(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】画像形成装置、管理システム、画像形成装置の管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241217BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241217BHJP
【FI】
H04N1/00 Z
H04N1/00 127A
B41J29/38 801
B41J29/38 102
(21)【出願番号】P 2020170011
(22)【出願日】2020-10-07
【審査請求日】2023-08-24
(31)【優先権主張番号】P 2019209703
(32)【優先日】2019-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【氏名又は名称】鈴木 均
(72)【発明者】
【氏名】上條 将彦
【審査官】橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-182795(JP,A)
【文献】特開2008-028629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と、
印刷ジョブに基づいて、形成した画像情報を含むログ情報を生成して前記記憶部に記憶する画像ログ生成部と、
前記記憶部に記憶した前記ログ情報を外部に設けられたサーバに転送する画像ログ転送部と、
前記記憶部に記憶した前記ログ情報を削除する画像ログ削除部と、を備えた画像形成装置であって、
所定の条件が満たされ、且つ、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、前記画像ログ転送部に当該ログ情報を前記サーバに転送させ、前記記憶部に記憶した当該ログ情報を前記画像ログ削除部に削除させる画像ログ管理部
と、
所定の条件が満たされ、且つ、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要ではないと判定した場合に、前記記憶部に記憶した当該ログ情報を前記画像ログ削除部に削除させるメモリ管理部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像ログ管理部は、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがある場合に、当該ログ情報の転送が必要であると判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記メモリ管理部は、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがない場合に、当該ログ情報の転送が必要ではないと判定することを特徴とする請求項
1記載の画像形成装置。
【請求項4】
所定の条件が満たされた場合とは、電源の切断が発生した後に当該
画像形成装置が再起動された場合であることを特徴とする請求項1乃至
3の何れか一項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像ログ管理部は、電源の切断が発生したか否かを判定する電源切断判定部を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記メモリ管理部は、電源の切断が発生したか否かを判定する電源切断判定部を備えることを特徴とする請求項
1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像ログ生成部は、前記ログ情報の生成が完了した際に、前記ログ情報の生成が完了したことを表す完了情報を前記ログ情報に付加して前記記憶部に記憶し、
前記電源切断判定部は、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報に完了情報が付加されていない場合には、電源の切断が発生したこととして判定することを特徴とする請求項
5又は
6記載の画像形成装置。
【請求項8】
請求項1乃至
7の何れか一項記載の画像形成装置と、
前記画像形成装置から転送された前記ログ情報を記憶するサーバと、を備えることを特徴とする管理システム。
【請求項9】
印刷ジョブに基づいて、形成した画像情報を含むログ情報を生成して記憶部に記憶する画像ログ生成ステップと、
前記記憶部に記憶した前記ログ情報を外部に設けられたサーバに転送する画像ログ転送ステップと、
前記記憶部に記憶した前記ログ情報を削除する画像ログ削除ステップと、を実行する画像形成装置の管理方法であって、
所定の条件が満たされた、且つ、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて、当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、前記画像ログ転送ステップに当該ログ情報を前記サーバに転送させ、前記記憶部に記憶した当該ログ情報を前記画像ログ削除ステップに削除させる画像ログ管理ステップ
と、
所定の条件が満たされ、且つ、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要ではないと判定した場合に、前記記憶部に記憶した当該ログ情報を前記画像ログ削除ステップに削除させるメモリ管理ステップと、を実行することを特徴とする画像形成装置の管理方法。
【請求項10】
請求項
9記載の画像形成装置の管理方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、システム、画像形成装置の管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置として、印刷ジョブの実行時に記録される画像情報を含むログ情報をサーバに転送するものが知られている。
例えば、コピー機能を利用する場合、テンポラリ領域に画像情報が保存される。さらに、画像情報を含むログ情報を生成する場合は、ハードディスクなどのローカルストレージに画像情報が保存される。また、コピー蓄積機能を利用する場合も、ログ情報はローカルストレージに保存される。
ところで、画像形成装置の電源コンセントが不用意に引き抜かれたり、停電が発生したりする等、電源の切断が発生した後に、画像形成装置を再起動すると、未転送のログ情報のうち必要なものは転送し、不必要なものは削除していた。
特許文献1には、画像情報を転送することを目的として、画像処理を行う上で必要とされる空き容量と、サーバの記憶部の空き容量とに基づいて転送の可否を判断し、画像情報を転送するという構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の技術にあっては、画像情報を含むログ情報を作成途中に電源の切断が発生すると、中途半端な画像情報が残り、不必要な画像情報がハードディスクに残るため、ハードディスクの記憶可能な容量が低減するという問題があった。
特許文献1にあっては、画像情報を転送する前に転送についての判断をさせている。
しかし、特許文献1にあっては、記憶部の空き容量に依存して転送の必要性を判断していたため、その画像情報が削除する必要があるか否か判断できないため、記憶部の記憶可能な容量が低減するという問題を解消できていない。
本発明の一実施形態は、上記に鑑みてなされたもので、その目的は、不必要な画像情報が記憶部に残ることがなく、記憶部の記憶可能な容量が低減することを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、記憶部と、印刷ジョブに基づいて、形成した画像情報を含むログ情報を生成して前記記憶部に記憶する画像ログ生成部と、前記記憶部に記憶した前記ログ情報を外部に設けられたサーバに転送する画像ログ転送部と、前記記憶部に記憶した前記ログ情報を削除する画像ログ削除部と、を備えた画像形成装置であって、所定の条件が満たされ、且つ、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、前記画像ログ転送部に当該ログ情報を前記サーバに転送させ、前記記憶部に記憶した当該ログ情報を前記画像ログ削除部に削除させる画像ログ管理部と、所定の条件が満たされ、且つ、前記記憶部に記憶した前記ログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要ではないと判定した場合に、前記記憶部に記憶した当該ログ情報を前記画像ログ削除部に削除させるメモリ管理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、不必要な画像情報が記憶部に残ることがなく、記憶部の記憶可能な容量が低減することを防止することにある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の一実施形態に係わる管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係わる画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係わる管理システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係わる管理システムに用いる画像ログの構成及びタイミングを示す図であり、(a)は画像ログが生成された後に電源の切断が発生した場合であり、(b)は画像ログが生成されている途中で電源の切断が発生した場合である。
【
図5】本発明の一実施形態に係わる管理システムにおいて、電源の切断が発生していない場合の動作を示すシーケンス図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係わる管理システムにおいて、電源の切断が発生し、画像ログの転送を行う場合の動作を示すシーケンス図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係わる管理システムにおいて、電源の切断が発生し、画像ログの転送を行わない場合の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、不必要な画像情報が記憶部に残ることがなく、記憶部の記憶可能な容量が低減することを防止するために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の画像形成装置は、記憶部と、印刷ジョブに基づいて、形成した画像情報を含むログ情報を生成して記憶部に記憶する画像ログ生成部と、記憶部に記憶したログ情報を外部に設けられたサーバに転送する画像ログ転送部と、記憶部に記憶したログ情報を削除する画像ログ削除部と、を備えた画像形成装置であって、所定の条件が満たされ、且つ、記憶部に記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、画像ログ転送部に当該ログ情報をサーバに転送させ、記憶部に記憶した当該ログ情報を画像ログ削除部に削除させる画像ログ管理部を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、不必要な画像情報が記憶部に残ることがなく、記憶部の記憶可能な容量が低減することを防止することができる。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
【0008】
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係わる管理システムの構成を示すブロック図である。
管理システム1は、情報処理装置7、画像形成装置9、サーバ11を備え、各装置をネットワークNを介して接続されている。
情報処理装置7は、例えば、パーソナルコンピュータであり、印刷ジョブを生成して、印刷ジョブを画像形成装置9に送出する。
画像形成装置9は、ネットワークNを介して情報処理装置7と接続され、情報処理装置7から受信した印刷ジョブを印刷する。
サーバ11は、画像形成装置9からネットワークNを介して画像ログを保存する。
【0009】
<画像形成装置のハードウェア構成>
図2は、本発明の一実施形態に係わる画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2は、画像形成装置の一例であるMFPのハードウェア構成図である。
図2に示されているように、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printerは、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、記憶部であるHD909を有し、ノースブリッジ(NB)903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0010】
これらのうち、CPU901は、MFPの全体制御を行う制御部である。ノースブリッジ(NB)903は、CPU901と、MEM-P902、サウスブリッジ(SB)904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0011】
サウスブリッジ(SB)904は、ノースブリッジ(NB)903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0012】
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0013】
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。コントローラ910は、MFP全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0014】
なお、MFPは、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
【0015】
<管理システムの機能構成>
図3は、本発明の一実施形態に係わる管理システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
情報処理装置7は、アプリケーションソフトウエア7aを用いて、画像生成を行うための印刷ジョブを生成してネットワークNを介して画像形成装置9に送信する。
アプリケーションソフトウエア7aは、プリンタドライバ7bに対して印刷を実行するアプリケーションソフトウエアであり、例えばWord(登録商標)やExcel(登録商標)などがある。
プリンタドライバ7bは、情報処理装置7(コンピュータ)から画像形成装置9に接続して操作するために必要なソフトウェアであり、描画処理、データ保存処理、指示処理を実行する。
プリンタドライバ7bは、アプリケーションソフトウエア7aにより作成された印刷データ及び印刷設定情報に基づいて、印刷ジョブを生成して、当該印刷ジョブを画像形成装置9に送信する。
【0016】
画像形成装置9は、記憶部9fと、印刷ジョブに基づいて、形成した画像情報を含むログ情報を生成して記憶部9fに記憶する画像ログ生成部9cと、記憶部9fに記憶したログ情報を外部に設けられたサーバ11に転送する画像ログ転送部9dと、記憶部9fに記憶したログ情報を削除する画像ログ削除部9eと、を備える。
画像ログ管理部9bは、所定の条件が満たされ、且つ、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、画像ログ転送部9dに当該ログ情報をサーバ11に転送させ、記憶部9fに記憶した当該ログ情報を画像ログ削除部9eに削除させる。
画像ログ管理部9bは、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがある場合に、当該ログ情報の転送が必要であると判定する。
【0017】
画像形成装置9は、所定の条件が満たされ、且つ、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要ではないと判定した場合に、記憶部9fに記憶した当該ログ情報を画像ログ削除部9eに削除させるメモリ管理部9aを備える。
メモリ管理部9aは、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがない場合に、当該ログ情報の転送が必要ではないと判定する。
【0018】
画像形成装置9において、所定の条件が満たされた場合とは、電源の切断が発生した後に当該装置が再起動された場合である。
画像ログ管理部9bは、電源の切断が発生したか否かを判定する電源切断判定部9b1を備える。
メモリ管理部9aは、電源の切断が発生したか否かを判定する電源切断判定部9a1を備える。
【0019】
画像ログ生成部9cは、ログ情報の生成が完了した際に、ログ情報の生成が完了したことを表す完了情報をログ情報に付加して記憶部9fに記憶する。
電源切断判定部9a1又は電源切断判定部9b1は、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に完了情報が付加されていない場合には、電源の切断が発生したこととして判定するように構成してもよい。
また、電源切断判定部9a1又は電源切断判定部9b1は、揮発性メモリであるRAM902bの電源切断検知エリアから1ワードの数値を取得し、当該数値が予め設定したユニークな数値ではない場合には、電源の切断が発生したことと判定して電源切断判定フラグをオンするように構成してもよい。電源切断判定フラグがオンされている場合は、電源の切断が発生したことを確認することができる。
管理システム1は、第1態様乃至第8態様の何れか一つに記載の画像形成装置9と、画像形成装置9から転送されたログ情報を記憶するサーバ11と、を備える。
【0020】
メモリ管理部9aは、記憶部9f内の記憶領域を管理する。メモリ管理部9aは、ログ情報の転送を通知する。メモリ管理部9aは、作成された画像が転送必要か否かを判定する。
画像ログ管理部9bは、画像ログの生成、転送、削除の印刷ジョブを各部に通知する。画像ログ管理部9bは、作成された画像が転送必要か判定する。
画像ログ生成部9cは、画像ログを記憶部9f上で生成する。
画像ログ転送部9dは、画像ログを記憶部9fからサーバ11へ転送する。
画像ログ削除部9eは、画像ログを記憶部9f上から削除する。
記憶部9fは、記憶部9fにより構成され、画像形成装置9の内部に存在する、不揮発性メモリの記憶領域である。
サーバ11は、画像ログを保存する。画像ログは、例えば印刷量や課金額を計算するのに用いられる。
【0021】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0022】
<画像ログの構成及びタイミング>
図4は、本発明の一実施形態に係わる管理システムに用いる画像ログの構成及びタイミングを示す図であり、(a)は画像ログが生成された後に電源の切断が発生した場合であり、(b)は画像ログが生成されている途中で電源の切断が発生した場合である。
画像ログ20は、画像情報、ログ情報、完了情報から構成されている。
画像情報は、エンジン制御部930により生成される。
ログ情報は、印刷ジョブに係わる日時、IPアドレス、文書番号、操作情報、タイムスタンプを表す情報等を含み、画像ログ生成部9cにより生成され、記憶部9fに記憶される。
完了情報は、画像ログ生成部9cにより生成され、ログ情報の生成が完了した際に、ログ情報の生成が完了したことを表す完了情報をログ情報に付加して記憶部9fに記憶される。
なお、画像ログ20は、時刻t0~t1において画像情報が形成され、時刻t1~t2においてログ情報が生成され、最後に時刻t2~t3において完了情報が生成されることとして説明する。
ここで、
図4(a)に示すケースでは、時刻t3の後、時刻t#1において電源の切断が発生した場合には、既に画像ログ20が生成され、記憶部9fに記憶されている。
これに対して、
図4(b)に示すケースでは、時刻t0の後、時刻t#2において電源の切断が発生した場合には、画像情報が形成されている途中であり、形成途中の画像情報が記憶部9fに記憶されるが、時刻t#2以降には何の情報も記憶部9fに記憶されない。
【0023】
<電源の切断が発生していない場合の動作>
図5は、本発明の一実施形態に係わる管理システムにおいて、電源の切断が発生していない場合の動作を示すシーケンス図である。
図5に示すシーケンス図を参照して、画像形成装置9に電源の切断が発生していない場合の動作について説明する。
ステップS10では、アプリケーションソフトウエア7aは、プリンタドライバ7bを介して、印刷ジョブを含み、ログの生成を予約する通知を表すログ生成予約通知を画像ログ管理部9bに送信する。
ステップS12では、アプリケーションソフトウエア7aからプリンタドライバ7bを介して、ログ生成予約通知(印刷ジョブを含む)を受信した画像ログ管理部9bは、予約情報(印刷ジョブを含む)を記憶部9fに送信して、予約情報(印刷ジョブを含む)を記憶部9fに保存させる。
【0024】
ステップS20では、アプリケーションソフトウエア7aは、プリンタドライバ7bを介して、画像ログを作成して情報を記録することの要求を表す画像ログ作成情報記録要求をメモリ管理部9aに送信する。
ステップS22では、アプリケーションソフトウエア7aからプリンタドライバ7bを介して、画像ログ作成情報記録要求を受信したメモリ管理部9aは、画像を生成することの要求を表す画像生成要求を記憶部9fに発行する。
ステップS24では、メモリ管理部9aは、画像生成要求を受信した記憶部9fは、印刷ジョブに基づいて画像を生成する。
この際、
図4(a)に示すように、t0~t1において、メモリ管理部9aにより形成された画像情報が記憶部9fに記憶される。
【0025】
ステップS30では、アプリケーションソフトウエア7aは、プリンタドライバ7bを介して、画像ログを生成することの要求を表す画像ログ生成要求を画像ログ管理部9bに送信する。
ステップS32では、アプリケーションソフトウエア7aからプリンタドライバ7bを介して、画像ログ生成要求を受信した画像ログ管理部9bは、画像ログ生成要求を画像ログ生成部9cに発行する。
ステップS34では、画像ログ管理部9bから画像ログ生成要求を受信した画像ログ生成部9cは、画像ログ生成要求を記憶部9fに発行する。
ステップS36では、画像ログ生成部9cから画像ログ生成要求を受信した記憶部9fは、ログ情報を生成して記憶する。
この際、
図4(a)に示すように、t1~t2において、画像ログ生成部9cにより生成されたログ情報が記憶部9fに記憶される。さらに、t2~t3において、画像ログ生成部9cにより生成された完了情報が記憶部9fに記憶される。
【0026】
ステップS40では、メモリ管理部9aは、ファイルを生成する通知を表すファイル生成通知を画像ログ管理部9bに発行する。
ステップS42では、メモリ管理部9aからファイル生成通知を受信した画像ログ管理部9bは、ログを転送する要求を表すログ転送要求を画像ログ転送部9dに発行する。
ステップS44では、画像ログ管理部9bからログ転送要求を受信した画像ログ転送部9dは、ログ転送要求を記憶部9fに発行する。
ステップS46では、画像ログ転送部9dからログ転送要求を受信した記憶部9fは、ステップS36において生成しておいたログ情報を読み出してサーバ11に送信する。
【0027】
ステップS50では、画像ログ管理部9bは、ログを削除する要求を表すログ削除要求を画像ログ削除部9eに発行する。
ステップS52では、画像ログ管理部9bからログ削除要求を受信した画像ログ削除部9eは、ログ削除要求を記憶部9fに発行する。
ステップS54では、画像ログ削除部9eからログ削除要求を受信した記憶部9fは、ログ削除要求に応じて、記憶部9fに保存されているファイルであるログ情報を削除する。
【0028】
上述したようにステップS50において、画像ログ管理部9bが、ログ削除要求を画像ログ削除部9eに発行した後に、記憶部9fに保存されているログ情報を削除する。
次に、電源切断判定部9a1又は電源切断判定部9b1は、揮発性メモリであるRAM902bの電源切断検知エリアに予め設定したユニークな1ワードの数値を記憶する。
【0029】
<電源の切断が発生し、画像ログの転送を行う場合>
図6は、本発明の一実施形態に係わる管理システムにおいて、電源の切断が発生し、画像ログの転送を行う場合の動作を示すシーケンス図である。
図6に示すステップS10~S24については、
図5に示すステップS10~S24についての説明と同様であるので、その説明を省略する。
なお、
図4(a)に示すように、t0~t1において、メモリ管理部9aにより形成された画像情報が記憶部9fに記憶される。
以下、アクシデント#1において、突然に電源の切断が発生した後、画像に係わるログ情報の転送が行われるケースについて説明する。
電源切断判定部9a1又は電源切断判定部9b1は、揮発性メモリであるRAM902bの電源切断検知エリアから1ワードの数値を取得し、当該数値が予め設定したユニークな数値ではないので、電源の切断が発生したことと判定する。この際、電源切断判定フラグをオンする。
【0030】
ステップS130では、メモリ管理部9aは、ログ情報を取得する要求を表すログ情報取得要求を記憶部9fに発行する。
ステップS132では、メモリ管理部9aからログ情報取得要求を受信した記憶部9fは、ログ情報取得要求に応じてログ情報を読み出し、メモリ管理部9aに返送する。
【0031】
ステップS140では、メモリ管理部9aは、ステップS132において記憶部9fから読み出したログ情報に基づいて、ログ情報に1ページ以上のページが存在するか否かを判定することにより、ログ情報の転送に係わる要否を判定する。
すなわち、メモリ管理部9aは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在すると判定した場合に、ログ情報の転送が必要であると判定する。一方、メモリ管理部9aは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在しないと判定した場合に、ログ情報の転送が不必要であると判定する。
【0032】
ステップS150では、画像ログ管理部9bは、ログ情報取得要求を記憶部9fに発行する。
ステップS152では、画像ログ管理部9bからログ情報取得要求を受信した記憶部9fは、ログ情報取得要求に応じてログ情報を読み出し、画像ログ管理部9bに返送する。
【0033】
ステップS160では、画像ログ管理部9bは、ステップS152において記憶部9fから読み出したログ情報に基づいて、ログ情報に1ページ以上のページが存在するか否かを判定することにより、ログ情報の転送に係わる要否を判定する。
すなわち、画像ログ管理部9bは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在すると判定した場合に、ログ情報の転送が必要であると判定する。一方、画像ログ管理部9bは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在しないと判定した場合に、ログ情報の転送が不必要であると判定する。
【0034】
図6に示すシーケンス図においては、画像ログ管理部9bは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在すると判定したので、ログ情報の転送が必要であると判定する。
ステップS170では、画像ログ管理部9bは、画像ログ生成要求を画像ログ生成部9cに発行する。
ステップS172では、画像ログ管理部9bから画像ログ生成要求を受信した画像ログ生成部9cは、画像ログ生成要求を記憶部9fに発行する。
ステップS174では、画像ログ生成部9cから画像ログ生成要求を受信した記憶部9fは、ログを生成して記憶する。
【0035】
ステップS180では、画像ログ管理部9bは、ログを転送する要求を表すログ転送要求を画像ログ転送部9dに発行する。
ステップS182では、画像ログ管理部9bからログ転送要求を受信した画像ログ転送部9dは、ログ転送要求を記憶部9fに発行する。
ステップS46では、画像ログ転送部9dからログ転送要求を受信した記憶部9fは、ステップS174において生成しておいたログ情報を読み出してサーバ11に送信する。
【0036】
ステップS190では、画像ログ管理部9bは、ログを削除する要求を表すログ削除要求を画像ログ削除部9eに発行する。
ステップS192では、画像ログ管理部9bからログ削除要求を受信した画像ログ削除部9eは、ログ削除要求を記憶部9fに発行する。
ステップS194では、画像ログ削除部9eからログ削除要求を受信した記憶部9fは、ログ削除要求に応じて、記憶部9fに保存されているファイルであるログ情報を削除する。
【0037】
<電源の切断が発生し、画像ログの転送を行わない場合>
図7は、本発明の一実施形態に係わる管理システムにおいて、電源の切断が発生し、画像ログの転送を行わない場合の動作を示すシーケンス図である。
図7に示すステップS10~S24については、
図5に示すステップS10~S24についての説明と同様であるので、その説明を省略する。
なお、
図4(b)に示すように、t0~t1において、メモリ管理部9aにより形成途中の画像情報が記憶部9fに順次記憶されるが、記憶途中で電源の切断が発生する。このため、記憶部9fには、あるページの途中まで形成された画像情報が記憶されるが、ログ情報や完了情報が記憶されない。
【0038】
以下、アクシデント#1において、突然に電源の切断が発生した後、画像に係わるログ情報が削除されるケースについて説明する。
電源切断判定部9a1又は電源切断判定部9b1は、揮発性メモリであるRAM902bの電源切断検知エリアから1ワードの数値を取得し、当該数値が予め設定したユニークな数値ではないので、電源の切断が発生したことと判定する。この際、電源切断判定フラグをオンする。
【0039】
ステップS230では、メモリ管理部9aは、ログ情報を取得する要求を表すログ情報取得要求を記憶部9fに発行する。
ステップS232では、メモリ管理部9aからログ情報取得要求を受信した記憶部9fは、ログ情報取得要求に応じてログ情報を読み出し、メモリ管理部9aに返送する。
【0040】
ステップS240では、メモリ管理部9aは、ステップS232において記憶部9fから読み出したログ情報に基づいて、ログ情報に1ページ以上のページが存在するか否かを判定することにより、ログ情報の転送に係わる要否を判定する。
すなわち、メモリ管理部9aは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在すると判定した場合に、ログ情報の転送が必要であると判定する。一方、メモリ管理部9aは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在しないと判定した場合に、ログ情報の転送が不必要であると判定する。
【0041】
ステップS250では、画像ログ管理部9bは、ログ情報を取得する要求を表すログ情報取得要求を記憶部9fに発行する。
ステップS252では、画像ログ管理部9bからログ情報取得要求を受信した記憶部9fは、ログ情報取得要求に応じてログ情報を読み出し、画像ログ管理部9bに返送する。
【0042】
ステップS260では、画像ログ管理部9bは、ステップS252において記憶部9fから読み出したログ情報に基づいて、ログ情報に1ページ以上のページが存在するか否かを判定することにより、ログ情報の転送に係わる要否を判定する。
すなわち、画像ログ管理部9bは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在すると判定した場合に、ログ情報の転送が必要であると判定する。一方、画像ログ管理部9bは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在しないと判定した場合に、ログ情報の転送が不必要であると判定する。
【0043】
図7に示すシーケンス図においては、画像ログ管理部9bは、記憶部9fから読み出したログ情報に1ページ以上のページが存在しないと判定したので、ログ情報の転送が不必要であると判定する。
ステップS270では、メモリ管理部9aは、ログを削除する要求を表すログ削除要求を画像ログ削除部9eに発行する。
ステップS272では、メモリ管理部9aからログ削除要求を受信した画像ログ削除部9eは、ログ削除要求を記憶部9fに発行する。
ステップS274では、画像ログ削除部9eからログ削除要求を受信した記憶部9fは、ログ削除要求に応じて、記憶部9fに保存されているファイルであるログ情報を削除する。
【0044】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の画像形成装置9は、記憶部9fと、印刷ジョブに基づいて、形成した画像情報を含むログ情報を生成して記憶部9fに記憶する画像ログ生成部9cと、記憶部9fに記憶したログ情報を外部に設けられたサーバ11に転送する画像ログ転送部9dと、記憶部9fに記憶したログ情報を削除する画像ログ削除部9eと、を備えた画像形成装置9であって、所定の条件が満たされ、且つ、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、画像ログ転送部9dに当該ログ情報をサーバ11に転送させ、記憶部9fに記憶した当該ログ情報を画像ログ削除部9eに削除させる画像ログ管理部9bを備えることを特徴とする。
本態様によれば、所定の条件が満たされ、且つ、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、画像ログ転送部9dに当該ログ情報をサーバ11に転送させ、記憶部9fに記憶した当該ログ情報を画像ログ削除部9eに削除させる。
これにより、不必要な画像情報が記憶部9fに残ることがなく、記憶部9fの記憶可能な容量が低減することを防止することができる。
【0045】
<第2態様>
本態様の画像ログ管理部9bは、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがある場合に、当該ログ情報の転送が必要であると判定することを特徴とする。
本態様によれば、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがある場合に、当該ログ情報の転送が必要であると判定する。
これにより、記憶部9fに転送が必要な印刷ページがあることを確認することができる。
【0046】
<第3態様>
本態様の画像形成装置9は、所定の条件が満たされ、且つ、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要ではないと判定した場合に、記憶部9fに記憶した当該ログ情報を画像ログ削除部9eに削除させるメモリ管理部9aを備えることを特徴とする。
本態様によれば、所定の条件が満たされ、且つ、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報の転送が必要ではないと判定した場合に、記憶部9fに記憶した当該ログ情報を画像ログ削除部9eに削除させる。
これにより、不必要な画像情報が記憶部9fに残ることがなく、記憶部9fの記憶可能な容量が低減することを防止することができる。
【0047】
<第4態様>
本態様のメモリ管理部9aは、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがない場合に、当該ログ情報の転送が必要ではないと判定することを特徴とする。
本態様によれば、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に少なくとも1つの印刷ページがない場合に、当該ログ情報の転送が必要ではないと判定する。
これにより、記憶部9fに転送が必要な印刷ページがないことを確認することができる。
【0048】
<第5態様>
本態様の画像形成装置9において、所定の条件が満たされた場合とは、電源の切断が発生した後に当該装置が再起動された場合であることを特徴とする。
本態様によれば、電源の切断が発生した後に当該装置が再起動された場合を、所定の条件が満たされた場合であると確認することができる。
【0049】
<第6態様>
本態様の画像ログ管理部9bは、電源の切断が発生したか否かを判定する電源切断判定部9b1を備えることを特徴とする。
本態様によれば、電源の切断が発生したか否かを判定することができる。
【0050】
<第7態様>
本態様のメモリ管理部9aは、電源の切断が発生したか否かを判定する電源切断判定部9a1を備えることを特徴とする。
本態様によれば、電源の切断が発生したか否かを判定することができる。
【0051】
<第8態様>
本態様の画像ログ生成部9cは、ログ情報の生成が完了した際に、ログ情報の生成が完了したことを表す完了情報をログ情報に付加して記憶部9fに記憶し、
電源切断判定部9a1又は電源切断判定部9b1は、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に完了情報が付加されていない場合には、電源の切断が発生したこととして判定することを特徴とする。
本態様によれば、ログ情報の生成が完了した際に、ログ情報の生成が完了したことを表す完了情報をログ情報に付加して記憶部9fに記憶し、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて当該ログ情報に完了情報が付加されていない場合には、電源の切断が発生したこととして判定する。
これにより、電源の切断が発生したことを判定することができる。
【0052】
<第9態様>
本態様の管理システムは、第1態様乃至第8態様の何れか一つに記載の画像形成装置9と、画像形成装置9から転送されたログ情報を記憶するサーバ11と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、画像形成装置9と、画像形成装置9から転送されたログ情報を記憶するサーバ11と、を備える管理システムを提供することができる。
【0053】
<第10態様>
本態様の画像形成装置9の管理方法は、印刷ジョブに基づいて、形成した画像情報を含むログ情報を生成して記憶部9fに記憶する画像ログ生成ステップ(S172)と、記憶部9fに記憶したログ情報を外部に設けられたサーバ11に転送する画像ログ転送ステップ(S182)と、記憶部9fに記憶したログ情報を削除する画像ログ削除ステップ(S192)と、を実行する画像形成装置9の管理方法であって、所定の条件が満たされた、且つ、記憶部9fに記憶したログ情報に基づいて、当該ログ情報の転送が必要であると判定した場合に、画像ログ転送ステップに当該ログ情報をサーバ11に転送させ、記憶部9fに記憶した当該ログ情報を画像ログ削除ステップに削除させる画像ログ管理ステップ(S190)を実行することを特徴とする。
第8態様の作用、及び効果は第1態様と同様であるので、その説明を省略する。
【0054】
<第11態様>
本態様のプログラムは、第10態様の画像形成装置9の管理方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
第11態様の作用、及び効果は第10態様と同様であるので、その説明を省略する。
【符号の説明】
【0055】
1…管理システム、7…情報処理装置、7a…アプリケーションソフトウエア、7b…プリンタドライバ、9…画像形成装置、9a…メモリ管理部、9a1…電源切断判定部、9b…画像ログ管理部、9b1…電源切断判定部、9c…画像ログ生成部、9d…画像ログ転送部、9e…画像ログ削除部、9f…記憶部、11…サーバ、20…画像ログ、100…通信ネットワーク、901…CPU、902a…ROM、902b…RAM、903…ノースブリッジ(NB)、906…ASIC、907…MEM-C、908…HDDコントローラ、909…HD、910…コントローラ、920…近距離通信回路、920a…近距離通信回路、921…AGPバス、921…バス、922…PCIバス、930…エンジン制御部、931…スキャナ部、932…プリンタ部、940…操作パネル、940a…パネル表示部、940b…操作パネル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0056】