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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】研削装置
(51)【国際特許分類】
   B24B 55/06 20060101AFI20241015BHJP
   B24B 41/06 20120101ALI20241015BHJP
   B24B 7/04 20060101ALI20241015BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20241015BHJP
【FI】
B24B55/06
B24B41/06 L
B24B7/04 A
H01L21/304 631
H01L21/304 622Q
H01L21/304 644A
H01L21/304 643A
H01L21/304 651B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020187881
(22)【出願日】2020-11-11
(65)【公開番号】P2022077172
(43)【公開日】2022-05-23
【審査請求日】2023-09-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】100075384
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 昂
(74)【代理人】
【識別番号】100172281
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100206553
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 崇廣
(74)【代理人】
【識別番号】100189773
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 英哲
(74)【代理人】
【識別番号】100184055
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 貴之
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(72)【発明者】
【氏名】星川 裕俊
【審査官】マキロイ 寛済
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-073670(JP,A)
【文献】特開2014-150207(JP,A)
【文献】特開2018-192546(JP,A)
【文献】特開2019-186497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 55/06
B24B 41/06
B24B 7/04
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
研削装置であって、
環状フレームの開口部を覆う様に該環状フレームの一面に貼り付けられた保護テープの該開口部の内周縁よりも内側に貼り付けられた被加工物を、該保護テープを介して吸引保持するチャックテーブルと、
該チャックテーブルで保持された該被加工物を研削する研削砥石を有する研削ユニットと、
該被加工物の研削後における該環状フレームの該一面とは反対側に位置する他面を洗浄するフレーム洗浄ユニットと、を備え
該研削ユニットは、第1方向に沿って移動可能であり、
該チャックテーブルは、該第1方向と直交する第2方向に沿って移動可能であり、
該フレーム洗浄ユニットは、第1の洗浄部材を有し、
該フレーム洗浄ユニットは、該第2方向において該被加工物の研削が行われる該チャックテーブルの研削領域から離れており、且つ、該チャックテーブルに対して該被加工物の搬出及び搬入が行われる搬入搬出領域に隣接して設けられており、
該フレーム洗浄ユニットは、該チャックテーブルの直上に位置する洗浄位置と、該チャックテーブルの外周部よりも外側に位置する退避位置と、の間で、該第1の洗浄部材を移動させる駆動機構を更に有することを特徴とする研削装置。
【請求項2】
研削装置であって、
環状フレームの開口部を覆う様に該環状フレームの一面に貼り付けられた保護テープの該開口部の内周縁よりも内側に貼り付けられた被加工物を、該保護テープを介して吸引保持するチャックテーブルと、
該チャックテーブルで保持された該被加工物を研削する研削砥石を有する研削ユニットと、
該被加工物の研削後における該環状フレームの該一面とは反対側に位置する他面を洗浄するフレーム洗浄ユニットと、を備え、
該フレーム洗浄ユニットは、第1の洗浄部材を有し、
該第1の洗浄部材は、
該環状フレームの該開口部の該内周縁の径に対応する内径を有する基部の一面において離散的に環状に配置された複数のスポンジ体と、該環状フレームの該開口部の該内周縁の径に対応する内径を有する1つの環状のスポンジ体と、のいずれかを有することを特徴とする研削装置。
【請求項3】
該第1の洗浄部材は、該環状フレームの該他面に接触可能であり且つ柔軟性を有し
該第1の洗浄部材と、該チャックテーブルで該一面側が保持された該環状フレームと、を相対的に動かすことで、該フレーム洗浄ユニットにより、該環状フレームの該他面が洗浄されることを特徴とする請求項1又は2に記載の研削装置。
【請求項4】
該フレーム洗浄ユニットは、該チャックテーブルの直上に位置する洗浄位置と、該チャックテーブルの外周部よりも外側に位置する退避位置と、の間で、該第1の洗浄部材を移動させる駆動機構を更に備えることを特徴とする請求項に記載の研削装置。
【請求項5】
フレーム洗浄ユニットは、該被加工物の研削が行われる該チャックテーブルの研削領域から離れており、該チャックテーブルに対して該被加工物の搬出及び搬入が行われる搬入搬出領域に隣接して設けられていることを特徴とする請求項に記載の研削装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープを介して被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、チャックテーブルで保持された被加工物を研削する研削砥石を有する研削ユニットと、を備える研削装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、パソコン等には、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等を有するデバイスチップが搭載される。この様なデバイスチップは、通常、複数のデバイスが表面側に形成されたシリコンウェーハの裏面側を研削して所定の厚さに薄化した後、シリコンウェーハをデバイス単位に分割することで製造される。
【0003】
また、ディスプレイ、照明装置等には、LED(Light Emitting Diode)等のチップ型の発光素子が搭載される。チップ型の発光素子は、シリコンウェーハに比べて機械的及び熱的特性、化学的安定性等が優れているサファイア基板の表面に複数の発光素子を形成した後、サファイア基板の裏面側を研削し、次いで、サファイア基板を発光素子単位に分割することで製造される。
【0004】
また、パワーデバイス(電力用半導体素子)には、パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等を有するデバイスチップが搭載される。
【0005】
パワーデバイス用のデバイスチップには、例えば、電気特性が良好であり、シリコンウェーハに比べて絶縁破壊電界強度が高い炭化ケイ素(SiC)基板が使用される。パワーデバイス用のデバイスチップは、複数のデバイスが表面側に形成されたSiC基板の裏面側を研削した後、SiC基板をデバイス単位に分割することで製造される。
【0006】
サファイア基板やSiC基板としては、径が2インチ(約50.8mm)から4インチ(約100mm)の小径基板が主に流通している。この小径基板の径は、8インチ(200mm)又は12インチ(約300mm)の径を有する一般的なシリコンウェーハの径に比べて小さい。
【0007】
この様な小径基板に対しては、搬送中の破損等を防ぐために、複数の小径基板が粘着テープを介して金属製の環状フレームで支持されたフレームユニットの形態で、研削、搬送等が行われる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
但し、研削によって生じた研削屑が、環状フレームに付着していると、搬送ユニットで環状フレームを搬送するときの搬送不良や、テープ剥離装置を用いて環状フレームから粘着テープを剥がすときの剥離不良につながる可能性がある。
【0009】
また、環状フレームに付着した研削屑は、クリーンルームを汚染する塵埃となる可能性もある。そこで、研削終了後に、作業者が、環状フレームを手作業で拭くことで研削屑を除去することが考えられるが、その作業を行うために工数が増加するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開2010-247311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、環状フレームに付着した研削屑を手作業で除去する工程を省略可能な研削装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様によれば、研削装置であって、環状フレームの開口部を覆う様に該環状フレームの一面に貼り付けられた保護テープの該開口部の内周縁よりも内側に貼り付けられた被加工物を、該保護テープを介して吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持された該被加工物を研削する研削砥石を有する研削ユニットと、該被加工物の研削後における該環状フレームの該一面とは反対側に位置する他面を洗浄するフレーム洗浄ユニットと、を備え、該研削ユニットは、第1方向に沿って移動可能であり、該チャックテーブルは、該第1方向と直交する第2方向に沿って移動可能であり、該フレーム洗浄ユニットは、第1の洗浄部材を有し、該フレーム洗浄ユニットは、該第2方向において該被加工物の研削が行われる該チャックテーブルの研削領域から離れており、且つ、該チャックテーブルに対して該被加工物の搬出及び搬入が行われる搬入搬出領域に隣接して設けられており、該フレーム洗浄ユニットは、該チャックテーブルの直上に位置する洗浄位置と、該チャックテーブルの外周部よりも外側に位置する退避位置と、の間で、該第1の洗浄部材を移動させる駆動機構を更に有する研削装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、研削装置であって、環状フレームの開口部を覆う様に該環状フレームの一面に貼り付けられた保護テープの該開口部の内周縁よりも内側に貼り付けられた被加工物を、該保護テープを介して吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持された該被加工物を研削する研削砥石を有する研削ユニットと、該被加工物の研削後における該環状フレームの該一面とは反対側に位置する他面を洗浄するフレーム洗浄ユニットと、を備え、該フレーム洗浄ユニットは、第1の洗浄部材を有し、該第1の洗浄部材は、該環状フレームの該開口部の該内周縁の径に対応する内径を有する基部の一面において離散的に環状に配置された複数のスポンジ体と、該環状フレームの該開口部の該内周縁の径に対応する内径を有する1つの環状のスポンジ体と、のいずれかを有する研削装置が提供される。
【0013】
好ましくは、該第1の洗浄部材は、該環状フレームの該他面に接触可能であり且つ柔軟性を有し第1の洗浄部材と、該チャックテーブルで該一面側が保持された該環状フレームと、を相対的に動かすことで、該フレーム洗浄ユニットにより、該環状フレームの該他面が洗浄される。
【0014】
好ましくは、該フレーム洗浄ユニットは、該チャックテーブルの直上に位置する洗浄位置と、該チャックテーブルの外周部よりも外側に位置する退避位置と、の間で、該第1の洗浄部材を移動させる駆動機構を更に備える。
【0015】
好ましくは、該フレーム洗浄ユニットは、該被加工物の研削が行われる該チャックテーブルの研削領域から離れており、該チャックテーブルに対して該被加工物の搬出及び搬入が行われる搬入搬出領域に隣接して設けられている。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一態様に係る研削装置では、環状フレームの他面をフレーム洗浄ユニットで洗浄できる。それゆえ、環状フレームに付着した研削屑を手作業で除去する工程を省略できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1の実施形態の研削装置の斜視図である。
図2図2(A)は洗浄位置にある第1の洗浄部材を示す図であり、図2(B)は退避位置にある第1の洗浄部材を示す図である。
図3】環状フレームを洗浄する様子を示す図である。
図4図4(A)は洗浄位置にある第1の洗浄部材を示す図であり、図4(B)は退避位置にある第1の洗浄部材を示す図である。
図5図5(A)は第1の洗浄部材の側面図であり、図5(B)は第1の洗浄部材の底面図である。
図6図6(A)は第1の洗浄部材の側面図であり、図6(B)は第1の洗浄部材の底面図である。
図7】第2の実施形態における研削装置の斜視図である。
図8】洗浄ユニットの拡大図である。
図9】被加工物及び環状フレームを洗浄する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る所謂マニュアル式の研削装置2の斜視図である。なお、図1において、X軸方向(前後方向)、Y軸方向(左右方向)及びZ軸方向(研削送り方向、鉛直方向)は、互いに直交する。
【0021】
研削装置2は、構成要素を支持又は収容する基台4を有する。基台4の後方(X軸方向の一方)には、Z軸方向に沿って延伸する壁部4aが設けられている。壁部4aには、研削送りユニット6が設けられている。
【0022】
研削送りユニット6は、Z軸方向に沿う一対のガイドレール8を有する。各ガイドレール8は、壁部4aの前面(X軸方向の他方側の面)に固定されている。一対のガイドレール8には、移動板10がZ軸方向にスライド可能に取り付けられている。
【0023】
移動板10の後面(裏面)側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、一対のガイドレール8に沿って配置されたボールねじ12が回転可能に連結されている。
【0024】
ボールねじ12の上端部には、ステッピングモータ等の駆動源14が連結されており、駆動源14を動作させれば、Z軸方向に沿って移動板10を上下に移動させることができる。移動板10の前面(表面)側には、固定部材16を介して研削ユニット18が固定されている。
【0025】
研削ユニット18は、Z軸方向に沿って配置された円筒状のスピンドルハウジング20を有する。スピンドルハウジング20には、円柱状のスピンドル22の一部が回転可能に収容されている。
【0026】
スピンドル22の上端部には、サーボモータ等の回転駆動源24が連結されている。スピンドル22の下端部は、スピンドルハウジング20から下方に突出しており、この下端部には円盤状のホイールマウント26の上面側が固定されている。
【0027】
ホイールマウント26の下面側には、円環状の研削ホイール28が装着されている。研削ホイール28は、円環状のホイール基台28aを有する。ホイール基台28aの上面は、ホイールマウント26の下面に接している。
【0028】
また、ホイール基台28aの下面には、ホイール基台28aの周方向に沿って略一定の間隔で複数の研削砥石28bが固定されている。研削砥石28bは、例えば、金属、セラミックス、樹脂等の結合材と、ダイヤモンド、cBN(cubic boron nitride)等の砥粒とを、混合、成型、焼成等することで製造される。
【0029】
研削ユニット18の下方には、長手部がX軸方向に沿う矩形状の開口4bが形成されている。開口4bには、被加工物11を吸引保持するためのチャックテーブル30が配置されている。チャックテーブル30は、円盤状の枠体32を有する。
【0030】
枠体32の外周部34には、枠体32の周方向に沿って略一定の間隔で複数の永久磁石36が設けられている。永久磁石36は、後述する環状フレーム15を磁力で吸引して保持できる。
【0031】
図1では、枠体32の周方向に沿って4つの永久磁石36が設けられているが、永久磁石36の個数は、3個以上であれば特に限定されない。なお、永久磁石36に代えて、電磁石を設けてもよい。
【0032】
また、環状フレーム15の一面15a側が絶縁材料で形成されている場合には、永久磁石36に代えて、クーロン力で絶縁材料を吸引保持可能な静電チャックを設けてもよい。
【0033】
枠体32の外周部34の内側には、円錐台の側面に対応する形状を有する傾斜部38が形成されており、枠体32の径方向において傾斜部38よりも中心側には、外周部34よりも上方に突出した円形の中央部40が形成されている(図3参照)。
【0034】
中央部40には、円盤状の凹部(不図示)が形成されており、凹部には、ポーラスセラミックスで形成された円盤状の多孔質板が固定されている(図1参照)。枠体32には、一端が真空ポンプ等の吸引源(不図示)に接続された流路(不図示)が形成されている。
【0035】
また、この流路の他端は、凹部の底面に接続されており、吸引源を動作させると、多孔質板の上面には負圧が伝達される。それゆえ、多孔質板の上面は、チャックテーブル30の保持面30aとして機能する。
【0036】
ここで、図1を参照し、保持面30aで吸引保持される被加工物11等について説明する。第1の実施形態の被加工物11は、2インチ(約50.8mm)から4インチ(約100mm)の径を有する。
【0037】
被加工物11の表面11a側には、被加工物11よりも大径の保護テープ13が貼り付けられている。第1の実施形態の保護テープ13は、基材層と、粘着層(糊層)との、積層構造を有するが、保護テープ13は、粘着層を有さなくてもよい。
【0038】
保護テープ13が粘着層を有さない場合、保護テープ13は基材層で構成されており、被加工物11の表面11a側には、基材層が圧着(例えば、熱圧着)されることで、被加工物11に保護テープ13が貼り付けられる。
【0039】
保護テープ13の外周部には、金属で形成された環状フレーム15の一面15aが貼り付けられ、保護テープ13により環状フレーム15の開口部15bが覆われる。開口部15bには、保護テープ13の粘着層が露出している。
【0040】
開口部15bの内周縁15bよりも内側の粘着層には、複数の被加工物11の各々の表面11a側が貼り付けられており、被加工物11の裏面11b側は、環状フレーム15の他面15cと共に露出している。
【0041】
複数の被加工物11と、保護テープ13と、環状フレーム15とは、フレームユニット17を構成しており、各被加工物11は、保護テープ13を介して環状フレーム15により支持されている。
【0042】
チャックテーブル30の下部には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。回転駆動源は、Z軸方向に略平行な回転軸30bの周りにチャックテーブル30を高速回転させることができる(図3参照)。
【0043】
回転駆動源の下部には、移動板(不図示)が固定されている。当該移動板は、不図示のX軸移動機構によりX軸方向に沿って移動可能である。X軸移動機構は、例えば、ボールねじ機構である。
【0044】
チャックテーブル30と回転駆動源との間には、上面視で矩形状のカバーテーブル42が設けられている。カバーテーブル42上には、接触式の厚さ測定器44が設けられている。また、カバーテーブル42のX軸方向の両側には、伸縮可能な蛇腹状カバー46が設けられている。
【0045】
X軸移動機構を動作させると、チャックテーブル30は、カバーテーブル42と共にX軸方向に沿って移動する。具体的には、チャックテーブル30は、フレームユニット17(被加工物11)が搬入及び搬出される搬入搬出領域48Aと、被加工物11の研削が行われる研削領域48Bと、の間を移動する。
【0046】
搬入搬出領域48Aは、研削領域48Bから所定距離だけ離れており、開口4bの前方に位置する。搬入搬出領域48Aに配置されたチャックテーブル30に対して、Y軸方向に隣接する位置には、環状フレーム15を洗浄するためのフレーム洗浄ユニット50が設けられている。
【0047】
ここで、図2(A)及び図2(B)を参照して、フレーム洗浄ユニット50について説明する。フレーム洗浄ユニット50は、直方体状の基部50aを有する。基部50aの上端部には、アーム50bがロータリーアクチュエータ(駆動機構)50cを介して設けられている。
【0048】
本実施形態では、エアで駆動されるベーンタイプのロータリーアクチュエータ50cが使用されるが、ロータリーアクチュエータ50cに代えて、他の機構を採用することもできる。ロータリーアクチュエータ50cには、Y-Z平面内を所定の角度範囲で回転可能な態様で、アーム50bの基端部が連結されている。
【0049】
アーム50bの先端部には、第1の洗浄部材50dが固定されている。第1の洗浄部材50dは、環状フレーム15に対して柔軟性を有する材料で形成されている。第1の実施形態の第1の洗浄部材50dは、合成樹脂、海綿等のスポンジで形成されている。
【0050】
但し、第1の洗浄部材50dは、環状フレーム15の他面15cを削らない程度に柔らかく、他面15cに付着した研削屑等を除去できれば、樹脂、ゴム等で形成されたスキージ、スクレーパー等であってもよく、ブラシ、ほうき、刷毛、不織布等であってもよい。
【0051】
なお、スポンジ、不織布等の様に、第1の洗浄部材50dが純水等の液体を吸収可能な材料で形成されている場合、第1の洗浄部材50dに液体を供給する液体供給装置(不図示)が設けられてもよい。
【0052】
液体供給装置は、例えば、第1の洗浄部材50dに液体を噴射するノズルを有し、このノズルはフレーム洗浄ユニット50に設けられる。また、例えば、液体供給装置は、第1の洗浄部材50dが一時的に浸漬される液体を含む容器を有し、この容器はカバーテーブル42に設けられる。
【0053】
図2(A)に示す様に、Z軸方向に略直交する様にロータリーアクチュエータ50cがアーム50bを回転移動させると、第1の洗浄部材50dは、外周部34の直上に位置する洗浄位置52Aに移動する。
【0054】
図2(A)は、洗浄位置52Aにある第1の洗浄部材50dを示す図である。第1の洗浄部材50dが洗浄位置52Aにあるとき、第1の洗浄部材50dの表面50dは、チャックテーブル30で保持された環状フレーム15の他面15cに接触可能な高さに位置付けられる。
【0055】
第1の洗浄部材50dを環状フレーム15の他面15cに接触させた状態で、第1の洗浄部材50dと環状フレーム15とを相対的に動かせば、他面15cに付着した研削屑を自動的に洗浄できる。
【0056】
本実施形態では、チャックテーブル30を回転させることで、第1の洗浄部材50dにより環状フレーム15の他面15cを洗浄する。この様にして他面15cを自動で洗浄できるので、研削屑を手作業で除去する工程を省略できる。
【0057】
また、Z軸方向と略平行になる様にロータリーアクチュエータ50cがアーム50bを回転移動させると、第1の洗浄部材50dは、チャックテーブル30の外周部34よりも外側の退避位置52Bに配置される(図2(B)参照)。
【0058】
図2(B)は、図1と同様に、退避位置52Bにある第1の洗浄部材50dを示す図である。勿論、第1の洗浄部材50dが退避位置52Bにあるとき、第1の洗浄部材50dの表面50dは、環状フレーム15の他面15cに接触できない。
【0059】
図1に戻り、研削装置2の他の構成要素について説明する。基台4の前方の端部には、オペレータが研削条件等を入力するための操作パネル54が設けられている。また、研削装置2には、研削送りユニット6、研削ユニット18、X軸移動機構、チャックテーブル30、フレーム洗浄ユニット50等の動作を制御する制御部(不図示)が設けられている。
【0060】
制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ(処理装置)と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成されている。
【0061】
補助記憶装置には、所定のプログラムを含むソフトウェアが記憶されている。このソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御部の機能が実現される。次に、フレーム洗浄ユニット50で、環状フレーム15の他面15cを洗浄する手順の一例について説明する。
【0062】
まず、オペレータは、第1の洗浄部材50dが退避位置52Bにあることを確認し、搬入搬出領域48Aに配置されたチャックテーブル30上に、裏面11b及び他面15cが上方を向く態様でフレームユニット17を載置する(搬入工程S10)。
【0063】
その後、保護テープ13を介して保持面30aで被加工物11を吸引保持し、環状フレーム15の一面15a側を永久磁石36で吸引保持した後、X軸移動機構がチャックテーブル30を研削領域48Bへ移動させる(移動工程S20)。
【0064】
移動工程S20の後、チャックテーブル30及び研削ホイール28を所定の方向に高速回転させ、且つ、厚さ測定器44で被加工物11の厚さを測定しながら、研削送りユニット6で研削ユニット18を所定の送り速度で下降させる。研削砥石28bが被加工物11の裏面11b側に接触すると、裏面11b側が研削される(研削工程S30)。
【0065】
研削工程S30では、研削砥石28bに純水等の研削水を供給しつつ、被加工物11を研削する。それゆえ、研削屑を含んだ研削水が飛散し、環状フレーム15の他面15cには、研削屑、研削水等が付着する。
【0066】
各被加工物11を所定の厚さとなるまで研削した後、研削ユニット18を上昇させる。次いで、他面15cを第1の洗浄部材50dで洗浄する(洗浄工程S40)。洗浄工程S40では、まず、チャックテーブル30を搬入搬出領域48Aへ移動させて、第1の洗浄部材50dを洗浄位置52Aに移動させる。
【0067】
これにより、第1の洗浄部材50dの表面50dが、環状フレーム15の他面15cに接触する。この状態で、チャックテーブル30を回転軸30bの周りに回転させることで、他面15cに沿って環状フレーム15とフレーム洗浄ユニット50とを相対的に動かし、他面15cを第1の洗浄部材50dで洗浄する(図3参照)。
【0068】
図3は、環状フレーム15を洗浄する様子を示す図である。第1の実施形態の洗浄工程S40では、第1の洗浄部材50dの位置を固定し、チャックテーブル30を回転させることで、他面15cを第1の洗浄部材50dで洗浄する。
【0069】
この様に、第1の実施形態では、第1の洗浄部材50dで環状フレーム15の他面15cを自動で洗浄できる。それゆえ、環状フレーム15に付着した研削屑を手作業で除去する工程を省略できる。
【0070】
なお、上述の液体供給装置が液体を噴射するノズル(第2の洗浄部材)を有する場合、このノズルは、第1の洗浄部材50dではなく、環状フレーム15の他面15cに直接液体を供給してもよい。このノズルは、ロータリーアクチュエータ50cにより移動可能な様に、アーム50bに取り付けられる。
【0071】
搬入搬出領域48Aにおいて、ノズルから環状フレーム15の他面15cへ液体を噴射しつつ、ノズルに対してチャックテーブル30を回転させれば、環状フレーム15の他面15cを洗浄できる。このノズルは、第1の洗浄部材50dに代えて、又は、第1の洗浄部材50dと共に設けることができる。
【0072】
(第1の変形例)次に、第1の実施形態の種々の変形例について説明する。図4(A)及び図4(B)は、第1の変形例のフレーム洗浄ユニット60を示す。第1の変形例のフレーム洗浄ユニット60は、ロータリーアクチュエータではなく、エアシリンダ(駆動機構)60aを有する。
【0073】
シリンダチューブ60bには、ピストンロッド60cの一部が進退可能に収容されている。ピストンロッド60cの先端部には、第1の洗浄部材60dが固定されている。第1の洗浄部材60dは、第1の洗浄部材50dと同じ1つのブロック状のスポンジ体であるので、説明を省略する。
【0074】
ピストンロッド60cは、長手方向がZ軸方向と略直交する様に配置されており、洗浄位置52A(図4(A)参照)と、退避位置52B(図4(B)参照)との間で移動する。図4(A)は、第1の変形例において洗浄位置52Aにある第1の洗浄部材60dを示す図である。
【0075】
第1の洗浄部材60dが洗浄位置52Aにあるとき、第1の洗浄部材60dはチャックテーブル30の外周部34の上方に位置し、第1の洗浄部材60dの表面60dは、環状フレーム15の他面15cに接触する。
【0076】
図4(B)は、第1の変形例において退避位置52Bにある第1の洗浄部材60dを示す図である。第1の洗浄部材60dが退避位置52Bにあるとき、第1の洗浄部材60dは、チャックテーブル30の外周部34よりも外側に位置し、表面60dは、他面15cに接触しない。
【0077】
(第2の変形例)図5(A)及び図5(B)は、第2の変形例のフレーム洗浄ユニット70を示す。フレーム洗浄ユニット70は、アーム70aを有し、アーム70aの先端部には、円環状の基部70bの一部が固定されている。
【0078】
基部70bの一面70cは、他面15cと略同じか、又は、これよりも大きな面積を有する。例えば、基部70bの内径は、環状フレーム15の内周縁15bの径と略同じであるが、基部70bの外径は、他面15cの最外周の径と略同じである。
【0079】
また、基部70bの一面70cには、基部70bと略同じ形状を有する環状の第1の洗浄部材70dが固定されている。第1の洗浄部材70dは、1つの環状のスポンジ体であり、第1の洗浄部材50dと同じ材料で形成されている。
【0080】
第1の洗浄部材70dが洗浄位置52Aにあるとき、第1の洗浄部材70dの表面70dは、環状フレーム15の他面15cに接触するが、第1の洗浄部材70dが退避位置52Bにあるとき、表面70dは、他面15cに接触しない。
【0081】
図5(A)は、第2の変形例における第1の洗浄部材70dの側面図であり、図5(B)は、第2の変形例における第1の洗浄部材70dの底面図である。
【0082】
なお、洗浄位置52Aと退避位置52Bとの間でアーム70aを移動させる駆動機構は、図2(A)及び図2(B)に示すロータリーアクチュエータであってよく、図4(A)及び図4(B)に示すエアシリンダであってもよい。
【0083】
(第3の変形例)図6(A)及び図6(B)は、第3の変形例のフレーム洗浄ユニット80を示す。フレーム洗浄ユニット80は、フレーム洗浄ユニット70と同様に、アーム80a及び基部80bを有する。
【0084】
但し、基部80bの一面80cには、複数の第1の洗浄部材80dが離散的に配置されている。係る点が第2の変形例とは異なるが、他の点は同じである。各第1の洗浄部材80dは、円環状の基部70bの径方向の幅と略等しい径を有する円盤状のスポンジ体である。
【0085】
第1の洗浄部材80dが洗浄位置52Aにあるとき、各第1の洗浄部材80dの表面80dは、環状フレーム15の他面15cに接触するが、第1の洗浄部材80dが退避位置52Bにあるとき、いずれの表面80dも、他面15cに接触しない。
【0086】
図6(A)は、第3の変形例における第1の洗浄部材80dの側面図であり、図6(B)は、第3の変形例における第1の洗浄部材80dの底面図である。第1から第3の変形例においても、第1の実施形態で説明した様に、環状フレーム15の他面15cを自動で洗浄できる。
【0087】
次に、図7から図9を参照し、第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態における研削装置92の斜視図である。研削装置92は、所謂フルオート式であり、被加工物11の搬入、研削、洗浄及び搬出が、研削装置92により自動で行われる。
【0088】
研削装置92の基台94の前方には、カセット載置台96a,96bが設けられている。カセット載置台96a上に配置されたカセット98aには、1以上のフレームユニット17(被加工物11)が収容されている。
【0089】
カセット98a中のフレームユニット17は、搬送ロボット100により位置合わせ機構102へ搬送され、その後、ローディングアーム104により、ターンテーブル106へ搬入される。
【0090】
ターンテーブル106には、3つのチャックテーブル30がターンテーブル106の周方向に沿って略一定の間隔で離散的に配置されている。1つのチャックテーブル30は、ローディングアーム104に最も近い搬入搬出領域A1に配置されている。
【0091】
また、もう1つのチャックテーブル30が、粗研削ユニット18-1の直下の粗研削領域A2に配置されており、更にもう1つのチャックテーブル30が、仕上げ研削ユニット18-2の直下の仕上げ研削領域A3に配置されている。
【0092】
搬入搬出領域A1のチャックテーブル30に搬入された被加工物11は、粗研削領域A2で粗研削され、次いで、仕上げ研削領域A3で仕上げ研削が施された後に、搬入搬出領域A1へ戻される。なお、被加工物11の移動は、ターンテーブル106の回転により行われる。
【0093】
その後、当該被加工物11は、アンローディングアーム108により、搬入搬出領域A1のチャックテーブル30から、ターンテーブル106よりも前方に位置する洗浄ユニット(フレーム洗浄ユニット)110へ搬送される。
【0094】
洗浄ユニット110は、粗研削領域A2及び仕上げ研削領域A3(いずれも研削領域)から離れており、被加工物11の洗浄が行われる洗浄領域A4に設けられている。洗浄ユニット110は、所謂スピンナ洗浄装置であるが、本実施形態の洗浄ユニット110は、研削後の被加工物11に加えて、環状フレーム15も洗浄する。
【0095】
図8は、洗浄ユニット110の拡大図である。なお、図8では、構成要素の一部をブロック図で示す。洗浄ユニット110は、外周部34に複数の永久磁石36が設けられた上述のチャックテーブル30を有する。
【0096】
洗浄ユニット110のチャックテーブル30の底部には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。回転駆動源は、Z軸方向に略平行な回転軸30b(図3参照)の周りでチャックテーブル30を回転させる(図9参照)。
【0097】
回転駆動源の底部には、チャックテーブル30をZ軸方向に昇降させるための昇降機構(不図示)が連結されている。チャックテーブル30の側部には、Z軸方向に略平行に配置された円筒状の回転柱112aが設けられている。
【0098】
回転柱112aの上端部の側部には、回転柱112aに対して直交する態様でアーム112bが連結されており、アーム112bの先端部には下方を向く態様でノズル(第2の洗浄部材)112cが設けられている。
【0099】
回転柱112a及びアーム112bには、純水等の洗浄水(液体)114aが供給される第1流路(不図示)と、エア(気体)116aが供給される第2流路(不図示)とが、形成されている。
【0100】
第1流路には、洗浄水供給源114が接続されている。洗浄水供給源114は、洗浄水114aが貯留されている貯留槽(不図示)、貯留槽から第1流路へ洗浄水114aを供給するためのポンプ等を有する。
【0101】
第2流路には、エア供給源116が接続されている。エア供給源116は、エア116aを圧縮するコンプレッサー(不図示)、圧縮されたエア116aを貯留するエアタンク(不図示)、電磁弁で構成されるエアバルブ等を有する。
【0102】
第1流路に供給された洗浄水114aと、第2流路に供給されたエア116aとは、ノズル112cで混合され、二流体118となりノズル112cから下方に噴射される(図9参照)。
【0103】
回転柱112aの下端部には、ノズル112cを所定の範囲で揺動させるためのモータ等を含む揺動機構(駆動機構)120が連結されている。
【0104】
揺動機構120は、チャックテーブル30の直上において、保持面30aの中心から外周部34までの円弧状の経路(所定の範囲)に位置する洗浄位置120Aにおいて、ノズル112cを揺動させる(図8図9参照)。
【0105】
この様に、揺動機構120は、被加工物11及び環状フレーム15の洗浄の際には、ノズル112cを洗浄位置120Aに配置する。更に、洗浄を行わない場合、揺動機構120は、チャックテーブル30の外周部34よりも外側の上方に位置する退避位置120Bに、ノズル112cを移動させる(図9参照)。
【0106】
搬入工程S10から研削工程S30の後、洗浄工程S40が行われる。洗浄工程S40では、保持面30aで保護テープ13を介して複数の被加工物11を吸引保持すると共に、複数の永久磁石36で環状フレーム15の一面15a側を吸引保持する。
【0107】
その後、チャックテーブル30を回転させると共に、ノズル112cを上述の円弧状の経路に沿って揺動させながら二流体118を下方へ噴射する。これにより、それぞれ上方に露出している、各被加工物11の裏面11bと、環状フレーム15の他面15cとが、洗浄される。
【0108】
洗浄工程S40において、環状フレーム15の他面15cはX-Y平面内を回転し、ノズル112cも、他面15cが位置するX-Y平面に沿って揺動する。図9は、被加工物11及び環状フレーム15を洗浄する様子を示す図である。
【0109】
なお、二流体118に比べて洗浄力は低下するが、エア供給源116を停止してノズル112cから洗浄水114aのみを噴射してもよく、洗浄水供給源114を停止してノズル112cからエア116aのみを噴射してもよい。
【0110】
また、二流体118、洗浄水114a及びエア116aの二種類以上を適宜、組み合わせてもよい。洗浄工程S40後のフレームユニット17は、搬送ロボット100により、洗浄ユニット110からカセット載置台96bに載置されたカセット98bへ搬送される。
【0111】
第2の実施形態でも、ノズル(第2の洗浄部材)112cで環状フレーム15の他面15cを自動で洗浄できる。それゆえ、環状フレーム15に付着した研削屑を手作業で除去する工程を省略できる。
【0112】
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、第2の実施形態でも、永久磁石36に代えて、電磁石や静電チャックを用いることができる。
【0113】
また、被加工物11は、2インチから4インチの小型のサファイア基板又はSiC基板に限定されない。1つのフレームユニット17は、8インチから12インチの1つの被加工物11のみを有してもよい。
【符号の説明】
【0114】
2,92:研削装置、4,94:基台、4a:壁部、4b:開口
6:研削送りユニット、8:ガイドレール、10:移動板
11:被加工物、11a:表面、11b:裏面、13:保護テープ
12:ボールねじ、14:駆動源、16:固定部材
15:環状フレーム、15a:一面、15b:開口部、15b:内周縁、15c:他面
17:フレームユニット
18:研削ユニット、18-1:粗研削ユニット、18-2:仕上げ研削ユニット
20:スピンドルハウジング、22:スピンドル、24:回転駆動源
26:ホイールマウント
28:研削ホイール、28a:ホイール基台、28b:研削砥石
30:チャックテーブル、30a:保持面、30b:回転軸
32:枠体、34:外周部、36:永久磁石、38:傾斜部、40:中央部
42:カバーテーブル、44:厚さ測定器、46:蛇腹状カバー
48A:搬入搬出領域、48B:研削領域
50,60,70,80:フレーム洗浄ユニット
50a:基部、50b:アーム、50c:ロータリーアクチュエータ(駆動機構)
50d:第1の洗浄部材、50d:表面
52A:洗浄位置、52B:退避位置
54:操作パネル
60a:エアシリンダ(駆動機構)、60b:シリンダチューブ、60c:ピストンロッド、60d:第1の洗浄部材
70a:アーム、70b:基部、70c:一面、70d:第1の洗浄部材
80a:アーム、80b:基部、80c:一面、80d:第1の洗浄部材
96a,96b:カセット載置台
98a,98b:カセット
100:搬送ロボット、102:位置合わせ機構、104:ローディングアーム
106:ターンテーブル、108:アンローディングアーム
110:洗浄ユニット(フレーム洗浄ユニット)
112a:回転柱、112b:アーム、112c:ノズル(第2の洗浄部材)
114:洗浄水供給源、114a:洗浄水(液体)
116:エア供給源、116a:エア(気体)
118:二流体
120:揺動機構(駆動機構)、120A:洗浄位置、120B:退避位置
A1:搬入搬出領域、A2:粗研削領域(研削領域)、A3:仕上げ研削領域(研削領域)、A4:洗浄領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9