(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-22
(45)【発行日】2024-10-30
(54)【発明の名称】液体クロマトグラフのオートサンプラ、およびこれを備えた液体クロマトグラフ
(51)【国際特許分類】
G01N 30/24 20060101AFI20241023BHJP
G01N 30/86 20060101ALI20241023BHJP
G01N 35/02 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
G01N30/24 Z
G01N30/24 E
G01N30/86 T
G01N35/02
(21)【出願番号】P 2022569903
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(86)【国際出願番号】 JP2021045055
(87)【国際公開番号】W WO2022131091
(87)【国際公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-05-08
(31)【優先権主張番号】P 2020208191
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110001829
【氏名又は名称】弁理士法人開知
(72)【発明者】
【氏名】金井 大輔
(72)【発明者】
【氏名】橋本 雄一郎
【審査官】高田 亜希
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/090159(WO,A1)
【文献】特開平08-313538(JP,A)
【文献】国際公開第2020/217732(WO,A1)
【文献】特開2016-170079(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0145373(US,A1)
【文献】特開2009-042226(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 30/00 -30/96
B01J 20/281-20/292
G01N 35/00 -37/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体クロマトグラフのオートサンプラであって、
検体容器を設置可能な複数の検体吸引箇所と、
前記複数の検体吸引箇所に
それぞれ設置された検体容器から検体を吸引する複数の検体吸引ノズルと、
前記検体容器内の検体を廃液吸引機構で吸引して廃棄する廃液吸引箇所と、
当該オートサンプラに投入された検体容器と前記検体吸引箇所から回収した検体容器とを保持可能な退避箇所と、
前記複数の検体吸引箇所、前記退避箇所、及び前記廃液吸引箇所へ前記検体容器を移送する検体移送手段と、を備え
、
前記複数の検体吸引箇所、前記退避箇所、及び前記廃液吸引箇所を直線上に配置した液体クロマトグラフのオートサンプラ。
【請求項2】
請求項1に記載の液体クロマトグラフのオートサンプラであって、
1つの駆動要素を動かすことによりアクセス可能な位置に、前記検体吸引箇所と洗浄箇所とを配置した液体クロマトグラフのオートサンプラ。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の液体クロマトグラフのオートサンプラを備えた液体クロマトグラフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体クロマトグラフのオートサンプラ、およびこれを備えた液体クロマトグラフに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な液体クロマトグラフのオートサンプラ(自動試料注入装置)は、前処理部(装置もしくは人)から受け取った検体を吸引ノズルで吸引し、インジェクションバルブの注入ポートに注入し、カラムを含む流路系に導入する。検体導入後、キャリーオーバーを低減させるために、ニードル、インジェクションバルブ、注入ポートおよび流路配管の洗浄は徹底的に行われる。
【0003】
特許文献1には、液体クロマトグラフのオートサンプラに関する記載があり、「自動試料採取および反応システムは、外部試料採取弁と流体連通しているマイクロ反応器を有する。外部試料採取弁は、始動弁に接続されており、反応器または反応器ストリームから試料を引き出すように構成されることが可能である。マイクロ反応器は、試薬弁および注入弁に接続されている。試薬弁は、試薬リザーバから試薬を引き出し、試料と反応させるためにマイクロ反応器に試薬を排出するように、構成されることが可能である。始動弁は、洗浄剤リザーバから洗浄剤を引き出し、外部試料採取弁からマイクロ反応器まで試料を移動させるために外部試料採取弁に洗浄剤を排出するように、構成されることが可能である。注入弁は、カラムまたは検出器と流体連通しており、溶媒組成ストリームの中に2次試料を排出する」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オートサンプラのスループットを前処理部のスループットが上回った場合、前処理部とオートサンプラとの間で検体容器が渋滞することになる。このような場合の対処について特許文献1では検討がなされていない。
【0006】
本発明の目的は、オートサンプラのスループットを前処理部のスループットが上回った場合でも検体容器を管理することが可能な液体クロマトグラフのオートサンプラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
【0008】
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、液体クロマトグラフのオートサンプラであって、複数のインジェクションバルブと、前記複数のインジェクションバルブのそれぞれのインジェクションポートに接続された検体吸引ノズルと、を備え、前記検体吸引ノズルは、各々の検体吸引箇所に設置された検体容器から検体を吸引し、前記各々の検体吸引箇所へ前記検体容器を移送する検体移送手段と、当該オートサンプラに投入された検体容器と前記検体吸引箇所から回収した検体容器とを保持可能な退避箇所と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オートサンプラのスループットを前処理部のスループットが上回った場合でも検体容器を管理することが可能な液体クロマトグラフのオートサンプラを提供することができる。
【0010】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施例に係る液体クロマトグラフのオートサンプラの平面図。
【
図2】検体吸引機構の駆動範囲と洗浄槽を示す概略図。
【
図3】検体吸引箇所が2か所のときの検体供給パターンを示す図。
【
図7】
図3の(6)の状況で、1サイクルで検体容器を1つしか廃棄できないときのタイムチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて実施例を説明する。
【実施例】
【0013】
本発明の装置構成について
図1を用いて説明する。
図1は、実施例に係る液体クロマトグラフのオートサンプラ101の概略図である。オートサンプラ101は、検体容器102、移送機構103、検体移送箇所104、検体移送手段105、検体吸引機構106、検体吸引ノズル107、洗浄槽108、検体吸引箇所109、廃液吸引機構110、廃液吸引箇所111、退避箇所112を含む。
【0014】
検体容器102は、検体単体や検体に試薬などを混ぜた混合物に代表される測定対象物を保持する容器である。
【0015】
移送機構103は、検体容器102を前処理部からオートサンプラ101に導入する機構である。
【0016】
検体移送箇所104は、検体容器102を保持するポジションであり、前処理部からオートサンプラ101に導入する際に検体容器102を置く場所である。本実施例では移送機構103に検体移送箇所104を設置している。そのため、前処理した検体を入れた検体容器102を検体移送箇所104に設置し、移送機構103をオートサンプラ101に導入することで検体容器102をオートサンプラ101に導入することができる。
【0017】
移送機構103と検体移送箇所104は必ずしも上記のような構成にする必要はない。たとえば移送機構103として人の手を用いて、オートサンプラ101に設置されている検体移送箇所104に検体容器102を設置してもよい。
【0018】
検体移送手段105は、検体容器102を他の場所に移送する機構である。本実施例では検体容器102を把持する機構を用いたが、検体容器102をアームやフックなどで押し出すもしくは引き込む機構でも、電磁気力などを利用した非接触の検体移送手段でもよい。
【0019】
検体吸引機構106は、検体吸引ノズル107を用いて検体容器102内の検体を吸引し、カラムや光度計などの分析部へと送る機構である。
【0020】
洗浄槽108は、検体吸引前や検体と接触した検体吸引ノズル107の主に外壁を洗浄するための機構であり、検体吸引ノズル107内部の状態を各測定で同一にするためや検体吸引ノズル107内部の洗浄のために検体吸引ノズル107に通液した廃液を吐出する機能も兼ねる。この機構は
図2で詳細に説明をする。
【0021】
検体吸引箇所109は、検体容器102を保持し、検体吸引機構106により検体を吸引されるためのポジションである。
【0022】
廃液吸引機構110は、検体容器内の検体を吸引して廃棄する機構である。
【0023】
廃液吸引箇所111は、検体容器102を保持し、廃液吸引機構110により検体を吸引するためのポジションである。
【0024】
退避箇所112は、検体容器102を保持し、ひとつの検体容器102内の検体を複数の検体吸引機構106で吸引することなどの理由で置き場がなくなった検体容器102を受け入れるためのポジションである。また、オートサンプラ101がエラーで止まるなどして検体移送手段105が検体容器102を保持しているかどうかオートサンプラ101が確認できないときに、退避箇所112に検体容器102を設置することで検体の損失を防ぐことができる。
【0025】
検体吸引機構106の駆動範囲と洗浄槽108の詳細について、
図2を用いて説明する。
図2は、検体吸引機構106と洗浄槽108に注目した概略図である。
図2は、外洗箇所201、廃液吐出箇所202を含む。
【0026】
外洗箇所201は、検体吸引前や検体と接触した検体吸引ノズル107の主に外壁を洗浄するための機構である。本実施例では洗浄液が下から湧き出てくる方式の洗浄箇所を用いたが、洗浄液を検体吸引ノズルに吐出する方式でもよい。また、洗浄液として複数種類を用いる場合、外洗箇所201の数を増やしてもよい。廃液吐出箇所202は、検体吸引ノズル107内部の状態を各測定で同一にするためや検体吸引ノズル107内部の洗浄のために、検体吸引ノズル107に通液した廃液を吐出する機構であり、廃液流路に接続されている。検体吸引ノズル107は、検体吸引ノズルの回転中心203を中心に回転することができる。検体吸引箇所109と外洗箇所201と廃液吐出箇所202が検体吸引ノズルの軌跡204上にあるよう配置することで、検体吸引ノズル107が1サイクルでアクセスする全ポジションへの平面上の移動を検体吸引機構106に備えた1つの駆動要素で完結できる。
【0027】
【0028】
移送機構103を用い、前処理部から検体容器102をオートサンプラ101に導入する。検体移送箇所104に置かれている検体容器102を、検体移送手段105を用いて検体吸引箇所109に設置する。検体吸引ノズル107を洗浄槽108にて洗浄した後、検体吸引箇所109にある検体容器102から検体吸引ノズル107を介してカラムや光度計などの分析部へ検体を導入する。検体容器102は検体移送手段105により廃液吸引箇所111に運ばれ、廃液吸引機構により検体容器内の検体を吸引する。検体容器102を検体移送手段105により検体移送箇所104に再度移し、移送機構103により前処理部へ返送する。
【0029】
検体吸引箇所が2か所のときの検体供給パターンについて
図3を用いて説明する。
図3は検体容器102を検体移送箇所104から検体吸引箇所109に移送する直前の検体容器102の位置と情報を表した図である。
【0030】
測定開始時は検体吸引箇所に検体がないため、
図3の(1)~(4)のいずれかの状態になる。ただし、(3)と(4)は後で供給する検体の種類によって測定する順番を変えられるため、同一とみなしてよい。(1)と(2)は、次のサイクル開始時には(5)=(1)~(4)の初期状態に戻る。(3)は(6)~(9)のいずれかの状態になる。(6)は次のサイクル開始時には(5)の初期状態に戻る。(8)は次のサイクル開始時には(10)=(6)~(9)の状態に戻る。(7)と(9)は検体吸引箇所2に検体容器が置かれている状態で、検体移送箇所から検体吸引箇所2へ検体容器が置かれようとしている状況である。このような状況を回避するため、「1-2」の検体容器の次に「2」や「2-1」が置かれるような設置場所が干渉してしまう場合は測定順序を変えるスケジューリングをする。具体的には、(9)は(8)の状況に、(7)は(3)の状態ではなく(4)の状態にしてから(7’)とする。(7’)は次のサイクル開始時には(5)の初期状態に戻る。以上より、(1)と(3)と(6)と(8)の4通りのタイムチャートを作成することで装置を制御することが可能になる。
【0031】
図3の(1)の状況のタイムチャートを
図4に示す。初期状態として検体移送手段は検体移送箇所にあり検体容器を把持しておらず、検体吸引機構と廃液吸引機構は洗浄位置にあり、移送機構は検体容器を保持した状態で装置部にいる。
【0032】
1sのときに検体移送手段は検体移送箇所の検体容器を把持し、3sのときに検体吸引箇所1に移動する。4sのときに検体容器を設置し、その後廃液吸引箇所に移動する。洗浄中だった検体吸引機構106は7sのときに検体吸引箇所にアクセスし、8sのときに検体を吸引し、10sのときに分析部に試料を導入する。導入後は洗浄動作をする。一方で検体移送手段は6sのときに廃液吸引箇所に移動し、7sのときに前サイクルで使用した検体容器を把持し、10sのときに検体移送箇所に検体容器を設置する。移送機構は受け取った検体容器を前処理部に移動させ、前処理部で廃棄する。検体移送手段は12sのときに検体吸引箇所1に移動し、測定に使われた検体容器をつかんで廃液吸引箇所に移動させる。さらに19sのときに廃液吸引機構により残液を吸引する。
【0033】
図3の(3)の状況のタイムチャートを
図5に示す。
図4では測定終了後に検体容器を廃液吸引箇所に運ぶところ、この状況では検体吸引箇所2に移動させる。
【0034】
図3の(6)の状況のタイムチャートを
図6に示す。初期状態として検体吸引箇所2に検体容器が置かれている。この状況では検体移送箇所の検体容器を検体吸引箇所1に設置する。検体を吸引した後に、まず検体吸引箇所2にある検体容器を廃液吸引箇所に送り、検体移送箇所に送り、前処理部へ送る。次に検体吸引箇所1にある検体容器を廃液吸引箇所に送り、検体移送箇所に送り、前処理部へ送る。これは前処理部が検体容器の廃棄を余計に行える場合である。その余裕がない場合のタイムチャートが
図7である。退避箇所を活用し、次のサイクルに検体容器を1つ持ち越す。
【0035】
図3の(6)の状況のタイムチャートを
図8に示す。
図6では測定終了後に検体吸引箇所1の検体容器を廃液吸引箇所に運ぶところ、この状況では検体吸引箇所2に移動させる。
【0036】
本実施例による液体クロマトグラフのオートサンプラは、各々の検体吸引箇所に設置された検体容器から検体を吸引する複数の検体吸引ノズルと、各々の検体吸引箇所へ検体容器を移送する検体移送手段(グリッパー)と、当該オートサンプラに投入された(検体前処理部から受け入れた)検体容器と、検体吸引箇所から回収した検体容器とを保持する退避箇所と、を備える。本実施例によれば、例えばひとつの検体で複数の測定を行うために複数の検体吸引箇所で吸引した場合に、検査が終了した検体容器を廃棄する場所(たとえば前処理部)に返却するまでの置き場所として退避箇所を用いることが可能である。また、エラー発生時など検体移送手段が検体容器を保持しているかどうか確認できない場合に、退避箇所に検体容器を設置する動作を行うことで、検体を損失することなく動作を停止したり、状況を確認したりすることが可能である。
【0037】
また、検体容器を前処理部との受け渡し箇所や検体吸引箇所や廃液吸引箇所や退避箇所に移動させるための検体移送手段を備えていることにより、前処理部との検体の受け渡しに関して自動で実施可能である。
【0038】
また、退避箇所を検査が終了した検体容器を廃棄する場所(たとえば前処理部)に返却するまでの置き場所としての役割や、装置がエラーで止まるなどして検体移送手段が検体容器を保持しているかどうか装置が確認できないときに、検体移送手段が退避箇所に検体容器を設置する動作をすることで、検体を損失することなく動作を停止したり、状況を確認したりすることが可能である。
【0039】
また、吸引ノズルが1サイクルでアクセスする全ポジションへの平面上の移動を1つの駆動要素で完結できる。さらに、検体吸引箇所が直線上に並んでいるため、ターンテーブル形式の検体吸引箇所配置と比べて占有面積を小さくできる。また、平面上に格子状に並べる配置と比べて、検体移送手段の駆動要素を1つ減らすことができる。
【0040】
本発明によれば、装置面積に関して「省スペース」、スループット性に関して「前処理部のスループット向上の容認」「1検体複数測定によるスループット低下の防止」、ロバスト性に関して「構造の簡素さ」「検体の損失防止」を満たすことができる。
【0041】
ここでいう「省スペース」とは、吸引箇所を一直線上に配置したり、吸引ノズルがアクセスすべき場所を1つの駆動要素でカバーしたりすることにより、使用する面積や駆動要素の数を減らした構造のことである。
【0042】
ここでいう「1検体複数測定によるスループット低下の防止」とは、1つの検体容器で複数の分析を行うときにもスループットの低下を防止するよう運用できることである。1つの検体容器で複数の分析を行うとき、つまり複数の検体吸引箇所に順に設置して吸引する必要がある場合に、置き場所がなくなった検体容器の置き場を提供することである。
【0043】
ここでいう「構造の簡素さ」とは、吸引箇所を一直線上に配置したり、吸引ノズルがアクセスすべき場所を1つの駆動要素でカバーしたりすることにより、モーターの数を減らした構造のことである。
【0044】
ここでいう「検体の損失防止」とは、装置がエラーで止まるなどして検体移送手段が検体容器を保持しているかどうか装置が確認できないときに、検体を損失することなく動作を停止できることや状況確認できることである。
【0045】
なお、実施例では液体クロマトグラフのオートサンプラ101を用いたが、本発明は自動分析装置やDNA等の分析装置においても適用可能なものである。
【0046】
また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0047】
101:オートサンプラ、102:検体容器、103:移送機構、104:検体移送箇所、105:検体移送手段、106:検体吸引機構、107:検体吸引ノズル、108:洗浄槽、109:検体吸引箇所、110:廃液吸引機構、111:廃液吸引箇所、112:退避箇所、201:外洗箇所、202:廃液吐出箇所、203:検体吸引ノズルの回転中心、204:検体吸引ノズルの軌跡