(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】画像読取装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241128BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20241128BHJP
B65H 5/36 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
H04N1/00 567Q
G03G21/16 104
B65H5/36
(21)【出願番号】P 2020208517
(22)【出願日】2020-12-16
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】檜垣 秀人
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-016804(JP,A)
【文献】特開平09-068910(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 1/04- 1/207
G03G 21/16
B65H 5/36- 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の原稿画像を読み取る画像読取手段を備え、
原稿画像読み取り後の原稿を、画像形成装置の排出された記録材をスタックする記録材スタック部へ排出する画像読取装置において、
前記原稿を排出する原稿排出口が、前記画像形成装置の記録材を排出する記録材排出口よりも上方に位置し、
上下方向において、前記記録材排出口と前記原稿排出口との間に設けられ、前記原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出した延設部材を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像読取装置において、
前記延設部材は、前記原稿排出口から排出された前記原稿をガイドするガイド部を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像読取装置において、
前記ガイド部は、前記原稿の排出方向
が水平方向となるように、前記原稿をガイドすることを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の画像読取装置において、
前記ガイド部は、前記画像形成装置の前記記録材をスイッチバック搬送するためのスイッチバック搬送経路に前記原稿排出口から排出された前記原稿が進入しないように、前記原稿をガイドすることを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
原稿の原稿画像を読み取る画像読取手段を備え、
前記原稿を、画像形成装置の排出された記録材をスタックする記録材スタック部へ排出する画像読取装置において、
前記原稿を排出する原稿排出口が、前記画像形成装置の記録材を排出する記録材排出口よりも上方に位置し、かつ、前記記録材排出口よりも記録材排出方向上流側に位置することを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1乃至5いずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記原稿排出口から排出された前記原稿をスタックするスタック位置と、前記スタック位置から退避した退避位置との間を移動可能に設けられ、前記スタック位置で前記原稿排出口から排出された原稿をスタックする原稿スタック部材を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
画像読取装置と、
記録材上に画像を形成する画像形成手段とを備えた画像形成装置であって、
前記画像読取装置として、請求項1乃至6のいずれか一項の画像読取装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
原稿の原稿画像を読み取る画像読取手段を有する画像読取装置を備え、
記録材排出口から排出された記録材をスタックする記録材スタック部に原稿画像読み取り後の原稿を排出する画像形成装置において、
前記原稿を排出する原稿排出口が、前記記録材排出口よりも上方に位置し、
上下方向において、前記記録材排出口と前記原稿排出口との間に設けられ、前記原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出した延設部材を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
原稿の原稿画像を読み取る画像読取手段を有する画像読取装置を備え、
記録材排出口から排出された記録材をスタックする記録材スタック部に原稿画像読み取り後の原稿を排出する画像形成装置において、
前記原稿を排出する原稿排出口が、前記記録材排出口よりも上方に位置し、
上下方向において、前記記録材排出口と前記原稿排出口との間に設けられ、前記原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出して、前記原稿排出口から排出された原稿をガイドするガイド部材を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
原稿の原稿画像を読み取る画像読取手段を有する画像読取装置を備え、
記録材排出口から排出された記録材をスタックする記録材スタック部に原稿画像読み取り後の原稿を排出する画像形成装置において、
記録材の両面に画像を形成するときは、前記記録材排出口から所定量、片面に画像形成された記録材を排出した後、スイッチバックして再度装置内へ搬送するように記録材の搬送を制御する制御手段を備え、
前記原稿を排出する原稿排出口が、前記記録材排出口よりも上方に位置し、
上下方向において、前記記録材排出口と前記原稿排出口との間に設けられ、前記原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出して、前記原稿排出口から排出された前記原稿が、記録材のスイッチバック搬送経路へ進入するのを防止する進入防止部材を有することを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、原稿の原稿画像を読み取る画像読取手段を備え、原稿画像読み取り後の原稿を、画像形成装置の排出された記録材をスタックする記録材スタック部へ排出する画像読取装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、上記画像読取装置として、画像形成装置の記録材を排出する記録材排出口よりも上方に位置する原稿排出口から原稿画像読み取り後の原稿を記録材排出部へ排出するものが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、読取不良が発生するおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、原稿の原稿画像を読み取る画像読取手段を備え、原稿画像読み取り後の原稿を、画像形成装置の排出された記録材をスタックする記録材スタック部へ排出する画像読取装置において、前記原稿を排出する原稿排出口が、前記画像形成装置の記録材を排出する記録材排出口よりも上方に位置し、上下方向において、前記記録材排出口と前記原稿排出口との間に設けられ、前記原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出した延設部材を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、読取不良の発生を良好に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る画像形成装置を示す概略模式図。
【
図2】同画像形成装置を用いた画像形成システムの要部構成ブロック。
【
図3】二つ目の課題を説明する画像形成装置の要部拡大図。
【
図4】三つ目の課題を説明する画像形成装置の要部拡大図。
【
図6】本実施形態における原稿の排出について説明する図。
【
図7】本実施形態における原稿排出口から排出された原稿の経路と、スイッチバック搬送される用紙の経路との関係を示す図。
【
図8】原稿スタック部材たる原稿トレイを設けた例を示す画像形成装置の上部斜視図。
【
図9】原稿トレイをスタック位置に位置させた状態を示す概略図。
【
図10】原稿トレイを退避位置に位置させた状態を示す概略図。
【
図11】原稿排出口を用紙排出口よりも排出方向上流側に配置した実施例を示す要部拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置を例に挙げて説明する。
【0009】
まず、実施形態に係る画像形成装置の基本的な構成について説明する。
図1は、実施形態に係る画像形成装置100を示す概略模式図である。
同図において、画像形成装置100の上部には、画像読取装置としての原稿読取部13が設けられている。
【0010】
画像形成装置100は、潜像担持体としての感光体6を有する作像部7、装置本体に対して着脱可能に構成された給紙カセット1などを備えている。給紙カセットは、複数の記録材たる用紙Sを用紙束の状態で収容している。
【0011】
作像部7は、帯電装置、潜像書込装置、現像装置、クリーニング装置などを有しており、これら装置は、感光体の周囲に配設され、公知の方式で、感光体上にトナー像を形成する。感光体6上に形成されたトナー像は、感光体6の回転に伴って、感光体6と、転写手段たる転写ローラ8とが当接する転写ニップに進入する。転写ローラ8には、感光体6の潜像電位とは逆極性の帯電バイアスが印加されており、これにより、転写ニップ内には転写電界が形成されている。
【0012】
給紙カセット1内の用紙Sは、本体給紙ローラ2の回転駆動によってカセット内から給紙路21へ送り出される。給紙路21の末端付近には、レジストローラ対5が配設されている。レジストローラ対5の搬送方向上流側に、用紙Sを検知するレジストセンサ11が配置されている。レジストセンサ11の用紙検知結果に基づいて、イニシャル動作や装置異常停止解除時の残シートの確認動作などが行われる。
【0013】
給紙路21へ送り出された用紙Sは、停止中のレジストローラ対5のニップに先端を突き当てた状態で搬送が一時中止される。その突き当ての際、用紙Sのスキューが補正される。
【0014】
用紙Sは、このレジストローラ対のレジストニップに先端を突き当てた状態で搬送が一時中止される。その突き当ての際、用紙Sのスキューが補正される。レジストローラ対43は、用紙Sを転写ニップで感光体6の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで回転駆動を開始し、用紙Sを転写ニップに向けて送り出す。
【0015】
画像形成装置100は、手差しトレイ3、手差し給紙ローラ4などを備えた手差し給送部としての手差し給紙部が設けられている。この手差し給紙部の手差しトレイ3に手差しされた用紙Sは、手差し給紙ローラ4の回転駆動によって手差しトレイ3から給紙路21へ送り出される。その後、手差しトレイ3から給紙路21へ送り出された用紙Sは、給紙カセット1から送り出される用紙Sと同様に、レジストローラ対5を経た後に転写ニップに送られる。
【0016】
レジストローラ対5は、用紙を転写ニップ内で感光体6上のトナー像に重ね合わせうるタイミングで転写ニップに向けて送り出す。転写ニップでトナー像に密着せしめられた用紙には、転写電界やニップ圧の作用により、感光体6上のトナー像が転写される。
【0017】
感光体6と転写ローラ8とが当接する転写ニップを通過した用紙Sは、定着装置9に送られる。定着装置9は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ9aと、これに向けて押圧される加圧ローラ9bとの当接によって定着ニップを形成している。定着ニップに挟み込まれた用紙Sの表面には、加熱や加圧の作用によってトナー像が定着せしめられる。その後、定着装置9を通過した用紙Sは、排紙路26を経た後、排紙ローラ対23の排紙ニップに挟み込まれる。
【0018】
本画像形成装置100は、用紙の片面だけに画像を形成する片面モードと、用紙の良縁に画像を形成する両面モードとを切り替えて実行することができる。片面モードの場合や、両面モードであって既に用紙の両面に画像を形成している場合には、排紙ローラ対23が正転駆動を続けることで、排紙路26内の用紙を用紙排出口18から機外に排出する。排出された用紙は、装置本体の上面に設けられた記録材スタック部たるスタック部19にスタックされる。
【0019】
一方、両面モードであって、且つ用紙Sの片面だけにしか画像を形成していない場合には、用紙Sの後端が、排紙路26と反転再送路10との分岐部を抜けた後の所定タイミングで、排紙ローラ対23が逆転駆動される。このとき、排紙路26と反転再送路10との分岐部に配設された切換爪24が作動して、定着装置9からの搬送路を塞ぐとともに反転再送路10の入口を開く。用紙排出口18から所定量飛び出した用紙Sは、排紙ローラ対23の逆転駆動によって逆戻りを開始し、反転再送路10内に送り込まれる。そして、用紙Sは、反転再送路10内で上下を反転せしめられながら搬送された後、レジストローラ対5のレジストニップに再送される。その後、転写ニップでもう一方の面にもトナー像が転写された後、定着装置9を経て排紙ローラ対23により用紙排出口18から機外に排出される。
【0020】
画像形成装置100の上部に配設された原稿読取部13は、原稿画像が読み取られる原稿Gをセットする原稿トレイ14が設けられている。原稿トレイ14は、スタック部19側とは反対側の側面の上部に設けられている。原稿読取部13は、原稿の画像を読み取る画像読取部16を有している。画像読取部16は、原稿の第一面の原稿画像を読み取る画像読取手段としての第一画像読取センサ16aと、原稿の第一面とは反対側の面である第二面の原稿画像を読み取る画像読取手段としての第二画像読取センサ16bとを有している。
【0021】
原稿搬送路25は、搬送方向下流側が下方に位置するように水平方向に対して傾斜したストレート搬送路となっている。原稿搬送路25を、ストレース搬送するとすることで、原稿搬送路25を短くすることができ、原稿読取部13の小型化を図ることができる。また、原稿搬送路25を水平方向に対して傾斜させることで、水平方向に平行な場合に比べて、原稿読取部13の水平方向長さを短くすることができ、原稿読取部13の小型化を図ることができる。
【0022】
原稿トレイ14にセットされた原稿Gは、原稿搬送ローラ対15aにより画像読取部16へ向けて搬送される。そして、第一画像読取センサ16aにより原稿の第一面の原稿画像が読み取られ、第二画像読取センサ16bにより原稿の第二面の原稿画像が読み取られる。各画像読取センサ16a,16bにより原稿画像が読み取られた原稿は、原稿排紙ローラ対15bにより用紙排出口18よりも上方に設けられた原稿排出口17から排出される。原稿排出口17から排出された原稿は、スタック部19にスタックされる。
【0023】
図2は、本画像形成装置100を用いた画像形成システム200の要部構成ブロックである。
この画像形成システム200は、画像形成装置100と、データベース210と、PC(パーソナルコンピュータ)230等を備えており、画像形成装置100とデータベース210とPC230とは、ネットワーク220に接続されている。ネットワーク220は、LAN(Local Area Network)またはグローバルネットワーク、近距離無線通信等である。画像形成装置100の制御部110は、CPU,ROM,RAM等を含み、CPUがRAMと協働してROMに記憶されているプログラムを実行することで、所定の動作を実行する。
【0024】
本実施形態では、制御部110は、原稿読取部13が読み取った原稿画像から必要情報(デジタルデータ)を抽出する。次に、制御部110は、通信部20を制御してデータベース210からネットワーク220を介して必要情報に対応する所定のデータを取得したり、必要情報をデータベース210に保存したりする。そして、制御部110は、データベース210から取得した所定のデータに基づいて、原稿画像に対応する情報を印刷する。なお、必要情報の抽出としては、例えば、原稿画像に記された文字を文字認識して取得したり、バーコードやQRコード(登録商標)などのコード画像から取得したりする。
【0025】
以下、画像形成システムの具体的な一例を挙げて説明する。
[調剤薬局窓口業務の例]
まず、原稿として処方箋を原稿トレイ14にセットして、処方箋に記録されている情報の読み取りが原稿読取部13で行われる。情報が読み取られた処方箋は、スタック部19にスタックされる。制御部110は、文字認識により、処方箋の読取画像から必要情報としての氏名等の個人情報、処方薬等の投薬情報などのデジタルデータを抽出する。
【0026】
次に、制御部110は、データベース210から、抽出した個人情報に対応する薬歴情報リスト、抽出した投薬情報に対応する副作用情報や処方薬の値段などを取得する。次に、制御部110は、データベース210から取得した情報に基づいて、薬歴情報リスト、薬袋、お薬手帳ラベル、副作用などの情報が記載された説明書、領収書等を印刷する。印刷された薬歴情報リスト、薬袋、お薬手帳ラベル、副作用などの情報が記載された説明書、領収書等は、スタック部19にスタックされている処方箋の上に排出される。
【0027】
このように、原稿読取部で読み取った処方箋と、この処方箋に記載された情報に対応する印刷物とが、同じスタック部19に排出される。これにより、処方薬と処方箋に記載された情報に対応する印刷物とを一括でスタック部19から取り出すことが可能となり、処方箋と処方箋に記載された情報に対応する印刷物とが別々にスタックされるものに比べて、書類まとめ作業を簡素化することができる。また、例えば、処方箋が、他の人の書類に紛れるなどのミス等が生じるのを抑制することができる。これにより、窓口作業の煩雑性の改善を、この画像形成装置100一台で図ることができる。また、原稿読取装置と画像形成装置とをそれぞれ設けるものに比べて、装置の占有スペースを低減することができ、店舗の窓口という限られたスペースを有効活用することができる。
【0028】
また、制御部110は、取得した個人情報に対応する薬歴情報リスト、取得した投薬情報に対応する副作用情報から処方の訂正や提案が有るか否かを判断する判断部を設けてもよい。この判断部で、処方の訂正や提案が有ると判断したときは、処方した医師のPC230に必要なデータを自動で送信するようにしてもよい。
【0029】
[教育現場(学校・学習塾)での例]
原稿としてテストの回答用紙を原稿トレイ14にセットして、回答用紙に記録されている情報が原稿読取部13によって読み取られる。制御部110は、文字認識により、必要情報として手書き部の回答をデジタルデータとして抽出する。次に、制御部110は、抽出した手書き部の回答と、データベース210に記憶されている回答案に基づいて採点処理を行い、結果を記録紙に印刷し、スタック部19にスタックされている回答用紙の上に排出される。
【0030】
このように、読み取った回答用紙と、印刷した採点結果とを同じスタック部19に排出するため、回答用紙と採点結果とを一括でスタック部19から取り出すことが可能となる。これにより、回答用紙と採点結果とが別々にスタックされるものに比べて、回答用紙または採点結果の取り忘れを抑制できる。また、テストの回答用紙を原稿トレイ14にセットして装置のスタートボタンを押すと、採点結果が印刷され、自己採点が行われるため、生徒自身で容易に自主学習を行うことができる。また、テストの回答用紙を原稿トレイ14にセットして装置のスタートボタンを押すという簡単な操作であるため、小学生などの機器に不慣れな生徒でも、容易に自己採点を行うことができる。
【0031】
また、制御部110は、採点処理結果を、データベース210に保存する。このように、採点処理結果を、データベース210に保存することで、データベース210に保存された採点処理結果に基づいて、不得意項目を抽出し、新たな問題集を作成し、印刷することで次の学習/習熟度UPを図ることが可能となる。また、このデータベース210に保存された採点処理結果を、教員、保護者等のPC230に電子データとして送信することも可能となり、生徒の学習状態の把握も可能になる。また、作成された問題集の回答→採点処理→採点処理結果から新たな問題集を作成というサイクルを繰り返すことで、生徒自身で自主学習のサイクルを回すことが出来き、昨今の教育現場での人手不足の解消に繋がることにもなる。
【0032】
このように、原稿読取部13で読み取った原稿と、画像形成装置で印刷を行った用紙とを共通のスタック部にスタックさせることで、読み取った画像、または、読み取った画像に基づいて印刷された印刷物の取り忘れを抑制できる。また、様々な業務の効率化に役立てることができる。
【0033】
また、本実施形態の画像形成装置は、原稿読取部13で読み取った画像を複写することもできる。原稿の複写時においても、原稿と複写紙とが同一のスタック部19にスタックされるため、原稿と複写紙とを一括で装置から取り出すことができ、原稿と複写紙の一方の取り忘れを防止できる。
【0034】
原稿読取部13で読み取った原稿と、画像形成装置で印刷を行った用紙とを共通のスタック部にスタックさせることで、以下の3つの課題が発生した。
【0035】
まず、一つ目の課題について説明する。
用紙は吸湿性があるため、定着装置9により用紙が加熱されることで定着装置9を通過した用紙からは、水蒸気が発生する。画像形成装置内の用紙からの水蒸気は、排紙路26を通って用紙排出口18から機外へ排出される。この機外へ排出された水蒸気が上昇し、用紙排出口18の真上にある原稿排出口17から原稿読取部13内に進入する。
【0036】
この原稿排出口17から原稿読取部13内に進入した水蒸気により、画像読取センサ16a,16bと原稿との間に配設されたコンタクトガラス、および、各画像読取センサ16a,16bのレンズなどが曇る場合がある。コンタクトガラス、および、レンズが水蒸気により曇ることで、正しく原稿の画像を読み取ることができず、読み取り不良が発生するおそれがある。これが一つ目の課題である。
【0037】
この一つ目の課題は、原稿排出口17が用紙排出口18よりも排出方向下流側にある場合でも発生する。この場合は、用紙排出口18から排出された水蒸気は、原稿読取部13の下面に沿って用紙排出方向へ移動する。そして、原稿読取部13下面の用紙排出方向側端部に到達した水蒸気が、原稿排出口17が形成された側面に沿って移動し、原稿排出口から原稿読取部13内に進入する。その結果、上述同様に進入した水蒸気でコンタクトガラス、および、レンズが曇り、読み取り不良が発生するおそれがある。
【0038】
次に、二つ目の課題について説明する。
図3は、二つ目の課題を説明する画像形成装置の要部拡大図である。
上述したように、原稿読取部13の小型化のため、原稿搬送路25を搬送方向下流側が下方に位置するように水平方向に対して傾斜したストレート搬送路としている。そのため、
図3に示すように、原稿排出口17から排出される原稿の水平方向に対する排出角度θ1が大きい。また、原稿排出口17は、用紙排出口18よりも上方にあるため、スタック部19との距離が遠い。そのため、図中破線H1に示すように、原稿排出口から排出された原稿は排出途中で自重により曲がりながら排出される。その結果、原稿のスタック部19への進入角度α(原稿先端のスタック部19との接触角度)が、90°近くとなる。その結果、スタック部19上で丸まりながら排出され、スタック部19上で表裏反転するなどのスタック不良が発生するおそれがある。これが二つ目の課題である。
【0039】
次に、三つ目の課題について説明する。
図4は、三つ目の課題を説明する画像形成装置の要部拡大図である。
上述したように、用紙の両面に画像を印刷するときは、片面に画像が印刷された用紙は、用紙排出口18から所定量排出された後、スイッチバック搬送され再び、装置内に搬送される。原稿は、図中破線で示す機外でスイッチバック搬送される用紙のスイッチバック搬送経路H2と交差するように原稿排出口17から排出される(原稿がスイッチバック搬送経路H2に進入する)。そのため、用紙がスイッチバック搬送中に、原稿が原稿排出口17から排出されると、原稿の先端が、用紙とともに用紙排出口18へと引き込まれ、用紙ジャムが発生するおそれがある。また、原稿の排出中にスイッチバックされる用紙が、用紙排出口18から排出されると、排出中の原稿に用紙の搬送が邪魔されてしまう。その結果、用紙ジャムが発生するおそれがある。これが三つ目の課題である。
【0040】
本実施形態では、これら3つの課題を解決するために、上下方向において、用紙排出口18と原稿排出口17との間に、原稿排出口17よりも原稿排出方向に延び出した延設部材を設けた。以下、本実施形態の特徴部について、図面を用いて説明する。
【0041】
図5は、本実施形態の画像形成装置の上部斜視図である。
図5に示すように、原稿読取部13の原稿排出口17の真下に延設部材22が取り付けられている。延設部材22の幅方向長さは、原稿排出口17よりも若干短い。また、延設部材22の幅方向中央には、原稿排出口17から排出された原稿をガイドするガイド部22aが設けられている。このように、延設部材22の中央のみをガイド部として延設させることで、延設部材の全体をガイド部として延設させる場合に比べて、延設部材22がスタック部19を覆う面積を最小限に抑えることができる。これにより、スタック部19にスタックされた用紙および原稿を取り出すときに延設部材22が邪魔になるのを抑制することができる。なお、原稿読取部13に取り付けるのに代え、画像形成装置本体に延設部材22を取り付けてもよい。
【0042】
また、ガイド部22aには、原稿の排出方向に延びるリブが複数設けられている。これにより、ガイド部22aと原稿との接触面積を減らすことができ、原稿をスムーズにスタック部19へガイドすることができる。これにより、原稿の後端がガイド部22aに残るのを抑制でき、良好に原稿をスタック部19にスタックさせることができる。
【0043】
本実施形態では、用紙排出口18と原稿排出口17との間を仕切るように延設部材22を設けることで、用紙排出口18から排出された水蒸気は、延設部材22にぶつかる。この延設部材22にぶつかった水蒸気は、延設部材22に沿って用紙排出方向へ移動し、延設部材22の先端を回り込んで上昇する。その結果、水蒸気は、原稿排出口17から排出方向に離れた位置で上昇するため、水蒸気が原稿排出口17へ進入するのを抑制することができる。これにより、コンタクトガラス、および、レンズの曇りを抑制することができ、読み取り不良の発生を抑制できる。
【0044】
なお、本実施形態では、延設部材22の幅が、原稿排出口17よりも短いため、用紙排出口18の幅方向端部付近から排出された水蒸気や、延設部材22の幅方向端部を回り込んできた水蒸気が、原稿排出口17の幅方向端部付近から進入するおそれがある。しかし、延設部材22が無い場合に比べれば、原稿排出口17からの水蒸気の進入は、十分抑制されるため、コンタクトガラス、および、レンズの曇りを抑制することができる。
【0045】
延設部材22の幅を、原稿排出口17の幅よりも長くすることで、原稿排出口17の幅方向端部付近からの水蒸気の進入も抑制でき、より一層、コンタクトガラス、および、レンズの曇りを抑制することができ好ましい。
【0046】
なお、延設部材22が、原稿排出口17よりも少しでも排出方向に延び出していれば、延び出していない場合に比べて、原稿排出口17への水蒸気の進入を抑制できる。
【0047】
図6は、本実施形態における原稿の排出について説明する図である。
図6の破線H1に示すように、原稿排出口17から排出された原稿の先端は、延設部材22のガイド部22aに当接する。そして、このガイド部22aにより排出方向を略水平方向に変更された後、原稿は、曲線を描きながら排出方向へ移動し、スタック部19にスタックされる。このように、原稿排出口17から排出された原稿は、ガイド部22aにより略水平方向にガイドされることで、原稿先端のスタック部19への進入角度αが、
図3に示した場合に比べて浅くなる。これにより、スタック部19に接触した原稿の先端は、スタック部19上をスムーズに排出方向へ移動し、スタック部19上で丸まりながら原稿が排出されるのを抑制できる。その結果、スタック部19上で原稿が表裏反転するなどのスタック不良の発生を抑制することができる。
【0048】
図7は、本実施形態における原稿排出口から排出された原稿の経路と、スイッチバック搬送される用紙の経路との関係を示す図である。
図7に示すように、本実施形態では、ガイド部22aにより原稿排出口から排出された原稿は、図中破線で示す用紙のスイッチバック搬送経路H2と交差しないよう(進入しないよう)に、ガイドされ、スタック部19へ排出される。これにより、原稿排出口17から排出された原稿が、スイッチバック搬送中の用紙とともに用紙排出口18へと引き込まれ、用紙ジャムとなるのを防止できる。
【0049】
図8は、原稿スタック部材たる原稿排紙トレイ30を設けた例を示す画像形成装置の上部斜視図である。
図9は、原稿排紙トレイ30をスタック位置に位置させた状態を示す概略図であり、
図10は、原稿排紙トレイ30をスタック位置から退避した退避位置に位置させた状態を示す概略図である。
【0050】
原稿排紙トレイ30は、
図8、
図10に示す退避位置と、
図9に示すスタック位置との間を回動可能に原稿読取部13に取り付けられている。また、原稿排紙トレイ30は、退避位置にあるとき、原稿排出口17から原稿が排出できるように、開口部30aが設けられている。
【0051】
原稿画像が読み取られた原稿と、印刷した用紙とを別々にスタックしたい場合は、
図9に示すように、原稿排紙トレイ30をスタック位置に位置させる。これにより、原稿画像が読み取られた原稿は、原稿排紙トレイ30にスタックされ、原稿画像に基づいて、画像が印刷された用紙は、スタック部19にスタックされる。これにより、原稿と印刷用紙とを別々に取り出すことができ、原稿と印刷用紙との混在を防止できる。
【0052】
一方、原稿画像が読み取られた原稿と、印刷した用紙とをスタック部19にスタックしたい場合は、
図8、
図10に示すように、原稿排紙トレイ30を退避位置に位置させる。これにより、原稿排出口17から排出された原稿は、原稿排紙トレイ30の開口部30aを抜けて、スタック部19にスタックされる。これにより、上述と同様に、原稿画像が読み取られた原稿と印刷用紙とを一括で装置から取り出すことができ、原稿または印刷用紙の取り忘れを防止できる。
【0053】
図11は、原稿排出口17を用紙排出口18よりも排出方向上流側に配置した実施例を示す要部拡大図である。
図11に示す構成でも、用紙排出口18から排出された水蒸気は、原稿排出口17から離れた位置で上昇する。よって、原稿排出口17から水蒸気が進入するのを抑制でき、コンタクトガラス、および、レンズの曇りを抑制することができ、読み取り不良を抑制できる。
【0054】
また、原稿排出口17から排出された原稿が、画像形成装置100の上面100aによりガイドされ、原稿の排出方向が略水平方向に変更される。これにより、原稿先端のスタック部19への進入角度αを浅くでき、スタック部19上で丸まりながら原稿が排出されるのを抑制できる。よって、スタック部19上で原稿が表裏反転するなどのスタック不良の発生を抑制することができる。
【0055】
なお、スタック部19の形状、原稿排出口から排出される原稿の排出角度などによっては、上述した二つ目の課題(スタック部19上で原稿が表裏反転するなどのスタック不良が発生するという課題)が発生しない場合がある。また、画像形成装置が、片面に画像が印刷された用紙を用紙排出口18から所定量排出してスイッチバックする構成を有していなければ、上述した三つ目の課題(原稿の先端が、用紙とともに用紙排出口18へと引き込まれて用紙ジャムが発生するという課題)も発生しない。そのような構成の画像形成装置においては、延設部材22にガイド部22aを設けなくてもよい。
【0056】
なお、上述では、用紙に形成されたトナー像を加熱定着する定着装置を備える画像形成装置について説明したが、インクジェット方式など定着装置を備えない画像形成装置であってもよい。定着装置を備えない画像形成装置であっても、上述した二つ目の課題(スタック部19上で原稿が表裏反転するなどのスタック不良の発生するという課題)が発生する。また、定着装置を備えない画像形成装置において、片面に画像が印刷された用紙を用紙排出口18から所定量排出してスイッチバックする構成を有していれば、上述した三つ目の課題(原稿の先端が、用紙とともに用紙排出口18へと引き込まれて用紙ジャムが発生するという課題)が発生する。そのため、定着装置を備えない画像形成装置においても、本実施形態と同様に、用紙排出口18と原稿排出口17との間にガイド部材としてガイド部22aを有する延設部材を設けて、原稿排出口17から排出された原稿をガイドするようにする。これにより、上述した二つ目の課題(スタック部19上で原稿が表裏反転するなどのスタック不良の発生するという課題)を解決することができる。また、機外にスイッチバック搬送経路を有する構成の場合は、進入防止部材としてガイド部を有する延設部材を機能させる。これにより、原稿排出口から排出された原稿のスイッチバック搬送経路への進入を防止でき、上述した三つ目の課題(原稿の先端が、用紙とともに用紙排出口18へと引き込まれて用紙ジャムが発生するという課題)を解決することができる。
【0057】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
原稿の原稿画像を読み取る画像読取部16を備え、原稿画像読み取り後原稿を、画像形成装置100の排出された用紙Sなどの記録材をスタックするスタック部19などの記録材スタック部へ排出する原稿読取部13などの画像読取装置において、原稿を排出する原稿排出口17が、画像形成装置の記録材を排出する用紙排出口18などの記録材排出口よりも上方に位置し、上下方向において、記録材排出口と原稿排出口との間に設けられ、原稿排出口17よりも原稿排出方向に延び出した延設部材22を有する。
画像形成装置の定着装置による加熱で記録材から水蒸気が発生し、この水蒸気は、記録材排出口から排出される。この記録材排出口から排出された水蒸気は上昇し、記録材排出口よりも上方に設けられた原稿排出口から画像読取装置内に進入する。そして、原稿排出口から進入した水蒸気により、例えば、画像読取手段のコンタクトガラスおよびレンズを曇らせ、読取不良が発生するおそれがある。
これに対し、態様1では、記録材排出口から排出された水蒸気や、記録材排出口から排出された記録材からの水蒸気が上昇していくと、記録材排出口と原稿排出口との間に設けられ、原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出した延設部材にぶつかる。そして、水蒸気は、延設部材に沿って延設部材の先端側へ移動し、原稿排出口から離れた位置で再び上昇する。このように、水蒸気が、原稿排出口から離れた位置で上昇することになり、水蒸気が画像読取装置内に進入するのを抑制することができる。その結果、画像読取手段のコンタクトガラスやレンズなどが曇るのを抑制でき、読取不良の発生を良好に抑制することができる。
【0058】
(態様2)
態様1において、延設部材22は、原稿排出口17から排出された原稿をガイドするガイド部22aを有する。
これによれば、実施形態で説明したように、スタック部19などの記録材排出部への原稿先端の進入角度が浅くなるように、ガイド部22aでガイドすることができる。これにより、記録材排出部で丸まりながら原稿が排出されるのを抑制でき、記録材排出部上で原稿が表裏反転するなどのスタック不良の発生を抑制することができる。
【0059】
(態様3)
態様2において、ガイド部22aは、原稿の排出方向が略水平方向となるように、原稿をガイドする。
これによれば、実施形態で説明したように、スタック部19などの記録材排出部への原稿先端の進入角度αを浅くすることができる。
【0060】
(態様4)
態様2または3において、ガイド部22aは、画像形成装置100の用紙Sなどの記録材をスイッチバック搬送するためのスイッチバック搬送経路H2に原稿排出口17から排出された原稿が進入しないように、原稿をガイドする。
これによれば、実施形態で説明したように、原稿がスイッチバック中の用紙などの記録材に接触するのを防止でき、原稿の先端が、スイッチバック搬送中の記録材とともに用紙排出口18へと引き込まれるのを防止でき、ジャムの発生を抑制できる。
【0061】
(態様5)
原稿の原稿画像を読み取る画像読取部16を備え、原稿画像読み取り後の原稿を、画像形成装置100の排出された用紙Sなどの記録材をスタックするスタック部19などの記録材スタック部へ排出する原稿読取部13などの画像読取装置において、原稿を排出する原稿排出口17が、画像形成装置の記録材を排出する用紙排出口18などの記録材排出口よりも上方に位置し、かつ、記録材排出口よりも記録材排出方向上流側に位置する。
これによれば、
図11を用いて説明したように、用紙排出口18など記録材排出口から排出された水蒸気は、原稿排出口17から離れた位置で上昇するため、原稿排出口に水蒸気が進入するのを抑制することができる。これにより、画像読取手段のコンタクトガラスやレンズなどが曇るのを抑制でき、読取不良の発生を良好に抑制することができる。
【0062】
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、原稿排出口17から排出された原稿をスタックするスタック位置と、スタック位置から退避した退避位置との間を移動可能に設けられ、スタック位置で原稿排出口17から排出された原稿をスタックする原稿排紙トレイ30などの原稿スタック部材を有する。
これによれば、
図8~
図10を用いて説明したように、原稿排紙トレイ30などの原稿スタック部材をスタック位置に位置させることで、原稿と用紙などの記録材と別々にスタックすることができる。また、原稿スタック部材を退避位置に位置させることで、原稿と記録材とをスタック部19などの記録材排出部にスタックすることができる。
【0063】
(態様7)
原稿読取部13などの画像読取装置と、用紙などの記録材上に画像を形成する作像部7などの画像形成手段とを備えた画像形成装置であって、画像読取装置として、態様1乃至6のいずれかの画像読取装置を用いる。
これによれば、読取不良を抑制することができる。
【0064】
(態様8)
原稿の原稿画像を読み取る画像読取部16などの画像読取手段を有する原稿読取部13などの画像読取装置を備え、用紙排出口18などの記録材排出口から排出された用紙Sなどの記録材をスタックするスタック部19などの記録材スタック部に原稿画像読み取り後の原稿を排出する画像形成装置100において、原稿を排出する原稿排出口17が、記録材排出口よりも上方に位置し、上下方向において、記録材排出口と原稿排出口との間に設けられ、原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出した延設部材22を有する。
これによれば、用紙排出口18などの記録材排出口から排出された水蒸気が原稿排出口から原稿読取部13などの画像読取装置内に進入するのを抑制でき、読取不良の発生を良好に抑制することができる。
【0065】
(態様9)
原稿の原稿画像を読み取る画像読取部16などの画像読取手段を有する原稿読取部13などの画像読取装置を備え、用紙排出口18などの記録材排出口から排出された用紙Sなどの記録材をスタックするスタック部19などの記録材スタック部に原稿画像読み取り後の原稿を排出する画像形成装置100において、原稿を排出する原稿排出口17が、記録材排出口よりも上方に位置し、上下方向において、記録材排出口と原稿排出口との間に設けられ、原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出して、原稿排出口から排出された原稿をガイドする延設部材22などのガイド部材を有する。
これによれば、スタック部19などの記録材排出部への原稿先端の進入角度が浅くなるように、ガイド部22aでガイドすることができる。これにより、記録材排出部で丸まりながら原稿が排出されるのを抑制でき、記録材排出部上で原稿が表裏反転するなどのスタック不良の発生を抑制することができる。
【0066】
(態様10)
原稿の原稿画像を読み取る画像読取部16などの画像読取手段を有する原稿読取部13などの画像読取装置を備え、用紙排出口18などの記録材排出口から排出された用紙Sなどの記録材をスタックするスタック部19などの記録材スタック部に原稿画像読み取り後の原稿を排出する画像形成装置100において、用紙などの記録材の両面に画像を形成するときは、記録材排出口から所定量、片面に画像形成された記録材を排出した後、スイッチバックして再度装置内へ搬送するように記録材の搬送を制御する制御部110などの制御手段を備え、原稿を排出する原稿排出口が、記録材排出口よりも上方に位置し、上下方向において、記録材排出口と原稿排出口との間に設けられ、原稿排出口よりも原稿排出方向に延び出して、原稿排出口から排出された原稿が、記録材のスイッチバック搬送経路H2へ進入するのを防止する延設部材22などの進入防止部材を有する。
これによれば、原稿がスイッチバック中の用紙などの記録材に接触するのを防止でき、原稿の先端が、スイッチバック搬送中の記録材とともに用紙排出口18へと引き込まれるのを防止でき、ジャムの発生を抑制できる。
【符号の説明】
【0067】
7 :作像部
9 :定着装置
10 :反転再送路
13 :原稿読取部
14 :原稿トレイ
15a :原稿搬送ローラ対
15b :原稿排紙ローラ対
16 :画像読取部
16a :第一画像読取センサ
16b :第二画像読取センサ
17 :原稿排出口
18 :用紙排出口
19 :スタック部
20 :通信部
22 :延設部材
22a :ガイド部
23 :排紙ローラ対
25 :原稿搬送路
26 :排紙路
30 :原稿排紙トレイ
30a :開口部
100 :画像形成装置
100a :上面
110 :制御部
200 :画像形成システム
210 :データベース
220 :ネットワーク
230 :PC
G :原稿
H2 :スイッチバック搬送経路
S :用紙
α :進入角度
θ1 :排出角度
【先行技術文献】
【特許文献】
【0068】