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特許7568654均一性調整のためのシャワーヘッドインサート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】均一性調整のためのシャワーヘッドインサート
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/31 20060101AFI20241008BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
H01L21/31 C
H01L21/302 101B
H01L21/302 101G
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021569295
(86)(22)【出願日】2020-04-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-02
(86)【国際出願番号】 US2020030820
(87)【国際公開番号】W WO2020242710
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】62/854,193
(32)【優先日】2019-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フレンチ・デヴィッド・マイケル
【審査官】河合 俊英
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-063221(JP,A)
【文献】特表2003-504841(JP,A)
【文献】特開2014-012891(JP,A)
【文献】特開2018-011056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/31
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理チャンバ内のシャワーヘッドのためのインサートであって、
前記処理チャンバ内の前記シャワーヘッドに関連するように成形および構成された本体であって、前記本体は、電磁場の少なくとも一部を形成するための材料を含む少なくとも1つの表面をその上に有する、本体と、
前記シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの前記本体における構造と、
成形陥凹下面であって、前記インサートが前記シャワーヘッドに取り付けられた状態において、前記成形陥凹下面と前記シャワーヘッドの上面との間の空間距離は、前記インサートの半径方向外内側から半径方向外側にむかって増大している、成形陥凹下面と、
を備える、インサート。
【請求項2】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの構成は、利用中に前記処理チャンバ内で生成される前記電磁場またはプラズマの非対称性に影響を与えまたは修正するように選択される、インサート。
【請求項3】
請求項に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、丸みを帯びまたは湾曲した部分を含む、インサート。
【請求項4】
請求項3に記載のインサートであって、前記非対称性は、少なくとも部分的には、前記処理チャンバの壁または隣接する処理チャンバと、前記処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリとの間の不整合によって引き起こされ、前記処理チャンバの境界となる前記少なくとも1つの表面の前記丸みを帯びまたは湾曲した部分のプロファイルが、前記基板支持アセンブリのプロファイルと一致する、インサート。
【請求項5】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記本体は、環状本体であり、前記本体における前記構造は、前記シャワーヘッドの前記ステムを収容するようなサイズの前記環状本体の開口部を含む、インサート。
【請求項6】
請求項5に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記少なくとも1つの表面は、前記環状本体の前記開口部の中に伸びている、インサート。
【請求項7】
請求項5に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記少なくとも1つの表面は、前記環状本体の前記開口部の中に伸びていない、インサート。
【請求項8】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記少なくとも1つの表面は、前記インサートの前記本体の実質的に全体に広がっている、インサート。
【請求項9】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、利用中に前記処理チャンバまたは前記シャワーヘッドの壁または表面と整列される、インサート。
【請求項10】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、平坦であり、利用中に、前記処理チャンバまたは前記シャワーヘッドの壁または表面に対して傾斜される、インサート。
【請求項11】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、前記処理チャンバの内部の幾何形状または体積を変更する、インサート。
【請求項12】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートは、前記処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリの周りに実質的に均一な電磁場を誘導する、インサート。
【請求項13】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートは、前記処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリの周りに実質的に不均一な電磁場を誘導する、インサート。
【請求項14】
請求項1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記処理チャンバ内の前記電磁場のプロファイルを改変するために、形状または位置を調整、再配置、または、機械的に調節されることができる、インサート。
【請求項15】
処理チャンバ内のシャワーヘッドのためのインサートであって、
前記処理チャンバ内の前記シャワーヘッドに関連するように成形および構成された環状本体であって、前記本体は、電磁場の少なくとも一部を形成するための材料を含む少なくとも1つの表面をその上に有する、環状本体と、
前記シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの前記環状本体における構造と、
記インサートが前記シャワーヘッドに嵌められた時に、前記シャワーヘッドの前記ステムが貫通できる上面と、
前記シャワーヘッドの表面に少なくとも部分的に隣接して配置された少なくとも1つの湾曲プロファイルを備える成形陥凹下面であって、前記インサートが前記シャワーヘッドに取り付けられた状態において、前記成形陥凹下面と前記シャワーヘッドの上面との間の空間距離は、前記インサートの半径方向外内側から半径方向外側にむかって増大している成形陥凹下面と、
を備える、インサート。
【請求項16】
請求項15に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記シャワーヘッドインサートの前記成形陥凹下面は、前記シャワーヘッドの実質的に全体を受け入れて取り囲むようなサイズおよび構成の自由体積を少なくとも部分的に規定する、インサート。
【請求項17】
請求項16に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記シャワーヘッドインサートの前記成形陥凹下面と、前記シャワーヘッドの上面との間の空間距離が、前記シャワーヘッドインサートの半径方向内側位置から半径方向外側位置に向かって増大している、インサート。
【請求項18】
請求項17に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記シャワーヘッドインサートの前記上面は、実質的に平坦である、インサート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本願は、2019年5月29日出願の米国特許出願第62/854,193号に基づく優先権の利益を主張し、その出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、シャワーヘッドインサートに関し、いくつかの例においては、半導体製造用途での4ステーション処理モジュール(QSM:quad station process module)のためのシャワーヘッドインサートに関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供されている背景技術の記載は、本開示の背景を概略的に提示するためのものである。ここに名を挙げられている発明者の業績は、この背景技術に記載された範囲において、出願時に従来技術として通常見なされ得ない記載の態様と共に、明示的にも黙示的にも本開示に対する従来技術として認められない。
【0004】
プラズマ処理を制御するために、プラズマシステムが利用される。プラズマシステムは、典型的に、複数の高周波(RF)源と、インピーダンス整合器と、プラズマリアクタとを備える。ワークピース(例えば、基板またはウエハ)が、プラズマチャンバ内に配置され、プラズマが、ワークピースを処理するためにプラズマチャンバ内で生成される。しばしば、均一または反復可能にワークピースを処理することが、重要な生産目標である。このために、ウエハ処理中の電磁場の均一性を達成し、一貫して維持することが重要でありうる。これは、例えば、非対称なプラズマチャンバにおいて、特に困難でありうる。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、一般に、シャワーヘッドインサート(シャワーヘッドライナとも呼ぶ)に関し、いくつかの応用例において、QSMのためのシャワーヘッドインサートに関する。QSM内の処理モジュールまたはステーションの内の1または複数が、非対称でありうる。シャワーヘッド上方の成形インサートが、ウエハ処理領域の近くの電場を改変するため、ならびに、いくつかの例において、QSM処理モジュールにおける非対称性を修正または改善するために、利用される。いくつかの実施形態において、処理チャンバ内のシャワーヘッドのためのインサートが提供されている。シャワーヘッドインサート例は、処理チャンバ内のシャワーヘッドに関連するように成形および構成された本体であって、本体は、RF電源によって給電された時に電磁結合を支持するための材料を含む少なくとも1つの表面をその上に有する、本体と、シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの本体における構造と、を備えてよい。
【0006】
いくつかの例において、インサートの構成は、利用中に処理チャンバ内で生成される電磁場またはプラズマの非対称性に影響を与えまたは修正するように選択される。
【0007】
いくつかの例において、インサートの少なくとも1つの表面は、丸みを帯びまたは湾曲した部分を含む。
【0008】
いくつかの例において、非対称性は、少なくとも部分的には、処理チャンバの壁または隣接する処理チャンバと、処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリとの間の不整合によって引き起こされ、チャンバの境界となる少なくとも1つの表面の丸みを帯びまたは湾曲した部分のプロファイルが、基板支持アセンブリのプロファイルと一致する。
【0009】
いくつかの例において、本体は、環状本体であり、本体における構造は、シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの環状本体の開口部を含む。
【0010】
いくつかの例において、少なくとも1つの表面は、環状本体の開口部の中に伸びている。
【0011】
いくつかの例において、少なくとも1つの表面は、環状本体の開口部の中に伸びていない。
【0012】
いくつかの例において、少なくとも1つの表面は、インサートの本体の実質的に全体に広がっている。
【0013】
いくつかの例において、インサートの少なくとも1つの表面は、利用中に処理チャンバまたはシャワーヘッドの壁または表面と整列される。
【0014】
いくつかの例において、インサートの少なくとも1つの表面は、平坦であり、利用中に、処理チャンバまたはシャワーヘッドの壁または表面に対して傾斜される。
【0015】
いくつかの例において、インサートの少なくとも1つの表面は、処理チャンバの内部の幾何形状または体積を変更する。
【0016】
いくつかの例において、インサートは、処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリの周りに実質的に均一な電磁場を誘導する。
【0017】
いくつかの例において、インサートは、処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリの周りに実質的に不均一な電磁場を誘導する。
【0018】
いくつかの例において、シャワーヘッドインサートは、処理チャンバ内の電磁場のプロファイルを改変するために、形状または位置を調整、再配置、または、機械的に調節されることができる。
【0019】
いくつかの実施形態において、処理チャンバ内のシャワーヘッドのためのインサートは、処理チャンバ内のシャワーヘッドに関連するように成形および構成された本体であって、本体は、RF電源によって給電された時に電磁結合を支持するための材料を含む少なくとも1つの表面をその上に有する、本体と、シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの本体における構造と、シャワーヘッドインサートがシャワーヘッドに嵌められた時に、シャワーヘッドのステムが貫通できる上面と、シャワーヘッドの表面に少なくとも部分的に隣接して配置された少なくとも1つの湾曲プロファイルを備える成形陥凹下面と、を備える。
【0020】
いくつかの例において、本体は、環状本体であり、本体における構造は、シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの環状本体の開口部を含む。
【0021】
いくつかの例において、シャワーヘッドインサートの成形陥凹下面は、シャワーヘッドの実質的に全体を受け入れて取り囲むようなサイズおよび構成の自由体積を少なくとも部分的に規定する。
【0022】
いくつかの例において、シャワーヘッドインサートの成形陥凹下面と、シャワーヘッドの上面との間の空間距離が、シャワーヘッドインサートの半径方向内側位置から半径方向外側位置に向かって増大している。
【0023】
いくつかの例において、シャワーヘッドインサートの上面は、実質的に平坦である。
【0024】
いくつかの例において、環状本体の開口部の壁と、シャワーヘッドのステムとの間の空間距離が、シャワーヘッドインサートの垂直方向の高い位置から垂直方向の低い位置に向かって増大している。
【図面の簡単な説明】
【0025】
いくつかの実施形態が、添付の図面に照らして、限定ではなく例として説明されている。
【0026】
図1】本開示のシャワーヘッドインサート例を配備できる基板処理ツールを示す概略図。
図2】本開示のシャワーヘッドインサート例を配備できる基板処理ツールを示す概略図。
図3】本開示のシャワーヘッドインサート例を配備できる基板処理ツールを示す概略図。
図4】本開示のシャワーヘッドインサート例を配備できる基板処理ツールを示す概略図。
【0027】
図5】本開示のシャワーヘッドインサート例を配備できる4ステーション処理モジュールを備えた基板処理ツール例を示す概略図。
【0028】
図6A】一実施形態例に従って、ペデスタルの周りの電磁場強度例を示す図。
図6B】一実施形態例に従って、ペデスタルの周りの電磁場強度例を示す図。
図6C】一実施形態例に従って、ペデスタルの周りの電磁場強度例を示す図。
【0029】
図7】開示されている主題と共に利用できる水冷式の構成要素を有する、静電チャック(ESC)を備えた基板支持アセンブリを備えうるプラズマベース処理チャンバの簡単な例を示す図。
【0030】
図8】一実施形態例に従って、シャワーヘッドを示す側断面図。
【0031】
図9】一実施形態例に従って、シャワーヘッドインサートが嵌められたシャワーヘッドを示す側断面図。
【0032】
図10A】実施形態例に従って、RF電流路を示す図。
図10B】実施形態例に従って、RF電流路を示す図。
図10C】実施形態例に従って、RF電流路を示す図。
【0033】
図11A】一実施形態例に従って、シャワーヘッドインサートを示す上面斜視図。
図11B】一実施形態例に従って、シャワーヘッドインサートを示す底面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下の記載は、本開示の例示的実施形態を具体化するシステム、方法、技術、命令シーケンス、および、計算機プログラム製品を含む。以下の記載では、説明を目的として、実施形態例の完全な理解を促すために、数多くの具体的な詳細事項が示されている。しかしながら、本開示は、これらの具体的な詳細事項がなくとも実施することが可能であることが、当業者にとって明らかである。
【0035】
本特許文献の開示の一部は、著作権保護の対象である材料を含みうる。著作権保有者は、それが特許商標局の特許ファイルまたは特許記録に記載されているため、誰による特許文献または特許情報開示の複製に対しても異議はないが、そうでなければ、いかなる権利であれすべての著作権を有する。以下の告知は、本文献の一部を形成する以下に記載されているデータおよび図面に示されているデータのいずれにも適用される。著作権-Lam Research社、2019年、無断複写、転載を禁ず。シャワーヘッドインサートが、QSMを特に参照して本明細書に記載されているが、この用途は、限定的なものではなく、文脈上で別段の指示の無ない限りは、その他の用途も可能であり、添付の特許請求の範囲によって網羅される。
【0036】
半導体ウエハなどの基板の蒸着、エッチング、および/または、その他の処理を実行するために、基板処理システムが利用されうる。処理中、基板処理システムの処理チャンバ内で基板支持体上に基板が配置される。エッチングまたは蒸着中、1または複数のエッチングガスまたはガス前駆体を含むガス混合物が、それぞれ、処理チャンバに導入され、プラズマが、化学反応を活性化するために点火されうる。
【0037】
基板処理システムは、製造室内に配置された複数の基板処理ツールを含みうる。基板処理ツールの各々は、複数の処理モジュールを備えうる。典型的には、基板処理ツールは、6つまでの処理モジュールを備える。
【0038】
ここで、図1を参照すると、基板処理ツールの一例100の上面図が示されている。基板処理ツール100は、複数の処理モジュール104を備えうる。いくつかの例において、処理モジュール104の各々は、基板に対して1または複数のそれぞれの処理を実行するように構成されうる。処理される基板は、装置フロントエンドモジュール(EFEM)108のロードステーションのポートを介して基板処理ツール100内にロードされ、その後、処理モジュール104の内の1または複数に移送される。例えば、基板は、処理モジュール104の各々に連続してロードされうる。ここで、図2を参照すると、複数の基板処理ツール208を備えた製造室204の配列の一例200が示されている。
【0039】
図3は、第1基板処理ツール304および第2基板処理ツール308を含む第1構成例300を示す。第1基板処理ツール304および第2基板処理ツール308は、順に配列され、移送ステージ312によって接続されており、移送ステージ312は、真空下にある。図に示すように、移送ステージ312は、第1基板処理ツール304の真空移送モジュール(VTM)316と第2真空処理ツール308のVTM320との間で基板を移送するよう構成された旋回移送メカニズムを備える。ただし、他の例において、移送ステージ312は、その他の適切な移送メカニズム(線形移送メカニズムなど)を備えてもよい。いくつかの例において、VTM316の第1ロボット(図示せず)が、第1位置に配置された支持体324上に基板を配置してよく、支持体324は、第2位置に旋回され、VTM320の第2ロボット(図示せず)が、第2位置にある支持体324から基板を回収する。いくつかの例において、第2基板処理ツール308は、処理ステージの間で1または複数の基板を格納するよう構成された格納バッファ328を備えてよい。
【0040】
移送メカニズムは、基板処理ツール308および304の間に2以上の移送システムを提供するために積み重ねられてもよい。移送ステージ312は、一度に複数の基板を輸送またはバッファ格納するために複数のスロットを有してもよい。
【0041】
構成300において、第1基板処理ツール304および第2基板処理ツール308は、単一の装置フロントエンドモジュール(EFEM)332を共有するよう構成されている。
【0042】
図4は、順に配列されて移送ステージ412によって接続されている第1基板処理ツール404および第2基板処理ツール408を備えた第2構成例400を示す。構成400は、構成400においてEFEM332が取り除かれている以外は、図3の構成300と同様である。したがって、基板は、(例えば、真空ウエハキャリア、前開き一体型ポッド(FOUP)、大気(ATM)ロボットなどの格納または輸送キャリア、または、その他の適切なメカニズムを用いて)、エアロックロードステーション416を介して直接的に第1基板処理ツール404にロードされうる。
【0043】
本開示のシャワーヘッドインサートが、4ステーション処理モジュール(QSM)に配備されてよい。いくつかの例において、図5に示すように、4ステーション処理モジュール500が提供される。QSM500は、基板処理ツール500内でそれぞれのコーナーステーションに配置された4つの処理モジュール508を備える。各処理モジュール508自体が、図に示すように、4つの略直角コーナーを備えうる。各処理モジュール508は、図に示すように、略円形の支持ペデスタルを備えてよい4つのウエハ処理ステーション518を取り囲むチャンバ壁を有する。処理モジュール508の様々な構成が可能であるが、いくつかの例において、処理モジュール508の直角コーナー(すなわち、適合しないコーナー)における円形のウエハを支持する円形のペデスタルの配置は、非対称であり、ウエハ処理中に非対称な環境を提供する。これは、電磁場の均一性にとって重大な困難を提示する可能性があり、本開示の実施形態が対処しようとする少なくとも1つの課題である。
【0044】
これに関して、図6A図6Cを参照する。図6Aは、QSM500の4つの処理モジュール508の1つにおける円形のウエハ処理ステーション518の周りで変動する電磁場強度を表した図である。処理モジュール508は、コーナーまたはその他の形状を含むRF経路の中にチャンバを有しうる(例えば、以下の図10A~10Cを参照)。図の例において、ウエハ処理ステーション518は、1つのチャンバコーナー604、スピンドル領域602、および、隣接する処理ステーション608を含みうる異なる境界条件により、ウエハの中心に関して必ずしも対称ではない。丸みを帯びたチャンバコーナー604の曲線状の構成は、ウエハ処理ステーション518の曲線状のプロファイルと実質的に一致するが、隣接するステーション608およびスピンドル領域602は、丸みを帯びたペデスタルプロファイルと一致しない。この不均一な構成は、チャンバ形状の非対称性を提示し、等値線610によって示されているように、非対称の電磁場の形成を引き起こしうる。非対称場については、後にさらに論じる。
【0045】
処理ステーション例518の周りの3つの半径方向位置が、図6Bにおいて、それぞれ、0°、45°、および、225°の位置に示されている。処理ステーション例は、図に示すように、チャンバコーナーおよびスピンドル領域を含む。対応する電磁場強度が、図6Cのグラフにおいて、これら3つの半径方向位置の各々に対して示されている。電磁場強度のライン606の形状は、ペデスタル518の周縁の周りで電磁場強度が変動することを示している。これは、処理モジュール508の非対称な形状および環境によって主に引き起こされうる。この不均一または変化しうる電磁場分布は、ウエハの表面にわたって均一な処理条件を実現するのに重大な困難を提示しうる。
【0046】
図5に戻ると、QSM500は、移送ロボット502および504を備えており、これらのロボットは、集合的に移送ロボット502/504と呼ばれる。処理ツール500は、例示の目的で、機械式インデクサなしで図示されている。他の例において、ツール500のそれぞれの処理モジュール508は、機械式インデクサを備えてもよい。VTM516およびEFEM510が各々、移送ロボット502/504の一方を備えてよい。移送ロボット502/504は、同じ構成または異なる構成を有してよい。いくつかの例において、移送ロボット502は、2つのアームを有することが図示されており、各アームは、2つの垂直に積み重ねられたエンドエフェクタを有する。VTM516のロボット502は、EFEM510へおよびEFEM510から、ならびに、処理モジュール508の間で、基板を選択的に移送する。EFEM510のロボット504は、EFEM510の内外へ、基板を移送する。いくつかの例において、ロボット504は、2つのアームを備えてよく、各アームは、単一のエンドエフェクタまたは2つの垂直に積み重ねられたエンドエフェクタを有する。
【0047】
システムコントローラ506が、ロボット502/504の動作、処理モジュール508のそれぞれのインデクサの回転、などを含むがこれらに限定されない、図に示す基板処理ツール500およびそれの構成要素の様々な動作を制御してよい。
【0048】
ツール500は、例えば、4つの処理モジュール508の各々、と連結するよう構成されている。各処理モジュール508は、それぞれのスロット512を介してアクセス可能な単一のロードステーションを有してよい。この例において、VTM516の側面514は、角度が付いていない(すなわち、側面514は、実質的にまっすぐまたは平面である)。その他の配置も可能である。図に示すように、単一のロードステーションを各々が有する処理モジュール508の内の2つが、VTM516の側面514の各々に結合される。したがって、EFEM510は、少なくとも部分的に処理モジュール508の内の2つの間に配置されてよい。
【0049】
処理モジュール508内での基板処理中に、処理ガスが、例えば、プラズマの生成を支援するためにモジュールに入る。その後、ガスは、処理モジュール508を出る。排ガスの排出は、真空ラインまたは排気ラインによって実行されてよい。1または複数の排気ラインが、各処理モジュール508の下に配置され、処理モジュール508からガスを排出するために真空源に接続されてよい。
【0050】
ここで、図7を参照すると、プラズマベース処理ツール700の簡単な例が示されている。図7には、シャワーヘッド電極(または、簡単のために、単にシャワーヘッドとも呼ぶ)703および基板支持アセンブリ707Aが配置されたプラズマベース処理チャンバ701Aを備えることが示されている。基板支持アセンブリ707Aは、上述したタイプのペデスタルを備えてよい。典型的には、基板支持アセンブリ707Aは、実質的に等温の表面を提供し、基板705のための加熱素子およびヒートシンクの両方として機能しうる。基板支持アセンブリ707Aは、上述のように、基板705の処理を支援するために加熱素子が備えられたESCを備えてよい。基板705は、元素半導体(例えば、シリコンまたはゲルマニウム)を含むウエハ、化合元素(例えば、ガリウムヒ素(GaAs)または窒化ガリウム(GaN))を含むウエハ、もしくは、様々なその他の基板タイプ(導電基板、半導体基板、および、非導電基板、など)であってよい。プラズマベース処理チャンバは、いくつかの水冷式の構成要素を有しうる。
【0051】
動作中、基板705は、ロードポート709を通して基板支持アセンブリ707A上にロードされる。ガスライン713が、1または複数の処理ガスをシャワーヘッド電極703へ供給する。次に、シャワーヘッド電極703は、1または複数の処理ガスをプラズマベース処理チャンバ701Aに供給する。1または複数の処理ガスを供給するためのガス源711が、ガスライン713に接続されている。RF電源715が、シャワーヘッド電極703または基板支持アセンブリ707Aに接続される(例えば、図10A図10C参照)。
【0052】
動作中、プラズマベース処理チャンバ701Aは、真空ポンプ717によって排気される。RF電力が、シャワーヘッド電極703と、基板支持アセンブリ707Aの中または上に収容された下側電極(明示せず)との間に容量結合される。基板支持アセンブリ707Aは、典型的には、2以上のRF周波数を供給される。例えば、様々な実施形態において、RF周波数は、必要に応じて、約1MHz、2MHz、13.56MHz、27MHz、60MHz、および、その他の周波数など、少なくとも1つの周波数から選択されてよい。特定のRF周波数を遮断または部分的に遮断するためのコイルが、必要に応じて設計されてよい。したがって、ここで論じた特定の周波数は、単に理解を容易にするために提供されている。RF電力は、基板705とシャワーヘッド電極703との間の空間で1以上の処理ガスをプラズマに励起するために用いられる。プラズマは、基板705上に様々な層(図示せず)を蒸着するのに役立ちうる。他の用途において、プラズマは、基板705上の様々な層にデバイスフィーチャをエッチングするために利用されうる。上述のように、基板支持アセンブリ707Aは、その中に組み込まれたヒータ(図示せず)を有してよい。RF電力が、少なくとも基板支持アセンブリ707Aを通して結合される。
【0053】
図8は、シャワーヘッド802(例えば、上述のシャワーヘッド703)を示す側断面図である。図のシャワーヘッド802は、その周りに多くの等電場例804を生成するために、外部RF電源によって給電される。ペデスタル802の左側の等電場804の分布パターンは、ペデスタル802の右側のパターンとは異なることがわかる。左側の等電場は、ペデスタルの右側のそれらに対応する等電場よりも分散している。これは、不均一または非対称な電磁場の一例である。この処理チャンバ条件は、ウエハの表面上での一貫した半導体形成物の生成に著しい影響を与えうる。
【0054】
図9は、環状シャワーヘッドインサート(シャワーヘッドライナとも呼ぶ)902が嵌められたシャワーヘッド802を示す。この例において、シャワーヘッドインサートは、シャワーヘッドステム906の周りに嵌められている。例えば、インサートが利用されている処理チャンバの壁によってインサート902が支持されるなど、その他の構成も可能である。ここで、等電場904の分布パターンが、シャワーヘッド802の左側および右側の両方で実質的に同じであることに注意されたい。シャワーヘッドインサート902は、シャワーヘッド802の周りにより均一な電磁場をもたらす電磁境界条件を提供できる。処理チャンバ内のプラズマは、その中で発生した電磁場によって生成されるので、結果として得られるプラズマは、一般に、分布および効果が均一である。
【0055】
いくつかの例において、処理チャンバ圧、または、処理周波数、または、ペデスタルからシャワーヘッドまでのギャップ、ガス組成、ならびに、その他の処理パラメータなど、特定の要因に基づいて、チャンバ表面(例えば、上側チャンバ壁など)のプロファイルが、シャワーヘッドインサートによって構成されうる。シャワーヘッドインサートのサイズ、形状、および/または、構成は、処理中にウエハ表面へのより均一で一貫した形成物の生成を引き起こしまたは改善するために選択および最適化されてよい。適切な形状のシャワーヘッドライナの利用は、一貫したチャンバ条件を可能にし、ウエハ形成を所望の通りに制御および変化させることを可能にしうる。
【0056】
いくつかの例において、シャワーヘッドインサート902は、処理チャンバ内で寄生プラズマを点火しうるシャワーヘッド上方の望ましくない電磁場の減少を引き起こしうる。適切なインサートの形状または構成が、チャンバ壁または「接地」基準に対するシャワーヘッドの電圧を低減または変更しうるシャワーヘッドからチャンバ壁へのRF経路のインダクタンスを低減しうる。処理チャンバの幾何形状は、ウエハ処理の要求に基づいて、様々な処理条件を付与するように選択および適応されうる。
【0057】
これに関して、図10A図10Cをここで参照する。いくつかの場合に、例えば、ウエハ処理モジュール508などのウエハ処理チャンバにおける非対称性を修正することが望ましいことがある。いくつかの例において、処理チャンバにおける特定の非対称性が、実際に望ましいこともある。各図において、ウエハ処理チャンバ1002が示されている。ウエハ処理チャンバ1002は、例えば、QSM内の処理モジュール508に備えられてよい。処理チャンバ1002は、最初の平坦すなわち改変されていない表面または構成を有する上側チャンバ壁1008を含むチャンバ壁1006によって取り囲まれて規定されてよい。この構成は、図10Aに示されている。
【0058】
各処理チャンバ1002は、例えば円形のペデスタル518(図5図6)または707A図7)を備えてよい基板支持アセンブリ1004を備える。各処理チャンバ1002は、さらに、シャワーヘッド802(図8図9)または703(図7)などのシャワーヘッド1010を備える。各処理チャンバ1002は、各基板支持アセンブリ1004とシャワーヘッド1010との間にプラズマ1018を形成するために、各チャンバ1002内に電磁場を生成できるRF電源1012(例えば、図7のRF電源715)によって給電される。図10A図10Cの各図の矢印1014は、各処理チャンバ1002内に電磁場を生成するRF電流路を示す。RF電流路は、RF電源1012から、プラズマ1018を通り、チャンバ壁1006および1008を通って、RF電源1012へ戻る。
【0059】
処理チャンバ1002内の電磁場の形状および強度が、シャワーヘッドインサートによって構成されてよい。シャワーヘッドインサートは、電磁場またはプラズマの対称性または非対称性を引き起こしまたは調整するよう適切に構成されてよい。いくつかの例において、図10Aに示すようなチャンバ1002が、図に示すように、RF電流路を生成するペデスタル給電型の接地シャワーヘッド1010を備える。
【0060】
他の例において、図10Bに示すようなチャンバ1002が、ペデスタル給電型の接地シャワーヘッド1010と、対称環状シャワーヘッドインサート1016とを備えてよい。シャワーヘッドインサート1016は、図に示すようにRF電流路1014に影響し、基板支持アセンブリ1004によって支持されているウエハへ有益な影響を与えうる所望の対称性を提供するように電磁場を改変する。この例において、電磁場は対称である。
【0061】
さらなる例において、図10Cに示すようなチャンバ1002が、ペデスタル給電型の接地シャワーヘッド1010と、非対称シャワーヘッドインサート1016とを備える。非対称シャワーヘッドインサート1016は、図に示すように不均等にRF電流路1014へ影響を与え、所与のRFプラズマチャンバ(QSM500など)に存在しうる他の非対称性を補償するために利用されうる。この例において、電磁場は非対称であるが、他の非対称性を補償するために利用されうる。図11A図11Bは、処理チャンバ内の電磁場を構成するためのシャワーヘッドインサート902の構成例の上面斜視図および底面斜視図を提供する。図11A図11Bおよび図9を参照すると、シャワーヘッドインサート902は、処理チャンバ内のシャワーヘッド(例えば、図9のシャワーヘッド802)に関連するように成形および構成された本体908を備える。本体908は、RF電源によって給電された時に電磁結合を支持するための材料を含む1または複数の表面910を有する。本体908における構造912は、シャワーヘッドのステム(例えば、図9のシャワーヘッドステム906)を収容するようなサイズである。シャワーヘッドインサート902は、シャワーヘッドインサート902がシャワーヘッド(例えば、シャワーヘッド802)に嵌められた時に、シャワーヘッドのステム(例えば、ステム906)が貫通できる上面914を備える。いくつかの例において、シャワーヘッドインサート902の上面914は、図に示すように、実質的に平坦である。
【0062】
シャワーヘッドインサート902は、図9の断面図にも見られるように、成形陥凹下面916を備える。下面916は、シャワーヘッド802の表面に少なくとも部分的に隣接して配置された少なくとも1つの湾曲プロファイル918を備える。これは、図9でより明確に見られる。いくつかの例において、シャワーヘッドインサート902の本体908は、環状本体であり、本体908における構造912は、環状本体908の開口部912を含む。開口部912は、例えば、図9に示したシャワーヘッド802のステム906を収容するようなサイズである。
【0063】
シャワーヘッドインサート902の成形陥凹下面916は、図9でより明確に示されているように、シャワーヘッド802の実質的に全体を受け入れて取り囲むようなサイズおよび構成の内部体積または自由体積920を少なくとも部分的に規定する。図9において、図の例では、シャワーヘッドインサート902の成形陥凹下面916と、シャワーヘッド802の上面924との間の空間距離が、シャワーヘッドインサート902の半径方向内側位置922から半径方向外側位置926に向かって(すなわち、矢印930の方向に)増大していることがわかる。いくつかの例では、環状本体908の開口部912の壁と、シャワーヘッド802のステム906との間の空間距離が、シャワーヘッドインサート902の垂直方向の高い位置から垂直方向の低い位置に向かって(すなわち、矢印932の方向に)増大している。
【0064】
その他のシャワーヘッドインサート902の構成も可能である。シャワーヘッドインサート902のいくつかの実施形態例は、1または複数の湾曲したまたは丸みを帯びた電磁場作用表面を有してよい。その他の例は、さらに、1または複数の実質的に平坦な電磁場作用表面を含んでもよい。シャワーヘッドインサート902の表面が、利用中にチャンバ壁またはシャワーヘッドと整列されてもよいし、これらの要素に対して傾斜されてもよい。
【0065】
具体的な実施形態例または方法例を参照して例が説明されているが、実施形態のより広い範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変形および変更がなされうることが明らかである。したがって、明細書および図面は、限定ではなく例示を意図したものであると見なされる。本明細書の一部を形成する添付の図面は、限定することなく実例として、主題が実践されうる具体的な実施形態を示している。図示されている実施形態は、本明細書に開示されている教示を当業者が実施することを可能にするために、十分詳細に説明されている。別の実施形態を用いたり本願から導いたりすることも可能であり、その際、本開示の目的から逸脱することなく、構造上および論理上の置換および変更を行うことができる。したがって、「発明を実施するための形態」は、限定を意味するものではなく、様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲と、その等価物全体とによってのみ規定される。
【0066】
かかる本発明主題の実施形態は、本明細書において、個別および/または集合的に、「発明」という用語で呼ばれてよく、それは、単に便宜上のものであり、任意の単一の発明または発明の概念(2以上が実際に開示される場合)に本願の範囲を自発的に限定することを意図するものではない。したがって、具体的な実施形態が本明細書に図示および記載されているが、同じ目的を達成するよう意図された任意の構成が、示されている具体的な実施形態と置き換えられてよいことを理解されたい。本開示は、様々な実施形態のあらゆる適合例または変形例を網羅するよう意図されている。上述の実施形態の組みあわせ、および、本明細書で具体的に記載されていないその他の実施形態が、上記の説明から、当業者にとって明らかになる。本開示は、以下の形態により実現されてもよい。
[形態1]
処理チャンバ内のシャワーヘッドのためのインサートであって、
前記処理チャンバ内の前記シャワーヘッドに関連するように成形および構成された本体であって、前記本体は、RF電源によって給電された時に電磁結合を支持するための材料を含む少なくとも1つの表面をその上に有する、本体と、
前記シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの前記本体における構造と、
を備える、インサート。
[形態2]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの構成は、利用中に前記処理チャンバ内で生成される電磁場またはプラズマの非対称性に影響を与えまたは修正するように選択される、インサート。
[形態3]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、丸みを帯びまたは湾曲した部分を含む、インサート。
[形態4]
形態3に記載のインサートであって、前記非対称性は、少なくとも部分的には、前記処理チャンバの壁または隣接する処理チャンバと、前記処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリとの間の不整合によって引き起こされ、前記チャンバの境界となる前記少なくとも1つの表面の前記丸みを帯びまたは湾曲した部分のプロファイルが、前記基板支持アセンブリのプロファイルと一致する、インサート。
[形態5]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記本体は、環状本体であり、前記本体における前記構造は、前記シャワーヘッドの前記ステムを収容するようなサイズの前記環状本体の開口部を含む、インサート。
[形態6]
形態5に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記少なくとも1つの表面は、前記環状本体の前記開口部の中に伸びている、インサート。
[形態7]
形態5に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記少なくとも1つの表面は、前記環状本体の前記開口部の中に伸びていない、インサート。
[形態8]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記少なくとも1つの表面は、前記インサートの前記本体の実質的に全体に広がっている、インサート。
[形態9]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、利用中に前記処理チャンバまたは前記シャワーヘッドの壁または表面と整列される、インサート。
[形態10]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、平坦であり、利用中に、前記処理チャンバまたは前記シャワーヘッドの壁または表面に対して傾斜される、インサート。
[形態11]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートの前記少なくとも1つの表面は、前記処理チャンバの内部の幾何形状または体積を変更する、インサート。
[形態12]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートは、前記処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリの周りに実質的に均一な電磁場を誘導する、インサート。
[形態13]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記インサートは、前記処理チャンバ内に配置された基板支持アセンブリの周りに実質的に不均一な電磁場を誘導する、インサート。
[形態14]
形態1に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記処理チャンバ内の前記電磁場のプロファイルを改変するために、形状または位置を調整、再配置、または、機械的に調節されることができる、インサート。
[形態15]
処理チャンバ内のシャワーヘッドのためのインサートであって、
前記処理チャンバ内の前記シャワーヘッドに関連するように成形および構成された本体であって、前記本体は、RF電源によって給電された時に電磁結合を支持するための材料を含む少なくとも1つの表面をその上に有する、本体と、
前記シャワーヘッドのステムを収容するようなサイズの前記本体における構造と、
前記シャワーヘッドインサートが前記シャワーヘッドに嵌められた時に、前記シャワーヘッドの前記ステムが貫通できる上面と、
前記シャワーヘッドの表面に少なくとも部分的に隣接して配置された少なくとも1つの湾曲プロファイルを備える成形陥凹下面と、
を備える、インサート。
[形態16]
形態15に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記本体は、環状本体であり、前記本体における前記構造は、前記シャワーヘッドの前記ステムを収容するようなサイズの前記環状本体の開口部を含む、インサート。
[形態17]
形態16に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記シャワーヘッドインサートの前記成形陥凹下面は、前記シャワーヘッドの実質的に全体を受け入れて取り囲むようなサイズおよび構成の自由体積を少なくとも部分的に規定する、インサート。
[形態18]
形態17に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記シャワーヘッドインサートの前記成形陥凹下面と、前記シャワーヘッドの上面との間の空間距離が、前記シャワーヘッドインサートの半径方向内側位置から半径方向外側位置に向かって増大している、インサート。
[形態19]
形態18に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記シャワーヘッドインサートの前記上面は、実質的に平坦である、インサート。
[形態20]
形態19に記載のシャワーヘッドインサートであって、前記環状本体の前記開口部の壁と、前記シャワーヘッドの前記ステムとの間の空間距離が、前記シャワーヘッドインサートの垂直方向の高い位置から垂直方向の低い位置に向かって増大している、インサート。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B