(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】ロードポートモジュール
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20241021BHJP
【FI】
H01L21/68 A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023129122
(22)【出願日】2023-08-08
(62)【分割の表示】P 2021531019の分割
【原出願日】2019-11-26
【審査請求日】2023-08-08
(32)【優先日】2018-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522041444
【氏名又は名称】ブルックス オートメーション ユーエス、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スヌガトフ、ラディク
(72)【発明者】
【氏名】カールソン、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】クロラック、マイケル
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-091753(JP,A)
【文献】特開平06-104328(JP,A)
【文献】特開2004-263209(JP,A)
【文献】特開平11-218598(JP,A)
【文献】特開2014-225695(JP,A)
【文献】国際公開第2015/118775(WO,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1619379(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板載置装置であって、
前記基板載置装置を基板処理装置に接続するように構成されるフレームであって、前記フレームは、搬送開口部を有し、前記搬送開口部を通って、基板が、前記基板載置装置と前記基板処理装置との間で搬送される、フレームと、
前記搬送開口部に近接する、少なくとも1つの基板カセット容器を保持するために、前記フレームに接続されるカセット支持体であって、前記カセット支持体は、前記少なくとも1つの基板カセット容器の隔離された内部雰囲気が、前記少なくとも1つの基板カセット容器の所定のアクセス位置で、前記カセット支持体からアクセスされるように構成される、カセット支持体と
を備え、
前記カセット支持体は、前記カセット支持体上に配置される、所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域を有し、それによって、前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域が、前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記所定のアクセス位置と前記カセット支持体の別の所定のセクションとの間において、キャリア支持体上に配置され、前記所定のアクセス位置から前記別の所定のセクションを隔離する、連続的な定常状態の流体隔離バリアを画定する、基板載置装置。
【請求項2】
前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域は、雰囲気に対して、正圧を有する、請求項1記載の基板載置装置。
【請求項3】
前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域は、前記所定のアクセス位置での前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記隔離された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、正圧を有する、請求項1記載の基板載置装置。
【請求項4】
前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域は、雰囲気に対して、負圧を有する、請求項1記載の基板載置装置。
【請求項5】
前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域は、前記所定のアクセス位置での前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記隔離された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、負圧を有する、請求項1記載の基板載置装置。
【請求項6】
前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域は、少なくとも部分的に前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域を画定する、前記カセット支持体の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされる、請求項1記載の基板載置装置。
【請求項7】
前記表面は、前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域の差流体圧を生成する、流体流のためのガイド表面である、請求項6記載の基板載置装置。
【請求項8】
前記連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域の前記連続的な定常状態の流体流隔離バリアは、前記連続的な定常状態の流体隔離バリアによって隔離される、前記カセット支持体の前記別の所定のセクションから所定のオフセットを提供するように生成され、前記所定のオフセットは、前記連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域の差流体圧を生成する、流体流によって設定される、請求項1記載の基板載置装置。
【請求項9】
前記基板載置装置は、前記少なくとも1つの基板カセット容器の構成に応じて、前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域を制御する制御装置を含む、請求項1記載の基板載置装置。
【請求項10】
基板載置装置であって、
前記基板載置装置を基板処理装置に接続するように構成されるフレームであって、前記フレームは、搬送開口部を有し、前記搬送開口部を通って、基板が、前記基板載置装置と前記基板処理装置との間で搬送される、フレームと、
前記搬送開口部に近接する、少なくとも1つの基板カセット容器を保持するために、前記フレームに接続されるカセット支持体であって、前記カセット支持体は、前記基板カセット容器の隔離された内部雰囲気が、前記基板カセット容器の所定のアクセス位置で、前記カセット支持体からアクセスされるように構成される、カセット支持体と
を備え、
前記カセット支持体は、前記カセット支持体上に配置される、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を有し、それによって、前記連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域が、前記基板カセット容器の前記所定のアクセス位置と前記カセット支持体の別の所定のセクションとの間において、前記カセット支持体上に配置され、前記所定のアクセス位置から前記別の所定のセクションを隔離する、流体流の連続的な定常状態の隔離バリアを画定する、基板載置装置。
【請求項11】
前記所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域が、
雰囲気に対して正圧、
前記所定のアクセス位置での前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記隔離された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して正圧、
雰囲気に対して負圧、または
前記所定のアクセス位置での前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記隔離された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して負圧
のうちの1つを有する、請求項10記載の基板載置装置。
【請求項12】
前記所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域は、少なくとも部分的に前記所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を画定する、前記カセット支持体の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされる、請求項10記載の基板載置装置。
【請求項13】
前記表面は、前記所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の前記流体質量流のためのガイド表面である、請求項12記載の基板載置装置。
【請求項14】
前記連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体流の前記連続的な定常状態の隔離バリアは、流体流の前記連続的な定常状態の隔離バリアによって隔離される、前記カセット支持体の前記別の所定のセクションから所定のオフセットを提供するように生成され、前記所定のオフセットは、前記連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体質量流によって設定される、請求項10記載の基板載置装置。
【請求項15】
前記基板載置装置は、前記少なくとも1つの基板カセット容器の構成に応じて、前記所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を制御する制御装置を含む、請求項10記載の基板載置装置。
【請求項16】
基板載置装置のフレームを提供するステップであって、前記フレームは、前記基板載置装置を基板処理装置に接続するように構成され、前記フレームは、搬送開口部を有し、前記搬送開口部を通って、基板が、前記基板載置装置と前記基板処理装置との間で搬送される、ステップと、
前記搬送開口部に近接する、少なくとも1つの基板カセット容器を保持するために、前記フレームに接続されるカセット支持体を提供するステップであって、前記カセット支持体は、前記少なくとも1つの基板カセット容器の隔離された内部雰囲気が、前記少なくとも1つの基板カセット容器の所定のアクセス位置で、前記カセット支持体からアクセスされるように構成される、ステップと、
所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域によって、前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記所定のアクセス位置と前記カセット支持体の別の所定のセクションとの間において、キャリア支持体上に配置され、前記所定のアクセス位置から前記別の所定のセクションを隔離する、連続的な定常状態の流体隔離バリアを画定するステップと
を含む方法。
【請求項17】
前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域が、
雰囲気に対して正圧、
前記所定のアクセス位置での前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記隔離された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して正圧、
雰囲気に対して負圧、または
前記所定のアクセス位置での前記少なくとも1つの基板カセット容器の前記隔離された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して負圧
のうちの1つを有する、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域は、少なくとも部分的に前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域を画定する、前記カセット支持体の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされる、請求項16記載の方法。
【請求項19】
前記連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域の前記連続的な定常状態の流体隔離バリアは、前記連続的な定常状態の流体隔離バリアによって隔離される、前記カセット支持体の前記別の所定のセクションから所定のオフセットを提供するように生成され、前記所定のオフセットは、前記連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域の差流体圧を生成する、流体流によって設定される、請求項16記載の方法。
【請求項20】
制御装置によって、前記少なくとも1つの基板カセット容器の構成に応じて、前記所定の連続的な定常状態の差流体圧プレナム領域を制御するステップをさらに含む、請求項16記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この非仮特許出願は、開示全体が援用により本明細書に組み込まれる、2018年11月28日に出願された米国仮特許出願番号62/772,376号による優先権およびその利益を主張する。
【0002】
本開示の態様は、概して、基板処理装置に関し、より具体的には、基板処理装置用の改良されたロードポートモジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
[関連する開発の簡単な説明]
半導体製造(「ファブ(fab)」とも呼ばれる)環境では、いくつかの半導体製造プロセス中に、ロードポートは、腐食性ガス(たとえば、臭化水素ガス、塩酸ガスなど)に曝され、これは、曝されるロードポートのコンポーネントに悪影響を及ぼし得る。これらの曝されるロードポートのコンポーネントは、典型的に、防食被膜でコーティングされ、腐食性ガスへの露出を軽減する。
【0004】
他の腐食性ガスの軽減をもたらすことは、たとえば、ロードポートによって保持されるフロント・オープニング・ユニファイド・ポッド(「FOUPS」と呼ばれる)の幾何学的形状が異なること、FOUP内のコンポーネントのガス放出量がFOUP間で異なり得ること、FOUPが保持するウェーハまたは基板の数がFOUP間で異なり得ることによる、たとえば、(ロードポートのパージベントまたは他のガス源などからの)ガス流の予測不可能な性質のために、困難かつ費用がかかることが証明されている。腐食性ガスに曝され得るまたは曝され得ないロードポートのコンポーネントにコーティングを施すと、ロードポートのコストが増加する。さらに、コーティングに適応させる、および/または、腐食性ガスを方向転換させるロードポートの変更も、コストを増加させ、ロードポートの複雑さを増大させ、ロードポートの製造リードタイムを増加させる。
【発明の概要】
【0005】
開示された実施形態の前述の態様および他の特徴は、添付の図面に関連して行われる、以下の記載において説明される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】本開示の態様による基板処理装置の概略斜視図である。
【
図1B】本開示の態様による基板処理装置の概略図である。
【
図1C】本開示の態様による基板処理装置の概略図である。
【
図2】本開示の態様による
図1A-1Cの基板処理装置のいずれかのロードポートモジュールの概略図である。
【
図3】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの概略図である。
【
図4A】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図4B】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図4C】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図4D】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図5】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図7A】本開示の態様による
図1A-1Cのいずれかの基板処理装置の一部の概略図である。
【
図7B】本開示の態様による
図1A-1Cのいずれかの基板処理装置の一部の概略図である。
【
図8A】本開示の態様による、容器を基板処理装置に連結するためのフロー図である。
【
図8B】本開示の態様による、容器の基板処理装置への連結を解除するためのフロー図である。
【
図9】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図10A】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図10B】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図11】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図12】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図13】本開示の態様による
図2のロードポートモジュールの一部の概略図である。
【
図14】本開示の態様による典型的なフロー図である。
【
図15】本開示の態様による典型的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1Aを参照すると、本開示の特徴を具現化した基板処理装置10の斜視図が図示されている。本開示が、図面を参照して説明されるが、態様の多くの代替形態で具体化され得ることを理解されたい。さらに、任意の適切なサイズ、形状、または種類の要素または材料が使用され得る。
【0008】
図1Aに図示される態様では、基板処理装置10は、たとえば例示目的のみで、一般的な基板バッチ処理ツールの構成を有するものとして示されている。代替の実施形態では、本発明の特徴が、以下でより詳細に説明するように、
図1Bおよび1Cに図示される、および開示全体が援用により本明細書に組み込まれる、2006年5月26日に出願された「Linearly Distributed Semiconductor Workpiece Processing Tool」と題する米国特許出願番号第11/442,511号明細書に記載されるものなどの、個々の基板処理用のツールおよび/またはリニアツールステーションを含む、任意の基板処理ツールの構成に等しく適用可能であるため、基板処理装置は任意の他の適切な構成を有し得る。装置10は、200mmまたは300mmの半導体ウェーハ、半導体パッケージング基板(たとえば、高密度相互接続部)、半導体製造プロセスイメージングプレート(たとえば、マスクまたはレチクル)、およびフラットパネルディスプレイ用の基板などの、任意の所望の種類のフラットパネルまたは基板を取り扱い、処理することができ得る。装置10は、概して、前セクション12および後セクション14を備え得る。前セクション12(前という用語は、ここでは、例示的な基準のフレームを識別するために便宜上使用され、代替の実施形態では、基板処理装置の前部は、基板処理装置の任意の所望の側に確立され得る)。前セクション12は、ファブから基板処理装置10の内部への基板の移入を可能にするインターフェースを提供する(以下でより詳細に説明されるような)システムを有する。前セクション12はまた、概して、ハウジング16と、後セクション14と外部との前セクションインターフェースとの間において、ハウジング処理基板内に配置される、自動コンポーネントとを有する。後セクション14は、前セクションのハウジング16に接続される。基板処理装置の後セクション14は、制御雰囲気(controlled atmosphere:たとえば、真空、不活性ガス)を有してもよく、概して、基板を処理するための処理システムを備える。たとえば、後セクションは、概して、基板搬送装置を備える中央搬送チャンバ、および基板処理装置内の基板に対して所望の製造プロセス(たとえば、エッチング、材料成膜、洗浄、焼成、検査など)を実施するための周辺処理モジュールを含み得る。基板は、ファブ内において、容器T(キャリアとしても知られている)内の基板処理装置10に搬送され得る。容器Tは、前セクションインターフェース上であるか、または前セクションインターフェースに近接して位置付けられ得る。容器から、基板は、BOLTS(ボックスオープナ/ローダ・ツー・ツール・スタンダード)インターフェースなどのインターフェースを通って、前セクションにおける自動コンポーネントを使用して、前セクション12に入れられ得る。基板は、周辺処理モジュールの1つまたは複数での処理のために、ロードロックを介して、雰囲気制御される後セクションに搬送され得る。その後、処理基板(processed substrates)は、実質的に逆の方法で、前セクション12に戻され、その後、移動のために、搬送容器Tに戻され得る。
【0009】
環境フロントエンドモジュールまたはEFEMと呼ばれ得る、前セクション12は、保護環境(protected environment)または小環境(mini-environment)を画定する、シェルまたはケーシングを有してもよく、小環境では、基板は、FAB内で基板を搬送するために使用される搬送容器Tと、後部処理セクション14に制御雰囲気への入口を提供するロードロック14Lとの間の汚染の可能性を最小限とした状態で、アクセスされ、取り扱われ得る。ロードポートまたはロードポートモジュール24(以下でさらに説明するように、数は1つまたは複数)は、前セクションの側面の1つまたは複数に配置され、前セクションとFABとの間のインターフェースが提供される。ロードポートモジュールは、開示全体が援用により本明細書に組み込まれる、2014年9月2日に特許査定を受けた、「Load Port Module」と題された、米国特許第8,821,099号明細書に記載されるものに略類似し得る。ロードポートモジュール24は、EFEMの内部と外部との間に、BOLTSインターフェースなどの、閉鎖可能なインターフェースを形成する閉鎖可能なポート30Pを有し得る。
図1Aに見られるように、ロードポートモジュールは、基板搬送容器Tのための支持領域を有し得る。支持領域下には二次保持領域も提供されることがあり、ここで、搬送容器が一時的にバッファされ得る。搬送容器支持領域は、その上に支持される搬送容器Tの最終的なまたはドッキングされる位置への自動移動を可能にし得る。ロードポートモジュールのポートドアは、搬送容器を開き、同時にロードポートフレーム内のアクセスポート30Pを開くために、ドッキングされる位置にあるときに搬送容器と結合して、搬送容器内の基板へのアクセスを提供するだけでなく、搬送容器とEFEM内部との間で基板を搬送するためのアクセスも提供する。米国特許第8,821,099号明細書に記載されるように、ポートドアと搬送容器との間の結合は、独立して操作可能なキーによってもたらされ得る。本開示の態様によれば、本明細書に記載される(1つまたは複数の)ロードポートモジュール24は、ロードポート24のシャトル52上またはそれに隣接する差圧プレナム空間または領域を含む。本明細書で説明するように、差圧プレナムは、容器ドアシールを介して、および/または、実質的にロードポート24による基板搬送容器Tのパージ/排出の開始時(および/または、実質的に終了時)に、シャトル上に配置され、ロードポート24とインターフェース接続される、基板搬送容器Tから、漏出し得る任意の腐食性ガス(たとえば、排出されるガス)を実質的に阻止する、および/または、排出する。差圧プレナムはまた、ロードポート24によって基板搬送容器Tのドアの開口部で漏出するか、または実質的に排出される腐食性ガスを実質的に阻止し得る、および/または、排出し得る。差圧プレナムは、たとえば、限定されないが、プリント回路基板(PCB)74(
図5)、リニアベアリング283(
図3)、モータ(たとえば、モータ53(
図4D)を参照)、センサ(センサT12-T20(
図4B)、センサ680(
図5)、スイッチ68(
図5)、センサ92(
図4C)を参照)、ワイヤハーネス72(
図4D)、検出システム110(
図2)、および/または、ロードポート24上に配置される基板搬送容器Tに近接するロードポート24の他の適切なコンポーネントを含む、ロードポート24の任意の適切なコンポーネントとの腐食性ガス接触を実質的に防止し得る。
【0010】
ここで
図1Bを参照すると、リニア基板処理システム2010の概略平面図が示され、ここでツールインターフェースセクション2012は、概して、移送チャンバ3018の長手方向軸Xに向かって(たとえば、内側に)面しているが、そこからオフセットされるように、移送チャンバモジュール3018に取り付けられている。移送チャンバモジュール3018は、援用により既に本明細書に組み込まれている、米国特許出願番号第11/442,511号明細書に記載されるように、他の移送チャンバモジュール3018A、30181、3018Jをインターフェース2050、2060、2070に取り付けることによって、任意の適切な方向に延伸し得る。各移送チャンバモジュール3018、3019A、3018I、3018Jは、基板を、処理システム2010全体にわたって、たとえば、処理モジュールPMに搬送および処理モジュールPMから搬送するための基板搬送装置2080を含む。理解され得るように、各チャンバモジュールは、隔離雰囲気、制御雰囲気、または密封雰囲気(isolated, controlled or sealed atmosphere:たとえば、N
2、清浄な空気、真空)を保持することができ得る。
【0011】
図1Cを参照すると、リニア移送チャンバ416の長手方向軸Xに沿って取得され得るような典型的な処理ツール410の概略立面図が示されている。一態様では、
図1Cに示されるように、ツールインターフェースセクション12は、典型的には、移送チャンバ416に接続され得る。本態様では、インターフェースセクション12は、ツール移送チャンバ416の一端を画定し得る。
図1Cに見られるように、移送チャンバ416は、たとえば、インターフェースセクション12と対向する端部に、別のワークピース入口/出口ステーション412を有し得る。他の態様では、ツール移送チャンバ416の端部間などに、移送チャンバからワークピースを挿入する/取り外すための他の入口/出口ステーションが設けられ得る。本開示の一態様では、インターフェースセクション12および入口/出口ステーション412は、ツールからのワークピースの載置および取り出しを可能にし得る。他の態様では、ワークピースは、一端からツールに載置され、他端から取り外され得る。一態様では、移送チャンバ416は、1つまたは複数の移送チャンバモジュール18B、18iを有し得る。各チャンバモジュールは、隔離雰囲気、制御雰囲気、または密封雰囲気(たとえば、N
2、清浄な空気、真空)を保持し得る。上記のように、
図1Cに示される移送チャンバモジュール18B、18i、ロードロックモジュール56A、56B、および移送チャンバ416を形成するワークピースステーションの構成/配置は、単なる例示であり、他の態様では、移送チャンバは、任意のモジュール配置で配置されるモジュールを多かれ少なかれ有し得る。一態様では、ステーション412は、ロードロックであり得る。他の態様では、ロードロックモジュールが、端部入口/出口ステーション(ステーション412と同様)間に配置され得るか、または隣接する移送チャンバモジュール(モジュール18iと同様)が、ロードロックとして動作するように構成され得る。また上記のように、移送チャンバモジュール18B、18iは、その中に配置される1つまたは複数の対応する搬送装置26B、26iを有する。それぞれの移送チャンバモジュール18B、18iの搬送装置26B、26iは、協働して、移送チャンバ内に線形に分配されるワークピース搬送システム420を提供し得る。他の態様では、移送チャンバモジュール18Bは、任意の適切な搬送カート(図示せず)が、リニア移送チャンバ416の全長の少なくとも一部に沿って、移送チャンバモジュール18B間を移動可能であるように構成され得る。理解され得るように、搬送カート900は、それに取り付けられ、本明細書に記載されるこれらの搬送装置に略類似する、任意の適切な搬送装置を含み得る。
図1Cに示されるように、一態様では、搬送装置26Bのアームは、以下でさらに詳しく説明するように、搬送装置がピック/プレース位置からウェーハを迅速に交換可能にする、高速交換配置と呼ばれ得るものを提供するように配置され得る。搬送アーム26Bは、従来の駆動システムと比較して、単純化された駆動システムからの3自由度(たとえば、Z軸運動でのショルダおよびエルボの関節まわりの独立した回転)を各アームに提供するために、適切な駆動セクションを有し得る。他の態様では、駆動セクションは、アームに3を超えるまたは3未満の自由度を提供し得る。
図1Cに見られるように、一態様では、モジュール56A、56、30iは、移送チャンバモジュール18B、18i間の隙間に配置されることがあり、適切な(1つまたは複数の)処理モジュール、ロードロック、バッファステーション、計測ステーション、または任意の他の所望のステーションを画定し得る。たとえば、ロードロック56A、56およびワークピースステーション30iなどの介在モジュールは各々、搬送アームと協働して、移送チャンバの直線軸Xに沿う移送チャンバの全長にわたる搬送またはワークピースをもたらし得る、固定ワークピース支持部/棚56S、56S1、56S2、30S1、30S2を有し得る。一例として、(1つまたは複数の)ワークピースは、インターフェースセクション12によって移送チャンバ416に載置され得る。(1つまたは複数の)ワークピースは、インターフェースセクションの搬送アーム15でロードロックモジュール56Aの(1つまたは複数の)支持体上に配置され得る。ロードロックモジュール56A内の(1つまたは複数の)ワークピースは、モジュール18B内の搬送アーム26Bによって、ロードロックモジュール56Aとロードロックモジュール56との間で移動してもよく、同様で連続的な手法で、(モジュール18i内の)アーム26iによりロードロック56とワークピースステーション30iとの間およびモジュール18i内のアーム26iによりステーション30iとステーション412との間で移動し得る。このプロセスは、全体的または部分的に逆にされて、(1つまたは複数の)ワークピースを反対方向に移動させ得る。したがって、一態様では、ワークピースは、軸Xに沿って任意の方向に、移送チャンバに沿って任意の位置に移動してもよく、移送チャンバと連絡する任意の所望のモジュール(処理モジュールまたは他のモジュール)に載置され、そこから取り出され得る。他の態様では、静的なワークピース支持体または棚を備える介在移送チャンバモジュールは、移送チャンバモジュール18B、18i間に設けられなくてもよい。本開示のそのような態様では、隣接する移送チャンバモジュールの搬送アームは、ワークピースを、直接(またはバッファステーションの使用を介して)エンドエフェクタまたは1つの搬送アームから別の搬送アームのエンドエフェクタに通過させて、ワークピースを移送チャンバに通して移動させ得る。処理ステーションモジュールは、様々な成膜、エッチング、または他の種類のプロセスを介して基板上で動作して、基板上に電気回路または他の所望の構造を形成し得る。処理ステーションモジュールは、基板を、移送チャンバから処理ステーションに、またはその逆に通過可能とするために、移送チャンバモジュールに接続される。
図1Cに示される処理装置に類似する一般的な特徴を有する処理ツールの適切な例は、全体が援用により既に組み込まれている、米国特許出願番号第11/442,511号明細書に記載されている。
【0012】
(本開示のこの典型的な態様による処理装置のロードポートモジュール24の斜視図である)
図1Aおよび2を参照すると、ロードポートモジュール24は、概して、搬送容器保持または支持領域28を(上記のように)画定し得るフレーム29と、基板が前セクションのハウジング16の内部の小環境に出入りして搬送される閉鎖可能なポート30Pとを有する。ロードポートモジュール24は、開示全体が援用により本明細書に組み込まれる、「Load Port Module」と題され、2014年9月2日に特許査定を受けた米国特許第8,821,099号明細書に記載されているものに略類似し得る。ロードポートモジュール24およびEFEMのハウジング16は、以下でさらに説明されるように、接続されて、外部から実質的に閉じられ、上記のように、制御環境または前セクション12(EFEMとも呼ばれる)内の小環境を提供する、チャンバまたは空間25を形成する。たとえば、前セクションは、粒子汚染が前セクション12の小環境に入ることを回避するために、ベント、ルーバ、層流システムなどの制御気流システム(図示せず)を含み得る。
図1Aおよび2に見られるように、ロードポートモジュール24の搬送容器保持領域28は、一次または第1のステーション36および二次ステーション34を有し得る。本態様では、搬送容器保持領域28の各ステーション36、34は、搬送容器Tを保持可能であるが、代替の実施形態では、搬送容器保持領域は、より多いか、またはより少ない保持ステーションを有してもよく、各保持ステーションは、任意の所望の数の基板搬送容器を支持可能であり得る。保持ステーション36、34に着座して示される搬送容器T(
図1A)は、例示目的で、フロント・オープニング・ユニファイド・ポッド(FOUP)型の容器として示されているが、代替の実施形態では、ロードポート保持領域の保持ステーションは、SMIF容器などの任意の所望の種類の搬送容器を支持可能であり得る。
【0013】
図1Aに示される態様では、前セクション12は、例示目的で、前セクション12の前面12Fに配置されるロードポートモジュール24を有する。この位置では、ロードポートモジュール24は、任意の適切な自動材料ハンドリングシステム(AMHS)(図示せず)を使用して、ロードポートモジュール保持領域28の少なくとも1つの保持ステーション34、36上への搬送容器Tの配置および取り外しを容易にするように位置付けられ得る。
図1A-2に見られるように、ロードポートモジュール保持領域28は、前セクションの前面12Fから前方に突出し、AMHSを用いる、保持領域28上への搬送容器Tの取り外し/配置のためのアクセスは、上部または前部であり得る。代替の実施形態では、ロードポートモジュールは、必要に応じて、前セクションの他の側面に配置され得る。さらに他の代替の実施形態では、ロードポートモジュールは、前セクション12の2つまたはそれ以上の側面に配置され得る。
図2に見られるように、この典型的な態様におけるロードポートモジュール24は、ロードポートモジュール24のベースプレートから外向きに突出する延伸ゾーン38を有し得る。
【0014】
また
図1A-3を参照すると、ロードポートモジュール24の搬送容器保持領域28は、上部36および下部34の支持ステーションの両方を有してもよく、各支持ステーション36、34は、
図1Aに示されるように搬送容器Tを保持可能または支持可能であり得る。本態様では、下部ステーション34は、概して、上部ステーション36の下に配置される。下部ステーション34は、搬送容器Tの構造にコンフォーマルに係合可能な、対向部材34L(そのうちの1つのみが
図3に示される)を含んでもよく、それにより、搬送容器は、下部ステーション34に配置されると対向部材34Lから支持される。
図6A-6Bはそれぞれ、典型的な基板搬送容器Tの正面および底面の斜視図である。
図6A-6Bにおける基板搬送容器Tは、FOUP型の構成を有するものとして示されている。代替の実施形態では、基板容器は、
図6Aに最適に見られるように、任意の他の所望の構成を有してもよく、搬送容器Tは、概して、ケーシングT2、およびケーシングに取り外し可能に接続されるケーシングカバーまたはドアT4を有する。ケーシングT4は、そこから突出する固定具T8を備える上面T6を有する。固定具T8は、ケーシングの上面T6からある距離だけオフセットされる横方向フランジまたは外向きに突出する着座面T10を含み得る。着座面T10は、SEMI;E47.1-1001に準拠するハンドリングフランジの一部であり得る。着座面T10は、自動材料ハンドリングシステムの容器搬送装置の連結部(図示せず)と結合し、それによって容器搬送装置から容器を支持するように機能する。また
図2-3を参照すると、ロードポートモジュール保持領域28上の下部ステーション34の支持部材34Lは、本態様では、角度または一般的なL字型構成を有するものとして示されている。部材34Lは、示されるように、内向きに突出するフランジ34Fを有する。代替の実施形態では、支持部材34Lは任意の他の適切な形状を有し得る。支持部材34Lは、たとえば、金属、プラスチック、または任意の他の適切な材料であってもよく、
図3に示されるように、ロードポートフレーム29の支持構造296に接続され得る。内向きフランジ34Fは、搬送容器上の着座面T10(
図6Aを参照)と容器の上面T6との間に入るように寸法合わせされている。対向部材34Lのフランジ34Fは、フランジ間の容器Tの支持固定具T8の挿入を可能にするように十分に分離されており、外向きに突出する着座面T10は(少なくとも部分的に)対応するフランジ34Fに突出する。したがって、搬送容器Tは、下部ステーション34に載置されると、フランジ34Fに着座する着座面T10によって支持される。
【0015】
本態様では、搬送容器Tは、固定具T8がフランジ34F間で移動させられるように容器を(
図2の矢印Iによって示される方向に)挿入することによって、オペレータにより下部ステーション34上に手動で位置付けられ得る。代替の実施形態では、下部支持ステーションの支持部材は、搬送容器を任意の他の所望の方向から位置付け可能にする、任意の他の所望の配向を有し得る。下部ステーション34からの搬送容器Tの取り外しは、実質的に逆の方法で達成されてもよく、ユーザは、設置とは反対の方向に容器を手動で引き抜く。下部支持ステーション34は、ロードポートモジュールに別の容器収納位置を提供し、別の容器収納位置では、ユーザは、上部支持ステーション36が別の搬送容器によって占有されているか、または上部ステーション上の搬送容器Tの配置を防止する、いくつかの状態(試験など)である場合に、搬送容器Tを配置し得る。上記のように、代替の実施形態では、ロードポートモジュールは、搬送容器保持領域28内に下部支持ステーションを有さなくてもよい。
【0016】
ここで
図2を再度参照すると、ロードポートモジュール24上の搬送容器保持領域28の上部支持ステーション36は、概して、ベース支持体または棚50と、棚50に移動可能に取り付けられるキャリッジまたはシャトル52とを備える。シャトル駆動システム54は、シャトル52を棚50に動作可能に接続し、棚50上でシャトル52を移動可能にする。駆動システム54は、第1の位置と第2の位置との間でシャトルを(
図2の矢印Mによって示される方向に)移動させる。以下でさらに説明するように、シャトル52は、その上に搬送容器Tを配置可能に構成される。第1のシャトル位置は、搬送容器Tが自動材料ハンドリングシステム(図示せず)によってキャリッジ上に自動的に位置付けられ得る(またはピックオフされ得る)ように配置され得る。シャトル52が移動し得る第2の位置は、シャトル上の搬送容器Tが、以下でさらに説明されるように、ドア30D(
図1Aを参照)にドッキングされ得るように配置される。シャトルがこの第2の位置にあるとき、その上の搬送容器Tは、便宜上、ドッキング位置と呼ばれる位置に配置される。制御装置400は、以下でさらに説明するように、シャトルおよび駆動システム上のセンサに通信可能に接続される。
【0017】
図1Aに見られるように、搬送容器Tは、シャトル52上に配置され、搬送容器の底面は、シャトル上に着座している。したがって、シャトル52は、以下でさらに説明するように、搬送容器Tの底部にコンフォーマルに係合するように構成される。
図6Bは、典型的な基板搬送容器Tの底部T3の特徴を例示する底面図である。本態様では、搬送容器の底部T3は、SEMI;E47.1の仕様に概して準拠する機能を有する。代替の実施形態では、基板搬送容器の底部は、任意の他の所望の特徴を有し得る。この場合、底部T3は、概して、容器感知パッドT12、基板工程(FEOL)および配線工程(BEOL)の情報パッドT14、T16の各1つ、容器容量(すなわち、基板保持位置の数)の情報パッドT18、およびボックスまたはカセットの情報パッドT20を含む。容器底部T3は、シャトル52上の位置決め/動的連結ピン(kinematic coupling pins)66による結合のためのスロットT22をさらに含み得る。第1の保持特徴部として底面への第1の凹部T24が提供される。容器の底部はまた、その中に形成される第2の保持特徴部T26を有する。第2の保持特徴部は、概して、(結合リップT36を形成する)実質的に四角に仕切られる縁部T34を備える外側開口T32を有する底部に形成される、概して円形の凹部T30を備える。
【0018】
図4A-4Dは、シャトル52、およびシャトルが置かれる支持棚構造の一部のそれぞれの概略斜視図、平面図、正面図および側面図である(支持棚構造50は、
図4C-4Dにのみ見られる)。シャトル52は、概して、シャーシまたはフレーム55と、シャーシの上に位置付けられるカバー56とを備える。シャトル52はまた、概して、容器Tを適切にシャトル上に配置するのを補助するための位置決め特徴部58と、シャトルへの着座した容器Tの確実な連結のための連結特徴部60と、シャトル52上の容器Tの存在および正確な配置を検出するための検出システム62とを有し得る。ここで、シャトル52の部分断面図を示す
図5も参照すると、シャーシ55は、任意の適切な形状を有してもよく、任意の適切な材料から作製されてもよく、シャトル上の搬送容器Tの配置および取り外しだけでなく、第1の位置と第2の位置との間の容器およびシャトルの移動に関連付けられる、静的および動的な荷重を支持することができる。シャーシ55は、ロードポートモジュールフレームの支持棚50に対する(
図2の矢印Mによって示される方向の)シャトル52の自由な移動を可能にするローラまたはスライドなどの動作システム(motion system:図示せず)を有し得る。
図5に部分的に示される支持棚50(
図2も参照)は、フレーム29(
図3を参照)の支持構造296によって形成され得る。支持棚50は、シャーシ55の動作システムが乗るフレーム構造296(たとえば、上部プレート296Hまたは側部プレート296E)上に、またはそれに依存して形成されるトラックまたはレール(図示せず)を含み得る。容器位置決め特徴部58、連結特徴部60、検出システム62およびカバー56は、シャーシ55に取り付けられる。
【0019】
図4A-4Bに最適に見られるように、本態様では、シャトル52上の容器位置決め特徴部58は、突出する係合部材64を含み得る。本態様では、係合部材64は、容器の底部T3における位置決め凹部T24(
図6Bを参照)の形状に概ね一致する、略ピラミッド台形形状を有し得る。係合部材64は、シャーシ55に固定されてもよく、カバーの上面56Uの十分上にあるカバー56の適切な開口部を通って突出し、容器Tがシャトル52に着座したときに容器内の位置決め凹部T24と係合し得る。係合部材64は、シャトル上への容器Tの適切な自動位置決めを補助するために、容器位置決め特徴部の縁部と協働するためのカム表面64Cを有し得る。代替の実施形態では、シャトルは、係合部材64のような係合部材を有さなくてもよい。本態様では、シャトル52は、位置決めポスト(動的連結ピンとも呼ばれる)66を有し得る。位置決めポスト66は、シャトル52上の容器Tの正しい位置決めを補助する位置決め特徴部としてだけでなく、シャトル52への容器Tの確実な連結(すなわち、動的連結)の手段を提供するものとしても機能し得る。
図4Bおよび6Bから理解され得るように、位置決めポスト66は、容器底部T3におけるスロットT22と協働するようにシャトル52上に位置付けられる。金属またはプラスチックなどの任意の適切な材料から形成され得るポスト66は、
図5に示されるように、シャトルのシャーシ54に直接固定され得る。ポスト66は、カバー56(における適切な孔)を通って突出して、スロットT22内の容器の底部と係合し得る(
図6Bを参照)。本態様では、ポスト66は、シャトル上の搬送容器Tのための支持面を画定し得る。ポスト66の端部または先端66Tは、
図4Dおよび5に見られるように、概して円錐形または丸みを帯びた形状を有し得る。これは、シャトル上の容器のための支持面の正確かつ再現性のある画定のために、シャトル52と容器の底部との間に所望の3つの接触点を提供する。理解され得るように、ポスト66は、容器Tの重量を支持し、したがって、容器の重量をシャーシに分配する、
図5に示されるラジアルフランジなどの構成を有する。ポスト66の円錐形の上部66Tはまた、容器底部におけるスロットT22の傾斜した側面に対するカム面として動作し、シャトル上の容器の(スロットT22およびポスト66の上部66Tの幾何学的形状によってもたらされる)所望の位置が確立されるまで、容器を支持面に沿って機械的に案内する。
【0020】
シャトル52の検出システム62は、概して、シャトルの領域全体に分配される、多数のスイッチ68を備える。スイッチ68は、シャトル52上に配置され、容器の底部で容器感知パッドT12、FEOLおよびBEOL情報パッドT14、T16、容器容量およびカセット情報パッドT18、T20と協働し得る。
図4Bは、カバー56に重ねられた容器Tの底部のパッドT12-T20およびシャトル52のスイッチ68の位置を図示している。本態様では、スイッチ68は、概して同種のものであって、互いに類似しており、典型的なスイッチを参照して以下で説明される。代替の実施形態では、異なる種類のスイッチが、容器Tの異なる情報パッドT16-T20によって、所与のスイッチに中継可能な異種の情報に対応する、シャトル上の異なる位置で使用され得る。典型的なスイッチのアーキテクチャ68は、
図5で最適に見られる。本態様では、スイッチ68は、概して、ベースまたはセンサ部680および作動部68Iを備える電気光学スイッチであり得る。作動部68Iは、以下でさらに説明するように、バネ式であり、容器底部の対応するパッドとの接触によって作動される。センサ部680は、制御システムに信号を送信する作動部の作動を検出する。
図5に見られるように、センサ部680は、シャトルのシャーシ55上に位置付けられるPCB74に取り付けられ得る。PCB74は、電力および信号の伝送の両方のために、その中に形成される、トレース68Eを有し得る。トレース68Eは、(フラッシュウェーブはんだ付けを含む、PCB上に電子部品を取り付けるための任意の適切な手段を使用して)電子部品の接点端子が必要に応じて接続され得る、適切な表面接点(図示せず)に終端し得る。センサ部680の接点端子(電力および信号の両方)は、同様の方法でPCB74におけるトレース68Eに接続され得る。スイッチ68のセンサ部680などの電子部品を一体型トレースを備えるPCB(PCB74など)に取り付けることは、個々の導体だけでなく、シャーシへのそれらの費用および時間のかかる設置を排除するように働き、そうでなければ、コンポーネントを電源および制御システムに接続するために使用される。PCBのトレース68Eは、端子コネクタ(図示せず)まで延伸してもよく、端子コネクタに、たとえば、可撓性ワイヤハーネス72(
図4Dも参照)のコネクタ化された端部が嵌合され得る。理解され得るように、ワイヤハーネスは、PCB74におけるトレース68Eをリンクし得、したがって、検出器スイッチ68のセンサ部などの電子部品を、制御システム400(
図2を参照)および電源(図示せず)にリンクし得る。センサ部680は、たとえば、LEDなどの適切な光源およびフォトセルなどの光検出器を有し得る。スイッチの非アクティブ状態では、光源は、たとえば、フォトセルを照射し、センサ部680に、制御システムによってスイッチ68の非アクティブ状態であると解釈される信号を(トレース68Eを介して)制御システム400へと送信させ得る。スイッチの作動部68Iの一部などによって光源が遮られると、フォトセルからの信号が変化し、順に制御システムによってスイッチが作動状態にあると読み取られる。代替の実施形態では、センサ部680は、スイッチ68が非アクティブ状態にあるときに、光源が遮られ、アクティブ状態にあるときに、光検出器を照射するように構成され得る。
【0021】
図5に見られるように、スイッチ68の作動部68Iは、シャトル52のカバー56に統合されている。作動部68Iを付勢するばねは、本態様では、カバー56の一部によって形成されている。シャトル52のカバー56は、たとえば、プラスチック、板金、または任意の他の適切な材料で作製され得る。本態様では、カバー56は、一体型の部材(すなわち、単一構造のもの)であり得る。カバー56は、プラスチックである場合、たとえば、射出成形または任意の他の適切なプロセスによって形成され得る。
図4A-4Dに見られるように、本態様のカバー56は、上面56Uおよび上面から突出する外周壁56Wを備える、略六面体形状を有し得る。代替の実施形態では、シャトルカバーは任意の他の適切な形状を有し得る。
図2に最適に見られるように、カバー56は、シャーシ55に取り付けられると、その中にシャーシを実質的に囲むように機能するが、シャトルシステムへのほこりや他の粒子の侵入を最小限に抑制しながら、シャトルの自由な相対移動を容易にするために、カバーの外周壁56Wの下端と棚50との間に小さな間隙が設けられている。カバーの上面56Uは、
図4Aに示されるように、その中に形成される貫通孔56Hを有する。
図5に最適に見られるように、孔56Hによって、ポスト66はカバー56を通って延伸することが可能になる。本態様の孔56Hはまた、
図5にも示されるように、カバー56をシャトルシャーシ55上に位置付けるように機能する(孔の縁と対応するポスト66との間のクリアランスは十分に小さいため、ポスト66はシャーシ55に対するカバー56の正確な位置決めを提供する)。さらに、本態様では、孔56Hの縁部は、
図5に示されるように、ポスト66のカラー66Cに着座し、それによって、ポストからカバー56を支持する。代替の実施形態では、カバーは、カバーおよびシャーシを取り付けるための任意の他の所望の取り付けシステムを有し得る。
図4A-4Bに見られるように、カバーの上面56Uは、その中に形成される、いくつかの弾性的に可撓性のタブまたはフィンガ70を有する。タブ70は、カバー56の上面56Uを切断するなどの、任意の適切な手段によって形成され得る。タブ70の数は、検出システム62のスイッチ68の数と一致し得る。本態様では、カバーの上面には、8つのタブ70が形成されている。代替の実施形態では、カバーは、その中に形成される、任意の他の所望の数の可撓性タブを有し得る。他の代替の実施形態では、可撓性タブは、カバーの任意の他の所望の表面に形成され得る。
図4A-4Bに示される態様では、タブ70は、互いに略類似しており、したがって、類似する弾性的に可撓性の特性を有し得る。代替の実施形態では、様々なタブの形状(すなわち、長さ、断面)は、異なるタブに異なる可撓性の特性を提供するために変更し得る。本態様では、タブ70の先端70Eは、カバー上に配置され、それにより、カバーがシャーシに取り付けられると、各先端70Eは、対応するスイッチ68のセンサ部680の実質的に上に位置付けられる(
図5を参照)。代替の実施形態では、タブは、タブの任意の他の所望の部分(すなわち、タブ中央セクション)が対応する、スイッチのセンサ部上に位置付けられるように配置され得る。カバーの上面56U上のタブの配向は、必要に応じて、非拘束のカンチレバーの可撓性をタブに提供するために選択され得る。
図4A-4Bに示されるタブ70の配向は、単なる例示であり、タブは任意の他の所望の配向を有し得る。
【0022】
図5に最適に見られるように、本態様では、スイッチ68の作動部68Iは、対応するタブ70の先端70Eに取り付けられるか、または配置される。作動部68Iは、(たとえば、カバー上面の成形プロセス中に形成される)タブ70との一体構造であり得るか、または接着剤などの適切な結合手段によって、タブ70に取り付けられ得る。作動部68Iは、カバーの上面56Uから十分に突出して、ポスト66に配置される容器の対応するパッドT12-T20と接触し、この接触によって、タブ70の十分な撓みを生成して、作動部の遮断器フラグ部68Fを移動させ(たとえば、光源を妨害し)、スイッチ68の作動を引き起こす。容器Tがシャトル52から取り外されると、可撓性タブ70は、撓みのない位置に跳ね返って戻り、スイッチを非アクティブ状態に戻す。理解され得るように、容器Tがシャトル上に適切に配置されていない場合、容器のパッドT12-T20とスイッチ68の作動部68Iの少なくとも一部との間に、いくらかの不整合が存在してもよく、それにより、スイッチの少なくとも一部はアクティブにならない。いくつかのスイッチがアクティブにされ、他のスイッチが非アクティブである信号の組み合わせは、制御システム400によってシャトル上の容器Tの不適切な配置の指標として解釈され得る。その後、制御システムのプログラミングは、シャトル52の動作を防止し、シャトルからの容器の配置または取り外しを修正するための修正措置を命令し得る。
【0023】
上記のように、シャトル52は、シャトルへの搬送容器Tの確実な連結のために、連結特徴部60を有し得る。また上記のように、ポスト66は、シャトル運動の間のシャトルと容器との間の動的連結手段として機能する。本態様では、シャトル連結特徴部60はまた、全体が援用により既に本明細書に組み込まれている、米国特許第8,821,099号明細書に記載されるものに略類似する容器クランプシステム61を含み得る。
【0024】
ここで
図2および4A-4Dを再度参照すると、シャトル52は、駆動システム54によって、シャトルの第1の位置または載置位置と、ドッキングされる位置との間で(
図2の矢印Mによって示される方向に)移動し得る。
図4C-4Dに最適に見られるように、本態様のシャトル駆動システム54は、概して、リードねじ57を駆動させる電気モータ53を備える。代替の実施形態では、シャトルは、空気圧または油圧駆動システムなどの任意の適切な種類の駆動システムを有し得る。本態様の電気モータ53は、ACまたはDCモータ、ステッパモータまたはサーボモータなどの、任意の適切な種類のモータであり得る。モータ53は、棚構造50に固定して取り付けられ得る。リードねじ57はモータの出力シャフトに接続されている。モータは、リードねじを時計回りと反時計回りの両方に回転させ得る。リードねじ57はまた、(1つまたは複数の)リニアベアリング283に沿って動作するシャトル52のシャーシ55に駆動的に係合されている(
図3)。リードねじとシャーシとの間の係合は、たとえば、シャーシに固定され、リードねじによって螺合される、ねじ付きブッシングなどの任意の適切な手段によって提供され得る。モータ53によるリードねじ57の回転は、リードねじ上のブッシングの軸運動となり、したがって、モータ53が固定される棚50に対するシャーシおよびシャトル52の軸運動をもたらす。
図4Cに見られるように、モータ53は、適切な回路91によって制御装置400に通信可能に接続されている。制御装置400は、回路91を介してモータ53に(適切な電源からの)命令信号および電力の両方を提供し得る。モータ54は、位置表示データを制御装置に送信するために、モータエンコーダ58E(
図4Dを参照)を含み得る。制御装置400は、ロードポート上のシャトルの位置を識別するように、モータエンコーダデータを処理し得る。代替の実施形態では、移動中のシャトル位置を識別するために、シャトルと支持棚との間にリニアエンコーダが取り付けられ得る。
図4Cに見られるように、本態様では、回路91はまた、シャトル運動に対する障害物を検出することができるピンチ保護回路90を含み得る。ピンチ保護回路は、任意の適切な種類の電流センサ92、およびモータ53への電流変化を測定することができる所望の感度の電流センサ92を含み得る。電流センサ92は、必要に応じて、回路91を介してモータ53に供給される電流を監視するように構成される。センサ92からの測定信号は、回路90によって制御装置400に送信される。ピンチ保護回路90は、必要に応じた閉ループまたは開ループのシステムであり得る。理解され得るように、シャトルが駆動モータ53によって前進されて障害物に遭遇すると、(回路91を介して)モータに供給される電流は、障害物によって提供されるシャトル動作に対する抵抗のレベルに略比例して増加する。「過剰な」電流がセンサ92によって検出され、その情報は回路90を介して制御装置400に中継される。センサ92は、生のセンサデータ、または未処理のセンサデータを制御装置400に送信し得る。制御装置は、ノイズから、障害物を示すのに十分なレベル、および十分な持続時間の過剰電流がモータ53にいつ供給されるかを識別するように、センサからのデータを処理するべく、プログラムされ得る(適切なアルゴリズムなど)。制御装置400は自動逆転プログラム402(
図1Aを参照)を有し、ここで、過剰電流(したがって、シャトル運動に対する障害物)を識別すると、制御装置は、前に命令された動作を停止し、モータの方向を逆転させる命令信号をモータ53に送信する。したがって、シャトル52の移動を有効にするリードねじ57の回転もまた逆転され、それによって、シャトルの移動を障害物から離れるように逆転させる。シャトルは、エンコーダ53E情報から確立される所定の距離を逆転させられ得る。代替の実施形態では、電流センサ92は、過剰電流を検出するための所望の設定点を選択するように、プログラム可能であり得る。この場合、電流センサは、プログラムされる設定点を超えるレベル、および持続時間を有する過剰電流を検出すると、適切な信号を制御装置に送信し得る。制御装置は、電流センサから信号を受信すると、制御装置のメモリ内の自動逆転プログラム402にアクセスする。これによって、撓み可能な(つまりピンチ)バーを利用する従来のシステムよりも、低コストで優れた障害物の検出および回収のシステムが提供される。
【0025】
ここで
図2を再度参照すると、示されている態様のロードポートモジュールは、搬送容器前進検出システム110(
図2に概略的に示されている)を有し得る。容器前進検出システム110は、シャトル52に取り付けられ、それにより前進する容器Tの特徴部を検出し、容器がドッキングされる位置にあるときに、容器の前面が、異なる容器間の許容誤差の変動に関係なく、所望の繰り返し可能な位置にあるように、シャトルの停止をもたらす、非接触システムである。容器とロードポートフレーム29とが実際に接触することなく、それらの間のクリアランスが最小であるように、ロードポートシャトルの前進運動を停止させることが望ましい。容器の寸法は特に、製造業者間で異なるため、従来のシステムでは、シャトルの移動は概して「最悪のケース」のために調整され、ほとんどの場合、過度に大きなクリアランスを見込んでいる。ロードポートモジュール24の容器前進検出システム110は、従来のシステムの問題を克服し、前面が最小のクリアランスを提供する位置L1となる状態で、異なる容器が停止することが可能になる。本態様の容器前進検出システム110は、放射エネルギーのエミッタまたはソースおよびエミッタからの放射エネルギーを検出するための検出器を備えた「スルービーム」センサ構成を有する。たとえば、本態様では、容器前進検出システム110は、適切なりリモート光源に接続される光ファイバの末端にLEDまたはレーザーダイオードなどの光源112を有し得る。容器前進検出システム110はまた、光源112からの光ビームを感知するためのフォトセルなどの、適切な光感知部114を有し得る。
図2に見られるように、光源112およびセンサ114は、シャトル52の対向する側および所望の高さに位置付けられ、それにより、シャトル52によって取り付けられ、搬送される容器Tは、光源112によって放射される、少なくともセンサ114の感知部を照射する、光ビームBを遮断する。
図2には示されていないが、光源112およびセンサ114は、接触および粒子保護のための、およびシャトル52によって搬送される容器以外の物体による、ビームの故意でない遮断を防ぐための適切なカバーに収容され得る。
図2に見られるように、センサ112、114は、容器Tがシャトルによってドッキングされる位置に移動するときに、容器Tの前面の位置L1から光ビームBが所望の距離dだけ離間するように、(
図2の矢印Mで示される)シャトルの移動方向にオフセット距離で位置付けられる。理解され得るように、シャトルによって前進させられる容器Tの前面は、ドッキングされる位置L1から距離dにあるときにビームBを遮断する。制御装置400は、距離dでプログラムされる。制御装置400はまた、モータエンコーダ53E(
図4Dも参照)によって制御装置に提供され得るものなどの、シャトル移動情報を使用するアルゴリズム(
図1Aのプログラムモジュール401)、およびシャトル上の容器Tの前面が位置L1になるように、いつシャトルの前進移動が停止させるべきであるかを判定するための距離dでプログラムされる。したがって、前進する容器Tの前面がビームBを遮断すると、センサ114は、適切な信号を制御装置400に送信して、容器前面の検出を制御装置に通知する。その後、制御装置400は、上記のように、いつシャトルの前進を停止させるように命令するかを判定してもよく、正しい時間にコマンドをシャトル駆動セクション54に送信する。このようにして、シャトルによって搬送される各容器Tは、容器間の寸法変動に関係なく位置L1に容器前面を有するように、そのドッキングされる位置に適切に位置付けられる。
【0026】
容器Tがドッキングされる位置にあるとき、
図1Aに示されるように、容器のドアT4は、ロードポートモジュールアクセスポート30Pのドア30Dと結合させられ得る。容器Tの前面におけるドアT4は、
図6Aに概略的に図示されている。ドアT4は、結合させられたときに、ドアT4を容器ボックス内に保持するラッチシステムT40、T42を含み得る。容器ドアのためのラッチシステムの例は、全体が援用により本明細書に組み込まれる、1998年6月30日に特許査定を受けた、米国特許第5,772,386号明細書に開示されている。ドアのラッチシステムT40、T42は、回転可能なハブT44を含んでもよく、ラッチタブT46は、ハブT44に関節式で連結され得る。ハブT44の回転は、ラッチタブT46の作動を引き起こして、容器ハウジングを結合および結合解除する。ラッチハブT44は、ドアT4におけるラッチキーアクセス孔T50を介してアクセス可能である。容器ドアT4はまた、
図6Aに示されるように、ロケータピン孔T52を有し得る。また
図2を参照すると、ロードポートモジュールのアクセスポートドア30Dは、容器のドアT4におけるロケータピン孔T52およびラッチキーアクセス孔T50との相補的なまたは一致する構成でのロケータピン120およびラッチキー122を有する。ポートドア30Dにおけるロケータピン120およびラッチキー122は、(援用により前に本明細書に組み込まれる)米国特許第5,772,386号明細書のロケータピンおよびラッチキーに類似し得る。ポートドア30Dのラッチキー122は、容器ドアにおけるキーアクセス孔T50およびラッチシステムのハブT44におけるキー孔の形状に一致する。ポートドア30Dが容器ドアT4と結合すると、アクセスドア30D上のラッチキー122は、キーアクセス孔T50を通って、容器のハブT44に形成されるキー孔に入る。ラッチキー122の回転は、ハブT44の回転およびラッチシステムの作動を引き起こして、ラッチタブを結合/結合解除し、それにより、容器ドアT4を容器からロックまたはロック解除する。ラッチキー122は、開示全体が援用により既に本明細書に組み込まれている、米国特許第8,821,099号明細書に記載される方法に略類似する方法で、アクセスドアの構造に回転可能に取り付けられて操作される。
【0027】
ここで
図7Aおよび7Bを参照すると、別の典型的な実施形態による、基板処理装置またはツール1002、および基板処理装置またはツール1002に接続される(1つまたは複数の)容器Tの概略立面図が示されている。
図7Aに示される典型的な実施形態では、基板処理装置1002は、概して、
図1A、1B、および1Cに図示される基板処理ツールに類似している。基板処理ツール1002は、概して、処理セクション1006およびEFEM1004を有し得る(説明目的のみで、ウェーハが正面からツールに載置されると考えられ得る慣用を続けて参照されたい)。典型的な実施形態では、処理セクション1006およびEFEM1004は、共通の制御環境または制御雰囲気(たとえば、不活性ガス(N
2)、(Ar)、または非常に清浄な乾燥空気)を共有し得る。処理セクション1006は、概略的に示され、EFEM1004に接続される1つまたは複数の処理セクションまたはモジュールを含み得る(
図7Aに示される配置は単なる例示であり、EFEMおよび処理セクションのモジュールは、代替の実施形態では、任意の所望の配置で互いに接続され得る)。(1つまたは複数の)処理セクションまたは(1つまたは複数の)モジュール1006は、閉鎖可能な開口部(たとえば、ゲート弁)などを用いて、EFEM1004から隔離され得る。したがって、処理セクションにはまた、EFEM雰囲気とは異なる処理の雰囲気が提供され得る。代替の実施形態では、処理セクション1006は、以下でさらに説明するように、類似しない雰囲気を有するか、または真空を保持する処理モジュールをEFEMに接続可能にするロードロックを含み得る。
【0028】
図7Aに示される典型的な実施形態におけるEFEM1004は、別途明記のない限り、上記のものに類似し得る。EFEM1004は、基板が処理セクション1006間で搬送されるときに、EFEM内の所望の制御環境または制御雰囲気を維持するために、適切な環境制御部を含み得る。たとえば、EFEM1004は、制御装置31000(これは上記の制御装置400に略類似し得る)、1つまたは複数の流体制御弁31010、31020、圧力逃がし弁または逆止弁31030、およびたとえば、圧力センサ31040、汚染センサ31041、および温度センサ31042などの、センサを含み得る。制御装置は、EFEM(および処理セクション1006)内の制御環境の温度圧力およびガス流量31050などの属性を調整または調節するように構成され得る。たとえば、制御装置31000は、圧力センサ31040、温度センサ31042、および環境汚染センサ31041から信号を受信し得る。これらの信号における環境情報に応じて、制御装置は、適切な弁31010、31030を作動させることによって、EFEM内の圧力を解放するか、または増加させ、EFEM内の空気流31050を増加させるか、または減少させ得る。制御装置31000はまた、温度センサ31042によって提供される温度読み取り値に基づいて、(たとえば、ラジエータ31060を通る冷却剤の流れを調整することによって)EFEM内の気体の温度を上昇させるか、または低下させるように構成され得る。理解され得るように、制御装置31000および関連付けられた弁およびセンサは、
図7Aおよび7Bに関して説明されるが、制御装置31000は、本明細書に開示される他の実施形態の(1つまたは複数の)環境を制御するために使用され得る。
【0029】
EFEM1004は、基板を保持および搬送することができる基板搬送装置またはロボット1004R(ロボットは、理解され得るように、任意の所望の種類のものであり得る)を含み得る。上記と同様に、EFEM1004は、1つまたは複数の容器Tをツール1002にインターフェース接続し、基板をツール1002へと載置するおよびツール1002から取り出し可能とするために、(本明細書に記載されるような)ロードポート24を含み得る。EFEM1004のロードポート24、および(本明細書に記載されるような)(1つまたは複数の)容器Tの対応する補完インターフェース部は、EFEM1004および処理セクション1006内の制御環境を劣化させることなく、容器とEFEMとの間の基板の載置および取り出しを可能にするように構成され得る。集合的に容器からEFEMへのインターフェースと呼ばれ得る、EFEMロードポート24および容器Tの補完インターフェース部は、EFEMにインターフェース接続される(1つまたは複数の)容器Tがツールに統合されるように配置され得る。一例として、そのようにロードポート24を介して統合される(1つまたは複数の)容器Tは、EFEMと同じ制御雰囲気を共有し、したがって、EFEMと同じ制御雰囲気に基板を保持することができる(1つまたは複数の)チャンバを画定し得、それにより、基板は、EFEM搬送ロボット1004Rによって容器Tから処理セクションまたは処理モジュールに直接搬送され得る。前述の本開示の態様と同様に、
図7Aに示される典型的な実施形態における容器からEFEMへのインターフェースは、容器チャンバ内から、インターフェースを介してEFEMへと、および処理セクション全体に、既に(EFEMおよび処理セクション全体と略同じ清浄度を有する)クリーントンネルと呼ばれ得るものを画定する。((1つまたは複数の)容器がロードポートから取り外されるときなどに)クリーントンネルは閉じられ、クリーントンネルに対する劣化なしで自由に開かれ得る。
図7Aに示される態様では、容器からEFEMへのインターフェースは、開示全体が援用により本明細書に組み込まれる、 「Side Opening Unified Pod」と題され、2015年8月11日に特許査定を受けた、米国特許第9,105,673号明細書に記載される方法に略類似する方法で、インターフェース接続前に、容器環境とは無関係に(実質的に上記のように)容器Tとツールとの直接統合を可能にするように配置され得る。したがって、
図7Aに図示される態様では、(1つまたは複数の)容器Tは、以下でさらに説明するように、異なるまたは類似しない環境(たとえば、清浄空気から不活性ガス環境、または清浄空気から真空)を有する処理ツールとインターフェース接続され、それに直接統合され、その後、異なる類似しない環境のツール間で直接搬送され、再度ツールとインターフェース接続され、それに統合され得る。したがって、制御環境を有する1つのツールでの(1つまたは複数の)基板は、EFEMロボット1004Rを用いて、(処理セクション1006に類似する)処理セクションからクリーントンネルを通って(1つまたは複数の)容器Tに直接搬送されてもよく、(1つまたは複数の)容器Tは、類似しない/異なる制御環境を有する可能性のある別のツールで(EFEM1004に類似する)EFEMに直接搬送されてインターフェース接続され、(1つまたは複数の)基板は、他の処理ツールにおける制御環境の劣化なしで、EFEMロボットを用いて、他のツールにおいて定義されるクリーントンネルを通って処理セクションに直接移送される。事実上、容器と組み合あわせでの容器とEFEMとのインターフェースは、外部ロードロック、すなわち容器ロードロックを画定すると考えられ得る。
【0030】
さらに
図7Aを参照すると、
図7Aに図示される態様では、ロードポート24は、例示目的で1つの容器Tとインターフェース接続して示されているが、代替の実施形態では、ロードポートは任意の所望の数の容器とインターフェース接続するように配置され得る。たとえば、代替の態様では、ロードポートは、開示全体が援用により既に本明細書に組み込まれている、米国特許第9,105,673号明細書に記載されるスタックに類似するスタックで配列される多数の容器とインターフェース接続することができる、典型的にスタックされる構成を有し得る。本開示によれば、ロードポート24は、容器をポンプダウンするために、たとえば、容器がロードポート上にあるときに容器内部とその中の基板から分子汚染物質を取り除くために、ロードポートに保持される(1つまたは複数の)容器Tに連絡可能に接続可能である真空源1010Vを有し得る。逆に、容器は、米国特許第9,105,673号明細書に記載されるように、ロードポートで真空源1010Vと連絡可能にインターフェース接続し、容器が真空にポンプダウンされるときに容器ケース内の雰囲気圧に耐える任意の適切な方法で、配置され得る。
【0031】
容器Tは、容器とロードポート24との接続または連結時に、ロードポートの真空源1010Vが、自動的に容器ハウジングに連結され、容器内部と連絡するように、適切な通路および(1つまたは複数の)開口またはポート776(これらは、真空ポート、パージガスポート、または真空およびパージガス源の両方に共通であり得るポートであり得る)を有し得る。本明細書に記載されるように、真空源1010Vへの容器Tの連結、および/または、容器Tに連結されるときの真空源1010Vの作動は、容器Tの連結時のおよび/または容器Tのドアシールを通るものなどの、腐食性ガスの漏出910、920、930(
図9)を引き起こし得る。
図7Aに示されるポート776の位置は、単なる例示であり、代替の実施形態では、真空ポートは、必要に応じて配置され得る。理解され得るように、容器シール(たとえば、
図9のドアシール940を参照)は、シールにわたる真空に耐えるために、所望の完全性を有する。
【0032】
図7Aに見られるように、図示される典型的な実施形態では、容器Tはまた、ベントまたはパージガスの供給源などのガス供給源に連絡可能に接続されるように構成され得る。
図7Aに示される典型的な実施形態では、容器Tは、ロードポート24の容器支持体に着座するときに、ガス源/供給源1010Gに連絡可能に接続され得る。理解され得るように、容器Tは、容器がロードポートの支持面上に配置されるときなどに、ガス供給源1010Gのノズルに(たとえば自動的に)連結するために、適切な入口ポート776(プラグおよび容器内部を接続する適切なガスチャネル)を有し得る。本明細書に記載されるように、ガス源1010Gへの容器Tの連結、および/または、容器Tに連結されるときのガス源1010Gの作動は、容器Tへの連結の際、および/または、容器Tのドアシールを通過する際などに、腐食性ガスの漏出910、920、930(
図9)を引き起こし得る。
図7Aに示されるロードポートと容器との間のガス源のインターフェースの配置は、単なる例示であり、代替の実施形態では、容器とロードポートとの間のガス源のインターフェースは、任意の他の所望の位置および構成を有し得る。前述のように、ガス源1010Gは、たとえば、ロードポート24に着座または配置される容器にパージおよび/またはベントガスを提供し得る。例として、容器Tが(オーバーヘッド搬送などから)ロードポート24に適切に位置付けられ、ガス供給ノズルが容器に接続されて、ガスが容器ハウジングに供給されると、(ロードポートに配置されるときの容器の内部雰囲気、およびEFEMにおいて維持されている環境に依存して)必要に応じてパージガス(たとえば、N
2)が容器に供給され得る。したがって、容器が(前のツールとのインターフェースなどから)たとえばいくらかの処理雰囲気を阻止し、EFEM1004が、不活性ガスまたは非常に清浄な空気の雰囲気で維持されてもよく、それが、容器の雰囲気とは非類似であり得る場合、ガス供給源1010Gなどを介して、所望のパージガスが容器に供給され、容器がロードポート開口部とインターフェース接続され、上記のように、ツール1002に統合され得るように、容器の雰囲気をパージする。また、容器をロードポートに位置付けると(しかし、たとえば容器内部をEFEM環境に開く前に)、容器の雰囲気が、EFEM環境と適合性がない、またはEFEM環境に望ましくない汚染物質をもたらす可能性があると考えられる場合、容器内部は、真空源1010Vを介して十分な真空までポンプダウンされ、EFEMにおける環境に類似する不活性ガス(たとえば、N
2、非常に清浄な空気)で満たされ、容器Tから潜在的な汚染物質を取り除き得、前述したようにツールへの容器Tの統合を可能にする。理解され得るように、ポート776の1つまたは複数は真空源1010Vに連結されてもよく、1つまたは複数の他のポート776は、パージガス源1010Gに連結され、容器Tのパージをもたらし得る。
【0033】
上記のように、パージガス供給部1010Gは、真空源1010Vに加えるか、または真空源1010Vの代わりに、上述のものに略類似する方法で、アクチュエータ5000を動作させ得る。容器の雰囲気に関する情報は、容器が載置されるロードポート24にあるか、またはロードポート24に近接するのに適切なリーダによって読み取る(または、そうでなければ、アクセスする)ことができる、RFID(無線周波数識別)タグ、または他の適切なデータ記憶装置に記録され得る。したがって、容器内部に関する適切な情報が、ツール制御装置によって取得され、所望のプロトコルで検討され、および必要に応じて、容器が、ロードポート24に位置付けられるときに、前述のように排気および排出され得る。容器の雰囲気に関する情報は、たとえば、容器がロードポートにドッキングされるとき、または他の適切な時間に、容器搭載の保管装置に記録され得る。このような情報はまた、必要に応じて、FAB広域制御装置によって追跡され得る。理解され得るように、容器Tはまた、真空およびガス供給接続部を有していないことがある、EFEMとインターフェース接続され得る。代替の実施形態では、容器は、ロードポートに位置付けられるときに、容器をパージすることをもたらすために、米国特許第9,105,673号明細書に記載されるものなどの、パージガスの内部またはオンボードの供給源を含み得る。理解され得るように、他の態様では、容器とインターフェース接続するロードポートインターフェースには、真空接続部が設けられてもよく、ガスは、たとえば、容器に搭載されるガス源から供給されている、ガス供給源は設けられていない。したがって、理解され得るように、容器は、ここではツールの基板洗浄チャンバとして機能してもよく、基板をツールで保管することで、基板は、洗浄を受ける。理解され得るように、容器の排気/排出はまた、容器Tを別のツールに再び位置付けるときなど、ロードポート24から容器Tを取り外す前に実施され得る。
【0034】
上記のように、
図7Aに示されるロードポートおよび容器からツールへのインターフェースの配置は、単なる例示であり、他の態様では、インターフェースは、任意の他の所望の構成を有し得る。たとえば、ガス供給源は、必要に応じて、容器内部が排気された後に、ガスをEFEM環境から容器に排出するように位置付けられ得る。
【0035】
図9-11を参照すると、上述のように、ロードポート24上の容器Tの配置(またはロードポート24からの容器Tの取り外し)は、たとえば、パージ/排出のポート連結部10000-10005での容器Tからの腐食性ガスの漏出910、920を引き起こすことがあり、パージ/排出のポート連結部10000-10005は、容器T上のポート776(たとえば、所定のアクセス位置であり、容器ドア30Dから容器Tへのインターフェース983が所定のアクセス位置と考えられ得ることに留意されたい)に実質的に連結される。腐食性ガスの漏出930はまた、ドアシール940が摩耗されるか、または容器Tの内部が過圧される位置など、ドアシール940(
図9)で/から生じ得る。たとえば、(1つまたは複数の)プリント回路基板(PCB)74(
図5)、リニアベアリング283(
図3)、モータ(たとえばモータ53(
図4D)を参照)、センサ(センサT12-T20(
図4B)、センサ680(
図5)、スイッチ68(
図5)、センサ92(
図4C)を参照)、ワイヤハーネス72(
図4D)、検出システム110(
図2)、および/または、ロードポート24の他の適切なコンポーネントへの流体アクセスを可能にし得る、たとえば、シャトル52と棚50との間にスリットまたは小さな開口部999が存在し得る。本開示の態様によれば、および本明細書に記載されるように、少なくとも1つの連続的な定常状態の差圧プレナム領域960-963(連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域とも呼ばれる)は、スリット999を通る腐食性ガスの漏出を実質的に防止し、たとえば、限定されないが、(1つまたは複数の)プリント回路基板(PCB)74(
図5)、リニアベアリング283(
図3)、モータ(たとえばモータ53(
図4D)を参照)、センサ(センサT12-T20(
図4B)、センサ680(
図5)、スイッチ68(
図5)、センサ92(
図4C)を参照)、ワイヤハーネス72(
図4D)、検出システム110(
図2)、および/または、ロードポート24に配置される容器Tの近くにあるロードポート24の他の適切なコンポーネントを含む、ロードポート24の適切なコンポーネントとの腐食性ガス接触を実質的に防止し得る。また上記のように、少なくとも1つの連続的な定常状態の差圧プレナム領域960-963は、コーティングがロードポートのコンポーネントに適用されることに関連するコスト、改造、製造の複雑さ、および製造リードタイムを軽減し得る。一態様では、制御装置400は、ロードポート24によって保持される容器Tの構成に応じて、連続的な定常状態の差圧プレナム領域960-963の流体質量流を制御するように構成される。たとえば、制御装置400は、連続的な定常状態の差圧プレナム領域960-963によって覆われる領域を拡大または縮小する(たとえば、流体流の境界の位置を変更する)ように、任意の適切な方法で流体質量流を調整してもよく、それにより、覆われる領域は、ロードポート24に連結されるキャリアTのパージポート601-604(
図6B)構成を包含する(たとえば、ここでパージポート構成は、容器間で、および/または、容器の製造業者間で変更され得る)。
【0036】
上述のように、ロードポートモジュール24は、ロードポートモジュール24を(上記のものなどの)基板処理装置に接続するように構成されるフレーム29を含む。少なくとも1つの基板カセット容器Tを保持するためにフレーム29に接続される搬送容器保持領域28は、ロードポートモジュール24のアクセスポート/搬送開口部30Pに近接する。搬送容器保持領域28は、少なくとも1つの基板カセット容器Tの密封された内部雰囲気977が、少なくとも1つの基板カセット容器Tの所定のアクセス位置(たとえば、ポート776など)で、搬送容器保持領域28からアクセスされるように構成される。搬送容器保持領域28は、EFEMの外部およびロードポート開口部30Pの外側(たとえば、ロードポートモジュール24とEFEM12との間のBOLTSインターフェースの外部)に位置する搬送容器保持領域28に配置される(1つまたは複数の)、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を有する(
図9、10A、および10Bの様々な圧力プレナム領域960、961、962、963、966、967、および
図9、10B、および11の連続的な定常状態の差圧プレナム領域963を参照)。
【0037】
(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域は、少なくとも部分的に差圧を生成する流体流の境界960B、961B、962B、963B、964、965、966B、967Bによって決定され、それにより、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域は、少なくとも1つの基板カセット容器Tの所定のアクセス位置(たとえば、ポート776)と搬送容器保持領域28の別の所定のセクション(たとえば、腐食を受けやすいロードポートモジュール24のセクション/部分など)との間の搬送容器保持領域28に配置される、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968(流体流の連続的な定常状態の隔離バリアとも呼ばれる)を画定し、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを隔離する。一態様では、(1つまたは複数の)連続的な定常状態の差圧プレナム領域の連続的な定常状態の流体流隔離バリア968は、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968によって隔離されるカセット支持体(支持体36など)またはロードポート24の他の所定のセクションから所定のオフセットを提供するために生成され、所定のオフセットは、連続的な定常状態の差圧プレナム領域の差圧を生成する流体流によって設定される。たとえば、
図10Bも参照すると、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968は、それぞれの境界967B、962Bを有する連続的な定常状態の差圧プレナム領域962、967を含む。本例におけるカセット支持体またはシャトル52の他の所定のセクションは、容器Tをシャトルに確実に連結する連結特徴部60のための開口10099であり得る。腐食性ガスから保護されるべきモータ、プリント回路基板などは、開口10099の下に配置され、開口10099を通してアクセス可能であり得る。それぞれの連続的な定常状態の差圧プレナム領域962、967の流体質量流は、バリア967B、962Bが、開口10099への腐食性ガスの漏出を実質的に防止するために、開口10099から距離10098だけオフセットされるように制御され得る。一態様では、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968の流体流の流体エッジ(たとえば、境界960B、961B、962B、963B、964、965、966B、967Bなど)は、他の所定のセクションを所定のアクセス位置から密封する。一態様では、連続的な定常状態の流体流隔離バリアの流体流の流体エッジは、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器Tの密封された内部雰囲気からの排出ガスの漏出(たとえば、腐食性ガスの漏出910、920、930)から他の所定のセクションを密封する。
【0038】
図9-11を参照すると、本開示の態様によれば、ロードポートモジュール24は、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域の境界960B、961B、962B、963B、964、965、966B、967Bを少なくとも部分的に画定する流体流を発生させるか、または、そうでなければ、生成するように構成される、1つまたは複数のプレナムポート10010-10016を含む。1つまたは複数のプレナムポート10010-10016は、ロードポートモジュール24の容器Tの真空パージポート10000-10005とは分離され、別個のものである。1つまたは複数のプレナムポート10010-10016は、略円形の開口または略長方形の開口として図示されているが、他の態様では、1つまたは複数のプレナムポートは、本明細書に記載される境界960B、961B、962B、963B、964、965、966B、967Bをもたらす流体壁を生成するように、ロードポート24の所定の特徴部(本明細書に記載されるものなど)に外接するか、または、そうでなければ、隣接して配置される細長いスリットであってもよい。1つまたは複数のプレナムポート10010-10016は、腐食性ガスの漏出がロードポートモジュール24の特徴部とインターフェース接続するか、または、そうでなければ、接触するのを実質的に防止するように、(たとえば、腐食性ガスの漏出からの)腐食の影響を受けやすい、所定の特性を有する、ロードポートモジュール24の特徴部(たとえば、上述のものなど)に隣接するロードポートモジュール24の外部の所定のセクション/領域に近接して位置付けられる。他の態様では、
図12および13も参照すると、(プレナムポート10010-10016に略類似する)1つまたは複数のプレナムポート10017、10018は、シャトル52と支持体50との間に配置されてもよく、それにより、(本明細書に記載される他の連続的な定常状態の差圧プレナム領域に略類似する)1つまたは複数の連続的な定常状態の差圧プレナム領域970、971は、(1つまたは複数の)連続的な定常状態の差圧プレナム領域970、971の境界970B、971Bが、任意の適切なコンポーネント(たとえば、本明細書に記載されるモータ、プリント回路基板など)への腐食性ガスの漏出を実質的に防止するように、少なくとも部分的にシャトル52と支持体50との間に配置される。さらに他の態様では、プレナムポートは、対応する連続的な定常状態の流体流隔離バリアを用いて、腐食性ガスの漏出からロードポートのコンポーネントを実質的に保護するように、任意の適切な数の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を生成するために、ロードポートの任意の適切な位置に配置され得る。1つまたは複数のプレナムポート10010-10018が正圧ポートであるか負(たとえば、真空)圧ポートであるかに応じて、1つまたは複数のプレナムポート10010-10018は、ロードポートの特徴部の上方または下方に配置されてもよく、特徴部の周りには、(1つまたは複数の)連続的な定常状態の差圧プレナム領域が提供される。
【0039】
1つまたは複数のプレナムポート10010-10018は、境界960B、961B、962B、963B、966B、967B、970B、971Bの1つまたは複数を生成するように構成され、他の境界964、965は、ロードポート24(シャトル52の表面52S(
図10A)など)および/または基板カセット容器Tの構造によって生成されてもよく、(1つまたは複数の)連続的な定常状態の差圧プレナム領域は、少なくとも片側で、ロードポート24のカセット支持構造の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされ、少なくとも部分的に連続的な定常状態の差圧プレナム領域を画定する。一態様では、表面52Sは、(1つまたは複数の)連続的な定常状態の差圧プレナム領域の差圧を生成する、流体流を案内し得る。一態様では、表面52Sは、ベーン(vanes)52V(
図10A)、または、連続的な定常状態の差圧プレナム領域の差圧を生成する流体流を案内する、他の流体流制御特徴部を含み得る。一態様では、各プレナムポート10010-10018は、それぞれのプレナムポート10010-10018および関連付けられる所定のアクセス位置の少なくとも一部(たとえば、それぞれの真空/パージポート10000-10005および容器/ドアインターフェース983)に外接するか、または、そうでなければ、それを囲むそれぞれの所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を生成するように構成される。
【0040】
図9および10Aに見られるように(明確にするために、容器Tが
図10Aには図示されていないことに留意されたい)、プレナムポート10010、10013は、それぞれの境界966B、961Bを有する、それぞれの所定の差圧プレナム966、961を生成するように構成される。プレナムポート10002、10012は、それぞれの境界967B、962Bを有する、それぞれの所定の差圧プレナム967、962を生成するように構成される。理解され得るように、容器Tの底面およびシャトル52の外面はまた、それぞれの差圧プレナム966、961、967、962の境界964、965を形成し得る。差圧プレナムは、ロードポートモジュール24のそれぞれの真空/パージポート10000-10005に実質的に連結される容器Tの関連付けられる真空/パージポート776からの腐食性ガスの漏出を実質的に阻止し得る。
【0041】
図9、10B、および11に見られるように、プレナムポート10014-10018の1つまたは複数は、それぞれの境界963Bを有する、それぞれの差圧プレナム963を生成するように構成される。理解され得るように、境界963Bの少なくとも一部は、シャトル52および/または容器Tの外面によって形成され得る。差圧プレナムは、容器/ドアインターフェース983およびロードポートドア30Dからロードポートフレーム29へのインターフェース276(
図2を参照)の1つまたは複数からの腐食性ガスの漏出を実質的に阻止するように寸法合わせされ得る。差圧プレナムポート10014は、ロードポートモジュール24の棚50上に配置されてもよく、差圧プレナムポート10015、10016は、差圧プレナム963がロードポートドア30Dからロードポートフレーム29へのインターフェース276から容器/ドアインターフェース983へと延伸するように、ロードポート開口部30Pに面するシャトル52の側に配置され得るが、他の態様では、シャトル52上の差圧プレナムポート10015、10016および棚50上の差圧プレナムポート10014は、(たとえば、シャトル52が容器Tの載置位置に配置されるときに)分離した別個の差圧プレナムを提供してもよく、分離した別個の差圧プレナムは、シャトルが容器Tのドッキング位置に配置されるときに、合体する(たとえば、基板が容器に出入りする容器基板通路開口部が、ロードポート開口部30Pと嵌合させられる)。本態様では、差圧プレナムポートの少なくともいくつかは、シャトル52の基準フレームに対して静止していてもよく(たとえば、差圧プレナムポートはシャトルに取り付けられる)、他の差圧プレナムポートは、静止しているか、またはロードポートモジュール24のフレーム29に対して固定される(たとえば、ここで、シャトルおよび/または腐食性ガスから保護されるべき部分がフレーム29に対して移動する)。
【0042】
一態様では、それぞれの差圧プレナム966、961、967、962、963、970、971のサイズは、それぞれのプレナムポート10010-10018に移動する(たとえば、真空/吸引圧プレナム)か、またはそれぞれのプレナムポート10010-10018から移動する流体の質量流量から移動する流体の質量流量(たとえば、正圧プレナム)を調整することによって拡大または縮小され得る。
図9を参照すると、それぞれの差圧プレナム966、961、967、962、963のサイズは、それぞれの差圧プレナムの1つまたは複数が別の差圧プレナムと合体するようなサイズであり得る。たとえば、
図9に図示されるように、差圧プレナム961、966、962、967は、併合して、容器Tの底部の略全体にわたって延伸する、組み合わさった差圧プレナム960を形成し得る。さらに他の態様では、差圧プレナム963はまた、容器ドア30D/容器Tインターフェース983(および/または、ロードポートドア/フレームインターフェース276;
図2)を覆ってして延伸するように、差圧プレナム960と合体され得る。他の態様では、差圧プレナム966、961、967、962、963のサイズは、任意の適切な数の差圧プレナムが共通の差圧プレナムに合体されるように寸法合わせされ得る。
【0043】
依然として
図9-11を参照すると、上述のように、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967によって形成される、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968は、正圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアであり得る。たとえば、差圧ΔP(
図9を参照)は、雰囲気(たとえば、容器Tおよびロードポートモジュール24を取り囲む外部領域)に対して、正圧である。別の態様では、差圧ΔPは、所定のアクセス位置(たとえば、ポート776)での少なくとも1つの基板カセット容器Tの密封された内部雰囲気から漏出するガス(たとえば、腐食性ガスの漏出910、920、930)の圧力(たとえば、分圧)に対して、正圧である。また
図13を参照すると、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967によって形成される連続的な定常状態の流体流隔離バリア968が、正圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアである場合、任意の適切な清浄乾燥空気源13000からの清浄乾燥空気が、(たとえば、適切な導管13010を介するなど)任意の適切な方法で差圧プレナムポート10010-10018の1つまたは複数に提供される。差圧プレナムポート10010-10018の1つまたは複数から放出される清浄乾燥空気を監視するために、任意の適切な圧力センサがロードポートモジュール24に設けられ得る。清浄乾燥空気は、実質的に連続的に(たとえば、シャトル52との容器ドッキングで、容器Tのロードポート開口部30Pへの連結で、ロードポート開口部30Pからの容器の連結解除で、およびシャトル52からの容器Tのドッキング解除で)提供されてもよく、それにより、正圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアは、少なくとも容器Tからの腐食性ガスがロードポートモジュール24の領域に入るのを実質的に防止し、その領域の周囲に、(1つまたは複数の)連続的な定常状態の流体流隔離バリア968が提供される。
【0044】
依然として
図9-11を参照すると、上述のように、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967によって形成される、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968は、負圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアであり得る。たとえば、差圧ΔP(
図9を参照)は、雰囲気(たとえば、容器Tおよびロードポートモジュール24を取り囲む外部領域)に対して、負圧である。別の態様では、差圧ΔPは、所定のアクセス位置(たとえば、ポート776)での少なくとも1つの基板カセット容器Tの密封された内部雰囲気からの漏出ガス(たとえば、腐食性ガスの漏出910、920、930)の圧力(たとえば、分圧)に対して、負圧である。負圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアは、正圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアと併せてか、または正圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアの代わりに利用され得る。同様に、正圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアは、負圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアなしで利用され得る。
【0045】
一態様では、
図12も参照すると、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967によって形成される、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968が、負圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアである場合、任意の適切な遠隔の(たとえば、ロードポートシャトル52およびシャトル支持体50から離れて配置される)真空/吸引源12000(たとえば、ポンプ、ファン、真空など)による真空/吸引は、(たとえば、適切な導管12010を介するなど)任意の適切な方法で、差圧プレナムポート10010-10016の1つまたは複数に提供される。別の態様では、
図13も参照すると、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967によって形成される、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968が、負圧の連続的な定常状態の流体流隔離バリアである場合、任意の適切な局所の(たとえば、シャトル52上および/またはシャトル支持体50上に配置される)真空/吸引源12001(たとえば、ポンプ(たとえば、音響エアポンプ、ピエゾポンプ、ダイアフラムポンプなど)、ファンなど)による真空/吸引が、(たとえば、適切な導管12010を介するなど)任意の適切な方法で、差圧プレナムポート10010-10018の1つまたは複数に提供される。局所の真空/吸引源12001は、ロードポートシャトル52と共に移動するようにロードポートシャトル52に連結されて図示されているが、真空/吸引源12001が、シャトル支持体50で静止するように、同様の方法で(たとえば、差圧プレナムポート10014に吸引を提供するように)、シャトル支持体50に連結され得ることが理解されるべきである。(1つまたは複数の)負圧の所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967によって排気される、吸引される腐食性ガスは、任意の適切な位置でロードポートモジュール24から排出され得る。真空/吸引源12001がロードポートシャトル52および/またはシャトル支持体50に対して局所的である場合、容器Tの密封環境から漏出し得る腐食性ガスの漏出910、920、930を出力/排出するために、任意の適切な流体配向経路13012(たとえば、チャネル、ホース、ベーン、通路など)が、ロードポートシャトル52および/またはシャトル支持体内に形成されるか、またはロードポートシャトル52および/またはシャトル支持体を通過し得る。
【0046】
図7A、8A、9、および10Aを参照すると、容器Tとロードポート24との間の例示的なドッキングプロセスが記載されている。たとえば、容器Tは、ロードポート24に搬送され(
図8A、ブロック800)、選択的に、上述の容器クランプシステム61などを用いて、ロードポートにクランプされる(
図8A、ブロック805)。容器Tの到達時に、(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967は、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968が、ロードポートシャトル52への容器Tの連結で形成されるように、アクティブである。本態様では、ロードポート24の真空パージポート10000-10005は、容器Tのポート776と自動的に連結され得る。上記のように、ガス源1010Gおよび/または真空源1010Vへの容器Tの連結(および/または容器Tに連結されるときのその作動)は、ポート10000-10005間のポート776との連結部などにおける容器Tからの、および/または、容器Tのドアシール940を介する腐食性ガスの漏出910、920、930(
図9を参照)を引き起こし得る。腐食性ガスの漏出910、920、930は、差圧プレナムの空間または領域がオン(またはアクティブ)の状態で実質的に阻止し得る/閉じ込められ得る、および/または、排気され得る。たとえば、上記のように、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968は、ポート10000-10005のポート776との連結で生じる容器Tの密封環境からの腐食性ガスの漏出910、920、930の、流体流隔離バリア968によって保護されるロードポートの領域(上記のものなど)への流入を(たとえば、真空バリアの場合に)実質的に阻止し得るか、または(正圧バリアの場合に)実質的に防止し得る。
【0047】
ロードポート24のシャトル52は、容器/ロードポートインターフェース750に容器Tを前進させ、容器/ロードポートインターフェース750は、BOLTSインターフェースである(
図8A、ブロック810)。容器/ロードポートインターフェース750への容器Tの前進前または前進中に、容器Tは、上記のように、排出および/またはパージされ得る。一態様では、ロードポートドアはまた、容器Tの前進中に作動され得る真空を含んでもよく、それにより、容器Tの表面上の粒子状物質が、容器Tとロードポート24とのインターフェース接続中に除去され得る。
【0048】
ロードポート24のシャトル52は、容器Tを容器/ロードポートインターフェース276(
図2)に押圧し、容器Tをロードポート24に連結する(
図8A、ブロック815)。容器ドアT4(
図6A)は、本明細書に記載されるように、ロードポートドア30Dにクランプされる(
図8A、ブロック820)。(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967は、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968が、容器ドアT4からポートドア30Dへのインターフェースによって少なくとも部分的に占有されるか、または、そうでなければ、その下方に位置する領域に存在するように、アクティブなままであり得る。容器ドアT4は引き込みを開始する(
図8A、ブロック835)。容器ドアT4が引き込みを開始すると、容器Tと容器ドアT4との間のシールは、緩和されてもよく、容器Tの内部からの腐食性ガスが容器から漏出し得る。(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967(差圧プレナム領域963など)は、容器ドアT4の容器Tからの引き込みの際に生じる、容器Tの密封環境からの腐食性ガスの漏出910、920、930の流入を(たとえば、真空バリアの場合に)実質的に阻止し得るか、または(正圧バリアの場合に)実質的に防止し得る。容器ドアT4は、容器Tから分離し(
図8A、ブロック845)、ロードポート24のドア収納領域770(
図7A)に下降される(
図8A、ブロック850)。代替の態様では、容器Tは、任意の適切な方法でロードポート24に登録/ドッキングされ得る。
【0049】
図7A、8B、9、および10Aを参照すると、容器Tとロードポート24との間の例示的なドッキング解除プロセスが説明される。容器ドアT4は、ドア収納領域770から上昇し(
図8B、ブロック855)、容器Tに向かって前進する(
図8A、ブロック860)。容器ドアT4は、容器との密封を開始し(
図8B、ブロック865)、容器ドアT4のさらなる前進によって、容器ドアT4を容器Tと密封させる(
図8B、ブロック870)。容器ドアが密封を開始し、容器Tを密封すると、容器Tの内部からのガスが、ドアシール940(
図9)を介して、および/または、容器Tのポート776とロードポート24のポート10000-10005との間のインターフェースを介して、容器から排出され得る。(1つまたは複数の)所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960、961、962、963、966、967は、容器ドアT4の容器Tとの密封で生じる容器Tからの腐食性ガスの漏出910、920、930の流入を(たとえば、真空バリアの場合に)実質的に阻止し得るか、または(正圧バリアの場合に)実質的に防止し得る。
【0050】
容器ドアT4は、たとえば、ロードポートドア30Dによるクランプを解除され(
図8B、ブロック875)、容器Tは、容器からロードポート開口インターフェース276(
図2)に解放される。容器Tは、シャトル52の移動を通じて、ロードポート開口インターフェース276から後退する(
図8A、ブロック885)。いくつかの態様では、容器Tは、ロードポート24のシャトル85によるクランプを解除される(
図8B、ブロック890)。容器Tは、自動処理装置または手動などによって、任意の適切な方法でロードポート24から外れる(
図8B、ブロック985)。ガス源1010Gおよび/または真空源1010Vからの容器Tの連結解除は、ポート10000-10005間の連結部などで、容器Tから腐食性ガス出口910、920、930(
図9を参照)を生じさせ得る。腐食性ガスの漏出910、920、930は、差圧プレナムの空間または領域がオン(またはアクティブ)の状態で、実質的に阻止し得る/閉じ込められ得る、および/または、排気され得る。たとえば、上記のように、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968は、ポート776からのポート10000-10005の連結解除と同時に生じる、容器Tの密封環境からの腐食性ガスの漏出910、920、930の、流体流隔離バリア968によって保護されるロードポートの領域(上記のものなど)への流入を(たとえば、真空バリアの場合に)実質的に阻止し得るか、または(正圧バリアの場合に)実質的に防止し得る。代替の態様では、容器Tは、任意の適切な方法で、ロードポート24から登録解除/ドッキング解除され得る。
【0051】
図7A、8B、9、10A、および14を参照すると、例示的な方法1400が説明される。当該方法1400は、基板載置装置のフレーム29を提供するステップを含む(
図14、ブロック1401)。フレーム29は、基板載置装置を基板処理装置10に接続するように構成され、搬送開口部30Pを有し、搬送開口部30Pを通って、基板が基板載置装置と基板処理装置10との間で搬送される。カセット支持体28が提供され(
図14、ブロック1402)、カセット支持体28は、搬送開口部30Pに近接する少なくとも1つの基板カセット容器Tを保持するために、フレーム29に接続され、カセット支持体28は、少なくとも1つの基板カセット容器Tの密封された内部雰囲気977が、少なくとも1つの基板カセット容器Tの所定のアクセス位置776で、カセット支持体28からアクセスされるように構成される。当該方法はまた、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960-963で、少なくとも1つの基板カセット容器Tの所定のアクセス位置776とカセット支持体28の別の所定のセクションとの間で、カセット支持体28上に配置される、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968を画定するステップ(
図14、ブロック1403)を含み、それにより、所定のアクセス位置776から別の所定のセクションを隔離し、カセット支持体28は、カセット支持体28上に配置される、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960-963を有し、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域960-963は、差圧を生成する流体流の境界960B、961B、962B、963B、964、965、966B、967Bによって、少なくとも部分的に決定される。
【0052】
図7A、8B、9、10A、および15を参照すると、例示的な方法1500が説明される。当該方法1500は、基板載置装置のフレーム29を提供するステップ(
図15、ブロック1501)を含み、フレーム29は、基板載置装置を基板処理装置10に接続するように構成され、搬送開口部30Pを有し、搬送開口部30Pを通って、基板が基板載置装置と基板処理装置との間で搬送される。カセット支持体28が提供され(
図15、ブロック1502)、カセット支持体28は、搬送開口部30Pに近接する、少なくとも1つの基板カセット容器Tを保持するために、フレーム29に接続され、支持体28は、容器Tの密封された内部雰囲気977が、容器Tの所定のアクセス位置776で支持体28からアクセスされるように構成される。当該方法はまた、連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域で、容器Tの所定のアクセス位置776とカセット支持体28の別の所定のセクションとの間でカセット支持体28上に配置される、連続的な定常状態の流体流隔離バリア968を画定するステップ(
図15、ブロック1503)を含み、それにより、所定のアクセス位置776から別の所定のセクションを隔離し、カセット支持体28は、カセット支持体28上に配置される所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を有し、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域は、流体質量流の境界960B、961B、962B、963B、964、965、966B、967Bによって、少なくとも部分的に決定される。
【0053】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、基板載置装置が提供される。基板載置装置は、基板載置装置を基板処理装置に接続するように構成されるフレームであって、フレームは、搬送開口部を有し、搬送開口部を通って、基板が、基板載置装置と基板処理装置との間で搬送される、フレームと、搬送開口部に近接する、少なくとも1つの基板カセット容器を保持するために、フレームに接続されるカセット支持体であって、カセット支持体は、少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気が、少なくとも1つの基板カセット容器の所定のアクセス位置で、カセット支持体からアクセスされるように構成される、カセット支持体とを備え、カセット支持体は、カセット支持体上に配置され、差圧を生成する流体流の境界によって少なくとも部分的に決定される、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を有し、それによって、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域が、少なくとも1つの基板カセット容器の所定のアクセス位置とカセット支持体の別の所定のセクションとの間において、キャリア支持体上に配置され、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを隔離する、連続的な定常状態の流体流隔離バリアを画定する。
【0054】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の流体流隔離バリアの流体流の流体エッジは、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを密封する。
【0055】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の流体流隔離バリアの流体流の流体エッジは、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの排出ガスの漏出から他の所定のセクションを密封する。
【0056】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、雰囲気に対して、正圧である。
【0057】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、正圧である。
【0058】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、雰囲気に対して、負圧である。
【0059】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、負圧である。
【0060】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域は、少なくとも部分的に所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を画定する、カセット支持体の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされる。
【0061】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、表面は、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域の差圧を生成する、流体流のためのガイド表面である。
【0062】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の差圧プレナム領域の連続的な定常状態の流体流隔離バリアは、連続的な定常状態の流体流隔離バリアによって隔離される、カセット支持体の他の所定のセクションから所定のオフセットを提供するように生成され、所定のオフセットは、連続的な定常状態の差圧プレナム領域の差圧を生成する、流体流によって設定される。
【0063】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、基板載置装置は、少なくとも1つの基板カセット容器の構成に応じて、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を制御する制御装置を含む。
【0064】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、基板載置装置は、装置を基板処理装置に接続するように構成されるフレームであって、フレームは、搬送開口部を有し、搬送開口部を通って、基板が、装置と処理装置との間で搬送される、フレームと、搬送開口部に近接する、少なくとも1つの基板カセットの容器を保持するために、フレームに接続されるカセット支持体であって、支持体は、容器の密封された内部雰囲気が、容器の所定のアクセス位置で、支持体からアクセスされるように構成される、カセット支持体とを備え、カセット支持体は、支持体上に配置され、流体質量流の境界によって少なくとも部分的に決定される、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を有し、それによって、連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域が、容器の所定のアクセス位置とカセット支持体の別の所定のセクションとの間において、支持体上に配置され、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを隔離する、流体流の連続的な定常状態の隔離バリアを画定する。
【0065】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の隔離バリアの流体流の流体エッジは、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを密封する。
【0066】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の隔離バリアの流体流の流体エッジは、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセットの容器の密封された内部雰囲気からの排出ガスの漏出から他の所定のセクションを密封する。
【0067】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、雰囲気に対して、正圧である。
【0068】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体質量流は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセットの容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、正圧を有する。
【0069】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体質量流は、雰囲気に対して、負圧を有する。
【0070】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体質量流は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセットの容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、負圧を有する。
【0071】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域は、少なくとも部分的に所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を画定する、カセット支持体の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされる。
【0072】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、表面は、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体質量流のためのガイド表面である。
【0073】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体流の連続的な定常状態の隔離バリアは、流体流の連続的な定常状態の隔離バリアによって隔離される、カセット支持体の他の所定のセクションから所定のオフセットを提供するように生成され、所定のオフセットは、連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体質量流によって設定される。
【0074】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、基板載置装置は、少なくとも1つの基板カセットの容器の構成に応じて、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を制御する制御装置を含む。
【0075】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、方法が提供される。当該方法は、基板載置装置のフレームを提供するステップであって、フレームは、基板載置装置を基板処理装置に接続するように構成され、フレームは、搬送開口部を有し、搬送開口部を通って、基板が、基板載置装置と処理装置との間で搬送される、ステップと、搬送開口部に近接する、少なくとも1つの基板カセット容器を保持するために、フレームに接続されるカセット支持体を提供するステップであって、カセット支持体は、少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気が、少なくとも1つの基板カセット容器の所定のアクセス位置で、カセット支持体からアクセスされるように構成される、ステップと、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域によって、少なくとも1つの基板カセット容器の所定のアクセス位置とカセット支持体の別の所定のセクションとの間において、キャリア支持体上に配置され、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを隔離する、連続的な定常状態の流体流隔離バリアを画定するステップであって、カセット支持体が、カセット支持体上に配置される所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を有し、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域が、差圧を生成する流体流の境界によって、少なくとも部分的に決定される、ステップとを含む。
【0076】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、連続的な定常状態の流体流隔離バリアの流体流の流体エッジによって、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを密封するステップをさらに含む。
【0077】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、連続的な定常状態の流体流隔離バリアの流体流の流体エッジによって、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの排出ガスの漏出から他の所定のセクションを密封するステップをさらに含む。
【0078】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、雰囲気に対して、正圧である。
【0079】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、正圧である。
【0080】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、雰囲気に対して、負圧である。
【0081】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、負圧である。
【0082】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域は、少なくとも部分的に所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を画定する、カセット支持体の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされる。
【0083】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、表面は、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域の差圧を生成する、流体流のためのガイド表面である。
【0084】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の差圧プレナム領域の連続的な定常状態の流体流隔離バリアは、連続的な定常状態の流体流隔離バリアによって隔離される、カセット支持体の他の所定のセクションから所定のオフセットを提供するように生成され、所定のオフセットは、連続的な定常状態の差圧プレナム領域の差圧を生成する、流体流によって設定される。
【0085】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、制御装置によって、少なくとも1つの基板カセット容器の構成に応じて、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を制御するステップをさらに含む。
【0086】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、方法が提供される。当該方法は、基板載置装置のフレームを提供するステップであって、フレームは、基板載置装置を基板処理装置に接続するように構成され、フレームは、搬送開口部を有し、搬送開口部を通って、基板が、基板載置装置と処理装置との間で搬送される、ステップと、搬送開口部に近接する、少なくとも1つの基板カセット容器を保持するために、フレームに接続されるカセット支持体を提供するステップであって、支持体は、容器の密封された内部雰囲気が、容器の所定のアクセス位置で、支持体からアクセスされるように構成される、ステップと、連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域によって、容器の所定のアクセス位置と、所定のアクセス位置から他の所定の他の所定のセクションを隔離する、カセット支持体の別の所定のセクションとの間において、支持体上に配置される、流体流の連続的な定常状態の隔離バリアを画定するステップであって、カセット支持体は、前支持体上に配置される、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を有し、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域は、流体質量流の境界によって、少なくとも部分的に決定される、ステップとを含む。
【0087】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の隔離バリアの流体流の流体エッジによって、所定のアクセス位置から他の所定のセクションを密封するステップをさらに含む。
【0088】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の隔離バリアの流体流の流体エッジによって、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの排出ガスの漏出から他の所定のセクションを密封するステップをさらに含む。
【0089】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、差圧は、雰囲気に対して、正圧である。
【0090】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体質量流は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、正圧を有する。
【0091】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体質量流は、雰囲気に対して、負圧を有する。
【0092】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、流体質量流は、所定のアクセス位置での少なくとも1つの基板カセット容器の密封された内部雰囲気からの漏出ガスの圧力に対して、負圧を有する。
【0093】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域は、少なくとも部分的に所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域を画定する、カセット支持体の表面によって、少なくとも一方側で境界付けされる。
【0094】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、表面は、所定の連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体質量流のためのガイド表面である。
【0095】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体流の連続的な定常状態の隔離バリアは、流体流の連続的な定常状態の隔離バリアによって隔離される、カセット支持体の他の所定のセクションから所定のオフセットを提供するように生成され、所定のオフセットは、連続的な定常状態の流体質量流プレナム領域の流体質量流によって設定される。
【0096】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、制御装置によって、少なくとも1つの基板カセット容器の構成に応じて、所定の連続的な定常状態の差圧プレナム領域を制御するステップをさらに含む。
【0097】
前述の説明は、本開示の態様の例示にすぎないことを理解されたい。本開示の態様から逸脱することなく、当業者によって様々な代替および修正が企図され得る。したがって、本開示の態様は、本明細書に添付された任意の請求項の範囲内にある、そのようなすべての代替、修正、および変形を包含することを意図している。さらに、異なる特徴が、本明細書に添付され得る、相互に異なる従属請求項または独立請求項に記載されているという単なる事実は、これらの特徴の組み合わせが利点を有して使用することができず、そのような組み合わせが本開示の態様の範囲内にとどまることを示すものではない。