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特許7576431情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-23
(45)【発行日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020191477
(22)【出願日】2020-11-18
(65)【公開番号】P2022080419
(43)【公開日】2022-05-30
【審査請求日】2023-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】水谷 勝己
(72)【発明者】
【氏名】木村 美結
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-082133(JP,A)
【文献】特開2002-251559(JP,A)
【文献】特開2000-123105(JP,A)
【文献】特開2019-117448(JP,A)
【文献】特開2013-229060(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク上において商品に関する情報を提供する第1サイトのサイトデータを記憶する記憶部と、
ユーザ端末と通信を行う通信部と、
前記ユーザ端末が通信ネットワーク上の第1サイトとは異なる第2サイトに接続し、前記第2サイトに含まれ、前記第2サイトに対応付けられた、前記第1サイトの情報をユーザが選択することにより、前記第2サイトを介して前記通信部に接続した場合、前記第1サイトを利用する際にユーザ端末を識別する情報に基づいて接続したユーザ端末を識別し、前記記憶部に記憶されるサイトデータに基づいて、前記ユーザ端末に前記第2サイトに対応付けられた第1サイトを利用可能にすると共に、前記ユーザ端末が前記第2サイトに対応付けられた第1サイトを利用して前記第2サイトに対応付けられた第1サイトで提供する商品を閲覧すると、当該商品に関するポイントを前記ユーザ端末に提供する制御部と、
を備え
前記第2サイトは、商品を販売する小売店若しくは店舗等の施設が開設するサイト、商品を販売する小売店若しくは店舗等の企業が開設するサイト、又は、商品を通信販売するためのサイトである
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記ユーザ端末を識別する識別情報に基づいて複数のユーザ端末それぞれを識別し、識別情報毎に、第1サイトにおいて閲覧した商品の履歴に関する履歴情報を前記記憶部に記憶する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記ユーザ端末が第2サイトに接続する場合のログイン情報と、前記識別情報とを関連付けた関連情報を記憶し、
前記制御部は、ユーザ端末を使用するユーザが第2サイトで購入した商品の購入履歴情報を取得し、関連情報及び購入履歴情報に基づいて、ユーザが購入した商品の情報を取得する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、複数の第2サイトそれぞれに対応して配される
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、複数の第2サイトそれぞれに対応付けられた第1サイトのサイトデータを記憶し、
前記制御部は、前記通信部に前記ユーザ端末が接続した場合に、前記ユーザ端末がアクセスした第2サイトに応じた第1サイトのサイトデータに基づいて、当該第1サイトを前記ユーザ端末に提供する
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、第1サイトを前記ユーザ端末に利用させる場合、前記ユーザ端末がアクセスした第2サイトに関連する情報を前記ユーザ端末に提供する
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ユーザ端末に対して第1サイトで提供する商品のクーポンを提供する
請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記ユーザ端末で取得される位置情報と、第2サイトを提供する施設の位置情報とに基づいて、当該施設に前記ユーザ端末を使用するユーザが訪問したと判定される場合、前記ユーザ端末に対して、第1サイトで提供する商品に関するポイントを提供する
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、ポイントに関するポイントデータに、第1サイトを提供する第1施設を識別する識別コード、及び、第2サイトを提供する第2施設においてポイントを利用できる当該第2施設が立地する地域に関する地域コードを含ませる
請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザ端末と通信を行う通信部とを備えるコンピュータが、
通信ネットワーク上において商品に関する情報を提供する第1サイトのサイトデータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記ユーザ端末が通信ネットワーク上の第1サイトとは異なる第2サイトに接続し、前記第2サイトに含まれ、前記第2サイトに対応付けられた、前記第1サイトの情報をユーザが選択することにより、前記第2サイトを介して前記通信部に接続した場合、前記第1サイトを利用する際にユーザ端末を識別する情報に基づいて接続したユーザ端末を識別し、前記記憶部に記憶されるサイトデータに基づいて、前記ユーザ端末に前記第2サイトに対応付けられた第1サイトを利用可能にすると共に、前記ユーザ端末が前記第2サイトに対応付けられた第1サイトを利用して前記第2サイトに対応付けられた第1サイトで提供する商品を閲覧すると、当該商品に関するポイントを前記ユーザ端末に提供する制御ステップと、
を実行し、
前記第2サイトは、商品を販売する小売店若しくは店舗等の施設が開設するサイト、商品を販売する小売店若しくは店舗等の企業が開設するサイト、又は、商品を通信販売するためのサイトである
情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
通信ネットワーク上において商品に関する情報を提供する第1サイトのサイトデータを記憶する記憶機能と、
ユーザ端末と通信を行う通信機能と、
前記ユーザ端末が通信ネットワーク上の第1サイトとは異なる第2サイトに接続し、前記第2サイトに含まれ、前記第2サイトに対応付けられた、前記第1サイトの情報をユーザが選択することにより、前記第2サイトを介して前記通信機能に接続した場合、前記第1サイトを利用する際にユーザ端末を識別する情報に基づいて接続したユーザ端末を識別し、前記記憶機能に記憶されるサイトデータに基づいて、前記ユーザ端末に前記第2サイトに対応付けられた第1サイトを利用可能にすると共に、前記ユーザ端末が前記第2サイトに対応付けられた第1サイトを利用して前記第2サイトに対応付けられた第1サイトで提供する商品を閲覧すると、当該商品に関するポイントを前記ユーザ端末に提供する制御機能と、
を実現させ
前記第2サイトは、商品を販売する小売店若しくは店舗等の施設が開設するサイト、商品を販売する小売店若しくは店舗等の企業が開設するサイト、又は、商品を通信販売するためのサイトである
情報処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ウェブサイトに掲載されるバナー広告をクリックして、そのバナー広告をより閲覧させるようにする(クリック率を高める)技術が存在する。特許文献1に記載された技術は、ウェブサイトにアクセスしたユーザの認証を行うことにより、そのユーザがポイント加算対象者か否かを判定する。特許文献1に記載された技術は、その判定の結果がポイント加算対象者の場合、ユーザがバナー広告をクリックすると、そのユーザに対してポイントを加算する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-063457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商品を提供する施設(一例として、小売店)のウェブサイトに掲載されるバナー広告は、商品を提供する施設の広告の場合がある。この場合、施設に対するユーザの関心や興味(エンゲージメント)を高めることはできるが、施設で提供する商品に対するユーザの関心や興味(エンゲージメント)を高めることができない。一方で、その商品を製造する企業は、商品のエンゲージメントを高めたいという要望がある。
【0005】
本発明は、施設と共に、施設で提供される商品に対するユーザのエンゲージメントを高めることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、通信ネットワーク上において、商品に関する情報を提供する第1サイトのサイトデータを記憶する記憶部と、ユーザ端末と通信を行う通信部と、ユーザ端末が通信ネットワーク上の第1サイトとは異なる第2サイトを介して通信部に接続した場合、記憶部に記憶されるサイトデータに基づいて、ユーザ端末に第1サイトを利用可能にすると共に、ユーザ端末が第1サイトを利用して第1サイトで提供する商品を閲覧すると、その商品に関するポイントをユーザ端末に提供する制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様の情報処理装置は、通信ネットワーク上において、商品に関する情報を提供する第1サイトのサイトデータを記憶し、ユーザ端末が通信ネットワーク上の第1サイトとは異なる第2サイトを介して接続した場合、サイトデータに基づいて、ユーザ端末に第1サイトを利用可能にすると共に、ユーザ端末が第1サイトを利用して第1サイトで提供する商品を閲覧すると、その商品に関するポイントをユーザ端末に提供するので、施設と共に、施設で提供される商品のエンゲージメントを高めることができる。
また、一態様の情報処理方法及び情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報処理システムについて説明するための図である。
図2】一実施形態に係る情報処理システムについて説明するためのブロック図である。
図3】ユーザ端末の表示部に表示される画面が遷移する場合の一例について説明するための図である。
図4】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本明細書で使用する「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0010】
まず、情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するための図である。
【0011】
情報処理システム1は、ユーザ端末10及び情報処理装置30を備える。
【0012】
ユーザ端末10は、ユーザ100が使用する端末である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォン及びタブレット等の携帯端末であってもよく、パーソナルコンピュータ及びラップトップ等であってもよい。
【0013】
ユーザ端末10は、例えば、第2サイト21に、通信ネットワークを介して接続する。第2サイト21のサイトデータは、例えば、サーバ20等に記憶される。第2サイト21は、例えば、商品を販売する小売店又は店舗等の施設及び企業等が開設するサイトである。第2サイト21は、例えば、施設及び企業について説明するウェブページ等の通信ネットワーク上のサイトである。また、第2サイト21は、例えば、商品を通信販売するためのサイト等であってもよい。第2サイト21には、例えば、第1サイト34へ接続するためのリンク等が記載されている。第2サイト21は、一例として、Webページ、Webサイト及びホームページと言う場合がある。第2サイト21は、上述した一例に限定されず、通信ネットワークを介してユーザ端末10の表示部11に表示される種々のページ及びサイト等であってもよい。ユーザ端末10は、例えば、第2サイト21を閲覧する場合、第1サイト34へのリンクをタップ又はクリックすると、通信ネットワークを介して第1サイト34に接続する。
【0014】
情報処理装置30は、第1サイト34を提供する。第1サイト34と、上述した第2サイト21とは異なる。第1サイト34は、例えば、商品を製造する企業等が開設する通信ネットワーク上のサイトである。一例として、第1サイト34には、当該企業が製造する商品について説明する文書及び画像等が記載される。第1サイト34は、第2サイト21を提供する施設及び企業毎に開設される。例えば、商品を販売する小売店チェーンを展開する企業Aが第2サイト211を開設しており、他の小売店チェーンを展開する企業Bが異なる第2サイト212を開設している場合、当該企業Aに対応する第1サイト341はその企業Aの開設するする第2サイト211に対応して開設されており、企業Bが開設する第2サイト212から第1サイト341はアクセスできないよう構成されている。第1サイト34は、一例として、Webページ、Webサイト及びホームページと言う場合がある。第1サイト34は、上述した一例に限定されず、通信ネットワークを介してユーザ端末10の表示部11に表示される種々のページ及びサイト等であってもよい。
なお、図1では、2つの第2サイト21(211,212)毎に第1サイト34(341,342)が開設される例を示すが、本発明はこの実施形態に限定されず、第2サイト21の数は2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。この場合であっても、第2サイト21毎に第1サイト34が開設される。
【0015】
情報処理装置30は、ユーザ端末10が第1サイト34に接続した場合、そのユーザ端末10の第1サイト34のアクセス履歴を管理する。そして、情報処理装置30は、ユーザ端末10の第1サイト34のアクセス履歴に応じて、当該第1サイト34を開設する企業の製造する商品に関するポイントをユーザ端末10(又は、ユーザ端末10を操作するユーザのID等)に付与する。例えば、情報処理装置30は、ユーザ端末10が第1サイト34に掲載される少なくとも1つの商品を閲覧した場合、そのユーザ端末10に対してポイントを付与してもよい。また、例えば、情報処理装置30は、ユーザ端末10が第1サイト34に掲載される少なくとも1つの商品Bを閲覧した場合、そのユーザ端末10に対して商品Bに関するポイントを付与してもよい。また、例えば、情報処理装置30は、ユーザ端末10が第1サイト34にアクセスする度にポイントを付与してもよい。
なお、ユーザ端末10の第1サイト34へのアクセス履歴の管理は、ユーザIDの入力によるユーザID毎の管理であってもよいし、ユーザ端末10や、ユーザ端末10に搭載されたブラウザに記憶されたCokkie等による管理等、種々の手法により管理するとよい。
【0016】
ポイントは、例えば、所定数のポイントが溜まると、商品を購入する際に購入金額が割り引かれるものであってもよい。また、ポイントは、1又は所定数のポイントに応じて、商品を購入する際に購入金額を割り引くものであってもよい。また、ポイントは、商品の購入の際に、ポイント数と同額の金額の代わりとして使用できるものであってもよい。また、ポイントは、例えば、所定数のポイントが溜まると、そのポイントと、所定の商品又は物品(一例として販売促進物品等)とを交換できるものであってもよい。なお、ポイントは、上記の一例のようなものに限定されることはなく、種々のものに利用できるポイントであってもよい。
ここで、第1サイト34にアクセスすることで付与されるポイントは、第1サイト34が対応づけられる第2サイト21を開設する施設で利用されるポイントと異なる、第1サイト34を開設する企業が製造する商品に関連するポイント(例えば、当該商品を購入することで付与される、商品を製造する企業が管理するポイント等)であると良い。このようなポイントを付与することで、施設の企業に対するユーザのエンゲージメントだけでなく、その施設で購入した商品の企業に対するユーザのエンゲージメントを高めることができる。
【0017】
次に、情報処理システム1を構成する情報処理装置30について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するためのブロック図である。
【0018】
情報処理装置30は、記憶部33、通信部32及び制御部31を備える。
【0019】
記憶部33は、種々の情報及びプログラム等を記憶する。例えば、記憶部33は、通信ネットワーク上において商品に関する情報を提供する第1サイト34のデータ(サイトデータ)を記憶する。これにより、情報処理装置30は、後述する通信部32を介してユーザ端末10がアクセスした場合、記憶部33に記憶されるサイトデータに基づいて、ユーザ端末10の表示部11に第1サイト34を表示させることが可能になる。すなわち、第1サイト34は、商品に関する情報をユーザ端末10によって閲覧可能となる。商品に関する情報は、一例として、商品について説明する文書及び画像等であってもよい。また、商品に関する情報は、上述した一例に限定されることはなく、商品に関する内容であれば種々のものであってもよい。
【0020】
記憶部33は、複数の第2サイト21それぞれに対応付けられた第1サイト34のサイトデータを記憶することとしてもよい。情報処理装置30(一例として、制御部31等)は、例えば、1つの第2サイト21に対して1つの第1サイト34を対応付けて、その第1サイト34のサイトデータを記憶部33に記憶してもよい。又は、情報処理装置30(一例として、制御部31等)は、例えば、複数の第2サイト21に対して1つの第1サイト34を対応付けて、その第1サイト34のサイトデータを記憶部33に記憶してもよい。
【0021】
記憶部33は、複数の第2サイト21それぞれに対応して配されることとしてもよい。
複数のサイトデータが有る場合、複数のサイトデータを1つずつ記憶する複数の記憶部33が有ってもよい。すなわち、1又は複数の第2サイト21に対応する1つの第1サイト34のサイトデータを記憶する記憶部33が、サイトデータ毎に複数有ってもよい。
又は、複数のサイトデータが有る場合、複数のサイトデータを1つずつ記憶する複数の記憶領域が有ってもよい。すなわち、1又は複数の第2サイト21に対応する1つの第1サイト34のサイトデータを記憶領域が、サイトデータ毎に複数有ってもよい。記憶領域は、例えば、記憶部33に形成される情報を記憶する領域のことであってもよい。例えば、1つの記憶部33には、複数の記憶領域が形成されていてもよい。この場合、上述した「記憶部33は、複数の第2サイト21それぞれに対応して配される」ことには、「記憶領域は、複数の第2サイト21それぞれに対応して配される」という内容が含まれる。
【0022】
記憶部33は、ユーザ端末10が第2サイト21に接続する場合のログイン情報と、識別情報とを関連付けた関連情報を記憶することとしてもよい。
【0023】
ログイン情報は、例えば、ユーザ端末10が第2サイト21を利用するための情報であってもよい。第2サイト21は、例えば、ユーザ端末10がログインしなくとも閲覧可能であってもよいが、一例として通信販売サイト等である場合にはユーザ端末10がログインを行うことにより、ユーザ端末10を使用するユーザ100が通信販売を利用することが可能になる。記憶部33が記憶するログイン情報は、例えば、ユーザ端末10を使用するユーザ100が設定するID(identification)を含むものであってもよい。IDは、例えば、電話番号、メールアドレス、ユーザ端末10の識別番号及びユーザ100が任意に設定する番号等を始めとする第2サイト21においてユーザ端末10(ユーザ100)を識別する情報(一例として、文字、記号及び数字、並びに、それらの組み合わせ等)であってもよい。
【0024】
識別情報は、ユーザ端末10が第1サイト34を利用する際にそのユーザ端末10(ユーザ100)を識別する情報であってもよい。識別情報は、例えば、電話番号、メールアドレス、ユーザ端末10の識別番号及びユーザ100が任意に設定する番号等を始めとする第1サイト34においてユーザ端末10を識別する情報(一例として、文字、記号及び数字、並びに、それらの組み合わせ等)であってもよい。
【0025】
例えば、情報処理装置30(一例として、制御部31等)は、ログイン情報と識別情報とを予め関連付けることにより関連情報を生成し、その関連情報を記憶部33に記憶してもよい。又は、情報処理装置30(一例として、制御部31等)は、情報処理装置30の外部にある装置(図示せず)によってログイン情報と識別情報とを予め関連付けることにより生成された関連情報を取得し、その関連情報を記憶部33に記憶してもよい。
【0026】
通信部32は、ユーザ端末10と通信を行う。すなわち、通信部32は、ユーザ端末10との間でデータの送受信を行う。すなわち、通信部32は、通信ネットワークを介してユーザ端末10と通信を行うことが可能である。
【0027】
制御部31は、第2サイト21を介して第1サイト34に接続した場合、ユーザ端末10に第1サイト34を利用可能にすると共に、ユーザ端末10に対してポイントを提供する。すなわち、制御部31は、ユーザ端末10が通信ネットワーク上の第2サイト21を介して通信部32に接続した場合、第1サイト34を利用可能にする。すなわち、制御部31は、記憶部33に記憶されるサイトデータに基づいて、ユーザ端末10に第1サイト34を利用可能にする。この場合、制御部31は、ユーザ端末10が第1サイト34を利用して第1サイト34で提供する商品を閲覧すると、その商品に関するポイントをユーザ端末10に提供する。
【0028】
第2サイト21を介して第1サイト34に接続する場合とは、例えば、第2サイト21が提供する情報(第2サイト21の画面)をユーザ端末10の表示部11に表示する際に、第2サイト21に記載される第1サイト34へのリンクがユーザ端末10によって選択されると、第1サイト34へ接続するような遷移形態であってもよい。このような場合、ユーザ端末10の表示部11に表示される画面は、第2サイト21が提供する情報(第2サイト21に応じた画面)から、第1サイト34が提供する画面(第1サイト34に応じた画面)に遷移する。一例として、ユーザ端末10の表示部11に第2サイト21が表示される場合、第2サイト21で提供される商品及びその商品に関するリンクが選択された場合(一例として、ユーザ端末10に対してタップ及びクリック等の操作が行われた場合)、その商品を製造する企業が提供する第1サイト34に接続するような遷移形態等であってもよい。上述したリンク等には、例えば、第2サイト21に対応する第1サイト34に接続するようなURL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれていてもよい。これにより、ユーザ端末10は、第2サイト21に対応する第1サイト34に接続することが可能である。ここで、リンクは、例えば、第2サイトに明示されてもよく、第2サイトに掲載される商品の画像に含まれていてもよい(第2サイトに掲載される商品の画像を選択すると、第1サイトに遷移する)。なお、リンクは、上述した一例に限定されず、種々の形態により第2サイトに含まれてもよい。
すなわち、制御部31は、通信部32にユーザ端末10が接続した場合に、ユーザ端末10がアクセスした第2サイト21に応じた第1サイト34のサイトデータに基づいて、その第1サイト34をユーザ端末10に提供することが可能である。制御部31は、第2サイト21に対応した第1サイト34をユーザ端末10に利用させることが可能である。
【0029】
制御部31は、第1サイト34をユーザ端末10に利用させる場合、ユーザ端末10がアクセスした第2サイト21に関連する情報をユーザ端末10に提供することとしてもよい。制御部31は、上述したように、例えば、第2サイト21が商品を通信販売するサイトの場合、第2サイト21に関連する情報として、第2サイト21で販売する商品について説明する内容をユーザ端末10に提供することとしてもよい。一例として、制御部31は、第2サイト21において商品Bが提供される場合、ユーザ端末10がその商品Bについての商品情報を要求するリンクを選択すると、その商品B、その商品Bについての関連商品、及び、その商品Bの種類(例えば、掃除用品、衛生用品及びペット用品等)について説明する第1サイト34(ページ)をユーザ端末10に提供することとしてもよい。第2サイト21に関連する情報は、例えば、第2サイト21を提供する施設(企業)が商品を販売する実店舗を有する場合には、その実店舗の住所及び電話番号等の実店舗情報であってもよく、その実店舗が販売する商品の広告情報であってもよい。
【0030】
制御部31は、ユーザ端末10の表示部11に第1サイト34に応じた画面を表示させた場合(ユーザ端末10が第1サイト34にアクセスした場合)、商品に関するポイントをそのユーザ端末10に提供する。
【0031】
又は、制御部31は、ユーザ端末10の表示部11に、予め設定された閾値以上の時間、第1サイト34に応じた画面を表示させた場合に、商品に関するポイントをユーザ端末10に提供してもよい。すなわち、例えば、制御部31は、第1サイト34の特定のページ(一例として、商品に関する情報を提供するページ)のサイトデータをユーザ端末10に送信した場合、予め設定された閾値以上の時間、そのユーザ端末10に他のページのサイトデータを送信しないと(ユーザ端末10が第1サイト34(又は、第1サイト34の特定のページ)の表示を続けて、他のサイト(他のページ)に遷移しない場合)、そのユーザ端末10にポイントを提供してもよい。
【0032】
この場合、閾値は複数有ってもよい。一例として、制御部31は、ユーザ端末10の表示部11に第1閾値(T1)以上の時間、第1サイト34に応じた画面を表示させた場合に第1ポイントをユーザ端末10に提供し、その後、継続して、ユーザ端末10の表示部11に第2閾値T2(T2>T1)以上の時間、第1サイト34に応じた画面を表示させた場合に第2ポイントをユーザ端末10に提供してもよい。第1ポイントと第2ポイントは、同数のポイントであってもよく、異なる数のポイントであってもよい。すなわち、一例として、第1ポイント及び第2ポイントはそれぞれ1ポイントであってもよく、第1ポイントが1ポイントであり、第2ポイントが2ポイントであってもよい。第1ポイント及び第2ポイントのポイント数は、上述した一例に限定されることはなく、適宜設定されるポイント数であってもよい。
【0033】
なお、制御部31は、ユーザ端末10の表示部11に、第1サイト34が提供する複数の商品の情報のうち、少なくとも1つの商品Cの情報を表示させた場合、その商品Cに対するポイントをユーザ端末10に提供することとしてもよい。また、制御部31は、ユーザ端末10の表示部11に、第1サイト34が提供する複数の商品の情報のうち商品Dの情報を表示させた場合、その商品Dの種類(例えば、掃除用品、衛生用品及びペット用品等)に対するポイントをユーザ端末10に提供することとしてもよい。また、制御部31は、ユーザ端末10の表示部11に、第1サイト34が提供する複数の商品の情報のうち商品Eの情報を表示させた場合、その商品Eを含む第1サイト34が提供する全ての商品に対するポイントをユーザ端末10に提供することとしてもよい。制御部31がユーザ端末10に提供するポイントは、上述した一例に限らず、種々の商品(1又は複数の商品、及び、商品の組み合わせ)に関するポイントであってもよい。
【0034】
制御部31は、ユーザ端末10を識別する識別情報に基づいて複数のユーザ端末10それぞれを識別し、識別情報毎に、第1サイト34において閲覧した商品の履歴に関する履歴情報を記憶部33に記憶することとしてもよい。制御部31は、ユーザ端末10によって第1サイト34で提供する商品が閲覧された場合、その商品の閲覧履歴(履歴情報)を記憶部33に記憶することとしてもよい。この場合、制御部31は、ユーザ端末10には識別情報が登録されているため、識別情報と履歴情報とを対応付けて記憶部33に記憶することとしてもよい。また、制御部31は、記憶部33に関連情報が記憶されている場合には、関連情報と履歴情報とを対応付けて記憶部33に記憶することとしてもよい。これにより、第1サイト34を提供する企業は、例えば、ユーザ100がどの商品に興味を持っているのか履歴情報に基づいて推定することができる。
【0035】
なお、閲覧履歴は、ユーザ端末10によって閲覧された商品に限定されることはない。例えば、制御部31は、ユーザ端末10が第1サイト34にアクセスした場合、ユーザ端末10によって第1サイト34で提供される商品が閲覧されたと推定できるため、ユーザ端末10が第1サイト34にアクセスしたこと商品の閲覧履歴として履歴情報を記憶部33に記憶することとしてもよい。
【0036】
制御部31は、識別情報又は関連情報と、ユーザ端末10を使用するユーザ100の情報(ユーザ情報、例えば、ユーザ端末10を操作するユーザ自身の年齢や性別、住所等や、当該ユーザの養護対象者(乳幼児、高齢者、障碍者、ペット等)の年齢や性別、運動機能、種類(ペットの場合)等を含む)とが対応付けられている場合、履歴情報に基づいて、時間の経過に応じてユーザ100に種々の情報を提供することが可能である。
一例として、制御部31は、ユーザG(ユーザ端末10)が時間Fにおいて「新生児用のおむつ」を紹介するページを閲覧して履歴情報が作成された場合、計時部(図示せず)の計時に基づく所定の期間経過後の時間Hにおいて、ユーザG(ユーザ端末10)に、新生児が成長した後に使用するおむつ「Sサイズのオムツ」を紹介するページ(例えば、当該ページにアクセスするためのURL、文書及び画像等を含むメール等を始めとする商品紹介情報)、並びに、商品(例えば、おむつ等)及び赤ちゃん用品店(ドラッグストア)の広告を提供してもよい。
【0037】
例えば、企業Aが開設する第2サイト211から、商品を提供する企業Xが開設する第1サイト341へ遷移してアクセスしているユーザの閲覧する商品が、「新生児用のおむつ」から「Sサイズのオムツ」に変化している場合、制御部31は、企業Aの施設で使用する「Sサイズのオムツ」用のクーポンなどをユーザ情報に基づいて配信することにより、ユーザが企業Aで企業Xの商品を継続して購入させるように誘導することができる。これにより、企業Xにとっては、企業Xの商品を継続して購入してもらう、すなわちユーザの商品へのエンゲージメントを向上させることができる。また、企業Aにおける売り上げの向上につながるため、企業Aの企業Xの商品の取り扱いや販売の機会の増加を促進し、より多くのユーザに企業Xの商品の購入機会を増やすことで、ユーザの商品へのエンゲージメントを向上させることができる。なお、ユーザの興味や関心のある商品の特定には、ユーザの履歴情報だけでなく、ユーザ情報(例えば、ユーザの養育者の月齢や年齢、運動能力等の情報)を元に商品を特定してもよい。
また、ユーザが企業Aの開設する第2サイト211から商品を提供する企業Xの開設する第1サイト341へ遷移してアクセスしているユーザが、企業Bの開設する第2サイト212から商品を提供する企業Xの開設する第1サイト342へ遷移してアクセスする頻度が多くなっていると判断したとき、企業Bの施設で使用可能な企業Xの商品に使用するクーポンなどをユーザ情報に基づいて配信することにより、ユーザが購入する施設を変更したとしても商品Xの購入を継続させることができる、すなわちユーザの商品へのエンゲージメントを向上させることができる。
【0038】
同様に、一例として、制御部31は、ユーザG(ユーザ端末10)が時間Fにおいて「新生児用のおむつ」を紹介するページを閲覧して履歴情報が作成された場合、計時部(図示せず)の計時に基づく所定の期間経過後の時間Hにおいて、再度、「新生児用のおむつ」を紹介するページを閲覧して履歴情報が作成されると、再度、赤ちゃんが誕生したと推定して、新生児用品及び商品(例えば、おむつ等)、並びに、赤ちゃん用品店(ドラッグストア)の広告を提供してもよい。この例であっても、上述のように、ユーザのアクセスする第2サイトの変更や購入する商品の種別(サイズやパンツ・テープなどの機能の変更等)を適切に判断することで、商品のエンゲージメントを向上させることができる。
また、赤ちゃんが誕生したと推定したとき、ユーザの閲覧行動が、企業Aの開設する第2サイト211から、商品を提供する企業Xの開設する第1サイト341へのアクセスから、企業Bの開設する第2サイト212から商品を提供する企業Xの開設する第1サイト342へのアクセスに変化していた場合、企業Aの施設で使用可能な企業Xの商品に使用するクーポンなどをユーザ情報に基づいて配信するようにしてもよい。このような処理により、企業Aは、企業Xの商品を提供することにより、企業Aのクーポンによるユーザの購買行動の変化を起こすことが可能となるため、より企業Aに対して企業Xの商品の提供を促進させることができ、企業Aの購買を通じてユーザの商品へのエンゲージメントを向上させることができる。
【0039】
制御部31は、ユーザ端末10を使用するユーザ100が第2サイト21で購入した商品の購入履歴情報を取得し、関連情報及び購入履歴情報に基づいて、ユーザ100が購入した商品の情報を取得する。
すなわち、上述したように、第2サイト21は、例えば、商品を通信販売するためのサイト等であってもよい。この場合、制御部31は、ユーザ端末10を使用するユーザ100が第2サイト21で商品を購入した場合に、商品の購入履歴(購入履歴情報)を取得する。購入履歴情報には、ユーザ端末10のIDが関連付けられていてもよい。
制御部31は、購入履歴情報をユーザ端末10から取得してもよく、購入履歴情報を、第2サイト21を提供する企業等(例えば、サーバ20等)から取得してもよい。
【0040】
制御部31は、例えば、ユーザ端末10が第2サイト21を利用する場合(商品を購入する場合)の情報(ログイン情報又はID)、購入履歴情報、及び、記憶部33に記憶される関連情報に基づいて、どのユーザ端末10(ユーザ100)が第2サイト21において何の商品を購入したか特定することが可能である。制御部31は、ユーザ100が購入した商品の情報として、商品名、商品の種類(一例として、掃除用品、衛生用品及びペット用品等)、及び、購入した商品の数量等のうち少なくとも1つを取得することが可能である。
【0041】
なお、制御部31が第2サイト21から購入履歴情報を取得する場合、第2サイト21を提供する企業等(例えば、サーバ20等)は、例えば、購入履歴情報に商品名等を含ませなくともよい。すなわち、第2サイト21を提供する企業等(例えば、サーバ20等)は、一例として、商品の種類、及び、ユーザ100が購入した商品の数量のうち少なくとも一方を購入履歴情報に含ませてもよい。これにより、第2サイト21を提供する企業等(例えば、サーバ20等)は、ユーザ100が第1サイト34を提供する企業Iとは異なる他社の商品を購入した場合でも、その企業Iに購入履歴情報を提供することができる。
【0042】
制御部31は、ユーザ端末10に対して第1サイト34で提供する商品のクーポンを提供することとしてもよい。クーポンは、例えば、店舗において商品を購入する際に購入金額を割り引くクーポン、店舗において商品を購入する際に1又は複数の商品を試供品として提供するクーポン、店舗において商品を購入する際に1又は複数の商品と交換することができるクーポン等であってもよい。クーポンは、上述した一例に限らず、ユーザ端末10を使用するユーザ100が商品を購入する際に何らかの利益を享受することができるもの等、種々のものであってもよい。
【0043】
一例として、制御部31は、ユーザG(ユーザ端末10)が時間Fにおいて商品「新生児用のおむつ」を紹介する第1サイト34のページを閲覧して履歴情報が作成された場合、又は、第2サイト21(例えば、通信販売サイト等を提供する企業J)においておむつの購入履歴情報が作成された場合、計時部(図示せず)の計時に基づく所定の期間経過後の時間Hにおいて、ユーザG(ユーザ端末10)に、第1サイト34を提供する企業Kに関する商品のクーポンを提供してもよい。この場合、そのクーポンの一例は、種々のおむつに利用できるクーポン、Sサイズのおむつに利用できるクーポン、及び、第2サイト21を提供する企業Jにおいて利用できる企業Kの商品(おむつ)のクーポン等であってもよい。第2サイト21を提供する企業Jで利用できるクーポンは、第2サイト21が企業Jの通信販売サイトの場合にはそのサイトで利用できるクーポン、及び、第2サイト21を提供する企業Jが小売店等の店舗の場合には企業Jが展開する実店舗で利用できるクーポン等であってもよい。
【0044】
同様に、一例として、制御部31は、企業Jが提供する第2サイト21を介して、企業Kが提供する第1サイト34にユーザG(ユーザ端末10)が接続し、そのユーザG(ユーザ端末10)が時間Fにおいて商品「新生児用のおむつ」を紹介するページを閲覧して履歴情報が作成された場合、計時部(図示せず)の計時に基づく所定の期間経過後の時間Hにおいて、再度、「新生児用のおむつ」を紹介するページを閲覧して履歴情報が作成されると、再度、赤ちゃんが誕生したと推定して、ユーザG(ユーザ端末10)に、企業Kに関する商品のクーポンを提供してもよい。この場合、企業Kに関する商品のクーポンは、上述した一例の場合と同様のクーポンであってもよい。
【0045】
なお、制御部31は、商品のクーポンの代わりに、上述したようなポイントを提供してもよい。上述した「制御部31は、ユーザ端末10に対して第1サイト34で提供する商品のクーポンを提供する」ことには、「制御部31は、ユーザ端末10に対して第1サイト34で提供する商品のポイントを提供する」ことも含まれる。
【0046】
制御部31は、ユーザ端末10で取得される位置情報と、第2サイト21を提供する施設(企業)の位置情報(施設位置情報)とに基づいて、その施設(企業)にユーザ端末10を使用するユーザ100が訪問したと判定される場合、ユーザ端末10に対して、第1サイト34で提供する商品に関するポイントを提供することとしてもよい。
【0047】
ユーザ端末10は、例えば、GNSS(Global Navigation Stellite System)等を利用して、自機の位置(位置情報)を取得し、その位置情報を情報処理装置30に送信することが可能である。制御部31は、ユーザ端末10から位置情報を取得する。
また、情報処理装置30は、例えば、施設が立地する位置に関する情報(施設位置情報)を記憶部33に記憶することとしてもよい。
制御部31は、例えば、ユーザ端末10で取得される位置情報に基づく位置と、施設位置情報に基づく位置とが同一又は略同一の場合、ユーザ端末10を使用するユーザ100が施設を訪問したと推定することとしてもよい。一例として、ユーザ端末10で取得される位置情報に基づく位置Lと、施設位置情報に基づく位置Mとが略同一の場合とは、施設位置情報に基づく位置Mから所定の距離以内にユーザ端末10の位置Lがある場合であってもよい。
【0048】
ポイントは、ユーザ端末10を使用するユーザ100が訪問した施設が提供する第2サイト21(一例として、通信販売サイト等)で利用可能であってもよく、ユーザ100が次回その施設に訪問した場合にその施設において利用可能であってもよい。この場合、制御部31は、ポイントの代わりに、ポイントと共に、ユーザ端末10を使用するユーザ100が訪問した施設で利用可能なクーポンをユーザ端末10に提供してもよい。
【0049】
制御部31は、ポイントに関するポイントデータに、第1サイト34を提供する第1施設(企業)を識別する識別コード、及び、第2サイト21を提供する第2施設(企業)においてポイントを利用できるその第2施設(企業(実店舗))が立地する地域に関する地域コードを含ませることとしてもよい。
【0050】
すなわち、制御部31は、ユーザ端末10に提供するポイント(ポイントデータ)に、そのポイントを利用できる施設を限定する情報を含ませてもよい。例えば、その限定を行う情報は、ポイントを提供する第1施設を特定するための識別コードであってもよい。これにより、制御部31は、ポイントを利用できる商品を特定することが可能になる。すなわち、ユーザ端末10は、例えば、ポイントを提供した第1施設が製造する商品に対して、ポイントを利用することが可能になる。
【0051】
また、例えば、その限定を行う情報は、ユーザ端末10に提供されたポイントを利用できる、第2施設(実店舗)が立地する地域(地域コード)であってもよい。地域コードは、一例として、第2施設が立地する位置から所定の距離以内の地域、第2施設が立地する位置を含む地区及びそれの隣接地区、第2施設が立地する位置を含む市区町村、又は、第2施設が立地する位置を含む都道府県等を識別する情報であってもよい。なお、地域コードは、上述した一例に限定されることはなく、任意に設定される、ポイントを利用できる地域を特定するための情報であってもよい。
【0052】
次に、ユーザ端末10の表示部11に表示される画面が遷移する場合の一例について説明する。
図3は、ユーザ端末10の表示部11に表示される画面が遷移する場合の一例について説明するための図である。
【0053】
ユーザ端末10は、通信ネットワークを介して第2サイト21にアクセスし、第2サイト21の画像200を表示部11に表示する(図3(A)参照)。この場合、第2サイト21は、ドラッグストア等を提供する企業が提供するサイトであり、ドラッグストアで販売する商品等を掲載する。すなわち、第2サイト21は、例えば、商品の通信販売サイトであってもよい。
【0054】
ユーザ端末10は、ユーザ100の操作に基づいて、例えば、図3(A)に例示する画像200のうち「日用品」を選択し、続けて「おむつ」の商品情報の取得を希望した場合(一例として、商品情報を取得するリンク及び商品のアイコン等を選択した場合)、通信ネットワークを介して第1サイト34にアクセスする。これにより、ユーザ端末10は、第1サイト34の画像201を表示部11に表示する(図3(B)参照)。図3(B)に例示する場合、ユーザ端末10の表示部11には、「おむつ」の商品情報を提供する画像201が表示される。
【0055】
ユーザ端末10は、第1サイト34にアクセスすることにより(例えば、第1サイト34が提供する商品情報を閲覧することにより)、情報処理装置30からポイントが付与される。ユーザ端末10は、図3(C)に例示するように、情報処理装置30から付与されたポイント202を表示部11に表示することが可能である。ここで図3(C)に例示する場合、ポイント202として赤ちゃんの顔の絵が表示されており、2ポイントが溜まっていることを示す。
【0056】
次に、情報処理方法について説明する。
図4は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのシーケンス図である。
【0057】
ステップST101において、ユーザ端末10は、通信ネットワークを介して第2サイト21(サーバ20)にアクセスする。
【0058】
ステップST102において、ユーザ端末10は、第2サイト21を閲覧する。すなわち、ユーザ端末10は、サーバ20に記憶される第2サイト21のサイトデータに基づいて、第2サイト21の画像を表示部11に表示する。第2サイト21は、例えば、複数の商品が掲載されるサイト等であってもよく、商品の通信販売サイトであってもよい。
【0059】
ステップST103において、ユーザ端末10は、第2サイト21を閲覧する場合に、例えば、ユーザ100が特定の商品の情報を知りたいときには、その商品の情報を取得するリンクを選択する。
【0060】
ステップST104において、ユーザ端末10は、ステップST103の選択に応じて、通信ネットワークを介してその商品の情報を提供する第1サイト34にアクセスする。
【0061】
ステップST105において、ユーザ端末10は、第1サイト34を閲覧する。すなわち、ユーザ端末10は、情報処理装置30に記憶される第1サイト34のサイトデータに基づいて、第1サイト34の画像を表示部11に表示する。第2サイト21は、例えば、複数の商品の情報を掲載するサイト等であってもよい。
【0062】
ステップST106において、情報処理装置30は、ユーザ端末10に対してポイントを付与する。情報処理装置30は、例えば、ユーザ端末10が第1サイト34を閲覧する場合(ユーザ端末10が情報処理装置30にアクセスした場合)にポイントを付与してもよく、第1サイト34に掲載される商品を閲覧した場合にポイントを付与してもよい。この場合、情報処理装置30は、ユーザ端末10が第1サイト34を閲覧すると共に、所定の条件を満たす場合に、ポイントを付与してもよい。すなわち、一例として、情報処理装置30は、予め設定された閾値以上の時間、ユーザ端末10が第1サイト34を閲覧した場合等に、ポイントを付与してもよい。
なお、ポイントには、第1サイト34を提供する施設(企業)を識別する識別コード、及び、ポイントを利用できる施設(企業)が立地する地域コードが含まれてもよい。
【0063】
ステップST107において、ユーザ端末10は、第2サイト21を利用して商品を購入する。
【0064】
ステップST108において、ユーザ端末10は、第2サイト21で商品を購入した履歴(購入履歴情報)を情報処理装置30に送信する。なお、購入履歴情報は、ユーザ端末10が情報処理装置30に送信せず、第2サイト21を提供するサーバ20が情報処理装置30に送信してもよい。
【0065】
ステップST109において、情報処理装置30は、ステップST108で送信された購入履歴情報に基づいて、クーポンをユーザ端末10に提供する。
【0066】
ステップST110において、ユーザ端末10は、自機の位置情報を情報処理装置30に送信する。
【0067】
ステップST111において、情報処理装置30は、ユーザ端末10にポイントを不要する。すなわち、まず情報処理装置30は、ユーザ端末10から送信される位置情報と、ユーザ100が第2サイト21を提供する施設(企業)の実店舗の位置情報とに基づいて、そのユーザ100が実店舗を訪問したかを判定する。情報処理装置30は、ユーザ100が実店舗を訪問していると判定する場合、例えば、第1サイト34に掲載される商品についてのポイントをユーザ端末10に付与する。なお、ポイントには、第1サイト34を提供する施設(企業)を識別する識別コード、及び、ポイントを利用できる施設(企業)が立地する地域コードが含まれてもよい。
【0068】
ステップST112において、ユーザ端末10は、ステップST106で付与されたクーポン、ステップST109で提供されたクーポン、及び、ステップST111で付与されたクーポンを使用する。ユーザ端末10は、クーポンに識別コード及び地域コードが含まれている場合には、識別コードに基づいた商品を、地域コードに基づいた地域に立地する施設(十店舗)において利用することができる。
なお、実施形態によっては、ポイント及びクーポンを第2サイト21で利用可能としてもよい。
【0069】
次に、本実施形態の効果について説明する。
情報処理装置30は、通信ネットワーク上において、商品に関する情報を提供する第1サイト34のサイトデータを記憶する記憶部33と、ユーザ端末10と通信を行う通信部32と、ユーザ端末10が通信ネットワーク上の第1サイト34とは異なる第2サイト21を介して通信部32に接続した場合、記憶部33に記憶されるサイトデータに基づいて、ユーザ端末10に第1サイト34を利用可能にすると共に、ユーザ端末10が第1サイト34を利用して第1サイト34で提供する商品を閲覧すると、その商品に関するポイントをユーザ端末10に提供する制御部31と、を備える。
情報処理装置30は、商品に関するポイントをユーザ端末10に提供することにより、商品のエンゲージメントを高めることができる。すなわち、一例として、ユーザ端末10を使用するユーザ100は、ポイントを利用して商品を取得することができるため、情報処理装置30は、その商品についてのユーザ100の購買意欲(取得意欲)を向上させるでき、その商品のエンゲージメントを高めることができる。
【0070】
情報処理装置30では、制御部31は、ユーザ端末10を識別する識別情報に基づいて複数のユーザ端末10それぞれを識別し、識別情報毎に、第1サイト34において閲覧した商品の履歴に関する履歴情報を記憶部33に記憶することとしてもよい。
情報処理装置30は、その履歴情報に基づいて、その商品に関連するクーポンをユーザ端末10に提供し、及び、その商品に関連する広告等をユーザ端末10に提供することができる。したがって、情報処理装置30は、その商品のエンゲージメントを高めることができる。
【0071】
情報処理装置30では、記憶部33は、ユーザ端末10が第2サイト21に接続する場合のログイン情報と、識別情報とを関連付けた関連情報を記憶し、制御部31は、ユーザ端末10を使用するユーザ100が第2サイト21で購入した商品の購入履歴情報を取得し、関連情報及び購入履歴情報に基づいて、ユーザ100が購入した商品の情報を取得することとしてもよい。
情報処理装置30は、購買履歴情報に基づいて、その商品に関連するクーポンをユーザ端末10に提供し、及び、その商品に関連する広告等をユーザ端末10に提供することができる。したがって、情報処理装置30は、その商品のエンゲージメントを高めることができる。
【0072】
情報処理装置30では、記憶部33は、複数の第2サイト21それぞれに対応して配されることとしてもよい。
すなわち、複数の第2サイト21毎に第1サイト34のサイトデータを記憶する記憶部33(記憶領域)が配される。この場合、例えば、情報処理装置30は、第2サイト21毎(第2サイト21を提供する施設(企業)毎)に、第1サイト34のサイトデータ、履歴情報及び購買履歴情報等をまとめて記憶部33(記憶領域)にまとめて記憶してもよい。これにより、情報処理装置30は、第2サイト21を提供する施設(企業)に特化した記憶部33(記憶領域)を構成することができ、情報(データ)の管理を容易にすることができる。
【0073】
情報処理装置30では、記憶部33は、複数の第2サイト21それぞれに対応付けられた第1サイト34のサイトデータを記憶し、制御部31は、通信部32にユーザ端末10が接続した場合に、ユーザ端末10がアクセスした第2サイト21に応じた第1サイト34のサイトデータに基づいて、その第1サイト34をユーザ端末10に提供することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、ユーザ端末10が第2サイト21を介して第1サイト34にアクセスする場合、第2サイト21に対応した第1サイト34の画像をユーザ端末10に閲覧させることができる。これにより、情報処理装置30は、第2サイト21を提供する施設(企業)それぞれに特化した第1サイト34をユーザ端末10に提供することができる。
【0074】
情報処理装置30では、制御部31は、第1サイト34をユーザ端末10に利用させる場合、ユーザ端末10がアクセスした第2サイト21に関連する情報をユーザ端末10に提供することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、第2サイト21(第1サイト34)を利用するユーザ100の利便性を高めることができ、また、第2サイト21を提供する施設(企業)のエンゲージメントを高めることができる。
【0075】
情報処理装置30では、制御部31は、ユーザ端末10に対して第1サイト34で提供する商品のクーポンを提供することとしてもよい。
すなわち、情報処理装置30は、第1サイト34に掲載される商品(一例として、第1サイト34を提供する施設(企業)が製造する商品等)のクーポンをユーザ端末10に提供するので、その商品のエンゲージメントを高めることができる。
【0076】
情報処理装置30では、制御部31は、ユーザ端末10で取得される位置情報と、第2サイト21を提供する施設の位置情報とに基づいて、その施設にユーザ端末10を使用するユーザ100が訪問したと判定される場合、ユーザ端末10に対して、第1サイト34で提供する商品に関するポイントを提供することとしてもよい。
すなわち、情報処理装置30は、ユーザ端末10を使用するユーザ100が施設(実店舗)に訪問した場合でも、商品に関するポイントをユーザ端末10に提供する。これにより、情報処理装置30は、施設及び商品のエンゲージメントを高めることができる。
【0077】
情報処理装置30では、制御部31は、ポイントに関するポイントデータに、第1サイト34を提供する第1施設を識別する識別コード、及び、第2サイト21を提供する第2施設においてポイントを利用できるその第2施設が立地する地域に関する地域コードを含ませることとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、第2施設(例えば、実店舗等)においてユーザ100がポイントを利用することができるため、ユーザ100を第2施設へ誘導すること、及び、第2施設においてポイントの対象とする商品の購買を促すことができる。
すなわち、情報処理装置30は、第2施設(企業)及び商品それぞれへのエンゲージメントを高めることができる。
【0078】
情報処理方法では、ユーザ端末10と通信を行う通信部32とを備えるコンピュータが、通信ネットワーク上において、商品に関する情報を提供する第1サイト34のサイトデータを記憶部33に記憶する記憶ステップと、ユーザ端末10が通信ネットワーク上の第1サイト34とは異なる第2サイト21を介して通信部32に接続した場合、記憶部33に記憶されるサイトデータに基づいて、ユーザ端末10に第1サイト34を利用可能にすると共に、ユーザ端末10が第1サイト34を利用して第1サイト34で提供する商品を閲覧すると、その商品に関するポイントをユーザ端末10に提供する制御ステップと、を実行する。
情報処理方法は、商品に関するポイントをユーザ端末10に提供することにより、商品のエンゲージメントを高めることができる。すなわち、一例として、ユーザ端末10を使用するユーザ100は、ポイントを利用して商品を取得することができるため、情報処理方法は、その商品についてのユーザ100の購買意欲(取得意欲)を向上させるでき、その商品のエンゲージメントを高めることができる。
【0079】
情報処理プログラムは、コンピュータに、通信ネットワーク上において、商品に関する情報を提供する第1サイト34のサイトデータを記憶する記憶機能と、ユーザ端末10と通信を行う通信機能と、ユーザ端末10が通信ネットワーク上の第1サイト34とは異なる第2サイト21を介して通信機能に接続した場合、記憶機能に記憶されるサイトデータに基づいて、ユーザ端末10に第1サイト34を利用可能にすると共に、ユーザ端末10が第1サイト34を利用して第1サイト34で提供する商品を閲覧すると、その商品に関するポイントをユーザ端末10に提供する制御機能と、を実現させる。
情報処理プログラムは、商品に関するポイントをユーザ端末10に提供することにより、商品のエンゲージメントを高めることができる。すなわち、一例として、ユーザ端末10を使用するユーザ100は、ポイントを利用して商品を取得することができるため、情報処理プログラムは、その商品についてのユーザ100の購買意欲(取得意欲)を向上させるでき、その商品のエンゲージメントを高めることができる。
【0080】
上述した情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の制御部31は、コンピュータの演算処理装置等による制御機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置30の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の制御部31は、コンピュータの演算処理装置等を構成する制御回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置30の記憶部33及び通信部32は、例えば、演算処理装置等の機能を含む記憶機能及び通信機能として実現されもよい。また、情報処理装置30の記憶部33及び通信部32は、例えば、集積回路等によって構成されることにより記憶回路及び通信回路として実現されてもよい。また、情報処理装置30の記憶部33及び通信部32は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより記憶装置及び通信装置として構成されてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1 情報処理システム
10 ユーザ端末
11 表示部
20 サーバ
21 第2サイト
30 情報処理装置
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
34 第1サイト
100 ユーザ
図1
図2
図3
図4