(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】シート積載トレイ、シート積載装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B65H 31/28 20060101AFI20241126BHJP
B65H 29/66 20060101ALI20241126BHJP
【FI】
B65H31/28
B65H29/66
(21)【出願番号】P 2020141037
(22)【出願日】2020-08-24
【審査請求日】2023-06-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100186853
【氏名又は名称】宗像 孝志
(72)【発明者】
【氏名】篠田 淳
(72)【発明者】
【氏名】及川 直記
【審査官】畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-015284(JP,A)
【文献】特開2010-163235(JP,A)
【文献】特開昭48-069264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 31/28
B65H 29/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前段の処理装置から排出された折り処理済のシートを積載するシート積載トレイであって、
排出されたシートを排出方向に順次搬送してシート束を形成させる第1搬送手段と、
前記第1搬送手段の搬送方向下流側に設けられた第2搬送手段と、
前記第1搬送手段で搬送されたシートを堰き止めてシート束を形成し、または形成したシート束の通過を許可するシート停止部材と、
前記シート停止部材で堰き止められたシート束の満載状態を検出可能な第1満載検出手段と、
前記第2搬送手段で搬送されたシート束の先頭が搬送方向下流側の端部に位置したことを検出可能な第2満載検出手段と、を備え、
前記シート停止部材は、前記第1満載検出手段からシート束の満載を検知する信号が出力されるまでは突出位置を保持して前記第1搬送手段で搬送されたシートの堰き止め状態を維持し、
前記第1満載検出手段がシート束の満載を検知する信号を出力したときには下降位置に変位してシート束の通過を許可し、
前記第1搬送手段と前記第2搬送手段は、駆動前記シート停止部材が下降位置に変位したときに共に駆動してシート束を搬送し、
前記第2満載検出手段がシート束の先端を検知したときには、前記第2搬送手段の駆動を停止して前記第1搬送手段のみを駆動する、ことを特徴とするシート積載トレイ。
【請求項2】
前記シート停止部材が下降位置に変位した後に、前記第1満載検出手段と前記第2満載検出手段の両方が検知信号を出力しなくなったときに、前記シート停止部材を下降位置から突出位置に復帰させる、請求項1に記載のシート積載トレイ。
【請求項3】
前記第1搬送手段と前記第2搬送手段の両方がシートを搬送するときに、前記第2搬送手段を前記第1搬送手段よりも遅い速度で駆動する、請求項1に記載のシート積載トレイ。
【請求項4】
前記第1搬送手段と前記第2搬送手段は、排出されてくるときの前記シートのシート搬送速度よりも遅い速度でシート束を搬送する、請求項1または3に記載のシート積載トレイ。
【請求項5】
前記第1搬送手段が配設された排出トレイと、前記第2搬送手段が配設された延長トレイと、を連結して構成され、
前記シート停止部材が前記延長トレイの搬送方向上流側に配設されている、請求項1に記載のシート積載トレイ。
【請求項6】
前記シート停止部材は、受け面を有する揺動可能な部材からなり、前記受け面が前記延長トレイの上面に対して後傾姿勢になる突出位置と、前記受け面が前記延長トレイの上面に対して平行姿勢になる下降位置との間で揺動する、請求項5に記載のシート積載トレイ。
【請求項7】
前記第1搬送手段は搬送方向と直交する方向に間隔を存して平行に配設された複数の第1搬送ベルトからなり、
前記シート停止部材が前記第1搬送ベルトの搬送方向下流側に配設されていると共に、前記第2
搬送手段は複数の前記シート停止部材の間に配設された第2搬送ベルトからなる、請求項5または6に記載のシート積載トレイ。
【請求項8】
前記第1搬送手段と前記第2搬送手段および前記シート停止部材の駆動を制御する制御手段を備え、
前記制御手段が請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート積載トレイの動作を制御する、ことを特徴とするシート積載装置。
【請求項9】
シートに画像を形成する画像形成装置と、
画像が形成されたシートに対して折り処理を行う後処理装置と、
折り処理済のシートを積載する請求項8に記載のシート積載装置と、を備えることを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り処理されたシートを束にして積載するシート積載トレイに関する。
【背景技術】
【0002】
シート状の記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、画像が形成された記録媒体(シート)に対して所定の後処理を行う後処理装置と、を連結して構成する画像形成システムが知られている。また、画像形成装置から排出された画像形成後のシートを折る折り処理を行い、折り処理後のシートの折られた部分(以下、「折り部」とする。)が先端となるように搬送することにより、折り処理後のシートを重ね合わせて束状態にして積載させるシート積載トレイをシート積載装置も知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数の印刷ジョブにおいて作られた2つ折り冊子や、各種折り処理されたシートを単一のトレイに排出した後、それぞれの印刷ジョブの境目を分かりやすくする技術が記載されている。特許文献1では、先行して排出されたシート又はシート束と、後行のシート又はシート束の間に所定以上の距離を設ける構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された装置は、トレイ上の搬送領域を複数の載置エリアに区画し、折り処理されたシート束を各載置エリア毎に一定間隔を保って積載するように構成されているため、トレイ上に載置可能なシート束の数量が限られてしまい、大量の折り処理されたシート束を積載することができない、という課題がある。
【0005】
本発明は、トレイに排出される折り処理済のシートをシート束にして積載するときの積載量を向上させるシート積載トレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、前段の処理装置から排出された折り処理済のシートを積載するシート積載トレイであって、排出されたシートを排出方向に順次搬送してシート束を形成させる第1搬送手段と、前記第1搬送手段の搬送方向下流側に設けられた第2搬送手段と、前記第1搬送手段で搬送されたシートを堰き止めてシート束を形成し、または形成したシート束の通過を許可するシート停止部材と、前記シート停止部材で堰き止められたシート束の満載状態を検出可能な第1満載検出手段と、前記第2搬送手段で搬送されたシート束の先頭が搬送方向下流側の端部に位置したことを検出可能な第2満載検出手段と、を備え、前記シート停止部材は、前記第1満載検出手段からシート束の満載を検知する信号が出力されるまでは突出位置を保持して前記第1搬送手段で搬送されたシートの堰き止め状態を維持し、前記第1満載検出手段がシート束の満載を検知する信号を出力したときには下降位置に変位してシート束の通過を許可し、前記第1搬送手段と前記第2搬送手段は、駆動前記シート停止部材が下降位置に変位したときに共に駆動してシート束を搬送し、前記第2満載検出手段がシート束の先端を検知したときには、前記第2搬送手段の駆動を停止して前記第1搬送手段のみを駆動する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、トレイに排出される折り処理済のシートをシート束にして積載するときの積載量を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係るシート積載装置を含む画像形成システムの概略図。
【
図2】本実施形態に係るシート積載装置が備えるシート積載トレイの斜視図。
【
図3】シート積載トレイとシート積載装置の排出部近傍を示す縦断面図。
【
図4】シート積載トレイに備えられるシート面検出装置の斜視図。
【
図5】シート積載トレイの排出トレイに1枚目のシートが排出される様子を示す説明図。
【
図6】排出トレイに1枚目のシートが搬送される様子を示す説明図。
【
図7】排出トレイに2枚目のシートが積載されていく様子を示す説明図。
【
図8】排出トレイに3枚目以降のシートが積載されていく様子を示す説明図。
【
図9】排出トレイにシート束が形成されて満載状態になった様子を示す説明図。
【
図10】シート束がシート積載トレイの延長トレイへの移動を許可された様子を示す説明図。
【
図11】シート束が延長トレイへ移動開始した様子を示す説明図。
【
図12】シート積載トレイ上のシート束が満載状態になっていく様子を示す説明図。
【
図13】排出終了後のシート停止部材の復帰条件を示す説明図。
【
図14】シート積載装置がシート積載トレイの搬送駆動処理を実行する制御部のブロック図。
【
図15】制御部の搬送駆動処理を示すフローチャート。
【
図16】後処理装置の排出部近傍とシート積載トレイとの接続部分を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るシート積載トレイ、シート積載装置及び画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るシート積載装置を含む画像形成システムの全体像を例示する構成図である。画像形成システム1は、シート状の記録媒体に画像を形成する画像形成装置100と、画像形成装置100から搬出されたシートに対して所定の折り加工を施す折処理装置200と、折処理装置200から搬出された折り処理済のシートを所定の搬送路を用いて排出するシート積載装置としての後処理装置300と、を相互に通信可能に連結して構成されている。なお、本実施形態において「シート」とは、シート状の記録媒体に相当するものであり、例えば「用紙」がこれの一類型に該当する。以下の説明において、画像形成システム1において処理を行うに当たり搬送可能なものであって、折り処理と積載処理の対象になるものであれば良いので「用紙」に限定されるものではない。
【0010】
[画像形成装置100の概要]
画像形成装置100は、原稿読取部101と、画像処理部102と、画像書込部103と、画像形成部104と、給シートトレイ105と、操作パネル106と、主制御部107と、を備えている。主制御部107は、画像形成システム1が備える構成の全体の動作を制御し、後述の制御部317と情報の送受信を行う通信機能を有している。
【0011】
操作パネル106は、ユーザによる操作に対応する応答状況を表示する表示画面を有しており、ユーザが操作パネル106に設けられている「スタートキー」を押圧操作すると、画像形成処理としての印刷処理が開始される。例えば、原稿読取部101に載置された原稿を複写するための印刷処理であれば、まず、載置された原稿を原稿読取部101が有する光学読取センサによって光学的に読み取り、光電変換した信号が画像処理部102に出力される。読み取られた信号は、画像処理部102において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を施された後、画像書込部103に記憶される。そして、画像書込部103に記憶された画像データに基づいて半導体レーザが発光駆動され、画像形成部104の感光体ドラムにレーザ光を照射して潜像が形成される。
【0012】
そして、画像形成部104によって潜像をトナー現像し、給シートトレイ105から供給されたシートに対して画像形成部104でトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは、定着部よって定着処理された後、後段に接続された折処理装置200に排出される。以上のような印刷処理によりシートに画像が形成される。
【0013】
[折処理装置200の概要]
画像形成装置100により画像が形成されたシートは、折処理装置200の内部に搬入された後、2つに分岐した搬送経路のいずれか一方を通過する。一方の搬送経路には折り処理部201が配設されており、折り処理部201を通過するシートに対して、操作パネル106で設定された内容の折り処理が実施される。折り処理には、二つ折り、三つ折り、Z折り等があり、折り処理が施されたシートは、後段に接続された後処理装置300に排出される。他方の搬送経路に折り処理部201は配設されておらず、当該搬送経路に搬送されたシートは、折り処理が施されずにそのまま後処理装置300に排出される。
【0014】
[後処理装置300の概要]
後処理装置300には、上段トレイ301と、シート積載装置としてのシート積載トレイ310と、下段トレイ302が設けられている。上段トレイ301と下段トレイ302とシート積載トレイ310は、後処理装置300の側面に配設されている。シート積載トレイ310は、後処理装置300の側面において、上段トレイ301と下段トレイ302の鉛直方向の並びの間に配設されている。折処理装置200から排出されたシートは、後処理装置300の内部で分岐する3つの搬送経路のいずれかに導かれ、上段トレイ301とシート積載トレイ310および下段トレイ302のいずれかに排出される。例えば、折処理装置200から排出されたシートのうち、綴じ処理を必要とするシートは下方の搬送経路に導かれ、当該搬送経路に配設された綴じ処理部303を通過する際に、所定の枚数毎に綴じる綴じ処理が実施されてから下段トレイ302に排出される。また、折り処理が施されて綴じ処理を必要としないシートは、上方の搬送経路を通過して上段トレイ301に排出され、Z折り等の折り処理が施されて綴じ処理を必要としないシートは、下段トレイ302に向かう搬送経路と、上段トレイ301に向かう搬送経路の間の搬送経路を通過してシート積載トレイ310に排出される。
【0015】
[シート積載トレイ310の構成]
図2は本実施形態に係るシート積載トレイ310の斜視図であり、
図3はシート積載トレイ310と後処理装置300のシート排出部近傍とを示す縦断面図である。なお、
図3ではシート積載トレイ310と後処理装置300の側面部との接合構造は省略されている。
図3に示すように、後処理装置300のシート排出部には、排出口センサ304と一対の排出ローラ305が設けられている。後処理装置300の内部の搬送経路を通過した折り処理が施された厚み差のあるシートは、排出口センサ304によってシートの到達が検知された後、排出ローラ305によってシート積載トレイ310上に排出される。
図2と
図3に示すように、シート積載トレイ310は、排出トレイ311と、延長トレイ312と、第1搬送ベルト313と、第2搬送ベルト314と、シート停止部材315と、シート面検出装置316と、制御手段としての制御部317と、を備えている。なお、
図2中に記すように、以下の説明において、シートの搬送方向をX方向、X方向と直交するシートの幅方向をY方向、X方向とY方向に直交し、鉛直方向に当たる上下方向をZ方向とする。
【0016】
排出トレイ311は後処理装置300から排出された折り処理済のシートの一部が重なるように積載しながら、一定量の用地束を載置する第1積載部である。延長トレイ312は排出トレイ311で積載された量が一定量を超えたときに、排出トレイ311から移動してくる一定量のシート束を載置する第2積載部である。これら排出トレイ311と延長トレイ312は、シート束の排出方向(X方向であり水平方向である。)に連続して配置されている。なお、延長トレイ312は排出トレイ311に対して回動可能に取り付けられている。延長トレイ312は、排出トレイ311との接合部分を構成するY方向の軸を中心として、シートの搬送方向の先端部分が回動する。延長トレイ312を回動することによって、延長トレイ312を排出トレイ311の方向に折り畳んで収納することも可能となっている。
【0017】
第1搬送手段としての第1搬送ベルト313は、排出トレイ311に内蔵された3つの駆動ローラ313a間に張架されており、後述する第1モータを駆動源として回転自在となっている。第1搬送ベルト313は排出トレイ311の幅方向(Y方向)に所定間隔を存して2つ設けられており、後処理装置300から排出された折り処理済のシート束は、一対の第1搬送ベルト313によって排出トレイ311上を搬送方向(X方向)の下流側に向かって順次移動する。
【0018】
第2搬送手段としての第2搬送ベルト314は、延長トレイ312に内蔵された2つの駆動ローラ314a間に張架されており、後述する第2モータを駆動源として回転自在となっている。第2搬送ベルト314は一対の第1搬送ベルト313間の延長線上に配置されており、第1搬送ベルト313を通過した折り処理済のシート束は、第2搬送ベルト314によって延長トレイ312上を搬送方向(X方向)の下流側に向かって順次移動する。
【0019】
シート停止部材315は、延長トレイ312における排出トレイ311との連結部近傍に設けられており、後述する第3モータを駆動源として突出位置と下降位置との間を揺動可能となっている。シート停止部材315の近傍には後述する位置検出素子が設けられており、この位置検出素子によってシート停止部材315が突出位置と下降位置のいずれにあるかを検知可能となっている。シート停止部材315は、一対の第1搬送ベルト313の搬送方向下流側の端部と対向する位置に2つ設けられており、これら一対のシート停止部材315の間に第2搬送ベルト314が配設されている。
【0020】
シート停止部材315はシートのストッパとして機能する受け面315aを有しており、シート停止部材315が突出位置にあるとき、受け面315aは第1搬送ベルト313の端部と後傾姿勢で対峙するため、第1搬送ベルト313によって搬送されたシート束は延長トレイ312の手前位置で堰き止められる。一方、シート停止部材315が下降位置にあるとき、受け面315aは第1搬送ベルト313と略同じ高さの平行姿勢となるため、第1搬送ベルト313によって搬送されたシート束は、シート停止部材315の受け面315aに沿いながら通過して延長トレイ312への移動が許可される。なお、シート停止部材315は、排出ローラ305上を搬送されてくるシートを受け面315aとの摩擦によって停止させるものであるが、これに限らず、例えばシートを受ける部分を階段状にしておき、その段差にシートを突き当てることで堰き止めるような構成であってもよい。
【0021】
第1満載検出手段としてのシート面検出装置316は、排出トレイ311上におけるシート束の積載上限を検出するものであり、排出トレイ311における搬送方向上流側の端部を覆うカバー部材318から突出している。カバー部材318の内部には、第1搬送ベルト313を駆動する1つの駆動ローラ313aに対向する補助ローラ319が設けられており、これら駆動ローラ313aと補助ローラ319によって搬送ローラが構成されている。なお、駆動ローラ313aと補助ローラ319は、共通のモータ(第1モータ)によって同時に同速度で駆動される。
【0022】
図4はシート面検出装置316の斜視図である。
図4に示すように、シート面検出装置316は、カバー部材318の内部に設けられたブラケット320と、ブラケット320に回転自在に支持された検知ジョガー321と、ブラケット320に実装された満載検知センサ322と、を有している。検知ジョガー321は、長手部321aと短手部321bとが屈曲して連続する棒状部材からなり、短手部321bの後端側に遮蔽板321cが取り付けられている。検知ジョガー321は短手部321bの後端側を支点として揺動可能となっており、カバー部材318から突出する長手部321aは、自重により排出トレイ311の上面と当接する方向に付勢されている。
【0023】
満載検知センサ322は、発光部と受光部がスリットを介して対向する透過型の光学センサであり、検知ジョガー321の揺動に伴って遮蔽板321cが満載検知センサ322のスリットに対して出入する。具体的には、検知ジョガー321の長手部321aが排出トレイ311の上面に当接しているとき、遮蔽板321cはスリットから外れた位置にあり、満載検知センサ322から作動信号は出力されない。そして、シート停止部材315で堰き止められたシート束によって長手部321aが次第に持ち上げられ、それに伴って遮蔽板321cがスリット内に侵入すると、その時点で発光部から受光部に向かう光路が遮断されるため、シート束の積載上限(満載)を知らせる作動信号が出力される。
【0024】
なお、満載検知センサ322は、排出トレイ311上におけるシート束の積載上限を検出できるものであれば、透過型の光学センサ以外の検出素子(例えば位置検出スイッチや磁気センサ等)を用いることも可能である。また、満載検知センサ322としてロータリエンコーダ等の角度検出素子を用い、シート束の積載上限だけでなく満載状態に達する前の積載状態を連続的に検出するようにしてもよい。
【0025】
延長トレイ312における第2搬送ベルト314の搬送方向下流側には、第2満載検出手段としての第1シート検出素子323が配設されている。第1シート検出素子323は反射型の光学センサであり、延長トレイ312には、該光学センサからの出射光とその反射光を通過させるための孔が設けられている。第1シート検出素子323は、第2搬送ベルト314により順次搬送された先頭のシートが延長トレイ312の先端側に到達すると、当該シートからの反射光を受光して作動信号を出力する。
【0026】
また、延長トレイ312における第2搬送ベルト314の搬送方向上流側には、残シート検出手段としての第2シート検出素子324が配設されている。第2シート検出素子324も反射型の光学センサであり、延長トレイ312には、該光学センサからの出射光とその反射光を通過させるための孔が設けられている。第2シート検出素子324は、シート停止部材315がシート束の通過を許可する下降位置に変位したとき、シート停止部材315上にシートが積載されていれば、当該シートからの反射光を受光して作動信号を出力するが、シート停止部材315上のシートが取り除かれると、シートからの反射光がなくなって作動信号を出力しなくなる。
【0027】
次に、
図5~
図13を参照して、シート積載トレイ310上にシート束Pbが連続して積載されていく様子を説明する。
図5と
図6は、1枚目のシートPの搬送時の様子を示している。折処理装置200で折り処理を施されたシートPは、後処理装置300の内部の搬送経路を通過した後、
図5に示すように、排出ローラ305によって後処理装置300からシート積載トレイ310の排出トレイ311に排出される。例えば、Z折りにされたシートPは、搬送方向(X方向)において厚み差を有する。Z折りのシートPが排出口センサ304によって検知されると、排出口センサ304の検知タイミングから一定時間後に駆動ローラ313aと補助ローラ319が同速度で駆動を開始する。駆動ローラ313aと補助ローラ319の駆動により、
図6に示すように、1枚目のシートPが搬送ローラである駆動ローラ313aと補助ローラ319によって一定距離搬送させれて停止する。
【0028】
ここで、駆動ローラ313aと補助ローラ319の開始までの時間は、排出口センサ304を通過したシートPの先端が補助ローラ319に到達するまでの時間であり、後処理装置300の排出口からシート積載装置31までの距離と排出ローラ305の駆動速度とによって決定される。また、駆動ローラ313aと補助ローラ319によるシートPの第1搬送ベルト313への搬送距離は、シートPのサイズや厚みに応じて、搬送方向におけるシートPの長さの8割程度が第1搬送ベルト313に重なるように設定される。
【0029】
図7は、2枚目のシートPの搬送時の様子を示している。2枚目のシートPも1枚目と同様に後処理装置300から排出される。このとき、排出される2枚目のシートPの先端が1枚目のシートPの上面に接するように排出される。
【0030】
図8は、シートPが排出トレイ311上において積み重なっていく様子を示している。
図8に示すように、先に排出されている1枚目のシートPに、2枚目のシートPが重なる状態になりシート束Pbが形成される。本実施形態に係るシート束Pbは、Z折りがなされているシートPが積み上げられて形成されるので、搬送方向下流側の厚みが、搬送方向上流側の厚みよりも厚くなる。したがって先行して排出されたシートPの相対的に薄くなる搬送方向上流側の部分から厚みのある部分に向かって後続のシートPが重なっていきシート束Pbが形成されていくことなる。
図5~
図7に示す動作が繰り返されると、第1搬送ベルト313によって搬送された先頭(1枚目)のシートPは、後続のシートP(2枚目以降)によって搬送方向下流側に順次押される状態になってシート停止部材315の受け面315aに当接する位置にまで移動する。このとき、先頭(1枚目)のシートPは受け面315aによって移動が止められる。そして、後続するシートPも順次、先頭(1枚目)のシートPと同様に、シート停止部材315によって移動が止められる。すなwち、排出トレイ311上に形成されたシート束Pbは、受け面315aにより堰き止められる状態になる。その結果、後から順次搬送されてきた後続のシートPが先行するシートPの上に次々と積み重なってシート束Pbとなり、シート束Pbの搬送方向の厚み差の蓄積により次第に起立姿勢となる。これによって、排出トレイ311におけるシート束Pbの積載量を増加でき、単位距離当たりのシート束Pbの積載効率を向上させることができる。
【0031】
図9は、シート束Pbが排出トレイ311の上で満載状態になった様子を示している。シート停止部材315に堰き止められたシートPの枚数が増えてシート束Pbが厚くなっていくと、シート束Pbに含まれる後端側のシートPがシート面検出装置316の検知ジョガー321を押し上げる。このようにしてシート停止部材315を先頭として形成されるシート束Pbが、排出トレイ311における積載上限に達すると、検知ジョガー321が所定角度まで持ち上げられる。この時点でシート面検出装置316から作動信号が出力され、この作動信号によって排出トレイ311におけるシート束Pbが満載状態になったことが検知される。
【0032】
図10は、排出トレイ311にて積載されている(載置されている)シート束Pbを延長トレイ312へ移動させる状態(通過許可状態)を示している。第1満載検出手段であるシート面検出装置316から満載を検知する作動信号が出力されると、シート停止部材315が第3モータの駆動によって突出位置から下降位置へと揺動変位される。その結果、シート停止部材315の受け面315aが延長トレイ312の上面と略同じ高さの平行姿勢となるため、シート停止部材315に堰き止められていたシート束Pbが全体的に搬送方向側に倒れ込む。その結果、シート束Pbが第2搬送ベルト314に接触する状態になる。また、シート束Pbが搬送方向側に倒れ込むことで、検知ジョガー321を押し上げていた最後尾のシートPも搬送方向下流側に移動するので、検知ジョガー321は自重により下方に回動する。その結果、シート面検出装置316から作動信号は出力されなくなると、それまでシート停止部材315によって堰き止められていたシート束Pbの延長トレイ312への移動が許可される。
【0033】
図11は、シート束Pbが延長トレイ312へ移動開始した様子を示している。シート停止部材315が下降位置に変位すると、先頭のシートPが第2搬送ベルト314の上面に接触し、この状態で第1搬送ベルト313と第2搬送ベルト314の両方を駆動することにより、シートPの集団であるシート束Pbが延長トレイ312の先端側に向かって搬送される。これによりシート束Pbの後方と補助ローラ319との間に空きが確保されるため、後処理装置300から排出トレイ311に対して更なる後続のシートPを排出できる状態になる。これによって、搬送方向の単位距離当たりのシート束Pbの積載量をより向上できる。
【0034】
その際、第1搬送ベルト313と第2搬送ベルト314は、後処理装置300内部のシート搬送速度よりも遅い速度で駆動される。これにより、シート積載トレイ310により搬送されるシート束Pbが停止した際の慣性力が抑えられるため、シート位置のずれを少なくして積載時の揃え精度が向上できる。また、第2搬送ベルト314は第1搬送ベルト313よりも遅い速度で駆動され、延長トレイ312上を搬送されるシート束Pbは排出トレイ311を搬送されるシート束Pbよりも遅い速度で移動する。
【0035】
図12は、トレイに積載されたシート束Pbの全体が満載状態になっていく様子を示している。第2搬送ベルト314によって搬送された先頭のシートPが搬送方向下流側の端部まで到着すると、第1シート検出素子323が先頭のシートPの到達を検知して作動信号を出力する。第1シート検出素子323から先頭のシートPの到達を検知する作動信号が出力されると、第2搬送ベルト314の駆動が停止されて、第1搬送ベルト313のみの駆動が続行される。
【0036】
これにより先頭のシートPの位置は動かずに後続のシートPが次々に積み重なっていくため、シート束Pbが排出トレイ311と延長トレイ312上で次第に起立姿勢となっていく。そして、シート面検出装置316の検知ジョガー321が所定角度まで押し上げられると、シート面検出装置316から再び作動信号が出力され、この時点でシート積載トレイ310上のシート束Pbが満載になったと判断されるため、第1搬送ベルト313と第2搬送ベルト314の両方の駆動が停止され、後処理装置300からシート積載トレイ310への排出動作が終了する。ただし、ユーザが画像形成装置100を操作して所定の設定を行った場合に限り、満載検知後も排出とシート積載およびシート搬送を続行するように制御し、シート積載トレイ310の下流側の周辺機や箱等へ積載したシートを送ることができる。
【0037】
図13は、排出終了後のシート停止部材315の復帰条件が成立する状態を示している。上記した排出動作の終了後に、排出トレイ311と延長トレイ312に積載されたシート束Pbが取り除かれると、検知ジョガー321が排出トレイ311と接触する位置まで回動復帰するため、シート面検出装置316から作動信号が出力されなくなる。同時に、第2シート検出素子324の真上のシートP(シート束Pb)がなくなるため、第2シート検出素子324からも作動信号が出力されなくなる。
【0038】
このようにシート面検出装置316と第2シート検出素子324の両方がシートP(シート束Pb)を検知しなくなると、前述した第3モータが逆方向に駆動してシート停止部材315を下降位置から突出位置へ揺動変位させるため、シート停止部材315は
図3に示す初期位置に復帰する。なお、シート停止部材315が下降位置にある状態でシート面検出装置316と第2シート検出素子324の片方から作動信号が出力されている場合、すなわち、排出トレイ311と延長トレイ312のいずれかにシートP(シート束Pb)が残っている場合は、画像形成装置100に備えられる操作パネル106の表示画面にユーザへ残留物の除去を促す警告が報知される。
【0039】
ここで、シート停止部材315の復帰条件として、シート面検出装置316と第2シート検出素子324に第1シート検出素子323を加え、これらが全てシートP(シート束Pb)を検知しなくなったときに、シート停止部材315を突出位置に復帰させるようにしてもよい。このようにすると、延長トレイ312上における残留物の検知範囲が第2搬送ベルト314の搬送方向全般に亘って広がるため、シート停止部材315の復帰動作をより確実に行うことができる。
【0040】
次に、後処理装置300が備える制御手段としての制御部317について説明する。本実施形態に係る制御部317は、CPUやROMやRAM等を含むマイクロコンピュータにより構成されており、画像形成装置100に備えられる主制御部107とは通信可能に接続されている。
図14は制御部317のブロック図であり、同図に示すように、制御部317の入力側には、前述したシート面検出装置316と、第1シート検出素子323と、第2シート検出素子324と、前述した位置検出素子325とが接続されている。一方、制御部317の出力側には、第1搬送ベルト313の駆動源である第1モータ326と、第2搬送ベルト314の駆動源である第2モータ327と、シート停止部材315の駆動源である第3モータ328と、報知部329と、が接続されている。
【0041】
制御部317は、シート面検出装置316と第1シート検出素子323からの作動信号に基づいて第1モータ326、第2モータ327、第3モータ328の駆動を制御し、後処理装置300からシート積載トレイ310に排出されたシートP(シート束Pb)の搬送駆動処理を実行する。以下、制御部317において実行される搬送駆動処理について、
図15に示すフローチャートを用いて説明する。
【0042】
[制御部317の制御フロー]
図15は、シート積載トレイ310上でのシート搬送時にどの搬送手段(第1搬送ベルト313と第2搬送ベルト314)を稼働させるかを決定するためのフローチャートである。どの搬送手段を稼働させるかは、シート停止部材315と第1シート検出素子323の反応状況によって変化し、後処理装置300からの排出動作時に判断処理が行われる。
【0043】
図15に示すように、まず、位置検出素子325の検知信号に基づいてシート停止部材315が下降位置にあるか否かを判定する(S1501)。シート停止部材315が突出位置にあって下降していなければ(S1501:NO)、第1モータ326により第1搬送ベルト313のみを駆動させ、後処理装置300から排出されたシートPを第1搬送ベルト313により順次搬送する(S1502)。
【0044】
第1搬送ベルト313によるシートPの搬送動作が開始されると、第1満載検出手段であるシート面検出装置316が作動信号を出力したか否かを判定する(S1503)。シート面検出装置316から満載を検知する作動信号が出力されたとき(S1503:YES)は、第3モータ328を駆動してシート停止部材315を下降位置に変位させた後(S1504)、ステップS5に進んで印刷ジョブが残っているか否かを判定する。印刷ジョブが残っている場合(S1505:YES)は、ステップS1501に戻って処理を継続する。シート面検出装置316から作動信号が出力されなければ(S1503:NO)、ステップS1505に進んで印刷ジョブが残っているか否かを判定し、印刷ジョブが残っている場合は処理を継続する。
【0045】
一方、ステップS1501において、シート停止部材315が下降位置にあると判定された場合(S1501:YES)は、第2満載検出手段である第1シート検出素子323が作動信号を出力したか否かを判定する(S1506)。第1シート検出素子323から作動信号が出力されていない場合(S1506:NO)は、第1モータ326と第2モータ327の両方を共に駆動させ、シート束Pb全体を第1搬送ベルト313と第2搬送ベルト314によって搬送する(S1507)。
【0046】
一方、第1シート検出素子323からシート束Pbの到達を検知する作動信号が出力された場合(S1506:YES)は、シート積載トレイ310からシート束Pbが落下しないようにするために、第2モータ327を停止して第2搬送ベルト314を動かさず、第1モータ326により第1搬送ベルト313のみを駆動させてシート束Pbを搬送する(S1508)。
【0047】
そして、第1満載検出手段であるシート面検出装置316と第2満載検出手段である第1シート検出素子323が共に作動信号を出力したか否かを判定し(S1509)、シート面検出装置316と第1シート検出素子323の両方から満載を検知する作動信号が出力された場合(S1509:YES)は、第2搬送ベルト314だけでなく第1搬送ベルト313の駆動も停止させた後、ステップS15010に進んで満載通知処理を行う。この満載通知処理では、報知部329を介して画像形成装置100の操作パネル106に満載通知を報知し、シート積載トレイ310にそれ以上のシートPが積載されないようにする。
【0048】
また、ステップS9において、シート面検出装置316と第1シート検出素子323の両方から作動信号が出力されなければ(S1509:NO)、ステップS1505に進んで印刷ジョブが残っているか否かを判定し、印刷ジョブが残っている場合は処理を継続する。なお、ステップS1505において、印刷ジョブを全て実行されていると判定された場合(S1505:NO)は、ステップS15011に進んで印刷終了の処理を行う。
【0049】
[シート積載トレイ310の保持構造]
図16は、後処理装置300の排出部近傍とシート積載トレイ310との接続部分を示す斜視図である。後処理装置300は昇降部材351を備えており、昇降部材351に支持部材352が搭載されている。支持部材352には保持部材353が接続されており、連結部材354が保持部材353およびシート積載トレイ310に接続されている。保持部材353は、支持部材352上におけるシート幅方向(Y方向)の任意位置に接続可能とされ、シート積載トレイ310のシート幅方向位置を調整できるようになっている。連結部材354は、保持部材353上におけるシート搬送方向(X方向)の任意位置に接続可能とされ、シート積載トレイ310と後処理装置300の排出ローラ305との間の距離を調整できるようになっている。
【0050】
昇降部材351は、不図示のモータによって上下方向(Z方向)に移動可能であり、画像形成装置100の起動時にシート面検知部材355が他部材と接触する位置まで上昇する。上下位置基準部材356が支持部材352に接続されており、上下位置基準部材356を上下に位置調節してシート面検知部材355との接触位置を変えることにより、シート積載トレイ310の上下位置を調整できるようになっている。
【0051】
後処理装置300に対するシート積載トレイ310の位置は、排出されるシートの形状によって変更される。このとき、後処理装置300側の排出ローラ305とシート積載トレイ310側の搬送ローラ(駆動ローラ313aと補助ローラ319)との間の距離は、排出されるシートが排出ローラ305または補助ローラ319のいずれかに接触可能な距離とし、かつ、排出ローラ305,補助ローラ319の駆動速度の差に起因して生じる撓みによってシートが傷つかない程度に充分離れた距離とする。
【0052】
また、排出されるシートPの先端は、シートPの特性に応じて、補助ローラ319よりも搬送方向の上流側で排出トレイ311上に着地するようにする。例えば、大きなシートPを排出する際は、保持部材353を搬送方向下流側へ移動し、後処理装置300から離れた位置にシート積載トレイ310を配置する。比較的厚いシートPを排出する際は、同サイズの比較的薄いシートPよりも剛性が高く、排出ローラ305から排出された後に垂れ下がり難いため、上下位置基準部材356を下降させてシート積載トレイ310の位置を上昇させる。なお、上記したようなシート積載トレイ310の位置調整は、ユーザによる手動操作だけでなく、モータ等からなる駆動装置を用い、シートサイズと折処理の種類に応じて予め計算された適切な位置のデータに自動で調整するようにしてもよい。
【0053】
以上のとおり、本実施形態に係るシート積載トレイ310は、後処理装置300から排出された折り処理済のシートPを排出トレイ311上に一定量ずつ瓦状に重ねながら積載してシート停止部材315で堰き止めてシート束Pbを形成する。そして、シート停止部材315を先頭とするシートPの集団であるシート束Pbが立ち上がった姿勢になった時点で、シート停止部材315による堰き止めを解除してシート束全体を排出トレイ311と延長トレイ312上で移動させながら排出を続ける。これによって、後続で排出されるシートPも同様の積載効率が高い状態で積載することができる。そして、後処理装置300から排出される厚み差のあるシートPを、その厚み差の蓄積に起因する排出不良を防止しつつ、揃え精度を落とさずに積載可能枚数を向上させることができる。
【0054】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1 :画像形成システム
31 :シート積載装置
100 :画像形成装置
101 :原稿読取部
102 :画像処理部
103 :画像書込部
104 :画像形成部
105 :給シートトレイ
106 :操作パネル
107 :主制御部
200 :折処理装置
201 :折り処理部
300 :後処理装置
301 :上段トレイ
302 :下段トレイ
303 :処理部
304 :排出口センサ
305 :排出ローラ
310 :シート積載トレイ
311 :排出トレイ
312 :延長トレイ
313 :第1搬送ベルト
313a :駆動ローラ
314 :第2搬送ベルト
314a :駆動ローラ
315 :シート停止部材
315a :受け面
316 :シート面検出装置
317 :制御部
318 :カバー部材
319 :補助ローラ
320 :ブラケット
321 :検知ジョガー
321a :長手部
321b :短手部
321c :遮蔽板
322 :満載検知センサ
323 :第1シート検出素子
324 :第2シート検出素子
325 :位置検出素子
326 :第1モータ
327 :第2モータ
328 :第3モータ
329 :報知部
351 :昇降部材
352 :支持部材
353 :保持部材
354 :連結部材
355 :シート面検知部材
356 :上下位置基準部材
P :シート
Pb :シート束
【先行技術文献】
【特許文献】
【0056】