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特許7582503無線通信方法、無線通信システム、及び制御局
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】無線通信方法、無線通信システム、及び制御局
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20241106BHJP
   H04B 7/0452 20170101ALI20241106BHJP
【FI】
H04B7/06 150
H04B7/0452 100
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023552418
(86)(22)【出願日】2021-10-04
(86)【国際出願番号】 JP2021036669
(87)【国際公開番号】W WO2023058093
(87)【国際公開日】2023-04-13
【審査請求日】2024-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五藤 大介
(72)【発明者】
【氏名】山下 史洋
(72)【発明者】
【氏名】松井 宗大
(72)【発明者】
【氏名】糸川 喜代彦
(72)【発明者】
【氏名】加納 寿美
(72)【発明者】
【氏名】嶋 正樹
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-519956(JP,A)
【文献】特表2015-523757(JP,A)
【文献】特表2018-512779(JP,A)
【文献】関 宏之 他,5G実現に向けた超高密度分散アンテナシステムによる大容量化の取り組み,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.115 No.233,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2015年09月24日,pp.65-70
【文献】香月 諒大 他,クラウド無線アクセスネットワークのためのフロントホール制約を考慮したビームフォーミング法の一検討,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.116 No.202,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2016年08月22日,pp.57-62
【文献】須山 聡 他,5G実現に向けたMassive MIMO技術の研究開発,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.116 No.257,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2016年10月13日,pp.167-172
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
H04B 7/0452
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアンテナを備えて移動する1つ以上の送受信局と、複数のアンテナを備える基地局とが無線通信を行う無線通信方法において、
電波を送受信する前記アンテナそれぞれの位置情報に基づいて、1つ以上のチャネルそれぞれに対するチャネル情報を推定するチャネル情報推定工程と、
チャネル情報を推定したチャネルそれぞれに影響を与える外的要因を予測する外的要因予測工程と、
推定したチャネル情報それぞれ、及び予測した外的要因に基づいて、チャネル情報を推定したチャネルそれぞれのチャネル容量を算出するチャネル容量算出工程と、
前記1つ以上の送受信局と前記基地局とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを、算出したチャネル容量それぞれに基づいて決定する組合せ決定工程と、
決定した組合せに基づいて、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの指向性を制御する指向性制御工程と
を含むことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記基地局が備える複数の前記アンテナは、
前記送受信局が備える前記アンテナの少なくともいずれかと通信可能である範囲内で、予測する外的要因の影響に差が生じ得るように離されて配置されていること
を特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
外的要因の予測を更新した場合、チャネルそれぞれに対するチャネル情報を改めて推定すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
複数のアンテナを備えて移動する1つ以上の送受信局と、複数のアンテナを備える基地局とが無線通信を行う無線通信システムにおいて、
電波を送受信する前記アンテナそれぞれの位置情報に基づいて、1つ以上のチャネルそれぞれに対するチャネル情報を推定するチャネル情報推定部と、
前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれに影響を与える外的要因を予測する外的要因予測部と、
前記チャネル情報推定部が推定したチャネル情報それぞれ、及び前記外的要因予測部が予測した外的要因に基づいて、前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれのチャネル容量を算出するチャネル容量算出部と、
前記1つ以上の送受信局と前記基地局とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを、前記チャネル容量算出部が算出したチャネル容量それぞれに基づいて決定する組合せ決定部と、
前記組合せ決定部が決定した組合せに基づいて、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの指向性を制御する指向性制御部と
を有することを特徴とする無線通信システム。
【請求項5】
前記基地局が備える複数の前記アンテナは、
前記送受信局が備える前記アンテナの少なくともいずれかと通信可能である範囲内で、前記外的要因予測部が予測する外的要因の影響に差が生じ得るように離されて配置されていること
を特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
【請求項6】
前記チャネル情報推定部は、
前記外的要因予測部が外的要因の予測を更新した場合、チャネルそれぞれに対するチャネル情報を改めて推定すること
を特徴とする請求項4又は5に記載の無線通信システム。
【請求項7】
複数のアンテナを備えて移動する1つ以上の送受信局と、複数のアンテナを備える基地局とが行う無線通信を制御する制御局において、
電波を送受信する前記アンテナそれぞれの位置情報に基づいて、1つ以上のチャネルそれぞれに対するチャネル情報を推定するチャネル情報推定部と、
前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれに影響を与える外的要因を予測する外的要因予測部と、
前記チャネル情報推定部が推定したチャネル情報それぞれ、及び前記外的要因予測部が予測した外的要因に基づいて、前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれのチャネル容量を算出するチャネル容量算出部と、
前記1つ以上の送受信局と前記基地局とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを、前記チャネル容量算出部が算出したチャネル容量それぞれに基づいて決定する組合せ決定部と、
前記組合せ決定部が決定した組合せに基づいて、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの指向性を制御する指向性制御部と
を有することを特徴とする制御局。
【請求項8】
前記チャネル情報推定部は、
前記外的要因予測部が外的要因の予測を更新した場合、チャネルそれぞれに対するチャネル情報を改めて推定すること
を特徴とする請求項7に記載の制御局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信方法、無線通信システム、及び制御局に関する。
【背景技術】
【0002】
高度2,000km以下の地球周回軌道である低軌道(LEO:low Earth orbit)は、静止軌道(GEO:Geostationary Earth orbit)よりも地表との距離が近いため、様々なメリットを有する通信システムである。
【0003】
例えば、衛星と地上局との距離が1/10以下になることにより、伝搬遅延を大幅に小さくすることが可能である。また、伝搬距離が小さいことにより、伝搬損失も小さくなる。そのため、送信機の低消費電力化や、衛星及び地上端末局の小型化につながり、設備コストを下げることも可能となる。
【0004】
LEO衛星は、GEO衛星と異なり、地上から見て常時移動する特徴がある。よって、LEO衛星システムで常時サービスを展開するためには、複数の衛星を打ち上げて全サービスエリアをカバーするように展開する必要がある。
【0005】
特に、グローバルサービスを展開する上では、地球周回に衛星コンステレーションを展開することが必須となる(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
また、LEO衛星サービスにおいて、地上端末の通信容量を増加させたり、収容端末数を増やす場合、通信データを基地局と通信するフィーダリンクの回線も大容量である必要がある。
【0007】
通信容量を大容量化するためには、より広帯域な通信が可能な高周波数帯の利用が望ましい。特に、衛星分野では、20~30GHz帯のKa帯や、40~50GHz帯のQ/V帯の活用が検討されている(例えば、非特許文献2参照)。
【0008】
これらの帯域を用いるシステムでは、降雨減衰の影響が大きく、降雨時には通信断が発生してしまうことを許容するシステム構築が必要である。降雨対策として、例えば遠隔地に配置した複数のアンテナを用いたサイトダイバーシチなどが検討されている。
【0009】
さらに通信容量を大容量化する手法として、通常衛星と地上基地局とが単一アンテナ間で通信を行うのではなく、複数アンテナを用いて空間多重伝送を行うMIMO(multiple-input multiple output)技術を活用する手法がある(例えば、非特許文献3参照)。
【0010】
このように、衛星通信においても、通信容量を大容量化するためには、MIMO技術を活用することが望ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【文献】I. del Portillo Barrios, B. Cameron, and E. Crawley, “A technical comparison of three low earth orbit satellite constellation systems to provide global broadband,” Acta Astronautica, vol. 159, 2019.
【文献】T. Rossi, F. Maggio, M. De Sanctis, M. Ruggieri, S. Falzini and M. Tosti, "System analysis of smart gateways techniques applied to Q/V-band high throughput satellites," 2014 IEEE Aerospace Conference, 2014, pp. 1-10.
【文献】A. Knopp, R. T. Schwarz, D. Ogermann, C. A. Hofmann and B. Lankl, "Satellite System Design Examples for Maximum MIMO Spectral Efficiency in LOS Channels," IEEE GLOBECOM 2008 - 2008 IEEE Global Telecommunications Conference, 2008, pp. 1-6.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、LEO衛星のような常時移動している移動局を備えた無線通信システムでは、地上局とLEO衛星との間の通信環境や天候などの条件は刻々と変化していく。そのため、従来の衛星を用いた無線通信システムでは、サイトダイバーシチ技術とMIMO技術を併用することはできなかった。
【0013】
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、複数のアンテナを用いて無線通信を行う場合に、チャネルそれぞれに影響を与える外的要因が存在しても、無線通信の大容量化と安定性の向上を可能にすることができる無線通信方法、無線通信システム、及び制御局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施形態にかかる無線通信方法は、複数のアンテナを備えて移動する1つ以上の送受信局と、複数のアンテナを備える基地局とが無線通信を行う無線通信方法において、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの位置情報に基づいて、1つ以上のチャネルそれぞれに対するチャネル情報を推定するチャネル情報推定工程と、チャネル情報を推定したチャネルそれぞれに影響を与える外的要因を予測する外的要因予測工程と、推定したチャネル情報それぞれ、及び予測した外的要因に基づいて、チャネル情報を推定したチャネルそれぞれのチャネル容量を算出するチャネル容量算出工程と、前記1つ以上の送受信局と前記基地局とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを、算出したチャネル容量それぞれに基づいて決定する組合せ決定工程と、決定した組合せに基づいて、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの指向性を制御する指向性制御工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムは、複数のアンテナを備えて移動する1つ以上の送受信局と、複数のアンテナを備える基地局とが無線通信を行う無線通信システムにおいて、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの位置情報に基づいて、1つ以上のチャネルそれぞれに対するチャネル情報を推定するチャネル情報推定部と、前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれに影響を与える外的要因を予測する外的要因予測部と、前記チャネル情報推定部が推定したチャネル情報それぞれ、及び前記外的要因予測部が予測した外的要因に基づいて、前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれのチャネル容量を算出するチャネル容量算出部と、前記1つ以上の送受信局と前記基地局とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを、前記チャネル容量算出部が算出したチャネル容量それぞれに基づいて決定する組合せ決定部と、前記組合せ決定部が決定した組合せに基づいて、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの指向性を制御する指向性制御部とを有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一実施形態にかかる制御局は、複数のアンテナを備えて移動する1つ以上の送受信局と、複数のアンテナを備える基地局とが行う無線通信を制御する制御局において、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの位置情報に基づいて、1つ以上のチャネルそれぞれに対するチャネル情報を推定するチャネル情報推定部と、前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれに影響を与える外的要因を予測する外的要因予測部と、前記チャネル情報推定部が推定したチャネル情報それぞれ、及び前記外的要因予測部が予測した外的要因に基づいて、前記チャネル情報推定部がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれのチャネル容量を算出するチャネル容量算出部と、前記1つ以上の送受信局と前記基地局とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを、前記チャネル容量算出部が算出したチャネル容量それぞれに基づいて決定する組合せ決定部と、前記組合せ決定部が決定した組合せに基づいて、電波を送受信する前記アンテナそれぞれの指向性を制御する指向性制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数のアンテナを用いて無線通信を行う場合に、チャネルそれぞれに影響を与える外的要因が存在しても、無線通信の大容量化と安定性の向上を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施形態にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。
図2】基地局が有する機能を例示する機能ブロック図である。
図3】移動局が有する機能を例示する機能ブロック図である。
図4】制御局が有する機能を例示する機能ブロック図である。
図5】制御局の動作例を示すフローチャートである。
図6】基地局動作例を示すフローチャートである。
図7】移動局の動作例を示すフローチャートである。
図8】無線通信システムの構成例及び第1動作例を模式的に示す図である。
図9】無線通信システムの第2動作例を模式的に示す図である。
図10】無線通信システムの第3動作例を模式的に示す図である。
図11】無線通信システムの第4動作例を模式的に示す図である。
図12】無線通信システムの第5動作例を模式的に示す図である。
図13】無線通信システムの第6動作例を模式的に示す図である。
図14】無線通信システムの第7動作例を模式的に示す図である。
図15】無線通信システムの第8動作例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を用いて一実施形態にかかる無線通信システムについて説明する。図1は、一実施形態にかかる無線通信システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、一実施形態にかかる無線通信システム1は、例えば基地局(地上基地局)2、N個の移動局4-1~4-N、及び制御局6を有する。なお、無線通信システム1は、制御局6を備えず、制御局6が備える機能を基地局2などが備えていてもよい。
【0020】
基地局2は、例えば3つのアンテナ3a~3cを備えている。移動局4-1~4-Nは、例えばそれぞれ3つのアンテナ5a~5cを備えてサービスエリアを移動するLEO衛星である。なお、移動局4-1~4-Nは、LEO衛星に限定されることなく、複数のアンテナを備えて移動する1つ以上の送受信局であればよい。
【0021】
そして、1つ以上の移動局4-1~4-Nの少なくともいずれかは、基地局2との間で無線によるMIMO通信を行う。このとき、基地局2及び移動局4-1~4-Nの少なくともいずれかはチャネル情報を推定する機能を備えていることとする。
【0022】
なお、基地局2それぞれのアンテナ3a~3cは、移動局4-1~4-Nそれぞれが備えるアンテナ5a~5cの少なくともいずれかと通信可能である範囲内で、例えば降雨などのチャネルそれぞれに影響を与える外的要因の影響に差が生じ得るように、互いに遠くに離されて配置されている。
【0023】
制御局6は、基地局2及び移動局4-1~4-Nそれぞれに対して制御情報を送信することにより、基地局2及び移動局4-1~4-Nそれぞれを制御する。以下、移動局4-1~4-Nのように複数ある構成のいずれかを特定しない場合には、単に移動局4などと略記する。
【0024】
図2は、基地局2が有する機能を例示する機能ブロック図である。図2に示すように、基地局2は、制御情報受信部20、通信対象決定部21、指向方向制御部22、並列/直列変換部23、受信信号復調部24、周波数変換部25、周波数変換部26、送信信号生成部27、直列/並列変換部28、及び上述したアンテナ3a~3cを有する。
【0025】
制御情報受信部20は、制御局6が送信した制御情報を受信し、通信対象決定部21、並列/直列変換部23、及び直列/並列変換部28に対して出力する。
【0026】
通信対象決定部21は、制御情報受信部20から入力された制御情報に基づいて、通信対象となる移動局4-1~4-Nの少なくともいずれかを決定し、決定した結果を指向方向制御部22に対して出力する。なお、通信対象決定部21は、移動局4-1~4-Nの少なくともいずれかを決定した場合に、それぞれのアンテナ5a~5cの少なくともいずれかも決定する。
【0027】
指向方向制御部22は、通信対象決定部21が決定した移動局4(及びアンテナ5)と通信を行うアンテナ3a~3cの少なくともいずれかの指向性を制御する。例えば、指向方向制御部22は、各時刻の移動局4-1~4-Nの位置を示す位置情報に基づいて、アンテナ3a~3cの指向性を制御する。
【0028】
並列/直列変換部23は、制御情報受信部20から入力された制御情報に基づいて、アップリンクのデータのビット情報を並列/直列変換し、受信信号復調部24に対して出力する。なお、並列数は、制御情報に含まれる通信対象の接続数とする。
【0029】
受信信号復調部24は、並列/直列変換部23から入力されたビット情報を復調し、周波数変換部25に対して出力する。すなわち、受信信号復調部24は、電気信号をビット列に復調する機能を備える。
【0030】
周波数変換部25は、受信信号復調部24から入力された電気信号の周波数をアンテナ3a~3c(空中線)から送出する所定周波数の無線信号に変換し、アンテナ3a~3cに対して出力する。
【0031】
周波数変換部26は、アンテナ3a~3cから入力される無線信号を所定周波数の電気信号に変換し、送信信号生成部27に対して出力する。
【0032】
送信信号生成部27は、周波数変換部26から入力された電気信号を変調してビット情報を生成し、直列/並列変換部28に対して出力する。
【0033】
直列/並列変換部28は、制御情報受信部20から入力された制御情報に基づいて、送信信号生成部27から入力されたビット情報を直列/並列変換してダウンリンクのデータとする。なお、並列数は、制御情報から得られる通信対象の接続数に設定する。
【0034】
図3は、移動局4が有する機能を例示する機能ブロック図である。図3に示すように、移動局4それぞれは、制御情報受信部40、通信対象決定部41、指向方向制御部42、周波数変換部43、受信信号復調部44、並列/直列変換部45、直列/並列変換部46、送信信号生成部47、周波数変換部48、指向方向制御部49、及び上述したアンテナ5a~5cを有する。
【0035】
制御情報受信部40は、制御局6が送信した制御情報を受信し、通信対象決定部41に対して出力する。
【0036】
通信対象決定部41は、制御情報受信部40から入力された制御情報に基づいて、通信対象となる基地局2のアンテナ3a~3cの少なくともいずれかを決定し、決定した結果を指向方向制御部42、並列/直列変換部45、直列/並列変換部46、及び指向方向制御部49に対して出力する。
【0037】
指向方向制御部42は、通信対象決定部41が決定した基地局2のアンテナ3a~3cと通信を行うアンテナ5a~5cの少なくともいずれかの指向性を制御する。例えば、指向方向制御部42は、各時刻の移動局4-1~4-Nの位置を示す位置情報に基づいて、アンテナ5a~5cの指向性を制御する。そして、指向方向制御部42は、アンテナ5a~5cを介して受信した無線信号を周波数変換部43に対して出力する。
【0038】
周波数変換部43は、指向方向制御部42から入力された無線信号を所定周波数の電気信号に変換し、受信信号復調部44に対して出力する。
【0039】
受信信号復調部44は、受信信号復調部44から入力された電気信号を復調して、並列/直列変換部45に対して出力する。
【0040】
並列/直列変換部45は、通信対象決定部41が決定した通信対象からのデータのビット情報を並列/直列変換し、アップリンクのデータとする。なお、並列数は、制御情報に含まれる通信対象の接続数とする。
【0041】
直列/並列変換部46は、通信対象決定部41が決定した通信対象に対するデータを直列/並列変換し、送信信号生成部47に対して出力する。
【0042】
送信信号生成部47は、直列/並列変換部46から入力されたデータを変調してビット情報を生成し、周波数変換部48に対して出力する。
【0043】
周波数変換部48は送信信号生成部47から入力されたビット情報の周波数をアンテナ5a~5c(空中線)から送出する所定周波数の無線信号に変換し、アンテナ5a~5cに対して出力する。
【0044】
指向方向制御部49は、通信対象決定部41が決定した基地局2のアンテナ3a~3cと通信を行うアンテナ5a~5cの少なくともいずれかの指向性を制御する。例えば、指向方向制御部49は、各時刻の移動局4-1~4-Nの位置を示す位置情報に基づいて、アンテナ5a~5cの指向性を制御する。そして、指向方向制御部49は、アンテナ5a~5cを介して無線信号を基地局2のアンテナ3a~3cへ送信する。
【0045】
図4は、制御局6が有する機能を例示する機能ブロック図である。図4に示すように、制御局6は、記憶部60、チャネル情報推定部61、外的要因予測部62、チャネル容量算出部63、組合せ決定部64、指向性制御部65、及び送信部66を有する。
【0046】
記憶部60は、例えば移動局4-1~4-Nそれぞれの各時刻の位置を示す位置情報などを記憶している。また、記憶部60は、無線通信システム1における各チャネルに対して影響を与える外的要因の例(例えば履歴)などを記憶していてもよい。
【0047】
チャネル情報推定部61は、電波を送受信するアンテナ5a~5c(及びアンテナ3a~3c)それぞれの位置を示す位置情報に基づいて、1つ以上のチャネルそれぞれに対するチャネル情報を推定し、チャネル容量算出部63に対して出力する。例えば、チャネル情報推定部61は、記憶部60が記憶している移動局4-1~4-Nそれぞれの各時刻の位置を示す位置情報などを用いる。
【0048】
また、チャネル情報推定部61は、外的要因予測部62が外的要因の予測を更新した場合、チャネルそれぞれに対するチャネル情報を改めて推定する。
【0049】
外的要因予測部62は、チャネル情報推定部61がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれに影響を与える外的要因を予測し、チャネル容量算出部63に対して出力する。
【0050】
チャネル容量算出部63は、チャネル情報推定部61が推定したチャネル情報それぞれ、及び外的要因予測部62が予測した外的要因に基づいて、チャネル情報推定部61がチャネル情報を推定したチャネルそれぞれのチャネル容量を算出し、組合せ決定部64に対して出力する。
【0051】
組合せ決定部64は、1つ以上の移動局4と基地局2とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを、チャネル容量算出部63が算出したチャネル容量それぞれに基づいて決定し、決定した組合せを示す組合せ情報(組合せリスト)を指向性制御部65に対して出力する。
【0052】
指向性制御部65は、組合せ決定部64が決定した組合せ情報に基づいて、電波を送受信するアンテナ3a~3c及びアンテナ5a~5cそれぞれの指向性を制御する。例えば、指向性制御部65は、アンテナ3a~3c及びアンテナ5a~5cそれぞれの指向性を制御する制御情報を送信部66に対して出力する。
【0053】
送信部66は、基地局2及び移動局4-1~4-Nそれぞれに対し、指向性制御部65から入力された制御情報を対応する基地局2及び移動局4-1~4-Nに対してそれぞれ送信する。
【0054】
次に、無線通信システム1の具体的な動作例について説明する。図5は、制御局6の動作例を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップ100(S100)において、制御局6は、例えば基地局2、移動局4-1~4-N又は記憶部60から移動局4-1~4-Nの位置情報を取得する。
【0055】
ステップ102(S102)において、チャネル情報推定部61は、チャネル情報を推定する。
【0056】
ステップ104(S104)において、制御局6は、例えば基地局2又は移動局4-1~4-Nなどから天候などのチャネルに影響を与える外的要因を示す外的要因情報を取得する。
【0057】
ステップ106(S106)において、外的要因予測部62は、例えば現在のチャネルにおける外的要因を予測する。
【0058】
ステップ108(S108)において、チャネル容量算出部63は、基地局2と移動局4-1~4-Nとの間の各チャネルのチャネル容量を算出する。
【0059】
ステップ110(S110)において、組合せ決定部64は、基地局2と移動局4-1~4-Nとの間でチャネル容量が最大となるチャネルの組合せを決定する。
【0060】
ステップ112(S112)において、制御局6は、外的要因の更新の有無を確認し、更新がある場合(S112:Yes)にはS108の処理に戻り、更新がない場合(S112:No)にはS114の処理に進む。
【0061】
ステップ114(S114)において、制御局6は、基地局2及び移動局4-1~4-Nに対してそれぞれ対応する組合せリストを通知する。
【0062】
ステップ116(S116)において、制御局6は、基地局2又は移動局4-1~4-Nから現在のチャネル情報を受信する。
【0063】
ステップ118(S118)において、制御局6は、S102の処理で推定したチャネル情報が(現在のチャネル情報と比較して)正しいか否かを判定する。制御局6は、チャネル情報が正しい場合(S118:Yes)にはS112の処理に戻り、チャネル情報が正しくない場合(S118:No)にはS120の処理に進む。
【0064】
ステップ120(S120)において、制御局6は、チャネル情報を更新し、S108の処理に戻る。
【0065】
図6は、基地局2の動作例を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップ200(S200)において、基地局2は、制御局6から組合せリストを受信する。
【0066】
ステップ202(S202)において、基地局2は、組合せリストに基づいてアンテナ3a~3cの指向性を調整する。
【0067】
ステップ204(S204)において、基地局2は、指向性を調整したアンテナ3a~3cを用いて移動局4-1~4-Nの少なくともいずれかと通信を開始する。
【0068】
ステップ206(S206)において、基地局2は、現在のチャネル情報を推定する。
【0069】
ステップ208(S208)において、基地局2は、推定した現在のチャネル情報を制御局6に対して送信する。
【0070】
図7は、移動局4の動作例を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップ300(S300)において、移動局4は、制御局6から組合せリストを受信する。
【0071】
ステップ302(S302)において、移動局4は、組合せリストに基づいてアンテナ5a~5cの指向性を調整する。
【0072】
ステップ304(S304)において、移動局4は、指向性を調整したアンテナ5a~5cを用いて基地局2のアンテナ3a~3cの少なくともいずれかと通信を開始する。
【0073】
ステップ306(S306)において、移動局4は、現在のチャネル情報を推定する。
【0074】
ステップ308(S308)において、移動局4は、推定した現在のチャネル情報を制御局6に対して送信する。
【0075】
次に、無線通信システム1の構成例及び動作例についてさらに説明する。図8は、無線通信システム1の構成例及び第1動作例を模式的に示す図である。以下、移動局4の数Nは、1又は2であるとする。また、移動局4-1,4-2は、それぞれ斜線(ハッチング)で示した領域にビームを放射し、予め定められた時刻に所定の軌道で移動することとする。また、ここでは、制御局6が備える各機能は、基地局2が備えていることとする。
【0076】
移動局4は、斜線で示した領域の範囲内で通信を行うことができる。また、基地局2のアンテナ3a~3cは、それぞれ楕円で示したように指向性のあるビームを放射することとする。基地局2のアンテナ3a~3cは、それぞれパラボラアンテナ等であり、単一方向に指向の方向を定めて移動局4を追尾する。
【0077】
ここでは、アンテナ3a~3cの全てが移動局4-1と通信可能となっている。つまり、基地局2は、アンテナ3a~3cそれぞれの通信対象を移動局4-1としている。また、基地局2は、通信対象を示す情報を移動局4-1,4-2に通知する。
【0078】
図9は、無線通信システム1の第2動作例を模式的に示す図である。ここでは、アンテナ3cは、移動局4-2の通信可能領域に位置する。また、アンテナ3cと移動局4-1との間は、外的要因(例えば遮蔽、又は降雨減衰)により通信状況が劣化している。
【0079】
したがって、基地局2は、移動局4-1,4-2の位置情報に基づいて、アンテナ3cの通信対象を移動局4-1以外で最も通信品質の高い移動局4-2にする。また、基地局2は、通信対象を示す情報を移動局4-1,4-2に通知する。
【0080】
そして、基地局2は、アンテナ3a,3bの指向性を移動局4-1に向ける。このときのストリーム数は減少してしまうが、移動局4-1の送信電力の割り当てをアンテナ3a,3bの二つに集中できる。よって、1ストリーム当たりの受信電力が向上し、変調多値数増加による高速化が可能となる。つまり、ストリーム数減少による速度低下を最小限に抑えることが可能となる。
【0081】
移動局4-2は、基地局2から受信した情報に基づいて、アンテナ3cのみに指向性を向ける。このとき、移動局4-2は、マルチアンテナ利得をアンテナ3cに向けるため、利得が向上する。
【0082】
基地局2は、外的要因を通信中の特性劣化から検出してもよいが、例えば天候の予測情報が「くもり時々雨」である場合のように、通信の安定性が不十分の状態であれば、ロバスト性を担保するために事前に移動局4-1との通信を回避する方針をとってもよい。
【0083】
図10は、無線通信システム1の第3動作例を模式的に示す図である。ここでは、移動局4-1が移動し、アンテナ3b,3cの通信可能領域が移動局4-1の通信可能領域から外れている。
【0084】
そして、アンテナ3b,3cは、移動局4-2の通信可能領域に入り、かつ、移動局4-2との通信距離の方が移動局4-1との通信距離よりも短くなっている。
【0085】
基地局2は、外的要因がない場合に限り、アンテナ3b,3cの通信対象を移動局4-2に設定する。また、基地局2は、通信対象を示す情報を移動局4-1,4-2に通知する。
【0086】
アンテナbは、指向性を移動局4-2に向ける。移動局4-1は、基地局2から受信した情報に基づいて、アンテナ3aのみに指向性を向ける。移動局4-2は、基地局2から受信した情報に基づいて、アンテナ3b,3cに指向性を向ける。
【0087】
図11は、無線通信システム1の第4動作例を模式的に示す図である。ここでは、アンテナ3a~3cの通信可能領域から移動局4-1が外れている。基地局2は、アンテナ3a~3cの通信対象を全て移動局4-2に決定する。また、基地局2は、通信対象を示す情報を移動局4-1,4-2に通知する。
【0088】
アンテナ3aは、指向性を移動局4-2に向ける。移動局4-2は、当初移動局4-1が行っていたように、ビームを全てアンテナ3a~3cに向けることにより、3ストリーム伝送を行う。
【0089】
図12は、無線通信システム1の第5動作例を模式的に示す図である。ここでは、移動局4-1の通信可能領域と、移動局4-2の通信可能領域がアンテナ3cにおいて重なっている。
【0090】
このとき、アンテナ3a~3cは、移動局4-1に指向して3ストリームを形成する(移動局4-1←アンテナ3a,3b,3c)場合が考えられる。
【0091】
また、アンテナ3cが移動局4-2を指向する(移動局4-1←アンテナ3a,3b,移動局4-2←アンテナ3c)場合も考えられる。
【0092】
この場合、基地局2は、あらかじめ取得されるチャネル情報(以下、CSI:Channel State Informationに基づいて、以下の2通りの(チャネル容量C1)+(チャネル容量C2)の算出を行い、最もチャネル容量が大きくなるチャネルを選択する。
【0093】
(チャネル容量C1)は、移動局4-1のアンテナ3a~3c間の3×3行列のチャネル行列を用いて算出し、(チャネル容量C2)を0とする。
【0094】
(チャネル容量C1)は、移動局4-1のアンテナ3a,3b間の3×2行列チャネル行列を用いて算出し、(チャネル容量C2)は、移動局4-2のアンテナ3cとの間の3行のチャネルベクトルから算出する。
【0095】
図13は、無線通信システム1の第6動作例を模式的に示す図である。ここでは、無線通信システム1の第5動作例の伝送容量のパラメータに加え、各移動局4が扱う基地局2に送受信するデータトラフィックを事前に予測できるとする。このとき、無線通信システム1は、予測したデータトラフィックを用いてアンテナ3a~3cの指向性を制御してもよい。
【0096】
例えば、基地局2は、(チャネル容量C1)+(チャネル容量C2)の時間積分の算出に加えて、想定しうるトラフィックデータ量の減算を行い、積分値として高いチャネルの組合せを選択する。
【0097】
図14は、無線通信システム1の第7動作例を模式的に示す図である。ここでは、移動局4-1がアンテナ3a、3bと通信可能であるとき、チャネル状態によってはどちらか一方のシングルビームを形成した方が伝送容量が高い場合としても、外的要因により接続性が不安定になる可能性がある場合を示している。
【0098】
この場合、基地局2は、通信容量の大小に関わらず、アンテナ3a,3bの両方にマルチビームを形成し、ダイバーシティ効果を得てもよい。例えば、無線通信システム1の第7動作例は、特に降雨減衰による通信断が発生しやすい高周波数帯の利用時に有効である。
【0099】
図15は、無線通信システム1の第8動作例を模式的に示す図である。ここでは、基地局2は、複数アンテナ素子をそれぞれ備えたマルチアンテナ7a~7cを有し、マルチビームを形成可能であるとする。
【0100】
例えばマルチアンテナ7bは、移動局4-1,4-2のどちらの通信可能領域にも属しているとする。マルチアンテナ7bは、マルチビームを形成して移動局4-1,4-2の両方に独立したビームを形成できるため、マルチビームを用いて最大のチャネル容量を選択する。
【0101】
基地局2は、マルチアンテナ7bの通信対象を移動局4-1及び移動局4-2に決定する。なお、基地局2は、通信対象を示す情報を移動局4-1,4-2に通知する。
【0102】
マルチアンテナ7bは、指向性を移動局4-1,4-2に向ける。移動局4-1は、基地局2から受信した情報に基づいて、マルチアンテナ7a,7bに指向性を向ける。移動局4-2は、基地局2から受信した情報に基づいて、アンテナ3b,3cに指向性を向ける。
【0103】
このように、一実施形態にかかる無線通信システム1は、1つ以上の移動局4と基地局2とが行う無線通信の総チャネル容量が最大となるチャネルの組合せを決定し、決定した組合せに基づいて、電波を送受信するアンテナ3a~3c及びアンテナ5a~5c等の指向性を制御するので、複数のアンテナを用いて無線通信を行う場合に、チャネルそれぞれに影響を与える外的要因が存在しても、無線通信の大容量化と安定性の向上を可能にすることができる。
【0104】
なお、基地局2、移動局4、及び制御局6が有する各機能は、それぞれ一部又は全部がPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって構成されてもよいし、CPU等のプロセッサが実行するプログラムとして構成されてもよい。
【0105】
例えば、本発明にかかる制御局6(又は基地局2など)は、コンピュータとプログラムを用いて実現することができ、プログラムを記憶媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0106】
1・・・無線通信システム、2・・・基地局、3a~3c・・・アンテナ、4-1~4-N・・・移動局、5a~5c・・・アンテナ、6・・・制御局、7a~7c・・・マルチアンテナ、20・・・制御情報受信部、21・・・通信対象決定部、22・・・指向方向制御部、23・・・並列/直列変換部、24・・・受信信号復調部、25・・・周波数変換部、26・・・周波数変換部、27・・・送信信号生成部、28・・・直列/並列変換部、40・・・制御情報受信部、41・・・通信対象決定部、42・・・指向方向制御部、43・・・周波数変換部、44・・・受信信号復調部、45・・・並列/直列変換部、46・・・直列/並列変換部、47・・・送信信号生成部、48・・・周波数変換部、49・・・指向方向制御部、60・・・記憶部、」61・・・チャネル情報推定部、62・・・外的要因予測部、63・・・チャネル容量算出部、64・・・組合せ決定部、65・・・指向性制御部、66・・・送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15