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特許7578891共有システム、共有方法、保全ノード、生成ノードおよびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】共有システム、共有方法、保全ノード、生成ノードおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20241030BHJP
【FI】
G06Q10/20
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023500132
(86)(22)【出願日】2021-02-16
(86)【国際出願番号】 JP2021005639
(87)【国際公開番号】W WO2022176004
(87)【国際公開日】2022-08-25
【審査請求日】2023-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100129230
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 理恵
(72)【発明者】
【氏名】小山内 遥香
(72)【発明者】
【氏名】金丸 翔
(72)【発明者】
【氏名】高橋 謙輔
(72)【発明者】
【氏名】豊嶋 剛司
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-107203(JP,A)
【文献】特開2019-156148(JP,A)
【文献】国際公開第2020/049656(WO,A1)
【文献】特開2020-095445(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンのオペレーションチャネルを用いて、複数の顧客端末に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータを複数のノード間で共有
前記ブロックチェーンの提供チャネルを用いて、前記リソースに対する所定の工事故障の情報の前記複数の顧客端末への提供に用いられ、前記工事故障の状態と、前記工事故障に関連する前記複数の顧客端末の識別子を含む提供データを、複数のノード間で共有する制御部と
前記リソースの工事故障を監視する監視部と、
前記監視部が、前記提供データに関する工事故障の状態の更新を検知すると、検知した前記工事故障の状態を前記提供データに更新する更新部を備える保全ノードと、
前記提供チャネルを用いて、前記提供データを複数のノードと共有する制御部と、
前記提供データを参照して、更新後の前記工事故障の状態を、前記工事故障に関連する前記複数の顧客端末に通知する通知部を備える提供ノード
を備える共有システム。
【請求項2】
前記オペレーションデータを共有するノードから、前記オペレーションデータを取得し、前記オペレーションデータにおける新たな工事故障の情報を取得する取得部と、
前記新たな工事故障情報に関する他の提供データを生成する生成部と、
前記保全ノードおよび他の提供ノードに、前記他の提供データの複数のノード間での共有をリクエストし、前記保全ノードに、前記オペレーションデータにおける前記新たな工事故障の情報の、前記他の提供データへの登録をリクエストするリクエスト部を備える生成ノード
さらに備える請求項1に記載の共有システム。
【請求項3】
前記提供ノードの前記通知部は、前記複数の顧客端末のうちの1つの顧客端末から工事故障の状態の問い合わせを受信すると、前記提供データを参照して、問合せ元の前記顧客端末に関連する前記工事故障の状態を、通知する
請求項1に記載の共有システム。
【請求項4】
保全ノードが、ブロックチェーンのオペレーションチャネルを用いて、複数の顧客端末に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータを複数のノード間で共有前記ブロックチェーンの提供チャネルを用いて、前記リソースに対する所定の工事故障の情報の前記複数の顧客端末への提供に用いられ、前記工事故障の状態と、前記工事故障に関連する前記複数の顧客端末の識別子を含む提供データを、複数のノード間で共有し、
提供ノードが、前記提供チャネルを用いて、前記提供データを複数のノード間で共有し、
前記保全ノードが、前記リソースの工事故障を監視し、
前記保全ノードが、前記提供データに関する工事故障の状態の更新を検知すると、検知した前記工事故障の状態を前記提供データに更新し、
前記提供ノードが、前記提供データを参照して、更新後の前記工事故障の状態を、前記工事故障に関連する前記複数の顧客端末に通知する
共有方法。
【請求項5】
ブロックチェーンのオペレーションチャネルを用いて、複数の顧客端末に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータを複数のノード間で共有
前記ブロックチェーンの提供チャネルを用いて、前記リソースに対する所定の工事故障の情報の前記複数の顧客端末への提供に用いられ、前記工事故障の状態と、前記工事故障に関連する前記複数の顧客端末の識別子を含む提供データを、複数のノード間で共有する制御部と
前記リソースの工事故障を監視する監視部と、
前記監視部が、前記提供データに関する工事故障の状態の更新を検知すると、検知した前記工事故障の状態を前記提供データに更新する更新部
備える保全ノード。
【請求項6】
複数の顧客端末に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータを共有するノードから、前記オペレーションデータを取得し、前記オペレーションデータにおける新たな工事故障の情報を取得する取得部と、
前記新たな工事故障情報に関する他の提供データを生成する生成部と、
前記オペレーションデータを他のノードと共有する保全ノードに、前記他の提供データの複数のノード間での共有をリクエストし、前記オペレーションデータにおける前記新たな工事故障の情報の、前記他の提供データへの登録をリクエストするリクエスト部
を備える生成ノード。
【請求項7】
コンピュータを、請求項5に記載の保全ノード、または請求項6に記載の生成ノードとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共有システム、共有方法、保全ノード、生成ノードおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ブロックチェーンなどの分散台帳技術が知られている(非特許文献1)。ブロックチェーンは、分散型ネットワークを構成する複数のコンピュータそれぞれが、トランザクションの履歴を記録する台帳を持ち、トランザクションの耐改ざん性・透明性を確保する技術である。
【0003】
顧客に提供するサービスの連携に際し、新サービス等を追加する際のコストを低減するシステムがある(特許文献1)。構築システムが構築した連携サービス提供システムの構成情報が、構成情報管理クライアントに投入される。構成情報管理クライアントは、構成情報の登録完了を確認後、保全システムに通知する。
【0004】
サーバー、ネットワーク、アプリケーションを集中監視するためのオープンソースの統合監視ソフトウエアがある(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-206050号公報
【非特許文献】
【0006】
【文献】osonoi、" Blockchain/Hyperledger Fabric 入門編"、[online]、2020年11月10日、[2021年2月8日検索]、インターネット〈URL:https://speakerdeck.com/osonoi/hyperledger-fabric-ru-men-bian-750c5a73-67d6-4ee3-9378-81d624c5e48e?slide=13〉
【文献】アシスト、" Zabbix オープンソースの統合監視ツール"、[online]、2020年11月10日、[2021年2月8日検索]、インターネット〈URL:https://www.ashisuto.co.jp/product/category/system-management/zabbix/〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
顧客に提供するサービスに用いるリソースは、適宜工事が行われ、故障の発生が監視される。これらのリソースに対する工事または故障の情報は、サービスを提供する側の関係者に適宜共有される。サービスを利用する顧客に対しても、工事または故障の情報は適切に提供されるべきである。工事または故障毎に、その影響を受ける顧客は異なるので、工事または故障の情報の提供に負担がかかる場合がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、サービスを利用する顧客に対しても、工事または故障の情報を容易に提供可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様の共有システムは、顧客に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータを複数のノード間で共有する、ブロックチェーンのオペレーションチャネルと、前記リソースに対する所定の工事故障の情報の前記顧客への提供に用いられる提供データを、複数のノード間で共有する、前記ブロックチェーンの提供チャネルと、前記オペレーションチャネルおよび前記提供チャネルに参加し、前記リソースの工事故障を監視する監視部と、参加する前記提供チャネルに関する工事故障の状態の更新を検知すると、検知した前記工事故障の状態を前記提供データに更新する更新部を備える保全ノードと、前記提供チャネルに参加し、前記提供データを参照して、更新後の前記工事故障の状態を、前記顧客に通知する通知部を備える提供ノードを備える。
【0010】
本発明の一態様の共有方法は、顧客に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータを複数のノード間で共有する、ブロックチェーンのオペレーションチャネルと、前記リソースに対する所定の工事故障の情報の前記顧客への提供に用いられる提供データを、複数のノード間で共有する、前記ブロックチェーンの提供チャネルに参加する保全ノードが、前記リソースの工事故障を監視し、前記保全ノードが、参加する前記提供チャネルに関する工事故障の状態の更新を検知すると、検知した前記工事故障の状態を前記提供データに更新し、前記提供チャネルに参加する提供ノードが、前記提供データを参照して、更新後の前記工事故障の状態を、前記顧客に通知する。
【0011】
本発明の一態様の保全ノードは、顧客に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータを複数のノード間で共有する、ブロックチェーンのオペレーションチャネルと、前記リソースに対する所定の工事故障の情報の前記顧客への提供に用いられる提供データを、複数のノード間で共有する、前記ブロックチェーンの提供チャネルに参加し、前記リソースの工事故障を監視する監視部と、参加する前記提供チャネルに関する工事故障の状態の更新を検知すると、検知した前記工事故障の状態を前記提供データに更新する更新部備える。
【0012】
本発明の一態様の生成ノードは、顧客に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータに他の工事故障の情報が登録されると、前記他の工事故障情報に関する提供データを共有する、ブロックチェーンの提供チャネルを生成する生成部と、前記オペレーションデータを他のノードと共有する、ブロックチェーンのオペレーションチャネルに参加する保全ノードに、前記提供チャネルへの参加をリクエストし、前記オペレーションデータにおける前記他の工事故障の情報の、前記提供データへの登録をリクエストするリクエスト部を備える。
【0013】
本発明の一態様は、上記保全ノードまたは生成ノードとして、コンピュータを機能させるプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、サービスを利用する顧客に対しても、工事または故障の情報を容易に提供可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る共有システムのシステム構成を説明する図である。
図2図2は、共有システムの処理の概要を説明する図である。
図3図3は、オペレーションデータのデータ構造の一例を説明する図である。
図4図4は、共有システムのシーケンスを説明する図である(その1)。
図5図5は、共有システムのシーケンスを説明する図である(その2)。
図6図6は、図4-5に示すシーケンスにおいて登録されるオペレーションデータの一例を説明する図である(その1)。
図7図7は、図4-5に示すシーケンスにおいて登録されるオペレーションデータの一例を説明する図である(その2)。
図8図8は、図4-5に示すシーケンスにおいて登録されるオペレーションデータの一例を説明する図である(その3)。
図9図9は、保全ノードの機能ブロックを説明する図である。
図10図10は、保全ノードの処理を説明するフローチャートである。
図11図11は、生成ノードの機能ブロックを説明する図である。
図12図12は、各ノードに用いられるコンピュータのハードウエア構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0017】
(共有システム)
図1に示す共有システム1は、顧客に提供するサービスで用いるリソースの工事または故障の情報を、リソースの管理者等で共有するとともに、顧客に提供する。「工事または故障」を、「工事故障」と称する場合がある。
【0018】
共有システム1において、ブロックチェーンのHyperledger Fabric機能を用いて、リソースに関する情報を共有する範囲が設定される。図1に示す例において共有システム1は、オペレーションチャネルCP、第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2、構築ノード2、管理ノード3、保全ノード4、生成ノード5、第1の提供ノード6aおよび第2の提供ノード6bを備える。
【0019】
オペレーションチャネルCP、第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2は、それぞれ、ブロックチェーンのHyperledger Fabric機能を用いて、データを共有する範囲が設定されたチャネルである。チャネルに参加するノード間で、そのチャネルのデータが共有される。
【0020】
オペレーションチャネルCPは、顧客にサービスを提供するために用いられる。オペレーションチャネルCPは、顧客に提供するサービスで用いるリソースの工事故障の情報を含むオペレーションデータPを複数のノード間で共有する。オペレーションチャネルCPにおいて、オペレーションデータPが、サービス提供側のノード間で共有される。図1に示す例において、構築ノード2、管理ノード3および保全ノード4は、オペレーションチャネルCPに参加し、オペレーションデータPを共有する。
【0021】
オペレーションデータPは、例えば、顧客リソースデータおよび工事故障データを有する。顧客リソースデータは、顧客の識別子に、顧客に提供するサービスで用いるリソースの識別子を対応づける。工事故障データは、リソースに対する工事または故障の識別子に、リソースの識別子と、工事または故障の状態を対応づける。オペレーションデータPは、ブロックチェーンの仕組みで形成されるので、トランザクションの耐改ざん性または透明性を担保する。
【0022】
構築ノード2は、顧客とのサービス契約に関し、顧客の情報および契約の情報を、オペレーションデータPに登録する。管理ノード3は、顧客へのサービス提供に際し、そのサービスの情報およびそのサービスで割り当てるリソースの情報を、オペレーションデータPに登録する。保全ノード4は、顧客へのサービスの提供に用いられるリソースに対する工事予定の情報、またはリソースの監視時に検知した故障の発生の情報を、オペレーションデータPに登録する。
【0023】
第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2は、工事故障の情報を顧客に提供するために用いられる。第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2は、それぞれリソースに対する所定の工事故障の情報の顧客への提供に用いられる提供データVを、複数のノード間で共有する。第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2は、それぞれ異なる工事故障の情報を共有する。第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2はそれぞれ、ブロックチェーンの仕組みで形成されるので、トランザクションの耐改ざん性または透明性を担保する。
【0024】
第1の提供チャネルCV1において第1の提供データV1が、保全ノード4および第1の提供ノード6a間で共有される。保全ノード4は、オペレーションチャネルCPにも参加し、工事故障の情報をオペレーションデータPに登録するとともに、第1の提供チャネルCV1に関連する工事故障の情報を第1の提供データV1に登録する。第1の提供ノード6aは、第1の提供チャネルCV1で共有される工事故障の情報を、その工事故障に関連する顧客端末9aに通知する。
【0025】
第2の提供チャネルCV2において第2の提供データV2が、保全ノード4および第2の提供ノード6b間で共有される。保全ノード4は、オペレーションチャネルCPにも参加し、工事故障の情報をオペレーションデータPに登録するとともに、第2の提供チャネルCV2に関連する工事故障の情報を第2の提供データV2に登録する。第2の提供ノード6bは、第2の提供チャネルCV2で共有される工事故障の情報を、その工事故障に関連する顧客端末9bに通知する。
【0026】
第1の提供データV1および第2の提供データV2は、それぞれ、所定の工事故障の識別子に、工事故障の状態と、工事故障の対象となるリソースに関連する顧客の識別子を対応づける。第1の提供データV1と第2の提供データV2は、それぞれ異なる工事故障の識別子に関する情報を有する。第1の提供データV1および第2の提供データV2は、ブロックチェーンの仕組みで形成されるので、トランザクションの耐改ざん性または透明性を担保する。
【0027】
生成ノード5は、オペレーションチャネルCPにおいて新たな工事故障が登録されると、その工事故障の情報を顧客に提供するための提供チャネルCVを生成する。提供チャネルCVは、オペレーションチャネルにおいて登録される工事故障毎に生成される。工事故障は、共有システム1においてカウントされる1つの工事または1つの故障であって、その工事または故障が完了するまで、1つの識別子で特定される。提供チャネルCVにおいて共有される提供データVは、工事故障の情報として、所定の工事故障の識別子に、工事故障の状態と、工事故障の対象となるリソースまたはサービスに関連する顧客の識別子を対応づける。
【0028】
図1に示す例において、共有システム1は、1つのオペレーションチャネルCPと2つの提供チャネルCV1およびCV2を備える場合を説明するが、これに限らない。共有システム1は、1つ以上のオペレーションチャネルCPと、リソースに対して発生した工事または故障毎に、提供チャネルCVを備えれば良い。
【0029】
図1に示す例において、保全ノード4が、第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2の両方に参加する場合を説明するが、これに限らない。共有システムは、複数の保全ノード4を備え、一つの保全ノードが第1の提供チャネルCV1に参加し、他の一つの保全ノードが第2の提供チャネルCV2に参加しても良い。
【0030】
第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2を特に区別しない場合、単に提供チャネルCVと記載される場合がある。第1の提供ノード6aおよび第2の提供ノード6bを特に区別しない場合、単に提供ノード6と記載する場合がある。第1の提供データV1および第2の提供データV2を特に区別しない場合、単に提供データVと記載する場合がある。
【0031】
図2を参照して、共有システム1における処理の概要を説明する。図2は、(1)オペレーションチャネルCPへの新規の顧客情報および契約情報の登録処理、(2)オペレーションチャネルCPへのリソースに対する工事故障情報の登録処理、(3)登録された工事故障情報を顧客に提供する提供チャネルCVの生成処理、(4)提供チャネルCVで共有される工事故障情報の顧客への通知処理を示す。
【0032】
顧客が新規にサービスを契約すると、ステップS1において構築ノード2は、その顧客情報および契約情報を、オペレーションチャネルCPに登録するトランザクションを発行する。顧客情報および契約情報は、オペレーションデータPに登録される。顧客情報および契約情報が登録されたオペレーションデータPは、オペレーションチャネルCPに参加するノード間で緩やかに同期される。
【0033】
ステップS2において管理ノード3は、ステップS1で登録された契約情報に従って、顧客に提供するサービス情報を更新し、さらにそのサービスを顧客提供するためのリソースを割り当てる。管理ノード3は、サービス情報およびリソース情報を、オペレーションチャネルCPに登録するトランザクションを発行する。サービス情報およびリソース情報は、オペレーションデータPに登録される。サービス情報およびリソース情報が登録されたオペレーションデータPは、オペレーションチャネルCPに参加するノード間で緩やかに同期される。
【0034】
ステップS3において保全ノード4は、顧客に提供するサービスで割り当てられたリソースを監視する。保全ノード4は、リソースに対する工事故障を検知すると、検知した工事故障情報に従って、オペレーションチャネルCPに登録するトランザクションを発行する。工事故障情報は、オペレーションデータPに登録される。工事故障情報が登録されたオペレーションデータPは、オペレーションチャネルCPに参加するノード間で緩やかに同期される。
【0035】
生成ノード5は、オペレーションデータPにおいて新たな工事故障の情報が登録されたことを検出すると、ステップS4において、その工事故障に関係する顧客の識別子を検索する。ステップS5において生成ノード5は、ステップS4で検索した顧客に対して、その工事故障の情報を提供するための提供チャネルCVを生成する。
【0036】
ステップS6において生成ノード5は、保全ノード4および提供ノード6に、ステップS5で生成した提供チャネルCVへの参加をリクエストする。ステップS6において生成ノード5は、ステップS4で顧客の識別子を検索する契機となった工事故障に関する情報を、提供チャネルCVに登録するよう、保全ノード4にリクエストする。保全ノード4は、オペレーションチャネルCPから、提供チャネルCVに関する工事故障の情報、およびその工事故障の対象となるリソースが割り当てられた顧客の情報を取得する。保全ノード4は、取得した工事故障の情報および顧客の情報を、提供チャネルCVに登録するトランザクションを発行する。また保全ノード4は、オペレーションチャネルCPにおいて、提供チャネルCVに関する工事故障情報が更新されると、更新後の情報を提供チャネルCVに登録するトランザクションを発行する。更新された工事故障の情報は、提供チャネルCVに登録される。工事故障の情報が登録された提供データVは、提供チャネルCVに参加するノード間で緩やかに同期される。
【0037】
提供ノード6は、提供チャネルCVの提供データVを監視し、提供データVのデータが更新されると、ステップS7において、更新後のデータを顧客に提供する。
【0038】
提供ノード6は、提供データVを参照して、更新後の工事故障の状態を、顧客に通知する通知する。提供ノード6は、提供データVを参照して、顧客のメールアドレスなどの連絡先を特定する。提供ノード6は、特定した連絡先に、提供データVで更新された工事故障の状態を通知する。提供ノード6は、更新後のデータが所定の条件に満たす場合、更新後のデータを顧客に提供し、満たさない場合、顧客に提供しないなど、選択的にデータを提供しても良い。
【0039】
図3を参照して、オペレーションチャネルCPで共有されるオペレーションデータPの一例を説明する。オペレーションデータPは、顧客情報、契約情報、サービス情報、サービスリソース情報、リソース情報、工事故障情報、工事故障-リソース情報、顧客-リソース情報などを備える。図3に示すデータ構造は一例であって、これに限るものではない。
【0040】
顧客情報は、顧客の識別子(ID)をキーとして、顧客名、使用サービスの識別子、連絡先等の情報を対応づける。契約情報は、顧客の識別子およびサービスの識別子をキーとして、使用開始日等の情報を対応づける。
【0041】
サービス情報は、サービスの識別子をキーとして、サービス名および使用リソースの識別子を対応づける。サービス-リソース情報は、サービスの識別子およびリソースの識別子をキーとして、使用開始日等の情報を対応づける。リソース情報は、リソースの識別子をキーとして、リソース名等を対応づける。
【0042】
工事故障情報は、工事故障の識別子をキーとして、工事故障名、発生日、復旧日、対応履歴、この工事故障により影響を受けるリソースの情報、およびサービスの情報を対応づける。工事故障-リソース情報は、工事故障の識別子およびリソースの識別子をキーとして、更新日等を対応づける。顧客-リソース情報は、顧客の識別子およびリソースの識別子をキーとして、工事故障情報を対応づける。
【0043】
図4および図5を参照して共有システム1の処理を説明する。図6ないし8において、オペレーションデータPに登録されるデータの一例を説明するが、これに限るものではない。例えば既存のサービスを顧客が申し込んだ場合、または既存のリソースを割り当てる場合などにおいて、サービス情報、リソース情報等に、予め顧客が申し込んだサービスの情報または顧客に割り当てられたリソースの情報に登録されても良い。また図6ないし図8において、工事故障情報を故障情報と記載するなど、工事および故障のうち、故障に着目して記載する。
【0044】
まずステップS101において構築ノード2は、顧客端末9から申込情報を取得する。ステップS102において構築ノード2は、オペレーションチャネルCPのオペレーションデータPに、ステップS101で取得した申込情報を更新する。ステップS102におけるオペレーションチャネルCPの更新に従って、ステップS103およびステップS104において、管理ノード3および保全ノード4の各オペレーションデータPも同期する。
【0045】
このときオペレーションデータPにおいて、図6に示すデータが登録される。図6に示す例において、顧客情報に、顧客の識別子、顧客の名前および連絡先等が登録される。契約情報に、顧客の識別子、顧客が申し込みをしたサービスの識別子等が登録される。またサービステーブル情報に、顧客が申し込みをしたサービスの識別子、およびサービス名等が登録される。
【0046】
ステップS105において管理ノード3は、ステップS103で同期された申込情報に従って、リソースを割り当て、オペレーションチャネルCPを更新する。ステップS105におけるオペレーションチャネルCPの更新に従って、ステップS106およびステップS107において、構築ノード2および保全ノード4の各オペレーションデータPも同期する。
【0047】
このときオペレーションデータPにおいて、図7に示すデータが登録される。図7に示す例において、図6に示す例に比べてさらに、サービス-リソース情報に、顧客が申し込んだサービスに割り当てたリソースの識別子等が登録される。顧客-リソース情報に、顧客の識別子と、その顧客に割り当てたリソースの識別子等が登録される。またリソース情報に、リソースの識別子、およびリソース名等が登録される。
【0048】
ステップS108において保全ノード4は、サービスで用いられるリソースの監視を開始する。ステップS109に示すように、保全ノード4は、リソースが発するアラーム等からリソースの故障を検知する。ステップS110に示すように、保全ノード4は、リソースに対する工事発生を検知する場合もある。
【0049】
保全ノード4は、工事または故障を検知すると、ステップS111においてオペレーションチャネルCPを更新する。ステップS111におけるオペレーションチャネルCPの更新に従って、ステップS112およびステップS113において、構築ノード2および管理ノード3の各オペレーションデータPも同期する。
【0050】
このときオペレーションデータPにおいて、図8に示すデータが登録される。図8に示す例において、図7に示す例に比べてさらに、故障情報に、顧客が申し込んだサービスに割り当てたリソースの識別子等が登録される。顧客-リソース情報に、顧客の識別子と、その顧客に割り当てたリソースの識別子、そのリソースに関する故障の識別子等が登録される。またリソース情報に、リソースの識別子、およびリソース名等が登録される。
【0051】
ステップS151において生成ノード5は、オペレーションチャネルCPを参照して、新たな工事故障情報を取得する。ステップS152において生成ノード5は、オペレーションチャネルCPを参照して、ステップS151で取得した新たな工事故障に関連する顧客の識別子を取得する。ステップS151において、新たな工事故障が、識別子“0001”の故障と特定される。ステップS151で特定された故障の識別子“0001”について、ステップS152において、故障情報において影響サービス“0001”かつ影響リソースの識別子“0001”を割り当てられた顧客の識別子“0001”が特定される。
【0052】
ステップS153において生成ノード5は、提供チャネルCVを生成する。生成された提供チャネルは、ステップS152で特定した顧客に対して、ステップS151で特定した故障の情報を提供するために用いられる。
【0053】
ステップS154において生成ノード5は、提供チャネルCVの生成完了通知を受信する。ステップS155において生成ノード5は、保全ノード4に、提供チャネルCVへの参加要請を送信する。ステップS156において保全ノード4は、提供チャネルCVに参加する。ステップS157において生成ノード5は、提供ノード6に、提供チャネルCVへの参加要請を送信する。ステップS158において提供ノード6は、提供チャネルCVに参加する。
【0054】
ステップS159において生成ノード5は、保全ノード4に、顧客情報および工事故障情報の提供チャネルCVへの登録を指示する。ここで登録される情報は、ステップS151で取得された工事故障と、ステップS152で取得された顧客に関する情報である。保全ノード4が提供チャネルCVに登録する情報は、通知先などの工事故障の状況を通知する際に必要となる情報、または工事故障状況などの顧客に提供しても良い情報などである。ステップS160において保全ノード4は、顧客情報および工事故障情報を、提供チャネルCVに登録する。ステップS160における提供チャネルCVの更新に従って、ステップS161において、構築ノード2および保全ノード4の各オペレーションデータPも同期する。
【0055】
ステップS162において保全ノード4は、顧客情報および工事故障情報の更新を検知すると、更新された情報を、提供チャネルCVに登録する。ステップS162における提供チャネルCVの更新に従って、ステップS163において、提供ノード6の提供データVも同期する。
【0056】
ステップS164において提供ノード6は、提供チャネルCVに属する他のノードと同期した提供データVに従って、顧客端末9に工事故障の状況を通知する。提供ノード6が顧客端末9に通知するタイミングは、提供データVおよびオペレーションデータPに設定されても良いし、生成ノード5から指定されても良い。なお図5には図示しないが、ステップS161において提供チャネルCVを同期した後に、提供ノード6は、顧客端末9に工事故障の状況を通知しても良い。また提供ノード6は、顧客端末9から問い合わせを受信すると、工事故障の状況を顧客端末9に通知しても良い。
【0057】
ステップS165において提供ノード6は、顧客端末9から工事故障の状況の問い合わせを受信する。ステップS166において提供ノード6は、顧客端末9に提供チャネルCVで登録された工事故障の状況を送信する。
【0058】
(保全ノード)
図9を参照して、保全ノード4を説明する。保全ノード4は、オペレーションチャネルCPおよび提供チャネルCVに参加する。
【0059】
保全ノード4は、オペレーションデータP、第1の提供データV1および第2の提供データV2の各データと、制御部41、監視部42、登録部43および更新部44の各機能部を備える。各データは、メモリ902またはストレージ903に記憶される。各機能は、CPU901に実装される。
【0060】
オペレーションデータP、第1の提供データV1および第2の提供データV2の各データは、それぞれ、オペレーションチャネルCP、第1の提供チャネルCV1および第2の提供チャネルCV2で、他のノードと共有される。
【0061】
制御部41は、オペレーションデータP、第1の提供データV1および第2の提供データV2を、他のノードと同期する。制御部41は、これらのデータに関してトランザクションを受信すると、そのトランザクションを処理して、これらのデータを同期する。
【0062】
監視部42は、リソースの工事故障を監視する。監視部42は、顧客に提供されるサービスに用いられるリソースを監視して、リソースに発生した工事または故障を検知する。
【0063】
登録部43は、監視部42が新たな工事故障を検知すると、工事故障の情報をオペレーションデータPに登録する。登録部43は、新たな工事または故障について、識別子を採番し、オペレーションチャネルCPに参加する各ノードのオペレーションデータPの工事故障情報を更新するトランザクションを発行する。登録部43は、保全ノード内に保有するオペレーションデータPを更新する。
【0064】
更新部44は、保全ノード4が参加する提供チャネルCVに関する工事故障の状態の更新を検知すると、検知した工事故障の状態をオペレーションデータPと提供データVに更新する。保全ノード4は、自身が参加する各提供チャネルCVに関するリソースについて、工事故障の状態の更新の有無を探索する。
【0065】
保全ノード4は、第1の提供チャネルCV1と第2の提供チャネルCV2の両方に属する。更新部44は、第1の提供チャネルCV1と第2の提供チャネルCV2のうち、第1の提供チャネルCV1に関する工事故障の状態の更新を検知した場合、第1の提供チャネルCV1に参加する各ノードの第1の提供データV1を更新するトランザクションを発行する。更新部44は、保全ノード4内に保有するオペレーションデータを更新する。
【0066】
更新部44は、保全ノード4が参加する提供チャネルCVに関係しない工事故障の状態の更新を検知すると、オペレーションデータPを更新するトランザクションを発行する。更新部44は、保全ノード4内に保有するオペレーションデータPを更新する。
【0067】
図10を参照して、保全ノード4による処理を説明する。
【0068】
ステップS201において保全ノード4は、リソースにおける工事または故障を監視する。
【0069】
ステップS202において、新たな工事または故障を検知すると、ステップS203に進む。ステップS203において、新たな工事故障を、オペレーションデータPに登録する。
【0070】
ステップS202において、工事または故障の状態の更新を検知すると、ステップS204に進む。ステップS204において、更新後の工事または故障の状態を、オペレーションデータPと提供データVに登録する。
【0071】
保全ノード4は、オペレーションチャネルCPと提供チャネルCVの両方に参加する。保全ノード4は、オペレーションチャネルに登録された情報を、その情報を必要な提供チャネルCVに登録する。提供チャネルCVには、顧客への通知に必要な情報のみが登録される。その提供チャネルCVに参加する提供ノード6は、顧客への通知に必要な情報を適切に通知することができる。
【0072】
(提供ノード)
提供ノード6は、提供チャネルCVに参加する。図1に示すように、提供ノード6は、提供データVと通知部61を備える。
【0073】
通知部61は、提供データVを参照して、更新後の工事故障の状態を、顧客に通知する。提供ノード6は、提供データVを参照して、顧客のメールアドレスなどの連絡先を特定する。通知部61は、特定した連絡先に、提供データVで更新された工事故障の状態を通知する。通知部61は、更新後のデータが所定の条件に満たす場合、更新後のデータを顧客に提供し、満たさない場合、顧客に提供しないなど、選択的にデータを提供しても良い。
【0074】
通知部61は、顧客から工事故障の状態の問い合わせを受信すると、提供データVを参照して、顧客に関連する工事故障の状態を、通知する。通知部61は、問い合わせ元の顧客に関連する工事故障情報を有する提供データVを特定し、特定した提供データを参照して、工事故障の状態を顧客に返す。
【0075】
図1には示さないが、提供ノード6は、提供データVを、他のノードと同期する制御部を備える。制御部は、これらのデータに関してトランザクションを受信すると、そのトランザクションを処理して、これらのデータを同期する。
【0076】
(生成ノード)
図11を参照して、生成ノード5を説明する。
【0077】
生成ノード5は、新規データ52のデータと、取得部51、生成部53およびリクエスト部54の各機能部を備える。データは、メモリ902またはストレージ903に記憶される。各機能は、CPU901に実装される。
【0078】
取得部51は、オペレーションデータPにおいて新規に登録された工事故障情報と、その工事故障に関連する顧客の情報を取得し、新規データ52を生成する。新規データ52は、新規に登録された工事故障情報と、その工事故障に関連する顧客の情報を含む。
【0079】
取得部51が新規データ52を生成する方法は、いくつかある。取得部51は、オペレーションチャネルCPに参加するいずれかの信頼できるノードから、オペレーションデータPを取得して、取得したオペレーションデータPから新規データ52を生成しても良い。取得部51は、オペレーションチャネルCPに参加するいずれかの信頼できるノードに、新規に登録された工事故障情報と、その工事故障に関連する顧客の情報の取得を依頼し、その依頼により生成された新規データ52を、取得部51が取得しても良い。また生成ノード5がオペレーションチャネルCPに参加する場合、生成ノード5自身が有するオペレーションデータPから、新規データ52を生成しても良い。
【0080】
生成部53は、オペレーションデータPに新たな工事故障の情報が登録されると、新たな工事故障情報に関する提供データVを共有する、ブロックチェーンの提供チャネルCVを生成する。例えば共有システム1に既に第1の提供チャネルCV1が存在する状態で、オペレーションデータPに新たな工事故障の情報が登録されると、生成部53は、新たな工事故障情報を顧客に通知するための第2の提供チャネルCV2を生成する。第2の提供チャネルCV2で、新たな工事故障情報を顧客に通知するための第2の提供データV2が共有される。
【0081】
リクエスト部54は、保全ノード4および提供ノード6に、生成部53が生成した提供チャネルへの参加をリクエストする。リクエスト部54は、保全ノード4に、オペレーションデータPにおける新たな工事故障の情報の、生成部53が生成した提供チャネルへの登録をリクエストする。生成部53が、第2の提供チャネルCV2を生成した場合、リクエスト部54は、保全ノード4および提供ノードに第2の提供チャネルCV2への参加をリクエストする。リクエスト部54は、第2の提供チャネルCV2の第2の提供データV2に、第2の提供チャネルCV2に関する工事故障の情報を顧客に通知するための情報を登録するよう、保全ノード4にリクエストする。
【0082】
生成ノード5は、一つの工事故障について、一つの提供チャネルCVを生成する。生成ノード5は、提供チャネルCVにおいて、その提供チャネルCVに関する顧客に工事故障情報を通知するための情報を登録する。
【0083】
共有システム1は、サービスを提供するオペレーターが共有する工事故障情報のうち、サービスを利用する顧客に対しても、そのサービスに関係する工事または故障の情報を容易に提供することができる。
【0084】
上記説明した本実施形態の各ノードは、例えば、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)901と、メモリ902と、ストレージ903(HDD:Hard Disk Drive、SSD:Solid State Drive)と、通信装置904と、入力装置905と、出力装置906とを備える汎用的なコンピュータシステムが用いられる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされたプログラムを実行することにより、各ノードの各機能が実現される。
【0085】
なお、各ノードは、1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されても良い。また各ノードは、コンピュータに実装される仮想マシンであっても良い。
【0086】
各ノードのプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD (Compact Disc)、DVD (Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
【0087】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0088】
1 共有システム
2 構築ノード
3 管理ノード
4 保全ノード
5 生成ノード
6 提供ノード
9 顧客端末
41 制御部
42 監視部
43 登録部
44 更新部
51 取得部
52 新規データ
53 生成部
54 リクエスト部
61 通知部
901 CPU
902 メモリ
903 ストレージ
904 通信装置
905 入力装置
906 出力装置
CP オペレーションチャネル
CV 提供チャネル
P オペレーションデータ
V 提供データ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12