(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】基板洗浄装置、基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
H01L21/304 648
H01L21/304 644C
(21)【出願番号】P 2021100872
(22)【出願日】2021-06-17
【審査請求日】2023-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】江藤 洋平
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 充
(72)【発明者】
【氏名】中野 央二郎
【審査官】小池 英敏
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-289889(JP,A)
【文献】特開2005-251887(JP,A)
【文献】特開2018-195680(JP,A)
【文献】特開2020-173193(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
H01L 21/66
G01N 21/00
G01N 21/84
B08B 1/00
B08B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を洗浄する基板洗浄部と、
前記基板を回転させる駆動ローラと、
前記基板によって回転させられる従動ローラと、
前記従動ローラの回転を検出する回転検出部と、を備え、
前記回転検出部は、
前記従動ローラに設けられた被検出部と、
前記被検出部の回転を、検出光の照射によって検出する光センサと、
前記検出光の光路が形成される光路形成空間を、透光性を有する液体で充填する液体充填部と、
前記液体充填部に前記液体を供給する液体供給ラインと、
前記液体供給ラインから供給される前記液体の流量を調整する流量調整弁と、を備える、ことを特徴とする基板洗浄装置。
【請求項2】
基板を洗浄する基板洗浄部と、
前記基板を回転させる駆動ローラと、
前記基板によって回転させられる従動ローラと、
前記従動ローラの回転を検出する回転検出部と、を備え、
前記回転検出部は、
前記従動ローラに設けられた被検出部と、
前記被検出部の回転を、検出光の照射によって検出する光センサと、
前記検出光の光路が形成される光路形成空間を、透光性を有する液体で充填する液体充填部と、を備え、
前記液体充填部は、前記光路形成空間よりも上方に、前記液体が供給される液体供給口と、前記液体を排出する液体排出口と、を備える、
ことを特徴とする基板洗浄装置。
【請求項3】
基板を洗浄する基板洗浄部と、
前記基板を回転させる駆動ローラと、
前記基板によって回転させられる従動ローラと、
前記従動ローラの回転を検出する回転検出部と、を備え、
前記回転検出部は、
前記従動ローラに設けられた被検出部と、
前記被検出部の回転を、検出光の照射によって検出する光センサと、
前記検出光の光路が形成される光路形成空間を、透光性を有する液体で充填する液体充填部と、を備え、
前記液体充填部は、前記光路形成空間よりも上方に、前記液体が供給される液体供給口を備え、前記光路形成空間よりも下方に、前記液体を排出する液体排出口を備える、
ことを特徴とする基板洗浄装置。
【請求項4】
基板を洗浄する基板洗浄部と、
前記基板を回転させる駆動ローラと、
前記基板によって回転させられる従動ローラと、
前記従動ローラを支持する軸受
と、
前記従動ローラの回転を検出する回転検出部と、を備え、
前記回転検出部は、
前記従動ローラに設けられた被検出部と、
前記被検出部の回転を、検出光の照射によって検出する光センサと、
前記検出光の光路が形成される光路形成空間を、透光性を有する液体で充填する液体充填部と、を備え、
前記液体は、前記軸受を通過した後、前記液体充填部に供給される、
ことを特徴とする基板洗浄装置。
【請求項5】
前記回転検出部は、前記基板が洗浄される基板洗浄槽内に配置されている、ことを特徴とする
請求項1~4のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
【請求項6】
前記液体充填部は、前記光路形成空間を外部から隔離する隔壁部を備える、ことを特徴とする
請求項1~5のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
【請求項7】
前記液体は、純水である、ことを特徴とする
請求項1~6のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
【請求項8】
前記光センサは、透過型光ファイバセンサ、若しくは、反射型光ファイバセンサである、ことを特徴とする
請求項1~7のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
【請求項9】
前記従動ローラを前記基板に向かって付勢する付勢部を備える、ことを特徴とする
請求項1~8のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
【請求項10】
基板を研磨する基板研磨装置と、
前記基板研磨装置によって研磨された前記基板を洗浄する、
請求項1~9のいずれか一項に記載の基板洗浄装置と、を備える、ことを特徴とする基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板洗浄装置、基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ウエハの表面に形成された薄膜を研磨するCMP(Chemical Mechanical Polishing) 処理が行われた後にウエハの表面に残っているスラリーおよび余分な薄膜を除去するための基板洗浄装置が開示されている。この基板洗浄装置は、ウエハを水平に保持し、かつ回転させることができるウエハ保持装置と、ウエハ保持装置により保持されたウエハの上面および下面に洗浄液供給ノズルから洗浄液を供給しつつウエハの上面および下面をスクラブ洗浄するためのディスク型の両面洗浄装置と、を備えている。
【0003】
ウエハ保持装置は、回転駆動力を発生する回転駆動源と、回転駆動源からの回転駆動力を基板に伝達する駆動ローラと、基板の回転に従って回転する従動ローラと、従動ローラの回転状態を検出し、回転が停止している場合に、回転停止信号を出力する回転状態検出手段と、を備えている。回転状態検出手段は、従動ローラのローラ軸に取り付けられたスリット板と、スリット板の周縁部を挟むように対向配置された投光部および受光部を有する透過型の光電センサと、を備えている。
【0004】
このような回転状態検出手段を設けることで、例えば、基板を回転させながら洗浄する際に、基板がローラ上でスリップして、基板が回転しないといった事象を検出することができる。これにより、基板が正常に洗浄処理をされず、後の工程に搬送され、基板がスクラップになるといったことを未然に防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来技術のように、従動ローラの回転の検出に光センサを用いる場合、基板に吹き付けられた液体(洗浄液など)が飛散し、光センサの光照射部や従動ローラの被検出部に付着することがある。このような場合、付着した液滴の表面で光が反射若しくは液滴を光が透過する際に屈折してしまうことがある。また、基板に吹き付けられた液体がミスト化すると、霧粒によって光が乱反射して光センサの受光量が低下してしまうことがある。こういった状況になると、光センサは正常に回転を検出することができなくなり、誤った信号を発報するなどして、回転数のハンチングや誤検出を招き、装置プロセスの停止ひいては装置稼働率の低下を招く虞がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、液滴の付着やミストによる光センサの回転誤検出を抑制することができる基板洗浄装置、基板処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る基板洗浄装置は、基板を洗浄する基板洗浄部と、前記基板を回転させる駆動ローラと、前記基板によって回転させられる従動ローラと、前記従動ローラの回転を検出する回転検出部と、を備え、前記回転検出部は、前記従動ローラに設けられた被検出部と、前記被検出部の回転を、検出光の照射によって検出する光センサと、前記検出光の光路が形成される光路形成空間を、透光性を有する液体で充填する液体充填部と、を備える。
【0009】
上記基板洗浄装置においては、前記回転検出部は、前記基板が洗浄される基板洗浄槽内に配置されていてもよい。
【0010】
上記基板洗浄装置においては、前記液体充填部は、前記光路形成空間を外部から隔離する隔壁部を備えてもよい。
【0011】
上記基板洗浄装置においては、前記液体充填部に前記液体を供給する液体供給ラインと、前記液体供給ラインから供給される前記液体の流量を調整する流量調整弁と、を備えてもよい。
【0012】
上記基板洗浄装置においては、前記液体充填部は、前記光路形成空間よりも上方に、前記液体が供給される液体供給口と、前記液体を排出する液体排出口と、を備えてもよい。
【0013】
上記基板洗浄装置においては、前記液体充填部は、前記光路形成空間よりも上方に、前記液体が供給される液体供給口を備え、前記光路形成空間よりも下方に、前記液体を排出する液体排出口を備えてもよい。
【0014】
上記基板洗浄装置においては、前記従動ローラを支持する軸受を備え、前記液体は、前記軸受を通過した後、前記液体充填部に供給されてもよい。
【0015】
上記基板洗浄装置においては、前記液体は、純水であってもよい。
【0016】
上記基板洗浄装置においては、前記光センサは、透過型光ファイバセンサ、若しくは、反射型光ファイバセンサであってもよい。
【0017】
上記基板洗浄装置においては、前記従動ローラを前記基板に向かって付勢する付勢部を備えてもよい。
【0018】
本発明の一態様に係る基板処理装置は、基板を研磨する基板研磨装置と、前記基板研磨装置によって研磨された前記基板を洗浄する、先に記載の基板洗浄装置と、を備える。
【発明の効果】
【0019】
上記本発明の一態様によれば、液滴の付着やミストによる光センサの回転誤検出を抑制することができる基板洗浄装置、基板処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。
【
図2】一実施形態に係る基板洗浄装置の構成を示す斜視図である。
【
図3】一実施形態に係る基板保持回転部の構成を示す平面図である。
【
図4】一実施形態に係る従動ローラ及び付勢部の構成を示す平面図である。
【
図6】一実施形態の一変形例に係る液体充填部の断面構成図である。
【
図7】一実施形態の一変形例に係る液体充填部の断面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置及び基板搬送装置を、図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、一実施形態に係る基板処理装置1の全体構成を示す平面図である。
図1に示す基板処理装置1は、シリコンウエハ等の基板Wの表面を平坦に研磨する化学機械研磨(CMP)装置である。この基板処理装置1は、矩形箱状のハウジング2を備える。ハウジング2は、平面視で略長方形に形成されている。
【0023】
ハウジング2は、その中央に長手方向に延在する基板搬送路3を備える。基板搬送路3の長手方向の一端部には、ロード/アンロード部10が配設されている。基板搬送路3の幅方向(平面視で長手方向と直交する方向)の一方側には、研磨部20が配設され、他方側には、洗浄部30が配設されている。基板搬送路3には、基板Wを搬送する基板搬送部40が設けられている。また、基板処理装置1は、ロード/アンロード部10、研磨部20、洗浄部30、及び基板搬送部40の動作を統括的に制御する制御部50(制御盤)を備える。
【0024】
ロード/アンロード部10は、基板Wを収容するフロントロード部11を備える。フロントロード部11は、ハウジング2の長手方向の一方側の側面に複数設けられている。複数のフロントロード部11は、ハウジング2の幅方向に配列されている。フロントロード部11は、例えば、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載する。SMIF、FOUPは、内部に基板Wのカセットを収納し、隔壁で覆った密閉容器であり、外部空間とは独立した環境を保つことができる。
【0025】
また、ロード/アンロード部10は、フロントロード部11から基板Wを出し入れする2台の搬送ロボット12と、各搬送ロボット12をフロントロード部11の並びに沿って走行させる走行機構13と、を備える。各搬送ロボット12は、上下に2つのハンドを備えており、基板Wの処理前、処理後で使い分けている。例えば、フロントロード部11に基板Wを戻すときは上側のハンドを使用し、フロントロード部11から処理前の基板Wを取り出すときは下側のハンドを使用する。
【0026】
研磨部20は、基板Wの研磨(平坦化)を行う複数の基板研磨装置21(21A,21B,21C,21D)を備える。複数の基板研磨装置21は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。基板研磨装置21は、研磨面を有する研磨パッド22を回転させる研磨テーブル23と、基板Wを保持しかつ基板Wを研磨テーブル23上の研磨パッド22に押圧しながら研磨するためのトップリング24と、研磨パッド22に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル25と、研磨パッド22の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ26と、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ27と、を備える。
【0027】
基板研磨装置21は、研磨液供給ノズル25から研磨液を研磨パッド22上に供給しながら、トップリング24により基板Wを研磨パッド22に押し付け、さらにトップリング24と研磨テーブル23とを相対移動させることにより、基板Wを研磨してその表面を平坦にする。ドレッサ26は、研磨パッド22に接触する先端の回転部にダイヤモンド粒子やセラミック粒子などの硬質な粒子が固定され、当該回転部を回転しつつ揺動することにより、研磨パッド22の研磨面全体を均一にドレッシングし、平坦な研磨面を形成する。
アトマイザ27は、研磨パッド22の研磨面に残留する研磨屑や砥粒などを高圧の流体により洗い流すことで、研磨面の浄化と、機械的接触であるドレッサ26による研磨面の目立て作業、すなわち研磨面の再生を達成する。
【0028】
洗浄部30は、基板Wの洗浄を行う複数の基板洗浄装置31(31A,31B)と、洗浄した基板Wを乾燥させる基板乾燥装置32と、を備える。複数の基板洗浄装置31及び基板乾燥装置32は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。基板洗浄装置31Aは、第1基板洗浄槽37に設けられている。また、基板洗浄装置31Bは、第2基板洗浄槽38に設けられている。
【0029】
第1基板洗浄槽37と第2基板洗浄槽38との間には、第1搬送室33が設けられている。第1搬送室33には、基板搬送部40、基板洗浄装置31A、及び基板洗浄装置31Bの間で基板Wを搬送する搬送ロボット35が設けられている。また、基板洗浄装置31Bと基板乾燥装置32との間には、第2搬送室34が設けられている。第2搬送室34には、基板洗浄装置31Bと基板乾燥装置32との間で基板Wを搬送する搬送ロボット36が設けられている。
【0030】
基板洗浄装置31Aは、例えば、ロールスポンジ型の洗浄モジュールを備え、基板Wを一次洗浄する。また、基板洗浄装置31Bも、ロールスポンジ型の洗浄モジュールを備え、基板Wを二次洗浄する。なお、基板洗浄装置31A及び基板洗浄装置31Bは、同一のタイプであっても、異なるタイプの洗浄モジュールであってもよく、例えば、ペンシルスポンジ型の洗浄モジュールや2流体ジェット型の洗浄モジュールであってもよい。基板乾燥装置32は、例えば、ロタゴニ乾燥(IPA(Iso-Propyl Alcohol)乾燥)を行う乾燥モジュールを備える。乾燥後は、基板乾燥装置32とロード/アンロード部10との間の隔壁に設けられたシャッタ1aが開かれ、搬送ロボット12によって基板乾燥装置32から基板Wが取り出される。
【0031】
基板搬送部40は、リフター41と、第1リニアトランスポータ42と、第2リニアトランスポータ43と、スイングトランスポータ44と、を備える。基板搬送路3には、ロード/アンロード部10側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7が設定されている。
【0032】
リフター41は、第1搬送位置TP1で基板Wを上下に搬送する機構である。リフター41は、第1搬送位置TP1において、ロード/アンロード部10の搬送ロボット12から基板Wを受け取る。また、リフター41は、搬送ロボット12から受け取った基板Wを第1リニアトランスポータ42に受け渡す。第1搬送位置TP1とロード/アンロード部10との間の隔壁には、シャッタ1bが設けられており、基板Wの搬送時にはシャッタ1bが開かれて搬送ロボット12からリフター41に基板Wが受け渡される。
【0033】
第1リニアトランスポータ42は、第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4の間で基板Wを搬送する機構である。第1リニアトランスポータ42は、複数の搬送ハンド45(45A,45B,45C,45D)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構46と、を備える。
搬送ハンド45Aは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1から第4搬送位置TP4の間を移動する。この搬送ハンド45Aは、リフター41から基板Wを受け取り、それを第2リニアトランスポータ43に受け渡すためのパスハンドである。この搬送ハンド45Aには、昇降駆動部が設けられていない。
【0034】
搬送ハンド45Bは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第2搬送位置TP2との間を移動する。この搬送ハンド45Bは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第2搬送位置TP2で基板研磨装置21Aに基板Wを受け渡す。搬送ハンド45Bには、昇降駆動部が設けられており、基板Wを基板研磨装置21Aのトップリング24に受け渡すときは上昇し、トップリング24に基板Wを受け渡した後は下降する。なお、搬送ハンド45C及び搬送ハンド45Dにも、同様の昇降駆動部が設けられている。
【0035】
搬送ハンド45Cは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第3搬送位置TP3との間を移動する。この搬送ハンド45Cは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で基板研磨装置21Bに基板Wを受け渡す。また、搬送ハンド45Cは、第2搬送位置TP2で基板研磨装置21Aのトップリング24から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で基板研磨装置21Bに基板Wを受け渡すアクセスハンドとしても機能する。
【0036】
搬送ハンド45Dは、リニアガイド機構46によって、第2搬送位置TP2と第4搬送位置TP4との間を移動する。搬送ハンド45Dは、第2搬送位置TP2または第3搬送位置TP3で、基板研磨装置21Aまたは基板研磨装置21Bのトップリング24から基板Wを受け取り、第4搬送位置TP4でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。
【0037】
スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ42から第2リニアトランスポータ43へ基板Wを受け渡す。また、スイングトランスポータ44は、研磨部20で研磨された基板Wを、洗浄部30に受け渡す。スイングトランスポータ44の側方には、基板Wの仮置き台47が設けられている。スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4または第5搬送位置TP5で受け取った基板Wを上下反転して仮置き台47に載置する。仮置き台47に載置された基板Wは、洗浄部30の搬送ロボット35によって第1搬送室33に搬送される。
【0038】
第2リニアトランスポータ43は、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7の間で基板Wを搬送する機構である。第2リニアトランスポータ43は、複数の搬送ハンド48(48A,48B,48C)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構49と、を備える。搬送ハンド48Aは、リニアガイド機構49によって、第5搬送位置TP5から第6搬送位置TP6の間を移動する。搬送ハンド48Aは、スイングトランスポータ44から基板Wを受け取り、それを基板研磨装置21Cに受け渡すアクセスハンドとして機能する。
【0039】
搬送ハンド48Bは、第6搬送位置TP6と第7搬送位置TP7との間を移動する。搬送ハンド48Bは、基板研磨装置21Cから基板Wを受け取り、それを基板研磨装置21Dに受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。搬送ハンド48Cは、第7搬送位置TP7と第5搬送位置TP5との間を移動する。搬送ハンド48Cは、第6搬送位置TP6または第7搬送位置TP7で、基板研磨装置21Cまたは基板研磨装置21Dのトップリング24から基板Wを受け取り、第5搬送位置TP5でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。なお、説明は省略するが、搬送ハンド48の基板Wの受け渡し時の動作は、上述した第1リニアトランスポータ42の動作と同様である。
【0040】
図2は、一実施形態に係る基板洗浄装置31の構成を示す斜視図である。
図2に示すように、基板洗浄装置31は、基板Wを洗浄する基板洗浄部60と、基板Wを保持し回転させる基板保持回転部70と、を備えている。基板洗浄部60は、基板Wに接触して回転するロール洗浄部材61と、基板Wに液体を供給する液体供給ノズル62と、を備えている。
【0041】
ロール洗浄部材61の周面は、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)製スポンジあるいはウレタン製スポンジなどから形成されている。ロール洗浄部材61は、基板Wの表面(研磨面)と、基板Wの裏面のそれぞれと接触するように、一対で設けられている。一対のロール洗浄部材61は、図示しないモータ等の電気駆動部と接続されて回転する。
【0042】
基板Wの表面に接触する上部のロール洗浄部材61は、図示しないエアシリンダ等のエア駆動部によって上下に移動可能な構成となっている。なお、基板Wの裏面に接触する下部のロール洗浄部材61は、一定の高さで保持されていても構わない。液体供給ノズル62は、基板Wに洗浄液や純水などを供給する。洗浄液としては、SC1(アンモニア/過酸化水素混合水溶液)等を用いることができる。
【0043】
基板保持回転部70は、基板Wを回転させる複数(本実施形態では6つ)の駆動ローラ71と、基板Wによって回転させられる従動ローラ72と、を備えている。駆動ローラ71及び従動ローラ72は、基板Wの周縁部を保持する溝形状を有している。
【0044】
具体的に、駆動ローラ71は、基板Wの周縁部の裏面に対向するローラ下部71aと、基板Wの周縁部の表面に対向するローラ上部71bと、ローラ下部71aとローラ上部71bとの間に設けられ、基板Wの周縁部が挿し込まれるクランプ溝71cと、を有している。
【0045】
駆動ローラ71は、支柱部73の上端に設けられている。駆動ローラ71は、支柱部73に設けられた図示しないモータ等の電気駆動部によって水平回転可能な構成となっている。また、駆動ローラ71は、支柱部73に設けられた図示しないエアシリンダ等のエア駆動部によって上下に移動可能な構成となっている。
【0046】
図3は、一実施形態に係る基板保持回転部70の構成を示す平面図である。
駆動ローラ71は、
図3に示すように、左右2つの連結板74に3つずつ連結され、基板Wに対して水平方向に近接離間可能な構成となっている。2つの連結板74は、図示しないエアシリンダ等のエア駆動部によって左右に移動可能な構成となっている。
【0047】
上記構成によれば、2つの連結板74を互いに近接させることで、複数の駆動ローラ71及び従動ローラ72によって基板Wを保持することができる。また、2つの連結板74を互いに離間させることで、複数の駆動ローラ71及び従動ローラ72による基板Wの保持を解除することができる。
【0048】
従動ローラ72は、隣り合う駆動ローラ71の間に配置されている。従動ローラ72は、付勢部80に支持されている。付勢部80は、従動ローラ72を基板Wに向かって付勢する板バネ部81と、板バネ部81を支持する柱部82と、柱部82を駆動ローラ71の支柱部73に接続する接続部83と、を備えている。
【0049】
図4は、一実施形態に係る従動ローラ72及び付勢部80の構成を示す平面図である。
図4に示すように、板バネ部81に先端部には、従動ローラ72を支持する軸受ハウジング91がネジ部材81Aを介して固定されている。板バネ部81は、軸受ハウジング91が固定される第1部分81aと、第1部分81aに連設されて柱部82に固定される第2部分81bと、を備えている。
【0050】
第1部分81aには、軸受ハウジング91が係合する係合溝81eが形成されている。第2部分81bは、第1部分81aよりも相対的に薄くなっており、弾性変形が容易になっている。第1部分81aと第2部分81bとの間の段差部81cには、応力集中を緩和するRが形成されている。
【0051】
第2部分81bの柱部82側の端部(板バネ部81の基端部)には、T字状の嵌合突起81dが形成されている。対して、柱部82には、嵌合突起81dが嵌合するT字状の嵌合溝82dが形成されている。柱部82は、ネジ部材82aを介して接続部83に固定されている。接続部83は、駆動ローラ71の支柱部73に固定されている。
【0052】
図5は、
図4に示す矢視V-V断面図である。
図5に示すように、従動ローラ72は、ローラ本体72Aと、回転軸72Bと、ローラ固定部72Cと、ネジ部材72Dと、ナット部材72Eと、を備えている。
【0053】
ローラ本体72Aは、環状に形成されている。ローラ本体72Aの外周面には、基板Wの周縁部の裏面に対向するローラ下部72aと、基板Wの周縁部の表面に対向するローラ上部72bと、ローラ下部72aとローラ上部72bとの間に設けられ、基板Wの周縁部が挿し込まれるクランプ溝72cと、が設けられている。
【0054】
ローラ固定部72Cは、ネジ部材72Dによって回転軸72Bの上端に固定されている。ナット部材72Eは、回転軸72Bの上端近傍の外周面に螺合している。ローラ本体72Aは、ローラ固定部72Cとナット部材72Eとの間で挟み込まれることで、回転軸72Bに固定されている。
【0055】
回転軸72Bは、複数の軸受90によって回転自在に支持されている。軸受90の内輪は、回転軸72B側に固定されている。回転軸72Bの周面には、軸受90の内輪を固定する固定リング72Fが嵌合している。軸受90の外輪は、軸受ハウジング91側に固定されている。軸受90の内輪と外輪との間には、両者を相対回転させる転動体(ボール)が介在している。
【0056】
軸受ハウジング91の下部には、光センサ101が配置されている。光センサ101は、反射型光ファイバセンサであって、ファイバセンサアンプ102及び従動ローラ72の回転速度を表示する速度指示計103と接続されている。光センサ101は、従動ローラ72の回転を検出する回転検出部100を構成している。
【0057】
回転検出部100は、従動ローラ72に設けられた被検出部110と、被検出部110の回転を、検出光Lの照射によって検出する光センサ101と、検出光Lの光路が形成される光路形成空間Sを、透光性を有する液体200で充填する液体充填部120と、を備えている。回転検出部100は、基板Wが洗浄される基板洗浄槽37内に配置されている。なお、ファイバセンサアンプ102及び速度指示計103は、基板洗浄槽37外に配置しても構わない。
【0058】
被検出部110は、従動ローラ72の回転軸72Bの下端に設けられた溝ないし突起(本実施形態では溝)である。被検出部110は、回転軸72Bの回転によって、光センサ101の直上を通過する半径位置に配置されている。
【0059】
光センサ101は、直上に検出光Lを投光する図示しない投光用光ファイバーと、回転軸72Bの下端で反射した検出光Lを受光する図示しない受光用光ファイバーと、を備えおり、被検出部110の通過を検出する。ファイバセンサアンプ102は、光センサ101の受光信号を増幅し、速度指示計103は、当該信号に基づき従動ローラ72の回転速度を算出する。
【0060】
液体充填部120は、検出光Lの光路形成空間Sを外部から隔離する隔壁部121を備えている。なお、光路形成空間Sとは、検出光Lが行き来する光センサ101と回転軸72Bとの隙間空間である。隔壁部121は、有底筒状に形成されると共に、軸受ハウジング91の下部に接続され、隙間をあけて回転軸72Bの下端を囲っている。隔壁部121の内部には、透光性を有する液体200が充填されている。液体200は、例えば、純水であるが、無色透明な液体であればよい。
【0061】
隔壁部121の底部には、光センサ101が貫通して配置されている。隔壁部121と光センサ101との隙間は、環状のシール部材122によって液密に封止されている。隔壁部121の底部の周縁部から上方に延びる周壁部は、光路形成空間Sよりも上方まで延びている。隔壁部121の周壁部の上端は、軸受ハウジング91の下面に接続されると共に、軸受ハウジング91との間で軸受90の外輪を挟み込んでいる。
【0062】
軸受ハウジング91には、隔壁部121の下方で光センサ101を支持するL字状の支持部材92が、ネジ部材93によって固定されている。また、軸受ハウジング91の側面には、軸受90の上部まで貫通する貫通流路94が開口している。軸受ハウジング91の側面における貫通流路94の開口の周囲には、環状のシール部材95が配置されている。
【0063】
軸受ハウジング91の側面には、貫通流路94に連通する連通流路133aが形成された液体供給ブロック133が、ネジ部材133bによって固定されている。液体供給ブロック133には、液体200を供給する液体供給ライン130が接続されている。液体供給ライン130には、液体200の流量を調整する流量調整弁131が設けられている。
【0064】
液体供給ライン130は、液体供給源132と接続されている。液体供給源132は、液体200を貯留する図示しないタンクと、当該タンクから液体200を液体供給ライン130に供給する図示しないポンプと、を備えている。なお、液体供給源132は、例えば、上述した液体供給ノズル62などに純水を供給する液体供給源と共通であっても構わない。
【0065】
液体供給ライン130から液体供給ブロック133に供給された液体200は、連通流路133aから軸受ハウジング91の貫通流路94を通って軸受90の上部に至り、軸受90を通過した後、液体充填部120に供給される。つまり、本実施形態の液体200は、軸受90を冷却する冷媒としても使用されている。
【0066】
液体充填部120は、光路形成空間Sよりも上方に、液体200が供給される液体供給口120aと、液体200を排出する液体排出口120bと、を備える。液体供給口120aは、軸受90の内輪と外輪との隙間である。液体排出口120bは、隔壁部121と軸受ハウジング91との接続位置近傍に形成されている。液体排出口120bには、液体排出管123が接続されている。
【0067】
上述した本実施形態の基板洗浄装置31は、基板Wを洗浄する基板洗浄部60と、基板Wを回転させる駆動ローラ71と、基板Wによって回転させられる従動ローラ72と、従動ローラ72の回転を検出する回転検出部100と、を備え、回転検出部100は、従動ローラ72に設けられた被検出部110と、被検出部110の回転を、検出光Lの照射によって検出する光センサ101と、検出光Lの光路が形成される光路形成空間Sを、透光性を有する液体200で充填する液体充填部120と、を備える。この構成によれば、検出光Lの光路が、透光性を有する液体200で満たされているため、光センサ101の回転検出環境が一定になり、洗浄処理によって基板Wに吹き付けられた液体が飛散したりミスト化しても、その影響を受けなくなる。したがって、光センサ101の回転誤検出を抑制することができる。
【0068】
また、本実施形態においては、回転検出部100は、基板Wが洗浄される基板洗浄槽37内に配置されている。仮に回転検出部100を基板洗浄槽37外に配置する場合には、例えば、従動ローラ72の回転軸72Bを長くして基板洗浄槽37外まで伸ばす必要があるが、そうすると従動ローラ72の慣性モーメントが大きくなり、従動ローラ72は回転し難くなるため、基板Wとの間でスリップが生じ易くなる。対して、本実施形態のように回転検出部100を基板洗浄槽37内に配置する場合には、従動ローラ72の回転軸72Bが短く済み、従動ローラ72は回転し易くなり、基板Wとの間のスリップが生じ難くなる。つまり、基板Wの回転を正確に検出できるようになる。
【0069】
また、本実施形態においては、液体充填部120は、光路形成空間Sを外部から隔離する隔壁部121を備える。この構成によれば、光路形成空間Sを充填する液体200に、外部の液体(洗浄液など)が混入することを防止できるため、光センサ101の回転検出環境が一定で変化せず、基板Wの回転を正確に検出できるようになる。
【0070】
また、本実施形態においては、液体充填部120に液体200を供給する液体供給ライン130と、液体供給ライン130から供給される液体200の流量を調整する流量調整弁131と、を備える。この構成によれば、液体充填部120に対する液体200の供給量を調整できる。なお、液体充填部120に対する液体200の供給は、基板Wの洗浄処理中は継続して行うとよい。
【0071】
また、本実施形態においては、液体充填部120は、光路形成空間Sよりも上方に、液体200が供給される液体供給口120aと、液体200を排出する液体排出口120bと、を備える。この構成によれば、液体充填部120に液体200が溜まるため、液体200を供給し続けなくても、常に光路形成空間Sを液体200で満たすことができる。なお、全く液体200を供給しないと、液体充填部120に溜まった液体200が劣化して濁る場合があるため、基板Wの洗浄処理時や、基板洗浄装置31のダミーディスペンス(基板Wを洗浄する配管系に溜まった薬液及び/または純水を定期的に排出する)時などは、液体充填部120に液体200を供給し、液体200を入れ替えることが好ましい。
【0072】
また、本実施形態においては、従動ローラ72を支持する軸受90を備え、液体200は、軸受90を通過した後、液体充填部120に供給される。この構成によれば、軸受90を冷却しつつ、液体充填部120に液体200を供給することができる。
【0073】
また、本実施形態においては、液体200は、純水である。この構成によれば、基板Wの洗浄処理にも使われる純水を流用できるため、別途純水タンクやポンプ等を増設しなくても済む。なお、液体200は、純水だけでなく、水道水などでもよく、また、水ではなく無色透明な油などであっても構わない。
【0074】
また、本実施形態においては、光センサ101は、反射型光ファイバセンサである。この構成によれば、反射型光ファイバセンサの回転誤検出を抑制することができる。
【0075】
また、本実施形態においては、従動ローラ72を基板Wに向かって付勢する付勢部80を備える。この構成によれば、基板Wと従動ローラ72との摩擦力が高くなるため、基板Wが従動ローラ72の表面でスリップし難くなる。
【0076】
本実施形態の一態様に係る基板処理装置1は、基板Wを研磨する基板研磨装置21と、基板研磨装置21によって研磨された基板Wを洗浄する基板洗浄装置31と、を備える。この構成によれば、液滴の付着やミストによる光センサ101の回転誤検出を抑制することができる基板処理装置1が得られる。
【0077】
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
【0078】
例えば、以下の
図6及び
図7に示す構成を採用してもよい。なお、以下の説明においては、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
【0079】
図6は、一実施形態の一変形例に係る液体充填部120の断面構成図である。
図6に示すように、液体充填部120は、光路形成空間Sよりも上方に、液体200が供給される液体供給口120aを備え、光路形成空間Sよりも下方に、液体200を排出する液体排出口120bを備えてもよい。
【0080】
図6に示す変形例では、液体排出口120bが、有底筒状の隔壁部121の底面付近に設けられている。この構成によれば、
図5に示す構成と比べて、隔壁部121の内部の液体200の入れ替えが短時間で行える。
【0081】
図7は、一実施形態の一変形例に係る液体充填部120の断面構成図である。
図7に示すように、液体充填部120には、光センサ101として透過型光ファイバセンサが配置されていてもよい。
【0082】
図7に示す変形例では、液体充填部120に、検出光Lを投光する投光用の光センサ101Aと、検出光Lを受光する受光用の光センサ101Bが配置されている。投光用の光センサ101Aと受光用の光センサ101Bは、従動ローラ72に設けられた被検出部110(突起)を挟んで対向して配置されている。
【0083】
図7に示す構成であっても、検出光Lの光路が形成される光路形成空間Sを、透光性を有する液体200で充填することで、光センサ101の回転誤検出を抑制することができる。
【符号の説明】
【0084】
1…基板処理装置、21…基板研磨装置、31…基板洗浄装置、37…第1基板洗浄槽(基板洗浄槽)、60…基板洗浄部、61…ロール洗浄部材、62…液体供給ノズル、70…基板保持回転部、71…駆動ローラ、72…従動ローラ、80…付勢部、81…板バネ部、81a…第1部分、81A…ネジ部材、81b…第2部分、81c…段差部、81d…嵌合突起、81e…係合溝、82…柱部、82a…ネジ部材、82d…嵌合溝、83…接続部、90…軸受、91…軸受ハウジング、92…支持部材、93…ネジ部材、94…貫通流路、95…シール部材、100…回転検出部、101…光センサ、102…ファイバセンサアンプ、103…速度指示計、110…被検出部、120…液体充填部、120a…液体供給口、120b…液体排出口、121…隔壁部、122…シール部材、123…液体排出管、130…液体供給ライン、131…流量調整弁、132…液体供給源、133…液体供給ブロック、133a…連通流路、133b…ネジ部材、200…液体、L…検出光、S…光路形成空間