(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20241119BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2021076710
(22)【出願日】2021-04-28
【審査請求日】2024-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】樋口 達也
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-049059(JP,A)
【文献】特開2000-214186(JP,A)
【文献】特開2017-107403(JP,A)
【文献】特開2017-162340(JP,A)
【文献】特開2014-089648(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末から業務の開始時刻、終了時刻、機器を制御するために用いる設定情報、および該設定情報に対する変更時刻を受信する第1受信部と、
前記第1受信部により受信された前記開始時刻、前記終了時刻および前記変更時刻により求まる前記設定情報ごとの使用時間、および該設定情報を、前記機器に関連付けて記憶する第1記憶部と、
前記第1記憶部に記憶された前記機器の前記設定情報および前記使用時間に基づいて、該機器の業務上の使用により発生する費用を算出する算出部と、
を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記算出部により算出された前記費用を、該費用に対応する前記機器と関連付けて記憶する第2記憶部と、
前記第2記憶部に記憶された前記機器ごとの前記費用を読み出し、該機器ごとの前記費用の内訳を示すレポートを生成する生成部と、
をさらに有する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第2記憶部は、前記算出部により算出された前記費用を、前記機器および前記設定情報に関連付けて記憶し、
前記生成部は、前記第2記憶部から特定の機器に関連付けられた前記設定情報および前記費用を読み出し、前記特定の機器に対応する前記設定情報が示す機能ごとの前記費用の内訳を示すレポートを生成する請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第2記憶部は、前記算出部により算出された前記費用を、さらに従業員の識別情報に関連付けて記憶し、
前記生成部は、前記従業員の識別情報に対応する権限に応じて、前記レポートを生成するか否かを決定する請求項2または3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記機器は、印刷装置であり、
前記情報端末から出力される印刷データは、前記機器の印刷設定情報と、私用目的の印刷であるのか業務目的の印刷であるのかを示すフラグと、を含み、
前記印刷装置は、
前記印刷設定情報に基づいて、該印刷設定情報が示す設定値により構成される第1ログを生成し、
前記印刷データの前記フラグが業務目的の印刷であることを示す場合、該印刷データに含まれる画像データを含む第2ログを生成し、
前記印刷装置から、前記第1ログにより構成され、または前記第1ログおよび前記第2ログにより構成されるログデータを受信する第2受信部と、
前記第2受信部により受信された前記ログデータに前記第2ログが含まれるか否かを判定する第1判定部と、
をさらに有し、
前記算出部は、前記第1判定部により前記ログデータに前記第2ログが含まれると判定された場合、該ログデータに含まれる前記第1ログに基づいて、前記印刷装置の業務上の使用により発生する費用を算出する請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記機器は、前記設定情報に従って手動により操作される請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記算出部により算出された前記費用が所定の判定ルールを満たすか否かを判定する第2判定部を、さらに有する請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記開始時刻および前記終了時刻を、該開始時刻および該終了時刻に基づいて所定の処理を実行する外部システムへ通知する外部システム連携部を、さらに有する請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
情報端末から業務の開始時刻、終了時刻、機器を制御するために用いる設定情報、および該設定情報に対する変更時刻を受信する第1受信部と、
前記第1受信部により受信された前記開始時刻、前記終了時刻および前記変更時刻により求まる前記設定情報ごとの使用時間、および該設定情報を、前記機器に関連付けて記憶する第1記憶部と、
前記第1記憶部に記憶された前記機器の前記設定情報および前記使用時間に基づいて、該機器の業務上の使用により発生する費用を算出する算出部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータに、
情報端末から業務の開始時刻、終了時刻、機器を制御するために用いる設定情報、および該設定情報に対する変更時刻を受信する受信ステップと、
受信した前記開始時刻、前記終了時刻および前記変更時刻により求まる前記設定情報ごとの使用時間、および該設定情報を、前記機器に関連付けて第1記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記第1記憶部に記憶された前記機器の前記設定情報および前記使用時間に基づいて、該機器の業務上の使用により発生する費用を算出する算出ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
勤務形態の一つとして、自宅で業務を行う在宅勤務がある。通信インフラ等の発達等に伴って、在宅勤務を採用する企業は、これからも増加することが予想される。在宅勤務においては、自宅に設置された機器および家電等を業務中に使用した場合に発生する電気料金等の光熱費は、本来、勤務先である企業側が負担すべきである。
【0003】
このような機器の使用により発生する費用について、私的目的と公的目的(業務目的)とを判別して、業務目的で使用したプリンタに関する費用を算出して、企業側に請求するためのシステムが開示されている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、業務上における機器の使用で発生する光熱費を算出して、企業側に請求することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、業務上において機器の使用により発生する費用の請求額を算出することができる情報処理システム、情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、情報端末から業務の開始時刻、終了時刻、機器を制御するために用いる設定情報、および該設定情報に対する変更時刻を受信する第1受信部と、前記第1受信部により受信された前記開始時刻、前記終了時刻および前記変更時刻により求まる前記設定情報ごとの使用時間、および該設定情報を、前記機器に関連付けて記憶する第1記憶部と、前記第1記憶部に記憶された前記機器の前記設定情報および前記使用時間に基づいて、該機器の業務上の使用により発生する費用を算出する算出部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、業務上において機器の使用により発生する費用の請求額を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る請求処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るクラウドシステムのハードウェアの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報端末のハードウェアの構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る請求処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る請求処理システムにおける機器の使用で発生する費用の請求額の算出処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る請求処理システムにおいて業務開始時の情報端末の画面遷移の一例を説明する図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る請求処理システムにおいて業務中の情報端末の画面遷移の一例を説明する図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る請求処理システムにおいて業務終了時の情報端末の画面遷移の一例を説明する図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る請求処理システムにおける印刷装置の使用で発生する費用の請求額の算出処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図12】
図12は、機器別の請求額のレポートの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、機能別の請求額のレポートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、
図1~
図13を参照しながら、本発明に係る情報処理システム、情報処理装置およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
(請求処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る請求処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1を参照しながら、本実施形態に係る請求処理システム1の全体構成について説明する。
【0011】
図1に示す請求処理システム1は、クラウドシステム10と、情報端末20と、スマート家電21と、印刷装置22と、外部システム30と、を有する。このうち、情報端末20、スマート家電21および印刷装置22は、所定の勤務先に所属して在宅勤務を行う従業員の自宅に設置または配置されていることを想定している。また、外部システム30は、勤務先で運用されているシステムであるものとする。クラウドシステム10、情報端末20、スマート家電21、印刷装置22および外部システム30は、ネットワークNを介してデータ通信が可能となっている。
【0012】
ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、またはインターネット等の少なくともいずれかによって構成されたネットワークである。ネットワークNは、上述の装置およびシステム以外にも、適宜、アプリ提供サーバ、外部サービス提供サーバ、SNS(Social Networking Service)サーバ等とデータ通信を可能にする。
【0013】
クラウドシステム10は、在宅勤務の従業員の自宅で使用されているスマート家電21および印刷装置22等の機器について業務上の使用により発生する費用の請求額を算出するための情報処理システムである。
【0014】
情報端末20は、ネットワークNを介して、スマート家電21および印刷装置22に対する操作を行い、および機器の設定情報等をクラウドシステム10へ送信するスマートフォンまたはタブレット端末等の情報処理装置である。
【0015】
スマート家電21は、情報端末20にインストールされた専用のWebアプリケーションの機能によって、情報端末20をリモコン代わりに使用したり、動作状態について情報端末20との通信でやりとりすることができる通信機能および演算処理を行うことができる家電である。なお、本実施形態では、スマート家電21として、エアコンおよび照明を想定して説明する。また、スマート家電21は、通常の家電とスマートリモコンとの組み合わせ、または通常の家電とスマートメータとの組み合わせ等に置き換えて構成することも可能である。
【0016】
印刷装置22は、情報端末20から受信した印刷データに基づいて印刷出力等を行うプリンタまたはMFP(Multifunction Peripheral)等である。
【0017】
外部システム30は、従業員の勤務先で運用されているSlack(登録商標)またはMicrosoft Teams(登録商標)等のチャットシステム、または勤怠管理システム等である。
【0018】
(クラウドシステムのハードウェア構成)
図2は、実施形態に係るクラウドシステムのハードウェアの構成の一例を示す図である。
図2を参照しながら、本実施形態に係るクラウドシステム10のハードウェア構成について説明する。
【0019】
図2に示すように、クラウドシステム10は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、HD504と、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505と、ディスプレイ506と、外部機器接続I/F508と、ネットワークI/F509と、キーボード511と、ポインティングデバイス512と、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514と、メディアI/F516と、を備えている。
【0020】
CPU501は、クラウドシステム10全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
【0021】
HD504は、プログラム等の各種データを記憶する補助記憶措置である。HDDコントローラ505は、CPU501の制御に従ってHD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御するコントローラである。なお、HD504およびHDDコントローラ505は、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。
【0022】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。
【0023】
外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリまたはプリンタ等である。
【0024】
ネットワークI/F509は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。ネットワークI/F509は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルで通信可能にするNIC(Network Interface Card)である。
【0025】
キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力装置の一例である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択、実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力装置の一種である。
【0026】
DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記憶媒体の一例としてのDVD513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。また、DVD513は、例えば、DVD-RW、DVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)、CD-RW(Compact Disc Rewritable)、CD-R(Compact Disc Recordable)等である。
【0027】
メディアI/F516は、フラッシュメモリ等のメディア515に対するデータの読み出しまたは書き込みを制御するインターフェースである。
【0028】
上述のCPU501、ROM502、RAM503、HDDコントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F508、ネットワークI/F509、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RWドライブ514およびメディアI/F516は、アドレスバスおよびデータバス等のバス510によって互いに通信可能に接続されている。
【0029】
なお、
図2に示したクラウドシステム10のハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
【0030】
また、クラウドシステム10は、単一のサーバ等の情報処理装置によって構成されることに限られず、複数の情報処理装置によって情報処理システムとして構成されていてもよい。
【0031】
また、外部システム30のハードウェア構成も、
図2に示すような構成と同様である。
【0032】
(情報端末のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係る情報端末のハードウェアの構成の一例を示す図である。
図3を参照しながら、本実施形態に係る情報端末20のハードウェア構成について説明する。
【0033】
図3に示すように、情報端末20は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)604と、カメラ605と、撮像素子I/F606と、加速度・方位センサ607と、メディアI/F609と、GPS(Global Positioning System)受信部611と、を備えている。
【0034】
CPU601は、情報端末20全体の動作を制御する演算装置である。ROM602は、IPL等のCPU601の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。EEPROM604は、CPU601の制御に従って、Webブラウザ等のプログラム等および各種データの記憶する不揮発性記憶装置である。
【0035】
カメラ605は、CPU601の制御に従って、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサにより被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像装置である。なお、CMOSのイメージセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサであってもよい。撮像素子I/F606は、カメラ605の駆動を制御するためのインターフェースである。
【0036】
加速度・方位センサ607は、地磁気を検知する電子磁気コンパス、ジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。
【0037】
メディアI/F609は、フラッシュメモリ等のメディア608に対するデータの読み出しまたは書き込みを制御するインターフェースである。
【0038】
GPS受信部611は、GPS衛星からGPS信号を受信する受信装置である。
【0039】
また、
図3に示すように、情報端末20は、さらに、遠距離通信回路612と、アンテナ612aと、カメラ613と、撮像素子I/F614と、マイク615と、スピーカ616と、音入出力I/F617と、ディスプレイ618と、外部機器接続I/F619と、近距離通信回路620と、アンテナ620aと、タッチパネル621と、を備えている。
【0040】
遠距離通信回路612は、ネットワークNを介して、アンテナ612aにより他の機器と無線通信する回路である。
【0041】
カメラ613は、CPU601の制御に従って、CMOSのイメージセンサにより被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像装置である。なお、CMOSのイメージセンサではなく、CCD等のイメージセンサであってもよい。撮像素子I/F614は、カメラ613の駆動を制御するためのインターフェースである。
【0042】
マイク615は、音を電気信号に変える内蔵型の集音装置である。スピーカ616は、電気信号を物理振動に変えて音楽または音声等の音を出力する内蔵型の回路である。音入出力I/F617は、CPU601の制御に従って、マイク615およびスピーカ616との間で音信号の入出力を処理するインターフェースである。
【0043】
ディスプレイ618は、被写体の画像、各種アイコン等を表示する液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等である。外部機器接続I/F619は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路620は、アンテナ620aを用いてNFC(Near Field Communication)またはBluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0044】
タッチパネル621は、利用者がディスプレイ618をタッチ操作することにより、情報端末20を操作する入力装置である。
【0045】
上述のCPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、撮像素子I/F606、加速度・方位センサ607、メディアI/F609、GPS受信部611、遠距離通信回路612、撮像素子I/F614、音入出力I/F617、ディスプレイ618、外部機器接続I/F619、近距離通信回路620およびタッチパネル621は、アドレスバスおよびデータバス等のバス610によって互いに通信可能に接続されている。
【0046】
なお、
図3に示した情報端末20のハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
【0047】
また、スマート家電21および印刷装置22のハードウェア構成については、
図3に示すような構成のうち、少なくともCPU601、ROM602、RAM603および遠距離通信回路612等を備えていればよく、印刷装置22については、さらに印刷処理を実行するプロッタ等を備えるものとすればよい。
【0048】
(請求処理システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、実施形態に係る請求処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図4を参照しながら、本実施形態に係る請求処理システム1の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0049】
図4に示すように、クラウドシステム10は、通信部101(第1受信部)と、請求処理部102(算出部)と、レポート生成部103(生成部)と、外部システム連携部104と、負担先判定部105(第1判定部)と、ログ受信部106(第2受信部)と、デバイス情報記憶部107と、業務状態記憶部108(第1記憶部)と、定義記憶部109と、請求額記憶部110(第2記憶部)と、利用量ログ記憶部111と、コンテンツログ記憶部112と、を有する。
【0050】
通信部101は、情報端末20、印刷装置22および外部システム30との間でデータ通信を行う機能部である。通信部101は、
図2に示すネットワークI/F509、および、CPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0051】
請求処理部102は、業務状態記憶部108から必要なパラメータ(使用時間、設定温度、設定風速等)を読み出し、定義記憶部109から算出用データ(定数等)を読み出し、機器(スマート家電21、印刷装置22等)について業務上の使用により発生する費用の請求額を算出する機能部である。スマート家電21については、費用として電気料金またはガス料金等の光熱費が算出される。
【0052】
例えば、スマート家電21が照明である場合、業務状態記憶部108から読み出された使用時間をt、定義記憶部109から読み出された定数をaとすると、請求処理部102は、以下の式(1)により請求額Bを算出する。
【0053】
B=a×t ・・・(1)
【0054】
また、スマート家電21がエアコンである場合、業務状態記憶部108から読み出された使用時間をt、定義記憶部109から読み出された、風速1(最弱)に対応する定数をp、風速2(普通)に対応する定数をq、風速3(最強)に対応する定数をrとすると、請求処理部102は、以下の式(2)~(4)により請求額Bを算出する。この場合、p<q<rである。
【0055】
B=p×t (風速1(最弱)の場合) ・・・(2)
B=q×t (風速2(普通)の場合) ・・・(3)
B=r×t (風速3(最強)の場合) ・・・(4)
【0056】
請求処理部102は、算出した請求額を、従業員の従業員ID(従業員の識別情報の一例)に関連付けて請求額記憶部110に記憶させる。請求処理部102は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0057】
レポート生成部103は、スマート家電21および印刷装置22等の機器の機器別または機能別の請求額の内訳をレポートとして生成する機能部である。レポート生成部103は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0058】
外部システム連携部104は、外部システム30のAPI(Application Programming Interface)を実行することにより各種処理を実行する機能部である。具体的には、外部システム連携部104は、APIの実行により、業務の開始時刻および終了時刻を、外部システム30へ通知する。外部システム連携部104は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0059】
負担先判定部105は、利用量ログに対応するコンテンツログの有無に基づいて、請求処理部102により算出される印刷費用の負担先を判定する機能部である。負担先判定部105は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0060】
ログ受信部106は、印刷機器50より転送される利用量ログ及びコンテンツログを、通信部101を介して受信する機能部である。ログ受信部106は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0061】
デバイス情報記憶部107は、機器のデバイスID、機器名および表示項目等を記憶する機能部である。表示項目は、例えば、エアコンの場合、状態、設定温度および風速等であり、照明の場合、状態等である。デバイス情報記憶部107は、
図2に示すHD504によって実現される。
【0062】
業務状態記憶部108は、従業員の業務の開始時刻、終了時刻、および、機器ごとの請求額の算出に必要なパラメータ(使用時間、設定温度、設定風速等)を記憶する機能部である。業務状態記憶部108は、
図2に示すHD504によって実現される。
【0063】
定義記憶部109は、機器ごとの請求額の算出に用いる算出用データ(定数等)を記憶する機能部である。定義記憶部109は、
図2に示すHD504によって実現される。
【0064】
請求額記憶部110は、従業員ID、機器および日付毎の請求額を記憶する機能部である。請求額記憶部110は、
図2に示すHD504によって実現される。
【0065】
利用量ログ記憶部111は、ログ受信部106により受信された利用量ログを記憶する機能部である。利用量ログ記憶部111は、
図2に示すHD504によって実現される。
【0066】
コンテンツログ記憶部112は、ログ受信部106により受信されたコンテンツログを記憶する機能部である。コンテンツログ記憶部112は、
図2に示すHD504によって実現される。
【0067】
なお、
図4に示したクラウドシステム10の請求処理部102、レポート生成部103、外部システム連携部104、負担先判定部105およびログ受信部106は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることにより、すなわちソフトウェアにより実現してもよく、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0068】
また、
図4に示したクラウドシステム10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示したクラウドシステム10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示したクラウドシステム10の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0069】
図4に示すように、情報端末20は、第1通信部201と、第2通信部202と、情報送信部203と、印刷データ生成部204と、印刷データ送信部205と、入力部206と、表示制御部207と、を有する。
【0070】
第1通信部201は、クラウドシステム10との間でデータ通信を行う機能部である。第1通信部201は、
図3に示す遠距離通信回路612、および、CPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0071】
第2通信部202は、スマート家電21および印刷装置22との間でデータ通信を行う機能部である。第2通信部202は、
図3に示す遠距離通信回路612または近距離通信回路620、および、CPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。第2通信部202は、遠距離通信回路612により通信を行う場合には、例えば、ネットワークNおよび専用のクラウドサーバ等を介してデータ通信を行うものとすればよい。また、第2通信部202は、近距離通信回路620により通信を行う場合には、例えば、直接データ通信を行うものとすればよい。
【0072】
情報送信部203は、入力部206に入力された操作に従って、業務(勤務)の開始時刻、終了時刻、および、スマート家電21の設定情報(動作状態、設定温度、設定風速等)を、第1通信部201を介してクラウドシステム10へ送信する機能部である。情報送信部203は、
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0073】
印刷データ生成部204は、入力部206により入力された操作に従って、文書データ等についての印刷データを生成する機能部である。1つの文書データに基づいて生成される1つの印刷データは、1つの印刷ジョブを構成する。なお、印刷データには、印刷設定情報および画像情報が含まれる。印刷設定情報とは、印刷属性または印刷条件とも呼ばれる情報である。例えば、印刷設定情報は、用紙サイズ、カラーおよびモノクロの別、または印刷面等、設定項目に対する設定値の集合である。なお、情報端末20で表示される印刷設定画面では、私用目的の印刷であるかまたは業務目的の印刷であるのかを示す情報も設定される。当該情報は、利用目的フラグとして、印刷データに含まれる。印刷データ生成部204は、
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0074】
印刷データ送信部205は、印刷データ生成部204により生成された印刷データを、第2通信部202を介して印刷装置22へ送信する機能部である。印刷データ送信部205は、
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0075】
入力部206は、操作入力を受け付ける機能部である。入力部206は、
図3に示すタッチパネル621によって実現される。
【0076】
表示制御部207は、ディスプレイ618の表示動作を制御する機能部である。表示制御部207は、
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0077】
なお、
図4に示した情報端末20の情報送信部203および印刷データ生成部204は、
図3のCPU601によりプログラムが実行されることにより、すなわちソフトウェアにより実現してもよく、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0078】
また、
図4に示した情報端末20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示した情報端末20で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示した情報端末20の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0079】
図4に示すように、スマート家電21は、通信部211と、動作制御部212と、を有する。
【0080】
通信部211は、情報端末20との間でデータ通信を行う機能部である。通信部211は、スマート家電21のハードウェア構成示すものとした場合の
図3に示す遠距離通信回路612または近距離通信回路620、および、CPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0081】
動作制御部212は、通信部211を介して受信した設定情報に基づいて、スマート家電21の動作を制御する機能部である。動作制御部212は、スマート家電21のハードウェア構成示すものとした場合の
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0082】
なお、
図4に示したスマート家電21の動作制御部212は、
図3のCPU601によりプログラムが実行されることにより、すなわちソフトウェアにより実現してもよく、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0083】
また、
図4に示したスマート家電21の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示したスマート家電21で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示したスマート家電21の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0084】
図4に示すように、印刷装置22は、通信部221と、印刷制御部222と、利用量ログ生成部223と、コンテンツログ生成部224と、ログ転送部225と、を有する。
【0085】
通信部221は、情報端末20およびクラウドシステム10との間でデータ通信を行う機能部である。通信部221は、印刷装置22のハードウェア構成示すものとした場合の
図3に示す遠距離通信回路612または近距離通信回路620、および、CPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0086】
印刷制御部222は、情報端末20から通信部221を介して受信した印刷データに応じて、当該印刷データに含まれている画像情報の出力(印刷)を制御する機能部である。印刷制御部222は、印刷装置22のハードウェア構成示すものとした場合の
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0087】
利用量ログ生成部223は、印刷データに含まれる印刷設定情報に基づいて、利用量ログ(第1ログ)を生成する機能部である。印刷設定情報のうち、印刷費用に関係する(影響する)印刷設定項目に対する設定値群が、利用量ログを構成する。利用量ログは、また、印刷機器50を利用する在宅勤務の従業員の識別情報(ユーザ名)をも含む。利用量ログ生成部223は、印刷装置22のハードウェア構成示すものとした場合の
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0088】
コンテンツログ生成部224は、印刷データに含まれている画像情報に基づいて、コンテンツログ(第2ログ)を生成する機能部である。ただし、コンテンツログ生成部224は、印刷データに含まれている利用目的フラグが、業務目的を示す場合に限ってコンテンツログを生成する。コンテンツログ生成部224は、印刷装置22のハードウェア構成示すものとした場合の
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0089】
ログ転送部225は、利用量ログおよびコンテンツログを、通信部221を介してクラウドシステム10へ転送する機能部である。ただし、コンテンツログが生成されない印刷データに関しては、コンテンツログは転送されない。ログ転送部225は、印刷装置22のハードウェア構成示すものとした場合の
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0090】
なお、
図4に示した印刷装置22の印刷制御部222、利用量ログ生成部223、コンテンツログ生成部224およびログ転送部225は、
図3のCPU601によりプログラムが実行されることにより、すなわちソフトウェアにより実現してもよく、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0091】
また、
図4に示した印刷装置22の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示した印刷装置22で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示した印刷装置22の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0092】
図4に示すように、外部システム30は、通信部301と、通知処理部302と、を有する。
【0093】
通信部301は、クラウドシステム10との間でデータ通信を行う機能部である。通信部301は、
図2に示すネットワークI/F509、および、CPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0094】
通知処理部302は、クラウドシステム10から通信部301を介して通知された、在宅勤務の従業員の業務の開始時刻および終了時刻に応じて処理を行う機能部である。例えば、外部システム30がチャットシステムである場合、通知処理部302は、通知された開始時刻または終了時刻に基づいて、当該従業員の業務開始および開始時刻、または業務終了および終了時刻を伝達するテキストを自動生成し、例えば、当該従業員の上司へ通知する。なお、自動で生成されるテキストは、従業員によって予め設定可能であるものとしてもよい。外部システム30が勤怠管理システムである場合、通知処理部302は、通知された開始時刻または終了時刻に基づいて、業務開始または業務終了についての打刻処理を自動で行う。通知処理部302は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0095】
なお、
図4に示した外部システム30の通知処理部302は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることにより、すなわちソフトウェアにより実現してもよく、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0096】
また、
図4に示した外部システム30の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示した外部システム30で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示した外部システム30の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0097】
(請求処理システムの費用の請求額の算出処理の流れ)
図5は、実施形態に係る請求処理システムにおける機器の使用で発生する費用の請求額の算出処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図6は、実施形態に係る請求処理システムにおいて業務開始時の情報端末の画面遷移の一例を説明する図である。
図7は、実施形態に係る請求処理システムにおいて業務中の情報端末の画面遷移の一例を説明する図である。
図8は、実施形態に係る請求処理システムにおいて業務終了時の情報端末の画面遷移の一例を説明する図である。
図5~
図8を参照しながら、本実施形態に係る請求処理システム1における機器の使用で発生する費用の請求額の算出処理の流れについて説明する。なお、ここで、機器とは、スマート家電21を示すものとする。
【0098】
<ステップS11>
表示制御部207は、クラウドシステム10のデバイス情報記憶部107に記憶された在宅勤務の従業員が自宅で使用するスマート家電21のデバイスID、機器名および表示項目をデバイス情報として、第1通信部201を介して受信し、ディスプレイ618に表示させる。
図6(a)に、上述のように、表示制御部207により表示されるデバイス情報の一例を含む操作画面1000を示す。ここでは、スマート家電21として、エアコンおよび照明を想定するものとする。
図6(a)に示すように、操作画面1000は、勤務開始ボタン1001と、勤務終了ボタン1002と、現在設定表示領域1003と、を含む。
【0099】
勤務開始ボタン1001は、業務(勤務)を開始する場合に押下するボタンである。勤務終了ボタン1002は、業務(勤務)を終了する場合に押下するボタンである。現在設定表示領域1003は、スマート家電21(ここではエアコンおよび照明)の現在の設定情報を示す領域である。
図6(a)に示す例では、エアコンおよび照明の動作状態が、電源オフとなっていることを示している。
【0100】
<ステップS12>
在宅勤務の従業員(以下、単に従業員と称する場合がある)は、
図6(b)に示すように、情報端末20の入力部206への操作によって勤務開始ボタン1001をタップする。すると、情報端末20の表示制御部207は、
図6(c)に示す設定画面1100をディスプレイ618に表示させる。
図6(c)に示すように、設定画面1100は、変更設定表示領域1101と、送信ボタン1102と、を含む。
【0101】
変更設定表示領域1101は、設定情報を変更して決定するための領域である。
図6(c)に示す例では、スマート家電21としてのエアコンの動作状態を電源オン、設定温度を25度、設定風速を1となるように設定情報を変更し、スマート家電21としての照明を電源オンとなるように設定情報を変更する状態を示している。送信ボタン1102は、変更設定表示領域1101で変更された設定情報を、クラウドシステム10およびスマート家電21へ送信するためのボタンである。
【0102】
従業員は、変更設定表示領域1101においてスマート家電21の設定情報を変更し、入力部206への操作によって送信ボタン1102をタップする。
【0103】
<ステップS13>
すると、情報端末20の情報送信部203は、業務(勤務)の開始時刻、および設定情報(動作状態、設定温度、設定風速)を、第1通信部201を介してクラウドシステム10へ送信する。そして、クラウドシステム10の通信部101は、開始時刻および設定情報を受信する。
【0104】
<ステップS14>
請求処理部102は、通信部101により受信された開始時刻および設定情報を、スマート家電21のデバイスIDに関連付けて業務状態記憶部108に記憶させる。これによって、クラウドシステム10は、従業員の勤務開始時に、どのスマート家電21がどのような設定情報で動作を開始したかを把握することができる。
【0105】
<ステップS15>
また、ステップS12で送信ボタン1102がタップされると、情報端末20の情報送信部203は、設定情報(動作状態、設定温度、設定風速)を、第2通信部202を介してスマート家電21へ送信する。そして、スマート家電21の通信部211は、設定情報を受信する。
【0106】
<ステップS16>
スマート家電21の動作制御部212は、通信部211により受信された設定情報に従って、スマート家電21の動作を制御する。例えば、スマート家電21がエアコンである場合、動作制御部212は、設定情報に従って、設定温度を25度、設定風速を1にした状態で、動作状態を電源オンにする。
【0107】
<ステップS17>
また、クラウドシステム10の外部システム連携部104は、外部システム30のAPIを実行することにより、従業員の業務開始および開始時刻を、通信部101を介して外部システム30へ通知する。そして、外部システム30の通信部301は、従業員の業務開始および開始時刻の通知を受信する。
【0108】
<ステップS18>
そして、外部システム30の通知処理部302は、通信部301により受信された従業員の業務開始および開始時刻の通知に応じて、特定の処理を行う。例えば、外部システム30がチャットシステムである場合、通知処理部302は、通知された業務開始および開始時刻に基づいて、当該従業員の業務開始および開始時刻を伝達するテキストを自動生成し、当該従業員の上司等へ通知する。また、外部システム30が勤怠管理システムである場合、通知処理部302は、通知された開始時刻に基づいて、打刻処理を自動で行う。これによって、従業員は、外部システム30に対して別個に業務開始に関する所定の操作を行う必要がなく、業務を効率化させることができる。
【0109】
<ステップS19>
従業員は、業務(勤務)中に、適宜、スマート家電21の設定変更を行ってもよい。当該設定変更は、
図7(a)に示す操作画面1000で行う。
図7(a)に示すように、操作画面1000には、業務開始(勤務開始)後、エアコンに対応するONボタン1004aおよびOFFボタン1004b、照明に対応するONボタン1005aおよびOFFボタン1005b、ならびに変更ボタン1006が追加表示される。
【0110】
ONボタン1004aは、スマート家電21としてのエアコンを電源オンの動作状態にする設定情報を、クラウドシステム10およびエアコンへ送信するためのボタンである。OFFボタン1004bは、スマート家電21としてのエアコンを電源オフの動作状態にする設定情報を、クラウドシステム10およびエアコンへ送信するためのボタンである。ONボタン1005aは、スマート家電21としての照明を電源オンの動作状態にする設定情報を、クラウドシステム10および照明へ送信するためのボタンである。OFFボタン1005bは、スマート家電21としての照明を電源オフの動作状態にする設定情報を、クラウドシステム10および照明へ送信するためのボタンである。変更ボタン1006は、現在設定表示領域1003において変更された設定情報(ここでは設定温度および設定風速)を、クラウドシステム10およびスマート家電21へ送信するためのボタンである。
【0111】
従業員は、スマート家電21の設定情報を変更するために、入力部206への操作によって上述のボタンをタップする。
図7(b)に示す例は、エアコンについてのOFFボタン1004bがタップされ、現在設定表示領域1003における動作状態が電源オフとなった状態を示している。
【0112】
<ステップS20>
すると、情報端末20の情報送信部203は、設定情報の変更時刻、および変更された設定情報(動作状態、設定温度、設定風速)を、第1通信部201を介してクラウドシステム10へ送信する。そして、クラウドシステム10の通信部101は、変更時刻および設定情報を受信する。
【0113】
<ステップS21>
請求処理部102は、通信部101により受信された変更時刻および設定情報、および、業務状態記憶部108に記憶されている開始時刻および設定情報に基づいて、設定情報ごとの使用時間を算出し、使用時間および設定情報を、スマート家電21のデバイスIDに関連付けて業務状態記憶部108に記憶させる。
【0114】
<ステップS22>
また、ステップS19でいずれかのボタンがタップされると、情報端末20の情報送信部203は、変更された設定情報(動作状態、設定温度、設定風速)を、第2通信部202を介してスマート家電21へ送信する。そして、スマート家電21の通信部211は、変更された設定情報を受信する。
【0115】
<ステップS23>
スマート家電21の動作制御部212は、通信部211により受信された設定情報に従って、スマート家電21の動作を制御する。例えば、
図7に示す例の場合、動作制御部212は、設定情報に従って、スマート家電21であるエアコンの動作状態を電源オフにする。
【0116】
<ステップS24>
従業員は、業務(勤務)を終了する場合、
図8(a)に示すように、入力部206への操作によって勤務終了ボタン1002をタップする。すると、情報端末20の表示制御部207は、
図8(b)に示す設定画面1100をディスプレイ618に表示させる。
【0117】
従業員は、変更設定表示領域1101においてスマート家電21の設定情報を変更し、入力部206への操作によって送信ボタン1102をタップする。
図8(b)に示す例では、スマート家電21としてのエアコンの動作状態を電源オフとなるように設定情報を変更し、スマート家電21としての照明を電源オフとなるように設定情報を変更する状態を示している。なお、業務を終了するからといって、
図8(b)に示す例のように、すべてのスマート家電21の動作状態を電源オフにする必要はなく、設定情報を業務の終了時における状態のままに維持してもよい。
【0118】
<ステップS25>
すると、情報端末20の情報送信部203は、業務(勤務)の終了時刻、および設定情報(動作状態、設定温度、設定風速)を、第1通信部201を介してクラウドシステム10へ送信する。そして、クラウドシステム10の通信部101は、終了時刻および設定情報を受信する。
【0119】
<ステップS26>
請求処理部102は、通信部101により受信された終了時刻および設定情報、および、業務状態記憶部108に記憶されている開始時刻、使用時間および設定情報に基づいて、設定情報ごとの最終的な使用時間を算出し、使用時間および設定情報を、スマート家電21のデバイスIDに関連付けて業務状態記憶部108に更新させる。これによって、クラウドシステム10は、従業員の業務中において、どのスマート家電21がどのような設定情報でどのくらいの使用時間だけ使用したかを把握することができる。
【0120】
<ステップS27>
また、ステップS24で送信ボタン1102がタップされると、情報端末20の情報送信部203は、変更された設定情報(動作状態、設定温度、設定風速)を、第2通信部202を介してスマート家電21へ送信する。そして、スマート家電21の通信部211は、変更された設定情報を受信する。
【0121】
<ステップS28>
スマート家電21の動作制御部212は、通信部211により受信された設定情報に従って、スマート家電21の動作を制御する。例えば、
図8に示す例の場合、動作制御部212は、設定情報に従って、スマート家電21であるエアコンおよび照明の動作状態を電源オフにする。
【0122】
<ステップS29>
また、クラウドシステム10の外部システム連携部104は、外部システム30のAPIを実行することにより、従業員の業務終了および終了時刻を、通信部101を介して外部システム30へ通知する。そして、外部システム30の通信部301は、従業員の業務終了および終了時刻の通知を受信する。
【0123】
<ステップS30>
そして、外部システム30の通知処理部302は、通信部301により受信された従業員の業務終了および終了時刻の通知に応じて、特定の処理を行う。例えば、外部システム30がチャットシステムである場合、通知処理部302は、通知された業務終了および終了時刻に基づいて、当該従業員の終了開始および終了時刻を伝達するテキストを自動生成し、当該従業員の上司等へ通知する。また、外部システム30が勤怠管理システムである場合、通知処理部302は、通知された終了時刻に基づいて、打刻処理を自動で行う。これによって、従業員は、外部システム30に対して別個に業務終了に関する所定の操作を行う必要がなく、業務を効率化させることができる。
【0124】
<ステップS31>
そして、クラウドシステム10の請求処理部102は、業務状態記憶部108から必要なパラメータ(使用時間、設定情報)を読み出し、定義記憶部109から算出用データ(定数等)を読み出し、スマート家電21について業務上の使用により発生する費用の請求額を算出する。例えば、請求処理部102は、特定のスマート家電21において、設定情報ごとの使用時間から、当該設定情報ごとに請求額を算出し、設定情報ごとのこれらの請求額を加算することによって、当該スマート家電21についてのその日の請求額を算出できる。そして、請求処理部102は、算出した請求額を、従業員ID、機器、設定情報および日付毎に、請求額記憶部110に記憶させる。請求処理部102により算出された請求額は、例えば、従業員の給与に加算される等の処理が行われる。
【0125】
以上のステップS11~S31の流れによって、請求処理システム1における機器(スマート家電21)の使用で発生する費用の請求額の算出処理が実行される。
【0126】
なお、スマート家電21のように情報端末20から送信される設定情報に基づいて動作が実行されるものに限らず、手動で操作する機器について、操作画面1000または設定画面1100で設定または変更された設定情報がクラウドシステム10へ送信できるようにしてもよい。この場合、操作画面1000または設定画面1100で設定または変更された通りに、従業員は当該機器に対して手動で操作を行う。また、定義記憶部109には、当該手動で操作する機器についての算出用データが記憶されているものとすれば、請求処理部102により当該機器についての請求額について算出が可能となる。
【0127】
また、請求処理部102は、算出した請求額が不正な請求額であるか否かを判定するものとしてもよい。この場合、例えば、定義記憶部109に所定の閾値等の判定ルールが記憶されているものとし、請求処理部102(第2判定部)は、算出した請求額が当該判定ルールを満たすか否か(所定の閾値以上か否か)を判定するものとしてもよい。所定の閾値は、例えば、機器ごとに設けられてもよく、または、従業員の家族形態に応じて予め設定されているものとしてもよい。
【0128】
また、ステップS16、S23およびS29において、動作制御部212が設定情報によりスマート家電21の動作を制御する場合において、当該設定情報に基づく動作制御に失敗した場合、情報送信部203は、再度、当該設定情報をスマート家電21へ送信するリトライ機能を有するものとしてもよい。例えば、情報送信部203は、動作状態を電源オンにする設定情報に基づいて、スマート家電21を電源オンにさせようとしたところ、失敗した場合、電源オンの動作状態になるように、再度、設定情報をスマート家電21へ送信する。また、情報送信部203は、設定温度を25度に変更する設定情報に基づいて、スマート家電21の設定温度を25度に変更しようとしたところ、失敗した場合、設定温度を25度となるように、再度、設定情報をスマート家電21へ送信する。この場合、動作制御部212による動作制御が失敗したか否かの判定は、例えば、スマート家電21から受信したエラー信号等によって判定してもよく、またはスマート家電21の動作状態を検出する外部センサからの出力信号によって判定してもよい。
【0129】
(請求処理システムにおける印刷装置の費用の請求額の算出処理の流れ)
図9は、実施形態に係る請求処理システムにおける印刷装置の使用で発生する費用の請求額の算出処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図10は、利用量ログの一例を示す図である。
図11は、コンテンツログの一例を示す図である。
図9~
図11を参照しながら、本実施形態に係る請求処理システム1における印刷装置22の使用で発生する費用の請求額の算出処理の流れについて説明する。
【0130】
<ステップS51>
情報端末20の印刷データ生成部204は、文書データ等について、入力部206へ入力される操作に従って、所定の印刷設定画面において印刷設定情報の入力を受け付ける。なお、従業員は、印刷設定画面を介して、私用目的の印刷であるかまたは業務目的の印刷であるかを選択する。選択を受け付けるための表示部品は、例えば、チェックボタンでもよいし、リストボックス等でもよい。
【0131】
<ステップS52>
続いて、入力部206を介して印刷指示が入力されると、印刷データ生成部204は、文書データ等についての印刷データを生成する。印刷データ生成部204は、印刷設定画面における、私用目的または業務目的の選択結果を利用目的フラグとして印刷データに含める。また、印刷データ生成部204は、従業員のユーザ名およびジョブID等も印刷データに含める。ユーザ名は、例えば、情報端末20に対するログインユーザ名でもよいし、印刷設定画面に入力させるようにしてもよい。ジョブIDは、印刷データ生成部204により自動的に割り当てられるものとしてもよい。
【0132】
<ステップS53>
続いて、印刷データ生成部204は、生成した印刷データを、第2通信部202を介して印刷装置22へ送信する。そして、印刷装置22の通信部221は、印刷データを受信する。
【0133】
<ステップS54>
印刷装置22の印刷制御部222は、通信部221により受信された印刷データに基づく印刷ジョブを印刷装置22に実行させる。
【0134】
<ステップS55>
続いて、印刷装置22の利用量ログ生成部223は、当該印刷データに含まれている印刷設定情報に基づいて、実行された印刷ジョブに関する利用量ログを生成する。
【0135】
図10に示すように、利用量ログは、ユーザ名、ジョブID、部数、1部当たりの枚数、および印刷設定情報の設定項目ごとの値を含む。なお、印刷日時等、他の情報が利用量ログに含まれてもよい。
【0136】
<ステップS56>
続いて、印刷装置22のコンテンツログ生成部224は、通信部221により受信された印刷データに含まれている利用目的フラグに基づいて、コンテンツログの生成の要否を判定する。利用目的フラグの値が業務目的を示す場合、コンテンツログ生成部224は、コンテンツログの生成が必要であると判定する。一方、利用目的フラグの値が私用目的を示す場合、コンテンツログ生成部224は、コンテンツログの生成が不要であると判定する。
【0137】
<ステップS57>
コンテンツログの生成が必要である場合、コンテンツログ生成部224は、当該印刷データに基づいて、当該印刷ジョブに関するコンテンツログを生成する。
【0138】
図11に示すように、コンテンツログには、ジョブIDと、印刷された画像の画像データとが含まれている。
【0139】
<ステップS58>
続いて、印刷装置22のログ転送部225は、生成されたログデータを、通信部221を介してクラウドシステム10へ転送する。そして、クラウドシステム10の通信部101は、ログデータを受信する。
【0140】
当該ログデータには、少なくとも利用量ログが含まれる。コンテンツログが生成された場合、コンテンツログも当該ログデータに含まれる。なお、ログデータの送信先のアドレス情報は、例えば、印刷装置22の補助記憶装置に予め記憶されている。アドレス情報の一例として、IPアドレスおよびポート番号、またはURL(Uniform Resource Locator)等が挙げられる。なお、利用量ログとコンテンツログとは、必ずしも同時に送信されなくてもよい。
【0141】
<ステップS59>
クラウドシステム10のログ受信部106は、通信部101を介してログデータを受信し、当該ログデータを、利用量ログ記憶部111およびコンテンツログ記憶部112に記憶する。利用量ログは、利用量ログ記憶部111に記憶される。コンテンツログは、コンテンツログ記憶部112に記憶される。
【0142】
<ステップS60>
続いて、クラウドシステム10の負担先判定部105は、利用量ログ記憶部111から未取得の利用量ログを取得する。そして、負担先判定部105は、当該利用量ログに対応するコンテンツログの有無を判定する。具体的には、負担先判定部105は、当該利用量ログに含まれているジョブIDと同一のジョブIDを含むコンテンツログがコンテンツログ記憶部112に記憶されているか否かを判定する。
【0143】
該当するコンテンツログが有る場合、負担先判定部105は、印刷費用の負担先は勤務先であると判定する。一方、該当するコンテンツログが無い場合、負担先判定部105は、印刷費用の負担先は、当該利用量ログに含まれているユーザ名に対応する従業員であると判定する。
【0144】
<ステップS61>
続いて、請求処理部102は、当該利用量ログに基づいて、利用量ログに係る印刷ジョブに関する印刷費用を請求額として算出する。印刷費用の算出には、定義記憶部109が参照される。例えば、定義記憶部109には、印刷設定情報の設定項目ごとにテーブルが記憶されており、各テーブルには、それぞれの印刷設定項目の値ごとに、係数が記録されている。
【0145】
例えば、1面あたりの基本費用が10円だとすると、印刷費用は、次の式に基づいて算出される。
【0146】
10×部数×枚数×用紙サイズの係数×カラーモードの係数×印刷面の係数
【0147】
請求処理部102は、算出した請求額および負担先判定部105による判定結果を、従業員ID(ユーザ名)、機器、印刷設定情報および日付毎に、請求額記憶部110に記憶させる。
【0148】
請求処理部102により算出された請求額は、負担先判定部105による判定結果に応じて、従業員の給与に反映させる。例えば、印刷に必要なインク、用紙について従業員が用意している場合、負担先が勤務先である印刷費用については、従業員の給与に加算される等の処理が行われる。
【0149】
以上のステップS51~S61の流れによって、請求処理システム1における印刷装置22の使用で発生する費用の請求額の算出処理が実行される。このように、コンテンツログの有無に基づいて、私用目的か業務目的かを判定することができ、ひいては、印刷費用の負担先を区別することができる。
【0150】
(請求額に関するレポートの生成処理)
図12は、機器別の請求額のレポートの一例を示す図である。
図13は、機能別の請求額のレポートの一例を示す図である。
図12および
図13を参照しながら、本実施形態に係るクラウドシステム10による請求額に関するレポートの生成処理について説明する。
【0151】
クラウドシステム10のレポート生成部103は、情報端末20の入力部206に対する操作に応じて、例えば、請求額記憶部110から、特定の日付(期間でもよい)および従業員IDに対応する各機器(スマート家電21、印刷装置22)の請求額を読み出す。そして、レポート生成部103は、例えば、
図12に示すように、機器ごとの請求額の内訳を示すレポートを生成する。レポート生成部103は、生成したレポートを情報端末20のディスプレイ618に表示させる。
【0152】
また、レポート生成部103は、情報端末20の入力部206に対する操作に応じて、例えば、請求額記憶部110から、特定の日付(期間でもよい)、従業員IDおよび特定の機器(例えば印刷装置22)に対応する印刷設定情報ごとの請求額を読み出す。そして、レポート生成部103は、例えば、
図13に示すように、特定の機器(例えば印刷装置22)の印刷設定情報(機能)ごとの請求額の内訳を示すレポートを生成する。レポート生成部103は、生成したレポートを情報端末20のディスプレイ618に表示させる。
【0153】
以上のようなレポートを従業員が確認することによって、機器ごと、または機能ごとの請求額の詳細を視覚的に把握することができる。
【0154】
なお、情報端末20にログインした従業員の従業員ID(ユーザ名等)には権限が関連付けられて管理されているものとし、当該権限に応じて、レポート生成部103により生成が可能か否かが決定されるものとしてもよい。例えば、当該権限として管理職権限を有する従業員の場合、統括する部署の従業員全員のレポートが生成できるものとしてもよく、当該権限として経理担当のような管理者権限を有する従業員の場合、全従業員のレポートが生成できるものとしてもよい。
【0155】
以上のように、本実施形態に係る請求処理システム1では、通信部101は、情報端末20から業務の開始時刻、終了時刻、スマート家電21を制御するために用いる設定情報、および該設定情報に対する変更時刻を受信し、業務状態記憶部108は、通信部101により受信された開始時刻、終了時刻および変更時刻により求まる設定情報ごとの使用時間、および該設定情報を、スマート家電21に関連付けて記憶し、請求処理部102は、業務状態記憶部108に記憶されたスマート家電21の設定情報および使用時間に基づいて、スマート家電21の業務上の使用により発生する費用(請求額)を算出する。これによって、業務上において機器の使用により発生する費用の請求額を算出することができる。
【0156】
なお、上述した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0157】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10および情報端末20で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
【0158】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10および情報端末20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
【0159】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10および情報端末20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態のクラウドシステム10および情報端末20で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0160】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10および情報端末20で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0161】
1 請求処理システム
10 クラウドシステム
20 情報端末
21 スマート家電
22 印刷装置
30 外部システム
101 通信部
102 請求処理部
103 レポート生成部
104 外部システム連携部
105 負担先判定部
106 ログ受信部
107 デバイス情報記憶部
108 業務状態記憶部
109 定義記憶部
110 請求額記憶部
111 利用量ログ記憶部
112 コンテンツログ記憶部
201 第1通信部
202 第2通信部
203 情報送信部
204 印刷データ生成部
205 印刷データ送信部
206 入力部
207 表示制御部
211 通信部
212 動作制御部
221 通信部
222 印刷制御部
223 利用量ログ生成部
224 コンテンツログ生成部
225 ログ転送部
301 通信部
302 通知処理部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 HD
505 HDDコントローラ
506 ディスプレイ
508 外部機器接続I/F
509 ネットワークI/F
510 バス
511 キーボード
512 ポインティングデバイス
513 DVD
514 DVD-RWドライブ
515 メディア
516 メディアI/F
601 CPU
602 ROM
603 RAM
604 EEPROM
605 カメラ
606 撮像素子I/F
607 加速度・方位センサ
608 メディア
609 メディアI/F
610 バス
611 GPS受信部
612 遠距離通信回路
612a アンテナ
613 カメラ
614 撮像素子I/F
615 マイク
616 スピーカ
617 音入出力I/F
618 ディスプレイ
619 外部機器接続I/F
620 近距離通信回路
620a アンテナ
621 タッチパネル
1000 操作画面
1001 勤務開始ボタン
1002 勤務終了ボタン
1003 現在設定表示領域
1004a ONボタン
1004b OFFボタン
1005a ONボタン
1005b OFFボタン
1006 変更ボタン
1100 設定画面
1101 変更設定表示領域
1102 送信ボタン
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0162】