IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 旭硝子株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図1
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図2
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図3
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図4
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図5
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図6
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図7
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図8
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図9
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図10
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図11
  • 特許-ポリマー光導波路および複合光導波路 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】ポリマー光導波路および複合光導波路
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/122 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
G02B6/122 311
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021518378
(86)(22)【出願日】2020-04-30
(86)【国際出願番号】 JP2020018271
(87)【国際公開番号】W WO2020226120
(87)【国際公開日】2020-11-12
【審査請求日】2023-02-07
(31)【優先権主張番号】P 2019088978
(32)【優先日】2019-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000044
【氏名又は名称】AGC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100168985
【弁理士】
【氏名又は名称】蜂谷 浩久
(74)【代理人】
【識別番号】100148080
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】和田 直哉
(72)【発明者】
【氏名】武信 省太郎
(72)【発明者】
【氏名】小林 健太
(72)【発明者】
【氏名】大原 盛輝
【審査官】大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/168783(WO,A1)
【文献】特開2011-001431(JP,A)
【文献】特開2004-085937(JP,A)
【文献】特開2019-028117(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0097470(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0041582(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/12 - 6/24
G02B 6/255 - 6/27
G02B 6/30 - 6/34
G02B 6/36 - 6/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアと、前記コアよりも屈折率が低く、前記コアの周囲に存在するアンダークラッド、および前記アンダークラッドとは反対側のコア周囲に存在するオーバークラッドとを備えるポリマー光導波路であって、
前記ポリマー光導波路は、光の伝搬方向における一端側に、前記光の伝搬方向に沿って、前記オーバークラッドが存在せず前記コアおよび前記コアの周辺の前記アンダークラッドが露出した第1の部位と、前記光の伝搬方向における他端側に、前記コアが前記アンダークラッドと前記オーバークラッドとで被覆された第2の部位を有し、
下記式(i)で表される比屈折率差D(%)が0.6以上であり、
前記第1の部位の前記一端側の端面sにおけるコア幅をWs(μm)とし、該端面sにおけるコア高さをHs(μm)とし、前記第2の部位の前記他端側の端面fにおけるコア幅をWf(μm)とし、前記端面fにおけるコア高さをHf(μm)としたとき、
HsおよびHfがいずれも1.2μm以上2.0μm以下であり、
下記式(ii)で表されるkが7.5以上11.5以下であり、
Ws/Hsが1.50以上6.00以下であり、
Ws/Wfが1.20以上であり、
Wf+Hfが2.6以上であることを特徴とするポリマー光導波路。
比屈折率差D(%)=100×(コアの屈折率-((アンダークラッドの屈折率+オーバークラッドの屈折率)/2))/((アンダークラッドの屈折率+オーバークラッドの屈折率)/2) 式(i)
k=5D+Wf+Hf 式(ii)
【請求項2】
前記比屈折率差Dが0.6以上1.7以下である、請求項1に記載のポリマー光導波路。
【請求項3】
前記Ws/Wfが1.20以上10.00以下である、請求項1または2に記載のポリマー光導波路。
【請求項4】
前記Wf+Hfが2.6以上8.5以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリマー光導波路。
【請求項5】
前記コアがフッ素を含むポリマーからなる、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリマー光導波路。
【請求項6】
シングルモード光導波路である、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリマー光導波路。
【請求項7】
前記コアが複数存在し、
前記第1の部位および前記第2の部位において、前記コアが前記光の伝搬方向に平行に存在している、請求項1~6のいずれか1項に記載にポリマー光導波路。
【請求項8】
前記第1の部位における複数の前記コア間のピッチが、前記第2の部位における複数の前記コア間のピッチよりも狭い、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリマー光導波路。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のポリマー光導波路と、該ポリマー光導波路の前記第2の部位を収容するコネクタと、を含む複合光導波路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマー光導波路および複合光導波路に関する。
【背景技術】
【0002】
シリコンチップ上にシリコンの光回路を集積化する技術であるシリコンフォトニクスが注目されている。シリコンフォトニクスにおいては、光集積回路に形成されたシリコン光導波路と、光ファイバとの間で光信号を伝搬する導波路として、アディアバティック結合を利用したポリマー光導波路が知られている(例えば、特許文献1参照)。このポリマー光導波路を用いると、シリコン光導波路と光ファイバとの伝搬損失を低減できる。
【0003】
しかしながら、特許文献1のポリマー光導波路を用いた場合のシリコン光導波路と光ファイバとの伝搬損失の低減度合では十分ではなく、さらに低損失でシリコン光導波路と光ファイバとを接続することが求められている。
【0004】
ポリマー光導波路と、シリコン光導波路とを接続する際や、ポリマー光導波路と、光ファイバとを接続する際、それらの相対的な位置が必ずしも理想通りにならず、2μm程度の位置ずれ(オフセット)が生じる場合がある。本明細書で2μm程度のオフセットといった場合、1μm以上3μm以下のオフセットを意味する。
2μm程度のオフセットは、ポリマー光導波路と、シリコン光導波路との接続部位、および、ポリマー光導波路と、光ファイバとの接続部位のいずれか一方で生じる場合もあるし、両方で生じる場合もある。
そのため、理想の位置での接続損失が小さいだけでは要求性能としては不十分であり、実装上は、2μm以下のオフセット時の接続損失の低減が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】日本国特開2014-81586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決するため、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できるポリマー光導波路の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するため、本発明のポリマー光導波路は以下の構成をとる。
コアと、コアよりも屈折率が低く、コアの周囲に存在するアンダークラッド、および、アンダークラッドとは反対側のコア周囲に存在するオーバークラッドとを備えるポリマー光導波路であって、
ポリマー光導波路は、光の伝搬方向における一端側に、該光の伝搬方向に沿って、オーバークラッドが存在せずコアおよび該コアの周辺のアンダークラッドが露出した第1の部位と、光の伝搬方向における他端側に、コアがアンダークラッドとオーバークラッドとで被覆された第2の部位を有し、
下記式(i)で表される比屈折率差D(%)が0.6以上であり、
第1の部位の一端側の端面sにおけるコア幅をWs(μm)とし、該端面sにおけるコア高さをHs(μm)とし、第2の部位の他端側の端面fにおけるコア幅をWf(μm)とし、端面fにおけるコア高さをHf(μm)としたとき、
下記式(ii)で表されるkが7.5以上11.5以下であり、
Ws/Hsが1.50以上6.00以下であり、
Ws/Wfが1.20以上であり、
Wf+Hfが2.6以上であるポリマー光導波路。
比屈折率差D(%)=100×(コアの屈折率-((アンダークラッドの屈折率+オーバークラッドの屈折率)/2))/((アンダークラッドの屈折率+オーバークラッドの屈折率)/2) 式(i)
k=5D+Wf+Hf 式(ii)
【0008】
本発明のポリマー光導波路において、比屈折率差Dは0.6以上1.7以下が好ましい。
【0009】
本発明のポリマー光導波路において、Ws/Wfは1.20以上10.00以下が好ましい。
【0010】
本発明のポリマー光導波路において、Wf+Hfは2.6以上8.5以下が好ましい。
【0011】
本発明のポリマー光導波路において、コアがフッ素を含むポリマーからなることが好ましい。
【0012】
本発明のポリマー光導波路は、シングルモード光導波路であることが好ましい。
【0013】
また、本発明は、本発明のポリマー光導波路と、該ポリマー光導波路の第2の部位を収容するコネクタと、を含む複合光導波路を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明のポリマー光導波路では、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明のポリマー光導波路の一構成例を示した斜視図である。
図2図2は、図1に示すポリマー光導波路10の第1の部位14側の端面sの図である。
図3図3は、図1に示すポリマー光導波路10の第2の部位15側の端面fの図である。
図4図4は、端面fにおけるコア幅とコア高さとの和(Wf+Hf)と、比屈折率差Dとの関係を示したグラフである。
図5図5は、ポリマー光導波路と、シリコン光導波路とがアディアバティック結合した複合光導波路の一構成例を示した斜視図である。
図6図6は、図5の複合光導波路20の側面図である。
図7図7は、図5のポリマー光導波路40の斜視図である。但し、ポリマー光導波路40は上下反転させている。
図8図8(a)~図(e)は、ポリマー光導波路のさらに別の構成例の平面図である。
図9図9は、シミュレーション解析に使用した評価モデルの横断面図である。
図10図10は、図9の評価モデルのポリマー光導波路70の第1の部位74側の端面sを含む縦断面図である。
図11図11は、図9の評価モデルのポリマー光導波路70とシングルモード光ファイバ90との正対(バット)結合部付近の部分平面図である。
図12図12は、図9の評価モデルのポリマー光導波路70の第2の部位75側の端面fの図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明のポリマー光導波路の一構成例を示した斜視図である。図1に示すポリマー光導波路10は、2つのコア11a,11bと、コア11a,11bよりも屈折率が低く、コア11a,11bの周囲に存在するアンダークラッド12、およびアンダークラッド12とは反対側のコア11a,11b周囲に存在するオーバークラッド13とを備えている。
ポリマー光導波路10は、光の伝搬方向における一端側(図中、右側)に、オーバークラッド13が存在せずコア11a,11bおよび該コア11a,11bの周辺のアンダークラッド12が露出した第1の部位14を有している。第1の部位14は、シリコン光導波路とのアディアバティック結合部位として使用される。
一方、光の伝搬方向における他端側(図中、左側)には、コア11a,11bがアンダークラッド12とオーバークラッド13とで被覆された第2の部位15を有している。第2の部位15は、シングルモード光ファイバとのバット(正対)結合部として使用される。
【0017】
図2は、第1の部位14の一端側(図中、右側)の端面sの図である。
図2において、端面sにおけるコア11a,11bのコア幅は、それぞれWsa(μm),Wsb(μm)で示される。端面sにおけるコア11a,11bのコア高さは、それぞれHsa(μm),Hsb(μm)で示される。
【0018】
図3は、第2の部位15の他端側(図中、左側)の端面fの図である。
図3において、端面fにおけるコア11a,11bのコア幅は、それぞれWfa(μm),Wfb(μm)で示される。端面fにおけるコア11a,11bのコア高さは、それぞれHfa(μm),Hfb(μm)で示される。
【0019】
図1図3に示すポリマー光導波路10では、該ポリマー光導波路10におけるコアの光の伝搬方向(以下、本明細書において、「ポリマー光導波路における光の伝搬方向」と言う。)に沿って、2つのコア11a,11bが並列して配置されている。但し、本発明のポリマー光導波路におけるコアの数はこれに限定されず、コアの数は1つでも、3つ以上でもよい。コアの数は偶数であることが好ましく、例えば、8、12、16、24がより好ましい。
【0020】
本発明のポリマー光導波路は、下記条件1~5を満たす場合、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できる。
【0021】
(条件1)
本発明のポリマー光導波路10は、端面sにおけるコア11a,11bのコア幅Wsa,Wsbと、コア高さHsa,Hsbとの比(Wsa/Hsa,Wsb/Hsb)が1.50以上6.00以下である。端面sにおけるコア幅Wsと、コア高さHsとの比(Ws/Hs)が上記範囲であれば、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できる。Ws/Hsが上記範囲外、すなわち、Ws/Hsが1.50未満、または6.00超だと、2μm程度のオフセット時における接続損失が増加する。Ws/Hsは1.80以上5.00以下が好ましく、2.00以上3.50以下がより好ましい。
【0022】
(条件2)
本発明のポリマー光導波路10は、端面sにおけるコア11a,11bのコア幅Wsa,Wsbと、端面fにおけるコア11a,11bのコア幅Wfa,Wfbと、の比(Wsa/Wfa,Wsb/Wfb)が1.20以上である。端面sにおけるコア幅Wsと、端面fにおけるコア幅Wfとの比(Ws/Wf)が1.20以上であれば、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できる。また、コア幅が狭く、コアの断面形状におけるアスペクト比が大きい部分が少なくなるので、ポリマー光導波路の製造時の歩留まりが向上する。Ws/Wfが上記範囲外、すなわち、Ws/Wfが1.20未満だと、2μm程度のオフセット時における接続損失が大きく増加する可能性がある。
Ws/Wfは1.50以上が好ましく、1.80以上がより好ましい。
Ws/Wfは10.00以下が、2μm以下のオフセット時における接続損失を低減できるため好ましく、5.00以下がより好ましく、3.50以下がさらに好ましい。また、Ws/Wfが10.00以下だと、ポリマー光導波路をコンパクト化できる点、クロストーク(信号の混線)が生じにくい点、端面sと端面fとの間でのコア幅の差があまり大きくならないため、ポリマー光導波路の製造時の歩留まりが向上する点でも好ましい。
【0023】
(条件3)
本発明のポリマー光導波路10は、端面fにおけるコア11a,11bのコア幅Wfa,Wfbと、コア高さHfa,Hsfとの和(Wfa+Hfa,Wfb+Hfb)が2.6以上である。端面fにおけるコア幅Wfと、コア高さHfとの和(Wf+Hf)が2.6以上であれば、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できる。また、コア幅が狭く、コアの断面形状におけるアスペクト比が大きい部分が少なくなるので、ポリマー光導波路の製造時の歩留まりが向上する。Wf+Hfが上記範囲外、すなわち、Wf+Hfが2.6未満だと、2μm程度のオフセット時における接続損失が大きく増加する可能性がある。Wf+Hfは3.0以上が好ましく、4.0以上がより好ましい。
Wf+Hfは8.5以下が、2μm以下のオフセット時における接続損失を低減できるため好ましく、7.5以下がより好ましく、6.0以下がさらに好ましい。また、Wf+Hfが8.5以下だと、ポリマー光導波路をコンパクト化できる点、クロストーク(信号の混線)が生じにくい点、コア形状を制御しやすい点、シングルモード光導波路を得やすい点でも好ましい。
【0024】
本発明における比屈折率差D(%)は、下記式(i)で表される。
比屈折率差D(%)=100×(コアの屈折率-((アンダークラッドの屈折率+オーバークラッド13の屈折率)/2))/((アンダークラッドの屈折率+オーバークラッドの屈折率)/2) 式(i)
コア11aの比屈折率差Da(%)は下記式(ia)で表される。
比屈折率差Da(%)=100×(コア11aの屈折率-((アンダークラッド12の屈折率+オーバークラッド13の屈折率)/2))/((アンダークラッド12の屈折率+オーバークラッド13の屈折率)/2) 式(ia)
コア11bの比屈折率差Db(%)は下記式(ib)で表される。
比屈折率差Db(%)=100×(コア11bの屈折率-((アンダークラッド12の屈折率+オーバークラッド13の屈折率)/2))/((アンダークラッド12の屈折率+オーバークラッド13の屈折率)/2) 式(ib)
なお、コア内に屈折率分布がある場合は、その平均屈折率を代表して用いる。アンダークラッド内、およびオーバークラッド内に屈折率分布がある場合は、コアの外周から5μmまでの領域の平均屈折率を代表して用いる。
アンダークラッドとオーバークラッドの屈折率差の絶対値は0.001以下が好ましく、0.0008以下がより好ましく、0.0006以下がさらに好ましい。
【0025】
(条件4)
本発明において、比屈折率差D(%)は0.6以上である。比屈折率差Dが0.6以上であれば、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できる。また、ポリマー光導波路の曲げ損失を小さくできる点でも好ましい。Dが上記範囲外、すなわち、Dが0.6未満だと、2μm程度のオフセット時における接続損失が大きく増加する可能性がある。Dは0.7以上が好ましく、0.8以上がより好ましい。
Dは1.7以下が、2μm以下のオフセット時における接続損失を低減できるため好ましく、1.4以下がより好ましく、1.2以下がさらに好ましい。また、Dは1.7以下が、コアの組成と、アンダークラッド、オーバークラッドの組成が類似したものとなり、両者の接着性が向上するため好ましい。また、シングルモード光導波路を得やすい点でも好ましい。
【0026】
(条件5)
本発明において、下記式(ii)で表されるkは7.5以上11.5以下である。
k=5D+Wf+Hf 式(ii)
(式(ii)中、Dは上記条件4で求めた比屈折率差であり、Wf+Hfは上記条件3で求めた第2の部位の端面fにおけるコア幅Wfとコア高さHfとの和である。)
コア11aのkaは下記式(iia)で表される。
ka=5Da+Wfa+Hfa 式(iia)
コア11bのkbは下記式(iib)で表される。
kb=5Db+Wfb+Hfb 式(iib)
kが上記範囲であれば、シリコン光導波路とのアディアバティック結合、および光ファイバとのバット(正対)結合を、2μm以下のオフセット時においても低損失で達成できる。kが上記範囲外、すなわち、kが7.5未満、または11.5超だと、2μm程度のオフセット時における接続損失が増加する可能性がある。また、kが11.5超だと、伝搬モードがマルチモードとなる可能性がある。伝搬モードは、低損失での伝搬が達成できるためシングルモードが好ましい。kは7.8以上10.5以下が好ましく、8以上9.5以下がより好ましい。
【0027】
図4は、端面fにおけるコア幅とコア高さの和(Wf+Hf)(μm)と、比屈折率差D(%)との関係を示したグラフである。条件3、条件4および条件5を満たす場合、本発明のポリマー光導波路は、図4中、実線で囲われた領域となる。
【0028】
図5は、本発明のポリマー光導波路と、シリコン光導波路と、がアディアバティック結合された複合光導波路の一構成例を示した斜視図であり、図6は、図5の複合光導波路20の側面図である。なお、図5,6に示すポリマー光導波路は、図1のポリマー光導波路とは別の構成例である。
図5に示す複合光導波路20では、シリコン光導波路30と、ポリマー光導波路40とがアディアバティック結合している。図5に示すポリマー光導波路40が、コア41、アンダークラッド42、およびオーバークラッド43を備えている点は、図1に示したポリマー光導波路10と同様である。また、光の伝搬方向における一端側(図中、右側)に、オーバークラッド43が存在せずコア41および該コア41の周辺のアンダークラッド42が露出した第1の部位44を有している点、および光の伝搬方向における他端側(図中、左側)に、コア41がアンダークラッド42とオーバークラッド43とで被覆された第2の部位45を有している点は、図1に示したポリマー光導波路10と同様である。
図5に示すポリマー光導波路40は、第1の部位44でシリコン光導波路30とアディアバティック結合している。ポリマー光導波路40の第2の部位45は、シングルモード光ファイバ等とのバット結合(正対結合)用のコネクタ50に収容されている。
【0029】
図7は、図5に示すポリマー光導波路40の斜視図である。但し、ポリマー光導波路40は上下反転させている。
図7に示すポリマー光導波路40は、光の伝搬方向に沿って並列に配置された複数、具体的には8つのコア41を有している。これら8つのコア41が、上述した条件1~5を満たす。なお、図7に示すポリマー光導波路40は、第1の部位44と、第2の部位45とで複数のコア41間のピッチが異なっている。第1の部位44は、第2の部位45に比べて複数のコア41間のピッチが狭い。
【0030】
図8の(a)~(e)は、本発明のポリマー光導波路のさらに別の構成例の平面図である。図8の(a)~(e)に示すポリマー光導波路60a~60eは、コア61a~61e、アンダークラッド62a~62e、およびオーバークラッド63a~63eを備えている。但し、コア61a~61eは、光の伝搬方向に沿って並列に配置された複数のコアのうち、最も外側に配置された2つのコアのみを示している。図中、右側が、オーバークラッド63a~63eが存在せずコア61a~61eおよび該コア61a~61eの周辺のアンダークラッド62a~62eが露出した第1の部位64a~64e、図中、左側が、コア61a~61eがアンダークラッド62a~62eとオーバークラッド63a~63eとで被覆された第2の部位65a~65eである。
【0031】
図7に示すポリマー光導波路40のように、ポリマー光導波路40の平面形状が矩形の場合、複数のコア41間のピッチが狭い第1の部位44側には、最も外側に配置されたコア41より外側にアンダークラッド42のみが存在する部位が広く存在する。この部位は、ポリマー光導波路40における光伝搬には何ら寄与しないため存在しなくてもよい。
図8の(a)~(e)に示すポリマー光導波路60a~60eは、第1の部位64a~64e側のアンダークラッド62a~62eのうち、最も外側に配置されたコア61a~61eより外側の部分が打ち抜きにより除去されている。これらの形状のポリマー光導波路を使用することにより、シリコンチップのサイズを小さくすることができる。
【0032】
本発明のポリマー光導波路についてさらに記載する。
【0033】
(コア)
本発明のポリマー光導波路において、端面sまたは端面fにおけるコアの形状は図示した矩形や略正方形に限定されない。端面sまたは端面fにおけるコアの形状(ポリマー光導波路の内部では、ポリマー光導波路における光の伝搬方向に垂直なコアの断面形状)は、例えば、台形、円形、楕円形であってもよい。また、コアの端面形状が矩形、略正方形、台形等の多角形である場合は、その角が丸みを帯びていてもよい。コアの端面形状が矩形や略正方形以外の場合、端面sにおけるコア幅Ws、コア高さHs、および端面fにおけるコア幅Wf、コア高さHfは、それぞれ、端面形状におけるコア幅、コア高さの平均値とする。
【0034】
コアは、その内部に屈折率分布を有してもよい。この場合、コアの中心に対し遠位側に向けて屈折率が低くなる屈折率分布を有してもよい。また、オーバークラッド側の屈折率が高くてアンダークラッド側の屈折率が低くなる屈折率分布を有してもよいし、オーバークラッド側の屈折率が低くてアンダークラッド側の屈折率が高くなる屈折率分布を有してもよい。
【0035】
(アンダークラッド、オーバークラッド)
アンダークラッド、および、オーバークラッドはコアよりも屈折率が低い。アンダークラッド、およびオーバークラッドは、単一の屈折率を有するものでもよく、コアに対し近位側と遠位側とで屈折率が異なる部位を有してもよい。この場合、コアに対し遠位側に向けて屈折率が低くなる構成でもよく、コアに対し遠位側に向けて屈折率が高くなる構成でもよい。
【0036】
アンダークラッド、およびオーバークラッドの厚さは特に限定されないが、本発明のポリマー光導波路がシングルモード光導波路の場合、コアの中心から10μm程度の範囲内にあるクラッド部分にも伝搬する光が漏れ出ることから、光の伝搬損失を少なくするという点から、10μm以上が好ましい。また、アンダークラッドおよびオーバークラッドの合計厚さは、20μm以上100μm以下が好ましく、30μm以上80μm以下がより好ましい。
【0037】
(第1の部位)
本発明のポリマー光導波路における第1の部位は、シリコン光導波路とのアディアバティック結合部位として使用するのに十分な長さ(光伝搬方向の長さ)を有することが求められる。具体的には、ポリマー光導波路の光伝搬方向における第1の部位の長さは100μm以上が好ましく、300μm以上がより好ましく、500μm以上がさらに好ましく、1000μm以上が特に好ましい。
但し、ポリマー光導波路の光伝搬方向における第1の部位の長さが長すぎると、シリコン光導波路と接着剤(例えば、エポキシ樹脂)を使って接続する際に、接着剤の吸収により接続損失が大きくなるおそれがある。そのため、ポリマー光導波路の光伝搬方向における第1の部位の長さは、10000μm以下が好ましく、5000μm以下がより好ましく、3000μm以下がさらに好ましい。
【0038】
(第2の部位)
本発明のポリマー光導波路の全長から第1の部位の長さを差し引いた長さが第2の部位の長さとなる。したがって、光伝搬方向における第2の部位の長さは特に限定されないが、ポリマー光導波路の強度の確保、低損失での伝搬の達成、コア数が多いポリマー光導波路の実現等の点から、1000μm以上が好ましく、3000μm以上がより好ましく、5000μm以上がさらに好ましい。一方、光伝搬方向における第2の部位の長さは、コンパクト化、材料による吸収の低減等の点から、35000μm以下が好ましく、20000μm以下がより好ましく、10000μm以下がさらに好ましい。
【0039】
本発明のポリマー光導波路の光伝搬方向における全長は、例えば、1000μm以上50000μm以下であり、5000μm以上20000μm以下が好ましく、7000μm以上15000μm以下がより好ましい。
【0040】
本発明のポリマー光導波路は、低損失での伝搬が達成できるためシングルモード光導波路であることが好ましい。
【0041】
(構成材料)
本発明のポリマー光導波路において、コア、アンダークラッド、およびオーバークラッドの構成材料は、ポリマー光導波路としての要求特性を満たす限り特に限定されないが、コアがフッ素を含むポリマーからなることがコアを伝搬する光の損失抑制という点で好ましい。
アンダークラッドと、オーバークラッドの構成材料は同じ材料を用いてもよく、異なる材料を用いてもよい。
【0042】
(製造方法)
本発明のポリマー光導波路の製造方法は特に限定されず、各種方法を使用できる。具体的には、複製(スタンパ)法、直接露光法、反応性イオンエッチング(RIE)とフォトリソグラフィプロセスを組み合わせる方法、射出成形をもとにした方法、フォトブリーチング法、直接描画法、自己形成法を使用できる。
【0043】
本発明のポリマー光導波路の製造方法の一例について説明する。
まず、スピンコート法により、基板の上にアンダークラッドの構成材料である硬化性組成物(A)を含有する塗布液を塗布する。続いて、該硬化性組成物(A)を硬化させてアンダークラッドを形成する。
次に、スピンコート法により、アンダークラッドの上にコアの構成材料である硬化性組成物(B)を含有する塗布液を塗布する。続いて、フォトリソグラフィプロセスにより、該硬化性組成物(B)をパターニングし、アンダークラッドの上にコアを形成する。このとき、コアの幅が光の伝搬方向に沿って異なる形状を形成するには、コアの幅が光の伝搬方向に沿って異なる形状のフォトマスクを用いて露光を行った後、現像することによってコアを形成すればよい。また、コアを形成した後、必要に応じてポストベークを行ってもよい。
次に、スピンコート法により、アンダークラッドおよびコアの上にオーバークラッドの構成材料である硬化性組成物(C)を含有する塗布液を塗布する。続いて、該硬化性組成物(C)を硬化させてオーバークラッドを形成する。オーバークラッドを形成する際、フォトリソグラフィプロセスにより、オーバークラッドが存在せず、コアおよび該コアの周辺のアンダークラッドが露出した第1の部位を形成できる。
【実施例
【0044】
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、例1~21が実施例、例22~36が比較例である。
【0045】
ポリマー光導波路の一端側がシリコン光導波路とアディアバティック結合し、他端側がシングルモード光ファイバと正対(バット)結合した複合光導波路を評価モデルとして、接続損失をシミュレーション解析で評価した。
シミュレーション・エンジンである双方向BPM法による光ファイバ・導波路設計・解析ソフトウェアBeamPROP(RSoft Design Group社製)を使用し、TEモードの光伝搬のシミュレーションを有限差分ビーム伝搬法で行った。
【0046】
図9は、シミュレーション解析に使用した評価モデルの横断面図である。図9のポリマー光導波路70は、コア71、アンダークラッド72、およびオーバークラッド73を備えている。図9に示すシリコン光導波路80は、コア81と、クラッド82とで構成されている。図9に示すシングルモード光ファイバ90は、コア91と、クラッド92とで構成されている。
【0047】
図9に示すポリマー光導波路70は、光の伝搬方向における一端側(図中、左側)に、オーバークラッド73が存在せずコア71および該コア71の周辺のアンダークラッド72が露出した第1の部位74を有している。ポリマー光導波路70の第1の部位74がシリコン光導波路80とアディアバティック結合している。
【0048】
図10は、図9の評価モデルのポリマー光導波路70の第1の部位74側の端面sを含む縦断面図である。図9では、ポリマー光導波路70のコア71と、シリコン光導波路80のコア81と、が対向した状態で配置され、接着剤100により接合されている。シリコン光導波路80の接着剤100側の表面にはバリア層110が形成されている。ポリマー光導波路70のコア71と、シリコン光導波路80のコア81は、破線で示すように、その中心が一致しておらず、シリコン光導波路80のコア81の中心x1はポリマー光導波路70のコア71の中心x2より水平方向に距離X分だけオフセットされている。
【0049】
図9に示すポリマー光導波路70は、光の伝搬方向における他端側(図中、右側)に、コア71がアンダークラッド72とオーバークラッド73とで被覆された第2の部位75を有している。ポリマー光導波路70の第2の部位75がシングルモード光ファイバ90と正対(バット)結合している。
図11は、図9の評価モデルのポリマー光導波路70とシングルモード光ファイバ90との正対(バット)結合部付近の部分平面図である。図11に示すように、ポリマー光導波路70のコア71と、シングルモード光ファイバ90のコア91は、破線で示すように、その中心が一致しておらず、シングルモード光ファイバ90のコア91の中心y1はポリマー光導波路70のコア71の中心y2より水平方向に距離Y分だけオフセットされている。
図12は、図9の評価モデルのポリマー光導波路70の第2の部位75側の端面fの図である。
【0050】
評価モデルにおける個々の構造を以下に示す。
<ポリマー光導波路(POW)70>
(コア71)
端面s
コア幅Ws (下記表に記載の通り)
コア高さHs(下記表に記載の通り)
端面f
コア幅Wf (下記表に記載の通り)
コア高さHf(下記表に記載の通り)
屈折率 (下記表に記載の通り)
アディアバティック結合部76の長さ 1750μm
(アンダークラッド72)
厚さ 15μm
長さ 3050μm
屈折率 (下記表に記載の通り)
(オーバークラッド73)
厚さ 15μm
長さ 1000μm
屈折率 (下記表に記載の通り)
<シリコン光導波路(Si導波路)80>
(コア81)
幅 ポリマー光導波路70の反対側からポリマー光導波路70の第2の部位75にかけて0.35μmから0.07μmに2次関数で狭くなる構成
高さ 0.16μm
屈折率 3.45
アディアバティック結合部83の長さ 1750μm
水平方向のオフセットの距離X 0μm(非オフセット時)および2μm(オフセット時)
(クラッド82)
厚さ 15μm
屈折率 1.45
クラッド82のみが存在する領域84の長さ 250μm
<接着剤100>
樹脂厚(ポリマー光導波路70のコア71とシリコン光導波路80のコア81のそれぞれが向かい合う側の面の距離) 0.5μm
屈折率 1.51
シリコン光導波路80とポリマー光導波路70の第2の部位75との間の領域101の長さ 50μm
<バリア層110>
厚さ 0.03μm
屈折率 1.989
<シングルモード光ファイバ(SMF)90>
コア91径 8.4μm
コア91屈折率 1.47
クラッド92屈折率 1.4652
水平方向のオフセットの距離Y 0μm(非オフセット時)および2μm(オフセット時)
【0051】
シミュレーション解析の結果、POWとSi導波路との接続損失(非オフセット時およびオフセット時)、POWとSMFとの接続損失(非オフセット時およびオフセット時)、および伝搬モードを得た。各々のシミュレーション条件と解析結果を下記表に示した。なお、合計接続損失とは、POWとSi導波路との接続損失と、POWとSMFとの接続損失の和である。なお、下記表では、非オフセット時のPOWとSi導波路との接続損失を「接続損失(Si導波路)」、オフセット時のPOWとSi導波路との接続損失を「オフセット接続損失(Si導波路)」、非オフセット時のPOWとSMFとの接続損失を「接続損失(SMF)」、オフセット時のPOWとSMFとの接続損失を「オフセット接続損失(SMF)」、非オフセット時の合計接続損失を「接続損失(Total)」、オフセット時の合計接続損失を「オフセット接続損失(Total)」と記載した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
kが7.5以上11.5以下、Ws/Hsが1.50以上6.00以下、Ws/Wfが1.20以上、Wf+Hfが2.6以上、およびDが0.6以上を満たす例1~21は、いずれも、2μmオフセット時の合計接続損失が2.50dB以下であり、伝搬モードがシングルモードであった。一方、Ws/Hsが1.50未満の例22~25、kが11.5超、Ws/Hsが1.50未満、Ws/Wfが1.20未満の例26、kが11.5超の例27、kが7.5未満の例28、比屈折率差Dが0.6%未満の例29、Ws/Hsが6.00超の例30、Ws/Hsが1.50未満、Ws/Wfが1.20未満の例31、kが11.5超、Ws/Wfが1.20未満の例32、Ws/Hsが1.50未満、Ws/Wfが1.20未満の例33、Ws/Wfが1.20未満の例34、Wf+Hfが2.6未満の例35、Ws/Hsが1.50未満、kが11.5超の例36は、いずれも、2μmオフセット時の合計接続損失が2.50dB超であった。例36は、伝搬モードがマルチモードであり、伝搬損失が大きい。
【0058】
本発明を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本発明の意図と範囲を離れることなく様々な変更および変形が可能であることは、当業者にとって明らかである。なお、本出願は2019年5月9日付で出願された日本特許出願(特願2019-088978)に基づいており、その全体が引用により援用される。
【符号の説明】
【0059】
10:ポリマー光導波路
11a,11b:コア
12:アンダークラッド
13:オーバークラッド
14:第1の部位
15:第2の部位
20:複合光導波路
30:シリコン光導波路
40:ポリマー光導波路
41:コア
42:アンダークラッド
43:オーバークラッド
44:第1の部位
45:第2の部位
50:コネクタ
60a,60b,60c,60d,60e:ポリマー光導波路
61a,61b,61c,61d,61e:コア
62a,62b,62c,62d,62e:アンダークラッド
63a,63b,63c,63d,63e:オーバークラッド
64a,64b,64c,64d,64e:第1の部位
65a,65b,65c,65d,65e:第2の部位
70:ポリマー光導波路
71:コア
72:アンダークラッド
73:オーバークラッド
74:第1の部位
75:第2の部位
76:アディアバティック結合部
80:シリコン光導波路
81:コア
82:クラッド
83:アディアバティック結合部
84:クラッドのみが存在する領域
90:シングルモード光ファイバ
91:コア
92:クラッド
100:接着剤
101:シリコン光導波路とポリマー光導波路の第2の部位との間の領域
110:バリア層
x1,x2,y1,y2:中心
X,Y:オフセットの距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12