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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】ウエーハの分割方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/301 20060101AFI20241108BHJP
   B24B 1/04 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
H01L21/78 F
H01L21/78 X
B24B1/04 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021005973
(22)【出願日】2021-01-18
(65)【公開番号】P2022110511
(43)【公開日】2022-07-29
【審査請求日】2023-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平岩 卓
【審査官】内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-143095(JP,A)
【文献】特開2018-041896(JP,A)
【文献】特開2010-114288(JP,A)
【文献】特開2007-073586(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/301
B24B 1/00
B24B 1/04
B24B 19/02
B24B 27/06
B26D 7/08
B26F 3/00
B28D 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に複数の分割予定ラインによって区画されたデバイス領域が複数形成されたウエーハを該分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、
環状フレームの開口にテープによって支持されたウエーハの該テープの側を保持テーブルに保持する保持ステップと、
該保持テーブルに保持されたウエーハを、該分割予定ラインに沿って第1の切削ブレードで切削し、該ウエーハを完全に分割しない深さの第1の加工溝を形成する第1の切削ステップと、
該第1の切削ステップの実施後に、該ウエーハを該第1の加工溝に沿って超音波振動を付与された第2の切削ブレードで切削し、該ウエーハを完全切断しない第2の加工溝を該第1の加工溝の溝底に形成するとともに、超音波振動によって、該第2の加工溝から下方にクラックを進展させる第2の切削ステップと、
該第2の切削ステップの実施後に、該テープを拡張して、該クラックを起点に形成されるチップ同士の間隔を広げるチップ間隔拡張ステップと、
を有する事を特徴とするウエーハの分割方法。
【請求項2】
該第2の切削ブレードは、該第1の切削ブレードより刃厚が細い事を特徴とする請求項1に記載のウエーハの分割方法。
【請求項3】
該第2の切削ステップにおいて、
残存させる該ウエーハの厚みは、該第2の切削ブレードが径方向に振幅する振幅量の半分よりも少なくとも大きい事を特徴とする請求項1に記載のウエーハの分割方法。
【請求項4】
ウエーハの上面から該第1の加工溝の溝底までの深さは、第1の加工溝の溝底から該第2の加工溝の溝底までの深さより大きい事を特徴とする請求項1に記載のウエーハの分割方法。
【請求項5】
該第2の切削ブレードを形成するボンド材は、該第1の切削ブレードを形成するボンド材よりも硬い事を特徴とする請求項1に記載のウエーハの分割方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエーハの分割方法に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波振動を付与した切削ブレードでウエーハを分割する事で、硬質な素材のウエーハであっても、目立て、切削屑の排出性、冷却効果が促進され、良好な切れ味を維持することが可能となるため、単位時間当たりの加工数を向上させて、良好に切削できる技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-107311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特に低硬度且つ低破壊靱性の素材では、特許文献1に示すように、切削ブレードに超音波を付与しながら切削すると、振動した切削ブレードがウエーハに衝突するため、表面チッピングや裏面のチッピングが大きくなるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、表裏面のチッピングを抑制することができるウエーハの分割方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの分割方法は、表面に複数の分割予定ラインによって区画されたデバイス領域が複数形成されたウエーハを該分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、環状フレームの開口にテープによって支持されたウエーハの該テープの側を保持テーブルに保持する保持ステップと、該保持テーブルに保持されたウエーハを、該分割予定ラインに沿って第1の切削ブレードで切削し、該ウエーハを完全に分割しない深さの第1の加工溝を形成する第1の切削ステップと、該第1の切削ステップの実施後に、該ウエーハを該第1の加工溝に沿って超音波振動を付与された第2の切削ブレードで切削し、該ウエーハを完全切断しない第2の加工溝を該第1の加工溝の溝底に形成するとともに、超音波振動によって、該第2の加工溝から下方にクラックを進展させる第2の切削ステップと、該第2の切削ステップの実施後に、該テープを拡張して、該クラックを起点に形成されるチップ同士の間隔を広げるチップ間隔拡張ステップと、を有することを特徴とする。
【0007】
前記ウエーハの分割方法では、該第2の切削ブレードは、該第1の切削ブレードより刃厚が細くても良い。
【0008】
前記ウエーハの分割方法では、該第2の切削ステップにおいて、残存させる該ウエーハの厚みは、該第2の切削ブレードが径方向に振幅する振幅量の半分よりも少なくとも大きくても良い。
【0009】
前記ウエーハの分割方法では、ウエーハの上面から該第1の加工溝の溝底までの深さは、第1の加工溝の溝底から該第2の加工溝の溝底までの深さより大きくても良い。
【0010】
前記ウエーハの分割方法では、該第2の切削ブレードを形成するボンド材は、該第1の切削ブレードを形成するボンド材よりも硬くても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、表裏面のチッピングを抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態1に係るウエーハの分割方法の加工対象のウエーハを示す斜視図である。
図2図2は、実施形態1に係るウエーハの分割方法の一部を実施する切削装置の構成例を示す斜視図である。
図3図3は、図2に示された切削装置の切削ユニットなどを示す正面図である。
図4図4は、図3に示された第2の切削ブレードの超音波振動する状態を模式的に示す正面図である。
図5図5は、実施形態1に係るウエーハの分割方法の流れを示すフローチャートである。
図6図6は、図5に示されたウエーハの分割方法の保持ステップを模式的に一部断面で示す側面図である。
図7図7は、図6に示されたウエーハの分割方法の第1の切削ステップを模式的に一部断面で示す側面図である。
図8図8は、図6に示されたウエーハの分割方法の第2の切削ステップを模式的に一部断面で示す側面図である。
図9図9は、図8中のIX部を拡大して一部断面で示す側面図である。
図10図10は、図5に示されたウエーハの分割方法のチップ間隔拡張ステップにおいて拡張装置がウエーハを保持した状態を模式的に一部断面で示す側面図である。
図11図11は、図5に示されたウエーハの分割方法のチップ間隔拡張ステップにおいて拡張装置がウエーハを個々のチップに個片化した状態を模式的に一部断面で示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0014】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るウエーハの分割方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るウエーハの分割方法の加工対象のウエーハを示す斜視図である。図2は、実施形態1に係るウエーハの分割方法の一部を実施する切削装置の構成例を示す斜視図である。図3は、図2に示された切削装置の切削ユニットなどを示す正面図である。図4は、図3に示された第2の切削ブレードの超音波振動する状態を模式的に示す正面図である。図5は、実施形態1に係るウエーハの分割方法の流れを示すフローチャートである。
【0015】
実施形態1に係るウエーハの分割方法は、図1に示すウエーハ1を分割する方法である。実施形態1では、ウエーハの分割方法の加工対象のウエーハ1は、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素又はSiCなどを基板2とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハなどのウエーハである。なお、本発明では、加工対象のウエーハ1は、クラックが伸びやすく、超音波付与切削では表面チッピングが大きくなる恐れが高い低硬度且つ低破壊靱性の物性を持つシリコン、サファイア、ガリウム砒素、窒化ガリウム、酸化ガリウム、リン化インジウム、又はSiCにより構成されるのが望ましい。
【0016】
ウエーハ1は、図1に示すように、交差する複数の分割予定ライン3で区画された表面4の領域(デバイス領域に相当)が複数形成され、各領域それぞれにデバイス5が形成されている。デバイス5は、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいやLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、又は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等である。
【0017】
実施形態1において、ウエーハ1は、ウエーハ1の外径よりも大径のテープ7が表面4の裏側の裏面6側に貼着され、テープ7の外縁部の内径がウエーハ1の外径よりも大径な環状フレーム8に貼着されて、環状フレーム8の内側の開口9内にテープ7により支持される。ウエーハ1は、分割予定ライン3に沿って切断されて、複数のチップ10に分割される。なお、チップ10は、基板2の一部分とデバイス5とを備える。
【0018】
実施形態1に係るウエーハの分割方法は、図2に示された切削装置100により工程の一部が実施される。図2に示された切削装置100は、ウエーハ1を保持テーブル110で保持し分割予定ライン3に沿って切削ブレード121で切削加工して、ウエーハ1を個々のチップ10に分割する切削装置である。切削装置100は、ウエーハ1を保持する保持テーブル110と、切削ユニット120と、撮像ユニット130と、制御ユニット140とを備える。切削装置100は、図2に示すように、切削ユニット120を2つ備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
【0019】
また、切削装置100は、図1に示すように、保持テーブル110と切削ユニット120とを相対的に移動させる移動ユニット150を備える。移動ユニット150は、保持テーブル110を水平方向と平行なX軸方向に加工送りする加工送りユニットであるX軸移動ユニット151と、水平方向と平行でかつX軸方向と直交する割り出し送り方向であるY軸方向に切削ユニット120を移動させる割り出し送りユニットであるY軸移動ユニット152と、X軸方向とY軸方向とにそれぞれ直交する鉛直方向に平行な切り込み送り方向であるZ軸方向に切削ユニット120を移動させるZ軸移動ユニット153と、保持テーブル110をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット154とを備える。即ち、移動ユニット30は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に保持テーブル110と切削ユニット120とを相対的に移動させるものである。
【0020】
X軸移動ユニット151は、保持テーブル110を回転移動ユニット154とともに加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、保持テーブル110を切削ユニット120に対してX軸方向に移動させるものである。X軸移動ユニット151は、保持テーブル110に保持されたウエーハ1を切削ユニット120が切削加工する加工領域と、保持テーブル110にウエーハ1を搬入出する搬入出領域との間で、保持テーブル110をX軸方向に沿って移動する。
【0021】
Y軸移動ユニット152は、切削ユニット120を保持テーブル110に対して割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、保持テーブル110を切削ユニット120に対してY軸方向に相対的に移動させるものである。Z軸移動ユニット153は、切削ユニット120を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、保持テーブル110を切削ユニット120に対してZ軸方向に相対的に移動させるものである。回転移動ユニット154は、X軸移動ユニット151によりX軸方向に移動され、保持テーブル110をZ軸方向と平行な軸心回りに回転させるものである。
【0022】
X軸移動ユニット151、Y軸移動ユニット152及びZ軸移動ユニット153は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル110又は切削ユニット120をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
【0023】
保持テーブル110は、円盤形状であり、ウエーハ1を保持する保持面111がポーラスセラミック等の多孔質材から構成されている。また、保持テーブル110は、X軸移動ユニット151により搬入出領域と加工領域とに亘ってX軸方向に移動自在に設けられ、かつ回転移動ユニット154によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。保持テーブル110は、保持面111が図示しない真空吸引源と接続され、真空吸引源より吸引されることで、保持面111に載置されたウエーハ1を吸引、保持する。実施形態1では、保持テーブル110は、テープ7を介してウエーハ1を吸引、保持する。保持テーブル110の周囲には、図2に示すように、環状フレーム8をクランプするクランプ部112が複数設けられている。
【0024】
切削ユニット120は、保持テーブル110で保持されたウエーハ1を切削加工する加工ユニットである。切削ユニット120は、それぞれ、Y軸移動ユニット152により保持テーブル110に対して、Y軸方向に相対的に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット153によりZ軸方向に相対的に移動自在に設けられている。
【0025】
切削ユニット120は、図2に示すように、Y軸移動ユニット152及びZ軸移動ユニット153などを介して、装置本体101から立設した門型の支持フレーム102に設けられている。切削ユニット120は、Y軸移動ユニット152及びZ軸移動ユニット153により、保持テーブル110の保持面111の任意の位置に切削ブレード121を位置付け可能となっている。
【0026】
切削ユニット120は、それぞれ、図2に示すように、保持テーブル110で保持されたウエーハ1を切削加工する切削ブレード121と、Y軸移動ユニット152及びZ軸移動ユニット153によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング122と、スピンドルハウジング122に軸心回りに回転可能に設けられかつ図示しないモータにより回転されるとともに先端部に切削ブレード121が装着されるスピンドル123と、ウエーハ1に切削液を供給する図示しない切削液供給ノズルとを有する。
【0027】
実施形態1では、切削ブレード121は、それぞれ、図3及び図4に示すように、円環状の円形基台124と、円形基台124の外周縁に配設されてウエーハ1を切削加工する円環状の切り刃125とを備える所謂ハブブレードである。切り刃125は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等の砥粒を固定するボンド材(結合材)とからなり厚み一定のリング状に形成されている。
【0028】
なお、以下、2つの切削ユニット120のうち一方の切削ユニット120の切削ブレード121を第1の切削ブレード121-1と記載し、他方の切削ユニット120の切削ブレード121を第2の切削ブレード121-2と記載する。第2の切削ブレード121-2の刃厚126-2は、図3に示すように、第1の切削ブレード121-1の刃厚126-1よりも薄い。即ち、第2の切削ブレード121-2は、第1の切削ブレード121-1よりも刃厚126-2が細い。また、実施形態1において、第2の切削ブレード121-2を形成するボンド材は、第1の切削ブレード121-1を形成するボンド材よりも固い材質で構成されている。
【0029】
また、2つの切削ユニット120のうち第2の切削ブレード121-2を備える他方の切削ユニット120は、超音波振動付与手段129を備えている。超音波振動付与手段129は、第2の切削ブレード121-2の円形基台124に取り付けられた交流電力が印加されると伸縮するチタン酸ジルコン酸鉛により構成された超音波振動子と、交流電源と、交流電源からの交流電力を超音波振動子に印加する電極供給手段とを備える。
【0030】
実施形態1において、超音波振動付与手段129は、超音波振動子に交流電源からの交流電力が印加されると、超音波振動子が伸縮して、第2の切削ブレード121-2を図4中の点線と実線とに示す間で20kHz以上かつ数MHzの周波数かつ数μmから数十μmまでの振幅で伸縮させる(所謂、超音波振動させる)。なお、図4中の点線は、第2の切削ブレード121-2の切り刃125が最大拡張したときを示し、図4中の実線は、第2の切削ブレード121-2の切り刃125が最も縮小したときを示している。第2の切削ブレード121-2の切り刃125が最大拡張したときの切り刃125の外径127-1と、第2の切削ブレード121-2の切り刃125が最も縮小したときの切り刃125の外径127-2との差を振幅量(切削ブレード121の切り刃125が径方向に振動する振幅量に相当)と記載する。
【0031】
また、一方の切削ユニット120は、超音波付与手段を備えない。このために、第1の切削ブレード121-1は、超音波振動されることがない。なお、切削ユニット120の切削ブレード121-1,121-2及びスピンドル23の軸心は、Y軸方向と平行である。
【0032】
撮像ユニット130は、切削ユニット120と一体的に移動するように、切削ユニット120に固定されている。撮像ユニットは、保持テーブル110に保持された切削前のウエーハ1の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニットは、保持テーブル110に保持されたウエーハ1を撮影して、ウエーハ1と切削ブレード121との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット140に出力する。
【0033】
また、切削装置100は、保持テーブル110のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット120のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット120のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット120のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル110のX軸方向、切削ユニット120のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット140に出力する。なお、実施形態1では、切削装置100の保持テーブル110及び切削ユニット120のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない原点位置を基準とした位置で定められる。
【0034】
また、切削装置100は、切削加工前後のウエーハ1を複数枚収容するカセット160が載置されかつカセット160をZ軸方向に移動させるカセット載置台161と、切削加工後のウエーハ1を洗浄する洗浄ユニット162と、カセット160にウエーハ1を出し入れするとともにウエーハ1をカセット160、保持テーブル110、及び洗浄ユニット162の間で搬送する図示しない搬送ユニットとを備える。
【0035】
制御ユニット140は、切削装置100の上述した各ユニットをそれぞれ制御して、ウエーハ1に対する加工動作を切削装置100に実施させるものである。なお、制御ユニット140は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット140の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理装置が演算処理を実施して、切削装置100を制御するための制御信号を入出力インターフェース装置を介して切削装置100の上述した構成要素に出力する。
【0036】
また、制御ユニット140は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
【0037】
実施形態1に係るウエーハの分割方法は、前述した構成のウエーハ1を分割予定ライン3に沿って個々のチップ10に分割する方法である。実施形態1に係るウエーハの分割方法は、図5に示すように、保持ステップ1001と、第1の切削ステップ1002と、第2の切削ステップ1003と、チップ間隔拡張ステップ1004とを有する。
【0038】
(保持ステップ)
図6は、図5に示されたウエーハの分割方法の保持ステップを模式的に一部断面で示す側面図である。保持ステップ1001は、環状フレーム8の開口9内にテープ7によって支持されたウエーハ1のテープ7側を切削装置100の保持テーブル110に保持するステップである。実施形態1において、保持ステップ1001では、切削装置100が、オペレータにより登録された加工内容情報を制御ユニット140が受付け、切削加工前のウエーハ1を複数収容したカセット160がカセット載置台161に設置され、オペレータからの加工動作の開始指示を制御ユニット140が受け付けると、加工動作を開始する。
【0039】
実施形態1において、保持ステップ1001では、切削装置100の制御ユニット140が搬送ユニットを制御してカセット160からウエーハ1を1枚取り出し、搬入出領域に位置付けられた保持テーブル110の保持面111上にテープ7を介してウエーハ1の裏面6を載置する。実施形態1において、保持ステップ1001では、図6に示すように、切削装置100の制御ユニット140が真空吸引源を制御して保持面111にテープ7を介してウエーハ1の裏面6側を吸引保持し、クランプ部112で環状フレーム8をクランプする。
【0040】
(第1の切削ステップ)
図7は、図6に示されたウエーハの分割方法の第1の切削ステップを模式的に一部断面で示す側面図である。第1の切削ステップ1002は、保持テーブル110に保持されたウエーハ1を、分割予定ライン3に沿って第1の切削ブレード121-1で切削し、ウエーハ1を完全に分割しない深さ11-1の第1の加工溝11を形成するステップである。
【0041】
実施形態1において、第1の切削ステップ1002では、切削装置100が切削水供給ノズルに切削水を供給し、スピンドル123を軸心回りに回転して切削ブレード121-1,121-2を軸心回りに回転する。実施形態1において、第1の切削ステップ1002では、切削装置100がX軸移動ユニット151により搬入出領域から加工領域に向けて保持テーブル110を撮像ユニット130の下方まで移動し、撮像ユニット130により保持テーブル110に吸引保持したウエーハ1を撮像して、アライメントを遂行する。
【0042】
実施形態1において、第1の切削ステップ1002では、切削装置100が加工内容情報に基づいて移動ユニット150により一方の切削ユニット120の第1の切削ブレード121-1と保持テーブル110とを分割予定ライン3に沿って相対的に移動させて、図7に示すように、第1の切削ブレード121-1を表面4側から基板2に切り込ませて、分割予定ライン3に沿ってウエーハ1を第1の切削ブレード121-1で切削加工する。
【0043】
実施形態1において、第1の切削ステップ1002では、切削装置100が各分割予定ライン3にテープ7に到達することなくウエーハ1を完全に分割しないウエーハ1の厚み1-1よりも浅い深さ11-1の第1の加工溝11を形成する。第1の切削ステップ1002では、切削装置100がウエーハ1の全ての分割予定ライン3に第1の加工溝11を形成する。
【0044】
(第2の切削ステップ)
図8は、図6に示されたウエーハの分割方法の第2の切削ステップを模式的に一部断面で示す側面図である。図9は、図8中のIX部を拡大して一部断面で示す側面図である。第2の切削ステップ1003は、第1の切削ステップ1002の実施後に、ウエーハ1を第1の加工溝11に沿って超音波振動を付与された第2の切削ブレード121-2で切削し、ウエーハ1を完全切断しない第2の加工溝12を第1の加工溝11の溝底11-2に形成するとともに、超音波振動によって、第2の加工溝12の下方からクラック13を伸展させるステップである。
【0045】
実施形態1において、第2の切削ステップ1003では、切削装置100が超音波振動付与手段129の超音波振動子に交流電源からの交流電力を供給して第2の切削ブレード121-2を超音波振動させる。実施形態1において、第2の切削ステップ1003では、切削装置100が移動ユニット150により保持テーブル110を撮像ユニット130の下方まで移動し、撮像ユニット130により保持テーブル110に吸引保持したウエーハ1を撮像して、第2の切削ブレード121-2と第1の加工溝11との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
【0046】
実施形態1において、第2の切削ステップ1003では、切削装置100が加工内容情報に基づいて移動ユニット150により他方の切削ユニット120の第2の切削ブレード121-2と保持テーブル110とを分割予定ライン3に形成された第1の加工溝11に沿って相対的に移動させて、図8に示すように、第2の切削ブレード121-2を表面4側から第1の加工溝11の溝底11-2に切り込ませて、第1の加工溝11に沿ってウエーハ1を第2の切削ブレード121-2で切削加工する。
【0047】
また、実施形態1において、第2の切削ステップ1003では、切削装置100が超音波振動した第2の切削ブレード121-2を第1の加工溝11の溝底11-2に切り込ませるために、第2の切削ブレード121-2の径方向の伸縮によりウエーハ1の第2の加工溝12の溝底12-2が裏面6側に押圧されて、図9に示すように、第2の加工溝12の溝底12-2から裏面6側に向かってクラック13を伸展させる。なお、図8及び図9は、クラック13が、ウエーハ1の裏面6に到達している例を示すが、本発明では、これに限定されることなく、裏面6に到達しなくても良い。
【0048】
実施形態1において、第2の切削ステップ1003では、図9に示すように、切削装置100が各分割予定ライン3にテープ7に到達することなくウエーハ1を完全分割しない深さ12-1の第2の加工溝12を第1の加工溝11の溝底11-2に形成する。実施形態1では、第2の加工溝12の深さ12-1は、第1の加工溝11の溝底11-2から第2の加工溝12の溝底12-2までの距離であり、第1の加工溝11の深さ11-1よりも浅い。即ち、実施形態1では、ウエーハ1の上面である表面4から第1の加工溝11の溝底11-2までの深さ11-1は、第1の加工溝11の溝底11-2から第2の加工溝12の溝底12-2までの深さ12-1よりも大きい。第1の切削ブレード121-1により切削量を第2の切削ブレード121-2の切削量よりも多くすることで、第2の切削ブレード121-2の切削抵抗が低減され、裏面6に向かいクラック13が良好に伸長する。
【0049】
また、実施形態1では、第2の切削ステップ1003において残存させるウエーハ1の第2の加工溝12の溝底12-2からウエーハ1の裏面6までの厚み12-3は、切削ブレード121の前述した振幅量の半分よりも少なくとも大きい。切削ブレード121の振幅量の半分とは、図4にしめす、超音波振動する第2の切削ブレード121-2の切り刃125の最も縮小したときの刃先の下端と、第2の切削ブレード121-2の切り刃125の最大拡張したときの刃先の下端との高さの差128(図4に示す)である。
【0050】
なお、第2の切削ステップ1003において残存させるウエーハ1の第2の加工溝12の溝底12-2の厚み12-3が、前述した高さの差128以下であると、超音波振動する第2の切削ブレード121-2が裏面6に到達して、裏面6に生じさせるチッピング(欠け)が大きくなるからである。また、第2の切削ステップ1003において残存させるウエーハ1の第2の加工溝12の溝底12-2の厚み12-3は、ウエーハ1の厚み1-1の半分よりも小さいのが望ましい。第2の切削ステップ1003において残存させるウエーハ1の第2の加工溝12の溝底12-2の厚み12-3は、ウエーハ1の厚み1-1の半分以上であると、第2の切削ブレード121-2の切削抵抗を低減することが困難となり、裏面6に向かいクラック13が良好に伸長させることが困難だからである。第2の切削ステップ1003では、切削装置100がウエーハ1の全ての分割予定ライン3に第2の加工溝12を形成する。
【0051】
こうして、実施形態1に係るウエーハの分割方法は、保持ステップ1001、第1の切削ステップ1002及び第2の切削ステップ1003が切削装置100により実施される。また、切削装置100は、保持ステップ1001、第1の切削ステップ1002及び第2の切削ステップ1003の実施後、ウエーハ1の保持テーブル110の吸引保持を停止し、ウエーハ1を洗浄ユニット162で洗浄し、カセット160に収容する。切削装置100は、カセット160内の全てのウエーハ1に保持ステップ1001、第1の切削ステップ1002及び第2の切削ステップ1003を順に実施する。
【0052】
(チップ間隔拡張ステップ)
図10は、図5に示されたウエーハの分割方法のチップ間隔拡張ステップにおいて拡張装置がウエーハを保持した状態を模式的に一部断面で示す側面図である。図11は、図5に示されたウエーハの分割方法のチップ間隔拡張ステップにおいて拡張装置がウエーハを個々のチップに個片化した状態を模式的に一部断面で示す側面図である。
【0053】
チップ間隔拡張ステップ1004は、第2の切削ステップ1003の実施後に、テープ7を拡張して、クラック13を起点に形成されるチップ10同士の間隔を広げるステップである。チップ間隔拡張ステップ1004では、図10に示すように、拡張装置50がフレーム載置プレート51とフレーム押さえプレート52との間にウエーハ1を開口9の内側に支持した環状フレーム8とテープ7の外縁部とを挟んで保持するとともに、円筒状の拡張ドラム53の上端に設けられたコロ部材54及び拡張ドラム53の内側の保持テーブル55をテープ7よりも下方に位置づける。
【0054】
こうして、チップ間隔拡張ステップ1004では、図10に示すように、拡張装置50は、テープ7が外縁部と中央部とに亘って平坦な状態で、ウエーハ1を支持した環状フレーム8などをフレーム載置プレート51とフレーム押さえプレート52とで保持する。チップ間隔拡張ステップ1004では、拡張装置50は、環状フレーム8とウエーハ1とをウエーハ1の表面に対して交差(実施形態1では、直交)する方向に沿って相対的に移動させる。実施形態1において、チップ間隔拡張ステップ1004では、拡張装置50は、拡張ドラム53及び保持テーブル55を上昇させて、環状フレーム8とウエーハ1とを、図11に示すように、ウエーハ1の表面に対して交差(実施形態1では、直交)する方向に沿って相対的に移動させる。
【0055】
すると、テープ7のウエーハ1の外縁と環状フレーム8の内縁との間をコロ部材54が下方から上方に向けて押圧し、ウエーハ1をテープ7を介して保持テーブル55が下方から上方に向けて押圧して、テープ7が面方向に拡張される。テープ7の拡張の結果、テープ7に放射状に引張力が作用する。ウエーハ1の裏面6に貼着されたテープ7に放射状に引張力が作用すると、ウエーハ1は、分割予定ライン3に沿って形成された第2の加工溝12の溝底12-2にクラック13が形成されているので、クラック13を基点として分割予定ライン3に沿って基板2が分割されてチップ10が形成されるとともに、クラック13を起点に形成されるチップ10同士の間隔を広げる。また、ウエーハ1は、クラック13により第2の切削ステップ1003により個々のチップ10に分割されている場合、チップ間隔拡張ステップ1004において、テープ7に放射状に引張力が作用すると、ピックアップするためにチップ10同士の間隔を広げることとなる。本発明でいうチップ間隔拡張ステップ1004は、既に分割されている場合のチップ10同士の間隔を広げる実施形態も含む。
【0056】
こうして、ウエーハ1は、個々のチップ10に分割され、チップ10に個片化されるとともに、チップ10間の間隔が広げられる。個々に分割されたチップ10は、テープ7からピックアップされる。
【0057】
以上説明した実施形態1に係るウエーハの分割方法は、ウエーハ1の表面4に超音波振動されない第1の切削ブレード121-1で切削して第1の加工溝11を形成し、第1の加工溝11に沿って超音波振動された第2の切削ブレード121-2によって第1の加工溝11の溝底11-2に第2の加工溝12を形成する。また、ウエーハの分割方法は、第2の加工溝12の形成時に、超音波振動した第2の切削ブレード121-2の切り刃125がウエーハ1を切削しながら第2の加工溝12の溝底12-2を押圧する事で、第2の加工溝12から保持テーブル110の方に伸びるクラック13を進展させる。
【0058】
ウエーハの分割方法は、第1の切削ステップ1002及び第2の切削ステップ1003の実施後に、チップ間隔拡張ステップ1004において、テープ7を拡張してウエーハ1を分割する(または既にクラック13によって分割されている場合はピックアップするためにチップ10間の間隔を広げる)。このように、ウエーハの分割方法は、表面4側に超音波振動していない第1の切削ブレード121-1で切削するために表面4側のチッピングを抑制でき、裏面6まで超音波振動する第2の切削ブレード121-2を到達させてウエーハ1を切削加工で分割しないために、裏面6側のチッピングも抑制できる。その結果、ウエーハの分割方法は、ウエーハ1の表裏面4,6のチッピングを抑制することができるという効果を奏する。
【0059】
また、ウエーハの分割方法は、第2の切削ブレード121-2の切り刃125が第1の切削ブレード121-1の切り刃125よりも細いので、超音波振動する第2の切削ブレード121-2が表面4に接触することなく、ウエーハ1を切削できる。その結果、ウエーハの分割方法は、ウエーハ1の表面4のチッピングを小さくとどめることができる。
【0060】
また、ウエーハの分割方法は、第2の切削ステップ1003において、残存させるウエーハ1の第2の加工溝12の溝底12-2からウエーハ1の裏面6までの厚み12-3が、第2の切削ブレード121-2の振幅量の半分である前述した高さの差128よりも大きいので、第2の切削ステップ1003において超音波振動する切削ブレード121が裏面6までウエーハ1を切削加工することを抑制できる。その結果、ウエーハの分割方法は、超音波振動された第2の切削ブレード121-2が裏面6に到達することなく、ウエーハ1を切削でき、ウエーハ1の裏面6のチッピングを小さくとどめることができる。
【0061】
第2の切削ブレード121-2によりウエーハ1を切削する第2の加工溝12の深さ12-1を深くすると第2の切削ブレード121-2による切削量が増え、切削抵抗が増え、目つぶれが発生し、超音波振動により第2の切削ブレード121-2がウエーハ1に衝突した際にクラック13を良好に生成できないことが考えられる。第2の切削ブレード121-2の刃厚126-2が細い場合は、より切削抵抗が大きくなり第2の切削ブレード121-2の目つぶれが進行する。そこで、実施形態1に係るウエーハの分割方法は、第1の加工溝11が切削して除去する切削量である深さ11-1が第2の加工溝12が切削して除去する切削量である深さ12-1よりも大きいので、第2の切削ブレード121-2の目つぶれが発生を抑制でき、クラック13を良好に生成することができる。
【0062】
ウエーハの分割方法は、切削ブレード121-1,121-2は砥粒がボンド材によって固定されて成型され、第2の切削ブレード121-2を形成するボンド材が第1の切削ブレード121-1を形成するボンド材よりも硬い。このように、実施形態1に係るウエーハの分割方法は、第1の切削ブレード121-1が第2の切削ブレード121-2よりも摩耗しやすい軟らかいボンド材を用いることで、表面4側のチッピングを抑制でき、第1の切削ブレード121-1の目立て回数を少なくすることができる。また、実施形態1に係るウエーハの分割方法は、第2の切削ブレード121-2が第1の切削ブレード121-1よりも摩耗しにくい硬いボンド材を用いるので、第2の切削ブレード121-2に付与する超音波振動のロスを抑制でき、クラック13の形成の効率を上げることができる。
【0063】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 ウエーハ
3 分割予定ライン
4 表面
5 デバイス
7 テープ
8 環状フレーム
9 開口
10 チップ
11 第1の加工溝
11-1 深さ
11-2 溝底
12 第2の加工溝
12-1 深さ
12-2 溝底
12-3 厚み
13 クラック
110 保持テーブル
121-1 第1の切削ブレード
121-2 第2の切削ブレード
126-1 刃厚
126-2 刃厚
128 高さの差(振動量の半分)
1001 保持ステップ
1002 第1の切削ステップ
1003 第2の切削ステップ
1004 チップ間隔拡張ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11