(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20241202BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2020170788
(22)【出願日】2020-10-08
【審査請求日】2023-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡村 達憲
(72)【発明者】
【氏名】大津 亜希子
(72)【発明者】
【氏名】進藤 和弘
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-062812(JP,A)
【文献】特開2003-076819(JP,A)
【文献】「育児の記録」を残すだけで無く、パパ・ママをサポートする機能が強力!!「授乳ノート」,[オンライン],[検索日 2024.06.16],公開日:2021年08月10日,インターネット:https://babytech.jp/2021/08/junyunote/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された位置情報に基づいて、
複数のエリアそれぞれについて、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数部と、
前記
複数のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前
記エリアごと
のアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記計数部は、前記他の利用者のうち前記情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者の人数を前記
複数のエリア
それぞれについて計数し、
前記表示制御部は、前記情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記他の利用者として、前記サイトに含まれるコンテンツのうち授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者の位置を示す位置情報を取得し、
前記計数部は、前記授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者の人数を前記
複数のエリア
それぞれについて計数し、
前記表示制御部は、授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記サイトが備える機能ごとに、前記サイトに含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている前記他の利用者の位置を示す位置情報を取得し、
前記計数部は、前記サイトが備える機能ごとに、前記サイトに含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている前記他の利用者の人数を
前記複数のエリア
それぞれについて計数し、
前記表示制御部は、前記機能ごとに区別して、当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている前記他の利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記コミュニケーション機能が利用される利用状況に応じて推定される育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている前記他の利用者の位置を示す位置情報を取得し、
前記計数部は、前記育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている前記他の利用者の人数を
前記複数のエリア
それぞれについて計数し、
前記表示制御部は、前記育児種別ごとに区別して、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている前記他の利用者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報提供先の利用者が前記サイトにアクセスしたタイミングと、所定の育児種別に応じた期間との関係性に基づいて、これまでに前記サイトにアクセスしたことのあるアクセス者について、当該タイミングにて前記所定の育児種別で示される育児を継続中であるか否かを推定する推定部をさらに有し、
前記取得部は、前記アクセス者のうち前記所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者を前記他の利用者として定めることで、当該アクセス者の位置を示す位置情報を取得し、
前記計数部は、前記所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者の人数を前記
複数のエリア
それぞれについて計数し、
前記表示制御部は、前記所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記推定部は、前記アクセス者のうち、前記関係性に基づき特定される期間であって、前記タイミングを含むような期間にアクセスしたアクセス者について、当該タイミングにて前記所定の育児種別で示される育児を継続中であると推定する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記計数部は、前記
複数のエリアのうちのエリアの間での人数の分布が所定の分布条件を満たすか否かに基づいて、前
記エリアに応じたより広い新たなエリアを生成し、
表示制御部は、前記他の利用者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前記新たなエリアごとに計数された人数に応じて制御する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記計数部により計数されたエリアごとの人数が所定の人数条件を満たすか否かに基づいて、前記エリアごとに前記アイコンの表示の有無を制御する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記
複数のエリアのうち前記所定の人数条件を満たす人数が存在するエリアであって、前記
複数のエリアを模式的に示すコンテンツ上のエリアに対して、前記アイコンを重ねて表示させる
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記所定の人数条件を満たすことにより重ねて表示される際の前記アイコンの表示態様を、前記人数に応じて制御する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記人数が多い程、前記アイコンとして、より見た目が強調されたアイコンを表示させる
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記人数が多い程、前記アイコンとして、よりサイズの大きいアイコンを表示させる
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記
複数のエリアを模式的に示すコンテンツ上を所定の態様で動作するようなアニメーション画像をさらに表示させることで、当該動作に連動して前記アイコンが順に出現するように表示させる
ことを特徴とする請求項10~13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記表示制御部は、時間帯または時季に応じて、前記
複数のエリアを模式的に示すコンテンツの表示態様を制御する
ことを特徴とする請求項1~14のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記表示制御部により表示された前記アイコンが選択された場合に、前記育児に関するコミュニケーション機能を備えるコンテンツであるコミュニケーションコンテンツを提供する提供部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1~15のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記提供部は、前記表示制御部により表示された前記アイコンのうちいずれのアイコンが選択されようと、前記コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに拘わらず共通する1つのコンテンツである共通コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記コミュニケーションコンテンツは、前記エリアごとに分類されており、
前記提供部は、前記表示制御部により表示された前記アイコンが選択された場合に、前記コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに分類されているエリア別のコンテンツであるエリア別コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記提供部は、コミュニケーションコンテンツとして、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントと当該コメントを投稿した投稿者を示す情報とが、当該投稿者とは異なる他の利用者が閲覧可能な状態で表示されるコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項16~18のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記提供部は、これまでに受け付けられたコメントの全てが閲覧可能に制御された前記コミュニケーションコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記提供部は、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントが示す問題を解決するために実践することが推奨される対応案を提供する
ことを特徴とする請求項19または20に記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記提供部は、コミュニケーションコンテンツとして、所定の不織布製品を購入した購入者のみ利用可能となるように制御されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項16~21のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項23】
育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数部と、
前記所定のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前記所定のエリアごとのアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御部と
を有し、
前記表示制御部は、前記計数部により計数されたエリアごとの人数が多い程、前記アイコンとして、より見た目が強調されたアイコンを表示させる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項24】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された位置情報に基づいて、
複数のエリアそれぞれについて、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数工程と、
前記
複数のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前
記エリアごと
のアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項25】
育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数工程と、
前記所定のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前記所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御工程と
を含み、
前記表示制御工程は、前記計数工程により計数されたエリアごとの人数が多い程、前記アイコンとして、より見た目が強調されたアイコンを表示させる
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項26】
育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された位置情報に基づいて、
複数のエリアそれぞれについて、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数手順と、
前記
複数のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前
記エリアごと
のアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前
記エリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【請求項27】
育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数手順と、
前記所定のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前記所定のエリアごとのアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御手順と
をコンピュータに実行させ、
前記表示制御手順は、前記計数手順により計数されたエリアごとの人数が多い程、前記アイコンとして、より見た目が強調されたアイコンを表示させる
ための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及に伴い、様々な情報提供が行われている。例えば、グループ行動をとっている携帯端末装置所有者をグループ化し、最適なサービス情報を配信する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、育児に関する情報を共有して利用者が互いに共感を得られるような情報提供を実現することができるとは限らない。
【0005】
例えば、上記の従来技術は、グループ行動に適した情報を携帯端末装置の所有者が情報源に自らアクセスして取得する必要があるとの問題に対し、携帯端末装置所有者のグループ行動を自動的に認識し、そのグループ行動に好適なサービス情報を自動的にかつリアルタイムに配信するものである。このように、上記の従来技術は、育児問題について一切着目されていないため、育児に関する情報を共有して利用者が互いに共感を得られるような情報提供を実現することができるとはいい難い。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、育児に関する情報を共有して利用者が互いに共感を得られるような情報提供を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数部と、前記所定のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前記所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、育児に関する情報を共有して利用者が互いに共感を得られるような情報提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係るサイトの構造とシステムの一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理の全体像を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理に対応する画面遷移例を示す図である。
【
図4】
図4は、アイコン表示に係る表示制御の具体例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る登録情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る計数結果記憶部の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る投稿情報記憶部の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、アクセスタイミングと、育児種別に応じた期間との関係性に基づく表示制御の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係るコミュニケーションコンテンツの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、固定コメント編集画面の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、フリーコメント編集画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、変形例に係る表示制御の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、前記サイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する計数部と、前記所定のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、前記所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、前記サイトにアクセスする前記他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する表示制御部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0012】
このように情報処理装置は、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、このサイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する。そして、所定のエリアを模式的に示すコンテンツを表示させるとともに、所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、サイトにアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0013】
このような情報処理装置によれば、利用者は、自身以外にもサイトにアクセスしている人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを知ることができるため、例えば、幼児への夜泣き対応、授乳、おむつ交換、着替えなどの各種の育児で大変な思いをしている人や、悩みを相談するためにチャットを活用して頑張っている人が他にもいることを知ることができるようになる。そして、このように自分と同じ育児の状況にある人が他にもいたり、育児について自分と同じような悩みを抱えている人が他にもいるということを知ることができれば、互いに共感し合えるようになり、結果、育児ストレスが和らぎ精神的安定を得られるようになる。したがって、情報処理装置100によれば、育児に関する情報を共有して利用者が互いに共感を得られるような情報提供を実現することができる。
【0014】
また、情報処理装置は、前記他の利用者のうち前記情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者の人数を前記所定のエリアごとに計数し、前記情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0015】
このような情報処理装置によれば、他の利用者のうち情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者の人数を所定のエリアごとに計数し、情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御するため、利用者は自身と同じような育児状況にある人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを一目で把握することができるようになるため、例えば夜泣き対応で大変な状況にあるのは自分だけではなく皆頑張っているという共感の意識をより高めることができるようになる。
【0016】
また、情報処理装置は、前記他の利用者として、前記サイトに含まれるコンテンツのうち授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者の位置を示す位置情報を取得し、前記授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者の人数を前記所定のエリアごとに計数し、授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0017】
このような情報処理装置によれば、サイトに含まれるコンテンツのうち授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者の位置を示す位置情報を取得し、授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者の人数を所定のエリアごとに計数し、授乳にかかる時間をカウントする機能を備えるコンテンツにアクセスしている利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御するため、利用者は自身と同じように授乳対応している人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを一目で把握することができるようになるため、授乳対応している利用者間でより高い共感が得られるような情報提供を実現することができるようになる。
【0018】
また、情報処理装置は、前記サイトが備える機能ごとに、前記サイトに含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている前記他の利用者の位置を示す位置情報を取得し、前記サイトが備える機能ごとに、前記サイトに含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている前記他の利用者の人数を各エリアについて計数し、前記機能ごとに区別して、当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている前記他の利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0019】
このような情報処理装置によれば、サイトが備える機能ごとに、サイトに含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者の位置を示す位置情報を取得し、サイトが備える機能ごとに、サイトに含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者の人数を各エリアについて計数し、機能ごとに区別して、当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御するため、利用者は機能ごとに当該機能に対応する育児を行っている人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを容易に把握することができるようになるため、育児に関して様々な側面から利用者が共感を得られるような情報提供を実現することができる。
【0020】
また、情報処理装置は、前記コミュニケーション機能が利用される利用状況に応じて推定される育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている前記他の利用者の位置を示す位置情報を取得し、前記育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている前記他の利用者の人数を各エリアについて計数し、前記育児種別ごとに区別して、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている前記他の利用者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0021】
このような情報処理装置によれば、コミュニケーション機能が利用される利用状況に応じて推定される育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者の位置を示す位置情報を取得し、育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者の人数を各エリアについて計数し、育児種別ごとに区別して、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御するため、利用者は育児種別ごとに当該育児種別に対応する育児を行っている人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを容易に把握することができるようになるため、育児に関して様々な側面から利用者が共感を得られるような情報提供を実現することができる。
【0022】
また、情報処理装置は、前記情報提供先の利用者が前記サイトにアクセスしたタイミングと、所定の育児種別に応じた期間との関係性に基づいて、これまでに前記サイトにアクセスしたことのあるアクセス者について、当該タイミングにて前記所定の育児種別で示される育児を継続中であるか否かを推定する推定部をさらに有し、前記アクセス者のうち前記所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者を前記他の利用者として定めることで、当該アクセス者の位置を示す位置情報を取得し、前記所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者の人数を前記所定のエリアごとに計数し、前記所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前記所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0023】
このような情報処理装置によれば、情報提供先の利用者がサイトにアクセスしたタイミングと、所定の育児種別に応じた期間との関係性に基づいて、これまでにサイトにアクセスしたことのあるアクセス者について、当該タイミングにて所定の育児種別で示される育児を継続中であるか否かを推定し、所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者を他の利用者として定めることで、当該アクセス者の位置を示す位置情報を取得し、所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者の人数を所定のエリアごとに計数し、所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御するため、現時点でサイトにアクセスしているいないに拘わらず、情報提供先の利用者がサイトにアクセスしたタイミングで育児を継続中の他の利用者がどれだけの数どのような分布で存在するかを容易に把握させることができるようになる。
【0024】
また、情報処理装置は、前記アクセス者のうち、前記関係性に基づき特定される期間であって、前記タイミングを含むような期間にアクセスしたアクセス者について、当該タイミングにて前記所定の育児種別で示される育児を継続中であると推定する。
【0025】
このような情報処理装置によれば、情報提供先の利用者がサイトにアクセスしたタイミングと、所定の育児種別に応じた期間との関係性に基づき特定される期間であって、このタイミングを含むような期間にアクセスしたアクセス者について、当該タイミングにて所定の育児種別で示される育児を継続中であると推定するため、情報提供先の利用者がサイトにアクセスしたタイミングではどのような育児が継続されているかを高精度に推定することができるようになる。
【0026】
また、情報処理装置は、前記所定のエリア間での人数の分布が所定の分布条件を満たすか否かに基づいて、前記所定のエリアに基づきより広い新たなエリアを生成し、前記他の利用者のアクセス状態を示す前記アイコンの表示を、前記新たなエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0027】
このような情報処理装置によれば、所定のエリア間での人数の分布が所定の分布条件を満たすか否かに基づいて、所定のエリアに応じたより広い新たなエリアを生成し、他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、新たなエリアごとに計数された人数に応じて制御するため、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスしている利用者の人数が少ないことによる不安を解消することで、係るサイトをより活性化させることができる。
【0028】
また、情報処理装置は、計数されたエリアごとの人数が所定の人数条件を満たすか否かに基づいて、前記エリアごとに前記アイコンの表示の有無を制御する。
【0029】
このような情報処理装置によれば、計数されたエリアごとの人数が所定の人数条件を満たすか否かに基づいて、エリアごとにアイコンの表示の有無を制御するため、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、サイトにアクセスしている他の利用者が存在するかしないかに応じて、エリアごとにアイコンの出現を制御することができる。
【0030】
また、情報処理装置は、前記エリアのうち前記所定の人数条件を満たす人数が存在するエリアであって、前記エリアを模式的に示すコンテンツ上のエリアに対して、前記アイコンを重ねて表示させる。
【0031】
このような情報処理装置によれば、エリアのうち所定の人数条件を満たす人数が存在するエリアであって、エリアを模式的に示すコンテンツ上のエリアに対して、アイコンを重ねて表示させるため、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、サイトにアクセスしている他の利用者が存在するかしないかに応じて、エリアごとにアイコンの出現を制御することができる。
【0032】
また、情報処理装置は、前記所定の人数条件を満たすことにより重ねて表示される際の前記アイコンの表示態様を、前記人数に応じて制御する。
【0033】
このような情報処理装置によれば、所定の人数条件を満たすことにより重ねて表示される際のアイコンの表示態様を、人数に応じて制御するため、利用者は自身と同じような育児状況の人がどれだけの数どのような分布で存在するかを直感的に把握することができるようになる。
【0034】
また、情報処理装置は、前記人数が多い程、前記アイコンとして、より見た目が強調されたアイコンを表示させる。
【0035】
このような情報処理装置によれば、人数が多い程、アイコンとして、より見た目が強調されたアイコンを表示させるため、利用者は自身と同じような育児状況の人がどれだけの数どのような分布で存在するかを直感的に把握することができるようになる。
【0036】
また、情報処理装置は、前記人数が多い程、前記アイコンとして、よりサイズの大きいアイコンを表示させる。
【0037】
このような情報処理装置によれば、人数が多い程、アイコンとして、よりサイズの大きいアイコンを表示させるため、利用者は自身と同じような育児状況の人がどれだけの数どのような分布で存在するかを直感的に把握することができるようになる。
【0038】
また、情報処理装置は、前記コンテンツ上を所定の態様で動作するようなアニメーション画像をさらに表示させることで、当該動作に連動して前記アイコンが順に出現するように表示させる。
【0039】
このような情報処理装置によれば、コンテンツ上を所定の態様で動作するようなアニメーション画像をさらに表示させることで、当該動作に連動してアイコンが順に出現するように表示させるため、インパクトのあるアイコン表示を実現することができ、この結果、利用者の興味をより高められるようなアイコン表示を実現することができる。
【0040】
また、情報処理装置は、時間帯または時季に応じて、前記エリアを模式的に示すコンテンツの表示態様を制御する。
【0041】
このような情報処理装置によれば、時間帯または時季に応じて、エリアを模式的に示すコンテンツの表示態様を制御するため、利用者の興味をより高められるようなコンテンツを提供することができる。
【0042】
また、情報処理装置は、表示された前記アイコンが選択された場合に、前記育児に関するコミュニケーション機能を備えるコンテンツであるコミュニケーションコンテンツを提供する提供部をさらに有する。
【0043】
このような情報処理装置によれば、表示されたアイコンが選択された場合に、育児に関するコミュニケーション機能を備えるコンテンツであるコミュニケーションコンテンツを提供するため、所定のエリアを模式的に示すコンテンツからコミュニケーションコンテンツへとスムーズに利用者を誘導することができる。
【0044】
また、情報処理装置は、表示された前記アイコンのうちいずれのアイコンが選択されようと、前記コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに拘わらず共通する1つのコンテンツである共通コンテンツを提供する。
【0045】
このような情報処理装置よれば、表示されたアイコンのうちいずれのアイコンが選択されようと、コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに拘わらず共通する1つのコンテンツである共通コンテンツを提供するため、利用者は、コミュニケーションコンテンツにアクセスしている全ての人とコミュニケーションを図れることができるようになる。
【0046】
また、情報処理装置は、表示された前記アイコンが選択された場合に、前記コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに分類されているエリア別のコンテンツであるエリア別コンテンツを提供する。
【0047】
このような情報処理装置よれば、表示されたアイコンが選択された場合に、コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに分類されているエリア別のコンテンツであるエリア別コンテンツを提供するため、利用者は、自身が興味のあるエリア(例えば、自身と同じエリア)にいる人に絞って、例えば地域性の話題を用いてコミュニケーションを図ることができるようになる。
【0048】
また、情報処理装置は、コミュニケーションコンテンツとして、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントと当該コメントを投稿した投稿者を示す情報とが、当該投稿者とは異なる他の利用者が閲覧可能な状態で表示されるコンテンツを提供する。
【0049】
このような情報処理装置よれば、コミュニケーションコンテンツとして、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントと当該コメントを投稿した投稿者を示す情報とが、当該投稿者とは異なる他の利用者が閲覧可能な状態で表示されるコンテンツを提供するため、利用者は、投稿者ごとにどのような内容のコメントが投稿されたかを時系列に沿って閲覧することができるようになる。
【0050】
また、情報処理装置は、これまでに受け付けられたコメントの全てが閲覧可能に制御された前記コミュニケーションコンテンツを提供する。
【0051】
このような情報処理装置よれば、これまでに受け付けられたコメントの全てが閲覧可能に制御されたコミュニケーションコンテンツを提供するため、利用者は、他者とコミュニケーションを図れるだけでなく、コミュニケーションコンテンツを掲示板のように活用することができるようになる。
【0052】
また、情報処理装置は、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントが示す問題を解決するために実践することが推奨される対応案を提供する。
【0053】
このような情報処理装置よれば、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントが示す問題を解決するために実践することが推奨される対応案を提供するため、利用者が直面している育児問題が解決されるようサポートすることができるようになる。
【0054】
また、情報処理装置は、コミュニケーションコンテンツとして、所定の不織布製品を購入した購入者のみ利用可能となるように制御されたコンテンツを提供する。
【0055】
このような情報処理装置によれば、コミュニケーションコンテンツとして、所定の不織布製品を購入した購入者のみ利用可能となるように制御されたコンテンツを提供するため、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトは、所定の不織布製品を購入した人しか利用できないという特別なものであるとの印象を利用者に持たせることができるため、所定の不織布製品の販売促進とサイト活性化とを実現することができるようになる。
【0056】
以下に、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0057】
[実施形態]
〔1.実施形態に係る情報処理の概要〕
まず、実施形態に係る情報処理の概要について説明する。例えば、育児をする立場にある利用者は、幼児への夜泣き対応、授乳、おむつ交換、着替えなど様々なケアを日常的に(場合によっては24時間体制で)強いられることとなりストレスや悩みを溜め込んでしまう場合がある。例えば、仕事と育児の両立でストレスを溜め込んでしまうこともあれば、自分の時間を作ることができずストレスを溜め込んでしまうこともある。また、育児に関して誰にも悩みを相談できずストレスを溜め込んでしまうこともある。
【0058】
このようなとき、自分と同じ育児の状況(例えば、夜泣きで困っている)にある人が他にもいたり、育児について自分と同じような悩みを抱えている人が他にもいるということを知ることができれば、互いに共感しあうことができ安心感を得ることができるようになると考えられる。
【0059】
したがって、実施形態に係る情報処理は、育児する立場にある利用者が育児に関して共感し合いそして少しでも安心感を得られるようにデジタルの面からサポートしようとするアプローチである。
【0060】
具体的には、実施形態に係る情報処理では、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスした利用者の位置を示す位置情報が取得され、この位置情報に基づき所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、サイトにアクセスしている他の利用者の人数が計数される。そして、実施形態に係る情報処理では、所定のエリアを模式的に示すコンテンツが表示され、また、所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、サイトにアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示が、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御される。このような情報処理によれば、育児に関する情報を共有して利用者が互いに共感を得られるようになると考えられる。
【0061】
〔2.実施形態に係るサイトの構造とシステム〕
次に、
図1を用いて、実施形態に係るサイトの構造とシステムについて説明する。
図1は、実施形態に係るサイトの構造とシステムの一例を示す図である。
図1には、実施形態に係るサイトの一例としてサイトST11が示される。そして、サイトST11には、育児に関する各種の機能が備えられている。
【0062】
例えば、サイトST11には、利用者が互いにコミュニケーションを図れるような機能であるチャット機能をはじめとして、幼児が生誕してから経過した経過期間(例えば、幼児の月齢)に応じたイベント(例えば、生誕2ヶ月お祝いイベント)向けの景品が利用者のポイントに応じて定期的(例えば、毎月)に届けられる定期便サービスを実現する機能である月齢イベント定期便機能、授乳にかかる時間をカウントする機能である授乳タイマー機能、育児(例えば、授乳など)を行っている利用者の位置を地図上に表示される機能である授乳MAP機能が備えられる。
【0063】
そして、例えば、これらの機能は、サイトST11を構成する各コンテンツ(ウェブコンテンツもしくはウェブページ)内で実現されてよい。この点について、
図1の例によれば、月齢イベント定期便機能F11が、サイトST11を構成する1つのコンテンツであるコンテンツC111内で実現される例が示される。また、
図1の例によれば、授乳タイマー機能F12が、サイトST11を構成する1つのコンテンツであるコンテンツC112内で実現される例が示される。また、
図1の例によれば、授乳MAP機能F13が、サイトST11を構成する1つのコンテンツであるコンテンツC113内で実現される例が示される。また、
図1の例によれば、チャット機能F14が、サイトST11を構成する1つのコンテンツであるコンテンツC114内で実現される例が示される。もちろん、サイトST11に備えられる機能は、上記4つの機能に限定されない。
【0064】
また、月齢イベント定期便機能F11、授乳タイマー機能F12、授乳MAP機能F13、チャット機能F14は、
図1に示すように、所定の1つのアプリケーション(「アプリAP1」とする)によって提供されるサービスであってよい。換言すると、アプリAP1により提供されるサービスである月齢イベント定期便機能F11、授乳タイマー機能F12、授乳MAP機能F13、チャット機能F14は、アプリAP1に対応するサイトST11内の各コンテンツ(コンテンツC111、コンテンツC112、コンテンツC113、コンテンツC114)にて実現される。したがって、利用者は、自身が所有する端末装置10にアプリAP1をインストールすることで、アプリAP1の中で月齢イベント定期便機能F11、授乳タイマー機能F12、授乳MAP機能F13、チャット機能F14をそれぞれ切り替えて使用することができる。
【0065】
引き続き
図1を用いて、実施形態に係るシステムについて説明する。
図1には、実施形態に係る情報処理システムの一例として、情報処理システムSyが示される。
【0066】
実施形態に係る情報処理システムSyは、
図1に示すように、端末装置10と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、情報処理装置100は、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示す情報処理システムSyには、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてよい。
【0067】
端末装置10は、利用者によって利用される情報処理端末である。ここでいう利用者とは、これまでの説明の通り育児する立場にある利用者であって、後述する情報処理装置100にアクセスすることで育児に関する各種の情報を得ようとする利用者である。
【0068】
端末装置10は、例えば、スマートフォンや、ウェアラブルデバイスや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
図1に示す端末装置10は、スマートフォンであるものとする。また、
図1に示す端末装置10には、アプリAP1がインストールされており、これにより情報処理装置100との間で情報の送受信が実現される。このため、端末装置10は、情報処理装置100により提供された情報を画面表示することができる。また、端末装置10は、GPS機能を有しており、GPS衛星と通信することで自装置(自装置を所有する利用者)の位置を示す位置情報を取得することができる。
【0069】
情報処理装置100は、上述した実施形態に係る情報処理を行う装置であり、サーバもしくはクラウドシステムであってよい。本実施形態では、情報処理装置100は、サーバ装置であるものとする。
【0070】
また、
図1の例によれば、端末装置10と情報処理装置100とは、アプリAP1によって連携されており、これによってサイトST11は、情報処理装置100から端末装置10(利用者)に提供される。したがって、例えば、情報処理装置100は、端末装置10を用いた利用者によるアクセスに応じて、コンテンツC111、コンテンツC112、コンテンツC113、コンテンツC114を利用者に提供する。
図3にも示すが、コンテンツC111は、アプリAP1に対応するホーム画面に対応し、利用者は、コンテンツC111からコンテンツC112、コンテンツC113、コンテンツC114それぞれにアクセスすることができる。なお、以下の実施形態において、「アクセス」とは、利用者によるアクセス、利用者の操作に応じた端末装置10によるアクセスの双方の概念を含むものとする。
【0071】
〔3.実施形態に係る情報処理について〕
以下、
図2~
図4を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図2では、実施形態に係る情報処理の全体像を示し、
図3では、実施形態に係る情報処理に対応する画面遷移例を示す。また、
図4では、アイコン表示に係る表示制御の具体例について説明する。
【0072】
〔3-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理の全体的な流れについて説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理の全体像を示す図である。
図2には、利用者の一例として利用者U1が示されている。また、利用者U1は、育児する立場にある利用者である。
【0073】
また、
図2には、利用者U1が端末装置10(アプリAP1インストール済)を用いて、情報処理装置100に対応するサイトST11にアクセスすることで育児に関する各種の情報を得ようとしている場面が示される。このようなことから、
図2の例では、利用者U1は、情報処理装置100による「情報提供先の利用者」と解することができる。また、このような場合、サイトST11にアクセスしている利用者であって、利用者U1以外の利用者は、利用者U1目線では「他の利用者」となる。また、
図1で説明した通りサイトST11は、コミュニケーション機能としてチャット機能F14を備えている。
【0074】
このような状態において、
図2の例には、情報処理装置100が、利用者U1からサイトST11へのアクセスを受け付けた例が示される(ステップS1)。
【0075】
そして、情報処理装置100は、このように利用者U1からサイトST11へのアクセスを受け付けると、サイトST11にアクセスしている各利用者の位置を示す位置情報を取得する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、サイトST11として、コンテンツC111、コンテンツC112、コンテンツC113、コンテンツC114(コンテンツC111~C114)のいずれかにアクセスしている各利用者の位置情報を取得する。
【0076】
例えば、情報処理装置100は、利用者U1からアクセスを受け付けた現時点において、サイトST11にアクセスしている各利用者の位置を示す位置情報を取得してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、現時点から遡った過去所定期間から継続してアクセス中の利用者の位置情報を取得してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、現時点から遡った過去所定期間中にアクセスした利用者について、サイトST11にアクセスしているものと見做しその位置情報を取得してもよい。
【0077】
次に、情報処理装置100は、取得した位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、利用者U1とは異なる利用者であって、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数を計数する(ステップS3)。
図3に示すが、ここでいう所定のエリアとは、北海道、本州、四国、九州、沖縄を含む日本全体が13のエリア(13拠点、13地域)に分けられた各エリアを示す。なお、日本全体が、どのような領域に沿ってどれだけの数でエリア分けされるかは任意であってよい。例えば、13のエリアではなく、さらに単純な例として、北海道エリア、本州エリア、四国エリア、九州エリア、沖縄エリアという5エリアに分けられてもよい。
【0078】
また、このようなデフォルトのエリア分けは、例えば、情報処理装置100を管理する事業者によって手作業で行われてもよい。また、情報処理装置100は、デフォルトのエリア分けに基づいて、動的にエリア分けを行うことで、デフォルトのエリア分けから区分を変更するという新たなエリア分けにより、例えばより広い新たなエリアを生成することもできる。
【0079】
図2の説明に戻り、日本全体が13のエリアに分けられた例を用いて、
図2には、ステップS3での計数結果の一覧が示される。ここでは、13エリアそれぞれについて、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数が計数された計数結果が概念的に示される。
【0080】
そして、
図2に示す計数結果一覧では、例えば、エリア情報「エリアAR1」と、計数結果「人数♯1」とが対応付けられている。係る例は、13エリアのうちの1つのエリアであるエリアAR1(所定のエリアの一例)では、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数が「人数♯1」であるとの計数結果が得られた例を示す。換言すると、エリアAR1には、サイトST11にアクセスしている他の利用者が「人数♯1」が示す数だけ存在する。また、他の例では、エリア情報「エリアAR2」と、計数結果「人数♯2」とが対応付けられている。係る例は、13エリアのうちの1つのエリアであるエリアAR2(所定のエリアの一例)では、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数が「人数♯2」であるとの計数結果が得られた例を示す。換言すると、エリアAR2には、サイトST11にアクセスしている他の利用者が「人数♯2」が示す数だけ存在する。
【0081】
次に、情報処理装置100は、所定のエリア(所定のエリアを含む日本地図)が模式的に示されるコンテンツである地図コンテンツを表示させるとともに、この地図コンテンツ上の上記所定のエリアそれぞれに重ねて表示させるアイコンについて表示制御する(ステップS4)。アイコンの表示制御について、より具体的には、情報処理装置100は、所定のエリアごとに地図コンテンツ上に重ねて表示させるアイコンであって、サイトST11にアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数(ステップS3での計数結果)に応じて制御する。なお、地図コンテンツは、コンテンツC113に対応するコンテンツであってよい。
【0082】
〔3-2.画面遷移例〕
次に、
図3を用いて、
図2に示した情報処理の流れに対応する、端末装置10上での画面遷移の一例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理に対応する画面遷移例を示す図である。
【0083】
例えば、サイトST11は、月齢イベント定期便機能F11を備えるコンテンツC111をホーム画面として、そこから、授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツC112、授乳MAP機能F13を備えるコンテンツC113、チャット機能F14を備えるコンテンツC114へと遷移させる構成となっている。また、コンテンツC112、コンテンツC113、コンテンツC114は、1つのコンテンツとして集約されておりタブで切り替え可能である。
【0084】
ここで、端末装置10は、例えば、利用者U1によってアプリAP1が起動された場合には、起動に応じて情報処理装置100から送信されたコンテンツC111を画面表示する。
【0085】
また、
図3の例によると、コンテンツC111には、「子育てマーク」のボタンBT1が含まれる。したがって、端末装置10は、例えば、利用者U1によってボタンBT1が押下された場合には、押下に応じて情報処理装置100から送信されたコンテンツであって、コンテンツC111、コンテンツC112、コンテンツC113がひとまとまりに集約されたコンテンツである集約コンテンツを画面表示する。
図3の例では、コンテンツC113を視認可能とし、コンテンツC111およびC112が折り畳まれた状態の集約コンテンツが画面表示されている例が示される。
【0086】
また、コンテンツC113には、コンテンツC113を視認可能に切り替えるタブBT33、コンテンツC112を視認可能に切り替えるタブBT32、コンテンツC114を視認可能に切り替えるタブBT34がそれぞれ含まれている。このため、例えば、利用者U1は、授乳タイマー機能F12を利用したい場合にはタブBT32を押下することでコンテンツC112を表示させ、チャット機能F14を利用したい場合にはタブBT34を押下することでコンテンツC114を表示させる。
【0087】
また、このようなことから、
図2のステップS1に示すサイトST11へのアクセスは、アプリAP1起動によるコンテンツC111へのアクセスであってもよいし、ボタンBT1押下によるコンテンツC113へのアクセスであってもよい。さらに、
図2のステップS1に示すサイトST11へのアクセスは、タブBT32押下によるコンテンツC112へのアクセスであってもよいし、タブBT34押下によるコンテンツC114へのアクセスであってもよい。
【0088】
次に、
図3の例を用いて、地図コンテンツすなわちコンテンツC113上の所定のエリアそれぞれに重ねて表示させるアイコンについて説明する。所定のエリアごとに計数された人数(ステップS3での計数結果)に応じた表示制御の具体例については、
図4で説明するため、ここではこの概要について説明する。
【0089】
図3の例によれば、コンテンツC113は、背景画像IMG31に対して日本地
図MAP32が重ねて表示された地図コンテンツである。日本地
図MAP32は、13のエリアに分けられており、これが
図2に示すエリアAR1~エリアAR13に対応する。そして、例えば、(1)のエリアがエリアAR1であり、(2)のエリアがエリアAR2であり、(3)のエリアがエリアAR13といったように、日本地
図MAP32での番号と、エリア番号とは互いに対応付いている。
【0090】
また、
図3の例によれば、所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、サイトST11にアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンは「ハート」の形状で示される。
【0091】
ここで、情報処理装置100は、このアイコンの表示を所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。例えば、情報処理装置100は、所定のエリアごとの人数が所定の人数条件(例えば、他の利用者が「1人」以上存在すること)を満たすか否かに基づいて、所定のエリアごとにアイコンの表示の有無を制御する。
図3の例では、情報処理装置100は、位置情報に基づく計数の結果、13のエリアのいずれもが、人数条件を満たすだけの人数、他の利用者が存在すると判定したことで13のエリアそれぞれにハート型のアイコンを重ねて表示させている。
【0092】
また、例えば、情報処理装置100は、所定の人数条件を満たすことによりアイコンを重ねて表示させることになった13のエリアそれぞれについて、当該エリアに存在する他の利用者の人数に応じてアイコンの表示態様を制御する。そして、情報処理装置100は、制御した表示態様で実際にアイコンを重ねて表示させる。例えば、情報処理装置100は、人数が多い程、より見た目を強調するように制御したアイコンを表示させる。
図3の例では、情報処理装置100は、他の利用者の人数が少ないエリアAR3には一切強調されていない(輝きのない)単なるハート型のアイコンを重ねて表示させている一方で、他の利用者の人数が中程度のエリアAR2には多少の強調をもたせた(少し輝かせた)ハート型のアイコンを重ねて表示させている。また、
図3の例では、情報処理装置100は、他の利用者の人数が多いエリアAR1には最大の強調をもたせた(最大に輝かせた)ハート型のアイコンを重ねて表示させている。なお、情報処理装置100は、アイコンが輝いている様子をアニメーションを用いて再現させることができる。
【0093】
また、アイコンについてのこのような表示制御は、残りのエリアについても当該エリアでの他の利用者の人数に応じて同様に行われる。
【0094】
また、
図3の例によれば、情報処理装置100は、コンテンツC113のうち、背景画像IMG31の部分に、所定の態様で動作するようなアニメーション画像としてキャラクター画像IMG33を表示させている。例えば、キャラクター画像IMG33は、コンテンツC113が端末装置10によって画面表示された際にその動きが自動再生され、日本地
図MAP32の周囲を周回するように動作する。例えば、キャラクター画像IMG33は、エリアAR1のあたりを起点に時計回り(あるいは反時計回り)に日本地
図MAP32の周囲を周回するように動作する。
【0095】
また、情報処理装置100は、キャラクター画像IMG33の動作に連動してアイコンが順に出現するようにアイコンを表示させてもよい。このような表示制御によれば、キャラクター画像IMG33がエリアAR1のあたりから動き出そうとする際にこれに連動してエリアAR1上にアイコンが出現し、キャラクター画像IMG33がエリアAR3のあたりまで移動した際にこれに連動してエリアAR3上にアイコンが出現し、また、キャラクター画像IMG33がエリアAR7のあたりまで移動した際にこれに連動してエリアAR7上にアイコンが出現するという表示が実現される。
【0096】
次に、チャット機能F14についても概要を説明しておく。例えば、
図3にようにコンテンツC113が視認可能な状態で表示されている場合、タブBT34が押下されるとチャット機能F14を備えるコンテンツC114へと表示が切り替えられる。チャット機能F14には、利用可能な時間帯が定められていてよく、例えば、コンテンツC114へと表示が切り替えられた時間帯が利用不可能な時間帯であれば、
図3に示すように、「ただいまのお時間はチャットルームのご利用ができません。」といった注意書きが示されたコンテンツC114が表示される。
【0097】
また、コンテンツC114に含まれるバナー画像IMG41は、チャット機能F14に対応するチャットルームであって、コンテンツC114に紐付けられたチャットルームの所在地を示すリンク情報が張られる。なお、実施形態に係るチャットルームは、各利用者がコメントをリアルタイムに投稿し合うことでリアルタイムなチャットを実現するものであってもよいし、これまでに投稿されたコメントの全てが閲覧可能となっている所謂掲示板としての側面も有してよい。
【0098】
また、チャット機能F14は、条件を満たす利用者(例えば、会員登録済の利用者)のみ利用可能に制御されてよい。したがって、例えば、利用者U1が会員登録していない場合、情報処理装置100は、バナー画像IMG41が押下されたとしてもチャットルームへの入室を許可せず、まずは会員登録へと利用者U1を誘導してもよい。会員登録するための会員登録画面では、例えば、ログインID、アカウント名、一言コメントなどの設定が求められ、これらの登録が完了するとチャット機能F14の利用権限が与えられる。このため、会員登録後であれば、利用者U1は、バナー画像IMG41を押下することで、後に
図11で説明するようなチャットルームに入室できるようになる。
【0099】
〔3-3.アイコン表示に係る表示制御の具体例〕
次に、
図4を用いて、アイコン表示に係る表示制御の具体例を示す。
図4は、アイコン表示に係る表示制御の具体例を示す図である。上述したように、情報処理装置100は、ステップS3でのエリアごとの計数結果が所定の人数条件を満たすか否かに基づいて、エリアごとにアイコンの表示の有無を制御する。
【0100】
また、情報処理装置100は、エリアのうち所定の人数条件を満たす人数が存在するエリアであって、コンテンツC113上のエリアに対して、実際にアイコンを重ねて表示させるが、表示させる際のアイコンの表示態様を、当該エリアでの他の利用者の人数に応じて制御する。例えば、情報処理装置100は、人数が多い程、より見た目が強調されたアイコンを表示させる。
【0101】
図4ではこのような表示制御の具体例を示す。
図4では、エリアAR1を用いて、アイコン表示制御の具体例を示す。また、所定の人数条件は、「アクセスしている他の利用者が1人以上存在すること」であるものとする。
【0102】
まず、
図4(a)には、アクセスしている他の利用者であってエリアAR1に存在する他の利用者の人数が「0人」である場合の表示制御例が示される。アクセスしている他の利用者の人数が「0人」の場合、情報処理装置100は、エリアAR1には所定の人数条件を満たすだけの人数、他の利用者が存在しないと判定し、ハート型のアイコンをそもそも表示させない。
【0103】
また、
図4(b)には、アクセスしている他の利用者であってエリアAR1に存在する他の利用者の人数が「1人以上5人未満」である場合の表示制御例が示される。アクセスしている他の利用者の人数が「1人以上5人未満」の場合、情報処理装置100は、エリアAR1には所定の人数条件を満たすだけの人数、他の利用者が存在すると判定し、ハート型のアイコンをエリアAR1に重ねて表示させる。具体的には、情報処理装置100は、「1人以上5人未満」という人数閾値に対応付けられるアイコンの強調度合(輝きの程度)「0%」に基づき、この強調度合に応じた表示態様のアイコンを重ねて表示させる。つまり、情報処理装置100は、一切強調されていない(輝きのない)単なるハート型のアイコンを重ねて表示させる。
【0104】
また、
図4(c)には、アクセスしている他の利用者であってエリアAR1に存在する他の利用者の人数が「5人以上10人未満」である場合の表示制御例が示される。アクセスしている他の利用者の人数が「5人以上10人未満」の場合、情報処理装置100は、エリアAR1には所定の人数条件を満たすだけの人数、他の利用者が存在すると判定し、ハート型のアイコンをエリアAR1に重ねて表示させる。具体的には、情報処理装置100は、「5人以上10人未満」という人数閾値に対応付けられるアイコンの強調度合(輝きの程度)「50%」に基づき、この強調度合に応じた表示態様のアイコンを重ねて表示させる。つまり、情報処理装置100は、中程度に輝かせたハート型のアイコンを重ねて表示させる。
【0105】
また、
図4(d)には、アクセスしている他の利用者であってエリアAR1に存在する他の利用者の人数が「10人以上」である場合の表示制御例が示される。アクセスしている他の利用者の人数が「10人以上」の場合、情報処理装置100は、エリアAR1には所定の人数条件を満たすだけの人数、他の利用者が存在すると判定し、ハート型のアイコンをエリアAR1に重ねて表示させる。具体的には、情報処理装置100は、「10人以上」という人数閾値に対応付けられるアイコンの強調度合(輝きの程度)「100%」に基づき、この強調度合に応じた表示態様のアイコンを重ねて表示させる。つまり、情報処理装置100は、最大限に輝かせたハート型のアイコンを重ねて表示させる。
【0106】
なお、どのような人数閾値ごとにどれだけの強調度合を対応付けるかは任意であってよい。また、所定の人数条件も任意に定められてよい。
【0107】
〔3-4.まとめ〕
これまで
図1~
図4で説明してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトST11にアクセスした利用者の位置を示す位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、所定のエリア(13のエリアのうちの各エリア)ごとに、情報提供先の利用者U1とは異なる利用者であって、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数を計数する。そして、情報処理装置100は、所定のエリアを模式的に示す地図コンテンツすなわちコンテンツC113を表示させるとともに、所定のエリアごとに表示させるアイコン(ハート型のアイコン)であって、サイトST11にアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0108】
例えば、情報処理装置100は、エリアごとの人数が所定の人数条件を満たすか否かに基づいて、各エリアについてアイコンの表示の有無を制御する。また、情報処理装置100は、エリアのうち所定の人数条件を満たす人数が存在するエリアであって、コンテンツC113上のエリアに対してアイコンを重ねて表示させるが、表示させる際のアイコンの表示態様を、当該エリアでの他の利用者の人数に応じて制御する。
【0109】
このような情報処理装置100によれば、情報提供先の利用者U1は、自身以外にもサイトST11にアクセスしている利用者がどの程度いるかを知ることができるため、例えば、幼児への夜泣き対応、授乳、おむつ交換、着替えなど様々な育児で大変な思いをしている利用者や、悩みを相談するためにチャットを活用して頑張っている利用者が他にもいることを知ることができるようになる。そして、このように自分と同じ育児の状況にある人が他にもいたり、育児について自分と同じような悩みを抱えている人が他にもいるということを知ることができれば、互いに共感し合えるようになり、結果、育児ストレスが和らぎ精神的安定を得られるようになる。したがって、実施形態に係る情報処理装置100によれば、育児に関する情報を共有して利用者が互いに共感を得られるような情報提供を実現することができる。
【0110】
〔4.バリエーションについて〕
以下では、実施形態に係る情報処理のバリエーションについて説明する。
【0111】
〔4-1.バリエーション(1)〕
上記の実施形態では、情報処理装置100が、1つの背景画像IMG31を表示させる例を示した。しかし、情報処理装置100は、時間帯に応じて、背景画像の表示を切り替えてもよい。例えば、情報処理装置100は、サイトST11へのアクセスを受け付けた時間帯が昼間の時間帯であれば、現在が昼間であることを再現するような見た目(例えば、昼間の青空を示すような明るい色合い)の背景画像で構成されるコンテンツC113を表示させる。一方、情報処理装置100は、サイトST11へのアクセスを受け付けた時間帯が夜間の時間帯であれば、現在が夜間であることを再現するような見た目(例えば、夜空を示すような暗めの色合い)の背景画像で構成されるコンテンツC113を表示させる。
【0112】
〔4-2.バリエーション(2)〕
また、情報処理装置100は、時季に応じて、コンテンツC113の表示態様を制御してもよい。例えば、情報処理装置100は、サイトST11へのアクセスを受け付けた時季が春であれば、現在時季が春であることを再現するような演出(例えば、桜の花びらが散るアニメーション)がなされるコンテンツC113を表示させる。また、例えば、情報処理装置100は、サイトST11へのアクセスを受け付けた時季が夏であれば、現在時季が夏であることを再現するような表示制御(例えば、ヒマワリの画像を表示)がなされたコンテンツC113を表示させる。また、例えば、情報処理装置100は、サイトST11へのアクセスを受け付けた時季が秋であれば、現在時季が秋であることを再現するような演出(例えば、紅葉アニメーション)がなされるコンテンツC113を表示させる。また、例えば、情報処理装置100は、サイトST11へのアクセスを受け付けた時季が冬であれば、現在時季が冬であることを再現するような演出(例えば、降雪アニメーション)がなされるコンテンツC113を表示させる。
【0113】
〔4-3.バリエーション(3)〕
また、上記実施形態では、情報処理装置100が、ハート型のアイコンを表示させる例を示した。しかし、情報処理装置100は、どのような形状のアイコンを表示させてもよい。例えば、様々な形状のアイコンがアイコン候補として情報処理装置100に蓄積されてよく、情報処理装置100は、アイコン候補のうち利用者により選択されたアイコン候補を表示させてもよい。また、情報処理装置100は、アイコン候補の中からランダムに選択し、選択したアイコンを表示させてもよい。
【0114】
〔4-4.バリエーション(4)〕
また、上記実施形態では、情報処理装置100が、他の利用者の人数に応じた強調度合でアイコンを表示させる例を示した。しかし、情報処理装置100は、他の利用者の人数に応じたサイズでアイコンを表示させてもよい。このような情報処理装置100によれば、例えば、
図4(b)では最も小さいアイコンが表示され、
図4(c)では中サイズのアイコンが表示され、
図4(d)では大サイズのアイコンが表示される。
【0115】
〔4-5.バリエーション(5)〕
また、上記実施形態では、情報処理装置100が、キャラクター画像IMG33を表示させる例を示した。しかし、キャラクター画像IMG33以外にも様々な見た目のキャラクターのキャラクター画像が候補として情報処理装置100に蓄積されてよく、情報処理装置100は、キャラクター画像の候補のうち利用者により選択されたキャラクター画像を表示させてもよい。また、情報処理装置100は、キャラクター画像の候補の中からランダムに選択し、選択したキャラクター画像を表示させてもよい。
【0116】
〔4-6.バリエーション(6)〕
また、上記実施形態では、情報処理装置100が、日本地
図MAP32の周囲を時計回り(あるいは反時計回り)に周回するようにキャラクター画像IMG33を表示させる例を示した。しかし、情報処理装置100は、キャラクター画像IMG33をどのように動作させるか動作の仕方を動的に例えばランダムに変更し、変更後の動作の仕方で動作するようにキャラクター画像IMG33を表示させてもよい。
【0117】
〔4-7.バリエーション(7)〕
また、上記の実施形態では、情報処理装置100は、バナー画像IMG41が押下された場合に、チャット機能F14に対応するチャットルームへと利用者を入室させる例を示した。しかしながら、チャットルームに入室するためのトリガーは、バナー画像IMG41の押下に限定されない。例えば、チャットルームに入室するためのトリガーは、他の利用者のアクセス状態を示すアイコン(コンテンツC113に表示されるハート型のアイコン)の押下によるものであってもよい。
【0118】
このような場合、情報処理装置100は、ステップS4の表示制御において、チャットルームの所在地を示すリンク情報がそれぞれ張られたアイコンを表示させる。したがって、情報処理装置100は、このようにリンクが張られたアイコンが選択された場合には、育児に関するコミュニケーション機能であるチャット機能F14を備えるコンテンツであるコミュニケーションコンテンツ(すなわち、コンテンツC114に紐付けられるチャットルーム)を、アイコンを選択した利用者に提供する。換言すると、情報処理装置100は、アイコンを選択した利用者をコンテンツC114に紐付けられるチャットルームに入室させる。
【0119】
ここで、情報処理装置100は、エリアごとに表示されたアイコンのうちいずれのアイコンが選択されようと、選択されたアイコンに対応するエリアに拘わらず共通する1つのチャットルームである共通チャットルームCRxを提供することができる。共通チャットルームCRxが提供される場合、表示されるアイコンのいずれにも共通チャットルームCRxへ遷移させる共通のリンク情報が張られる。また、係る例によれば、例えば、利用者U1がエリアAR5に表示されるアイコンを選択した場合、および、利用者U2がエリアAR7に表示されるアイコンを選択した場合の双方において、ともに共通チャットルームCRxが提供される。また、係る例によれば、例えば、利用者U1がエリアAR5に表示されるアイコンを選択しようが、エリアAR7に表示されるアイコンを選択しようが、いずれの場合であっても共通チャットルームCRxが提供される。
【0120】
一方で、コミュニケーションコンテンツの一例であるチャットルームは、エリアごとに分類されていてもよい。例えば、チャットルームは、13のエリアそれぞれに合わせて13の異なるチャットルームに分類されてもよい。係る場合、情報処理装置100は、エリアごとに表示されたアイコンが選択された場合には、選択されたアイコンに対応するエリアに分類されているエリア別のチャットルームであるエリア別チャットルームを提供する。エリア別チャットルームが提供される場合、表示されるアイコンごとに当該アイコンに対応するエリアに分類されているエリア別チャットルームへ遷移させるリンク情報が張られる。また、係る例によれば、例えば、利用者U1がエリアAR5に表示されるアイコンを選択した場合には、エリアAR5に分類されているエリア別チャットルームCRx5が提供される。一方、例えば、利用者U1がエリアAR7に表示されるアイコンを選択した場合には、エリアAR7に分類されているエリア別チャットルームCRx7が提供される。
【0121】
また、このような場合、情報処理装置100は、エリア別チャットルームごとに区別して管理するため、エリア別チャットルームCRx5と、エリア別チャットルームCRx7とでは、現在入室している利用者も、コメントの内容も異なることになる。
【0122】
〔5.情報処理装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0123】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0124】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、登録情報記憶部121と、計数結果記憶部122と、投稿情報記憶部123とを有する。
【0125】
(登録情報記憶部121について)
登録情報記憶部121は、利用者により登録された利用者情報を記憶する。例えば、登録情報記憶部121は、会員登録のため入力された利用者情報を記憶する。ここで、
図6に実施形態に係る登録情報記憶部121の一例を示す。
図6の例では、登録情報記憶部121は、「利用者ID(Identifier)」、「利用者情報」といった項目を有する。
【0126】
「利用者ID」は、アプリAP1を介して、情報処理装置100から各種の情報提供を受けようとする利用者、または、係る利用者の端末装置10を識別する識別情報を示す。
【0127】
「利用者情報」は、利用者に関する利用者情報を示す。「利用者情報」は、例えば、会員登録のため入力された利用者情報を示す。「利用者情報」には、例えば、利用者の性別、年齢、氏名、ログインID、アカウント名、一言コメントなどが含まれてよい。もちろん「利用者情報」に含まれる情報は、これらに限定されない。
【0128】
図6の例では、利用者ID「U1」によって識別される利用者(利用者U1)の利用者情報が「利用者情報♯11」である例を示す。なお、
図6の例では、利用者情報♯11といったように利用者情報を概念的に示しているが、実際には、上記のように性別などを示す正当な情報が登録される。
【0129】
(計数結果記憶部122について)
計数結果記憶部122は、所定のエリア(例えば、13のエリアのうちの各エリア)ごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイト(例えば、サイトST11)にアクセスしている他の利用者の人数が計数された計数結果を記憶する。例えば、計数結果記憶部122は、サイトST11が備える機能ごとに、サイトST11に含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者の人数が各エリアについて計数された計数結果を記憶することができる。また、例えば、計数結果記憶部122は、育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児行動に応じてアクセスしている他の利用者の人数が各エリアについて計数された計数結果を記憶することができる。
【0130】
ここで、
図7に実施形態に係る計数結果記憶部122の一例を示す。
図7の例では、計数結果記憶部122は、「エリアID(Identifier)」、「対象1」、「対象2」といった項目を有する。また、
図7の例では、「対象1」には、「対象11」および「対象12」といった項目が含まれる。また、
図7の例では、「対象2」には、「対象21」および「対象22」といった項目が含まれる。
【0131】
「エリアID」は、日本全体が特定のルールに沿ってエリア分類された各エリア(所定のエリア)を識別する識別情報を示す。
図7の例では、「エリアID」は、日本全体が13のエリア(13拠点、13地域)に分類された各エリアを識別する識別情報を示すものとする。したがって、
図7の例では、13のエリアそれぞれを識別する計13のエリアID「AR1~AR13」が登録されている例が示される。
【0132】
また、「対象1」は、サイトST11が備える機能に対応する。したがって、ここに含まれる「対象11」は、例えば、サイトST11が備える機能のうちのある1つの機能(例えば、授乳タイマー機能F12)を示し、また、「対象12」は、例えば、サイトST11が備える機能のうちの他の1つの機能(例えば、チャット機能F14)を示す。
【0133】
係る例に倣うと、例えば、エリアID「AR1」および「対象11」によって特定される「人数♯111」は、サイトST11に含まれるコンテンツのうち授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツ(コンテンツC112)にアクセスしている他の利用者の人数であって、エリアAR1での人数を示す。また、例えば、エリアID「AR1」および「対象12」によって特定される「人数♯121」は、サイトST11に含まれるコンテンツのうちチャット機能F14を備えるコンテンツ(コンテンツC114)にアクセスしている他の利用者の人数であって、エリアAR1での人数を示す。
【0134】
また、「対象2」は、育児種別に対応する。したがって、ここに含まれる「対象21」は、例えば、育児種別が示す育児行動のうちのある1つの育児行動(例えば、夜泣き対応)を示し、また、「対象22」は、例えば、育児種別が示す育児行動のうちの他の1つの育児行動(例えば、授乳)を示す。
【0135】
係る例に倣うと、例えば、エリアID「AR1」および「対象21」によって特定される「人数♯211」は、夜泣き対応の合間などにサイトST11にアクセスしていると推定される他の利用者の人数であって、エリアAR1での人数を示す。また、例えば、エリアID「AR1」および「対象22」によって特定される「人数♯221」は、授乳の合間などにサイトST11にアクセスしていると推定される他の利用者の人数であって、エリアAR1での人数を示す。
【0136】
なお、利用者がどのような育児を行っているかその育児行動を示す育児種別は、例えば、チャット機能F14を利用して投稿されたコメントの内容から推定され得る。
【0137】
(投稿情報記憶部123について)
投稿情報記憶部123は、チャット機能F14を利用して投稿されたコメントに関する情報を記憶する。ここで、
図8に実施形態に係る投稿情報記憶部123の一例を示す。
図8の例では、投稿情報記憶部123は、「エリアID(Identifier)」、「ルームID(Identifier)」、「投稿履歴」といった項目を有する。
【0138】
「エリアID」は、日本全体が特定のルールに沿ってエリア分類された各エリア(所定のエリア)を識別する識別情報を示す。
図8の例では、「エリアID」は、日本全体が13のエリア(13拠点、13地域)に分類された各エリアを識別する識別情報を示すものとする。したがって、
図8の例では、13のエリアそれぞれを識別する計13のエリアID「AR1~AR13」が登録されている例が示される。
【0139】
「ルームID」は、チャットルームがエリアごとに分類されたことによる各チャットルームであるエリア別チャットルームを識別する識別情報を示す。
【0140】
「投稿履歴」は、「ルームID」によって識別されるエリア別チャットルーム内で投稿が行われた投稿日時と、投稿者を示す情報と、投稿されたコメントとが対応付けられた履歴情報である。
【0141】
図8の例では、エリアID「AR1」によって識別されるエリア(エリアAR)に対応するエリア別チャットルームであって、ルームID「CRx1」で識別されるチャットルーム(エリア別チャットルームCRx1)で、「投稿履歴♯1」が示すコメント投稿が行われた例を示す。
【0142】
(制御部130について)
図5に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0143】
図5に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、計数部133と、表示制御部134と、推定部135と、提供部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0144】
(受付部131について)
受付部131は、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトへのアクセスを利用者(利用者の端末装置10)から受け付ける。
図2の例では、受付部131は、少なくともチャット機能F14を備えるサイトST11へのアクセスを利用者U1から受け付けている。
【0145】
(取得部132について)
取得部132は、利用者の位置を示す位置情報(例えば、GPS由来の位置情報)を取得する。具体的には、取得部132は、受付部131により育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトへのアクセスが受け付けられた場合には、係るサイトにアクセスした利用者の位置情報を取得する。
図2の例では、取得部132は、受付部131によりサイトST11へのアクセスが受け付けられると、サイトST11にアクセスしている各利用者の位置を示す位置情報を取得している。
【0146】
(計数部133について)
計数部133は、取得部132により取得された位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスしている他の利用者の人数を計数する。
図2の例では、計数部133は、取得部132により取得された位置情報に基づいて、所定のエリアごとに、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数を計数している。具体的には、計数部133は、日本全体が13のエリアに分けられたエリアごとに、サイトST11にアクセスしている他の利用者がどれだけの数、存在するかその人数を計数している。
【0147】
(表示制御部134について)
表示制御部134は、所定のエリアを模式的に示すコンテンツ(例えば、
図2に示す地図コンテンツであるコンテンツC113)を表示させるとともに、所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0148】
具体的には、表示制御部134は、計数部133により計数されたエリアごとの人数が所定の人数条件を満たすか否かに基づいて、エリアごとにアイコンの表示の有無を制御する。例えば、表示制御部134は、エリアごとに、当該エリアでの人数であって、計数部133により計数された他の利用者の人数が所定の人数条件を満たすか否かを判定する。そして、表示制御部134は、所定の人数条件を満たさないと判定できるエリアが存在する場合には、コンテンツ上の当該エリアの部分にアイコンをそもそも表示させない。
【0149】
一方、表示制御部134は、所定の人数条件を満たすと判定できるエリアが存在する場合には、コンテンツ上の当該エリアに対応する部分に対して、当該エリアに所在する他の利用者のアクセス状態を示すアイコンを重ねて表示させる。具体的には、表示制御部134は、所定の人数条件を満たすことにより重ねて表示させる際のアイコン(例えば、ハート型のアイコン)の表示態様を、このエリアに存在する他の利用者の人数に応じて制御し、制御した表示態様でアイコンを表示させる。
【0150】
このような表示態様の制御として、例えば、表示制御部134は、他の利用者の人数が多い程、より見た目が強調されたアイコンを表示させる。また、表示制御部134は、他の利用者の人数が多い程、よりサイズの大きいアイコンを表示させてもよい。
【0151】
また、表示制御部134は、他の利用者のアクセス状態を示すアイコン以外にも、各種オブジェクトの表示を制御することができる。例えば、表示制御部134は、コンテンツ上を所定の態様で動作するようなアニメーション画像をさらに表示させることで、当該動作に連動してアイコンが順に出現するように表示させてもよい。また、例えば、表示制御部134は、時間帯または時季に応じて、コンテンツの表示態様を制御してもよい。
【0152】
(推定部135について)
推定部135は、情報提供先の利用者が、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスしたタイミングと、所定の育児種別に応じた期間との関係性に基づいて、これまでにこのサイトにアクセスしたことのあるアクセス者について、当該タイミングにて所定の育児種別で示される育児行動を継続中であるか否かを推定する。例えば、推定部135は、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスしたことのあるアクセス者のうち、情報提供先の利用者が育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスしたタイミングと、所定の育児種別に応じた期間との関係性に基づき特定される期間であって、このタイミングを含むような期間にアクセスしたアクセス者について、このタイミングにて所定の育児種別で示される育児を継続中であると推定する。
【0153】
また、このような推定が行われた場合、計数部133は、所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者の人数をエリアごとに計数する。そして、表示制御部134は、所定の育児種別が示す育児を継続中であると推定されたアクセス者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、エリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0154】
推定部135による推定結果に基づく表示制御の一例について
図9を用いて説明する。
図9は、アクセスタイミングと、育児種別に応じた期間との関係性に基づく表示制御の一例を示す図である。
【0155】
まず、推定部135による推定結果に基づく表示制御が行われる意図について説明する。例えば、育児(幼児ケア)には、夜泣き対応、授乳、おむつ交換、着替えなどといった様々な種別が存在する。そして、これら育児種別ごとに、完了するまでにどれだけの時間を要するかおよその所要時間がある。例えば、
図9に示すように、育児種別「夜泣き対応」に属する一連の育児行動は、60分ほどの時間をかけて行われる傾向にある。また、育児種別「授乳」に属する一連の育児行動は、15分ほどの時間をかけて行われる傾向にある。また、育児種別「おむつ交換」に属する一連の育児行動は、10分ほどの時間をかけて行われる傾向にある。また、育児種別「着替え」に属する一連の育児行動は、5分ほどの時間をかけて行われる傾向にある。
【0156】
例えば、このような育児種別が示す育児行動の中で、利用者は、授乳タイマー機能F12を利用して授乳にかかる時間をカウントしたり、悩みや問題が発生した際などにはチャット機能F14を利用して過去の投稿から解決策を探すあるいはコメントを投稿して他の利用者からの助言を得ようとする場合がある。
【0157】
このように、育児にはその種別に応じておよそどれだけの時間を要するかといった所要時間の概念が存在すること、実施形態に係る各種機能を利用しながらこれら育児が行われる可能性があることを想定する。そうすると、これまでにサイトST11にアクセスしたことのあるアクセス者の中には、情報提供先の利用者がアクセスしたタイミングでは既に実施形態に係る各種機能を利用していない(すなわち、サイトST11から既に離脱している)ものの、育児については継続しているというアクセス者も存在する可能性がある。
【0158】
そこでこのような可能性に着目し、情報提供先の利用者がアクセスしたタイミングにおいてサイトST11にアクセスしているアクセスしていないに拘わらず、係るタイミングで上記のような育児種別が示す育児を継続中と推定されるアクセス者を、現時点でサイトST11にアクセスしている他の利用者と見做す。そして、その数をエリアごとに計数し、そして計数結果に応じたアイコン表示制御を行おうという意図での処理が、
図9での表示制御である。以下では、
図9を用いて具体例を示す。
【0159】
図9の例では、これまでの例と同様、情報提供先の利用者として利用者U1を例示する。また、
図9では、所要時間「60分」の夜泣き対応を例に説明する。
【0160】
図9の例では、利用者U1が「時刻T1」というタイミングでサイトST11にアクセスした例が示される。このような状態において、推定部135は、時刻T1と、育児種別「夜泣き対応」に応じた期間(すなわち、所要時間「60分」)との関係性に基づいて、これまでにサイトST11にアクセスしたことのあるアクセス者について、時刻T1にて育児種別「夜泣き対応」で示される育児を継続中であるか否かを推定する。例えば、推定部135は、これまでにサイトST11にアクセスしたことのあるアクセス者のうち、この関係性に基づき特定される期間であって、時刻T1を含むような期間にアクセスしたアクセス者について、時刻T1にて育児種別「夜泣き対応」で示される育児を継続中であると推定する。
【0161】
例えば、現在時刻である時刻T1から、「夜泣き対応」に応じた期間(所要時間「60分」)遡った過去の時刻は、
図9の例によると、時刻T2である。したがって、例えば、推定部135は、時刻T2~T1の期間(60分)においてサイトST11にアクセスしたアクセス者のうち、時刻T2~T1の期間において夜泣き対応していたアクセス者を特定(推定)する。例えば、推定部135は、時刻T2~T1の期間においてチャット機能F14を利用して夜泣きに関する内容のコメント(例えば、「なかなか泣き止んでくれません」といった内容のコメント)を投稿したアクセス者が存在すると判定できた場合には、係るアクセス者について時刻T2~T1の期間に夜泣き対応していたと推定することができる。
図9には、推定部135が、時刻T2~T1の期間中の時刻T12にチャット機能F14を利用して夜泣きに関する内容のコメントを投稿したアクセス者U5がいたと判定したことで、アクセス者U5について時刻T2~T1の期間に夜泣き対応していたと推定した例が示される。
【0162】
また、これまでの説明の通り、夜泣き対応には約60分の時間を要することが判明しているため、例えば、アクセス者U5による夜泣き対応が時刻T12あたりに開始されたと仮定すると、現在時刻である時刻T1を超えた将来の時刻であって、時刻T12を「起点とした60分後の時刻である時刻T3まで、アクセス者U5による夜泣き対応は継続されると推定できる。
【0163】
このような推定に基づき、推定部135は、これまでにサイトST11にアクセスしたことのあるアクセス者のうち、アクセス者U5について時刻T1にて育児種別「夜泣き対応」で示される育児を継続中であると推定する。また、推定部135は、係る推定結果に応じて、アクセス者U5を現時点でサイトST11にアクセスしている他の利用者と見做す。例えば、アクセス者U5が時刻T1の時点で既にサイトT11から離脱していたとしても、推定部135は、アクセス者U5を現時点でサイトST11にアクセスしている他の利用者と見做すことができる。
【0164】
また、推定部135は、現時点でサイトST11にアクセスしている他の利用者と見做したアクセス者(「見做し利用者」とする)を示す情報を取得部132に通知する。
【0165】
そして、取得部132は、各見做し利用者の位置を示す位置情報を取得する。また、計数部133は、取得された位置情報に基づいて、所定のエリア(例えば、13のエリアのうちの各エリア)ごとに見做し利用者の人数を計数する。
【0166】
そして、表示制御部134は、コンテンツC113を表示させるとともに、計数された見做し利用者の人数に基づきコンテンツC113の所定のエリアそれぞれに重ねて表示させるアイコンについて表示制御する。具体的には、表示制御部134は、所定のエリアごとにコンテンツC113上に重ねて表示させるアイコンであって、見做し利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。ここでの表示制御は、
図4で説明した通りであるため説明を省略する。
【0167】
なお、
図9では、所要時間「60分」の夜泣き対応を例に説明したが、情報処理装置100は、他の育児種別(例えば、授乳、おむつ交換、着替え)についても同様にして見做し利用者を推定することで、その数に応じたアイコン表示制御を行うことができる。したがって、情報処理装置100は、育児種別ごとに区別してアイコン表示制御を行うこともできるし、情報提供先の利用者の育児状況に類似する育児種別に絞ってアイコン表示制御することもできる。育児種別ごとに区別されたアイコン表示制御や、類似に基づくアイコン表示制御については、後の変形例で説明する。
【0168】
(提供部136について)
提供部136は、育児に関するコミュニケーション機能を備えるコンテンツであるコミュニケーションコンテンツを提供する。例えば、提供部136は、上記のバリエーションで説明したように、表示制御部134により表示されたアイコンが選択された場合に、育児に関するコミュニケーション機能を備えるコンテンツであるコミュニケーションコンテンツを提供する。なお、ここでいうコミュニケーションコンテンツは、例えばコンテンツC114に紐付けられるチャットルームに対応する。
【0169】
例えば、提供部136は、表示制御部134により表示されたアイコンのうちいずれのアイコンが選択されようと、コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに拘わらず共通する1つのコンテンツである共通コンテンツ(共通チャットルーム)を提供する。
【0170】
また、コミュニケーションコンテンツは、エリアごとに分類されていてよく、係る場合には、提供部136は、表示制御部134により表示されたアイコンが選択された場合に、コミュニケーションコンテンツとして、選択されたアイコンに対応するエリアに分類されているエリア別のコンテンツであるエリア別コンテンツ(エリア別チャットルーム)を提供する。
【0171】
また、例えば、提供部136は、コミュニケーションコンテンツとして、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントと当該コメントを投稿した投稿者を示す情報とが、当該投稿者とは異なる他の利用者が閲覧可能な状態で表示されるコンテンツを提供する。また、提供部136は、これまでに受け付けられたコメントの全てが閲覧可能に制御されコミュニケーションコンテンツを提供する。
【0172】
ここからは、
図10~
図12を用いて、提供部136により提供されるコミュニケーションコンテンツ(チャットルーム)の一例について、チャットルーム内での画面遷移を用いて説明する。
【0173】
例えば、チャット機能F14を利用可能な時間帯において会員登録済の利用者が、バナー画像IMG41を押下した場合、あるいは、他の利用者のアクセス状態を示すアイコンを押下した場合には、提供部136は、コンテンツC114を構成するコミュニケーションコンテンツであるチャットルームを提供する。
図10は、実施形態に係るコミュニケーションコンテンツの一例を示す図である。
図10には、コンテンツC114を構成するコミュニケーションコンテンツであるチャットルームが端末装置10に画面表示された際の様子が示される。
【0174】
例えば、提供部136は、コメントの投稿を受け付けると、
図10に示すように、コメントを投稿した投稿者を示す情報と、コメントとを対応付けた状態でチャットルーム内に表示させる。具体的には、提供部136は、コメントが投稿されるたびに、投稿順に並ぶように、コメントを投稿した投稿者を示す情報と、コメントとを対応付けた状態でチャットルーム内に表示させる。
【0175】
チャットルーム内に表示される情報について具体的に説明する。
図10では、チャットルーム内に表示される情報それぞれに番号が付されている。よって番号ごとに、当該番号が示す内容について説明する。
【0176】
No10-1は、コメントを投稿した投稿者により設定されたアカウント名を示す。No10-2は、コメントを投稿した投稿者により設定されたアイコンを示す。例えば、利用者は、会員登録の際にここでのアイコンとして表示される画像を任意に設定することができる。No10-3は、投稿者によるコメントを示す。投稿されたこのコメントは、投稿者により設定されたアイコンに付された吹き出しの中に表示される。No10-4は、コメントが投稿された日付を示す。
【0177】
No10-5は、端末装置10を用いてチャットルームを閲覧している主体となっている利用者(情報提供先の利用者)自身が設定したアイコンを示す。No10-6は、端末装置10を用いてチャットルームを閲覧している主体となっている利用者(情報提供先の利用者)自身が投稿したコメントを示す。係るコメントも同様に、アイコンに付された吹き出しの中に表示される。No10-7は、チャットルーム内の表示を最新の内容に更新するための更新ボタンを示す。No10-8は、投稿するコメントを編集するためのコメント編集画面40を呼び出すための呼び出しボタンを示す。No10-9は、コメントが投稿された時刻を示す。
【0178】
ここで、
図10に示すように、コメント編集画面40は、固定コメント(所謂、定型文)の一覧の中から投稿したいコメントを選択させるための固定コメント編集画面C41と、コメントを自由に編集可能なフリーコメント編集画面C42とで構成される。以下では、固定コメント編集画面C41、フリーコメント編集画面C42それぞれについて説明する。
【0179】
まず、
図11を用いて、固定コメント編集画面C41について説明する。
図11は、固定コメント編集画面C41の一例を示す図である。
図11では、固定コメントの編集に係る各種情報に番号が付されている。よって番号ごとに、当該番号が示す内容について説明する。
【0180】
例えば、
図10のNo10-8で説明した呼び出しボタンが押下された場合には、提供部136によって固定コメント編集画面C41が提供されるが、No11-1は、固定コメント編集画面C41をクローズするためのクローズボタンを示す。No11-2は、一覧表示させる固定コメントを切り替えるための切り替えボタンを示す。
図11に示すように、切り替えボタンには、4種のボタンが存在し、固定コメントの内容はこの4種のボタンごとにカテゴライズされてよい。
【0181】
No11-3は、選択された切り替えボタンに対応付けられている固定コメントであって、係る切り替えボタンの選択に応じて一覧表示される固定コメントを示す。なお、一覧表示される固定コメントの数は、
図11の例のように9つに限定される訳ではないが、利用者に迷いが生じない程度の数に絞られることが好ましい。
【0182】
No11-4は、一覧表示された固定コメントのうち、選択された固定コメントをチャットルーム内(
図10)に表示させるよう送信するための送信ボタンを示す。
図11では、固定コメント「こんにちは」が選択されている例が示される。したがって、このような状態で送信ボタンが押下された場合には、
図10の例において、チャットルームを閲覧している主体となっている利用者によるコメントとして固定コメント「こんにちは」が表示される。
【0183】
No11-5は、フリーコメント編集画面C42を呼び出すための呼び出しボタンを示す。
【0184】
次に、
図12を用いて、フリーコメント編集画面C42について説明する。
図12は、フリーコメント編集画面C42の一例を示す図である。
図12では、フリーコメントの編集に係る各種情報に番号が付されている。よって番号ごとに、当該番号が示す内容について説明する。
【0185】
例えば、
図11のNo11-5で説明した呼び出しボタンが押下された場合には、提供部136によってフリーコメント編集画面C42が提供される。No12-1は、利用者が自由にコメントを入力できる入力欄を示す。また、係る入力欄には入力可能な文字数に制限がある。したがって、No12-2は、この入力可能な文字数を示す情報である。なお、ここで表示される文字数(
図12の例では、100文字)は、入力欄への文字入力に応じてカウントが減るように制御されてもよい。つまり、No12-2は、入力可能な残り文字数を示す情報であってもよい。
【0186】
No12-3は、フリーコメントの入力および投稿されたフリーコメントに関する注意書きを示す。No12-4は、入力欄にコメントを入力する際に用いる仮想キーボードを示す。
【0187】
〔6.処理手順〕
次に、
図13を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図13は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。
図13では、
図1~
図4で例示した内容に沿って、実施形態に係る情報処理の手順を説明する。
【0188】
受付部131は、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトST11へのアクセスを利用者(利用者の端末装置10)から受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。受付部131は、サイトST11へのアクセスを受け付けていないと判定している間は(ステップS101;No)、サイトST11へのアクセスを受け付けたと判定できるまで待機する。
【0189】
一方、取得部132は、サイトST11へのアクセスを受け付けたと判定された場合には(ステップS101;Yes)、サイトST11にアクセスしている各利用者の位置を示す位置情報を取得する(ステップS102)。ここで、サイトST11へアクセスした利用者のうちの1人である利用者U1に着目する。このように利用者U1を実施形態に係る情報処理の対象(主体)とした場合、利用者U1は情報提供先の利用者といえる。
【0190】
また、計数部133は、ステップS102で取得された位置情報に基づいて、所定のエリア(日本全体が13のエリアに分けられた各エリア)ごとに、利用者U1(情報提供先の利用者)とは異なる利用者であって、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数を計数する(ステップS103)。
【0191】
次に、表示制御部134は、所定のエリアを模式的に示す地図コンテンツであるコンテンツC113を利用者U1の端末装置10に表示させる。また、このとき表示制御部134は、所定のエリアごとに表示させるアイコンであって、サイトST11にアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0192】
具体的には、表示制御部134は、所定のエリアごとに、当該所定のエリアについて計数された他の利用者の人数(当該所定のエリアに存在する他の利用者の人数)が、所定の人数条件を満たすか否かを判定する(ステップS104)。
【0193】
次に、表示制御部134は、ステップS104での判定結果に基づき、所定のエリアごとに判定結果に応じたアイコンの表示制御を行う(ステップS105)。
【0194】
例えば、表示制御部134は、所定のエリアのうち、所定の人数条件を満たさないと判定できるエリアが存在する場合には、コンテンツC113上の当該エリアの部分にアイコンをそもそも表示させない。
【0195】
一方、表示制御部134は、所定の人数条件を満たすと判定できるエリアが存在する場合には、コンテンツC113上の当該エリアに対応する部分に対して、当該エリアに所在する他の利用者のアクセス状態を示すアイコンを重ねて表示させる。具体的には、表示制御部134は、所定の人数条件を満たすことにより重ねて表示させる際のアイコン(例えば、ハート型のアイコン)の表示態様を、このエリアに存在する他の利用者の人数に応じて制御し、制御した表示態様でアイコンを表示させる。
【0196】
〔7.変形例〕
上記実施形態に係る情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
【0197】
〔7-1.育児状況が類似する他の利用者の数に応じてアイコン表示制御〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、情報提供先の利用者の育児状況と、他の利用者の育児状況との類似性を考慮せず、単純に、サイトST11にアクセスしている他の利用者の人数をエリアごとに計数することで、計数結果に応じてエリアごとにアイコン表示制御する例を示した。
【0198】
しかし、情報処理装置100は、情報提供先の利用者の育児状況と、他の利用者の育児状況との類似性を考慮したアイコン表示制御を行ってもよい。例えば、取得部132は、情報提供先の利用者とは異なる利用者であって、サイトST11にアクセスしている他の利用者のうち、情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者の位置を示す位置情報を取得する。また、このような場合、計数部133は、他の利用者のうち情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似する利用者の人数を所定のエリアごとに計数することとなる。また、表示制御部134は、情報提供先の利用者に対して育児の状況が類似するこの利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0199】
情報提供先の利用者を利用者U1として具体的な一例を示す。例えば、取得部132は、サイトST11が備える機能を利用者U1が利用した利用履歴に基づき、利用者U1がどのような育児の状況にあるかを推定する。例えば、取得部132は、利用者U1からアクセスを受け付けた現時点から遡った過去所定期間での利用履歴に基づき、利用者U1がどのような育児の状況にあるかを推定してよい。例えば、取得部132は、夜泣き対応、授乳、おむつ交換、着替えといった各種の育児種別のうち、いずれの育児種別で示される育児が上記過去所定期間に行われていたかを利用履歴に基づき判定する。例えば、取得部132は、利用履歴によって利用者U1が夜泣き対応に関するコメントを投稿したこと(チャット機能F14の利用)が示される場合には、過去所定期間に利用者U1は夜泣き対応していたと判定することができる。
【0200】
そして、取得部132は、いずれかの育児が過去所定期間の行われていたと判定できた場合には、利用者U1が現在その育児の状況にあると推定する。
【0201】
また、取得部132は、同様の手法を用いて、他の利用者のうち利用者U1に対して育児の状況が類似する類似利用者を特定することができる。例えば、取得部132は、サイトST11が備える機能を他の利用者が利用した利用履歴に基づき、他の利用者それぞれがどのような育児の状況にあるかを推定する。例えば、取得部132は、利用者U1からアクセスを受け付けた現時点から遡った過去所定期間にサイトST11にアクセスした他の利用者を対象として、それぞれの利用履歴に基づき、どのような育児の状況にあるかを推定してよい。
【0202】
例えば、取得部132は、夜泣き対応、授乳、おむつ交換、着替えといった各種の育児種別のうち、いずれの育児種別で示される育児が過去所定期間に行われていたかを利用履歴に基づき判定する。また、上記例のように、過去所定期間に利用者U1は夜泣き対応していたと推定されている場合、取得部132は、例えば、利用履歴によって夜泣き対応に関するコメントを投稿したこと(チャット機能F14の利用)が示される他の利用者について、過去所定期間に夜泣き対応していたと判定することができる。
【0203】
そして、取得部132は、他の利用者のうち過去所定期間に夜泣き対応していたと判定した利用者について、利用者U1に対して育児の状況が類似する類似利用者として特定する。
【0204】
また、取得部132は、利用者U1に対して育児の状況が類似する類似利用者を特定できた場合には、特定した類似利用者の位置を示す位置情報を取得する。なお、これまで取得部132が行うものとして説明してきた推定は、例えば、推定部135によって行われてもよい。
【0205】
また、計数部133は、類似利用者の位置を示す位置情報に基づいて、所定のエリア(例えば、13のエリアのうちの各エリア)ごとに類似利用者の人数を計数する。
【0206】
そして、表示制御部134は、コンテンツC113を表示させるとともに、計数された類似利用者の人数に基づきコンテンツC113の所定のエリアそれぞれに重ねて表示させるアイコンについて表示制御する。具体的には、表示制御部134は、所定のエリアごとにコンテンツC113上に重ねて表示させるアイコンであって、類似利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。ここでの表示制御は、
図4で説明した通りであるため説明を省略する。
【0207】
このように、情報処理装置100は、情報提供際の利用者と類似する育児状況にある他の利用者の人数をエリアごとに計数することで、育児の状況が類似するこの他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。このような情報処理装置100によれば、利用者は自身と同じような育児状況にある人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを一目で把握することができるようになるため、例えば夜泣き対応で大変な状況にあるのは自分だけではなく皆頑張っているという共感の意識をより高めることができるようになる。
【0208】
〔7-2.授乳タイマー機能に絞ったアイコン表示制御〕
また、情報処理装置100は、授乳タイマー機能F12に絞ったアイコン表示制御を行ってもよい。係る場合、取得部132は、他の利用者として、サイトST11に含まれるコンテンツのうち授乳にかかる時間をカウントする機能である授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツC112にアクセスしている利用者の位置を示す位置情報を取得する。また、計数部133は、コンテンツC112にアクセスしている他の利用者の人数を所定のエリアごとに計数する。そして、表示制御部134は、コンテンツC112にアクセスしている他の利用者によるコンテンツC112へのアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0209】
このような情報処理装置100によれば、利用者は自身と同じように授乳対応している人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを一目で把握することができるようになるため、授乳対応している利用者間でより高い共感が得られるような情報提供を実現することができる。
【0210】
〔7-3.機能ごとにアイコン表示制御〕
また、情報処理装置100は、サイトST11が備える機能ごとに区別して、当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示すアイコンの表示制御を行ってもよい。
【0211】
例えば、取得部132は、サイトST11が備える機能ごとに、サイトST11に含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者の位置を示す位置情報を取得する。また、計数部133は、サイトST11が備える機能ごとに、サイトST11に含まれるコンテンツのうち当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者の人数を各エリアについて計数する。そして、表示制御部134は、機能ごとに区別して、当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0212】
情報提供先の利用者を利用者U1として
図14を用いて具体的な一例を示す。
図14は、変形例に係る表示制御の一例を示す図である。また、
図14の例では、サイトST11が備える機能(月齢イベント定期便機能F11、授乳タイマー機能F12、授乳MAP機能F13、チャット機能F14)のうち、授乳タイマー機能F12およびチャット機能F14を例に挙げてこれら2つの機能ごとに区別してアイコン表示制御が行われる例を示す。
【0213】
例えば、取得部132は、利用者U1からアクセスを受け付けた現時点において、授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツC112にアクセスしている利用者、チャット機能F14を備えるコンテンツC114にアクセスしている利用者それぞれの位置情報を取得してよい。
【0214】
また、取得部132は、現時点から遡った過去所定期間から継続して授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツC112にアクセスした利用者、チャット機能F14を備えるコンテンツC114にアクセスした利用者それぞれについて、サイトST11にアクセスしているものと見做しその位置情報を取得してもよい。
【0215】
また、計数部133は、所定のエリアごとに、利用者U1とは異なる利用者であって、授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツC112にアクセスしている他の利用者の人数を計数する。また、計数部133は、所定のエリアごとに、利用者U1とは異なる利用者であって、チャット機能F14を備えるコンテンツC114にアクセスしている他の利用者の人数を計数する。
【0216】
ここで、これまでの例であれば、表示制御部134は、
図4の例のようにコンテンツC113を表示させていた。しかしながら、表示制御部134は、今回の例では、
図14に示すように授乳タイマー機能F12に対応するコンテンツC113-1およびチャット機能F14に対応するコンテンツC113-2を切り替え可能に表示させることで、これら2つの機能ごとに区別してアイコン表示制御を行う。例えば、表示制御部134は、コンテンツC113-2を折り畳んでコンテンツ113-1を視認可能とした状態で表示させることができる。
【0217】
そして、このような状態において、表示制御部134は、
図14に示すように、コンテンツC113-1を対象として、授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツC112にアクセスしている他の利用者の人数に基づき、コンテンツC113-1の所定のエリアそれぞれに重ねて表示させるアイコンについて表示制御する。具体的には、表示制御部134は、所定のエリアごとにコンテンツC113-1上に重ねて表示させるアイコンであって、授乳タイマー機能F12を備えるコンテンツC112にアクセスしている他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0218】
また、表示制御部134は、
図14に示すように、コンテンツC113-2を対象として、チャット機能F14を備えるコンテンツC114にアクセスしている他の利用者の人数に基づき、コンテンツC113-2の所定のエリアそれぞれに重ねて表示させるアイコンについて表示制御する。具体的には、表示制御部134は、所定のエリアごとにコンテンツC113-2上に重ねて表示させるアイコンであって、チャット機能F14を備えるコンテンツC114にアクセスしている他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0219】
また、
図14の例では、不図示であるが、コンテンツC113-1にはコンテンツC113-2へと表示を切り替えるボタンが含まれ、コンテンツC113-2にはコンテンツC113-1へと表示を切り替えるボタンが含まれてよい。
【0220】
このように、情報処理装置100は、サイトST11が備える機能ごとに区別して、当該機能を備えるコンテンツにアクセスしている他の利用者による当該コンテンツへのアクセス状態を示すアイコンの表示制御を行う。このような情報処理装置100によれば、利用者は機能ごとに当該機能に対応する育児を行っている人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを容易に把握することができるようになるため、育児に関して様々な側面から利用者が共感を得られるような情報提供を実現することができる。
【0221】
〔7-4.育児種別ごとにアイコン表示制御〕
また、情報処理装置100は、育児種別ごとに区別して、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示制御を行ってもよい。
【0222】
例えば、取得部132は、コミュニケーション機能であるチャット機能F14が利用される利用状況に応じて推定される育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者の位置を示す位置情報を取得する。一例として、取得部132は、チャット機能F14を利用して投稿されたコメントから推定される育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者の位置を示す位置情報を取得する。また、計数部133は、育児種別ごとに、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者の人数を各エリアについて計数する。そして、表示制御部134は、育児種別ごとに区別して、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、所定のエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0223】
情報提供先の利用者を利用者U1として具体的な一例を示す。また、ここでは、夜泣き対応、授乳、おむつ交換、着替えといった各種の育児種別のうち、夜泣き対応および授乳を例に挙げてこれら2つの育児種別ごとに区別してアイコン表示制御が行われる例を示す。
【0224】
例えば、取得部132は、サイトST11が備える機能を他の利用者が利用した利用履歴に基づき、他の利用者それぞれがどのような育児の状況にあるかを推定する。例えば、取得部132は、利用者U1からアクセスを受け付けた現時点から遡った過去所定期間にサイトST11にアクセスした他の利用者を対象として、それぞれの利用履歴に基づき、どのような育児の状況にあるかを推定してよい。
【0225】
例えば、取得部132は、夜泣き対応および授乳といった各種の育児種別のうち、いずれの育児種別で示される育児が過去所定期間に行われていたかを利用履歴に基づき推定する。例えば、取得部132は、利用履歴によって夜泣き対応に関するコメントを投稿したこと(チャット機能F14の利用)が示される他の利用者について、過去所定期間に夜泣き対応していたと推定することができる。また、例えば、取得部132は、利用履歴によって授乳に関するコメントを投稿したこと(チャット機能F14の利用)が示される他の利用者について、過去所定期間に夜泣き対応していたと推定することができる。
【0226】
このように推定したことで、取得部132は、夜泣き対応していたと推定した他の利用者の位置を示す位置情報を取得する。また、取得部132は、授乳していたと推定した他の利用者の位置を示す位置情報を取得する。
【0227】
また、計数部133は、所定のエリアごとに、利用者U1とは異なる利用者であって、チャット機能F14の利用状況から夜泣き対応していたと推定された他の利用者の人数を計数する。また、計数部133は、所定のエリアごとに、利用者U1とは異なる利用者であって、チャット機能F14の利用状況から授乳していたと推定された他の利用者の人数を計数する。
【0228】
ここで、これまでの例であれば、表示制御部134は、
図4の例のようにコンテンツC113を表示させていた。しかしながら、表示制御部134は、今回の例では、育児種別「夜泣き対応」に対応するコンテンツ(例えば、
図14のコンテンツC113-1)および育児種別「授乳」に対応するコンテンツC113-2(例えば、
図14のコンテンツC113-2)を切り替え可能に表示させることで、これら2つの育児種別ごとに区別してアイコン表示制御を行う。
【0229】
このように、情報処理装置100は、育児種別ごとに区別して、当該育児種別が示す育児に応じてアクセスしている他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示制御を行う。このような情報処理装置100によれば、利用者は育児種別ごとに当該育児種別に対応する育児を行っている人が他にどれだけの数どのような分布で存在するかを容易に把握することができるようになるため、育児に関して様々な側面から利用者が共感を得られるような情報提供を実現することができる。
【0230】
〔7-5.人数に応じたエリア制御〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、予め決められた13のエリアそれぞれについて、当該エリアでの他の利用者の人数を計数し、このエリアごとに表示させるアイコンであって、サイトST11にアクセスする他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示をエリアごとに計数された人数に応じて制御する例を示した。しかし、情報処理装置100は、エリアの広さを動的に制御することにより、エリア数が13のときと比較してそれぞれ広さの異なる新たなエリアを生成してもよい。そして、情報処理装置200は、新たに生成したエリアごとに他の利用者の人数を計数し直し、計数結果に応じてアイコン表示制御してもよい。
【0231】
具体的には、計数部133は、所定のエリア間での人数の分布が所定の分布条件を満たすか否かに基づいて、所定のエリアに応じたより広い新たなエリアを生成し、生成した新たなエリアごとに、他の利用者の人数を計数し直す。そして、表示制御部134は、他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、新たなエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0232】
このようなエリア制御が行われる意図としては、他の利用者の人数が「0」人であることによりアイコンが表示されないエリアをなるべく無くすとうものである。例えば、アイコンが表示されないエリアがあまりに多いと、それを見た利用者は、アプリAP1は活発でないと認識しアプリAP1を活用しなくなるかもしれない。一方、いずれのエリアにもまんべんなくアイコンが表示されれば、利用者は、自分以外にもサイトST11にアクセスしている人がいるという安心感から継続的にアプリAP1を活用するようになることが考えられる。
【0233】
このようなことから、上記の「所定の分布条件」は、「いずれのエリアもサイトST11にアクセスしている利用者が少なくともN人以上」といったものが考えられる。
【0234】
具体的な例を示す。例えば、現在の計数結果では、13のエリアの中にサイトST11にアクセスしている利用者が0人のエリアがいくつか存在するものと仮定する。係る場合、計数部133は、所定のエリア間での人数の分布が所定の分布条件を満たさないと判断し、「いずれのエリアもサイトST11にアクセスしている利用者が少なくともN人以上」という分布条件を満たすようにエリアの領域を広げることで、エリア数が13のときと比較してそれぞれのエリアの広さがより広い新たなエリアを生成する。このような場合、エリア数は13よりも少なくなる。
【0235】
そして、表示制御部134は、他の利用者のアクセス状態を示すアイコンの表示を、新たなエリアごとに計数された人数に応じて制御する。
【0236】
このような情報処理装置100によれば、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトにアクセスしている利用者の人数が少ないことによる不安を解消することで、係るサイトをより活性化させることができる。
【0237】
〔7-6.ベストプラクティスを提供〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、コミュニケーションコンテンツ(チャットルーム)に関する情報を提供する例を示した。しかし、情報処理装置100は、投稿されたコメントに対する応答となる情報をさらに提供してもよい。
【0238】
具体的には、提供部136は、コメントの投稿が受け付けられた場合に、当該コメントが示す問題を解決するために実践することが推奨される対応案を提供する。
【0239】
例えば、困りごとに関する固定文や、多くの利用者から寄せられた内容のコメント(例えば、「夕方頃になると毎回泣いて困っています」)といった各種の育児問題が示されたコメント(育児に関するお悩み相談のコメント)には、係る問題について経験者がどのような対応を行ってきたか経験者による実践内容が示された情報が対応案として対応付けられてよい。また、情報処理装置100は、このような対応付け情報を予め有していてよい。
【0240】
そうすると、例えば、提供部136は、今回受け付けたコメントが上記のような対応案が存在するコメントであると判定した場合には、この対応案を取得し投稿者に提供することができる。例えば、提供部136は、チャットルーム内で対応案を提供してもよいし、その他の任意の手法で対応案を提供してもよい。
【0241】
このように、情報処理装置100は、投稿されたコメントにおいて育児問題が示されている場合には、係る育児問題に対して実践すべき対応案を提供する。このような情報処理装置100によれば、利用者が直面している育児問題が解決されるようサポートすることができるようになる。
【0242】
〔7-7.利用権限について〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、会員登録した利用者のみにチャット機能F14を利用できる利用権限を与える例を示した。しかし、情報処理装置100は、所定の不製品を購入した購入者のみチャット機能F14を利用できる利用権限を与えてもよい。
【0243】
例えば、提供部136は、コミュニケーションコンテンツとして、所定の不織布製品(例えば、情報処理装置100を管理する事業者を製造元とするマスクやオムツなど)を購入した購入者のみ利用可能となるように制御されたコンテンツを提供する。
【0244】
係る例によれば、所定の不織布製品には、コンテンツC114に対応するチャットルームに入室できるよう承認を得るためのアクティベーションコードが内容されていてよく、これを購入した利用者は、例えば、コンテンツC114に含まれる所定の入力欄(不図示)にアクティベーションコードを入力する。提供部136は、アクティベーションコードの入力を受け付けると、受け付けたアクティベーションコードが正当なものであるか否かを判定し、正当であると判定した場合には、購入者の入室を許可する(すなわち、コンテンツC114に紐付けられたチャットルームを提供する)。
【0245】
このような情報処理装置100によれば、育児に関するコミュニケーション機能を備えるサイトは、所定の不織布製品を購入した人しか利用できないという特別なものであるとの印象を利用者に持たせることができるため、所定の不織布製品の販売促進とサイト活性化とを実現することができるようになる。
【0246】
〔8.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0247】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0248】
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図15は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0249】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0250】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0251】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0252】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0253】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0254】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0255】
Sy 情報処理システム
10 端末装置
100 情報処理装置
120 記憶部
121 登録情報記憶部
122 計数結果記憶部
123 投稿情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 取得部
133 計数部
134 表示制御部
135 推定部
136 提供部