(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】高屈折率ナノインプリントリソグラフィフィルムの密度を増加させるための方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20241118BHJP
【FI】
H01L21/30 502D
(21)【出願番号】P 2022563141
(86)(22)【出願日】2021-02-23
(86)【国際出願番号】 US2021019166
(87)【国際公開番号】W WO2021216193
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-12-16
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】セバリョス, アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ハウラニ, ラミ
(72)【発明者】
【氏名】大野 賢一
(72)【発明者】
【氏名】メルニーク, ユリー
(72)【発明者】
【氏名】ジョシ, アミタ
【審査官】田中 秀直
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/067912(WO,A1)
【文献】特開2019-123881(JP,A)
【文献】特開2015-158690(JP,A)
【文献】特開2012-174735(JP,A)
【文献】国際公開第2019/035579(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0072720(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027
B29C 59/02
G02B 5/18
G03C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高密度化されたナノインプリントフィルムであって、
ナノ粒子を含むベースナノインプリントフィルムであって、前記ナノ粒子が、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、ベースナノインプリントフィルム、
並びに
前記ベースナノインプリントフィルム上と前記ナノ粒子間とに配置された
、金属酸化物
、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせであって、
前記金属酸化物が、酸化ニオブ、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム
、又はそれらの任意の組み合わせを含む
、金属酸化物
、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせ
を含む高密度化されたナノインプリントフィルム。
【請求項2】
前記ベースナノインプリントフィルムが、前記ナノ粒子間に配置されたボイドを含み、前記金属酸化物
、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせが、前記ボイド内に少なくとも部分的に配置されている、請求項1に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【請求項3】
前記ベースナノインプリントフィルム中の前記ボイドによって占められる体積の少なくとも3%が
、前記金属酸化物
、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含有する、請求項2に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【請求項4】
前記ベースナノインプリントフィルム中の前記ボイドによって占められる体積の約20%から約90%が
、前記金属酸化物
、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含有する、請求項3に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【請求項5】
前記ベースナノインプリントフィルムよりも高い硬度、破壊歪み、降伏強度、及び/又はエッチング耐性の値を有する、請求項1に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【請求項6】
前記高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、前記ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%から約30%高い、請求項1に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【請求項7】
前記高密度化されたナノインプリントフィルムが、基板上に形成されており、
前記高密度化されたナノインプリントフィルムは、前記基板の表面を覆う1つの層状部分上に、複数の突出構造が一体的に形成されて成るフィルムである、請求項1から6のいずれか一項に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【請求項8】
ナノインプリントフィルムを形成する方法であって、
処理チャンバ内に、多孔性ナノインプリントフィルムを含む基板を位置決めすることであって、前記多孔性ナノインプリントフィルムが、ナノ粒子と前記ナノ粒子間のボイドとを含み、前記ナノ粒子が、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、基板を位置決めすること、及び
原子層堆積(ALD)プロセス中に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成するために、前記多孔性ナノインプリントフィルム上と前記ボイドの少なくとも一部内とに金属酸化物を堆積させることであって、前記金属酸化物が、酸化ニオブ、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム
、又はそれらの任意の組み合わせを含む、金属酸化物を堆積させること
を含む方法。
【請求項9】
前記ALDプロセスが、前記金属酸化物を堆積させるために、ALDサイクル中に前記多孔性ナノインプリントフィルムを金属前駆体及び酸化剤に連続的に曝露することを含み、前記ALDサイクルが、前記ALDプロセス中に前記金属酸化物を堆積させる間に2回から約50回繰り返される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ボイドによって占められる体積の約20%から約90%が、前記ALDプロセスによって前記金属酸化物で充填される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記高密度化されたナノインプリントフィルムが、前記多孔性ナノインプリントフィルムよりも高い硬度、破壊歪み、降伏強度、及び/又はエッチング耐性の値を有する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、前記多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%から約30%高い、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記多孔性ナノインプリントフィルムが、インプリントプロセスによって前記基板上に形成され、前記インプリントプロセスが、
前記ナノ粒子を含むインプリント組成物を前記基板上に配置すること、
前記インプリント組成物を、パターンを有するスタンプと接触させること、
前記インプリント組成物を前記多孔性ナノインプリントフィルムに変換すること、及び
前記多孔性ナノインプリントフィルムから前記スタンプを除去すること
を含む、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記スタンプが、前記基板の表面とは接触しないように、前記インプリント組成物と接触させられ、
前記高密度化されたナノインプリントフィルムは、前記基板の前記表面を覆う1つの層状部分上に、複数の突出構造が一体的に形成されて成るフィルムである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記インプリント組成物を前記多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、前記インプリント組成物を、約300nmから約365nmの波長を有する光源に曝露することをさらに含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記インプリント組成物を前記多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、前記インプリント組成物を、約30秒から約1時間の期間にわたって約30℃から約100℃の温度に加熱することをさらに含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項17】
前記金属酸化物が、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの組み合わせをさらに含む、請求項8から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
高密度化されたナノインプリントフィルムを含む、格子を備えた光学装置であって、
前記高密度化されたナノインプリントフィルムが、
ナノ粒子を含むベースナノインプリントフィルムであって、前記ナノ粒子が、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、ベースナノインプリントフィルム、及び
前記ベースナノインプリントフィルム上と前記ナノ粒子間とに配置された金属酸化物であって、酸化ニオブ、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム
、又はそれらの任意の組み合わせを含む金属酸化物
を含む、格子を備えた光学装置。
【請求項19】
前記光学装置が、基板をさらに備え、
前記高密度化されたナノインプリントフィルムが、前記基板上に形成されており、
前記高密度化されたナノインプリントフィルムは、前記基板の表面を覆う1つの層状部分上に、複数の突出構造が一体的に形成されて成るフィルムである、請求項
18に記載の光学装置。
【請求項20】
前記金属酸化物が、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの組み合わせをさらに含む、請求項18又は19に記載の光学装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
[0001]本開示の実施形態は、概して、マイクロデバイス処理に関し、具体的には、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)フィルム及びそれを作製するプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ナノ粒子インプリントのナノ及びマイクロパターニングは、ナノ材料に基づく光学系、エレクトロニクス、ディスプレイ、エネルギーデバイス、センサ、及びナノメートルスケールの分解能を有する他の種類のデバイスを開発するための機会を提供する。現在入手可能なインプリント材料は、有機(高屈折率ポリマー)又は無機-有機ハイブリッド材料(ゾル-ゲル)を含有する。インプリント材料の大部分は、低い屈折率(<1.7)を有すると共に、可視領域における光透過性、光学的解像度、加工性、インプリントされたフィーチャの高い収縮及び費用対効果に関連する複数の問題を有している。加えて、インプリント材料の多くは、比較的低い硬度、破壊歪み、降伏強度、及び/又はエッチング耐性を有しており、これらは増加されると有利である。いくつかのインプリント材料は比較的高い弾性率を有し、これは低下されると有利である。
【0003】
[0003]したがって、これらナノインプリントフィルムを作製するための有利な物理的特性及び関連プロセスを有する、改良されたナノインプリントフィルムが必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示の実施形態は、概して、高密度化されたナノインプリントフィルム及びこのような高密度化されたナノインプリントフィルムを作製するための関連プロセスに関する。高密度化されたナノインプリントフィルムはまた、典型的には、それらが形成されるベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルムと比べて、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムである。高密度化されたナノインプリントフィルムは、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)フィルムとして有用でありうる。高密度化されたナノインプリントフィルム及び/又は光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムは、典型的には、比較的高い屈折率(>1.9又は>2)、並びに比較的高い硬度、破壊歪み、降伏強さ、及び/又はエッチング耐性(例えば、低減されたエッチング速度)と、比較的低い弾性率とを有する。
【0005】
[0005]1つ又は複数の実施形態では、高密度化されたナノインプリントフィルムは、ベースナノインプリントフィルム、及びベースナノインプリントフィルム上とナノ粒子間とに配置された金属酸化物を含有する。ベースナノインプリントフィルムはナノ粒子を含有し、ナノ粒子は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含有する。金属酸化物は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含有する。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、ナノインプリントフィルムを形成する方法は、処理チャンバ内に、多孔性ナノインプリントフィルムを含有する基板を位置決めすることであって、多孔性ナノインプリントフィルムがナノ粒子とナノ粒子間のボイドとを含む、基板を位置決めすること、及び多孔性ナノインプリントフィルム上とボイドの少なくとも一部内とに金属酸化物を堆積させて、原子層堆積(ALD)プロセス中に 高密度化されたナノインプリントフィルムを生成することを含む。
【0007】
[0007]他の実施形態では、高密度化されたナノインプリントフィルムを含有する、格子を備えた光学装置が提供され、本明細書で説明される。本明細書に記載及び説明される、高密度化されたナノインプリントフィルム及び/又は高密度化されたナノインプリントフィルムを製造するための方法のいずれもが、光学装置を製造するために使用され得る。例えば、高密度化されたナノインプリントフィルムは、本明細書に記載及び説明されるように、ベースナノインプリントフィルム、及びベースナノインプリントフィルム上とナノ粒子間とに配置された金属酸化物を含有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
[0008]本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記に簡潔に要約された本開示の具体的な説明が、実施形態を参照することによって得られ、それら実施形他のいくつかは添付図面に示される。しかしながら、添付図面は、例示的な実施形態のみを示し、したがって、その範囲を限定するものと見なすべきではなく、他の等しく有効な実施形態も許容され得ることに留意されたい。
【0009】
【
図1】[0009]A~Fは、本明細書に記載及び説明される1つ又は複数の実施形態による、ナノ粒子を含有するナノインプリントフィルムを調製する間に複数の動作を通して処理される加工物の断面図である。
【
図2】[0010]A~Bは、本明細書に記載及び説明される1つ又は複数の実施形態による、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを調製するために処理されている加工物の断面図である。
【
図3】[0011]本明細書に記載及び説明される1つ又は複数の実施形態による、光学装置の正面図である。
【0010】
[0012]理解を容易にするために、可能な場合には、図面に共通する同一の要素を示すために同一の参照番号が使用された。1つ又は複数の実施形態の要素及び特徴は、他の実施形態に有益に組み込まれ得ると想定される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0013]1つ又は複数の実施形態では、ナノインプリントフィルムを形成する方法は、ベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルムを含有する基板を、処理チャンバ内に位置決めすることを含み、多孔性ナノインプリントフィルムは、ナノ粒子とナノ粒子間のボイドとを含有し、多孔性ナノインプリントフィルムは2未満の屈折率を有する。ナノ粒子間に配置された空間などのボイドは、周囲空気、残留有機材料(例えば、1種以上の炭化水素及び/又は他の有機化合物)、微粒子、及び/又は約1、約1.2、又は約1.3から約1.4若しくは約1.5といった比較的低い屈折率を有することのできる1種以上の他の汚染材料を含有しうる。
【0012】
[0014]本方法はまた、原子層堆積(ALD)プロセス中に、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成するために、多孔性ナノインプリントフィルム上及びボイドの少なくとも一部分内に1種以上の金属酸化物を堆積させることを含む。ボイドは、少なくとも部分的に充填することができるか、実質的に充填することができるか、又は完全に充填することができる。例えば、ボイドによって占められる体積の少なくとも3%、少なくとも5%、又は少なくとも10%が、ALDプロセスによって金属酸化物で充填される。他の実施例では、ボイドによって占められる体積の約20%から約90%が、ALDプロセスによって金属酸化物で充填される。いくつかの実施例では、ボイドによって占められる体積の90%超、例えば約95%から100%が、ALDプロセスによって金属酸化物で充填される。光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムは、ベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有する。
【0013】
[0015]1つ又は複数の実施形態では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%、約0.75%、約1%、約2%、約4%、又は約5%から約6%、約8%、約10%、約12%、約15%、約20%、約25%、約30%、又はそれよりも高い。例えば、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%から約30%高い。他の実施例では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.65%から約20%高い。他の実施例では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.75%から約10%高い。いくつかの実施例では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約1%から約6%高い。
【0014】
[0016]多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率は、約1.50、約1.65、又は約1.75から約1.80、約1.85、約1.90、約1.95、約1.97、約1.99、又は2未満である。1つ又は複数の実施例では、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率は、約1.5から約1.95又は約1.75から約1.95である。光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い。いくつかの実施例では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は約1.8以上である。例えば、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率は、約1.8から約2.2、約1.85から約2.15、又は約1.9から約2.1である。
【0015】
[0017]高密度化されたナノインプリントフィルム及び/又は光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムのいずれもが、本明細書に記載及び議論されるように、単位体積あたりの質量を増加させることができる、並びに/又は多孔性ナノインプリントフィルム及び/若しくはベースナノインプリントフィルムよりも高い屈折率を有することができる。1つ又は複数の実施形態では、高密度化されたナノインプリントフィルムは、多孔性ナノインプリントフィルム又はベースナノインプリントフィルムよりも、大きな値の硬度、大きな値の破壊歪み、大きな値の降伏強度、及び/又は大きな値のエッチング耐性を有する。いくつかの実施形態では、高密度化ナノインプリントフィルムは、多孔性ナノインプリントフィルム又はベースナノインプリントフィルムよりも、小さな値の弾性率を有する。
【0016】
[0018]1つ又は複数の実施形態では、ナノ粒子は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。本明細書に記載及び説明される任意のナノ粒子を使用して、多孔性ナノインプリントフィルムを調製することができる。金属酸化物は、1つ又は複数の酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。金属酸化物の代わりに又は金属酸化物と共に、1種以上の酸化ケイ素及び/又は窒化ケイ素を、多孔性ナノインプリントフィルム上及び/又は多孔性ナノインプリントフィルム中に堆積させることができる。例示的な酸化ケイ素は、一酸化ケイ素、二酸化ケイ素、SiOx(2>x>1)の1種以上の酸化ケイ素、1種以上のケイ酸塩、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。金属酸化物は、ナノ粒子及び/又は多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率より高い、同屈率と等しい、又は同屈折率より低い屈折率を有することができる。金属酸化物の屈折率がナノ粒子及び/又は多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率以下であっても、金属酸化物は、ボイド内で置き換えられている1つ又は複数の物質、例えば空気、有機化合物、微粒子、及び/又は1種以上の他の汚染材料よりも高い屈折率を有する。
【0017】
ベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルムのインプリント表面を調製するための方法
[0019]1つ又は複数の実施形態では、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)フィルムなどのインプリント表面を調製するための方法が提供される。インプリント表面は、本明細書に記載及び説明されるベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルムの1つ又は複数の露出表面である。この方法は、1つ又は複数の基板上にインプリント組成物を配置するか、コーティングするか、又は他の方法で置くこと、インプリント組成物を、パターンを有するスタンプと接触させること、インプリント組成物を、インプリント材料(例えば、多孔性ナノインプリントフィルム)に変換すること、及びインプリント材料からスタンプを除去することを含む。いくつかの実施例では、基板(例えば、ウエハ)は、ガラス、石英、酸化ケイ素、例えばガラス基板又はガラスウエハとすることができるか、又はそれを含むことができる。他の実施例では、基板は、シリコン、シリコン-ゲルマニウム、プラスチック、及び/又は他の材料とすることができるか、又はそれを含むことができる。インプリント組成物及び/又は材料は、約1.7から約2.0、又は約1.7から2未満、例えば約1.9、1.85、又は1.80の屈折率を有することができる。スタンプ上の、インプリント表面に転写されるパターンは、1次元パターン、2次元パターン、又は3次元パターンとすることができる。
【0018】
[0020]
図1A~Fは、本明細書に記載及び説明される1つ又は複数の実施形態による、ナノ粒子を含有するナノインプリントフィルム、例えばベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルムを調製する間に複数の動作を通して処理される加工物の断面図である。多孔性ナノインプリントフィルムは、インプリントプロセスによって基板上に形成される。インプリントプロセスは、ナノ粒子を含有するインプリント組成物104を基板102上に配置することと、インプリント組成物104の上に又はインプリント組成物104に隣接してスタンプ120を位置合わせすることとを含む(
図1A)。インプリント組成物104は、パターンを有するスタンプ120で刻印されるか、又は他の方法でスタンプ120と接触させられる(
図1B~1C)。インプリント組成物104は、多孔性ナノインプリントフィルム106に変換される(
図1D)。いくつかの実施例では、熱及び/又は放射線(UV光)による硬化プロセスを使用して、インプリント組成物104を多孔性ナノインプリントフィルム106に変換する。スタンプ120は、基板102上に配置されたままの多孔性ナノインプリントフィルム106から除去される(
図1E~1F)。多孔性ナノインプリントフィルム106のポアは、ナノ粒子の不完全な充填のために存在する最小有機マトリックスといった何らかの残留有機材料を有しうる。
【0019】
[0021]いくつかの実施例では、インプリント組成物は、スピンコーティング、ドロップキャスティング、ブレードコーティング、及び/又は他のコーティングプロセスによって基板上に配置される。インプリント組成物は、所定の厚さを有するフィルム又は層として基板上に配置される。インプリント組成物の厚さは、約50nm、約80nm、約100nm、約120nm、約150nm、又は約200nmから約250nm、約300nm、約400nm、約500nm、約600nm、約800nm、約1000nm、約1200nmであるか、又はそれよりも厚い。例えば、インプリント組成物の厚さは、約50nmから約1000nm、約100nmから約1000nm、約200nmから約1000nm、約400nmから約1000nm、約500nmから約1,000nm、約600nmから約1,000nm、約800nmから約1,000nm、約50nmから約600nm、約100nmから約600nm、約200nmから約600nm、約400nmから約600nm、約500nmから約600nm、約50nmから約400nm、約100nmから約400nm、約200nmから約400nm、又は約300nmから約400nmである。
【0020】
[0022]インプリント組成物は、インプリント組成物を熱、紫外光、赤外光、可視光、マイクロ波放射、及び/又はそれらの任意の組み合わせに曝露することによって、インプリント材料(例えば、多孔性ナノインプリントフィルム)に変換される。1つ又は複数の実施例では、インプリント組成物をインプリント材料に変換するとき、インプリント組成物は、約300nmから約365nmの波長を有する光源に曝露される。他の実施例では、インプリント組成物をインプリント材料に変換するとき、インプリント組成物は、熱に曝露され、約30秒から約1時間の期間にわたり、約30℃から約100℃の温度に維持される。いくつかの実施例では、インプリント組成物は、熱に曝露され、約1分から約15分の期間にわたり、約50℃から約60℃の温度に維持される。
【0021】
光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを調製するための金属酸化物のALD
[0023]1つ又は複数の実施形態において、1つ又は複数の金属酸化物は、ベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルム上及びその内部に、ALD又は別の気相堆積プロセスによって堆積されるか又は他の様式で形成される。多孔性ナノインプリントフィルム内のボイド又はボイドの一部は、金属酸化物で少なくとも部分的に充填されて、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成する。上述のように、ボイドは、ALDプロセス中に、金属酸化物によって少なくとも部分的に充填されるか、実質的に充填されるか、又は完全に充填することができる。
【0022】
光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを調製するための金属酸化物のALD
[0024]
図2A~Bは、本明細書に記載及び説明される1つ又は複数の実施形態による、多孔性ナノインプリントフィルムを光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムになるように変換させるために処理されている加工物の断面図である。フィーチャ130を含む多孔性ナノインプリントフィルム106は、
図2Aに示されるように、基板102上に配置されたままである。多孔性ナノインプリントフィルム106は、複数の空間又はボイド110によって分離された複数のナノ粒子108を含有している。
図2Bに示されるように、ALDプロセス又は別の気相堆積プロセスを使用して、ナノ粒子108間とボイド110中とに金属酸化物112を堆積させて、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム116を生成する。多孔性ナノインプリントフィルム106内に形成されたフィーチャ130は、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム116内に、完全ではなくとも、少なくとも実質的に保存される。
【0023】
[0025]ALDプロセスは、金属酸化物を堆積させるために、ALDサイクル中に多孔性ナノインプリントフィルムを金属前駆体及び酸化剤(及び/又は他の試薬)に連続的に曝露することを含む。ALDサイクルはまた、前駆体の各曝露間にパージガスの曝露を含む。例えば、ALDプロセスは、ALDサイクル中に、多孔性ナノインプリントフィルムを、金属前駆体、パージガス、酸化剤(及び/又は他の試薬)、及びパージガスに連続的に曝露することを含む。パージガスは、窒素(N2)、アルゴン、ヘリウム、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。
【0024】
[0026]いくつかの実施例では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成する間に、ALDサイクルを1回実施して、金属酸化物を堆積させることができる。他の実施例では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成する間に、金属酸化物を堆積させるためにALDサイクルを2回以上実施することができる。例えば、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成する間に、金属酸化物を堆積させるために、ALDサイクルを、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、又は15回から約18、約20、約25、約30、約40、約50、約60、約80、約100回、又はそれよりも多い回数繰り返すことができる。
【0025】
[0027]1つ又は複数の実施例では、金属酸化物が酸化アルミニウムであるか又は酸化アルミニウムを含有する場合、金属前駆体は、アルキルアルミニウム化合物などの1種以上のアルミニウム前駆体、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、又はトリブチルアルミニウムなどである。酸化剤は、水、酸素(O2)、オゾン、原子酸素、亜酸化窒素、過酸化水素、1種以上の有機過酸化物、それらのプラズマ、又はその任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。
【0026】
[0028]1つ又は複数の実施形態では、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムは、ナノ粒子、及び任意でナノ粒子間のボイドを有するベースナノインプリントフィルムを含有し、このベースナノインプリントフィルムは2未満の屈折率を有する。光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムはまた、ベースナノインプリントフィルム上に配置され、ボイドの少なくとも一部分内に含有される金属酸化物を含有する。光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムは、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有する。
【0027】
NILフィルムを調製するためのインプリント組成物
[0029]本開示の実施形態は、概して、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)に有用なインプリント組成物及びインプリント材料(例えば、ベースナノインプリントフィルム又は多孔性ナノインプリントフィルム)に関する。インプリント組成物は、熱及び/又は1種若しくは複数種の放射線、例えば光若しくはマイクロ波を適用することによってインプリント材料に変換することができる。1つ又は複数の実施形態では、インプリント組成物は、1つ又は複数の種類のナノ粒子、1つ又は複数の表面リガンド、1つ又は複数の溶媒、1つ又は複数の添加物、及び1つ又は複数のアクリレートを含有する。
【0028】
[0030]ナノ粒子の各々は、単一の粒子(裸の粒子)であっても、又は例えばコアとコアの周りに配置された1つ又は複数のシェルとを含有する、コーティングされた粒子であってもよい。いくつかの実施例では、ナノ粒子は、粒子の外面に結合した1つ又は複数の種類の表面リガンド(例えば、連結NP又は安定化NP)を含有することができる。ナノ粒子は、球形、楕円形、ロッド状、立方体、ワイヤ、円筒形、長方形、又はそれらの組み合わせなどの、1つ又は複数の異なる形状又は形状寸法を有することができる。
【0029】
[0031]ナノ粒子又はコアは、約2nm、約5nm、約8nm、約10nm、約12nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、又は約35nmから約40nm、約50nm、約60nm、約80nm、約100nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約400nm、約500nm、又はそれより大きいサイズ又は直径を有することができる。例えば、ナノ粒子又はコアは、約2nmから約500nm、約2nmから約300nm、約2nmから約200nm、約2nmから約150nm、約2nmから約100nm、約2nmから約80nm、約2nmから約60nm、約2nmから約50nm、約2nmから約40nm、約2nmから約30nm、約2nmから約20nm、約2nmから約15nm、約2nmから約10nm、約10nmから約500nm、約10nmから約300nm、約10nmから約200nm、約10nmから約150nm、約10nmから約100nm、約10nmから約80nm、約10nmから約60nm、約10nmから約50nm、約10nmから約40nm、約10nmから約30nm、約10nmから約20nm、約10nmから約15nm、約50nmから約500nm、約50nmから約300nm、約50nmから約200nm、約50nmから約150nm、約50nmから約100nm、約50nmから約80nm、又は約50nmから約60nmのサイズ又は直径を有することができる。
【0030】
[0032]ナノ粒子は、1つ又は複数の金属酸化物、1つ又は複数の非金属酸化物、1つ又は複数の非金属窒化物、及び/又はダイヤモンド材料とすることができるか、又はそれを含有することができる。ナノ粒子は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、ダイヤモンド、又はそれらの任意の組み合わせを含有することができる。いくつかの実施形態では、ナノ粒子がコアの周りに配置された1つ又は複数のシェルを含有する場合、コア及びシェルは、同じ材料又は異なる材料であり得る。1つ又は複数の実施例では、コアは酸化チタンを含有し、シェルは酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、又はそれらの任意の組合せを含有する。他の実施例では、コアは酸化ニオブを含有し、シェルは酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、又はそれらの任意の組み合わせを含有する。いくつかの実施例では、コアは酸化ジルコニウムを含有し、シェルは酸化ケイ素を含有する。
【0031】
[0033]いくつかの実施例では、コアは約2nmから約500nmの直径を有し、シェルは約0.1nmから約100nmの厚さを有する。他の実施例では、コアは約5nmから約200nmの直径を有し、シェルは約0.5nmから約60nmの厚さを有する。いくつかの実施例では、コアは約10nmから約100nmの直径を有し、シェルは約1nmから約15nmの厚さを有する。
【0032】
[0034]1つ又は複数の実施形態において、インプリント組成物は、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約5重量%、約6重量%、約8重量%、又は約10重量%から約12重量%、約15重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約25重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約35重量%、約38重量%、又は約40重量%のナノ粒子を含有する。例えば、インプリント組成物は、約0.1重量%から約40重量%、約0.5重量%から約40重量%、約0.5重量%から約35重量%、約0.5重量%から約32重量%、約0.5重量%から約30重量%、約0.5重量%から約28重量%、約0.5重量%から約25重量%、約0.5重量%から約22重量%、約0.5重量%から約20重量%、約0.5重量%から約18重量%、約0.5重量%から約15重量%、約0.5重量%から約12重量%、約0.5重量%から約10重量%、約0.5重量%から約8重量%、約0.5重量%から約6重量%、約0.5重量%から約5重量%、0.5重量%から約4重量%、約0.5重量%から約3重量%、約0.5重量%から約2重量%、約0.5重量%から約1.5重量%、約0.5重量%から約1重量%、約2重量%から約40重量%、約2重量%から約35重量%、約2重量%から約32重量%、約2重量%から約30重量%、約2重量%から約28重量%、約2重量%から約25重量%、約2重量%から約22重量%、約2重量%から約20重量%、約2重量%から約18重量%、約2重量%から約15重量%、約2重量%から約12重量%、約2重量%から約10重量%、約2重量%から約8重量%、約2重量%から約6重量%、約2重量%から約5重量%、約2重量%から約4重量%、約2重量%から約3重量%、約5重量%から約40重量%、約5重量%から約35重量%、約5重量%から約32重量%、約5重量%から約30重量%、約5重量%から約28重量%、約5重量%から約25重量%、約5重量%から約22重量%、約5重量%から約20重量%、約5重量%から約18重量%、約5重量%から約15重量%、約5重量%から約12重量%、約5重量%から約10重量%、約5重量%から約8重量%、又は約5重量%から約6重量%のナノ粒子を含有する。
【0033】
[0035]他の実施形態では、インプリント組成物は、約40重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約62重量%、又は約65重量%から約68重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約88重量%、約90重量%、約92重量%、約93重量%、約94重量%、約95重量%、約96重量%、約97重量%、約98重量%、又はそれよりも多いナノ粒子を含有する。例えば、インプリント組成物は、約40重量%から約98重量%、約50重量%から約95重量%、約50重量%から約90重量%、約50重量%から約80重量%、約50重量%から約75重量%、約50重量%から約70重量%、約50重量%から約65重量%、約50重量%から約60重量%、約50重量%から約55重量%、約60重量%から約95重量%、約60重量%から約90重量%、約60重量%から約80重量%、約60重量%から約75重量%、約60重量%から約70重量%、約60重量%から約65重量%、約70重量%から約95重量%、約70重量%から約90重量%、約70重量%から約80重量%、又は約70重量%から約75重量%のナノ粒子を含有する。
【0034】
[0036]表面リガンドは、1種以上のカルボン酸、1種以上のエステル、1種以上のアミン、1種以上のアルコール、1種以上のシラン、それらの塩、それらの錯体、又はその任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。例示的な表面リガンドは、オレイン酸、ステアリン酸、プロピオン酸、安息香酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、メチルアミン、オレイルアミン、ブチルアミン、ベンジルアルコール、オレイルアルコール、ブタノール、オクタノール、ドデカノール、オクテイルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン(octeyltrimethoxy silane)、3-(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレート、プロピルトリエトキシシラン、それらの塩、それらのエステル、それらの錯体、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。いくつかの実施例では、表面リガンドは、ナノ粒子の重量に基づいて、約8重量%から約50重量%の濃度である。
【0035】
[0037]インプリント組成物は、約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約5重量%、約7重量%、約8重量%、又は約10重量%から約12重量%、約15重量%、約18重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、又は約50重量%の表面リガンドを含有する。例えば、インプリント組成物は、約0.5重量%から約50重量%、約1重量%から約50重量%、約3重量%から約50重量%、約5重量%から約50重量%、約5重量%から約40重量%、約5重量%から約35重量%、約5重量%から約30重量%、約5重量%から約25重量%、約5重量%から約20重量%、約5重量%から約15重量%、約5重量%から約10重量%、約10重量%から約50重量%、約10重量%から約40重量%、約10重量%から約35重量%、約10重量%から約30重量%、約10重量%から約25重量%、約10重量%から約20重量%、約10重量%から約15重量%、約15重量%から約50重量%、約15重量%から約40重量%、約15重量%から約35重量%、約15重量%から約30重量%、約15重量%から約25重量%、又は約15重量%から約20重量%の表面リガンドを含有する。
【0036】
[0038]溶媒は、1つ又は複数のナノ粒子分散溶媒、1つ又は複数のインプリンティング溶媒、他の種類の溶媒、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。ナノ粒子分散溶媒は、1種以上のグリコールエーテル、アルコール、アセテート、それらのエステル、それらの塩、それらの誘導体、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。いくつかの実施例では、ナノ粒子分散溶媒は、1種以上のp-シリーズグリコールエーテル、1種以上のe-シリーズグリコールエーテル、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれらを含むことができる。1つ又は複数の実施例では、ナノ粒子分散溶媒は、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)を含有する。インプリンティング溶媒は、1種以上のアルコール、1種以上のエステル、それらの塩、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。1つ又は複数の実施例では、インプリンティング溶媒は、乳酸エチルを含有する。
【0037】
[0039]1つ又は複数の実施形態では、インプリント組成物は、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約62重量%、約65重量%、約68重量%、約70重量%、約72重量%、約75重量%、又は約80重量%から約83重量%、約85重量%、約87重量%、約88重量%、約90重量%、約92重量%、約94重量%、約95重量%、約97重量%、又は約98重量%の、1種以上の溶媒を含有する。例えば、インプリント組成物は、約50重量%から約98重量%、約60重量%から約98重量%、約60重量%から約95重量%、約60重量%から約90重量%、約60重量%から約88重量%、約60重量%から約85重量%、約60重量%から約83重量%、約60重量%から約80重量%、約60重量%から約78重量%、約60重量%から約75重量%、約60重量%から約72重量%、約60重量%から約70重量%、約60重量%から約68重量%、約60重量%から約65重量%、約60重量%から約63重量%、約70重量%から約98重量%、約70重量%から約95重量%、約70重量%から約90重量%、約70重量%から約88重量%、約70重量%から約85重量%、約70重量%から約83重量%、約70重量%から約80重量%、約70重量%から約78重量%、約70重量%から約75重量%、約70重量%から約72重量%、約80重量%から約98重量%、約80重量%から約95重量%、約80重量%から約90重量%、約80重量%から約88重量%、約80重量%から約85重量%、約80重量%から約83重量%、又は約80重量%から約82重量%の1種以上の溶媒を含有する。
【0038】
[0040]いくつかの実施形態では、インプリント組成物は、約0.5重量%、約0.8重量%、約1重量%、約1.5重量%、約2重量%、約2.5重量%、約3重量%、約3.5重量%、約4重量%、約5重量%、又は約6重量%から約7重量%、約8重量%、約10重量%、約12重量%、約14重量%、約15重量%、約18重量%、約20重量%、又は約25重量%のナノ粒子分散溶媒を含有する。例えば、インプリント組成物は、約0.5重量%から約20重量%、約1重量%から約20重量%、約1重量%から約18重量%、約1重量%から約15重量%、約1重量%から約13重量%、約1重量%から約12重量%、約1重量%から約11重量%、約1重量%から約10重量%、約1重量%から約8重量%、約1重量%から約7重量%、約1重量%から約6重量%、約1重量%から約5重量%、約1重量%から約4重量%、約1重量%から約3重量%、約5重量%から約20重量%、約5重量%から約18重量%、約5重量%から約15重量%、約5重量%から約13重量%、約5重量%から約12重量%、約5重量%から約11重量%、約5重量%から約10重量%、約5重量%から約8重量%、約5重量%から約7重量%、約5重量%から約6重量%、約8重量%から約20重量%、約8重量%から約18重量%、約8重量%から約15重量%、約8重量%から約13重量%、約8重量%から約12重量%、約8重量%から約11重量%、約8重量%から約10重量%、又は約8重量%から約9重量%のナノ粒子分散溶媒を含有する。
【0039】
[0041]他の実施態様では、インプリント組成物は、約50重量、約55重量、約60重量、約62重量、約65重量、約68重量%、又は約70重量%から約72重量、約75重量、約78重量、約80重量、約82重量%、約83重量%、約85重量%、約87重量%、約88重量%、約90重量%、又は約95重量%のインプリンティング溶媒を含有する。例えば、インプリント組成物は、約50重量%から約95重量%、約60重量%から約95重量%、約60重量%から約90重量%、約60重量%から約88重量%、約60重量%から約85重量%、約60重量%から約83重量%、約60重量%から約80重量%、約60重量%から約78重量%、約60重量%から約75重量%、約60重量%から約72重量%、約60重量%から約70重量%、約60重量%から約68重量%、約60重量%から約65重量%、約60重量%から約63重量%、約70重量%から約98重量%、約70重量%から約95重量%、約70重量%から約90重量%、約70重量%から約88重量%、約70重量%から約85重量%、約70重量%から約83重量%、約70重量%から約80重量%、約70重量%から約78重量%、約70重量%から約75重量%、約70重量%から約72重量%、約75重量%から約98重量%、約75重量%から約95重量%、約75重量%から約90重量%、約75重量%から約88重量%、約75重量%から約85重量%、約75重量%から約83重量%、約75重量%から約80重量%、又は約75重量%から約78重量%のインプリンティング溶媒を含有する。
【0040】
[0042]添加物は、1種以上のペルフルオロアルキルエーテル、1種以上のポリグリコール、1種以上の脂肪酸、1種以上のシラン、1種以上のシロキサン、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。例示的な添加物は、フッ素系界面活性剤、フルオロ添加物、及び/又はフッ化炭素(例えば、デュポン社から入手可能な、CAPSTONE(登録商標)FS-66又はFS-68フッ素系界面活性剤)、グリコール酸エトキシレートオレイルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ジメチルジエトキシシラン、ポリジメチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、シラノール末端ポリジメチルシロキサン、ビニル末端ポリジメチルシロキサン、1,2-プロパンジオール、それらの塩、それらのエステル、それらの錯体、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。添加物は、1種以上のジオール、3つ以上のアルコール基を有する1種以上のアルコール、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。1つ又は複数の実施例では、添加物は、1,2-プロパンジオールを含有する。いくつかの実施例では、添加物は、ナノ粒子の重量に基づいて、約0.01重量%から約2.5重量%の濃度である。
【0041】
[0043]インプリント組成物は、約0.01重量%、約0.05重量%、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.5重量%、約0.8重量%、又は約1重量%から約1.2重量%、約1.5重量%、約1.8重量%、約2重量%、約2.5重量%、約3重量%、約3.5重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約8重量%、又は約10重量%の添加物を含有する。例えば、インプリント組成物は、約0.01重量%から約10重量%、約0.01重量%から約8重量%、約0.01重量%から約5重量%、約0.01重量%から約4重量%、約0.01重量%から約3重量%、約0.01重量%から約2重量%、約0.01重量%から約1重量%、約0.01重量%から約0.5重量%、約0.01重量%から約0.1重量%、約0.01重量%から約0.05重量%、約0.1重量%から約10重量%、約0.1重量%から約8重量%、約0.1重量%から約5重量%、約0.1重量%から約4重量%、約0.1重量%から約3重量%、約0.1重量%から約2重量%、約0.1重量%から約1重量%、約0.1重量%から約0.5重量%、約1重量%から約10重量%、約1重量%から約8重量%、約1重量%から約5重量%、約1重量%から約4重量%、約1重量%から約3重量%、約1重量%から約2重量%、又は約1重量%から約1.5重量%の添加物を含有する。
【0042】
[0044]アクリレートは、1種以上のメタクリレート、1種以上のエチルアクリレート、1種以上のプロピルアクリレート、1種以上のブチルアクリレート、1種以上の単官能性アクリレート、1種以上の二官能性アクリレート、1種以上の三官能性アクリレート、他の多官能性アクリレート、又はそれらの任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。例示的なアクリレートは、3-(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレート(3-MPS)、3-(トリメトキシシリル)プロピルアクリレート、ジ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート、エチレングリコールメチルエーテルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、エチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、メタクリル酸、ビニルメタクリレート、それらのモノマー、それらのポリマー、それらの塩、それらの錯体、又は任意の組み合わせとすることができるか、又はそれを含むことができる。いくつかの実施例では、アクリレートは、ナノ粒子の重量に基づいて、約0.05重量%から約10重量%の濃度である。
【0043】
[0045]インプリント組成物は、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.5重量%、約0.8重量%、約1重量%から約1.2重量%、約1.5重量%、約1.8重量%、又は約2重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.5重量%、約2.8重量%、約3重量%、約3.2重量%、約3.5重量%、約3.8重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約8重量%、約10重量%、約12重量%、約15重量%、約18重量%、又は約20重量%のアクリレートを含有する。例えば、インプリント組成物は、約0.1重量%から約20重量%、約0.1重量%から約15重量%、約0.1重量%から約10重量%、約0.1重量%から約8重量%、約0.1重量%から約5重量%、約0.1重量%から約4重量%、約0.1重量%から約3重量%、約0.1重量%から約2重量%、約0.1重量%から約1重量%、約0.1重量%から約0.5重量%、約1重量%から約20重量%、約1重量%から約15重量%、約1重量%から約10重量%、約1重量%から約8重量%、約1重量%から約5重量%、約1重量%から約4重量%、約1重量%から約3.5重量%、約1重量%から約3.2重量%、約1重量%から約3重量%、約1重量%から約2.8重量%、約1重量%から約2.5重量%、約1重量%から約2.3重量%、約1重量%から約2.2重量%、約1重量%から約2重量%、約1重量%から約1.8重量%、約1重量%から約1.5重量%、約1.8重量%から約20重量%、約1.8重量%から約15重量%、約1.8重量%から約10重量%、約1.8重量%から約8重量%、約1.8重量%から約5重量%、約1.8重量%から約4重量%、約1.8重量%から約3.5重量%、約1.8重量%から約3.2重量%、約1.8重量%から約3重量%、約1.8重量%から約2.8重量%、約1.8重量%から約2.5重量%、約1.8重量%から約2.3重量%、約1.8重量%から約2.2重量%、又は約1.8重量%から約2重量%のアクリレートを含有する。
【0044】
[0046]1つ又は複数の実施例では、インプリント組成物は、約0.5重量%から約40重量%のナノ粒子、約50重量%から約90重量%の1つ又は複数の溶媒、約5重量%から約40重量%の表面リガンド、約0.01重量%から約5重量%の添加物、及び約0.1重量%から約10重量%のアクリレートを含有する。他の実施例では、インプリント組成物は、約1重量%から約25重量%のナノ粒子、約60重量%から約85重量%の1つ又は複数の溶媒、約6重量%から約35重量%の表面リガンド、約0.05重量%から約3重量%の添加物、及び約0.3重量%から約8重量%のアクリレートを含有する。いくつかの実施例では、インプリント組成物は、約5重量%から約20重量%のナノ粒子、約65重量%から約80重量%の1つ又は複数の溶媒、約7重量%から約31重量%の表面リガンド、約0.09重量%から約1.5重量%の添加物、及び約0.5重量%から約6重量%のアクリレートを含有する。
【0045】
[0047]インプリント組成物は、約1cP、約2cP、約3cP、約5cP、約8cP、又は約10cPから約12cP、約15cP、約20cP、約25cP、約30cP、約40cP、約50cP、又は約70cPの粘度を有することができる。例えば、インプリント組成物は、約1cPから約70cP、約1cPから約50cP、約1cPから約40cP、約1cPから約30cP、約1cPから約20cP、約1cPから約10cP、約1cPから約5cP、約10cPから約70cP、約10cPから約50cP、約10cPから約40cP、約10cPから約30cP、約10cPから約20cP、約20cPから約70cP、約20cPから約50cP、約20cPから約40cP、約20cPから約30cP、又は約20cPから約25cPの粘度を有することができる。
【0046】
[0048]1つ又は複数の実施形態では、インプリント組成物中の1種以上のアクリレートは、多孔性ナノインプリントフィルムなどのインプリント材料を生成(例えば、硬化又は他の方法で変換)する間に、重合及び/又はオリゴマー化することができる。
【0047】
[0049]以下は、本明細書に記載及び説明される実施形態によって生成することのできるインプリント組成物のいくつかの理論的な実施例である。
【0048】
[0050]
図3は、本明細書に記載及び説明される1つ又は複数の実施形態による、
図2Bに示される光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム306を含む光学装置300の正面図である。本明細書に記載される任意の実施形態において、
図2Bに示される光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム116は、
図3に示されるように、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム306と同じであるか、又はそのようなフィルムとして使用され得る。以下に記載される光学装置300は、例示的な光学装置であると理解されたい。1つ又は複数の実施形態では、光学装置300は、拡張現実導波路結合器のような導波路結合器である。他の実施形態では、光学装置300は、メタサーフェスなどの平坦な光学装置である。光学装置300は、複数のデバイス構造304を含む。デバイス構造304は、サブミクロ寸法、例えば、1μm未満の限界寸法といったナノサイズの寸法を有するナノ構造であってもよい。1つ又は複数の実施形態では、デバイス構造304の領域は、格子エリア302a及び302bといった1つ又は複数の格子302に対応する。1つ又は複数の実施形態では、光学装置300は、第1の格子エリア302a及び第2の格子エリア302bを含み、第1の格子エリア302a及び302bの各々は、それぞれが複数のデバイス構造304を含む。
【0049】
[0051]格子302の深さは、本明細書に記載される実施形態における格子エリア302a及び302bを横切って変化しうる。いくつかの実施形態では、格子302の深さは、第1の回折格子エリア302aにわたって、及び第2の回折格子エリア302bにわたって滑らかに変化しうる。1つ又は複数の実施例では、深さは、格子エリアの1つを横切って約10nmから約400nmの範囲とすることができる。格子エリア302aは、いくつかの実施例では、所与の側面において約20mmから約50mmの範囲とすることができる。したがって、いくつかの実施例として、格子302の深さの変化の角度は、0.0005度のオーダーであり得る。
【0050】
[0052]本明細書に記載される実施形態では、デバイス構造304は、レーザアブレーションを使用して生成することができる。本明細書で使用されるレーザアブレーションは、デバイス材料内に三次元微細構造を生成するために、又は任意で、可変深さ構造プロセスの一部として、デバイス材料を覆う犠牲層内に可変深さ構造を生成するために、使用される。光学構造304を生成するためにレーザアブレーションを使用することにより、既存の方法よりも少ない処理工程及び高い可変深度分解能が可能になる。
【0051】
[0053]本開示の実施形態はさらに、以下の段落1~68のうちのいずれか1つ又は複数に関する。
【0052】
[0054]1. ナノインプリントフィルムを形成する方法であって、処理チャンバ内に多孔性ナノインプリントフィルムを含む基板を位置決めすることであって、多孔性ナノインプリントフィルムはナノ粒子とナノ粒子間のボイドとを含み、多孔性ナノインプリントフィルムは2未満の屈折率を有する、基板を位置決めすること、及び多孔性ナノインプリントフィルム上とボイドの少なくとも一部分内とに金属酸化物を堆積させて、原子層堆積(ALD)プロセス中に光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成することを含む方法。
【0053】
[0055]2. 金属酸化物が、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有する、段落1に記載の方法。
【0054】
[0056]3. 金属酸化物が、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも低い屈折率を有する、段落1又は2に記載の方法。
【0055】
[0057]4. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムが、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有する、段落1~3のいずれか1つに記載の方法。
【0056】
[0058]5. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%から約30%高い、段落4に記載の方法。
【0057】
[0059]6. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.75%から約10%高い、段落5に記載の方法。
【0058】
[0060]7. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも約1%から約6%高い、段落6に記載の方法。
【0059】
[0061]8. 多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率が約1.5から約1.95である、段落1~7のいずれか1つに記載の方法。
【0060】
[0062]9. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が約1. 8以上である、段落1~8のいずれか1つに記載の方法。
【0061】
[0063]10. 金属酸化物が、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、段落1~9のいずれか1つに記載の方法。
【0062】
[0064]11. ナノ粒子が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、段落1~10のいずれか1つに記載の方法。
【0063】
[0065]12. ALDプロセスが、金属酸化物を堆積させるために、ALDサイクル中に多孔性ナノインプリントフィルムを金属前駆体及び酸化剤に連続的に曝露することを含む、段落1~11のいずれか1つに記載の方法。
【0064】
[0066]13. ALDサイクルが、ALDプロセス中に金属酸化物を堆積させる間に1回から約50回繰り返される、段落12に記載の方法。
【0065】
[0067]14. ボイドによって占められる体積の少なくとも3%が、ALDプロセスによって金属酸化物で充填される、段落1~13のいずれか1つに記載の方法。
【0066】
[0068]15. ボイドによって占められる体積の約20%から約90%が、ALDプロセスによって金属酸化物で充填される、段落1~14のいずれか1つに記載の方法。
【0067】
[0069]16. ナノ粒子を含むインプリント組成物を基板上に配置すること、インプリント組成物を、パターンを有するスタンプと接触させること、インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換すること、及び多孔性ナノインプリントフィルムからスタンプを除去することを含むインプリントプロセスによって、多孔性ナノインプリントフィルムが基板上に形成される、段落1~15のいずれか1つに記載の方法。
【0068】
[0070]17. インプリント組成物を、熱、紫外光、赤外光、可視光、マイクロ波放射、又はそれらの任意の組み合わせに曝露することによって、インプリント組成物が多孔性ナノインプリントフィルムに変換される、段落16に記載の方法。
【0069】
[0071]18. インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、インプリント組成物を約300nmから約365nmの波長を有する光源に曝露することをさらに含む、段落16に記載の方法。
【0070】
[0072]19. インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、インプリント組成物を、約30秒から約1時間の期間にわたって約30℃から約100℃の温度に加熱することをさらに含む、段落16に記載の方法。
【0071】
[0073]20. インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、インプリント組成物を、約1分から約15分の期間にわたって約50℃から約60℃の温度に加熱することをさらに含む、段落16に記載の方法。
【0072】
[0074]21. インプリント組成物が、スピンコーティング、ドロップキャスティング、又はブレードコーティングによって基板上に配置される、段落16に記載の方法。
【0073】
[0075]22. インプリント組成物が、約50nmから約1000nmの厚さを有する層として基板上に配置される、段落16に記載の方法。
【0074】
[0076]23. インプリント組成物が、約100nmから約400nmの厚さを有する層として基板上に配置される、段落16に記載の方法。
【0075】
[0077]24. スタンプ上のパターンが、1次元パターン、2次元パターン、又は3次元パターンである、段落16に記載の方法。
【0076】
[0078]25. ナノインプリントフィルムを形成する方法であって、ナノ粒子を含むインプリント組成物を基板上に配置すること、インプリント組成物を、パターンを有するスタンプと接触させること、インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換すること、多孔性ナノインプリントフィルムからスタンプを除去すること、多孔性ナノインプリントフィルムを含む基板を処理チャンバ内に配置することであって、多孔性ナノインプリントフィルムが、ナノ粒子とナノ粒子間のボイドとを含み、多孔性ナノインプリントフィルムが2未満の屈折率を有する、基板を処理チャンバ内に配置すること、及び原子層堆積(ALD)プロセス中に光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを生成するために多孔性ナノインプリントフィルム上とボイドの少なくとも一部分内とに金属酸化物を堆積させることであって、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムが、多孔性ナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有する、金属酸化物を堆積させることを含む方法。
【0077】
[0079]26. ナノ粒子とナノ粒子間のボイドとを含むベースナノインプリントフィルムであって、2未満の屈折率を有するベースナノインプリントフィルムと、ベースナノインプリントフィルム上に配置され、ボイドの少なくとも一部分内に含まれる金属酸化物とを含む光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムであって、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有する、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0078】
[0080]27. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%から約30%高い、段落26に記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0079】
[0081]28. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.75%から約10%高い、段落27に記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0080】
[0082]29. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも約1%から約6%高い、段落28に記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0081】
[0083]30. ベースナノインプリントフィルムの屈折率が約1.5から約1.95である、段落26~29のいずれか1つに記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0082】
[0084]31. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が約1.8から約2.05である、段落26~30のいずれか1つに記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0083】
[0085]32. 金属酸化物が、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、段落26~31のいずれか1つに記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0084】
[0086]33. ナノ粒子が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、段落26~32のいずれか1つに記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0085】
[0087]34. ベースナノインプリントフィルム中のボイドによって占められる体積の少なくとも3%が、金属酸化物を含有する、段落26~33のいずれか1つに記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0086】
[0088]35. ベースナノインプリントフィルム中のボイドによって占められる体積の約20%から約90%が、金属酸化物を含有する、段落26~34のいずれか1つに記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0087】
[0089]36. 段落1~25のいずれか1つに記載の方法によって生成された光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを含む、格子を備えた光学装置。
【0088】
[0090]37. 段落26~35のいずれか1つに記載の光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを含む、格子を備えた光学装置。
【0089】
[0091]38. 光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムを含む、格子を備えた光学装置であって、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムが、ナノ粒子とナノ粒子間のボイドとを含むベースナノインプリントフィルムであって、2未満の屈折率を有するベースナノインプリントフィルムと、ベースナノインプリントフィルム上に配置され、ボイドの少なくとも一部分内に含まれる金属酸化物とを含み、光学的に高密度化されたナノインプリントフィルムが、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有する、光学装置。
【0090】
[0092]39. 高密度化されたナノインプリントフィルムであって、ナノ粒子を含むベースナノインプリントフィルムであって、ナノ粒子が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、ベースナノインプリントフィルムと、ベースナノインプリントフィルム上とナノ粒子の間とに配置された金属酸化物であって、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む金属酸化物とを含む、高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0091】
[0093]40. ベースナノインプリントフィルムが、ナノ粒子間に配置されたボイドを含み、金属酸化物が、ボイド内に少なくとも部分的に配置されている、段落39に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0092】
[0094]41. ベースナノインプリントフィルム中のボイドによって占められる体積の少なくとも3%が金属酸化物を含有する、段落40に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0093】
[0095]42. ベースナノインプリントフィルム中のボイドによって占められる体積の約20%から約90%が金属酸化物を含有する、段落41に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0094】
[0096]43. ナノ粒子が酸化チタンを含む、段落39~42のいずれか1つに記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0095】
[0097]44. 金属酸化物が酸化アルミニウムを含む、段落43に記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0096】
[0098]45. ベースナノインプリントフィルムが、スピンコーティングプロセスを含むインプリントプロセスによるフィルムであり、金属酸化物が、原子層堆積プロセスによって堆積されたコーティングである、段落39~44のいずれか1つに記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0097】
[0099]46. ベースナノインプリントフィルムよりも高い硬度、破壊歪み、降伏強度、及び/又はエッチング耐性の値を有する、段落39~45のいずれか1つに記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0098】
[00100]47. ベースナノインプリントフィルムよりも低い弾性係数の値を有する、段落39~46のいずれか1つに記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0099】
[00101]48. 高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%から約30%高い、請求項39~47のいずれか1つに記載の高密度化されたナノインプリントフィルム。
【0100】
[00102]49. ナノインプリントフィルムを形成する方法であって、処理チャンバ内に多孔性ナノインプリントフィルムを含む基板を位置決めすることであって、多孔性ナノインプリントフィルムが、ナノ粒子とナノ粒子間のボイドとを含み、ナノ粒子が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、基板を位置決めすること、並びに原子層堆積(ALD)プロセス中に高密度化ナノインプリントフィルムを生成するために多孔性ナノインプリントフィルム上とボイドの少なくとも一部分内とに金属酸化物を堆積させることであって、金属酸化物が、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、金属酸化物を堆積させることを含む方法。
【0101】
[00103]50. ALDプロセスが、金属酸化物を堆積させるために、ALDサイクル中に多孔性ナノインプリントフィルムを金属前駆体及び酸化剤に連続的に曝露することを含む、段落49に記載の方法。
【0102】
[00104]51. ALDサイクルが、ALDプロセス中に金属酸化物を堆積させる間に2回から約50回繰り返される、段落50に記載の方法。
【0103】
[00105]52. ボイドによって占められる体積の少なくとも3%が、ALDプロセスによって金属酸化物で充填される、段落49~51のいずれか1つに記載の方法。
【0104】
[00106]53. ボイドによって占められる体積の約20%から約90%が、ALDプロセスによって金属酸化物で充填される、段落49~52のいずれか1つに記載の方法。
【0105】
[00107]54. 高密度化されたナノインプリントフィルムが、ベースナノインプリントフィルムよりも高い硬度、破壊歪み、降伏強度、及び/又はエッチング耐性の値を有する、段落49~53のいずれか1つに記載の方法。
【0106】
[00108]55. 高密度化されたナノインプリントフィルムが、ベースナノインプリントフィルムよりも低い弾性率の値を有する、段落49~54のいずれか1つに記載の方法。
【0107】
[00109]56. 高密度化されたナノインプリントフィルムの屈折率が、ベースナノインプリントフィルムの屈折率よりも約0.5%から約30%高い、請求項49~55のいずれか1つに記載の方法。
【0108】
[00110]57. ナノ粒子を含むインプリント組成物を基板上に配置すること、インプリント組成物を、パターンを有するスタンプと接触させること、インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換すること、及び多孔性ナノインプリントフィルムからスタンプを除去することを含むインプリントプロセスによって、多孔性ナノインプリントフィルムが基板上に形成される、段落49~56のいずれか1つに記載の方法。
【0109】
[00111]58. インプリント組成物を、熱、紫外光、赤外光、可視光、マイクロ波放射、又はそれらの任意の組み合わせに曝露することによって、インプリント組成物が多孔性ナノインプリントフィルムに変換される、段落57に記載の方法。
【0110】
[00112]59. インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、インプリント組成物を約300nmから約365nmの波長を有する光源に曝露することをさらに含む、段落57に記載の方法。
【0111】
[00113]60. インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、インプリント組成物を、約30秒から約1時間の期間にわたって約30℃から約100℃の温度に加熱することをさらに含む、段落57に記載の方法。
【0112】
[00114]61. インプリント組成物を多孔性ナノインプリントフィルムに変換することが、インプリント組成物を、約1分から約15分の期間にわたって約50℃から約60℃の温度に加熱することをさらに含む、段落57に記載の方法。
【0113】
[00115]62. インプリント組成物が、スピンコーティング、ドロップキャスティング、又はブレードコーティングによって基板上に配置される、段落57に記載の方法。
【0114】
[00116]63. インプリント組成物が、約50nmから約1000nmの厚さを有する層として基板上に配置される、段落57に記載の方法。
【0115】
[00117]64. インプリント組成物が、約100nmから約400nmの厚さを有する層として基板上に配置される、段落57に記載の方法。
【0116】
[00118]65. スタンプ上のパターンが、1次元パターン、2次元パターン、又は3次元パターンである、段落57に記載の方法。
【0117】
[00119]66. 段落39から48のいずれか1つに記載の高密度化されたナノインプリントフィルムを含む、格子を備えた光学装置。
【0118】
[00120]67. 段落49~65のいずれか1つに記載の方法によって生成された高密度化されたナノインプリントフィルムを含む、格子を備えた光学装置。
【0119】
[00121]68. 高密度化されたナノインプリントフィルムを含む、格子を備えた光学装置であって、高密度化されたナノインプリントフィルムが、ナノ粒子を含むベースナノインプリントフィルムであって、ナノ粒子が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化インジウムスズ、窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、ベースナノインプリントフィルムと、ベースナノインプリントフィルム上とナノ粒子間とに配置された金属酸化物であって、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化ハフニウム、酸化クロム、酸化スカンジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組み合わせを含む、金属酸化物とを含む、光学装置。
【0120】
[00122]以上の記述は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲から逸脱せずに他の実施形態及びさらなる実施形態が考案されてよく、本開示の範囲は、特許請求の範囲によって決定される。本明細書に記載されるすべての文献は、本明細書の本文と矛盾しない限りにおいて、あらゆる優先文書及び/又は試験手順を含め、参照により本明細書に援用される。上述した概要及び具体的な実施形態から自明であるように、本開示の形態が図示され説明されているが、本開示の本質及び範囲から逸脱せずに、種々の改変を行うことができる。したがって、図示及び説明されている本開示の形態によって本開示が限定されることは意図されていない。同様に、「含む(comprising)」という語は、米国法の解釈での「含む(including)」という語の同義語であると見なされる。同様に、組成物、要素、又は要素の群が「含む(comprising)」という移行表現(transitional phrase)に先行する場合は常に、組成物、要素、又は群の列挙に続く「から本質的になる」、「からなる」、「からなる群から選択される」、又は「である」という移行表現を有する同組成物又は要素群が想定され、その逆も同様であると理解される。
【0121】
[00123]特定の実施形態及び特徴は、一組の数値上限及び一組の数値下限を使用して記載された。別途指示されない限り、任意の2つの値の組み合わせ、例えば、任意の下方値と任意の上方値との組み合わせ、任意の2つの下方値の組み合わせ、及び/又は任意の2つの上方値の組み合わせを含む範囲が想定されると理解されたい。1つ又は複数の請求項には、特定の下限、上限、及び範囲が記載される。