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特許7589526基板受け渡し方法、及び基板受け渡し装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】基板受け渡し方法、及び基板受け渡し装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20241119BHJP
   B65G 49/07 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B65G49/07 D
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020198968
(22)【出願日】2020-11-30
(65)【公開番号】P2022086777
(43)【公開日】2022-06-09
【審査請求日】2023-08-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002756
【氏名又は名称】弁理士法人弥生特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】帯金 正
【審査官】鈴木 孝章
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-138856(JP,A)
【文献】特開2007-305862(JP,A)
【文献】特開2008-235845(JP,A)
【文献】特開2016-164929(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B65G 49/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を収容した搬送容器が載置される複数の載置部を上下方向に並べて、これらの載置部が一体に昇降するように構成された昇降体と、前記昇降体を昇降させて、搬送容器が載置される各載置部を、各々外部搬送機構との間で搬送容器の受け渡しを行う受け渡し高さ位置、及び基板を処理する基板処理部に設けられた搬送口を介して搬送容器と基板処理部との間で基板の搬入出を行う搬入出高さ位置に昇降移動させる昇降機構と、を備えた基板受け渡し装置を用い、
搬送容器が載置された一の載置部を前記搬入出高さ位置に位置させて、前記搬送容器に収容された基板を基板処理部に搬入して処理を行い、処理後の基板を前記搬送容器に戻すように基板を搬入出する工程と、
前記外部搬送機構が、前記受け渡し高さ位置にて、前記一の載置部とは異なる他の載置部との間で搬送容器の受け渡しを行うにあたり、前記一の載置部に載置された前記搬送容器に対して、前記基板を搬入出する工程を実施していることにより、前記受け渡し高さ位置に前記他の載置部を位置させることができない場合には、前記搬入出する工程を一時停止する工程と、
続いて、前記受け渡し高さ位置に、前記他の載置部を位置させて、前記外部搬送機構と間での搬送容器の受け渡しを行う工程と、
前記他の載置部への搬送容器の受け渡しを行う工程を実施した後、前記一の載置部を前記搬入出高さ位置へ移動させて、当該一の載置部に載置されている前記搬送容器の残りの基板について、前記搬入出する工程を再開する工程と、を含む基板受け渡し方法。
【請求項2】
前記受け渡し高さ位置と、前記搬入出高さ位置とは、同じ高さ位置である、請求項1に記載の基板受け渡し方法。
【請求項3】
前記外部搬送機構と間での搬送容器の受け渡しを行う工程では、処理の終了した基板を収容した搬送容器の前記外部搬送機構への引き渡しを行う、請求項1または2に記載の基板受け渡し方法。
【請求項4】
前記一の載置部に載置された前記搬送容器についての前記基板を搬入出する工程は、前記他の載置部に載置された前記搬送容器について前記基板の搬入出が終了した後、前記受け渡し高さ位置との間で前記搬送容器の受け渡しを行う位置に前記外部搬送機構が到着するまでの期間中に実施される、請求項3に記載の基板受け渡し方法。
【請求項5】
前記他の載置部に載置された前記搬送容器の受け渡しを行う工程を実施するために、前記他の載置部に載置された前記搬送容器について前記基板の搬入出が終了した後、前記外部搬送機構を呼び出す工程を実施する、請求項3または4に記載の基板受け渡し方法。
【請求項6】
前記外部搬送機構を呼び出す工程は、前記一の載置部に載置された前記搬送容器についての前記基板を搬入出する工程を実施する前に実施する、請求項5に記載の基板受け渡し方法。
【請求項7】
前記一の載置部に載置された前記搬送容器についての前記基板を搬入出する工程は、前記他の載置部から、処理の終了した基板を収容した搬送容器を前記外部搬送機構へ引き渡した後、前記受け渡し高さ位置との間で前記搬送容器の受け渡しを行う位置に前記外部搬送機構が到着するまでの期間中に実施される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の基板受け渡し方法。
【請求項8】
前記搬送容器が、基板の取り出し口を塞ぐ蓋体を備える場合に、
前記基板受け渡し装置は、前記蓋体を開閉する蓋体開閉機構と、前記基板処理部と間で基板の受け渡しを行う高さ位置に位置し、前記蓋体を開いた搬送容器の取り出し口と、前記搬送口とを着脱する接続機構と、を備え、
前記基板の搬入出を行う期間のため、前記接続機構による前記蓋体が開放された搬送容器の取り出し口と、前記搬送口との接続と前記蓋体開閉機構による前記搬送容器の蓋体の開放と、を実施する工程と、
前記基板の搬入出を行わない期間のため、前記蓋体開閉機構による前記搬送容器の蓋体の閉止と、前記接続機構による前記搬送容器の取り出し口と、前記搬送口との接続の解除と、を実施する工程と、を含む、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の基板受け渡し方法。
【請求項9】
基板を収容した搬送容器が載置される複数の載置部を上下方向に並べて、これらの載置部が一体に昇降するように構成された昇降体と、
前記昇降体を昇降させて、搬送容器が載置される各載置部を、各々外部搬送機構との間で搬送容器の受け渡しを行う受け渡し高さ位置、及び基板を処理する基板処理部に設けられた搬送口を介して搬送容器と基板処理部との間で基板の搬入出を行う搬入出高さ位置に昇降移動させる昇降機構と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、搬送容器が載置された一の載置部を前記搬入出高さ位置に位置させて、前記搬送容器に収容された基板を基板処理部に搬入して処理を行い、処理後の基板を前記搬送容器に戻すように基板を搬入出するステップと、前記外部搬送機構が、前記受け渡し高さ位置にて、前記一の載置部とは異なる他の載置部との間で搬送容器の受け渡しを行うにあたり、前記一の載置部に載置された前記搬送容器に対して、前記基板を搬入出するステップを実施していることにより、前記受け渡し高さ位置に前記他の載置部を位置させることができない場合には、前記搬入出するステップを一時停止するステップと、続いて、前記受け渡しを高さ位置に、前記他の載置部を位置させて、前記外部搬送機構と間での搬送容器の受け渡しを行うステップと、前記他の載置部への搬送容器の受け渡しを行うステップを実施した後、前記一の載置部を前記搬入出高さ位置へ移動させて、当該一の載置部に載置されている前記搬送容器の残りの基板について、前記搬入出するステップを再開するステップと、を繰り返す制御を実施するように構成された基板受け渡し装置。
【請求項10】
前記受け渡し高さ位置と、前記搬入出高さ位置とは、同じ高さ位置である、請求項9に記載の基板受け渡し装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記外部搬送機構と間での搬送容器の受け渡しを行うステップでは、処理の終了した基板を収容した搬送容器の前記外部搬送機構への引き渡しを行う、請求項9または10に記載の基板受け渡し装置。
【請求項12】
前記一の載置部に載置された前記搬送容器についての前記基板を搬入出するステップは、前記他の載置部に載置された前記搬送容器について前記基板の搬入出が終了した後、前記受け渡し高さ位置との間で前記搬送容器の受け渡しを行う位置に前記外部搬送機構が到着するまでの期間中に実施される、請求項11に記載の基板受け渡し装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記他の載置部に載置された前記搬送容器の受け渡しを行うステップを実施するために、前記他の載置部に載置された前記搬送容器について前記基板の搬入出が終了した後、前記外部搬送機構を呼び出すステップを実施する、請求項11または12に記載の基板受け渡し装置。
【請求項14】
前記外部搬送機構を呼び出すステップは、前記一の載置部に載置された前記搬送容器についての前記基板を搬入出するステップを実施する前に実施する、請求項13に記載の基板受け渡し装置。
【請求項15】
前記一の載置部に載置された前記搬送容器についての前記基板を搬入出するステップは、前記他の載置部から、処理の終了した基板を収容した搬送容器を前記外部搬送機構へ引き渡した後、前記受け渡し高さ位置との間で前記搬送容器の受け渡しを行う位置に前記外部搬送機構が到着するまでの期間中に実施される、請求項9ないし14のいずれか一項に記載の基板受け渡し装置。
【請求項16】
前記搬送容器が、基板の取り出し口を塞ぐ蓋体を備える場合に、
前記基板受け渡し装置は、前記蓋体を開閉する蓋体開閉機構と、
前記基板処理部と間で基板の受け渡しを行う高さ位置に位置し、前記蓋体を開いた搬送容器の取り出し口と、前記搬送口とを着脱する接続機構と、を備え、
前記制御部は、
前記基板の搬入出を行う期間のため、前記接続機構による前記蓋体が開放された搬送容器の取り出し口と、前記搬送口との接続と、前記蓋体開閉機構による前記搬送容器の蓋体の開放と、を実施するステップと、
前記基板の搬入出を行わない期間のため、前記蓋体開閉機構による前記搬送容器の蓋体の閉止と、前記接続機構による前記搬送容器の取り出し口と前記搬送口との接続の解除と、を実施するステップと、を制御する用に構成される、請求項9ないし15のいずれか一項に記載の基板受け渡し装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板受け渡し方法、及び基板受け渡し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
基板を処理するにあたって、例えば基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)は、密閉型の搬送容器に収容されて、各基板処理装置を外部の搬送機構により搬送される。基板処理装置が、搬送容器が載置されるロードポートを備える場合には、外部搬送機構とロードポートとの間で搬送容器の受け渡しが行われる。そして基板処理装置に設けられた搬送アームにより、搬送容器からウエハが取り出されて基板処理部に搬入される。
【0003】
特許文献1には、被処理体を複数収容する筐体を載置し且つ側面に沿って互いに離間して配置された2つのロードポートを備えたローダ室が記載されている。さらにこのローダ室は、これらのロードポートの間に配置され、これらのロードポートと処理室との間で被処理体を搬送する搬送装置を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-235845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、基板受け渡し装置の設置面積の増大を抑えつつ、効率的に搬送容器の入れ替えを行う技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の基板受け渡し方法は、基板を収容した搬送容器が載置される複数の載置部を上下方向に並べて、これらの載置部が一体に昇降するように構成された昇降体と、前記昇降体を昇降させて、搬送容器が載置される各載置部を、各々外部搬送機構との間で搬送容器の受け渡しを行う受け渡し高さ位置、及び基板を処理する基板処理部に設けられた搬送口を介して搬送容器と基板処理部との間で基板の搬入出を行う搬入出高さ位置に昇降移動させる昇降機構と、を備えた基板受け渡し装置を用い、
搬送容器が載置された一の載置部を前記搬入出高さ位置に位置させて、前記搬送容器に収容された基板を基板処理部に搬入して処理を行い、処理後の基板を前記搬送容器に戻すように基板を搬入出する工程と、
前記外部搬送機構が、前記受け渡し高さ位置にて、前記一の載置部とは異なる他の載置部との間で搬送容器の受け渡しを行うにあたり、前記一の載置部に載置された前記搬送容器に対して、前記基板を搬入出する工程を実施していることにより、前記受け渡し高さ位置に前記他の載置部を位置させることができない場合には、前記搬入出する工程を一時停止する工程と、
続いて、前記受け渡し高さ位置に、前記他の載置部を位置させて、前記外部搬送機構と間での搬送容器の受け渡しを行う工程と、
前記他の載置部への搬送容器の受け渡しを行う工程を実施した後、前記一の載置部を前記搬入出高さ位置へ移動させて、当該一の載置部に載置されている前記搬送容器の残りの基板について、前記搬入出する工程を再開する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、基板受け渡し装置の設置面積の増大を抑えつつ、効率的に搬送容器の入れ替えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示に係るロードポートが適用されるプローブ装置の平面図である。
図2】前記プローブ装置の一部を示す縦断側面図である。
図3】本開示に係るロードポートの縦断側面図である。
図4】前記ロードポートの第1の正面図である。
図5】前記ロードポートの第2の正面図である。
図6】前記プローブ装置における開閉ドアの開閉を説明する第1の縦断側面図である。
図7】前記プローブ装置における開閉ドアの開閉を説明する第2の縦断側面図である。
図8】本開示に係るロードポートの第1の作用図である。
図9】本開示に係るロードポートの第2の作用図である。
図10】本開示に係るロードポートの第3の作用図である。
図11】本開示に係るロードポートの第4の作用図である。
図12】本開示に係るロードポートの第5の作用図である。
図13】本開示に係るロードポートの第6の作用図である。
図14】本開示に係るロードポートの第7の作用図である。
図15】本開示に係るロードポートの第8の作用図である。
図16】本開示に係るロードポートの第9の作用図である。
図17】本開示に係るロードポートの第10の作用図である。
図18】本開示に係るロードポートの第11の作用図である。
図19】本開示に係るロードポートの第12の作用図である。
図20】本開示に係るロードポートの第13の作用図である。
図21】他の実施形態に係るロードポートの第1の作用図である。
図22】他の実施形態に係るロードポートの第2の作用図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示にかかる基板受け渡し装置をプローブ装置のロードポートに適用した一実施形態について説明する。プローブ装置10について図1図2を用いて説明する。図1に示すようにプローブ装置10は、基板であるウエハWを搬送する搬送室12を備え、搬送室12の手前には、搬送容器Cが載置されるロードポート11が設置されている。搬送容器Cは、例えば25枚の基板であるウエハWが収容されている。搬送容器Cの一側面には、ウエハWの取り出し口70が設けられ、取り出し口70には、取り出し口70を塞ぐ蓋体71が設けられている。
【0010】
図2に示すように搬送室12の正面壁には、ウエハWを搬入出するための搬送口であるウエハ搬送口50が一か所設けられる。ウエハ搬送口50には搬送容器Cの蓋体71と一緒に開閉される開閉ドア51が取り付けられている。開閉ドア51については後述する。また搬送室12内には、ウエハWを搬送するための搬送アーム40が設けられている。搬送アーム40は、基台41に対して進退自在に構成され、ウエハWを水平に支持する基板支持部44を備えている。基台41は回転軸43により回転自在に構成されると共に、昇降機構42により昇降自在に構成されている。搬送室12の側方には、プローブ装置の本体部14が接続されている。
【0011】
本体部14は、例えばウエハWに形成された被検査チップの電極パッドにプローブ針を電気的に接触させて当該被検査チップの電気的特性を調べる。搬送室12、及び本体部14は、基板処理部に相当する。
【0012】
プローブ装置10によるウエハWの処理について説明しておくと、搬送容器Cは、例えばAGV(Automatic Guided Vehicle)100などの外部搬送機構からロードポート11に受け渡される。搬送容器Cに収容されたウエハWは、一枚ずつ取り出され、搬送室12→本体部14の経路で搬送されてプローブ検査が行われる。処理を終えた処理済みのウエハWは、プローブ装置10内を逆の経路で搬送されて、搬送容器Cへと戻される。
【0013】
一般にウエハWを処理する処理装置においては、ウエハWを収容した搬送容器Cを例えばAVG100などの外部搬送機構により装置に搬送し、ロードポートに載置される搬送容器Cを入れ替えて順番にウエハWの処理を行う。ここで処理装置の処理効率を上げるために搬送容器Cの入れ替えを行う間もできるだけ他の搬送容器C内のウエハWの処理を行うことが好ましい。
【0014】
そこで例えばロードポートを横方向に複数並べて設置し、各ロードポートに搬送容器Cを搬送し、一のロードポートにおいて搬送容器Cの入れ替えを行うときに他のロードポートに載置された搬送容器C内のウエハWの処理を行う手法が考えられる。しかしながらこの手法では、複数のロードポートの設置数が多くなることに伴い、装置全体のフットプリントが大きくなる問題がある。また複数の箇所に搬送容器Cを運ぶことになると外部搬送機構の搬送位置の位置合わせのためのティーチングが煩雑になる問題がある。
このような背景の元、本開示に係るプローブ装置10は、装置のフットプリントが広がりを抑えながらプローブ装置10の処理効率を向上させることができるロードポート11を備えている。
【0015】
本開示のロードポート11について図2図5を参照して説明する。以下の説明では、便宜上、搬送室12側を前方側、ロードポート11側を後方側として説明する。
図2に示すように、ロードポート11は、基台30の上方に昇降体20を配置した構成となっている。図4図5に示すように昇降体20は、上下方向に間隔を空けて並べられた天板21、底板22と、これら天板21、底板22を支える左右の側壁23とを備え、前面と後面とが開放された筐体として構成されている。天板21は、左右の周縁部が側壁23よりも左右にはり出している。
【0016】
図2図5に示すように、昇降体20の天板21の上面側及び底板22の上面側には、各々搬送容器Cを載置する載置部であるステージ25が設けられている。即ち昇降体20には、2つのステージ25が上下方向に並べて配置することが可能となっている。ステージ25にはモータあるいはエアシリンダ等の駆動部を備えたステージ移動機構(図示せず)が設けられている。このステージ移動機構によって、ステージ25は、前後方向に伸びるレール24(図2には不図示)に沿って前進動作及び後退動作を行うことができる。ステージ25は、搬送容器Cの取り出し口70がウエハ搬送口50と接続される位置まで前進させたロード位置と、このロード位置から後退して、AGV100との間で搬送容器Cの受け渡しが行われるアンロード位置との間で移動する。
【0017】
また基台30の上方には、昇降体20の周囲を囲む架構31が設けられている。さらに図4図5に示すように、昇降体20の左右には、基台30から上方に向けて伸び出す昇降機構であるエアシリンダ33が、前後に2本ずつ並べて合計4本設けられている。
エアシリンダ33は、シリンダチューブ34と、シリンダチューブ34内に設けられ先端が上方に突出したピストンロッド35とを備えている。このエアシリンダ33は、シリンダチューブ34内へのエアの供給することで、ピストンロッド35をシリンダチューブ34の外に突出させる。本例ではピストンロッド35の先端が上昇するように配置されている。ピストンロッド35の先端は、昇降体20の天板21側の側壁23からはり出した部位の下面に接続されピストンロッド35を上昇させることで昇降体20が上昇し、ピストンロッド35を下降させることで昇降体20が下降する。
【0018】
上述の昇降体20の昇降動作に伴って、天板21及び底板22に設けられているステージ25も一体となって昇降する。これにより昇降体20は、外部搬送機構との間で搬送容器Cの受け渡しをする高さ位置(受け渡し高さ位置)及び、搬送室12との間でウエハWの搬入出を行う高さ位置(搬入出高さ位置)に、天板21(上段)側、底板22(下段)側の各ステージ25を移動させることができる。本例では、搬送室12との間でウエハWの搬入出を行う高さ位置(搬入出高さ位置)と、AGV100との間で搬送容器Cの受け渡しを行う高さ位置(受け渡し高さ位置)とは、同じ高さに設定されている。以下の説明では、本例における搬入出高さ位置、受け渡し高さ位置を基準高さ位置ともいう。
図4は、上段側のステージ25に載置された搬送容器Cを基準高さ位置に移動させた状態を示し、図5は、下段側のステージ25に載置された搬送容器Cを基準高さ位置に移動させた状態を示している。
【0019】
また架構31の中段には、昇降体20が下降したときに、上段側のステージ25を基準高さ位置に位置合わせをするための規制部材36aが設けられている。規制部材36aは、天板21の周縁に下面側から当接して、昇降体20の下降を規制する(図4)。また架構31の上段には、昇降体20が上昇したときに、下段側のステージ25を基準高さ位置に位置合わせをするための規制部材36bが設けられている。規制部材36bは、天板21の周縁に上面側から当接して、昇降体20の上昇を規制する(図5)。これらの規制部材36a、36bは、規制部材36a、36bと、天板21との衝突の衝撃を吸収するショックアブソーバで構成されている。
【0020】
また図2図3に示すように昇降体20の底板22の下面の前後の位置には、ストッパー26が設けられている。これらのストッパー26は、夫々底板22の下方に退避した位置と、底板22の下方から前後方向に突出した位置と、の間で伸縮する構造となっている。一方、架構31の下部側には、上段側のステージ25を基準高さ位置に移動させたときに、底板22から突出した状態のストッパー26を、上面側から係止する係止部32aが設けられている(図3)。
【0021】
また架構31の上部側には、下段側のステージ25を基準高さ位置に移動させたときに、底板22から突出した状態のストッパー26を、下面側から係止する係止部32bが設けられている。なお、ストッパー26が係止部32bに係止されている状態は、図示を省略してある。
そして昇降体20の昇降動作の際には、ストッパー26を底板22の下方に退避させ、各ステージ25を基準高さに位置させたときに、ストッパー26を伸ばして、係止部32a、32bに係止させる。これにより、昇降体20が所定の高さ位置に固定され、位置ずれの発生や、エアシリンダ33のエア漏れ等による落下を防ぐことができる。
【0022】
続いて開閉ドア51について図3及び図6図7を参照して説明する。開閉ドア51は搬送室12のウエハ搬送口50を塞ぐ板状に形成されると共に、搬送容器C側に設けられた蓋体71を保持する蓋体保持部52を備えている。
蓋体保持部52は、搬送容器Cと対向する面に図示しないラッチキーが設けられており、蓋体71の鍵穴(不図示)に対して、ラッチキーの差し込み及び引き抜きが行われる。
【0023】
この蓋体保持部52は、搬送容器Cから蓋体71を取り外し、ウエハ搬送口50を塞ぐ位置から前方へ移動して当該ウエハ搬送口50を開放する。(図6)。しかる後、ドア開閉機構53により、開閉ドア51を下方側に退避させる。(図7)。
【0024】
またアンロード位置にある搬送容器Cを前進させてロード位置に位置させることで搬送容器Cの取り出し口と、ウエハ搬送口50とが接続される。なお蓋体71の着脱に関わらず搬送容器をロード位置に移動させて搬送容器Cの取り出し口と、ウエハ搬送口50とを合わせた状態を接続とする。
さらに搬送容器Cの取り出し口70と、ウエハ搬送口50とが接続された状態からステージ25を後退させることで接続が解除される。
開閉ドア51は、蓋体開閉機構に相当し、ステージ25の移動機構は、搬送容器Cの取り出し口70と、ウエハ搬送口50とを接続する接続機構に相当する。
【0025】
図1図2に戻ってプローブ装置10は制御部9を備えている。制御部9は、例えばコンピュータよりなり、プログラム、メモリ、CPUを含むデータ処理部を有している。プログラムは、制御部9からプローブ装置10の各部に制御信号を送り、搬送容器Cの受け渡し動作、ウエハWの搬入出動作を含む、プロ―プ検査を進行させるように命令(各ステップ)が組み込まれる。また制御部9は、搬送容器Cの回収、及び後続の搬送容器Cの搬入のためAGV100に対して搬送容器Cの回収、搬入を要求するコール信号を送信する。プログラムは、コンピュータ記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)等の記憶部に格納されて制御部9にインストールされる。
【0026】
続いて本開示の一実施形態に係るロードポート11の作用について説明する。以下、図8図20では、収容しているウエハWについて、プローブ装置10にて検査が行われている途中の搬送容器Cにドットパターンを付して示す。またすべてのウエハWについての検査が終了し、回収を待機している状態の搬送容器Cには斜線パターンを付して示している。さらにまだプローブ装置10へのウエハWの搬入が開始されていない搬送容器Cは、いずれもパターンも付さずに白抜きの状態で示している。また、プローブ装置10にて先に検査を行う搬送容器Cから順に搬送容器Cに符号1、2、3、4併記してある(C1~C4)。
【0027】
搬送容器Cを搬送するAGV100について簡単に説明すると、AGV100は、搬送容器Cを保持して半導体製造工場に設けられた装置間を搬送する車体である。AGV100は、車体本体と、ロードポート11のステージ25との間で搬送容器Cの受け渡しを行うためのアーム101を備え、ステージ25との間で搬送容器Cの受け渡しを行う。なお記述のようにAGV100との間で搬送容器Cの受け渡しを行う受け渡し高さ位置は、ウエハ搬送口50を介してウエハWの搬入出を行う搬入出高さ位置と同じである(基準高さ位置)。またAGV100は、プローブ装置10から送信されるコール信号に基づいて、処理が終了したウエハWを収容した搬送容器Cの回収のための移動や、後続の搬送容器Cをプローブ装置10に搬送するための移動を行う。
【0028】
最初に、搬送容器C1を受け取る前において、例えば昇降体20は、搬送容器C1を受け取る基準高さ位置に、上段側のステージ25を配置する。そしてAGV100により搬送されてきた搬送容器C1がアンロード位置にある上段側のステージ25に引き渡される(図8)。次いで昇降体20は、搬送容器Cを受け取る基準高さ位置に、下段側のステージ25が配置されるように移動し、AGV100により搬送されてきた搬送容器C2が下段側のステージ25に引き渡される(図9)。
【0029】
続いて昇降体20は、上段側のステージ25を基準高さ位置に位置させる。次いで搬送容器C1を前進させてロード位置に移動させ、ウエハ搬送口50に搬送容器C1の取り出し口70を接続し、搬送容器C1の蓋体71を開く(取り出し口と搬送口との接続と、蓋体の開放と、を実施する工程)。そして搬送アーム40の基板支持部44を搬送容器C1に進入させて、搬送容器C1内のウエハWを取り出し、プローブ装置10の本体部14に搬入して検査を行う。また、検査の終了したウエハWは搬送容器C1に戻す(図10)。
【0030】
さらに搬送容器C1内のウエハWの検査が終了し、すべてのウエハWが搬送容器C1に戻されると、搬送容器C1の蓋体71が閉じられて、搬送容器C1をロード位置から後退させる(蓋体の閉止と、取り出し口と搬送口との接続の解除と、を実施する工程)。さらにAGV100に向けて、搬送容器C1の回収に向かわせるように呼び出すコール信号が送信される(図11、外部搬送機構を呼び出す工程)。このコール信号の送信は、図12を用いて説明する、搬送容器C2に収容されたウエハWの搬入出を開始する前に実施される。
【0031】
そして搬送容器C1についてウエハWの搬入出が終了した後、AGV100が搬送容器C1を受け取るために到着するまでの期間中に、下段側のステージ25を基準高さ位置に上昇させる。次いで既述の搬送容器C1と同様に取り出し口70と、ウエハ搬送口50を接続し、搬送容器C2の蓋体71を開く。そして搬送容器C2内のウエハWを搬送アーム40により取り出してプローブ装置10内に搬入し、検査を行い、検査の終了したウエハWを搬送容器C2に戻す(図12、基板を搬入出する工程)。
【0032】
ここで、下段側のステージ25(ここでは「一の載置部」に相当する)に載置された搬送容器C2に収容されたウエハWの処理が終了していない時点にて、処理の終了したウエハWを収容した搬送容器C1を、AGV100が回収する場合について考える。この場合には、上段側のステージ25(ここでは「他の載置部」に相当する)は、基準位置の上方に配置されているため、搬送容器C1の引き渡しを行うことができない(図12)。
そこで本例のロードポート11は、AGV100が搬送容器C1を回収する位置に到着するタイミングに合わせて、搬送容器C2内のウエハWの搬入出を一時停止(ウエハWの検査を一時停止)する(搬入出する工程を一時停止する工程)。さらに搬送容器C2の蓋体71を閉じ、搬送容器C2をアンロード位置に後退させる。次いで上段側のステージ25を基準高さ位置に下降させ、搬送容器C1をAGV100により回収する(図13、搬送容器の受け渡しを行う工程)。
【0033】
AGV100により搬送容器C1を回収した後、未処理のウエハWを収容した後続の搬送容器C3を搬送するAGV100がプローブ装置10に到着するまでの期間中に、ウエハWの検査を再開する。即ち、下段側のステージ25を基準高さ位置に上昇させ、搬送容器C2の蓋体71を開く。一時停止していた搬送容器C2に収容されたウエハWの検査を再開する(図14、搬入出する工程を再開する工程、及び基板を搬入出する工程)。
【0034】
従って、搬送容器C3を搬送してきたAGV100が搬送容器C3を受け渡す位置に到着するタイミングでは、図14に示すように上段側のステージ25(他の載置部)は基準位置の上方に配置されている。このため、搬送容器C1の引き渡しを行うことができない。そこで、ここでも搬送容器C2内のウエハWの搬入出(ウエハWの検査)を一時停止する(搬入出する工程を一時停止する工程)。さらに搬送容器C2の蓋体71を閉じ、アンロード位置に後退させる。次いで上段側のステージ25を基準高さ位置に下降させ、AGV100より搬送容器C3を受け取る(図15)。
【0035】
こうして上段側のステージ25に搬送容器C3が引き渡されたら、下段側のステージ25を基準高さ位置に移動させる。さらに既述のように搬送容器C2を搬送室12に接続し、一時停止していた搬送容器C2内のウエハWの搬入出を再開する(図16、搬入出する工程を再開する工程、及び基板を搬入出する工程)。
【0036】
そして搬送容器C2内のウエハWの検査が終了し、すべてのウエハWが搬送容器C2に戻されると、搬送容器C2の蓋体71を閉じると共に、搬送容器C2をアンロード位置に後退させる。さらに搬送容器C2を回収するようにAGV100にコール信号を送信する(図17、外部搬送機構を呼び出す工程)。
【0037】
コール信号を送信すると、AGV100が搬送容器C2を受け取るために移動している間に、上段側のステージ25(ここでは、「一の載置部」に相当する)を基準高さ位置に移動させる。そして搬送容器C3をロード位置に前進させて取り出し口70とウエハ搬送口50とを接続し、搬送容器C3の蓋体71を取り外す。さらに搬送アーム40により搬送容器C3内のウエハWを取り出し、プローブ装置に搬入してウエハWの検査を行い、検査の終了したウエハWを搬送容器C3に戻す(図18、基板を搬入出する工程)。
【0038】
そして搬送容器C2を回収するAGV100が回収位置に到着するタイミングに合わせて、搬送容器C3内のウエハWの検査を一時停止する(搬入出する工程を一時停止する工程)。さらに搬送容器C3の蓋体71を閉じ、アンロード位置に後退させる。次いで下段側のステージ25(ここでは「他の載置部」に相当する)を基準高さ位置に上昇させ、AGV100により搬送容器C2を回収する(図19、搬送容器の受け渡しを行う工程)。
【0039】
続いてAGV100が搬送容器C2を回収した後、後続の搬送容器C4を搬送するAGV100がプローブ装置10に到着するまでの期間中に、ウエハWの検査を再開する。即ち、上段側のステージ25を基準高さ位置に下降させ、ウエハWの検査を再開する(図20、搬入出する工程を再開する工程、及び基板を搬入出する工程)。
以降、図9図20を用いて説明した動作に基づき、搬送容器C1~C4を順番に入れ替える動作を繰り返し、ウエハWの検査を行う。
【0040】
上述の実施形態は、ロードポート11に搬送容器Cを載置するステージ25を上下2段に配置した昇降体20を設けている。そして昇降体20を昇降させることで各ステージ25に載置された搬送容器Cを、プローブ装置10にウエハWを搬入するための搬入出高さ位置に位置させることができるように構成している。このように搬送容器Cを載置するステージ25を上下に配置することで、ロードポート11を設置する面積が大きくなることを防ぐことができる。
【0041】
そして一のステージ25に載置された搬送容器C(以下、「一の搬送容器C」ともいう)内のウエハWのプローブ検査が終了する。続いて当該搬送容器Cの回収のためのAGV100が回収位置に到着するまでに他のステージ25に載置された搬送容器C(以下、「他の搬送容器C」ともいう)を搬入出高さ位置に移動させてウエハWのプローブ検査を行う。このように構成することで、AGV100が搬送容器Cの回収に向かっている期間中に、他の搬送容器C内のウエハWの検査を行うことができる。
【0042】
また一の搬送容器Cを回収するAGV100が到着すると、他の搬送容器CのウエハWの処理を一時停止した後、前記一の搬送容器Cの回収を行う。さらに一の搬送容器Cを回収した後、未処理ウエハWが収容された後続の新たな搬送容器Cを搬送するAGV100がプローブ装置に到着までに、処理を一時停止した一の搬送容器C内のウエハWの処理を行う。このように構成することで、新たな搬送容器Cの搬入を行うAGV100が移動している間に、他の搬送容器Cに収容されたウエハWのプローブ検査を行うことができる。上述の作用により、複数のステージ25が上下に並んだ構造を採用したことに伴う搬送容器Cの受け渡し動作がウエハWの処理効率の低下を抑制し、プローブ装置10のスループットを向上させることができる。
【0043】
ここで搬送容器C内のウエハWの搬入出が行われる搬入出高さ位置と、AGV100との間で搬送容器Cの受け渡しが行われる受け渡し高さ位置とは、異なる高さ位置に設定されていてもよい。
例えば図21(A)~(F)、図22(A)~(F)は、外部搬送機構であるOHT(Overhead Hoist Transport)103を用い搬送容器Cの受け渡しを行う例を示している。
この例は、下段側の搬送容器CがウエハWの搬入出を行う高さ位置(搬入出高さ位置)にあるときに上段側の搬送容器Cが搬送容器Cの受け渡しをする高さ位置(受け渡し高さ位置)に位置する。
そしてこの例は、OHT103から下降した搬送容器Cを載置する載置部102を備え、載置部に載置された搬送容器Cが例えば搬送アーム(不図示)により搬送容器Cの受け渡しをする高さ位置に位置するステージ25に受け渡される。
【0044】
この例では、図21(A)~(C)に示すように、まず例えば下段側のステージ25に搬送容器C1が受け渡され、上段側に搬送容器C2が受け渡される。そして下段側の搬送容器C1の処理を終える。さらに続く上段側の搬送容器C2の処理を行っているときに、下段側の搬送容器C1をOHT103との間で受け渡しを行う。この場合には、上段側の搬送容器C2の処理中は一時停止の必要がある(図21(D)~(F)の動作)。
【0045】
一方、図22(A)~(C)に示すように下段側に新たな搬送容器C3が受け渡され、上段側の搬送容器C2の処理を終える。そして続く下段側の搬送容器C3の処理を行っているときに、上段側の搬送容器C2をOHT103との間で受け渡しを行う。この場合には、下段側の搬送容器C3の処理中は一時停止しなくても、上段側の処理容器の受け渡しを並行して実施可能(図22(D)~(F)の動作)である。なお図21における(A)、(B)の動作において、上段側のステージ25が搬送容器Cを受け渡す高さ位置にあるときに下段側の搬送容器C1は、ウエハWを搬入出する高さ位置にある。そのため搬送容器C2の受け渡しを行う間に搬送容器C1の処理を行うことができる。
またステージ25を天板21、及び底板22よりも後方側にはり出す位置までスライドできるように構成し、当該天板21、及び底板22よりも後方側の位置のステージ25にてOHT103との間で搬送容器Cを受け渡してもよい。
【0046】
さらに昇降体20は、上下に3段以上のステージ25が配置された構成でもよい。また、本開示に係るロードポート11は、プローブ装置10に限らず、成膜装置やエッチング装置などの基板処理装置に用いてもよい。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0047】
9 制御部
11 ロードポート
20 昇降体
25 ステージ
33 エアシリンダ
50 ウエハ搬送口
100 AGV
C(C1、C2、C3、C4) 搬送容器
W ウエハ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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