特許7603297IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

α-MgAgSbからなる熱電変換材料及びその製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、α-MgAgSbの一般的な製造方法としては、粉末を焼結させるものであって、大量合成に適さない。例えば、ボールミルにより金属成分を合金化させた粉末を焼結させる方法、あるいは金属成分を溶融、凝固させて粉砕し、この砕粉を焼結して再度一体化するといった複雑な工程を経るものである。故に、大量合成による商品化が難しく、実用化には大量合成に適した作製方法が求められている。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明による製造方法は、α-MgAgSbからなる熱電変換材料の製造方法であって、Mg、Ag及びSbからなる所定成分組成の混合物又は母合金を加熱溶融し、その凝固体をβ-MgAgSb単相とする温度域の温度で加熱保持した後に、冷却してα-MgAgSb単相の溶融凝固体とすることを特徴とする。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によるα-MgAgSbからなる熱電変換材料は、所定の組成比率のMg,Ag,Sbの原料金属を混合した混合物又は母合金を、加熱溶融した後、所定の期間、所定の温度でアニールするという簡便な方法で製造することができる。これにより、これまで実用化されたことのない100℃~250℃の温度域において、温度差を用いた発電が可能な高い性能を示す熱電材料である、α-MgAgSbの大量合成が可能となり、これによって、産業排熱を利用した熱電発電の実用化に道筋を示すことができる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 仕込み組成MgAgxSb(x=0.97)の加熱溶融試料のアニール前後の粉末X線回折図。
【図2】 仕込み組成MgAgxSb(x=1、0.99、0.97、または0.95)を加熱溶融後、アニーリングした試料における不純物相の、仕込み組成及びアニール温度(T=270℃、290℃、300℃、310℃、320℃、330℃、340℃)依存性を示す図。縦軸Iγ/IαにおけるIαとIγはそれぞれα-MgAgSbとγ-MgAgSbのX線回折の最強線の強度を示す。
【図3】 仕込み組成MgAgxSb(x=0.99、0.97、0.95)を加熱溶融後、アニーリングした試料の無次元性能指数ZTの温度依存性を示す図。
【図4】 加熱溶融後、アニーリングにより得られたα-MgAgSbの表面と、多結晶α-MgAgSb粉末の加圧焼結体の表面を対比するSEM写真像。

代表図 図1本件の代表的な図

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