IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特許-同時基板移送用ロボット 図1A
  • 特許-同時基板移送用ロボット 図1B
  • 特許-同時基板移送用ロボット 図2
  • 特許-同時基板移送用ロボット 図3
  • 特許-同時基板移送用ロボット 図4
  • 特許-同時基板移送用ロボット 図5
  • 特許-同時基板移送用ロボット 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】同時基板移送用ロボット
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
H01L21/68 A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022501123
(86)(22)【出願日】2020-07-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-20
(86)【国際出願番号】 US2020041156
(87)【国際公開番号】W WO2021011253
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2023-07-05
(31)【優先権主張番号】62/873,480
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウィルト, ポール ズィー.
(72)【発明者】
【氏名】カールソン, チャールズ ティー.
(72)【発明者】
【氏名】シャーラー, ジェーソン エム.
【審査官】渡井 高広
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0035647(US,A1)
【文献】特開2007-049157(JP,A)
【文献】特開2018-139287(JP,A)
【文献】特開2017-183666(JP,A)
【文献】国際公開第2011/161888(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理システムであって:
複数の処理領域と流体結合されている移送領域を画定している移送領域ハウジングであって、前記移送領域ハウジングの側壁は、基板を提供し及び受け取るための密封可能なアクセスを画定している、移送領域ハウジングと;
前記移送領域内に配置されている複数の基板支持体と;
移送装置であって:
遠位端で前記移送領域ハウジングを通って前記移送領域中に延びているシャフトを含む中央ハブ、
前記移送領域ハウジングの外面と結合されており、前記シャフトの横方向の動きの少なくとも1つの方向を提供するように構成されている横方向の並進装置、及び
前記移送領域内の前記シャフトの前記遠位端で前記シャフトと結合されており、前記複数の基板支持体の基板支持体の数に等しい数のアームを有する複数のアームを含むエンドエフェクタを含む移送装置と
を含む、基板処理システム。
【請求項2】
前記シャフトと結合されており、前記シャフトを通る中心軸の周りで前記シャフトを回転させるように構成されている第1のドライブであって、前記シャフトの周りに延びているフレームレスモータを含む第1のドライブをさらに含む、請求項1に記載の基板処理システム。
【請求項3】
前記シャフトと結合されており、前記シャフトの垂直の並進を提供するように構成されている第2のドライブをさらに含み、前記第1のドライブが、ハウジング内に含まれており、前記第2のドライブが前記ハウジングを方向付け、前記第1のドライブ及び前記シャフトを垂直に並進させるガイドと結合されている請求項2に記載の基板処理システム。
【請求項4】
前記横方向の並進装置が、第1の横方向に並進可能な第1のステージを含み、前記中央ハブが前記第1のステージと結合されている、請求項1に記載の基板処理システム。
【請求項5】
前記横方向の並進装置が第2の横方向に並進可能な第2のステージを含み、前記第2のステージは垂直に整列されて、前記第1のステージと結合されており、前記第2の横方向は前記第1の横方向に直交している、請求項4に記載の基板処理システム。
【請求項6】
前記シャフトが貫通して延びているベローズをさらに含み、前記ベローズは、前記移送装置のベースプレートと第1の端部で固定的に結合されており、前記ベローズは、前記ベローズの体積内で前記シャフトの横方向の並進を提供するようなサイズにされている、請求項1に記載の基板処理システム。
【請求項7】
移送装置であって:
中央開孔を画定しているベースプレートと;
シャフトであって、その遠位端が、前記ベースプレートの前記中央開孔を通って少なくとも部分的に延びている、シャフトと;
前記ベースプレートと結合されている横方向の並進装置であって、前記ベースプレートの前記中央開孔内で前記シャフトの横方向の動きの少なくとも1つの方向を提供するように構成されている、横方向の並進装置と;
前記ベースプレートと結合されており、前記ベースプレートの前記中央開孔と軸方向に整列されているベローズであって、前記シャフトが前記ベローズを通って少なくとも部分的に延びている、ベローズと;
前記シャフトと結合されており、前記シャフトの中心軸の周りで前記シャフトを回転させるように構成されている第1のドライブと
を含む、移送装置。
【請求項8】
前記横方向の並進装置と結合されている支持体をさらに含み、前記支持体は、前記シャフトに面している前記支持体の表面に沿って垂直に延びている1つ又は複数のガイドを含む、請求項7に記載の移送装置。
【請求項9】
前記シャフトがハウジング内に少なくとも部分的に含まれており、前記ハウジングが、前記支持体の前記ガイドと移動可能と結合されている、請求項8に記載の移送装置。
【請求項10】
前記ベローズの第1の端部が前記ベースプレートと結合されており、前記ベローズの第2の端部が前記ハウジングと結合されている、請求項9に記載の移送装置。
【請求項11】
前記支持体のベースと結合されており、前記シャフトの垂直の並進を提供する前記支持体の前記ガイドに沿って前記ハウジングを垂直に駆動するように構成されている第2のドライブをさらに含む、請求項9に記載の移送装置。
【請求項12】
前記第2のドライブが前記第1のドライブから横方向にオフセットされており、前記第2のドライブが前記第1のドライブから軸方向にオフセットされている、請求項11に記載の移送装置。
【請求項13】
前記横方向の並進装置が、前記ベースプレートと結合されており、第1の横方向に並進可能である第1のステージを含み、前記ベローズが前記第1のステージを通って少なくとも部分的に延びている、請求項7に記載の移送装置。
【請求項14】
前記横方向の並進装置が、前記第1の横方向に直交する第2の横方向に並進可能な第2のステージを含み、前記第2のステージが前記第1のステージと垂直に整列され、結合されており、前記ベローズが前記第2のステージを通って少なくとも部分的に延びている、請求項13に記載の移送装置。
【請求項15】
基板処理システムであって:
複数の処理領域と流体結合されている移送領域を画定している移送領域ハウジングであって、前記移送領域ハウジングの側壁は、基板を提供し及び受け取るための密封可能なアクセスを画定し、前記移送領域ハウジングのベースは開孔を画定している、移送領域ハウジングと;
前記移送領域内に配置されている複数の基板支持体と;
移送装置であって:
中央開孔を画定しているベースプレートであって、前記ベースプレートは前記移送領域ハウジングの前記ベースの外側と結合されており、前記ベースプレートの前記中央開孔は、前記移送領域ハウジングの前記ベースを通って前記開孔の周りで延びている、ベースプレート;
シャフトであって、その遠位端が前記ベースプレートの前記中央開孔を通って少なくとも部分的に延びている、シャフト;
前記ベースプレートと結合されている横方向の並進装置であって、前記ベースプレートの前記中央開孔内で前記シャフトの横方向の動きの少なくとも1つの方向を提供するように構成されている、横方向の並進装置;
前記ベースプレートと結合されており、前記ベースプレートの前記中央開孔と軸方向に整列されているベローズであって、前記シャフトは前記ベローズを通って少なくとも部分的に延びている、ベローズ;及び
前記移送領域内の前記シャフトの前記遠位端で前記シャフトと結合されており、基板を支持するように構成されている複数のアームを含むエンドエフェクタを含む、移送装置と
を含む基板処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2019年7月12日に出願された米国仮特許出願第62/873,480号の優先権の利益を主張し、その内容は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本技術は、2019年7月12日に同時に提出された以下の出願に関連しており、タイトルは次のとおりである:「ROBOTFORSIMULTANEOUS SUBSTRATE TRANSFER」(米国仮出願第62/873,400号)、「ROBOT FOR SIMULTANEOUS SUBSTRATE TRANSFER」(米国仮出願第62/873,432号)、「ROBOT FOR SIMULTANEOUS SUBSTRATE TRANSFER」(米国仮出願第62/873,458号)、「MULTI-LID STRUCTURE FOR SEMICONDUCTOR PROCESSING SYSTEMS」(米国仮出願番号62/873,518号)、及び「HIGH-DENSITY SUBSTRATE PROCESSING SYSTEMS AND METHODS」(米国仮出願第62/873,503号)。これらの出願のそれぞれは、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
技術分野
本発明の技術は半導体プロセス及び機器に関する。より詳細には、本技術は、基板処理システムに関する。
【背景技術】
【0004】
背景
半導体処理システムは、多くの場合、クラスタツールを利用して多数のプロセスチャンバを統合する。この構成は、制御された処理環境から基板を取り除くことなく、いくつかの連続処理操作の実行を容易にすることができ、または同様のプロセスを、様々なチャンバ内で一度に複数の基板に対して実行することを可能にすることができる。これらのチャンバは、例えば、脱気チャンバ、前処理チャンバ、移送チャンバ、化学気相堆積チャンバ、物理気相堆積チャンバ、エッチングチャンバ、計測チャンバ、及び他のチャンバを含み得る。クラスタツール中のチャンバの組み合わせ、及びこれらのチャンバが実行される動作条件とパラメータは、特定の処理方策及びプロセスフローを使用して特定の構造を製造するために選択される。
【0005】
クラスタツールは、基板を一連のチャンバに連続的に通過させて操作を処理することによって、多くの場合、多数の基板を処理する。プロセスレシピとシーケンスは、通常、クラスタツールを介して各基板の処理を指示、制御、及び監視するマイクロプロセッサコントローラにプログラムされる。ウエハのカセット全体がクラスタツールを介して正常に処理されると、カセットは、さらなる処理のために、さらに別のクラスタツール又は化学機械研磨機などのスタンドアロンツールに送ることができる。
【0006】
ロボットは通常、様々な処理及び保持チャンバを介してウエハを移送するために使用されている。各プロセスと処理操作に必要な時間は、単位時間当たりの基質のスループットに直接影響する。クラスタツールの基板スループットは、移送チャンバ内に配置された基板処理ロボットの速度に直接関係している可能性がある。処理チャンバの構成がさらに開発されるにつれて、従来のウエハ移送システムは不十分となる可能性がある。
【0007】
したがって、クラスタツール環境内で基板を効率的に方向付けるために使用できる改善されたシステム及び方法が必要である。これら及び他のニーズは、現在の技術によって対処される。
【発明の概要】
【0008】
例示的な基板処理システムは、複数の処理領域と流体結合された移送領域を画定している移送領域ハウジングを含み得る。移送領域ハウジングの側壁は、基板を提供及び受け取るための密封可能なアクセスを画定し得る。複数の基板支持体を移送領域内に配置することができる。システムは、遠位端で移送領域ハウジングを通って移送領域に延びるシャフトを含む中央ハブを有する移送装置を含み得る。移送装置は、移送領域ハウジングの外面と結合された横方向の並進装置を含み得る。横方向の並進装置は、シャフトの横方向の動きの少なくとも1つの方向を提供するように構成され得る。システムはまた、移送領域内のシャフトの遠位端でシャフトと結合されたエンドエフェクタを含み得る。エンドエフェクタは、複数の基板支持体の基板支持体の数に等しい数のアームを有する複数のアームを含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、複数の基板支持体は、少なくとも4つの基板支持体を含み得る。移送装置は、シャフトと結合され、シャフトを通る中心軸の周りでシャフトを回転させるように構成された第1の駆動装置を含み得る。第1のドライブは、シャフトの周りに延びるフレームレスモータを含み得る。移送装置は、シャフトと結合され、シャフトの垂直方向の並進を提供するように構成された第2の駆動装置を含み得る。第1のドライブは、第2のドライブがハウジングを方向付けることができ、第1のドライブ及びシャフトを垂直に並進させることができるガイドと結合されたハウジング内に含まれ得る。横方向並進装置は、第1の横方向に並進可能な第1のステージを含み得、中央ハブは、第1のステージと結合され得る。横方向の並進装置は、第2の横方向に並進可能な第2のステージを含み得、第2のステージは、垂直に整列され、第1のステージと結合され得る。第2の横方向は、第1の横方向に直交することができる。移送装置は、そこを貫通するシャフトが延びているベローズを含むことができる。ベローズは、第1の端部で移送装置のベースプレートと固定的に結合することができる。ベローズは、ベローズの体積内でシャフトの横方向の並進を可能にするサイズにすることができる。
【0010】
本技術のいくつかの実施形態は、中央開孔を画定するベースプレートを含む移送装置を包含し得る。装置は、シャフトを含むことができ、その遠位端は、ベースプレートの中央開孔を通って少なくとも部分的に延びることができる。装置は、ベースプレートと結合された横方向の並進装置を含み得る。横方向の並進装置は、ベースプレートの中央開孔内でシャフトの横方向の動きの少なくとも1つの方向を提供するように構成され得る。装置は、ベースプレートと結合され、ベースプレートの中央開孔と軸方向に位置合わせされたベローズを含み得る。シャフトは、ベローズを通って少なくとも部分的に延びることができる。装置は、シャフトと結合され、シャフトの中心軸の周りでシャフトを回転させるように構成された第1の駆動装置を含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、移送装置は、横方向の並進装置と結合された支持体を含み得る。支持体は、シャフトに面する支持体の表面に沿って垂直に延びる1つ又は複数のガイドを含み得る。シャフトは、少なくとも部分的にハウジング内に含まれていてもよく、ハウジングは、支持体のガイドと移動可能と結合されていてもよい。ベローズの第1の端部はベースプレートと結合することができ、ベローズの第2の端部はハウジングと結合することができる。装置は、支持体のベースと結合された第2のドライブを含み得る。第2の駆動装置は、シャフトの垂直方向の並進を提供する支持体のガイドに沿ってハウジングを垂直方向に駆動するように構成され得る。第2のドライブは、第1のドライブから横方向にオフセットすることができる。第2のドライブは、第1のドライブと軸方向に整列させることができる。横方向の並進装置は、ベースプレートと結合され、第1の横方向に並進可能である第1のステージを含み得る。ベローズは、第1のステージを通って少なくとも部分的に延びることができる。横方向の並進装置は、第1の横方向に直交する第2の横方向に並進可能な第2のステージを含み得る。第2のステージは、第1のステージと垂直に位置合わせされ、結合され得る。ベローズは、第2のステージを通って少なくとも部分的に延びることができる。
【0012】
本技術のいくつかの実施形態は、基板処理システムを包含し得る。システムは、複数の処理領域と流体結合された移送領域を規定する移送領域ハウジングを含むことができる。移送領域ハウジングの側壁は、基板を提供及び受け取るための密封可能なアクセスを画定し得る。移送領域ハウジングのベースは、開孔を画定することができる。システムは、移送領域内に配置された複数の基板支持体を含み得る。システムは、移送領域内に移送装置を含み得る。移送装置は、中央開孔を画定するベースプレートを含み得る。ベースプレートは、移送領域ハウジングのベースの外部と結合することができる。ベースプレートの中央開孔は、移送領域ハウジングのベースを通って開孔の周りに延びることができる。移送装置は、シャフトを含むことができ、その遠位端は、ベースプレートの中央開孔を通って少なくとも部分的に延びることができる。移送装置はまた、ベースプレートと結合された横方向の並進装置を含み得る。横方向の並進装置は、ベースプレートの中央開孔内でシャフトの横方向の動きの少なくとも1つの方向を提供するように構成され得る。移送装置は、ベースプレートと結合され、ベースプレートの中央開孔と軸方向に位置合わせされたベローズを含み得る。シャフトは、少なくとも部分的にベローズを通って延びることができる。移送装置はまた、移送領域内のシャフトの遠位端でシャフトと結合されたエンドエフェクタを含み得る。エンドエフェクタは、基板を支持するように構成された複数のアームを含み得る。
【0013】
そのような技術は、従来のシステム及び技術よりも多くの利点を提供しうる。例えば、移送システムは、基板移送のための回転運動に加えて、横方向移送機能を提供し得る。さらに、移送システムは、本技術のいくつかの実施形態による構成で、曲げ、回転、及び他のモーメントに対応又は制限することができる。これら及び他の実施形態は、それらの利点及び特徴の多くとともに、以下の説明及び添付の図と併せてより詳細に説明される。
【0014】
開示された技術の性質及び利点は、本明細書の残りの部分と図面を参照することによって更に理解が深められることになろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A】本技術のいくつかの実施形態による例示的な処理システムの一実施形態の概略上面図を示す。
図1B】本技術のいくつかの実施形態による例示的な処理システムの一実施形態の概略部分断面図を示す。
図2図2は、本技術のいくつかの実施形態による例示的な基板処理システムの移送セクションの概略等角図を示している。
図3】本技術のいくつかの実施形態による例示的な移送装置の概略等角図を示している。
図4】本技術のいくつかの実施形態による例示的な移送装置の概略断面図を示している。
図5】本技術のいくつかの実施形態による例示的な移送装置の概略等角図を示している。
図6】本技術のいくつかの実施形態による、例示的な基板処理システムの移送セクションの概略断面立面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図のいくつかは、概略図として含まれる。これらの図は説明を目的としたものであり、特に縮尺又は比率であると述べられていない限り、縮尺又は比率であると見なされるべきではないことを理解されたい。さらに、概略図として、図面は、理解を助けるために提供されており、現実的な描写に比べてすべての態様又は情報を含まない場合があり、例示を目的として強調された素材を含むことがある。
【0017】
付随する図では、類似した構成要素及び/又は特徴部は、同じ参照標示を有し得る。さらに、同種の様々な構成要素は、類似の構成要素を区別する文字で参照符号をたどることによって区別され得る。本明細書で第1の参照符号のみが使用される場合、説明は、文字に関係なく、同じ第1の参照符号を有する類似の構成要素の任意の1つに適用可能である。
【0018】
基板処理は、ウエハ又は半導体基板上の材料を追加、除去、あるいは他の方法で修正するための時間のかかる操作を含み得る。基板を効率的に移動すると、キュー時間が短縮され、基板のスループットが向上する可能性がある。クラスタツール内で処理される基板の数を改善するために、追加のチャンバをメインフレームに組み込むことができる。ツールを長くすることで、移送ロボットと処理チャンバを継続的に追加できますが、クラスタツールのフットプリントが拡大するにつれて、スペースが非効率になる可能性があります。したがって、本発明の技術は、画定されたフットプリント内に増大された数の処理チャンバを備えたクラスタツールを含み得る。移送ロボットに関する限られた設置面積に対応するために、本発明の技術は、ロボットから横方向に外側に向かって処理チャンバの数を増やすことができる。例えば、いくつかの従来のクラスタツールは、ロボットについて半径方向にチャンバの数を最大化するために、中央に配置された移送ロボットのセクションについて配置された1つ又は2つの処理チャンバを含み得る。本発明の技術は、別の列又はチャンバのグループとして横方向外向きに追加のチャンバを組み込むことによって、この概念を拡張することができる。例えば、本発明の技術は、1つ又は複数のロボットアクセス位置のそれぞれでアクセス可能な3つ、4つ、5つ、6つ、又はそれ以上の処理チャンバを含むクラスタツールに適用することができる。
【0019】
しかしながら、追加のプロセス場所が追加されると、中央ロボットからこれらの場所にアクセスすることは、各場所での追加の移送機能なしではもはや実行可能ではないかもしれない。いくつかの従来の技術は、移送中に基板が着座したままであるウエハキャリアを含み得る。しかしながら、ウエハキャリアは、基板上の熱的不均一性と粒子汚染の一因となる可能性がある。本発明の技術は、処理チャンバ領域に垂直に位置合わせされた移送セクションと、追加のウエハ位置にアクセスするために中央ロボットと協調して動作することができるカルーセル又は移送装置を組み込むことによって、これらの問題を克服する。本発明の技術は、いくつかの実施形態では従来のウエハキャリアを使用せず、特定のウエハを、移送領域内のある基板支持体から異なる基板支持体に移送することができる。残りの開示は、本発明の構造及び方法が使用され得る4位置移送領域などの特定の構造を日常的に特定するが、システム及び方法が、説明された移送機能から利益を得る可能性のある任意の数の構造及びデバイスに等しく適用可能であることは容易に理解されよう。したがって、該技術は、特定の構造物だけで使用できるほど限定されていると見なされるべきではない。さらに、例示的なツールシステムが本技術の基礎を提供するために説明されるが、本発明の技術は、説明される操作及びシステムの一部又はすべてから利益を得る可能性のある任意の数の半導体処理チャンバ並びにツールに組み込むことができることを理解されたい。
【0020】
図1Aは、本発明の技術のいくつかの実施形態による、堆積、エッチング、ベーキング、及び硬化チャンバの基板処理ツール又は処理システム100の一実施形態の上面図を示す。この図では、フロントオープニングユニファイドポッド102のセットは、ロボットアーム104aおよび104bによって工場インターフェース103内で受け取られ、それぞれが複数の処理領域108と流体結合された移送領域を有する基板処理システムであり得るチャンバシステム又はクワッドセクション109a~cに配置された基板処理領域108の1つに送達される前に、ロードロック又は低圧保持領域106に配置される様々な寸法の基板に供給する。クワッドシステムが示されているが、スタンドアロンチャンバ、ツインチャンバ、及び他のマルチチャンバシステムを組み込んだプラットフォームが、本発明の技術に等しく含まれることを理解されたい。移送チャンバ112に収容された第2のロボットアーム110は、基板ウエハを保持領域106からクワッドセクション109に、そしてその逆に輸送するために使用され得、第2のロボットアーム110は、クワッドセクション又は処理システムのそれぞれが接続され得る移送チャンバに収容され得る。各基板処理領域108は、周期的層堆積、原子層堆積、化学気相堆積、物理気相堆積、並びにエッチング、前洗浄、アニーリング、プラズマ処理、脱気、配向、及び他の基板プロセスを含む任意の数の堆積プロセスを含むいくつかの基板処理操作を実行するために装備することができる。
【0021】
各クワッドセクション109は、第2のロボットアーム110から基板を受け取り、基板を送達することができる移送領域を含み得る。チャンバシステムの移送領域は、第2のロボットアーム110を有する移送チャンバと整列させることができる。いくつかの実施形態では、移送領域は、ロボットに横方向にアクセス可能であり得る。後続の操作では、移送セクションの構成要素は、基板を上にある処理領域108に垂直に平行移動させることができる。同様に、移送領域はまた、各移送領域内の位置の間で基板を回転させるように動作可能であり得る。基板処理領域108は、基板又はウエハ上に材料膜を堆積、アニーリング、硬化、及び/又はエッチングするための任意の数のシステムコンポーネントを含むことができる。1つの構成では、クワッドセクション109a及び109bの処理領域などの2セットの処理領域を使用して、基板上に材料を堆積させることができ、クワッドセクション109cの処理チャンバ又は領域などの処理チャンバの第3のセットは、堆積されたフィルムを硬化、アニーリング、あるいは処理するために使用され得る。別の構成では、図示された12個のチャンバすべてなどの3セットのチャンバすべてが、基板上にフィルムを堆積及び/又は硬化するように構成され得る。
【0022】
図に示されるように、第2のロボットアーム110は、複数の基板を同時に送達及び/または回収するための2つのアームを含み得る。例えば、各クワッドセクション109は、第2のロボットアームと横方向に整列され得る移送領域のハウジングの表面に沿った2つのアクセス107を含み得る。アクセスは、移送チャンバ112に隣接する表面に沿って確定され得る。図示のようないくつかの実施形態では、第1のアクセスは、クワッドセクションの複数の基板支持体の第1の基板支持体と位置合わせされ得る。さらに、第2のアクセスは、クワッドセクションの複数の基板支持体の第2の基板支持体と整列させることができる。いくつかの実施形態では、第1の基板支持体は第2の基板支持体に隣接することができ、2つの基板支持体は基板支持体の第1の列を確定することができる。図示の構成に示されるように、基板支持体の第2の列は、移送チャンバ112から横方向外向きに基板支持体の第1の列の後ろに配置され得る。第2のロボットアーム110の2つのアームは、2つのアームが同時にクワッドセクション又はチャンバシステムに入り、1つ又は2つの基板を移送領域内の基板支持体に送達又は回収できるように間隔を空けることができる。
【0023】
記載された移送領域のいずれか1つ又は複数は、異なる実施形態で示される製造システムから分離された追加のチャンバと組み込まれ得る。材料フィルム用の堆積、エッチング、アニーリング、及び硬化チャンバの追加の構成が、処理システム100によって企図されることが理解されよう。さらに、他の任意の数の処理システムを本技術で利用することができ、これは、基板の移動などの特定の操作のいずれかを実行するための移送システムを組み込むことができる。いくつかの実施形態では、注記された保持及び移送領域などの様々なセクションで真空環境を維持しながら複数の処理チャンバ領域へのアクセスを提供し得る処理システムは、個々のプロセス間の特定の真空環境を維持しながら複数のチャンバで操作を実行することを可能にし得る。
【0024】
図1Bは、本技術のいくつかの実施形態による、例えば、チャンバシステムを介した、例示的な処理ツールの一実施形態の概略断面立面図を示す。図1Bは、任意のクワッドセクション109内の任意の2つの隣接する処理領域108の断面図を示し得る。立面図は、1つ又は複数の処理領域108と移送領域120との流体継手の構成を示し得る。例えば、連続移送領域120は、移送領域ハウジング125によって画定され得る。ハウジングは、多数の基板支持体130を配置することができる開放内部領域を画定することができる。例えば、図1Aに示されるように、例示的な処理システムは、移送領域の周りのハウジング内に分布された複数の基板支持体130を含む4つ以上を含み得る。基板支持体は、図示のようにペデスタルであり得るが、他の多くの構成も使用され得る。いくつかの実施形態では、ペデスタルは、移送領域120と移送領域を覆う処理領域との間で垂直方向に移送可能であり得る。基板支持体は、チャンバシステム内の第1の位置と第2の位置との間の経路に沿った基板支持体の中心軸に沿って垂直に移送可能であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、各基板支持体130は、1つ又は複数のチャンバ構成要素によって画定される上にある処理領域108と軸方向に整列され得る。
【0025】
開放移送領域は、カルーセルなどの移送装置135が、様々な基板支持体の間で、回転などの基板と係合して移動する能力を与えることができる。移送装置135は、中心軸について回転可能であり得る。これにより、処理システム内の処理領域108のいずれか内で処理するために基板を配置することができる。移送装置135は、基板を上、下から係合させることができる、1つ又は複数のエンドエフェクタを含み得るか、あるいは基板支持体の周りを移動するために基板の外縁と係合することができる。移送装置は、前述のロボット110などの移送チャンバロボットから基板を受け取ることができる。次に、移送装置は、追加の基板の送達を容易にするために、基板を代替の基板支持体に回転させることができる。
【0026】
配置されて処理を待機すると、移送装置は、エンドエフェクタ又はアームを基板支持体の間に配置することができ、これにより、基板支持体を移送装置135を越えて上昇させ、基板を処理領域108に送達することができ、これは移送領域から垂直方向にオフセットされる場合がある。例えば、そして図示のように、基板支持体130aは、基板を処理領域108aに送達することができる一方で、基板支持体130bは、基板を処理領域108bに送達することができる。これは、他の2つの基板支持体及び処理領域、並びに追加の処理領域が含まれる実施形態における追加の基板支持体及び処理領域で起こり得る。この構成では、基板支持体は、第2の位置などで基板を処理するために動作可能に係合される場合、下から処理領域108を少なくとも部分的に画定することができ、処理領域は、関連する基板支持体と軸方向に整列させることができる。処理領域は、面板140、並びに他のリッドスタック構成要素によって上から画定され得る。いくつかの実施形態では、各処理領域は、個々のリッドスタック構成要素を有し得るが、いくつかの実施形態では、構成要素は、複数の処理領域108を収容し得る。この構成に基づいて、いくつかの実施形態では、各処理領域108は、チャンバシステム又はクワッドセクション内の他の処理領域から上から流体的に隔離されながら、移送領域と流体的と結合され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、面板140は、処理領域108内で局所プラズマを生成するためのシステムの電極として動作することができる。図示のように、各処理領域は、個別の面板を利用又は組み込むことができる。例えば、面板140aは、上にある処理領域108aから画定するために含まれ得、面板140bは、上にある処理領域108bから画定するために含まれ得る。いくつかの実施形態では、基板支持体は、と基板支持体との間に容量結合プラズマを生成するためのコンパニオン電極として動作することができる。ポンピングライナー145は、体積形状に応じて、処理領域108を半径方向に、又は横方向に少なくとも部分的に画定することができる。この場合も、処理領域ごとに別々のポンプライナーを利用することができる。例えば、ポンピングライナー145aは、少なくとも部分的に放射状に処理領域108aを画定し得、ポンピングライナー145bは、少なくとも部分的に放射状に処理領域108bを画定し得る。実施形態では、ブロッカプレート150は、リッド155と面板140との間に配置され得、また、各処理領域内の流体分配を容易にするために、個別のブロッカプレートが含まれ得る。例えば、ブロッカプレート150aは、処理領域108aへの分配のために含まれ得、ブロッカプレート150bは、処理領域108bへの分配のために含まれ得る。
【0028】
蓋155は、処理領域ごとに別個の構成要素であり得るか、あるいは1つ又は複数の一般的な態様を含み得る。図示のようないくつかの実施形態では、リッド155は、個々の処理領域への流体送達のための複数の開孔160を画定する単一の構成要素であり得る。例えば、リッド155は、処理領域108aへの流体送達のための第1の開孔160aを画定し得、リッド155は、処理領域108bへの流体送達のための第2の開孔160bを画定し得る。追加の開孔は、含まれている場合、各セクション内の追加の処理領域に対して画定できる。いくつかの実施形態では、4つより多いか又は少ない基板を収容することができる各クワッドセクション109あるいはマルチプロセッシング領域セクションは、プラズマ流出物を処理チャンバに送達するための1つ又は複数の遠隔プラズマユニット165を含み得る。いくつかの実施形態では、個々のプラズマユニットを各チャンバ処理領域に組み込むことができるが、いくつかの実施形態では、より少ない遠隔プラズマユニットを使用することができる。例えば、図示のように、単一の遠隔プラズマユニット165は、特定のクワッドセクションのすべてのチャンバまでの2つ、3つ、4つ、又はそれ以上のチャンバなどの複数のチャンバに使用することができる。配管は、本技術の実施形態における処理又は洗浄のためのプラズマ流出物の送達のために、遠隔プラズマユニット165から各開孔160まで延在させることができる。
【0029】
前述のように、処理システム100、又はより詳細には、システム100又は他の処理システムと組み込まれたクワッドセクション若しくはチャンバシステムは、図示された処理チャンバ領域の下に配置された移送セクションを含み得る。図2は、本技術のいくつかの実施形態による、例示的なチャンバシステム200の移送セクションの概略等角図を示している。図2は、上記の移送領域120の追加の態様又は態様の変形例を示し得るものであり、記載された構成要素又は特性のいずれかを含むことができる。図示されたシステムは、いくつかの構成要素が含まれ得る移送領域を画定する移送領域ハウジング205を含み得る。移送領域108は、図1Aのクワッドセクション109に示される処理チャンバ領域などの、移送領域と流体的と結合された処理チャンバ又は処理領域によって、上から少なくとも部分的にさらに画定され得る。移送領域ハウジングの側壁は、1つ又は複数のアクセス位置207を画定することができ、上記のように第2のロボットアーム110などによって、そこを貫通して基板が送達および回収され得る。アクセス位置205は、いくつかの実施形態では、移送領域ハウジング205内に気密環境を提供するためのドア又は他のシール機構を含む、スリットバルブ又は他のシール可能なアクセス位置であり得る。2つのそのようなアクセス位置205で示されているが、いくつかの実施形態では、単一のアクセス位置205、並びに移送領域ハウジングの複数の側のアクセス位置のみが含まれ得ることが理解されるべきである。示されている移送セクションは、200mm、300mm、450mm、又は任意の数の形状寸法若しくは形によって特徴付けられる基板を含む、より大きな又はより小さな基板を含む、任意の基板サイズに対応するようにサイズ決定され得ることも理解されたい。
【0030】
移送領域ハウジング205内には、移送領域空間について配置された複数の基板支持体210があり得る。4つの基板支持体が示されているが、任意の数の基板支持体が、本技術の実施形態によって同様に包含されることが理解されるべきである。例えば、本技術の実施形態によれば、約3、4、5、6、8、又はそれ以上の基板支持体210を移送領域に収容することができる。第2のロボットアーム110は、アクセス205を介して基板支持体210a又は210bのいずれかあるいは両方に基板を送達することができる。同様に、第2のロボットアーム110は、これらの場所から基板を回収することができる。リフトピン212は、基板支持体210から突出することができ、ロボットが基板の下にアクセスすることを可能にすることができる。リフトピンは、基板支持体上に、又は基板支持体が下に引っ込めることができる場所に固定され得るか、あるいはリフトピンは、いくつかの実施形態において、基板支持体を通してさらに上昇又は下降され得る。基板支持体210は、垂直方向に並進可能であり得、いくつかの実施形態では、移送領域ハウジング205の上に配置された処理チャンバ領域108などの基板処理システムの処理チャンバ領域まで延びることができる。
【0031】
移送領域ハウジング205は、図示のように移送領域の開孔を通って延びることができ、隣接する開孔を通って突出又は透過するレーザ、カメラ、又は他の監視デバイスと連動して動作することができ、平行移動される基板が適切に配置される、整列システムのためのアクセス215を提供することができる。移送領域ハウジング205はまた、基板を配置し、様々な基板支持体間で基板を移動させるためにいくつかの方法で操作され得る移送装置220を含み得る。一例では、移送装置220は、基板支持体210a及び210b上の基板を基板支持体210cおよび210dに移動させることができ、これにより、追加の基板を移送チャンバに送達することができる。追加の転送操作には、上にある処理領域での追加の処理のために、基板支持体間で基板を回転させることが含まれ得る。
【0032】
移送装置220は、移送チャンバ内に延びている1つ又は複数のシャフトを含み得る中央ハブ225を含み得る。シャフトと結合されているのは、エンドエフェクタ235があり得る。エンドエフェクタ235は、中央ハブから半径方向又は横方向に外側に延びる複数のアーム237を含み得る。アームが延びる中央本体で示されているが、エンドエフェクタは、様々な実施形態において、それぞれがシャフト又は中央ハブと結合されている別個のアームをさらに含むことができる。本技術の実施形態には、任意の数のアームを含めることができる。いくつかの実施形態では、アーム237の数は、チャンバに含まれる基板支持体210の数と同様かあるいは等しい場合がある。したがって、図示のように、4つの基板支持体の場合、移送装置220は、エンドエフェクタから延びる4つのアームを含み得る。アームは、直線プロファイルや弧状プロファイルなど、任意の数の形状とプロファイルによって特徴付けることができ、さらに、アームは、直線プロファイル又は弧状プロファイルなど、任意の数の形状とプロファイルによって特徴付けることができ、及び/又は、位置合わせ又は係合などのために、基板へのアクセスを提供する。
【0033】
エンドエフェクタ235、又はエンドエフェクタの構成要素若しくは部分は、移動又はは移動中に基板に接触するために使用され得る。これらの構成要素並びにエンドエフェクタは、導電性及び/又は絶縁性材料を含む多くの材料から作製され得るか、あるいはそれらを含み得る。いくつかの実施形態では、材料は、上にある処理チャンバから移送領域に入る可能性のある前駆体又は他の化学物質との接触に耐えるために、コーティング又はメッキされ得る。
【0034】
さらに、材料は、温度などの他の環境特性に耐えるように提供または選択することができる。いくつかの実施形態では、基板支持体は、支持体上に配置された基板を加熱するように動作可能であり得る。基板支持体は、表面または基板温度を、約100℃以上、約200℃以上、約300℃以上、約400℃以上、約500℃以上、約600℃以上、約700℃以上、約800℃以上、又はそれ以上の温度に上昇させるように構成することができる。これらの温度のいずれかは、動作中に維持することができ、したがって、移送装置220の構成要素は、これらの記載されたあるいは包含された温度のいずれかに曝され得る。結果として、いくつかの実施形態では、これらの温度レジームに対応するように任意の材料を選択することができ、比較的低い熱膨張係数又は他の有益な特性によって特徴付けられ得るセラミック及び金属などの材料を含み得る。
【0035】
構成要素のカップリングは、高温及び/又は腐食性環境での動作にも適合させることができる。例えば、エンドエフェクタ及びエンドピースがそれぞれセラミックである場合、カップリングには、プレスフィッティング、スナップフィッティング、あるいはボルトなどの温度によって伸縮し、セラミックにひびが入る可能性のある追加の材料を含み得ないフィッティングが含まれ得る。いくつかの実施形態では、末端部分は、エンドエフェクタと連続していてもよく、エンドエフェクタとモノリシックに形成されていてもよい。操作中の動作又は抵抗を容易にし得る他の任意の数の材料を利用することができ、同様に本技術に含まれる。
【0036】
移送装置220は、複数の方向へのエンドエフェクタの移動を容易にすることができるいくつかの構成要素及び構成を含むことができ、これは、エンドエフェクタを結合することができる駆動システム構成要素を用いて、1つ又は複数の方法で、回転運動、並びに垂直運動、又は横方向運動を容易にすることができる。図3は、本技術のいくつかの実施形態による例示的な移送装置300の概略等角図を示しているが、説明される回転、垂直、および/または横方向の動きを可能にする他の構成は、同様に本技術に含まれることが理解されるべきである。
【0037】
移送装置300は、ベースプレート305を含むことができ、これは、1つ又は複数の方法で移送チャンバハウジングと結合することができ、本技術の実施形態では、ベースプレートと結合又は関連付けられた様々な構成要素を有する中央ハブ225として動作することができる。例えば、ベースプレート305は、フランジ307などの先に示された移送領域ハウジング205の外部、又はベースプレートの外側部分と結合することができる。ベースプレート305の一部は、移送チャンバハウジングのベースを通って、または少なくとも部分的にその中に、いくつかの実施形態では、移送領域ハウジング内に画定された開孔を介してなどにより延びることができ、移送領域ハウジング内の中央に配置することができる。
【0038】
シャフト310は、ベースプレート305を通って移送領域空間内に延びることができ、前述のようにエンドエフェクタを支持することができる。エンドエフェクタは、移送領域内に延びるシャフト310の遠位端と結合することができる。いくつかの実施形態では、ベースプレート305は、移送領域ハウジングと結合された唯一の構成要素であることができ、移送装置300の他の構成要素は、移送チャンバハウジングとの接触が制限されているか、又はまったく接触していない可能性がある。ベースプレート305は、そこを貫通するシャフト310が延びることができる開孔308を画定することができる。いくつかの実施形態では、アパーチャ308は、移送領域ハウジングを介してアパーチャと少なくとも部分的に位置合わせすることができ、開孔308は、以下でさらに説明するように、シャフト310の横方向の動きの量に対応するようなサイズにすることができる。
【0039】
ベースプレート305と結合されているのは、横方向の並進装置315であることができ、これは、移送領域ハウジングと結合された表面の反対側のベースプレート305の表面上と結合され得る。横方向の並進装置315は、いくつかの実施形態において、シャフト310を通る中心軸に直交する平面に沿って1つ又は複数の方向に移動することを可能にするいくつかの構成要素を含むことができ、ベースプレートの中央開孔内でシャフトの横方向の動きを可能にし得る。横方向の並進装置315は、第1のステージ310を含むことができ、その一部は、ベースプレート305と結合することができる。第1のステージ320は、以下に説明されるように、いくつかの構成要素を含み得、そして、モータによって駆動されて、ステージと結合された構成要素を、シャフト310を通る中心軸に垂直な第1の方向に動かすことが可能な、1つ又は複数のガイドを含み得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、横方向の並進装置315はまた、第2のステージ325を含み得、その一部は、第1のステージ320と結合され得る。第2のステージ325は、第1のステージ320と同様の構成要素を含み得、いくつかの実施形態において、第1のステージ320及び第2のステージ325は、類似又は同一であり得る。追加の並進機能を容易にするために、ステージを1つ又は複数の方法でオフセットすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、第2のステージ325は、シャフト310を通る中心軸に垂直な第2の方向への構成要素の動きを与えることができる。第2の方向はまた、第1の方向からオフセットされ得、いくつかの実施形態では、第2の方向は、シャフト310を通る中心軸に直交する平面内で第1の方向に直交し得る。したがって、横方向の並進装置315は、移送装置300の構成要素の横方向移動の少なくとも1つの方向を提供することができ、シャフト310、及びシャフトと結合されたエンドエフェクタを含む。横方向の並進装置の態様については、以下でさらに説明する。シャフト310の横方向の動きは、処理チャンバ内の基板に対する制御を向上させることができ、基板支持体に送達するために基板の位置を修正して、精度を確保し、ミスアライメントによる基板への損傷を制限でき得る。
【0041】
横方向の並進装置315と結合されているのは、支持構造330であることができ、これは、いくつかの実施形態では、横方向の並進装置315から延びることができる。シャフト310は、移送領域ハウジング又は他のチャンバ内に延びる遠位端で側方並進装置315を通って延びることができる。シャフト310の近位端は、1つ又は複数の方法で、シャフト310を移動させるための1つ又は複数の駆動システム、及び結合されたエンドエフェクタと結合することができる。図3は、シャフト310の回転運動を生成するように構成された第1のドライブ335の一実施形態を示している。第1のドライブ335は、シャフト310の中心軸の周りでシャフト310の回転を生成する任意の数のドライブ又はモータであり得る。図に示されるように、一実施形態は、シャフト310の周りに延在し、シャフトと同心であるモータを含み得る。モータは任意のタイプのモータであってよく、シャフトを回転させるためにいくつかの方法でシャフトと結合し得る。1つの非限定的な例として、フレームレスモータは、シャフトの周りに延びることができ、そして、ロータは、シャフトと磁気的と結合するか、又はシャフトと結合するいくつかのベアリングを組み込むことができる。ベルト駆動システム、ギア駆動システム、又はシャフトを回転させるように構成された他のシステムなど、他のタイプの駆動システムを使用することができる。
【0042】
ハウジング340は、いくつかの実施形態では、1つ又は複数の構成要素の周りに延在することができ、シャフトの周りに少なくとも部分的に延在することができる。いくつかの実施形態では、第1のドライブ335は、ハウジング340内に含まれ得るが、追加の実施形態は、以下でさらに説明されるように、ハウジングの外部の第1のドライブ335の態様を含み得る。ハウジング340は、移送装置300がシャフト310の回転運動及び/又は横方向運動に加えて垂直運動を提供するいくつかの実施形態では、支持構造330と結合することができる。いくつかの実施形態では、支持構造330は、線形ガイド又はレールなどの1つ又は複数のガイド345を含み得、それに沿って、ハウジング340を駆動することができる。ハウジング340に取り付けられているのは、1つ又は複数のブラケット若しくはベアリングであり、これにより、ハウジングは、ガイド345に沿って並進し、ガイド345と移動可能と結合することができる。これは、ハウジング及びシャフトを垂直に並進させることができ、これにより、エンドエフェクタの垂直方向の動きが可能になり、移送装置と基板支持体との間の基板の係合及び解放が容易になる。第2のドライブ350は、ハウジング340及び/又はシャフト310と結合され得、これは、支持構造330上の線形ガイドに沿ってシャフト及び/又は他の構成要素を駆動するための任意の数のモータ又は材料を含み得る。図3に示されるように、いくつかの実施形態では、第1のドライブ及び第2のドライブは、動作中のモーメントを制限するためにシャフトと垂直に整列され得る。例えば、図示のように、第2のドライブ350は、支持構造330のベース上に中央に取り付けることができ、シャフト及び第1のドライブの両方と一直線上にある。これは、移送装置及びシャフト310などの関連する構成要素の回転モーメント又は曲げモーメントを低減又は制限することができる。
【0043】
図4は、本技術のいくつかの実施形態による例示的な移送装置300の概略断面図を示しており、これは、システムの追加の構成要素を示し得る。断面図は、構成要素間の例示的な結合、並びに移送装置300の構成要素の位置合わせの一例を示し得る。例えば、この図は、第2のドライブ350とシャフト310との位置合わせ、並びに第1のドライブ335とシャフト310との同心の位置合わせを示している。
【0044】
いくつかの実施形態では、その中へシャフト310が延びることができる移送領域は、真空条件下であり得る。本技術のいくつかの実施形態は、真空環境の外部の各駆動構成要素を維持することができる。異なる環境圧力とシャフトの動きの両方に対応するために、ベローズ355とシール360をシステム内に組み込むこともできる。ベローズ355はシャフトの周りに延びることができ、シャフト310は、移送領域に入る前に、遠位端でベローズを通って少なくとも部分的に延びることができる。ベローズ355は、ベースプレート0.05を介して開口部と軸方向に位置合わせすることができ、そこを貫通してシャフト310が延びることができる。ベローズ355は、第1の表面の反対側の第2の表面などで、ベースプレート305の表面と結合することができ、これにより、ベースプレート305は、移送領域ハウジングと結合することができる。ベローズ355は、ベローズの第1の端部357でベースプレート305と固定的に結合することができる。ベローズの第2の端部359は、ハウジング340と固定的に結合されることを含めて、結合され得る。リップシール又は他のシール装置であり得るシール360は、シャフト310の周りに延在し、ベローズに隣接して圧力差を生じる可能性があり、ベローズを通り、シャフト310の遠位端の周りは、移送領域環境の圧力で維持され得る一方で、移送装置300の他の図示された構成要素は、例えば、より高い圧力で維持され得る。移送装置300の構成要素が曝される可能性がある温度のために、この構成はまた、ベースプレート305、並びにハウジング340及びそこに含まれる構成要素の冷却を容易にし得、これは、構成要素への温度の影響を制限し得る。例えば、流体冷却ジャケットを含むジャケットは、処理操作中の構成要素の温度を制限するために、これらの構成要素のいずれかの周りで延在することができる。追加の冷却も同様に使用することができ、本技術にも含まれる。
【0045】
ベローズ355は、ハウジングの動きに伴って屈曲することにより、シャフト310の垂直方向の並進に対応することができる。さらに、ベローズ355は、シャフト310の横方向の動きに対応するように特別に構成され得る。前に論じたように、横方向no並進装置315は、ベースプレート305と結合することができる。図示のように、横方向の並進装置315の第1のステージ320はまた、ステージがそれに沿って移動し得る線形ガイド又はレールを含み得る。例えば、第1のステージ320のレールは、ベースプレート305と結合され得、第1のステージ320は、図示の断面の平面に直交するなど、第1の方向にこれらのレールに沿って駆動され得る。モータを第1ステージと結合して、ステージをレールに沿って駆動することができる。同様に、第2のステージ325は、第1のステージ310と結合され得、第1のステージ320から例えば90度回転されて、同じ平面内で第1のステージ310に直交する横方向の動きを提供し得る。モータ327などの第2のモータは、第1のステージと結合され得るレールに沿って第2のステージを駆動することができる。支持構造330は、第2のステージと結合することができ、したがって、第1のステージ及び/又は第2のステージの動作は、構造または構造と結合された他のコンポーネントと結合され得る、関連する構成要素のそれぞれを動かすことができる。したがって、いずれかのステージの動きは、ベースプレート305を介して開口内でシャフトを間接的に横方向に動かす。
【0046】
移動はまた、ベローズ355内でシャフトを横方向に移動させることができ、並びにいくつかの実施形態では、ベローズの態様を少なくとも部分的に移動させることができる。示されるように、第1のステージ320及び第2のステージ325の両方は、そこを貫通してベローズ355が延びることができる開孔を画定することができる。前述のように、ベローズ355は、ベローズの第1の端部357でベースプレート305と結合することができ、これは、第1のステージ及び/又は第2のステージの動作中に移動することはできない。しかしながら、ハウジング340と結合され得るベローズ355の第2の端部359は、ハウジング340を含む構造及び関連する構成要素が第1のステージ及び第2のステージと共に移動されるときに移動し得る。したがって、ベローズ355の第2の端部359は、横方向にたわみ、第1の端部357から垂直方向にオフセットされるようになり得る。シャフト310は、これらの構成要素が一緒に移動する可能性があるため、ベローズ355の第2の端部359との中央位置合わせを維持することができる。しかしながら、第1の端部357の位置は、横方向の動きの間、固定されたままであることができるため、シャフト310は、これらの移動中に、ベローズ355の第1の端部357の内側の半径方向の縁に向かって移動することができる。その結果、いくつかの実施形態では、第1の端部357でのベローズ355の直径は、シャフト310の横方向の動きに対応するようなサイズにすることができ、ベローズ355の第2の端部は、シャフト310を確実にするために、ベローズ355に接触してはならない。ベローズ355の直径は、ベローズの長さに沿って一定に維持され得るか、または移動に対応することができ、シャフト310とベローズの側壁又は端との間の接触を制限または防止するために、第2の端部359から第1の端部357に向かってフレアすることができる。
【0047】
図4に示されているのは、1つ又は複数の方法で構成要素と結合することのできる第2のドライブ350のさらなる細部である。例えば、第2のドライブ350は、ボールねじモータ、又はモータのシャフトと結合された構成要素の垂直の線形並進を提供し得る他の任意のモータを含み得る。図示のように、第2のドライブ350は、支持構造330のベースと結合することができ、駆動シャフト又はねじの回転を可能にするボールナット若しくは他の移行装置などを用いて、ハウジング340を介してシャフト310と結合することができる一方で、ナットと、ハウジング及びシャフトなどの関連する構成要素は、垂直方向に並進している間、回転固定されたままである。結果として、移送装置300は、シャフト310の複数の動きを含む1つまたは複数の動きを提供することができ、これは、第1のドライブ335を伴う回転運動、第2のドライブ350を伴う垂直運動、及び横方向並進装置315による横方向運動のうちの1つ又は複数を含み得る。
【0048】
移送装置の追加の構成もまた、本技術に包含され、これは、上に示されるような第1のドライブ及び第2のドライブの軸方向の位置合わせを含まない場合がある。図5は、本技術のいくつかの実施形態による例示的な移送装置400の概略等角図を示している。図に明確に示されていない場合でも、移送装置400は、1つ又は複数の点で移送装置300に類似することができ、前述の構成要素、材料、又は構成のいずれかを含むことができ、上記の移送装置300のいくつかの態様をさらに示すことができる。
【0049】
例えば、移送装置400は、前述のように移送領域ハウジングと結合され得るベースプレート405を含み得る。ベースプレート405は、そこを貫通してシャフト510が延びることができる中央開孔又は一般的な開孔を画定することができる。エンドエフェクタは、前述のようにシャフト410の遠位端と結合することができる。シャフト510はまた、ベローズ455を通って延びることができ、ベローズ455は、横方向の並進装置415を通って開孔を通って延びることができる。横方向並進装置は、軸の横方向の動きを可能にする構成要素を有する1つ又は複数のステージを含み得、これは、横方向の並進装置と間接的と結合され得る。いくつかの実施形態では、横方向の並進装置415は、モータ422によって駆動され得る第1の線形方向に横方向の動きを与える第1のステージ420を含み得る。さらに、いくつかの実施形態では、横方向の並進装置415は、第1の線形方向と同じ平面内で第2の線形方向に直交する第2の直線方向に横方向の動きを与える第2のステージ425を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のステージ425は、モータ427によって駆動され得る。
【0050】
横方向の並進装置415と結合されているのは、支持構造430であることができ、これは、前述のようにガイドを含み得、それに沿って、ハウジング440は、シャフト510と共に、垂直方向に並進され得る。図5は、第1のドライ435がシャフト510の周りに延在していてはならず、ハウジング440の外部に配置され得る実施形態を示す。第1のドライブ435は、依然として、ハウジング440を介してシャフト510と結合されて、シャフト510の回転運動を提供し得るが、サーボモータ又は他のモータなどの異なるモータが含まれ、シャフト510の回転のための回転能力を提供し得る。いくつかの実施形態では、前述のように垂直移動機能を提供するために、第2のドライブ450も含まれ得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、第2のドライブ450は、第1のドライブ435から横方向にオフセットされ、及び垂直方向にオフセットされ得る。第2のドライブ450は、ハウジング440、又はハウジング440のベアリングと結合され得、ハウジング440が構造430のガイドに沿って並進されることを可能にする。図示のようないくつかの実施形態では、第2の駆動装置450は、シャフト510と結合されなくてもよいが、シャフト510が含まれ得るハウジング440の第2の駆動装置450との移動は、依然としてシャフト510を垂直に並進させることができる。したがって、シャフトの複数の動き、および関連するエンドエフェクタを提供するために、本技術によっていくつかの構成に対応することができ、処理システムの移送領域内での基板の回転、並びに垂直及び/又は横方向の移動を可能にし得る。
【0051】
図6は、本技術のいくつかの実施形態による、基板処理システム500の例示的な移送領域の概略断面立面図を示す。図6は、前述のように、及び前述の移送チャンバ又は基板処理システムのいずれかに含まれ得るような、千鳥状のリフトピン構成を示している。例えば、前述のリフトピンのいずれも、図示のように互い違いの高さのリフトピンを含み得る。基板処理システム500は、前述の実施形態のいずれかの構成要素、構成、及び特性のいずれかを含み得、同様に、前述の任意のシステムは、図示のリフトピン構成を含み得る。システム500は、チャンバ内のリフトピン505のセット上に個別に配置された複数の基板501を含み得、これはまた、移送装置520を含むことができ、これは、移送装置から延びるアーム535を含む、前述の移送装置のいずれかの特徴を含み得る。さらに、移送装置520は、アーム535を有するエンドエフェクタが結合され得るシャフト522を含み得る。シャフト522はまた、移送領域ハウジングのベースの開孔を通って延びることができ、上記で議論された、あるいは、例えば、移送装置300及び移送装置400の駆動システムを含む他の方法で本技術に含まれる移送装置駆動システムのいずれかに延びることができる。
【0052】
リフトピン505は、基板支持体510から延在して基板501を送達又は回収するためのアクセス可能性を提供するピンのセットであり得、各セットは、基板を収容するための任意の数のピンを含み得る。図示のように、リフトピンセット505は、4つの異なる高さでずらされており、これにより、基板の個別の送達及び回収が可能になり得る。例えば、リフトピン505aは、基板支持体の上に第1の垂直長さを延ばすことができる。リフトピン505bは、断面に示される基板支持体510bの上に第2の垂直長さを延ばすことができ、基板支持体が一列に並んでいても、リフトピン505aが延びることができる基板支持体を隠すことができる。図に示すように、第2の垂直方向の長さは、第1の垂直方向の長さよりも短くてもよい。
【0053】
さらに、リフトピン505cは、基板支持体510cから第3の垂直方向の長さを延ばすことができ、第3の垂直方向の長さは、第2の垂直方向の長さよりも短くてもよい。最後に、リフトピン505dは、関連する基板支持体から第4の垂直長さまで延在することができ、これは、基板支持体510cによって隠され、基板支持体810cと一直線に並ぶことができる。第4の垂直方向の長さは、第3の垂直方向の長さよりも短くてもよい。リフトピンセットの高さをずらすことにより、基板の送達又は回収の前に、各基板に対して個別の調整を行うことができる。例えば、関連するリフトピン上に配置された場合、基板501aは、基板501bの上にアクセス可能であり得、これは、基板501cより上でアクセス可能であり得、そして基板501dより上でアクセス可能であり得る。
【0054】
本技術は、前述のように中央に配置された移送ロボットが他の方法ではアクセスできない可能性がある追加の基板支持体を収容することができる基板処理システムを含む。本技術の実施形態による移送装置を組み込むことにより、複数の基板支持体を利用し、基板処理中にアクセスすることができる。移送装置が上記のような駆動システムを含む場合、回転並進及び垂直の並進に加えて横方向の並進が提供され得る。さらに、本技術のいくつかの実施形態による移送装置構成は、システムの動作中のモーメントを制限するために、1つ又は複数の方法で構成要素を整列させることができ、これは、処理システムの転送領域内での遷移中に基板の動きを微調整するための追加の制御を提供する場合がある。
【0055】
上記の記載では、説明の目的で、本発明の様々な実施形態の理解を促すべく、多くの詳細が示されてきた。しかし、これらの詳細のうちのあるものが含まれていなくても、またはさらなる詳細が加えられていても、特定の実施形態が実施され得ることは、当業者には明らかであろう。
【0056】
いくつかの実施形態を開示してきたが、これらの実施形態の本質から逸脱することなく、様々な変形例、代替構造、及び均等物が用いられてよいことが、当業者には認識されよう。更に、本技術を不必要にあいまいにすることを避けるために、いくつかの周知のプロセス及び要素については説明しなかった。したがって、上記の説明は、本発明の技術範囲を限定するものと解釈すべきではない。さらに、方法又は処理は、連続的又は段階的に説明され得るが、動作は、同時に行われてもよく、又は、記載よりも異なる順序で行われてもよいことを理解するべきである。
【0057】
値の範囲が与えられているところでは、文脈から明らかに別様に示されていない限り、その範囲の上限値と下限値との間の各介在値も、下限値の最も小さい単位に至るまで、具体的に開示されているものと理解されている。記載された任意の2つの値の間、または記載の範囲内にある不記載の2つの介在値の間にある、任意の小範囲、及びその記載の範囲内にある任意の他の記載値または介在値が、含まれている。これらの小範囲の上限値及び下限値は、個々に、その範囲の内または外となる場合があるが、その小範囲内に限界値のいずれかが含まれる場合、どちらも含まれない場合、またはどちらも含まれる場合のいずれであっても、記載の範囲において具体的に除外された任意の限界値次第で、各範囲は、本技術範囲の中に含まれる。記載の範囲に1つ以上の限界値が含まれる場合には、これらの含まれる限界値のいずれか、または両方を除外する範囲も含まれる。
【0058】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈上別様に明示されていない限り、複数の指示物を含む。したがって、例えば、「基板」への言及は、複数のそのような基板を含み、「アーム」への言及は、当業者に知られている1つ又は複数のアーム及びその同等物への言及などを含む。
【0059】
また、「備える(comprise(s))」、「備えている(comprising)」、「含有する(contain(s))」、「含有している(containing)」、「含む(include(s))」、及び「含んでいる(including)」という単語は、本明細書及び特許請求の範囲で使用されている場合、記載された特徴、整数、構成要素、または工程の存在を特定することを意図しているが、1つ以上のその他の特徴、整数、構成要素、工程、作動、またはグループの存在、または追加を除外するものではない。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6