステップS307)。ここでは、例えば、表示制御部14は、特定の予約イベントの予約開始時刻の所定時間前までは、送受信部11によって受信された特定の予約イベントに係るコンテンツデータを含む画面をディスプレイ106に表示させる。このステップS307の処理については、後述のフローチャートで詳細に説明する。
【0115】
次に、受付部12は、顧客Cによる店舗端末1への操作を受け付け、受付部12によって受け付けられた情報に基づいて、記憶・読出処理部19は、顧客Cに対する顧客認証を行う(ステップS308)。具体的には、後述する画面例に表示された「ご予約された方はここをタッチ」と傍線表示された領域1105を手や指などで操作(タップ)する。これにより、表示制御部14は、ディスプレイ106上にログイン画面などの顧客を認証するための画面を表示させる。
【0116】
ステップS307で顧客認証処理が正常に行われた場合、すなわち、店舗端末1に来店した顧客Cがこれから実行される特定の予約イベントを予約した予約者であると認証された場合、送受信部11は、説明者端末9に対して、特定の予約イベントで使用される資料情報を要求する(ステップS309)。これにより、説明者端末9の送受信部91は、店舗端末1が送信した資料情報の要求を受信する。なお、資料情報には、例えば、ガイドブック、カタログ等が含まれ、要求には予約者識別管理DB(予約者識別管理テーブル、図5(B)参照)で管理されている予約者名、予約番号等が含まれる。
【0117】
続いて、記憶・読出処理部99は、受信した資料情報の要求に基づいて、特定の予約イベントの予約内容に応じた資料を記憶部9000から取得する(ステップS310)。なお、記憶部9000にて管理されている特定の予約イベントの予約内容に応じた資料は、上述したステップS304-2の処理で取得されたスケジュール情報と対応付けられて管理されている。
【0118】
ステップS310の処理後、送受信部91は、店舗端末1に対して、資料情報を送信する(ステップS311)。これにより、店舗端末1の送受信部11は、説明者端末9が送信した資料情報を受信する。この資料情報には、例えば、ガイドブック、カタログ等が含まれる。上述したステップS309及びステップS311の処理のように、店舗端末1と説明者端末9との間の情報の送受信は、サービス情報管理装置7を介さずに直接行われてもよい。
【0119】
資料情報を受信後、店舗端末1の表示制御部14は、図18(B)に示したように、受信した資料情報を、説明者端末9を使用する説明者の画像とあわせてディスプレイ106に表示させる(ステップS312)。このとき、記憶・読出処理部19は、受信した資料情報を記憶部1000の所定の領域に記憶させてもよい。また、上述したステップS301~S312の各シーケンス処理は一例であり、これに限らない。
【0120】
なお、本実施形態に係る通信システムでは、上述したステップS302-1,S304-1等の処理が実行される場合、店舗端末1(通信端末)とサービス情報管理装置7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、店舗端末1とサービス情報管理装置7との間で送受信される各情報は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。また、本実施形態に係る通信システムでは、上述したステップS302-2、S304-2等の処理が実行される場合、説明者端末9(他の通信端末)とサービス情報管理装置7の間に他の装置等が存在してもよい。つまり、説明者端末9とサービス情報管理装置7の間で送受信される各情報は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。
【0121】
<店舗端末の画面表示処理>
続いて、店舗端末1の画面表示処理について説明する。図14は、店舗端末の画面表示処理の一例を示したフローチャートである。このフローチャートでは、ステップS307の顧客の来店時刻に応じた店舗端末1における画面表示処理の詳細について説明する。まず、店舗端末1の受付部12は、顧客による操作を受け付ける(ステップS307-1)。この操作の受付は、例えば、店舗端末1のディスプレイ106に対する顧客のタッチ操作などである。
【0122】
次に、算出部18は、店舗端末1の時計情報を参照して現在時刻情報を取得する(ステップS307-2)。
【0123】
次に、記憶・読出処理部19は、登録した遠隔接客のスケジュール情報をイベント管理DB(イベント管理テーブル、図5(A)参照)から読み出す(ステップS307-3)。
【0124】
次に、判断部15は、ステップS307-2及びS207-3で得られた現在時刻情報とスケジュール情報を比較して、遠隔接客時間(時刻)の第1の所定時間前であるか否かを判断する(ステップS307-4)。
【0125】
現在時刻情報とスケジュール情報を比較した結果、遠隔接客時間(時刻)の第1の所定時間前である場合(ステップS307-4;YES)、表示制御部14は、店舗端末1のディスプレイ106に、例えば、図18(A)に示したような操作禁止を表す画面を表示させてこのフローを抜ける(ステップS307-5)。このときの第1の所定時間は、例えば、特定の遠隔接客が開始される時刻までの残り時間(x分)、又は図18(A)に示したような操作禁止を表す画面の表示が開始されるまでの残り時間(x’分)のいずれかが算出部18によって設定される。
【0126】
一方、現在時刻情報とスケジュール情報を比較した結果、遠隔接客時間(時刻)の第1の所定時間前でない場合(ステップS307-4;NO)、判断部15はさらに、現在時刻情報とスケジュール情報を比較した結果、遠隔接客時間(時刻)の第2の所定時間前であるか否かを判断する(ステップS307-6)。このとき、第2の所定時間(y分)は、第1の所定時間(x分及びx’分)よりも長い時間が算出部18によって設定される。
【0127】
現在時刻情報とスケジュール情報を比較した結果、遠隔接客時間(時刻)の第2の所定時間前である場合(ステップS307-6;YES)、つまり、y分である場合、表示制御部14は、店舗端末1のディスプレイ106に、画面を表示させてステップS307-2に戻る(ステップS307-7)。このときに表示される画面例は、例えば、図17(A)、(B)に示したような操作可能な広告であるインタラクティブな広告画面である。
【0128】
一方、現在時刻情報とスケジュール情報を比較した結果、遠隔接客時間(時刻)の第2の所定時間前でない場合(ステップS307-6;NO)、つまりy分よりもさらに長い残り時間がある場合、表示制御部14は、以下のような画面を店舗端末1のディスプレイ106に表示させてステップS307-2に戻る(ステップS307-8)。このときに表示される画面例は、例えば、図17(A)、(B)及び図18(B)に示した操作可能な広告であるインタラクティブな広告画面である。このように、ステップS307-7及びS307-8の処理において、表示制御部14は、予約情報(遠隔接客のスケジュール情報)に含まれる時刻情報のうち、特定の予約イベントが開始される予約開始時刻の所定時間前までは、特定の予約イベントを予約した予約者を含む顧客に対して店舗端末1の利用が可能な画面をディスプレイ106に表示させる。
【0129】
なお、ステップS307-7及びS307-8の処理後に戻る処理は、ステップS307-2に限らない。例えば、表示制御部14は、算出部18と協働することで、ステップS307-7及びS307-8の処理後の1秒後にステップS307-4の処理に戻り、ループ処理を実行するようにしてもよい。さらに、残り時間x、x’及びyは分単位ではなく、秒単位としてもよい。
【0130】
<店舗端末の空き時間別の処理>
図15は、店舗端末の空き時間別の処理の一例を示す図である。図15に示されるように、店舗端末1の判断部15及び算出部18は、店舗端末1に来店した顧客Cの来店時刻、すなわち店舗端末1に対して何らかの操作を開始した時刻に応じて、店舗端末1の表示画面の切替処理を行う。
【0131】
図15によれば、例えば、9:00から自動配信広告の表示が開始され、10:00から遠隔接客が開始されるものとする。この状態で9:18に顧客Cが来店し、受付部12がディスプレイ106に対して何らかの操作を受け付けた場合、算出部18は、次の遠隔接客開始までの時間として10:00-9:18=42分を算出する。この場合は、10:00からの遠隔接客までの時間が十分にあるとして、判断部15は、サイネージ広告表示、インタラクティブ操作可能な広告表示及び10:00からの予約ではない別の予約なし遠隔接客の処理を可能にする。
【0132】
もう一つの場合として、9:50に顧客Cが来店し、受付部12がディスプレイ106に対して何らかの操作を受け付けた場合、算出部18は、次の遠隔接客開始までの時間として10:00-9:50=10分を算出する。この場合は、10:00からの遠隔接客までの時間が10分であるので、判断部15は、サイネージ広告表示、インタラクティブ操作可能な広告表示処理を可能にする。
【0133】
さらに別の場合として、9:57に顧客Cが来店し、受付部12がディスプレイ106に対して何らかの操作を受け付けた場合、算出部18は、次の遠隔接客開始までの時間として10:00-9:57=3分を算出する。この場合は、10:00からの遠隔接客までの時間が3分しかないため、判断部15は、次の10:00からの遠隔接客処理に影響を及ぼすと判断して、図18(A)に示したような通信端末使用不可とする画面を、表示制御部14を介してディスプレイ106に表示させる。
【0134】
<画面表示例>
●自動配信広告の画面例●
図16(A)は自動配信広告が表示されている店舗端末の画面の一例である。この画面では、表示制御部14は、ディスプレイ106に表示領域1101を設け、その上部に次の予約イベントの案内メッセージを表示するメッセージ表示領域1102を設ける。このときの案内メッセージは、例えば、「10時から遠隔接客の予約が入っています。 9:27」という内容である。このとき、「9:27」は、現在時刻を表している。
【0135】
表示制御部14は、さらに、メッセージ表示領域1102の下に広告表示領域1103を設け、そこに自動配信広告のコンテンツを表示させる。この例では、広告表示領域1103にシャチの画像(動画)が表示されている。
【0136】
さらに、表示制御部14は、シャチの画像(動画)の下に「これは自動配信広告です。」というメッセージを表示させ、このメッセージを画面右から左に移動させてメッセージが繰り返し表示されるようにしてもよい。
【0137】
さらに、表示制御部14は、広告表示領域1103の下部に「端末を使う」ボタン1104を表示させている。これにより、顧客Cは、この「端末を使う」ボタン1104を操作して、次に説明するインタラクティブ広告への画面切替を行うことも可能である。さらに、表示制御部14は、広告表示領域1103の右側に「ご予約された方はここをタッチ」領域1105を表示させている。これにより、顧客Cは、「ご予約された方はここをタッチ」領域1105を操作(タップ)して、顧客Cの認証画面に切り替えることが可能である。つまり、本実施形態において「ご予約された方はここをタッチ」領域1105は、顧客認証処理を行う際の認証受付手段の一例として機能する。
【0138】
なお、上述した「端末を使う」ボタン1104は、図16(A)の広告表示領域1103に設けられていなくてもよい。つまり、図16(A)では、表示制御部14は、表示のみの広告画面(デジタルサイネージ画面)をディスプレイ106に表示させることになる。その場合は、表示制御部14は、以下に説明するインタラクティブな広告画面を、スケジュール管理DB7001(スケジュール管理テーブル:図8参照)にて管理された開始時刻(例えば、9:00)にしたがって、店舗端末1のディスプレイ106に表示するようにしてもよい。
【0139】
●自動配信広告の画面例:図16(B)●
図16(B)は自動配信の広告画面からインタラクティブな広告画面に切り替えたときの店舗端末の画面の一例である。この画面において、図16(A)と同様の部分の説明を省略する。この場合、表示制御部14は、広告表示領域1103に案内操作ボタン1111~1113を表示させる。案内操作ボタン1111は、「旅行のご案内」であり、案内操作ボタン1112は、「講演のご案内」であり、案内操作ボタン1113は、「会議のご案内」である。これらのそれぞれの案内操作ボタンを顧客が任意に選択して操作することにより、表示制御部14は、それぞれのコンテンツに対応する広告画面に切り替える。
【0140】
●インタラクティブ広告の画面例:図17(A)●
図17(A)は店舗端末におけるインタラクティブな広告画面の一例である。この画面において、図16(A)と同様の部分の説明を省略する。この場合、表示制御部14は、広告表示領域1103に広告の背景と詳細確認ボタン1121~1123を表示させる。広告の背景は、例えば、「=南の島2泊3日の旅=」の文字列と島の画像である。詳細確認ボタン1121は、「参加資格」であり、詳細確認ボタン1122は、「日程」であり、詳細確認ボタン1123は、「参加費用」である。これらのそれぞれの詳細確認ボタンを顧客が任意に選択して操作することにより、表示制御部14は、それぞれの項目に対応する詳細説明画面に切り替える。さらに、表示制御部14は、広告表示領域1103の空きスペースに「もっと見る」ボタン1124を表示させる。これにより、顧客Cは、自身の手や指1114を使ってボタンを操作して、「参加資格」、「日程」及び「参加費用」以外の項目についての広告を見ることが可能となる。
【0141】
なお、図17(A)の広告表示画面において、表示制御部14は、メッセージ表示領域1102に「10時から遠隔接客の予約が入っています。 あと8分15秒」というメッセージを表示させる。これにより、顧客Cは、自分自身がこの店舗端末1を利用できる残り時間を知ることができる。さらに、図17(A)において、算出部18は、「あと8分15秒」とする表示を、図15に示したような通信端末使用不可と判断する時刻(例えば、9:57)までの時間として表示するようにしてもよい。つまり、算出部18は、「あと8分15秒」とする表示を、10:00から(8分15秒+3分=11分15秒)だけ前の9時48分45秒の時刻に表示するようにしてもよい。
【0142】
●インタラクティブ広告の画面例:図17(B)●
図17(B)は店舗端末における他のインタラクティブな広告画面の一例である。この画面において、図16(A)と同様の部分の説明を省略する。この場合、表示制御部14は、広告表示領域1103に詳細確認ボタン1131~1133を表示させる。詳細確認ボタン1131は、「行事」であり、詳細確認ボタン1132は、「宿泊先」であり、詳細確認ボタン1133は、「食事、お買い物」である。これらのそれぞれの詳細確認ボタンを顧客が任意に選択して操作することにより、表示制御部14は、それぞれの項目に対応する詳細説明画面に切り替える。このとき、顧客Cの手や指1114を詳細確認ボタン1131は、「行事」の付近に翳すと、表示制御部14は、広告の背景を島の画像から行事に関連するカヌーの画像に切り替えてもよい。さらに、表示制御部14は、広告表示領域1103の空きスペースに「戻る」ボタン1134を表示させる。これにより、顧客Cは、図17(A)に示した広告画面に戻ることが可能となる。
【0143】
なお、図17(B)の広告表示画面において、表示制御部14は、メッセージ表示領域1102に「10時から遠隔接客の予約が入っています。 あと8分10秒」というメッセージを表示させる。これにより、顧客Cは、自分自身がこの店舗端末1を利用できる残り時間を知ることができる。
【0144】
なお、図17(B)において、表示制御部14は、「あと8分10秒」とする表示を、図15に示したような通信端末使用不可と判断する時刻(例えば、9:57)までの時間として表示するようにしてもよい。つまり、表示制御部14は、「あと8分15秒」とする表示を、10:00から(8分10秒+3分=11分10秒)だけ前の9時48分50秒の時刻に表示するようにしてもよい。
【0145】
●操作禁止画面●
図18(A)は店舗端末における利用禁止画面の一例である。この画面において、図16(A)と同様の部分の説明を省略する。この場合、表示制御部14は、メッセージ表示領域1102に「10時から遠隔接客の予約が入っています。 9:58」という内容のメッセージと、広告表示領域1103に「現在、この端末は利用できません」というメッセージを表示させる。つまり、10:00からの遠隔接客までの残り時間が2分しかないため、表示制御部14は、特定の予約イベントの一例である10:00からの遠隔接客を予約した予約者を除く顧客に対して店舗端末1の利用が不可能なメッセージを広告表示領域1103に表示させる。
【0146】
●遠隔接客画面●
図18(B)は店舗端末における遠隔接客中の画面の一例である。この画面において、図16(A)と同様の部分の説明を省略する。この場合、表示制御部14は、メッセージ表示領域1102に、例えば、「ただいまお客様ご旅行のご案内中です。 10:08」という内容のメッセージを表示させる。このときの「10:08」は、現在時刻を表している。さらに、表示制御部14は、広告表示領域1103に説明者端末9を使用する説明者の顔の画像1141を表示させる。さらに、表示制御部14は、遠隔接客で用いられる旅行のカタログ1142を説明者の顔の画像の横に表示させる。これにより、遠隔接客を受けている顧客Cは、カタログの内容と説明者の表情を同時に見ながら接客を受けることが可能になる。
【0147】
〔本実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、店舗端末1の送受信部11は、サービス情報管理装置7が送信したコンテンツ表示、及び遠隔接客のスケジュール情報を受信する(ステップS304-1)。その後、判断部15は、現在時刻情報とスケジュール情報を比較し、遠隔接客時間(時刻)の第2の所定時間前である場合(ステップS307-6;YES)、つまり、y分である場合、表示制御部14は、店舗端末1のディスプレイ106に、インタラクティブな広告画面を表示させる(ステップS307-7)。一方、現在時刻情報とスケジュール情報を比較した結果、遠隔接客時間(時刻)の第2の所定時間前でない場合(ステップS307-6;NO)、つまりy分よりもさらに長い残り時間がある場合、表示制御部14は、インタラクティブな広告画面又は遠隔接客を行う画面を店舗端末1のディスプレイ106に表示させる(ステップS307-8)。これにより、特定のイベントを予約した顧客以外の顧客が、特定のイベントが開始される所定時間前まで店舗端末1を自由に利用することができるとともに、イベントを予約した顧客は、予約した時間に通信端末を利用できるようになるという効果を奏する。
【0148】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態では、通信端末の一例として、店舗端末1について説明したが、これに限るものではない。店舗端末1には、PCだけでなく、スマートフォン、スマートウォッチ、ゲーム機、カーナビゲーション端末、映像通話専用機等が含まれる。一方で、通信端末は、表示手段としてのディスプレイ106を通信端末自身に備えていなくてもよい。つまり、通信端末とディスプレイ106が物理的に独立した構成を備え、通信端末による操作によってディスプレイ106の表示内容が制御されるような構成であってもよい。さらに、通信端末は。表示手段としてのディスプレイに表示させるのみでなく、表示手段に代わる他の装置に表示させるような構成、機能を備えるようにしてもよい。
【0149】
また、上記実施形態では、通信システムによって遠隔接客を行う場合について説明したが、これに限るものではなく、打合せ、家族間や友人間等の一般的な会話、遠隔診断、又は、一方向での情報の提示に使用されても構わない。
【0150】
さらに、上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【符号の説明】
【0151】
1 店舗端末(通信端末の一例)
3 中継装置
4 管理者端末
5 通信管理装置
7 サービス情報管理装置
9 説明者端末(他の通信端末の一例)
11 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
12 受付部(受付手段の一例)
13 通信制御部
14 表示制御部(表示制御手段の一例)
15 判断部(判断手段の一例)
18 算出部(算出手段の一例)
100 通信ネットワーク
1104 「端末を使う」ボタン(切替受付手段の一例)
1105 「ご予約された方はここをタッチ」領域(認証受付手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0152】
【文献】特開2008-154059号公報
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