(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】光学コンポーネントアライメントのための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G03F 7/20 20060101AFI20241211BHJP
【FI】
G03F7/20 521
G03F7/20 501
(21)【出願番号】P 2023504203
(86)(22)【出願日】2021-08-10
(86)【国際出願番号】 US2021045324
(87)【国際公開番号】W WO2022046402
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-03-07
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513192029
【氏名又は名称】サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】イエ,ホン
【審査官】今井 彰
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0080476(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0165414(US,A1)
【文献】特開2005-148549(JP,A)
【文献】特表2005-524996(JP,A)
【文献】特表2006-505960(JP,A)
【文献】特開2010-141151(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03F 7/20-7/24、9/00-9/02
G02B 5/00-5/136、7/00、7/18-7/24
H01S 3/00-3/02、3/05-3/086
3/10-3/102、3/105-3/131
3/136-3/139
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視光を透過させるウィンドウを含む、密閉エンクロージャと、
前記エンクロージャ内の第1の位置に位置決めされた第1の光学フィーチャと、
前記エンクロージャ内の第2の位置に位置決めされた第2の光学フィーチャと、
前記第1の光学フィーチャから第1の光学フィーチャ光、及び前記第2の光学フィーチャから第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置され、前記第1の光学フィーチャ光及び前記第2の光学フィーチャ光を方向転換させて前記ウィンドウを通し、前記第2の光学フィーチャ光からの像と並置される前記第1の光学フィーチャ光からの像を形成するように適応した、像統合モジュールと、
を含む、光学コンポーネント。
【請求項2】
前記光学コンポーネントが、光パルスストレッチャである、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項3】
前記第1の光学フィーチャが第1のミラーを含み、前記第2の光学フィーチャが第2のミラーを含む、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項4】
前記第1のミラーが第1の凹面ダイクロイックミラーを含み、前記第2のミラーが第2の凹面ダイクロイックミラーを含む、請求項3に記載の光学コンポーネント。
【請求項5】
前記像統合モジュールが、前記第1の光学フィーチャからの光を方向転換させるように配置された第1の反射面、及び前記第2の光学フィーチャからの光を方向転換させるように配置された第2の反射面を含む、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項6】
前記第1の反射面が、第1のプリズムの第1のプリズム反射面を含み、前記第2の反射面が、第2のプリズムの第2のプリズム反射面を含む、請求項5に記載の光学コンポーネント。
【請求項7】
前記像統合モジュールが、前記第1の光学フィーチャに向けて配向された第1の反射面と前記第2の光学フィーチャに向けて配向された第2の反射面とを有するプリズムを含む、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項8】
前記エンクロージャ内の第3の位置に位置決めされた第3の光学フィーチャと、
前記エンクロージャ内の第4の位置に位置決めされた第4の光学フィーチャと、
をさらに含み、
前記像統合モジュールが、前記第3の光学フィーチャから第3の光学フィーチャ光、及び前記第4の光学フィーチャから第4の光学フィーチャ光を受け取るように配置され、前記第3の光学フィーチャ光及び前記第4の光学フィーチャ光を結合し、方向転換させて前記ウィンドウを通し、前記第4の光学フィーチャ光からの像と並置される前記第3の光学フィーチャ光からの像を形成するように適応した、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項9】
前記ウィンドウを通して前記第1の光学フィーチャ光及び前記第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたカメラシステムをさらに含む、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項10】
前記カメラシステムが、
前記ウィンドウを通して前記第1の光学フィーチャ光及び前記第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたレンズシステムと、
前記レンズシステムから前記第1の光学フィーチャ光及び前記第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたカメラと、
を含む、請求項9に記載の光学コンポーネント。
【請求項11】
前記第1の光学フィーチャ及び前記第2の光学フィーチャの少なくとも一方が調整可能であり、前記第1の光学フィーチャ及び前記第2の光学フィーチャの前記少なくとも一方の配向を調整するために、前記第1の光学フィーチャ及び前記第2の光学フィーチャの前記少なくとも一方に機械的に結合されたアクチュエータをさらに含む、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項12】
前記第1の光学フィーチャが、第1の蛍光材料及び第1のアライメントフィーチャを含み、前記第2の光学フィーチャが、第2の蛍光材料及び第2のアライメントフィーチャを含む、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項13】
前記第1の光学フィーチャが、可視光を透過させる第1の基板と、UV放射を反射する第1の反射コーティングと、第1のミラーサポートとを含む第1のミラーを含み、
前記第2の光学フィーチャが、可視光を透過させる第2の基板と、UV放射を反射する第2の反射コーティングと、第2のミラーサポートとを含む第2のミラーを含む、請求項1に記載の光学コンポーネント。
【請求項14】
前記第1のミラーサポートが、前記第1のミラーサポートの前面上に第1のアライメントフィーチャを含み、前記第2のミラーサポートが、前記第2のミラーサポートの前面上に第2のアライメントフィーチャを含む、請求項13に記載の光学コンポーネント。
【請求項15】
前記第1のアライメントフィーチャが、前記第1のミラー上のアライメントされたビームフットプリントの位置と一致し、前記第2のアライメントフィーチャが、前記第2のミラー上のアライメントされたビームフットプリントの位置と一致する、請求項14に記載の光学コンポーネント。
【請求項16】
第1の蛍光材料が、前記第1の基板の裏面上に設けられ、第2の蛍光材料が、前記第2の基板の裏面上に設けられる、請求項15に記載の光学コンポーネント。
【請求項17】
前記第1のミラーサポートが第1の蛍光材料を含み、前記第2のミラーサポートが第2の蛍光材料を含む、請求項15に記載の光学コンポーネント。
【請求項18】
請求項1に記載の光学コンポーネントにおいてウィンドウを有する密閉エンクロージャ内に配置された複数の光学フィーチャをアライメントする方法であって、前記方法が、
前記密閉エンクロージャ内に配置された像統合モジュールにより、前記光学フィーチャのそれぞれからの光を結合して結合光信号を生成することと、
前記ウィンドウを通って前記エンクロージャの外に前記結合光信号を誘導することと、
少なくとも部分的に前記結合光信号に基づいて、前記複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることと、
を含む、方法。
【請求項19】
前記ウィンドウを通って前記エンクロージャの外に前記結合光信号を誘導した後に、前記密閉エンクロージャの外に位置決めされ、前記結合光信号を受信するように配置されたカメラシステムを使用して、前記結合光信号をイメージングすることをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の光学フィーチャのそれぞれが、アライメントフィーチャと、前記光学フィーチャに衝突するUVビームの可視フットプリントを生成するように配置された蛍光材料とを含み、前記光学フィーチャのそれぞれからの光を結合して結合光信号を生成することの前に、
前記光学フィーチャのそれぞれをUV放射ビームに露光させることと、
前記光学フィーチャのそれぞれの上に、前記UV放射ビームの照明フットプリントを生成することと、
をさらに含み、
少なくとも部分的に前記結合光信号に基づいて、前記複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることが、少なくとも部分的に、光学フィーチャごとに前記照明フットプリント及び前記アライメントフィーチャの位置関係に基づいて、前記複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることを含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2020年8月31日に出願され、参照により本明細書に全体として援用される、「APPARATUS FOR AND METHOD OF OPTICAL COMPONENT ALIGNMENT」という名称の米国特許出願第63/072,390号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
[0002] 本開示は、例えばリソグラフィ装置で使用される光学コンポーネントをアライメントするためのシステム及び方法に関し、特に、レーザ源の出力のパルスを引き伸ばすのに有用な光パルスストレッチャのコンポーネントに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] リソグラフィ装置は、半導体材料のウェーハなどの基板上に(通常、基板のターゲット部分上に)、所望のパターンを施す。ウェーハの個々の層上に形成される回路パターンを生成するために、パターニングデバイス(これは、代替的にマスク又はレチクルと呼ばれる)が使用され得る。パターンの転写は、一般的に、基板上に設けられる放射感応性材料(レジスト)層上へのイメージングによって達成される。一般に、単一の基板は、連続してパターン形成される隣接ターゲット部分を含む。
【0004】
[0004] リソグラフィ装置は、パターン全体を1回でターゲット部分上に露光させることによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームを用いてパターンをスキャンすると同時に、この方向に対して平行又は逆平行に基板を同期してスキャンすることによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板上にインプリントすることによって、パターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。本明細書では、簡単にするために、ステッパ及びスキャナの両方を単にスキャナと呼ぶ。
【0005】
[0005] パターンを照明し、それを基板上に投影するために使用される光源は、幾つかの構成のうちの任意のものでもよい。リソグラフィシステムでよく使用される深紫外線エキシマレーザは、248nmの波長のフッ化クリプトン(KrF)レーザ、及び193nmの波長のフッ化アルゴン(ArF)レーザを含む。レーザ源は、高出力ガス放電レーザシステムの出力のパルスを引き伸ばすための光パルスストレッチャを含み得る。
【0006】
[0006] リソグラフィスキャナ性能のより新しい要件は、パルス長の時間積分二乗(TIS(time integral square))によって測定される、より長いパルス長を必要とする。例えば、チップフィーチャのエッジ配置誤差(EPE)の改善は、より長いTISを必要とする。パルスを引き伸ばして所望のTISを達成するために、光パルスストレッチャ(OPuS)が使用される。TISの増加は、より大きいOPuSを必要とする。OPuSのサイズを増大させることにより、OPuSのコンポーネントが適切な光学アライメント状態にあることがさらに一層重要になる。
【0007】
[0007] OPuSのコンポーネントをアライメントする従来の方法は、OPuSエンクロージャを開けること、及びアライメントされるコンポーネントの光学面付近にターゲットカードを物理的に位置決めすることを伴う。次に、ターゲットカードのビームのランディング位置に基づいて、到来ビームがアライメントされる。次に、アライメントを必要とする光学コンポーネントのすべてが適切にアライメントされるまで、ターゲットカードが、アライメントを必要とする次の光学コンポーネントへと移され続ける。
【0008】
[0008] オープンビームペーパーターゲットアライメント(open beam paper target alignment)と呼ばれることがあるこのアライメントプロセスは、カードを配置するために、密閉されたレーザエンクロージャを開けることを必要とする。それは、オープンビーム操作のリスクを伴い、アライメントを行う人の肌をUV放射にさらすことを回避するために、非常に注意深く実行される必要がある。また、それは時間がかかり、大量のマニピュレーション及び他の手動操作を必要とする。それは、アライメントが行われている光学面を汚染にさらし、重要な光学コンポーネントの光学的寿命の減少をもたらし得る。さらに、ビームアライメントターゲットを確立する複雑さ、及びビーム位置の主観的判断により、正確なアライメントを達成することも難しい。
【発明の概要】
【0009】
[0009] 以下は、実施形態の基本的理解をもたらすために、1つ又は複数の実施形態の簡潔な概要を提示する。この概要は、すべての企図される実施形態の広範囲に及ぶ要約ではなく、すべての実施形態の重要な又は必須の要素を識別することも、何れか又はすべての実施形態の範囲を詳述することも意図していない。その唯一の目的は、下記に提示される、より詳細な説明への導入部として、単純化した形で1つ又は複数の実施形態の幾つかの概念を提示することである。
【0010】
[0010] ある実施形態のある態様によれば、正しいビームアライメントを容易にするために、カメラシステムを使用して、ミラーなどのOpuSコンポーネント上のビーム位置がモニタリングされる。幾つかの実施形態では、左ミラーバンク及び右ミラーバンクの両方からなどの複数の光学フィーチャからの像を統合して、カメラシステムに像を同時に提示するために、像統合光学システムが使用される。これは、設計を単純化し、フィーチャを個々に検査するための複数のカメラを有する費用を回避する。ある実施形態のある態様によれば、カメラシステムは、オープンビーム操作のリスクを軽減し、及びパージの破壊を回避するために、OPuSエンクロージャのパージボリュームの外に設置される。本明細書では、「カメラ」という用語は、像を捕捉する(変換する)ためのあらゆるデバイス、システム、又は配置を包含することが意図される。
【0011】
[0011] ある実施形態の複数の態様によれば、アライメント中に、「蛍光フットプリント」によって明らかにされるようなビームのランディング位置は、アライメントされているコンポーネントのアライメントフィーチャに一致するように、又はオーバーラップするように位置決めされる。例えば、光学コンポーネントがOPuS内のダイクロイックミラーである場合、アライメントフィーチャは、ビームの位置決めを容易にするために、ダイクロイックミラーを介して後方支持板上に配置されてもよい。
【0012】
[0012] したがって、幾つかの実施形態によれば、カメラシステムの使用は、アライメント中に必要とされるオープンビーム操作量を最小限に抑える。これは、アライメント手順の安全性を大幅に向上させる。また、このアライメントシステムの非接触性は、表面汚染のリスクを含む、直接的なクローズ光学系ハンドリングに固有のリスクを減少させる。このシステムは、エンクロージャを開けてパージを破壊する必要性、及び手動ターゲット位置決めの必要性をなくすことにより、OPuSモジュールのフィールドサービス時間の大幅な減少も可能にする。
【0013】
[0013] ある実施形態のある態様によれば、可視光を透過させるウィンドウを含む、密閉エンクロージャと、エンクロージャ内の第1の位置に位置決めされた第1の光学フィーチャと、エンクロージャ内の第2の位置に位置決めされた第2の光学フィーチャと、第1の光学フィーチャから第1の光学フィーチャ光、及び第2の光学フィーチャから第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置され、第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光をウィンドウを通して方向転換させ、第2の光学フィーチャ光からの像と並置される第1の光学フィーチャ光からの像を形成するように適応した、像統合モジュールと、を含む光学コンポーネントが開示される。光学コンポーネントは、光パルスストレッチャでもよい。第1の光学フィーチャは第1のミラーを含んでもよく、第2の光学フィーチャは第2のミラーを含んでもよい。第1のミラーは第1の凹面ダイクロイックミラーを含んでもよく、第2のミラーは第2の凹面ダイクロイックミラーを含んでもよい。第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャは、像統合モジュールに対して実質的に対称的に位置決めされてもよい。
【0014】
[0014] ある実施形態の別の態様によれば、像統合モジュールは、第1の光学フィーチャからの光を方向転換させるように配置された第1の反射面、及び第2の光学面からの光を方向転換させるように配置された第2の反射面を含んでもよい。第1の反射面は、第1のプリズムの第1のプリズム反射面を含んでもよく、第2の反射面は、第2のプリズムの第2のプリズム反射面を含んでもよい。像統合モジュールは、第1の光学フィーチャに向けて配向された第1の反射面と第2の光学フィーチャに向けて配向された第2の反射面とを有するプリズムを含んでもよい。像統合モジュールは、2つの平坦面取りミラーを含んでもよい。
【0015】
[0015] ある実施形態の別の態様によれば、光学コンポーネントは、エンクロージャ内の第3の位置に位置決めされた第3の光学フィーチャと、エンクロージャ内の第4の位置に位置決めされた第4の光学フィーチャと、をさらに含んでもよく、像統合モジュールは、第3の光学フィーチャから第3の光学フィーチャ光、及び第4の光学フィーチャから第4の光学フィーチャ光を受け取るように配置され、ウィンドウを通して第3の光学フィーチャ光及び第4の光学フィーチャ光を結合し、方向転換させて、第4の光学フィーチャ光からの像に隣接して第3の光学フィーチャ光からの像を形成するように適応してもよい。
【0016】
[0016] ある実施形態の別の態様によれば、光学コンポーネントは、ウィンドウを通して第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたカメラシステムをさらに含んでもよい。カメラシステムは、ウィンドウを通して第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたレンズシステムと、レンズシステムから第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたカメラと、を含んでもよい。光学コンポーネントは、第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光の光路の方向を変えるための、像統合モジュールとウィンドウとの間に光学的に位置決めされた折り畳みミラーをさらに含んでもよい。
【0017】
[0017] ある実施形態の別の態様によれば、第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャの少なくとも一方が調整可能であってもよく、第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャの少なくとも一方の配向を調整するために、第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャの少なくとも一方に機械的に結合されたアクチュエータをさらに含んでもよい。
【0018】
[0018] ある実施形態の別の態様によれば、第1の光学フィーチャは、第1の蛍光材料及び第1のアライメントフィーチャを含んでもよく、第2の光学フィーチャは、第2の蛍光材料及び第2のアライメントフィーチャを含んでもよい。第1の光学フィーチャは、可視光を透過させる第1の基板と、UV放射を反射する第1の反射コーティングと、第1のミラーサポートとを含む第1のミラーを含んでもよく、第2の光学フィーチャは、可視光を透過させる第2の基板と、UV放射を反射する第2の反射コーティングと、第2のミラーサポートとを含む第2のミラーを含んでもよい。第1のミラーサポートは、第1のミラーサポートの前面上に第1のアライメントフィーチャを含んでもよく、第2のミラーサポートは、第2のミラーサポートの前面上に第2のアライメントフィーチャを含んでもよい。第1のアライメントフィーチャは、第1のミラー上のアライメントされたビームフットプリントの位置と一致することができ、第2のアライメントフィーチャは、第2のミラー上のアライメントされたビームフットプリントの位置と一致することができる。
【0019】
[0019] ある実施形態の別の態様によれば、第1の光学フィーチャは、第1の蛍光材料を含む第1の反射コーティングを含んでもよく、第2の光学フィーチャは、第2の蛍光材料を含む第2の反射コーティングを含んでもよい。第1の蛍光材料は第1の基板の裏面上に設けられてもよく、第2の蛍光材料は第2の基板の裏面上に設けられてもよい。第1の蛍光材料は、第1のミラーサポートの前面上に設けられてもよく、第2の蛍光材料は、第2のミラーサポートの前面上に設けられてもよい。第1のミラーサポートは第1の蛍光材料を含んでもよく、第2のミラーサポートは第2の蛍光材料を含んでもよい。
【0020】
[0020] ある実施形態の別の態様によれば、可視光を透過させるウィンドウを含む、密閉エンクロージャと、エンクロージャ内の第1の視野内に位置決めされた第1の光学フィーチャと、エンクロージャ内の第1の視野内に位置決めされた第2の光学フィーチャと、第1の視野から第1の視野光を受け取るように配置され、ウィンドウを通して第1の視野光を結合し、方向転換させるように適応した像統合モジュールと、を含み、像統合モジュールが、関係
【数1】
によって与えられる角度θだけ、平面鏡面の中心を通過し、及び第1の視野と実質的に平行なラインに対して傾斜した平面鏡面を含んでもよく、hが、第1の視野の高さであり、dが、第1の視野の中心と平面鏡面の中心との間の垂直距離であり、sが、第1の視野と平面鏡面の中心との間の水平距離である、光学コンポーネントが開示される。
【0021】
[0021] ある実施形態の別の態様によれば、ウィンドウを有する密閉エンクロージャ内に配置された複数の光学フィーチャをアライメントする方法であって、光学フィーチャのそれぞれからの光を結合して結合光信号を生成することと、ウィンドウを通ってエンクロージャの外に結合光信号を誘導することと、少なくとも部分的に結合光信号に基づいて、複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることと、を含む方法が開示される。方法は、ウィンドウを通ってエンクロージャの外に結合光信号を誘導した後に、密閉エンクロージャの外に位置決めされ、結合光信号を受信するように配置されたカメラシステムを使用して、結合光信号をイメージングすることをさらに含んでもよい。複数の光学フィーチャのそれぞれは、アライメントフィーチャと、光学フィーチャに衝突するUVビームの可視フットプリントを生成するように配置された蛍光材料とを含んでもよく、方法は、光学フィーチャのそれぞれからの光を結合して結合光信号を生成することの前に、光学フィーチャのそれぞれをUV放射ビームに露光させることと、光学フィーチャのそれぞれの上に、UV放射ビームの照明フットプリントを生成することと、をさらに含んでもよく、少なくとも部分的に結合光信号に基づいて、複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることが、少なくとも部分的に、光学フィーチャごとに照明フットプリント及びアライメントフィーチャの位置関係に基づいて、複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることを含んでもよい。アライメントすることは、複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することを含んでもよい。複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することは、複数の光学フィーチャの1つ又は複数にそれぞれ機械的に結合された1つ又は複数のアクチュエータを手動で操作することを含んでもよい。複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することは、複数の光学フィーチャの1つ又は複数にそれぞれ機械的に結合された1つ又は複数のモータ駆動アクチュエータを作動させる信号を供給することを含んでもよい。複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することは、複数の光学フィーチャの1つ又は複数の配向を調整することを含んでもよい。
【0022】
[0022] 本発明のさらなる特徴及び利点、並びに本発明の様々な実施形態の構造及び動作は、添付の図面を参照して以下に詳細に記載される。本発明は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されないことに留意されたい。そのような実施形態は、本明細書では、単なる例示目的で提示されるものである。さらなる実施形態は、本明細書に含まれる教示に基づいて当業者には明らかとなるだろう。
【0023】
[0023] 本明細書に組み込まれ、及び本明細書の一部を成す添付の図面は、本発明の実施形態の方法及びシステムを限定する目的ではなく例として図示する。発明の詳細な説明と共に、図面は、本明細書に提示される方法及びシステムの原理を説明すること、並びに当業者が本明細書に提示される方法及びシステムを製造及び使用することを可能にすることにさらに役立つ。図面では、同様の参照番号は、同一又は機能的に類似した要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】[0024]開示される主題のある態様による、フォトリソグラフィシステムの全体的な広義概念の概略図をノンスケールで示す。
【
図2】[0025]開示される主題のある態様による、リソグラフィシステムで使用されるレーザシステムの全体的な広義概念の概略図をノンスケールで示す。
【
図3】[0026]開示される主題のある態様による、光パルスストレッチャの図である。
【
図4】[0027]開示される主題のある態様による、光パルスストレッチャ内の様々な光路を示す図である。
【
図5A】[0028]開示される主題のある態様による、光パルスストレッチャ内の様々な光路を示す図である。
【
図5B】[0028]開示される主題のある態様による、光パルスストレッチャ内の様々な光路を示す図である。
【
図6】[0029]開示される主題のある態様による、光パルスストレッチャの片側のミラーの配置の部分斜視図である。
【
図7】[0030]光学コンポーネント内の光学フィーチャをアライメントする従来の方法を示す図である。
【
図8A】[0031]開示される主題のある態様による、光学フィーチャをアライメントするためのシステムを示す図である。
【
図8B】[0031]開示される主題のある態様による、光学フィーチャをアライメントするためのシステムを示す図である。
【
図9A】[0032]開示される主題のある態様による、光学フィーチャをアライメントするためのシステムを示す図である。
【
図9B】[0033]開示される主題のある態様による、光学フィーチャをアライメントするためのシステムにおける像の並置を示す図である。
【
図10】[0034]開示される主題のある態様による、最大視野を達成するための条件を示す図である。
【
図11A】[0035]開示される主題のある態様による、像統合モジュールの代替コンポーネントを示す。
【
図11B】[0035]開示される主題のある態様による、像統合モジュールの代替コンポーネントを示す。
【
図11C】[0036]開示される主題のある態様による、視野上の光学像統合モジュール内のコンポーネントの配置の効果を示す図である。
【
図12A】[0037]開示される主題のある態様による、光学フィーチャをアライメントするためのシステムを示す図である。
【
図12B】[0038]開示される主題のある態様による、光学フィーチャをアライメントするためのシステムにおける像の並置を示す図である。
【
図13A】[0039]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図13B】[0039]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図13C】[0039]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図13D】[0039]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図14A】[0040]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図14B】[0040]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図14C】[0040]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図14D】[0040]開示される主題のある態様による、光学フィーチャの構造の一態様を示す。
【
図15A】[0041]開示される主題のある態様による、アライメントプロセス前のUVフットプリント及びアライメントマークの相対位置決めを示す。
【
図15B】[0041]開示される主題のある態様による、アライメントプロセス後のUVフットプリント及びアライメントマークの相対位置決めを示す。
【
図16】[0042]開示される主題のある態様による、光学コンポーネントにおいて光学フィーチャをアライメントする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0043] 本発明のさらなる特徴及び利点、並びに本発明の様々な実施形態の構造及び動作は、添付の図面を参照して以下に詳細に記載される。本発明は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されないことに留意されたい。そのような実施形態は、本明細書では、単なる例示目的で提示されるものである。さらなる実施形態は、本明細書に含まれる教示に基づいて当業者には明らかとなるだろう。
【0026】
[0044] 本明細書は、本発明のフィーチャを組み込んだ1つ又は複数の実施形態を開示する。1つ又は複数の開示される実施形態は、単に本発明を例示するものである。本発明の範囲は、1つ又は複数の開示される実施形態に限定されない。本発明は、本明細書に添付される特許請求の範囲によって規定される。
【0027】
[0045] 1つ又は複数の記載される実施形態、及び本明細書における「一実施形態(one embodiment)」、「ある実施形態(an embodiment)」、「実施形態例(an example embodiment)」、「例示的実施形態(an exemplary embodiment)」などへの言及は、1つ又は複数の記載される実施形態が、ある特定のフィーチャ、構造、又は特性を含み得るが、すべての実施形態が、その特定のフィーチャ、構造、又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示す。また、そのような表現は、必ずしも同じ実施形態を指すわけではない。さらに、ある特定のフィーチャ、構造、又は特性が、ある実施形態との関連で説明される場合、明示的な記載の有無にかかわらず、他の実施形態との関連で、そのようなフィーチャ、構造、又は特性を生じさせることは当業者の知識の範囲内であることが理解される。
【0028】
[0046] 「~の真下に(beneath)」、「~の下に(below)」、「下側の(lower)」、「~の上に(above)」、「~上に(on)」、「上側の(upper)」、「左の(left)」、「右の(right)」などの空間相対的用語は、本明細書では、図面に示されるような、別の1つ又は複数の要素又はフィーチャに対する、ある要素又はフィーチャの関係性を説明するために、説明の便宜上使用され得る。空間相対的用語は、図面に示される配向に加えて、使用中又は動作中のデバイスの異なる配向を包含することが意図される。装置は、別様に配向されてもよく(90度回転される、又は他の配向で)、本明細書で使用される空間相対的記述子は、それに応じて同様に解釈され得る。
【0029】
[0047] 具体的な実施形態をより詳細に説明する前に、本発明の実施形態が実装され得る環境例を示すことが有益である。
図1を参照すると、フォトリソグラフィシステム100は、照明システム105を含む。以下により完全に説明されるように、照明システム105は、パルス光ビーム110を生成し、それをウェーハ120上にマイクロ電子フィーチャをパターン形成するフォトリソグラフィ露光装置又はスキャナ115に誘導する光源を含む。ウェーハ120は、ウェーハ120を保持するように構築され、特定のパラメータに従ってウェーハ120を正確に位置決めするように構成されたポジショナ(図示せず)に接続されるウェーハテーブル125上に配置される。
【0030】
[0048] フォトリソグラフィシステム100は、深紫外線(DUV)領域の波長を有する、例えば、248ナノメートル(nm)又は193nmの波長を有する光ビーム110を使用する。ウェーハ120上にパターン形成することができるマイクロ電子フィーチャの最小サイズは、光ビーム110の波長に依存し、低波長であるほど、最小フィーチャサイズの縮小が可能となる。光ビーム110の波長が248nm又は193nmである場合、マイクロ電子フィーチャの最小サイズは、例えば50nm以下となり得る。光ビーム110の帯域幅は、それの光学スペクトル(又は発光スペクトル)の実際の瞬時帯域幅となり得、これは、どのように光ビーム110の光エネルギーが異なる波長にわたり分散されるかに関する情報を含む。スキャナ115は、例えば、1つ又は複数の集光レンズ、マスク、及び対物系配置を有する光学配置を含む。マスクは、光ビーム110の光軸に沿う、又は光軸に垂直な平面内などの1つ又は複数の方向に沿って移動可能である。対物系配置は、投影レンズを含み、マスクからウェーハ120上のフォトレジストへと像転写が生じることを可能にする。照明システム105は、マスクに衝突する光ビーム110の角度範囲を調整する。また、照明システム105は、マスクにわたる光ビーム110の強度分布を均質化する(均一にする)。
【0031】
[0049] スキャナ115は、数あるフィーチャの中でも、リソグラフィコントローラ130、空調デバイス、及び様々な電気コンポーネントの電源を含み得る。リソグラフィコントローラ130は、どのように層がウェーハ120上にプリントされるかを制御する。リソグラフィコントローラ130は、プロセスレシピなどの情報を保存するメモリを含む。プロセスプログラム又はレシピは、例えば、使用されるマスク、及び露光に影響を与える他の要因に基づいて、ウェーハ120に対する露光の長さを決定する。リソグラフィ中に、光ビーム110の複数のパルスが、照明ドーズを構成するように、ウェーハ120の同じエリアを照明する。
【0032】
[0050] フォトリソグラフィシステム100は、好ましくは、制御システム135も含む。一般に、制御システム135は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアの1つ又は複数を含む。制御システム135は、読取り専用メモリ及び/又はランダムアクセスメモリでもよいメモリも含む。コンピュータプログラム命令及びデータを有形的に具現化するのに適したストレージデバイスは、例として、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、並びにCD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリを含む。
【0033】
[0051] 制御システム135は、1つ又は複数の入力デバイス(キーボード、タッチスクリーン、マイクロホン、マウス、ハンドヘルド入力デバイスなど)、及び1つ又は複数の出力デバイス(スピーカ又はモニタなど)も含み得る。制御システム135は、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、及び1つ又は複数のプログラマブルプロセッサによる実行のために機械可読ストレージデバイスで有形的に具現化された1つ又は複数のコンピュータプログラムも含み得る。1つ又は複数のプログラマブルプロセッサのそれぞれは、入力データに対して演算を行い、適切な出力を生成することによって所望の機能を行うように命令のプログラムを実行することができる。一般に、プロセッサは、メモリから命令及びデータを受け取る。上記の何れも、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)によって補完されてもよく、又はそのようなASICに組み込まれてもよい。制御システム135は、一元化されてもよく、又はフォトリソグラフィシステム100中に部分的又は全体的に分散されてもよい。
【0034】
[0052]
図2を参照すると、照明システム105内の例示的レーザ源システムは、光ビーム110としてパルスレーザビームを生成するパルスレーザ源である。
図2は、開示する主題の特定の態様のある実施形態によるガス放電レーザシステムを説明的に、及びブロック図で示す。ガス放電レーザシステムは、例えば、ソリッドステート又はガス放電シードレーザシステム140、増幅段、例えば、パワーリング増幅器(「PRA(power ring amplifier)」)段145、リレー光学系150、及びレーザシステム出力サブシステム160を含んでもよい。シードシステム140は、例えば、主発振器(「MO」)チャンバ165を含んでもよい。
【0035】
[0053] シードレーザシステム140は、主発振器出力カプラ(「MO OC」)175も含んでもよく、MO OC 175は、シードレーザ140がシードレーザ出力パルスを形成するために、すなわち主発振器(「MO」)を形成するために振動する発振器キャビティをライン狭隘化モジュール(「LNM(line narrowing module)」)170内の反射格子(図示せず)と共に形成する部分反射ミラーを含んでもよい。システムは、ライン中心解析モジュール(「LAM(line-center analysis module)」)180も含んでもよい。LAM 180は、精密波長測定のためのエタロンスペクトロメータ、及びより粗い解像度の格子スペクトロメータを含んでもよい。MO波面エンジニアリングボックス(「WEB(wavefront engineering box)」)185は、MOシードレーザシステム140の出力を増幅段145に向けて方向転換するように機能することができ、例えばマルチプリズムビームエキスパンダ(図示せず)を用いた、例えばビームエキスパンド、及び例えば光遅延路(図示せず)の形態のコヒーレンス破壊(coherence busting)を含み得る。
【0036】
[0054] 増幅段145は、例えばPRAレージングチャンバ200を含んでもよく、PRAレージングチャンバ200は、例えば、PRA WEB 210に組み込まれてもよく、及びビーム反転器220によってチャンバ200内の利得媒体を介して戻るように方向転換され得るシードビーム入射及び出力結合光学系(図示せず)によって形成される発振器でもあり得る。PRA WEB 210は、(例えば、ArFシステムの場合、およそ193nmの)公称動作波長及び1つ又は複数のプリズムのための部分反射入力/出力カプラ(図示せず)及び最大反射ミラーを組み込んでもよい。
【0037】
[0055] 増幅段145の出力における帯域幅解析モジュール(「BAM」)230は、増幅段からパルスの出力レーザ光ビームを受け取り、メトロロジ目的で(例えば、出力帯域幅及びパルスエネルギーを測定するために)、光ビームの一部をピックオフすることができる。次に、パルスのレーザ出力光ビームは、パルスエネルギーメータの場所でもあり得る、光パルスストレッチャ(「OPuS」)240及び出力結合オートシャッタメトロロジモジュール(「CASMM(output combined autoshutter metrology module)」)250を通過する。OPuS 240の目的の1つは、例えば、単一の出力レーザパルスをパルス列に変換することであり得る。元の単一の出力パルスから作成される二次パルスは、互いに対して遅延してもよい。元のレーザパルスエネルギーを二次パルスの列に分散することによって、レーザの有効パルス長を拡張することができ、同時に、ピークパルス強度を低下させることができる。したがって、OPuS 240は、BAM 230を介してPRA WEB 210からレーザビームを受け取り、OPuS 240の出力をCASMM250に誘導することができる。他の実施形態では、他の適切な配置が使用されてもよい。
【0038】
[0056] PRAレージングチャンバ200及びMO 165は、電極間の放電が、レージングガス内でレージングガス放電を生じさせて、当該技術分野で公知のように、ライン狭隘化モジュール(「LNM」)170において選択された比較的非常に狭い帯域幅及び中心波長にまでライン狭隘化することができる、比較的広帯域の放射を生成するために、例えば、Ar、Kr、及び/又はXeを含む高エネルギー分子の反転分布を生じさせることができるチャンバとして構成される。
【0039】
[0057] 一般的に、調整は、LNM内で生じる。ライン狭隘化及びレーザの調整に使用される一般的な技術は、レーザの放電キャビティの後ろにウィンドウを設けることであって、ウィンドウを通ってレーザビームの一部がLNM内に入る。そこでは、ビームの一部が、プリズムビームエキスパンダを用いてエキスパンドされ、レーザのより広域のスペクトルのうちの狭い選択された部分を、それが増幅される放電チャンバ内に戻るように反射する格子へと誘導される。レーザは、一般的に、例えばピエゾアクチュエータなどのアクチュエータを使用してビームが格子を照明する角度を変更することによって調整される。
【0040】
[0058] 動作時に、OPuS 240は、所与のパルス長及びTISを有するエキシマ又は他のガス放電レーザ(例えば、分子フッ化ガス放電レーザ)を、幾つかのピーク及びより大きいTISを有する、より長いパルスに引き伸ばす。
【0041】
[0059]
図3は、本開示の幾つかの実施形態による、第1の光パルスストレッチャ401a及び第2の光パルスストレッチャ401bを有する光パルスストレッチャ401の一例の正面図の概略図である。光パルスストレッチャ401は、入力ビームパルス411を受け取り、それを引き伸ばして、引き伸ばし出力ビームパルス413を出力する。
【0042】
[0060] 幾つかの実施形態によれば、及びより詳細に以下に述べるように、第2の光パルスストレッチャ401bは、共焦点光パルスストレッチャの2つ以上の(例えば3つの)段を含んでもよい。幾つかの例では、共焦点光パルスストレッチャのこれら3つの段は、第2の光パルスストレッチャ401bにおいて互いにほぼ平行に位置決めすることができる。幾つかの実施形態では、第2の光パルスストレッチャ401bは、第1の光パルスストレッチャ401aに対して垂直又はほぼ垂直に位置決めすることができる。つまり、幾つかの実施形態では、第1の光パルスストレッチャ401a(例えば、垂直に位置決めされ得る直交光パルスストレッチャ)は、図面で垂直に位置決めされる第2の光パルスストレッチャ401bの共焦点光パルスストレッチャの2つ以上の(例えば3つの)段に対して垂直又はほぼ垂直に位置決めされる。幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bは、さらなる光遅延を提供するように設計される。
【0043】
[0061] 幾つかの実施形態によれば、拡張光パルスストレッチャ401は、2つ以上の共焦点光パルスストレッチャを組み合わせる。例えば、拡張光パルスストレッチャ401は、光回路構成につき、4回反射、4回反射、12回反射、及び12回反射の組み合わせで共焦点光パルスストレッチャを組み合わせる。幾つかの実施形態によれば、異なるミラー分離及び遅延路長の組み合わせ(例えば、4回反射及び12回反射遅延長)の包含は、非常に長いパルス引き伸ばし及び最小限の効率損失をもたらし得る。
【0044】
[0062] 幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bは、共焦点光パルスストレッチャの3つの段を含んでもよい。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの例に限定されず、第2の光パルスストレッチャ401bは、共焦点光パルスストレッチャの他の数の段を含んでもよい。幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、2つのミラーを有すると説明される。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの例に限定されず、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、他の数(例えば、2つ以上)及び/又は構成のミラーを含んでもよい。幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段で使用される複数のミラーは、それらの間でレーザビームの4回反射を生成するように構成される。
【0045】
[0063] 幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、4つのミラーを有すると説明される。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの例に限定されず、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、他の数(例えば、4つ以上)及び/又は構成のミラーを含んでもよい。幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段で使用される複数のミラーは、それらの間でレーザビームの12回反射を生成するように構成される。
【0046】
[0064] 幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段は、4つのミラーを有すると説明される。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの例に限定されず、第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段は、他の数(例えば、4つ以上)及び/又は構成のミラーを含み得る。幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段で使用される複数のミラーは、それらの間でレーザビームの12回反射を生成するように構成される。
【0047】
[0065] 幾つかの実施形態によれば、第1の光パルスストレッチャ401a及び第2の光パルスストレッチャ401bの段は、光遅延が第1の光パルスストレッチャ401aから第2の光パルスストレッチャ401bへと増加するように設計される。同様に、第2の光パルスストレッチャ401bの各段の光遅延は、第1の段から第3の段へと増加する。例えば、第1の光パルスストレッチャ401a(例えば、直交光パルスストレッチャ)は、光遅延を有し得る。第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、第1の光パルスストレッチャ401aの光遅延以上の第1の光遅延を有し得る。第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、第1の光遅延以上の第2の光遅延を有し得る。第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段は、第2の光遅延以上の第3の光遅延を有し得る。幾つかの実施形態によれば、光遅延は、ビームが光パルスストレッチャ内で移動する距離に基づいて決定することができる。
【0048】
[0066] 幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、ミラー間でレーザビームの4回反射を生成する2つのミラー(例えば、
図3のミラー501及び502の2つの下側ミラー)を含む光学設計を有してもよい。この例は、2つのミラーを用いて説明されるが、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、他の数のミラー(例えば、2つ以上のミラー)を含んでもよい。これらのミラーは、それらの間で、レーザビームの4回反射を生成するように位置決めすることができる。幾つかの実施形態では、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段の2つのミラーは、約2m~4mの物理的距離によって互いから分離されてもよい。例えば、物理的距離は、約2.5m~3.5mでもよい。これらの距離は、単なる例として提供されるものであり、他の実施形態では、他の距離を使用することができる。幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、例から、約60ns~80nsの光遅延を有する光パルス引き伸ばしが可能であり得る。例えば、約65ns~75nsの光遅延。例えば、約70ns~75nsの光遅延。2つのミラー間の物理的距離例、及び提供される光遅延例は、本開示の実施形態を限定しないことに留意されたい。第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、様々な他の物理的距離及び/又は様々な光遅延が達成されるように設計することができる。
【0049】
[0067] 幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段のミラー(例えば、ミラー501及び502の2つの下側ミラー)は、矩形凹面ミラーを含んでもよい。例えば、2つの大型矩形凹面ミラーを使用することができるが、他の実施形態では、他の形状が使用される。幾つかの実施形態によれば、ミラーの反射面は、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段の2つのミラー(例えば、ミラー501及び502の2つの下側ミラーの表面)間の距離が、2つのミラーのそれぞれの曲率半径に等しい(又はほぼ等しい)ように、球状凹面でもよい。例えば、ミラーは、テレセントリック設計に基づいて、設計及び位置決めが行われてもよい。凹面ミラーは、幾つかの実施形態によれば、直交ティップ-ティルト調整(orthogonal tip-tilt adjustment)及びZ軸(例えば、ビームの伝搬方向)調整も有して、設計することができる。
【0050】
[0068] 幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、さらなる光学素子を含み得る。一例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段は、レーザビームを分割し、レーザビームのコピーを生成するために使用されるビームスプリッタを含んでもよい。第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段のビームスプリッタは、例えば、約45%~65%の反射率を有してもよい。幾つかの例では、ビームスプリッタは、約50%~60%の反射率を有してもよい。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの例に限定されず、反射率の様々な他の値を使用することができる。幾つかの例では、ビームスプリッタの反射率は、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段で使用されるミラーの反射率に依存してもよく、及び/又はそのような反射率に基づいて計算されてもよい。
【0051】
[0069] 幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、ミラー間でレーザビームの12回反射を生成する4つのミラー(例えば、
図3のミラー501及び502の4つの中間ミラー)を含む光学設計を有してもよい。この例は、4つのミラーを用いて説明されるが、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、他の数のミラー(例えば、4つ以上のミラー)を含んでもよい。これらのミラーは、それらの間で、レーザビームの12回反射を生成するように位置決めすることができる。幾つかの実施形態では、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段の2対のミラーは、約2m~4mの物理的距離によって互いから分離されてもよい。例えば、物理的距離は、約2.5m~3.5mでもよい。これらの距離は、単なる例として提供されるものであり、他の実施形態では、他の距離を使用することができる。幾つかの例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、例から、約170ns~210nsの光遅延を有する光パルス引き伸ばしが可能であり得る。例えば、約180ns~190nsの光遅延。例えば、約185ns~195nsの光遅延。2対のミラー間の物理的距離例、及び提供される光遅延例は、本開示の実施形態を限定しないことに留意されたい。第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、様々な他の物理的距離及び/又は様々な光遅延が達成されるように設計することができる。
【0052】
[0070] 幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段のミラー(例えば、ミラー501及び502の4つの中間ミラー)は、矩形凹面ミラーを含んでもよい。例えば、4つの大型矩形凹面ミラーを使用することができるが、他の実施形態では、他の形状が使用される。幾つかの実施形態によれば、ミラーの反射面は、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段の2対のミラー(例えば、ミラー501及び502の2対の中間ミラーの表面)間の距離が、4つのミラーのそれぞれの曲率半径に等しい(又はほぼ等しい)ように、球状凹面でもよい。例えば、ミラーは、テレセントリック設計に基づいて、設計及び位置決めが行われてもよい。凹面ミラーは、幾つかの実施形態によれば、直交ティップ-ティルト調整を有して、設計することができる。
【0053】
[0071] 幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、さらなる光学素子を含んでもよい。一例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段は、レーザビームを分割し、レーザビームのコピーを生成するために使用されるビームスプリッタ(
図3のビームスプリッタ503の中間ビームスプリッタ)を含んでもよい。第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段のビームスプリッタは、例えば、約45%~65%の反射率を有してもよい。幾つかの例では、ビームスプリッタは、約50%~60%の反射率を有してもよい。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの例に限定されず、反射率の様々な他の値を使用することができる。幾つかの例では、ビームスプリッタの反射率は、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段で使用されるミラーの反射率に依存してもよく、及び/又はそのような反射率に基づいて計算されてもよい。
【0054】
[0072] 光パルスストレッチャに関する他の詳細は、内容全体が参照により本明細書に援用される、2008年5月6日に発行された、「Laser Output Light Pulse Stretcher」という名称の米国特許第7,369,597号から入手することができる。
【0055】
[0073]
図4は、本開示の幾つかの実施形態による、第2の光パルスストレッチャ401bにおけるレーザビームパスの一部の概略図を示す。
【0056】
[0074]
図4に示されるように、第1の光パルスストレッチャ401aの段を使用して光学的に引き伸ばされたレーザビーム601が、第2の光パルスストレッチャ401bに入る。第1のビームスプリッタ503aを使用して、レーザビーム601が、レーザビーム603及びレーザビーム605に分割される。レーザビーム605は、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段に入る。レーザビーム603は、2つのミラーを含む、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段に入る。
図5Aに示されるように、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段の2つのミラー501a、502aからの4回反射後に、レーザビームの一部が、ビームスプリッタ503aに反射することによって第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段に入り、ビームの残りの部分は、光パルスストレッチャ400内でさらにループし続ける。
【0057】
[0075] レーザビーム605(及び/又は第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段からのレーザビーム)は、レーザビーム607及びレーザビーム609に分割される。レーザビーム609は、第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段に入る。レーザビーム607は、
図5Bに示されるように、4つのミラー501c、501b、502b、及び501cを含む第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段に入る。第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段の4つのミラーからの12回反射(1~12の番号で示される)後に、レーザビームの一部が、ビームスプリッタ503bに反射することによって第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段に入る。
【0058】
[0076] レーザビーム609(及び/又は第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段からのレーザビーム)は、レーザビーム611及びレーザビーム613に分割される。レーザビーム613は、ミラー505a及び505bを使用して、第1の光パルスストレッチャ401aに戻るように反射される。レーザビーム611は、4つのミラーを含む第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段に入る。第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段の4つのミラーからの12回反射後に、レーザビームの一部が、ビームスプリッタ503c並びに折り畳みミラー505a及び505b(
図4)を使用して、第1の光パルスストレッチャ401aに向けて反射される。
【0059】
[0077]
図6は、本開示の幾つかの実施形態による、第2の光パルスストレッチャ401bにおけるレーザビームパスの一部、及び第2の光パルスストレッチャ401bで使用されるミラーの一部の概略図を示す。
【0060】
[0078]
図6では、第2の光パルスストレッチャ401bの片側の5つのミラーが示されている。幾つかの実施形態によれば、第2の光パルスストレッチャ401bにおいて、ほぼ対称の配置も存在することが理解されるだろう。この例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段のミラー502aが示されている。ミラー(例えば、ミラー501a)が、第2の光パルスストレッチャ401bの第1の段の反対側にあり、これは、この図には示されていない。この例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段の1対のミラー502b及び502cが示されている。別の1対のミラー(例えば、1対のミラー501b及び501c)が、第2の光パルスストレッチャ401bの第2の段の反対側にあり、これは、この図には示されていない。同様に、この例では、第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段の1対のミラー502d及び502eが示されている。別の1対のミラー(例えば、1対のミラー501d及び501e)が、第2の光パルスストレッチャ401bの第3の段の反対側にあり、これは、この図には示されていない。
【0061】
[0079] 以下の説明は、ミラーなどのOPuS内の光学コンポーネントが、説明を円滑に行うために具体例を有する目的で、中心軸に対してほぼ左右対称である2つのバンクに配置される配置に関する。しかしながら、本明細書で明らかにされる原理は、他の配置に適用可能であり、本明細書に記載される具体的な例が制限的なものではないことが理解されるだろう。本明細書で訴えられるように、「ほぼ対称」及び「実質的に対称」とは、OPuSが意図された目的のために機能することができ、以下に記載されるような像統合モジュールがすべてのミラーを同時に「見る」ことができるほど十分な対称性を意味する。ある実施形態の態様によれば、そのような配置において、像統合モジュールは、この例では凹面ミラーである左側光学系及び右側光学系の両方から物体光線を収集するように配置される。したがって、この配置では、幾つかの左右ミラー対が存在する。カメラ及びレンズシステムを含むカメラシステムは、密閉されたOPuSエンクロージャの外に位置決めされる。カメラは、スペクトルの可視部、すなわち、約380~約700nmの波長範囲内の光を透過させる密閉ウィンドウを通る光線を収集するように配置される。光線は、ミラー対の左側凹面ミラーに由来する像の半分、及びミラー対の右側凹面ミラーに由来する像の残りの半分を用いて、像を生成する。
【0062】
[0080] これを背景にして、OPuSにおいて光学素子をアライメントする従来の方法が、
図7に関連して説明される。
図7に見られるように、OPuS700は、エンクロージャ710を含む。エンクロージャ710内に、光学素子720、730、740、及び750が位置決めされる。これらの光学素子は、例えば、ミラーでもよい。これらの光学素子は、到来ビームが正しい位置で光学素子に衝突するようにアライメントされなければならない。このアライメント手順を行うために、エンクロージャ710が開けられ、アライメントカード760が、光学素子の1つ(図では、光学素子750)の光学面の位置に隣接して配置される。次に、ビームがアライメントカード760上の正しい位置に当たるように光学素子がアライメントされる。上記に記載したように、この方法は、エンクロージャ710を開けてパージを破壊する必要性、及びオープンビーム状況でオペレータがエンクロージャ710内に手を挿入する必要性(これは、オペレータの手を紫外線にさらし得る)などの幾つかの欠点を含む。それは、光学汚染及び結果として生じる光学系の耐用寿命の減少のリスクも増加させる。
【0063】
[0081]
図8Aに示されるように、ある実施形態の態様によれば、アライメント方法の向上を可能にするOPuS 800は、エンクロージャ810を含む。エンクロージャ810内には、光学フィーチャ820、830、840、及び850が位置する。エンクロージャ810の中央部分には、像統合モジュール860が位置する。以下にさらに詳細に説明されるように、この像統合モジュール860は、光学フィーチャからの光を収集し、密閉ウィンドウ870及びレンズ880を通してカメラ890に光を提示する。事実上、カメラ890は、エンクロージャ810を開ける必要なしに、エンクロージャ810内のすべての光学フィーチャを同時に「見る」。これは、先行技術の方法の欠点を回避しながら、OPuS 800のアライメント状態の連続的観察を可能にする。幾つかの実施形態では、像統合モジュール860は、利用可能な視野を最大化するために、可能な限りカメラシステムの近くに配置される。素子835及び855は、以下でより詳細に説明されるように、アジャスタである。
図8Bは、
図5Bに示される配置との関連で、像統合モジュール860の配置を示す。ここでも、1~12の番号は、4つのミラーからの12回反射の位置を示す。
【0064】
[0082]
図9Aは、ある実施形態の態様による、像統合モジュール860の可能な実装形態を示す。図のように、像統合モジュール860は、1対のミラープリズム910、920として実装されてもよい。プリズム910は、少なくとも1つの光学フィーチャ820を含む関心領域825から光を受け取り、図のように、密閉ウィンドウ870を通って外に光を方向転換させるように配置される。同様に、プリズム920は、関心領域835から光を受け取り、図のように、密閉ウィンドウ870を通って光を方向転換させるように配置される。したがって、密閉ウィンドウ870の反対側に配置されたカメラ及び1つ又は複数のレンズを含むカメラシステムは、左側関心領域825及び右側関心領域835の両方から像形成光を同時に受け取る。つまり、像統合モジュール860は、左側光学フィーチャ及び右側光学フィーチャの両方から物体光線を収集する。密閉OPuSエンクロージャ820カメラの外に位置決めされたカメラ及びレンズシステムは、可視透過密閉ウィンドウを通して物体光線を収集し、像の半分が左側光学フィーチャからのものであり、残りの半分が右側光学フィーチャからのものである像を生成する。
【0065】
[0083]
図9Bは、像統合モジュール860が、少なくとも1つの光学フィーチャを含む左側関心領域825、及び少なくとも1つの光学フィーチャを含む右側関心領域835の両方から光を受け取り、その光を位置Aへと方向転換させ、位置Aから、左側関心領域825の像である仮想物体825a、及び右側関心領域835の像である仮想物体835aが、位置Aに配置された単一のカメラシステムによって同時に見ることができるように、並置されるように、すなわち並んで位置決めされるように見える方法を示す図である。
【0066】
[0084] ある実施形態の態様によれば、像統合モジュール860は、1対の鏡面を用いて実装することもできる。一例として、ミラー950が
図10に示され、他方のミラーは、軸970に対して実質的に対称に配置される。そのような配置における最大視野の条件は、同様に
図10に示されるように、幾何学的に確立される。図では、hは、関心フィールド960の高さであり、dは、フィールドの中心とミラー950の中心との間の垂直距離であり、sは、フィールドとミラー950との間の水平距離である。図の上側部分は、(図における)ミラーの下から見た虚像の位置である。関心フィールド960に平行であり、及びミラー950の中心を通るライン980間の最大視野のための角度θは、関係:
【数2】
によって与えられ、光学垂直線に対するミラー950の傾斜角である角度θsは、
【数3】
によって与えられる。
【0067】
[0085] 上述の通り、像統合モジュール860は、幾つかのやり方の何れか1つで実装されてもよい。幾つかの実施形態の態様によれば、像統合モジュール860は、
図9Aに示されるように、1対のプリズム910、920として、又は
図11Aに示されるように、2つの鏡面1010及び1020を備えた単一プリズム1000として、又は
図11Bに示されるように、2つの平坦面取りミラー1030及び1040として実装されてもよい。しかしながら、像統合モジュール860が実装され、幾つかの実施形態では、光学素子又は鏡面間のギャップは、
図11Cに示されるようにギャップにより失われる視野部分を無駄にしないように、最小限に抑えられる。
図11Cでは、矢印Aは、光学フィーチャの一方(例えば、ミラー)からの視野を示し、矢印Bは、他方の対を成す光学フィーチャからの視野を示し、矢印Cは、プリズム910と920との間のギャップにより失われる視野を示す。
【0068】
[0086]
図9Aは、密閉ウィンドウ870を通過する光が、直線でレンズシステム880へと直接移動する配置を示す。幾つかの実施形態によっては、密閉ウィンドウ870からレンズシステム880への経路において、さらなる光学素子を挿入することが有利な場合がある。例えば、
図12Aは、折り畳みミラー1100が、光路を折り畳み、よりコンパクトな配置を提供する可能性を生じさせるために、この経路に配置される配置を示す。
図12Aの配置では、ミラー1100は、より大きな視野を得るために、エンクロージャ内に位置決めされる。この配置は、像の配向を調整し、フィールドのサイズ及び形状とカメラ内のイメージセンサとのマッチングを向上させる能力も提供する。
図12Bは、プリズム910a、920aが、光路を折り畳むために部分的に回転される配置を示す。
図12Bは、像統合モジュール860aが、左側関心領域825及び右側関心領域835の両方から光を受け取り、その光を位置Bへと方向転換させ、位置Bから、左側関心領域825の像である仮想物体825b、及び右側関心領域835の像である仮想物体835bが、位置Bに配置された単一のカメラシステムによって同時に見ることができるように、並置されるように、すなわち並んで位置決めされるように見える方法を示す。図のように、この配置は、像の配向を調整し、フィールドのサイズ及び形状とカメラ内のイメージセンサとのマッチングを向上させる能力も提供する。
【0069】
[0087] 幾つかの実施形態によっては、アライメントフィーチャを設けることによって、及び紫外光の吸収によって生成される蛍光による(カメラにとっての)可視光を使用することによって、関心領域の可視度を向上させることも有利な場合がある。アライメントされるべき光学素子としてダイクロイックミラーの例を使用して、ミラーは全般に、サポート1310及び少なくとも1つのアライメントフィーチャ1320を含むミラー支持板1300によって支持される。幾つかの実施形態によれば、
図13に示されるように、ダイクロイックミラーアセンブリ1330は、
図13Bに示されるような可視光を透過させる基板1340、及びUV反射コーティング1360(
図13D)を含む。ダイクロイックミラーアセンブリ1330は、
図13C及び13Dに示されるサンドイッチ状構造を製造するために、ミラー支持板1300の上に重ねられる。ダイクロイックミラーアセンブリ1330に衝突するUV放射は、より完全に以下で説明される方法で、可視ビーム蛍光フットプリント1350を生じさせる。紫外線によって生成される蛍光及び後方アライメントフィーチャは、例えば可視スペクトル領域で動作するカメラによって観察することができる。ミラー又は基板を通して蛍光の場所及びアライメントフィーチャを比較することによって、システムは、以下に説明するように、簡単にアライメントされ得る。この例では可視光が使用されるが、スペクトルの可視部の外の放射が使用されてもよいことが理解されるだろう。
【0070】
[0088] 様々な実施形態の態様によれば、照明ビームフットプリントは、幾つかの異なるやり方の何れか1つで、UV露光時に生成され得る。例えば、
図14Aに示されるように、UV反射コーティング1360は、UV露光時に、内在蛍光特性を示すものであるように選択されてもよい。これは、入射UV放射を示す太矢印、及び蛍光によって生じる光を示す波状矢印を用いて
図14A~14Dに示される。代替的に、
図14Bに示されるように、基板1340の裏面は、反射コーティング1360を通るUVの漏れによって光が生じる、蛍光コーティング1370が設けられてもよい。基板1340に言及する際の「裏面」という用語は、到来するUV放射とは反対方向を向く基板表面を意味する。代替的に、
図14Cに示されるように、サポート1310の前面は、反射コーティング1360を通るUVの漏れによって光が生じる、蛍光コーティング1380が設けられてもよい。サポート1310に言及する際の「前面」という用語は、到来するUV放射の方向を向くサポート表面を意味する。代替的に、
図14Dに示されるように、サポート1310は、反射コーティング1360を通るUVの漏れによって光が生じる、蛍光材料から作られてもよい。
【0071】
[0089]
図15Aは、アライメントフィーチャ1320を有するミラー支持板1300の上に重ねられたダイクロイックミラーアセンブリ1330の平面図である。アライメントフィーチャ1320を有するミラー支持板1300は、ダイクロイックミラーアセンブリ1330の後ろにあるため、透視図で示される。ダイクロイックミラーアセンブリ1330に衝突するUV放射は、説明したように、可視ビーム蛍光フットプリント1350を生成する。つまり、UV放射ビームは、例えば
図5Bに示されるように、1つ又は複数の特定の場所でダイクロイックミラーアセンブリ1330に衝突する。ビームが衝突した特定のエリアは、蛍光フットプリント1350によって示されるように蛍光を発する。ビームが衝突していないダイクロイックミラーアセンブリ1330の表面の残りの部分は、蛍光を発しない。
図15Aは、蛍光フットプリント1350がアライメントフィーチャ1320と十分に一致していない非アライメント位置を示す。
図15Bは、蛍光フットプリント1350がアライメントフィーチャ1320と十分に一致するアライメント位置を示す。これは、蛍光により、UVフットプリント及びアライメントフィーチャの相対位置決めを照らし出して明らかにする正しい場所(この例では2つ)でUVビームがダイクロイックミラーアセンブリ1330上にランディングするようにアライメントによって達成される。アライメントを補正するために、すべてのミラー上の正しい位置にビームがランディングするように、1つ又は複数のミラーの配向が調整される。アライメントフィーチャと並置してランディングするビームの像は、カメラによって捕捉され、つまり、アライメント動作を行いながらオペレータが見ることができるデジタル画像に変換される。
【0072】
[0090] 幾つかの実施形態によれば、パルスストレッチャのアライメントは、ミラーの少なくとも一部が調整可能であること、例えば、4つのミラー配置の場合、4つのイメージングリレーミラーのうちの少なくとも2つが調整可能であることを必要とする。2つの調整可能ミラーのそれぞれが、合計4自由度を生じさせるティップ/ティルト調整を有する。2つの調整可能ミラーは、システムの共焦点設計のために、OPuSの両端に位置してもよい。調整可能ミラーは、幾つかの実施形態によれば、Z軸(例えば、ビームの伝搬方向)調整を有して設計することもできる。
【0073】
[0091] 一般的に、アライメントを実施するためのこれらのコンポーネントに対する調整は、アジャスタ855及び835(
図8A)などの壁貫通アジャスタ(「TWA(through-the-wall adjustor)」)を使用して行われる。これらは、光学系又はモジュールを傾ける(tip)、又は斜めにする(tilt)、又は平行移動させるために手動で操作される六角ドライバの使用を伴う。TWAは、特定の調整に密閉機械的フィードスルーを提供することができ、例えば、密閉機械的フィードスルーを介してカバーを通ってアクセスされ得る。調整は、手動で作動するTWAの代わりに電気的に作動するTWAを用いて実施することもできる。モータが、TWAに機械的に結合される。例えば、モータがシャフトを回転させるときに、六角ドライバも回転し、それによって、TWAの端部がシャフトの回転方向に従って、それの軸に沿って平行移動させられるように、モータは、六角アダプタが取り付けられたシャフトを有してもよい。電気的に作動するTWAの使用は、カメラ890からのデジタル画像が、制御システム135(
図1)に運ばれ、次に、制御システム135が、画像を解析し、TWAを作動させてアライメントを実施する、アライメントプロセスの自動化を可能にする。
【0074】
[0092] アライメントが、1つの光学フィーチャのみを調整することを伴い得ること、及び第1の光学フィーチャの正しい部分にビームを衝突させることが、第2の光学フィーチャ光学フィーチャを調整することを必要とし得ることが理解されるものとする。
【0075】
[0093]
図16は、実施形態の態様に従って、密閉エンクロージャ内に位置決めされた光学フィーチャをアライメントするプロセスを示すフローチャートである。ステップS10では、エンクロージャ内の光学フィーチャが、UV放射ビームに露光させられる。UV放射ビームは、UV放射ビームのフットプリントを目に見えるようにする。ステップS20では、UV放射ビーム蛍光によって生成された光が、光学フィーチャからの単一像に結合される。単一像は、ステップS30において、閉鎖チャンバの外でカメラに運ばれる。ステップS40では、カメラによって捕捉された画像を見ながら技術者によって、又は上記のような制御システムによって、フィーチャは、フィーチャから結合された光から作られた像に基づいてアライメントされる。本質的に、各フィーチャがアライメントフィーチャを含む例では、アライメントは、光学フィーチャごとに、ビームフットプリントの像及びアライメントフィーチャ内の位置関係に基づいて決定される。
【0076】
[0094] 特定の機能の実装及びそれらの関係を示す機能的構成要素を用いて、本発明を上記に説明した。これらの機能的構成要素の境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に定義されている。特定の機能及びそれらの関係が適切に行われる限り、別の境界が定義され得る。
【0077】
[0095] 特定の実施形態の上記の説明は、他の人たちが当該技術分野の技能の範囲内の知識を適用することによって、過度の実験を行うことなく、本発明の一般概念から逸脱することなく、様々な用途のためにそのような特定の実施形態を容易に変更すること、及び/又は適応させることができるように、本発明の一般的性質を完全に明らかにする。したがって、そのような適応形態及び変更形態は、本明細書に提示される教示及び案内に基づいて、開示される実施形態の均等物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の用語又は専門用語は、本明細書の専門用語又は用語が教示及びガイダンスに鑑みて当業者によって解釈されるように説明を目的としたものであり、限定を目的としたものではないことが理解されるものとする。
【0078】
[0096] 本発明の他の態様は、以下の番号付き条項に記載される。
1.可視光を透過させるウィンドウを含む、密閉エンクロージャと、
エンクロージャ内の第1の位置に位置決めされた第1の光学フィーチャと、
エンクロージャ内の第2の位置に位置決めされた第2の光学フィーチャと、
第1の光学フィーチャから第1の光学フィーチャ光、及び第2の光学フィーチャから第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置され、第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光をウィンドウを通して方向転換させ、第2の光学フィーチャ光からの像と並置される第1の光学フィーチャ光からの像を形成するように適応した、像統合モジュールと、
を含む、光学コンポーネント。
2.光学コンポーネントが、光パルスストレッチャである、条項1に記載の光学コンポーネント。
3.第1の光学フィーチャが第1のミラーを含み、第2の光学フィーチャが第2のミラーを含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
4.第1のミラーが第1の凹面ダイクロイックミラーを含み、第2のミラーが第2の凹面ダイクロイックミラーを含む、条項3に記載の光学コンポーネント。
5.第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャが、像統合モジュールに対して実質的に対称的に位置決めされる、条項1に記載の光学コンポーネント。
6.像統合モジュールが、第1の光学フィーチャからの光を方向転換させるように配置された第1の反射面、及び第2の光学面からの光を方向転換させるように配置された第2の反射面を含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
7.第1の反射面が、第1のプリズムの第1のプリズム反射面を含み、第2の反射面が、第2のプリズムの第2のプリズム反射面を含む、条項6に記載の光学コンポーネント。
8.像統合モジュールが、第1の光学フィーチャに向けて配向された第1の反射面と第2の光学フィーチャに向けて配向された第2の反射面とを有するプリズムを含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
9.像統合モジュールが、2つの平坦面取りミラーを含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
10.エンクロージャ内の第3の位置に位置決めされた第3の光学フィーチャと、
エンクロージャ内の第4の位置に位置決めされた第4の光学フィーチャと、
をさらに含み、
像統合モジュールが、第3の光学フィーチャから第3の光学フィーチャ光、及び第4の光学フィーチャから第4の光学フィーチャ光を受け取るように配置され、ウィンドウを通して第3の光学フィーチャ光及び第4の光学フィーチャ光を結合し、方向転換させて、第4の光学フィーチャ光からの像と並置される第3の光学フィーチャ光からの像を形成するように適応した、条項1に記載の光学コンポーネント。
11.ウィンドウを通して第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたカメラシステムをさらに含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
12.カメラシステムが、
ウィンドウを通して第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたレンズシステムと、
レンズシステムから第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光を受け取るように配置されたカメラと、
を含む、条項11に記載の光学コンポーネント。
13.第1の光学フィーチャ光及び第2の光学フィーチャ光の光路の方向を変えるための、像統合モジュールとウィンドウとの間に光学的に位置決めされた折り畳みミラーをさらに含む、条項11に記載の光学コンポーネント。
14.第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャの少なくとも一方が調整可能であり、第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャの少なくとも一方の配向を調整するために、第1の光学フィーチャ及び第2の光学フィーチャの少なくとも一方に機械的に結合されたアクチュエータをさらに含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
15.第1の光学フィーチャが、第1の蛍光材料及び第1のアライメントフィーチャを含み、第2の光学フィーチャが、第2の蛍光材料及び第2のアライメントフィーチャを含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
16.第1の光学フィーチャが、可視光を透過させる第1の基板と、UV放射を反射する第1の反射コーティングと、第1のミラーサポートとを含む第1のミラーを含み、
第2の光学フィーチャが、可視光を透過させる第2の基板と、UV放射を反射する第2の反射コーティングと、第2のミラーサポートとを含む第2のミラーを含む、条項1に記載の光学コンポーネント。
17.第1のミラーサポートが、第1のミラーサポートの前面上に第1のアライメントフィーチャを含み、第2のミラーサポートが、第2のミラーサポートの前面上に第2のアライメントフィーチャを含む、条項16に記載の光学コンポーネント。
18.第1のアライメントフィーチャが、第1のミラー上のアライメントされたビームフットプリントの位置と一致し、第2のアライメントフィーチャが、第2のミラー上のアライメントされたビームフットプリントの位置と一致する、条項17に記載の光学コンポーネント。
19.第1の光学フィーチャが第1の蛍光材料をさらに含み、第2の光学フィーチャが第2の蛍光材料をさらに含む、条項18に記載の光学コンポーネント。
20.第1の光学フィーチャが、第1の蛍光材料を含む第1の反射コーティングを含み、第2の光学フィーチャが、第2の蛍光材料を含む第2の反射コーティングを含む、条項19に記載の光学コンポーネント。
21.第1の蛍光材料が、第1の基板の裏面上に設けられ、第2の蛍光材料が、第2の基板の裏面上に設けられる、条項19に記載の光学コンポーネント。
22.第1の蛍光材料が、第1のミラーサポートの前面上に設けられ、第2の蛍光材料が、第2のミラーサポートの前面上に設けられる、条項19に記載の光学コンポーネント。
23.第1のミラーサポートが第1の蛍光材料を含み、第2のミラーサポートが第2の蛍光材料を含む、条項19に記載の光学コンポーネント。
24.可視光を透過させるウィンドウを含む、密閉エンクロージャと、
エンクロージャ内の第1の視野内に位置決めされた第1の光学フィーチャと、
エンクロージャ内の第1の視野内に位置決めされた第2の光学フィーチャと、
第1の視野から第1の視野光を受け取るように配置され、ウィンドウを通して第1の視野光を結合し、方向転換させるように適応した像統合モジュールと、
を含み、
像統合モジュールが、関係
【数4】
によって与えられる角度θだけ、平面鏡面の中心を通過し、及び第1の視野と実質的に平行なラインに対して傾斜した平面鏡面を含み、
hが、第1の視野の高さであり、dが、第1の視野の中心と平面鏡面の中心との間の垂直距離であり、sが、第1の視野と平面鏡面の中心との間の水平距離である、光学コンポーネント。
25.ウィンドウを有する密閉エンクロージャ内に配置された複数の光学フィーチャをアライメントする方法であって、方法が、
光学フィーチャのそれぞれからの光を結合して結合光信号を生成することと、
ウィンドウを通ってエンクロージャの外に結合光信号を誘導することと、
少なくとも部分的に結合光信号に基づいて、複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることと、
を含む、方法。
26.ウィンドウを通ってエンクロージャの外に結合光信号を誘導した後に、密閉エンクロージャの外に位置決めされ、結合光信号を受信するように配置されたカメラシステムを使用して、結合光信号をイメージングすることをさらに含む、条項25に記載の方法。
27.複数の光学フィーチャのそれぞれが、アライメントフィーチャと、光学フィーチャに衝突するUVビームの可視フットプリントを生成するように配置された蛍光材料とを含み、光学フィーチャのそれぞれからの光を結合して結合光信号を生成することの前に、
光学フィーチャのそれぞれをUV放射ビームに露光させることと、
光学フィーチャのそれぞれの上に、UV放射ビームの照明フットプリントを生成することと、
をさらに含み、
少なくとも部分的に結合光信号に基づいて、複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることが、少なくとも部分的に、光学フィーチャごとに照明フットプリント及びアライメントフィーチャの位置関係に基づいて、複数の光学フィーチャの少なくとも幾つかをアライメントすることを含む、条項25に記載の方法。
28.アライメントすることが、複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することを含む、条項25に記載の方法。
29.複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することが、複数の光学フィーチャの1つ又は複数にそれぞれ機械的に結合された1つ又は複数のアクチュエータを手動で操作することを含む、条項28に記載の方法。
30.複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することが、複数の光学フィーチャの1つ又は複数にそれぞれ機械的に結合された1つ又は複数のモータ駆動アクチュエータを作動させる信号を供給することを含む、条項28に記載の方法。
31.複数の光学フィーチャの1つ又は複数を調整することが、複数の光学フィーチャの1つ又は複数の配向を調整することを含む、条項28に記載の方法。