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特許7585072取付部品および取付部品付きワイヤハーネス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】取付部品および取付部品付きワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/32 20060101AFI20241111BHJP
   F16B 7/04 20060101ALI20241111BHJP
   F16L 3/08 20060101ALI20241111BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20241111BHJP
   B60R 16/02 20060101ALN20241111BHJP
【FI】
H02G3/32
F16B7/04 301G
F16L3/08 C
H01B7/00 301
B60R16/02 623
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021018182
(22)【出願日】2021-02-08
(65)【公開番号】P2022121047
(43)【公開日】2022-08-19
【審査請求日】2023-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(72)【発明者】
【氏名】押野 貴志
(72)【発明者】
【氏名】須山 博史
(72)【発明者】
【氏名】児島 直之
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-032919(JP,U)
【文献】特開2003-111254(JP,A)
【文献】特開平11-289612(JP,A)
【文献】特開2009-303412(JP,A)
【文献】実開平06-009329(JP,U)
【文献】実開昭49-029370(JP,U)
【文献】特開2011-250551(JP,A)
【文献】特開2016-171678(JP,A)
【文献】特開2015-061463(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0047494(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/32
F16B 7/04
F16L 3/08
H01B 7/00
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部をもち、屈曲部を介して多角形状に連なる複数の板面部で構成され、線状に延在する第1対象物に前記開口部から嵌め込んで前記第1対象物に装着される装着本体部と、
前記装着本体部を構成する前記複数の板面部のうちの少なくとも一つの板面部に、一体または別体で連結され、前記少なくとも一つの板面部から、前記第1対象物の延在方向にはみ出して延在し、前記第1対象物と異なる第2対象物を、前記装着本体部を介して追加装着するのを可能にする追加装着部と
を備え
前記装着本体部は、複数枚の板を重ね合わせ屈曲させ接合した接合板で構成される、取付部品。
【請求項2】
前記装着本体部は、三角形、四角形、五角形または六角形の断面形状を有する、請求項1に記載の取付部品。
【請求項3】
前記装着本体部は、前記開口部の開口幅を拡げる方向に力を加えると弾性変形するように構成されている、請求項1または2に記載の取付部品。
【請求項4】
前記接合板は、前記第1対象物に面する内側板と、前記内側板の外面に設けられる外側板の2枚で構成される、請求項に記載の取付部品。
【請求項5】
前記装着本体部を構成する前記複数の板面部のうち、前記開口部を挟んで対向して位置する1対の板面部は、いずれも他の板面部の内面に向かう方向に延在する、請求項1からまでのいずれか1項に記載の取付部品。
【請求項6】
前記装着本体部および前記追加装着部のうち一方または両方は、樹脂によって構成される、請求項1からまでのいずれか1項に記載の取付部品。
【請求項7】
前記樹脂は、少なくとも一部が発泡樹脂である、請求項に記載の取付部品。
【請求項8】
前記第1対象物および前記第2対象物は、それぞれ、電線およびワイヤハーネスのいずれかである、請求項1からまでのいずれか1項に記載の取付部品。
【請求項9】
前記装着本体部は、前記第1対象物に面する内表面が凹凸を有する、請求項1からまでのいずれか1項に記載の取付部品。
【請求項10】
ワイヤハーネスと、請求項1からまでのいずれか1項に記載の取付部品とを備え、
前記取付部品が、前記ワイヤハーネスの外周に装着される、取付部品付きワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付部品および取付部品付きワイヤハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
車両等に取り付けられるワイヤハーネスには、複数の電線を纏めて保護するため、コルゲート管や硬質チューブなどの外装体が用いられる。このような外装体として、例えば特許文献1には、ワイヤハーネスの外周に装着される外装体が開示されている。この外装体は、ワイヤハーネスを構成する電線の延在方向に沿って延在し、電線を収容する収容部を形成する複数の壁部を備え、複数の壁部のうち少なくとも1つの壁部が、長手方向に対して垂直な幅方向に沿った概略中央が外方に湾曲した湾曲形状を有している。この外装体は、ワイヤハーネスの外周に装着されるものであり、その延在方向に対して垂直な横断面は、四方が閉じた矩形となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-13106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される外装体では、横断面が閉じた形状を有しており、電線束がその閉じた形状の中に収容されるため、ワイヤハーネスが車両等に取り付けられた後に、外装体の中に追加の電線をさらに収容することは困難であった。また、結束バンドやテープを用いて、追加の電線を外装体に固定する場合であっても、外装体が車両に密着して取り付けられていることが多く、それにより結束バンドやテープを巻き付けるための作業を行うスペースが少ないため、狭いスペースで作業を行うか、外装体を車両から取り外すなどの手間が掛かっていた。従って、外装体を車両に取り付けた後に、結束バンドやテープを巻き付ける作業を行うことも困難であった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、車両等に取り付けられた電線やワイヤハーネスに、追加の電線を容易に固定することが可能な、取付部品および取付部品付きワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、線状に延在する第1対象物に開口部から嵌め込んで第1対象物に装着される装着本体部と、装着本体部を介して第2対象物を追加装着される追加装着部と、を備える取付部品によることで、第1対象物である車両等に取り付けられた電線やワイヤハーネスに、車両等に固定された状態のままで、装着本体部を取り付けることができるとともに、第2対象物である追加の電線を、追加装着部によって容易に装着本体部に固定することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
(1)開口部をもち、屈曲部を介して多角形状に連なる複数の板面部で構成され、線状に延在する第1対象物に前記開口部から嵌め込んで前記第1対象物に装着される装着本体部と、前記装着本体部を構成する前記複数の板面部のうちの少なくとも一つの板面部に、一体または別体で連結され、前記少なくとも一つの板面部から、前記第1対象物の延在方向にはみ出して延在し、前記第1対象物と異なる第2対象物を、前記装着本体部を介して追加装着するのを可能にする追加装着部とを備える取付部品。
【0008】
(2)前記装着本体部は、三角形、四角形、五角形または六角形の断面形状を有する、上記(1)に記載の取付部品。
【0009】
(3)前記装着本体部は、前記開口部の開口幅を拡げる方向に力を加えると弾性変形するように構成されている、上記(1)または(2)に記載の取付部品。
【0010】
(4)前記装着本体部は、複数枚の板を重ね合わせ屈曲させ接合した接合板で構成される、上記(1)、(2)または(3)に記載の取付部品。
【0011】
(5)前記接合板は、前記第1対象物に面する内側板と、前記内側板の外面に設けられる外側板の2枚で構成される、上記(4)に記載の取付部品。
【0012】
(6)前記装着本体部を構成する前記複数の板面部のうち、前記開口部を挟んで対向して位置する1対の板面部は、いずれも他の板面部の内面に向かう方向に延在する、上記(1)から(5)までのいずれか1項に記載の取付部品。
【0013】
(7)前記装着本体部および前記追加装着部のうち一方または両方は、樹脂によって構成される、上記(1)から(6)までのいずれか1項に記載の取付部品。
【0014】
(8)前記樹脂は、少なくとも一部が発泡樹脂である、上記(7)に記載の取付部品。
【0015】
(9)前記第1対象物および前記第2対象物は、それぞれ、電線およびワイヤハーネスのいずれかである、上記(1)から(8)までのいずれか1項に記載の取付部品。
【0016】
(10)前記装着本体部は、前記第1対象物に面する内表面が凹凸を有する、上記(1)から(9)までのいずれか1項に記載の取付部品。
【0017】
(11)ワイヤハーネスと、上記(1)から(10)までのいずれか1項に記載の取付部品とを備え、前記取付部品が、前記ワイヤハーネスの外周に装着される、取付部品付きワイヤハーネス。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、車両等に取り付けられた電線やワイヤハーネスに、追加の電線を容易に固定することが可能な、取付部品および取付部品付きワイヤハーネスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明に従う第1実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した図であって、図1(a)が斜視図であり、図1(b)が図1(a)の仮想平面Pで切断したときの断面図である。
図2図2は、第1実施形態の取付部品を、第1対象物および第2対象物に装着した後の状態を示した図であって、図2(a)が斜視図であり、図2(b)が図2(a)の仮想平面Pで切断したときの断面図である。
図3図3は、本発明に従う第2実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した断面図であって、図3(a)が第1対象物および第2対象物に装着する前の状態、図3(b)が第1対象物および第2対象物に装着した後の状態で示す。
図4図4は、取付部品の他の変形例の要部構造を模式的に示した断面図であって、第1対象物および第2対象物に装着した後の状態で示す。
図5図5は、取付部品の他の変形例の要部構造を模式的に示した断面図であって、第1対象物および第2対象物に装着した後の状態で示す。
図6図6は、本発明に従う第3実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した図であって、図6(a)が斜視図であり、図6(b)が図6(a)の仮想平面Pで切断したときの断面図である。
図7図7は、本発明に従う第4実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した図であって、図7(a)が斜視図であり、図7(b)が図7(a)の仮想平面Pで切断したときの断面図である。
図8図8は、取付部品の要部構造の変形例を示す断面図であって、図8(a)は装着本体部が五角形の断面形状を有する場合、図8(b)は装着本体部が六角形の断面形状を有する場合を示す。
図9図9は、本発明に従う第5実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した斜視図である。
図10図10は、追加装着部が第1対象物の延在方向のうち一方にはみ出して延在している、取付部品の変形例を示す斜視図である。
図11図11は、取付部品の変形例を示す斜視図である。
図12図12は、取付部品の他の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明のいくつかの実施形態の取付部品および取付部品付きワイヤハーネスについて、以下で説明する。
【0021】
<第1実施形態>
図1は、本発明に従う第1実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した図であって、図1(a)が斜視図であり、図1(b)が図1(a)の仮想平面Pで切断したときの断面図である。図2は、第1実施形態の取付部品を、第1対象物および第2対象物に装着した後の状態を示した図であって、図2(a)が斜視図であり、図2(b)が図2(a)の仮想平面Pで切断したときの断面図である。
【0022】
取付部品1は、図1(a)および図1(b)に示すように、開口部4をもち、屈曲部51~54を介して多角形状に連なる複数の板面部61~65で構成される装着本体部2と、装着本体部2を構成する複数の板面部61~65のうちの少なくとも一つの板面部(図1(a)、(b)では、板面部63)に、装着本体部2と一体または別体で連結される追加装着部3と、を備える。この取付部品1では、開口部4から、装着本体部2が、図2(a)および図2(b)に示すように線状に延在する第1対象物L1に嵌め込まれて装着される。それとともに、追加装着部3が、板面部(図1(a)、(b)では、板面部63)から、第1対象物L1の延在方向Xにはみ出して延在しており、第1対象物L1と異なる第2対象物L2を、装着本体部2を介して追加装着することを可能にしている。
【0023】
これにより、装着本体部2の開口部4から線状に延在する第1対象物L1が嵌め込まれて、装着本体部2が第1対象物L1に装着されるとともに、追加で装着したい第2対象物L2が、装着本体部2に取り付けられた追加装着部3を介して、装着本体部2に追加装着される。そのため、車両等に取り付けられた電線やワイヤハーネスなどの第1対象物L1に、車両等に固定された状態のままで、実質的に動かすことなく装着本体部2を取り付けることができるとともに、第2対象物L2である追加の電線を、追加装着部3によって容易に装着本体部2に固定することができる。したがって、車両等に取り付けられた電線やワイヤハーネスに、追加の電線を容易に固定することが可能な取付部品1と、それを備えた取付部品付きワイヤハーネスを提供することができる。
【0024】
ここで、取付部品1が装着される第1対象物L1および第2対象物L2は、線状に延在するものであり、ともに延在方向Xに沿って延在する。特に、第1対象物L1および第2対象物L2は、それぞれ、電線およびワイヤハーネスのいずれかであることが好ましい。また、第1対象物L1および第2対象物L2を構成する電線およびワイヤハーネスは、コルゲート管や硬質チューブなどの外装体が取り付けられていてもよい。取付部品1は、このような外装体が取り付けられた電線やワイヤハーネスにもそのまま装着することが可能なため、配線の追加を効率よく行うことができる。
【0025】
(装着本体部について)
装着本体部2は、開口部4をもち、屈曲部51~54を介して多角形状に連なる複数の板面部、図1(a)では5つの板面部61~65で構成されている。装着本体部2は、全体として略C字状断面を有することが好ましい。ここで、装着本体部2は、延在方向Xに沿って線状に延在する第1対象物L1に、開口部4から嵌め込んで、第1対象物L1に装着されるように構成される。これにより、第1対象物L1が、例えば車両等に配線されていて既に車体等に取り付けられているような状態であったとしても、第1対象物L1を車体等から取り外すことなく、装着本体部2を第1対象物L1に嵌め込んで装着することが可能になるため、第1対象物L1と異なる第2対象物L2を、装着本体部2と後述する追加装着部3とで簡単に前記第1対象物L1とともにまとめた状態で延在させることが可能になる。
【0026】
装着本体部2は、例えば開口部4の開口幅Wを拡げる方向に力を加えた状態にして、開口部4から第1対象物L1に嵌め込み、その後、第1対象物L1に密着した状態に変化することで、第1対象物L1に装着することができる。ここで、装着本体部2は、開口部4の開口幅Wを拡げる方向に力を加えると弾性変形するように構成されていることが好ましい。これにより、装着本体部2を第1対象物L1に装着する際に、装着本体部2の開口部4の開口幅Wを拡げたときに、復元力によって第1対象物L1が装着本体部2に挟まれるため、第1対象物L1の位置をより狭い範囲に規定することができ、かつ、装着本体部2を第1対象物L1に強固に固定することができる。
【0027】
装着本体部2を構成する複数の板面部61~65は、屈曲部51~54を介して多角形状に連なるように構成される。ここで、図1に示す取付部品1では、装着本体部2が、複数の板面部61~65によって、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、五角形の断面形状を有するように構成される。
【0028】
また、複数の板面部61~65は、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、全体として開口部4を有する略C字状断面を有するように構成されることが好ましい。これにより、装着本体部2の略C字状断面によって第1対象物L1が保持されるため、装着本体部2を第1対象物L1に固定することができる。また、板面部61~65が第1対象物L1の全周を囲まずに開口部4を有することで、板面部61~65の開閉を容易にするとともに、第1対象物L1への装着を容易にすることができる。
【0029】
ここで、複数の板面部61~65によって形成される多角形の形状や、屈曲部51~54における個々の屈曲の角度は、第1対象物L1の断面形状を円形として、この円形に外接するように第1対象物L1に面する内表面を構成することが好ましい。これにより、第1対象物L1の中でも、断面形状が円形であることが多い電線や、断面形状が略円形の外装体との間で空隙が生じ難くなるため、第1対象物L1に装着本体部2を固定し易くすることができる。なお、複数の板面部によって構成される多角形の形状は、各辺の長さの比や屈曲角度が異なっていてもよい。複数の板面部によって構成される多角形は、第1対象物L1の断面形状である円形に外接していることが望ましいが、正多角形の形状に限定されない。
【0030】
また、複数の板面部61~65によって形成される多角形の各辺の長さは、組み立てや形状の成立を容易にする観点では、短くなり過ぎないことが好ましい。例えば、図1および図2に示す五角形の形状の場合、開口部4から見て突き当たりの部分にある板面部63の長さを1とするとき、板面部63の両側に隣接する板面部62、64の長さは、それぞれ0.90~1.10の範囲にあることが好ましく、0.95~1.05の範囲にあることがさらに好ましい。また、略C字状断面の両端にあたる板面部61、65の長さは、それぞれ0.45~0.65の範囲にあることが好ましく、0.50~0.60の範囲にあることがさらに好ましい。
【0031】
複数の板面部61~65は、効率的に形成する観点では、1枚の樹脂板が屈曲部51~54で折り曲げられて形成されていることが好ましい。他方で、複数の板面部61~65は、複数の樹脂板が屈曲部51~54で接合されることで形成されていてもよい。
【0032】
図1および図2に示す取付部品1では、装着本体部2が、複数枚の板を重ね合わせ屈曲させて接合した接合板8で構成される。このとき、板面部61~65を構成する樹脂板のうち、1枚または複数の樹脂板が、複数枚の板を重ね合わせて接合した接合板8で構成される。図1および図2の取付部品1では、接合板8は、第1対象物L1に面する内側板81と、内側板81の外面に設けられる外側板82の2枚で構成される。他方で、接合板8は、3枚以上の板を重ね合わせて接合して構成されていてもよい。
【0033】
このように、取付部品1の装着本体部2を、複数枚の板を重ね合わせて接合した接合板8で構成することで、接合板8を構成する複数枚の板が、互いに変形を規制し合うため、屈曲部51~54において屈曲する角度が、所定の角度に維持されやすくなる。そのため、装着本体部2を第1対象物L1に装着する際に、装着本体部2の開口部4の開口幅Wを拡げる方向に力を加えた場合であっても、装着本体部2が弾性変形しやすくなるため、第1対象物L1に装着本体部2を挟んで動き難くすることができる。
【0034】
接合板8を構成する複数枚の板を重ね合わせて接合する手段としては、超音波溶着などの溶着のほか、接着、両面テープ、リベット、圧着などの公知の手段を用いることができる。また、複数枚の板の接合は、屈曲部51~54における屈曲角度を所定の角度にする観点から、板厚に応じて屈曲位置をずらして所定の角度に屈曲した複数の板を、重ね合わせて接合することが好ましい。
【0035】
なお、装着本体部2は、開口部4の開口幅を、図1(b)に示すような開口幅Wから図2(b)に示すような開口幅W’に広げて第1対象物L1に嵌め込む際、屈曲部51~54における屈曲角度θ1~θ4のうち少なくともいずれかを広げて屈曲角度θ1’~θ4’にすることで、開口部4の開口幅をW’に広げてもよい。他方で、装着本体部2は、板面部61~65のうち少なくともいずれかを撓ませることで、開口部4の開口幅をW’に広げてもよい。
【0036】
また、板面部は、少なくともいずれかが曲面によって構成されていてもよい。例えば、曲面を有する1枚の板面部によって略C字状断面が構成される場合、屈曲部を有しなくてもよい。
【0037】
(追加装着部について)
追加装着部3は、装着本体部2を構成する複数の板面部61~65のうちの少なくとも一つの板面部(図1の板面部63)に、一体または別体で連結され、この少なくとも一つの板面部(図1の板面部63)から、第1対象物L1の延在方向Xにはみ出して延在する。このような追加装着部3を備えることで、追加装着部3と装着本体部2との間に、第2対象物L2を装着可能な空隙が形成される。そのため、第1対象物L1と異なる第2対象物L2を、装着本体部2を介して追加装着することが可能になる。
【0038】
ここで、追加装着部3は、図1に示すように、装着本体部2の板面部63の外側に設けられた複数の凸部7、7’の取付穴71、71’にそれぞれ取り付けることで、装着本体部2を別体に連結してもよい。他方で、追加装着部3は、凸部7または7’のうち一方が装着本体部2の板面部63と一体に形成されることで、装着本体部2の板面部63に一体で連結されていてもよい。
【0039】
追加装着部3は、装着本体部2との間に、第2対象物L2を装着可能な空隙が形成されるように構成される。ここで、図1に示す取付部品1では、追加装着部3と装着本体部2が、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、三角形の断面形状を有するように構成される。このとき、追加装着部3は、相対的に細い電線によって構成されることが多い第2対象物L2の脱落を防ぐ観点では、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、閉じた形状の断面形状を有することが好ましい。
【0040】
ここで、追加装着部3は、力を加えると弾性変形するように構成されていることが好ましい。これにより、追加装着部3を装着本体部2に装着する際に、弾性変形の復元力によって、追加装着部3を凸部7、7’の取付穴71、71’に差し込むことができるため、効率的に追加装着部3の装着を行うことができる。
【0041】
なお、図1に示す追加装着部3は、三角形の断面形状を有する空隙を形成しているが、台形などの四角形や、五角形以上の多角形の断面形状を有する空隙を形成してもよい。また、追加装着部3は、1枚の板のうち1ヶ所以上を折り曲げて空隙を形成してもよく、2枚以上の板を接合して空隙を形成してもよい。このように、追加装着部3の形状や構成は、特に限定されない。
【0042】
(装着本体部および追加装着部の材料について)
装着本体部2および追加装着部3のうち一方または両方は、樹脂によって構成されることが好ましい。ここで、樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンスルファイド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、アクリル樹脂などを挙げることができる。ここで、装着本体部2および追加装着部3のうち一方または両方が、ポリプロピレン樹脂を含有することが好ましい。
【0043】
装着本体部2および追加装着部3のうち一方または両方を構成する樹脂は、少なくとも一部が発泡樹脂であることが好ましい。装着本体部2や追加装着部3に発泡樹脂を用いることで、装着本体部2や追加装着部3の曲げ弾性率が高まり、それにより塑性変形が起こり難くなる。その結果、装着本体部2が弾性変形し易くなることで、装着本体部2の開口部4の開口幅Wを拡げたときに、復元力によって第1対象物L1が装着本体部2に挟まれるため、装着本体部2を第1対象物L1に強固に固定することができる。また、追加装着部3が弾性変形し易くなることで、追加装着部3を装着本体部2に装着し易くすることができる。
【0044】
ここで、発泡樹脂の密度は、特に限定されないが、例えば200kg/m以上1000kg/m以下の範囲にすることができる。特に、取付部品1の軽量性と機械的強度とのバランスをより向上させる観点では、発泡樹脂の密度は、250kg/m以上600kg/m以下の範囲であることが好ましく、300kg/m以上550kg/m以下の範囲であることがさらに好ましい。
【0045】
装着本体部2および追加装着部3の厚さは、特に限定されないが、折り曲げの容易さと機械的強度とのバランスをより向上させる点から、例えば0.50mm以上5.0mm以下の範囲であることが好ましく、1.0mm以上2.0mm以下の範囲であることがさらに好ましい。
【0046】
(取付部品付きワイヤハーネスについて)
本発明の取付部品付きワイヤハーネスは、電線によって構成されるワイヤハーネスと、上述の取付部品1とを備えるものであり、図2に示すように、取付部品1が第1対象物L1であるワイヤハーネスの外周に装着されるものである。より具体的には、第1対象物L1であるワイヤハーネスに装着本体部2が装着され、かつ、第2対象物L2である追加電線が、装着本体部2および追加装着部3によって形成される空間に装着されるものである。ここで、ワイヤハーネスは、コルゲート管や硬質チューブなどの外装体が取り付けられていてもよい。このような取付部品付きワイヤハーネスを構成することで、取付部品1によって、装着本体部2および追加装着部3によって形成される空間に装着されている追加電線が、装着本体部2に装着されているワイヤハーネスに固定されるため、追加電線を車両等に取り付けられたワイヤハーネスに沿って、簡単に取り付けることができる。
【0047】
<第2実施形態>
図3は、本発明に従う第2実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した断面図であって、図3(a)が第1対象物および第2対象物に装着する前の状態、図3(b)が第1対象物および第2対象物に装着した後の状態で示す。以下の説明において、上記第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
【0048】
上述の図1図2に示す取付部品1では、装着本体部2が、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、五角形の断面形状を有する構成を示したが、これに限定されない。例えば、取付部品は、図3(a)に示す取付部品1Aのように、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、3枚の板面部61~63によって三角形の断面形状を有する装着本体部2Aが形成されてもよい。これにより、装着本体部2Aを第1対象物L1に装着したときに、図3(b)に示すように、板面部61および板面部63のそれぞれにおいて、開口部4に対向する板面部62に第1対象物L1に向かう力が作用することで、第1対象物L1に装着本体部2Aが保持されるため、より安定して第1対象物L1に装着本体部2Aを固定することができる。
【0049】
他方で、取付部品は、図4に示す取付部品1Bのように、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、板面部61~65によって四角形の断面形状を有する装着本体部2Bが形成されていてもよい。また、取付部品は、図5に示す取付部品1Cのように、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、板面部61~67によって六角形の断面形状を有する装着本体部2Cが形成されていてもよい。また、取付部品は、後述する図7に示す取付部品1Eのように、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、内向き方向に延在する板面部61E、65Eの先端と、他の板面部62~64の内面によって、台形の断面形状を有する装着本体部2Eが形成されていてもよい。
【0050】
ここで、図4図5に示す取付部品1B、1Cの装着本体部2B、2Cは、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、全体として略C字状断面を有する。このとき、装着本体部2B、2Cは、略C字状断面の両端を構成する2枚の板面部(図4の板面部61および板面部65、図5の板面部61および板面部67)で、断面形状の多角形の一辺を構成してもよい。また、図2(b)および図3に示す取付部品1、1Aの装着本体部2、2Aのように、略C字状断面を構成する複数の板面部が、それぞれ、断面形状の多角形の異なる辺を構成してもよい。また、図7に示す取付部品1Eの装着本体部2Eのように、略C字状断面の両端を構成する板面部(図7の板面部61Eおよび板面部65E)の一部が、断面形状の多角形と異なる位置に形成されてもよい。
【0051】
このように、取付部品の装着本体部は、例えば三角形、四角形、五角形または六角形のような、多角形の断面形状を有してもよい。ここで、装着本体部の断面形状は、正三角形、正四角形、正五角形、正六角形のような正多角形であってもよく、他方で台形のように、それぞれの辺の長さや角の大きさが異なっていてもよい。また、装着本体部の断面形状の多角形は、三角形、四角形、五角形および六角形に限定されず、七角形以上であってもよい。
【0052】
特に、取付部品の装着本体部の断面形状を、六角形のように角の多い形状にすることにより、断面形状が円に近付くことで、装着本体部と電線や外装体との間に空隙が形成され難くなるため、取付部品を第1対象物L1から動き難くすることができる。それとともに、開口部4の開口幅Wを広くすることができるため、取付部品を第1対象物L1に装着し易くすることができる。
【0053】
他方で、装着本体部の断面形状を、三角形のように角の少ない形状にすることにより、開口部4が狭くなるため、取付部品の第1対象物L1からの脱落を起こり難くすることができる。また、装着本体部の断面形状を四角形にすることにより、屈曲部の屈曲角度が直角に近づくため、装着本体部の作成を容易にすることができる。
【0054】
<第3実施形態>
図6は、本発明に従う第3実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した図であって、図6(a)が斜視図であり、図6(b)が図6(a)の仮想平面Pにおける断面図である。以下の説明において、上記第1実施形態または上記第2実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
【0055】
装着本体部2は、上述の図1および図2に示す取付部品1のような、複数枚の板を重ね合わせ屈曲させて接合した接合板によって構成されるものに限定されない。装着本体部2は、図6(a)、(b)の取付部品1Dに示すように、1枚の板によって構成されてもよい。
【0056】
<第4実施形態>
図7は、本発明に従う第4実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した図であって、図7(a)が斜視図であり、図7(b)が図7(a)の仮想平面Pにおける断面図である。以下の説明において、上記第1実施形態から上記第3実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
【0057】
図7(a)に示す取付部品1Eでは、装着本体部2Eを構成する複数の板面部である、板面部61E、62~64、65Eのうち、開口部4を挟んで対向して位置する1対の板面部61E、65Eは、いずれも他の板面部62~64の内面に向かう方向(内向き方向)に延在する。その一例として、図7(b)の取付部品1Eに示すように、装着本体部2Eが、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、内向き方向に延在する板面部61E、65Eの先端と、他の板面部62~64の内面によって、台形の横断面の形状を有する。ここで、取付部品1Eの装着本体部2Eのうち、略C字状断面の両端を構成し、開口部4を挟んで対向して位置する1対の板面部61E、65Eは、板面部61Eが板面部65Eよりも内向き方向(図7(b)の上側)に屈曲して延在するとともに、板面部65Eも板面部61Eより内向き方向に屈曲して延在する。このとき、屈曲部51E、54Eにおける屈曲角度は、板面部61E、65Eを同一平面状に配置した場合と比べて小さくなる。これにより、装着本体部2Eを第1対象物L1に装着するときに、装着本体部2Eの開口部4を第1対象物L1に下側に向けて押し当てるだけで、開口部4を挟んで対向して位置する1対の板面部61E、65Eが上側に屈曲して開口部4の開口幅Wが広がって、第1対象物L1に装着本体部2が嵌め込まれるため、より効率的に取付部品1Eを第1対象物L1に取り付けることができる。
【0058】
ここで、取付部品は、図8(a)の取付部品1Fに示すように、装着本体部2Fが、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、内向き方向に延在する板面部61F、65Fの先端と、他の板面部62~64の内面によって、五角形の横断面の形状を有してもよい。このとき、屈曲部51F、54Fにおける屈曲角度は、板面部61F、65Fを同一平面上に配置した場合と比べて小さくなる。
【0059】
また、図8(b)の取付部品1Gに示すように、装着本体部2Gが、第1対象物L1の延在方向Xに対して垂直な横断面で見て、内向き方向に延在する板面部61G、65Gの先端と、他の板面部62~64の内面によって、六角形の横断面の形状を有してもよい。このとき、屈曲部51G、54Gにおける屈曲角度は、板面部61G、65Gを同一平面上に配置した場合と比べて小さくなる。
【0060】
なお、取付部品は、図1の取付部品1に示すように、装着本体部2を構成する複数の板面部61~65のうち、開口部4を挟んで対向して位置する1対の板面部61、65は、略C字状断面の外側に向かう方向(外向き方向)に延在してもよい。このように、1対の板面部61、65を外側に向かわせることで、装着本体部2の形状が、第1対象物L1である電線や外装体に形状に近付けられるため、取付部品1の省スペース化を図ることができる。
【0061】
また、取付部品は、図4の取付部品1Bに示すように、装着本体部2Bを構成する複数の板面部61~65のうち、開口部4を挟んで対向して位置する1対の板面部61、65は、第1対象物L1の延在方向Xに沿った断面で見て、一直線上に並ぶように構成してもよい。
【0062】
<第5実施形態>
図9は、本発明に従う第5実施形態の取付部品の要部構造を模式的に示した斜視図である。以下の説明において、上記第1実施形態から上記第4実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
【0063】
図9に示す取付部品1Hにおいて、装着本体部2Hは、第1対象物L1に面する内表面が凹凸を有するように構成される。より具体的には、装着本体部2Hを構成する板面部61~65のうち少なくともいずれかの内表面61a~65aが、凹凸を有するように構成される。これにより、凹凸が防滑作用をもたらすことで、装着本体部2Hが第1対象物L1に対して滑り難くなるため、車両等の動作時の振動によっても、取付部品1Hおよびそれに取り付けられる第2対象物L2を、所定の位置から動き難くすることができる。
【0064】
ここで、板面部61~65の内表面61a~65aの凹凸は、第1対象物L1の延在方向Xに沿って凹凸になるように設けられることが好ましい。板面部61~65の内表面61a~65aの凹凸の一例としては、図9に示すように、板面部61~65の内表面61a~65aに無数に設けられる、第1対象物L1の延在方向Xに沿って延在する溝を挙げることができる。このような凹凸を設けることで、取付部品1Hの装着本体部2Hが第1対象物L1の延在方向Xに沿って動き難くなるため、第1対象物L1の延在方向Xに沿った取付部品1Hの位置ずれを起こり難くすることができる。
【0065】
<その他の実施形態>
図1に示される取付部品1では、追加装着部3が、装着本体部2の板面部63から、第1対象物L1の延在方向Xの両方にはみ出して延在する場合を示したが、かかる構成だけには限定されない。例えば、図10に示される取付部品1Iのように、追加装着部3Iが、装着本体部2の板面部63から、第1対象物L1の延在方向Xの一方にはみ出して延在してもよい。すなわち、追加装着部は、装着本体部の板面部から、第1対象物の延在方向の一方または両方にはみ出して延在することができる。
【0066】
また、図1に示される取付部品1では、追加装着部3は、装着本体部2の板面部63の外側に設けられた凸部7、7’の取付穴71、71’に取り付ける場合を示したが、かかる構成だけには限定されない。例えば、図11に示される取付部品1Jのように、追加装着部3Jは、装着本体部2の板面部63に開けられた取付穴71J、71’Jに取り付けられてもよい。
【0067】
また、図1に示される取付部品1では、装着本体部2に取り付けられる追加装着部3が、装着本体部2の板面部63から、第1対象物L1の延在方向Xに沿ってはみ出して延在する場合を示したが、かかる構成だけには限定されない。例えば、図12に示される取付部品1Kのように、装着本体部2Kの板面部に一体で連結され、より具体的に、装着本体部2Kの板面部63Kと一体で形成される追加装着部3Kが、第1対象物L1の延在方向Xに沿ってはみ出して延在してもよい。これにより、追加装着部3Kにテープ等を巻き付けることで第2対象物L2を固定することができるため、第2対象物L2の固定に要するスペースを小さくすることができる。
【0068】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の概念および特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含み、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【符号の説明】
【0069】
1、1A~1K 取付部品
2、2A~2H、2K 装着本体部
3、3I~3K 追加装着部
4 開口部
51~56、51E、54E、51F、54F、51G、54G 屈曲部
61~67、61E、65E、61F、65F、61G、65G、63K 板面部
61a~65a 板面部の内表面
7、7’ 凸部
71、71’、71J、71J’ 取付穴
8 接合板
81 内側板
82 外側板
L1 第1対象物
L2 第2対象物
~P 仮想平面
S 第1対象物が装着されたときの装着本体部の断面形状の一例
W、W’ 開口部の開口幅
X 第1対象物の延在方向
θ1~θ4、θ1’~θ4’ 屈曲部における屈曲角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12