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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】バックトレンチアイソレーション構造
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20241126BHJP
【FI】
H01L27/146 A
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023038221
(22)【出願日】2023-03-13
(65)【公開番号】P2023169865
(43)【公開日】2023-11-30
【審査請求日】2023-03-13
(31)【優先権主張番号】63/342,648
(32)【優先日】2022-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/866,846
(32)【優先日】2022-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】何 承穎
(72)【発明者】
【氏名】王 文徳
(72)【発明者】
【氏名】許 凱鈞
(72)【発明者】
【氏名】林 頌恩
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲イー▼叡
(72)【発明者】
【氏名】劉 人誠
【審査官】渡邊 佑紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-175494(JP,A)
【文献】特開2020-061558(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0056188(US,A1)
【文献】特開2011-082253(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0387050(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0131336(US,A1)
【文献】特開2007-329336(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0130868(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/146
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の第1の側上の層間絶縁膜(ILD)構造内に配置された1つ以上の相互接続と、
前記基板内に設けられた撮像素子と、
1つ以上のトレンチを形成する前記基板の側壁上に配置された誘電体構造と、
前記1つ以上のトレンチ内に配置されて、前記誘電体構造により前記基板から横方向に分離された導電性コアと
前記1つ以上の相互接続により前記導電性コアに結合されたバイアス源と、
前記基板の第1の側に沿って配置された電極と、前記電極の側壁および第1の表面を囲む誘電体層と、
を含み、
前記基板の前記側壁が、前記撮像素子に隣接して、前記基板の第2の側から前記基板内に延伸する前記1つ以上のトレンチを形成し、
前記バイアス源が前記導電性コアにバイアス電圧を選択的に印加するよう構成され、
前記電極の前記第1の表面が前記1つ以上の相互接続に面し、前記導電性コアが前記電極に接触して前記1つ以上の相互接続に電気的に接続される、
イメージセンサ集積チップ(IC)。
【請求項2】
前記電極が前記導電性コアの一部を囲む、請求項1に記載のイメージセンサIC。
【請求項3】
前記電極の一部が、前記基板の前記第1の側から前記第2の側に突出する、請求項1に記載のイメージセンサIC。
【請求項4】
前記基板の前記第1の側に沿って、前記電極と前記基板との間に延伸する、コンタクトエッチストップ層(CESL)を更に備える、請求項1に記載のイメージセンサIC。
【請求項5】
前記CESLが、前記誘電体層に接触する、請求項に記載のイメージセンサIC。
【請求項6】
前記導電性コアが、前記ILD構造とは反対側を向く前記基板の上面を超えて外へ垂直に突出する、請求項1に記載のイメージセンサIC。
【請求項7】
基板の第1の側上のILD構造内に配置された1つ以上の相互接続と、
前記基板内に設けられた撮像素子と、
前記撮像素子に隣接して、前記基板の第2の側から前記基板内に延伸する導電性コアと、
前記1つ以上の相互接続により前記導電性コアに結合され、前記導電性コアにバイアス電圧を選択的に印加するよう構成されたバイアス源と
前記基板の第1の側に沿って配置された電極と、前記電極の側壁および第1の表面を囲む誘電体層と、
を含み、
前記電極の前記第1の表面が前記1つ以上の相互接続に面し、前記導電性コアが前記電極に接触して前記1つ以上の相互接続に電気的に接続される、
イメージセンサ集積チップ(IC)。
【請求項8】
前記導電性コアが、前記基板内から、ゼロでない距離で前記基板の前記第2の側を超えて連続的に延伸する、請求項7に記載のイメージセンサIC。
【請求項9】
イメージセンサ集積チップ(IC)を形成する方法であって、
基板内に撮像素子を形成することと、
前記撮像素子に隣接して、前記基板の第1の側に沿って、電極を形成することと、
前記基板の前記第1の側に沿って前記電極の上方に形成されたILD構造内に1つ以上の相互接続を形成することと、
記基板の第2の側内に延伸して、前記電極を露出する、1つ以上のトレンチを形成することと、
前記1つ以上のトレンチを形成する前記基板の側壁に沿って前記電極の上方に誘電体層を形成することと、
前記1つ以上のトレンチ内に導電性コアを形成することと
前記1つ以上の相互接続により前記導電性コアに結合されたバイアス源を形成することと、
を含み、
前記導電性コアが、前記1つ以上の相互接続と電気的に連結するため、前記誘電体層を貫通して延伸し、前記電極に接触し、
前記バイアス源が前記導電性コアにバイアス電圧を選択的に印加するよう構成された、
イメージセンサ集積チップの形成方法。
【請求項10】
前記電極の一部が、前記基板の前記第1の側から前記第2の側に突出する、請求項9に記載のイメージセンサ集積チップの形成方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
例えばカメラや携帯電話といった幅広い現代の電子デバイスにおいて、イメージセンサを有する集積回路(IC)が用いられている。近年、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサが広く使用され始めており、電荷結合素子(CCD)イメージセンサを広く置き換えている。CCDイメージセンサと比較し、CMOSイメージセンサは低電力消費、小型サイズ、高速データ処理、データの直接出力、そして低製造コストのため、益々好まれている。CMOSイメージセンサのいくつかの種類には、表面照射型(FSI)イメージセンサと裏面照射型(BSI)イメージセンサを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
イメージセンサ中の隔離構造の製造の間、半導体基板は、続いて誘電体材料で充填されるトレンチを形成するためエッチングされることがある。エッチングは基板を損傷する可能性があり、トレンチを定義する半導体基板の内部表面に沿った欠陥をもたらす。欠陥は、電荷キャリアをトラップし、不要なリーク電流を隣接する画素領域間に流れさせ、暗電流及び/又は白傷画素の問題をもたらす。そのような欠陥は、トレンチを形成する半導体基板の側壁に沿って高誘電率(high-k)誘電体材料を形成することによりパッシベートされ得る。ただし、そのような高誘電率誘電体材料は欠陥にトラップされた電荷キャリアを効果的にパッシベートすることができない可能性があり、隔離構造に用いられるトレンチの側壁に沿った高誘電率誘電体材料を有するイメージセンサICは、暗電流及び/又は白傷画素のため、やはり性能低下を被る可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、いくつかの実施形態において、基板の第1の側上の層間絶縁膜(ILD)構造内に配置された1つ以上の相互接続と、基板内に配置された撮像素子と、誘電体構造と、導電性コアとを含むイメージセンサ集積チップを提供する。基板の側壁は、撮像素子の両側で基板の第2の側から基板内に延伸する1つ以上のトレンチを形成する。前記誘電体構造は、前記1つ以上のトレンチを形成する基板の側壁上に配置される。前記導電性コアは、前記1つ以上のトレンチ内に配置されて誘電体構造により基板から横方向に分離される。前記導電性コアは、前記1つ以上の相互接続に電気的に連結される。
【0004】
本開示は、いくつかの実施形態において、基板の第1の側上のILD構造内に配置された1つ以上の相互接続と、基板内に配置された撮像素子と、撮像素子の両側で基板の第2の側から基板内に延伸する導電性コアと、バイアス源とを含む、イメージセンサ集積チップ(IC)も提供する。前記導電性コアは、前記1つ以上の相互接続に電気的に連結される。前記バイアス源は、前記1つ以上の相互接続により前記導電性コアに結合され、前記導電性コアにバイアス電圧を選択的に印加するよう構成される。
【0005】
本開示は、いくつかの実施形態において、イメージセンサ集積チップ(IC)を形成する方法も提供し、基板内に撮像素子を形成することと、基板の第1の側に沿って形成されたILD構造内に1つ以上の相互接続を形成することと、撮像素子の両側に沿って基板の第2の側内に延伸する1つ以上のトレンチを形成することと、前記1つ以上のトレンチを形成する基板の側壁に沿って誘電体層を形成することと、前記1つ以上のトレンチ内に導電性コアを形成することとを含み、前記導電性コアは前記1つ以上の相互接続に電気的に連結されるよう前記1つ以上のトレンチ内から延伸する。
【発明の効果】
【0006】
前記導電性コアにバイアス電圧を印加することにより、前記導電性コアはトレンチを定義する基板の側壁に沿って正孔を蓄積する電界を発生させる。正孔は、基板の側壁内の欠陥をパッシベートするよう構成され、これによりイメージセンサICの性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の態様は、添付図面と共に以下の詳細な説明を読むことで最もよく理解される。本業界の標準的な慣行に従い、様々な機能は縮尺どおりに描かれていないことに注意されたい。実際、添付図面に示される様々な機能の寸法は、説明を明確にするために任意に拡大又は縮小されている可能性がある。
図1図1は、バイアスされるよう構成された導電性コアを持つバックトレンチアイソレーション(BTI)構造により囲まれた撮像素子を有する、いくつかの実施形態のイメージセンサ集積チップ(IC)の断面図を表す。
図2図2は、導電性コアを持つBTI構造により囲まれた撮像素子を有する、いくつかの実施形態のイメージセンサICの上面図を表す。
図3図3は、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサICの断面図を表す。
図4図4は、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサICの断面図を表す。
図5図5A~5Bは、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサICの断面図をを表す。
図6図6A~6Cは、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサICの断面図を表す。
図7図7は、導電性コアを持つ1つ以上のBTI構造により囲まれた撮像素子のアレイを有する、いくつかの実施形態のイメージセンサICの上面図を表す。
図8図8A~8Cは、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む、いくつかの実施形態の多次元集積チップの断面図を表す。
図9図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図10図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図11図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図12図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図13図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図14図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図15図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図16図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図17図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図18図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図19図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図20図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。
図21図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図22図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図23図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図24図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図25図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図26図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図27図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図28図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図29図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図30図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図31図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図32図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図33図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図34図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図35図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図36図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図37図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図38図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図39図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。
図40図40は、導電性コアを持つBTI構造により囲まれた撮像素子を有するイメージセンサICを形成する方法のいくつかの実施形態のフロー図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の実施形態は、提供される主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は実施例を提供する。本開示を単純化するため、要素及び配置の特定の実施例を以下に説明する。当然ながら、これらは例示であり、限定することを意図していない。例えば、以下の説明における、第2の特徴の上方又は第2の特徴上の第1の特徴の形成は、第1及び第2の特徴が直接的に接触して形成される実施形態を含んでよく、また第1及び第2の特徴が直接的に接触しないように、第1と第2の特徴の間に追加的な特徴が形成された実施形態であってもよい。加えて、本開示は様々な実施例において参照符号及び/又は文字を繰り返す可能性がある。この繰り返しは単純化及び明確化の目的のためであり、それ自体は言及される様々な実施形態及び/又は構成の間の関係性を規定するものではない。
【0009】
更に、「下」、「下方」、「下部」、「上方」、「上部」等といった空間的相対語は、図に表される1つの要素又は特徴の別の要素又は特徴に対する関係性を説明するための記述を容易にするために用いられ得る。空間的相対語は、図示された方向に加え、使用中又は操作中の装置の異なる方向を包含することを意図している。装置は他に方向付けられてもよく(90度又は他の方向に回転)、ここで使用される空間的相対記述語は同様にそのように解釈されてよい。
【0010】
多くの電子デバイス(例えば、カメラ、携帯電話、コンピュータ等)が、画像を取り込むよう構成された撮像素子を含む1つ以上のイメージセンサ集積チップ(IC)を含む。イメージセンサICは、半導体基板内に設けられた撮像素子をそれぞれが含む画素領域の大規模なアレイを含むことができる。画素領域は、隔離構造(例えば、ディープトレンチアイソレーション構造)により互いに電気的に分離される。隔離構造は、半導体基板中のトレンチ内に設けられた絶縁材料を含む。
【0011】
隔離構造の製造の間、半導体基板は、続いて1つ以上の誘電体材料で充填されるトレンチを形成するためエッチングされることがある。トレンチを形成するために用いられるエッチングプロセスは基板を損傷する可能性があり、トレンチを定義する半導体基板の内部表面に沿った欠陥(例えば、ダングリングボンド等)をもたらす。欠陥は、電荷キャリア(例えば電子)をトラップし、不要なリーク電流を隣接する画素領域間を流れさせ、イメージセンサIC内に暗電流及び/又は白傷画素の問題をもたらす。
【0012】
そのような欠陥は、トレンチを定義する半導体基板の側壁に沿って高誘電率誘電体材料を形成することによりパッシベートされ得る。例えば、高誘電率誘電体材料は、半導体基板の側壁に沿って正孔を蓄積する電界を形成することができ、これにより電荷キャリア(例えば電子)をパッシベートする。ただし、そのような高誘電率誘電体材料より提供される電界は、欠陥にトラップされた電荷キャリアを効果的にパッシベートするのに十分な正孔密度を達成するには十分に強力でない可能性があることを理解されたい。このため、隔離構造に用いられるトレンチの側壁に沿った高誘電率誘電体材料を有するイメージセンサICは、暗電流及び/又は白傷画素のため、やはり性能低下を被る可能性がある。
【0013】
本開示は、イメージセンサ集積チップ(IC)に関するものである。いくつかの実施形態において、イメージセンサICは、基板の第1の側上の誘電体構造内に設けられた複数の相互接続を含んでよい。隔離構造が基板中のトレンチ内に設けられる。前記トレンチは、基板内に配置された撮像素子を囲む。隔離構造は、基板の第2の側から基板内に垂直に延伸する導電性コアを囲む誘電体材料を含む。前記導電性コアは、前記複数の相互接続に電気的に連結される。前記複数の相互接続は、前記導電性コアにバイアス電圧を印加するよう構成されたバイアス源に更に連結される。前記導電性コアにバイアス電圧を印加することにより、前記導電性コアはトレンチを定義する基板の側壁に沿って正孔を蓄積する電界を生成することができる。正孔は、基板の側壁内の欠陥をパッシベートするよう構成され、これによりイメージセンサICの性能を向上させる。
【0014】
図1は、バイアスされるよう構成された導電性コアを持つバックトレンチアイソレーション(BTI)構造により囲まれた撮像素子を有する、いくつかの実施形態のイメージセンサ集積チップ(IC)100の断面図を表す。
【0015】
イメージセンサIC100は、第1の側102a(例えば表側)と、第1の側102aと反対側の第2の側102b(例えば裏側)とを有する基板102を含む。撮像素子104が基板102の画素領域105内に設けられる。画素素子104は、入射放射線124を電気信号に変換するよう構成される。基板102は、基板102の第2の側102bから基板102内に延伸する1つ以上のトレンチ112を形成する側壁を含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は、基板102の第2の側102bから基板102の第1の側102aへ延伸してよい。
【0016】
層間絶縁膜(ILD)構造106が基板102の第1の側102a上に配置される。いくつかの実施形態において、ILD構造106は、互いの上に積層された1つ以上の層間絶縁膜(ILD)層を含む。ILD構造106は1つ以上の相互接続108を囲む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の相互接続108は、導電接点、ミッドエンドオブライン(MEOL)相互接続、相互接続配線、及び/又は相互接続ビアを含んでよい。
【0017】
誘電体構造110が、基板の第2の側102b、及び、1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁に沿って配置される。いくつかの実施形態において、誘電体構造110は、基板102の第2の側102bから、前記1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁に沿って連続して延伸してよい。導電性コア114は、前記1つ以上のトレンチ112内に配置され、誘電体構造10により基板102から横方向に分離される。導電性コア114は、前記1つ以上の相互接続108に電気的に連結される。導電性コア114は、ILD構造106とは反対側を向く撮像素子104の頂部を超えて垂直に延伸する。いくつかの実施形態(未図示)において、導電性コア114は、前記1つ以上のトレンチ112内にある誘電体構造110の底部を超えて垂直に延伸する。誘電体構造110と導電性コア114は、前記1つ以上のトレンチ112内の隔離構造111を形成する。
【0018】
グリッド構造116が導電性コア114の上方に設けられる。誘電体構造110はグリッド構造116を横方向に囲む。いくつかの実施形態において、導電性コア114は、ゼロでない距離115で基板102の第2の側102bを超えてグリッド構造116へ向け、外へ垂直に突出する。基板102の第2の側102bを超えて外へ延伸する導電性コア114を有することは、基板102の第2の側102bとグリッド構造116との間の垂直スパンにわたって隣接する画素領域間を横方向に伝わる可能性のある入射放射線を遮断することにより、画素領域105と、隣接する画素領域との間の隔離を向上させる。いくつかの実施形態において、ゼロでない距離115は約500オングストローム(Å)~約5000Åの間の範囲、約1000Å~約5000Åの間の範囲、又は他の適切な値であってよい。
【0019】
いくつかの実施形態において、カラーフィルタ118が基板102の第2の側102b上に設けられ、マイクロレンズ120がカラーフィルタ118上に配置される。マイクロレンズ120は基板102とは反対側を向く湾曲面を有する。湾曲面は、入射放射線124を撮像素子104へ集中させるよう構成される。
【0020】
バイアス源122が、前記1つ以上の相互接続108により導電性コア114に結合される。バイアス源122は、導電性コア114にバイアス電圧を選択的に印加するよう構成される(例えば、画素素子104の動作の間)。導電性コア114にバイアス電圧を選択的に印加することにより、導電性コア114は前記1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁に向けて正孔を引きつける電界を生成することができる。正孔は側壁に沿って蓄積され、基板102の側壁に沿った欠陥(例えばトラップ)をパッシベートする。欠陥をパッシベートすることは、画素領域105と、隣接する画素領域との間の隔離を向上させ、撮像素子104の変調伝達関数(MTF)を向上させる、及び/又は、電磁スペクトルの赤外線部分にある(例えば、約940nmの波長を有する)入射放射線のための好ましい量子効率を提供する。
【0021】
図2は、導電性コアを持つBTI構造により囲まれた撮像素子を有する、いくつかの実施形態のイメージセンサICの(例えば、図1の断面線A-A’に沿って得た)上面図200を表す。
【0022】
上面図200に示すように、撮像素子104は基板102の画素領域105内に設けられる。撮像素子104は矩形(例えば、正方形、丸みを帯びた正方形等)を有する。1つ以上トレンチ112は、閉じた断絶しない経路(例えばループ)にて撮像素子104を包囲する。前記1つ以上のトレンチ112は、第1の方向202に、そして第1の方向202に垂直な第2の方向204に延伸する、基板102の側壁により形成される。
【0023】
誘電体構造110は、前記1つ以上のトレンチ112の対向する側壁に沿って配置される。前記誘電体構造110は、基板102を前記1つ以上のトレンチ112内の導電性コア114から分離する。誘電体構造110と導電性コア114もまた、閉じた断絶しない経路(例えばループ)にて撮像素子104を包囲する。
【0024】
図3は、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサIC300の断面図を表す。
【0025】
イメージセンサIC300は、第1の側102aと第2の側102bとを有する基板102を含む。撮像素子104が基板102の画素領域105内に設けられる。基板102は、画素素子104の両側に沿った1つ以上のトレンチ112を形成する側壁を含む。前記1つ以上のトレンチ112は、基板102の第2の側102bから基板102の第1の側102aへ延伸する。
【0026】
1つ以上のゲート構造302が、基板102の第1の側102aに沿って配置される。前記1つ以上のゲート構造302は、前記1つ以上のトレンチ112の直下に配置される。前記1つ以上のゲート構造302は、ゲート誘電体306により基板102から分離されたゲート電極304をそれぞれが含む。前記1つ以上のゲート構造302は、基板102の第1の側102a上に配置されたILD構造106内に設けられた1つ以上の相互接続108に連結される。いくつかの実施形態において、ゲート電極304は、ポリシリコン、金属等を含んでよい。様々な実施形態において、ゲート誘電体306は、酸化物(例えば酸化ケイ素)、窒化物(例えば酸窒化ケイ素)等を含んでよい。いくつかの実施形態において、コンタクトエッチストップ層(CESL)308が基板102の第1の側102aに沿って延伸し、前記1つ以上のゲート構造302を覆う。様々な実施形態において、CESL308は、酸化物(例えば酸化ケイ素)、窒化物(例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等)、炭化物(例えば、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素等)を含んでよい。
【0027】
基板102の第2の側102bは、周期的パターンで配置された複数の凹部310を定義する非平面を含む。前記複数の凹部310は、基板102の角度付き側壁により互いに横方向に分離される。いくつかの実施形態において、基板102の角度付き側壁は、図3の断面図において見たとき、基板102の三角形状領域を形成してよい。いくつかの実施形態において、複数の凹部310は、撮像素子104の直上、且つ直接に且つ横方向に導電性コア114の側壁間にある1つ以上の三角形状キャビティを含む。前記複数の凹部310は、基板102による入射放射線の吸収を増加させるトポグラフィを有する吸収強化構造(例えば、前記非平面からの放射線の反射を減少させることによる)を定義する。基板102による入射放射線の吸収を増加させることは、撮像素子104の量子効率(QE)を向上させ、これによりイメージセンサIC300の性能を向上させる。
【0028】
いくつかの実施形態において、1つ以上の吸収強化層312が基板102の第2の側102bの上方に配置される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の吸収強化層312は、前記非平面に沿って基板102に接触する。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の吸収強化層312は、第1吸収強化層314と、第1吸収強化層314上の第2吸収強化層316とを含む。いくつかの実施形態において、第1吸収強化層314は、酸化ハフニウム(HfO)、酸化チタン(TiO)、酸化ハフニウムジルコニウム(HfZrO)、酸化タンタル(Ta2O)、ケイ酸ハフニウム(HfSiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、ケイ酸ジルコニウム(ZrSiO)等といった高誘電率誘電体を含んでよい。いくつかの実施形態において、第2吸収強化層316は、酸化物(例えば酸化ケイ素)、TEOS(オルトケイ酸テトラエチル)、窒化物(例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等)、炭化物(例えば、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素等)等を含んでよい。
【0029】
誘電体構造110が前記1つ以上の吸収強化層312の上方に配置される。誘電体構造110は、基板102中の前記1つ以上のトレンチ112内に延伸してもよい。いくつかの実施形態において、誘電体構造110は、前記1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁に沿って前記1つ以上の吸収強化層312の上方から連続して延伸する。いくつかの実施形態において、誘電体構造110は、基板102の側壁と、前記1つ以上の吸収強化層312の側壁とを覆う側壁を有してよい。いくつかの実施形態において、誘電体構造110は、酸化物(例えば酸化ケイ素)、窒化物(例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等)等であるか、それを含んでよい。いくつかの実施形態において、誘電体構造110は、前記1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁に、直接に物理的に接触してよい。
【0030】
導電性コア114が、前記1つ以上のトレンチ112内で横方向への誘電体構造110の側壁間に配置される。導電性コア114は、基板102の第1の側102aに沿って配置された1つ以上のゲート構造302に電気接続する。いくつかの実施形態において、前記導電性コア114はゲート電極304に物理的に接触する。いくつかのそのような実施形態において、ソース/ドレイン領域は1つ以上のゲート構造302の両側に沿って配置されない。他の実施形態(未図示)において、導電性コア114はゲート誘電体306によりゲート電極304から分離されてよい。そのような実施形態において、導電性コア114は、ゲート電極304にバイアス電圧が印加されたとき、ゲート誘電体306に沿って(例えば、基板102内に設けられたソース/ドレイン領域間に)形成されたチャネル領域を介して1つ以上のゲート構造302に電気的に連結されてよい。導電性コア114は、前記1つ以上のゲート構造302から前記1つ以上の吸収強化層312の頂部の上方に連続して延伸する。いくつかの実施形態において、前記導電性コア114は、タングステン、アルミニウム、銅等といった金属であるか、それを含んでよい。
【0031】
グリッド構造116が、導電性コア114の上方で誘電体構造110内に配置される。誘電体構造110は、導電性コア114からグリッド構造116を分離する。いくつかの実施形態において、導電性コア114の頂部は、距離311によりグリッド構造116の底部から分離される。いくつかの実施形態において、距離311は、約500Å~約3000Åの間の範囲、約1000Å~約3000Åの間の範囲、又は他の類似の値であってよい。約3000Å未満の距離311を有することは、隣接の画素領域間のクロストークを軽減させる。
【0032】
いくつかの実施形態において、画素領域105の外側の誘電体構造110内に導電性シールド318も設けられる。導電性シールド318は、基板102内の不要な電荷キャリアの生成による暗電流を防止するため、入射放射線を遮断するよう構成される。いくつかの実施形態において、導電性シールド318は、導電性シールド318の上面内に配置されたディボット320を定義する1つ以上の側壁を有してよい。いくつかの実施形態において、誘電体構造110はディボット320内に延伸してよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、前記1つ以上の吸収強化層312は全体的に前記1つ以上のトレンチ112の外側にある。全体的に前記1つ以上のトレンチ112の外側にある前記1つ以上の吸収強化層312を有することは、第1吸収強化層314が前記1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁上に設けられないようにする。基板102の側壁上に第1吸収強化層314を有さないことは、前記1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁に沿って第1吸収強化層314を堆積するコストは高いことから、イメージセンサIC300の製造コストを減少することを可能とする。更に、導電性コア114が基板102の側壁内の欠陥をパッシベートする電界を生成可能であるため、第1吸収強化層314は基板102の側壁内の欠陥をパッシベートするために必要ではない。このため、イメージセンサIC300は好ましい性能と低製造コストを提供することができる。
【0034】
図4は、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサIC400の断面図を表す。
【0035】
イメージセンサIC400は、第1の側102aと第2の側102bとを有する基板102を含む。撮像素子104が基板102の画素領域105内に設けられる。基板102は、撮像素子104の両側に沿って1つ以上のトレンチ112を形成する側壁を含む。1つ以上のトレンチ112は、基板102の第2の側102bから基板102内に延伸する。
【0036】
1つ以上の凹型ゲート構造402が基板102の第1の側102aに沿って配置される。いくつかの実施形態において、1つ以上の凹型ゲート構造402は、基板102の第1の側102aに配置されたILD構造106内に設けられた1つ以上の相互接続108に連結される。1つ以上の凹型ゲート構造402は、基板102の第1の側102aから基板102の第1の側102a内の1つ以上のゲート凹部408内へ延伸し、前記1つ以上の凹型ゲート構造402の一部は直接に基板102の側壁間にある。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の凹型ゲート構造402は基板102内へ第1の距離410まで延伸する。いくつかの実施形態において、第1の距離410は、約1000Å~約6000Åの間の範囲、約1500Å~約5000Åの間の範囲、約2000Å~約4000Åの間の範囲、又は他の類似の値であってよい。
【0037】
前記1つ以上の凹型ゲート構造402は、ゲート誘電体406により基板102から分離されたゲート電極404をそれぞれが含む。いくつかの実施形態において、ゲート電極404は、ポリシリコン、金属等を含んでよい。様々な実施形態において、ゲート誘電体406は、酸化物(例えば酸化ケイ素)、窒化物(例えば酸窒化ケイ素)等を含んでよい。
【0038】
いくつかの実施形態において、前記1つ以上の凹型ゲート構造402は、基板102の外側にある第1セグメント402aと、基板102内(例えば、1つ以上のゲート凹部408内)にある第2セグメント402bとを含んでよい。第1セグメント402aは、第2セグメント402bの外側壁を超えて横方向に延伸してよい。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は、第2セグメント402bの幅と実質的に等しい幅をそれぞれが有してよい。他の実施形態において、第2セグメント402bは、前記1つ以上のトレンチ112の幅とは異なる(例えば、より広い)幅を有してよい。いくつかのそのような実施形態において、基板102の1つ以上の水平に延伸する表面は、前記1つ以上のトレンチ112を形成する基板102の側壁間に、及び前記1つ以上のゲート凹部408を形成する基板102の側壁間に延伸する。
【0039】
導電性コア114が、前記1つ以上のトレンチ112内で且つ横方向への誘電体構造110の側壁間に配置される。導電性コア114の底部は1つ以上の凹型ゲート構造402に電気的に接触する。いくつかの実施形態において、導電性コア114及び/又は誘電体構造110は、直接に基板102の側壁間にある界面に沿ってゲート電極404に物理的に接触するため、ゲート誘電体406を貫通する。いくつかのそのような実施形態において、ゲート誘電体406は誘電体構造110の側壁に沿って配置される。他の実施形態(未図示)において、導電性コア114は、ゲート誘電体406によりゲート電極404から分離されてよい。そのような実施形態において、導電性コア114は、ゲート電極404にバイアス電圧が印加されたとき、ゲート誘電体406に沿って(例えば、基板102内に設けられたソース/ドレイン領域間に)形成されたチャネル領域を介して1つ以上の凹型ゲート構造402に電気的に連結されてよい。
【0040】
図5A~5Bは、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサICの断面図を表す。
【0041】
図5Aの断面図500に示すように、凹型ゲート電極404が基板102の第1の側102aに沿って配置される。凹型ゲート電極404は、基板102の第1の側102aから基板102内に延伸する。
【0042】
1つ以上のトレンチ112が基板102を貫通する。誘電体構造110と導電性コア114は、前記1つ以上のトレンチ112内に配置される。誘電体構造110は、基板102を向く凹型ゲート電極404の表面404sの下方に第1の距離502まで延伸する。導電性コア114は、凹型ゲート電極404の表面404sの下方に第2の距離504まで延伸する。いくつかの実施形態において、第1の距離502は第2の距離504未満である。そのような実施形態において、導電性コア114は誘電体構造110の底面の下方へと外へ延伸する。
【0043】
図5Bの断面図506に示すように、凹型ゲート電極404は基板102の第1の側102aに沿って配置される。凹型ゲート電極404は、基板102の第1の側102aから基板102内に延伸する。
【0044】
1つ以上のトレンチ112は基板102を貫通する。誘電体構造110と導電性コア114は、前記1つ以上のトレンチ112内に配置される。誘電体構造110は、基板102を向く凹型ゲート電極404の第1の表面404S1の下方へ第1の距離508まで、基板102を向く凹型ゲート電極404の第2の表面404S2の下方へ第2の距離510まで延伸する。いくつかの実施形態において、誘電体構造110は、第2の表面404S2に沿って、且つ凹型ゲート電極404の側壁に沿って延伸する。そのような実施形態において、誘電体構造110の対向する側壁は異なる長さを有する。導電性コア114は、凹型ゲート電極404の第2の表面404S2の下方へ第3の距離512まで延伸する。いくつかの実施形態において、第2の距離510は第3の距離512とは異なる(例えば、より短い)。
【0045】
図6Aは、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサIC600の断面図を表す。
【0046】
イメージセンサIC600は、第1の側102aと第2の側102bとを有する基板102を含む。撮像素子104が基板102の画素領域105内に設けられる。基板102は、撮像素子104の両側に沿って1つ以上のトレンチ112を形成する側壁を含む。前記1つ以上のトレンチ112は、基板102の第2の側102bから基板102の第1の側102aへ延伸する。
【0047】
誘電体構造110と導電性コア114が、前記1つ以上のトレンチ112内に配置される。誘電体構造110は、基板102の第1の側102aに沿って配置されたCESL308へ延伸する。導電性コア114は、1つ以上の相互接続108に物理的に接触するため、CESL308と、ILD構造106の一部を貫通する。いくつかの実施形態において、導電性コア114は基板102の第1の側102aの下方に距離602まで延伸してよい。様々な実施形態において、距離602は、約1000Å~約6000Åの間の範囲、約1500Å~約5000Åの間の範囲、約2000Å~約4000Åの間の範囲、又は他の類似の値であってよい。
【0048】
図6B~6Cは、導電性コアを持つBTI構造を有する、いくつかの追加的な実施形態のイメージセンサICの断面図604と608を表す。
【0049】
図6Bの断面図604に示すように、導電性コア114は、相互接続ビア606に物理的に接触するため、CESL308と、ILD構造106の一部を貫通する。ある実施形態において、導電性コア114は相互接続ビア606の1つ以上の側壁を包囲してよい。
【0050】
図6Cの断面図608に示すように、導電性コア114は、相互接続配線610に物理的に接触するため、CESL308と、ILD構造106の一部を貫通する。いくつかの実施形態において、相互接続配線610は基板102に最も近い相互接続配線層(例えば「M1」層)である相互接続配線層上に設けられてよい。いくつかの実施形態において、相互接続配線610は導電性コア114の1つ以上の側壁を包囲してよい。
【0051】
図7は、導電性コアを持つ1つ以上のBTI構造により囲まれた撮像素子のアレイを有する、いくつかの実施形態のイメージセンサIC700の上面図を表す。
【0052】
イメージセンサIC700は、行と列にてアレイに配置された複数の撮像素子104を含む。列は第1の方向202に延伸し、行は第2の方向204に延伸する。1つ以上のトレンチ112は複数の撮像素子104の周囲を延伸する。前記1つ以上のトレンチ112は、複数の撮像素子104の周囲を連続して延伸する単一のトレンチを含んでよい。そのような実施形態において、単一のトレンチは、第1の方向202及び第2の方向204に延伸するセグメントを含む。誘電体構造110は前記1つ以上のトレンチ112内に配置され、導電性コア114は誘電体構造110の側壁間の前記1つ以上のトレンチ112内に配置される。いくつかの実施形態において、誘電体構造110と導電性コア114は、両方が複数の撮像素子104の周囲を連続して延伸してよい。導電性シールド318はアレイの周囲を延伸する。導電性シールドは実態でなく図7に示している。
【0053】
図8A~8Cは、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む、いくつかの実施形態の多次元集積チップの断面図を表す。
【0054】
図8Aは、第2集積チップ(IC)ダイ804上に積層された第1ICダイ802を含む多次元集積チップ構造800を表す。
【0055】
第1集積チップダイ802は、基板102内に設けられた撮像素子104を含む。1つ以上の相互接続108が基板102上のILD構造106内に配置される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の相互接続108は、基板102とは反対側を向くILD構造106の底面に沿って配置された接合パッドを含む。1つ以上のトレンチ112が、撮像素子104の両側で基板102内に延伸する。誘電体構造110が、1つ以上のトレンチ112を形成する基板102の側壁上に配置される。導電性コア114が、前記1つ以上のトレンチ112内の誘電体構造110の側壁に配置される。導電性コア114は、1つ以上のトレンチ112直下の基板102の第1の側上に配置された1つ以上のゲート構造302へ延伸する。
【0056】
第2ICダイ804は、第2基板806内に設けられた1つ以上の半導体デバイス808を含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の半導体デバイス808はトランジスタデバイス(例えば、プレーナFET、FinFET、全周ゲート型(GAA)デバイス等)を含んでよい。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の半導体デバイス808は、導電性コア114にバイアス電圧を印加するよう構成されたバイアス源(例えば図1の122)の一部であってよい。1つ以上の第2相互接続812が第2基板806上の第2ILD構造810内に配置される。前記1つ以上の第2相互接続812は、第2基板806とは反対側を向く第2ILD構造810の頂面上に配置された第2接合パッドを含んでよい。ILD構造106はハイブリッド接合界面に沿って第2ILD構造810に接合され、該ハイブリッド界面においては、導電性界面に沿って1つ以上の相互接続108が1つ以上の第2相互接続812に接触し、誘電体界面に沿ってILD構造106が第2ILD構造810に接触する。
【0057】
図8Bは、第2ICダイ804上に積層された第1ICダイ816を含む多次元集積チップ構造814を表す。
【0058】
第1ICダイ816は、基板102内に設けられた撮像素子104を含む。1つ以上の相互接続108が、基板102上のILD構造106内に配置される。1つ以上のトレンチ112が、撮像素子104の両側で基板102内に延伸する。誘電体構造110は、前記1つ以上のトレンチ112を形成する基板102の側壁上に配置される。導電性コア114は、前記1つ以上のトレンチ112内の誘電体構造110の側壁上に配置される。導電性コア114は、基板102の第1の側上に配置された1つ以上の凹型ゲート構造402へ基板102内を延伸する。
【0059】
第2ICダイ804は、第2基板806内に設けられた1つ以上の半導体デバイス808を含む。1つ以上の第2相互接続812は、第2基板806上の第2ILD構造810内に配置される。第1ICダイ816は、金属間界面及び誘電体間界面に沿って(例えば、第1ICダイ816の金属が第2ICダイ804の金属に接合される1つ以上の領域と、第1ICダイ816の誘電体が第2ICダイ804の誘電体に接合される1つ以上の領域とを有する界面に沿って)、第2ICダイ804に接合される。
【0060】
図8Cは、第2ICダイ804上に積層された第1ICダイ820を含む多次元集積チップ構造818を表す。
【0061】
第1ICダイ820は、基板102内に設けられた撮像素子104を含む。1つ以上の相互接続108が、基板102上のILD構造106内に配置される。1つ以上のトレンチ112が、撮像素子104の両側で基板102内に延伸する。誘電体構造110が、前記1つ以上のトレンチ112を形成する基板102の側壁上に配置される。導電性コア114が、前記1つ以上のトレンチ112内の誘電体構造110の側壁上に配置される。導電性コア114は、前記1つ以上の相互接続108へ延伸する。
【0062】
第2ICダイ804は、第2基板806内に設けられた1つ以上の半導体デバイス808を含む。前記1つ以上の第2相互接続812が、第2基板806上の第2ILD構造810内に配置される。ILD構造106は、ハイブリッド接合界面に沿って第2ILD構造810に接合される。
【0063】
図9~20は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの実施形態を表す。図9~20が方法に関連して説明されるとはいえ、図9~20に開示される構造はそのような方法に限定されず、代わりに該方法とは独立した構造として独立していることを理解されたい。
【0064】
図9の断面図900に示すように、基板102が提供される。様々な実施形態において、基板102は、半導体ウェハ及び/又はウェハ上の1つ以上のダイといった、任意のタイプの半導体本体(例えば、シリコン、SiGe、SOI等)、並びにそれに関連付く任意の他のタイプの半導体及び/又はエピタキシャル層であってよい。
【0065】
撮像素子104が基板102の画素領域105内に形成される。いくつかの実施形態において、撮像素子104は、基板102の第1の側102a内に1つ以上のドーパント種を注入することにより形成されたフォトダイオードを含んでよい。例えば、撮像素子104は、第1のドープ型(例えばn型)を有する第1の領域を形成するため(例えばマスキング層に従った)第1の注入プロセスを選択的に実行し、続いて第1の領域に当接して第1のドープ型とは異なる第2のドープ型(例えばp型)を有する第2の領域を形成するため第2の注入プロセスを実行することにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、第1又は第2の注入プロセスのうちの1つを用いてフローティング拡散ウェル(未図示)も形成されてよい。
【0066】
1つ以上のゲート凹部408が基板102の第1の側102a内に形成される。前記1つ以上のゲート凹部408は、画素領域105の両側に沿って形成され、基板102内に第1の距離410(例えば第1の深さ)まで延伸する。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のゲート凹部408は、第1マスク904に従い基板102を第1のエッチャント902に選択的に露出する第1エッチングプロセスにより形成されてよい。様々な実施形態において、第1のエッチャント902は、ドライエッチャント(例えば、イオンビームエッチャント、RIEエッチャント等)又はウェットエッチング液を含んでよい。
【0067】
図10の断面図1000に示すように、ゲート誘電体層1002が基板102上に形成される。ゲート誘電体層1002は基板102の第1の側102aを覆い、前記1つ以上のゲート凹部408内に延伸する。いくつかの実施形態において、ゲート誘電体層1002は、前記1つ以上のゲート凹部408を形成する基板102の側壁及び水平に延伸する表面に沿ってコンフォーマルに形成される。いくつかの実施形態において、前記ゲート誘電体層1002は、堆積プロセス(例えば、物理気相堆積(PVD)プロセス、化学気相堆積(CVD)プロセス、プラズマCVD(PE-CVD)プロセス、原子層堆積(ALD)プロセス、スパッタリング堆積プロセス等)により堆積されてよい。
【0068】
図11の断面図1100に示すように、1つ以上のゲート電極404が、基板102の上方、及び前記1つ以上のゲート凹部408内に形成される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のゲート電極404は、ゲート電極層をゲート誘電体層(例えば図10の1002)上に堆積することと、これに続きゲート電極層とゲート誘電体層を選択的にエッチングするパターニングプロセスにより形成される。前記パターニングプロセスは、ゲート誘電体406の上方のゲート電極404をそれぞれが有する1つ以上の凹型ゲート構造402を形成する。
【0069】
図12の断面図1200に示すように、コンタクトエッチストップ層(CESL)308が基板102の第1の側102a上、及び1つ以上の凹型ゲート構造402の上方に形成される。いくつかの実施形態において、CESL308は、窒化物(例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等)、炭化物(例えば、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素)等を含んでよい。いくつかの実施形態において、CESL308は、堆積プロセス(例えば、PVDプロセス、CVDプロセス、PE-CVDプロセス、ALDプロセス、スパッタリング堆積プロセス等)により堆積されてよい。
【0070】
図13の断面図1300に示すように、1つ以上の相互接続108が基板102の第1の側102aに沿って形成されたILD構造106内に形成される。ILD構造106は複数の積層ILD層を含み、1つ以上の相互接続108は導電線と導電性ビアの交互の層を含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の相互接続108のうちの1つ以上は、ダマシンプロセス(例えば、シングルダマシンプロセス又はデュアルダマシンプロセス)を用いて形成されてよい。ダマシンプロセスは、基板102の第1の側102aの上方にILD層を形成し、ビアホール及び/又はトレンチを形成するためILD層をエッチングし、導電性材料でビアホール及び/又はトレンチを充填することにより実行されてよい。いくつかの実施形態において、ILD層は堆積技術(例えば、PVD、CVD、PE-CVD、ALD等)により堆積されてよく、導電性材料は堆積プロセス又はめっきプロセス(例えば、電解めっき、非電解めっき等)を用いて形成されてよい。様々な実施形態において、導電性材料は、タングステン、銅、アルミニウム等を含んでよい。
【0071】
いくつかの実施形態(未図示)において、ILD構造106は支持基板(未図示)(例えばハンドル基板)に接合されてよい。いくつかの実施形態において、支持基板は、例えばシリコンといった半導体材料を含んでよい。ILD構造106を支持基板に接合した後、基板102の厚さを第1の厚さから第1の厚さよりも薄い第2の厚さに減少させるため、基板102は薄型化されてよい。基板102を薄型化することは、放射線がより容易に撮像素子104へ通過することを可能とする。様々な実施形態において、基板102は、基板102の第2の側102bをエッチング及び/又は機械研磨することにより薄型化されてよい。
【0072】
図14の断面図1400に示すように、第2マスク1402が基板102の第2の側102b(例えば裏側)に沿って形成される。第2マスク1402は、基板102の第2の側102bに沿って開口を定義する側壁を含む。いくつかの実施形態において、第2マスク1402は感光性材料(例えば、ポジ型又はネガ型のフォトレジスト)を堆積することにより形成されてよい。感光性材料の層は、フォトマスクに従い電磁放射に選択的に露出される。電磁放射は、可溶性領域を定義するため感光性材料内の露出領域の溶解度を改変する。感光性材料は、続いて可溶性領域を除去することにより感光性材料内に開口を定義するために現像される。
【0073】
第2パターニングプロセスが第2マスク1402に従い基板102の第2の側102b上で実行される。第2パターニングプロセスは、第2マスク1402を配置して基板102を1つ以上の第2のエッチャントに露出することにより実行される。1つ以上の第2のエッチャント1404は、基板102の第2の側102b内に複数の凹部310を形成するため基板102の一部を除去する。前記複数の凹部310が撮像素子104の直上に形成される。いくつかの実施形態において、第2パターニングプロセスはドライエッチングプロセスを含んでよい。例えば、第2パターニングプロセスは、誘導結合プラズマ(ICP)エッチングプロセス又は容量結合プラズマ(CCP)エッチングプロセスといった結合プラズマエッチングプロセスを含んでよい。他の実施形態において、第2パターニングプロセスはウェットエッチングプロセスを含んでよい。
【0074】
図15の断面図1500に示すように、1つ以上の吸収強化層312が基板102の第2の側102bに沿って形成される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の吸収強化層312は、基板102の第2の側102bに沿って形成された第1吸収強化層314を含んでよい。第1吸収強化層314は、基板102の第2の側102bをライニングする。いくつかの実施形態において、第1の吸収強化層314は、酸化ハフニウム(HfO)、酸化チタン(TiO)、酸化ハフニウムジルコニウム(HfZrO)、酸化タンタル(Ta2O)、ケイ酸ハフニウム(HfSiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、ケイ酸ジルコニウム(ZrSiO)等といった高誘電率誘電体を含んでよい。いくつかの実施形態において、第1吸収強化層314は堆積技術(例えば、PVD、CVD、PE-CVD、ALD等)により堆積されてよい。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の吸収強化層312は、第1吸収強化層314の上方に形成された第2吸収強化層316を更に含んでよい。様々な実施形態において、第2吸収強化層316は酸化物(例えば酸化ケイ素)、TEOS等を含んでよい。
【0075】
第1誘電体層1502が前記1つ以上の吸収強化層312の上方に形成される。いくつかの実施形態において、第1誘電体層1502は複数の凹部310を充填してよい。いくつかの実施形態において、第1誘電体層1502に平坦化プロセスが実行されてよい。様々な実施形態において、平坦化プロセスは、化学機械平坦化(CMP)プロセス、エッチングプロセス、機械研磨プロセス等を含んでよい。
【0076】
図16の断面図1600に示すように、1つ以上のトレンチ112が基板102の第2の側102b内に形成される。前記1つ以上のトレンチ112は、撮像素子104の両側で画素領域105の両側に沿って、基板102の第2の側102bから基板102内へ垂直に延伸する。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は前記1つ以上の凹型ゲート構造402の直上に形成される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は、画素領域105の両側に沿って1つ以上の凹型ゲート構造402の一部を露出する。例えば、いくつかの実施形態において前記1つ以上のトレンチ112はゲート誘電体406の一部を露出してよく、いくつかの実施形態(未図示)において前記1つ以上のトレンチ112はゲート電極404の一部を露出するためゲート誘電体406を貫通してよい。
【0077】
いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は、基板102の第2の側102bを選択的にエッチングする第3のパターニングプロセスにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、基板102の第2の側102bは、第3マスク(例えば、フォトレジスト、ハードマスク等)に従い基板102の第2の側102bを1つ以上の第3のエッチャントに露出することにより選択的にエッチングされてよい。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の第3のエッチャントは、ドライエッチャントを含んでよい。いくつかの実施形態において、ドライエッチャントは、酸素(О)、窒素(N)、水素(H)、アルゴン(Ar)、及び/又はフッ素種(例えば、CF、CHF、C等)のうちの1つ以上を含むエッチング化学物質を有してよい。
【0078】
第2誘電体層1602が、基板102の第2の側102b上、及び前記1つ以上のトレンチ112内に形成される。第2誘電体層1602は、基板102の側壁と、第1誘電体層1502とゲート誘電体406の水平に延伸する表面とをコンフォーマルにライニングするよう形成されてよい。いくつかの実施形態において、第2誘電体層1602は、酸化物(例えば酸化ケイ素)、窒化物(例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等)等を含んでよい。様々な実施形態において、第2誘電体層1602は堆積プロセス(例えば、PVDプロセス、CVDプロセス、PE-CVDプロセス、ALDプロセス、スパッタリング堆積プロセス等)により堆積されてよい。
【0079】
図17の断面図1700に示すように、第2誘電体層1602は、水平表面から第2誘電体層1602の一部を除去するため、1つ以上の第4のエッチャント(例えばドライエッチャント)に露出されてよい。水平表面から第2誘電体層1602の一部を除去することは、1つ以上のトレンチ112を形成する基板102の側壁に沿った第2誘電体層1602の一部を残す。
【0080】
図18の断面図1800に示すように、導電性コア114が第2誘電体層1602の側壁間で前記1つ以上のトレンチ112内に形成される。導電性コア114は、ILD構造106内の1つ以上の相互接続108に電気的に連結されるよう形成される。いくつかの実施形態において、導電性コア114は、前記1つ以上のトレンチ112内に導電性材料を形成することにより形成されてよい。続いて、第1誘電体層1502と第2誘電体層1602の上方から導電性材料の一部を除去するため、平坦化プロセス(例えば化学機械平坦化プロセス)が実行される。いくつかの実施形態において、導電性材料は堆積プロセス(例えば、PVDプロセス、CVDプロセス、PE-CVDプロセス、ALDプロセス、スパッタリング堆積プロセス等)及び/又はめっきプロセス(例えば、電解めっき、非電解めっき等)により形成されてよい。様々な実施形態において、導電性材料はタングステン、アルミニウム等を含んでよい。
【0081】
図19の断面図1900に示すように、第3誘電体層1802が、第1誘電体層1502、第2誘電体層1602、及び導電性コア114の上に形成される。グリッド構造116が第3誘電体層1802上に形成される。グリッド構造116は、導電性コア114の直上に形成された金属を含んでよい。いくつかの実施形態において、グリッド構造116は、堆積プロセス及び/又はめっきプロセスと、それに続くエッチングプロセスにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、導電性シールド318が画素領域の外側で第3誘電体層1802上に形成されてよい。いくつかの実施形態において、導電性シールド318はグリッド構造116と同時に形成されてよい。
【0082】
第4誘電体層1902がグリッド構造116及び/又は導電性シールド318の上方に形成される。いくつかの実施形態において、第4誘電体層1902は、堆積プロセス(例えば、PVDプロセス、CVDプロセス、PE-CVDプロセス、ALDプロセス、スパッタリング堆積プロセス等)により形成されてよい。様々な実施形態において、第4誘電体層1902は、酸化物、窒化物等を含んでよい。
【0083】
図20の断面図2000に示すように、ILD構造106が第2ICダイ804に接合される。第2ICダイ804は、第2基板806内に設けられた1つ以上の半導体デバイス808を含む。様々な実施形態において、前記1つ以上の半導体デバイス808はトランジスタデバイス(例えば、プレーナFET、FinFET、全周ゲート型(GAA)デバイス等)を含んでよい。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の半導体デバイス808はバイアス源の一部であってよい。1つ以上の第2相互接続812が第2基板806上の第2ILD構造810内に配置される。ILD構造106はハイブリッド接合界面に沿って第2ILD構造810に接合され、該ハイブリッド界面においては、導電性界面に沿って1つ以上の相互接続108が1つ以上の第2相互接続812に接触し、誘電体界面に沿ってILD構造106が第2ILD構造810に接触する。ILD構造106を第2ICダイ804に接合した後、カラーフィルタ118が誘電体構造110上に形成され、続いてマイクロレンズ120がカラーフィルタ118上に形成される。
【0084】
図21~30は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。図21~30が方法に関連して説明されるとはいえ、図21~30に開示される構造はそのような方法に限定されず、代わりに該方法とは独立した構造として独立していることを理解されたい。
【0085】
図21の断面図2100に示すように、基板102が提供される。撮像素子104が基板102の画素領域105内に形成される。いくつかの実施形態において、撮像素子104は、基板102の第1の側102a内に1つ以上のドーパント種を注入することにより形成されたフォトダイオードを含んでよい。
【0086】
図22の断面図2200に示すように、1つ以上のゲート構造302が、基板102の第1の側102a上で画素領域105の両側に沿って形成される。1つ以上のゲート構造302は、ゲート誘電体306により基板102から分離されたゲート電極304をそれぞれが含むよう形成される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のゲート構造302は、基板102の上方にゲート誘電体層とゲート電極層とを堆積することと、これに続くパターニングプロセスにより形成されてよい。
【0087】
図23の断面図2300に示すように、CESL308が、基板102の第1の側102a上、及び1つ以上のゲート構造302の上方に形成される。続いて、1つ以上の相互接続108がCESL308上に形成されたILD構造106内に形成される。ILD構造106は複数の積層されたILD層を含み、前記1つ以上の相互接続108は導電線と導電性ビアの交互の層を含む。いくつかの実施形態において、基板102はILD構造106の形成後に薄型化されてよい(例えば、図13に関して説明したように)。
【0088】
図24の断面図2400に示すように、複数の凹部310が基板102の第2の側102b内に形成される。前記複数の凹部310は撮像素子104の直上に形成される。いくつかの実施形態において、前記複数の凹部310は、図14に関して説明したように、パターニングプロセスにより形成されてよい。
【0089】
図25の断面図2500に示すように、1つ以上の吸収強化層312が基板102の第2の側102bに沿って形成される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の吸収強化層312は、基板102の第2の側102bに沿って形成された第1吸収強化層314と、第1吸収強化層314の上方に形成された第2吸収強化層316とを含んでよい。第1吸収強化層314は、基板102の第2の側102bをライニングする。いくつかの実施形態において、第1の吸収強化層314は高誘電率誘電体を含んでよく、第2吸収強化層316は誘電体材料(例えば酸化物)を含んでよい。第1誘電体層1502が1つ以上の吸収強化層312の上方に形成される。
【0090】
図26の断面図2600に示すように、1つ以上のトレンチ112が基板102の第2の側102b内に形成される。前記1つ以上のトレンチ112は、撮像素子104の両側で画素領域105の両側に沿って基板102の第2の側102bから基板102内に延伸する。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は1つ以上のゲート構造302の直上に形成される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は基板102の第2の側102bを選択的にエッチングすることにより形成されてよい。第2誘電体層1602が、基板102の第2の側102b上、及び前記1つ以上のトレンチ112内に形成される。第2誘電体層1602は、前記1つ以上のトレンチ112を定義する基板102の側壁と、第1誘電体層1502とゲート誘電体406の水平に延伸する表面とをコンフォーマルにライニングするよう形成されてよい。
【0091】
図27の断面図2700に示すように、第2誘電体層1602は、水平表面から第2誘電体層1602の一部を除去するため、1つ以上のエッチャント2702(例えばドライエッチャント)に露出される。水平表面から第2誘電体層1602の一部を除去することは、前記1つ以上のトレンチ112を形成する基板102の側壁に沿った第2誘電体層1602の一部を残す。
【0092】
図28の断面図2800に示すように、導電性コア114が第2誘電体層1602の側壁間で前記1つ以上のトレンチ112内に形成される。導電性コア114は、ILD構造106内の1つ以上の相互接続108に電気的に連結されるよう形成される。いくつかの実施形態において、導電性コア114は前記1つ以上のトレンチ112内に導電性材料を形成することにより形成されてよい。続いて、第1誘電体層1502と第2誘電体層1602の上方の導電性材料の一部を除去するため、平坦化プロセス(例えば化学機械平坦化プロセス)が実行される。
【0093】
図29の断面図2900に示すように、第3誘電体層1802が、第1誘電体層1502、第2誘電体層1602、及び導電性コア114の上に形成される。グリッド構造116が第3誘電体層1802上に形成される。グリッド構造116は、導電性コア114の直上に形成された金属を含んでよい。いくつかの実施形態において、グリッド構造116は、堆積プロセス及び/又はめっきプロセスと、それに続くエッチングプロセスにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、導電性シールド318が画素領域の外側で第3誘電体層1802上に形成されてよい。いくつかの実施形態において、導電性シールド318はグリッド構造116と同時に形成されてよい。第4誘電体層1902が、グリッド構造116及び/又は導電性シールド318の上方に形成される。
【0094】
図30の断面図3000に示すように、ILD構造106が第2ICダイ804に接合される。第2ICダイ804は、第2基板806内に設けられた1つ以上の半導体デバイス808を含む。1つ以上の第2相互接続812が、第2基板806上の第2ILD構造810内に配置される。ILD構造106は、ハイブリッド接合界面に沿って第2ILD構造810に接合される。ILD構造106を第2ICダイ804に接合した後、カラーフィルタ118が誘電体構造110上に形成されてよく、続いてマイクロレンズ120がカラーフィルタ118上に形成されてよい。
【0095】
図31~39は、導電性コアを持つBTI構造を有するイメージセンサICを含む多次元集積チップを形成する方法のいくつかの追加的な実施形態を表す。図31~39が方法に関連して説明されるとはいえ、図31~39に開示される構造はそのような方法に限定されず、代わりに該方法とは独立した構造として独立していることを理解されたい。
【0096】
図31の断面図3100に示すように、基板102が提供される。撮像素子104が基板102の画素領域105内に形成される。いくつかの実施形態において、撮像素子104は、基板102の第1の側102a内に1つ以上のドーパント種を注入することにより形成されたフォトダイオードを含んでよい。
【0097】
図32の断面図3200に示すように、1つ以上の相互接続108が、基板の第1の側102a上に形成されたILD構造106内に形成される。ILD構造106は複数の積層されたILD層を含み、前記1つ以上の相互接続108は導電線と導電性ビアの交互の層を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上の相互接続108は、ダマシンプロセス(例えば、シングルダマシンプロセス又はデュアルダマシンプロセス)を用いて形成されてよい。
【0098】
図33の断面図3300に示すように、複数の凹部310が基板102の第2の側102b内に形成される。いくつかの実施形態において、前記複数の凹部310は、図14に関して説明したように、パターニングプロセスにより形成されてよい。
【0099】
図34の断面図3400に示すように、1つ以上の吸収強化層312が基板102の第2の側102bに沿って形成される。いくつかの実施形態において、前記1つ以上の吸収強化層312は、基板102の第2の側102bに沿って形成された第1吸収強化層314と、第1吸収強化層314の上方に形成された第2吸収強化層316とを含んでよい。第1吸収強化層314は、基板102の第2の側102bをライニングする。いくつかの実施形態において、第1の吸収強化層314は高誘電率誘電体を含んでよく、第2吸収強化層316は誘電体材料を含んでよい。第1誘電体層1502が前記1つ以上の吸収強化層312の上方に形成される。
【0100】
図35の断面図3500に示すように、1つ以上のトレンチ112が基板102の第2の側102b内に形成される。前記1つ以上のトレンチ112は、撮像素子104の両側で画素領域105の両側に沿って、基板102の第2の側102bから基板102内に延伸する。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のトレンチ112は基板102の第2の側102bを選択的にエッチングすることにより形成されてよい。第2誘電体層1602が、基板102の第2の側102b上、及び前記1つ以上のトレンチ112内に形成される。第2誘電体層1602は、基板102の側壁と、第1誘電体層1502とゲート誘電体406の水平に延伸する表面とをコンフォーマルにライニングするよう形成されてよい。
【0101】
図36の断面図3600に示すように、第2誘電体層1602は、水平表面から第2誘電体層1602の一部を除去するため、1つ以上のエッチャント(例えばドライエッチャント)に露出される。水平表面から第2誘電体層1602の一部を除去することは、前記1つ以上のトレンチ112を形成する基板102の側壁に沿った第2誘電体層1602の一部を残す。
【0102】
図37の断面図3700に示すように、導電性コア114が第2誘電体層1602の側壁間で前記1つ以上のトレンチ112内に形成される。いくつかの実施形態において、導電性コア114は前記1つ以上のトレンチ112内に導電性材料を形成することにより形成されてよい。続いて、第1誘電体層1502と第2誘電体層1602の上方の導電性材料の一部を除去するため、平坦化プロセス(例えば化学機械平坦化プロセス)が実行される。
【0103】
図38の断面図3800に示すように、第3誘電体層1802が、第1誘電体層1502、第2誘電体層1602、及び導電性コア114の上に形成される。グリッド構造116が第3誘電体層1802上に形成される。グリッド構造116は、導電性コア114の直上に形成された金属を含んでよい。いくつかの実施形態において、グリッド構造116は、堆積プロセス及び/又はめっきプロセスと、それに続くエッチングプロセスにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、導電性シールド318が画素領域の外側で第3誘電体層1802上に形成されてよい。いくつかの実施形態において、導電性シールド318はグリッド構造116と同時に形成されてよい。第4誘電体層1902が、グリッド構造116及び/又は導電性シールド318の上方に形成される。
【0104】
図39の断面図3900に示すように、ILD構造106が第2ICダイ804に接合される。第2ICダイ804は、第2基板806内に設けられた1つ以上の半導体デバイス808を含む。1つ以上の第2相互接続812が、第2基板806上の第2ILD構造810内に配置される。ILD構造106は、ハイブリッド接合界面に沿って第2ILD構造810に接合される。ILD構造106を第2ICダイ804に接合した後、カラーフィルタ118が誘電体構造110上に形成されてよく、続いてマイクロレンズ120がカラーフィルタ118上に形成されてよい。
【0105】
図40は、導電性コアを持つBTI構造により囲まれた撮像素子を有するイメージセンサICを形成する方法4000のいくつかの実施形態のフロー図である。
【0106】
方法4000が一連の動作又はイベントととしてここで説明されるとはいえ、そのような動作又はイベントの図示された順序は限定する意味にて解釈されるべきでないことを理解されたい。例えば、ここで図示及び/又は説明されるものとは別に、いくつかの動作は異なる順序で行われてよい、及び/又は、他の動作又はイベントと同時に行われてよい。加えて、ここでの1つ以上の様態又は実施形態を実装するために全ての図示された動作が必要とは限らない。更に、ここで図示される1つ以上の動作は、1つ以上の別の動作及び/又は段階において行なわれてよい。
【0107】
動作4002にて、撮像素子が基板の画素領域内に形成される。図9、21、31は動作4002に対応する様々な実施形態の断面図900、2100、31000を表す。
【0108】
動作4004にて、いくつかの実施形態において、1つ以上のゲート構造が基板の第1の側に沿って画素領域の両側に形成されてよい。図10~11は、動作4004に対応するいくつかの実施形態の断面図1000~1100を表す。図22は、動作4004に対応するいくつかの代替的な実施形態の断面図2200を表す。
【0109】
動作4006にて、1つ以上の相互接続が、基板の第1の側に沿って形成された層間絶縁膜(ILD)構造内に形成される。図12、23、32は、動作4006に対応する様々な実施形態の断面図1200、2300、3200を表す。
【0110】
動作4008にて、撮像素子の上方の吸収強化構造を形成する複数の凹部を形成するため、第1のパターニングプロセスが基板の第2の側に実行される。図13、24、33は、動作4008に対応する様々な実施形態の断面図1300、2400、3300を表す。
【0111】
動作4010にて、画素領域の両側に1つ以上のトレンチを形成するため、第2のパターニングプロセスが基板の第2の側に実行される。図14、25、34は、動作4010に対応する様々な実施形態の断面図1400、2500、3400を表す。
【0112】
動作4012にて、誘電体層が、前記1つ以上のトレンチを形成する基板の側壁に沿って形成される。図15、26、35は、動作4012に対応する様々な実施形態の断面図1500、2600、3500を表す。
【0113】
動作4014にて、水平表面から誘電体層を除去するため、誘電体層がエッチングされる。図16、27、36は、動作4014に対応する様々な実施形態の断面図1600、2700、3600を表す。
【0114】
動作4016にて、導電性コアが前記1つ以上のトレンチ内に形成され、1つ以上のゲート構造及び/又は1つ以上の相互接続と電気的に接触する。図17、28、37は、動作4016に対応する様々な実施形態の断面図1700、2800、3700を表す。
【0115】
従って、いくつかの実施形態において、本開示は、基板中のトレンチ内に配置されて導電性コアを有する裏側ディープトレンチアイソレーション構造を含むイメージセンサ集積チップ(IC)に関する。導電性コアは、トレンチを定義する基板の側壁内の欠陥をパッシベートするため導電性コアにバイアス電圧を印加するよう構成されたバイアス源に電気的に連結される。
【0116】
いくつかの実施形態において、本開示は、基板の第1の側上の層間絶縁膜(ILD)構造内に配置された1つ以上の相互接続と、基板内に設けられた撮像素子と、1つ以上のトレンチを形成する基板の側壁上に配置された誘電体構造と、前記1つ以上のトレンチ内に配置されて、誘電体構造により基板から横方向に分離された導電性コアとを含むイメージセンサ集積チップ(IC)に関するものであり、基板の側壁は、撮像素子の両側で基板の第2の側から基板内に延伸する前記1つ以上のトレンチを形成し、導電性コアは前記1つ以上の相互接続に電気的に連結する。いくつかの実施形態において、イメージセンサICは、基板の第1の側に沿って配置された1つ以上のゲート構造を更に含み、前記導電性コアは前記1つ以上のゲート構造に接触する。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のゲート構造は、直接に基板の追加的な側壁間にある。いくつかの実施形態において、前記導電性コアは、ILD構造とは反対側を向く前記1つ以上のゲート構造の表面に物理的に接触する。いくつかの実施形態において、前記導電性コアは、前記1つ以上の相互接続に物理的に接触するため、基板の第1の側から外へ垂直に突出する。いくつかの実施形態において、イメージセンサICは、前記1つ以上の相互接続により前記導電性コアに結合されたバイアス源を更に含み、前記バイアス源は前記導電性コアにバイアス電圧を選択的に印加するよう構成される。いくつかの実施形態において、前記導電性コアは、ILD構造を向いて前記1つ以上のトレンチ内にある誘電体構造の底部を超えて垂直に延伸する。いくつかの実施形態において、前記導電性コアは、ILD構造とは反対側を向く基板の上面を超えて外へ垂直に突出する。いくつかの実施形態において、イメージセンサICは、前記導電性コアの直上に配置されたグリッド構造を更に含み、前記誘電体構造は前記導電性コアの頂部と前記グリッド構造の底部との間に配置される。
【0117】
他の実施形態において、本開示は、基板の第1の側上のILD構造内に配置された1つ以上の相互接続と、基板内に設けられた撮像素子と、撮像素子の両側で基板の第2の側から基板内に延伸し、前記1つ以上の相互接続に電気的に連結された導電性コアと、前記1つ以上の相互接続により前記導電性コアに結合され、導電性コアにバイアス電圧を選択的に印加するよう構成されたバイアス源とを含むイメージセンサ集積チップ(IC)も関するものである。いくつかの実施形態において、前記導電性コアは、基板内から、ゼロでない距離で基板の第2の側を超えて連続して延伸する。いくつかの実施形態において、基板は、基板の第2の側内の1つ以上の三角形状キャビティを定義する複数の角度付けられた側壁を更に含み、前記1つ以上の三角形状キャビティは、垂直に撮像素子の直上にあり、横方向に導電性コアの側壁間にある。いくつかの実施形態において、イメージセンサICは、基板の第1の側に沿って配置されて前記1つ以上の相互接続に電気的に連結された1つ以上のゲート構造を更に含み、前記導電性コアは前記1つ以上のゲート構造内に延伸する。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のゲート構造は、ゲート電極と、基板からゲート電極を分離するゲート誘電体とを含み、前記導電性コアは、ゲート電極に物理的に接触するためゲート誘電体を貫通する。いくつかの実施形態において、前記導電性コアは、上面視において閉じた連続ループにて撮像素子を包囲する。いくつかの実施形態において、イメージセンサICは、基板の第2の側に沿って配置された1つ以上の吸収強化層を更に含み、基板は撮像素子の直上にある角度付けられた側壁を有し、前記1つ以上の吸収強化層は角度付けられた側壁をライニングし、前記導電性コアは基板の側壁により定義された1つ以上のトレンチ内に配置され、前記1つ以上の吸収強化層は全体的に前記1つ以上のトレンチの外側にある。
【0118】
更に他の実施形態において、本開示はイメージセンサ集積チップ(IC)を形成する方法に関するものであり、基板内に撮像素子を形成することと、基板の第1の側に沿って形成されたILD構造内に1つ以上の相互接続を形成することと、撮像素子の両側に沿って基板の第2の側内に延伸する1つ以上のトレンチを形成することと、前記1つ以上のトレンチを形成する基板の側壁に沿って誘電体層を形成することと、1つ以上のトレンチ内に導電性コアを形成することとを含み、前記導電性コアは、前記1つ以上の相互接続と電気的に連結するため、前記1つ以上のトレンチ内から延伸する。いくつかの実施形態において、前記イメージセンサ集積チップの形成方法は、基板の第2の側に沿って、そして前記1つ以上のトレンチを形成する基板の側壁に沿って、前記誘電体層を形成することと、水平表面から前記誘電体層を除去するため前記誘電体層をエッチングすることと、前記誘電体層をエッチングした後に前記導電性コアを形成することとを更に含む。いくつかの実施形態において、前記イメージセンサ集積チップの形成方法は、基板の第1の側に沿って像素子の両側に1つ以上のゲート構造を形成することと、基板を貫通して前記1つ以上のゲート構造を露出するよう1つ以上のトレンチを形成することと、前記1つ以上のゲート構造の上方に前記誘電体層を形成することと、前記誘電体層を貫通して前記1つ以上のゲート構造に接触するよう前記導電性コアを形成することとを含む。いくつかの実施形態において、前記導電性コアは、基板の第2の側の上方へ、基板の第2の側から外へゼロでない距離で突出する。
【0119】
上記は、当業者が本開示の態様をより好ましく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、ここで紹介した実施形態と同一の目的を実行するため、及び/又は同一の利点を達成するため、他の処理及び構造を設計又は改変するための基礎として、本開示を容易に用いることができることを理解すべきである。当業者はまた、そのような均等な構造は本開示の精神及び範囲から逸脱せず、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく様々な改変、置き換え、及び変更を行うことができることを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本開示のイメージセンサ集積チップ(IC)及びイメージセンサICを形成する方法は、CMOSイメージセンサを含む様々な電子デバイスに適用することができる。
【符号の説明】
【0121】
100、300、400、600、700:イメージセンサIC
102:基板
102a:102の第1の側
102b:102の第2の側
104:撮像素子
105:画素領域
106:ILD構造
108:相互接続
110:誘電体構造
111:隔離構造
112:トレンチ
114:導電性コア
115:ゼロでない距離
116:グリッド構造
118:カラーフィルタ
120:マイクロレンズ
122:バイアス源
124:入射放射線
200:上面図
202:第1の方向
204:第2の方向
302:ゲート構造
304、404:ゲート電極
306、406:ゲート誘電体
308:コンタクトエッチストップ層(CESL)
310:凹部
311、602:距離
312:吸収強化層
314:第1吸収強化層
316:第2吸収強化層
318:導電性シールド
320:ディボット
402:凹型ゲート構造
402a:402の第1セグメント
402b:402の第2セグメント
404s:凹型の404の表面
404s:凹型の404の第1の表面
404s:凹型の404の第2の表面
408:ゲート凹部
410:第1の距離
500、506、604、608、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3100、3200、3300、3400、3500、3600、3700、3800、3900:断面図
502:第1の距離
504:第2の距離
508:第1の距離
510:第2の距離
512:第3の距離
606:相互接続ビア
610:相互接続線
800、814、818:多次元集積チップ構造
802、816、820:第1集積チップ(IC)ダイ
804:第2ICダイ
806:第2基板
808:半導体デバイス
810:第2ILD構造
812:第2相互接続
902:第1のエッチャント
904:第1マスク
1002:ゲート誘電体層
1402:第2マスク
1404:第2のエッチャント
1502:第1誘電体層
1602:第2誘電体層
1702:第4のエッチャント
1802:第3誘電体層
1902:第4誘電体層
2702:エッチャント
4000:方法
4002、4004、4006、4008、4010、4012、4014、4016:動作

図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図8C
図9
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