(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】誘雷システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
H05F 3/04 20060101AFI20241009BHJP
B64U 10/14 20230101ALI20241009BHJP
B64U 10/60 20230101ALI20241009BHJP
【FI】
H05F3/04 F
B64U10/14
B64U10/60
(21)【出願番号】P 2023565737
(86)(22)【出願日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 JP2021044954
(87)【国際公開番号】W WO2023105634
(87)【国際公開日】2023-06-15
【審査請求日】2024-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100129230
【氏名又は名称】工藤 理恵
(72)【発明者】
【氏名】枡田 俊久
(72)【発明者】
【氏名】加藤 潤
(72)【発明者】
【氏名】丸山 雅人
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0161204(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0033625(KR,A)
【文献】特開2019-138261(JP,A)
【文献】特開2017-182959(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05F 1/00 - 7/00
B64U 10/14
B64U 10/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファラデーケージに内包された飛行体と、
前記ファラデーケージに内包され、前記飛行体に給電する給電部と、
前記ファラデーケージと、前記給電部に電力を供給する電力供給線の一方との間に接続される第1電圧依存スイッチと、
前記ファラデーケージと、前記電力供給線の他方との間に接続される第2電圧依存スイッチと、
前記電力供給線の地表側の端部に設けられる給電装置と、
前記給電装置の一方の出力端子と接地との間に接続される第3電圧依存スイッチと、
前記給電装置の他方の出力端子と接地との間に接続される第4電圧依存スイッチと
を備える誘雷システム。
【請求項2】
前記電力供給線の一方と他方との間に接続される第5電圧依存スイッチと、
前記出力端子の間に接続される第6電圧依存スイッチと
を備える請求項1に記載の誘雷システム。
【請求項3】
前記飛行体と前記ファラデーケージは、絶縁体を介して接続される
請求項1又は2に記載された誘雷システム。
【請求項4】
前記飛行体は、前記給電部から電気力線を介して給電される
請求項1乃至3の何れかに記載した誘雷システム。
【請求項5】
前記飛行体は、前記給電部からフィルタを介して給電される
請求項1乃至3の何れかに記載した誘雷システム。
【請求項6】
飛行体が雷を発生する上空の発雷点と地表の間を飛行し、
給電部が前記飛行体に給電し、
前記飛行体と前記給電部を内包するファラデーケージに着雷した雷サージを、前記給電部に電力を供給する電力供給線の一方との間に接続される第1電圧依存スイッチと、前記電力供給線の一方と接地との間に接続される第3電圧依存スイッチとを経由して接地に誘導し、
又は前記雷サージを、前記給電部に電力を供給する前記電力供給線の他方との間に接続される第2電圧依存スイッチと、前記電力供給線の他方と接地との間に接続される第4電圧依存スイッチとを経由して接地に誘導する誘雷方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘雷システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
気象の極端化に伴う多雷化時代を見据え、雷を制御し、人や設備への落雷被害をなくす技術の研究開発が行われている。
【0003】
その研究の一つとして、避雷針、及び一方の端部が接地された誘導線を具備するドローンを飛行させることにより、落雷を補足し安全に接地に導く研究が行われている(非特許文献1)。なお、ドローンの直撃雷に対する耐雷性を高める目的で、ドローンをファラデーゲージで覆う誘雷システムが提案されている(非特許文献2)。
【0004】
また、ドローンの稼働時間が短いという問題に対しては、地上から有線給電するドローンが販売されている(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】[令和3年11月16日検索]、インターネット<URL:https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2011/20/news052.html>
【文献】枡田俊久、他4名、「ドローンの耐雷性向上に関する基礎的検討」、電子情報通信学会、ソサイエティ大会、B-4-6,pp.179,2021
【文献】[令和3年11月16日検索]、インターネット<URL:https://hovering.co.jp/unyo/aeroboonair/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来の技術を用いて、ドローンを常時給電しながら飛行させて雷を補足する場合に、雷サージによる電流がドローンと誘導線又は給電線を経由して流れ、ドローンが破損・落下してしまうという課題がある。
【0007】
本発明は、この課題を鑑みてなされたものであり、ドローンを常時給電しながら飛行させて雷を補足する場合に、ドローンを経由して流れる雷サージによる電流を抑制し、ドローンが破損・落下しないようにした誘雷システム及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る誘雷システムは、ファラデーケージに内包された飛行体と、前記ファラデーケージに内包され、前記飛行体に給電する給電部と、前記ファラデーケージと、前記給電部に電力を供給する電力供給線の一方との間に接続される第1電圧依存スイッチと、前記ファラデーケージと、前記電力供給線の他方との間に接続される第2電圧依存スイッチと、前記電力供給線の地表側の端部に設けられる給電装置と、前記給電装置の一方の出力端子と接地との間に接続される第3電圧依存スイッチと、前記給電装置の他方の出力端子と接地との間に接続される第4電圧依存スイッチとを備えることを要旨とする。
【0009】
また、本発明の一態様に係る誘雷方法は、飛行体が雷を発生する上空の発雷点と地表の間を飛行し、給電部が前記飛行体に給電し、前記飛行体と前記給電部を内包するファラデーケージに着雷した雷サージを、前記給電部に電力を供給する電力供給線の一方との間に接続される第1電圧依存スイッチと、前記電力供給線の一方と接地との間に接続される第3電圧依存スイッチとを経由して接地に誘導し、又は前記雷サージを、前記給電部に電力を供給する前記電力供給線の他方との間に接続される第2電圧依存スイッチと、前記電力供給線の他方と接地との間に接続される第4電圧依存スイッチとを経由して接地に誘導することを要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、飛行体(ドローン)を常時給電しながら飛行させて雷を補足する場合に、飛行体を経由して流れる雷サージによる電流を抑制し、飛行体が破損・落下しないようにした誘雷システム及びその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る誘雷システムの構成例を模式的に示す図である。
【
図2】
図1に示すファラデーケージと給電装置の間の接続関係を示す図である。
【
図3】
図2に示す接続関係の他の例を示す図である。
【
図4】
図1に示す誘雷システムが行う誘雷方法の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。複数の図面中同一のものには同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る誘雷システムの構成例を模式的に示す図である。
図1に示す誘雷システム100は、飛行体(ドローン)を経由して流れる雷サージによる電流を抑制し、飛行体が破損・落下しないようにするものである。雷サージとは、落雷時に瞬間的に発生する有害な過電圧や過電流のことである。
【0014】
誘雷システム100は、ファラデーケージ10、飛行体20、給電部30、電力供給線40(一方の供給線41、他方の供給線42)、及び給電装置50を備える。
【0015】
ファラデーケージ10は、導体に囲まれた空間、またはそのような空間を作り出すために用いられる導体製の籠や器などである。雷がファラデーケージに着雷すると、導体に囲まれたファラデーケージ10の内部には電気力線が侵入できないため、外部の電場が遮られ、内部の電位は全て等しく保たれる。
【0016】
飛行体20は、ファラデーケージ10に内包され、該ファラデーケージ10と共に雷を発生する発雷点1と地表2との間を飛行する。飛行体20は、例えば2本の支柱11でファラデーケージ10に固定される。
【0017】
飛行体20は、一般的にはドローンと称される無線飛行体であり、通常、地上のドローンパイロット(図示せず)の遠隔操作で飛行する。飛行体20と、ドローンパイロットが操作するリモコン(図示せず)は無線で接続される。
【0018】
給電部30は、ファラデーケージ10に内包され、飛行体20に給電する。飛行体20に給電する電力は、電力供給線40を介して地表2に配置された給電装置50から供給される。
【0019】
給電部30は、例えばワイヤレス給電で飛行体20に電力を供給する。ワイヤレス給電は、送電コイル(図示せず)と受電コイル(図示せず)を磁界結合させて行う。送電コイルは給電部30に内蔵され、受電コイルは飛行体20に内蔵される。送電コイルと受電コイルは、例えば数cm程度離れて配置される。
【0020】
電力供給線40は、地表2に配置された給電装置50と給電部30を接続し、給電装置50から給電部30に電力を供給する。電力供給線40は、送電コイルに磁界を生じさせる交流(交番)電流を流す。交流電流は、電力供給線40の一方の供給線41から他方の供給線42に、又は他方の供給線42から一方の供給線41に大きさと方向が周期的に変化する電流である。電力供給線40の長さは、雷を発生する上空の発雷点1に飛行体20を近づけられる程度の長さである。
【0021】
図2は、ファラデーケージ10と給電装置50の間の接続関係を示す図である。
図2に示す左の端のブロック10zは、ファラデーケージ10のインピーダンスを表す。
【0022】
図2に示す下の端のブロック20zは、ファラデーケージ10に支柱11(
図1)で固定される飛行体20のインピーダンスを表す。
図1に示すように飛行体20は、例えば2つの支柱11でファラデーケージ10に固定される。飛行体20が内蔵する受電コイル21は、給電部30の送電コイル33と対向する。
【0023】
図1に示すように給電部30は、その筐体がファラデーケージ10に接続されて固定される。給電部30(筐体)の内部には、送電コイル33が配置される。
【0024】
送電コイル33の一端は、電力供給線40の一方の供給線41に接続される。送電コイル33の他端は、電力供給線40の他方の供給線42に接続される。
【0025】
そして、一方の供給線41と給電部30の筐体は、GDT(2電極ガス放電管)又はバリスタ等の第1電圧依存スイッチ31を介して接続される。他方の供給線42と給電部30の筐体は、同様に第2電圧依存スイッチ32を介して接続される。
【0026】
第1・第2電圧依存スイッチ31,32は、ある一定電圧で急に電流が流れ出す電圧-電流特性を持つ素子である。その一定電圧を、ファラデーケージ10に着雷する雷の雷サージよりも低い値に設定する。
【0027】
送電コイル33は、一方の供給線41と他方の供給線42を介して給電装置50に接続される。供給線41,42のそれぞれのインピーダンス41z,42zは、各供給線41,42の全体に分布する分布定数であるが、ここでは説明の都合により集中定数(ブロック41z,42z)で表現する。
【0028】
給電装置50は、供給線41,42を介して送電コイル33に交流電流を流す電源51を備える。電源51に接続される手前の供給線41は、第3電圧依存スイッチ52を介して接地される。同様に、電源51に接続される手前の供給線42は、第4電圧依存スイッチ53を介して接地される。第3・第4電圧依存スイッチ52,53は、第1・第2電圧依存スイッチ31,32と同じものである。
【0029】
交流電流が流される送電コイル33は、磁界を発生する。その磁界は受電コイル21と磁界結合する。そうすると、受電コイル21に電磁誘導により電力を伝達することができる。つまり、飛行体20は、給電部30から電気力線を介して給電される。その電力により、飛行体20はプロペラを回転させて揚力を発生させて飛行する。
【0030】
この電磁結合方式による電力の伝達は一般的なものである。送電コイル33と受電コイル21の間は、数cm程度の空隙が設けられるので、ファラデーケージ10から見たインピーダンスは、受電コイル21側の方が第1・第2電圧依存スイッチ31,32側よりも大きくなる。
【0031】
ここで、ファラデーケージ10に雷が着雷したと仮定する。すると、雷サージは、第1電圧依存スイッチ31、インピーダンス41z、及び第3電圧依存スイッチ52を介して接地に誘導される。又は、その雷サージは、第2電圧依存スイッチ31、インピーダンス42z、及び第4電圧依存スイッチ53を介して接地に誘導される。
【0032】
この結果、インピーダンス20zで表される飛行体20に、雷サージによる有害な過電圧が印加されない。よって、飛行体20は雷サージによる損傷を免れる。
【0033】
なお、電源51の各端子と各供給線41,42の間に接続されるフィルタ55,56は、雷サージの周波数成分を遮断する。雷の周波数成分を、例えば30MHzと仮定した場合、フィルタ55,56は、その周波数を阻止する帯域阻止フィルタで構成される。又は、電源51が送電コイル33に供給する交流電流の周波数が雷の周波数成分よりも低い場合は、30MHzよりも低い周波数を通過させる低域通過フィルタで構成してもよい。
【0034】
給電装置50の内部で供給線41,42の間を接続する第5電圧依存スイッチ54は、第1電圧依存スイッチ31~第4電圧依存スイッチ53と同じものであり、電源51を保護するものである。
【0035】
給電部30の内部で送電コイル33に並列に接続される第6電圧依存スイッチ34は、第5電圧依存スイッチ54と同じものであり、送電コイル33を保護するものである。
【0036】
雷サージは、第1電圧依存スイッチ31と第3電圧依存スイッチ52、又は第2電圧依存スイッチ32と第4電圧依存スイッチ53を介して接地に誘導される。したがって、フィルタ55,56、第5電圧依存スイッチ54、及び第6電圧依存スイッチ34は無くても構わない。
【0037】
飛行体20とファラデーケージ10は、絶縁体(図示せず)を介して接続するようにしてもよい。ファラデーケージ10から飛行体20側を見たインピーダンスを更に高めることができ、耐雷サージ性能を向上させることができる。
【0038】
(変形例)
図3は、ファラデーケージ10と給電装置50の接続関係の他の例を示す図である。
図3は、
図2に対して送電コイル33と受電コイル21が、フィルタ35に変更されている点で異なる。
【0039】
図3に示すように、飛行体20の飛行に必要な電力は、フィルタ35を介して供給するようにしてもよい。フィルタ35は、上記のフィルタ55,56と同様に雷サージの周波数成分を遮断するフィルタである。電力供給経路にフィルタ35が介在することで、ファラデーケージ10から見たインピーダンスは、飛行体20側の方が第1・第2電圧依存スイッチ31,32側よりも大きくなる。
【0040】
よって、雷サージは、第1電圧依存スイッチ31と第3電圧依存スイッチ52、又は第2電圧依存スイッチ32と第4電圧依存スイッチ53を介して接地に誘導される。したがって、飛行体20は雷サージによる損傷を免れる。
【0041】
以上説明したように、本実施形態に係る誘雷システム100は、ファラデーケージ10に内包された飛行体20と、ファラデーケージ10に内包され、飛行体20に給電する給電部30と、ファラデーケージ10と、給電部30に電力を供給する電力供給線40の一方41との間に接続される第1電圧依存スイッチ31と、ファラデーケージ10と、電力供給線40の他方42との間に接続される第2電圧依存スイッチ32と、電力供給線40の地表2側の端部に設けられる給電装置50と、給電装置50の一方の出力端子と接地との間に接続される第3電圧依存スイッチ52と、給電装置50の他方の出力端子と接地との間に接続される第4電圧依存スイッチ53とを備える。これにより、飛行体20(ドローン)を経由して流れる雷サージによる電流を抑制し、飛行体20が破損・落下しない誘雷システムを提供することができる。
【0042】
(誘雷方法)
図4は、誘雷システム100が行う誘雷方法の処理手順を示すフローチャートである。
図4を参照して本実施形態に係る誘雷方法について説明する。
【0043】
誘雷システム100は、ファラデーケージ10に内包された飛行体20を飛行させる(ステップS1)。飛行体20は、地上の操作者による操作で飛行する。
【0044】
飛行体20の飛行に必要な電力は、地上の給電装置50から電力供給線40を介して給電される(ステップS2)。給電は、飛行体20が飛行中、常に継続される(ステップS3のNO)。
【0045】
飛行中のファラデーケージ10に雷が落ちる(ステップS3のYES)と、一方の供給線41の方に過大な雷サージが印加されると(ステップS4のYES)、雷サージは第1電圧依存スイッチ31と第3電圧依存スイッチ52を介して接地に誘導される(ステップS5)。
【0046】
又は、他方の供給線42の方に過大な雷サージが印加されると(ステップS4のNO)、雷サージは第2電圧依存スイッチ32と第4電圧依存スイッチ53を介して接地に誘導される(ステップS6)。
【0047】
このように、本実施形態に係る誘雷方法は、飛行体20が雷を発生する上空の発雷点1と地表2の間を飛行し、給電部30が飛行体20に給電し、飛行体20と給電部30を内包するファラデーケージ10に着雷した雷サージを、給電部30に電力を供給する電力供給線40の一方との間に接続される第1電圧依存スイッチ31と、電力供給線40の一方と接地との間に接続される第3電圧依存スイッチ52とを経由して接地に誘導し、又は雷サージを、給電部30に電力を供給する電力供給線40の他方との間に接続される第2電圧依存スイッチ32と、電力供給線40の他方と接地との間に接続される第4電圧依存スイッチ53とを経由して接地に誘導するこれにより、飛行体20(ドローン)を経由して流れる雷サージによる電流を抑制し、飛行体20が破損・落下しない誘雷方法を提供することができる。
【0048】
なお、飛行体20は常に給電装置50から電力が供給されるので、飛行体20の地上と空中との往来がなくなるため、効率的に落雷を補足することができる。また、雷サージが飛行体20を経由しないので、飛行体20の故障を軽減することができる。
【0049】
また、飛行体20に大容量のバッテリーを搭載する必要がないため飛行体20を軽量化することができる。また、飛行体20と給電装置50は、電力供給線40のみで接続されるので、飛行体20の活動範囲を広くすることができる。つまり、電力供給線40は、従来の誘導線の作用も兼ねるので、飛行体20の負荷を軽減することができる。
【0050】
なお、上記の実施例では、交流電流による磁界結合方式で飛行体20に給電する例で説明したが、本発明はこの例に限定されない。直流電源で、飛行体20に内蔵された二次電池を充電するようにしても構わない。また、ファラデーケージ10の形状は、球に限定されない。
【0051】
このように本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0052】
1:発雷点
2:地表
10:ファラデーケージ
11:支柱
20:飛行体
21:受電コイル
30:給電部
31:第1電圧依存スイッチ
32:第2電圧依存スイッチ
33:送電コイル
34:第6電圧依存スイッチ
40:電力供給線
41:一方の供給線
42:他方の供給線
50:給電装置
51:電源
52:第3電圧依存スイッチ
53:第4電圧依存スイッチ
54:第5電圧依存スイッチ