(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-17
(45)【発行日】2024-10-25
(54)【発明の名称】3端子メモリデバイスの自己整列垂直統合
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20241018BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20241018BHJP
H01L 29/788 20060101ALI20241018BHJP
H01L 29/792 20060101ALI20241018BHJP
H10B 51/20 20230101ALI20241018BHJP
H10B 61/00 20230101ALI20241018BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L29/78 371
H10B51/20
H10B61/00
(21)【出願番号】P 2021521427
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(86)【国際出願番号】 US2019057418
(87)【国際公開番号】W WO2020086566
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-10-14
(32)【優先日】2018-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リル・ソーステン
(72)【発明者】
【氏名】シェン・メイファ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ウー・ホイ-ジュン
(72)【発明者】
【氏名】グナワン・ゲレン
(72)【発明者】
【氏名】パン・ヤン
【審査官】加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-163044(JP,A)
【文献】国際公開第2017/091338(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0182769(US,A1)
【文献】特開2018-088507(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/27
H10B 51/20
H10B 61/00
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造であって、
複数の酸化物層と、
複数のワードライン層と、前記複数の酸化物層と前記複数のワードライン層は、第1の方向に交互に積み重ねられており、
前記第1の方向に前記複数の酸化物層および前記複数のワードライン層を通って延びる複数のダブルチャネルホールであって、前記第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する複数のダブルチャネルホールと、を備え、
前記ピーナッツ形の断面を有する各ダブルチャネルホールは、楕円形断面を有し、互いに絶縁されている第1電極および第2電極と、前記ピーナッツ形の断面を有し、前記第1電極および前記第2電極を囲む第3電極とを備え
、
前記第1電極は第1チャネルであり、前記第2電極は第2チャネルであり、前記第3電極は前記ワードライン層である、3Dメモリ構造。
【請求項2】
請求項1に記載の3Dメモリ構造であって、
前記複数のワードライン層は、前記複数のダブルチャネルホール内の前記複数の酸化物層に対して凹んでいる、3Dメモリ構造。
【請求項3】
請求項1に記載の3Dメモリ構造であって、
前記メモリセルは、3端子NORメモリセルをさらに備える、3Dメモリ構造。
【請求項4】
請求項1に記載の3Dメモリ構造であって、
前記複数のダブルチャネルホールの内面に堆積され、前記第1の方向に延びる第1の空洞を画定する多層スタックをさらに備える、3Dメモリ構造。
【請求項5】
請求項4に記載の3Dメモリ構造であって、
前記第1の空洞は、前記第2の方向にピーナッツ形の断面を有する、3Dメモリ構造。
【請求項6】
請求項4に記載の3Dメモリ構造であって、
前記多層スタックは、ブロッキング酸化物層と、電荷トラップ層と、ゲート酸化物層とを含む、3Dメモリ構造。
【請求項7】
請求項4に記載の3Dメモリ構造であって、
前記多層スタックは、ブロッキング酸化物層と、強誘電体層と、ゲート酸化物層とを含む、3Dメモリ構造。
【請求項8】
請求項4に記載の3Dメモリ構造であって、
前記多層スタックは、ブロッキング酸化物層と、スピン軌道トルク(SOT)層と、ゲート酸化物層とを含む、3Dメモリ構造。
【請求項9】
請求項4に記載の3Dメモリ構造であって、
前記第1の空洞の内面に配置されたポリシリコン層をさらに備える、3Dメモリ構造。
【請求項10】
請求項9に記載の3Dメモリ構造であって、
前記ポリシリコン層は、前記第1の方向に延びる第2の空洞および第3の空洞を画定する、3Dメモリ構造。
【請求項11】
請求項10に記載の3Dメモリ構造であって、
前記第2の空洞および前記第3の空洞は、前記第2の方向に楕円形の断面を有する、3Dメモリ構造。
【請求項12】
請求項9に記載の3Dメモリ構造であって、
前記ポリシリコン層は、P
-層を含む、3Dメモリ構造。
【請求項13】
請求項9に記載の3Dメモリ構造であって、
前記ポリシリコン層は、前記第2の方向に「8」字形の断面を有する、3Dメモリ構造。
【請求項14】
請求項10に記載の3Dメモリ構造であって、
前記第2の空洞および前記第3の空洞に配置されたN+層をさらに備える、3Dメモリ構造。
【請求項15】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造を製作するための方法であって、
複数の酸化物層および複数の窒化物層を含む基板を提供し、前記複数の酸化物層と前記複数の窒化物層は、第1の方向に交互に積み重ねられており、
前記複数の酸化物層および前記複数の窒化物層に複数のダブルチャネルホールをエッチングし、前記複数のダブルチャネルホールは、前記第1の方向に延び、前記複数のダブルチャネルホールは、前記第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有し、
前記ダブルチャネルホール内に、楕円形断面を有するソースおよびドレイン、および前記ピーナッツ形の断面を有するフローティングゲートを形成すること、を備え
、前記ソースは第1チャネルであり、前記ドレインは第2チャネルであり、前記フローティングゲートはワードライン層である、
方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記メモリセルは、3端子NORメモリセルを備える、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、
前記複数のダブルチャネルホール内の前記複数の酸化物層に対して前記複数の窒化物層を部分的にエッチングバックすることをさらに含む、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
前記複数のダブルチャネルホールの内面に多層スタックを堆積することをさらに含み、前記多層スタックは、前記第1の方向に延びる第1の空洞を画定する、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、
前記第1の空洞は、前記第2の方向にピーナッツ形の断面を有する、方法。
【請求項20】
請求項18に記載の方法であって、
前記多層スタックを堆積することは、ブロッキング酸化物層、電荷トラップ層、およびゲート酸化物層を堆積することを含む、方法。
【請求項21】
請求項18に記載の方法であって、
前記多層スタックを堆積することは、ブロッキング酸化物層、強誘電体層、およびゲート酸化物層を堆積することを含む、方法。
【請求項22】
請求項18に記載の方法であって、
前記多層スタックを堆積することは、ブロッキング酸化物層、スピン軌道トルク(SOT)層、およびゲート酸化物層を堆積することを含む、方法。
【請求項23】
請求項18に記載の方法であって、
前記複数のダブルチャネルホール内の前記第1の空洞の内面にポリシリコン層を堆積することをさらに含む、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、
前記ポリシリコン層は、前記第1の方向に延びる第2の空洞および第3の空洞を画定する、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、
前記第2の空洞および前記第3の空洞は、前記第2の方向に楕円形の断面を有する、方法。
【請求項26】
請求項23に記載の方法であって、
前記ポリシリコン層は、P-層を含む、方法。
【請求項27】
請求項23に記載の方法であって、
前記ポリシリコン層は、前記第2の方向に「8」字形の断面を有する、方法。
【請求項28】
請求項24に記載の方法であって、
前記第2の空洞および前記第3の空洞にN+層を堆積することをさらに含む、方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、
前記基板を切断し、前記複数の窒化物層の一部を少なくとも部分的に露出させることをさらに含む、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、
前記複数の窒化物層をエッチングすることをさらに含む、方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法であって、
前記複数の窒化物層のエッチングされた場所に導電性充填物を堆積することをさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年12月5日に出願された米国仮出願第62/775,615号および2018年10月26日に出願された米国仮出願第62/751,089号に基づく優先権を主張する。上記で参照された出願の全体の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、メモリデバイスに関し、より詳細には、3端子メモリデバイスの自己整列垂直統合(self-aligned vertical integration)に関する。
【背景技術】
【0003】
ここで提供される背景の説明は、本開示の内容を概ね提示することを目的とする。この背景技術のセクションで説明されている範囲内における、現時点で名前を挙げられている発明者らによる研究、ならびに出願の時点で先行技術として別途みなされ得ない説明の態様は、明示または暗示を問わず、本開示に対抗する先行技術として認められない。
【0004】
電子デバイスは、データの記憶に使用されるフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含む。フラッシュメモリは、典型的には、メモリセルを含む1つまたは複数の集積回路(IC)によって実装される。電子デバイスのサイズが縮小し、より多くのデータを使用するようになっているため、メモリセルのコスト、密度、およびアクセス速度がますます重要となっている。
【0005】
当初、メモリセルは2Dメモリアレイに配置されていた。最近では、メモリセルは、密度を高めてコストを削減するために3次元(3D)アレイに配置されている。3Dメモリアレイのメモリセルは、典型的には、2端子デバイスである。セレクタデバイスが必要であるか、またはメモリがビットアドレス指定可能ではない場合がある。メモリがビットアドレス指定可能ではない場合、記憶用途には適しているが、通常、ワーキングメモリ用途には適していない。
【発明の概要】
【0006】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造は、複数の酸化物層と、複数のワードライン層とを含む。複数の酸化物層と複数のワードライン層は、第1の方向に交互に積み重ねられている。複数のダブルチャネルホールが、第1の方向に複数の酸化物層および複数のワードライン層を通って延びる。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。
【0007】
他の特徴において、複数のワードライン層は、複数のダブルチャネルホール内の複数の酸化物層に対して凹んでいる。メモリセルは、3端子NORメモリセルをさらに備える。多層スタックが、複数のダブルチャネルホールの内面に堆積され、第1の方向に延びる第1の空洞を画定する。
【0008】
他の特徴において、第1の空洞は、第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。多層スタックは、ブロッキング酸化物層と、電荷トラップ層と、ゲート酸化物層とを含む。多層スタックは、ブロッキング酸化物層と、強誘電体層と、ゲート酸化物層とを含む。多層スタックは、ブロッキング酸化物層と、スピン軌道トルク(SOT)層と、ゲート酸化物層とを含む。
【0009】
他の特徴において、ポリシリコン層が、第1の空洞の内面に配置される。ポリシリコン層は、第1の方向に延びる第2の空洞および第3の空洞を画定する。第2の空洞および第3の空洞は、第2の方向に楕円形の断面を有する。ポリシリコン層は、P-層を含む。ポリシリコン層は、第2の方向に「8」字形の断面を有する。
【0010】
他の特徴において、N+層が、第2の空洞および第3の空洞に配置される。
【0011】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造を製作するための方法は、複数の酸化物層および複数の窒化物層を含む基板を提供することを含む。複数の酸化物層と複数の窒化物層は、第1の方向に交互に積み重ねられている。方法は、複数の酸化物層および複数の窒化物層に複数のダブルチャネルホールをエッチングすることを含む。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向に延びる。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。
【0012】
他の特徴において、メモリセルは、3端子NORメモリセルを備える。方法は、複数のダブルチャネルホール内の複数の酸化物層に対して複数の窒化物層を部分的にエッチングバックすることを含む。方法は、複数のダブルチャネルホールの内面に多層スタックを堆積することを含む。多層スタックは、第1の方向に延びる第1の空洞を画定する。第1の空洞は、第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。
【0013】
他の特徴において、多層スタックを堆積することは、ブロッキング酸化物層、電荷トラップ層、およびゲート酸化物層を堆積することを含む。多層スタックを堆積することは、ブロッキング酸化物層、強誘電体層、およびゲート酸化物層を堆積することを含む。多層スタックを堆積することは、ブロッキング酸化物層、スピン軌道トルク(SOT)層、およびゲート酸化物層を堆積することを含む。
【0014】
他の特徴において、方法は、複数のダブルチャネルホール内の第1の空洞の内面にポリシリコン層を堆積することを含む。ポリシリコン層は、第1の方向に延びる第2の空洞および第3の空洞を画定する。第2の空洞および第3の空洞は、第2の方向に楕円形の断面を有する。ポリシリコン層は、P-層を含む。ポリシリコン層は、第2の方向に「8」字形の断面を有する。
【0015】
他の特徴において、方法は、第2の空洞および第3の空洞にN+層を堆積することを含む。方法は、基板を切断し、複数の窒化物層の一部を少なくとも部分的に露出させることを含む。方法は、複数の窒化物層をエッチングすることを含む。方法は、複数の窒化物層のエッチングされた場所に導電性充填物を堆積することを含む。
【0016】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造は、複数の酸化物層と、複数のワードライン層とを含む。複数の酸化物層と複数のワードライン層は、第1の方向に交互に積み重ねられている。複数のダブルチャネルホールが、第1の方向に複数の酸化物層および複数のワードライン層を通って延びる。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。複数のワードライン層は、複数のダブルチャネルホール内の複数の酸化物層に対して第2の方向に凹んでいる。ブロッキング誘電体層が、複数のダブルチャネルホールの内面、複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの端部における第1の領域内の複数の酸化物層の内面、ならびに複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの側面における第2の領域内の複数の酸化物層および複数のワードライン層の内面に堆積される。
【0017】
他の特徴において、メモリセルは、3端子NORメモリセルを備える。複数のダブルチャネルホールは、第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。自己整列接点が、複数のダブルチャネルホールの端部の間の第1の領域に配置される。電荷トラップ層が、第1の領域内の自己整列接点の反対側に位置する。電荷トラップ層は、ブロッキング誘電体層に隣接する第2の領域に位置する。
【0018】
他の特徴において、ゲート酸化物層が、複数のダブルチャネルホール内の複数の酸化物層および電荷トラップ層に配置される。ポリシリコン層が、複数のダブルチャネルホール内のゲート酸化物層に配置される。ポリシリコン層は、Pチャネル層を画定する。ポリシリコン層は、第1の方向に延びる第1の空洞、および第1の方向に延びる第2の空洞を画定する。第1の空洞および第2の空洞は、第2の方向に楕円形の断面を有する。ポリシリコン層は、第2の方向に「8」字形の断面を有する。N+層は、第1の空洞および第2の空洞に配置される。
【0019】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造を製作するための方法は、複数の酸化物層および複数の窒化物層を含む基板を提供することを含む。複数の酸化物層と複数の窒化物層は、第1の方向に交互に積み重ねられている。方法は、複数の酸化物層および複数の窒化物層に複数のダブルチャネルホールをエッチングすることを含む。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向に延びる。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。方法は、複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの端部に位置する第1の領域内で複数の窒化物層をエッチングバックすることを含む。方法は、複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの側面に位置する第2の領域内で複数の窒化物層を部分的にエッチングバックすることを含む。方法は、複数のダブルチャネルホールの内面、第1の領域内の複数の酸化物層の内面、ならびに第2の領域内の複数の酸化物層および複数の窒化物層の内面にブロッキング誘電体層を堆積することを含む。
【0020】
他の特徴において、複数のダブルチャネルホールは、ピーナッツ形の断面を有する。方法は、複数のダブルチャネルホールに材料を堆積することを含む。方法は、材料をエッチングし、複数のダブルチャネルホールの端部の間の第1の領域に自己整列接点を画定することを含む。
【0021】
他の特徴において、方法は、第1の領域内の自己整列接点の対向する側面に電荷トラップ層を堆積することを含む。電荷トラップ層はまた、ブロッキング誘電体層に隣接する第2の領域に堆積される。
【0022】
他の特徴において、方法は、複数のダブルチャネルホール内の複数の酸化物層および電荷トラップ層にゲート酸化物層を堆積することを含む。方法は、複数のダブルチャネルホールにポリシリコン層を堆積することを含む。ポリシリコン層は、P-層を含む。ポリシリコン層は、複数のダブルチャネルホール内で第1の方向に延びる第1の空洞および第2の空洞を画定する。
【0023】
他の特徴において、方法は、複数のダブルチャネルホールの第1の空洞および第2の空洞にN+層を堆積することを含む。
【0024】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造は、間隔を置いて配置された複数の酸化物層、および複数の酸化物層にエッチングされた複数のダブルチャネルホールを含む基板を含む。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向に複数の酸化物層を通って延びる。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。第1の領域が、複数の酸化物層の隣接する層の間の複数のダブルチャネルホールの隣接するホールの端部に位置する。第2の領域が、複数の酸化物層の隣接する層の間の複数のダブルチャネルホールの隣接するホールの側面に位置する。ブロッキング層が、「I」字形の断面を有する第1の領域、および「C」字形の断面を有する第2の領域に位置する。
【0025】
他の特徴において、複数のダブルチャネルホールは、ピーナッツ形の断面を有する。金属層が、ブロッキング層の「C」字形の断面の内側に配置される。金属層は、タングステンを含む。
【0026】
他の特徴において、電荷トラップ層が、ブロッキング層の「C」字形の断面の外面およびブロッキング層の「I」字形の断面の外面に配置される。ゲート酸化物層が、複数のダブルチャネルホール内の複数の酸化物層および電荷トラップ層上の露出部分に配置される。ポリシリコン層が、複数のダブルチャネルホール内のゲート酸化物層に配置される。ポリシリコン層は、P-層を含む。ポリシリコン層は、第2の方向に「8」字形の断面を有する。ポリシリコン層は、複数のダブルチャネルホール内で第1の方向に延びる第1の空洞および第2の空洞を画定する。N+層が、複数のダブルチャネルホールの第1の空洞および第2の空洞に配置される。
【0027】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造を製作するための方法は、複数の酸化物層および複数の窒化物層を含む基板を提供することを含む。複数の酸化物層と複数の窒化物層は、第1の方向に交互に積み重ねられている。方法は、複数の酸化物層および複数の窒化物層に複数のダブルチャネルホールをエッチングすることを含む。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向に延びる。複数のダブルチャネルホールは、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。方法は、複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの隣接するホールの端部に位置する第1の領域、および複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの隣接するホールの側面に位置する第2の領域内で複数の窒化物層をエッチングバックすることを含む。方法は、複数のダブルチャネルホールの内面、ならびに第1の領域および第2の領域内の複数の酸化物層および複数の窒化物層の表面に自己整列接点層を堆積することを含む。
【0028】
他の特徴において、複数のダブルチャネルホールは、ピーナッツ形の断面を有する。方法は、複数のダブルチャネルホールの第1の領域および第2の領域内の窒化物層をエッチングすることを含む。方法は、第1の領域および第2の領域内の複数のダブルチャネルホールの表面にブロッキング層を選択的に堆積することを含む。ブロッキング層は、第1の領域に「I」字形の断面を有し、第2の領域に「C」字形の断面を有する。ブロッキング層は、誘電体材料を含む。
【0029】
他の特徴において、方法は、自己整列接点層をエッチングすることを含む。方法は、「C」字形の断面を有するブロッキング層の内面に金属層を堆積することを含む。金属層は、タングステンを含む。方法は、「C」字形の断面を有するブロッキング層の外面、および「I」字形の断面を有するブロッキング層の対向する表面に電荷トラップ層を堆積することを含む。方法は、複数のダブルチャネルホール内の電荷トラップ層にゲート酸化物層を堆積することを含む。方法は、複数のダブルチャネルホール内のゲート酸化物層にポリシリコン層を堆積することを含む。ポリシリコン層は、P-層を含む。ポリシリコン層は、複数のダブルチャネルホール内で第1の方向に延びる第1の空洞および第2の空洞を画定する。
【0030】
他の特徴において、方法は、複数のダブルチャネルホールの第1の空洞および第2の空洞にN+層を堆積することを含む。
【0031】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造を製作するための方法は、基板内に第1の方向に複数のホールをエッチングすることを含む。基板は、第1の方向に積み重ねられている第1の材料と第2の材料の交互の層を含む。方法は、複数のホールの対の2つごとに1つのマスクされていないホールを残しながら複数のホールの対をマスクするようにマスク層を堆積することを含む。方法は、複数のホールのうちのマスクされていないホールに誘電体材料を堆積することと、マスク層をエッチングして複数のホールの対を露出させることと、複数のホールの対を等方性エッチングし、第1の方向に延びる複数のダブルチャネルホールを形成することとを含む。
【0032】
他の特徴において、複数のダブルチャネルホールは、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。基板は、交互の酸化物層と窒化物層を含む。第1の材料は、酸化物を含み、第2の材料は、ポリシリコンを含む。
【0033】
他の特徴において、方法は、複数のダブルチャネルホール内でポリシリコンをエッチングし、酸化物に対してポリシリコンを凹ませることを含む。方法は、複数のダブルチャネルホールの内面にポリシリコン間誘電体層を堆積することを含む。ポリシリコン間誘電体層および複数のダブルチャネルホールは、ピーナッツ形の断面を有する。
【0034】
他の特徴において、方法は、ポリシリコン間誘電体層の内面にフローティングゲート層を堆積することを含む。フローティングゲート層は、第1の方向に延びる第1の空洞および第2の空洞を画定する。
【0035】
他の特徴において、方法は、フローティングゲート層をエッチングバックし、第1の空洞および第2の空洞をさらに画定することを含む。方法は、第1の空洞および第2の空洞にゲート酸化物層を堆積することを含む。方法は、第1の空洞および第2の空洞にポリシリコンを堆積することを含む。複数のホールは、等間隔で複数の線状に配置される。等方性エッチングは、原子層エッチングを含む。等方性エッチングは、ラジカルエッチングを含む。複数のホールは、第1の方向に楕円形の断面を有する。3Dメモリ構造のメモリセルは、フローティングゲートを備えたNORメモリセルを含む。
【0036】
メモリセル用の3次元(3D)メモリ構造は、第1の方向に積み重ねられている第1の材料と第2の材料の交互の層を含む基板を含む。第2の材料は、第1の材料とは異なる。複数のダブルチャネルホールが、基板内に第1の方向に延び、第1の方向を横切る第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。複数の絶縁ピラーが、第1の方向に延び、各絶縁ピラーは、ダブルチャネルホールの対の間に配置される。
【0037】
他の特徴において、第1の材料は、酸化物を含み、第2の材料は、窒化物を含む。第1の材料は、酸化物を含み、第2の材料は、ポリシリコンを含む。ポリシリコン間誘電体層が、複数のダブルチャネルホールの内面に配置される。ポリシリコン間誘電体層は、第2の方向にピーナッツ形の断面を有する。フローティングゲート層が、ポリシリコン間誘電体層の内面に配置され、複数のダブルチャネルホール内で第1の方向に延びる第1の空洞および第2の空洞を画定する。
【0038】
他の特徴において、ゲート酸化物層が、複数のダブルチャネルホール内で第1の空洞および第2の空洞内のフローティングゲート層の内面に配置される。ポリシリコン層が、第1の空洞および第2の空洞内のゲート酸化物層に配置される。ポリシリコンは、酸化物に対して凹んでいる。メモリセルは、フローティングゲートを備えたNORメモリセルを含む。
【0039】
本開示を適用可能な他の分野は、詳細な説明、特許請求の範囲および図面から明らかになるであろう。詳細な説明および特定の例は、例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
本開示は、詳細な説明および添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【0041】
【
図1A】
図1Aは、3端子NORメモリデバイスの一例の電気概略図である。
【0042】
【
図1B】
図1Bは、3D垂直2端子メモリデバイスの一例の斜視図である。
【0043】
【
図2A】
図2Aは、強誘電体RAM、NORフラッシュ、およびスピン軌道トルクRAMを含む3端子メモリデバイスの様々な例の側面断面図である。
【
図2B】
図2Bは、強誘電体RAM、NORフラッシュ、およびスピン軌道トルクRAMを含む3端子メモリデバイスの様々な例の側面断面図である。
【
図2C】
図2Cは、強誘電体RAM、NORフラッシュ、およびスピン軌道トルクRAMを含む3端子メモリデバイスの様々な例の側面断面図である。
【0044】
【
図3A】
図3Aは、3D垂直2端子メモリデバイスの斜視図である。
【
図3B】
図3Bは、3D垂直2端子メモリデバイスの斜視図である。
【0045】
【
図4A】
図4Aは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図4B】
図4Bは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図4C】
図4Cは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図5A】
図5Aは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図5B】
図5Bは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図5C】
図5Cは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図6A】
図6Aは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図6B】
図6Bは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【0046】
【
図6C】
図6Cは、3Dメモリデバイス上への2Dメモリデバイスのマッピングを示す図である。
【0047】
【
図6D】
図6Dは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスを製作するための方法の一例のフローチャートである。
【0048】
【0049】
【
図7B】
図7Bは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図7C】
図7Cは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図7D】
図7Dは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図7E】
図7Eは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図7F】
図7Fは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図7G】
図7Gは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図7H】
図7Hは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図7I】
図7Iは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【0050】
【
図7J】
図7Jは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスを製作するための方法の一例のフローチャートである。
【0051】
【
図8A】
図8Aは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図8B】
図8Bは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図8C】
図8Cは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図8D】
図8Dは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図8E】
図8Eは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図8F】
図8Fは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図8G】
図8Gは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【
図8H】
図8Hは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスの一例の製作を示す断面図である。
【0052】
【
図8I】
図8Iは、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスを製作するための方法の一例のフローチャートである。
【0053】
【
図9A】
図9Aは、ダブルチャネルホールの形成の一例を示す斜視図である。
【
図9B】
図9Bは、ダブルチャネルホールの形成の一例を示す平面図である。
【
図9C】
図9Cは、ダブルチャネルホールの形成の一例を示す平面図である。
【0054】
【
図10】
図10は、本開示によるダブルチャネルホールの形成の一例を示す平面図である。
【0055】
【
図11A】
図11Aは、スリットを通るブロッキング層における等方性エッチングマージンの例を示す図である。
【
図11B】
図11Bは、チャネルホールを通るブロッキング層における等方性エッチングマージンの例を示す図である。
【0056】
【
図12A】
図12Aは、本開示によるダブルチャネルホールの間に配置された絶縁ピラーの一例を示す図である。
【
図12B】
図12Bは、本開示によるダブルチャネルホールの間に配置された絶縁ピラーの一例を示す図である。
【
図12C】
図12Cは、本開示によるダブルチャネルホールの間に配置された絶縁ピラーの一例を示す図である。
【
図12D】
図12Dは、本開示によるダブルチャネルホールの間に配置された絶縁ピラーの一例を示す図である。
【0057】
【
図12E】
図12Eは、本開示による絶縁ピラーおよびダブルチャネルホールを製作するための方法の一例を示すフローチャートである。
【0058】
【
図13A】
図13Aは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORを備えたメモリデバイスの一例の製作を示す平面図である。
【
図13B】
図13Bは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORを備えたメモリデバイスの一例の製作を示す平面図である。
【
図13C】
図13Cは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORを備えたメモリデバイスの一例の製作を示す平面図である。
【
図13D】
図13Dは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORを備えたメモリデバイスの一例の製作を示す平面図である。
【0059】
【
図14A】
図14Aは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORの製作の一例を示す断面図である。
【
図14B】
図14Bは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORの製作の一例を示す断面図である。
【
図14C】
図14Cは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORの製作の一例を示す断面図である。
【
図14D】
図14Dは、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORの製作の一例を示す断面図である。
【0060】
【
図15】
図15は、本開示によるフローティングゲートを備えた3D NORを製作するための方法の一例のフローチャートである。
【0061】
これらの図面において、参照番号は、類似の要素および/または同一の要素を指すために再度利用されることがある。
【発明を実施するための形態】
【0062】
本開示による3D 3端子メモリデバイスは、各メモリセルをアドレス指定するための3つの端子を含む。本明細書に記載の方法を使用して、3D 3端子メモリデバイスを製作し、エッチングおよび堆積を使用して自己整列方式で垂直方向に第3の端子を統合することができる。3D 3端子メモリデバイスは、クロスポイントアレイで典型的には使用されるラインエッチングではなく、ホールエッチングを使用する。このアプローチにより、ラインエッチングプロセスよりも多くの階層に拡張することができるため、記憶密度が高まり、コストが削減される。
【0063】
3D 3端子メモリデバイスは、NANDデバイスではなく、NORを含む。NANDおよびNORデバイスでは、ワードラインは、すべてのメモリセルに接続される。NANDデバイスでは、ビットラインは、ソース/ドレインチェーンに接続される。NORデバイスでは、ビットラインは、すべての他のデバイスに接続される(リファレンスセルを備えたデザインの場合)。NANDデバイスでは、ソース/ドレインへの個別の接続はない。NORデバイスでは、すべてのデバイスペアがグランドに接続される。NANDデバイスは、2端子である。NORデバイスは、3端子である。
【0064】
以下の説明では、3D垂直構造が、
図1Aに示すような3端子NORメモリデバイスを含む。
図1Bでは、メモリデバイス100の一例は、ビットアドレス指定可能であり、2端子デバイスが示されている。メモリデバイス100は、平行平面に配置された複数のワードライン110-1、110-2、…、および110-Wまたは平行階層(Wは2よりも大きい整数であり、(Wは25、50、75、または100よりも大きくあり得る)(総称してワードライン110)を含む。メモリデバイス100は、平行なワードライン平面に平行な平面内で第1の方向に延びる複数のビットライン120-1、120-2、…、および120-B(Bは2よりも大きい整数である)(総称してビットライン120)をさらに含む。
【0065】
メモリデバイス100は、平行なワードライン平面に平行な平面内で第2の方向(例えば、第1の方向を横切る)に延びる複数の選択ライン124-1、124-2、…、および124-S(Sは2よりも大きい整数である)(総称して選択ライン124)をさらに含む。メモリデバイス100は、平行なワードラインを横切る方向に延びるピラー電極130-11、130-12、…、および130-WB(総称してピラー電極130)をさらに含む。メモリデバイス134は、ピラー電極130とワードライン110の接合部に配置される。
【0066】
ここで
図2A~
図2Cを参照すると、様々な3端子メモリデバイスが、本明細書に記載の3D 3端子メモリで使用することができる。前述の説明は3端子NORフラッシュに関するものであるが、他のタイプのメモリセルを使用することができる。
図2Aでは、強誘電性電界効果トランジスタ(FeFET)メモリセル210が示されている。FeFETメモリセル210は、ソース212と、ゲート214と、ドレイン216とを含む。強誘電体スタック220が、ゲート214とバルクシリコン224に配置された層222との間に配置される。FeFETメモリセル210は、DRAMとほぼ同じ速度で動作する。
【0067】
図2Bでは、NORフラッシュメモリセル230が示されている。NORフラッシュメモリセル230は、ソース212と、ゲート214と、ドレイン216とを含む。電荷トラップスタック234が、ゲート214とバルクシリコン224に配置された層236との間に配置される。NORフラッシュメモリセル230は、NADMメモリよりも高速に動作する。
【0068】
図2Cでは、スピン軌道トルク(SOT)磁気抵抗(MRAM)メモリセル240が示されている。SOT MRAMメモリセル240は、ソース212と、ゲート214と、ドレイン216とを含む。SOTスタック250が、ゲート214とバルクシリコン224に配置された層252との間に配置される。SOT MRAMメモリセル240は、SST MRAMよりも高速に動作する。
【0069】
ここで
図3Aおよび
図3Bを参照すると、2つの端子メモリデバイスが示されている。各メモリセルに第3の端子を追加すると、典型的には、第3の端子が原因で50%のビット密度ペナルティが導入される。
図3Aおよび
図3Bに示すデバイスを3端子デバイスにするために、本明細書に記載のシステムおよび方法は、異なるピラー電極(ソースおよびドレインのピラー電極)を含む。本明細書に記載のシステムおよび方法は、ピラー電極の間にトランジスタを配置し、ピラー電極を互いに近づけて第3の端子に対するペナルティを低減する。
【0070】
以下でさらに説明するように、本開示による3D垂直3端子メモリデバイスは、3端子デバイスによる密度ペナルティを低減する。いくつかの例では、ピラー電極130の少なくともいくつかの間の距離は、均一な距離d1から不均一な距離d2(例えば、以下でさらに説明するダブルチャネルホール内)に減少し、ここで、d2<d1である。
【0071】
ここで
図4A~
図6Bを参照すると、3D垂直3端子メモリデバイスの製作が示されている。
図4Aでは、基板400の平面図は、複数のダブルチャネルホール404を備えた酸化物層410を含む。複数のダブルチャネルホール404は、ピーナッツ形の断面を有する。複数のダブルチャネルホール404は、第3の端子による密度ペナルティを低減するために使用される。基板400は、第1の方向に積み重ねられている交互の二酸化ケイ素(SiO
2)層または酸化物層410と窒化ケイ素(Si
xN
y)層414(例えば、ONON…)を含む。第1の方向または垂直方向の酸化物層410および窒化物層414のエッチングは、ダブルチャネルホール404を画定するために実施される。
【0072】
図4Bでは、窒化物層414の等方性エッチングが実施され、第2の方向または水平方向のダブルチャネルホール404内の酸化物層410に対して窒化物層414の露出部分をエッチングバックする。第2の方向は、第1の方向を横切る。
図4Cでは、ブロッキング酸化物層、窒化物層、およびゲート酸化物層(総称して多層スタック440として示される)が、以下でさらに説明するように酸化物および窒化物層410、414に堆積される。ダブルチャネルホール内の多層スタック440は、ピーナッツ形の断面を有する第1の空洞または垂直空洞を画定する(例えば、図の「8」の輪郭に似ている)。
【0073】
図5Aでは、P
-チャネルポリシリコン充填およびエッチングバックが実施され、多層スタック440の内面にP
-チャネルポリシリコン層500が形成される。エッチングバック後、P
-チャネルポリシリコン層500は、ダブルチャネルホール404内の隣接する垂直空洞を画定し、「8」字形の断面を有する。いくつかの例では、隣接する垂直空洞は、楕円形または円形の断面を有する。
図5Bでは、N
+ワードライン/ビットライン層510が、ダブルチャネルホールの各々における隣接する垂直空洞に堆積される。
【0074】
図5Cでは、エッチングが実施されて550に示すように酸化物層410の間に位置する窒化物層414をエッチングし、ワードラインを画定する。いくつかの例では、基板は、エッチングの前に窒化物層414を露出させるために1つまたは複数の場所で切断またはスリットされる。
【0075】
図6Aでは、導電性充填物600が開口部に堆積され、550に示すように窒化物層414によって以前は占められていたワードラインを形成する。いくつかの例では、導電性充填物は、タングステン(W)を含む。
図6Bでは、導電性充填物600の1つの層における基板の断面図が示されている。
図6Cでは、3Dメモリデバイス上への2Dメモリデバイスのマッピングが示されている。
【0076】
図6Dでは、3D垂直3端子メモリデバイスを製作するための方法680が示されている。682において、基板400が提供され、最初にそれぞれ交互の酸化物層と窒化物層410、414のスタックを含む。684において、ダブルチャネルホールが形成される。いくつかの例では、介在する絶縁ホールがダブルチャネルホール間に形成される(以下で説明される)。686において、窒化物層414が、同位体エッチングされて凹まされる(窪みが形成される)。688において、多層スタック440(ブロッキング酸化物、電荷トラップ層(例えば、窒化物)、およびゲート酸化物を含む)が、ダブルチャネルホール404に堆積される。690において、P
-チャネルポリシリコン層500が堆積される。692において、N
+ワードライン/ビットライン層510が堆積される。いくつかの例では、基板は、エッチングの前に窒化物を露出させるために1つまたは複数の場所で切断またはスリットされる。694において、窒化物層414がエッチングされる。696において、タングステンなどの導電性充填物600が堆積され、窒化物層414の以前の場所にワードラインを形成する。
【0077】
ここで
図7Aを参照すると、
図7B~
図7Iのxカットおよびyカット断面図の向きが示されている。
図7B~
図7Iでは、3D垂直3端子メモリデバイスの製作を示す断面図が示されている。
図7Bでは、ダブルチャネルホールの高アスペクト比エッチング後の基板が示されている。
図7Cでは、窒化物層414を凹ませるためにエッチングした後の基板が示されている。いくつかの例では、窒化物層414は、酸化物層の間の端部ダブルチャネルホール404における第1の領域で除去され、酸化物層の間のダブルチャネルホール404の側面に隣接する第2の領域で部分的に除去される。
【0078】
図7Dでは、ブロッキング誘電体層708がダブルチャネルホール404に堆積された後の基板が示されている。ブロッキング誘電体層708は、第2の領域内の酸化物層410および窒化物層414、ならびに第1の領域内の酸化物層414に堆積される。自己整列接点(SAC)酸化物層710が、ダブルチャネルホール404内のブロッキング誘電体層708に堆積される。
【0079】
図7Eでは、エッチングがSAC酸化物層710を凹ませるために実施された後の基板が示されている。SAC酸化物層710は、第1の領域内のyカット図における酸化物層410の間の中心にある場所を除いて、第2の領域で除去される。
図7Fでは、ダブルチャネルホール404に窒化物電荷トラップ層722を堆積した後(および電荷トラップ層722を凹ませるためにエッチングした後)の基板が示されている。ゲート酸化物層730が、電荷トラップ層722上のダブルチャネルホール404に堆積される。
【0080】
図7Gでは、ダブルチャネルホール404内のP
-チャネル層740の堆積および凹みの後の基板が示されている。N
+充填層750が、P
-チャネル層740上のダブルチャネルホール404に堆積される。いくつかの例では、基板は、1つまたは複数の場所で切断またはスリットされ、後続のエッチングステップのために窒化物層を露出させる。
図7Hでは、xカット図の754において窒化物層414をエッチングした後の基板が示されている。7Iでは、導電性充填物760の堆積が754で実施され、窒化物層414によって以前は占められていた場所を充填し、ワードラインを形成する。いくつかの例では、導電性充填物760は、タングステン(W)を含む。
【0081】
ここで
図7Jを参照すると、3D垂直3端子メモリデバイスを製作するための方法780が示されている。781において、窒化物層414が凹まされる(HARエッチングをダブルチャネルホールに使用した後)。782において、ブロッキング誘電体層708が堆積される。784において、SAC酸化物層710が堆積され、エッチングバックされる。785において、電荷トラップ層722が堆積される。786において、ゲート酸化物層730が堆積される。790において、P
-チャネル層740が堆積され、凹まされる。792において、N
+充填層750が堆積される。793において、基板が、1つまたは複数の場所で任意選択で切断またはスリットされ、後続のエッチングステップのために窒化物層を露出させる。794において、窒化物層414が、電荷トラップ層722に隣接してエッチングされる。796において、窒化物層414の前の場所が、導電性充填物760で充填される。
【0082】
ここで
図8A~
図8Hを参照すると、3D垂直3端子メモリデバイスの製作を示す断面図が示されている。
図8Aでは、複数のダブルチャネルホールを画定するための高アスペクト比(HAR)エッチング後の基板が示されている。
図8Bでは、窒化物層414を凹ませるためにエッチングした後の基板が示されている。第1の領域802が、複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの隣接するホールの端部に位置する。第2の領域804が、複数の酸化物層の間の複数のダブルチャネルホールの隣接するホールの側面に位置する。エッチングが第1の領域802の両側で行われるので、窒化物414は、エッチング後に第1の領域802の中心に置かれる。エッチングが第2の領域804の片側でのみ行われるので、窒化物414は、示すように片側のみからエッチングされる。
図8Cでは、SAC酸化物層808が堆積されて誘電体ブロッキング層810、812を成形し、これは続いて堆積される(
図8E参照)。
【0083】
いくつかの例では、基板は、1つまたは複数の場所で任意選択で切断またはスリットされ、窒化物層414を露出させる。
図8Dでは、窒化物層414がエッチングされる。
図8Eでは、誘電体ブロッキング層810、812は、SAC酸化物層808によって堆積され、成形される。次に、SAC酸化物層808がエッチングされる。
図8Fでは、導電性充填物824が堆積される。
図8Gでは、窒化物が堆積され、エッチングバックされて電荷トラップ層820、822を形成する。ゲート酸化物層826が、堆積される。
図8Hでは、P
-チャネル層830の堆積および凹みの後の基板が示されている。N
+充填層834が、P
-チャネル層830に堆積される。
【0084】
ここで
図8Iを参照すると、3D垂直3端子メモリデバイスを製作するための方法880が示されている。882において、窒化物層414が凹まされる(HARエッチングを使用してダブルチャネルホールを画定した後)。884において、SAC酸化物層808が堆積される。885において、基板が、1つまたは複数の場所において任意選択で切断またはスリットされ、後続のエッチングステップのために窒化物層414を露出させる。886において、窒化物層414がエッチングされる。888において、誘電体ブロッキング層810、812が堆積され、SAC酸化物層808がエッチングされる。890において、導電性充填物824が堆積される。892において、電荷トラップ層820、822が堆積され、凹まされる。ゲート酸化物層826が、堆積される。896において、P
-チャネル層830が、896において堆積され、凹まされる。次に、N
+充填層834が、898において堆積される。
【0085】
ここで
図9A~
図9Cを参照すると、高アスペクト比でダブルチャネルホールをエッチングする際に問題が生じる場合がある。エッチングがより低いワードライン層で実施されると、
図9Bのダブルチャネルホール404の所望の形状が歪んでしまう。例えば、
図9Bのダブルチャネルホール404の二等分二重円形状は、下側のワードライン層において
図9Cのダブルチャネルホール404’(楕円形状を有する)に歪められている。歪みは、欠陥および/または性能の低下を引き起こす可能性がある。
【0086】
ここで
図10~
図11Bを参照すると、歪みを防ぐためにダブルチャネルホールを形成することができる。
図10では、円形の高アスペクト比(HAR)ホールが最初にマスクされてエッチングされ、次に等方性酸化物エッチングおよび等方性窒化物エッチングが実施される。
図11Aおよび
図11Bでは、1100におけるスリットを通るブロッキング層および1110におけるチャネルホールを通るブロッキング層内の等方性エッチングマージンが示されている。いくつかの例では、等方性原子層エッチング(ALE)またはラジカルエッチングが実施され、これらの場所でのエッチングを正確に制御し、エッチングマージンを維持する。
【0087】
ここで
図12A~
図12Dを参照すると、絶縁ピラーが、ダブルチャネルホールの間に配置され得る。
図12Aでは、複数の円形ホール1210が基板にエッチングされる。隣接するホール1210-1はダブルチャネルホールに関連付けられ、ホール1210-2は絶縁ホールに関連付けられる。ホール1210-2は、隣接するダブルチャネルホールの間に配置される。
図12Bでは、マスク層1220がホール1210-1の上に堆積され、ダブルチャネルホール内への誘電体の堆積を防ぐ。ホール1210-2は、開いたままである。
図12Cでは、誘電体材料1230がホール1210-2に堆積されて絶縁ピラー1232を形成し、次いでマスク層1220が除去される。
図12Dでは、ホール1210-1の等方性エッチングが実施され、ダブルチャネルホール404が形成される。
【0088】
ここで
図12Eを参照すると、絶縁ピラー1232およびダブルチャネルホール404を製作するための方法1270が示されている。1274において、HAR円形ホール1210が、所定の場所で基板にエッチングされる。いくつかの例では、HAR円形ホール1210は、均一な間隔でエッチングされる。1278において、マスク層1220は、ダブルチャネルホール404に対応するホール1210-2の選択されたホールをカバーするように堆積される。1282において、絶縁ピラー1232は、ホール1210-2内に誘電体を堆積することによって形成される。1286において、マスク層1220が除去される。1290において、ダブルチャネルホール404に対応するホール1210-1は、ALEまたはラジカルエッチングを使用して酸化物を等方性エッチングし、かつ窒化物を等方性エッチングすることによって広げられる。
【0089】
ここで
図13A~
図13Dを参照すると、フローティングゲートを備えた3D NORの製作が示されている。交互のONON層を含む基板を使用する代わりに、基板は、交互の酸化物層とポリシリコン層(またはOPOP)を含む。
図13Aでは、ポリシリコン層1310が複数のホール1312と共に示されている。
図14A~
図14Dの側面図に対するxカットおよびyカット断面の向きが、示されている。隣接するホール1312-1はダブルチャネルホールに対応し、ホール1312-2は誘電体1314で充填された絶縁ピラー1316に対応する。上述のように、マスク層が、ダブルチャネルホールに対応するホール1312-1をブロックするために使用される。誘電体は、絶縁ピラー1316に対応するホール1312-2に堆積される。次に、
図13Bでは、ホール1312-1は、等方性酸化物エッチングおよび等方性ポリシリコンエッチングを使用してエッチングされ、ピーナッツ形の断面を有するダブルチャネルホール1317を形成する。
【0090】
図13Cでは、ポリシリコン間誘電体(IPD)層1330が、ダブルチャネルホール1317の側面に堆積される。ダブルチャネルホール1317内のIPD層1330はまた、ピーナッツ形の断面を有する。
図13Dでは、フローティングゲート1332が堆積され、エッチングバックされる。フローティングゲート1332は、「8」字形の断面を有し、垂直に延びる第1および第2の空洞を画定する。ゲート酸化物層1340が堆積され、第1および第2の空洞を部分的に充填する。チャネルポリシリコン層1350が、第1および第2の空洞内に堆積され、第1および第2の空洞を充填する。
【0091】
図14Aでは、酸化物層1352およびポリシリコン層1310内のHAR円形ホールのエッチング、ならびにホール1312-2内の絶縁ピラー1316の堆積後の基板が示されている。
図14Bでは、エッチングは、ポリシリコン層1310を凹ませるために実施される。
図14Cでは、IPD層1330の堆積が示されている。14Cでは、フローティングゲート1332が堆積され、エッチングバックされる。ゲート酸化物層1340が、堆積される。チャネルポリシリコン層1350が、堆積される。
【0092】
ここで
図15を参照すると、フローティングゲートを備えた3D NORを製作するための方法1500が示されている。1520において、HAR円形ホールが、交互になる酸化物層1352およびポリシリコン層1310を含む基板内にエッチングされる。1524において、ダブルチャネルホールに対応するホール1312-1がマスクされる。1526において、絶縁ホールに対応するホール1312-2が、誘電体1314で充填される。1528において、マスク層が除去される。1530において、酸化物層1352およびポリシリコン層1310が等方性エッチングされ、ダブルチャネルホール1317を形成する。1532において、エッチングが実施され、酸化物層1352に対してポリシリコン層1310を凹ませる。1536において、ポリシリコン間誘電体(IPD)層1330が堆積される。1538において、フローティングゲート1332が堆積され、エッチングバックされる。1548において、ゲート酸化物層1340が堆積される。1554において、チャネルポリシリコン層1350が堆積される。
【0093】
理解することができるように、上述のような酸化物のエッチングは、選択的に実施される。すなわち、酸化物のエッチングは、窒化物、ポリシリコンなどの他の露出された材料よりも酸化物をエッチングするプロセスを使用して実施される。いくつかの例では、酸化物エッチングプロセスの選択性は、4:1、10:1、50:1、または100:1よりも大きい。上述のような窒化物のエッチングは、選択的に実施される。すなわち、窒化物のエッチングは、酸化物、ポリシリコンなどの他の露出された材料よりも窒化物をエッチングするプロセスを使用して実施される。いくつかの例では、窒化物エッチングプロセスの選択性は、4:1、10:1、50:1、または100:1よりも大きい。同様に、上述のようなポリシリコンのエッチングは、選択的に実施される。すなわち、ポリシリコンのエッチングは、窒化物、ポリシリコンなどの他の露出された材料よりもポリシリコンをエッチングするプロセスを使用して実施される。いくつかの例では、ポリシリコンエッチングプロセスの選択性は、4:1、10:1、50:1、または100:1よりも大きい。酸化物、窒化物、およびポリシリコンを選択的にエッチングするための様々なシステムおよび方法が存在し、これらは本発明の譲受人に譲渡された特許および特許出願に見出すことができる。
【0094】
ラジカルエッチングの例は、2016年9月21日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願番号第15/271,381号、発明の名称「Systems and Methods for Ultrahigh Selective Nitride Etch」、2017年2月7日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願番号第15/426,241号、発明の名称「Systems and Methods for Selectively Etching Film」、2017年12月18日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願番号第15/845,206号、発明の名称「Systems and Methods for Metastable Activated Radical Selective Strip and Etch Using Dual Plenum Showerhead」、および2016年2月3日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第9,837,286号、発明の名称「Systems and Methods for Selectively Etching Tungsten in a Downstream Reactor」に示されて説明されており、上記文献の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0095】
誘電体材料の高アスペクト比エッチングの一例は、2019年3月12日に出願の、本発明の譲受人に譲渡されたPCT特許第WO2019178030号、発明の名称「Plasma Etching Chemistries of High Aspect Ratio Features in Dielectrics」に見出すことができ、上記文献の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0096】
いくつかの例では、酸化物および/または窒化物などの材料の堆積は、原子層堆積(ALD)などの共形プロセスを使用して実施される。共形酸化物および窒化物堆積の例は、2015年4月3日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第9,502,238号、発明の名称「Deposition of Conformal Films by Atomic Layer Deposition and Atomic Layer Etch」、および2012年3月1日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第8,728,955号、発明の名称「Method Of Plasma Activated Deposition Of A Conformal Film On A Substrate Surface」に見出すことができ、上記文献の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0097】
タングステン堆積の例は、2018年8月10日に出願の、本発明の譲受人に譲渡されたPCT特許第WO19036292号、発明の名称「Metal Fill Process for Three-Dimensional Vertical NAND Wordline」、2014年5月22日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第9,082,826号、発明の名称「Methods and Apparatuses for Void-Free Tungsten Fill in Three-Dimensional Semiconductor Features」、および2016年6月2日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第10,214,807号、発明の名称「Atomic Layer Deposition of Tungsten for Enhanced Fill and Reduced Substrate Attack」に見出すことができ、上記文献の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0098】
選択的エッチングに加えて、タングステン、酸化物、窒化物、およびポリシリコンの選択的堆積のためのシステムおよび方法を使用することができる。これらの材料の選択的堆積は、基板の他の露出された材料よりも、基板の露出された材料の一部に対する材料の堆積に関連している。いくつかの例では、基板の1つの選択された材料上の1つの堆積された材料に対する堆積プロセスの選択性は、基板の他の露出された材料と比較して4:1、10:1、50:1、または100:1よりも大きい。選択的タングステン堆積の例は、2011年9月23日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第8,778,797号、発明の名称「Systems And Methods For Selective Tungsten Deposition In Vias」に見出すことができる。選択的酸化物堆積または窒化物堆積の例は、2018年5月9日に出願の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第10,199,212号、発明の名称「Selective Growth of Silicon Oxide or Silicon Nitride on Silicon Surfaces in the Presence of Silicon Oxide」、2018年8月1日に出願の、米国特許公開第20190043876号、発明の名称「Selective Deposition of SiN on Horizontal Surfaces」に見出すことができ、上記文献の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0099】
前述の説明は、本質的に単に例示的であり、本開示、その適用、または使用を限定する意図は全くない。本開示の広範な教示は、様々な形態で実施することができる。したがって、本開示は具体的な例を含むが、図面、明細書、および以下の特許請求の範囲を検討すると他の変更態様が明白となるので、本開示の真の範囲はそのような例に限定されるべきでない。方法における1つまたは複数の工程は、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で(または同時に)実行してもよいことを理解されたい。さらに、各実施形態は特定の特徴を有するものとして上記に説明されているが、本開示のいずれかの実施形態に関して説明したこれらの特徴のいずれか1つまたは複数を、他の実施形態において実施すること、および/または、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせることが(たとえそのような組み合わせが明示的に説明されていないとしても)可能である。言い換えれば、説明された実施形態は相互に排他的ではなく、1つまたは複数の実施形態を互いに入れ替えることは本開示の範囲に含まれる。
【0100】
要素同士(例えば、モジュール同士、回路要素同士、半導体層同士など)の空間的および機能的関係は、「接続された」、「係合された」、「結合された」、「隣接した」、「隣に」、「上に」、「上方に」、「下方に」、および「配置された」などの様々な用語を使用して説明される。また、上記開示において第1の要素と第2の要素との間の関係が説明されるとき、「直接」であると明示的に説明されない限り、その関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的な関係の可能性があるが、第1の要素と第2の要素との間に1つまたは複数の介在要素が(空間的または機能的に)存在する間接的な関係の可能性もある。本明細書で使用する場合、A、B、およびCの少なくとも1つという表現は、非排他的論理ORを使用した論理(AまたはBまたはC)の意味で解釈されるべきであり、「Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、およびCの少なくとも1つ」の意味で解釈されるべきではない。